JP2002142789A - 脱脂ゴマを発酵することによりsod様活性画分および抗酸化活性画分を得る方法、並びにそれにより得られるsod様活性画分および抗酸化活性画分 - Google Patents

脱脂ゴマを発酵することによりsod様活性画分および抗酸化活性画分を得る方法、並びにそれにより得られるsod様活性画分および抗酸化活性画分

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱脂ゴマの有効利用法を提供すること。具体
的には、脱脂ゴマから、優れたSOD様活性画分および
抗酸化活性画分を得る方法を提供すること。 【解決方法】 脱脂ゴマを微生物により発酵することに
より、SOD様活性画分および/または抗酸化活性画分
を得る方法。詳しくは、前記微生物がアスペルギルス・
ソヤまたはである方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】微生物を用いて発酵すること
により、脱脂ゴマからSOD様活性画分および抗酸化活
性画分を得る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴマは、大豆等の油脂原料穀物に比べて
原料単価が高価である。それにも関わらず、搾油処理後
の脱脂ゴマは、一般的に、肥料または飼料として安価な
脱脂大豆と同等に利用されているに過ぎない。
【0003】一方、ゴマは抗酸化性作用を有しているこ
とで知られている。しかしながら、その活性は脂溶性の
リグナン類に限られており、脱脂ゴマに含まれるその量
は極僅かであることも、また、分かっている。したがっ
て、従来の方法により、脱脂ゴマからリグナン類を抽出
回収しても、採算が合わず実用的ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、脱脂ゴマの
有効利用法を提供することを目的とする。具体的には、
脱脂ゴマから、優れたSOD様活性画分および抗酸化活
性画分を得る方法を提供することを目的とし、更に、そ
れにより得られたSOD様活性画分および抗酸化活性画
分を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者らは、一般的に肥
料または飼料として処理されている脱脂ゴマを、微生物
で発酵することにより、優れたSOD様活性画分および
/または抗酸化活性画分が得られるという驚くべき発見
をした。本発明は、この発見を基に成されたものであ
る。
【0006】従って、上記課題を解決し、目的を達成す
る手段は以下に示す通りである。即ち、 (1) 脱脂ゴマを微生物により発酵することにより、
SOD様活性画分および/または抗酸化活性画分を得る
方法; (2) (1)に記載の微生物がアスペルギルス属の微
生物である方法。
【0007】(3) (1)または2の何れか1項に記
載のSOD様活性画分および/または抗酸化活性画分を
得る方法であって、前記微生物を脱脂ゴマを含む培地中
で培養することと、および得られた培養物を80%メタ
ノールで抽出することと、を具備する方法; (4) 脱脂ゴマを微生物により発酵することにより得
られるSOD様活性画分および/または抗酸化活性画
分;並びに (5)微生物を使用して脱脂ゴマからセサミノールを産
生する方法であって、微生物を脱脂ゴマを含む培地中で
培養することと、得られた培養物を80%メタノールで
抽出することと、および得られた抽出液をXAD−7カ
ラムに供し、100%酢酸エチルを用いて溶出すること
と、を具備するセサミノール産生方法;である。
【0008】
【発明の実施の形態】[活性物質の製造方法]本発明
は、脱脂ゴマを微生物により発酵することにより、SO
D様活性画分および/または抗酸化活性画分を得る方法
である。
【0009】この方法は、一般的に安価な肥料または飼
料として処理されている脱脂ゴマを、微生物で発酵する
ことにより、優れたSOD様活性画分および/または抗
酸化活性画分が得られるという本発明者らによる驚くべ
き発見に基づく。
【0010】具体的には、本発明の方法は、一般的に使
用される食品微生物を脱脂ゴマを含有する培養液に添加
し、微生物により発酵させる過程を具備する。得られた
前記発酵物からは、優れたSOD様活性画分および抗酸
化活性画分が得られる。詳しくは、この発酵物を、水メ
タノール混液により振盪抽出し、更に遠心分離して、そ
の上清を得ることにより、活性画分を得ることが可能で
ある。前記上清を更に、蒸発による溶媒除去、凍結乾燥
等のそれ自身公知の方法により、乾燥物とすることも可
能である。
【0011】この分画に好ましい溶媒は、水メタノール
混液であり、その濃度はメタノールが40%から100
%でよく、好ましくは約80%メタノールである。
【0012】また、ここで使用する「活性画分」の語
は、特に断りのない場合は、前記発酵物を水メタノール
混液で抽出した画分をいう。この活性画分は、前記水メ
タノール混液により抽出しただけの画分であってもよ
く、これを濃縮した濃縮画分であってもよく、また、濃
縮乾燥したものであってもよい。
【0013】本発明の方法に使用可能な微生物は、種々
の微生物でよく、例えば、一般的に使用される食品微生
物等を含むである。ここで用いる「食品微生物」とは、
味噌、醤油、パン、および酒等の発酵食品を製造するた
めに使用される微生物をいう。例えば、アスペルギルス
・ソヤ(Aspergillus sojae;一般的にショウユコウジカ
ビともいう)、アスペルギルス・オリゼー(Aspergillus
oryzae;一般的にキコウジカビともいう)、アスペルギ
ルス・アワモリ(Aspergillus awamori;一般的にアワモ
リのコウジカビともいう) 等の糸状菌および酵母等であ
る。最も効率よく、且つ多量に活性物質を生成すること
から、アスペルギルス・ソヤ(Aspergillus sojae)を
用いることが好ましい。更に、アスペルギルス・ソヤ、
アスペルギルス・アワモリおよびアスペルギルス・オリ
ゼー、特に、アスペルギルス・ソヤ・IAM2664
株、IAM2673株、IAM2674株、IAM26
77株、IAM2703株、IAM12176株および
IAM13902株、アスペルギルス・オリゼー・IA
M2609株およびIAM2649株、並びにアスペル
ギルス・アワモリIAM2112株を用いることがより
好ましい。更に、アスペルギルス・ソヤ・IAM267
4株は、後述する通り、安定した本発明のSOD様活性
画分を得ることが可能であることから特に好ましい。
【0014】本発明の方法において使用可能な発酵用培
地は、蒸留水に脱脂ゴマを添加することにで調製するこ
とが可能である。このとき、添加する脱脂ゴマの量は、
50g/lから500g/lでよく、200g/lから
300g/lが好ましい。このように調製した発酵用培
地に、使用する微生物を白金耳により接種するればよ
い。
【0015】本発明の発酵は、用いる微生物の要求性に
応じて、好気性条件下で振盪培養を行っても、好気性条
件下で静置培養を行っても、または暗所で嫌気性条件下
で行なう。
【0016】また、本発明における発酵は、pH6から
8で行なうことができ、より好ましくはpH6.5から
7.2で行なう。pHの調整は、例えば、リン酸緩衝液
を用いることにより行い得る本方法における発酵は、2
0℃から45℃で行なうことが可能であり、30℃から
45℃が好ましく、36℃がより好ましい。
【0017】後述の実施例において詳述するが、アスペ
ルギルス・ソヤにより発酵した後に、水メタノール混液
により抽出して得た本発明のは活性画分は、未発酵脱脂
ゴマを水メタノール液で同様に抽出した画分よりも、約
2倍のSOD様活性および抗酸化活性がある。
【0018】また、本発明の更なる側面は、セサミノー
ルの製造方法である。セサミノール画分は、アスペルギ
ルス・ソヤ等の微生物により脱脂ゴマを発酵した後、水
メタノール混液で抽出して得た活性画分を、更にXAD
7カラムに供し、100%の酢酸エチルにより溶出する
ことで得られる。
【0019】[活性画分]本発明の更なる側面は、脱脂
ゴマを微生物により発酵することにより得られるSOD
様活性画分である。具体的には、脱脂ゴマを微生物によ
り発酵した後に得られる水メタノール混液による抽出画
分である。本発明の画分は、優れたSOD様活性を有す
る。このようなSOD様活性画分は、前述した方法によ
り製造することが可能である。
【0020】本発明のSOD様活性画分は、これを、更
に、XAD7を用いたカラムクロマトグラフィに供し、
各溶出液により得られた溶出画分、即ち、100%水溶
出画分、20%、40%、60%、80%および100
%メタノール溶出画分、並びに100%酢酸エチル溶出
画分の全てに分布している。また、後述するように、セ
サミノールにSOD様活性がないことは確認されている
ので、本発明の活性画分に含まれる活性成分は、セサミ
ノール以外の成分であることが示唆される。また、後述
する用途に、前記夫々の溶出画分を単独で使用してもよ
く、それらを組み合わせて使用してもよい。
【0021】本発明のもう1つの側面は、脱脂ゴマを微
生物により発酵することにより得られる抗酸化活性画分
である。具体的には、脱脂ゴマを微生物により発酵した
後に得られる水メタノール混液抽出画分である。本発明
の活性画分は、優れた抗酸化活性を有する。このような
抗酸化活性画分は、前述した方法により製造することが
可能である。
【0022】本発明の抗酸化活性画分は、これを、更
に、XAD7を用いたカラムクロマトグラフィに供し、
各溶出液により得られる夫々の溶出画分、即ち、100
%水溶出画分、20%、40%、60%、80%および
100%メタノール溶出画分、並びに100%酢酸エチ
ル溶出画分の全てに分布している。一方、セサミノール
画分は、100%酢酸エチル溶出画分である。従って、
本発明の活性画分に含まれる活性成分は、セサミノール
と、それ以外の成分とからなることが示唆される。ま
た、後述する用途に、前記夫々の溶出画分を単独で使用
してもよく、それらを組み合わせて使用してもよい。
【0023】[活性画分の利用分野]本発明のSOD様
活性画分および抗酸化活性画分、または夫々の溶出画分
を、医薬品、化粧品、医薬部外品および飲食料品等に含
有することが可能である。その場合、一般的に使用され
る担体、賦形剤、保存剤等の添加物と混合することが可
能である。
【0024】本発明の画分を活性成分として含有する医
薬組成物は、様々な活性酸素の関与する疾患(例えば、
虚血性疾患、動脈硬化、糖尿病、腎炎、老化、癌等)の
予防および治療に効果的である。また、本発明の活性画
分を添加した食品は、栄養強化食品または特定保健用食
品として用いることが可能である。更に、抗酸化剤とし
て食品、その他に用いることも可能である。
【0025】本発明の医薬組成物は、上述した方法によ
り得られたSOD様活性画分および抗酸化活性画分、ま
たはそれらを上記の通りにXAD7カラムに供した後で
得られた溶出画分の少なくとも1を活性成分として含有
する。また、本画分を含有する医薬組成物は、その上更
に、他の様々な薬効を有する薬剤を共に含有することも
可能である。この場合、配合による各薬剤の有効性、安
全性等に問題がないことを確認することは当業者に周知
である。
【0026】本発明の医薬組成物は、SOD様活性画分
および/または抗酸化活性画分は、乾燥重量で、投与量
約10mg/体重kg/日から約100mg/体重kg
/日の範囲内での有効量を、1回または数回に分割する
方法で投与すればよい。或いは、前記用量の範囲に相当
する本発明の何れかの画分の有効量を、1回または数回
に分割する方法で投与すればよい。厳密な用量は、投与
様式、投与薬の剤形、治療する対象の症状および体重等
により広範に変化し得るので、責任のある医師または獣
医師の経験と選択によって決定されるべきものである。
【0027】投与経路は、活性成分が適切且つ希望する
作用部位に効果的に輸送される限り、経口または非経口
投与、例えば経直腸、経皮膚、皮下、静脈内、尿道内、
筋肉内、鼻腔内、眼科的経路等の如何なる経路による投
与も可能であるが、経口が好ましい。
【0028】本発明を化粧品として利用する場合の例
は、所望に応じて、種々の担体および添加剤等と混合す
ることが可能であり、洗浄料、クリーム、化粧水、メー
キャップ用品、毛髪用製品、日焼け止め製品等の特殊香
粧品等に含有することが可能であるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0029】本発明の食品として利用できるものの例に
は、米類、豆類、小麦粉、澱粉、砂糖、澱粉糖、パン
類、麺類、菓子類、食用油、乳製品(バター、チーズ、
アイスクリーム、乳酸菌製品等)、豆製品、園芸加工品
(缶詰、ジャム、乾燥果実、果実飲料等)、清涼飲料、
発酵食品類(酒類、食酢、醤油、ソース、味噌、納豆、
漬物等)、肉製品類(ハム、ベーコン、ソーセージ、缶
詰類)、卵製品、水酸食品類、各種冷凍食品類、乾燥食
品類、インスタント食品類、およびレトルト食品類等が
挙げられる。また、調味料類、酵素製品類等に添加する
ことも可能である。しかし、これらに限定されるもので
はない。
【0030】
【実施例】1.菌の選別 種々の菌を、脱脂ゴマ培地中に生育させた。その発酵産
物中に得られたSOD様活性を比較した。その結果か
ら、SOD様活性画分産生能の高い菌を選別した。
【0031】[サンプルの調製方法]以下に列記した菌
を、以下の適切な培地の斜面培養した。その後、各菌
を、三角フラスコ中の下記のゴマ脱脂粕培地、10ml
に接種し、恒温振盪培養器(AT12R、THOMAS
社製)を用いて、室温にて、155rpmで振盪培養を
6日間行なった。
【0032】振盪培養後、夫々に40mlのメタノール
を添加し、約1日間、振盪抽出(154から155rm
p)した後、その抽出液を微量遠心分離器(MX−16
0、TOMY社製)を用いて、15℃、9000rp
m、15分間の低温遠心分離を行ない、その上清をサン
プルとした。
【0033】[対象微生物]試験に供した食品微生物
は、3種10株の糸状菌である。これらの菌株は、財団
法人応用微生物研究奨励会(東京都文京区)より入手し
た。以下に、使用した菌名を表1に纏めた。
【0034】
【表1】
【0035】[培地]脱脂ゴマ培地は、脱脂ゴマ(かど
や製油社製)2gに蒸留水10mlを添加し、リン酸緩
衝液にてpH7.0に調整することにより得た。
【0036】[試験方法] SOD様活性測定法(NBT法) 上記で得たサンプルについて、体外診断用医薬品として
販売されている「SODテストワコー」(和光社製)を
用いたNBT法によりSOD様活性測定を行なった。
【0037】[測定原理]NBT法は、キサンチン(X
A)−キサンチンオキシダーゼ(XOD)系により生成
する・O がSODによりHとOに不均一化
される割合を、ジホルマザンの生成阻害率、即ち、SO
D無添加時のジホルマザン生成により得られる吸光度に
対する、その減少率から測定する方法である。
【0038】[測定方法]任意に希釈したサンプルを
0.1mlずつ試験管に添加し、そこに、0.40mM
のキサンチンおよび0.24mMのニトロブルーテトラ
ゾリウム(NO−TB)を含有するリン酸緩衝液
(0.1M,pH8.0)である発色試液の1.0ml
と、0.049ユニット/mlのキサンチンオキシダー
ゼを含有する酵素液の1.0mlと加え、温浴中(37
℃)で20分間、反応した。20分後、69mMのドデ
シル硫酸ナトリム溶液を2ml添加して反応停止し、吸
光度を測定した。
【0039】得られた吸光度から、この反応系で生ずる
スーパーオキサイドアニオンによるニトロブルーテトラ
ゾリウム還元に伴なう吸光度(560nm)の増加に対
する、各サンプルの増加阻害率(消去活性能)を求め
た。具体的には、以下の式より阻害率I(%)を求め
た。
【0040】
【数1】
【0041】その結果、以下の表6に示す。この結果か
ら、アスペルギルス・ソヤが特に優れていることが明ら
かとなった。詳しくは、アスペルギルス・ソヤおよびア
スペルギルス・オリゼー、特に、アスペルギルス・ソヤ
・IAM2664株、IAM2673株、IAM267
4株、IAM2677株、IAM2703株、IAM1
2176株およびIAM13902株、アスペルギルス
・オリゼー・IAM2609株およびIAM2649
株、並びにアスペルギルス・アワモリIAM2112株
は、優れた活性物質産生能を有していることが明らかと
なった。また、アスペルギルス・ソヤ・IAM2674
株は、本発明のSOD様活性画分を安定して産生するこ
とも既に明らかになっている。従って、以後の試験は、
アスペルギルス・ソヤ・IAM2674株を用いて行な
った。
【0042】
【表2】
【0043】ここで、表中の略称は、以下の通りであ
る;A.Sはアスペルギルス・ソヤ、A.O.はアスペ
ルギルス・オリゼー、A.A.はアスペルギルス・アワ
モリである。
【0044】2.SOD様活性画分についての検討 脱脂ゴマをアスペルギルス・ソヤ、即ち、コウジカビで
発酵することにより得られるSOD様活性画分について
更に検討を進めた。
【0045】[脱脂ゴマ抽出物との比較]まず、本発明
のためにアスペルギルス・ソヤで発酵した脱脂ゴマと、
発酵工程を経ていない未発酵脱脂ゴマの抽出画分につい
て、SOD様活性を比較した。
【0046】SOD様活性画分は、次のように調製し
た。アスペルギルス・ソヤを上記の脱脂ゴマ培地中に白
金耳により接種し、恒温振盪培養器(AT12R、TH
OMAS社製)中で、36℃、155rpmで、6日間
培養した。培養後、40mlの100%メタノールによ
り36℃、155rpmで、1日間振盪抽出を行なっ
た。その後、遠心分離を微量遠心分離器(MX−16
0、TOMY社製)で行なって上清を得た。上清を濃縮
乾燥した。更に、この濃縮乾燥品を50mlの80%メ
タノールに溶解し、または、上清から0.1ml分取
し、上記方法と同様にSODを測定した。
【0047】このとき、比較対照物として、未発酵脱脂
ゴマ水メタノール抽出液を用いた。脱脂ゴマ水メタノー
ル抽出液は、2gの脱脂ゴマ(かどや製油社製)を50
mlの80%メタノール液を用いて、36℃、155r
pmで、1日間振盪抽出を行ない調製し、前記の方法に
よりSOD活性を測定した。
【0048】その結果、本発明のSOD活性画分は、未
発酵脱脂ゴマよりも高いSOD様活性を有していた(図
1)。
【0049】[溶出画分の比較]次に、未発酵脱脂ゴマ
と、アスペルギルス・ソヤによる発酵により得た本発明
のSOD様活性画分とを、更にカラムクロマトグラフィ
ーに供し、各溶出液により得た溶出画分について、SO
D活性を測定した。
【0050】本発明のSOD様活性画分は、次のように
得た。上記の脱脂ゴマ培地中にアスペルギルス・ソヤを
白金耳で接種し、恒温振盪培養器(AT12R、THO
MAS社製)中で、36℃、155rpmで、6日間培
養した。培養後、40mlの100%メタノールにより
36℃、155rpmで、1日間振盪抽出を行なった。
その後、遠心分離を微量遠心分離器(MX−160、T
OMY社製)で行なって上清を得た。更に、この上清を
エバポレーターにより5mlまで濃縮した。この濃縮液
をXAD−7カラム(オルガノ社製)による逆相カラム
クロマトグラフィーに供した。その後、溶出液として、
100%水、20%メタノール、40%メタノール、6
0%メタノール、80%メタノール、100%メタノー
ルおよび100%酢酸エチルを順次用いて溶出し、各溶
出画分を得た。各溶出は、カラムの3倍量の溶出液を用
いたので、得られた溶出液は約50mlに濃縮してから
サンプルとした。得られたサンプルについてのSOD様
活性を測定した。
【0051】その結果を図2に示す。未発酵脱脂ゴマ抽
出液の100%水、20%メタノール、40%メタノー
ル、および60%メタノールによる各溶出画分は、夫々
に対応するアスペルギルス・ソヤの発酵物から得た溶出
画分に対して、約半分程度の活性しかなかった。一方、
未発酵脱脂ゴマの80%メタノール、100%メタノー
ルおよび100%酢酸エチルによる溶出画分の活性につ
いては、検出できなかった。この結果から、アスペルギ
ルス・ソヤの発酵により、未発酵脱脂ゴマからでは得ら
れなかった、新規活性画分を得ることが可能であること
が分かった。
【0052】3.1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラ
ジル(DPPH)還元活性 次に、脱脂ゴマをアスペルギルス・ソヤで発酵すること
により得られる画分について、抗酸化活性能を評価し
た。抗酸化活性能の評価は、1−ジフェニル−2−ピク
リルヒドラジル(以下、DPPHと略す)還元活性を測定する
ことにより行なった。
【0053】[DPPH還元活性の測定方法]DPPH
還元活性の測定は、ブロイス(M.S.Brois,Nature,181,11
99-1200(1958))の方法に従い行なった。この方法は、D
PPHの吸光度が、抗酸化性物質により減少することを
指標とする。
【0054】具体的には、エタノール中の0.1mMの
DPPH溶液2mlに、測定すべきサンプルを25μl
添加し、20分後に516nmにおける吸光度を測定す
る方法である。
【0055】[サンプルの調製]サンプルは、次のよう
に調製した。上記の脱脂ゴマ培地中に、アスペルギルス
・ソヤを白金耳により接種し、恒温振盪培養器(AT1
2R、THOMAS社製)中で、36℃、155rpm
で、6日間培養した。培養後、40mlの100%メタ
ノールにより36℃、155rpmで、1日間振盪抽出
を行なった。その後、遠心分離を微量遠心分離器(MX
−160、TOMY社製)で行なって上清を得た。上清
を濃縮乾燥した。この濃縮乾固品を、80%メタノール
の50mlに溶解してサンプルとした。
【0056】また、陽性対照として用いたセサミノール
およびα-トコフェロールは、ジメチルスルホキシド中
で、50μM、100μM、500μM、1mM、5m
Mおよび10mMに調製した。
【0057】更に、比較対照物として、発酵過程を経て
いない未発酵脱脂ゴマ抽出物を用いた。未発酵脱脂ゴマ
抽出物は、2gの脱脂ゴマ(かどや製油社製)を50m
lの80%メタノール液を用いて、36℃、155rp
mで、1日間振盪抽出を行ない調製した。
【0058】前述の通りに調製したサンプルについて、
DPPH還元活性を測定した。その結果、本発明のアス
ペルギルス・ソヤ発酵抽出物は、未発酵脱脂ゴマ抽出物
よりも高い活性を有していることが分かった(図3)。
【0059】[溶出画分の比較]次に、未発酵脱脂ゴマ
抽出物と、アスペルギルス・ソヤの発酵により得た本発
明の抽出画分を、カラムクロマトグラフィーにより分画
し、得られた各溶出画分について抗酸化活性を測定し
た。
【0060】本発明の活性画分は、次のように得た。上
記の脱脂ゴマ培地中にアスペルギルス・ソヤを白金耳に
より接種し、恒温振盪培養器(AT12R、THOMA
S社製)中で、36℃、155rpmで、6日間培養し
た。培養後、80%メタノールにより36℃、155r
pmで、1日間振盪抽出を行なった。その後、遠心分離
を微量遠心分離器(MX−160、TOMY社製)で行
なって上清を活性画分として得た。
【0061】得られた活性画分を、エバポレーターによ
り約5mlまで濃縮した。更に、これをXAD−7カラ
ム(オルガノ社製)による逆相カラムクロマトグラフィ
ーに供した。その後、溶出液として、100%水、20
%メタノール、40%メタノール、60%メタノール、
80%メタノール、100%メタノールおよび100%
酢酸エチルを順次用いて溶出し、各溶出画分を得た。各
溶出は、カラムの3倍量の溶出液により行なったので、
各分画溶液を約50mlに濃縮してからサンプルとし
た。得られたサンプルについてのDPPH還元活性を測
定した。
【0062】その結果を図4に示す。何れの溶出画分に
関しても、アスペルギルス・ソヤ発酵活性画分由来の方
が、未発酵脱脂ゴマ抽出物由来のものに比較し、高い活
性を有していることが明らかとなった。
【0063】[培養物に含まれるセサミノールの抗酸化
活性]アスペルギルス・ソヤ発酵活性画分の100%酢
酸エチル画分をHPLCで精製した結果、セサミノール
を得た。セサミノールは、0.5μMから10mMまで
段階毎にジメチルスルホキシドに溶解してサンプルとし
た。得られたサンプルについてのDPPH還元活性を上
述と同様な方法で測定した。
【0064】その結果を図5に示す。本発明の培養物に
含まれるセサミノールは、代表的な抗酸化剤α-トコフ
ェロールと同等の高い活性を有していることが示され
た。
【0065】
【発明の効果】本発明の方法により、脱脂ゴマを、微生
物、特にアスペルギルス・ソヤを用いて発酵することに
より、SOD様活性画分および抗酸化活性画分を得るこ
とが可能である。
【0066】脱脂ゴマを微生物により発酵することによ
り得られるSOD様活性画分は、未発酵脱脂ゴマを抽出
しただけの画分とは異なる成分を含み、その活性は非常
に高い。
【0067】また、本発明のセサミノール製造方法を行
なうことにより、脱脂ゴマを有効に利用でき、それによ
り多量のセサミノールを得ることも可能である。また、
本セサミノール製造方法は、微生物による発酵を利用し
た方法であるため、単離した酵素を利用する方法とは異
なり、製造方法がシンプルである。また、本方法に使用
する微生物は、何度も繰り返して使用することが可能で
あるため、経費を節減することにも繋がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アスペルギルス・ソヤ発酵物と未発酵脱脂ゴ
マとの80%メタノール抽出液のSOD様活性を示すグ
ラフ。
【図2】 アスペルギルス・ソヤ発酵物と未発酵脱脂ゴ
マとを夫々XAD7カラムクロマトグラフィーに供する
ことにより得られた各画分のSOD様活性を示すグラ
フ。
【図3】 アスペルギルス・ソヤ発酵物と未発酵脱脂ゴ
マとのメタノール抽出液のDPPH還元活性を示すグラ
フ。
【図4】 アスペルギルス・ソヤ発酵物と未発酵脱脂ゴ
マとを夫々XAD7カラムクロマトグラフィーに供する
ことにより得られた各分画のDPPH還元活性を示すグ
ラフ。
【図5】 アスペルギルス・ソヤ発酵物からの酢酸エチ
ル100%画分からHPLCを用いて単離したセサミノ
ールと、α-トコフェロールのDPPH還元活性を示す
グラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12P 17/02 C12P 17/02 //(C12P 17/02 (C12P 17/02 C12R 1:66) C12R 1:66)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱脂ゴマを微生物により発酵することに
    より、SOD様活性画分および/または抗酸化活性画分
    を得る方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の微生物がアスペルギル
    ス属の微生物である方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れか1項に記載の
    SOD様活性画分および/または抗酸化活性画分を得る
    方法であって、前記微生物を脱脂ゴマを含む培地中で培
    養することと、および得られた培養物を80%メタノー
    ルで抽出することと、を具備する方法。
  4. 【請求項4】 脱脂ゴマを微生物により発酵することに
    より得られるSOD様活性画分および/または抗酸化活
    性画分。
  5. 【請求項5】 微生物を使用して脱脂ゴマからセサミノ
    ールを産生する方法であって、微生物を脱脂ゴマを含む
    培地中で培養することと、得られた培養物を80%メタ
    ノールで抽出することと、および得られた抽出液をXA
    D−7カラムに供し、100%酢酸エチルを用いて溶出
    することと、を具備するセサミノール産生方法。
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