JP2002140774A - 住宅管理方法 - Google Patents
住宅管理方法Info
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- JP2002140774A JP2002140774A JP2000334356A JP2000334356A JP2002140774A JP 2002140774 A JP2002140774 A JP 2002140774A JP 2000334356 A JP2000334356 A JP 2000334356A JP 2000334356 A JP2000334356 A JP 2000334356A JP 2002140774 A JP2002140774 A JP 2002140774A
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Abstract
3は、住宅の各所に張り巡らしたセンサ機能を持つ光フ
ァイバ11〜15を利用して、住宅の各部の歪み、水漏
れ、結露、火災等の状態情報を取得する。モニタ部3
は、ネットワーク4を通じてホストコンピュータ5に接
続されている。ホストコンピュータ5は、データベース
6と監視部7を備えている。 【効果】 ホストコンピュータ側で、対象となる建物の
内部まで充分に正確に各種の環境変化に対する状態を監
視できる。従って、住宅の様々な不具合を早期に発見し
て対策をとることが可能になる。
Description
然災害による住宅の構造物の変化を長期的に監視して異
常を発見できる住宅管理方法に関する。
雨漏りや壁のひび割れ、その他外壁材のひび割れなどに
よって様々な問題を起こす。そこで、住宅メーカーは、
定期的に住宅検査サービスや保守点検サービスを行な
い、問題の発生する前に必用な補修を行なうようにして
いる。また、住宅の所有者も独自に様々な点検を行なう
ようにしている。こうした点検を確実に行ない、的確な
補修を行なうことによって、住宅を長期間快適に使用す
ることが可能になる。
な従来の技術には、次のような解決すべき課題があっ
た。住宅の点検は主に、その外観観察により行なわれ
る。すなわち、外壁や屋根などのひび割れや隙間の発生
を、丹念に肉眼で検査する。また水まわりなどでは、水
の漏れなどがないかを壁や床の色等を見て判断する。そ
の他に、専門家は、柱の状態や建材の継ぎ目の状態など
を調べて、問題の発生を予知する。しかしながら、こう
した検査は外観を肉眼によって確認する作業が大部分
で、熟練の程度によって検査結果も異なってくる。すな
わち充分熟練した専門家でなければ、家のすみずみまで
外観をチェックして、適切な点検ができるとは限らな
い。すなわち問題の発生している箇所を見落としてしま
うといった問題もあった。また、点検費用の点からみて
も、すべての住宅について、頻繁に丹念な保守点検作業
が行なえるわけではない。
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉建材の内部に、建材と一体化するように埋め
込んだ光ファイバに対して、所定の検出信号を入力し
て、上記光ファイバの信号伝送特性の経時変化を監視す
ることにより、上記建材に加わる歪みを監視することを
特徴とする住宅管理方法。
の建材の内部に、当該建材と一体化するように埋め込ん
だ光ファイバに対して、所定の検出信号を入力して、各
建材に埋め込まれた上記光ファイバの信号伝送特性の経
時変化を相互に比較して監視することにより、上記建物
全体に加わる応力を監視することを特徴とする住宅管理
方法。
であって、建物の各階の床裏もしくは天井裏に、光ファ
イバ式加速度センサを配置したことを特徴とする住宅。
イバに対して、所定の検出信号を入力して、上記光ファ
イバの信号伝送特性の経時変化を監視することにより、
上記水回りの漏水の有無を監視することを特徴とする住
宅管理方法。
込んだ壁体において、上記外壁もしくは内壁と断熱材の
間に敷設した光ファイバに対して、所定の検出信号を入
力して、上記光ファイバの信号伝送特性の経時変化を監
視することにより、上記壁体内部の結露の有無を監視す
ることを特徴とする住宅管理方法。
ァイバに対して、所定の検出信号を入力して、上記光フ
ァイバの信号伝送特性の経時変化を監視することによ
り、上記床裏部分の温湿度環境変化を監視することを特
徴とする住宅管理方法。
イバに対して、所定の検出信号を入力して、上記光ファ
イバの信号伝送特性の経時変化を監視することにより、
上記建物の屋根裏部分の温湿度環境変化を監視すること
を特徴とする住宅管理方法。
た光ファイバに対して、所定の検出信号を入力して、上
記光ファイバの信号伝送特性の経時変化を監視すること
により、上記火気使用場所の火災発生の有無を監視する
ことを特徴とする住宅管理方法。
体化するように埋め込んだ光ファイバ群と、上記光ファ
イバ群のうちのいずれかに接続されて、光ファイバを用
いた建物の環境変化を測定するセンサ群と、上記光ファ
イバ群を通じて、上記センサ群の測定データを監視する
データ監視部とを備えたことを特徴とする住宅。
例を用いて説明する。図1は、本発明の住宅管理方法を
実施する住宅の骨組みの正面図である。この発明では、
この住宅1に経年変化などの状態を監視する監視部3を
設ける。この監視部3は、住宅の各所に張り巡らした光
ファイバ11〜15を利用して住宅の各部の状態情報を
取得する。モニタ部3は、ネットワーク4を通じてホス
トコンピュータ5に接続されている。ホストコンピュー
タ5は、データベース6と監視部7を備えている。
対象となる多数の住宅の情報を、適当な周期で定期的に
ネットワーク4を通じて取得し、これをデータベース6
に記憶させている。また、データベース6に記憶した過
去の検出信号と、今回検出をして取得した検出信号とを
比較することによって、光ファイバの信号伝送特性の経
時変化を判定できる。経時変化が著しければ、何らかの
事故が発生したと判断できる。監視部7はこのような判
断を行ない、例えば住宅の所有者に伝えたりあるいは住
宅のサービス業務を行なっている部門に通知する。
ク図である。上記の例では、ホストコンピュータ側でセ
ンサの出力を監視して集中管理をしている。しかし、住
宅ごとにモニタ部3で独自に住宅各部の状態を監視し
て、必要に応じて警報処理を行なうことが可能である。
図2の例は、独自の監視機能と、ホストコンピュータ側
への情報の伝達の両方の機能を持つモニタ部3の例を示
したものである。
として、歪み監視用光ファイバ11、加速度センサ12
及び漏水監視用光ファイバ14を表示した。これらはい
ずれも、スプライスボックス21を経て検出信号送信部
22と監視部23に接続されている。監視部23には、
受光部24と、信号変換部25、解析制御部26、記憶
部27及び通信制御部28が設けられている。また解析
制御部26は、表示部29を制御するように構成されて
いる。
いた様々なセンサを配置し、これらのセンサを柱等に埋
め込んだ光ファイバを通じてモニタ部3に接続する。図
2の例では、歪み監視用光ファイバ11と加速度センサ
12と漏水監視用光ファイバ14とを、スプライスボッ
クス21に接続した。歪み監視用光ファイバ11は、後
で説明するように建材の内部に埋め込まれており、建材
に様々なストレスが加わるとそのストレスの強度に応じ
て光信号の減衰量を変化させたり、あるいは波長特性を
変化させる。この変化を観察すれば、建材に曲がりや過
剰な荷重が加わった事を検出できる。
加速度を検出するためのもので、地震などの際に建物に
加わった加速度データの収集に重要な役割を果たす。漏
水監視用光ファイバ14は、外周に水が接触した場合
に、光伝送特性が変化することを利用したものである。
スプライスボックス21は、これらの光ファイバの接続
部を収納するための接続箱である。検出信号送信部22
は、歪み検出、加速度検出あるいは漏水検出のための光
信号を生成し、これをスプライスボックス21を介して
各センサ用の光ファイバに送り込む機能を持つ。
とか1日おきといった要領で、多数の光ファイバセンサ
に対して所定の検出信号を送信する。必要に応じて、所
定の波長の所定の強度の光信号に所定の変調をかける処
理を施す。光ファイバを利用したセンサが住宅各部に多
数存在したとしても、十分に長い時間間隔で順番に1箇
所ずつ検査を行なえば良い。この検出信号送信部22は
1つで良いし、2以上あってもよい。
ファイバに入力された信号が反射をして戻ってきたもの
を受け入れる部分である。この受光部24で光信号が電
気信号に変換される。信号変換部25は、例えばアナロ
グデジタル変換回路やレベル調整回路等から構成され
る。こうして所定の検出信号が得られると、これが解析
制御部26に送り込まれる。解析制御部26は、例えば
直前に測定した該当するセンサの出力を記憶していて、
今回測定した結果と比較する。そして、その比較の結果
著しく検出信号の内容が変化している場合には警告メッ
セージを生成する。この警告メッセージは表示部29に
表示される。こうして、モニタ部3は自動的に住宅の持
ち主に対して独自の警告をする。例えば、「1階の床に
水漏れがあります」といった警告を表示部29に表示す
る。表示部29は、家庭用のテレビジョンモニタでもよ
いし、パーソナルコンピュータでもよい。
た検出信号を、各センサの識別記号と共に記憶してお
く。このデータが蓄積されると、過去の同一箇所のデー
タと比較して、様々な警告や注意メッセージを自動的に
生成することが可能である。通信制御部28は、ホスト
コンピュータ5に対し、記憶部27に記憶したデータの
内容を送信する。
の例を示す。図の(a)は、集成材を用いた柱や梁の構
造を示す。この集成材30は、何枚かの薄い板を重ね合
わせて接着剤で貼り付けて製造されたものである。この
ような材料はコストも安く、丈夫で任意の装飾塗装等が
できる特色を持つ。この集成材30の薄い板の間に、光
ファイバ31が埋設してある。すなわち光ファイバ31
は、集成材30と固着一体化されている。光ファイバ3
1の端は、端末31Aと端末31Bとに分岐されてい
る。この分岐方法はよく知られた熱融着接続方法によ
る。端末31Aは、検出信号送信部22に接続される。
また、端末31Bは、受光部24に接続される。
感に動作する。集成材30の中に光ファイバ31を埋め
込んでおくと、集成材30に伸びや曲がりその他の応力
が加わった場合に、光ファイバ31も同時に変形して、
非常に敏感に光伝送特性を変化させる。この種の光ファ
イバケーブルを用いて建材の歪み検出を行なうとする場
合には、光ファイバを、建材の表面に貼り付けるのが一
般的である。しかしながら、その場合には、建材の曲が
り方によって光ファイバに歪みが発生したり弛みが生じ
たりする。また、光ファイバと建材との密着がわるくな
ることもある。
受けた場合に、湾曲した柱の内側に光ファイバが貼り付
けてある場合には光ファイバに伸びを耐える力は発生し
ない。また光ファイバに加わる曲げ応力も弱い。これに
対して、(a)に示す例では、光ファイバ31が柱や梁
に完全に埋め込まれているため、柱や梁がどのように力
を受けて歪んだとしてもその応力を敏感に検出すること
が可能になる。主に2階の梁などで、設計上大きな長期
荷重が予想される場所に設置すれば、クリープや乾燥収
縮による梁の変形を監視できる。また、筋かいに予め光
ファイバーを埋め込み歪みを計ることで、地震等で発生
する応力を監視して、損傷状況を把握できる。ラーメン
構造などでは、歪みを計ることで柱に加わる応力を計測
し損傷状態を監視できる。また、柱に埋め込んだ光ファ
イバーは、歪み検出用としてだけでなく、住宅の1階か
ら2階といった高さ方向の配線経路として利用できる。
示している。図の加速度センサ12に接続した光ファイ
バ10の端末が、(a)の場合と同様にして検出信号送
信部22や受光部24に接続される。この加速度センサ
12は、図1に示したように、建物の重心を通る鉛直線
の近傍に配置される。従って、建物の各階の重心に近い
床の裏や天井裏に配置される。このような場所に加速度
センサを配置すると、地震などの揺れに対し建物全体が
受けた加速度などの代表値を検出できる。即ち、どの建
物についても、各階の建物の重心を通る鉛直線上に加速
度センサを取り付けるようにして、その揺れを比較すれ
ば、各建物の地震に対する揺れや影響の程度を一定の基
準で比較評価できる。このため、上記加速度センサの検
出信号に基づく建物の振動特性は、そのまま建物の耐震
性などを評価するデータとして蓄積し利用できる。ま
た、地震時の各建物の応答を検知して、構造体の損傷状
況を監視できる。さらに、大地震発生の際に、監視対象
となっている多くの建物の加速度センサの検出信号を収
集して、瞬時に被災地域を特定し、救援活動のために利
用することもできる。
光ファイバの例を示す。図4の(a)は、屋根32の裏
側に光ファイバ13を配置したものである。この光ファ
イバ13は、検出感度を向上させるために、一次被覆を
残して全ての保護被覆を除去したものが好ましい。ま
た、吸水性の保護被覆を施したものが好ましい。これに
よって、例えば屋根32の雨漏りによって屋根32の内
側が濡れたような場合に、その漏水を検知できる。即
ち、屋根や壁の防水層の裏側に光ファイバを敷設すれ
ば、防水層の損傷によって水漏れが発生した場合にそれ
を検出できる。特に、漏れだした水の流下する場所は特
定できないほど広範囲に及ぶ。そこで、図の(b)に示
すように、破線のように各所から漏れだした水の流下す
るべき経路40を横切るように、長尺の光ファイバ30
を敷設するとよい。これにより、信頼性の高い監視がで
きる。床下空間に水漏れ検知光ファイバを敷設すること
ができる。なお、柱等に埋め込んだ光ファイバは、木材
の腐朽の原因となる水分状態を監視する効果もある。
を示す。光ファイバは結露を生じた場合にも結露による
水を検知して、著しい結露に対する対策に利用できる。
図の外壁33と内壁35との間には、断熱材34が配置
されている。この断熱材34と内壁35との間に、光フ
ァイバ14を敷設する。外壁33は、屋外側の壁仕上げ
材である。内壁35は室内側の壁仕上げ材である。この
光ファイバ14は、内壁35の内側の、断熱材34と内
壁35間に発生した結露を検出するために役立つ。もち
ろ、結露の発生しやすいどの部分に光ファイバを敷設し
てもよい。
の場合に高熱になると伝送特性が急激に変化したり、断
線をすることが知られている。従って、光ファイバは火
事などの検出も可能である。屋根裏や、壁や梁上、ある
いは2階と1階のとの間の床下空間に光ファイバを敷設
し、水漏れや火事の発生監視を行なうことが可能であ
る。台所など火気使用室や監視必要箇所の天井表面に設
置してもよい。
モニタ部の解析制御部26が、直前の測定値あるいは数
回前の測定値と今回の測定値とを比較し、両者が著しく
異なっている場合に警報を発生させる。また、あるい
は、長期間の測定値を比較して、その変化に急激な部分
があればこれを警告する。さらに、こうした測定の結果
得られたデータをホストコンピュータ5のデータベース
6に記憶させておく。ホストコンピュータ5の側は、所
定の判定処理を行なう。図1の監視部7がその処理を実
行する。
者に対しファクシミリやダイレクトメールあるいはその
他の通信手段を用いて通知される。またあるいは、住宅
メーカの保守管理担当者に通知される。これにより、住
宅の所有者は、建物の外観だけでなく内部まで充分に正
確に各種の環境変化に対する住宅の状態を監視できる。
従って、様々な不具合を早期に発見して対策をとること
が可能になる。また例えば火災検知用の光ファイバが火
災の発生を検知した場合に所有者に通知したり、あるい
は直接消防署に通知するといったシステムの実現も可能
である。
の正面図である。
である。
例説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 建材の内部に、建材と一体化するように
埋め込んだ光ファイバに対して、所定の検出信号を入力
して、前記光ファイバの信号伝送特性の経時変化を監視
することにより、前記建材に加わる歪みを監視すること
を特徴とする住宅管理方法。 - 【請求項2】 建物の構造材に使用される複数の建材の
内部に、当該建材と一体化するように埋め込んだ光ファ
イバに対して、所定の検出信号を入力して、各建材に埋
め込まれた前記光ファイバの信号伝送特性の経時変化を
相互に比較して監視することにより、前記建物全体に加
わる応力を監視することを特徴とする住宅管理方法。 - 【請求項3】 建物の重心を通る鉛直線の近傍であっ
て、建物の各階の床裏もしくは天井裏に、光ファイバ式
加速度センサを配置したことを特徴とする住宅。 - 【請求項4】 防水壁の裏面に敷設した光ファイバに対
して、所定の検出信号を入力して、前記光ファイバの信
号伝送特性の経時変化を監視することにより、前記水回
りの漏水の有無を監視することを特徴とする住宅管理方
法。 - 【請求項5】 外壁と内壁の間に断熱材を挟み込んだ壁
体において、前記外壁もしくは内壁と断熱材の間に敷設
した光ファイバに対して、所定の検出信号を入力して、
前記光ファイバの信号伝送特性の経時変化を監視するこ
とにより、前記壁体内部の結露の有無を監視することを
特徴とする住宅管理方法。 - 【請求項6】 建物の床下空間に敷設した光ファイバに
対して、所定の検出信号を入力して、前記光ファイバの
信号伝送特性の経時変化を監視することにより、前記床
裏部分の温湿度環境変化を監視することを特徴とする住
宅管理方法。 - 【請求項7】 建物の小屋裏に敷設した光ファイバに対
して、所定の検出信号を入力して、前記光ファイバの信
号伝送特性の経時変化を監視することにより、前記建物
の屋根裏部分の温湿度環境変化を監視することを特徴と
する住宅管理方法。 - 【請求項8】 火気使用場所の天井裏に敷設した光ファ
イバに対して、所定の検出信号を入力して、前記光ファ
イバの信号伝送特性の経時変化を監視することにより、
前記火気使用場所の火災発生の有無を監視することを特
徴とする住宅管理方法。 - 【請求項9】 建物の各部を構成する建材と一体化する
ように埋め込んだ光ファイバ群と、 前記光ファイバ群のうちのいずれかに接続されて、光フ
ァイバを用いた建物の環境変化を測定するセンサ群と、 前記光ファイバ群を通じて、前記センサ群の測定データ
を監視するデータ監視部とを備えたことを特徴とする住
宅。
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