JP2002142338A - グロメットのドア取付構造 - Google Patents

グロメットのドア取付構造

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JP2002142338A
JP2002142338A JP2000331192A JP2000331192A JP2002142338A JP 2002142338 A JP2002142338 A JP 2002142338A JP 2000331192 A JP2000331192 A JP 2000331192A JP 2000331192 A JP2000331192 A JP 2000331192A JP 2002142338 A JP2002142338 A JP 2002142338A
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grommet
recess
door
locked
locking
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JP2000331192A
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Masahisa Suzuki
将久 鈴木
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアフレームに取り付けるグロメットの取付
作業性を向上する。 【解決手段】 ドアフレームの端面部12aから室内側
内面部11bにかけて形成された略L形状の凹部12に
グロメット20を嵌合固定するに際し、凹部12には開
口周縁より係止片13を突設すると共に底面に係止穴1
4を設ける一方、グロメット20には係止片13に係合
する被係止部26を設けると共に係止穴14に挿入係止
するクリップ32を突設し、グロメット20は被係止部
26を係止片13に係止して該係止位置を支点として回
動させ、クリップ32を係止片13に挿入係止して凹部
12に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグロメットのドア取
付構造に関し、詳しくは、自動車のドアに配索されるド
アハーネスを、ドアフレームの車体対向側端面に貫通穴
を通すことなく、車体側へと配索するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアに配索されるドアハーネス
は、従来、車体とヒンジ結合されるドアフレームの端面
に貫通穴を設け、ドアハーネスに取り付けたグロメット
を貫通穴に装着してドアから車体へとドアハーネスを配
索し、上記グロメットにより貫通穴からの浸水防止を図
っている。しかしながら、ドア内部からドアハーネスを
上記貫通穴に通し、かつ、該ドアハーネスに取り付けた
グロメットを貫通穴に装着する作業は、ドア内部からの
作業であるため、非常に困難で手数がかかり、作業上の
大きなネックとなっている。
【0003】上記問題に対して、ドアフレームに貫通穴
を設けることなくドアフレームをドア内部より車体側へ
と配索する方法として、ドア・インナーパネルの室内側
内板部より端面板部にかけて略L形状の凹部を設け、該
凹部に沿ってドアハーネスを配索することにより、ドア
フレームの内部から貫通穴へドアハーネスを挿通する作
業およびグロメットを装着する作業を無くすようにした
ものが種々提案されている。
【0004】例えば、実公平2−46438号では、図
6(A)(B)に示すように、略L形状の取付具1、該
取付具1に係止するグロメット2、ケース状のゴム製防
水カバー3とを設け、ドアハーネスW/Hにグロメット
2を取り付けた状態で取付具1にドアハーネスW/Hを
通し、取付具1の通穴1aにグロメット2を通して装着
し、この状態で防水カバー3を被せている。そして、ド
アフレーム4に設けた略L形状の凹部4aに取付具1を
組み付けてボルト穴BHを通してボルトBによりドアフ
レーム4に固定するようにしている。
【0005】上記した構成では、ドアフレーム4に取付
具1を介してグロメット2を固定するためには、取付具
1のボルト穴BHをドアフレーム4のネジ穴に合わせた
後、ボルトBで締め付け固定しなければならず、その取
付作業に手間を要すると共に、ボルト穴BH部分にも防
水処理を施さなければならず構造が複雑化する等の問題
があった。
【0006】本発明は、上記した問題を解消せんとする
もので、ボルト等の締め付け手段を用いることなくグロ
メットをドアフレームの凹部にワンタッチで取り付け可
能とすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、車体とのヒンジ結合側のドアフレーム
の端面部から室内側内面部にかけて形成された略L形状
の凹部にグロメットを嵌合固定し、室内側内面部から端
面部へとグロメットを通して車体側へとドアハーネスを
配索するグロメットのドア取付構造であって、上記端面
部側のドアフレームの凹部の先端開口端縁より係止片を
突設していると共に凹部底面に係止穴を設けている一
方、上記グロメットには上記係止片に係合する被係止部
を設けると共に上記係止穴に挿入係止するクリップを突
設し、上記グロメットの被係止部を係止片に係止した状
態で、該係止位置を支点としてグロメットを凹部内に押
し込んでクリップを係止穴に挿入係止し、グロメットを
凹部に固定しているグロメットのドア取付構造を提供し
ている。
【0008】上記構成によれば、グロメットは、その先
端に設けた被係止部を、ドアフレームの凹部の先端開口
部縁より突設している係止片に係止し、その係止位置を
支点として上記凹部の底面に向けて回動させると、グロ
メットの底壁に設けたクリップが上記凹部の底面に設け
た係止穴に挿入係止されて、凹部の所定位置に固定され
る。このように、グロメットは被係止部を係止片に係止
させてクリップを係止穴に挿入係止するだけで、ボルト
締め等の締め付け手段を用いることなくドアフレームの
凹部にワンタッチで取り付けすることができて、グロメ
ットの取付け作業を大幅に向上させることができる。
【0009】ウエザーストリップの装着ラインにおいて
は、上記凹部の少なくとも両側壁と接するグロメットの
外面にフィン状のシールリップを突設している。フィン
状のシールリップは、柔軟性に富み、密着性に優れてい
るので、フィン状のシールリップを上記凹部の少なくと
も両側壁と接するグロメットの外面に突設することによ
り、グロメットを上記凹部に装着した際に生ずる両者間
の隙間は該フィン状のシールリップによって塞がれ、雨
水の侵入が防止される。
【0010】上記ドアフレームに設ける係止片を、凹部
の側壁を切り起こして凹部内に突設している一方、上記
グロメットに設ける上記被係止部は、室外側先端より傾
斜させて突出した側面上部のコ字状部からなり、該被係
止部で係止片を挟持して係止させている。
【0011】傾斜させて突出した側面上部にコ字状に設
けている被係止部を、凹部の側壁を切り起こして突設し
た係止片に係止する係止手段においては、傾斜させた側
面によってグロメットと側面との間隙がシールされると
同時に、係止片はコ字状の被係止部によって挟持状態に
係止されて、表裏両面からの係止となる。表裏両面から
の係止は、その係止位置を支点とするグロメットの回動
による取付けを可能とし、ひいてはグロメットのワンタ
ッチ取付けを可能とする。
【0012】グロメットは、上記係止位置を支点として
回動させると、端から順々に凹部と接触し、凹部との間
に隙間を生ずることがなくて十分に密着する。また、係
止片を挟持状態に係止する被係止部は、振動等による位
置ずれや経年変化にも耐えることができる。
【0013】上記グロメットは、上記ドアフレームの凹
部の開口を覆う形状としたゴムまたはエラストマーから
なり、端面部側では断面逆凹状とし、その表面板部の全
周にシールリップ部を設け、ドアフレームの凹部の端面
部の開口全周縁の表面にシール状態で当接すると共に、
両側面に上記フィン状のシールリップ部を設け凹部の両
側面にシール状態で当接させるアウター部材と、ゴムま
たはエラストマーからなり、上記アウター部材の車体対
向側の端面部分に設けた貫通穴に着脱自在に取り付けて
突出させるドアハーネス導出用の蛇腹状筒部と、該蛇腹
状筒部の先端に設けた車体係止部を備えたグロメット本
体と、樹脂、ゴムまたはエラストマー製で、断面U形状
とし、その両側面から底面にかけてフィン状のシールリ
ップ部を備え、かつ、底面より軸部先端より羽根状係止
片を突設した上記クリップを突設しており、内部に電線
群を挿通させて上記アウター部材に組み付けてドアフレ
ームの凹部内に嵌合するインナー部材とから構成してい
る。
【0014】グロメットを構成するアウター部材やグロ
メット本体やインナー部材は、いずれの部材も樹脂やゴ
ムまたはエラストマーからなり、シール性や密着性に優
れた素材からなる。シール性や密着性に優れた素材から
なるアウター部材やインナー部材は、それぞれ別体に形
成してその後に合体させた場合であっても、合体個所で
のシールは十分に得られる。
【0015】別体に形成した部材を合体させる構成のグ
ロメットでは、グロメットへのドアハーネスの挿通は、
アウター部材とインナー部材との間にドアハーネスを保
持し、しかるのち両者を合体させることにより挿通でき
るようになるので、最初から一体に形成されているグロ
メットの場合のような面倒な挿通作業が不要となって、
ドアハーネスのグロメットへの挿通作業における作業性
が向上する。この挿通作業における作業性の向上は、グ
ロメットをドアフレームへワンタッチで取り付けること
ができる作業性の向上を相俟って一層の向上となる。な
お、グロメット本体と車体係止部は、予めアウター部材
に一体的に成形されていてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1(A)に示すように、車体の左
右両側に取り付けられるドアDRのドアフレームは、金
属製のドア・アウターパネル10とドア・インナーパネ
ル11とからなり、該ドア・インナーパネル11には、
車体(図示せず)とのヒンジ結合側となる車体対向面の
端面部11aから室内側内面11bにかけて略L形状の
凹部12を、ドアフレームを窪ませて形成している。
【0017】上記ドア・インナーパネル11の室内側内
面11bは枠形状として中央に大きな開口11cを設
け、該開口11cに樹脂製パネル18を嵌合固定してい
る。上記樹脂製パネル18には予め表裏両面にドアハー
ネスW/Hをクランプ(図示せず)で固定すると共に、
該ドアハーネスW/Hと接続する各種電装品16を固定
している。ドアハーネスW/Hのドア内部側に取り付け
る電線は樹脂製パネル18に穿設している通穴17を通
して外部へ取り出しており、ドアハーネスW/Hを上記
凹部12へまとめて配策している。上記樹脂製パネル1
8およびドア・インナーパネル11の室内面側には、さ
らに、ドアトリム15を取り付けている。
【0018】ドア・インナーパネル11に形成された凹
部12は、図2(A)(B)(C)に示すように、車体
対向側の端面部12aと室内側の側面部12bとからな
り、略L形状を呈している。車体対向側の端面部12a
では、凹部12の両側壁12c、12d及び先端の側壁
12eは底面12fに向けて互いに近接する方向に傾斜
させた斜面とし、凹部12を断面台形状の窪みとしてい
る。なお、側面部12bでは、両側壁を必ずしも傾斜さ
せる必要はなく、断面矩形状の窪みとしてもよい。
【0019】凹部12の先端の側壁12eには、係止片
13を、ウエザーストリップの装着ラインLよりも室外
側の個所に、端面部11aの面と同一レベルになるよう
に側壁12eを切り起こして設けている。係止片13を
切り起こして形成した個所には開口12gが発生する
が、この開口12gは凹部12の裏面側に防水板を当接
させて溶接する等により閉鎖することができる。凹部1
2の底面12fには、グロメット20を係止するための
係止穴14を、ウエザーストリップの装着ラインLの近
傍に設けている。係止穴14は装着ラインLの室外側又
は室内側(図2では装着ラインLの下方が室内側とな
る)のいずれかに1個所設ければ十分であるが、室内側
に設ける場合には防水パッキンを必要とする。
【0020】図1(B)は、凹部12に取り付けてドア
ハーネスW/Hを車体側へと導出するグロメット20を
示す。グロメット20はアウター部材22、グロメット
本体21と、インナー部材30とからなる。グロメット
20は、インナー部材30の側が凹部12の底壁12f
に接する形に取付ける。
【0021】アウター部材22は、ゴムまたはエラスト
マーからなり、図3(A)(B)に示すように、箱状で
あって1面が開口している。台壁22aには側壁22
b、22c、22d、22eが形成されており、それら
側壁の外側には周縁シールリップ22gが形成されてい
て、グロメット20を凹部12に取付けた際に、周囲か
らシールする構成としている。アウター部材22の側壁
22c、22d、22eは、凹部12の側壁12c、1
2d、12eに対応しており、台壁12aの対面は凹部
12の底面12fに沿うインナー部材30が取り付けら
れるように開口しており、側壁22bには舌片29を設
けている。
【0022】アウター部材22の台壁22aには、エラ
ストマーからなるグロメット本体21を取付ける貫通穴
27が、ウエザーストリップの装着ラインLよりも室外
側に開口している。貫通穴27には、図1(B)及び図
5(A)(B)に示すように、グロメット本体21の蛇
腹状筒部23の基部を嵌めて固定し、該蛇腹状筒部23
の先端側には車体係止部24を設けている。なお、グロ
メット本体21は凹部12の底壁12fと一体成形され
ていてもよい。
【0023】アウター部材22の先端側の側壁22eに
は、側壁22eの一部を突出させて傾斜させた斜面22
hに、凹部12に形成した係止片13を挟持状態に係止
する被係止部26を、上下2段に設けている。先端側の
側壁22eに対向する側壁、すなわち手元側の側壁22
bには舌片29を設けており、ドアハーネスW/Hは舌
片29に沿わせて配索する構成としている。
【0024】アウター部材22の両側壁22c、22d
にはインナー部材30を取り付けるための突起28を設
けており、ウエザ−ストリップの装着ラインLの個所に
はフィン状のシールリップ25を突設している。フィン
状のシールリップ25の形状は、アウター部材22を凹
部12に取り付けた場合に十分にシールできるようにす
るため、凹部12の窪みの形状よりも大きい目に形成し
ている。
【0025】インナー部材30は、樹脂やゴムやエラス
トマーからなり、図4(A)(B)に示すように、側壁
30c、30d、30eと、底壁30fとを有し、箱状
を呈している。両側壁22c、22dには、アウター部
材22と合体させるための係合穴31を設けている。イ
ンナー部材30は、その側壁30c、30d、30e
を、アウター部材22の側壁22c、22d、22eの
外側に沿わせ、係合穴31にアウター部材22の係止爪
28を嵌めてアウター部材22と合体させる。底壁30
fには、凹部12の係止穴14に対応する個所に、羽根
状係止片32aを有するクリップ32を設けている。
【0026】インナー部材30の両側壁30c、30d
は、ウエザ−ストリップの装着ラインLの個所、すなわ
ちアウター部材22のフィン状のシールリップ25に対
応する個所が一部切除されている。上記側壁の切除部に
続く残りの部分と底壁30fには、フィン状のシールリ
ップ33を設けている。側壁30eの対面には側壁が設
けられておらず、開放端30bとして開放されており、
ドアハーネスW/Hは開放端30bを経てグロメット本
体21に至る。インナー部材30に設けられるシールリ
ップ33も、アウター部材22に設けられるシールリッ
プ25と同様に、シール性向上のため、形状は凹部12
の窪みのよりも大きい目としている。
【0027】インナー部材30とアウター部材22との
合体は、インナー部材30の側壁30c、30d、30
fを、アウター部材22の側壁22c、22d、22f
の外側に嵌め込み、係止爪28を係合穴31に係合する
ことにより行う。アウター部材22とインナー部材30
の夫々の長手方向における寸法は、インナー部材30の
寸法の方がアウター部材22のそれよりも短くなってい
て、インナー部材30とアウター部材22とを合体させ
た際には、両者の間、すなわちアウター部材22の側壁
22b(舌片29)とインナー部材30の開放端30b
との間に開口部34が生ずる構成(図1(B)及び図5
参照)としている。
【0028】ドアハーネスW/Hを、グロメット20を
介してドアフレームに取り付ける際には、まず、ドアハ
ーネスW/Hはインナー部材30を通した後にアウター
部材をインナー部材30に被せ、アウター部材22に予
め取付けているグロメット本体21に挿通し、しかる
後、アウター部材22にインナー部材30を嵌めて両者
を合体させる。この合体により、ドアハーネスW/Hは
図1(A)及び図5(A)(B)に示すように、インナ
ー部材30とアウター部材22との間に収容されてL形
状に保持した状態となる。
【0029】ドアハーネスW/HをL形状に保持したグ
ロメット20は、図5(A)(B)に示すように、凹部
12に形成されている係止片13に、アウター部材22
に2段に形成の被係止部26を差し入れて、その2段に
なっている被係止部26によって係止片13を挟持状態
に係止し、上記の係止個所を支点として凹部12の底壁
12fに向けて回動させる。このようにして回動させる
と、アウター部材22の台壁22aに設けている周縁シ
ールリップ22gがドア・インナーパネル11の端面部
11aに被さり、ドア・インナーパネル11とグロメッ
ト20とがシールされた状態となる。同時に、インナー
部材30に設けたクリップ32が凹部12に設けた係止
穴14に嵌まって係止され、グロメット20はドア・イ
ンナーパネル11の凹部12に固定される。
【0030】アウター部材22の台壁22aには周縁シ
ールリップ22gを設け、アウター部材22とインナー
部材30のウエザーストリップ装着ラインLの個所には
フィン状のシールリップ25,33を形成しており、グ
ロメット20と凹部12との間の間隙は上記の周縁シー
ルリップ22gとフィン状のシールリップ25,33と
によってシールされる。なお、フィン状のシールリップ
25,33の形状は、凹部12の窪みの形状よりも大き
い目に形成しておくのがよい。
【0031】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、ドアフレームの端面部から室内側内面部にか
けて形成された略L形状の凹部にグロメットを嵌合固定
するに際し、グロメットは、その先端に設けた被係止部
を凹部に設けた係止片に係止して、その係止個所を支点
として回動させ、グロメットに設けたクリップを凹部に
設けた係止穴に嵌めるのみで、ドアフレームの凹部に固
定することができる。このように、グロメットの取付け
に際してはボルト等の締め付け手段を用いることなくワ
ンタッチで取付けることができて、その取付作業の作業
性を向上することができる。
【0032】フィン状のシールリップを設けたグロメッ
トによれば、フィン状のシールリップは柔軟性に富み、
密着性に優れているので、ドアフレームの凹部とグロメ
ットとの間に生ずる隙間はこのシールリップによって塞
がれ、雨水の侵入が防止される。
【0033】傾斜させた側面にコ字状に設けた被係止部
でもって係止片を挟持状態に係止する構成のグロメット
によれば、側壁とグロメットとの間の間隙は傾斜させた
面によってシールされるし、コ字状被係止部はそこを支
点として回動させる取付け手段を可能にし、取付けの作
業性を一層向上させる。また、グロメットはドアフレー
ムの凹部に強固に固定することができるので、グロメッ
トとドアフレームとの密着性が向上することは勿論のこ
と、振動等による位置ずれや経年変化にも耐える。
【0034】別体に形成のアウター部材とグロメット本
体とインナー部材とを合体させてなるグロメットによれ
ば、ドアハーネスは分割された部材の間に保持し、しか
るのち部材を合体させることにより難なく挿通すことが
できるようになり、最初から一体に形成されているグロ
メットに挿通させる場合のような面倒な作業が不要にな
って、ドアハーネスのグロメットへの挿通作業における
作業性が向上する。この挿通作業における作業性の向上
は、ワンタッチ取付けによる作業性の向上と相俟って一
層の向上となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明のグロメットのドア取付構造
の実施形態を示す斜視図、(B)はグロメットへのドア
ハーネスの組み付け状態を示す斜視図である。
【図2】 (A)はドア・インナーパネルに設けた凹部
の平面図、(B)はI−I線断面図、(C)はII−I
I線断面図である。
【図3】 (A)はグロメットのアウター部材の表面側
の斜視図、(B)は同アウター部材の裏面側の斜視図で
ある。
【図4】 (A)はグロメットのインナー部材の表面側
の斜視図、(B)は同インナー部材の裏面側の斜視図で
ある。
【図5】 (A)(B)はドア・インナーパネルの凹部
へのグロメットの取付工程を示す図である。
【図6】 (A)(B)はグロメットの従来例を示す図
である。
【符号の説明】
5 ウエザーストリップ L ウエザーストリップの装着ライン W/H ドアハーネス 11 ドア・インナーパネル 11a 端面部 11b 室内側内面 12 凹部 13 係止片 14 係止穴 20 グロメット 21 グロメット本体 22 アウター部材 22a 台壁 22g 周縁シールリップ 23 蛇腹状筒部 24 車体係止部 25 フィン状のシールリップ 26 被係止部 27 貫通穴 28 係止爪 29 舌片 30 インナー部材 31 係合穴 32 スリップ 33 フィン状のシールリップ 34 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/38 H02G 3/28 F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体とのヒンジ結合側のドアフレームの
    端面部から室内側内面部にかけて形成された略L形状の
    凹部にグロメットを嵌合固定し、室内側内面部から端面
    部へとグロメットを通して車体側へとドアハーネスを配
    索するグロメットのドア取付構造であって、 上記端面部側のドアフレームの凹部の先端開口端縁より
    係止片を突設していると共に凹部底面に係止穴を設けて
    いる一方、 上記グロメットには上記係止片に係合する被係止部を設
    けると共に上記係止穴に挿入係止するクリップを突設
    し、 上記グロメットの被係止部を係止片に係止した状態で、
    該係止位置を支点としてグロメットを凹部内に押し込ん
    でクリップを係止穴に挿入係止し、グロメットを凹部に
    固定しているグロメットのドア取付構造。
  2. 【請求項2】 ウエザーストリップの装着ラインにおい
    ては、上記凹部の少なくとも両側壁と接するグロメット
    の外面にフィン状のシールリップを突設している請求項
    1に記載のグロメットのドア取付構造。
  3. 【請求項3】 上記ドアフレームに設ける係止片を、凹
    部の側壁を切り起こして凹部内に突設している一方、上
    記グロメットに設ける上記被係止部は、室外側先端より
    傾斜させて突出した側面上部のコ字状部からなり、該被
    係止部で係止片を挟持して係止させている請求項1また
    は請求項2に記載のグロメットのドア取付構造。
  4. 【請求項4】 上記グロメットは、 上記ドアフレームの凹部の開口を覆う形状としたゴムま
    たはエラストマーからなり、端面部側では断面逆凹状と
    し、その表面板部の全周にシールリップ部を設け、ドア
    フレームの凹部の端面部の開口全周縁の表面にシール状
    態で当接すると共に、両側面に上記フィン状のシールリ
    ップ部を設け凹部の両側面にシール状態で当接させるア
    ウター部材と、 ゴムまたはエラストマーからなり、上記アウター部材の
    車体対向側の端面部分に設けた貫通穴に着脱自在に取り
    付けて突出させるドアハーネス導出用の蛇腹状筒部と、
    該蛇腹状筒部の先端に設けた車体係止部を備えたグロメ
    ット本体と、 樹脂、ゴムまたはエラストマー製で、断面U形状とし、
    その両側面から底面にかけてフィン状のシールリップ部
    を備え、かつ、底面より軸部先端より羽根状係止片を突
    設した上記クリップを突設しており、内部に電線群を挿
    通させて上記アウター部材に組み付けてドアフレームの
    凹部内に嵌合するインナー部材とから構成している請求
    項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のグロメットの
    ドア取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016535220A (ja) * 2013-09-06 2016-11-10 クリップ−ロック インターナショナル リミテッド 組立て式構造体用のクリップ

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