JP2002138902A - コージェネレーションシステムの運転方法 - Google Patents
コージェネレーションシステムの運転方法Info
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Abstract
力少なくする状態で熱電併給装置を運転し、省エネルギ
ー性を向上する。 【解決手段】 熱電併給装置で発生した排熱を蓄熱タン
クに貯めるとともに、熱電併給装置で発生した電力を電
気ヒータで熱に変換し、不足分の電力は商用電源で賄う
ように構成し、予め特定されている1日分および翌日分
の熱需要および電力需要それぞれの経時的変化基づき、
熱電併給装置を運転する場合に、熱電併給装置の運転に
要する燃料供給量、不足分の電力の投入量およびシステ
ムからの放熱量の一次エネルギーの換算値PE1が最小
となるように運転開始時刻aと運転終了時刻bとを導出
して熱電併給装置を定格負荷で運転し、電力需要が定格
負荷よりも小さいときの余剰電力は電気ヒータで熱に変
換するように構成する。
Description
とを一体化したものとか燃料電池といったような、電力
と熱とを発生する熱電併給装置を設け、電力と熱の両方
を得るように構成したコージェネレーションシステムの
運転方法に関する。
て運転するように構成したものがあったが、熱電併給装
置で発生した熱の総量が熱需要量よりも必要以上に多い
と、余剰の熱を捨てることになって無駄である。
る蓄熱タンクを設け、その蓄熱タンク内の上下の所定箇
所に温度センサを設け、その温度変化に基づいて蓄熱タ
ンク内に温水が満杯になったかほぼ空になったかを判別
させ、熱電併給装置の運転を制御し、熱需要に対応でき
るようにしている。
熱を必要としない場合でも蓄熱タンク内に熱を貯めるこ
とになり、その貯めた熱を消費するまでの時間が長い
と、蓄熱タンクからの放熱量が多くなり、この放熱ロス
のために省エネルギー性が低下する欠点があった。
部分は電力需要に追従する運転、更には複数段の電力量
での運転があるが、いずれにおいても、放熱ロスを少な
くするために、熱を消費するまでの時間が短くなるよう
に熱電併給装置を運転しようとすると、電力需要が少な
いときに運転することになって、見掛け上の発電効率ま
たは発電効率が低下してしまい、省エネルギー性がかえ
って低下する問題がある。
状態で熱電併給装置を運転しようとすると、前述同様
に、放熱ロスのために、省エネルギー性が低下する問題
がある。
たものであって、請求項1に係る発明は、見掛け上の発
電効率を極力高くするとともに放熱ロスを極力少なくす
る状態で熱電併給装置を運転し、省エネルギー性を向上
できるようにすることを目的とし、請求項2および請求
項3に係る発明は、発電効率を極力高くするとともに放
熱ロスを極力少なくする状態で熱電併給装置を運転し、
省エネルギー性を向上できるようにすることを目的とす
る。
ージェネレーションシステムの運転方法は、上述のよう
な目的を達成するために、定格発電量の電力と熱とを発
生する熱電併給装置と、前記熱電併給装置で発生した熱
を貯める蓄熱タンクと、前記熱電併給装置で発生した電
力を熱に変換する電熱変換手段と、所定時間を1周期T
として、その1周期Tおよび次の1周期Tそれぞれ内の
熱需要および電力需要それぞれの経時的変化を予め特定
する需要変化特定手段と、不足分の電力を投入可能な買
電手段とを備え、前記1周期T内での熱需要分またはそ
の大半に相当する量の熱を前記熱電併給装置により前記
1周期T内で発生させて消費する第1の状態、および、
負荷電力の多い時間帯で運転して余剰となった熱を次の
周期で消費する第2の状態それぞれを想定し、前記1周
期Tを設定時間間隔ごとに分割した運転開始時刻aを順
次入力し、前記蓄熱タンク内の蓄熱量の変動値S(t)
が常に下記条件式(1)を満たすとともに、下記一次エ
ネルギーの換算値PE1[式(3)]が最小となる最適
運転状態を前記第1および第2の状態の全体から求め、
求められた最適運転状態の運転開始時刻aとその運転開
始時刻aから導かれる運転終了時刻bとによって、前記
熱電併給装置を定格発電量で運転するとともに電力需要
が定格発電量よりも小さいときの余剰電力を前記電熱変
換手段で熱に変換することを特徴としている。
発電量を、kは熱電比をそれぞれ示している。また、h
(t)は、予め特定された熱需要の経時的変化を示す関
数であり、ex(t)はシステムからの放熱量である。
そして、Hは、余剰電力を電熱変換手段で熱に変換した
変換熱量で、F>e(t)の分を積算するものであり、
下記(2)式で表される。
は定格電力量となり、負荷電力が定格電力より小さい場
合はその負荷電力量となる電力量であり、e(t)は、
予め特定された電力需要の経時的変化を示す関数であ
る。 PE1=GI・α+BE・β……(3) ここで、GIは運転開始時刻aから運転終了時刻bまで
の熱電併給装置の運転に要する燃料供給量であり、次式
(4)で表される。αは燃料の一次エネルギーへの換算
値である。
特定される燃料供給量である。BEは、1周期Tとなる
所定時間T内での不足分の電力の投入量であり、次式
(5)で表される。βは電力の一次エネルギーへの換算
値である。
(6)で表される。
ーションシステムの運転方法は、前述のような目的を達
成するために、負荷電力が定格発電量より少ない場合負
荷に合わせて運転することができる電力と熱とを発生す
る熱電併給装置と、前記熱電併給装置で発生した熱を貯
める蓄熱タンクと、所定時間を1周期Tとして、その1
周期Tおよび次の1周期Tそれぞれ内の熱需要および電
力需要それぞれの経時的変化を予め特定する需要変化特
定手段と、不足分の電力を投入可能な買電手段とを備
え、前記1周期T内での熱需要分に相当する量の熱を前
記熱電併給装置により前記1周期T内で発生させて消費
する第1の状態、および、負荷電力の多い時間帯で運転
して余剰となった熱を次の周期で消費する第2の状態そ
れぞれを想定し、前記1周期Tを設定時間間隔ごとに分
割した運転開始時刻aを順次入力し、前記蓄熱タンク内
の蓄熱量の変動値S(t)が常に下記条件式(7)を満
たすとともに、下記一次エネルギーの換算値PE1[式
(3)]が最小となる最適運転状態を前記第1および第
2の状態の全体から求め、求められた最適運転状態の運
転開始時刻aとその運転開始時刻aから導かれる運転終
了時刻bとによって、前記熱電併給装置を定格発電量で
運転するとともに電力需要が定格発電量よりも小さいと
きには電力需要の変化に追従させて運転することを特徴
としている。
荷電力が定格電力を越える場合は定格電力量となり、負
荷電力が定格電力より小さい場合はその負荷電力量とな
る電力量である。B[E(t)]は、電力量E(t)に
おける熱電併給装置の発生熱量を示している。また、h
(t)は、予め特定された熱需要の経時的変化を示す関
数であり、ex(t)はシステムからの放熱量である。 PE1=GI・α+BE・β……(3) ここで、GIは運転開始時刻aから運転終了時刻bまで
の熱電併給装置の運転に要する燃料供給量であり、次式
(4a)で表される。αは燃料の一次エネルギーへの換
算値である。
ない運転において使用する熱電併給装置によって特定さ
れる燃料供給量である。BEは、1周期Tとなる所定時
間T内での不足分の電力の投入量であり、次式(5)で
表される。βは電力の一次エネルギーへの換算値であ
る。
(6)で表される。
特定された電力需要の経時的変化を示す関数である。
ーションシステムの運転方法は、前述のような目的を達
成するために、複数段に設定した発電量で運転して設定
発電量の電力と熱とを発生する熱電併給装置と、前記熱
電併給装置で発生した熱を貯める蓄熱タンクと、所定時
間を1周期Tとして、その1周期Tおよび次の1周期T
それぞれ内の熱需要および電力需要それぞれの経時的変
化を予め特定する需要変化特定手段と、不足分の電力を
投入可能な買電手段とを備え、前記1周期T内での熱需
要分に相当する量の熱を前記熱電併給装置により前記1
周期T内で発生させて消費する第1の状態、および、負
荷電力の多い時間帯で運転して余剰となった熱を次の周
期で消費する第2の状態それぞれを想定し、前記1周期
Tを電気負荷に合わせて、複数段に設定した発電量で運
転し、その複数段の発電量が変わる時刻をa1 ,…,a
n-1 (nは正の整数)として複数段の設定発電量の運転
状態それぞれに順次入力し、前記蓄熱タンク内の蓄熱量
の変動値S’(t)が常に下記条件式(8)を満たすと
ともに、下記一次エネルギーの換算値PE1’[式
(9)]が最小となる最適運転状態を前記第1および第
2の状態の全体から求め、求められた最適運転状態の運
転開始時刻a1 ,…,an-1 によって、前記熱電併給装
置を複数段の設定発電量で運転することを特徴とするコ
ージェネレーションシステムの運転方法。
n は各設定発電量を、k1 、…、kn は各設定発電量の
熱電比をそれぞれ示している。H1 、H2 、…、Hn-1
は余剰電力を電熱変換手段で熱に変換した変換熱量であ
り、次式で示される。
荷電力が定格電力を越える場合は定格電力量となり、負
荷電力が定格電力より小さい場合はその負荷電力量とな
る電力量である。また、h(t)は、予め特定された熱
需要の経時的変化を示す関数であり、ex(t)はシス
テムからの放熱量である。 PE1’=GI’・α+BE’・β……(9) ここで、GI’は各複数段に設定した運転の運転開始時
刻a1 ,…,an-1 からの熱電併給装置の運転に要する
総燃料供給量であり、次式(10)で表される。nは正
の整数であり、GI’(t)は、複数段の発電に起因し
て運転される熱電併給装置によって特定される燃料供給
量である。αは燃料の一次エネルギーへの換算値であ
る。
力の投入量であり、次式(11)で表される。βは電力
の一次エネルギーへの換算値である。
(12)で表される。
予め特定された電力需要の経時的変化を示す関数であ
る。
ステムの運転方法の構成によれば、熱電併給装置を定格
発電量で運転して発電し、電力需要が定格発電量よりも
小さいときの電力需要を越える余剰の電力を電熱変換手
段によって熱に変換し、不足分の電力を買電手段で賄う
とともに、変換した熱と熱電併給装置で発生した熱によ
って熱需要を賄い、かつ、後で必要とする熱を蓄熱タン
クに貯めて熱需要に応じることができる。このときに、
例えば、1日などの1周期内にとどまらず、翌日の午前
分や昼分の熱需要など次の1周期内の熱需要の一部を賄
う場合まで想定し、蓄熱タンクに貯めた熱が消費までの
間に放熱する分と、不足分の電力を買電手段で賄うこと
をも考慮して、全体の一次エネルギーへの変換値が最小
となるように運転する。
ーションシステムの運転方法の構成によれば、電力需要
が定格発電量を越えるときは熱電併給装置を定格発電量
で運転して発電し、電力需要が定格発電量よりも小さい
ときは熱電併給装置を電力需要に追従して運転して発電
し、不足分の電力を買電手段で賄うとともに熱電併給装
置で発生した熱によって熱需要を賄い、かつ、後で必要
とする熱を蓄熱タンクに貯めて熱需要に応じることがで
きる。このときに、例えば、1日などの1周期内にとど
まらず、翌日の午前分や昼分の熱需要など次の1周期内
の熱需要の一部を賄う場合まで想定し、蓄熱タンクに貯
めた熱が消費までの間に放熱する分と、不足分の電力を
買電手段で賄うことをも考慮して、全体の一次エネルギ
ーへの変換値が最小となるように運転する。
ーションシステムの運転方法の構成によれば、例えば、
1日間など、1周期となる所定時間内において、熱電併
給装置を複数段に設定した発電量で運転して発電し、不
足分の電力を買電手段で賄うとともに熱電併給装置で発
生した熱および電力需要が定格発電量より小さい時の電
力需要を越える余剰電力を電熱変換手段により変換され
る熱とによって熱需要を賄い、かつ、後で必要とする熱
を蓄熱タンクに貯めて熱需要に応じることができる。こ
のときに、例えば、1日などの1周期内にとどまらず、
翌日の午前分や昼分の熱需要など次の1周期内の熱需要
の一部を賄う場合まで想定し、蓄熱タンクに貯めた熱が
消費までの間に放熱する分と、不足分の電力を買電手段
で賄うことをも考慮して、全体の一次エネルギーへの変
換値が最小となるように運転する。
面に基づいて詳細に説明する。図1は、コージェネレー
ションシステムの第1実施例を示すシステム構成図であ
り、1は熱電併給装置を、2は蓄熱タンクをそれぞれ示
している。
たって第1のポンプ3を備えた循環配管4が接続されて
いる。循環配管4に熱交換器5が設けられ、熱電併給装
置1と熱交換器5とにわたって、第2のポンプ6を備え
た熱回収用循環配管7が接続されている。
取り出した水を熱電併給装置1からの熱によって加熱
し、その加熱された蓄熱水を蓄熱タンク2に戻して蓄熱
するように構成されている。循環配管4の熱交換器5よ
りも下流側の箇所に電熱変換手段としての電気ヒータ8
が設けられ、熱電併給装置1で発生した電力が余剰の場
合に、余剰電力を熱に変換して蓄熱タンク2の下部から
取り出した水を加熱し、その加熱された蓄熱水を蓄熱タ
ンク2に蓄えることができるように構成されている。図
中9は、給湯用の給湯管を示している。
ように出力用循環配管10が接続されるとともに、その
出力用循環配管10に暖房用熱交換器11が設けられ、
暖房用熱交換器11に、第3のポンプ12を備えた暖房
用循環配管13を介して、室内暖房機、床暖房機、浴室
乾燥機などのセントラルヒーティング用の暖房装置14
が接続されている。
電力線15が接続され、その電力線15に、照明装置や
電気機器などの電気負荷16が接続されている。また、
電力線15に逆潮流防止用の保護装置17を介して商用
電源線18が接続され、発電電力で不足するときに商用
電源からの電力を投入できるように買電手段19が構成
されている。
介して電気ヒータ8が接続され、余剰電力の発生時に電
気ヒータ8に通電するようになっている。この電気ヒー
タ8としては、二点鎖線で示すように、熱回収用循環配
管7に設けるようにしても良い。図中21はバックアッ
プ用のガスボイラを示している。
はマイクロコンピュータ22が接続されている。マイク
ロコンピュータ22には学習機能が備えられていて、図
2のブロック図に示すように、需要変化特定手段23と
運転時刻入力手段24と演算手段25と比較手段26と
運転制御手段27とが備えられている。
機能によって記憶されているデータに基づき、図3およ
び図4のグラフに示すように、1周期Tとしての1日間
における前述した、照明装置や電気機器駆動のための電
力需要e(t)、および、給湯や暖房などの熱需要h
(t)の経時的変化を、予め特定できるように構成され
ている。また、表−1に、上記給湯や暖房などの熱需要
h(t)の経時的変化の数値例を示す。なお、図3およ
び図4は、多数の需要家の平均値をとって概略的な変化
として示したものである。
の同じ曜日の需要変化などが順次記憶され、それらの需
要変化に基づいて当日1日間および翌日1日間における
熱需要h(t)、および、電力需要e(t)の経時的変
化を、予め特定できるようになっているのである。
ての1日間を、例えば、1分間ごとなど、設定時間間隔
ごとに分割した運転開始時刻aを順次入力するようにな
っている。
からの当日1日間および翌日1日間における熱需要h
(t)、および、電力需要e(t)の経時的変化に基づ
いて、後述する条件式に運転時刻入力手段24から運転
開始時刻aとそれから導かれる運転終了時刻bとを入力
することにより、一次エネルギーの換算値を演算するよ
うになっている。
される一次エネルギーの換算値を記憶し、その換算値と
次に入力される換算値とを比較し、小さいほうの換算値
とそのときの運転開始時刻aおよび運転終了時刻bを新
たに記憶していき、1日間分の運転開始時刻aの入力を
終了した後に、一次エネルギーの換算値が最小であった
運転開始時刻aおよび運転終了時刻bを出力するように
なっている。
の運転開始時刻aおよび運転終了時刻bに応答して、熱
電併給装置1およびスイッチ回路20に駆動信号を出力
し、一次エネルギーの換算値が最小になる状態でコージ
ェネレーションシステムを運転するようになっている。
実施例では、熱電併給装置1を発電効率が最も高い定格
発電量(100%負荷) で運転し、電力需要e(t)が定格
発電量よりも小さい余剰電力分を電気ヒータ8によって
熱に変換するものとする。ここでの定格発電量として
は、1kwを例示する。この定格発電量は、例えば、
0.8kwなど、使用する熱電併給装置によって決まる
ものである。
分またはその大半に相当する量の熱を熱電併給装置1に
より1日間で発生させて消費する第1の状態を想定す
る。1日全体での必要な熱需要h(t)の総量Aは、下
記(13)式
置1の筐体や蓄熱タンク2や配管からの放熱があり、そ
の放熱量Bは時間の関数として下記(14)式で表すこ
とができ、
開始時刻をa、運転終了時刻をbと想定して運転した場
合に、得られる総熱量は、余剰電力を電気ヒータ8で熱
に変換した変換熱量に熱電併給装置1からの熱量を足し
たものになり、この総熱量が前述した熱需要h(t)の
総量Aと放熱量Bとを加算したものと等しくなる必要が
ある。
経時的変化のグラフに示すように、電力需要e(t)
[kw]が定格発電量1kwよりも小さい運転時間(a
からcまで)の分であり、余剰電力Eを電気ヒータ8に
よって熱に変換した変換熱量Hは、図5の(b)の熱需
要の経時的変化のグラフに示すように、
は定格電力量となり、負荷電力が定格電力より小さい場
合はその負荷電力量となる電力量である。
量をF、熱電比をkとすれば、 D=F・K・(b−a) となる。いま、F=1、k=3.25であるとすれば、
図6のグラフに示すように、 D=3.25(b−a) となる。
熱電併給装置1の運転に伴って得られる総熱量(=熱量
D+変換熱量H)が、図7のグラフに示すように、熱需
要h(t)の総量A相当分(斜線部分Aで示す)と放熱
量B相当分(斜線部分Aの上部分Bで示す)とを加算し
たもの以上になる必要があり、下記(15)式が成立す
る。
は定格電力量となり、負荷電力が定格電力より小さい場
合はその負荷電力量となる電力量である。
2からの放熱量ST(t)、配管からの放熱量PL
(t)と熱電併給装置1の筐体からの放熱量GE(t)
との総和、すなわち、 ex(t)=ST(t)+PL(t)+GE(t)……(16) で表すことができる。
置1の筐体からの放熱量ST(t),PL(t),GE
(t)それぞれは、主としてシステム構築時の規模に比
例した熱容量によって決まるものであり、例えば、配管
や熱電併給装置1の筐体や蓄熱タンク2を断熱材で覆う
ような構成を採用すれば、その放熱量を抑えることがで
きるが、断熱材の断熱効果もシステム構築時に予め特定
できるものであり、いずれにしても、配管や熱電併給装
置1の筐体や蓄熱タンク2からの放熱量は、実験や計算
や学習効果などによって予め特定できるものである。
れている蓄熱量S(t)は、次のように示すことがで
き、また、コージェネレーションシステムにおいて、熱
需要を賄うために、蓄熱量S(t)が不足しないことが
条件になる。すなわち、
ば、当日の運転開始時刻a(この第1実施例では、午前
12時頃)までに必要な分を設定するなど、予め特定さ
れる電力需要と熱需要とに基づいて適宜設定されるもの
であり、予め特定できるものである。表−1に基づけ
ば、初期蓄熱量は2,000[×(1/860)kW]である。
(t)、電力需要e(t)、ならびに、電力需要e
(t)が定格発電量を越える時刻cそれぞれは、前述し
たように需要変化特定手段23によって予め特定され、
また、運転終了時刻bは、(15)式の両辺を等しいと
することにより、運転開始時刻aに基づいて特定でき
る。
することにより、運転開始時刻aから運転終了時刻bま
での熱電併給装置1の運転に要する燃料供給量GIを、
次式(4)で求めることができる。
は、次式(18)で求めることができる。
(6)で表される。
は定格電力量となり、負荷電力が定格電力より小さい場
合はその負荷電力量となる電力量である。上記(18)
式および(6)式において、e(t)は、予め特定され
た電力需要の経時的変化を示す関数である。
の電力の投入量BEおよびシステムからの放熱量の一次
エネルギーの換算値PE1を求めれば、 PE1=GI・α+BE・β……(3) となる。ここで、αは燃料の一次エネルギーへの換算
値、βは電力の一次エネルギーへの換算値である。ex
(t)は、前述したように、システムからの放熱量であ
る。
り、その発電効率が高く、熱電併給装置1の運転時間帯
を夕方側にシフトし、蓄えた熱を翌日に消費した方が省
エネルギー性を向上できる場合があることに着目し、負
荷電力の多い時間帯で熱電併給装置1を運転して、余剰
となった熱を次の1周期としての翌日に消費させる第2
の状態を想定する。
る場合には、図8の(a)および(b)の熱需要と電力
需要の経時的変化のグラフに示すように、翌日の熱需要
分の約25%分を翌日に消費するように設定し、その翌日
に消費する熱量分をも含めた状態で、熱電併給装置1の
運転開始時刻aと運転終了時刻bとを導出することにな
る。
蓄熱量S(0)になる。この翌日に消費する熱量分とし
ては、例えば、当日の運転開始時刻aと同じ時刻までの
分を設定するなど、いずれにしても設定値であって予め
特定できるものである。例えば、熱需要分の25%分を設
定するとすれば、
される。また、当日の運転開始時刻aと同じ時刻までの
分を設定するとすれば、
る。
通りに表される。
を当日(所定周期T)に加えた時刻である。例えば、午
後5時(17時)から翌日の午前2時まで運転したとし
て、表−1に基づけば、初期蓄熱量S(0)が零であっ
たとすれば、当日の午後5時(17時)から午後12時
(24時)までに必要な熱量が24,000×(1/860)kWであ
るのに対して発生する熱量は7× 2,800×(1/860)kW =
19,600×(1/860)kW であり、余剰電力分Eを電気ヒータ
8によって熱に変換した変換熱量Hを考慮したとしても
4,000 ×(1/860)kW 程度が不足する。また、午前中の熱
需要分 2,000×(1/860)kW があり、放熱分を見込んだと
して 6,500×(1/860)kW 以上が初期蓄熱量S(0)とし
て必要である。
とする場合に、前述した(19)式や(20)式のよう
にして翌日に消費する分を適宜設定した状態で、1分ご
とに運転開始時刻aを入力して、前述条件式(1)を満
たす一次エネルギーの換算値PE1を求め,先に求めた
当日に消費する場合の最小値と比較し、第1および第2
の状態を含めた全体で、一次エネルギーの換算値PE1
が最小値となる運転開始時刻aおよび運転終了時刻bと
を導出し、熱電併給装置1を定格運転するのである。
によって特定される熱需要h(t)、電力需要e(t)
に応じ、上記一次エネルギーの換算値PE1が最小とな
るように1日間における熱電併給装置1の運転開始時刻
aと運転終了時刻bとを導出し、その時刻でもって熱電
併給装置1を定格運転することにより、熱電併給装置1
からの熱を捨てずに、省エネルギー性を向上する最適な
状態でコージェネレーションシステムを運転できる。
2実施例では、電力需要e(t)が定格発電量1kwよ
りも小さいところでは、電力需要e(t)に合わせて発
電し、定格発電量1kwよりも大きいところでは、定格
発電量1kwで発電するように熱電併給装置1を運転す
る。
うな電気ヒータを用いないものであり、構成的には、図
1および図2の電気ヒータ8およびスイッチ回路20を
無くした構成となる。そして、運転開始時刻aと運転終
了時刻bとを想定すれば、図9の(a)および(b)の
熱需要と電力需要の経時的変化のグラフに示すように、
熱電併給装置1の運転によって得られる熱量D’が総熱
量となり、下記式(21)で表される。
ける熱電併給装置1の発生熱量であり、B[1]=3.25
である。
熱電併給装置1の運転に伴って得られる総熱量(=熱量
D’)が、熱需要h(t)の総量A’相当分(斜線部分
A’で示す)と放熱量B’相当分(斜線部分A’の上部
分B’で示す)とを加算したもの以上になる必要があ
り、前述第1実施例[(15)式]と同様な下記(2
2)式が成立する。図面上では、D’=A’+B’とし
て示している。
内に蓄えられている蓄熱量S(t)は、次のように示す
ことができ、また、コージェネレーションシステムにお
いて、熱需要を賄うために、蓄熱量S(t)が不足しな
いことが条件になる。
大半を熱電併給装置1により当日に発生させて消費する
第1の状態に加えて、負荷電力の多い時間帯で運転して
余剰となった熱を翌日に消費する第2の状態を考察する
場合、第1実施例と同様にして、前述した(19)式や
(20)式など、翌日に消費する設定熱量分を予め特定
される熱需要と熱電併給装置1によって発生する熱量と
によって、初期蓄熱量S(0)が特定される。
する。
ける熱電併給装置1の発生熱量であり、この第2実施例
においても、B[1]=3.25である。S(0)は初期蓄
熱量を示している。また、h(t)は、予め特定された
熱需要の経時的変化を示す関数であり、ex(t)はシ
ステムからの放熱量である。
に消費することを前提とする場合に、前述した(19)
式や(20)式のようにして翌日に消費する分を適宜設
定した状態で、1分ごとに運転開始時刻aを入力して、
前述条件式(1)を満たす一次エネルギーの換算値PE
1[(3)式]を求め,先に求めた当日に消費する場合
の最小値と比較し、第1および第2の状態を含めた全体
で、一次エネルギーの換算値PE1が最小値となる運転
開始時刻aおよび運転終了時刻bとを導出し、熱電併給
装置1を電力需要に追従させて運転するのである。すな
わち、 PE1=GI・α+BE・β……(3) ここで、GIは運転開始時刻aから運転終了時刻bまで
の熱電併給装置の運転に要する燃料供給量であり、次式
(4a)で表される。αは燃料の一次エネルギーへの換
算値である。
ない運転において使用する熱電併給装置によって特定さ
れる燃料供給量である。
定格発電量1kwよりも小さいところで、電力需要e
(t)に合わせて発電するように熱電併給装置1を運転
する場合であっても、第1実施例と同じように、需要変
化特定手段23によって特定される熱需要h(t)、電
力需要e(t)に応じ、一次エネルギーの換算値PE1
[(3)式]が最小となるように1日間における熱電併
給装置1の運転開始時刻aと運転終了時刻bとを導出
し、その時刻でもって熱電併給装置1を定格運転するこ
とにより、熱電併給装置1からの熱を捨てずに、省エネ
ルギー性を向上する最適な状態でコージェネレーション
システムを運転できる。
日間を1周期Tとして繰り返して運転することになる
が、例えば、生産ラインなどで、3日間とか1週間を1
周期Tとして繰り返して運転する場合などにも適用で
き、要するに、熱需要および電力需要それぞれの経時的
変化を予め特定できる所定時間を1周期Tとして設定す
れば良く、1日間の不足分の電力の投入量BEの(1
7)式を、下記式(5)に置換し、1周期Tを任意に設
定可能な所定時間とすれば良い。
3実施例では、熱需要h(t)の多少に合わせるように
熱電併給装置1を500wと定格発電量1kwとで複数
段に設定した発電量で運転するものとする。
時までの午前中のピークに合わせて熱電併給装置1を5
00wで運転し、午前9時以降の夕方のピークに合わせ
て熱電併給装置1を定格発電量1kwで運転するとし
て、500w運転の運転開始時刻a1 と、定格発電量1
kw運転への切り換え、すなわち、定格発電量1kw運
転の運転開始時刻a2 と、その運転終了時刻a3 を想定
すれば、図10のグラフに示すように、熱電併給装置1
の運転によって得られる熱量D1とD2と余剰電力分E
を電気ヒータ8によって熱に変換した変換熱量Hとの和
が総熱量Dとなり、下記式(23)で表される。
1 から時刻a2 までの運転時間であり、T2 は1kw運
転の運転開始時刻a2 から運転終了時刻a3 までの運転
時間である。k1 は500w運転時の熱電比を示し、k
2 は1kw運転時の熱電比を示している。
熱電併給装置1の運転に伴って得られる総熱量(=熱量
D=D1+D2+H)が、図10のグラフに示すよう
に、熱需要h(t)の総量A相当分(斜線部分A1+A
2)と放熱量B相当分(斜線部分の上部分B1+B2)
とを加算したもの以上になる必要があり、前述第1実施
例[(15)式]と同様な下記(24)式が成立する。
内に蓄えられている蓄熱量S(t)は、次のように示す
ことができ、また、コージェネレーションシステムにお
いて、熱需要を賄うために、蓄熱量S(t)が不足しな
いことが条件になる。
大半を熱電併給装置1により当日に発生させて消費する
第1の状態に加えて、負荷電力の多い時間帯で運転して
余剰となった熱を翌日に消費する第2の状態を考察する
場合、第1実施例と同様にして、前述した(19)式や
(20)式など、翌日に消費する設定熱量分を予め特定
される熱需要と熱電併給装置1によって発生する熱量と
によって、初期蓄熱量S’(0)が特定される。
立する。
設定発電量の熱電比をそれぞれ示している。H2 は余剰
電力を電熱変換手段で熱に変換した変換熱量であり、次
式で示される。この第3実施例では、F1 =500w、
F2 =1kwである。
を示す関数であり、ex(t)はシステムからの放熱量
である。F2 =1である。
ように特定できるものであり、500w運転および定格
発電量1kw運転それぞれの運転開始時刻a1,a2を
想定することにより、複数段に設定した発電量での熱電
併給装置の運転に要する燃料供給量GI’を、次式(2
6)で求めることができる。
E’は、次式(27)で求めることができる。
(28)で表される。
めにE1 (t)=F1=500w、1kw運転状態では
電力需要e(t)よりも小さい部分がE2 (t)=F2
=1kwであり、電力需要e(t)よりも大きい部分は
E2 (t)=e(t)である。上記(27)および(2
8)式において、e(t)は、予め特定された電力需要
の経時的変化を示す関数である。
分の電力の投入量BE’およびシステムからの放熱量の
一次エネルギーの換算値PE1’を求めれば、 PE1’=GI’・α+BE’・β……(9) となる。ここで、αは燃料の一次エネルギーへの換算
値、βは電力の一次エネルギーへの換算値である。
によって特定される熱需要h(t)、電力需要e(t)
に応じ、上記一次エネルギーの換算値PE1’が最小と
なるように、1日間における500w運転および定格発
電量1kw運転それぞれの運転開始時刻a1 ,a2 、な
らびに、運転終了時刻a2 ,a3 を導出し、それらの時
刻でもって熱電併給装置1を運転することにより、熱電
併給装置1からの熱を捨てずに、省エネルギー性を向上
する最適な状態でコージェネレーションシステムを運転
できる。
て繰り返して運転することになるが、例えば、1週間を
1周期として繰り返して運転する場合などにも適用で
き、要するに、熱需要および電力需要それぞれの経時的
変化を予め特定できる所定時間を1周期として設定すれ
ば良く、1日間の不足分の電力の投入量BE’の(2
7)式を、下記式(11)に置換し、Tを任意に設定可
能な所定時間とすれば良い。
しては、各設定発電量の中間を電力需要に追随させる状
態にする形態、あるいは、発電量が電力需要を越えない
状態で電力需要に極力近づける形態のいずれでも良い。
前者の場合、余剰電力分を電気ヒータで熱に変換すれば
良い。
および定格発電量1kw運転の2種類のステップ運転を
行うようにしているが、本発明としては、例えば、70
0w運転および定格発電量1kw運転の2段に設定した
発電量の運転を行うとか、500w運転、700w運転
および定格発電量1kw運転などの3段以上に設定した
発電量の運転を行うようにしても良く、その場合、複数
の発電量が変わる時期a1 ,…,an-1 に基づき、前述
条件式(25)式を下記式(8)に置換するとともに、
(26)式を下記式(10)に、そして、(28)式を
下記式(12)にそれぞれ置換すれば良い。nは正の整
数である。
n は各設定発電量を、k1 、…、kn は各設定発電量の
熱電比をそれぞれ示している。H1 、H2 、…、Hn-1
は余剰電力を電熱変換手段で熱に変換した変換熱量であ
り、次式で示される。
荷電力が定格電力を越える場合は定格電力量となり、負
荷電力が定格電力より小さい場合はその負荷電力量とな
る電力量である。また、h(t)は、予め特定された熱
需要の経時的変化を示す関数であり、ex(t)はシス
テムからの放熱量である。 PE1’=GI’・α+BE’・β……(9)
テストの一例について説明する。1日の電気需要を15
kw、1日の熱需要を32.5kwとし、500w運転
の時間を1時間、2時間、3時間、4時間、5時間と変
化させるとともに、放熱率を0%、1%、3%、5%、
10%に想定して、熱需要=排熱となるように定格発電
量1kwの運転と組み合わせた。その結果、図11のデ
ータシートに示す計算結果が得られた。
の熱を前記熱電併給装置1により前記1周期T内で発生
させて消費する第1の状態として、放熱率が3%で50
0w運転の時間を5時間にした場合(Mで示す)と、1
周期T内の負荷電力の多い時間帯で熱電併給装置1を運
転して余剰となった熱を次の周期で消費する第2の状態
として、放熱率が10%で500w運転の時間を3時間
にした場合(Lで示す)とで比較すれば、後者の場合の
方が、放熱率が高いにもかかわらず、一次エネルギーと
しては小さくできている。
装置1を運転すべき発電量の設定とを変えることによっ
て、放熱率が高くても一次エネルギーを小さくできる場
合が多々あり、上述のように運転時刻を求めることで省
エネルギーを図ることができるものであり、本発明が極
めて有用であることが明らかである。
どの各種の用途のコージェネレーションシステムに適用
できる。
1に係る発明のコージェネレーションシステムの運転方
法によれば、電力需要が定格発電量よりも小さいときの
電力需要を越える余剰の電力を電熱変換手段によって熱
に変換し、熱電併給装置を定格発電量で運転して発電す
るから、定格発電量よりも小さい発電量で運転する場合
に比べて見掛け上の発電効率を高くできる。しかも、例
えば、1日などの1周期内にとどまらず、翌日の午前分
の熱需要など次の1周期内の熱需要の一部を賄う場合ま
で想定し、蓄熱タンクに貯めた熱が消費までの間に放熱
する分と、不足分の電力を買電手段で賄うことをも考慮
して、全体の一次エネルギーへの変換値が最小となるよ
うに運転するから、放熱ロスのより少ない状態を選択し
て熱電併給装置を運転でき、省エネルギー性を向上でき
る。
ーションシステムの運転方法によれば、電力需要が定格
発電量を越えるときは熱電併給装置を定格発電量で運転
して発電するから発電効率を高くでき、また、電力需要
が定格発電量よりも小さいときは熱電併給装置を電力需
要に追従して運転して発電し、余剰電力を発生させない
ようにするから、常時定格運転するよりも効率を向上で
きるとともに熱に変換するための構成を不用にできる。
しかも、例えば、1日などの1周期内にとどまらず、翌
日の午前分の熱需要など次の1周期内の熱需要の一部を
賄う場合まで想定し、蓄熱タンクに貯めた熱が消費まで
の間に放熱する分と、不足分の電力を買電手段で賄うこ
とをも考慮して、全体の一次エネルギーへの変換値が最
小となるように運転するから、発電効率を極力高くでき
るとともに放熱ロスを極力少なくできる状態を選択して
熱電併給装置を運転でき、省エネルギー性を向上でき
る。
ーションシステムの運転方法によれば、熱電併給装置を
複数段に設定した発電量で運転するから、常時一定出力
よりも余剰電力が少なく効率良い運転ができる。しか
も、例えば、1日などの1周期内にとどまらず、翌日の
午前分の熱需要など次の1周期内の熱需要の一部を賄う
場合まで想定し、蓄熱タンクに貯めた熱が消費までの間
に放熱する分と、不足分の電力を買電手段で賄うことを
も考慮して、全体の一次エネルギーへの変換値が最小と
なるように運転するから、発電効率を極力高くできると
ともに放熱ロスを極力少なくできる状態を選択して熱電
併給装置を運転でき、省エネルギー性を向上できる。
示すシステム構成図である。
化を示すグラフである。
を示すグラフである。
発生熱量との相関を示すグラフである。
の相関を示すグラフである。
の相関を示すグラフである。
発生熱量との相関を示すグラフである。
発生熱量との相関を示すグラフである。
と発生熱量との相関を示すグラフである。
示すデータシートである。
Claims (3)
- 【請求項1】 定格発電量の電力と熱とを発生する熱電
併給装置と、 前記熱電併給装置で発生した熱を貯める蓄熱タンクと、 前記熱電併給装置で発生した電力を熱に変換する電熱変
換手段と、 所定時間を1周期Tとして、その1周期Tおよび次の1
周期Tそれぞれ内の熱需要および電力需要それぞれの経
時的変化を予め特定する需要変化特定手段と、 不足分の電力を投入可能な買電手段とを備え、 前記1周期T内での熱需要分またはその大半に相当する
量の熱を前記熱電併給装置により前記1周期T内で発生
させて消費する第1の状態、および、負荷電力の多い時
間帯で運転して余剰となった熱を次の周期で消費する第
2の状態それぞれを想定し、前記1周期Tを設定時間間
隔ごとに分割した運転開始時刻aを順次入力し、前記蓄
熱タンク内の蓄熱量の変動値S(t)が常に下記条件式
(1)を満たすとともに、下記一次エネルギーの換算値
PE1[式(3)]が最小となる最適運転状態を前記第
1および第2の状態の全体から求め、求められた最適運
転状態の運転開始時刻aとその運転開始時刻aから導か
れる運転終了時刻bとによって、前記熱電併給装置を定
格発電量で運転するとともに電力需要が定格発電量より
も小さいときの余剰電力を前記電熱変換手段で熱に変換
することを特徴とするコージェネレーションシステムの
運転方法。 【数1】 ここで、S(0)は初期蓄熱量を示し、Fは定格発電量
を、kは熱電比をそれぞれ示している。また、h(t)
は、予め特定された熱需要の経時的変化を示す関数であ
り、ex(t)はシステムからの放熱量である。そし
て、Hは、余剰電力を電熱変換手段で熱に変換した変換
熱量で、F>e(t)の分を積算するものであり、下記
(2)式で表される。 【数2】 但し、e(t)<Fであれば、E(t)=e(t) e(t)≧Fであれば、E(t)=F ここで、E(t)は、負荷電力が定格電力を越える場合
は定格電力量となり、負荷電力が定格電力より小さい場
合はその負荷電力量となる電力量であり、e(t)は、
予め特定された電力需要の経時的変化を示す関数であ
る。 PE1=GI・α+BE・β……(3) ここで、GIは運転開始時刻aから運転終了時刻bまで
の熱電併給装置の運転に要する燃料供給量であり、次式
(4)で表される。αは燃料の一次エネルギーへの換算
値である。 【数3】 ここで、GI(t)は、使用する熱電併給装置によって
特定される燃料供給量である。BEは、1周期Tとなる
所定時間T内での不足分の電力の投入量であり、次式
(5)で表される。βは電力の一次エネルギーへの換算
値である。 【数4】 ここで、GPは、熱電併給装置の発電量であり、次式
(6)で表される。 【数5】 但し、e(t)<Fであれば、E(t)=e(t) e(t)≧Fであれば、E(t)=F - 【請求項2】 負荷電力が定格発電量より少ない場合負
荷に合わせて運転することができる電力と熱とを発生す
る熱電併給装置と、 前記熱電併給装置で発生した熱を貯める蓄熱タンクと、 所定時間を1周期Tとして、その1周期Tおよび次の1
周期Tそれぞれ内の熱需要および電力需要それぞれの経
時的変化を予め特定する需要変化特定手段と、不足分の
電力を投入可能な買電手段とを備え、 前記1周期T内での熱需要分に相当する量の熱を前記熱
電併給装置により前記1周期T内で発生させて消費する
第1の状態、および、負荷電力の多い時間帯で運転して
余剰となった熱を次の周期で消費する第2の状態それぞ
れを想定し、前記1周期Tを設定時間間隔ごとに分割し
た運転開始時刻aを順次入力し、前記蓄熱タンク内の蓄
熱量の変動値S(t)が常に下記条件式(7)を満たす
とともに、下記一次エネルギーの換算値PE1[式
(3)]が最小となる最適運転状態を前記第1および第
2の状態の全体から求め、求められた最適運転状態の運
転開始時刻aとその運転開始時刻aから導かれる運転終
了時刻bとによって、前記熱電併給装置を定格発電量で
運転するとともに電力需要が定格発電量よりも小さいと
きには電力需要の変化に追従させて運転することを特徴
とするコージェネレーションシステムの運転方法。 【数6】 ここで、S(0)は初期蓄熱量を示し、E(t)は、負
荷電力が定格電力を越える場合は定格電力量となり、負
荷電力が定格電力より小さい場合はその負荷電力量とな
る電力量である。B[E(t)]は、電力量E(t)に
おける熱電併給装置の発生熱量を示している。また、h
(t)は、予め特定された熱需要の経時的変化を示す関
数であり、ex(t)はシステムからの放熱量である。 PE1=GI・α+BE・β……(3) ここで、GIは運転開始時刻aから運転終了時刻bまで
の熱電併給装置の運転に要する燃料供給量であり、次式
(4a)で表される。αは燃料の一次エネルギーへの換
算値である。 【数7】 ここで、GI(t)は、負荷電力が定格発電量以下の運
転において使用する熱電併給装置によって特定される燃
料供給量である。BEは、1周期Tとなる所定時間T内
での不足分の電力の投入量であり、次式(5)で表され
る。βは電力の一次エネルギーへの換算値である。 【数8】 ここで、GPは、熱電併給装置の発電量であり、次式
(6)で表される。 【数9】 但し、e(t)<Fであれば、E(t)=e(t) e(t)≧Fであれば、E(t)=F 上記(5)および(6)式において、e(t)は、予め
特定された電力需要の経時的変化を示す関数である。 - 【請求項3】 複数段に設定した発電量で運転して設定
発電量の電力と熱とを発生する熱電併給装置と、 前記熱電併給装置で発生した熱を貯める蓄熱タンクと、 所定時間を1周期Tとして、その1周期Tおよび次の1
周期Tそれぞれ内の熱需要および電力需要それぞれの経
時的変化を予め特定する需要変化特定手段と、 不足分の電力を投入可能な買電手段とを備え、 前記1周期T内での熱需要分に相当する量の熱を前記熱
電併給装置により前記1周期T内で発生させて消費する
第1の状態、および、負荷電力の多い時間帯で運転して
余剰となった熱を次の周期で消費する第2の状態それぞ
れを想定し、前記1周期Tを電気負荷に合わせて、複数
段に設定した発電量で運転し、その複数段の発電量が変
わる時刻をa1 ,…,an-1 (nは正の整数)として複
数段の設定発電量の運転状態それぞれに順次入力し、前
記蓄熱タンク内の蓄熱量の変動値S’(t)が常に下記
条件式(8)を満たすとともに、下記一次エネルギーの
換算値PE1’[式(9)]が最小となる最適運転状態
を前記第1および第2の状態の全体から求め、求められ
た最適運転状態の運転開始時刻a1 ,…,an-1 によっ
て、前記熱電併給装置を複数段の設定発電量で運転する
ことを特徴とするコージェネレーションシステムの運転
方法。 【数10】 ここで、S’(0)は初期蓄熱量を示し、F1 、…、F
n は各設定発電量を、k1 、…、kn は各設定発電量の
熱電比をそれぞれ示している。H1 、H2 、…、Hn-1
は余剰電力を電熱変換手段で熱に変換した変換熱量であ
り、次式で示される。 【数11】 但し、e(t)<Fk であれば、Ek (t)=e(t) e(t)≧Fk であれば、Ek (t)=Fk kは1からn−1までの整数である。Ek (t)は、負
荷電力が各設定発電量を越える場合は各設定発電量とな
り、負荷電力が各設定発電量より小さい場合はその負荷
電力量となる電力量である。また、h(t)は、予め特
定された熱需要の経時的変化を示す関数であり、ex
(t)はシステムからの放熱量である。 PE1’=GI’・α+BE’・β……(9) ここで、GI’は、各複数段に設定した運転の運転開始
時刻a1 ,…,an-1からの熱電併給装置の運転に要す
る総燃料供給量であり、次式(10)で表される。nは
正の整数であり、GI’(t)は、複数段の発電に起因
して運転される熱電併給装置によって特定される燃料供
給量である。αは燃料の一次エネルギーへの換算値であ
る。 【数12】 BE’は、1周期Tとなる所定時間T内での不足分の電
力の投入量であり、次式(11)で表される。βは電力
の一次エネルギーへの換算値である。 【数13】 ここで、GP’は、熱電併給装置の発電量であり、次式
(12)で表される。 【数14】 但し、e(t)<Fk であれば、Ek (t)=e(t) e(t)≧Fk であれば、Ek (t)=Fk 上記(11)および(12)式において、e(t)は、
予め特定された電力需要の経時的変化を示す関数であ
る。
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