JP2002146392A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JP2002146392A JP2000340162A JP2000340162A JP2002146392A JP 2002146392 A JP2002146392 A JP 2002146392A JP 2000340162 A JP2000340162 A JP 2000340162A JP 2000340162 A JP2000340162 A JP 2000340162A JP 2002146392 A JP2002146392 A JP 2002146392A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 泡立ち、泡質に優れ、洗浄時や後の感触がさ
っぱりと心地よく、且つ頻繁に使用しても皮膚の乾燥を
起こすことが少なく皮膚の潤いを保つのに効果的である
洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 脂肪酸塩(a)とアミド酢酸ベタイン型
両性界面活性剤(b)を(a)/(b)=1/1.5〜
4/1の比率で組み合わせることを特徴とする洗浄剤組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤組成物に関
し、詳しくは泡立ち、泡質に優れ、洗浄後の感触がさっ
ぱりと心地よく、かつ頻繁に使用しても皮膚の乾燥を起
こすことが少なく皮膚の潤いを保つことのできる身体用
洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ボディシャンプーなどの身体洗浄剤とし
ては、洗い上がりのさっぱり感や泡立ち、泡質のよさか
ら高級脂肪酸塩をベースとした洗浄剤がよく使用されて
いる。皮膚刺激性の緩和させるため高級脂肪酸塩と界面
活性剤やその他の成分と併用して使用されている。その
ような洗浄剤組成物として脂肪酸塩とアミドエーテルサ
ルフェート型陰イオン性界面活性剤とアルキルフォスフ
ェート型陰イオン性界面活性剤を組み合わせた組成物
(特開平5−201852号公報)、ラウリン酸塩と2
級アミド型N−アシルアミノ酸塩を組み合わせた組成物
(特開平5−156284号公報)、ラウリン酸カリウ
ム、ミリスチン酸カリウム、オレイン酸カリウムとポリ
オキシエチレンヒマシ油を組み合わせた組成物(特開昭
61−300号公報)、脂肪酸塩とo−置換リンゴ酸を
組み合わせた組成物(特開昭59−15500号公
報)、脂肪酸のトリエタノールアミン塩とアシルグルタ
メート型陰イオン性界面活性剤を組み合わせた組成物
(特開昭61−287992号公報)、脂肪酸塩とヒド
ロキシエチルセルロースカチオン化物を組み合わせた組
成物(特開昭58−167699号公報)が開示されて
いる。また脂肪酸塩を塩基性アミノ酸で中和したものと
して、脂肪酸塩基性アミノ酸塩とβ−アラニン型両性界
面活性剤を組み合わせた組成物(特開平9−15139
1号公報)、脂肪酸塩基性アミノ酸塩とアミンオキシド
を組み合わせた組成物(特開平9−118896号公
報)などが開示されている。また特開平5−26263
9号公報や特開平9−13096号公報には脂肪酸塩と
ポリエチレングリコールや特定の非イオン性界面活性剤
を組み合わせた皮膚刺激の少ない洗浄剤組成物が開示さ
れている。ウンデシレン酸アミドプロピルベタインを洗
浄剤組成物に用いる例としては、特開平11−2690
46号公報にはアルキルサルフェートまたはアルキルエ
ーテルサルフェートと組み合わせてヘアシャンプーとす
ることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高級脂肪酸塩は高い洗
浄力を持ち、洗浄後のぬめり感がなく、さっぱり洗い上
がるという利点があり、身体用洗浄剤の主成分としてよ
く使用されている。しかし高級脂肪酸塩はpHが弱アル
カリ性〜アルカリ性であり脱脂力が比較的強く、人、季
節または使用頻度による程度の差はあるものの、洗浄後
に皮膚が乾燥しやすいという問題があった。一方、アシ
ルイセチオネート、アルキルモノフォスフェート、アシ
ルグルタメートなどの陰イオン性界面活性剤を用いた身
体洗浄剤が使用されているが、これらは皮膚刺激性は比
較的少ないものの、洗浄後の皮膚が乾燥しやすい問題が
あった。また高級脂肪酸塩と比較すると泡質の細かさは
十分でなく、使用時にややすすぎにくくぬめり感があ
り、さっぱりとした洗い上がりが得られないという問題
があった。皮膚の乾燥に関して最近特に問題となってい
るのは、高齢者介護に携わる介護者やヘルパーである。
このような介護者やヘルパーは高齢者の入浴、身体の洗
浄の補助を1日に数回〜十数回も行うことがあり、従来
の洗浄剤を使用すると手の皮膚の乾燥、肌荒れが起こる
ことが避けられず、保湿クリームなどによる手当てが必
要となることが多い。
【0004】乾燥した皮膚の特徴としてしばしば外観的
には落屑や亀裂がみられ、古い角質層の剥離が進まず皮
膚に滞留して堆積し、場合によりカユミを発生する。こ
のような乾燥した皮膚では、表皮角質細胞をテープスト
リッピング法などによりを採取して顕微鏡で観察してみ
ると、形状の著しい歪みや核が残存した不全角化が多く
見られる。また皮膚の電気伝導度を測定すると多くの場
合その低下が見られ、水分量が減少していることがわか
る。このことは水分を保持し異物侵入を防ぐという角質
層本来の機能の低下が推測される。空気が乾燥する冬季
はとくに洗浄後の皮膚の乾燥が起こりやすい。グリセリ
ンなどの保湿剤、植物油やスクワレンなどのエモリエン
ト剤、アミノ酸やα−ヒドロキシ酸またはそれらの誘導
体といった保湿成分、またポリオキシエチレングリコー
ルやポリオキシエチレンソルビタン系非イオン性界面活
性剤を洗浄剤に配合して、洗浄にともなう皮膚の乾燥を
抑え潤いを保つ試みがある。しかし、これらも十分な効
果があるとはいえない。本発明は、泡立ち、泡質に優
れ、洗浄後の感触がさっぱりと心地よく、かつ頻繁に使
用しても皮膚の乾燥を起こすことが少なく皮膚の潤いを
保つことのできる洗浄剤組成物を提供することが目的で
ある。さらに詳しくは、例えば高齢者介護のように頻繁
に洗浄剤を使用する条件においても、十分な洗浄力と心
地よい使用感を与え、且つ使用する介護者やヘルパーの
手の皮膚の乾燥を抑え潤いを与えることができる身体用
洗浄剤組成物を提供することが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、下記
の(a)成分を5〜35重量%、(b)成分を2〜20
重量%含有し、(a)成分と(b)成分の比率が(a)
/(b)=1/1.5〜4/1であることを特徴とする
洗浄剤組成物である。(a)式(1)で示される脂肪酸
塩 R1COOM1 (1) (R1COは炭素数8〜22の脂肪族アシル基、M1は水
素原子、アルカリ金属、アンモニウム、有機アンモニウ
ム、アミノ酸、アミノ酸塩、タウリン、タウリン塩、メ
チルタウリンまたはメチルタウリン塩を示す。) (b)式(2)で示されるアミド酢酸ベタイン型両性界
面活性剤
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R2COは炭素数8〜22の脂肪
族アシル基で、かつ30重量%以上がウンデシレノイル
基、nは1〜3の整数、R3およびR4は炭素数1〜3の
アルキル基、またはヒドロキシアルキル基を示す。)
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる式(1)の脂
肪酸塩のR1COは炭素数8〜22の脂肪族アシル基で
あり、例えばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸、ベヘニン酸、これらの混合物であるヤ
シ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、硬
化牛脂脂肪酸などの残基が挙げられる。
【0009】M1は水素原子、アルカリ金属、アンモニ
ウム、有機アンモニウム、アミノ酸、アミノ酸塩、タウ
リン、タウリン塩、メチルタウリン塩、メチルタウリン
塩である。アルカリ金属としては、例えばリチウム、ナ
トリウム、カリウムが挙げられ、有機アンモニウムとし
ては、例えばモノエタノールアンモニウム、ジエタノー
ルアンモニウム、トリエタノールアンモニウムが挙げら
れる。アミノ酸としては、例えばアスパラギン酸、グル
タミン酸等の酸性アミノ酸;グリシン、ザルコシン、ア
ラニン、β―アラニン、フェニルアラニン、バリン、ロ
イシン、イソロイシン、スレオニン、メチオニン、テア
ニン、セリン、プロリン、γ-アミノ酪酸、γ−アミノ
カプロン酸などの中性アミノ酸;アルギニン、オルニチ
ン、ヒスチジン、リジン、トリプトファンなどの塩基性
アミノ酸が挙げられる。またこれらのアミノ酸とアルカ
リ金属、アンモニウム、有機アンモニウムとの塩を脂肪
酸の対イオンとすることもできる。また、タウリン塩、
メチルタウリン塩として、アルカリ金属、アンモニウ
ム、有機アンモニウムを対イオンとすることもできる。
【0010】R2COは炭素数8〜22の脂肪族アシル
基であり、例えばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、リノール酸、ベヘニン酸、これらの混合物であ
るヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪
酸、硬化牛脂脂肪酸などの残基が挙げられる。R2CO
の30重量%以上がウンデシレン酸の残基である。R3
およびR4は炭素数1〜3のアルキル基またはヒドロキ
シアルキル基であり、アルキル基としては、例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、ヒドロキシアルキル基と
してはヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基が挙
げれらる。
【0011】(b)成分の式(2)で示されるアミド酢
酸ベタイン型両性界面活性剤としては、カプリル酸アミ
ドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、カプリン酸ア
ミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシレ
ン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウ
リン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミ
リスチン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン、パルミチン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベ
タイン、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢
酸ベタイン、オレイン酸アミドプロピルジメチルアミノ
酢酸ベタイン、ベヘニン酸アミドプロピルジメチルアミ
ノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチル
アミノ酢酸ベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヒマワリ油脂肪酸アミド
プロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、硬化牛脂脂肪酸
アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシ
レン酸アミドエチルジエチルアミノ酢酸ベタイン、ラウ
リン酸アミドエチルジエチルアミノ酢酸ベタイン、ミリ
スチン酸アミドエチルジエチルアミノ酢酸ベタイン、ヤ
シ油脂肪酸アミドエチルジエチルアミノ酢酸ベタイン、
パーム核油脂肪酸アミドエチルジエチルアミノ酢酸ベタ
イン、ウンデシレン酸アミドエチルジヒドロキシエチル
アミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドエチルジヒドロ
キシエチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチン酸アミドエ
チルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂
肪酸アミドエチルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイ
ン、パーム核油脂肪酸アミドエチルジヒドロキシエチル
アミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。
【0012】本発明の洗浄剤の(a)成分は5〜35重
量%、好ましくは8〜23重量%であるが、5重量%よ
り小さいと起泡性、泡質、洗浄力、好ましい使用感が得
られず、35重量%より大きいと洗浄が過度になり、洗
浄後の皮膚の乾燥がみられ、すすぎ後のさっぱり感が劣
る。(b)成分は2〜20重量%、好ましくは5〜16
重量%であるが、2重量%より小さいと洗浄後に皮膚の
乾燥がみられまた起泡性、泡質が十分でなく、20重量
%より大きいと洗浄時にぬめり感があり、すすぎ後のさ
っぱり感も劣る。(b)成分のうちウンデシレノイル基
を持つアミド酢酸ベタインの量が30重量%未満では洗
浄後の皮膚の乾燥を防ぎ潤いを保つことができず、泡質
も不十分である。
【0013】また(a)成分と(b)成分の比率(a)
/(b)は1/1.5〜4/1、好ましくは1.5/1
〜3/1であるが、1/1.5より小さいと洗浄時にぬ
めり感がでてすすぎ後のさっぱり感も劣り、4/1より
大きいと洗浄後に皮膚の乾燥がみられる。
【0014】本発明の洗浄剤組成物は、通常使用される
界面活性剤や添加剤を本発明の性能を損なわない範囲で
配合することも可能である。例えば、アルキルエーテル
サルフェート、アミドエーテルサルフェート、アシルメ
チルタウレート、アシルアミノ酸塩、アルキルエーテル
カルボン酸塩等の陰イオン性界面活性剤、アルキルイミ
ダゾリニウムベタイン、アルキルイミノジアルキルカル
ボン酸塩などの両性界面活性剤、塩化モノアルキルトリ
メチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニ
ウムなどの陽イオン性界面活性剤、アルカノールアミ
ド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非イオン
性界面活性剤、高級アルコール、シリコーン誘導体、蛋
白誘導体、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ
油、ラノリン、レシチン、ジステアリン酸エチレングリ
コール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチ
ル、オレイン酸エチル等の油性基剤、グリセリン、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール等の多価アルコール、カルボキシビニル
ポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
等の水溶性高分子、pH調製剤である酸およびアルカ
リ、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、動
植物由来の天然エキス、色素および香料を配合すること
ができる。本発明の洗浄剤組成物は、特に身体用洗浄剤
組成物として有用であり、ボディーシャンプー、洗顔
剤、ヘアシャンプーなどに使用することができる。
【0015】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳細に説明
する。実施例1〜10および比較例1〜8は表1〜3に
示す洗浄剤組成物を調整し、下記の試験法により評価を
行なった。結果を表1〜3に示す。 (1)繰り返し洗浄した後の皮膚の乾燥 健康な皮膚の男女各10人をパネラーとし、洗浄組成物
5gを用いて手および前腕を洗浄した。これを20分お
きに10回繰返した。この繰返し洗浄を3日間続け、最
後の洗浄から48時間後に手および前腕の皮膚の乾燥状
態について自己申告により下記のように判定し、20人
の平均値を求めた。平均値1.5点以上を皮膚の乾燥が
少なく好ましいと判定した。 2点:皮膚に試験前と変化を感じない、またはしっとり
感がある。 1点:皮膚に若干つっぱり感がある、または若干乾燥し
た感がある。 0点:皮膚に非常につっぱり感がある、または非常に乾
燥した感がある。 (2)繰り返し洗浄した後の皮膚のコンダクタンス 皮膚の水分量の指標としてコンダクタンスを測定した。
上記(1)と同様に3日間の繰り返し洗浄を行った後、
最後の洗浄から48時間後にパネラー20人の前腕内側
部のコンダクタンス(電気伝導度)を測定し皮膚の乾燥
状態を調べた。温度20℃の部屋中で30分間安静にし
た後、電気伝導度計(SKICON−200、IBS社
製)を用いて左前腕内側部のコンダクンスを3回測定
し、平均値を取った。(1)の洗浄試験前にも同様に測
定を行った。20人のコンダクタンスは300〜800
μSの範囲内の値であり、これに対する洗浄試験後のコ
ンダクタンスの変化量を百分率で表した。この百分率に
より次のように判定して、20人の平均値を求めた。平
均値が1.5点以上のとき、皮膚の水分量の維持に効果
的なものであると判定した。 2点:洗浄後のコンダクタンスの変化量の百分率が−2
0%以上。 1点:洗浄後のコンダクタンスの変化量の百分率が−4
0%〜−20%。 0点:洗浄後のコンダクタンスの変化量の百分率が−4
0%未満。
【0016】(3)繰り返し洗浄した後の表皮角質細胞
の状態 上記(1)と同様に3日間の繰り返し洗浄を行った後、
最後の洗浄から48時間後にパネラー20人の前腕内側
部からテープストリッピング法にて表皮角質細胞を採取
した。これをスライドガラスに貼り付け、アセトンでテ
ープを除去した後、ブリリアントグリーン、ゲンチアナ
レッドを用いて細胞を染色し観察用試料とした。光学顕
微鏡を用いて80倍の倍率で10視野を観察した。1視
野ごとに視野の右上から順に100個の細胞を調べ、形
状が円形または矩形に近く正常なものと、形状に著しい
歪みがみられたり核が残存し不全角化がみとめられるも
のとに分け、観察した1000個のうち正常とみなされ
るものの比率を百分率で示した。この百分率により次の
ように判定して20人の平均点を求めた。平均点が1.
5点以上の場合、不全角化が少なく古い角質層の剥離が
進んだ正常な表皮角質細胞の状態を維持するのに効果的
なものであると判定した。 2点:正常とみなされるものが90%以上。 1点:正常とみなされるものが70〜90%。 0点:正常とみなされるものが70%未満。 (4)皮膚刺激性 クローズドパッチテストにより評価した。すなわち、健
康な皮膚の男女各10人に対して、洗浄剤組成物0.5
重量%の水溶液を用いて、上腕部内側にて24時間のク
ローズドパッチテストを行ない、肉眼判定により評価し
た。皮膚に全く変化が見られない場合を0点、皮膚に若
干の紅斑が見られる場合を1点皮膚に明らかに紅斑、節
が見られる場合を2点として20人の平均値を求めて、
次の3段階で評価した。 皮膚刺激性が弱い。(平均値0.5点未満) 皮膚刺激性が中程度。(平均値0.5点以上1.0点未
満) 皮膚刺激性が強い。(平均値1.0点以上)
【0017】(5)起泡力 洗浄剤組成物を人工硬水(炭酸カルシウム換算で100
ppmになるように塩化カルシウムとイオン交換水で調
製)で10倍に希釈して試験液とした。この試験液50
gを攪拌機(ミルサーIFM−100、岩谷産業(株)
製)のカップにとり、人工汚垢(組成:オリーブ油50
重量%、オレイン酸20重量%、ラノリン10重量%、
流動パラフィン10重量%、スクワレン10重量%)を
0.3g添加してカップに蓋をし、40℃で1時間静置
した。1時間後カップをミルサーに取りつけ、3000
rpmで5秒間撹拌し、撹拌停止から1分後の泡の高さ
を測定した。カップの最低位置から泡の高さが7cm以
上の組成物を起泡力が高い洗浄組成物と判定した。 (6)泡の持続力 上記(5)について撹拌停止から5分後の泡の高さを測
定し、次の式から求めた数値が90%以上の洗浄組成物
を泡の持続力が高いと判定した。 持続率(%)={(5分後の泡の高さ)/(1分後の泡
の高さ)}×100
【0018】(7)泡質 男女各10人をパネラーとし、洗浄組成物5gを用いて
手および前腕を洗浄した時の泡質について下記のように
判定し、20人の平均値を求めて、平均値1.5点以上
を洗浄時の泡質のよい洗浄剤組成物と判定した。 2点:泡が細かく弾力性がある。 1点:泡がやや粗い。 0点:泡が粗く弾力性が乏しい。 (8)洗浄時のぬめり感 男女各10人をパネラーとし、洗浄組成物5gを用いて
手および前腕を洗浄した時のぬめり感について下記のよ
うに判定し、20人の平均値を求めて、平均値1.5点
以上を洗浄時のぬめり感の少ない洗浄組成物であると評
価した。 2点:ぬめり感が無いと感じた場合。 1点:ぬめり感が若干あると感じた場合。 0点:ぬめり感が非常にあると感じた場合。
【0019】(9)すすぎ後のさっぱり感 男女各10人をパネラーとし、洗浄組成物5gを用いて
手および前腕を洗浄した後のさっぱり感について下記の
ように判定し、20人の平均値を求めて、平均値1.5
点以上を洗浄後のさっぱり感のある洗浄組成物であると
評価した。 2点:さっぱりすると感じた場合。 1点:ややさっぱりすると感じた場合。 0点:さっぱり感が無いと感じた場合。 (10)経時安定性 洗浄組成物を−5℃で1ヶ月間保存し、その外観を観察
して、下に示す3段階で評価した。 ○:安定性良好(透明に溶解または微濁状で、外観の変
化がない。) △:安定性やや不良(やや濁る。) ×:安定性不良(分離、沈殿が認められる、または固化
する。)
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】表1および2の実施例1〜10より、本発
明の成分を用いた洗浄剤組成物はいずれも繰り返し洗浄
試験後の皮膚の乾燥が少なく、皮膚の水分量が維持され
ており、また表皮角質細胞の状態も正常とみなされた。
また皮膚刺激性も小さかった。さらに起泡力、泡の持続
力、泡質、安定性が良好であるととも、洗浄時のぬめり
感が小さく、すすぎ後のさっぱり感が良好であった。一
方、表2および3の比較例1〜8では十分な性能が得ら
れていない。比較例1では(a)成分が本発明の範囲よ
り少なく配合されていることから泡の持続力、泡質が良
好でなく、洗浄時のぬめり感がある。比較例2では
(b)成分が本発明の範囲より少なく配合されているこ
とから繰り返し洗浄試験後の皮膚の乾燥、皮膚の水分
量、表皮角質細胞の状態に問題があり、泡の持続力、泡
質も良好でない。比較例3では(a)成分が本発明の範
囲より多く配合されており、同じく繰り返し洗浄試験後
の皮膚の乾燥、皮膚の水分量、表皮角質細胞の状態に問
題がある。比較例4では(b)成分が本発明の範囲より
多く配合されており、また(b)成分に対する(a)成
分比率が本発明の範囲より少ないため洗浄時のぬめり感
が大きく、すすぎ後のさっぱり感も不十分である。比較
例5および6では(b)成分に対する(a)成分比率が
本発明の範囲を超えており、いずれも繰り返し洗浄試験
後の皮膚の乾燥、皮膚の水分量、表皮角質細胞の状態に
問題がある。比較例7および8では(b)成分のうちウ
ンデシレノイル基を持つものが全体の30重量%未満か
または全く含まれていないので、繰り返し洗浄試験後の
皮膚の乾燥、皮膚の水分量、表皮角質細胞の状態に問題
があり、泡質も不十分である。
【0024】実施例11〜13および比較例9〜12 表4に示す洗浄組成物を調製し、(1)〜(4)および
(8)〜(10)について評価した。また泡立ち性とし
て下記の評価を行った。これを他の一般的な配合処方
(比較例9〜12)と比較した。結果を表4に示す。 (11)泡立ち性 男女各10人をパネラーとして、洗浄剤組成物5gを用
いて体を洗浄した時の泡立ち性を下記のように判定し
た。20人の平均値を求めて、平均値1.5点以上を泡
立ち、泡質の良い洗浄剤組成物であると評価した。 2点:泡立ちが良く、且つ泡が細かく弾力があると感じ
た場合。 1点:泡立ちが不十分かまたは泡が粗いと感じた場合。 0点:泡立ちが不十分で且つ泡が粗いと感じた場合。
【0025】
【表4】
【0026】実施例11〜13より、本発明の成分を用
いた洗浄剤組成物はいずれも繰り返し洗浄試験後の皮膚
の乾燥が少なく、皮膚の水分量が維持されており、また
表皮角質細胞の状態も正常とみなされた。また皮膚刺激
性も小さかった。さらに泡立ち性、洗浄時やすすぎ後の
感触が良好であった。これらは比較例9〜12と比べて
明らかに優れていることがわかった。
【0027】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は泡立ち、泡質に
優れ、洗浄時や後の感触がさっぱりと心地よく、且つ頻
繁に使用しても皮膚の乾燥を起こすことが少なく皮膚の
潤いを保つのに効果的なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(a)成分を5〜35重量%、
    (b)成分を2〜20重量%含有し、(a)成分と
    (b)成分の比率が(a)/(b)=1/1.5〜4/
    1であることを特徴とする洗浄剤組成物。(a)式
    (1)で示される脂肪酸塩 R1COOM1 (1) (R1COは炭素数8〜22の脂肪族アシル基、M1は水
    素原子、アルカリ金属、アンモニウム、有機アンモニウ
    ム、アミノ酸、アミノ酸塩、タウリン、タウリン塩、メ
    チルタウリンまたはメチルタウリン塩を示す。) (b)式(2)で示されるアミド酢酸ベタイン型両性界
    面活性剤 【化1】 (式中、R2COは炭素数8〜22の脂肪族アシル基で
    あり、かつ30重量%以上がウンデシレノイル基、nは
    1〜3の整数、R3およびR4は炭素数1〜3のアルキル
    基またはヒドロキシアルキル基を示す。)
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