JP2002146897A - グレーチングの取付口およびグレーチングの取付口用詰体 - Google Patents

グレーチングの取付口およびグレーチングの取付口用詰体

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JP2002146897A
JP2002146897A JP2000347245A JP2000347245A JP2002146897A JP 2002146897 A JP2002146897 A JP 2002146897A JP 2000347245 A JP2000347245 A JP 2000347245A JP 2000347245 A JP2000347245 A JP 2000347245A JP 2002146897 A JP2002146897 A JP 2002146897A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付口の開口を確実に埋めていかなる車両走
行にあっても外れることのないようにして安全を確保
し、車両走行や歩行者の開口への落ち込みを解消し、さ
らに定期点検等でグレーチングを外す場合にも容易に対
応できるグレーチングの取付口用詰体を提供する。 【解決手段】 グレーチング2を据付け固定するために
グレーチング面上の一部が開口された取付口25の開口
より大きめの平面視形状を有する塊状体からなり、該塊
状体が弾性体で形成され、さらに上面から底面に向け引
き抜き用の小穴26が設けられて、前記取付口25へ圧
入することにより該取付口35内に収納されるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨水の側溝等に蓋
をするために用いられるグレーチングの取付口およびグ
レーチングの取付口用詰体に関する。
【0002】
【従来の技術】グレーチングは縦桟たる主部材と横桟た
る補助部材を格子状にした組格子を枠板で囲んだもの
で、道路等の側溝や横断溝など、各種排水溝等の開口に
必要枚数を設置して雨水の排出を保証しつつ、人車の通
行を可能にしている。ところで、グレーチングには載置
される側溝側に固定するものがある。グレーチングの主
部材をカットして該カット面に補助板を当て、該補助板
と主部材とグレーチング周りを囲む枠板とで開口Oを形
成する(図1参照)。該開口内に覗くベースプレートに据
付け固定用のボルト孔が設けられ、このボルト孔を利用
してグレーチングを側溝に固定するのである。側溝に固
着した受枠から突き出すボルト軸にベースプレートのボ
ルト孔を通した後、ナットで螺着するのである。そし
て、定期点検や補修時等でグレーチングを取り外す必要
があるときは、該ボルトに螺着しているナットを外して
対処してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記グレー
チングに形成された開口は、車両走行でタイヤが入ると
乗員に衝撃を与える問題があり、また歩行者等が開口で
躓く問題があった。こうしたことから、従来、開口を塞
ぐための金属製カバー(特開平7−305401号)や
図6に示すゴム製キャップ8等が提案されてきた。前記
金属製カバーはクリップの弾発力で開口の内周壁に固定
しようとするもので、また前記キャップ8はゴムのもつ
弾性で開口に蓋をしようとするものである。しかしなが
ら、重量車両等が頻繁に走行すると、いろんな方向から
外力が加わり、両者とも開口から外れることがあり、完
璧に開口を塞いだ状態を維持するのは困難であった。そ
して、万一外れた場合、走行車両にそれが当たって事故
を誘発する虞れもあった。特に金属製品が外れると危な
かった。
【0004】本発明は上記問題点を解決するもので、取
付口の開口を確実に埋めていかなる車両走行にあっても
外れることのないようにして安全を確保し、車両走行や
歩行者の開口への落ち込みを解消し、さらに定期点検等
でグレーチングを外す場合にも容易に対応できるグレー
チングの取付口およびグレーチングの取付口用詰体を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1に記載の発明の要旨は、グレーチングを据付け
固定するためにグレーチング面上の一部が開口された取
付口の開口より大きめの平面視形状を有する塊状体から
なり、該塊状体が弾性体で形成され、さらに上面から底
面に向け引き抜き用の小穴が設けられて、前記取付口へ
圧入することにより該取付口内に収納されるようにした
ことを特徴とするグレーチングの取付口用詰体にある。
ここで、「グレーチング面」はグレーチング上面をい
う。「取付口の開口より大きめの平面視形状を有する塊
状体」とは、少なくとも塊状体の平面視形状の一辺が取
付口の開口より大きく、圧入しなければ取付口に収納で
きない大きさの塊状体であれば足りる。請求項2に記載
の発明の要旨は、グレーチングを据付け固定するために
グレーチング面上の一部が開口された取付口の上面開口
より平面視形状が大きめで、且つ高さが取付口の該上面
開口の一辺より大なる柱状体からなる弾性体で形成さ
れ、さらに上面から底面に向け引き抜き用の小穴が設け
られて、前記取付口へ圧入することにより上面がグレー
チング面と略面一になるようにして該取付口内に収納さ
れることを特徴とするグレーチングの取付口用詰体にあ
る。ここで、「高さが取付口の該上面開口の一辺より大
なる柱状体」とは、取付口の該上面開口の小さな方の一
辺の長さより高さが大きな柱状体をいう。
【0006】請求項3に記載の発明の要旨は、グレーチ
ングの主部材を一又は複数カットして該カット面に補助
板を当てて、該補助板と主部材とグレーチング周りを囲
む枠板とで開口を形成し、該開口内に覗くベースプレー
トに据付け固定用のボルト孔が設けられてなるグレーチ
ングの取付口にあって、前記補助板がグレーチング面か
ら垂下する縦板と、該縦板の下端から対向する枠板へ向
けて水平に張り出す横板とを備え、さらに該横板の部分
で前記ボルト孔の上方域を弧状に切り欠いてなる切欠き
部と、前記縦板と主部材と補助板のうちの開口内に向く
板面のいずれかに形成される小突起と、を具備すること
を特徴とするグレーチングの取付口にある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のグレーチングの取
付口およびグレーチングの取付口用詰体について詳述す
る。図1〜図5は、本発明に係るグレーチングの取付口
(以下、単に「取付口」という。)およびグレーチング
の取付口用詰体(以下、単に「詰体」という。)の一形
態で、図1はその全体斜視図、図2は図1の部分平面
図、図3は図2のAーA線縦断面図、図4は取付口に取
着された詰体を取り外す模様を示す説明断面図、図5は
別態様の詰体の斜視図である。
【0008】(1)取付口 取付口25は、グレーチング周壁部に形成されるグレー
チング据付け固定用開口穴部である。グレーチング2は
主部材20と帯板状の補助部材21とが幅方向を起立さ
せて格子状に形成し雨水排水用隙間をつくるが、グレー
チング2を据付け固定する本発明の金属製グレーチング
2では、該隙間より大きな開口をもつ取付口25が形成
される。ここでは、主部材20としてI型鋼の主材20
aを所定ピッチで配置し、且つ該主材間を帯板からなる
補助バー20bを定ピッチ配設する。そして、これらと
補助部材21を格子状に交差して雨水排水用隙間を形成
したグレーチング2になっているが、この隙間幅より平
面視が大なる開口を有する取付口25が形成される。グ
レーチング2の補助バー20bを一又は複数カットして
カット面に補助板24を当てて、該補助板24と主部材
20(補助バー20b)とグレーチング2周りを囲む枠
板(エンドバーともいう)22とで開口を形成し、該開
口内に覗くグレーチング2のベースプレート23に据付
け固定用のボルト孔231が設けられた取付口25とす
る。本実施形態は、三枚の補助バー20bをカットして
該補助バーのカット面に補助板24を当て、四角枠の取
付口25を形成する。前記ボルト孔231へ側溝uの両
側縁の段差u上に固着された受枠3から突き出すボル
ト軸部51aを挿通させ、グレーチング2を側溝uに載
置すると、グレーチング2は側溝uに蓋をする状態にな
る(図3,図4)。符号4はアンカーを示す。
【0009】取付口25は平面視四角形の開口を有し、
開口の大きさはボルト51へのナット52の取付け取り
外しが可能な範囲で適宜選択される。ここでは、取付口
25の上面開口Oは図2のごとく正方形に近い形状にあ
る。
【0010】取付口25は、前記補助板24がグレーチ
ング上面から垂下する縦板241と、該縦板241の下
端から対向する枠板22へ向けて水平に張り出す横板2
42とを備え、さらに該横板242の部分で前記ボルト
孔231の上方域を弧状に切り欠いてなる切欠き部24
3と、前記縦板241上に開口O内に向け突出する小突
起26と、を具備する。
【0011】前記縦板241は長方形の板体からなり、
その上面はグレーチング上面と一致させる。そして、詰
体1の高さZに合わせて縦板241の縦長さが決められ
る(縦板241の縦長さに合わせて詰体高さZを決める
逆のケースもある。)が、本実施形態では図2,図3の
ように上面開口Oの一辺長さより縦板241の縦長さを
長く設定する。取付口25に収納セットした詰体1が外
れないようにするためである。縦板241の縦長さはグ
レーチング2で側溝uに蓋をしたときに縦板241の下
面がベースプレート23から突き出すボルト先端51a
より若干高い位置にくるように設定する(図3)。
【0012】板片からなる横板242は前記縦板241
下端から縦板241と対向する枠板22に向かって水平
に張り出すが、該横板242には前記切欠き部243が
形成される。切欠き部243は、横板242の枠板22
側に位置する先端縁が円弧状に切り欠かれて、ボルト5
1へのナット52の取付け取り外しを可能とする。例え
ば、図4に示すようなナット嵌合用ソケット71のある
工具7を使ってナット52を締め付けたり弛めたりでき
る切欠き部243が形成される。
【0013】小突起26は枠板22に対向する前記縦板
241の面に形成される丸ボタン状の金属製隆起体で、
ここでは小突起26を開口に向く縦板241面の略中央
に溶接固定している。小突起26の隆起高さhは詰体1
の寸法やその弾性圧縮特性等により適宜決定される。本
実施形態の小突起26の隆起高さhは2mm〜5mm程
度とする。小突起26は前記縦板241の他、開口内に
向く主部材20又は補助板24の板面に形成することも
できる。しかし、施工上は、後加工で付加される縦板2
41に溶接固定するのが容易で、本実施形態もこれを採
用する。
【0014】(2)詰体 詰体1は前述のごとくグレーチング2を据付け固定する
ためにグレーチング面上の一部が開口されたグレーチン
グ据付け固定用取付口25に詰めて該取付口25の横板
242より上方の四角柱の開口空間Sを埋めるものであ
る。詰体1は、グレーチング2を据付け固定するために
グレーチング面上の一部が開口された取付口25の開口
より大きめの平面視形状を有する塊状体からなる。ここ
では、詰体1が取付口25に収納されたとき、詰体1周
りに隙間があまりできないように、詰体1は取付口25
の上面開口Oと平面視形状が略同形の柱状体すなわち四
角柱になっている。本実施形態の詰体1の平面視形状
は、取付口25の上面開口Oの四角形より若干大きめに
した四角形である。詳しくは、取付口25の上面開口O
の縦長さXより詰体1の平面視縦長さXが大きく、且
つ取付口25の上面開口Oの横長さYより詰体1の平
面視横長さYが小さく設定されている。これも取付口2
5の開口より大きめの平面視形状を有した詰体1とす
る。Y<Yとするのは、本実施形態では詰体1として
天然ゴム製のソリッド(中実体)を採用し、これを弾性
変形させ取付口25へ圧入するのであるが、圧入により
縦長さXの圧縮変形で横長さYへ伸びる分をY<Y
よる隙間形成で吸収しようとするためである。詰体1の
高さZは、特にここでは、取付口25の該上面開口Oの
一辺より大にして、取付口25の横板242より上方の
四角柱開口空間Sの高さにほぼ一致させている。取付口
25の高さを上面開口Oの一辺より大にするのは、取付
口25に収納された詰体1を引き抜こうとするには上面
開口Oの一辺長さより上へ持ち上げねばならず、車両走
行の外力等が加わった際でもより抜け難い構造になるか
らである。また、重量車両等が走行して変形により詰体
1が取付口25から外れようとしても詰体高さZがある
と、その分、詰体1の下端部が取付口25の内周壁に強
く当たり、この反力で詰体1と取付口25の強力な一体
化が図られ外れ難くなるからである。なお、図面では取
付口25に収納された詰体1は、取付口25と区別でき
るように便宜的に隙を設けて図示しているが、圧入され
たところは当然両者が密着している。
【0015】詰体1はゴム,スポンジ等の弾性体で形成
されており、ここでは四角柱全体が既述のごとく天然ゴ
ム(NR)製の中実の弾性体で造られている。そして、
前記取付口25へ圧入することにより該取付口25内に
収納されるようになっている。詰体1が弾性体の弾性変
形特性を生かして圧入により、取付口25に係る前記開
口空間Sに収納されると、詰体1の上面はグレーチング
上面とほぼ面一になる。詰体1の上面をグレーチング上
面とほぼ面一とするのは、キャップ8のようにグレーチ
ング上面より上に出るフランジ部81があると、取り外
しが容易になるものの車両走行等で振動を与えたり、出
っ張ているフランジ部81へ横方向等から外力が加わ
り、キャップ8が浮き上がったりし易くなるが、本発明
品では出っ張り部分がない分、そのようなことがなくな
るからである。ここで、詰体1に使用される弾性体とし
ては、前記天然ゴムの他に弾性変形が可能なイソプレン
系ゴム,ブタジエン系ゴム等の合成ゴムでも勿論よい。
さらに、ラバーフォームやプラスチックフォーム等のソ
リッドゴム(中実ゴム)より弾性変形が大の発泡体を用
いることができる。詰体1に発泡体を使用した場合は、
前記X,YはX>X、且つY>Yとしても何ら不都
合はない。
【0016】詰体1が取付口25に圧入されると、圧入
により詰体1の四角柱側壁が取付口25を形成する板体
(主部材20,縦板241,補助板24)に圧接しその
反力が働いて、詰体1は取付口25に収納固定される状
態となる。さらに小突起26の形成により該小突起26
が弾性体からなる詰体1を変形させ、詰体1の内部へ突
出して詰体1をより確実に係止する構成にある。そのた
め、よほどの外力が働かない限り、一旦取付口25に収
納された詰体1は外れなくなっている。
【0017】さらに、詰体1には上面から底面に向け引
き抜き用の小穴10が形成される。本実施形態は詰体1
の上面から底面に貫通する小穴10すなわち小孔になっ
ているが、底面まで至らない途中までの小穴10でも勿
論よい。該小穴10は取付口25に収納された詰体1を
抜き取るときに利用されるものである。一旦、詰体1が
取付口25に圧入により収納されると、外れ難くなると
同時にこれを抜き取るのは至難となる。しかしながら、
小穴10が形成されていると簡単に詰体1を抜き取るこ
とができる。本発明では、例えば図4のような抜取り具
6を製作することにより、グレーチング2に収納状態に
ある詰体1を抜取ることができる。抜取り具6はT形状
になっており、手で掴むハンドル部61から抜取り軸6
2が垂下している。抜取り軸62には所定ピッチで隆起
部621のある鉄筋コンクリート用棒鋼を用いる。抜取
り軸62の径(ここでは約9mmφ)を小穴10(ここ
では約6mmφ)よりやや大きめに設定して、小穴10
に抜取り軸62を挿入すると詰体1が弾性体でつくられ
ているために小穴10が拡径して抜取り軸62が小穴1
0に挿入される。さらに抜取り軸62の多数の隆起部6
21が小穴10の内周壁を押し付け、その反発力で抜取
り軸62が詰体1と一体化状態になるので、小穴10へ
の抜取り軸62の挿入後、ハンドル部61を持ってその
まま引き上げれば詰体1を容易に引き上げることができ
るのである。詰体1が取付口25に圧入収納されていて
も、さらに小突起26が設けられていても、この圧入抵
抗より抜取り軸62と小穴10の内周壁との嵌合抵抗を
大きく採ることができるので、詰体1の抜取りが可能と
なる。
【0018】本実施形態では詰体1全体が図5(イ)の
ごとく同一の中実ゴム材料からなるが、詰体1は既述の
ごとく発泡体(図5のロ)とすることができ、さらに、
上部に位置する主部11を弾性体材料とし、下部12を
別材料のものを用いることもできる(図5のハ)。詰体
1の下部12が弾性体でない場合は、図5(ハ)の下部
12の平面視形状は取付口25に挿入できるよう一回り
小さくなる。図5(ハ)では、グレーチング2を据付け
固定するためにグレーチング面上の主部11(一部)が
開口された取付口25の上面開口Oと平面視形状が略同
形にして、高さが取付口25の該上面開口Oの一辺より
大なる柱状体からなり、さらに上面から底面に向け引き
抜き用の小穴10が形成されると共に、少なくとも主部
11(一部)が弾性体で形成され、該弾性体で形成され
た部分を前記取付口25へ圧入することにより上面がグ
レーチング面と略面一になるようにして該取付口25内
に収納される詰体1となっている。また、詰体1全体が
同一の中実ゴム材料からなるものであっても、図5
(ニ)のごとく詰体1の柱状体の側端面にアール加工R
を施したものを用いてもよい。
【0019】このように構成したグレーチング2の取付
口25およびグレーチング2の取付口用詰体1は、グレ
ーチング2に取付口25が設けられても詰体1によって
埋められているので、取付口25上を車両が走行しても
衝撃はなく、歩行者が躓くこともない。そして、詰体1
がグレーチング上面と面一になっているので、車両走行
や歩行で引っ掛かりがない。しかも、引っ掛かりやすい
キャップ8等と比べれば浮き上がり難い構造になってい
る。詰体1の上面がグレーチング上面と面一になるよう
にするのも、詰体高さZが開口空間Sの高さと一致する
よう横板242を設ければたやすく実現できる。取付口
25へ単純に詰体1を埋め込んでやれば横板242に当
たったところで止まり、その時点で詰体1の上面がグレ
ーチング上面に一致する。グレーチング2の固定用ナッ
ト52の取付け,取外しに横板242が邪魔になりそう
であるが、横板242に切欠き部243が形成されてい
るので、工具7のソケット71をナット52に楽に嵌合
できる。定期点検等でのグレーチング2の取り外しに支
障は起きない。詰体1は市販のゴム製角柱材を所定長さ
にカットし小穴10を設けるだけであり、低コスト製作
できる。
【0020】従来のキャップ8等にあっては、側壁83
でキャップ8と取付口25との固定化を図っており、外
力が加わると側壁で囲まれた中空部85の存在によって
側壁83が中空部85内の方へ曲がり、キャップ8が取
付口25から抜け出やすい構造にあるが、本発明の詰体
1は自律的に抜け難い構造になっている。すなわち、詰
体1が中実の塊状体(本実施形態は四角柱)であり、外
力が加わって前記側壁83に対応する部分が内方へ曲が
ろうとしても、中実であるため曲がるのが阻止される。
さらに少し曲げられたとしても、詰体1全体が弾性体か
らなるので、その反力が大きく働き、結局、詰体1が取
付口25から抜け出せないような構成にある。特に、詰
体1の高さが取付口25の上面開口Oの一辺より大なる
柱状体からなる弾性体で形成されると、取付口25に収
納された詰体1が一層外れ難くなる。キャップ8等では
取付口25に嵌まる側壁83の高さが小さいので、取付
口25から抜け出し易いが、上面開口Oの一辺より大な
る柱状体の詰体1では、上面開口Oの一辺と同じ長さま
で真上に引き上げなければ抜き出せなくなり、車両走行
による外力等では外れるのが不可能に近い状況にある。
【0021】加えて、車両走行等の外力で、詰体1が万
一浮き上がっても後から続く車両が浮き上がった詰体1
をもぐらたたきのように踏みつけ取付口25に埋め込む
ことになるので、本発明の詰体1はまた元の取付口25
に収納される極めて優れたものとなっている。長期に亘
って取付口25の開口を確実に埋めて外れることがな
い。万が一、車両走行等の外力で詰体1が外れて路上に
飛び出しても、詰体1がゴム等の弾性体からなるため、
金属部品等と違って危険性は少ない。また、詰体1は取
付口25に全体が埋め込まれた形で収納されるので、い
たずら等によって外され難い。一方、定期点検等でグレ
ーチング2を外すために詰体1を取付口25から抜取ら
ねばならないときは、図4に示す専用治具6等を使って
簡単に抜くことができる。専用治具6は特段の構造を要
するものでなく、市販材料を使って安価に製作できるメ
リットがある。
【0022】尚、本発明においては、前記実施形態に示
すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で
種々変更できる。詰体1,取付口25等の形状,大き
さ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
【0023】
【発明の効果】以上のごとく、本発明のグレーチングの
取付口およびグレーチングの取付口用詰体は、車両走行
によるあらゆる方向からの外力に対し外れることのない
ようにして取付口の開口を確実に埋め、安全性を高めて
車両走行や歩行者の開口への落ち込みを解消し、その一
方で、定期点検等でグレーチングを外す場合には容易に
対応できるなど極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグレーチングの取付口およびグレ
ーチングの取付口用詰体の一形態で、その全体斜視図で
ある。
【図2】図1の部分平面図である。
【図3】図2のA-A線縦断面図である。
【図4】取付口に取着された詰体を取り外す模様を示す
説明断面図である。
【図5】別態様の詰体の斜視図である。
【図6】従来技術の説明斜視図である。
【符号の説明】
1 詰体 10 小穴 2 グレーチング 20 主部材 21 補助部材 22 枠板 23 ベースプレート 231 ボルト孔 24 補助板 241 縦板 242 横板 243 切欠き部 25 取付口 26 小突起 O 上面開口(開口)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グレーチングを据付け固定するためにグ
    レーチング面上の一部が開口された取付口の開口より大
    きめの平面視形状を有する塊状体からなり、該塊状体が
    弾性体で形成され、さらに上面から底面に向け引き抜き
    用の小穴が設けられて、前記取付口へ圧入することによ
    り該取付口内に収納されるようにしたことを特徴とする
    グレーチングの取付口用詰体。
  2. 【請求項2】 グレーチングを据付け固定するためにグ
    レーチング面上の一部が開口された取付口の上面開口よ
    り平面視形状が大きめで、且つ高さが取付口の該上面開
    口の一辺より大なる柱状体からなる弾性体で形成され、
    さらに上面から底面に向け引き抜き用の小穴が設けられ
    て、前記取付口へ圧入することにより上面がグレーチン
    グ面と略面一になるようにして該取付口内に収納される
    ことを特徴とするグレーチングの取付口用詰体。
  3. 【請求項3】 グレーチングの主部材を一又は複数カッ
    トして該カット面に補助板を当てて、該補助板と主部材
    とグレーチング周りを囲む枠板とで開口を形成し、該開
    口内に覗くベースプレートに据付け固定用のボルト孔が
    設けられてなるグレーチングの取付口にあって、 前記補助板がグレーチング面から垂下する縦板と、該縦
    板の下端から対向する枠板へ向けて水平に張り出す横板
    とを備え、さらに該横板の部分で前記ボルト孔の上方域
    を弧状に切り欠いてなる切欠き部と、前記縦板と主部材
    と補助板のうちの開口内に向く板面のいずれかに形成さ
    れる小突起と、を具備することを特徴とするグレーチン
    グの取付口。
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