JP2002143454A - 遊技機および記録媒体 - Google Patents

遊技機および記録媒体

Info

Publication number
JP2002143454A
JP2002143454A JP2000348513A JP2000348513A JP2002143454A JP 2002143454 A JP2002143454 A JP 2002143454A JP 2000348513 A JP2000348513 A JP 2000348513A JP 2000348513 A JP2000348513 A JP 2000348513A JP 2002143454 A JP2002143454 A JP 2002143454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
special symbol
displayed
display
fade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000348513A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kanazawa
広嗣 金沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruhon Industry Co Ltd
Original Assignee
Maruhon Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruhon Industry Co Ltd filed Critical Maruhon Industry Co Ltd
Priority to JP2000348513A priority Critical patent/JP2002143454A/ja
Publication of JP2002143454A publication Critical patent/JP2002143454A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)
  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来にはない図柄の表示方法を提供すること
により、飽き難い遊技機を実現する。 【解決手段】 表示領域A5に複数の特別図柄をフェー
ドインして表示し、その後、フェードインして行く表示
領域を他の表示領域に拡大して行く。そして、総ての表
示領域に特別図柄が配列されると、ある表示領域からフ
ェードアウトして行き、総ての特別図柄が消えた後、最
終の特別図柄がフェードインして表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばパチンコ機
に代表されるように、コンピュータにより遊技を制御す
る遊技機に関し、詳しくは、図柄表示装置により特定の
図柄が表示された場合に大当りが発生する遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパチンコ機として、たと
えば図27に示すものが知られている。図27(A)
は、そのパチンコ機に設けられた遊技盤の正面説明図で
あり、図27(B)は、図27(A)に示す遊技盤に設
けられた特別図柄表示装置の画面の説明図である。パチ
ンコ機500は、遊技盤501に特別図柄表示装置50
2と、第1種始動口503と、変動入賞装置510とを
備える。そして、遊技者が図示しない操作ハンドルを操
作して発射された遊技球が第1種始動口503に入賞す
ると、図27(B)に示すように、特別図柄表示装置5
02が、「0」〜「9」などの複数の図柄を表示領域A
〜Cにおいて上から下方向にスクロール表示し、各表示
領域における停止図柄が「777」などの特定の図柄
(大当り図柄)に揃った場合に大当りが発生し、変動入
賞装置510に設けられた大入賞口511を所定時間開
放する。そして、大入賞口511の予め設定された開放
時間が経過するか、あるいは大入賞口511に予め設定
された所定数の遊技球が入賞すると大入賞口511が閉
口する。このとき、大入賞口511の内部に設けられた
特定領域512を遊技球が通過すると、連続して大入賞
口511が開放する。このように、大入賞口511が開
放してから閉口するまでを1ラウンドと云い、予め設定
された最大ラウンド数を終了すると大当りによる遊技を
終了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のパチンコ機における図柄の表示方法は、図柄を各表示
領域において上から下方向にスクロールさせるものであ
り、最終の図柄の決定方法は、スクロールを停止したと
きに表示されている図柄に決定するものであるが、それ
らの方法は、長年変化していないため、新鮮味に欠けて
きたという問題がある。
【0004】そこでこの発明は、上記問題を解決するた
めになされたものであり、従来にはない図柄の表示方法
を提供することにより、飽き難い遊技機を実現すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段・作用および効果】この発
明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明
では、図柄を表示する図柄表示手段を備えており、前記
図柄表示手段により所定の図柄が表示された場合に、遊
技状態が遊技者に有利な遊技状態に変化する遊技機にお
いて、前記図柄表示手段は、所定の表示領域に表示され
ている図柄をその姿が次第に消えるようにする消去機能
を備えたという技術的手段を用いる。
【0006】つまり、たとえば消去機能を用いれば、図
柄表示手段において複数の図柄が表示されている状態か
ら、図柄をその姿が次第に消えて行くように表示できる
ため、従来のようにスクロールにより図柄が変動表示す
る演出とは異なる演出を行うことができるので、従来の
演出に飽きた遊技者も新鮮な感覚で遊技できる。なお、
図柄をその姿が次第に消えるようにするとは、図柄の一
部が消え、その後、見えている部分が次第に消えて行く
態様と、はっきり表示されている状態から次第にぼんや
りして行く、最終的に消える態様との両者を含む意味で
ある。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の遊技機において、前記消去機能は、複数の前記所定
の表示領域に表示されている図柄をその姿が次第に消え
るようにするという技術的手段を用いる。
【0008】つまり、1つの表示領域に表示されている
図柄をその姿が次第に消えるようにする場合とは異なる
演出を行うことができるので、遊技者の遊技に対する飽
きの到来を遅らせることができる。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の遊技機において、前記消去機能は、
前記所定の表示領域に表示されている図柄をその姿が次
第に消えるようにすることにより、前記所定の図柄およ
び前記所定の図柄以外の図柄のいずれかの表示を残すと
いう技術的手段を用いる。
【0010】つまり、たとえば、図柄表示手段において
複数の図柄が表示されている状態から、図柄がその姿を
次第に消して行き、姿を消す図柄の数が次第に増加する
ような表示を行うことができるため、遊技者は、果たし
て自身が希望する図柄が残るであろうか、ドキドキしな
がら表示状態を見守ることになる。特に、遊技状態が遊
技者に有利な遊技状態に変化することが決定された場合
に、所定の図柄(たとえば、後述する発明の実施の形態
に記載する大当り図柄)が残るように他の図柄をその姿
が次第に消えて行くように表示する場合は、図柄が残り
少なくなるにつれて遊技者のドキドキ感を高めることが
できる。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の遊技機において、前記消去機能は、複数の前記所定
の表示領域に表示されている図柄をそれぞれ異なるタイ
ミングでその姿が次第に消えるようにすることにより、
前記所定の図柄および前記所定の図柄以外の図柄のいず
れかの表示を残すという技術的手段を用いる。
【0012】つまり、複数の所定の表示領域に表示され
ている図柄をそれぞれ異なるタイミングでその姿が次第
に消えるようにすることができるため、遊技者は、果た
して自身が希望する図柄が表示されている表示領域で残
るであろうか、ドキドキしながら図柄が消えて行くのを
見守ることになる。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し請求項4のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記消去機能は、前記図柄の姿が次第に消える速度を可変
であるという技術的手段を用いる。
【0014】つまり、図柄の姿が次第に消える速度を可
変とすることにより、図柄が姿を消すに要する時間的な
演出を行うことができる。たとえば、3つの図柄が所定
の組み合わせである場合に遊技状態が遊技者に有利な遊
技状態に変化するパチンコ機において、多くの図柄の中
に上記所定の組み合わせが存在した状態で図柄の消去が
開始され、表示されている残り少ない図柄の中に上記所
定の組み合わせが残っているときに、図柄の姿が次第に
消える速度をそれまでよりも遅くすることにより、遊技
者は、上記所定の組み合わせが消えてしまわないか、ハ
ラハラした感じを長く持続できる。
【0015】請求項6に記載の発明では、請求項1ない
し請求項5のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記消去機能は、所定の表示領域に表示されている図柄を
フェードアウトする機能であるという技術的手段を用い
る。
【0016】ここで、フェードアウトとは、表示されて
いる図柄が次第にぼんやりと消えていくことを意味す
る。つまり、図柄を遊技者がはっきりと認識できる状態
から次第に認識できない状態に変化させることができる
ため、図柄の一部が消え、その後、見えている部分が次
第に消えて行く態様とは異なる感覚を遊技者に提供でき
る。
【0017】請求項7に記載の発明では、請求項1ない
し請求項6のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記消去機能により図柄の消えた表示領域に図柄を表示す
る表示機能を備えたという技術的手段を用いる。
【0018】つまり、図柄の消えた表示領域に図柄を表
示できるため、遊技者は、自身が希望する図柄が消えて
しまい、一旦諦めていた状況から、再度自身が希望する
図柄が出現するのではないかと期待する状況に変わるこ
とができるので、変化に富んだ面白い遊技を行うことが
できる。
【0019】請求項8に記載の発明では、図柄を表示す
る図柄表示手段を備えており、前記図柄表示手段により
所定の図柄が表示された場合に、遊技状態が遊技者に有
利な遊技状態に変化する遊技機において前記図柄表示手
段を機能させるためのコンピュータプログラムが記録さ
れた記録媒体であって、前記図柄表示手段が、所定の表
示領域に表示されている図柄をその姿が次第に消えるよ
うにする消去処理を前記コンピュータが実行するための
コンピュータプログラムが含まれている記録媒体という
技術的手段を用いる。
【0020】つまり、コンピュータによって遊技を制御
する遊技機にあっては、たとえば、後述する発明の実施
の形態に記載するように、遊技機に設けられたROMに
記録されたコンピュータプログラムをCPUが実行する
ことにより機能することから、請求項8に記載のコンピ
ュータプログラムを記録したROMを使用することによ
り、請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の遊
技機を実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る遊技機の実
施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記
載する各実施形態では、この発明に係る遊技機として第
1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。 [全体の主要構成]まず、この実施形態に係るパチンコ
機の主要構成について図1を参照して説明する。図1
は、この実施形態に係るパチンコ機の外観を示す斜視説
明図である。パチンコ機10には、前枠11が開閉可能
に備えられており、その前枠11には、ガラス枠13が
開閉可能に取付けられている。前枠11の右側には、ガ
ラス枠13開閉用の鍵を差し込む鍵穴12が設けられて
いる。ガラス枠13の内部には、遊技盤14が設けられ
ており、前枠11の右下には、遊技球を遊技盤14へ発
射する発射モータ(図4に符号15eで示す)を操作す
るための発射ハンドル15aが回動可能に取付けられて
いる。
【0022】ガラス枠13の下方には、賞球や貸球が供
給される賞球・貸球供給口20aが形成されており、こ
の賞球・貸球供給口20aの供給側には、その賞球・貸
球供給口20aから供給された賞球や貸球を溜めておく
ための上受け皿20が取り付けられている。上受け皿2
0の下方には、上受け皿20の収容可能数を超えて流下
した賞球や上受け皿球抜きレバー20bの操作により上
受け皿20から排出された遊技球などを排出する排出口
21aが形成されている。排出口21aの排出側には、
その排出口21aから排出された遊技球を収容しておく
ための下受け皿21が設けられている。また、下受け皿
21の左側には、灰皿17が設けられている。
【0023】[遊技盤14の主要構成]次に、遊技盤1
4の主要構成について図2および図3を参照して説明す
る。図2は、遊技盤14の主要構成を示す正面説明図で
ある。図3(A)は、図2に示す遊技盤14に設けられ
たセンターケースの正面説明図であり、図3(B)は、
図3(A)に示すセンターケースに設けられた特別図柄
表示装置により表示された特別図柄が変動している状態
を示す説明図である。図2に示すように、遊技盤14の
略中央には、センターケース30が備えられている。図
3(A)に示すように、センターケース30には、天入
賞口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置3
4と、この普通図柄表示装置34の作動回数を表示する
4個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED35と、
複数の図柄、たとえば「1」〜「9」の数字などの特別
図柄を液晶で変動表示する特別図柄表示装置32と、こ
の特別図柄表示装置32の始動可能な回数を表示する4
個のLEDからなる特別図柄記憶表示LED36とが備
えられている。
【0024】図2に示すように、センターケース30の
左右には、普通図柄表示装置34を作動させるための普
通図柄作動ゲート26,26が設けられている。センタ
ーケース30の下方には、特別図柄表示装置32を作動
させる機能を有する第1種始動口27が設けられてお
り、この第1種始動口27の下方には普通図柄表示装置
34の停止図柄が当たり図柄となった場合に両翼を開放
する普通電動役物28が設けられている。両翼を開放し
た普通電動役物28は、第1種始動口27と同様に特別
図柄表示装置32を作動開始させる機能を備えている。
普通電動役物28の下方には、特別図柄表示装置32の
停止図柄が大当り図柄となった場合に作動する変動入賞
装置40が設けられている。
【0025】この変動入賞装置40には、大当りの発生
時に開放される扉形式の大入賞口41が、その下部両端
を回動軸にして前後に開閉可能に取り付けられており、
この大入賞口41の両側には、普通入賞口29,29が
それぞれ設けられている。また、大入賞口41の内部に
は、大入賞口41を連続して開放する機能を有する特定
領域42と、この特定領域42を通過した遊技球を検出
する特定領域スイッチ(図4に符号42aで示す)と、
大入賞口41に入賞した遊技球の数をカウントする大入
賞口スイッチ(図4に符号43aで示す)とが設けられ
ている。その他、遊技盤14には、複数の風車23と、
袖入賞口24,24と、コーナー飾りランプ18a,1
8aと、サイド飾りランプ18b,18bと、入賞しな
かった遊技球をアウト球として回収するアウト口45と
が設けられている。また、遊技盤14には、多くの釘4
7が打ち込まれており、遊技盤14に発射された遊技球
は、釘47間を乱舞しながら落下する。
【0026】[パチンコ機10の電気的構成]次に、パ
チンコ機10の電気的構成についてそれをブロックで示
す図4を参照して説明する。パチンコ機10には、主基
板100が設けられており、この主基板100には、マ
イクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプ
ロセッサ110には、遊技の制御を実行するメインCP
U112と、このメインCPU112が各種制御を実行
するための各種制御プログラムや各種コマンドが記録さ
れたROM114と、メインCPU112が各種制御プ
ログラムを実行する際にROM114から読出された制
御プログラムや遊技中に発生する入賞や大当りに関する
データなどの各種データを一時的に格納するRAM11
6とが搭載されている。
【0027】主基板100には、次に記載するものが電
気的に接続されている。電源基板80、賞球の払出しな
どを制御する払出制御基盤200、特別図柄表示装置3
2、遊技盤14に設けられたランプやLEDを制御する
ランプ制御装置300、遊技中の効果音などを制御する
音声制御装置79、遊技球の第1種始動口27の通過を
検出する第1種始動口スイッチ27a、入賞や大当りな
どに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに
設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための
遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中
継基板53である。
【0028】払出制御基盤200には、主基板100か
ら送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロ
プロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッ
サ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU
212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの
制御を実行するための各種制御プログラムが記録された
ROM214と、サブCPU212が各種制御プログラ
ムを実行する際にROM214から読出された制御プロ
グラムや主基板100から送出された入賞数などの各種
データを一時的に格納するRAM216とが搭載されて
いる。また、払出制御基盤200には、電源基板80、
CR接続基板56、発射モータ15eを駆動するための
発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52お
よび払出中継基板55が電気的に接続されている。発射
モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15c
から発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発
射スイッチ15dが接続されている。
【0029】遊技枠中継基板53には、下受け皿21が
賞球で満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ2
1bおよびセンサ中継基板54が電気的に接続されてい
る。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えら
れた賞球払出センサ(払出された賞球を検出するセン
サ)62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に
接続されている。賞球の払出機構は、賞球の払出しを効
率良く行うために2カ所設けられており、各払出機構は
賞球ユニット62に備えられた賞球払出モータ62cに
よって駆動される。また、賞球払出センサ62aは一方
の払出機構に設けられており、賞球払出センサ62bは
他方の払出機構に設けられている。
【0030】払出中継基板55には、貸球がなくなった
ことを検出する貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ
62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されてい
る。盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的
に接続されている。普通電動役物28を開閉させる普通
電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34、普
通図柄作動ゲート26に設けられたゲートスイッチ26
a(1つは図示省略)、大入賞口スイッチ43a、袖入
賞口24への入賞を検出する袖入賞口スイッチ24a
(1つは図示省略)、下入賞口29への入賞を検出する
下入賞口スイッチ29a、天入賞口31への入賞を検出
する天入賞口スイッチ31aおよび大入賞口中継基板5
0である。
【0031】大入賞口中継基板50には、特定領域ソレ
ノイド42b、大入賞口ソレノイド43bおよび特定領
域スイッチ42aが電気的に接続されている。電源基板
80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、
CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数
を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装
置などを備える遊技機外装置部分22と電気的に接続さ
れている。電源基板80は、AC24V(50Hz/6
0Hz)の主電源70から電源の供給を受ける。
【0032】[画像制御コマンドの流れ]次に、メイン
CPU112から、特別図柄表示装置32に設けられた
サブCPU32e(図6)への画像制御コマンドの流れ
について図5を参照して説明する。図5(A)は、画像
制御コマンドの流れを示す説明図であり、図5(B)
は、転送信号および画像制御コマンドのタイミングチャ
ートである。メインCPU112は、画像制御コマンド
をメインCPUバス118を介して出力ポート120に
出力し、転送信号を出力ポート122に出力する。出力
ポート120に出力した画像制御コマンドは、メインC
PUパラレル出力ポート124を介して出力バッファ1
26に一時的に保存された後、サブCPU32eに接続
された入力バッファ32mに一時的に保存される。ま
た、出力ポート122に出力された転送信号が、出力バ
ッファ128および入力バッファ32nを介してサブC
PU32eのトリガ入力(TRG2)32kに入力され
ると、入力バッファ32mに保存されている画像制御コ
マンドがサブCPUパラレル入力ポート32pを介して
サブCPU32eの入力ポート32jに取込まれ、サブ
CPU32eはコマンド入力処理を実行する。
【0033】[特別図柄表示装置32の電気的構成]次
に、特別図柄表示装置32の主な電気的構成について図
6および図7を参照して説明する。図6は、特別図柄表
示装置32の主な電気的構成をブロックで示す説明図で
ある。図7は、図6に示す特別図柄表示装置32に備え
られたキャラクタROM32iの記憶内容を示す説明図
である。図6に示すように、特別図柄表示装置32は、
特別図柄表示器32a、液晶インバータ基板32b、液
晶アナログ基板32cおよび特別図柄制御基板32dを
備える。特別図柄制御基板32dに搭載されたサブCP
U32eは、主基板100からライン100aを介して
送出された画像制御コマンドを受信するとともに、その
受信した画像制御コマンドの内容をROM32fに記録
されたコンピュータプログラムに従って解析する。
【0034】続いてサブCPU32eは、その解析結果
をVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)32g
へ送出する。続いてVDP32gは、キャラクタROM
32iから上記解析結果に対応した図柄やキャラクタな
どを所定の図柄配列で読出す。キャラクタROM32i
には、図7に示すように、「1」〜「9」の数字を示す
特別図柄、優勝カップの絵柄を示す特別図柄、金の延べ
棒の絵柄を示す特別図柄および金貨の絵柄を示す特別図
柄、特別図柄の背景に表示する背景画像、ズームインす
る範囲を特定するための枠を示す画像、遊技が行われて
いないときに表示する客待ちデモンストレーション用の
画像、大当り時に表示する「大当り」という文字などの
画像、大当り時の実行ラウンド数を「ラウンド1」など
と表示する画像、大当り終了時に表示する「END」と
いう文字などの画像、「ラッキーチャンスあと1回」な
どのメッセージを表示する画像、大入賞口41に入賞し
た遊技球が特定領域42を通過したときに「V」を表示
する画像、画像を正常に表示できない場合に「Sエラ
ー」などを表示する画像データが記憶されている。
【0035】また、VDP32gは、キャラクタROM
32iから読出した図柄やキャラクタなどのドットのア
ドレス、表示色、回転、拡大および縮小などを上記解析
結果に基づいて演算し、その演算結果を内蔵のパレット
RAM32hに一時的に格納する。続いてVDP32g
は、パレットRAM32hに格納されている演算結果に
基づいてRGB信号を液晶アナログ基板32cへ送出す
る。続いて液晶アナログ基板32cは、取込んだRGB
信号の色補正および輝度調整を行い、その信号を液晶イ
ンバータ基板32bへ送出する。液晶インバータ基板3
2bは、バックライト電源の役割を果たし、取込んだ信
号を昇圧(たとえば、12Vから600V)し、特別図
柄表示器32aへ送出する。そして特別図柄表示器32
aは、取込んだ信号に対応する液晶ドットをスイッチン
グして表示する。これにより、特別図柄の変動表示、停
止図柄の表示、アニメーション画像の表示、大当りの表
示、ラウンド数の表示、前述の各種メッセージの表示な
どを行う。なお、この実施形態では、特別図柄表示器3
2aを構成する液晶は、TFTを用いる。
【0036】[特別図柄の表示および消去]次に、特別
図柄の表示および消去について、図8および図9を参照
して説明する。図8〜は、特別図柄がフェードイン
およびフェードアウトする様子を特別図柄「777」を
例にして模式的に示す説明図であり、図9は、特別図柄
が表示および消去される様子を特別図柄「3」を例にし
て模式的に示す説明図である。 (フェードイン・フェードアウト)特別図柄を表示する
手法としてフェードインを使用し、特別図柄を消去する
手法としてフェードアウトを使用する。この実施形態で
は、フェードインは、特別図柄の表示色を特別図柄の背
景色とは異なる色に変化させることにより行う。ここ
で、フェードインとは、ぼんやり表示されている図柄を
その姿が次第にはっきりしてくるように表示することを
意味する。また、フェードアウトは、特別図柄の表示色
を特別図柄の背景色と同じ色に変化させることにより行
う。
【0037】フェードインは、次に記載する主な過程を
有する。(1)最初は、画面には特別図柄が表示されて
いない。(2)特別図柄を視認できないが、何かが表示
される(図8)。(3)特別図柄らしきものが表示さ
れる(図8)。(4)特別図柄をおぼろげながら認識
できる(図8)。(5)特別図柄をはっきりと視認で
きる(図8)。一方、フェードアウトは、上記フェー
ドインの逆順の過程により実行する。なお、図8は、フ
ェードイン・フェードアウトの主な過程のみを示すもの
であり、〜における各段階間は、連続的に滑らかに
変化する。また、フェードイン・フェードアウトは、特
別図柄の全体に対して行うこともできるし、一部に対し
て行うこともできる。さらに、フェードイン・フェード
アウトの速度は可変であり、その速度を変えるタイミン
グは任意に設定できる。また、フェードインは、特別図
柄を構成する画素の輝度を次第に高くすることにより行
い、フェードアウトは、上記輝度を次第に低くすること
により行うこともできる。
【0038】(表示・消去)また、図9に示すように、
特別図柄を構成する画素を次第に増加させて行くことに
より、特別図柄をその姿が次第に現れるように表示した
り、画素を次第に消して行くことにより、特別図柄をそ
の姿が次第に消えるようにすることもできる。なお、画
素が出現する位置または消える位置は、特別図柄の任意
の位置に設定できる。
【0039】[画像制御コマンド]次に、画像制御コマ
ンドについて図10および図11を参照して説明する。
図10は、画像制御コマンドテーブルの内容を一部を省
略して示す説明図であり、図11は、特別図柄表示器3
2aの表示領域の説明図であるとともに、フェードイン
の開始を示す説明図である。図11に示すように、特別
図柄表示器32aの表示領域は、表示領域A1〜A9の
計9ブロックに設定されている。図10に示すように、
画像制御コマンドは、E0H〜E6Hで表される1バイ
トおよび00H〜0BHで表される1バイトの計2バイ
トで構成されており、画像制御コマンドテーブル114
bには、以下に示す画像制御コマンドが記憶されてい
る。
【0040】(1)どの特別図柄をどのような配列順序
で表示するかを示す配列パターンを1〜19の中から選
択して指定するための配列パターン1指定コマンド(E
0H00H)〜配列パターン19指定コマンド(E0H
12H)。(2)表示領域A1(図11)を中心に配列
パターン1でフェードインするためのフェードイン1指
定コマンド(E1H00H)〜表示領域A9(図11)
を中心に配列パターン2でフェードインするためのフェ
ードイン18指定コマンド(E1H11H)。(3)表
示領域A1(図11)を中心に配列パターン1でフェー
ドアウトするためのフェードアウト1指定コマンド(E
2H00H)〜表示領域A9(図11)を中心に配列パ
ターン2でフェードアウトするためのフェードアウト1
8指定コマンド(E2H11H)。(4)特別図柄を
「1」〜「9」、「優勝カップ」、「金の延べ棒」およ
び「金貨」の中から選択して指定するための図柄1指定
コマンド(E5H00H)〜図柄金貨指定コマンド(E
5H0BH)。(5)拡大表示するための特別図柄を
「1」〜「9」、「優勝カップ」、「金の延べ棒」およ
び「金貨」の中から選択して指定するための図柄1拡大
指定コマンド(E6H00H)〜図柄金貨拡大指定コマ
ンド(E6H0BH)。なお、図示しないが、画像制御
コマンドテーブル114bには、キャラクタROM32
i(図7)に記憶されている画像を指定して表示するた
めの画像制御コマンドが記憶されている。
【0041】[特別図柄表示の流れ]次に、特別図柄表
示の流れについて図11ないし図24を参照して説明す
る。図12は、図11に示す表示状態からさらにフェー
ドインが進んだ状態を示す説明図であり、図13は、図
12に示す表示状態からさらにフェードインが進んだ状
態を示す説明図である。図14は、フェードインが終了
した状態を示す説明図である。図15は、フェードアウ
トが開始された状態を示す説明図であり、図16は、図
15に示す表示状態からさらにフェードアウトが進んだ
状態を示す説明図である。図17は、図16に示す表示
状態からさらにフェードアウトが進んだ状態を示す説明
図であり、図18は、図17に示す表示状態からさらに
フェードアウトが進んだ状態を示す説明図である。図1
9は、フェードアウトが終了した状態を示す説明図であ
る。図20は、最終図柄が表示された状態を示す説明図
である。
【0042】図21は、フェードインの開始から最終の
特別図柄が決定するまでのタイミングチャートである。
図22はメインCPU112が実行する特別図柄始動口
処理の流れを示すフローチャートである。図23はメイ
ンCPU112が実行する特別図柄表示処理の流れを示
すフローチャートであり、図24は図23の流れの続き
を示すフローチャートである。なお、この例では、メイ
ンCPU112は、図22〜図24に示す処理をROM
114に記録されたコンピュータプログラムに従って実
行する。また、この例では、フェードイン機能およびフ
ェードアウト機能を使用した場合を説明する。
【0043】(特別図柄始動口処理)遊技球が第1種始
動口27(図2)を通過し、第1種始動口スイッチ27
a(図4)がONすると、メインCPU112は、第1
種始動口スイッチ27aに接続されている入力ポートの
電圧変化を検出することにより、第1種始動口スイッチ
27aがONしたことを検出する(図22のステップ
(以下、Sという)10:Yes)。続いてメインCP
U112は、特別図柄始動記憶数U1が「4」未満であ
る場合は(S12:Yes)、特別図柄始動記憶数U1
に「1」を加算し(S14)、大当りか否かを決定する
値をカウントする大当りカウンタのカウント値を1つ取
得し(S16)、その取得したカウント値をRAM11
6に一時的に格納する(S18)。なお、上記大当りカ
ウンタは、たとえば0〜946の計947コマの値をカ
ウントする。
【0044】(特別図柄表示処理)そしてメインCPU
112は、フェードインまたはフェードアウトを行うた
めの画像制御コマンドを特別図柄表示装置32へ出力す
る処理を行っているか否かを判定し(図23のS3
0)、処理中でないと判定すると(S30:No)、特
別図柄始動記憶数U1が「1」以上であるか否かを判定
する(S32)。続いてメインCPU112は、特別図
柄始動記憶数U1が「1」以上であると判定すると(S
32:Yes)、特別図柄始動記憶数U1から「1」を
減算し(S34)、S18においてRAM116に一時
的に格納されている値を参照し(S36)、その値が予
めROM114に記憶されている大当り値(たとえば
「7」、「113」、「223」)である場合は、大当
りと判定し(S38:Yes)、その大当り値以外の大
当り値である場合は、ハズレと判定する(S38:N
o)。続いてメインCPU112は、大当りと判定した
場合は(S38:Yes)、特別図柄表示装置32に表
示する大当り図柄を決定し(S40)、ハズレと判定し
た場合は(S38:No)、ハズレ図柄を決定する(S
42)。
【0045】大当り図柄の決定は、大当り図柄と大当り
図柄決定乱数とを対応付けた大当り図柄決定乱数テーブ
ル(図示省略)を使用し、メインCPU112が、無作
為に選択した大当り図柄決定乱数と対応付けられた大当
り図柄を選択することにより行う。また、ハズレ図柄の
決定は、ハズレ図柄とハズレ図柄決定乱数とを対応付け
たハズレ図柄決定乱数テーブル(図示省略)を使用し、
メインCPU112が、無作為に選択したハズレ図柄決
定乱数と対応付けられたハズレ図柄を選択することによ
り行う。続いてメインCPU112は、どんな特別図柄
をどのような配列で表示するかを示す図柄配列を乱数を
使用して決定する(S44)。この例では、図柄配列の
パターンは、19種類用意されており、メインCPU1
12は、その中から1つのパターンを無作為に選択す
る。そしてその選択したパターンの中に、大当りの場合
には、S40において決定した大当り図柄を含め、ハズ
レの場合には、S42において決定したはず図柄を含め
る。なお、上記決定した図柄配列の中に大当り図柄また
はハズレ図柄を配置する個所は、乱数を利用して無作為
に決定する。
【0046】続いてメインCPU112は、フェードイ
ンの中心となる表示領域をA1〜A9(図11)の中か
ら乱数を利用して無作為に1つ決定し(S46)、フェ
ードインパターンとしてパターン1またはパターン2の
いずれかを無作為に決定する(S48)。この実施形態
では、パターン1とパターン2とでは、フェードインす
る表示領域を展開して行くパターン(方向、面積、速度
など)が異なる。続いてメインCPU112は、フェー
ドアウトの中心となる表示領域をA1〜A9の中から乱
数を利用して無作為に1つ決定し(S50)、フェード
アウトパターンとしてパターン1またはパターン2のい
ずれかを無作為に決定する(S52)。この実施形態で
は、パターン1とパターン2とでは、フェードアウトす
る表示領域を展開して行くパターン(方向、面積、速度
など)が異なる。
【0047】続いてメインCPU112は、S44にお
いて決定した図柄配列を指定する配列パターン指定コマ
ンドを画像制御コマンドテーブル114b(図10)か
ら読出して特別図柄表示装置32へ送出する(S5
4)。これにより、特別図柄表示装置32は、取込んだ
配列パターン指定コマンドに従って特別図柄を特別図柄
表示器32aに表示する準備を行う。続いてメインCP
U112は、フェードインまたはフェードアウトのタイ
ミングおよび表示時間などを計測するタイマTをスター
トさせる(S56)。そしてメインCPU112は、タ
イマTの計測時間tが予め設定されている時間、つまり
フェードインを開始する時間t0に達したと判定すると
(S58:Yes)、S46において決定したフェード
イン領域およびS48において決定したフェードインパ
ターンに対応する画像制御コマンドを画像制御コマンド
テーブル114b(図10)から読出して特別図柄表示
装置32へ送出する(S60)。
【0048】これにより、特別図柄表示器32aは、フ
ェードインを開始する(図11、図21のt0)。この
例では、フェードイン領域として表示領域A5が決定さ
れ、図11に示すように、表示領域A5を中心にしてフ
ェードインが実行され、特別図柄「優勝カップ」、
「3」、「4」および「7」が全体像を表し、特別図柄
「9」、「4」、「金貨」および「金の延べ棒」が次第
にその姿を表して行く。この時点で、遊技者は、自身が
希望する特別図柄(たとえば777)が表示されない
か、表示領域A5を注目し始めることになる。続いて、
時間tが経過するにつれて、図12に示すようにフェー
ドインされた表示領域が複数の表示領域にそれぞれ異な
るタイミングで拡大して行き、さらに時間tが経過する
につれて、図13に示すようにフェードインされた領域
が拡大して行く。そしてメインCPU112は、タイマ
Tの計測時間tが予め設定されている時間、つまりフェ
ードインを停止する時間t1に達したと判定すると(S
62:Yes)、フェードインを停止する(S64、図
21のt1)。このとき、図14に示すように、特別図
柄表示器32aには、S44(図23)において決定さ
れた図柄配列に従った総ての図柄が表示される。この実
施形態では、横6図柄×縦10図柄の計60図柄が表示
される。特別図柄の全表示数は、任意に設定できる。
【0049】続いてメインCPU112は、タイマTの
計測時間tが予め設定されている時間、つまりフェード
アウトを開始する時間t2に達したと判定すると(S6
6:Yes、図21のt2)、S50において決定した
フェードアウト領域およびS52において決定したフェ
ードアウトパターンに対応する画像制御コマンドを画像
制御コマンドテーブル114b(図10)から読出して
特別図柄表示装置32へ送出する(S68)。これによ
り、特別図柄表示器32aは、フェードアウトを開始す
る(図15、図21のt2)。この例では、フェードア
ウト領域として表示領域A7が決定され、図15に示す
ように、表示領域A7を中心にしてフェードアウトが実
行され、特別図柄「金貨」、「優勝カップ」、「5」お
よび「8」が姿を消し、「4」、「2」、「金の延べ
棒」、「7」および「3」が次第にその姿を消して行
く。この時点で、遊技者は、自身が希望する特別図柄
(たとえば777)が消えてしまわないか、フェードア
ウトの様子に注目し始めることになる。続いて、時間t
が経過するにつれて、図16に示すようにフェードアウ
トされた表示領域が複数の表示領域にそれぞれ異なるタ
イミングで拡大して行き、さらに時間tが経過するにつ
れて、図17〜図19に示すようにフェードアウトされ
た領域が拡大して行く。なお、この実施形態では、図1
9に示すように、横3図柄×縦3図柄の計9図柄のみが
表示された状態になったときに、フェードアウトの速度
を落とし、上記9図柄が何らかの意味を有する(たとえ
ば、最終の特別図柄に決定されるなど)ことを遊技者に
暗示する。
【0050】そしてメインCPU112は、タイマTの
計測時間tが予め設定されている時間、つまりフェード
アウトを停止する時間t3に達したと判定すると(S7
0:Yes)、フェードアウトを停止する(S72、図
21のt3)。このとき、特別図柄表示器32aは、特
別図柄が表示されていない表示画面になる。続いてメイ
ンCPU112は、タイマTの計測時間tが予め設定さ
れている時間、つまり再度フェードインを開始する時間
t4に達したと判定すると(S74:Yes)、再度フ
ェードインを開始する(S76、図21のt4)。そし
てメインCPU112は、タイマTの計測時間tが予め
設定されている時間、つまりフェードインを停止する時
間t5に達したと判定すると(S78:Yes)、フェ
ードインを停止する(S80、図21のt5)。このと
き、特別図柄表示器32aは、図20に示すように、た
とえば、最終の特別図柄を表示画面に拡大して表示す
る。図20に示す例では、横方向の中央の列に特別図柄
「優勝カップ」が3つ揃って表示されており、特別図柄
「優勝カップ」により大当りになったことを示してい
る。
【0051】一方、S38(図23)においてハズレと
判定された場合には、横方向の中央列にハズレ図柄を表
示する。そしてメインCPU112は、タイマTをリセ
ットし(S82)、この特別図柄表示処理のルーチンを
終了する。なお、図21に示すように、再度のフェード
インに要する時間(t4〜t5)は、最初のフェードイ
ンに要する時間(t0〜t1)よりも長く設定されてい
る。つまり、最終の特別図柄をフェードインする時間を
長くすることにより、最終の特別図柄の姿が時間をかけ
て次第に現れるように演出することができる。これによ
り、遊技者は、自身が希望する特別図柄が現れるか否
か、ドキドキ感を次第に高めて行くことができる。ま
た、大当りの場合は、変動入賞装置40(図2)が作動
して大入賞口41が開放し、第1ラウンドが開始する。
そして、大入賞口41の予め設定された開放時間(たと
えば30秒)が経過するか、あるいは大入賞口41に予
め設定された所定数(たとえば10個)の遊技球が入賞
すると大入賞口41が閉口する。このとき、大入賞口4
1の内部に設けられた特定領域42を遊技球が通過する
と、連続して大入賞口41が開放する。そして最大ラウ
ンド数(たとえば16ラウンド)を終了すると大当りに
よる遊技を終了する。
【0052】[第1実施形態の効果] 以上のように、上記第1実施形態のパチンコ機10を
使用すれば、特別図柄表示器32aの表示領域に特別図
柄をフェードインして表示することができるため、遊技
者は、特別図柄が次第にその姿を表すにつれて、果たし
て自身が希望する図柄が現れるであろうか、ドキドキし
ながら遊技を行うことができる。また、特別図柄をフェ
ードアウトすることができるため、遊技者は、特別図柄
が次第にその姿を消すにつれて、果たして自身が希望す
る図柄が消えてしまわないか、ドキドキしながら遊技を
行うことができる。つまり、従来のように、図柄を上か
ら下方向にスクロールさせて表示し、その後スクロール
を停止させて図柄を決定するという表示方法とは異なる
表示方法を提供できる。したがって、図柄の表示から決
定までを従来とは異なる方法で提供できるため、従来の
方法に飽きた遊技者も新鮮な感覚で遊技できる。
【0053】複数の表示領域に特別図柄をフェードイ
ンして表示できるため、1つの表示領域にフェードイン
する場合と比較して、遊技者は、自身が希望する特別図
柄がどの表示領域に現れるか、直ぐに分からないので、
従来には存在しない新鮮味のある遊技を行うことができ
る。 複数の表示領域に特別図柄をそれぞれ異なるタイミン
グでフェードインして表示できるため、遊技者は、最後
の表示領域におけるフェードインが終了するまで、自身
が希望する特別図柄が表示されるか否か、ドキドキ感を
持続することができる。 再度フェードインする場合の速度を落とすことによ
り、特別図柄が姿を出現するに要する時間的な演出を行
うことができるため、遊技者は、自身が希望する図柄が
出現するか否か、ドキドキした感じを長く持続できる。
【0054】複数の表示領域の特別図柄をフェードア
ウトできるため、1つの表示領域をフェードアウトする
場合と比較して、遊技者は、自身が希望する特別図柄が
消えてしまうか否か、直ぐに分からないので、従来には
存在しない新鮮味のある遊技を行うことができる。 複数の表示領域の特別図柄をそれぞれ異なるタイミン
グでフェードアウトできるため、遊技者は、最後の表示
領域におけるフェードアウトが終了するまで、自身が希
望する特別図柄が消えてしまわないか、ドキドキ感を持
続することができる。 再度フェードアウトする場合の速度を落とすことによ
り、特別図柄が姿を消すに要する時間的な演出を行うこ
とができるため、遊技者は、自身が希望する図柄が消え
てしまわないか、ドキドキした感じを長く持続できる。
【0055】<他の実施形態> (1)図25〜は、特別図柄の他の表示手法を示す
説明図である。同図に示すように、3つの特別図柄のみ
に対してフェードインおよびフェードアウトを複数回繰
り返すことにより、特別図柄を変動表示するように構成
することもできる。この場合、前述の第1実施形態の場
合よりも特別図柄を特別図柄表示器32aに大きく表示
できるため、遊技者が特別図柄を容易に視認できるとい
う効果がある。 (2)図26は、特別図柄の他の表示手法を示す説明図
である。同図に示すように、フェードアウトされる表示
領域に枠Wを表示する。この場合、遊技者は、枠Wによ
り、フェードアウトされる表示領域が予め表示されるた
め、フェードアウトされる表示領域を探す必要がなく、
枠Wにより囲まれた範囲を注目すれば良いため、安心し
て遊技に集中できるという効果がある。
【0056】(3)フェードインする表示領域に枠Wを
表示することもできる。この場合、遊技者は、枠Wによ
り、フェードインする表示領域が予め表示されるため、
フェードインする表示領域を探す必要がなく、枠Wによ
り囲まれた範囲を注目すれば良いため、安心して遊技に
集中できるという効果がある。 (4)3図柄のうち、2図柄が同じ図柄に揃った、いわ
ゆるリーチになったときに最後の特別図柄に対してフェ
ードインおよびフェードアウトを実行するように構成す
ることもできる。この場合、従来のパチンコ機にはない
リーチの面白さを味わうことができる。なお、2図柄で
大当りかハズレかを決定する場合には、2図柄のうち最
後に表示される方の図柄に対してフェードインおよびフ
ェードアウトを実行するように構成することもできる。
また、4図柄以上で大当りかハズレかを決定する場合に
は、最後に表示される図柄に対してフェードインおよび
フェードアウトを実行するように構成することもでき
る。
【0057】(5)3図柄を同じ方向に配列して表示す
るのではなく、異なる方向においてそれぞれ異なるタイ
ミングでフェードインおよびフェードアウトを実行して
表示することもできる。この場合、遊技者は、自身が希
望する特別図柄がどの表示領域に出現するか予測がつか
ないため、従来のように、最終の特別図柄の停止位置が
固定されているものと比較して、変化に富んだ遊技を楽
しむことができるという効果がある。特に、1つ目およ
び2つ目の図柄が同じ図柄である場合は、遊技者の3つ
目の図柄に対する関心が強くなるため、3つ目の図柄が
その姿が次第に現れるにつれてドキドキ感が高まること
になる。 (6)前述の第1実施形態では、フェードイン→フェー
ドアウト→フェードインという表示順序を説明したが、
フェードイン→フェードアウトのみを実行し、フェード
アウトにより最後に残った特別図柄または特別図柄の組
み合わせを最終の特別図柄に決定するように構成するこ
ともできる。この構成によれば、1回のフェードアウト
により最終の特別図柄が決定されるため、再度フェード
インを実行して最終の特別図柄を決定する場合よりも緊
張感のある遊技を楽しむことができる。なお、この構成
を備えたパチンコ機が、請求項3に係るパチンコ機に対
応する。
【0058】(7)また、複数の表示領域に表示されて
いる特別図柄をそれぞれ異なるタイミングでフェードア
ウトさせるように構成することもできる。なお、この構
成を備えたパチンコ機が、請求項4に係るパチンコ機に
対応する。 (8)前述の第1実施形態では、最終的には表示領域全
体に対してフェードインおよびフェードアウトを実行し
たことになる場合を説明したが、1つの表示領域に対し
てフェードインおよびフェードアウトを所定回数実行
し、その後、フェードインおよびフェードアウトの対象
となる表示領域が移動して行くように構成することもで
きる。この構成によれば、遊技者は、一体、どの表示領
域にて最終の特別図柄が決定するのであろうかという、
ワクワクした感じを楽しむことができる。
【0059】(9)図9に示したように、特別図柄を構
成する画素を表示および消去することにより、特別図柄
をその姿が次第に現れるように表示したり、次第に消え
るようにすることもできる。この場合、フェードインお
よびフェードアウトとは異なる表示感覚を味わうことが
できる。また、特別図柄を構成する画素のうち、位置の
異なる画素を表示して行くようにすれば、より一層直ぐ
に特別図柄を認識できないようにすることができる。 (10)最初は、大きいモザイクをかけることにより、
特別図柄がぼんやり見えるように隠しておき、そのモザ
イクを次第に小さくして行き、最後にモザイクがなくな
るようにすることにより、特別図柄が次第にはっきり見
えてくるようにすることもできる。また、逆に、最初
は、小さいモザイクを特別図柄にかけておき、そのモザ
イクを次第に大きくして行き、最後に特別図柄の表示を
消すことにより、特別図柄が次第にぼんやりして行くよ
うにすることもできる。なお、上記モザイクとは、映像
がモザイク模様で覆われているように見える映像効果の
一種である。 (11)前述の第1実施形態では、横3図柄×縦3図柄
の計9図柄を最終図柄として表示する場合を説明した
が、横方向の上下の列は表示しないで中央の列のみを表
示することもできる。また、最終の図柄として特別図柄
を1つ、あるいは2つのみ表示しても良いし、特別図柄
を4つ以上、たとえば画面全体に同じ特別図柄を表示し
ても良い。
【0060】[各請求項と実施形態との対応関係]特別
図柄表示装置32が、請求項1に記載の図柄表示手段に
対応し、大当り図柄が所定の図柄に対応し、大当りの発
生が、遊技者に有利な遊技状態に対応する。また、図8
に示したフェードアウトを実行する機能あるいは図9に
示した消去を実行する機能が、請求項1に記載の消去機
能に対応し、図8に示したフェードインを実行する機能
あるいは図9に示した表示を実行する機能が、請求項7
に記載の表示機能に対応し、する。さらに、ROM11
4が請求項8に記載の記録媒体に対応する。そして、メ
インCPU112が実行するS50、S52およびS6
6〜S72が、消去機能および請求項8に記載の消去処
理に対応し、S46、S48、S58〜S64およびS
74〜S80が、請求項7に記載のに対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るパチンコ機の外観を
示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機10に備えられた遊技盤
14の主要構成を示す説明図である。
【図3】図3(A)は、図2に示す遊技盤14に設けら
れたセンターケースの正面説明図であり、図3(B)
は、図3(A)に示すセンターケースに設けられた特別
図柄表示装置により表示された特別図柄が変動している
状態を示す説明図である。
【図4】パチンコ機10の電気的構成をブロックで示す
説明図である。
【図5】図5(A)は、画像制御コマンドの流れを示す
説明図であり、図5(B)は、転送信号および画像制御
コマンドのタイミングチャートである。
【図6】特別図柄表示装置32の主な電気的構成をブロ
ックで示す説明図である。
【図7】図6に示す特別図柄表示装置32に備えられた
キャラクタROM32iの記憶内容を示す説明図であ
る。
【図8】図8〜は、特別図柄がフェードインおよび
フェードアウトする様子を特別図柄「777」を例にし
て模式的に示す説明図である。
【図9】特別図柄が表示および消去される様子を特別図
柄「3」を例にして模式的に示す説明図である。
【図10】画像制御コマンドテーブルの内容を一部を省
略して示す説明図である。
【図11】特別図柄表示器32aの表示領域の説明図で
あるとともに、フェードインの開始を示す説明図であ
る。
【図12】図11に示す表示状態からさらにフェードイ
ンが進んだ状態を示す説明図である。
【図13】図12に示す表示状態からさらにフェードイ
ンが進んだ状態を示す説明図である。
【図14】フェードインが終了した状態を示す説明図で
ある。
【図15】フェードアウトが開始された状態を示す説明
図である。
【図16】図15に示す表示状態からさらにフェードア
ウトが進んだ状態を示す説明図である。
【図17】図16に示す表示状態からさらにフェードア
ウトが進んだ状態を示す説明図である。
【図18】図17に示す表示状態からさらにフェードア
ウトが進んだ状態を示す説明図である。
【図19】フェードアウトが終了した状態を示す説明図
である。
【図20】最終図柄が表示された状態を示す説明図であ
る。
【図21】フェードインの開始から最終の特別図柄が決
定するまでのタイミングチャートである。
【図22】メインCPU112が実行する特別図柄始動
口処理の流れを示すフローチャートである。
【図23】メインCPU112が実行する特別図柄表示
処理の流れを示すフローチャートである。
【図24】図23の流れの続きを示すフローチャートで
ある。
【図25】図25〜は、特別図柄の他の表示手法を
示す説明図である。
【図26】特別図柄の他の表示手法を示す説明図であ
る。
【図27】図27(A)は、従来のパチンコ機に設けら
れた遊技盤の正面説明図であり、図27(B)は、図2
7(A)に示す遊技盤に設けられた特別図柄表示装置の
画面の説明図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機) 32 特別図柄表示装置(図柄表示手段) 32a 特別図柄表示器 112 メインCPU 114 ROM(記録媒体)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄を表示する図柄表示手段を備えてお
    り、前記図柄表示手段により所定の図柄が表示された場
    合に、遊技状態が遊技者に有利な遊技状態に変化する遊
    技機において、 前記図柄表示手段は、 所定の表示領域に表示されている図柄をその姿が次第に
    消えるようにする消去機能を備えたことを特徴とする遊
    技機。
  2. 【請求項2】 前記消去機能は、 複数の前記所定の表示領域に表示されている図柄をその
    姿が次第に消えるようにすることを特徴とする請求項1
    に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記消去機能は、 前記所定の表示領域に表示されている図柄をその姿が次
    第に消えるようにすることにより、前記所定の図柄およ
    び前記所定の図柄以外の図柄のいずれかの表示を残すこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】 前記消去機能は、 複数の前記所定の表示領域に表示されている図柄をそれ
    ぞれ異なるタイミングでその姿が次第に消えるようにす
    ることにより、前記所定の図柄および前記所定の図柄以
    外の図柄のいずれかの表示を残すことを特徴とする請求
    項3に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記消去機能は、 前記図柄の姿が次第に消える速度を可変であることを特
    徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載
    の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記消去機能は、 所定の表示領域に表示されている図柄をフェードアウト
    する機能であることを特徴とする請求項1ないし請求項
    5のいずれか1つに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記消去機能により図柄の消えた表示領
    域に図柄を表示する表示機能を備えたことを特徴とする
    請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の遊技
    機。
  8. 【請求項8】 図柄を表示する図柄表示手段を備えてお
    り、前記図柄表示手段により所定の図柄が表示された場
    合に、遊技状態が遊技者に有利な遊技状態に変化する遊
    技機において前記図柄表示手段を機能させるためのコン
    ピュータプログラムが記録された記録媒体であって、 前記図柄表示手段が、所定の表示領域に表示されている
    図柄をその姿が次第に消えるようにする消去処理を前記
    コンピュータが実行するためのコンピュータプログラム
    が含まれていることを特徴とする記録媒体。
JP2000348513A 2000-11-15 2000-11-15 遊技機および記録媒体 Pending JP2002143454A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000348513A JP2002143454A (ja) 2000-11-15 2000-11-15 遊技機および記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000348513A JP2002143454A (ja) 2000-11-15 2000-11-15 遊技機および記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002143454A true JP2002143454A (ja) 2002-05-21

Family

ID=18822082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000348513A Pending JP2002143454A (ja) 2000-11-15 2000-11-15 遊技機および記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002143454A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021146081A (ja) * 2020-03-23 2021-09-27 株式会社三共 遊技機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021146081A (ja) * 2020-03-23 2021-09-27 株式会社三共 遊技機
JP7066771B2 (ja) 2020-03-23 2022-05-13 株式会社三共 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08309002A (ja) 弾球遊技機
JPH11319236A (ja) 弾球遊技機
JP2002095830A (ja) 遊技機
JP2002143452A (ja) 遊技機および記録媒体
JP2003079868A (ja) 遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体
JP2002272968A (ja) 遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体
JP4322354B2 (ja) スロットマシン
JP2001293177A (ja) 遊技機
JP2002143454A (ja) 遊技機および記録媒体
JP2003169930A (ja) 遊技機
JP2002136702A (ja) 遊技機および記録媒体
JP2002360826A (ja) 遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体
JP2003033521A (ja) 遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体
JP2002126269A (ja) 遊技機および記録媒体
JP2004236750A (ja) 遊技機
JP7268900B2 (ja) 遊技機
JP3989675B2 (ja) パチンコ機
JP2002143453A (ja) 遊技機および記録媒体
JP2002272977A (ja) 遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体
JP2002126241A (ja) 遊技機および記録媒体
JP2024044320A (ja) 遊技機
JP2024044331A (ja) 遊技機
US20060247024A1 (en) Gaming machine
JP2002282473A (ja) 遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体
JP4791007B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050419