JP2002145002A - 乗員保護装置 - Google Patents

乗員保護装置

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JP2002145002A
JP2002145002A JP2000348600A JP2000348600A JP2002145002A JP 2002145002 A JP2002145002 A JP 2002145002A JP 2000348600 A JP2000348600 A JP 2000348600A JP 2000348600 A JP2000348600 A JP 2000348600A JP 2002145002 A JP2002145002 A JP 2002145002A
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seat
airbag
inflator
gas supply
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Hiroyuki Kobayashi
裕之 小林
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シートの座部に配置されるシート用エアバッグ
と、シートベルトに配置されるベルト用エアバッグと、
を設けていても、部品点数及び組付工数を低減すること
が可能な乗員保護装置を提供すること。 【解決手段】シート1の座部における前部付近に配置さ
れ、座部の前部側を上昇させるように膨張するシート用
エアバッグ13と、シートベルト21におけるショルダ
ーベルト25部分に配置され、略円柱状に膨張してシー
トベルト21にクッション性を付与するベルト用エアバ
ッグ23と、を備える乗員保護装置11。シート用エア
バッグ13及びベルト用エアバッグ23が、膨張用ガス
を吐出可能な一つのインフレーター49と、インフレー
ター49に連結されて二又状に分岐してシート用エアバ
ッグ13及びベルト用エアバッグ23に連結されるガス
供給路45と、によって、膨張可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所要時に、シート
に着座した乗員を保護する乗員保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、所要時に、シートに着
座した乗員を保護する乗員保護装置としては、特開平1
0−217818号公報や、特開2000−10883
2号公報に記載されるものがあった。
【0003】前者は、車両用シートに関するものであ
り、シートの座部にエアバッグ装置を配置させて、車両
前突時に、シートの座部前部を上方に持ち上げるよう
に、エアバッグを膨張させて、着座した乗員の膝の裏面
を持ち上げることにより、乗員の下半身が前方へ移動す
る現象(通常、サブマリン現象と呼ばれる前すべりする
現象)を、防止していた。
【0004】後者は、エアベルト装置に関するものであ
り、シートベルトにおけるショルダーベルトにエアバッ
グを収納させ、所要時にシートベルトのバックル近傍に
配設されるインフレーターから膨張用ガスを流入させて
エアバッグを膨張させることにより、着座した乗員の胸
部を拘束していた。
【0005】しかし、これらの乗員保護装置を、共に、
車両用シートに配置させるとすると、別々に膨張用ガス
を供給する構成であるため、それぞれに、インフレータ
ーが必要となって、部品点数及び組付工数等が増大して
いた。
【0006】本発明は、上記にかんがみて、シートの座
部に配置されるシート用エアバッグと、シートベルトに
配置されるベルト用エアバッグと、を設けていても、部
品点数及び組付工数を低減することが可能な乗員保護装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る乗員保護装
置は、シートの座部における前部付近に配置されて、所
要時に、膨張用ガスが流入して前記座部の前部側を上昇
させるように膨張するシート用エアバッグと、シートベ
ルトにおけるショルダーベルト部分に配置されて、所要
時に、膨張用ガスが流入して略円柱状に膨張して前記シ
ートベルトにクッション性を付与するベルト用エアバッ
グと、を備えて、シートに着座した乗員を保護する乗員
保護装置であって、シート用エアバッグ及びベルト用エ
アバッグが、膨張用ガスを吐出可能な一つのインフレー
ターと、インフレーターに連結されるとともに、二又状
に分岐してシート用エアバッグ及びベルト用エアバッグ
に連結されるガス供給路と、によって、膨張可能に構成
されていることを特徴とする。
【0008】また、ベルト用エアバッグが、シートベル
トにおけるラップベルト部分にも配置され、ラップベル
ト部分に配置されるベルト用エアバッグは、インフレー
ターからの膨張用ガスによって膨張可能に、ガス供給路
におけるベルト用エアバッグ側と連結される構成とする
ことが好ましい。
【0009】
【発明の作用・効果】本発明に係る乗員保護装置では、
シートの座部における前部付近に配置されるシート用エ
アバッグへの膨張用ガスの供給と、シートベルトに配置
されるベルト用エアバッグへの膨張用ガスの供給を、一
つのインフレーターで行う構成であるため、一つのイン
フレーターでシート用エアバッグとベルト用エアバッグ
との両方を、膨張させることができる。その結果、従来
は別々のインフレーターを使用して膨張させていたシー
ト用エアバッグとベルト用エアバッグとを、一つのイン
フレーターを共用して膨張させることができることとな
って、部品点数及び組付工数等を削減することができ
る。
【0010】また、インフレーターから吐出される膨張
用ガスをシート用エアバッグ及びベルト用エアバッグに
供給するガス供給路は、二又状に分岐して配置される構
成であるため、膨張したシート用エアバッグとベルト用
エアバッグとの間での、膨張用ガスの移動が可能であ
る。即ち、シート用エアバッグとベルト用エアバッグと
が、それぞれ膨張した際に、例えば、乗員の下半身が、
膨張したシート用エアバッグを圧迫するように前方へ移
動すると、シート用エアバッグに流入した膨張用ガスが
シート用エアバッグから押し出されて、シート用ガス供
給路を逆流し、ベルト用ガス供給路を通ってベルト用エ
アバッグに流入する。この膨張用ガスにより、ベルト用
エアバッグがさらに膨張するため、ベルト用エアバッグ
の拘束力を高めることができて、乗員の前方へのさらな
る移動を効果的に防止することができる。逆に、乗員の
上半身が膨張したベルト用エアバッグを圧迫するように
前方へ傾くと、膨張用ガスがベルト用エアバッグからシ
ート用エアバッグに移動して、シート用エアバッグをさ
らに膨張させることとなって、シート用エアバッグの拘
束力を高めることとなる。その結果、シート用エアバッ
グ及びベルト用エアバッグが適切なクッション性を確保
することとなって、乗員を効果的に保護することが可能
となる。
【0011】さらに、ベルト用エアバッグを、シートベ
ルトにおけるラップベルト部分にも配置させ、ラップベ
ルト部分に配置されるベルト用エアバッグは、インフレ
ーターからの膨張用ガスによって膨張可能に、ガス供給
路におけるベルト用エアバッグ側と連結される構成とす
れば、乗員の腰部も保護することができるため、乗員を
さらに適切に拘束することができて、好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】本発明の一実施形態である乗員保護装置1
1を配置させた車両用シート(以下「シート」と略す)
1を、図1・2に示す。なお、本実施形態では、シート
1としてフロントシートを例に採り説明する。
【0014】シート1は、背もたれ部2と座部3とを備
える構成であり、座部3は、シートクッション5と、シ
ートクッション5の下方に配置されてシートクッション
5を支持する支持プレート(シートフレーム)8と、か
ら構成されている。また、支持プレート8の下方には、
シート1の前後方向の位置を調整可能なシートトラック
9が配設されている。シートクッション5は、ポリウレ
タン等から形成されるクッション本体6と、クッション
本体6の表面を覆うように配置される表皮7と、から構
成される。
【0015】乗員保護装置11は、座部3前端部付近に
おけるクッション本体6と支持プレート8との間に配置
されて、所要時に、膨張用ガスGが流入して座部3前方
におけるクッション本体6を上方に持ち上げるように膨
張するシート用エアバッグ13と、シートベルト21に
配置されて、所要時に、膨張用ガスGの流入により略円
柱状に膨張してシートベルト21にクッション性を付与
するベルト用エアバッグ23と、シート用エアバッグ1
3とベルト用エアバッグ23とに膨張用ガスGを供給す
るインフレーター49と、を備えている。シート用エア
バッグ13及びベルト用エアバッグ23は、膨張用ガス
Gを吐出可能なインフレーター49に連結されるととも
に、二又状に分岐するガス供給路45に連結されて、そ
れぞれ、膨張可能な構成とされている。
【0016】シート用エアバッグ13は、可撓性を有し
たポリエステルやポリアミド等の織布から形成されて、
図3に示すように、車両上方側で左右方向に延びる縁と
なる上縁14と、上縁14の左右両端から相互に平行に
下方へ延びる2つの側縁15・16と、2つの側縁15
・16の端部を相互に連結して上縁と対向する下縁17
と、の4つの縁を有した略長方形板状として、長方形形
状の周壁部18・19の周縁を相互に連結したような袋
形状としている。そして、側縁16には、シート用ガス
供給路45を挿通可能な取付孔16aが形成されてい
る。シート用エアバッグ13は、図2に示すように、蛇
腹折りされて収納されており、ガス供給路45における
後述するシート用ガス供給路46を経由してインフレー
ター49から供給される膨張用ガスGを流入させて、図
8に示すように、シート1上方側に向かって突出するよ
うに膨張する構成とされている。また、折り畳まれたシ
ート用エアバッグ13の外周は、折り崩れを防止するた
めに、破断可能な熱収縮フィルム等からなるフィルム2
0に覆われている。なお、図2では、シート用エアバッ
グ13は上下方向に7段に折り畳まれているが、シート
用エアバッグ13の折り畳み段数はこれに限られるもの
ではなく、2段若しくはそれ以上の段数折り畳む構成と
してもよい。
【0017】ベルト用エアバッグ23を配置させるシー
トベルト21は、図1・8に示すように、乗員Pの胸部
Bを拘束するショルダーベルト25と、乗員Pの腰部W
を拘束するラップベルト26と、ショルダーベルト25
とラップベルト26とをそれぞれ巻き取る巻取装置31
・32と、ショルダーベルト25及びラップベルト26
の各先端を固定するバックル39と、を備える構成であ
る。巻取装置31・32は、ショルダーベルト25・ラ
ップベルト26を繰り出し可能で、かつ、車両衝突時に
巻き取り可能に構成されている。また、ショルダーベル
ト25及びラップベルト26の先端には、それぞれ、タ
ング34が配置されており、これらのタング34・34
を、シート1における背もたれ部2と座部3との接合部
位付近に配置されるバックル39に形成される嵌合凹部
40・40に、それぞれ、嵌合させることにより、シー
トベルト21は、ショルダーベルト25とラップベルト
26とで、乗員Pの胸部Bと腰部Wとを拘束する構成で
ある。なお、巻取装置31・32は、センターピラーの
下部における所定箇所に設置されるものであり、バック
ル39は支持プレート8における背もたれ部2と座部3
との接合部位付近における所定箇所に取付固定されるも
のである。
【0018】ベルト用エアバッグ23S・23Rは、図
1に示すように、ショルダーベルト25とラップベルト
26とに配置されるものであり、それぞれ、ショルダー
ベルト25・ラップベルト26の全長に配置されるわけ
ではなく、乗員Pの身体と接触するタング34側付近に
配置されている。各ベルト用エアバッグ23S・23R
は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド等の織布
から形成される略円筒形状であり、図4に示すように、
ベルト本体27を構成する2枚の基布28・28に挟み
込まれるようにして折り畳まれて、ベルト本体27内に
収納される構成である。基布28相互は、両端部付近
を、長手方向に沿って縫合糸29により縫合されてい
る。各ベルト用エアバッグ23S・23Rは、展開膨張
時には、図5に示すように、基布28相互を縫合してい
る縫合糸29を破断させて、シートベルト21の長手方
向に沿って、円柱状に膨張する。また、各ベルト用エア
バッグ23S・23Rの一端は、図6・7に示すよう
に、タング34の端部を覆って、クランプ51によりタ
ング34と連結され、タング34に形成されるガス流通
孔35に連通されている。各タング34は、バックル3
9における後述する嵌合凹部40に嵌合・係止されるタ
ング本体36と、タング本体36と略平行に突出して配
置されて、ガス流通孔35から連続的に形成される略円
筒状のニップル部37と、を備えている。各ニップル部
37は、バックル39に形成される後述する各分岐流通
孔42の端部に形成される連結凹部43に、それぞれ、
嵌合させるものであり、ガス流通孔35・41(分岐流
通孔42)相互を、気密性を確保して容易に連結させる
ためのものである。
【0019】ガス供給路45は、図1に示すように、パ
イプ材から形成されて、インフレーター49に連結され
る連結供給路48と、連結供給路48から二又状に分岐
して配置されるシート用ガス供給路46及びベルト用ガ
ス供給路47と、を備える構成である。シート用ガス供
給路46の先端はシート用エアバッグ13に、ベルト用
ガス供給路47の先端は2つのベルト用エアバッグ23
S・23Rに、それぞれ連結されている。シート用ガス
供給路46の先端付近は、図1・3に示すように、取付
孔16aからシート用エアバッグ13内に挿入されてお
り、シート用エアバッグ13内に膨張用ガスGを流入さ
せる複数個のガス流通孔46aが、上端側に形成されて
いる。シート用エアバッグ13とシート用ガス供給路4
6とは、図1・3に示すように、クランプ50により連
結固定されている。ベルト用ガス供給路47の先端は、
図1・6に示すように、バックル39に形成されるガス
流通孔41に連通されている。このガス流通孔41は、
図7に示すように、2つのタング34・34に、それぞ
れ形成されるガス流通孔35に連通可能に、バックル3
9内で二又に分岐される分岐流通孔42・42を備えて
形成されている。そして、各分岐流通孔42のタング側
34の端部は、拡径されて各タング34に形成されるニ
ップル部37を嵌合させる連結凹部43とされている。
また、ガス流通孔41におけるベルト用ガス供給路47
側の端部にも、ベルト用ガス供給路47を嵌合させる連
結凹部44が形成されている。すなわち、各ベルト用エ
アバッグ23S・23Rは、バックル39に形成される
ガス流通孔41と、タング34に形成されるガス流通孔
35を介在させて、ベルト用ガス供給路47に連通され
ることとなる。なお、シート用ガス供給路46、ベルト
用ガス供給路47及びインフレーター49は、所定箇所
において、支持プレート8に取付固定されている。ま
た、インフレーター49には、ガス発生用の信号を入力
される図示しないリード線が結線されている。
【0020】次に、実施形態の乗員保護装置11を配置
させたシート1の製造について説明をする。まず、イン
フレーター49と、インフレーター49に連結させたシ
ート用ガス供給路46及びベルト用ガス供給路47を、
それぞれ、所定箇所において支持プレート8に固定させ
る。次いで、シート用エアバッグ13内に、取付孔16
aからシート用ガス供給路46の先端を挿入させ、クラ
ンプ50でシート用エアバッグ13とシート用ガス供給
路46を固定する。シート用エアバッグ13を折り畳
み、フィルム20によって外周を覆う。そして、支持プ
レート8の上にクッション本体6を載置し、ベルト用ガ
ス供給路47の先端を連結凹部44に嵌合させるように
して、バックル39を、支持プレート8における背もた
れ部2と座部3との接合部位付近における所定箇所に取
付固定する。次いで、クッション本体6を表皮7で被覆
させて座部3を形成する。このように形成した座部3
に、背もたれ部2を取り付けてシート1を製造する。そ
して完成したシート1を車両に装着し、同時に、予めベ
ルト用エアバッグ23をショルダーベルト25及びラッ
プベルト26に配置させたシートベルト21を、所定箇
所に取り付け、インフレーター49の図示しないリード
線の端末を、図示しない制御回路に結線させれば、乗員
保護装置11を車両に搭載することができる。
【0021】実施形態の乗員保護装置11では、乗員P
が、ショルダーベルト25及びラップベルト26の先端
に配置される各タング34をバックル39に嵌合させ
て、シートベルト21を装着した後、リード線を介し
て、インフレーター49に所定の電気信号が入力されれ
ば、インフレーター49の図示しないガス吐出口から膨
張用ガスGが吐出されて、シート用ガス供給路46から
シート用エアバッグ13内に膨張用ガスGが流入し、ベ
ルト用ガス供給路47から、バックル39に形成される
ガス流通孔41と、タング34に形成されるガス流通孔
35と、を経てベルト用エアバッグ23S・23R内に
膨張用ガスGが流入する。そして、図8に示すように、
シート用エアバッグ13がクッション本体6を押圧する
ようにして、上方側へ大きく突出するように膨張し、同
時に、ベルト用エアバッグ23S・23Rが、縫合糸2
9を破断させて膨張する。
【0022】すなわち、実施形態の乗員保護装置11で
は、シート1の座部3における前部付近に配置されるシ
ート用エアバッグ13への膨張用ガスGの供給と、シー
トベルト21に配置されるベルト用エアバッグ23S・
23Rへの膨張用ガスGの供給を、一つのインフレータ
ー49で行う構成であるため、一つのインフレーター4
9でシート用エアバッグ13とベルト用エアバッグ23
S・23Rとの両方を、膨張させることができる。その
結果、従来は別々のインフレーターを使用して膨張させ
ていたシート用エアバッグ13とベルト用エアバッグ2
3S・23Rとを、一つのインフレーター49を共用し
て膨張させることができることとなって、部品点数及び
組付工数等を削減することができる。
【0023】また、インフレーター49から吐出される
膨張用ガスGをシート用エアバッグ13及びベルト用エ
アバッグ23S・23Rに供給するガス供給路45は、
インフレーター49に連結される連結供給路48と、連
結供給路48から二又状に分岐して配置されるシート用
ガス供給路46及びベルト用ガス供給路47と、を備え
る構成であるため、膨張したシート用エアバッグ13と
ベルト用エアバッグ23S・23Rとの間での、膨張用
ガスGの移動が可能である。即ち、シート用エアバッグ
13とベルト用エアバッグ23S・23Rとが、それぞ
れ膨張した際に、例えば、乗員Pの下半身Lが、膨張し
たシート用エアバッグ13を圧迫するように前方へ移動
すると、シート用エアバッグ13に流入した膨張用ガス
Gがシート用エアバッグ13から押し出されて、シート
用ガス供給路46を逆流し、ベルト用ガス供給路47を
通って、バックル39に形成されるガス流通孔41と、
タング34に形成されるガス流通孔35と、を経て、ベ
ルト用エアバッグ23S・23Rに流入する。この膨張
用ガスGにより、ベルト用エアバッグ23S・23Rが
さらに膨張するため、ベルト用エアバッグ23S・23
Rの拘束力を高めることができて、乗員Pの前方へのさ
らなる移動を効果的に防止することができる。逆に、乗
員Pの胸部B及び腰部Wを含めた上半身Uが、膨張した
ベルト用エアバッグ23S・23Rを圧迫するように前
方へ傾くと、膨張用ガスGが、バックル39に形成され
るガス流通孔41と、タング34に形成されるガス流通
孔35と、を経て、ベルト用ガス供給路47及びシート
用ガス供給路46を通って、ベルト用エアバッグ23S
・23Rからシート用エアバッグ13に移動し、シート
用エアバッグ13をさらに膨張させることとなって、シ
ート用エアバッグ13の拘束力を高めることとなる。そ
の結果、シート用エアバッグ13及びベルト用エアバッ
グ23S・23Rが適切なクッション性を確保すること
となって、乗員Pを効果的に保護することが可能とな
る。
【0024】なお、実施形態では、ベルト用エアバッグ
23を、ショルダーベルト部分のみではなくラップベル
ト部分にも配置させ、ラップベルト部分に配置されるベ
ルト用エアバッグ23Rは、ガス供給路45におけるベ
ルト用ガス供給路47に連結される構成としている。そ
のため、乗員Pの腰部Wも保護することができて、乗員
Pをさらに適切に拘束することができる。なお、この点
を考慮しなければ、ベルト用エアバッグ23をショルダ
ーベルト部分のみに配置させる構成としてもよい。
【0025】また、実施形態では、ベルト用エアバッグ
23S・23Rは、ベルト本体27を構成する2枚の基
布28・28に挟み込まれるようにして折り畳まれて、
ベルト本体27内に収納される構成であるが、ベルト2
7本体の形状はこれに限られるものではなく、例えば、
図9に示すように、ベルト用エアバッグ23を折り畳ん
で縫合糸29・29により両端部付近を縫合してベルト
本体とする構成としてもよい。
【0026】さらに、実施形態では、シート用エアバッ
グ13は上方側に突出するように配置されているが、シ
ート用エアバッグ13の突出方向はこれに限られるもの
ではなく、後方側に突出するように配置させる構成とし
てもよい。また、シート用エアバッグ13は、折り畳ま
ずに、支持プレート8上に、平らに展開して配置させる
構成としてもよい。
【0027】なお、実施形態では、シート1としてフロ
ントシートを例に採り説明しているが、リヤシート等に
使用される複数人用のベンチシートにも適用可能であ
る。また、シート用ガス供給路46、ベルト用ガス供給
路47及びインフレーター49を取り付けるシートフレ
ームとしては、板金製の支持プレート(シートフレー
ム)8の他に、パイプ構造のものや樹脂プレート等から
形成されたものを使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である乗員保護装置をシー
トに取り付けた状態を示す斜視図である。
【図2】図1の乗員保護装置をシートに取り付けた状態
の断面図である。
【図3】図1の乗員保護装置におけるシート用エアバッ
グの膨張完了時の正面図である。
【図4】図1の乗員保護装置におけるシートベルトの断
面図である。
【図5】図1の乗員保護装置におけるベルト用エアバッ
グの膨張状態を示す断面図である。
【図6】図1の乗員保護装置におけるシートベルトのバ
ックルを示す断面図である。
【図7】図6のVII −VII 部位における断面図である。
【図8】図1の乗員保護装置の使用状態を示す概略断面
図である。
【図9】シートベルトにおけるベルト本体の他の態様を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 シート 11 乗員保護装置 13 シート用エアバッグ 21 シートベルト 23 ベルト用エアバッグ 25 ショルダーベルト 26 ラップベルト 45 ガス供給路 46 シート用ガス供給路 47 ベルト用ガス供給路 49 インフレーター P 乗員

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの座部における前部付近に配置さ
    れて、所要時に、膨張用ガスが流入して前記座部の前部
    側を上昇させるように膨張するシート用エアバッグと、 シートベルトにおけるショルダーベルト部分に配置され
    て、所要時に、膨張用ガスが流入して略円柱状に膨張し
    て前記シートベルトにクッション性を付与するベルト用
    エアバッグと、 を備えて、シートに着座した乗員を保護する乗員保護装
    置であって、 前記シート用エアバッグ及び前記ベルト用エアバッグ
    が、前記膨張用ガスを吐出可能な一つのインフレーター
    と、該インフレーターに連結されるとともに、二又状に
    分岐して前記シート用エアバッグ及び前記ベルト用エア
    バッグに連結されるガス供給路と、によって、膨張可能
    に構成されていることを特徴とする乗員保護装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルト用エアバッグが、前記シート
    ベルトにおけるラップベルト部分にも配置され、 該ラップベルト部分に配置される前記ベルト用エアバッ
    グは、前記インフレーターからの膨張用ガスによって膨
    張可能に、前記ガス供給路における前記ベルト用エアバ
    ッグ側と連結されていることを特徴とする請求項1記載
    の乗員保護装置。
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