JP2002143994A - 連続鋳造装置のスライディングゲート部からの外気侵入防止構造 - Google Patents
連続鋳造装置のスライディングゲート部からの外気侵入防止構造Info
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- JP2002143994A JP2002143994A JP2000339619A JP2000339619A JP2002143994A JP 2002143994 A JP2002143994 A JP 2002143994A JP 2000339619 A JP2000339619 A JP 2000339619A JP 2000339619 A JP2000339619 A JP 2000339619A JP 2002143994 A JP2002143994 A JP 2002143994A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten steel
- sliding gate
- continuous casting
- seal box
- immersion nozzle
- Prior art date
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- Pending
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- Continuous Casting (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スライディングゲート部からの外気侵入を防
止し、鋳造品の品質を安定させる。 【解決手段】 浸漬ノズル５を通して連続鋳造鋳型６に
供給する溶鋼の流下量を制御するスライディングゲート
４が溶鋼容器１の底部に設けられた連続鋳造装置におい
て、溶鋼容器の下面から浸漬ノズルの上部にわたりスラ
イディングゲートの全体をシールボックス１０によって
包囲するとともに、該シールボックス内に非酸化性ガス
を供給し、溶鋼容器の下面と該シールボックスの上縁部
との隙間をシリコンペースト１２によってシールしてな
る。
止し、鋳造品の品質を安定させる。 【解決手段】 浸漬ノズル５を通して連続鋳造鋳型６に
供給する溶鋼の流下量を制御するスライディングゲート
４が溶鋼容器１の底部に設けられた連続鋳造装置におい
て、溶鋼容器の下面から浸漬ノズルの上部にわたりスラ
イディングゲートの全体をシールボックス１０によって
包囲するとともに、該シールボックス内に非酸化性ガス
を供給し、溶鋼容器の下面と該シールボックスの上縁部
との隙間をシリコンペースト１２によってシールしてな
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は連続鋳造装置の溶鋼
容器に溶鋼の流下を制御するために設けられたスライデ
ィングゲートから溶鋼中に外気が侵入するのを防止する
ための構造に関するものである。
容器に溶鋼の流下を制御するために設けられたスライデ
ィングゲートから溶鋼中に外気が侵入するのを防止する
ための構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】周知のように、連続鋳造装置の溶鋼容器
（タンディッシュ）に設けられるスライディングゲート
は、浸漬ノズルを通して無底状の鋳型に供給する溶鋼の
流下を制御するために設けられたもので、上下一対の固
定プレート間にスライドプレートを流量自動制御装置に
よって水平方向にスライド可能に設けてなるものであ
る。
（タンディッシュ）に設けられるスライディングゲート
は、浸漬ノズルを通して無底状の鋳型に供給する溶鋼の
流下を制御するために設けられたもので、上下一対の固
定プレート間にスライドプレートを流量自動制御装置に
よって水平方向にスライド可能に設けてなるものであ
る。
【０００３】ところで、このスライディングゲートで
は、浸漬ノズル内が溶鋼の水頭圧により負圧になるため
にスライドプレートにおける摺動面のわずかな隙間から
外気が侵入し、鋳造の品質を損ねたり、ゲート内面にア
ルミナが析出して溶鋼の流下を妨げることで流量自動制
御装置によるスライドプレートの移動量が非常に大きく
変動するようになるなど種々の障害を生じさせるものあ
った。
は、浸漬ノズル内が溶鋼の水頭圧により負圧になるため
にスライドプレートにおける摺動面のわずかな隙間から
外気が侵入し、鋳造の品質を損ねたり、ゲート内面にア
ルミナが析出して溶鋼の流下を妨げることで流量自動制
御装置によるスライドプレートの移動量が非常に大きく
変動するようになるなど種々の障害を生じさせるものあ
った。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
課題を解決し、連続鋳造装置のスライディングゲート部
からの外気侵入をより完全に防止し得るようにするもの
である。
課題を解決し、連続鋳造装置のスライディングゲート部
からの外気侵入をより完全に防止し得るようにするもの
である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そのために本発明に係る
連続鋳造装置のスライディングゲート部からの外気侵入
防止構造は、浸漬ノズルを通して連続鋳造鋳型に供給す
る溶鋼の流下量を制御するスライディングゲートが溶鋼
容器の底部に設けられた連続鋳造装置において、溶鋼容
器の下面から浸漬ノズルの上部にわたりスライディング
ゲートの全体をシールボックスによって包囲するととも
に、該シールボックス内に非酸化性ガスを供給し、溶鋼
容器の下面と該シールボックスの上縁部との隙間をシリ
コンペーストによってシールしてなることを特徴とす
る。
連続鋳造装置のスライディングゲート部からの外気侵入
防止構造は、浸漬ノズルを通して連続鋳造鋳型に供給す
る溶鋼の流下量を制御するスライディングゲートが溶鋼
容器の底部に設けられた連続鋳造装置において、溶鋼容
器の下面から浸漬ノズルの上部にわたりスライディング
ゲートの全体をシールボックスによって包囲するととも
に、該シールボックス内に非酸化性ガスを供給し、溶鋼
容器の下面と該シールボックスの上縁部との隙間をシリ
コンペーストによってシールしてなることを特徴とす
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
従い説明する。図１は連続鋳造装置の要部の縦断面図で
あって、１はアルミナ質，マグネシア質等の耐火物によ
って形成された溶鋼容器、２はその底面に開設された流
出口３に下端部を対向させ該流出口３を開閉するために
上下動可能に支持された弁棒、４は該流出口の下に設け
られたスライディングゲート、５は該スライディングゲ
ートから垂下し下部を無底状の連続鋳造鋳型６内の溶鋼
中に浸漬させている浸漬ノズルである。
従い説明する。図１は連続鋳造装置の要部の縦断面図で
あって、１はアルミナ質，マグネシア質等の耐火物によ
って形成された溶鋼容器、２はその底面に開設された流
出口３に下端部を対向させ該流出口３を開閉するために
上下動可能に支持された弁棒、４は該流出口の下に設け
られたスライディングゲート、５は該スライディングゲ
ートから垂下し下部を無底状の連続鋳造鋳型６内の溶鋼
中に浸漬させている浸漬ノズルである。
【０００７】スライディングゲート４は、アルミナ質，
マグネシア質等の耐火物によって形成された上側固定プ
レート７と下側固定プレート８との間にスライドプレー
ト９が水平方向に摺動可能に設けられ、該スライドプレ
ート８の摺動位置を調整することによって上側固定プレ
ート７および下側固定プレート８に開設された通過口と
スライドプレート９に開設された通過口との合致面積が
調整され溶鋼の流下量を制御し得る。なお、浸漬ノズル
５も同様に高温特性に優れたアルミナ質，マグネシア質
等の耐火物によって形成されている。
マグネシア質等の耐火物によって形成された上側固定プ
レート７と下側固定プレート８との間にスライドプレー
ト９が水平方向に摺動可能に設けられ、該スライドプレ
ート８の摺動位置を調整することによって上側固定プレ
ート７および下側固定プレート８に開設された通過口と
スライドプレート９に開設された通過口との合致面積が
調整され溶鋼の流下量を制御し得る。なお、浸漬ノズル
５も同様に高温特性に優れたアルミナ質，マグネシア質
等の耐火物によって形成されている。
【０００８】１０は溶鋼容器１の下面から浸漬ノズル５
の上部にわたりスライディングゲート４の全体を包囲し
ているシールボックス、１１は該シールボックス内に窒
素ガス，アルゴンガス等の非酸化性ガスを供給する給ガ
ス管である。また、溶鋼容器１の下面と該シールボック
ス４の上縁部との隙間を該ボックス４の上縁全周にわた
りシリコンペースト１２を充填することによりシールし
ている。
の上部にわたりスライディングゲート４の全体を包囲し
ているシールボックス、１１は該シールボックス内に窒
素ガス，アルゴンガス等の非酸化性ガスを供給する給ガ
ス管である。また、溶鋼容器１の下面と該シールボック
ス４の上縁部との隙間を該ボックス４の上縁全周にわた
りシリコンペースト１２を充填することによりシールし
ている。
【０００９】この外気侵入防止構造では、非酸化性ガス
を供給することによってシールボックス１０内が正圧に
保持され、外気がシールボックス内に侵入するのが防が
れる。そして、シールボックス１０内の非酸化性ガスは
スライディングゲート４内の溶鋼流路の負圧によってた
とえ隙間から溶鋼中に吸引されることがあっても、アル
ミナを析出させるおそれもなく、これによる障害を最小
限に抑えることができる。
を供給することによってシールボックス１０内が正圧に
保持され、外気がシールボックス内に侵入するのが防が
れる。そして、シールボックス１０内の非酸化性ガスは
スライディングゲート４内の溶鋼流路の負圧によってた
とえ隙間から溶鋼中に吸引されることがあっても、アル
ミナを析出させるおそれもなく、これによる障害を最小
限に抑えることができる。
【００１０】ちなみに、流量自動制御装置によるスライ
ドプレートの移動量は、従来では平均１４．６ｍｍであ
ったものが、本発明を実施したことでその値が１０．４
ｍｍに減少し、アルミナの析出が減ったことによる大幅
な改善が認められ、安定した流量制御が可能となった。
ドプレートの移動量は、従来では平均１４．６ｍｍであ
ったものが、本発明を実施したことでその値が１０．４
ｍｍに減少し、アルミナの析出が減ったことによる大幅
な改善が認められ、安定した流量制御が可能となった。
【００１１】なお、上記シリコンペースト１２は、溶鋼
付近の高温度に対する耐熱性が高く、耐火物や鉄皮との
密着性がよく長期にわたりシール性が保持される特質が
ある。
付近の高温度に対する耐熱性が高く、耐火物や鉄皮との
密着性がよく長期にわたりシール性が保持される特質が
ある。
【００１２】
【発明の効果】このように本発明に係る外気侵入防止構
造は、溶鋼容器の下面から浸漬ノズルの上部にわたりス
ライディングゲートの全体をシールボックスによって包
囲するとともに、該シールボックス内に非酸化性ガスを
供給し、溶鋼容器の下面と該シールボックスの上縁部と
の隙間をシリコンペーストによってシールしてなるの
で、スライディングゲート部からの外気侵入をより完全
に防止し得るようになり、スライディングゲート部から
の外気侵入がより完全に防止し得るようになって、鋳造
品の品質を安定させるなど有益な効果がある。
造は、溶鋼容器の下面から浸漬ノズルの上部にわたりス
ライディングゲートの全体をシールボックスによって包
囲するとともに、該シールボックス内に非酸化性ガスを
供給し、溶鋼容器の下面と該シールボックスの上縁部と
の隙間をシリコンペーストによってシールしてなるの
で、スライディングゲート部からの外気侵入をより完全
に防止し得るようになり、スライディングゲート部から
の外気侵入がより完全に防止し得るようになって、鋳造
品の品質を安定させるなど有益な効果がある。
【図１】本発明の実施形態を示した連続鋳造装置の要部
の縦断面図である。
の縦断面図である。
１ 溶鋼容器 ３ 流出口 ４ スライディングゲート ５ 浸漬ノズル ６ 連続鋳造鋳型 １０ シールボックス １１ 給ガス管 １２ シリコンペースト
Claims (1)
- 【請求項１】 浸漬ノズルを通して連続鋳造鋳型に供給
する溶鋼の流下量を制御するスライディングゲートが溶
鋼容器の底部に設けられた連続鋳造装置において、溶鋼
容器の下面から浸漬ノズルの上部にわたりスライディン
グゲートの全体をシールボックスによって包囲するとと
もに、該シールボックス内に非酸化性ガスを供給し、溶
鋼容器の下面と該シールボックスの上縁部との隙間をシ
リコンペーストによってシールしてなることを特徴とす
る連続鋳造装置のスライディングゲート部からの外気侵
入防止構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000339619A JP2002143994A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | 連続鋳造装置のスライディングゲート部からの外気侵入防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000339619A JP2002143994A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | 連続鋳造装置のスライディングゲート部からの外気侵入防止構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002143994A true JP2002143994A (ja) | 2002-05-21 |
Family
ID=18814669
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000339619A Pending JP2002143994A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | 連続鋳造装置のスライディングゲート部からの外気侵入防止構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002143994A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1661645A2 (de) | 2004-11-26 | 2006-05-31 | Heraeus Electro-Nite International N.V. | Verfahren zur Regelung des Durchflusses sowie Bodenausguss für ein metallurgisches Gefäß |
| DE102010050936A1 (de) | 2010-11-11 | 2012-05-16 | Heraeus Electro-Nite International N.V. | Bodenausgussdüse für die Anordnung im Boden eines metallurgischen Gefäßes |
-
2000
- 2000-11-07 JP JP2000339619A patent/JP2002143994A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1661645A2 (de) | 2004-11-26 | 2006-05-31 | Heraeus Electro-Nite International N.V. | Verfahren zur Regelung des Durchflusses sowie Bodenausguss für ein metallurgisches Gefäß |
| DE102004057381A1 (de) * | 2004-11-26 | 2006-06-01 | Heraeus Electro-Nite International N.V. | Verfahren zur Regelung des Durchflusses sowie Bodenausguss für ein metallurgisches Gefäß |
| US8012405B2 (en) | 2004-11-26 | 2011-09-06 | Heraeus Electro-Nite International N.V. | Regulation method for melt throughflow through a melt throughflow aperture |
| US8273288B2 (en) | 2004-11-26 | 2012-09-25 | Rhi Ag | Regulation method for throughflow and bottom nozzle of a metallurgical vessel |
| DE102010050936A1 (de) | 2010-11-11 | 2012-05-16 | Heraeus Electro-Nite International N.V. | Bodenausgussdüse für die Anordnung im Boden eines metallurgischen Gefäßes |
| WO2012062414A1 (de) | 2010-11-11 | 2012-05-18 | Heraeus Electro-Nite International N.V. | Bodenausgussdüse für die anordnung im boden eines metallurgischen gefässes |
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