JP2002143081A - 電子内視鏡装置 - Google Patents

電子内視鏡装置

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JP2002143081A
JP2002143081A JP2000349424A JP2000349424A JP2002143081A JP 2002143081 A JP2002143081 A JP 2002143081A JP 2000349424 A JP2000349424 A JP 2000349424A JP 2000349424 A JP2000349424 A JP 2000349424A JP 2002143081 A JP2002143081 A JP 2002143081A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検体のカラー画像とともに自家蛍光の強度
分布を観察可能な電子内視鏡装置を、提供する。 【解決手段】 演算回路T28は、被検体に青色光,緑
色光,赤色光,及び励起光(UV光)が照射されている
期間中に夫々取得されたB画像信号,G画像信号,R画
像信号,及びF画像信号を処理する。演算回路T28
は、G画像信号とF画像信号との差分データの強度に基
づいて、B画像信号,G画像信号,R画像信号を増幅し
て出力する。なお、差分データの値が大きい場合には、
増幅のゲインを示す係数値は大きく設定され、差分デー
タの値が小さい場合には、この係数値は小さく設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体から発せられ
る自家蛍光による蛍光観察が可能な電子内視鏡装置に、
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検体としての生体に紫外光等の
励起光を照射した場合にこの生体から発せられる蛍光
(自家蛍光)を撮像することにより、生体の観察に供す
る電子内視鏡装置が、利用されている。なお、病変の生
じた生体組織から発せられる自家蛍光の強度は、健康な
生体組織から発せられる自家蛍光の強度よりも小さいこ
とが知られている。従って、術者は、この自家蛍光によ
る被検体の蛍光画像を観察することにより、その蛍光強
度の小さい領域に、病変が生じている可能性が高いと、
認識することができる。
【0003】この電子内視鏡装置は、白色光と励起光と
を交互に切り換えて射出する光源ユニット,射出された
白色光及び励起光を導く照明光学系,及び,照明光によ
り照明された被検体を撮像するCCDを、備えている。
【0004】そして、照明光学系から射出された白色光
が被検体を照明している間に、CCDは、その被検体の
像を取得し、参照画像信号として出力する。一方、照明
光学系から射出された励起光が被検体を照射すると、こ
の被検体は、自家蛍光を発する。すると、CCDは、こ
の自家蛍光による被検体像を撮像して、蛍光画像信号と
して出力する。
【0005】これら参照画像信号及び蛍光画像信号に基
づいて、被検体の診断用画像信号が生成される。即ち、
参照画像信号における特定の色成分に対応した部分か
ら、蛍光画像信号が減算されることにより、診断用画像
信号が生成される。この診断用画像信号は、モニタに診
断用画像として表示される。
【0006】この診断用画像は、被検体における自家蛍
光の発せられていない部分については、モノクロ画像と
同様に表示される。しかし、この診断用画像は、被検体
における自家蛍光が発せられている部分については、そ
の自家蛍光の強度に応じて着色された状態で、表示され
る。従って、術者は、この診断用画像を観察することに
より、被検体の形状を把握するとともに、当該被検体に
おける自家蛍光の強度を認識して、診断を行うことがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術による
電子内視鏡装置は、被検体のモノクロ画像を示す参照用
画像信号に画像処理を施すことにより、診断用画像信号
を生成している。従って、術者は、被検体のカラー画像
を観察することはできない。
【0008】なお、被検体のカラー画像と上記診断用画
像とを切り換えて観察可能な電子内視鏡装置も提案され
ている。しかし、この電子内視鏡装置は、被検体のカラ
ー画像と診断用画像とを同時に動画表示することができ
ない。従って、術者は、被検体のカラー画像を観察しつ
つ、当該カラー画像における自家蛍光の強度分布を同時
に知ることはできない。
【0009】そこで、被検体のカラー画像信号に自家蛍
光の強度分布に応じた画像処理がなされた診断用画像信
号を生成する電子内視鏡装置を提供することを、本発明
の課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による電子内視鏡
装置は、上記課題を解決するために、以下のような構成
を採用した。
【0011】即ち、この電子内視鏡装置は、被検体を照
明する照明光学系と、青色光,緑色光,赤色光,及び,
生体組織自体からの蛍光を励起する励起光を発し、これ
ら青色光,緑色光,赤色光,及び励起光を、順次、前記
照明光学系へ導く光源ユニットと、前記被検体表面から
の光のうちの励起光以外の成分を収束させて、この被検
体表面の像を形成する対物光学系と、前記対物光学系に
よって形成された被検体表面の像を撮像して画像信号に
変換する撮像素子と、前記撮像素子により取得された画
像信号のうち、前記照明光学系に青色光が導かれている
期間に対応する部分に基づいてB画像信号を取得し、前
記照明光学系に緑色光が導かれている期間に対応する部
分に基づいてG画像信号を取得し、前記照明光学系に赤
色光が導かれている期間に対応する部分に基づいてR画
像信号を取得し、前記照明光学系に励起光が導かれてい
る期間に対応する部分に基づいて蛍光画像信号を取得
し、取得したB画像信号,G画像信号,及びR画像信号
から選択される参照画像信号から、蛍光画像信号を減算
することにより差分信号を生成し、生成した差分信号の
強度に応じて、B画像信号,G画像信号,及びR画像信
号から選択される1つ以上の増幅対象信号を増幅し、増
幅した増幅対象信号,並びに,B画像信号,G画像信
号,及びR画像信号のうちの増幅対象信号以外の信号
を、診断用画像信号として出力するプロセッサとを、備
えたことを特徴とする。
【0012】このように構成されると、増幅対象信号
は、参照画像信号から蛍光画像信号が差し引かれること
により得られた差分信号の強度に応じて、増幅される。
即ち、増幅対象信号における被検体の自家蛍光が弱い部
分に相当する部分が、大きく増幅される。なお、前記増
幅対象信号は、B画像信号,G画像信号,及びR画像信
号であってもよい。また、この増幅対象信号は、B画像
信号のみであってもよい。
【0013】なお、B画像信号,G画像信号,及びR画
像信号のうち、通常、G画像信号が最も大きな強度で取
得される。このため、参照画像信号は、このG画像信号
であることが好ましい。
【0014】また、プロセッサは、B画像信号,G画像
信号,及びR画像信号を、輝度信号,及び1つ以上の色
差信号に変換してもよい。この場合には、プロセッサ
は、輝度信号を参照画像信号及び増幅対象信号とする。
なお、色差信号は、一対であってもよく、単一であって
もよい。さらに、プロセッサは、増幅された増幅対象信
号(輝度信号)と、増幅されていない色差信号とを、診
断用画像信号として出力してもよく、これら輝度信号及
び色差信号を、カラー画像のB成分,G成分,及びR成
分に夫々対応した3つの画像信号に変換した後に、これ
ら各画像信号を診断用画像信号として出力してもよい。
【0015】また、増幅対象信号が増幅される際のゲイ
ン(係数値)は、差分信号の強度が大きい場合には大き
く設定され、差分信号の強度が小さい場合には小さく設
定される。なお、このゲインは、差分信号の強度に対し
て比例していてもよく、差分信号の強度に応じて階段状
(ステップ状)に変化してもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態による電子内視鏡装置について、説明する。
【0017】
【第1実施形態】<電子内視鏡装置の全体構成>図1
は、この電子内視鏡装置の構成図である。この図1に示
されるように、電子内視鏡装置は、電子内視鏡1,及
び,外部装置(光源・プロセッサ装置)2を、備えてい
る。
【0018】まず、電子内視鏡(以下、内視鏡と略記)
1について説明する。この内視鏡1は、図1にはその形
状が示されていないが、生体内に挿入される可撓管状の
挿入部,この挿入部の基端側に対して一体に連結された
操作部,及び,この操作部と外部装置2とを連結するラ
イトガイド可撓管を、備えている。
【0019】内視鏡1の挿入部の先端は、硬質部材製の
図示せぬ先端部により封止されている。また、この挿入
部の先端近傍の所定領域には、図示せぬ湾曲機構が組み
込まれており、当該領域を湾曲させることができる。操
作部には、湾曲機構を湾曲操作するためのダイヤル,及
び各種操作スイッチが、設けられている。
【0020】この内視鏡1の先端部には、少なくとも3
つの開口が開けられており、これら3つの開口のうちの
2つは、配光レンズ11,及び,対物レンズ12によ
り、夫々封止されている。なお、他の開口の1つは、鉗
子孔として利用される。
【0021】さらに、内視鏡1は、ライトガイド13を
有している。このライトガイド13は、光ファイバが多
数束ねられてなるファイババンドルから構成されてい
る。そして、このライトガイド13は、その先端面(出
射面)を配光レンズ11に対向させるとともに、挿入
部,操作部及びライトガイド可撓管内を引き通され、そ
の基端側が外部装置2内に引き込まれている。なお、こ
れらライトガイド13及び配光レンズ11は、照明光学
系に相当する。
【0022】また、内視鏡1は、撮像素子としてのCC
D(charge-coupled device)エリアセンサ14を備え
ている。このCCDエリアセンサ(以下CCDと略記)
14の撮像面は、内視鏡1の先端部が被検体に対向配置
された状態において、対物レンズ12が当該被検体の像
を結ぶ位置に、配置されている。なお、これら対物レン
ズ12及びCCD14間の光路中には、図示せぬ励起光
カットフィルタが、挿入配置されている。この励起光カ
ットフィルタは、生体の自家蛍光を励起する励起光を遮
断するとともに、可視光を透過させる。これら対物レン
ズ12及び励起光カットフィルタは、対物光学系に相当
する。
【0023】次に、外部装置2について説明する。この
外部装置2は、光源ユニット20,並びに,タイミング
コントローラT1,画像信号処理回路T2及びシステム
コントローラT3を有するプロセッサTを、備えてい
る。
【0024】この外部装置2における光源ユニット20
は、白色光源21及び励起光源22を、備えている。一
方の白色光源21は、図示せぬキセノンランプ及びリフ
レクタを、有している。そして、この白色光源21は、
そのキセノンランプが発した白色光(可視光)を、リフ
レクタで反射させることにより、平行光として射出す
る。他方の励起光源22は、図示せぬUVランプ及びリ
フレクタを、有している。なお、この励起光源22のU
Vランプは、生体の自家蛍光を励起する紫外帯域の励起
光を、発する。そして、この励起光源22は、そのUV
ランプが発した励起光を、リフレクタで反射させること
により、平行光として射出する。
【0025】白色光源21から発せられた白色光の光路
上には、集光レンズ23が、配置されている。この集光
レンズ23は、入射した平行光を、ライトガイド13の
基端面(入射面)に収束させる。
【0026】この集光レンズ23から射出された収束光
の光路上におけるライトガイド13以前の所定位置に
は、ホイール24が挿入されている。このホイール24
は、図2に示されるように、円板状に形成され、その外
周に沿ったリング状の部分に、4つの開口が開けられて
いる。これら各開口は、互いに、その周方向に沿った長
さが異なっているため、その大きさが異なっている。即
ち、図2における左側の開口が最も大きく、図2の時計
廻り順に小さくなっている。
【0027】そして、これら各開口には、大きいものか
ら順に、透明部材240,Bフィルタ241,Gフィル
タ242,及びRフィルタ243が、夫々填め込まれて
いる。Bフィルタ241は、青色帯域の光(B光)のみ
を透過させるフィルタであり、Gフィルタ242は、緑
色帯域の光(G光)のみを透過させるフィルタであり、
Rフィルタ243は、赤色帯域の光(R光)のみを透過
させるフィルタである。なお、透明部材240は、少な
くとも励起光を透過させる平行平板状の光学部材であ
る。また、この透明部材240の周方向の長さは、ホイ
ール24の外周における半周に近い長さである。
【0028】図1に示されるように、このホイール24
は、モータ25に連結されている。そして、ホイール2
4は、モータ25に駆動されて回転し、そのBフィルタ
241,Gフィルタ242,Rフィルタ243,透明部
材240を、順次繰り返して光路中に挿入する。
【0029】なお、白色光源21から発せられた白色光
の光路における集光レンズ23以前の所定位置におい
て、当該白色光の光路と励起光の光路とは、直交してい
る。即ち、励起光源22は、発した励起光が、白色光源
21から発せられた白色光の光路上における上記所定位
置で、当該白色光の光路と直交するように、配置されて
いる。これら白色光及び励起光の光路同士が直交する位
置には、切換ホイール26が、挿入される。
【0030】この切換ホイール26は、図3に示される
ように、円板の半周に亘って、切り欠きが形成されたの
と同等の形状に、形成されている。即ち、この切換ホイ
ール26は、大径の半円部分及び小径の半円部分が一体
に接合されたのと同等の形状に、形成されている。な
お、この切換ホイール26は、白色光を遮断するととも
に励起光を反射する特性を有する板状部材からなってい
る。
【0031】図1に示されるように、この切換ホイール
26は、モータ27に連結されており、その中心軸を中
心として回転する。なお、この切換ホイール26の中心
軸は、各光源部21,22から射出された白色光及び励
起光の光路を含む平面内に配置されている。さらに、こ
の切換ホイール26は、これら白色光及び励起光が互い
に交差する位置に、その大径部分が差し掛かることがで
きるように、配置されている。
【0032】そして、この切換ホイール26は、その大
径部分が、白色光と励起光とが交差する位置に差し掛か
った状態において、白色光を遮断するとともに、励起光
を反射させる。なお、この切換ホイール26は、白色光
と励起光とが交差する位置にその小径部分が近接した場
合には、これら白色光及び励起光に干渉しないように、
配置されている。
【0033】そして、この切換ホイール26の小径部分
が白色光と励起光との交差位置に近接した状態におい
て、この切換ホイール26に干渉されずに直進した白色
光は、集光レンズ23へ向う。しかし、切換ホイール2
6に干渉されずに直進した励起光は、この集光レンズ2
3へは向わないので、当該集光レンズ23に入射するの
は、白色光のみである。この白色光は、集光レンズ23
によりライトガイド13の基端面に収束される。
【0034】この切換ホイール26の大径部分が白色光
と励起光との交差位置に差し掛かった状態において、励
起光は、この切換ホイール26に反射されて集光レンズ
23へ向う。しかし、白色光は、この切換ホイール26
に遮断されて、集光レンズ23に入射することがない。
そして、切換ホイール26に反射された励起光は、集光
レンズ23によりライトガイド13の基端面に収束され
る。
【0035】従って、切換ホイール26が回転すると、
白色光及び励起光は、交互に、集光レンズ23へ入射す
る。なお、モータ27は、切換ホイール26を等速回転
させる。このため、集光レンズ23から射出される白色
光の射出時間及び励起光の射出時間は、互いに等しくな
っている。
【0036】また、プロセッサTにおけるタイミングコ
ントローラT1,画像信号処理回路T2,及びシステム
コントローラT3は、相互に接続されている。このプロ
セッサTのタイミングコントローラT1は、各モータ2
5,27に夫々接続されている。そして、このタイミン
グコントローラT1は、これら各モータ25,27を夫
々同期させて、等速回転させる。
【0037】即ち、タイミングコントローラT1は、切
換ホイール26の小径部分が白色光と励起光との交差位
置に近接している期間中に、ホイール24の各フィルタ
241〜243を光路中に挿入させるとともに、切換ホ
イール26の大径部分が白色光と励起光との交差位置に
差し掛かっている期間中にホイール24の透明部材24
0を光路中に挿入させるように、これら両ホイール2
4,26を夫々等速回転させる。
【0038】すると、切換ホイール26の小径部分の近
傍を通過して集光レンズ23を透過した白色光は、ホイ
ール24の各フィルタ241〜243により、順次、B
光,G光,及びR光に変換される。そして、切換ホイー
ル26の大径部分により反射された励起光は、集光レン
ズ23を透過した後に、ホイール24の透明部材240
を透過する。このため、ライトガイド13の基端面に
は、B光,G光,R光,及び励起光が、順次、繰り返し
収束する。
【0039】そして、これらB光,G光,R光,及び励
起光は、このライトガイド13により導かれて、配光レ
ンズ11へ向かう。すると、配光レンズ11からは、こ
れらB光,G光,R光,及び励起光が、順次、繰り返し
射出される。
【0040】この配光レンズ11から射出されたB光,
G光,及びR光が、順次、被検体を照射している期間中
に、内視鏡1の対物レンズ12は、CCD14の撮像面
近傍に被検体像を形成する。この被検体像は、CCD1
4により画像信号に変換される。一方、配光レンズ11
から射出された励起光が被検体を照射している期間中
に、この被検体は、自家蛍光を発する。従って、対物レ
ンズ12へは、この被検体から発せられた自家蛍光,及
び,この被検体表面において反射された励起光が、入射
する。但し、励起光は、図示せぬ励起光カットフィルタ
により遮断されるので、CCD14の撮像面近傍には、
被検体の自家蛍光のみによる被検体像が形成される。こ
の被検体像は、CCD14により画像信号に変換され
る。
【0041】なお、CCD14は、プロセッサTのタイ
ミングコントローラT1に接続されており、このタイミ
ングコントローラT1から送信された駆動信号に従っ
て、画像信号を出力する。また、プロセッサTの画像信
号処理回路T2は、CCD14に接続されており、この
CCD14から出力された画像信号を取得する。
【0042】図4は、本実施形態の照明及び画像取得の
タイミングチャートである。なお、この図4の(A)
は、配光レンズ11から被検体へ向けて射出されたB
光,G光,及びR光の照射期間を示している。また、こ
の図4の(B)は、タイミングコントローラT1から出
力されたCCD14への駆動信号を示している。
【0043】この図4の(A)及び(B)に示されるよ
うに、配光レンズ11からB光が射出される「B照射」
期間が、CCD14の「B蓄積」期間に相当する。即
ち、被検体にB光が照射された状態において、CCD1
4の各画素には、B光による被検体像に対応した電荷が
蓄積される。このように蓄積された電荷は、直後の「B
転送」期間中に、B画像信号として画像信号処理回路T
2へ送信される。
【0044】この「B転送」期間の直後の「G蓄積」期
間は、配光レンズ11からG光が射出される「G照射」
期間に対応している。この「G蓄積」期間において、C
CD14の各画素には、G光による被検体像に対応した
電荷が蓄積される。このように蓄積された電荷は、直後
の「G転送」期間中に、G画像信号として画像信号処理
回路T2へ送信される。
【0045】この「G転送」期間の直後の「R蓄積」期
間は、配光レンズ11からR光が射出される「R照射」
期間に対応している。この「R蓄積」期間において、C
CD14の各画素には、R光による被検体像に対応した
電荷が蓄積される。このように蓄積された電荷は、直後
の「R転送」期間中に、R画像信号として画像信号処理
回路T2へ送信される。
【0046】一方、配光レンズ11からUV光が射出さ
れる「UV照射」期間が、CCD14の「F蓄積」期間
に相当する。即ち、被検体にUV光が照射された状態に
おいて、CCD14の各画素には、自家蛍光(F光)に
よる被検体像に対応した電荷が蓄積される。このように
蓄積された電荷は、直後の「F転送」期間中に、F画像
信号(蛍光画像信号)として画像信号処理回路T2へ送
信される。
【0047】なお、実際には、上記各照射期間の長さは
互いに異なっている。即ち、時間が長いものから順に、
「UV照射」期間,「B照射」期間,「G照射」期間,
及び「R照射」期間になっている。しかし、図4では、
模式的に、これら各照射期間は互いに等しく示されてい
る。
【0048】<画像信号処理回路の構成>この画像信号
処理回路T2は、これらB画像信号,G画像信号,R画
像信号,及びF画像信号を取得して処理し、モニタ3に
画像表示させる回路である。図5は、画像信号処理回路
T2を示すブロック図である。この図5に示されるよう
に、画像信号処理回路T2は、タイミングコントローラ
T1に夫々接続されたCCDプロセス回路T21,A/
DコンバータT22,フレームメモリT23,4つのメ
モリT24〜T27,演算回路T28,及び,ビデオプ
ロセス回路T29を、備えている。
【0049】CCDプロセス回路T21は、CCD14
に接続されている。そして、このCCDプロセス回路T
21は、CCD14から出力された画像信号を取得し
て、ホワイトバランスの調整,及びγ補正等の処理を施
した後に、出力する。A/DコンバータT22は、CC
Dプロセス回路T21から出力された画像信号をA/D
変換して、デジタルの画像信号(画像データ)として出
力する。
【0050】フレームメモリT23は、CCD14の画
素毎に10ビットのデータを記憶可能な記憶領域を有す
る。そして、A/DコンバータT22から出力された画
像データは、一旦、このフレームメモリT23内に格納
される。そして、このフレームメモリT23内に格納さ
れた信号は、入力のときとは異なる所定のタイミング
で、出力される。
【0051】4つのメモリT24〜T27は、いずれ
も、CCD14の画素毎に10ビットのデータを記憶可
能な記憶領域を、有する。これら各メモリT24〜T2
7は、フレームメモリT23に夫々接続されている。そ
して、これら各メモリT24〜T27には、フレームメ
モリT23から出力された信号が、入力される。但し、
各メモリT24〜T27には、タイミングコントローラ
T1により夫々指定された期間中にフレームメモリT2
3から出力された画像データのみが、格納される。
【0052】図6は、演算回路T28のブロック図であ
る。この演算回路T28は、減算器,ルックアップテー
ブルLUT,係数器M,及び3つの出力端子P1〜P3
を、有している。この係数器Mは、各メモリT24,T
25,T26,及びルックアップテーブルLUTに、夫
々接続されている。ルックアップテーブルLUTは、減
算器を介して、メモリT25及びメモリT27に接続さ
れている。
【0053】この係数器Mは、各メモリT24〜T26
から読み出されたB画像データ,G画像データ,及びR
画像データにおける各画素の輝度値に、以下に説明する
係数値を乗ずることにより、増幅する。なお、ルックア
ップテーブルLUTは、メモリT25から読み出された
G画像データと、メモリT27から読み出されたF画像
データとの差分データ(差分信号)を取得して、この差
分データの各画素毎に係数値を決定するとともに、決定
した係数値を、係数器Mに設定する。なお、このG画像
データは、参照画像信号として利用されている。
【0054】図7は、差分データの値と係数値との関係
を示すグラフである。このグラフの横軸は、差分データ
における各画素の輝度値を示し、縦軸は、係数値を示し
ている。ルックアップテーブルLUTは、このグラフに
従って、入力した差分データの各画素の輝度値に、夫
々、係数値を関連付ける。そして、各画素毎に関連付け
られた輝度値が、係数器Mに順次設定される。この図7
のグラフに示されるように、輝度値が大きくなるにつれ
て、係数値は、段階的に大きくなる。即ち、輝度値が大
きくなるにつれて、係数値は、1.0から0.2単位で
段階的に2.0まで大きくなる。
【0055】係数器Mは、メモリT24から読み出され
たB画像データの各画素の輝度値を順次取得するととも
に、取得した各画素の輝度値に当該画素に関連付けられ
た係数値を乗ずることにより、このB画像データを増幅
する。同時に、この係数器Mは、メモリT25から読み
出されたG画像データの各画素の輝度値を順次取得する
とともに、取得した各画素の輝度値に当該画素に関連付
けられた係数値を乗ずることにより、このG画像データ
を増幅する。同時に、この係数器Mは、メモリT26か
ら読み出されたR画像データの各画素の輝度値を順次取
得するとともに、取得した各画素の輝度値に当該画素に
関連付けられた係数値を乗ずることにより、このR画像
データを増幅する。これらB,G,Rの各画像データ
(画像信号)は、増幅対象信号に相当する。
【0056】そして、係数器Mは、増幅したB画像デー
タを第1の出力端子P1へ出力し、増幅したG画像デー
タを第2の出力端子へ出力し、増幅したR画像データを
第3の出力端子P3へ出力する。
【0057】なお、図5に示されるように、この演算回
路T28は、ビデオプロセス回路T29に接続されてい
る。さらに、このビデオプロセス回路T29は、モニタ
3に接続されている。そして、図6に示された演算回路
T28の各出力端子P1,P2,P3から出力された画
像データは、夫々、カラー画像のB成分,G成分,R成
分として、ビデオプロセス回路T29に入力する。
【0058】このビデオプロセス回路T29は、B成
分,G成分,及びR成分に夫々対応したデータを、D/
A変換することにより、アナログのB画像信号,G画像
信号,及びR画像信号を、取得する。さらに、このビデ
オプロセス回路T29は、これらB画像信号,G画像信
号,及びR画像信号とともに動画表示用の所定の仕様に
基づく同期信号を、モニタ3へ出力する。そして、モニ
タ3は、これらB画像信号,G画像信号,及びR画像信
号,並びに,同期信号に基づいて、画像(診断用画像)
をその画面に動画表示する。
【0059】<第1実施形態の作用>上記のように、演
算回路T28は、メモリT25から読み出されたG画像
データとメモリT27から読み出されたF画像データと
の差分データに基づき、係数器Mにおける増幅のゲイン
を調節している。例えば、被検体のある領域に関して、
G画像データの画素の輝度値が略一定であったとして
も、この領域内の特定の部分においてのみF画像データ
の輝度値が低くなっているとすると、この特定の部分に
対応する差分データの各画素の値は、その周辺の部分に
対応する各画素の値に比べて大きくなる。
【0060】このため、上記の特定の部分に対応する画
素に関連付けられた係数値は、この特定の部分の周辺に
対応する画素に関連付けられた係数値よりも、大きくな
る。従って、図8に示されるように、診断用画像におい
て、被検体における特定の部分Hはその周辺部分に比べ
て明るく表示される。なお、係数器Mは、B画像デー
タ,G画像データ,及びR画像データを、その同一の画
素に対しては同一の係数値を乗ずることにより、増幅し
ている。このため、診断用画像において、被検体におけ
る自家蛍光の弱い部分は、その輝度が変化するもののそ
の色は殆ど変わっていない。
【0061】従って、術者は、この診断用画像を観察す
ることにより、被検体における自家蛍光が弱くなった部
分を容易に識別することができるだけでなく、被検体の
実際の色を略正確に認識することができる。
【0062】さらに、係数器Mの係数値は、差分データ
の各画素の値の変化に応じて、段階的に変化するので、
差分データにおける輝度値の近い画素同士は、その係数
値が互いに等しくなる。従って、図8に示されるよう
に、診断用画像には、自家蛍光の強度に応じて段階的な
パターンが現れる。このため、術者は、診断用画像にお
けるパターンを観察することにより、自家蛍光の強度の
差を明確に認識することができる。
【0063】
【第2実施形態】本実施形態の電子内視鏡装置は、上記
の第1実施形態の電子内視鏡装置の構成において、上記
の演算回路T28を本実施形態の演算回路T28’で置
き換えた点を、特徴としている。
【0064】図9は、この演算回路T28’のブロック
図である。この図9に示されるように、演算回路T2
8’は、減算器,第1変換器V1,第2変換器V2,係
数器M,及びルックアップテーブルLUTを、有してい
る。第1変換器V1は、各メモリT24,T25,T2
6に、夫々接続されている。この第1変換器V1は、各
メモリT24,T25,T26から夫々読み出されたB
画像データ,G画像データ,及びR画像データを、輝度
信号を示すCYデータ,並びに,一対の色差信号を夫々
示すCbデータ及びCrデータに変換して出力する。こ
れら輝度信号及び色差信号は、CCIR等において定め
られた規格に従うものであってもよい。
【0065】係数器Mは、第1変換器V1におけるCY
データが出力される端子,及びルックアップテーブルL
UTに接続されている。そして、この係数器Mは、第1
変換器V1から出力されたCYデータを取得するととも
に、このCYデータを、その各画素の値に係数値を乗ず
ることにより、増幅する。
【0066】ルックアップテーブルLUTは、減算器を
介して、第1変換器V1におけるCYデータが出力され
る端子,及びメモリT27に接続されている。そして、
このルックアップテーブルLUTは、第1変換器V1か
ら出力されたCYデータと、メモリT27から読み出さ
れたF画像データとの差分データを取得し、この差分デ
ータの各画素の値に、夫々、係数値を関連付ける。な
お、係数値は、第1実施形態の場合と同様に、差分デー
タが大きくなると、所定の単位ずつ段階的に大きくな
る。そして、各画素毎に関連付けられた輝度値が、係数
器Mに順次設定される。
【0067】第2変換器V2は、係数器M,並びに,第
1変換器V1におけるCbデータ及びCrデータが出力
される一対の端子に夫々接続されている。そして、この
第2変換器V2は、係数器Mにより増幅されたCYデー
タと第1変換器V1から出力されたCbデータ及びCr
データとを取得して、B画像データ,G画像データ,及
びR画像データに変換して出力する。
【0068】なお、演算回路T28’は、上記第1実施
形態の演算回路T28と同様に、3つの出力端子P1〜
P3を、有している。そして、第2変換器V2から出力
されたB画像データ,G画像データ,及びR画像データ
は、夫々、各出力端子P1,P2,P3へ出力される。
【0069】上述のように、本実施形態の演算回路T2
8’は、B画像データ,G画像データ,及びR画像デー
タをCYデータ,Cbデータ,及びCrデータに変換
し、これらのうちの輝度信号を示すCYデータのみを増
幅している。このため、モニタ3に表示される診断用画
像では、被検体における自家蛍光の弱い部分は、その色
が変化することなく、その輝度のみが高くなっている。
従って、術者は、この診断用画像を観察することによ
り、被検体における自家蛍光の弱い部分を容易に識別で
きるだけでなく、被検体の色を正確に認識することがで
きる。
【0070】
【第3実施形態】本実施形態の電子内視鏡装置は、上記
の第1実施形態の電子内視鏡装置の構成において、上記
の演算回路T28を本実施形態の演算回路T28’’で
置き換えた点を、特徴としている。図10は、この演算
回路T28’’のブロック図である。
【0071】なお、図6に示された第1実施形態の演算
回路T28において、その係数器Mは、各メモリT24
〜T26から読み出されたB画像データ,G画像デー
タ,及びR画像データを、夫々増幅していた。これに対
し、本実施形態の演算回路T28’’は、メモリT24
から読み出されたB画像データのみを増幅して、第1の
出力端子P1へ出力する。そして、各メモリT25,T
26から読み出されたG画像データ,及びR画像データ
は、夫々、増幅されずに各出力端子P2,P3へ出力さ
れる。この演算回路T28’’におけるその他の構成
は、上記演算回路T28と同様である。
【0072】そして、この演算回路T28’’のルック
アップテーブルLUTは、メモリT25から読み出され
たG画像データと、メモリT27から読み出されたF画
像データとの差分データを、取得し、この差分データの
各画素毎に、第1実施形態と同様に係数値を決定し、係
数器Mに設定する。
【0073】この演算回路T28’’の各出力端子P1
〜P3から出力されたデータは、ビデオプロセス回路T
29により診断用画像信号に変換される。すると、モニ
タ3には、この診断用画像信号が診断用画像として表示
される。この診断用画像は、被検体のカラー画像を基
に、被検体における自家蛍光が弱い部分に対応する領域
が青く着色された状態で、表示されている。従って、術
者は、被検体をそのカラー画像に近い状態で観察できる
とともに、この被検体における自家蛍光の弱くなった部
分が青く着色されている故に、当該部分を明確に識別す
ることができる。
【0074】なお、被検体が消化器等の器官である場合
には、当該被検体は、赤っぽい色をしている。このた
め、診断用画像における自家蛍光の弱い部分が青く着色
されると、術者は、当該部分を識別しやすい。
【0075】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の電子内
視鏡装置は、被検体のカラー画像に対応する画像信号に
対して、この被検体における自家蛍光の強度分布に応じ
た画像処理を施すことにより、診断用画像信号を生成し
ている。従って、この診断用画像信号が診断用画像とし
て表示されると、術者は、この診断用画像を観察するこ
とにより、被検体のカラー画像を認識するとともに当該
被検体における自家蛍光の強度分布を知ることができ
る。このため、術者は、被検体における病変が生じた可
能性のある部分を、明瞭に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の電子内視鏡装置を示す構
成図
【図2】 本発明の実施形態のホイールを示す図
【図3】 本発明の実施形態の切換ホイールを示す図
【図4】 本発明の実施形態の照明及び画像取得のタイ
ミングチャート
【図5】 本発明の実施形態の画像信号処理回路を示す
ブロック図
【図6】 本発明の第1実施形態の演算回路を示すブロ
ック図
【図7】 差分データの値と係数値との関係を示すグラ
【図8】 診断用画像例を示す模式図
【図9】 本発明の第2実施形態の演算回路を示すブロ
ック図
【図10】 本発明の第3実施形態の演算回路を示すブ
ロック図
【符号の説明】
1 電子内視鏡 11 配光レンズ 12 対物レンズ 13 ライトガイド 14 CCDエリアセンサ 2 外部装置(光源・プロセッサ装置) 20 光源ユニット 24 ホイール 25,27 モータ 26 切換ホイール T プロセッサ T1 タイミングコントローラ T2 画像信号処理回路 T28 演算回路 M 係数器 LUT ルックアップテーブル V1 第1変換器 V2 第2変換器 T3 システムコントローラ
フロントページの続き (72)発明者 榎本 貴之 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA00 CA04 GA02 GA05 GA11 4C061 CC06 HH51 LL01 MM03 QQ04 SS09 SS21 WW08 WW17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体を照明する照明光学系と、 青色光,緑色光,赤色光,及び,生体組織自体からの蛍
    光を励起する励起光を発し、これら青色光,緑色光,赤
    色光,及び励起光を、順次、前記照明光学系へ導く光源
    ユニットと、 前記被検体表面からの光のうちの励起光以外の成分を収
    束させて、この被検体表面の像を形成する対物光学系
    と、 前記対物光学系によって形成された被検体表面の像を撮
    像して画像信号に変換する撮像素子と、 前記撮像素子により取得された画像信号のうち、前記照
    明光学系に青色光が導かれている期間に対応する部分に
    基づいてB画像信号を取得し、前記照明光学系に緑色光
    が導かれている期間に対応する部分に基づいてG画像信
    号を取得し、前記照明光学系に赤色光が導かれている期
    間に対応する部分に基づいてR画像信号を取得し、前記
    照明光学系に励起光が導かれている期間に対応する部分
    に基づいて蛍光画像信号を取得し、取得したB画像信
    号,G画像信号,及びR画像信号から選択される参照画
    像信号から、蛍光画像信号を減算することにより差分信
    号を生成し、生成した差分信号の強度に応じて、B画像
    信号,G画像信号,及びR画像信号から選択される1つ
    以上の増幅対象信号を増幅し、増幅した増幅対象信号,
    並びに,B画像信号,G画像信号,及びR画像信号のう
    ちの増幅対象信号以外の信号を、診断用画像信号として
    出力するプロセッサとを備えたことを特徴とする電子内
    視鏡装置。
  2. 【請求項2】前記増幅対象信号は、B画像信号,G画像
    信号,及びR画像信号であることを特徴とする請求項1
    記載の電子内視鏡装置。
  3. 【請求項3】前記増幅対象信号は、B画像信号のみであ
    ることを特徴とする請求項1記載の電子内視鏡装置。
  4. 【請求項4】前記参照画像信号は、G画像信号であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子内
    視鏡装置。
  5. 【請求項5】被検体を照明する照明光学系と、 青色光,緑色光,赤色光,及び,生体組織自体からの蛍
    光を励起する励起光を発し、これら青色光,緑色光,赤
    色光,及び励起光を、順次、前記照明光学系へ導く光源
    ユニットと、 前記被検体表面からの光のうちの励起光以外の成分を収
    束させて、この被検体表面の像を形成する対物光学系
    と、 前記対物光学系によって形成された被検体表面の像を撮
    像して画像信号に変換する撮像素子と、 前記撮像素子により取得された画像信号のうち、前記照
    明光学系に青色光が導かれている期間に対応する部分に
    基づいてB画像信号を取得し、前記照明光学系に緑色光
    が導かれている期間に対応する部分に基づいてG画像信
    号を取得し、前記照明光学系に赤色光が導かれている期
    間に対応する部分に基づいてR画像信号を取得し、前記
    照明光学系に励起光が導かれている期間に対応する部分
    に基づいて蛍光画像信号を取得し、取得したB画像信
    号,G画像信号,及びR画像信号を、輝度信号,及び1
    つ以上の色差信号に変換し、この輝度信号から蛍光画像
    信号を減算することにより差分信号を生成し、輝度信号
    を増幅対象信号として指定するとともに、指定した増幅
    対象信号を、生成した差分信号の強度に応じて増幅し、
    増幅した増幅対象信号,及び色差信号を、診断用画像信
    号として出力するプロセッサとを備えたことを特徴とす
    る電子内視鏡装置。
  6. 【請求項6】前記プロセッサは、増幅した増幅対象信
    号,及び色差信号を、カラー画像の青色成分,緑色成
    分,及び赤色成分に夫々対応させた3つの画像信号に変
    換するとともに、変換したこれら各画像信号を、診断用
    画像信号として出力することを特徴とする請求項5記載
    の電子内視鏡装置。
  7. 【請求項7】前記プロセッサは、差分信号の強度が大き
    くなると、増幅対象信号の増幅のゲインを大きくするこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電子内
    視鏡装置。
  8. 【請求項8】前記プロセッサは、差分信号の強度に応じ
    て、増幅対象信号の増幅のゲインを段階的に変化させる
    ことを特徴とする請求項7記載の電子内視鏡装置。
  9. 【請求項9】前記プロセッサから出力された画像信号を
    表示するモニタを、さらに備えたことを特徴とする請求
    項1〜8のいずれかに記載の電子内視鏡装置。
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