JP2002145860A - 生活習慣病用医薬 - Google Patents

生活習慣病用医薬

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JP2002145860A
JP2002145860A JP2000344997A JP2000344997A JP2002145860A JP 2002145860 A JP2002145860 A JP 2002145860A JP 2000344997 A JP2000344997 A JP 2000344997A JP 2000344997 A JP2000344997 A JP 2000344997A JP 2002145860 A JP2002145860 A JP 2002145860A
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JP
Japan
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hydrogen
halogen
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lower alkyl
compound according
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Application number
JP2000344997A
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English (en)
Inventor
Toshisada Yano
利定 矢野
Goro Katsuura
五郎 勝浦
Naoki Yoshikawa
直樹 吉川
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Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】糖尿病や肥満等の生活習慣病の予防または治療
薬糖尿病の予防または治療薬を提供する。 【解決手段】式(I): 【化1】 (式中、X2は、以下のいずれかの式で示される基; 【化2】 1およびR2はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ハ
ロゲン化低級アルキル等;R3およびR4はそれぞれ独立
して、水素、ハロゲン、ハロゲン化低級アルキル等;n
は1〜6の整数;pは1〜2の整数。)で示される化合
物を含有する、糖尿病や肥満の予防または治療薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、特に糖尿病
や肥満等の生活習慣病の予防または治療薬に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、食生活が豊かになり、生活環境が
便利になる中で、肥満患者は増加の一途をたどってい
る。また肥満の増加に伴い、糖尿病、高血圧症、高脂血
症等の種々の循環器系疾患も生活習慣病として増えつつ
ある。糖尿病は一般に、インスリン産生細胞の減少を伴
うインスリン依存性(I型,IDDM)とインスリン感
受性の低下によって生じるとされるインスリン非依存性
(II型.NIDDM)とに分類される。今日、糖尿病
患者の90%以上は後者である。インスリン非依存性糖
尿病(以下、II型糖尿病ともいう)では、血中インス
リン濃度は高いがインスリンに対する体細胞の感受性が
低下している(インスリン抵抗性)ために、血中グルコ
ースの体細胞への取り込みが阻害されている。現在、イ
ンスリン抵抗性を改善するII型糖尿病の治療薬として
は、チアゾリジン誘導体等が開発されている他、本出願
人のPCT/JP00/02992号にスルホンアミド
誘導体等が記載されている。特開昭59−80671
(EP 102213 A)には、抗肥満症や抗高血糖症
に対する活性を有するエタノールアミン誘導体が記載さ
れている。FR 2681319 Aにはピペリジン誘導
体が記載され、また特開平5−194451(EP 5
33579 A)、WO99/67208、WO98/
56771、WO90/13539、DE 34100
70 A、および特開昭61−122286(EP 18
2540 A)等にはピペラジン誘導体が記載されてい
るが、これらは肥満症や糖尿病の治療とは何ら関係な
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】糖尿病、特にII型糖
尿病の新規な予防または治療薬の開発が要望されてい
る。また肥満の新規な予防または治療薬の開発も望まれ
ている。さらに両方の作用を有する医薬品の開発も望ま
れている。これらは特に経口剤として有用なものが望ま
れている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記状況に鑑み本発明者
らは鋭意検討した結果、ある種のベンゼン誘導体が糖尿
病および/または肥満の予防または治療薬として有用で
あることを見出し、以下に示す本発明を完成した。 (1)式:
【化4】 (式中、X2は、以下のいずれかの式で示される基;
【化5】 1およびR2はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒ
ドロキシ、カルボキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、低級
アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン化低級アルキル、
ハロゲン化低級アルコキシ、低級アルキルカルボニル、
低級アルキルスルホニル、または式:
【化6】 (式中、X3は、−(CH2)q− (qは1〜2の整数)、
NR7(R7は水素または低級アルキル)、O、S、S
O、またはSO2;R5およびR6はそれぞれ独立して、
水素、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、シ
アノ、ニトロ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲ
ン化低級アルキル、ハロゲン化低級アルコキシ、低級ア
ルキルカルボニル、または低級アルキルスルホニル)で
示される基;R3およびR4はそれぞれ独立して、水素、
ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、シアノ、
ニトロ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン化低
級アルキル、ハロゲン化低級アルコキシ、または低級ア
ルキルスルホニル;nは1〜6の整数;pは1〜2の整
数。但し、以下の場合を除く: 1)R1およびR2の両方が同時に水素である場合、 2)R3およびR4の両方が同時に水素である場合、 3)X2が(x-1)で示される基;R1が水素;R2がハ
ロゲン、メトキシまたはトリフルオロメチル:R3が水
素;R4がハロゲン、メトキシまたはトリフルオロメチ
ル;nが3または4;かつpが1である場合、 4)X2が(x-2)で示される基;R1が水素;R2がヒ
ドロキシまたはハロゲン:R3が水素またはハロゲン;
4がハロゲン;nが2;かつpが1である場合、およ
び 5)X2が(x-2)で示される基;R1が水素;R2
(a)で示される基;X3がS;R5が水素;R6がカル
ボキシ;R3が水素;R4がハロゲン;nが2〜4;かつ
pが1である場合。)で示される化合物、そのプロドラ
ッグ、塩、または溶媒和物。
【0005】(2)X2が(x-1)で示される基であ
る、上記(1)記載の化合物。 (3)X2が(x-2)で示される基である、上記(1)
記載の化合物。 (4)R1が水素; R2が(a)で示される基である、
上記(1)記載の化合物。 (5)R5が水素である、上記(1)記載の化合物。 (6)R6がハロゲン化低級アルキル、ハロゲン化低級
アルコキシ、低級アルキルカルボニル、または低級アル
キルである、上記(1)記載の化合物。 (7)R3が水素である、上記(1)記載の化合物。 (8)R4がハロゲン、ハロゲン化低級アルキル、ハロ
ゲン化低級アルコキシ、または低級アルキルスルホニル
である、上記(1)記載の化合物。 (9)nが3または4である、上記(1)記載の化合
物。 (10)pが1である、上記(1)記載の化合物。 (11)R1が水素;R2が(a)で示される基;R5
水素;R3が水素;nが3または4;pが1である、上
記(1)記載の化合物。 (12)R1が水素;R2が(a)で示される基;R5
水素;R6がハロゲン化低級アルキル、ハロゲン化低級
アルコキシ、低級アルキルカルボニル、または低級アル
キル;R3が水素;R4がハロゲン、ハロゲン化低級アル
キル、ハロゲン化低級アルコキシまたは低級アルキルス
ルホニル;nが3または4;pが1である、上記(1)
記載の化合物。 (13)上記(1)〜(12)のいずれかに記載の化合
物を含有する医薬。 (14)上記(1)〜(12)のいずれかに記載の化合
物を含有する糖尿病の予防または治療薬。 (15)上記(1)〜(12)のいずれかに記載の化合
物を含有する肥満の予防または治療薬。 (16)経口剤である、上記(13)〜(15)のいず
れかに記載の医薬。
【0006】本明細書中で用いる用語を以下に説明す
る。各用語は特に断りのない限り、単独または他の用語
との併用のいずれの場合も共通の意味を有するものとす
る。低級アルキルは、直鎖又は分枝状のC1〜C6アル
キルを包含し、メチル、エチル、n−プロピル、i−プ
ロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、t
−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、neo−ペン
チル、tert−ペンチル、n−ヘキシル等が例示され
る。好ましくは、C1〜C4アルキルであり、特にメチ
ル、エチル等である。低級アルコキシは、上記低級アル
キルが結合したオキシを包含し、例えばメトキシ、エト
キシ、i-プロポキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ等が例示される。好ましくはメトキ
シ、エトキシ等である。ハロゲンは、F、Cl、Br、
Iを意味する。好ましくは、FまたはClである。ハロ
ゲン化低級アルキルにおいて、ハロゲンの数や置換基は
特に限定されず、例えば1〜5個、好ましくは1〜3個
のハロゲンで置換された低級アルキルを包含する。好ま
しくはトリハロゲン化低級アルキル(例:−CF3、−
CH2CF3)であり、より好ましくはトリハロゲン化メ
チル(例:−CF3)である。ハロゲン化低級アルコキ
シにおいて、ハロゲンの数や置換基は特に限定されず、
例えば1〜5個、好ましくは1〜3個のハロゲンで置換
された低級アルコキシを包含する。好ましくはトリハロ
ゲン化低級アルコキシ(例:−OCF3、−OCH2CF
3)であり、より好ましくはトリハロゲン化メトキシ
(例:−OCF3)である。低級アルキルカルボニルと
しては、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ピバロイ
ル等が例示されるが、好ましくはアセチルである。低級
アルキルスルホニルとしては、メタンスルホニル、エタ
ンスルホニル等が例示されるが、好ましくはメタンスル
ホニルである。
【0007】R1およびR2はベンゼン環上の任意の位置
に置換可能である。 R1は好ましくは水素である。R2
は好ましくは水素以外の基であり、また4位に置換す
る。R2はより好ましくはハロゲン化低級アルコキシ、
特にトリハロゲン化メトキシ(例:−OCF3)または
前記(a)で示される基である。(a)で示される基に
おいて、X3は好ましくはCH2、NH、NMe(Me=
メチル)、S、SO、またはSO2である。 R5および
6はベンゼン環上の任意の位置に置換可能である。R5
は好ましくは水素または低級アルキル(例:メチル)で
あり、より好ましくは水素である。R6は好ましくは水
素以外の基であり、また4位に置換する。 R6はより好
ましくはハロゲン化低級アルキル、特にトリハロゲン化
メチル(例:−CF3)、ハロゲン化低級アルコキシ、
特にトリハロゲン化メトキシ(例:−OCF3)、低級
アルキルカルボニル(例:−COCH3)、または低級
アルキル(例:メチル)である。R3およびR4はベンゼ
ン環上の任意の位置に置換可能である。R3は好ましく
は水素である。 R4は好ましくは水素以外の基であり、
4位に置換する。より好ましくはハロゲン(例:F,C
l,Br)、ハロゲン化低級アルキル(例:−C
3)、ハロゲン化低級アルコキシ(例:−OCF3)ま
たは低級アルキルスルホニル(例:メタンスルホニル)
である。pは好ましくは1である。nは好ましくは2〜
5、より好ましくは3〜4、特に好ましくは3である。
qは好ましくは1である。
【0008】化合物(I)の好ましい製法を以下に例示
する。 (製法1)X2が(x-1)で示される基の場合
【化7】 (式中、Y1およびY2は互いに異なり、一方は水素、他
方は脱離基(例;ハロゲン等)、その他の記号は前記と
同意義) 化合物(II)と化合物(III)とを、所望により塩基存
在下で反応させて化合物(I)を得る。塩基としては、
炭酸塩(K2CO3,Na2CO3等)やNaOH、3級ア
ミン(例:Et3N)等を使用できる。またKI、n−
Bu4NBr(Bu=ブチル)を併用してもよい。溶媒
としては、CH3CN、ジメチルホルムアミド(DM
F)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、テトラヒド
ロフラン(THF)等が使用できる。反応温度は通常、
約10〜200℃、好ましくは室温〜約110℃であ
り、反応時間は数時間〜数十時間、好ましくは約1〜2
0時間、より好ましくは約3〜15時間である。化合物
(II)と化合物(III)は周知の反応により合成する
か、または市販品を利用すればよい。
【0009】(製法2)X2が(x-2)で示される基の
場合
【化8】 (式中、Y3は脱離基(例;ハロゲン等)、その他の記
号は前記と同意義) 化合物(IV)と化合物(V)とを、所望により塩基存
在下で反応させて化合物(I)を得る。塩基としては、
炭酸塩(K2CO3,Na2CO3等)、NaOH、t-B
uOK、3級アミン(例:Et3N)等を使用できる。
またKIを併用してもよい。溶媒としては、CH2Cl2
CH3CN、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン(T
HF)等が使用できる。反応温度は通常、室温〜約10
0℃、好ましくは室温〜約60℃であり、反応時間は数
時間〜数十時間、好ましくは約1〜20時間、より好ま
しくは約3〜15時間である。化合物(IV)と化合物
(V)は周知の反応により合成するか、または市販品を
利用すればよい。なお上記製法により得られた本化合物
をさらに化学修飾して別の本化合物に誘導してもよい。
また各反応前には所望により、当業者に周知の方法に従
い官能基に対して適当な保護反応を行い、また反応後は
脱保護反応を行ってもよい。
【0010】化合物(I)の製薬上許容される塩として
は、無機塩基、アンモニア、有機塩基、無機酸、有機
酸、塩基性アミノ酸、ハロゲンイオン等により形成され
る塩又は分子内塩が例示される。該無機塩基としては、
アルカリ金属(Na,K等)、アルカリ土類金属(C
a,Mg等)、有機塩基としては、トリメチルアミン、
トリエチルアミン、コリン、プロカイン、エタノールア
ミン等が例示される。無機酸としては、塩酸、臭化水素
酸、硫酸、硝酸、リン酸等が例示される。有機酸として
は、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ギ
酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸等が例示される。塩
基性アミノ酸としては、リジン、アルギン、オルニチ
ン、ヒスチジン等が例示される。また化合物(I)は、
水和物等の溶媒和物であってもよい。化合物(I)のプ
ロドラッグとは、化学的または代謝的に分解できる基を
有する化合物(I)の誘導体であり、加溶媒分解により
または生理学的条件下でインビボにおいて薬学的に活性
な本発明化合物になる。適当なプロドラッグ誘導体の製
造方法は、例えばDesign of Prodrug
s,Elsevier,Amsterdam 1985
に記載されている。本化合物がカルボキシル基を有する
場合、そのプロドラッグとしては、適当なアルコールと
反応させることによって製造されるエステル誘導体、ま
たは適当なアミンと反応させることによって製造される
アミド誘導体等が例示される。本化合物がヒドロキシル
基を有する場合、そのプロドラッグとしては、適当なア
シルハライドまたは適当な酸無水物と反応させることに
製造されるアシルオキシ誘導体等が例示される。本化合
物がアミノ基を有する場合、そのプロドラッグとして
は、適当な酸ハロゲン化物または適当な混合酸無水物と
反応させることにより製造されるアミド誘導体等が例示
される。化合物(I)は、医薬、特に糖尿病や肥満等の
いわゆる生活習慣病の予防または治療薬として、人を含
む動物に経口又は非経口的に投与可能であるが、好まし
くは経口投与される。投与剤形としては、顆粒剤、錠
剤、カプセル剤、注射剤等が例示される。製剤化に際し
ては、所望により種々の添加剤、例えば賦形剤、崩壊
剤、結合剤、滑沢剤、安定化剤、着色剤、コーティング
剤を使用できる。投与量は、被験体の年齢、体重、症状
や投与方法などにより異なり特に限定されないが、通
常、成人1日当たり、経口投与の場合、約20mg〜約10
00mgであり、非経口投与の場合、約2mg〜約100mg
である。化合物(I)を投与することにより、グルコー
スの利用率が増加して、その結果、血中グルコースが低
下する。この作用メカニズムとしては、(1)各臓器での
インスリンに対する反応性の増加(インスリン抵抗性の
改善)、(2)膵臓でのグルコースに対する感受性の高ま
りによるインスリン分泌の亢進、(3)膵臓でのインスリ
ン合成の抗進等の可能性が考えられる。すなわち化合物
(I)は、I型またはII型糖尿病の予防または治療薬
として有用であるが、特にII型糖尿病に対して有用で
ある。また化合物(I)は肥満のモデルマウスに対して
体重減少作用を示すことから、抗肥満薬としても有用で
ある。化合物(I)は好ましくは、上記の両方の薬理作
用を有する。よって、いわゆる生活習慣病に対して幅広
い適用が期待される。さらに化合物(I)は、好ましく
は皮下投与のみならず経口投与でも有効である。よって
経口剤として使用され得る。
【0011】実施例1 1-(4-Fluoro-benzyl)-4-[3-[4-(4-trifluoromethyl-phe
noxy)-phenoxy]-propyl]-piperazine 2の合成
【化9】 化合物1(1.02g),4-フルオロベンジルブロマイド336m
lのアセトニトリル15ml溶液に 炭酸カリウム1.09g,ヨウ
化カリウム187mgを加え加熱還流下6時間攪拌する。不溶
物を除去したのち、濾液に飽和重曹水を注ぎ酢酸エチル
で抽出する。有機層を水洗、飽和食塩水洗いし、有機層
をMgSO4にて乾燥し減圧下で溶媒を留去する。得られた
油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(Solvent, CHCl
3:MeOH =20:1)にて精製し、無色油状物2(543mg,49%)
を得る。この油状物を塩酸塩として結晶化し、再結晶を
行い、化合物2のHCl塩を得た。 化合物2: 1H NMR (CDCl3)δ ppm (300 MHZ) 1.98 (2H, quint, J = 7Hz), 2.40-2.62(10H, m), 3.48
(2H, s), 4.01(2H,t, J = 6Hz), 6.89-7.03(6H, m),
7.27-7.31(4H, m), 7.531(2H, d, J = 9Hz)元素分析
(%): C27H28F4N2O2.HCl 計算値: C =57.76,H =5.39,N =4.99,Cl =12.63,F =13.
54 実験値: C =57.59,H =5.26,N =5.07,Cl =12.34,F =13.
42
【0012】実施例1に準じて、実施例2〜6の化合物
を合成した。 実施例2
【化10】 化合物3 1H NMR (CDCl3)δ ppm (300 MHZ) 1.97(2H, quint, J = 7Hz), 2.38-2.60(10H, m), 3.60
(2H, s), 3.99(2H, t, J= 6Hz), 6.65-7.07(8H, m), 7.
55(2H, d, J = 9Hz), 7.89(2H, d, J = 8Hz) 実施例3
【化11】 化合物4 1H NMR (CDCl3)δ ppm (300 MHZ) 1.98(2H, quint, J = 6Hz), 2.38-2.60(13H, m), 3.48
(2H, s), 4.01(2H, t, J= 6Hz), 6.88-7.04(8H, m), 7.
25-7.32(2H, m), 7.91(2H, d, J = 9Hz) 元素分析(%): C28H31FN2O3.2HCl. 0.1(H2O) 計算値: C =62.80,H =6.21,N =5.23,Cl =13.24,F =3.5
5 実験値: C =62.59,H =6.23,N =5.21,Cl =13.20,F =3.5
4
【0013】実施例4
【化12】 (Me:メチル) 化合物5 元素分析(%): C29H36N2O4S.2HCl 0.1(Et2O) 計算値: C =59.89,H =6.59,N =4.82,Cl =12.19,S =5.5
1 実験値: C =59.95,H =6.67,N =4.76,Cl =12.04,S =5.4
4 実施例5
【化13】 化合物6 1H NMR (CDCl3)δ ppm (300 MHZ) 1.98(2H, quint, J = 6Hz), 2.40-2.62(13H, m), 3.563
(2H, s), 4.015(2H, t,J = 6Hz), 6.88-7.03(6H, m),
7.45(2H, d, J = 8Hz), 7.57(2H, d, J = 8Hz),7.91(2
H, d, J = 9Hz) 元素分析(%): C29H31CF3N2O3.2HCl 計算値: C =59.49,H =5.68,N =4.78,Cl =12.11,F =9.7
3 実験値: C =59.21,H =5.63,N =4.85,Cl =11.86,F =9.6
3 実施例6 4-(4-Chloro-benzyloxy)-1-[3-(4-trifluoromethoxy-ph
enoxy)-propyl]-piperidine7の合成
【化14】 4-(Trifluoromethoxy)-phenol7(742mg,4.17mmol)と
化合物8(1.26g,4.17mmol)を無水DMF 6 mlにとかし、
粉末K2CO3 1.15g(2eq), KI 692mg(1eq), Bu4NBr 134mg
(0.1eq) を加え、室温3日間攪拌する。反応液に水を加
え、CHCl3で抽出し、MgSO4で乾燥後、減圧留去。残渣を
シリカゲル70gを用い、カラムクロマトグラフィー(Solv
ent, CHCl3-MeOH 9:1)で分離精製し、化合物9(993m
g,oil, 55%)を得た。 1H NMR(in CDCl3) δ ppm (300 MHZ) 7.31(2H, d, J=8.7), 7.27(2H, d, J=8.7), 7.12(2H,
d, J=8.4), 6.87(2H, d,J=9.0), 4.50(2H, s), 3.99(2
H, t, J=6.3), 3.41(1H, quint, J=4.3), 2.82-2.74(2
H, m), 2.50(2H, d, J=7.2), 2.20-2.13(2H, m), 1.98-
1.91(4H, m), 1.70-1.63(2H, m). この油状物9を塩酸塩として結晶化し、再結晶を行っ
た。 元素分析(%):C22H25F3ClNO3・HCl・0.2 H2O 計算値: C=54.60,H=5.50,N=2.89,Cl=14.65,F=11.77 実験値: C=54.64,H=5.60,N=3.10,Cl=15.60,F=10.59
【0014】実施例7
【化15】 化合物10 1H NMR (CDCl3)δ ppm (300 MHZ) 1.60-1.78(2H, m), 1.80-2.04(4H, m), 2.10-2.26(2H,
m), 2.50(2H, t,J = 7Hz ), 2.80-2.98(2H, m), 3.36-
3.48(1H, m), 3.99(2H, t, J = 6Hz), 4.50(2H, s), 6.
84-6.92(6H, m), 7.02(2H, t, J = 8Hz), 7.12(2H, d,
J =9Hz) , 7.27-7.36(2H, m) 元素分析(%): C22H25F4NO3.HCl 計算値: C =56.96,H =5.65,N =3.02,Cl =7.64,F =16.3
8 実験値: C =56.76,H =5.57,N =3.12,Cl =7.45,F =16.5
0 実施例8
【化16】 化合物11 1H NMR(CDCl3)δ ppm (300 MHZ) 1.98(2H, quint, J = 7Hz), 2.38-2.68(10H, m), 3.51
(2H, s), 4.01(2H, t, J= 6Hz), 6.88-7.02(6H, m), 7.
16(2H, d, J = 8Hz), 7.35(2H, d, J = 8Hz), 7.53(2H,
d, J =9Hz ) 元素分析(%): C28H28F6N2O3.2HCl 計算値: C =53.60,H =4.82,N =4.46,Cl =11.30,F =18.
17 実験値: C =53.61,H =4.79,N =4.58,Cl =10.66,F =17.
99
【0015】実施例9
【化17】 化合物12 1H NMR (CDCl3)δ ppm (300 MHZ) 1.62-2.06(8H, m), 2.10-2.32(2H, m), 2.41(2H, t, J
= 8Hz), 2.70-2.88(2H,m), 3.36-3.50(1H, m), 4.01(2
H, t, J = 6Hz), 4.50(2H,s), 6.96(2H, d, J =9Hz),
7.24-7.36(6H, m), 7.85(2H, d, J = 9Hz), 7.96(2H,
d, J = 9Hz) 元素分析(%): C29H31ClF3NO5S.HCl.0.75H2O 計算値: C =53.75,H =5.21,N =2.16,Cl =10.94,F =8.7
9,S =4.95 実験値: C =53.79,H =4.86,N =2.23,Cl =10.20,F =8.5
8,S =4.92 実施例10
【化18】 化合物13 1H NMR (CDCl3)δ ppm (300 MHZ) 1.60-2.25(10H, m), 2.39(2H, t, J=7.5Hz), 2.70-2.85
(2H, m), 3.36-3.47(1H,m) 3.96(2H, t, J=6Hz), 4.50
(2H, s), 6.85-7.30(12H,m)
【0016】試験例1 7-8週齢の雄性KK-Ayマウス(日本クレア)に本化合物を7日間経
口投与し(投与量:80mg/kg)、24時間絶食後に経口ク゛ル
コース負荷試験(OGTT)を行った。OGTTは、ク゛ルコース(3g/kg)を
経口投与し、15分後に50 Uヘハ゜リンを含む注射筒で腹部大
動脈から採血し、12,000 x gで5分間遠心し、血漿を採
取した。血中ク゛ルコース濃度(:Glucose)は新フ゛ラット゛・シュカ゛
ー・テスト(ヘ゛ーリンカ゛ー・マンハイム)を用いて、血中インスリン濃度(:Insu
lin)はInsulin-EIA Test(ク゛ラサ゛イム)を用いて測定した。
また実験直後のマウスの体重(Bodyweight)も調べた。マウ
ス6匹の平均値を、化合物を事前に投与しなかった対照群
における各値の平均値を100とした場合の相対値とし
て以下に示す。
【表1】 本化合物は、肥満のモデルマウスにおいて、顕著に血中
のグルコース濃度を低下させかつインスリン抵抗性を改
善した。また体重低下作用も示した。
【0017】製剤例1 実施例1の化合物2、結晶セルロース、及びステアリン
酸マグネシウム等を適量混合し、打錠することにより錠
剤を得る。 製剤例2 実施例7の化合物10、乳糖、及びステアリン酸マグネ
シウム等を適量混合した後、造粒して顆粒を得る。 製剤例3 製剤例2の顆粒をカプセルに充填することによりカプセ
ル剤を得る。
【0018】
【発明の効果】本化合物は、糖尿病や肥満等の生活習慣
病の予防または治療薬等として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 295/08 C07D 295/08 A (72)発明者 吉川 直樹 大阪府大阪市福島区鷺洲5丁目12番4号 塩野義製薬株式会社内 Fターム(参考) 4C054 AA02 CC02 DD01 EE01 FF25 4C086 AA01 AA02 AA03 BC21 BC50 MA01 MA52 NA14 ZA70 ZC35

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: 【化1】 (式中、X2は、以下のいずれかの式で示される基; 【化2】 1およびR2はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒ
    ドロキシ、カルボキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、低級
    アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン化低級アルキル、
    ハロゲン化低級アルコキシ、低級アルキルカルボニル、
    低級アルキルスルホニル、または式: 【化3】 (式中、X3は、−(CH2)q− (qは1〜2の整数)、
    NR7(R7は水素または低級アルキル)、O、S、S
    O、またはSO2;R5およびR6はそれぞれ独立して、
    水素、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、シ
    アノ、ニトロ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲ
    ン化低級アルキル、ハロゲン化低級アルコキシ、低級ア
    ルキルカルボニル、または低級アルキルスルホニル)で
    示される基;R3およびR4はそれぞれ独立して、水素、
    ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、シアノ、
    ニトロ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン化低
    級アルキル、ハロゲン化低級アルコキシ、または低級ア
    ルキルスルホニル;nは1〜6の整数;pは1〜2の整
    数。但し、以下の場合を除く: 1)R1およびR2の両方が同時に水素である場合、 2)R3およびR4の両方が同時に水素である場合、 3)X2が(x-1)で示される基;R1が水素;R2がハ
    ロゲン、メトキシまたはトリフルオロメチル:R3が水
    素;R4がハロゲン、メトキシまたはトリフルオロメチ
    ル;nが3または4;かつpが1である場合、 4)X2が(x-2)で示される基;R1が水素;R2がヒ
    ドロキシまたはハロゲン:R3が水素またはハロゲン;
    4がハロゲン;nが2;かつpが1である場合、およ
    び 5)X2が(x-2)で示される基;R1が水素;R2
    (a)で示される基;X3がS;R5が水素;R6がカル
    ボキシ;R3が水素;R4がハロゲン;nが2〜4;かつ
    pが1である場合。)で示される化合物、そのプロドラ
    ッグ、塩、または溶媒和物。
  2. 【請求項2】X2が(x-1)で示される基である、請求
    項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】X2が(x-2)で示される基である、請求
    項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1が水素; R2が(a)で示される基で
    ある、請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】R5が水素である、請求項1記載の化合
    物。
  6. 【請求項6】R6がハロゲン化低級アルキル、ハロゲン
    化低級アルコキシ、低級アルキルカルボニル、または低
    級アルキルである、請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】R3が水素である、請求項1記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】R4がハロゲン、ハロゲン化低級アルキ
    ル、ハロゲン化低級アルコキシ、または低級アルキルス
    ルホニルである、請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】nが3または4である、請求項1記載の化
    合物。
  10. 【請求項10】pが1である、請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】R1が水素;R2が(a)で示される基;
    5が水素;R3が水素;nが3または4;pが1であ
    る、請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】R1が水素;R2が(a)で示される基;
    5が水素;R6がハロゲン化低級アルキル、ハロゲン化
    低級アルコキシ、低級アルキルカルボニル、または低級
    アルキル;R3が水素;R4がハロゲン、ハロゲン化低級
    アルキル、ハロゲン化低級アルコキシまたは低級アルキ
    ルスルホニル;nが3または4;pが1である、請求項
    1記載の化合物。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載の化合
    物を含有する医薬。
  14. 【請求項14】請求項1〜12のいずれかに記載の化合
    物を含有する糖尿病の予防または治療薬。
  15. 【請求項15】請求項1〜12のいずれかに記載の化合
    物を含有する肥満の予防または治療薬。
  16. 【請求項16】経口剤である、請求項13〜15のいず
    れかに記載の医薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006070026A (ja) * 2004-08-04 2006-03-16 Nippon Soda Co Ltd 光反応性有機薄膜を形成する新規化合物及び有機薄膜形成体

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