JP2002142880A - 吊戸棚 - Google Patents

吊戸棚

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JP2002142880A
JP2002142880A JP2000344913A JP2000344913A JP2002142880A JP 2002142880 A JP2002142880 A JP 2002142880A JP 2000344913 A JP2000344913 A JP 2000344913A JP 2000344913 A JP2000344913 A JP 2000344913A JP 2002142880 A JP2002142880 A JP 2002142880A
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shelf
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storage body
closing
storage
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JP2000344913A
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English (en)
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Akira Sato
佐藤  明
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Oacs KK
Original Assignee
Oacs KK
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Publication date
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  • Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 閉塞体の上部枢着部を棚の前方外側へ向かっ
てスライド可能とすることで、閉塞体を収納体の引き出
し入れの際の妨げとならない棚前方外側位置にまで確実
に退避させ閉塞体の引き出し入れ作業を極めてスムーズ
に行うことができる簡易構造の画期的な吊戸棚を提供す
る。 【解決手段】 棚1の上部に閉塞体5を起伏回動自在に
枢着してこの閉塞体5で少なくとも棚1内に配設された
収納体2の前面開口部2Aを閉塞し得るように構成し、
この閉塞体5の上部枢着部6はスライドガイド7に沿っ
て棚1の前方外側へ向かってスライド自在に設け、閉塞
体5の下部は前記収納体2の上部と連結して、この収納
体2を棚1内から引き出すと、この閉塞体5の上部枢着
部6がスライドガイド7に沿って棚1前方外側へスライ
ド移動した後、閉塞体5の下部が上方へ起動回動して閉
塞体5が収納体2の引き出しの妨げとならない位置にま
で退避するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キッチンに備え付
けられる吊戸棚に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、棚内に収納体を配設して、この収納体を棚内からこ
の棚底面よりも前側下方へ下がった位置に引き出し配設
できるように構成した吊戸棚が実施されている。
【0003】また、従来、例えば意匠登録第10248
00号のように、棚の上部に閉塞蓋を起伏回動自在に設
け、この閉塞蓋の下部と収納体の上部とを連結して、収
納体の昇降移動に伴って閉塞蓋が開閉動作するように構
成した吊戸棚もあり、このような構成の吊戸棚によれ
ば、収納体の出し入れ作動に連動して自動的に閉塞蓋も
開閉作動するので、わざわざ棚に設けられた扉を開閉す
る操作が不要となり、非常に便利であった。
【0004】しかしながら、この従来の閉塞蓋付の吊戸
棚の構成によれば、単に閉塞蓋が棚の上部に枢着されて
いて、この棚の上部位置を支点にして閉塞蓋が起伏回動
する構成であるため、収納体が棚を出ようとする際や、
収納体を棚内に戻そうとする際に棚の前面開口部付近で
閉塞体の内面と収納体の上部とがかなり接近してしま
い、場合によっては作動中にこの閉塞体の内面と収納体
の上部とがぶつかってしまうことがあるため、この点の
改善が求められている。
【0005】しかし、このように棚の上部位置を支点に
して閉塞蓋が起伏回動する構成では、閉塞体と収納体と
が確実にあたらないように設計することは非常に難しい
という現状であった。
【0006】本発明は、このような従来の閉塞体付の吊
戸棚の欠点に注目し、これを解決するもので、閉塞体の
上部枢着部を棚の前方へ向かってスライド自在とするこ
とで、閉塞体を収納体の引き出し入れの際の妨げとなら
ない棚前方外側位置にまで確実に退避させ得ることにな
り、これにより閉塞体の引き出し入れ作業が極めてスム
ーズに行われることになる簡易構造の画期的な吊戸棚を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0008】前面開放型の棚1内に配設される収納体2
の左右側部に夫々支持腕体3を枢着し、この各支持腕体
3の先端部を棚1の内面に設けた取付部4に枢着し、前
記支持腕体3の回動によりこの収納体2を棚1内からこ
の棚1底面よりも前側下方へ下がった位置に引き出し配
設できるように構成し、この棚1の上部に閉塞体5を起
伏回動自在に枢着してこの閉塞体5で少なくとも棚1内
に配設された収納体2の前面開口部2Aを閉塞し得るよ
うに構成し、この閉塞体5の上部枢着部6はスライドガ
イド7に沿って棚1の前方外側へ向かってスライド自在
に設け、閉塞体5の下部は前記収納体2の上部と連結し
て、この収納体2を棚1内から引き出すと、この閉塞体
5の上部枢着部6がスライドガイド7に沿って棚1前方
外側へスライド移動した後、閉塞体5の下部が上方へ起
動回動して閉塞体5が収納体2の引き出しの妨げとなら
ない位置にまで退避するように構成したことを特徴とす
る吊戸棚に係るものである。
【0009】また、前面開放型の前記収納体2を、前面
開放型の前記棚1内に配設して、前記閉塞体5でこの棚
1の前面開口部1A及び収納体2の前面開口部2Aを閉
塞し得るように構成し、この棚1内の上部に前記スライ
ドガイド7を設けると共に、このスライドガイド7に棚
1前方へ向かってスライド移動し得るスライド体8を設
け、このスライド体8のスライド先端部に前記閉塞体5
の上部を枢着してこの閉塞体5の上部枢着部6をスライ
ドガイド7に沿って棚1の前方外側へ向かってスライド
自在に設け、前記収納体2の上部に連結腕体9を枢着
し、この連結腕体9の先端部に前記閉塞体5の下部を枢
着してこの閉塞体5の下部を収納体2の上部と連結した
構成としたことを特徴とする請求項1記載の吊戸棚に係
るものである。
【0010】また、前記連結腕体9と前記収納体2とに
弾性体10を架設状態に設け、この弾性体10により、収納
体2を前記棚1内に収納配設する際には、前記閉塞体5
が収納体2の前面開口部2Aを閉塞しようとする方向に
付勢され、且つ収納体2を棚1底面よりも前側下方へ下
がった位置に引き出した際には、閉塞体5の上部枢着部
6が常に棚1前方外側へ引き出された状態となるように
付勢されるように構成したことを特徴とする請求項2記
載の吊戸棚に係るものである。
【0011】また、前記収納体2に、前記閉塞体5を棚
1前方へ押動せしめる押圧部11を設けたことを特徴とす
る請求項1〜3のいずれか1項に記載の吊戸棚に係るも
のである。
【0012】また、前記収納体2の前側下部に引き出し
用把手12を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいず
れか1項に記載の吊戸棚に係るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0014】収納体2を棚1内へ収納した状態では、少
なくとも収納体2の前面開口部2Aは閉塞体5によって
閉塞されており、収納体2は棚1外へは露出しない状態
となる。
【0015】この収納体2を棚1内から引き出すと、こ
の収納体2の前面開口部2Aを閉塞している閉塞体5
(の上部枢着部6)がスライドガイド7に沿って棚1の
前方へ外側へスライド移動した後、収納体2の上部と連
結した閉塞体5の下部が上方へ起動回動して閉塞体5が
収納体2の引き出しの妨げとならない位置にまで回動退
避する。
【0016】従って、収納体2の前面開口部2A(棚1
の前面開口部1A)が開放すると共に、収納体2が棚1
底面よりも前側下方へ下がった位置に引き出されること
になる。
【0017】また、この引き出した収納体2を棚1内に
収納したい場合(元の収納状態に戻したい場合)には、
収納体2を上方の棚1内へ押し戻し、閉塞体5を棚1の
方へスライドさせてこの閉塞体5で収納体2の前面開口
部2Aを閉塞する。
【0018】従って、従来例と同様に、収納体2の棚1
からの引き出し入れ作動に応じて自動的に閉塞体5が開
閉する非常に便利な吊戸棚となり、しかも収納体2の引
き出しに際しては上記したように閉塞体5が棚1の前方
外側へスライド移動した後、この閉塞体5の下部が上方
へ起動回動するから、閉塞体5が収納体2の引き出しの
妨げとならない棚1前方外側位置にまで確実に回動退避
することになり、これにより閉塞体5が収納体2の出し
入れの妨げになることがなく、スムーズな引き出し入れ
作動が行われることになり、その上、閉塞体5の上部枢
着部6が棚1前方へスライドする構造も、例えば実施例
で示したような単に棚1内面にスライドガイド7を設け
このスライドガイド7にスライド体8をスライド装着し
てこのスライド体8に閉塞体5の上部を枢着するような
構造で良いため、簡易に設計実現可能で安価な製品を提
供できることになるなど極めて実用性に秀れた画期的な
吊戸棚となる。
【0019】また、例えば、前記連結腕体9と前記収納
体2とに弾性体10を架設状態に設け、この弾性体10によ
り、収納体2を前記棚1内に収納配設する際には、前記
閉塞体5が収納体2の前面開口部2Aを閉塞しようとす
る方向に付勢され、且つ収納体2を棚1底面よりも前側
下方へ下がった位置に引き出した際には、閉塞体5の上
部枢着部6が常に棚1前方外側へ引き出された状態とな
るように付勢されるように構成すれば、収納体2を棚1
内に収納した際に閉塞体5も弾性体10により自動的に棚
1の方へスライド移動して閉塞体5が収納体2の前面開
口部2Aを閉塞することになる上、この前面開口部2A
の閉塞状態が弾性体10の付勢力によって維持されるので
勝手に閉塞体5が棚1前方へスライド移動することも防
止されることになり、更に収納体2を棚1底面よりも前
側下方へ下がった位置に引き出した際には、閉塞体5を
常に棚1前方へ引き出された状態となるように弾性体10
が付勢するから、閉塞体5が勝手に棚1側へスライド移
動してしまって収納体2の棚1内への収納移動ルートが
狭くなるようなことはなく、常にスムーズに移動可能な
収納体2の収納移動ルートが確保されることになり、一
層実用的となる。
【0020】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0021】本実施例の棚1は、正面から見て四角形状
を呈する前面開放型の棚1(戸棚)としている。
【0022】この棚1内に配設する収納体2は、前面及
び上面開放型の方形箱状体に構成し、この箱状の収納体
2の前面下部に引き出し用把手12を突設している。ま
た、この収納体2内部の中程に棚板16を設け、この棚板
16と底板とで上下二段の収納棚に構成している。
【0023】また、この収納体2の左右夫々の側面部
に、片側前後二体ずつ計四体の支持腕体3を枢着し、こ
の各支持腕体3の先端部を棚1内の底面左右部に設けた
取付部4に枢着している。即ち、この各支持腕体3の回
動により、棚1内の底面左右部に設けた取付部4に対し
収納体2が支持腕体3を介して平行運動する平行リンク
機構13を構成し、棚1内から収納体2が角度を変えずに
この棚1底面よりも前側下方へ下がった位置に引き出し
配設されるように構成している。
【0024】また、本実施例では、収納体2の前側(図
2における左側)左右に位置している支持腕体3の先端
部(下端部)に夫々取付板部3Aを一体的に形成し、こ
の左右の取付板部3A間に取付杆18を架設している。
【0025】一方、前記取付部4の後部間に連結桟杆19
を架設し、この連結桟杆19と前記取付杆18との間に抗張
弾性を有する弾性体20(コイルバネ)を架設して、この
弾性体20により収納体2を棚1内から引き出そうとする
際に抵抗が付与されるように構成している。
【0026】また、本実施例では、この収納体2の前側
左右に位置している支持腕体2の夫々の枢着部内側に、
棚1内からの収納体2の引き出し作動に対して抵抗を付
与するダンパー装置21を設けている。
【0027】即ち、前記弾性体20とダンパー装置21とに
より、収納体2を引き出しする際の前記支持腕体3の回
動作動に抵抗を付与し、引き出し作動をやや重く(遅
く)して収納体2が勢い良く飛び出すことを防止してい
る。
【0028】本実施例では、この棚1の上部に閉塞体5
を起伏回動自在に枢着してこの閉塞体5で棚1の前面開
口部1A並びに収納体2の前面開口部2Aを閉塞し得る
ように構成している。
【0029】閉塞体5は、棚1の前面開口部1Aの下部
を若干残して閉塞し得る大きさの方形枠内にガラスや樹
脂などの透明板を取り付けて設けて成る構成としてい
る。
【0030】また、この閉塞体5の棚1に対する上部枢
着部6は、スライドガイド7に沿って棚1の前方へスラ
イド自在に設けている。
【0031】具体的には、詳しく図示していないが、棚
1内の上部左右側面部に夫々長さのある断面コ字状の前
記スライドガイド7を水平状態に固定すると共に、この
左右夫々のスライドガイド7に長さのある伸縮スライド
調整可能なスライド体8を嵌合装着して、このスライド
体8を棚1前方へ向かってスライド移動し得るように設
けている。
【0032】そして、この左右夫々のスライド体8のス
ライド先端部に、前記閉塞体5の上部左右部を枢着する
ことで、この閉塞体5の上部枢着部6をスライドガイド
7に沿って棚1の前方へ向かってスライド自在に設けて
いる。
【0033】従って、このスライド構造は簡易に設計実
現可能な構成であり量産性に秀れ、安価に構成可能とな
る。
【0034】また、本実施例では、このスライドガイド
7に対するスライド体8の前方スライド移動によって閉
塞体5の上部枢着部6が棚1の前方外側位置にまで移動
することとなるようにスライドガイド7に対するスライ
ド体8のスライド範囲を設定構成している。
【0035】また、本実施例では、前記収納体2に、前
記閉塞体5を棚1前方へ押動せしめる押圧部11を設けて
いる。
【0036】具体的には、収納体2の上部であって閉塞
体5に設けた桟5Aに対応する位置に逆L字状の押圧部
11を設けている。即ち、この押圧部11は、透明板部分を
直接押圧することなく閉塞体5の桟5Aを押圧する構成
とし、これにより透明板を傷めてしまうことを防止して
いる。尚、特に桟5Aを設けずとも、この桟5Aと同じ
役割を果たすものであれば良く、例えば押圧部11に対応
する位置に小さな板材を設けるような構成でも良い。
【0037】従って、収納体2を棚1内から引き出す
と、押圧部11が閉塞体5(桟5A)を押圧してこの閉塞
体5もスライドガイド7に沿って棚1前方へスライド移
動することとなるように構成している。
【0038】また、この閉塞体5の下部は、前記収納体
2の上部と連結している。
【0039】具体的には、前記収納体2の上部に連結腕
体9を枢着すると共に、この連結腕体9の先端部に前記
閉塞体5の下部を枢着してこの閉塞体5の下部を収納体
2の上部と連結した構成としている。即ち、本実施例で
は、収納体2を棚1内から引き出すと、閉塞体5がスラ
イドガイド7に沿って棚1前方へスライド移動した後、
閉塞体5の下部が上方へ起動回動するリンク機構17を構
成している。
【0040】また、この際、起動した閉塞体5が収納体
2の引き出し入れの妨げとならない位置にまで回動退避
するように連結腕体9及びスライド体8の長さ寸法を設
定構成し、収納体2が棚1底面よりも前側下方へ下がっ
た位置に何の支承もなくスムーズに引き出され、且つス
ムーズに押し入れられるように構成している。
【0041】この収納体2の引き出し入れ作動に伴う閉
塞体5の作動を、更に具体的に説明する。
【0042】図1,図2に示す収納状態から、引き出し
用把手12をつかんで前記弾性体10の付勢力に抗して収納
体2を棚1内から引き出すと、図3に示すように最初の
うちは収納体2が略水平方向に前進してきて、押圧部11
が閉塞体5を押圧し、これによりこの閉塞体5もスライ
ドガイド7とスライド体8とのスライド構造を介して棚
1前方へスライド移動し、スライドガイド7とスライド
体8とのスライド限界点に達したところ(図面では棚1
よりも前方外側位置)で閉塞体5はストップする。
【0043】それから、図4,図5に示すように、更に
この収納体2が前側下方へ引き出されると、この動作に
伴って連結腕体9の下端(閉塞体5との連結先端)が、
この連結腕体9の上部の枢着部(収納体2上部との枢着
部)を支点にして上方へ向かって回動し、この連結腕体
9の回動移動に伴って閉塞体5の下部が上方へ起動回動
して斜設状態となっていく。
【0044】また、この際、閉塞体5が収納体2の引き
出しの妨げとならない棚1前方側位置にまで確実に回動
退避しているから、閉塞体5が収納体2の出し入れの妨
げになることがなく、スムーズな引き出し作動が行われ
る。
【0045】そして、図6,図7に示すように、収納体
2が棚1底面よりも前側下方へ下がった位置に完全に引
き出されると、閉塞体5は収納体2の前面開口部2Aよ
りも上方位置に斜設状態となって配置し、棚1の前面開
口部1A及び収納体2の前面開口部2Aが完全に開放す
ることになる。
【0046】また、この引き出した収納体2を棚1内に
収納したい場合(元の収納状態に戻したい場合)には、
収納体2を上方の棚1内へ押し戻すと、連結腕体9が前
記と逆方向に回動して閉塞体5が徐々に垂直状態に近付
いていき、棚1内に収納体2が収納された後に閉塞体5
を棚1の方へスライドさせるとこの閉塞体5が収納体2
の前面開口部2Aを閉塞することになる。
【0047】また、本実施例では、前記収納体2を前記
棚1内に収納配設する際には、前記閉塞体5を収納体2
の前面開口部2Aを常に閉塞しようとする方向に付勢
し、且つ収納体2を棚1底面よりも前側下方へ下がった
位置に引き出した際には、閉塞体5の上部枢着部6を常
に棚1前方へ引き出された状態となるように付勢する弾
性体10を備えている。
【0048】具体的には、連結腕体9の略中程位置と、
この連結腕体9の収納体2への枢着部より右斜め下方位
置との間に抗張弾性を有する弾性体10(コイルバネ)を
架設状態に設けている。
【0049】従って、このような配置構造とした弾性体
10により、連結腕体9は常に立設状態に近付くように付
勢され、これにより収納体2を棚1内に収納配設する際
には、閉塞体5が自動的に棚1側へスライド移動して棚
1の前面開口部1A及び収納体2の前面開口部2Aを閉
塞することになり、非常に操作性に秀れる。また、閉塞
状態の閉塞体5が勝手に棚1前方へスライド移動したり
することはなく、この閉塞体5で棚1の前面開口部1A
を閉塞した状態が安定的に維持されることになる。
【0050】更に、収納体2を棚1底面よりも前側下方
へ下がった位置に引き出した際には、閉塞体5を常に棚
1前方へ引き出された状態となるように弾性体10が付勢
するから、閉塞体5が勝手に棚1側へスライド移動して
しまって収納体2の棚1内への収納移動ルートが狭くな
るようなことはなく、常にスムーズに移動可能な収納体
2の収納移動ルートが確保されることになる上、この閉
塞体5の開放状態がぐらついたりすることなく安定的に
保持されることになる構成としている。
【0051】また、本実施例では、収納体2が引き出さ
れた状態となったときに、前記連結腕体9の収納体2側
の枢着端部が収納体2側の弾性体10の取付軸14に係止し
て連結腕体9が回り止め状態となるように構成し、この
回り止め構造によっても、閉塞体5の開き状態がぐらつ
いたりすることなく安定的に維持される構成としてい
る。
【0052】また、本実施例では、前記収納体2の前面
下部に、平板状の取付板15を付設し、この取付板15の前
面部にコ字枠状の前記引き出し用把手12を突設状態に付
設した構成としている。
【0053】そして、この取付板15は、収納体2を前記
棚1内に配設した際に棚1の前面開口部1Aを閉塞して
いる前記閉塞体5と略面一状態となるように構成し、こ
れにより閉塞体5と取付板15とが極めて体裁良く棚1に
収まるようにしている。
【0054】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、従
来例と同様に収納体の棚からの引き出し入れ作動に応じ
て自動的に閉塞体が開閉する非常に便利な吊戸棚とな
り、しかも収納体の引き出しに際しては、閉塞体が棚の
前方外側へスライド移動した後、この閉塞体の下部が上
方へ起動回動するから、閉塞体が収納体の引き出しの妨
げとならない棚前方外側位置にまで確実に回動退避する
ことになり、これにより閉塞体が収納体の出し入れの妨
げになることがなく、スムーズな引き出し入れ作動が行
われることになり、その上、閉塞体の上部枢着部が棚前
方へスライドする構造も、例えば実施例で示したような
単に棚内面にスライドガイドを設けこのスライドガイド
にスライド体をスライド装着してこのスライド体に閉塞
体の上部を枢着するような構造で良いため、簡易に設計
実現可能で安価な製品を提供できることになるなど極め
て実用性に秀れた画期的な吊戸棚となる。
【0055】また、請求項2記載の発明においては、前
記作用効果を確実に発揮する閉塞体のスライド構造並び
に閉塞体下部と収納体上部との連結構造を簡易構成にし
て容易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた吊戸棚
となる。
【0056】また、請求項3記載の発明においては、収
納体を棚内に収納した際に閉塞体も弾性体により自動的
に棚の方へスライド移動して閉塞体が収納体の前面開口
部を閉塞することになる上、この前面開口部の閉塞状態
が弾性体の付勢力によって維持されるので勝手に閉塞体
が棚前方へスライド移動することも防止されることにな
り、更に収納体を棚底面よりも前側下方へ下がった位置
に引き出した際には、閉塞体を常に棚前方へ引き出され
た状態となるように弾性体が付勢するから、閉塞体が勝
手に棚側へスライド移動してしまって収納体の棚内への
収納移動ルートが狭くなるようなことはなく、常にスム
ーズに移動可能な収納体の収納移動ルートが確保される
ことになる一層実用性に秀れた構成の吊戸棚となる。
【0057】また、請求項4記載の発明においては、収
納体を棚の前方へ引き出すことによって閉塞体を前方へ
スライド移動させる構成を簡易構成にして容易に設計実
現可能となる一層実用性に秀れた吊戸棚となる。
【0058】また、請求項5記載の発明においては、引
き出し用取手によって極めて容易に収納体を棚内から出
し入れ操作することができる一層実用性に秀れた吊戸棚
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の収納状態を示す斜視図である。
【図2】図1の切欠側面図である。
【図3】図2の状態から、収納体を棚の前方へ引き出し
た状態を示す切欠側面図である。
【図4】図3の状態から、更に収納体を棚の前方へ引き
出した状態を示す切欠側面図である。
【図5】図4の状態から、更に収納体を棚の前方へ引き
出した状態を示す切欠側面図である。
【図6】図5の状態から、更に収納体を棚の前方へ引き
出し、収納体を棚底面よりも前側下方へ下がった位置に
引き出し配設した状態を示す切欠側面図である。
【図7】図6の斜視図である。
【符号の説明】
1 棚 1A 前面開口部 2 収納体 2A 前面開口部 3 支持腕体 4 取付部 5 閉塞体 6 上部枢着部 7 スライドガイド 8 スライド体 9 連結腕体 10 弾性体 11 押圧部 12 引き出し用取手

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面開放型の棚内に配設される収納体の
    左右側部に夫々支持腕体を枢着し、この各支持腕体の先
    端部を棚の内面に設けた取付部に枢着し、前記支持腕体
    の回動によりこの収納体を棚内からこの棚底面よりも前
    側下方へ下がった位置に引き出し配設できるように構成
    し、この棚の上部に閉塞体を起伏回動自在に枢着してこ
    の閉塞体で少なくとも棚内に配設された収納体の前面開
    口部を閉塞し得るように構成し、この閉塞体の上部枢着
    部はスライドガイドに沿って棚の前方外側へ向かってス
    ライド自在に設け、閉塞体の下部は前記収納体の上部と
    連結して、この収納体を棚内から引き出すと、この閉塞
    体の上部枢着部がスライドガイドに沿って棚前方外側へ
    スライド移動した後、閉塞体の下部が上方へ起動回動し
    て閉塞体が収納体の引き出しの妨げとならない位置にま
    で退避するように構成したことを特徴とする吊戸棚。
  2. 【請求項2】 前面開放型の前記収納体を、前面開放型
    の前記棚内に配設して、前記閉塞体でこの棚の前面開口
    部及び収納体の前面開口部を閉塞し得るように構成し、
    この棚内の上部に前記スライドガイドを設けると共に、
    このスライドガイドに棚前方へ向かってスライド移動し
    得るスライド体を設け、このスライド体のスライド先端
    部に前記閉塞体の上部を枢着してこの閉塞体の上部枢着
    部をスライドガイドに沿って棚の前方外側へ向かってス
    ライド自在に設け、前記収納体の上部に連結腕体を枢着
    し、この連結腕体の先端部に前記閉塞体の下部を枢着し
    てこの閉塞体の下部を収納体の上部と連結した構成とし
    たことを特徴とする請求項1記載の吊戸棚。
  3. 【請求項3】 前記連結腕体と前記収納体とに弾性体を
    架設状態に設け、この弾性体により、収納体を前記棚内
    に収納配設する際には、前記閉塞体が収納体の前面開口
    部を閉塞しようとする方向に付勢され、且つ収納体を棚
    底面よりも前側下方へ下がった位置に引き出した際に
    は、閉塞体の上部枢着部が常に棚前方外側へ引き出され
    た状態となるように付勢されるように構成したことを特
    徴とする請求項2記載の吊戸棚。
  4. 【請求項4】 前記収納体に、前記閉塞体を棚前方へ押
    動せしめる押圧部を設けたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の吊戸棚。
  5. 【請求項5】 前記収納体の前側下部に引き出し用把手
    を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の吊戸棚。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014208554A (ja) * 2013-03-29 2014-11-06 株式会社モリタホールディングス 収納容器付き塵芥収集車

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