JP2002145619A - リチウムマンガン複合酸化物、リチウム二次電池用正極材料、リチウム二次電池用正極、リチウム二次電池及びリチウムマンガン複合酸化物の製造方法 - Google Patents

リチウムマンガン複合酸化物、リチウム二次電池用正極材料、リチウム二次電池用正極、リチウム二次電池及びリチウムマンガン複合酸化物の製造方法

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JP2002145619A
JP2002145619A JP2001162304A JP2001162304A JP2002145619A JP 2002145619 A JP2002145619 A JP 2002145619A JP 2001162304 A JP2001162304 A JP 2001162304A JP 2001162304 A JP2001162304 A JP 2001162304A JP 2002145619 A JP2002145619 A JP 2002145619A
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composite oxide
manganese composite
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lithium manganese
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English (en)
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Takeshi Sueyoshi
剛 末吉
Hidekazu Miyagi
秀和 宮城
Yasushi Tsurita
寧 釣田
Koji Shima
耕司 島
Tsutomu Miyazawa
勉 宮澤
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リチウム二次電池用の正極材料として有用な
リチウムマンガン複合酸化物からなる正極活物質の初期
放電容量特性の改善。 【解決手段】 下記測定条件での粉末X線回折で15.
3±1.0°に観測される回折ピーク強度(A)と1
8.2±1.0°に観測される回折ピーク強度(B)と
のピーク強度比(A/B)が 0.001 < A/B であるリチウムマンガン複合酸化物。 [測定条件] X線源:CuKα線(CuKα=1.5418Å) 発散スリット:1° 散乱スリット:1° 受光スリット:0.2mm ステップ幅:0.05°

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウムマンガン複
合酸化物、リチウム二次電池用正極材料、リチウム二次
電池用正極、リチウム二次電池及びリチウムマンガン複
合酸化物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯用電子機器の小型化、軽量化
に伴い、その電源として高出力、高エネルギー密度であ
る二次電池が求められている。また、自動車用動力源と
しても、上記の特徴を有する二次電池が求められてい
る。特にリチウム二次電池は上記の要件を満たすため、
その開発が急速に行われている。
【0003】リチウム二次電池の正極活物質としては、
LiCoO2、LiNiO2、LiMnO2、LiMn2
4等のリチウム複合酸化物が提案され、研究が盛んに行
われている。特にリチウムとマンガンとを主成分とする
複合酸化物(以下、「リチウムマンガン複合酸化物」と
表記することがある)は、MnがCoやNiと比較して
埋蔵量が多く安価であることから注目を集めている。そ
の中でも、単斜晶系、斜方晶系、六方晶系に属し層状構
造を持つLiMnO2(以下、“層状リチウムマンガン
複合酸化物”と表記することがある)はスピネル構造を
有するLiMn 24と比較して理論容量が大きいため、
注目されている。
【0004】層状リチウムマンガン複合酸化物として、
幾つかの報告がされている。例えば、斜方晶系に属する
層状リチウムマンガン複合酸化物について、特開平10
−134812号公報には、オキシ水酸化マンガン(M
nOOH)のMnサイトもしくはHサイトが他元素で置
換された化合物を原料として用いる製造方法が記載され
ている。また、特許第2870741号公報には、Mn
サイトが他元素で置換されたオキシ水酸化マンガンを原
料とし、100〜215℃で水熱反応により製造する方
法が記載されている。更に、特開平11−130438
号公報には、Mnサイトの一部が他元素で置換された塩
基性炭酸マンガン或いはマンガン酸化物若しくはその水
和物を原料とし、水熱反応により製造する方法が記載さ
れている。
【0005】Solid State Ionics
Vol.89(1996)p.197には、α―NaM
nO2のイオン交換により単斜晶系に属するリチウムマ
ンガン複合酸化物を得たと記載されている。J.Ele
ctrochem.Soc. Vol.145(199
8)L50には、水熱法により単斜晶系に属するリチウ
ムマンガン複合酸化物を得たと記載されている。
【0006】J.Power Sources Vo
l.81(1999)p.406には、炭酸リチウム、
酸化クロム、三酸化二マンガンを固相で混合し、1000℃
で24時間の焼成と解砕を繰り返す方法が記載されてい
る。しかしながら、上記の方法は、入手が困難で高価な
オキシ水酸化マンガンや硝酸マンガン(III)を原料と
して用いていることや、水熱反応、瞬間凍結、高温での
長時間焼成の繰り返しといった方法の採用には工業化の
面で問題があることなどにより、いずれの方法も工業的
な製造方法として未だ満足のいくものではない。
【0007】さらに、斜方晶系、単斜晶系に属する層状
リチウムマンガン複合酸化物は初期放電容量の電流密度
依存性が大きく、電流密度の増加に伴う放電容量の減少
が著しいという問題点が指摘されている。そこで、初期
放電容量特性(以下“レート特性”と表記することがあ
る)の改善が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、リチ
ウム二次電池用の正極材料として有用なリチウムマンガ
ン複合酸化物からなる正極活物質の初期放電容量特性を
改善することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究し
た結果、粉末X線回折で観測される特定のピーク強度比
が特定の範囲にあることを特徴とするリチウムマンガン
複合酸化物を正極活物質として用いることによりレート
特性が改善されることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0010】即ち本発明の要旨は、下記(1)〜(1
4)に存する。 (1)下記測定条件での粉末X線回折で15.3±1.
0°に観測される回折ピーク強度(A)と18.2±
1.0°に観測される回折ピーク強度(B)とのピーク
強度比(A/B)が
【0011】
【式8】0.001 < A/B であるリチウムマンガン複合酸化物。
【0012】
【表2】[測定条件] X線源:CuKα線(CuKα=1.5418Å) 発散スリット:1° 散乱スリット:1° 受光スリット:0.2mm ステップ幅:0.05° (2)15.3±1.0°に観測される回折ピーク強度
(A)と18.2±1.0°に観測される回折ピーク強
度(B)とのピーク強度比(A/B)が、
【0013】
【式9】0.001 < A/B <0.30 である上記(1)のリチウムマンガン複合酸化物。 (3)15.3±1.0°に観測される回折ピーク強度
(A)と18.2±1.0°に観測される回折ピーク強
度(B)とのピーク強度比(A/B)が
【0014】
【式10】0.001 < A/B <0.30 であり、かつ24.7±1.0°に観測される回折ピー
ク強度(C)と18.2±1.0°に観測される回折ピ
ーク強度(B)とのピーク強度比(C/B)が
【0015】
【式11】C/B <0.100 である上記(2)のリチウムマンガン複合酸化物。
(4)15.3±1.0°に観測される回折ピーク強度
(A)と18.2±1.0°に観測される回折ピーク強
度(B)とのピーク強度比(A/B)が、
【0016】
【式12】0.001 < A/B <0.12 である上記(1)のリチウムマンガン複合酸化物。
(5)15.3±1.0°に観測される回折ピーク強度
(A)と18.2±1.0°に観測される回折ピーク強
度(B)とのピーク強度比(A/B)が
【0017】
【式13】0.001 < A/B <0.12 であり、かつ24.7±1.0°に観測される回折ピー
ク強度(C)と18.2±1.0°に観測される回折ピ
ーク強度(B)とのピーク強度比(C/B)が
【0018】
【式14】C/B <0.025 である上記(4)のリチウムマンガン複合酸化物。
(6)層状構造を有する上記(1)〜(5)のいずれか
のリチウムマンガン複合酸化物。
【0019】(7)リチウムマンガン複合酸化物のMn
サイトの一部が他の金属元素で置換されており、かつL
iサイトの一部が他の金属元素で置換されている上記
(1)〜(6)のいずれかのリチウムマンガン複合酸化
物。 (8)リチウムマンガン複合酸化物のMnサイトの一部
が、Al、Ti、V、Cr、Fe、Li、Co、Ni、
Cu、Zn、Mg、Ga、Zr、Nb、Mo、Pd、S
i、Sn、Ta、W、Ru、As、Te、Re及びGe
からなる群から選ばれる少なくとも一種の金属元素で置
換されている上記(1)〜(7)のいずれかのリチウム
マンガン複合酸化物。
【0020】(9)リチウムマンガン複合酸化物のLi
サイトの一部が、K、Na、Ba、Mg、Ca、Zn、
Cu、Ga、Mn、Pb、La、Ce、Nd、Y、C
s、Rb、Tl、Au、Sr、Eu、Ag、Ac、B
i、Hg及びPuからなる群から選ばれる少なくとも一
種の金属元素で置換されている上記(1)〜(8)のい
ずれかのリチウムマンガン複合酸化物。
【0021】(10)リチウムマンガン複合酸化物のM
nサイトの一部が、Mnのイオン半径(Mn3+のイオ
ン半径)よりリチウムマンガン複合酸化物中に含有され
た状態での価数におけるイオン半径が小さい金属元素
(M1)で置換されており、かつLiサイトの一部が、
Liのイオン半径(Li+のイオン半径)よりリチウム
マンガン複合酸化物中に含有された状態での価数におけ
るイオン半径が大きい金属元素(M2)で置換されてい
る上記(7)のリチウムマンガン複合酸化物。
【0022】(11)金属元素(M1)が、Al、T
i、V、Cr、Fe、Co、Ni、Ga、Nb、Mo、
Pd、Si、Ta、W、Ru、As、Te、Re及びG
eからなる群から選ばれる少なくとも一種である上記
(10)のリチウムマンガン複合酸化物。 (12)金属元素(M2)が、K、Na、Ba、Ca、
Cu、Pb、La、Ce、Nd、Y、Cs、Rb、T
l、Au、Sr、Eu、Ag、Ac、Bi、Hg及びP
uからなる群から選ばれる少なくとも一種である上記
(10)又は(11)のリチウムマンガン複合酸化物。
【0023】(13)リチウムマンガン複合酸化物が、
マンガン化合物、リチウム化合物及び他の金属元素化合
物を湿式粉砕し、噴霧乾燥し、焼成することにより製造
された上記(1)〜(12)のいずれかのリチウムマン
ガン複合酸化物。 (14)リチウムマンガン複合酸化物が、マンガン化合
物及び他の金属元素化合物を湿式粉砕、噴霧乾燥した
後、リチウム化合物と混合し、焼成することにより製造
された上記(1)〜(13)のいずれかのリチウムマン
ガン複合酸化物。
【0024】更に、本発明の別の実施態様として、下記
(15)〜(25)が挙げられる。 (15)Mn化合物、リチウム化合物及び他の金属元素
化合物を湿式粉砕し、噴霧乾燥し、次いで焼成する上記
(1)〜(12)のいずれかのリチウムマンガン複合酸
化物の製造方法。 (16)Mn化合物及び他の金属元素化合物を湿式粉
砕、噴霧乾燥した後、リチウム化合物と混合し、次いで
焼成する上記(1)〜(12)のいずれかのリチウムマ
ンガン複合酸化物の製造方法。
【0025】(17)リチウム源とマンガン源との混合
物を焼成することによって層状構造を有するリチウムマ
ンガン複合酸化物を得る上記(1)〜(14)のいずれ
かのリチウムマンガン複合酸化物の製造方法。 (18)リチウム源とマンガン源との混合物を焼成する
ことによって層状構造を有するリチウムマンガン複合酸
化物を得るリチウムマンガン複合酸化物の製造方法にお
いて、前記リチウム源と前記マンガン源とを均一に混合
させた後、600〜1200℃で焼成する上記(15)
〜(17)のいずれかのリチウムマンガン複合酸化物の
製造方法。
【0026】(19)焼成工程の一部を不活性ガス雰囲
気下で行う上記(15)〜(18)のいずれかのリチウ
ムマンガン複合酸化物の製造方法。 (20)焼成を初め酸素含有雰囲気下で行い、その後不
活性ガス雰囲気下で行う上記(15)〜(17)のいず
れかのリチウムマンガン複合酸化物の製造方法。
【0027】(21)上記(1)〜(14)のいずれか
のリチウムマンガン複合酸化物を含有するリチウム二次
電池用正極材料。 (22)上記(1)〜(14)のいずれかのリチウムマ
ンガン複合酸化物と、スピネル型リチウムマンガン複合
酸化物とを含有するリチウム二次電池用正極材料。
【0028】(23)上記(21)又は(22)のリチ
ウム二次電池用正極材料とバインダーとを含有するリチ
ウム二次電池用正極。 (24)上記(23)の正極と、負極と、電解質層とを
有するリチウム二次電池。 (25)負極が炭素材料からなる上記(24)のリチウ
ム二次電池。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明す
る。本発明のリチウムマンガン複合酸化物は、下記測定
条件での粉末X線回折で15.3±1.0°に観測され
る回折ピーク強度(A)と18.2±1.0°に観測さ
れる回折ピーク強度(B)のピーク強度比(A/B)が
【0030】
【式15】0.001 < A/B であるリチウムマンガン複合酸化物である。
【0031】
【表3】[測定条件] X線源:CuKα線(CuKα=1.5418Å) 発散スリット:1° 散乱スリット:1° 受光スリット:0.2mm ステップ幅:0.05° 本発明のリチウムマンガン複合酸化物は、好ましくは
【0032】
【式16】0.001 < A/B <0.30 であり、更に好ましくは、
【0033】
【式17】0.001 < A/B <0.30 であり、かつ24.7±1.0°に観測される回折ピー
ク強度(C)と18.2±1.0°に観測される回折ピ
ーク強度(B)とのピーク強度比(C/B)が
【0034】
【式18】C/B <0.100 である。また、本発明のリチウムマンガン複合酸化物
は、好ましくは
【0035】
【式19】0.001<A/B<0.12 であり、更に好ましくは
【0036】
【式20】0.001<A/B<0.12 であり、かつ
【0037】
【式21】C/B<0.02 である。なお、本発明のリチウムマンガン複合酸化物
は、層状リチウムマンガン複合酸化物であることが好ま
しい。
【0038】上記ピーク強度比A/Bにおいて、Aは1
5.3±1.0°に観測される回折ピーク強度であり、
Bは18.2±1.0°に観測される回折ピーク強度で
ある。Aは斜方晶系に属する層状リチウムマンガン複合
酸化物の(010)回折面に由来するピークであり、Bは
単斜晶系に属する層状リチウムマンガン複合酸化物の
(001)回折面に由来するピークである。
【0039】また、上記ピーク強度比C/Bにおいて、
Bは上記の通りであり、Cは24.7±1.0°に観測
される回折ピーク強度である。Cは斜方晶系に属する層
状リチウムマンガン複合酸化物の(011)回折面に由来
するピークである。粉末X線解析は、X線源、発散スリ
ット、散乱スリット、受光スリット、ステップ幅により
その測定値が大きく異なってくるため、本発明において
は上記のようにその値を求めた。
【0040】上記の条件を満たすことにより放電容量特
性が向上する原因は明確ではないが、A、Cの回折ピー
クは斜方晶系に、Bのピークは単斜晶系に由来すること
から、単斜晶系を主成分とし少量の斜方晶系を混在させ
ることにより、ドメインサイズや放電におけるリチウム
濃度勾配が改善されるという可能性が挙げられる。本発
明のリチウムマンガン複合酸化物としては、マンガンサ
イトの一部を他の金属元素で置換したリチウムマンガン
複合酸化物、リチウムサイトの一部を他の金属元素で置
換したリチウムマンガン複合酸化物、及びマンガンサイ
トの一部を他の金属元素で置換し、かつリチウムサイト
の一部を他の金属元素で置換したリチウムマンガン複合
酸化物を用いるのが、高温でのサイクル特性を向上、不
可逆容量を低減、初期効率を向上、およびレート特性を
向上させる上で好ましい。
【0041】マンガンサイトの一部を置換する他の金属
元素としては、Al、Ti、V、Cr、Fe、Li、C
o、Ni、Cu、Zn、Mg、Ga、Zr、Nb、M
o、Pd、Si、Sn、Ta、W、Ru、As、Te、
Re及びGeが挙げられる。また、リチウムサイトの一
部を置換する他の金属元素としては、K、Na、Ba、
Mg、Ca、Zn、Cu、Ga、Mn、Pb、La、C
e、Nd、Y、Cs、Rb、Tl、Au、Sr、Eu、
Ag、Ac、Bi、Hg及びPuが挙げられる。
【0042】さらに上記の場合において、リチウムマン
ガン複合酸化物のMnサイトの一部が、Mnのイオン半
径(Mn3+のイオン半径)よりリチウムマンガン複合酸
化物中に含有された状態での価数におけるイオン半径が
小さい金属元素(M1)で置換されており、かつLiサ
イトの一部が、Liのイオン半径(Li+のイオン半
径)よりリチウムマンガン複合酸化物中に含有された状
態での価数におけるイオン半径が大きい金属元素(M
2)で置換されているリチウムマンガン複合酸化物がよ
り好ましい。
【0043】上記Mnよりイオン半径が小さい金属元素
として、好ましくはAl、Ti、V、Cr、Fe、C
o、Ni、Ga、Nb、Mo、Pd、Si、Ta、W、
Ru、As、Te、Re及びGeが挙げられ、さらに好
ましくはAl、Ti、V、Cr、Fe、Co、Niであ
り、特に好ましくはAl、Cr、Fe、Co、Niであ
る。Mnサイトは上記の金属元素の1種で置換されてい
てもよいし、2種以上の金属元素で置換されていてもよ
い。
【0044】上記Liよりイオン半径が大きい金属元素
として、好ましくはK、Na、Ba、Ca、Cu、P
b、La、Ce、Nd、Y、Cs、Rb、Tl、Au、
Sr、Eu、Ag、Ac、Bi、Hg及びPuが挙げら
れ、さらに好ましくはK、Na、Ba、Ca、Cu、P
b、La、Ce、Nd、Y、Csであり、特に好ましく
はK、Na、Ba、Caである。Liサイトは上記の金
属元素の1種で置換されていてもよいし、2種以上の金
属元素で置換されていてもよい。
【0045】なお、本明細書においてイオン半径とは、
イオンを球とみなした場合の半径を表し、Shanno
nとPrewittが実測に基づいて整理した値(Ac
taCrystallor.,B25,P925(19
69))に、Shannonが改良を加えて得たもの
(Acta Crystallor.,A32,P75
1(1976))を使用した。(日本化学会編 化学便
覧 基礎編 改訂4版、丸善株式会社、PII−725
(1999)) 本発明において基準となるイオン半径は、上記の値を元
に、リチウムイオンのイオン半径(r(Li+))を
0.90Å、マンガンイオンのイオン半径(r(M
3+))を0.79Å、コバルトイオンのイオン半径
(r(Co3+))を0.69Å、ニッケルイオンのイオ
ン半径(r(Ni3+))を0.70Åとし、リチウムマ
ンガン複合酸化物のMnイオンとLiイオンのイオン半
径比(r(Li+)/r(Mn3+))の値は1.13
9、リチウムとコバルトとを主成分とする複合酸化物
(以下、「リチウムコバルト複合酸化物」と表記するこ
とがある)のCoイオンとLiイオンとのイオン半径比
(r(Li+)/r(Co3+))の値は1.304、リ
チウムとニッケルとを主成分とする複合酸化物(以下、
「リチウムニッケル複合酸化物」と表記することがあ
る)のNiイオンとLiイオンとのイオン半径比(r
(Li+)/r(Ni3+))の値は1.286と算出し
たものを用いた。
【0046】リチウムマンガン複合酸化物のMnイオン
とLiイオンとのイオン半径比(r(Li+)/r(M
3+))の値は1.139であるのに対し、リチウムマ
ンガン複合酸化物と同様にリチウム二次電池の正極活物
質として用いられる、リチウムコバルト複合酸化物の場
合のCoイオンとLiイオンとのイオン半径比(r(L
+)/r(Co3+))の値は1.304であり、リチ
ウムニッケル複合酸化物の場合のNiイオンとLiイオ
ンとのイオン半径比(r(Li+)/r(Ni3 +))の
値は1.286である。
【0047】リチウムマンガン複合酸化物のイオン半径
比を、前記した問題点(不可逆容量が大きい、初期効率
が低い、レート特性が低い)のないリチウムコバルト複
合酸化物やリチウムニッケル複合酸化物のイオン半径比
に近づけるということは、つまりリチウムマンガン複合
酸化物のMnサイトの一部をMnよりイオン半径が小さ
い金属元素で置換し、かつLiサイトの一部をLiより
イオン半径が大きい金属元素で置換することであり、不
可逆容量の低減、初期効率の向上、レート特性の向上が
可能となり得る。
【0048】上記の他の金属元素による置換割合は、マ
ンガンサイトの場合、通常Mnの70モル%以下であ
り、好ましくは60モル%以下、より好ましくは30モ
ル%以下、また通常2.5モル%以上である。リチウム
サイトの場合は、Liの2.5モル%以上、好ましくは
5モル%以上であり、通常30モル%以下、好ましくは
20モル%以下である。置換割合が少なすぎるとその高
温サイクルの改善効果が充分ではない場合があり、多す
ぎると電池にした場合の容量が低下してしまう場合があ
る。
【0049】これらの条件を充足するリチウムマンガン
複合酸化物は、Mn化合物、リチウム化合物及び他の金
属元素化合物を湿式粉砕、噴霧乾燥、及び焼成させるこ
と、或いはMn化合物及び他の金属化合物を湿式粉砕、
噴霧乾燥した後、リチウム化合物と混合し、焼成させる
ことにより製造することができる。リチウム化合物とし
ては、Li2CO3、LiNO3等の無機酸塩、LiO
H、LiOH・H2O等の水酸化物、LiCl、LiI
等のハロゲン化物、Li2O等の酸化物、CH3COOL
i、ジカルボン酸Li、脂肪酸Li等の有機酸塩、ブチ
ルリチウム等のアルキルリチウム等が挙げられる。リチ
ウム化合物を湿式粉砕に用いる場合には、水溶性の塩、
たとえば水酸化物等が好ましい。Mn化合物および他の
金属化合物を湿式粉砕、噴霧乾燥後に混合、焼結する場
合には、炭酸塩、酸化物、水酸化物等が好ましい。
【0050】Mn化合物としては、マンガン酸化物、オ
キシ水酸化マンガンを用いることもできる。マンガン酸
化物としては、Mnの価数が3価である化合物が好まし
く、例えばMn23やThe American Me
neralogist Vol.50(1965)12
96頁に記載のγ−Mn23を挙げることができる。な
お、これらの化合物に若干の水分が付随しても良いが、
付随量が多いと焼成後の収量が減少するため少ない方が
望ましい。マンガン酸化物としてMnサイトの一部が上
記他の金属元素で置換されたマンガン酸化物を用いるこ
ともできる。オキシ水酸化マンガンとしては、Mnサイ
ト及び/又はHサイトが上記他の金属元素で置換された
ものを用いることもできる。これらの他の金属元素で置
換されたマンガン酸化物またはオキシ水酸化マンガンと
しては、複数の金属元素で置換されたものを用いること
が出来る。
【0051】他の金属元素の化合物としては特に制限さ
れず、各種の酸化物、水酸化物、無機酸塩、炭酸塩、有
機酸塩、アンモニウム塩を適宜用いることができる。湿
式粉砕の方法としては特に制限はなく、慣用的に用いら
れる方法、例えばダイノーミル、パールミルを用いるこ
とができる。噴霧乾燥の方法としては特に制限はなく、
慣用的に用いられる方法を用いることができる。例え
ば、ディスク、二流体ノズルなどを用いた噴霧乾燥を行
うことができる。
【0052】混合の方法としては特に制限はなく、慣用
的に用いられる方法、例えば乾式混合、ボールミル粉砕
等を用いることができる。焼成の方法としては不活性ガ
ス雰囲気下での焼成が挙げられる。不活性ガスとして、
窒素、アルゴン、ヘリウムなどが挙げられる。焼成雰囲
気は、焼成工程の一部を不活性ガス雰囲気下で行うこと
が好ましく、酸素含有雰囲気下で焼成後、不活性ガス雰
囲気下で焼成することが特に好ましい。酸素含有雰囲気
下で焼成後、不活性ガス雰囲気下で焼成したリチウムマ
ンガン複合酸化物を活物質に用いた電池は、他の焼成雰
囲気下で焼成したリチウムマンガン複合酸化物を活物質
に用いた電池に比べ、初期効率、レート特性が向上す
る。焼成温度は350℃以上1200℃以下、好ましく
は500℃以上1000℃以下である。上記範囲以下で
はLiが充分拡散せず、上記範囲以上ではLiの揮散が
起きる恐れがあり、いずれも好ましくない。焼成時間は
1時間以上72時間以内、好ましくは2時間以上50時
間以内である。上記範囲以下では焼成の効果が充分得ら
れず、この範囲を越えて長時間焼成しても効果上の差異
を認めることが難しい。
【0053】焼成下、特に最高温度に到達した以後の酸
素濃度を10000ppm以下、より好ましくは100
0ppm以下とするのが好ましい。本発明におけるリチ
ウムマンガン複合酸化物の一次粒子の粒径は、0.01
μm以上50μm以下、好ましくは0.02μm以上30
μm以下である。粒径が上記範囲より小さいとリチウム
二次電池の正極活物質として使用した場合電解液との副
反応を誘引することがあり、また上記範囲を越えると活
物質と電解液間のLiの拡散が阻害され、高電流密度で
の使用において問題が生じることがあるので好ましくな
い。一次粒子の形状に特に制限はない。二次粒子の粒径
は、0.1μm以上100μm以下、好ましくは0.2μ
m以上60μm以下である。粒径が上記範囲より小さいと
取り扱いが難しく、上記範囲を越えて大きすぎると塗布
電極作成が困難となり好ましくない。二次粒子の形状に
特に制限はない。比表面積は0.05m2/g以上10
0m2/g以下、好ましくは0.1m2/g以上50m2
/g以下である。上記範囲未満では活物質と電解液間の
Liの拡散が阻害され、上記範囲より大では電解液との
副反応を誘引することがある。
【0054】本発明の上記の方法で製造された層状リチ
ウムマンガン複合酸化物は、リチウム二次電池用正極材
料であり、リチウム二次電池の正極の活物質として用い
られる。リチウム二次電池用正極としては、該層状リチ
ウムマンガン複合酸化物を活物質として用いた正極が挙
げられるが、さらに、この層状リチウムマンガン複合酸
化物に加え、少なくとも一種類の他の正極材料を活物質
として含有する正極が挙げられる。正極に共用される他
の正極材料としては、スピネル型リチウムマンガン複合
酸化物、LiCoO2、LiNiO2等を用いることがで
きるが、スピネル型リチウムマンガン複合酸化物が資
源、価格の面で好ましい。スピネル型リチウムマンガン
複合酸化物は、従来公知の方法で製造することができ、
少量の酸素欠損、不定比性を持っていてもよく、Mnサ
イト、Liサイトが他元素で置換されていてもよい。
【0055】本発明のリチウム二次電池用正極は、通常
上記活物質、結着剤及び導電剤を含有する。結着剤(バ
インダー)としては、例えばポリフッ化ビニリデン、ポ
リテトラフルオロエチレン、EPDM(エチレン−プロ
ピレン−ジエン三元共重合体)、SBR(スチレン−ブタ
ジエンゴム)、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム)、フッ素ゴム等が挙げられる。また、導電剤として
は、黒鉛の微粒子、アセチレンブラック等のカーボンブ
ラック、ニードルコークス等の無定形炭素の微粒子等が
挙げられる。正極中における、活物質、結着剤及び導電
剤の含有量は、それぞれ通常20〜90重量%、10〜
50重量%、及び1〜20重量%程度である。正極は、
上記の材料を含むスラリーを、通常、Al金属等の集電
体上に塗布、乾燥することによって得ることができる。
【0056】正極は、負極及び電解質層と組み合わせて
リチウム二次電池に構成される。負極に使用される活物
質としては、通常、この種のリチウム二次電池に用いら
れる材料がいずれも使用可能である。例えば、リチウム
イオン電池の負極剤として好まれて使用されている炭素
系材料を用いることができる。また、リチウム金属、A
l、Si、Sn、Pb、In、Bi、Sb、Agなどと
のリチウム合金、Li金属に対し2V以下といった比較
的低い電位においてリチウムを可逆的にドープ、脱ドー
プ可能なMoO2、WO2、TiS2、TiO2などの遷移
金属酸化物あるいは硫化物、さらにはアモルファススズ
複合酸化物やリチウム窒化物などを使用することができ
る。上記炭素系材料として、天然黒鉛、人造黒鉛、さら
には石炭系および石油系コークス・ピッチ類,フェノー
ル樹脂などの樹脂組成物,各種セルロース類などを高温
で炭化処理したものなどを使用することが可能である。
さらに、これらの炭素系材料を2種以上複合化したも
の、あるいは上記の非炭素系材料と炭素系材料を2種以
上複合化したものを使用することもできる。上記の負極
活物質の使用は特に限定されるものではないが、天然黒
鉛系、人造黒鉛系、さらにはピッチ・コークスを原料と
した非晶質炭素材料を単独あるいは複合化したものが、
一般に用いられている。負極は、通常上記活物質と結着
剤(バインダー)と含有する。結着剤としては、正極と同
様の材料を使用することができる。また、その製造も正
極と同様の方法を採用することができる。
【0057】電解質層は、通常電解質からなるイオン伝
導体とセパレータとから構成される。セパレーターを使
用する場合は、通常微多孔性の高分子フィルムが用いら
れ、ナイロン、セルロースアセテート、ニトロセルロー
ス、ポリスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化
ビニリデン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテ
ン等のポリオレフィン高分子よりなるものが用いられ
る。セパレータの化学的及び電気化学的安定性は重要な
因子である。この点からポリオレフィン系高分子が好ま
しく、電池セパレータの目的の一つである自己閉塞温度
の点からポリエチレン製であることが望ましい。
【0058】ポリエチレンセパレーターの場合、高温形
状維持性の点から超高分子量ポリエチレンであることが
好ましく、その分子量の下限は、好ましくは50万、さ
らに好ましくは100万、最も好ましくは150万であ
る。他方分子量の上限は、好ましくは500万、更に好
ましくは400万、最も好ましくは300万である。分
子量が小さすぎると閉塞性が高くなりすぎて高温での使
用に問題が生じ、分子量が大きすぎると、流動性が低す
ぎて加熱された時セパレーターの孔が閉塞しない場合が
ある。
【0059】また、本発明のリチウム二次電池における
イオン伝導体には、例えば公知の有機電解液、高分子固
体電解質、ゲル状電解質、無機固体電解質等を用いるこ
とができるが、中でも有機電解液が好ましい。有機電解
液は、有機溶媒と溶質から構成される。有機溶媒として
は特に限定されるものではないが、例えばカーボネート
類、環状エーテル類、ケトン類、スルホラン系化合物、
ラクトン類、ニトリル類、塩素化炭化水素類、エーテル
類、アミン類、エステル類、アミド類、リン酸エステル
化合物等を使用することができる。これらの代表的なも
のを具体的に列挙すると、プロピレンカーボネート、エ
チレンカーボネート、ビニレンカーボネート、テトラヒ
ドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−
ジオキサン、4−メチル−2−ペンタノン、1,2−ジ
メトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、γ−ブチ
ロラクトン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,
3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メ
チルスルホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル、
ベンゾニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル、
1,2−ジクロロエタン、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、リン酸トリメチル、リン酸トリエチ
ル等を挙げることが出来、これらの単独もしくは二種類
以上の混合溶媒が使用できる。
【0060】またこの溶媒に溶解させる溶質としては特
に限定されるものではないが、従来公知のいずれもが使
用でき、LiClO4、LiAsF6、LiPF6、Li
BF4、LiB(C654、LiCl、LiBr、CH
3SO3Li、CF3SO3Li等のリチウム塩が挙げら
れ、これらのうち少なくとも1種以上のものを用いるこ
とができる。
【0061】高分子固体電解質を使用する場合にも、こ
の高分子に公知のものを用いることができ、特にリチウ
ムイオンに対するイオン導電性の高い高分子を使用する
ことが好ましく、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポ
リプロピレンオキサイド、ポリエチレンイミン等が好ま
しく使用され、またこの高分子に対して上記の溶質と共
に、上記の溶媒を加えてゲル状電解質として使用するこ
とも可能である。
【0062】無機固体電解質を使用する場合にも、この
無機物に公知の結晶質、非晶質固体電解質を用いること
ができる。結晶質の固体電解質としては例えば、Li
I、Li3N、Li1+xxTi2-x(PO43(ただしM
=Al、Sc、Y及びLaからなる群から選ばれる少な
くとも一種)、Li0.5-3xRE0.5+xTiO3(ただしR
E=La、Pr、Nd及びSmからなる群から選ばれる
少なくとも一種)等が挙げられ、非晶質の固体電解質と
しては例えば、4.9LiI−34.1Li2O−61
25,33.3Li2O−66.7SiO2等の酸化物
ガラスや0.45LiI−0.37Li2S−0.26
23,0.30LiI−0.42Li2S−0.28SiS2等の硫
化物ガラス等が挙げられる。これらのうち少なくとも1
種以上のものを用いることができる。
【0063】
【実施例】以下実施例により、本発明をより詳細に説明
する。 実施例1 水1.2 kgに三酸化二マンガン(III)150 g、水酸化クロ
ム(III)15.4 gを直径0.5 mmのジルコニアビーズを用
いて3時間粉砕してスラリーとし、乾燥温度90℃で噴霧
乾燥を行った。この粉末と水酸化リチウムをLi:M
n:Cr=1.02:0.9:0.1となるように秤
量、混合、解砕し、窒素気流下900℃で10時間焼成
を行った。 実施例2 水2.1kgに三酸化二マンガン(III)400g、
水酸化クロム(III)61.4g、水酸化リチウム1
水和物 241.0gを直径0.5mmのジルコニアビ
ーズを用いて3時間粉砕してスラリーとし、乾燥温度7
0℃で噴霧乾燥を行った。この粉末について窒素気流下
900℃で10時間焼成を行った。 実施例3 水1.1kgに三酸化二マンガン(III)200g、
三酸化二クロム(III)21.4g、水酸化リチウム
1水和物 120.5gを直径0.5mmのジルコニア
ビーズを用いて3時間粉砕してスラリーとし、乾燥温度
70℃で噴霧乾燥を行った。この粉末について窒素気流
下900℃で10時間焼成を行った。 比較例1 水1.2kgに三酸化二マンガン(III)150g、
水酸化クロム(III)23.0g、水酸化リチウム1
水和物90.4gを直径0.5mmのジルコニアビーズ
を用いて3時間粉砕してスラリーとし、乾燥温度90℃
で噴霧乾燥を行った。この粉末と水酸化リチウムをL
i:Mn:Cr=1.02:0.9:0.1となるよう
に秤量、混合、解砕し、窒素気流下900℃で10時間
焼成を行った。 比較例2 水8.0kgに三酸化二マンガン(III)450g、
水酸化クロム(III)69.1g、水酸化リチウム1
水和物271.1gを直径0.5mmのジルコニアビー
ズを用いて7時間粉砕してスラリーとし、乾燥温度70
℃で噴霧乾燥を行った。この粉末を窒素気流下900℃
で10時間焼成した。 実施例4 水565.1gに三酸化二マンガン(III)180.0
g、炭酸ナトリウム13.4g、オキシ水酸化アルミニ
ウム(III)15.2g、水酸化リチウム1水和物9
5.7gを直径0.5mmジルコニアビーズを用いて3
時間粉砕してスラリーとし、乾燥温度75℃で噴霧乾燥
を行った。この粉末について酸素含有雰囲気中で焼成
後、窒素雰囲気中800℃で8時間焼成を行った。 実施例5 水565.1gに三酸化二マンガン(III)180.0
g、炭酸ナトリウム13.4g、オキシ水酸化アルミニ
ウム(III)15.2g、水酸化リチウム1水和物9
5.7gを直径0.5mmジルコニアビーズを用いて3
時間粉砕してスラリーとし、乾燥温度75℃で噴霧乾燥
を行った。この粉末について酸素含有雰囲気中で焼成
後、窒素雰囲気中750℃で22時間焼成を行った。 実施例6 水574.4gに三酸化二マンガン(III)180.0
g、炭酸ナトリウム13.4g、ガンマ−酸化第二鉄
(III)20.2g、水酸化リチウム1水和物95.7
gを直径0.5mmジルコニアビーズを用いて3時間粉
砕してスラリーとし、乾燥温度75℃で噴霧乾燥を行っ
た。この粉末について酸素含有雰囲気中で焼成後、窒素
雰囲気中800℃で8時間焼成を行った。 実施例7 水572.7gに三酸化二マンガン(III)180.0
g、炭酸カリウム17.5g、オキシ水酸化アルミニウ
ム(III)15.2g、水酸化リチウム1水和物95.
7gを直径0.5mmジルコニアビーズを用いて3時間
粉砕してスラリーとし、乾燥温度75℃で噴霧乾燥を行
った。この粉末について酸素含有雰囲気中で焼成後、窒
素雰囲気中800℃で8時間焼成を行った。
【0064】実施例1〜7並びに比較例1及び2で製造
したリチウムマンガン複合酸化物の粉末XRD測定を下
記測定条件にて行った。また、リチウムマンガン複合酸
化物を用いて下記の様にして電池を作成し、初期放電容
量の測定を行った。充電電流密度は0.5mA/c
2、電圧範囲は4.35Vから2.0Vまで定電流放
電を行った。
【0065】
【表4】[X線回析の測定条件] X線源:CuKα線(CuKα=1.5418Å) 発散スリット:1° 散乱スリット:1° 受光スリット:0.2mm ステップ幅:0.05° [正極の作成と容量測定]正極材料を75重量% 、アセ
チレンブラックを20重量%、ポリ四フッ化エチレン樹
脂を5重量%の割合で秤量したものを乳鉢で十分混合
し、薄くシート状にし、9mmφのポンチで打ち抜い
た。この際全体重量は各々約8mmgになるように調整
した。これをAlのエキスパンドメタルに圧着して正極
とした。
【0066】正極の容量を下記のような条件で測定し
た。即ち、9mmφに打ち抜いた前記正極を試験極、厚
み0.5mmのLi金属を対極として電池セルを組ん
だ。この電池セルに0.5mA/cm2の定電流充電す
なわち、正極からリチウムイオンを放出させる反応を上
限4.35Vで行い、ついで0.2mA/cm2の定電
流放電すなわち正極にリチウムイオンを吸蔵させる試験
を下限2.0Vで行い、その際の正極活物質単位重量当
たりの放電容量Q1(C)(mAh/g)を求めた。続い
て、上記電位範囲で0.5mA/cm2の定電流充電と
1.0mA/cm2の定電流放電を行い、その際に得ら
れた放電容量をそれぞれQ2(mAh/g)とした。
【0067】[負極の作成]黒鉛と結着剤としてのポリフ
ッ化ビニリデン(PVdF)を重量比で90:10の割
合で使用し、N−メチルピロリドンを溶媒としてペース
ト化し、これを厚さ20μmの銅箔の片面に塗布し、乾
燥して溶媒を蒸発させ、圧力0.5t/cm2でプレス
処理をすることにより負極を作成し、得られた塗布負極
を直径12mmφに打ち抜いた。
【0068】[電池セルの組立]上記により製造した正極
及び負極として用い、電池を作成した。即ち正極の上に
セパレーターとして多孔性ポリプロピレンフィルムを置
き、その上に負極を、ポリプロピレン製ガスケットを付
けた封口缶に圧着した。非水電解液として1モル/lの
LiPF6を溶解させたエチレンカーボネートとジエチ
ルカーボネートとの混合溶液(50vol%:50vo
l%)を用い、これをセパレーター及び負極上に加え
た。その後、電池を封口してリチウム二次電池(ボタン
形)とした。
【0069】上記の各結果を表−1および表−2に示
す。
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】
【発明の効果】本発明によって、リチウム二次電池用の
正極材料として有用な層状リチウムマンガン複合酸化物
からなる正極活物質の初期放電容量特性を改善すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のXRD測定データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 釣田 寧 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社内 (72)発明者 島 耕司 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社内 (72)発明者 宮澤 勉 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社内 Fターム(参考) 4G048 AA04 AA05 AB01 AB05 AC06 AD06 AE05 5H029 AJ03 AK03 AK19 AL01 AL02 AL06 AL07 AL08 AL12 AL18 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 AM12 AM16 CJ02 CJ08 CJ28 DJ08 DJ17 EJ04 EJ12 HJ00 HJ13 HJ14 5H050 AA08 BA16 BA17 CA09 CB01 CB02 CB07 CB08 CB09 CB12 DA02 DA11 EA10 EA24 FA19 GA02 GA05 GA10 GA27 HA00 HA13 HA14

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記測定条件での粉末X線回折で15.
    3±1.0°に観測される回折ピーク強度(A)と1
    8.2±1.0°に観測される回折ピーク強度(B)と
    のピーク強度比(A/B)が 【式1】0.001 < A/B であることを特徴とするリチウムマンガン複合酸化物。 【表1】[測定条件] X線源:CuKα線(CuKα=1.5418Å) 発散スリット:1° 散乱スリット:1° 受光スリット:0.2mm ステップ幅:0.05°
  2. 【請求項2】 15.3±1.0°に観測される回折ピ
    ーク強度(A)と18.2±1.0°に観測される回折
    ピーク強度(B)とのピーク強度比(A/B)が、 【式2】0.001 < A/B <0.30 であることを特徴とする請求項1に記載のリチウムマン
    ガン複合酸化物。
  3. 【請求項3】 15.3±1.0°に観測される回折ピ
    ーク強度(A)と18.2±1.0°に観測される回折
    ピーク強度(B)とのピーク強度比(A/B)が 【式3】0.001 < A/B <0.30 であり、かつ24.7±1.0°に観測される回折ピー
    ク強度(C)と18.2±1.0°に観測される回折ピ
    ーク強度(B)とのピーク強度比(C/B)が 【式4】C/B <0.100 であることを特徴とする請求項2に記載のリチウムマン
    ガン複合酸化物。
  4. 【請求項4】 15.3±1.0°に観測される回折ピ
    ーク強度(A)と18.2±1.0°に観測される回折
    ピーク強度(B)とのピーク強度比(A/B)が、 【式5】0.001 < A/B <0.12 であることを特徴とする請求項1に記載のリチウムマン
    ガン複合酸化物。
  5. 【請求項5】 15.3±1.0°に観測される回折ピ
    ーク強度(A)と18.2±1.0°に観測される回折
    ピーク強度(B)とのピーク強度比(A/B)が 【式6】0.001 < A/B <0.12 であり、かつ24.7±1.0°に観測される回折ピー
    ク強度(C)と18.2±1.0°に観測される回折ピ
    ーク強度(B)とのピーク強度比(C/B)が 【式7】C/B <0.025 であることを特徴とする請求項4に記載のリチウムマン
    ガン複合酸化物。
  6. 【請求項6】 層状構造を有することを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれかに記載のリチウムマンガン複合酸
    化物。
  7. 【請求項7】 リチウムマンガン複合酸化物のMnサイ
    トの一部が他の金属元素で置換されており、かつLiサ
    イトの一部が他の金属元素で置換されていることを特徴
    とする請求項1乃至6に記載のリチウムマンガン複合酸
    化物。
  8. 【請求項8】 リチウムマンガン複合酸化物のMnサイ
    トの一部が、Al、Ti、V、Cr、Fe、Li、C
    o、Ni、Cu、Zn、Mg、Ga、Zr、Nb、M
    o、Pd、Si、Sn、Ta、W、Ru、As、Te、
    Re及びGeからなる群から選ばれる少なくとも一種の
    金属元素で置換されている請求項1乃至7のいずれか1
    つに記載のリチウムマンガン複合酸化物。
  9. 【請求項9】 リチウムマンガン複合酸化物のLiサイ
    トの一部が、K、Na、Ba、Mg、Ca、Zn、C
    u、Ga、Mn、Pb、La、Ce、Nd、Y、Cs、
    Rb、Tl、Au、Sr、Eu、Ag、Ac、Bi、H
    g及びPuからなる群から選ばれる少なくとも一種の金
    属元素で置換されている請求項1乃至8のいずれか1つ
    に記載のリチウムマンガン複合酸化物。
  10. 【請求項10】 リチウムマンガン複合酸化物のMnサ
    イトの一部が、Mnのイオン半径(Mn3+のイオン半
    径)よりリチウムマンガン複合酸化物中に含有された状
    態での価数におけるイオン半径が小さい金属元素(M
    1)で置換されており、かつLiサイトの一部が、Li
    のイオン半径(Li+のイオン半径)よりリチウムマン
    ガン複合酸化物中に含有された状態での価数におけるイ
    オン半径が大きい金属元素(M2)で置換されているこ
    とを特徴とする請求項7に記載のリチウムマンガン複合
    酸化物。
  11. 【請求項11】 金属元素(M1)が、Al、Ti、
    V、Cr、Fe、Co、Ni、Ga、Nb、Mo、P
    d、Si、Ta、W、Ru、As、Te、Re及びGe
    からなる群から選ばれる少なくとも一種であることを特
    徴とする請求項10に記載のリチウムマンガン複合酸化
    物。
  12. 【請求項12】 金属元素(M2)が、K、Na、B
    a、Ca、Cu、Pb、La、Ce、Nd、Y、Cs、
    Rb、Tl、Au、Sr、Eu、Ag、Ac、Bi、H
    g及びPuからなる群から選ばれる少なくとも一種であ
    ることを特徴とする請求項10又は11に記載のリチウ
    ムマンガン複合酸化物。
  13. 【請求項13】 リチウムマンガン複合酸化物が、マン
    ガン化合物、リチウム化合物及び他の金属元素化合物を
    湿式粉砕し、噴霧乾燥し、焼成することにより製造され
    たことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1つに
    記載のリチウムマンガン複合酸化物。
  14. 【請求項14】 リチウムマンガン複合酸化物が、マン
    ガン化合物及び他の金属元素化合物を湿式粉砕、噴霧乾
    燥した後、リチウム化合物と混合し、焼成することによ
    り製造されたことを特徴とする請求項1乃至13のいず
    れか1つに記載のリチウムマンガン複合酸化物。
  15. 【請求項15】 Mn化合物、リチウム化合物及び他の
    金属元素化合物を湿式粉砕し、噴霧乾燥し、次いで焼成
    することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1つ
    に記載のリチウムマンガン複合酸化物の製造方法。
  16. 【請求項16】 Mn化合物及び他の金属元素化合物を
    湿式粉砕、噴霧乾燥した後、リチウム化合物と混合し、
    次いで焼成することを特徴とする請求項1乃至12のい
    ずれか1つに記載のリチウムマンガン複合酸化物の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 リチウム源とマンガン源との混合物を
    焼成することによって層状構造を有するリチウムマンガ
    ン複合酸化物を得ることを特徴とする請求項1乃至14
    のいずれか1つに記載のリチウムマンガン複合酸化物の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 リチウム源とマンガン源との混合物を
    焼成することによって層状構造を有するリチウムマンガ
    ン複合酸化物を得るリチウムマンガン複合酸化物の製造
    方法において、前記リチウム源と前記マンガン源とを均
    一に混合させた後、600〜1200℃で焼成すること
    を特徴とする請求項15乃至17のいずれか1つに記載
    のリチウムマンガン複合酸化物の製造方法。
  19. 【請求項19】 焼成工程の一部を不活性ガス雰囲気下
    で行う請求項15乃至18のいずれか1つに記載のリチ
    ウムマンガン複合酸化物の製造方法。
  20. 【請求項20】 焼成を初め酸素含有雰囲気下で行い、
    その後不活性ガス雰囲気下で行う請求項15又は17に
    記載のリチウムマンガン複合酸化物の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至14のいずれか1つに記
    載のリチウムマンガン複合酸化物を含有することを特徴
    とするリチウム二次電池用正極材料。
  22. 【請求項22】 請求項1乃至14のいずれか1つに記
    載のリチウムマンガン複合酸化物と、スピネル型リチウ
    ムマンガン複合酸化物とを含有することを特徴とするリ
    チウム二次電池用正極材料。
  23. 【請求項23】 請求項21又は22に記載のリチウム
    二次電池用正極材料とバインダーとを含有することを特
    徴とするリチウム二次電池用正極。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の正極と、負極と、
    電解質層とを有することを特徴とするリチウム二次電
    池。
  25. 【請求項25】 負極が炭素材料からなることを特徴と
    する請求項24に記載のリチウム二次電池。
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