JP2002139360A - 感熱式流量センサ - Google Patents

感熱式流量センサ

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JP2002139360A
JP2002139360A JP2000332348A JP2000332348A JP2002139360A JP 2002139360 A JP2002139360 A JP 2002139360A JP 2000332348 A JP2000332348 A JP 2000332348A JP 2000332348 A JP2000332348 A JP 2000332348A JP 2002139360 A JP2002139360 A JP 2002139360A
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flow rate
cavity
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flow sensor
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Fumiyoshi Yonezawa
史佳 米澤
Hiroyuki Uramachi
裕之 裏町
Shingo Hamada
慎悟 濱田
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Mitsubishi Electric Corp
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    • G01F1/688Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow using a particular type of heating, cooling or sensing element
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性が高く、流量計測精度及び感度の良い
感熱式流量センサを得る。 【解決手段】 支持体16の収納部18底面に、流量検
出素子14を接着剤15により固定するための接着面2
4と、流量検出素子14を保持するための設置面25a
及び25b、流量検出素子14裏面のキャビティ13全
域を塞ぐように隆起した突出面26を設ける。これによ
り、吸入流体が増加し大流量になった場合でも、キャビ
ティ13周辺は突出面26により塞がれており、被計測
流体が流量検出素子14裏面と支持体16の隙間に流れ
込まないため、流量計測精度が向上する。また、突出面
26を流量検出素子14のキャビティ13の面積よりも
大きく形成することで底流防止の効果が得られるため、
流量検出素子14の組み付け性が向上し、大量生産にも
適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば内燃機関の
吸入空気量を計測する場合等に用いられる感熱式流量セ
ンサに関し、詳しくは発熱体あるいは発熱体によって加
熱された部分からの熱伝達現象に基づいて被計測流体の
流速あるいは流量を計測するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の感熱式流量センサに用
いられるダイアフラム構造を有する流量検出素子を示す
平面図、図17は図16中A−Aで示す部分の断面図で
ある。図において、14は流量検出素子で、厚さ約0.
4mmのシリコンよりなる平板状基材1の表面に、厚さ
1μmの窒化シリコン等よりなる絶縁性の支持膜2がス
パッタまたはCVD等の方法で成膜され、その上に厚さ
0. 2μmの白金等の感熱抵抗膜よりなる発熱体3が蒸
着やスパッタ等の方法で着膜されている。発熱体3には
写真製版、ウエットあるいはドライエッチング等の方法
を用いて電流路であるパターンが形成されている。ま
た、厚さ0. 2μmの白金等の感熱抵抗膜よりなる流体
温度検出体4も同様の方法で形成されている。さらに、
発熱体3及び流体温度検出体4の上には、厚さ1μmの
窒化シリコン等よりなる絶縁性の保護謨5がスパッタま
たはCVD等の方法で成膜されている。発熱体3は、接
続部9a、9b、リード部7a、7dを経て外部との電
気的接続を行うための電極8a、8dとつながってい
る。また、流体温度検出体4はリード部7b、7cを経
て電極8b、8cとつながっている。電極8a〜8dの
部分はワイヤボンディング等の方法で外部との電気的接
続をはかるため、保護膜5が除去されている。さらに、
平板状基材1の支持膜2が形成されている面とは反対に
形成された裏面保護膜10にエッチングホール11を形
成後、例えばアルカリエッチング等を施し、空洞部であ
るキャビティ13を形成して流量検出用ダイアフラム1
2が構成されている。なお、矢印6は、被計測流体の流
れ方向を表している。
【0003】さらに、例えば特開平10―142020
号公報に記載されているように、平板状の流量検出素子
14を被計測流体中に略平行あるいは所定の角度に設置
する場合には、キャビティ13近傍に発生する流体の乱
れや流量検出素子14の前縁部で生じる剥離などを抑制
するため、流量検出素子14は支持体の収納部に設置さ
れる。図18に示すように、支持体16は、流量検出素
子14を収納する凹状の収納部18を有し、ベース部材
20上に配設されたターミナル17を介して検出回路基
板と電気的な接続がなされる。なお、図中、19はワイ
ヤ、21はカバーである。このようなダイアフラム構造
を有する流量検出素子については、例えば特開平4−2
967号公報等でも提示されており公知である。図19
は、上記のような従来の感熱式流量センサの構造を示す
正面図、図20は図19中B−Bで示す部分の横断面図
である。被計測流体の主通路101内に検出管路100
が設置され、この検出管路100内に支持体16に装着
された流量検出素子14が配設される。なお、図中、1
02は検出回路基板104を収納するケース、103は
コネクタ、105はシールド部材である。
【0004】次に、従来の感熱式流量センサの検出回路
を図21に示す。検出回路基板104は、一般的な定温
度差制御の構成がなされており、検出回路は発熱体3と
流体温度検出体4とを含むブリッジ回路となっている。
図中、R1〜R5は固定抵抗、OP1、0P2は演算増
幅器、TR1、TR2はトランジスタ、BATTは電源
である。発熱体3と流体温度検出体4を除く検出回路は
検出回路基板104上に構成されている。検出回路は図
中のa点とb点の電位を略等しくするように駆動し、発
熱体3の加熱電流IHを制御する。被計測流体の流速が
速くなると、発熱体3から被計測流体への熱伝達量が増
えるため発熱体3への加熱電流IHは増加する。この加
熱電流IHを抵抗R3の両端で電圧Voutとして検出
することで、流速あるいは流量情報が得られ、図19に
示すコネクタ103を介してECU(electronic contr
ol unit )へ伝達することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の感
熱式流量センサの構造では、流量検出素子14を支持体
16の収納部18に装着する場合、小流量域では被計測
流体は流量検出素子14の表面のみを流通するが、大流
量域では流量検出素子14と支持体16の収納部18の
隙間に被計測流体が流れ込み(以下、これを底流と称
す)、流量検出精度の低下を招くという問題があった。
図22及び図23は、底流を説明する図である。図にお
いて、22は被計測流体の流れ、23は底流の流れを示
している。このような問題を解決するために、例えば特
開平9−26343号公報では、支持体の収納部内に流
量検出素子の周縁に沿って溝状のスロットを設けて、大
流量域で生じる底流が流量検出素子へ直接あたらない構
造としている。しかし、スロットに導かれた底流がキャ
ビティとの隙間に回り込む場合があるため、底流を十分
に防止できなかった。さらに、特開2000−2573
号公報では、支持体の収納部側面に流量検出素子の上流
側あるいは下流側の側面を当接させて、底流防止を図る
ことが提示されているが、流量検出素子を接着剤にて収
納部底面に固定する際、接着剤の硬化時にわずかながら
流量検出素子が動くため、収納部側面へ完全に当接させ
ることは難しく、また収納部側面と流量検出素子側面の
寸法精度及び面粗度などを非常に厳しく管理する必要が
あり、生産性が低いという問題があった。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、生産性が高く、流量計測精度及
び感度の良い感熱式流量センサを得ることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる感熱式流
量センサは、平板状基材の表面に感熱抵抗膜よりなる発
熱体が形成され、この発熱体の下部に平板状基材を部分
的に除去して空洞部が形成されたダイアフラムを有する
流量検出素子と、この流量検出素子を装着する凹状の収
納部を有し、被計測流体が流通する管路に設置される支
持体を備えた感熱式流量センサであって、支持体の収納
部底面に、流量検出素子裏面の空洞部を塞ぐように隆起
した突出面を設けたものである。また、突出面は、空洞
部全域を塞いでいるものである。また、突出面は、空洞
部の一部を塞ぎ、その他の部分を開放しているものであ
る。さらに、突出面は、空洞部の一部である発熱体のパ
ターン下部に相当する部分を塞いでいるものである。
【0008】また、平板状基材の表面に感熱抵抗膜より
なる発熱体が形成され、この発熱体の下部に平板状基材
を部分的に除去して空洞部が形成されたダイアフラムを
有する流量検出素子と、この流量検出素子を装着する凹
状の収納部を有し、被計測流体が流通する管路に設置さ
れる支持体を備えた感熱式流量センサであって、支持体
の収納部底面に、流量検出素子裏面の空洞部周縁を覆う
ように隆起した突出面を設け、この突出面は空洞部の外
周よりも外側で傾斜面を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下に、本発明の
実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明
の実施の形態1における感熱式流量センサの支持体を示
す要部斜視図である。また、図2は図1中A−Aで示す
部分の断面図、図3は図1中B−Bで示す部分の断面
図、図4は図1中C−Cで示す部分の断面図であり、そ
れぞれ(a)は支持体のみ、(b)は流量検出素子を装
着した状態を示している。図において、14は従来と同
様の流量検出素子(図16参照)で、平板状基材1の表
面に感熱抵抗膜よりなる発熱体3が形成され、この発熱
体3の下部に平板状基材1を部分的に除去して空洞部で
あるキャビティ13が形成された流量検出用ダイアフラ
ム12を有するものである。また、16は本実施の形態
における支持体で、従来の支持体と同様にターミナル1
7や流量検出素子14を装着する凹状の収納部18を有
し、ベース部材20に取り付けられ、被計測流体が流通
する管路に設置される。なお、流量検出素子14は、接
着剤15により支持体16に固定されている。本実施の
形態では、支持体16の収納部18底面に、流量検出素
子14裏面のキャビティ13全域を塞ぐように隆起した
突出面26を設けたものである。
【0010】本実施の形態における支持体16の収納部
18の構造について、図1及び図2を用いて説明する。
凹状の収納部18の底面には、流量検出素子14を接着
剤15により固定するための接着面24と、流量検出素
子14を保持するための設置面25a及び25b、さら
に流量検出素子14裏面のキャビティ13全域を塞ぐよ
うに隆起した突出面26が設けられている。接着面24
上には接着剤15を塗布した後、流量検出素子14を装
着するため、接着面24は設置面25a、25bよりも
接着剤15の厚さ分だけ低く形成されている。これによ
り流量検出素子14は支持体16の表面と略同面に設置
される。また、突出面26は、流量検出素子14のキャ
ビティ13の面積よりも若干大きく形成されており、キ
ャビティ13全域を塞いでいる。接着面24、設置面2
5a、25b及び突出面26と接する部分以外は、流量
検出素子14裏面と底面27の間には空間が設けられて
おり、流量検出素子14が支持体16に接触しないよう
に構成されている。
【0011】以上のように構成された感熱式流量センサ
における被計測流体の流れについて図3及び図4を用い
て説明する。なお、図中、22は被計測流体の流れ、2
3は流量検出素子14裏面と支持体16の収納部18の
隙間に被計測流体が流れ込んだ底流の流れを示してい
る。本実施の形態における感熱式流量センサでは、吸入
流体が増加し大流量になった場合、支持体16の底面2
7と流量検出素子14裏面の空間においては底流が発生
するが(図3(b))、キャビティ13周辺は突出面2
6により塞がれており、底流は発生しない(図4
(b))。これにより、流量計測精度を向上することが
できる。さらに、本実施の形態によれば、従来例(特開
2000−2573号公報)のように、収納部1 8の
側面と流量検出素子14の側面の位置関係を厳密に管理
しなくても、突出面26を流量検出素子14のキャビテ
ィ13の面積よりも大きく形成することで底流防止の効
果が得られるため、流量検出素子14の組み付け性が向
上し、大量生産にも適している。
【0012】実施の形態2.図5は、本発明の実施の形
態2における感熱式流量センサの支持体を示す要部斜視
図である。また、図6は図5中D−Dで示す部分の断面
図、図7は図5中E−Eで示す部分の断面図、図8は図
5中F−Fで示す部分の断面図、図9は図5中G−Gで
示す部分の断面図であり、それぞれ(a)は支持体の
み、(b)は流量検出素子を装着した状態を示してい
る。図において、26aは支持体16の収納部18底面
に設けられた突出面であり、流量検出素子14裏面のキ
ャビティ13の一部を塞ぎ、その他の部分を開放してい
る。また、3は感熱抵抗膜よりなる発熱体、12は流量
検出用ダイアフラムを示している。なお、図中、同一、
相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。本実施
の形態では、特にキャビティ13の一部である発熱体3
のパターン下部に相当する部分を塞ぐように、支持体1
6の収納部18底面に突出面26aを設けたものであ
る。これにより、上記実施の形態1よりも、流量検出素
子14と支持体16の接触部が少ない構造となってい
る。
【0013】流量センサの感度は、発熱体3で生じる全
ジュール熱のうち、被計測流体によって奪われる熱量が
多いほど良くなる。言い換えれば、流量検出素子14か
ら支持体16に伝導する熱量が少ないほど感度が良くな
る。上記実施の形態1では、流量検出素子14のキャビ
ティ13全域を塞ぐように突出面26を形成することに
より、底流を確実に防止することができるが、その反
面、流量検出素子14から支持体16への熱伝導による
熱損失分が大きいため、流量センサとしての感度が低下
する傾向にある。このため、本実施の形態では、流量検
出素子14の発熱体3下部に相当するキャビティ13の
一部を塞ぐように突出面26aを形成することで、流量
検出素子14から支持体16への熱伝導量を抑え、流量
センサとしての感度低下を抑制した。
【0014】また、図7〜図9に示すように、本実施の
形態における支持体16の構造によれば、流量検出素子
14裏面の通路に通気抵抗差が生じる。流体は通気抵抗
の小さい部分により多く流れるため、キャビティ13の
特に発熱体3下部に相当する部分以外の通路に流体が流
れ込む。すなわち、吸入流体の増加とともに底流が発生
した場合(図7(b))、キャビティ13部分は底流の
入口通路が狭いため底流23の侵入を抑制でき(図8
(b))、さらに、キャビティ13の発熱体3下部に相
当する部分には底流通路がないため、底流の侵入はほと
んど無い(図9(b))。よって、流量検出素子14の
発熱体3近傍では底流の影響を受けにくく、流量計測精
度が低下することはない。また、上記実施の形態1で
は、突出面26によりキャビティ13全域を塞ぐ構造の
ため、雰囲気温度の極度の高低により、キャビティ13
内に密閉された流体が膨張・収縮し、流量検出素子用ダ
イアフラム12を変形させることが懸念されるが、本実
施の形態では、図10に示すように、突出面26aがキ
ャビティ13を部分的に開放した構造になっているた
め、流量検出用ダイアフラム12を変形させることがな
く、安定して流量検出が行える。
【0015】実施の形態3.図11は、本発明の実施の
形態3における感熱式流量センサの支持体を示す要部斜
視図である。また、図12は図11中H−Hで示す部分
の断面図、図13は図11中J−Jで示す部分の断面
図、図14は図11中K−Kで示す部分の断面図であ
り、それぞれ(a)は支持体のみ、(b)は流量検出素
子を装着した状態を示している。さらに、図15は流量
検出素子14のキャビティ13周辺を示す要部拡大断面
図である。図において、26bは支持体16の収納部1
8底面に設けられた突出面であり、流量検出素子14裏
面のキャビティ13周縁を覆うように隆起しており、キ
ャビティ13の外周よりも外側で傾斜面28を有するも
のである。なお、図中、同一、相当部分には同一符号を
付し、説明を省略する。
【0016】上記実施の形態2で説明したように、流量
センサとしての感度を向上するためには、流量検出素子
14から支持体16への熱伝導量を抑える必要があり、
流量検出素子14と支持体16は接触部が少ない方が好
ましい。しかしながら、従来の流量センサにおいては、
キャビティ13周辺の底流の流れは流量検出用ダイアフ
ラム12側へと流れ込み(図23参照)、時としてキャ
ビティ13内で旋回渦が生じ、その結果、流量計測精度
の低下を招いていた。本実施の形態では、キャビティ1
3周縁を覆う突出面26bを設置面25a、25bより
わずかに低く形成し、さらにキャビティ13の外周より
も外側で傾斜面28を有する構造としている。このよう
な構造においては、底面27または突出面26bと流量
検出素子14の裏面に隙間があるため底流が発生するが
(図13(b))、突出面26bに傾斜面28を設けた
ことにより底流のベクトルが収納部18の底面27側へ
向かう(図14(b)、図15)。このため、流量検出
用ダイアフラム12の周囲では底流の影響を著しく抑制
することができ、流量センサとしての感度が向上すると
ともに、流量計測精度も確保することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、支持体
の収納部底面に、流量検出素子裏面の空洞部を塞ぐよう
に隆起した突出面を設けたので、被計測流体が空洞部内
に流入するのを防止することができ、流量計測精度が向
上する。
【0018】また、突出面を、空洞部の一部を塞ぎ、そ
の他の部分を開放するように設けることにより、被計測
流体が空洞部内に流入するのを抑制するとともに、空洞
部内に密閉された被計測流体が膨張・収縮し、ダイアフ
ラムを変形させることを防止することができるので、流
量計測精度が向上する。
【0019】また、突出面を、空洞部の一部である発熱
体のパターン下部に相当する部分を塞ぐように設けるこ
とにより、流量検出素子から支持体への熱伝導量を抑制
し、且つ被計測流体が空洞部内に流入するのを抑制でき
るため、流量センサとしての感度向上と流量計測精度の
向上が図られる。
【0020】また、支持体の収納部底面に、流量検出素
子裏面の空洞部周縁を覆うように隆起した突出面を設
け、この突出面は空洞部の外周よりも外側で傾斜面を有
するようにしたので、流量検出素子から支持体への熱伝
導量を抑制し、且つ被計測流体が空洞部内に流入するの
を抑制できるため、流量センサとしての感度向上と流量
計測精度の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1である感熱式流量セン
サを示す要部斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1である感熱式流量セン
サを示す断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1である感熱式流量セン
サを示す断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1である感熱式流量セン
サを示す断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態2である感熱式流量セン
サを示す要部斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態2である感熱式流量セン
サを示す断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態2である感熱式流量セン
サを示す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態2である感熱式流量セン
サを示す断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態2である感熱式流量セン
サを示す断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態2である感熱式流量セ
ンサを示す要部平面図である。
【図11】 本発明の実施の形態3である感熱式流量セ
ンサを示す要部斜視図である。
【図12】 本発明の実施の形態3である感熱式流量セ
ンサを示す断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態3である感熱式流量セ
ンサを示す断面図である。
【図14】 本発明の実施の形態3である感熱式流量セ
ンサを示す断面図である。
【図15】 本発明の実施の形態3である感熱式流量セ
ンサを示す要部拡大断面図である。
【図16】 従来の感熱式流量センサの流量検出素子を
示す平面図である。
【図17】 従来の感熱式流量センサの流量検出素子を
示す断面図である。
【図18】 従来の感熱式流量センサを示す要部斜視図
である。
【図19】 従来の感熱式流量センサを示す正面図であ
る。
【図20】 従来の感熱式流量センサを示す横断面図で
ある。
【図21】 従来の感熱式流量センサの検出回路図であ
る。
【図22】 従来の感熱式流量センサの底流を説明する
要部斜視図である。
【図23】 従来の感熱式流量センサの底流を説明する
断面図である。
【符号の説明】
1 平板状基材、2 支持膜、3 発熱体、4 流体温
度検出体、5 保護膜、6 被計測流体の流れ、7a、
7b、7c、7d リード部、8a、8b、8c、8d
電極、9a、9b 接続部、10 裏面保護膜、11
エッチングホール、12 流量検出用ダイアフラム、
13 キャビティ(空洞部)、14 流量検出素子、1
5 接着剤、16 支持体、17 ターミナル、18
収納部、19 ワイヤ、20 ベース部材、21 カバ
ー、22 被計測流体の流れ、23 底流の流れ、24
接着面、25a、25b 設置面、26、26a、2
6b 突出面、27 底面、28 傾斜面、100 検
出管路、101 主通路、102 ケース、103 コ
ネクタ、104 検出回路基板、105 シールド部
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 慎悟 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2F035 AA02 EA04 EA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状基材の表面に感熱抵抗膜よりなる
    発熱体が形成され、この発熱体の下部に上記平板状基材
    を部分的に除去して空洞部が形成されたダイアフラムを
    有する流量検出素子と、この流量検出素子を装着する凹
    状の収納部を有し、被計測流体が流通する管路に設置さ
    れる支持体を備えた感熱式流量センサであって、上記支
    持体の上記収納部底面に、上記流量検出素子裏面の上記
    空洞部を塞ぐように隆起した突出面を設けたことを特徴
    とする感熱式流量センサ。
  2. 【請求項2】 突出面は、空洞部全域を塞いでいること
    を特徴とする請求項1記載の感熱式流量センサ。
  3. 【請求項3】 突出面は、空洞部の一部を塞ぎ、その他
    の部分を開放していることを特徴とする請求項1記載の
    感熱式流量センサ。
  4. 【請求項4】 突出面は、空洞部の一部である発熱体の
    パターン下部に相当する部分を塞いでいることを特徴と
    する請求項3記載の感熱式流量センサ。
  5. 【請求項5】 平板状基材の表面に感熱抵抗膜よりなる
    発熱体が形成され、この発熱体の下部に上記平板状基材
    を部分的に除去して空洞部が形成されたダイアフラムを
    有する流量検出素子と、この流量検出素子を装着する凹
    状の収納部を有し、被計測流体が流通する管路に設置さ
    れる支持体を備えた感熱式流量センサであって、上記支
    持体の上記収納部底面に、上記流量検出素子裏面の上記
    空洞部周縁を覆うように隆起した突出面を設け、この突
    出面は上記空洞部の外周よりも外側で傾斜面を有するこ
    とを特徴とする感熱式流量センサ。
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