JP2002140763A - 自転車レンタル方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】自転車のレンタルを極力無人で行うようにし、
今般、増加するレンタル希望者に格安で提供できる自転
車レンタル方法を提案する 【解決手段】自転車には、これをレンタル店から稼働で
きないようにする通信鍵３を設ける。通信鍵３は、本部
からの特定通信信号で解除可能である。レンタル希望者
は、自己の携帯電話１５で本部へ電話させる。携帯番号
は、自動で吸収できる。通信鍵を解錠の後自転車４をレ
ンタルし、通信鍵３を施錠するまでの間の時間によっ
て、レンタル料を定め、携帯電話の持ち主へ請求する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、新たな通信鍵やレ
ンタル本部並びに新規の通信手段を創案することによ
り、自転車を人手要らずでレンタルできる自転車レンタ
ル方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、放置自転車の増加対策、並びに外
出先での短距離の交通手段として、自転車のレンタル利
用が注目されている。従来，自転車をレンタルする時、
借手者は貸手者の居る場所でしか借りることができなか
った。逆に貸手者は常時駐在していなければ自転車を貸
すことはできなかった。自転車レンタルの経営では、レ
ンタル料金は比較的小さく設定されなけばならないので
１台、２台等少ない数のレンタルでは採算が合わず、経
営できなかった。又、多数の自転車を取り扱う場合で
も、接客に相応の費用を要する点から採算を合わすのが
困難であった。加えて、多数の駐輪場で多数の自転車を
取り扱うのは、採算上より困難であった。にも拘らず、
自転車レンタルを希望する者の数は上記理由で増加の傾
向にある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に鑑み
て、本発明は、街角のあちこちに或いは観光地やマンシ
ョンその他各種設備に、数に関係なく人手要らずのレン
タルを行うことができる自転車レンタル方法を提供する
ことを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
ができる本発明の自転車レンタル方法は、適宜防犯カメ
ラ等の防犯装置を備えた自転車レンタル店の駐輪場に、
特定の通信信号の入力により解錠可能の通信鍵を備えた
１又は複数のレンタル用自転車を配置し、自転車レンタ
ルを希望する者（貸手者）が、自己の携帯電話で貸手者
でなくレンタル本部に通信し、希望の自転車ナンバーを
指定したとき、前記本部では、前記レンタル希望者が指
定する自転車に対し前記特定の信号を出力し、前記通信
鍵を解錠して、当該自転車をレンタル可能とすることを
特徴とする。

【０００５】本発明の実施では、予め貸手者と本部で、
借手者から本部に電話があったとき、その番号を本人識
別情報として記録し、前記通信鍵を解錠することが約束
されている。又、借手者に対しては、レンタル料等は当
該携帯電話の所有者に請求する旨が伝えられている。通
信鍵は、本部より発信された特定の通信信号で解錠でき
るものであればよく、例えば駐輪機のタイヤロックを解
錠するものや、自転車自身に取り付けた鍵装置を解錠す
るものであってもよい。

【０００６】有線で解錠するには、所定の回線に信号を
流すだけでよい。無線の場合は、各通信鍵に信号識別手
段を備える必要がある。携帯電話から出力される音声を
変換装置に通じ信号を流し、解除することも考えられ
る。

【０００７】携帯電話は、ＰＨＳその他電話機能のある
モバイルなら何でもよく、本部に対する電話は、実際の
通話を行うものでなくとも文字転送装置等のインターネ
ット経由であってもよい。識別能力が高いこと、すなわ
ちパーソナル特定機能を有することが条件である。通話
では、借りた自転車のナンバーとレンタル予定時間を聞
く。文字情報では、これらの事項を数値入力させる。通
話による音声を変換装置を通じ数値入力させることも考
えられる。

【０００８】本発明では、自転車レンタルを希望する借
り手者が、あらかじめ定めた手順によって、本部に電話
し、自転車ナンバーを指定すると、本部は、無条件ある
いは会話等による何らかの条件を入力させて、前記通信
鍵を解錠する。解錠に要する時間は、無条件の場合、電
話をかけると瞬時となる。これにより、レンタル希望者
は、自転車の前記通信鍵が解錠されるので、無人のレン
タル店から指定の自転車を持ち出すことができる。

【０００９】また、本発明では、前記自転車レンタルの
料金を、前記レンタルを希望するものが、前記通信鍵を
解錠の後、自転車をレンタルし、前記通信鍵を施錠する
までの間の時間に基づいて算定し、算定された料金を、
前記携帯電話の所有者に請求することを特徴とする。本
請求方法については、案内書等の中であらかじめ借り手
者に通知しておけばよい。一般にレンタル料金は、一時
間１００円あるいは一日３００円等に相当低額な値にな
るので、請求書を発行するのは大変である。そこで、こ
のような定額料金については、電話会社と契約し、携帯
電話の電話代請求書に加算して請求することも可能であ
る。施錠は、借り手者が行うのではなく、返却のときに
再度電話させて、再度通信鍵を作動させるようにするこ
ともできる。

【００１０】さらに本発明では、前記自転車には、自己
の位置を発信するＧＰＳその他の発信機が搭載され、地
図上で自転車の現在地が表示されることを特徴とする。
ゆえに自転車の現在地を常時監視できるので、放置等悪
質な利用状況を監視でき、回収処理を円滑に行うことが
できる。自転車のレンタル中におけるパンク等故障や大
掛かりな破損が発生した場合には、保険会社との交渉を
含めて、前記携帯電話の所有者に対し、限度額を定め
て、損害請求することなども可能である。

【００１１】本発明は、これらの事項を基本として、十
分実施可能であり、無人または有人の本部を中心とし
て、その下に多数のレンタル地ないしレンタル店を配置
し、各レンタル店等で無人のレンタル業務を遂行するこ
とが可能である。レンタル店を本部が兼ね直営とするこ
とも可能である。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を示す図１
において、各レンタル店１には複数の駐輪機２が設置さ
れ、各駐輪機２に設けた通信鍵３により前タイヤを固定
されて各自転車４が配列されている。自転車４には通常
の自転車用の鍵を別途付属させておいてもよい。この鍵
はレンタル中に自転車をロックするのに利用される。前
期自転車４には、前方に編み籠が設けられているが、そ
の前方には自転車ナンバーを示す文字が表示され、その
下にその番号内容を示すバーコード５が示されている。
一方、前記駐輪機２には、ＣＰＵ１０（図２参照）を内
蔵する制御装置６が設けられており、制御装置６は、通
信鍵３、バーコード５を読み取り可能にするバーコード
リーダー７、防犯カメラ８、レンタル店１の電話機９と
それぞれ接続されている。電話機９との接続は有線でな
くとも無線式であってもよい。

【００１３】前記制御装置６の詳細を図２に示す。図示
のように、制御装置６は、ＣＰＵ１０に適宜インターフ
ェイスを介して送受信部１１、バーコードリーダー５、
撮像処理部１２、解錠処理部１３を接続して成る。制御
装置６は、送受信部１１により特定の解錠信号Ｉ−ＯＰ
ＥＮが入力されたとき、通信鍵３を作動させ、自転車４
を駐輪機２から持ち出せるようロック解除する。また、
通信鍵３の解錠、施錠のタイミングに合わせて防犯カメ
ラ８を作動させ、５分間の撮影写真画像を記録し、ビデ
オテープ（図示せず）に収める。さらに、バーコードリ
ーダー５で自転車４の前方に示されているバーコード５
がリードされたとき、その自転車が解錠前のものと同一
であることを判別することができる。

【００１４】図１において、レンタル店１には、プリペ
イドカード、現金カード、ローンカード等のカードと通
信可能になるカード読み取り機や金銭入出機等、付属設
備１４が配置されることもある。しかしながら、これら
の設備は、比較的多額の費用を必要とし、数台の自転車
を扱うような小規模のレンタル店１では配置されること
はない。図示のレンタル店１の中央に示される携帯電話
１５は、レンタルを希望する借り手者（図示せず）が所
有するものである。通信ネット１６は一般的な電話網や
インターネット回線を示す。

【００１５】図３に示す本部コンピュータ１７は、国内
のいずれかの地に１台設置されるが、バックアップとし
て２台設置されることもある。これに対し、レンタル店
１は、全国の各地、各施設、各設備等のレンタル需要が
ありそうな場所に、自転車４が必要な台数だけを配送さ
れ、設置される。加えて、新設マンションの自転車置場
の近くにレンタル用の駐輪場が設置され、ここにマンシ
ョン住人を対象とする会員制のレンタルシステムが構築
されることもある。一般的には、本部１８が各地のレン
タル業者と提携して、本システムは稼働されるのでレン
タル店１の数は数百ないし数千箇所に及ぶものと推定さ
れる。

【００１６】前記本部１８のコンピュータ１７は、電話
受付部１９、文字情報受付部２０を有し、インターネッ
トにも対応できるようになっている。コンピュータ１７
は、解錠信号送信部２１、異常対応部２２、記録処理部
２３、清算処理部２４、請求処理部２５を有する。前記
解錠信号送信部２１は、前記レンタル店１の電話９を介
し、制御装置６に所要自転車の通信鍵３を開けるよう信
号出力するものである。基本的には、電話受付部１９，
文字情報受付部２０で、携帯電話１５の番号が知らさ
れ、自転車のナンバー指定があったらその時点でその自
転車の通信鍵３を解錠する。

【００１７】記録処理部２３は、図３に示すように、電
話のあった携帯番号ごとに、レンタル店Ｎｏ（駐輪機Ｎ
ｏ）、自転車Ｎｏ、解錠時刻、施錠時刻等を記録する。
精算処理部２４、請求処理部２５は、これらの記録に併
せて請求額、領収内容を定め、適宜集計処理する。集計
は、電話料金の請求に合わせ、その数日前に集計してお
くようにする。

【００１８】異常対応部２２は、レンタル店１やインタ
ーネットの通報等により、異常が生じた場合に適切に対
応する。例えば、破損、パンク等があった場合には、集
計値にペナルティを加算する等である。また、自転車４
が放置され、返却されない場合は、図１に示す自転車４
に取付けた発信機２７からの発信により、地図上で該自
転車４の現在位置が表示され、自転車運搬車（図示せ
ず）にて回収の指示をし、該自転車４の借り手者へ経費
の請求する等の対応もする。

【００１９】前記レンタル店１の入り口には、図４に示
す案内板２６が掲げられている。案内板２６に示される
ように、本システムの利用方式は極めて単純で、公益性
をもったものである。案内板２６の内容を示すと、シス
テム概要として携帯電話で電話すれば、レンタルでき、
元どおり返却すれば、ペナルティなしで安い料金が電話
代と共に請求されることが示されている。また、異常の
ときは、弁済が必要である旨も記載されている。

【００２０】前記携帯電話１５は、携帯電話１５のイン
ターネット機能を使えるので、この場合には注文のため
に要す料金は、数円程度と極めて安価な値段で行える。
また当然、コミュニケーションも行える。基本的には、
本部に複数人のオペレーターないし管理者が常駐するこ
とが予定される。

【００２１】レンタル店１は、基本的には無人であるの
で、人件費が不要であり、格安料金が設定できる。唯
一、携帯電話１５を他人のものを使用した場合には、対
応困難であるが、このような事例は極めてまれなことで
あると考えられるので、保険業者と提携の上、検討すれ
ば解決可能である。

【００２２】図５に借り方手順のフローチャートを示し
た。ステップ５０１で携帯電話１５で本部１８へ電話
し、指定の自転車４のナンバーを入力すると、ステップ
５０２で本部からの特定信号で、指定の自転車４をロッ
クしている通信鍵３が解錠される。そこで、借り手者
は、指定の自転車４を持ち出し、レンタル開始できる。
ステップ５０３で所要時間が経過し、自転車４を返却し
ようとすると、ステップ５０４を介して、５０４で返却
処理する。返却処理とは、通信鍵３の施錠である。これ
らの手続きにより、本部１８では、本部コンピュータ１
７が既述の処理を行って請求書を発送してくるので、ス
テップ５０６により後日、電話代で支払いすれば全て修
了である。ステップ５０４で悪気を起こし、ステップ５
０７で設置すればステップ５０８で課金請求されてステ
ップ５０９で支払いを余儀なくされる。この間に別途の
手順で自転車は回収される。これら課金処理のために
は、コンピュータ１７は完全無人化するのは好ましくな
く、本部１８滞在の管理人に、各レンタル店１とコミュ
ニケーションしながら処理すべきである。

【００２３】図６は、貸し方の手順のフローチャートを
示した。ステップ６０１で、携帯電話１５よりのレンタ
ル注文があると、指定の自転車４を解錠する。ステップ
６０２では、レンタル時間を計測し、ステップ６０４で
異常が確認されなければ、ステップ６０４で通常料金を
計算し請求する。異常の場合は、ステップ６０５で相応
の課金分を行い請求する。ステップ６０６で領収すれ
ば、１０％程度の手数料を差し引いて、各レンタル店１
へ支払いをする。

【００２４】以上により、本発明では、簡易明瞭で使い
勝手のよい自転車レンタルシステムが完成される。しか
も、レンタル作業は、ほとんど全てを無人レベルで行
い、各レンタル店においては、無人で留守でもレンタル
できる。レンタル店のオーナー、マンションの管理人、
本部が指定したレンタル自転車の管理人は、無人レンタ
ルシステムの稼動状況や、座席の清掃作業をする程度で
よい。別の見方をすれば、スーパーや自転車店や銀行等
の各種店舗の軒先等に、１台または数台の自転車を置
き、これをレンタル業務に充当することも可能である。
結局、街の各所に、レンタル店を散在できるので、利用
者側は、いつでもどこでも借りることが可能となり、と
ても便利である。しかも料金は、基本的には無人式であ
るので、格安に設定できる。

【００２５】以上示した実施形態では、通信鍵３を駐輪
機２に設置したが、これは自転車４に直接設置すること
も可能である。ただし、この状態では、電源も問題であ
り、野放しの自転車をロックし、レンタル料の増加を停
止することも可能になり、放置を助長しかねないので、
駐輪機２へ設置の方が好ましい。

【００２６】防犯カメラ８には、音声も記録できるよう
にしておくべきであることは当然である。何らかの問題
発生のときに、本部１８がレンタル店１と共に解決する
のに役に立つ。

【００２７】図１に示した付属設備（カード読取機また
は金銭入出機）１４を用いての自転車のレンタル方法
は、大型で，高価になり、昨今の物価の低迷状態から見
て、よき商売として足りうることには疑問があり、本発
明による携帯電話１５を用いての格安レンタル方法が、
推奨されるべきものである。

【００２８】自転車ナンバーを確定するための方式は、
バーコード５とバーコードリーダー７に限定されない。
無線交信で自動的に行ってもよい。ただし、無線交信に
よる経費が、自転車レンタル方法の価格を、押し上げな
いことが条件である。

【００２９】本発明は、自転車についてのレンタル方法
であるが、貸しボート等、免許不用で、無人レンタル方
法でも、安全上問題がないような場合には、これらに適
用可能である。

【００３０】

【発明の効果】以上のとおり、本発明は、自転車レンタ
ルを希望するものが、自己の携帯電話でレンタル本部に
通信し、希望の自転車を解錠して、レンタル可能とする
人手要らずのレンタル方法であるので、小規模でも経営
可能となり、観光地では、当然のこと、街角のあちこち
で、レンタル店を出すことができる。レンタル本部も、
解錠作業を、ほとんど無人状態で可能であり、その分レ
ンタル料金を割安に設定でき、各場所で広く利用でき
る。また、レンタル料金を、携帯電話の所有者に請求す
る場合、電話会社と契約して、電話料金と共に請求でき
るようにすれば、小さな金額であっても、滞りなく請
求、領収、処理できる。さらに自転車に発信機を搭載
し、現在地を管理すれば、自転車の放置等の事故が減少
し、円滑なレンタルが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の自転車レンタル方法を実施した場合の
自転車レンタルシステムの全体概要を示すブロック図で
ある。

【図２】上記システムの各自転車に対して配置される制
御装置の構成を示すブロック図である。

【図３】上記システムの本部コンピュータ上の記録処理
部処理内容を示す説明図である。

【図４】上記システムのレンタル件に設置する案内板の
正面図である。

【図５】上記システムにおける借り手者の借方を示すフ
ローチャートである。

【図６】上記システムにおける借り手者（レンタル店及
び本部）の貸方を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ レンタル店 １５ 携帯電
話 ２ 駐輪機 １６ 通信ネ
ット ３ 通信鍵 １７ 本部コ
ンピュータ ４ 自転車 １８ 本部 ５ バーコード １９ 電話受
付部 ６ 制御装置 ２０ 文字情
報受付部 ７ バーコードリーダー ２１ 解錠信
号送信部 ８ カメラ ２２ 異常対
応部 ９ レンタル店の電話 ２３ 記録処
理部 １０ ＣＰＵ ２４ 精算処
理部 １１ 送受信部 ２５ 請求処
理部 １２ 撮像処理部 ２６ 案内板 １３ 解錠処理部 ２７ 発信機 １４ 付属設備（カード読取機または金銭入出機）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０８Ｇ 1/00 Ｇ０８Ｇ 1/00 Ｚ 1/13 1/13 Ｈ０４Ｑ 7/38 Ｈ０４Ｂ 7/26 １０９Ｒ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】適宜防犯カメラ等防犯装置を備えた自転車
   レンタル用の駐輪場に、特定の通信信号の入力により解
   錠可能の通信鍵を備えた１又は複数のレンタル用自転車
   を配置し、自転車レンタルを希望するものが、自己の携
   帯電話でレンタル本部に通信し、希望の自転車のナンバ
   ーを指定したとき、前記本部では、前記レンタル希望者
   が指定する自転車に対し前記特定の信号を出力し、前記
   通信鍵を解錠して所要の自転車をレンタル可能とするこ
   とを特徴とする携帯電話による自転車レンタル方法。
2. 【請求項２】請求項１に記載の自転車レンタル方法にお
   いて、前記自転車レンタルの料金は、前記レンタルを希
   望するものがレンタルされた自転車を返却し前記通信鍵
   を施錠するまでの間の時間に基づいて算定され、算定さ
   れた料金は、前記携帯電話の所有者に請求されることを
   特徴とする自転車レンタル方法。
3. 【請求項３】請求項１に記載の自転車レンタル方法にお
   いて、前記自転車には、自己の位置を発信する発信機が
   搭載され、地図上で自転車の現在位置が管理されること
   を特徴とする自転車レンタル方法。