JP2002143962A - 巻きばね製造装置 - Google Patents

巻きばね製造装置

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JP2002143962A
JP2002143962A JP2000340230A JP2000340230A JP2002143962A JP 2002143962 A JP2002143962 A JP 2002143962A JP 2000340230 A JP2000340230 A JP 2000340230A JP 2000340230 A JP2000340230 A JP 2000340230A JP 2002143962 A JP2002143962 A JP 2002143962A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芯金を大型化したり巻径に応じて交換するこ
となく、線材から熱間成形される巻線部の巻径を広い範
囲で変更可能とし、かつ線材から巻線部への成形速度を
大きくした際の巻線部の塑性変形を防止する。 【解決手段】 巻きばね製造装置10では、反時計方向
へ回転する芯金44の外周側に設けられた押えローラ6
2が線材12を円錐台状とされた芯金44の外周面との
間で加圧挟持すると共に、時計方向へ回転して線材12
を成形ローラ64側へ送り出す。成形ローラ64は、ニ
ップ溝72を押えローラ62から送り出されてくる線材
12に圧接させつつ時計回転すると共に、芯金44の主
軸方向及び径方向に沿って巻ばね100のリード角及び
巻径に対応する位置へ移動する。これにより、ニップ部
から送り出されてくる線材12が成形ローラ64の位置
に対応したリード角及び巻径を有する巻線部102に成
形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サスペンション装
置等に適用される巻ばねを線材から熱間成形する巻きば
ね製造装置に係り、特に軸方向両端部の巻径が中央部付
近の巻径よりも小径とされた所謂、樽形巻ばねの熱間成
形に適した巻きばね製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等のサスペンションに適用
される巻ばねとして、搭乗者の乗り心地を良好にするた
めに、非線形のばね特性を有する樽形巻ばねが多く使用
されている。このような樽形巻ばねをサスペンションに
適用すれば、小さい荷重が入力するときには比較的ばね
定数が小さく、大荷重が入力するときには比較的ばね定
数が大きくなるようなばね特性を得られるので、任意の
位置で巻径が略一定とされ、線形のばね特性を有する巻
ばねを用いた場合と比較して搭乗者の乗り心地を良好に
できる。
【0003】上記のような樽形巻ばねを熱間成形する巻
きばね製造装置としては、例えば、特開昭55−139
136号公報に記載されているものがある。この巻きば
ね製造装置では、フィードローラから繰り出されるばね
素線(線材)を2個の押えロールにより先細の円錐台状
に形成された芯金の外周面に押圧し、この線材を芯金の
外周面に沿って湾曲させることにより、線材を所要の巻
径及びリード角を有する巻線部に成形する。この巻きば
ね製造装置により樽形巻ばねの先端部及び後端部を成形
する際には、芯金を軸方向に沿って所定の方向へ移動さ
せつつ線材を2個の押えローラにより芯金のテーパ部へ
押圧する。このとき、テーパ部における線材との接触領
域の曲率半径が徐々に増大するように芯金を移動させる
ことにより、巻線部の巻径が徐々に拡大する樽形巻ばね
の先端部を成形し、またテーパ部における線材との接触
部の曲率半径が徐々に減少するように芯金を移動させる
ことにより、巻線部の巻径が徐々に縮小する樽形巻ばね
の後端部を成形する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
55−139136号公報の巻きばね製造装置では、巻
線部の巻径が芯金の外径(曲率半径)に応じて定まるこ
とから、樽形巻ばねにおける最小巻径と最大巻径との差
(巻径差)が大きい場合や、巻径が著しく異なる複数種
類の巻ばねを同一の製造ラインで成形する場合には、円
錐台状の芯金における外径差を十分大きくする必要があ
るため、芯金が大型化し、あるいは巻ばねの巻径等に応
じて芯金を巻径に適応するものに交換しなければならな
い。
【0005】また、上記の巻きばね製造装置では、芯金
のテーパ部に押圧されて湾曲した巻線部は軸方向に沿っ
て芯金の前方へ送り出され、この芯金の前方では巻線部
が芯金の回転速度と等しい速度で自転する。これによ
り、線材から巻ばねへの成形時には、芯金の前方へ送り
出された巻線部が芯金により片持ち状態で支持されると
共に、巻線部には自転速度に対応する遠心力が作用す
る。このとき、巻線部は高温状態(一般的に、鋼では8
50℃以上)にあり変形抵抗が小さくなっているので、
自転により作用する遠心力を十分小さく、すなわち線材
から巻線部への成形速度を十分小さくしなければ、芯金
の前方へ送り出された巻線部が塑性変形してしまう。こ
のことが、特開昭55−139136号公報に示される
ような巻きばね製造装置により樽形巻ばねを実用的に熱
間成形することを困難にしている。
【0006】本発明の目的は、上記事実を考慮して、芯
金を大型化したり巻径に応じて交換することなく、線材
から熱間成形される巻線部の巻径を広い範囲で変更で
き、かつ線材から巻線部への成形速度を大きくしても巻
線部の塑性変形を防止できる巻きばね製造装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の巻きばね製造装
置によれば、芯金の外周側に設けられた押えローラが、
素材供給手段から送り出されてくる線材を芯金の外周面
との間で加圧挟持すると共に芯金に従動する方向へ回転
して線材を下流側へ送り出し、この成形ローラが、その
外周面(ローラ面)を押えローラから送り出されてくる
線材に圧接させつつ線材に従動する方向へ回転すると共
に、芯金の軸方向及び径方向に沿って巻きばねのリード
角及び巻径に対応する位置へ移動することにより、押え
ローラ及び芯金のニップ部から送り出されてくる線材を
成形ローラによって湾曲させ、この線材を成形ローラの
位置に対応したリード角及び巻径を有する巻線部に成形
できるので、このような巻線部を予め設定された巻数だ
け連続的に形成すれば、加熱状態の線材から所要形状の
巻ばねを成形(熱間成形)できる。
【0008】ここで、成形ローラにより湾曲された巻線
部のリード角は、成形ローラの押えローラに対する軸方
向に沿った変位量に応じて定まる。具体的には、芯金の
軸方向に沿って成形ローラの位置と押えローラとの位置
を一致させれば、巻線部にはリード角が付与されず、成
形ローラを押えローラに対して軸方向に沿って前方へ移
動させれば、巻線部には、成形ローラと押えローラとの
軸方向に沿った距離に対応するリード角が付与される。
【0009】また成形ローラにより湾曲された巻線部の
巻径は、成形ローラの径方向に沿った芯金の軸心からの
距離に応じて定まる。従って、芯金調整手段により芯金
における線材との接触領域の外径(曲率半径)が巻線部
の内径以下となるように芯金を軸方向へ移動させれば、
成形ローラを径方向へ移動させるだけで、線材を任意の
巻径を有する巻線部に成形できるので、芯金の外径に影
響を受けることなく任意の巻径を有する巻線部に成形で
きる。
【0010】また成形ローラは、線材から巻線部への成
形中でも軸方向及び径方向に沿って移動可能であるの
で、例えば、線材から巻線部への成形中に成形ローラの
径方向に沿った芯金の軸心からの距離を変化させること
により、先端部と後端部の巻径が中央部の巻径よりも小
さい樽形巻ばねの成形も可能になる。このとき、成形ロ
ーラにより成形された巻線部は芯金の前方へ送り出され
るので、巻ばねを芯金から分離した状態で成形でき、巻
ばねから芯金を抜き取る必要もない。
【0011】また本発明の巻きばね製造装置では、製品
支持手段が、成形ローラにより湾曲されて芯金の前方へ
送り出されてくる巻線部の径方向への変位を制限し、か
つ巻線部との接触部を巻線部の自転運動に連動して巻線
部に従動する方向へ移動させることにより、巻線部が自
重や遠心力により径方向へ変位し、巻ばねが撓むように
巻ばねが塑性変形することを防止でき、さらに製品支持
手段における接触部を巻線部との速度差(線速度差)が
十分小さくなるように移動させれば、巻線部の自転運動
に対する抵抗(回転抵抗)を十分小さくできると共に、
巻線部がその自転運動に従って前方へ推進されるので、
巻線部の成形時に巻線部のリード角(ピッチ)が変化す
るように巻ばねが塑性変形することを防止できる。
【0012】この結果、高温状態の線材を高速で巻線部
に熱間成形しても、線材から巻線部への成形時に、巻ば
ねに塑性変形が生じることを効果的に防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る巻
きばね製造装置について図面を参照して説明する。
【0014】(実施形態の構成)
【0015】図1の斜視図には本発明の実施形態に係る
巻きばね製造装置が示されている。この巻きばね製造装
置10は、製品素材である線材12を巻線部102が連
続して構成された巻ばね100に熱間成形するためのも
のであり、直線状の線材12を湾曲させて複数の巻線部
102を連続成形する製品成形部14、加熱状態の線材
12を製品成形部14に供給する素材供給部16、及び
製品成形部14により成形された巻ばね100(巻線部
102)を支持する製品支持部18を備えている。
【0016】先ず、巻きばね製造装置10における素材
供給部16の構成について説明する。素材供給部16に
は、図1に示されるようにフィード機構20が設けられ
ている。フィード機構20には、それぞれ線材12の給
送方向(図1の矢印F方向)に沿って張設された一対の
フィードベルト22,24が設けられている。これら一
対のフィードベルト22,24は、そのベルト面26,
28が互いに平行となるように支持されており、これら
ベルト面26,28の間は、線材12を挟持搬送するた
めのニップ部とされている。またベルト面26,28に
は、それぞれ幅方向の中央部に断面がV字状又はU字状
のガイド溝30,32が全周に亘って形成されている。
ここで、フィードベルト22,24は、周方向に沿って
多数個のベルト片がヒンジを介して連結(リンク)され
て構成されており、これらのベルト片はそれぞれ耐熱合
金により形成されている。
【0017】フィードベルト22,24の内周側には、
それぞれ複数個(本実施形態では4個)のロール34,
36が配置されており、これらのロール34,36は、
それぞれフィードベルト22,24を給送方向に沿って
張り渡すと共に、フィードベルト22,24の局部的な
変形を制限している。また最も下流側に配置されたロー
ル34,36には、それぞれベルト駆動モータ38(上
側のベルト駆動モータ38は図示せず。)が連結されて
おり、これらのロール34,36は、ベルト駆動モータ
38からトルクをそれぞれフィードベルト22,24へ
伝達し、フィードベルト22,24を長円状の無限軌道
に沿って循環的に移動させる。
【0018】またフィード機構20には、フィードベル
ト22,24間のニップ部を開閉するためのニップ開閉
部(図示省略)が設けられており、このニップ開閉部
は、一対のフィードベルト22,24を上下方向に沿っ
て所定のニップ位置と開放位置との何れか移動させる。
ここで、フィードベルト22,24は、ニップ位置に移
動すると線材12を挟持及び搬送可能になり、また開放
位置へ移動するとそれぞれのベルト面26,28を線材
12から離間させる。
【0019】フィード機構20の上流側には加熱炉(図
示省略)が配置されており、この加熱炉は、その入口部
から搬入された常温状態の線材12を出口部側へ移動さ
せつつ連続的又は段階的に昇温し、出口部から搬出され
る線材12を所定の目標温度まで加熱する。ここで、線
材12の目標温度は、線材12の素材となる鋼(ばね
鋼)の焼入温度と加熱炉から製品成形部14までの搬送
時間とに応じて設定され、例えば、線材12が製品成形
部14に達した時点で、鋼の焼入温度に0〜30℃を加
算した温度となるように目標温度が設定される。
【0020】加熱炉に供給される線材12は、予め巻ば
ね100の展開長と等しくなるように予め切断加工され
る。また線材12の形状としては、直径が10〜50m
mの丸棒であって直線状のものが用いられる。なお、線
材12の両端部は、必要に応じて巻ばねの座巻面が平面
状となるようにテーパ状にプレス加工される。また加熱
炉内から搬出された線材12は、加熱炉と素材供給部1
6との間に設けられたローラコンベア等の搬送機構(図
示省略)によりフィードベルト22,24のニップ部へ
搬送される。
【0021】素材供給部16には、フィード機構20の
下流側にガイドブロック40及び、このガイドブロック
40を給送方向に沿って移動させる移動機構(図示省
略)が設置されている。ガイドブロック40は給送方向
に沿って細長い角柱状に形成されており、このガイドブ
ロック40には、給送方向へ貫通する円形のガイド穴4
2が穿設され、このガイド穴42の一端はフィードベル
ト22,24の面して開口している。ここで、ガイドブ
ロック40は素材供給部16に着脱可能に装着されてお
り、素材供給部16には、線材12に対する加工開始前
に、ガイド穴42の内径が線材12の直径に対応する長
さとされたガイドブロック40が装着される。このと
き、ガイドブロック40は、ガイド穴42の内径が線材
12の直径よりも僅かに長いものが選択される。
【0022】ガイドブロック40は、その移動機構によ
り給送方向に沿って略直線的に移動可能に支持されてお
り、移動機構は、ガイドブロック40をフィードベルト
22,24に十分接近する受入ガイド位置と製品成形部
14に十分接近する成形ガイド位置との間で移動させ
る。
【0023】加熱炉から素材供給部16へ線材12を搬
送する搬送装置及び素材供給部16が作動すると、加熱
炉内から搬出された線材12の先端部が搬送装置により
フィードベルト22,24のニップ部へ挿入され、この
線材12はフィードベルト22,24のニップ部から送
り出され、ガイドブロック40のガイド穴42内へ挿入
される。このとき、ガイドブロック40は、移動機構に
より受入ガイド位置に移動している。これにより、フィ
ードベルト22,24から送り出された線材12の先端
部が確実にガイド穴42内へ挿入される。
【0024】線材12がガイド穴42内へ挿入される
と、ガイドブロック40は、移動機構によりフィードベ
ルト22,24による線材12の給送速度と略等しい速
度で、受入ガイド位置から成形ガイド位置へ移動する。
フィード機構20は、ガイドブロック40の成形ガイド
位置への移動後も、フィードベルト22,24のニップ
部から離脱するまでベルト駆動モータ38によりフィー
ドベルト22,24を駆動し続ける。
【0025】次に、巻きばね製造装置10における製品
成形部14の構成について説明する。製品成形部14に
は、図1に示されるようにガイドブロック40のガイド
穴42の他端に面するように芯金44が設けられてい
る。芯金44は耐熱合金を素材として略円柱状に形成さ
れている。この芯金44には、その先端側には芯金44
の先端へ向かって縮径する円錐台部46が形成され、こ
の円錐台部46の後端側に外径一定の円柱部48が一体
的に形成されている。
【0026】芯金44の後端面には、軸方向に沿って突
出する円柱状の主軸50が同軸的に連結固定されてい
る。主軸50は、複数個(本実施形態では2個)の軸受
52を介して主軸台座54上に回転可能に支持されてお
り、主軸50の芯金44と反対側の後端部には、主軸台
座54上に固定されたメインモータ56が連結されてい
る。ここで、芯金44及び主軸50の軸心Lは、フィー
ド機構20による線材12の給送方向(矢印F方向)と
略直交する方向に延在しており、この軸心Lに沿った方
向を装置の主軸方向として以下の説明を行う。またメイ
ンモータ56は、その駆動時に装置前方から見て芯金4
4を反時計方向へ回転させ、この時のメインモータ56
の回転速度は、フィード機構20による線材12の給送
速度に対応する速度に制御される。
【0027】主軸台座54は、図1に示されるように給
送方向へ長い略長方形のプレート状に形成されており、
主軸方向(矢印M方向)及び主軸台座54の厚さ方向と
略一致する高さ方向(矢印H方向)へそれぞれ移動可能
に支持されている。主軸台座54には、作動量がそれぞ
れサーボ制御される2個のリニアアクチュエータ58,
60が連結されている。ここで、リニアアクチュエータ
58,60は、油圧等の流体圧力により作動する流体シ
リンダや、スッテピングモータとボールねじとが組み合
わされたモータユニットを駆動源としており、駆動パル
ス数等の入力値に比例する出力値(作動量)が得られる
ようになっている。
【0028】リニアアクチュエータ58,60は、その
作動時に主軸台座54を主軸方向及び高さ方向に沿って
それぞれ移動させる。ここで、主軸台座54を主軸方向
へ移動させるリニアアクチュエータ58は、芯金44の
主軸方向に沿った長さと略等しい長さの作動ストローク
を有し、また主軸台座54を高さ方向へ移動させるリニ
アアクチュエータ60は、円錐台部46先端と円柱部4
8との外径差の1/2と略等しい長さの作動ストローク
を有している。
【0029】芯金44の外周側には、それぞれ肉厚円板
状に形成された押えローラ62及び成形ローラ64が配
置されている。これらのローラ62,64の外周面はロ
ーラ面66,68とされており、ローラ面66,68に
は、それぞれ断面がV字状又はU字状のニップ溝70,
72が全周に亘って形成されている。ここで、押えロー
ラ62は芯金44の略真上に配置されており、押えロー
ラ62に対して、成形ローラ64は芯金44の回転方向
に沿って下流側へ偏倚した位置に配置されている。
【0030】ローラ62,64には、それぞれローラ駆
動モータ74,76が同軸的に連結されており、これら
のローラ駆動モータ74,76は、その駆動時にローラ
62,64をそれぞれ回転させる。このとき、ローラ駆
動モータ74,76は、ローラ62,64をメインモー
タ56による芯金44の回転方向とは反対の方向(時計
方向)へ回転させ、この時のローラ駆動モータ74,7
6の回転速度は、フィード機構20による線材12の給
送速度、すなわちメインモータ56の回転速度に対応す
る速度に制御される。
【0031】押えローラ62及びローラ駆動モータ74
は、プレート状の支持ステー78により支持されてお
り、この支持ステー78は、芯金44の径方向(図3の
矢印R方向)及び周方向(図3の矢印C方向)に沿って
それぞれ移動可能に支持されると共に、押えローラ62
の軸心LPを芯金44の軸心Lに対して傾斜させる方向
(図1の矢印SP方向)へ揺動(首振り)可能とされて
いる。また押えローラ62には、支持ステー78を介し
て、径方向、周方向及び揺動方向をそれぞれ作動方向と
する3個のアクチュエータ(図示省略)が連結されてお
り、これら3個のアクチュエータは、それぞれサーボ制
御により作動量が制御されるようになっている。
【0032】ここで、押えローラ62に連結された3個
のアクチュエータは、芯金44の主軸方向及び高さ方向
への移動に連動し、押えローラ62を軸心Lの径方向及
び周方向に沿ってそれぞれ移動させると共に、軸心LP
の軸心Lに対する傾斜角を変化させる。具体的には、揺
動方向を作動方向とするアクチュエータは、押えローラ
62の軸心LPが芯金44の外周面と略平行となるよう
に押えローラ62の軸心Lに対する傾斜角をそれぞれ調
整する。なお、この揺動方向を作動方向とするアクチュ
エータは、押えローラ62の軸心LPを軸心Lに対して
任意の方向へ揺動できるように構成されており、巻ばね
100のリード角(図6参照)に応じて押えローラ62
の傾きを調整する機能も有している。
【0033】また周方向を作動方向とするアクチュエー
タは、押えローラ62を芯金44の略真上となる第1ニ
ップ位置(図5参照)と、この第1ニップ位置に対して
芯金44の回転方向(反時計方向)へ偏倚した第2ニッ
プ位置との何れかに位置調整する。押えローラ62が第
1ニップ位置にあると、図5に示されるように押えロー
ラ62の軸心LPと軸心Lとを結んだ直線は成形開始前
の線材12の軸直角方向と略一致し、また押えローラ6
2が第2ニップ位置にあると、図3に示されるように軸
心L,LP間を結んだ直線は第1ニップ位置にある場合
と比較して反時計方向へ所定の角度θBだけ傾く。
【0034】また径方向を作動方向とするアクチュエー
タは、押えローラ62のローラ面66と芯金44の外周
面とのクリアランスを押えローラ62のニップ溝70と
芯金44の外周面との間に挿入された線材12に対して
十分な加圧力を及ぼすように調整する。これにより、芯
金44及び押えローラ62の回転時には、ニップ溝70
の内面と芯金44の外周面とが線材12に対してスリッ
プしなくなり、押えローラ62と芯金44とにより線材
12が十分な拘束力で拘束されつつ、芯金44及び押え
ローラ62の回転量に対応するだけ成形ローラ64側へ
送り出される。
【0035】一方、成形ローラ64及びローラ駆動モー
タ76もプレート状の支持ステー80により支持されて
おり、この支持ステー80は、軸心Lの径方向及び主軸
向に沿ってそれぞれ移動可能に支持されると共に、支持
ステー78と同様に成形ローラ64の軸心LFを芯金4
4の軸心Lに対して傾斜させる方向へ揺動(首振り)可
能とされている。また成形ローラ64には、支持ステー
80を介して、芯金44の径方向、主軸方向及び揺動方
向をそれぞれ作動方向とする3個のアクチュエータ(図
示省略)が連結されており、これら3個のアクチュエー
タは、それぞれサーボ制御により作動量が制御されるよ
うになっている。
【0036】ここで、主軸方向を作動方向とするアクチ
ュエータは、巻ばね100における巻線部102のリー
ド角に応じて成形ローラ64に対する主軸方向に沿った
相対位置を調整する。また径方向を作動方向とするアク
チュエータは、巻線部102の巻径に応じて軸心Lから
成形ローラ64のローラ面68までの距離を調整する。
また揺動方向(図1の矢印SF方向)を作動方向とする
アクチュエータは、芯金44の主軸方向への移動に連動
して成形ローラ64を揺動させ、成形ローラ64の軸心
Fの軸心Lに対する傾斜角を調整する。
【0037】次に、巻きばね製造装置10における製品
支持部18の構成について説明する。製品支持部18に
は、図1に示されるように上下一対のローラ台座82,
84が設けられている。これら一対のローラ台座82,
84は互いに平行となり、かつ主軸方向へ移動可能とな
るように支持されている。ここで、上側のローラ台座8
4は、連結部材(図示省略)により下側のローラ台座8
2に連結され、ローラ台座82と常に一体となって主軸
方向へ移動する。
【0038】下側のローラ台座82には、主軸方向を作
動方向とするリニアアクチュエータ86が連結されてお
り、このリニアアクチュエータ86は、サーボ制御によ
り作動量が制御される。リニアアクチュエータ86は、
製品成形部14による巻ばね100の成形開始時にはロ
ーラ台座82,84を主軸方向に沿って芯金44に最も
近接する待機位置へ移動させ、巻ばね100における巻
数増加に従って芯金44から徐々に離間させ、巻ばね1
00が成形完了した時点で芯金44から離脱した巻ばね
100を支持ローラ88により安定的に保持できる位置
に停止させる。
【0039】下側のローラ台座82の上側には、それぞ
れ主軸方向に沿って細長い円柱状とされた2本の支持ロ
ーラ88が配置され、上側のローラ台座84の下側には
1本の支持ローラ88が配置されている。支持ローラ8
8は2個の軸受90により回転可能に支持されている。
また支持ローラ88を軸支する軸受90とローラ台座8
2,84との間には、リニアアクチュエータ92が介装
されている。このリニアアクチュエータ92は、その作
動方向が軸心Lを中心とする径方向と一致しており、リ
ニアアクチュエータ86と同様に、サーボ制御により作
動量が制御されるようになっている。
【0040】ここで、3本の支持ローラ88は、それぞ
れ芯金44と軸平行となり、かつ軸心Lを中心とする周
方向に沿ったピッチが等間隔(120°間隔)となるよ
うに配置されている。また各リニアアクチュエータ92
は互いに連動して制御され、何れの支持ローラ88につ
いても、軸心Lからの距離が等しくなるように位置調整
される。すなわち、3本の支持ローラ88の軸心は、軸
方向から見て、軸心Lを中心(重心)とする正三角形の
3頂点にそれぞれ位置するように位置調整される。さら
に3本の支持ローラ88は、成形される巻ばね100の
サイズに応じて軸心Lから支持ローラ88のローラ面ま
での距離が巻ばね100の最大外径の1/2よりも若干
長くなるように位置調整される。
【0041】3本の支持ローラ88の一端部には、それ
ぞれローラ駆動モータ94が連結されている。ローラ駆
動モータ94は芯金44の回転時に支持ローラ88を回
転させる。このとき、ローラ駆動モータ94は支持ロー
ラ88を芯金44とは反対の方向(時計方向)へ芯金4
4の回転速度、すなわち巻ばね100の自転速度に対応
する回転速度で回転させる。
【0042】(実施形態の作用)
【0043】次に、上記のように構成された本実施形態
に係る巻きばね製造装置10の動作及び作用について説
明する。なお、ここでは、巻ばね100として軸方向両
端部の巻径が中央付近の巻径よりも小さい所謂、樽形巻
ばねを成形する際の巻きばね製造装置10の動作及び作
用を主として説明する。また本実施形態の巻きばね製造
装置10は、巻ばね100の製造ライン全体を制御する
上位のプロセスコンピュータに対して各種の情報を入出
力可能とされたコントローラ(図示省略)により制御さ
れるものとする。
【0044】コントローラは、加熱炉から1本の線材1
2が搬出されると、これに同期させて加熱炉を素材供給
部16に結ぶ搬送装置及び素材供給部16をそれぞれ作
動開始する。これにより、所定の目標温度に加熱された
線材12が搬送装置により素材供給部16のフィード機
構20に搬送される。フィード機構20は、一対のフィ
ードベルト22,24により線材12を挟持しつつ、線
材12の先端側をガイドブロック40側へ送り出す。こ
れにより、線材12の先端部は受入ガイド位置にあるガ
イドブロック40のガイド穴42内に挿入される。これ
に同期して、ガイドブロック40は受入ガイド位置から
成形ガイド位置(図2参照)まで移動する。
【0045】成形ガイド位置にあるガイドブロック40
から製品成形部14側へ延出した線材12は、図2に示
されるように先端部が芯金44の外周面と押えローラ6
2のニップ溝70との間に形成されるニップ部N1に挿
入される。このとき、ガイドブロック40が芯金44に
十分近接した成形ガイド位置に移動していることから、
線材12の先端部を確実にニップ部N1に挿入でき、か
つニップ部N1による搬送抵抗及びフィードベルト2
2,24からの搬送力を同時に受ける線材12の座屈を
効果的に防止できる。
【0046】またフィード機構20は、線材12の先端
部がニップ部N1に挿入されてから、線材12の後端部
が成形ローラ64から離脱するまで、線材12が所定量
だけ給送方向へ送り出される毎に、ニップ開閉部により
ニップ位置にあるフィードベルト22,24を僅かな時
間に亘って開放位置へ移動させる。これにより、巻ばね
100の成形中に線材12に作用する捻れ応力を解放
し、巻線部102への成形前の線材12に品質上問題と
なるような大きな捻れが生じることを防止している。
【0047】線材12の先端部がニップ部N1に挿入さ
れる際に、押えローラ62は第2ニップ位置(図3参
照)に位置調整されている。これにより、ニップ部N1
に挿入される線材12は、図3に示されるように押えロ
ーラ62からの加圧力により芯金44の外周面に沿って
軸心L側へ湾曲し、成形ローラ64側へ送り出される。
このとき、ニップ部N1から成形ローラ64側へ送り出
された線材12の曲率半径は、芯金44の外周面の曲率
半径と第1ニップ位置から第2ニップ位置までの角度θ
Bとにより定まる。
【0048】但し、ニップ部N1から送り出された線材
12は、その先端部が成形ローラ64の軸心LFに対し
軸心L側の領域に当接するように、軸心L側へ僅かに湾
曲されていれば良い。このように線材12の先端部を僅
かに軸心L側へ湾曲させて成形ローラ64側へ送り出せ
ば、この線材12の先端部が時計方向へ回転する成形ロ
ーラ64のローラ面68に接しつつ軸心L側へ湾曲し
て、ローラ面68と芯金44の外周面との間に挿入され
る。また線材12の先端部がローラ面68と芯金44の
外周面との間に挿入されると、押えローラ62は、第2
ニップ位置から第1ニップ位置に位置調整される。
【0049】一方、リニアアクチュエータ58によりニ
ップ部N1における芯金44外周面の曲率半径が巻ばね
100における最初の巻線部102である座巻部102
A(図1参照)の内径と略等しくなるか、又は内径に対
して僅かに小さくなるように主軸方向に沿って位置調整
されている。すなわち、芯金44の円錐台部46の曲率
半径が軸方向に沿って連続的に変化することから、押え
ローラ62を円錐台部46の外周側に位置させつつ、ニ
ップ部N1の空間上における位置が変位しないように、
芯金44を主軸方向及び上下方向に沿って移動させれ
ば、ニップ部N1における芯金44の曲率半径を連続的
に変化させることができる。
【0050】また線材12の先端部がニップ部N1に挿
入される際に、芯金44は、リニアアクチュエータ60
によりニップ部N1が高さ方向に沿ってガイドブロック
40のガイド穴42と一致するように位置調整されてい
る。これにより、ガイドブロック40のガイド穴42か
ら延出した線材12が直線性を維持したままで、ニップ
部N1へ挿入される。このとき、コントローラは、フィ
ード機構20による線材12の給送速度を適宜設定する
と共に、この給送速度に対応させて芯金44、押えロー
ラ62及び成形ローラ64の回転速度をそれぞれ制御す
る。
【0051】具体的には、コントローラは、先ず、線材
12の直径、材質、巻ばね100のサイズ等に応じて適
正な給送速度を設定する。次いで、コントローラは、ニ
ップ部N1における芯金44の線速度が前記給送速度と
等しくなるようにメインモータ56の回転速度を制御す
る。このとき、芯金44の主軸方向における位置に応じ
て外径が変化することから、芯金44の主軸方向におけ
る位置が変化すると、それに対応させてメインモータ5
6の回転速度をリアルタイムで変化させる必要がある。
またコントローラは、押えローラ62及び成形ローラ6
4における線材12との接触部分の線速度がそれぞれ前
記給送速度と一致、又は十分近似するようにローラ駆動
モータ74,76の回転速度をそれぞれ制御する。
【0052】成形ローラ64は、座巻部102Aの成形
開始時点では、図3に示されるように押えローラ62と
同様に円錐台部46の外周面との間に線材12を挟持す
るためのニップ部N2を形成している。すなわち、成形
ローラ64は、径方向を作動方向とするアクチュエータ
によりローラ面68と円錐台部46の外周面とのクリア
ランスが線材12の直径に対応する長さとなるように位
置調整されている。また成形ローラ64は、座巻部10
2Aの成形開始時点では、図2に示されるように軸心L
Fが円錐台部46の外周面と平行なるように傾きが調整
され、かつ主軸方向におけるニップ部N2の位置がニッ
プ部N1の位置と一致するように位置調整されている。
【0053】ニップ部N1から送り出された線材12
は、その先端部が成形ローラ64のニップ溝72内面に
接しつつ、成形ローラ64からの加圧力を受けてニップ
溝72に沿って軸心L側へ変形し、図2の2点鎖線で示
されるようにニップ部N2へ挿入される。これにより、
線材12は、ニップ部N1及びニップ部N2で押えローラ
62及び成形ローラ64により円錐台部46の外周面へ
押圧されて、図5に示されるようにニップ部N1におけ
る円錐台部46の曲率半径に対応する曲率半径で湾曲す
る。すなわち、ニップ部N2から送り出された線材12
の曲率半径は、円錐台部46の曲率半径と線材12の半
径との和と略等しくなる。なお、線材12の直径等に応
じて、ニップ部N2から送り出された線材12が僅かに
外周側へ復元する場合がある。このような復元が無視で
きない場合には、ニップ部N1における円錐台部46の
曲率半径が、計算上の値よりも線材12の復元量に対応
するだけ小さくなるように、芯金44の主軸方向に沿っ
た位置を補正する。
【0054】上記したように成形ローラ64を主軸方向
に沿って押えローラ62と一致させたままで、線材12
を巻線部102の1/2〜3/4周の展開長に等しい長
さだけニップ部N2から下流側へ送り出す。これによ
り、図6に示されるように、リード角が付与されない、
すなわちリード角が0°の座巻部102Aが1/2〜3
/4周に亘って成形される。
【0055】座巻部102Aの成形完了と同時に、芯金
44を図6の実線で示されるように主軸方向に沿って前
進させると共に、成形ローラ64を巻ばね100のリー
ド角Dに対応する距離だけ押えローラ62に対して芯金
44先端側へ相対移動させる。また、前述したように芯
金44は、主軸方向への位置調整に連動して、ニップ部
1のガイドブロック40に対する相対位置が変化しな
いように高さ方向へも位置調整される。
【0056】一方、押えローラ62は、座巻部102A
の成形完了と同時に、揺動方向を作動方向とするアクチ
ュエータによりリード角Dに対応するように軸心Lに対
する傾きが調整される。具体的には、押えローラ62
は、図7に示されるようにニップ部N1におけるニップ
溝70の接線Tが軸心Lの軸直角平面に対してリード角
Dだけ傾くように傾きが調整される。但し、このリード
角Dに応じた押えローラ62の傾き調整は必須なもので
はなく、必要に応じて行えば良い。また成形ローラ64
の軸心Lに対する傾きをリード角Dに応じて調整するよ
うにしても良い。
【0057】コントローラは、芯金44の回転に連動し
て芯金44が主軸方向に沿って一定速度で前進するよう
にリニアアクチュエータ58を制御する。これにより、
ニップ部N1とニップ部N2との間における円錐台部46
の曲率半径が芯金44の回転量増加に従って増加する。
この結果、図6に示されるように、先端側の巻線部10
2の巻径に対して中央側の巻線部102の巻径をテーパ
状に増大させつつ、巻線部102が芯金44の回転量に
相当する巻数だけ螺旋状に成形されて行く。このとき、
成形ローラ64の主軸方向に沿った押えローラ62に対
する相対位置を変化させれば、各巻線部102における
リード角Dを調整できる。なお、座巻部102Aの成形
開始時に、成形ローラ64を押えローラ62に対して前
進させておけば、座巻部102Aについてもリード角を
付与できることは言うまでも無い。
【0058】図7に示されるように、ニップ部N1が押
えローラ62と円柱部48とにより形成される位置まで
芯金44が主軸方向に沿って前進すると、押えローラ6
2は、その軸心LPが円柱部48の外周面と平行となる
ように軸心Lに対する傾きが調整される。同様に、ニッ
プ部N2が成形ローラ64と円柱部48とにより形成さ
れる位置まで芯金44が主軸方向に沿って前進すると、
成形ローラ64は、その軸心LFが円柱部48の外周面
と平行となるように軸心Lに対する傾きが調整される。
図7の状態では、巻線部102の巻径は円柱部48の外
径に対応する一定長になる。
【0059】図7の状態から、巻線部102の巻径を更
に増大する必要がある場合には、成形ローラ64を芯金
44の外周面上から外周側へ移動させる。これにより、
線材12の巻径は芯金44の曲率半径に依存しなくな
り、線材12の巻径は、軸心Lから成形ローラ64にお
けるニップ溝70までの距離(図7に示される距離K)
により定まる。
【0060】成形ローラ64が芯金44から離間した状
態では、ニップ部N1から送り出された線材12は、ニ
ップ溝70の内面に接しつつ、時計方向へ回転する成形
ローラ64からの押圧力及び摩擦力を受けて距離Kに対
応する曲率半径で軸心L側へ湾曲する。従って、巻ばね
100における先端側テーパ部の形成完了後に距離Kを
一定に保てば、巻径一定の巻線部102が芯金44の回
転数と等しい巻数だけ成形され、巻ばね100における
巻径一定の中間部(円筒部)が成形される。また芯金4
4の回転に連動して距離Kを変化させれば、巻ばね10
0における任意の部位にテーパ部を形成することもでき
る。
【0061】上記のように成形された巻ばね100の巻
線部102は、図8に示されるように芯金44と一体と
なって自転しつつ芯金44前方へ送り出される。このと
き、巻線部102は、1回転毎に巻線部102間のピッ
チに等しい距離だけ前方へ送り出される。このとき、製
品支持部18における3本の支持ローラ88は、リニア
アクチュエータ92により待機位置に移動し、それぞれ
巻線部102(巻ばね100)の自転速度に対応する速
度で巻ばね100とは反対の方向(時計方向)へ回転し
ている。これらの支持ローラ88の回転速度は、そのロ
ーラ面における線速度が巻ばね100の最大外径部(円
筒部)の外周端における線速度と略等しくなるように制
御される。
【0062】芯金44から前方へ送り出された巻ばね1
00の先端側テーパ部は、図7に示されるように待機位
置にある3本の支持ローラ88の内側へ挿入される。こ
のとき、支持ローラ88は、巻ばね100との間に隙間
が生じることから、実質的には巻ばね100の径方向に
沿った変位を制限しない。但し、この時点では、巻ばね
100の芯金44から送出長が小さく、巻ばね100の
テーパ部が十分な剛性を有していることから、巻ばね1
00のテーパ部には、自重及び遠心力により品質上、問
題となるような塑性変形は生じない。
【0063】次いで、図8に示されるように、巻ばね1
00の円筒部が3本の支持ローラ88の内側に挿入され
ると、巻ばね100の円筒部が少なくとも1本の支持ロ
ーラ88に接すると共に、巻ばね100に接しない支持
ローラ88と巻ばね100とのクリアランスが十分小さ
くなる。これにより、巻ばね100の径方向の変位が十
分小さくなるように支持ローラ88により制限されるの
で、巻ばね100の自重や遠心力による塑性変形が防止
され、さらに支持ローラ88が巻ばね100との接触部
における速度差(線速度差)が十分小さくなっているの
で、巻ばね100の自転運動に対する抵抗(回転抵抗)
も十分小さくなる。
【0064】巻ばね100の円筒部が3本の支持ローラ
88の内側に挿入された後、巻ばね100が所定距離だ
け前方へ送り出されると、3本の支持ローラ88は、待
機位置から巻ばね100の送出速度と略等しい速度で前
方へ移動する。このとき、支持ローラ88は、巻ばね1
00の最後の座巻部102B(図9参照)が成形完了し
たときに、支持ローラ88の軸方向中心が巻ばね100
の軸方向中心と略一致する位置まで移動する。これによ
り、成形完了して芯金44から離脱した巻ばね100が
支持ローラ88により安定的に保持される。
【0065】芯金44は、図8に示されるように巻ばね
100の円筒部の成形時に、主軸方向に沿って2点鎖線
で示される位置から実線で示される位置へ後退する。こ
のとき、押えローラ62は、ニップ部N1が維持される
ように径方向へ位置調整されると共に、軸心LPが円錐
台部46の外周面と平行となるように軸心Lに対する傾
きがそれぞれ調整される。一方、成形ローラ64は、軸
心Lからニップ溝72までの距離Kが巻線部102の巻
径に対応する長さとなるように径方向に沿って位置調整
されるが、この時点では、軸心Lに対する傾きが調整さ
れず、軸心LFが軸心Lと平行になり、また主軸方向へ
は押えローラ62に対してリード角Dに対応する距離だ
け前方に位置している。
【0066】巻ばね100における後端側のテーパ部を
成形する際には、芯金44の回転に連動して成形ローラ
64が径方向に沿って軸心L側へ移動して行く。このと
き、成形ローラ64は、円錐台部46との間にニップ部
2が形成される位置まで軸心L側へ移動すると、図9
に示されるように軸心LFが円錐台部46の外周面と平
行となるように傾きが調整される。成形ローラ64及び
円錐台部46によりニップ部N2が形成されると、線材
12は円錐台部46におけるニップ部N1,N2間におけ
る曲率半径に対応する曲率半径で湾曲する。従って、こ
の状態で、芯金44の回転に連動して芯金44を主軸方
向に沿って後退させれば、巻ばね100における巻径が
後端部へ向かって縮径するテーパ部が成形される。
【0067】また巻ばね100における最後の座巻部1
02Bを成形する際には、図9に示されるように成形ロ
ーラ64を主軸方向に沿って押えローラ62と一致させ
る。これにより、巻ばね100には、リード角Dが付与
されない最後の巻線部102である座巻部102Bが成
形される。また押えローラ62は、成形ローラ64の主
軸方向に沿った移動に連動し、ニップ部N1におけるニ
ップ溝70の接線Tが軸心Lの軸直角面と平行になるよ
うに傾きが調整される。この後、線材12の後端部がニ
ップ部N2を通過すると、巻ばね100が成形完了する
と共に芯金44から離脱し、巻ばね100全体が製品支
持部18の支持ローラ88上に送り出される。このと
き、巻ばね100の成形完了は、例えば、赤外線センサ
やマイクロスイッチ等のセンサにより線材12の後端が
ニップ部N2を順次通過したことを検出すれば判断でき
る。コントローラは、巻ばね100の成形完了を判断す
ると、押えローラ62及び成形ローラ64をそれぞれ次
に成形する巻ばね100の巻径等に対応する初期待機位
置(図2参照)に移動させる。
【0068】なお、本実施形態の巻きばね製造装置10
では、芯金44として図1に示されるような軸方向先端
側に円錐台部46が、後端側に円柱部48が設けられた
ものを用いたが、これ以外にも、例えば、図10に示さ
れるような芯金96を用いることもできる。この芯金9
6には、円錐台部46の先端面から突出するように、円
錐台部46の最小径と同径の小径円柱部98が同軸的に
設けられている。すなわち、芯金としては、先端部へ向
かって縮径する円錐台部46が設けられ、この円錐台部
46が巻きばね製造装置10により成形される巻ばね1
00の最小内径より小径の部分を有していれば良い。
【0069】また本実施形態の巻きばね製造装置10で
は、押えローラ62及び成形ローラ64をそれぞれ芯金
44の外周面と平行となるように傾き調整しているが、
このような押えローラ62及び成形ローラ64の傾き調
整は必須なものではなく、例えば、押えローラ62の軸
心LP及び成形ローラ64の軸心LFを円錐台部46の外
周面と平行としたままでも、樽側の巻ばね100を成形
できる。但し、この場合には、例えば、ローラ62,6
4両端の鍔状部が線材12や円柱部48と干渉(接触)
しないようにするため、ローラ62,64に対する形状
的な制約が大きくなる。
【0070】以上説明した本実施形態に係る巻きばね製
造装置10によれば、反時計方向へ回転する芯金44の
外周側に設けられた押えローラ62が、素材供給部16
から送り出されてくる線材12を芯金44の外周面との
間で加圧挟持すると共に、時計方向へ回転して線材12
を成形ローラ64側へ送り出し、この成形ローラ64が
ニップ溝72の内面を押えローラ62から送り出されて
くる線材12に圧接させつつ時計回転すると共に、芯金
44の主軸方向及び径方向に沿って巻ばね100のリー
ド角及び巻径に対応する位置へ移動することにより、ニ
ップ部N1から送り出されてくる線材12を成形ローラ
64によって湾曲させ、この線材12を成形ローラ64
の位置に対応したリード角及び巻径を有する巻線部10
2に成形できるので、このような巻線部102を予め設
定された巻数だけ連続的に成形すれば、加熱状態の線材
12から所要形状の巻ばね100を熱間成形できる。こ
のとき、成形ローラ64により成形された巻線部102
は芯金44の前方へ送り出されるので、巻ばね100を
芯金44から分離した状態で成形でき、巻ばね100か
ら芯金44を抜き取る必要もない。
【0071】また巻きばね製造装置10では、製品支持
部18における3本の支持ローラ88が成形ローラ64
により湾曲されて芯金44の前方へ送り出されてくる巻
線部102の径方向への変位を制限し、かつ各支持ロー
ラ88が巻線部102の自転運動に連動して巻線部10
2に従動する方向(時計方向)へ回転することにより、
複数の巻線部102からなる巻ばね100が自重や遠心
力により径方向へ変位し、巻ばね100が撓むように塑
性変形することを防止できる。さらに支持ローラ88が
巻線部102との線速度差が十分小さくなるような速度
で回転していることから、巻ばね100の自転運動に対
する回転抵抗を十分小さくできると共に、巻ばね100
がその自転運動に従って前方へ推進されるので、巻ばね
100の成形時に巻線部102のリード角及びピッチが
変化するように巻ばね100が塑性変形することも防止
できる。この結果、高温状態の線材12を高速で巻線部
102に熱間成形しても、線材12から巻線部102へ
の成形時に、巻ばね100に塑性変形が生じることを効
果的に防止できる。
【0072】なお、本実施形態に係る製品支持部18で
は、巻ばね100の径方向への変位を制限するために3
本の支持ローラ88を用いているが、このような支持ロ
ーラ88は3本以上であれば良く、例えば、4本の支持
ローラ88を巻ばね100の外周側に略等間隔(90°
間隔)で配置するようにして良い。また支持ローラ88
は、ローラ駆動モータ74からのトルクにより回転する
駆動ローラとして構成されているが、こららうち少なく
とも1本の支持ローラ88は巻ばね100からのトルク
により従動回転する従動ローラであっても良い。但し、
支持ローラ88として従動ローラとする場合には、巻ば
ね100の変形を防止するために支持ローラ88の回転
抵抗を十分小さくする必要がある。
【0073】また、本実施形態に係る素材供給部16で
は、線材12を給送方向へ移動させるフィード機構20
を一対のフィードベルト22,24により構成したが、
このようなフィードベルト22,24の代わりに、搬送
用のローラ対を給送方向に沿って複数個配置しても良
い。但し、複数のローラ対を用いた場合と比較し、フィ
ードベルト22,24によれば、線材12に有害な変形
を生じさせることなく、線材12に対して大きな搬送力
を作用できる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明の巻きばね製
造装置によれば、芯金を大型化したり巻径に応じて交換
することなく、線材から熱間成形される巻線部の巻径を
広い範囲で変更でき、かつ線材から巻線部への成形速度
を大きくしても巻線部の塑性変形を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る巻きばね製造装置の
全体構成を示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る芯金、押えローラ及
び成形ローラの平面図であり、線材を巻ばねに成形開始
した直後の状態を示している。
【図3】 本発明の実施形態に係る芯金、押えローラ及
び成形ローラを軸方向に沿って装置前方から見た正面図
であり、巻ばねを成形開始した直後の状態を示してい
る。
【図4】 本発明の実施形態に係る芯金、押えローラ及
び成形ローラを装置上方から見た平面図であり、巻ばね
における最初の巻線部を成形している状態を示してい
る。
【図5】 本発明の実施形態に係る芯金、押えローラ及
び成形ローラを装置前方から見た正面図であり、巻ばね
における最初の巻線部を成形している状態を示してい
る。
【図6】 本発明の実施形態に係る芯金、押えローラ及
び成形ローラを装置上方から見た平面図であり、巻ばね
における先端側のテーパ部を成形している状態を示して
いる。
【図7】 本発明の実施形態に係る芯金、押えローラ及
び成形ローラ並びに支持ローラを装置上方から見た平面
図であり、巻ばねにおける円筒部を成形している状態を
示している。
【図8】 本発明の実施形態に係る芯金、押えローラ及
び成形ローラ並びに支持ローラを装置上方から見た平面
図であり、巻ばねにおける後端側のテーパ部を成形して
いる状態を示している。
【図9】 本発明の実施形態に係る芯金、押えローラ及
び成形ローラ並びに支持ローラを装置上方から見た平面
図であり、巻ばねにおける最後の巻線部を成形している
状態を示している。
【図10】 本発明の実施形態に係る巻きばね製造装置
における芯金の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 巻きばね製造装置 12 線材 14 製品成形部 16 素材供給部(素材供給手段) 18 製品支持部(製品支持手段) 20 フィード機構 22 フィードベルト(第1のベルト部材) 24 フィードベルト(第2のベルト部材) 38 ベルト駆動モータ(ベルト駆動部) 40 ガイドブロック(ガイド部材) 44 芯金 46 円錐台部 48 円柱部 62 押えローラ 64 成形ローラ 66 ローラ面 68 ローラ面(外周ローラ面) 88 支持ローラ 94 ローラ駆動モータ(ローラ駆動部) 96 芯金 98 小径円柱部 100 巻ばね 102 巻線部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J059 AD05 AE05 BA05 EA02 GA02 3J103 AA03 AA04 AA12 BA43 CA03 CA22 FA30 GA16 4E070 AA03 AB09 AC07 AD03 BC12 BC23 CA04 EA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素材供給手段から送り出されてくる加熱
    状態の線材を巻きばねに成形する巻きばね製造装置であ
    って、 先端部へ向かって縮径する円錐台部が設けられ、前記素
    材供給手段による線材の供給時に前記円錐台部の軸心を
    中心として巻きばねの巻回方向へ回転する芯金と、 前記芯金の外周側に該芯金の径方向に沿って移動可能と
    なるように設けられ、前記素材供給手段から送り出され
    てくる線材を前記芯金の外周面との間で加圧挟持すると
    共に、該芯金に従動する方向へ回転して線材を下流側へ
    送り出す押えローラと、 前記芯金の外周側に該芯金の軸方向及び径方向へそれぞ
    れ移動可能となるように設けられ、外周面を前記押えロ
    ーラから送り出されてくる線材に圧接させつつ該線材に
    従動する方向へ回転させると共に、前記軸方向及び径方
    向に沿って巻きばねのリード角及び巻径に対応する位置
    へ移動する成形ローラと、 前記芯金における線材との接触領域の曲率半径が巻きば
    ねの巻径に対応する大きさとなるように該芯金をその軸
    方向に沿って移動させる芯金調整手段と、 前記成形ローラにより湾曲されて前記芯金の前方へ送り
    出されてくる巻線部の径方向への変位を制限し、かつ該
    巻線部との接触部を巻線部の自転運動に連動して該巻線
    部に従動する方向へ移動させる製品支持手段と、 を有することを特徴とする巻きばね製造装置。
  2. 【請求項2】 前記製品支持手段は、 前記芯金の前方へ送り出されてくる巻線部の外周側に配
    置されて該巻線部の径方向への変位を制限する複数本の
    支持ローラと、 前記複数本の支持ローラをそれぞれ巻線部に従動する方
    向へ回転させるローラ駆動部と、 を有することを特徴とする請求項1記載の巻きばね製造
    装置。
  3. 【請求項3】 前記素材供給手段は、 前記芯金の外周接線方向に沿って張設された無端状の第
    1ベルト部材と、 前記芯金の外周接線方向に沿って張設され、前記第1の
    ベルト部材と共に線材を挟持する無端状の第2ベルト部
    材と、 前記第1及び第2ベルト部材の少なくとも一方を循環移
    動させて線材を前記芯金の方向へ送り出すベルト駆動部
    と、 前記第1及び第2ベルト部材から送り出されてきた線材
    の曲げ変形を制限しつつ、該線材を前記芯金と前記押え
    ローラとのニップ部へ案内するガイド部材と、 を有することを特徴とする請求項1又は2記載の巻きば
    ね製造装置。
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