JP2002138802A - ろう付け無し隅肉を用いるタービンノズル - Google Patents
ろう付け無し隅肉を用いるタービンノズルInfo
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Abstract
ために、ろう付けの劣化を低減することによりタービン
ノズル形態を改善する。 【解決手段】 タービンノズルは、複数のエーロフォイ
ルと、外方及び内方バンドの対応するシート中にろう付
け結合された複数の一体型ハブとを含む。前記ハブは、
前記バンドを前記エーロフォイルに融和させるろう付け
無し隅肉を有する。
Description
ンエンジンに関するもので、より具体的には、その内部
のタービンノズルに関する。
の燃焼ガスを発生させるために、空気は圧縮機で与圧さ
れて燃焼器で燃料と混合され、高温の燃焼ガスは、燃焼
ガスからエネルギーを取り出す幾つかのタービン段を通
って下流に流れる。高圧タービンは、燃焼器の出口にタ
ービンノズルを含み、高温の燃焼ガスを支持ディスクか
ら半径方向外方に延在する動翼の高圧又は第1タービン
段へ導く。
それを通って圧縮機からの抽気が導かれ、高温燃焼ガス
から保護するためのベーンの内部冷却をもたらす。ベー
ンは、一般にそのエーロフォイル表面を貫通する、保護
膜冷却層に冷却空気を吐き出す膜冷却孔の列を含み、膜
冷却層の上を流れる高温燃焼ガスに対して追加の断熱を
もたらす。
して、高圧タービンノズルは、一般に、対応する外方及
び内方バンドに支持される2つのベーンを有する弧状セ
グメントに形成され、外方及び内方バンドは、対応する
弧状セグメントに形成される。個々のバンド及びベーン
は、タービンノズルの高温環境におけるその強度を最大
にするために高強度の超合金材料から別々に成形され
る。
次に、ベーンの両端において対応するハブをバンドの相
補形シートに挿入し、次に、ベーン及びバンドの固定し
た一体型アセンブリをもたらすために、ベーン及びバン
ドを互いにろう付けすることにより合わせて組立てられ
る。ノズルセグメントは、次に、適切なシールをそれら
の間に用いて完全な環状リングに合わせて組立てられ、
燃焼器の出口でエンジンに装着される。
及びそれに相当する長い使用寿命を確実にするために用
いられる。ノズルバンドは、通常、その外側表面から冷
却され、一般に、その内側表面を膜冷却するためにノズ
ルバンドを貫通して延在する膜冷却孔を含む。ノズルバ
ンドは、高温燃焼ガスの半径方向外方及び内方の流路境
界を形成し、それに沿ってガスは、比較的低速の境界層
を有し、その速度はベーンの翼幅中央に至るまで増大す
る。
業務用に用いられてきており、約20、000時間又は
約20、000サイクルの作動を超える長い寿命を有す
る。これら高サイクルのタービンノズルを検査したとこ
ろ、これらの高いサイクルを越えるノズルの追加寿命を
制限する問題が発見された。ノズルバンド及びベーンに
関しては、高い耐久性を有することが証明され、更なる
使用寿命サイクルに対して十分な完全性を持っている。
しかし、ベーン及びバンド間のろう接継手は劣化してお
り、タービンノズルを交換するか、又は、かなりの修理
を必要とする。
性及び使用寿命の更なる増加のために、ろう付けの劣化
を低減することによりタービンノズル形態を改善するこ
とが必要である。
のエーロフォイル、及び、外方及び内方バンドの対応す
るシート内にろう付けされた一体型ハブを含む。これら
のハブは、バンドをエーロフォイルに融和させる、ろう
付け無しの隅肉を有する。
い、その更なる目的及び利点と共に添付図面に関連して
与えられる以下の詳細な説明の中でより具体的に記述さ
れる。
ンジンの燃焼器(図示しない)の出口に置かれるように
形成された軸対称の高圧タービンノズル10の一部分で
ある。高温ガス12は、燃焼器で発生させられて、そこ
からタービンノズル10を通って吐き出され、タービン
ノズルは、ガスをノズルのすぐ下流側に配置された1列
の第1段高圧タービン動翼(図示しない)に導く。
集合的に形成する弧状セグメントに形成される、弧状の
半径方向外方バンド14を含む。外方バンドから半径方
向内方に間隔を空けて配置されるのは弧状の半径方向内
方バンド16で、これも好ましくは集合的に内方リング
を形成する弧状のセグメントに形成される。
けて置かれた半径方向の貫通孔又はスロットの形をした
複数の外方シート18を含む。また、内方バンドは、円
周方向に互いに間隔を空けて置かれた半径方向の貫通孔
又はスロットの形をした、図2により良く示す複数の内
方シート20を含む。
内方バンドの間に半径方向に延び、正確なアセンブリを
もたらすようにバンドの対応するシートに固定して接合
される。図1及び図2に示す例示的実施形態において、
2つのベーン22は、4部分セグメントの対応する外方
及び内方バンドセグメントの間を半径方向に延び、複数
のそのようなセグメントが円周方向に完全なリング状に
互いに接合されてノズルアセンブリを形成する。
ガスを閉じ込める2つのバンドの内側表面の間のスパン
を半径方向に延びる従来のエーロフォイル24を含み、
各エーロフォイルは、その相対する半径方向両端におい
て、対応する外方及び内方ハブ26を含む。
の前縁及び後縁の間を軸線方向に、及び、対応するハブ
26が延びるエーロフォイルの相対する両端の間のスパ
ンを半径方向に延在する、ほぼ凹面の正圧側と逆のほぼ
凸面の負圧側とを含む従来の形態を有する。エーロフォ
イルは、作動中、隣接するベーンの間の燃焼ガス12を
下流の動翼列まで導くように、図3に示すようにほぼ三
日月形の半径方向外形を有する。
的なものと内方バンド16との間の接合部をより詳細に
示し、外方バンド14との接合部はこれと実質的に同一
である。内方ハブ26は、外方及び内方シート18及び
20のうちの対応するものに配置され、ハブ及びシート
間に対応する隙間28を形成する。各隙間は、ベーンを
対応するバンドに固定して接合するために、ろう付け結
合30を用いて充填される。ベーン及びバンドは、一般
に、高圧タービンノズルの高温環境に耐えるために従来
の高強度超合金から作られる。また、ろう付け結合の材
料は、従来の化学成分を用いる従来の方法でベーン及び
バンド金属の化学成分に適合するように選定された異な
る金属である。
ーンの外方及び内方ハブ26は、対応するエーロフォイ
ルより幅が適度に広く、エーロフォイルの端部と取り囲
むバンドとの間の滑らかな移行をもたらす、対応する外
方及び内方の隅肉32を含む。隅肉32は、図4に示す
ように一定半径を有してもよいが、エーロフォイルをバ
ンドに融和させるのに必要であれば可変半径にしてもよ
い。
れたハブ26は、ハブとシートとの間の隙間28をエー
ロフォイルから十分に離して配置し、ろう付け30をエ
ーロフォイルからオフセットして、隅肉32がエーロフ
ォイルの近傍でろう付け無し、つまりろう付け結合が無
いようにすることを可能にする。
20の内縁と共に隙間28を形成するハブ26の外縁
は、隅肉32においてエーロフォイルから横方向に間隔
を空けて配置されるか、又は、ほぼ平行にオフセットさ
れ、ろう付け結合30は、隙間28で局所的に閉じ込め
られて、エーロフォイルと隙間との間の隅肉32の延在
によりエーロフォイルから横方向にオフセットされる。
ろう付けで充填された隙間28により形成されるろう接
継手は、エーロフォイルから間隔を空けて配置され、バ
ンドをエーロフォイルに融和させるろう付け無し隅肉3
2を後に残す。
クルタービンノズルにおいて、ベーンとバンドとの間の
ろう接継手は、エーロフォイルの付け根端部から隣接す
るバンドまで横方向外方に直接延在するろう付け結合材
料を含んでおり、下層の母材の頂上にろう付け隅肉を作
り出す。これらのろう付け隅肉は、成形部品間の製造公
差の一般的な変動によるバンドとベーンとの間の不要な
半径方向の段を中に隠せるほど十分に厚い。
法の変動を免れない。成形部品が組立てられる時、バン
ド内のベーンのシートにおいてベーン付け根周囲の周り
で大きさが異なるベーン及びバンド間の半径方向の段が
見つかっている。従来の設計において、ろう付け結合材
料は、ベーンをバンドに固定して接合するだけでなく、
半径方向の段をろう付け結合の中に隠すためにベーン及
びバンド間の接合点を充填した。
界に不連続をもたらすので有害であり、それは空力効率
を低下させ、段において局所的高温をもたらすことにな
る。ろう付け結合材料は、従来設計において、ベーン及
びバンド間に比較的滑らかな隅肉を設けるが、それでも
ベーン及びバンドの母材よりも粗い。ろう付け結合の粗
さは、そこでの熱移送を増し、それにより、ろう付け結
合が受ける温度を増加する。また、ベーン及びバンド間
の接合点は、高サイクルの経験から観察されるように作
動中に比較的高い熱移送を被り、それにより、従来設計
におけるろう付け結合の局所的温度を更に増大させる。
自体の母材に隅肉32を導入することにより、ろう接継
手は、エーロフォイル24から十分にオフセットするこ
とができ、十分に有利となる。本発明の好ましい実施形
態に従う横方向にオフセットしたろう接継手は、ろう付
け結合30を隅肉32により形成されるベーン付け根に
おける高温燃焼ガスの局所的に高い熱移送領域から遠く
離して配置する。このようにして、移動されたろう付け
結合30自体は、作動中により少ない熱移送による加熱
を受けることになり、その耐久性を高める。
自体と同じ位滑らかであってもよく、ろう付け結合材料
よりも滑らかであるため、空力効率を改善するほか、隅
肉において熱移送係数を減らし、そこでの加熱効果を低
減する。
フセットされているので、ろう付け結合材料の露出面
は、十分に縮小された面積を有し、隙間28のすぐ近傍
の区域に限定されて、隅肉32を越えてエーロフォイル
までは延在しない。露出ろう付け結合材料の区域が縮小
することで作動中にその加熱が減り、ベーン及びバンド
間の接合点でノズルの温度が更に下がる。
ブ26は、好ましくは対応する隅肉32に沿ってバンド
14及び16と実質的に同一平面にあり、それ自体が隅
肉32に隣接するバンドの頂上と実質的に同一平面にあ
るろう付け結合30により互いに固定して接合される。
隅肉32は、エーロフォイルの相対する両端から対応す
るバンド14及び16の内側表面までの滑らかな移行を
もたらす。ハブ26の内側の縁部を対応するバンドシー
ト18及び20の内側の縁部と実質的に同一平面に形成
することで、隅肉及びバンド間の半径方向の段は、十分
に減少されるか又は排除される。このようにして隅肉及
びろう付け結合は、バンドの内側表面に滑らかに融和
し、ハブ及びバンドの接合点での半径方向の段によりさ
もなくば起こったであろう燃焼ガス流れ内の著しい圧力
損失を生じさせることなく、燃焼ガス流れを効率的に閉
じ込める。
い方法をフローチャートの形で示す。複数のベーン22
と外方及び内方バンド14及び16とを含む個々のノズ
ル部品は、従来の方法で別々に成形される。例えば、外
方及び内方バンド14及び16とベーン22とに対応す
る成形金型14M、16M、及び、22Mは、これらの
構成要素を従来の方法で成形するのに用いられる。金型
は、ベーン及びバンド部品の外面と相補形であり、ワッ
クスで充填される。ワックスは、凝固して金型から外さ
れ、セラミックで被覆されて金型外壁を形成する。ワッ
クスは、金型外壁から取り除かれて対応部品を形成する
溶融金属と取り替えられる。ベーンが中空であることが
好ましいので、従来の方法でベーンを成形するために従
来のセラミックの中子がセラミックの金型外壁と共に用
いられる。
対応するハブ26をバンドの対応するシート18及び2
0内に挿入することにより互いに組立てられ、一時的に
そのための従来の固定具に共に保持される。
しに維持するために隅肉の全面に亘ってろう付けを広げ
ることなく、オフセットされた隙間28において局所的
にハブの対応するシート18及び20内に従来の方法で
ろう付けされる。
物又はろう付防止剤34は、ろう付け結合材料が隅肉に
亘って広がるのを防止するため、対応する隅肉32上に
施されてもよい。ろう付防止混合物は、好ましくはバン
ドの内側表面に沿って隙間28の両側面に施されるのが
よく、得られるろう付け結合の露出面区域を隙間28自
体及びそのすぐ近傍の境界に限定する。
て、ワックス金型は、対応するベーン及びバンド部品の
公称寸法に対して製造され、従って、寸法の不規則な変
動に曝されることになり、その変動は、公差のより近い
又はより小さい変動を持ち得る機械加工部品に比べると
成形部品においてはかなりの大きさと言える。ノズル部
品の名目的成形は、ベーン及びバンド間の不規則な高さ
の段をもたらし、それらは、ベーン及びバンド間の接合
点をろう付け結合材料で充填することで従来的に対処さ
れ、半径方向の段をその中に隠すろう付け隅肉をベーン
及びバンド間に形成する。
付け無しであるから、ハブ及びバンド間のいかなる半径
方向の段も隠すろう付け結合材料は、もはや利用できな
い。従って、本発明はまた、ベーン及びバンド部品を最
初に成形してこれらの部品を従来の方法で合わせて組み
立てることにより、ハブ26を対応するバンド14及び
16と実質的に同一平面に形成する好ましい方法を含
む。
ン及びバンドの最初の組立は、隙間28に隣接する対応
する隅肉においてバンド14及び16と対応するハブ2
6との間に不規則な寸法に作られた段Aをもたらすこと
になる。これらの段の半径方向の高さ又は大きさは、次
に、適切に測定されてもよく、対応するベーン又はバン
ド金型14M、16M、及び、22Mは、次に、半径方
向の段の測定された高さに相当する材料を金型から局所
的に除去するために、適切に再加工又は研磨されてもよ
い。
に示すように新しいバンド及びベーンを再び成形するた
めに再び使用でき、隙間において対応するハブをバンド
と実質的に同一平面に配置するために測定された段を減
ずる。再加工された金型が半径方向の段を好ましい公差
範囲内で除去するのに効果的である場合、得られた成形
バンド及びベーンは、次に、隅肉及びバンド間に実質的
に同一平面の内側平面を伴って隙間において互いにろう
付けできる。
の左側部分は、対応する半径方向の段を設けるため、そ
こで隣接するハブ26よりも薄くなっている。内方バン
ド16に対応するバンド金型16M(関連部分を示す)
は、図5に破線で示すようにバンド金型から材料を除去
するために局所的に研磨され、金型16Mを用いて成形
された内方バンド16における内方シート20の内側表
面の上に、相応した材料又は半径方向高さを加える。こ
のようにして、金型16Mから局所的に材料を除去する
ことにより、材料の相応した増加分が成形内方バンド1
6に局所的に加えられることになり、ハブ26の対応す
る高さに合致して、そこで見出された元の局所的な段を
除去する。
が、対応する半径方向の段をそこにもたらす隣接する内
方バンド16よりも薄いということを示す。この形態に
おいては、ベーン自体に対応するベーン金型22M(関
連部分を示す)は、局所的に研磨されて図5に破線で示
すようにベーン金型から材料を除去し、バンドとの元の
半径方向の段を除去するために、ベーンにおけるハブ隅
肉32に材料を相応して局所的に加える。
クス金型は、測定された段を縮小するために局所的に研
磨され、新しい分のベーン及びバンドがそれから成形さ
れて、残留するいかなる段の高さも判断するため再び測
定される。金型は、次に、そのように再測定された段を
更に縮小するために必要に応じて局所的に研磨されても
よく、ベーン及びバンドは再び成形され、そして検査さ
れる。このように、対応する隅肉に沿うハブ及びバンド
間の半径方向の段を段階的に縮小するために連続して寸
法調整を行ないながら、金型は繰り返して研磨され、ベ
ーン及びバンドが繰り返して成形されて、ハブ及びバン
ド間が同一平面に並ぶ目標とする程度の位置合わせを達
成できる。
ル24は、好ましくは中空であり、その半径方向のスパ
ンに沿って延在する1つ又はそれ以上の内部流路36を
含み、内部流路は、エンジン圧縮機(図示しない)と流
体連通する1つ又はそれ以上のバンドを通って延在し、
エンジン圧縮機から冷却空気38を受け入れる。各ベー
ンは、一般に、ベーンの側壁を通って延在し、流路36
と流体連通する数列の膜冷却孔40を含み、流路から冷
却空気を吐き出して、冷却空気の保護膜をエーロフォイ
ルの外面に亘って供給する。エーロフォイル内部流路3
6は、任意の従来形態を有してもよく、一般に内部冷却
を強化するタービュレータを含み、また、内部衝突冷却
をもたらすために内部に配置される衝突バッフル(図示
しない)を含んでもよい。
入することにより、今度はベーンもまた、隅肉32自体
を通って延在し、流路36と流体連通する複数の新しい
隅肉冷却孔42を備えてもよく、流路からの冷却空気を
吐き出す。
くは凹面隅肉32の中央に配置され、ろう付け結合30
及びエーロフォイル24の間に間隔を空けて配置され
る。
却をもたらすことに加え、好ましくは、ろう付け結合3
0に向かってそれを膜冷却するためにベーンを通って傾
斜される。内部ハブ26における隅肉孔42は、内方バ
ンドの内面に沿って対応する隅肉32を通って冷却空気
を外方に吐き出すために半径方向外方に傾斜される。そ
れと相応して外方ハブを貫通する冷却孔42は、外方バ
ンドの内面に沿って対応する隅肉を通って冷却空気を吐
き出すために半径方向内方に傾斜される。
面からの横方向のオフセットは、冷却孔42を対応する
隅肉32を通して導入できるだけの十分の大きさがあ
る。例えば、図4に示すエーロフォイル24の公称壁厚
は、約1.3ミリメートルであってもよく、ハブ26の
側面の厚さは約2.6ミリメートルであって、それらの
差は、約1.3ミリメートルのハブ周囲の横方向オフセ
ット又は隅肉32の横方向の広がりを表す。隅肉冷却孔
42は、約0.5ミリメートルの公称直径を有してもよ
く、ろう接継手から適切に間隔を空けて配置された隅肉
において出口を有してもよい。すなわち、比較的大きい
半径の隅肉32は、従来は不可能であった隅肉冷却孔4
2を形成するのに十分な面積を備える。また、ろう接継
手が隅肉32からオフセットされているので、製造中に
隅肉孔をろう付け結合材料で塞ぐことは防止し得る。
ると、ベーン22とバンド14及び16とは、組立に先
立って最初は別々に成形される。全ての膜冷却孔40の
ほか隅肉冷却孔42もまた、次に、従来的にベーンを通
して穴空けしてもよく、隅肉孔は、対応する隅肉32を
通して穴空けされる。
てられて、対応する隙間においてろう付けされてもよ
く、隅肉孔をろう付け結合材料で塞ぐことなく、図4に
示すように隅肉32に冷却孔42を露出する。
う付防止剤34が隅肉冷却孔42周りの隅肉32に施さ
れ、隅肉孔をろう付け結合で塞ぐのを防止するほか、ろ
う付け結合材料が隅肉32全体に亘って隣接するエーロ
フォイルに広がるのを防止する。
従来設計においては、ろう付けする前にベーンの付け根
において前もって孔を空けるいかなる試みも、ろう付け
作業中に孔を塞ぐことを防止できないので無駄であろ
う。そのような付け根冷却孔のどのようなものであって
もその周りに局所的にろう付防止混合物を施すいかなる
試みも、得られるろう付け結合の完全性を危険にさらす
ほか、空力性能に悪影響を及ぼし得る不連続をろう付け
結合材料に導入するであろう。また、ろう付け結合処理
の後に付け根冷却孔を形成することは、ノズルベーンの
対応する付け根が穴空けのために必要な全ての位置にお
いてアクセスできないので不可能である。
32を考慮して、隅肉孔42は、ノズル部品の組立の前
に穴空けされてもよく、それに続く隙間28のろう付け
結合を可能にするためにろう付防止混合物により必要に
応じて保護されてもよい。隅肉孔42は、従って、それ
を通る内部対流冷却のほか、別の方法では不可能なこの
領域における冷却をもたらすハブ隅肉32における膜冷
却を導入する。
周の周りのエーロフォイルの付け根からオフセットされ
てろう接継手に対する入熱を減らし、隅肉孔42は、別
の方法では不可能なベーン付け根における冷却を導入す
る。ろう付け結合は、従って、高温燃焼ガスからの劣化
から更に保護され、すでに耐久性のあるタービンノズル
の耐久力を更に増加する。従って、母材材料自体の使用
寿命をより完全に利用するようにタービンノズルの更な
る有効寿命を得ることができる。
接継手の温度及びろう接継手からの酸化を減らすことに
より十分に増大する。ろう接継手は、高い入熱領域のベ
ーン付け根から横方向にオフセットされており、従来不
可能であった隅肉冷却が与えられる。改善された冷却
は、ろう接継手自体及び対応する隅肉の母材の両方を追
加的に保護し、ろう付け結合及び母材の両方の酸化を低
減する。
あると考えられるものが本明細書において説明された
が、本発明の他の修正例が本明細書の開示するところか
ら当業者には明らかであり、従って、そのような全ての
修正例は、本発明の真の精神及び範囲に包含されるもの
として添付請求項において保障されるように意図されて
いる。
ンエンジンの環状高圧タービンノズルの一部分を示す等
角図。
分解組立図、及び、ノズルセグメントの製造方法の対応
するフローチャート。
タービンノズルの一部分を通して示された半径方向断面
図。
タービンノズルの一部分を通して示された拡大半径方向
断面図。
部分を、それに対応する成形金型の対応する部分と共に
示す半径方向断面図。
Claims (20)
- 【請求項1】 複数の外方シート18を内部に有する外
方バンド14と、 複数の内方シート20を内部に有する内方バンド16
と、 対応する外方及び内方隅肉32においてエーロフォイル
に融和する外方及び内方ハブ26を相対する両端におい
て有するエーロフォイル24を各々が含む複数のノズル
ベーン22と、を含み、 前記ベーンのハブ26は、前記外方及び内方シートの対
応するものに配置され、前記ベーンを前記バンドに固定
して接合するために内部にろう付け結合30を有する隙
間28をハブ及びシート間に形成し、 前記隅肉32は、前記エーロフォイル近接でろう付け無
しのものである、ことを特徴とするタービンノズル1
0。 - 【請求項2】 前記隙間28は、前記隅肉32において
前記エーロフォイルからほぼ平行にオフセットされ、 前記ろう付け結合30は、前記エーロフォイルから、ろ
う付け結合及びエーロフォイル間の前記隅肉によりオフ
セットされる、ことを特徴とする請求項1に記載のノズ
ル。 - 【請求項3】 前記ハブ26は、前記隙間28において
前記バンド14及び16と実質的に同一平面にあり、 前記ろう付け結合は、前記隅肉及びバンド間の前記隙間
の頂上と実質的に同一平面にある、ことを特徴とする請
求項2に記載のノズル。 - 【請求項4】 請求項3に従って前記バンド14及び1
6と実質的に同一平面にある前記ハブ26を形成する方
法であって、 前記バンド14及び16とベーン22とを対応する金型
14M、16M、及び、22Mで成形する段階と、 前記成形されたバンド及びベーンを組み立てる段階と、 前記隅肉32において前記バンド及びハブ間のいかなる
段の大きさをも測定する段階と、 前記測定された段に相当する材料を前記金型から局所的
に除去するために前記金型を研磨する段階と、 前記隙間において前記ハブを前記バンドと実質的に同一
平面に置くために、前記測定された段を減ずるように前
記バンド及びベーンを前記研磨された金型で再び成形す
る段階と、 前記隙間において前記バンド及びベーンを互いにろう付
け結合する段階と、を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項5】 前記バンド16のうちの1つに対応する
前記金型16Mは、金型から材料を除去するために研磨
され、その金型から成形された前記バンドの前記シート
の上に材料が相応して加えられることを特徴とする請求
項4に記載の方法。 - 【請求項6】 前記ベーン22のうちの1つに対応する
前記金型22Mは、金型から材料を除去するために研磨
され、その金型から成形された前記ベーンの前記隅肉3
2の上に材料が相応して加えられることを特徴とする請
求項4に記載の方法。 - 【請求項7】 前記ベーンの各々は、 前記エーロフォイル24を通って延び、冷却空気38を
通して導く内部流路36と、 前記隅肉32のうちの1つを通って延び、前記流路と流
体連通する冷却孔42と、を更に含むことを特徴とする
請求項3に記載のノズル。 - 【請求項8】 前記冷却孔42は、前記ろう付け結合3
0及び前記エーロフォイル24の間に間隔を空けて配置
されることを特徴とする請求項7に記載のノズル。 - 【請求項9】 前記冷却孔42は、前記ベーン22を通
って前記ろう付け結合30に向かって傾斜され、ろう付
け結合を膜冷却することを特徴とする請求項8に記載の
ノズル。 - 【請求項10】 請求項7に従って前記隅肉32を通っ
て前記冷却孔42を形成する方法であって、 前記ベーン22とバンド14及び16とを別々に成形す
る段階と、 前記成形されたベーンの前記1つの隅肉32を貫通して
前記冷却孔42を穴空けする段階と、 前記ベーン及びバンドを組み立てる段階と、 前記冷却孔42を前記隅肉において露出にするために前
記ベーン及びバンドを前記隙間28において互いにろう
付け結合する段階と、を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項11】 前記冷却孔を前記ろう付け結合で塞ぐ
ことを防止するために、ろう付け結合の前に前記冷却孔
42の周りの前記隅肉32にろう付防止剤34を施す段
階を更に含むことを特徴とする請求項10に記載の方
法。 - 【請求項12】 複数のエーロフォイル24と、外方及
び内方バンド14及び16の対応するシート18及び2
0中にろう付け結合され、前記バンドを前記エーロフォ
イルに融和させるろう付け無し隅肉32を有する複数の
一体型ハブ26とを含むことを特徴とするタービンノズ
ル10。 - 【請求項13】 前記ハブ26は、前記隅肉32に沿っ
て前記バンド14及び16と実質的に同一平面にあり、前
記隅肉に隣接する前記バンドの頂上と実質的に同一平面
にあるろう付け結合により互いに固定して接合されるこ
とを特徴とする請求項12に記載のノズル。 - 【請求項14】 前記エーロフォイル24は中空であ
り、複数の冷却孔42は、冷却空気38を前記エーロフ
ォイルの内部から吐き出すために前記隅肉32を貫通し
て延びることを特徴とする請求項13に記載のノズル。 - 【請求項15】 前記冷却孔42は、前記ろう付け結合
30及び前記エーロフォイル24の間に間隔を空けて配
置されることを特徴とする請求項14に記載のノズル。 - 【請求項16】 前記冷却孔42は、前記エーロフォイ
ル24を通って前記ろう付け結合に向かって傾斜され、
ろう付け結合を膜冷却することを特徴とする請求項15
に記載のノズル。 - 【請求項17】 複数のベーン22と外方及び内方バン
ド14及び16とを別々に成形する段階と、 前記ベーンのハブ26を前記バンドの対応するシート1
8及び20中に挿入することにより、前記ベーン及びバ
ンドを組み立てる段階と、 前記ベーンのエーロフォイルに隣接する前記ハブの隅肉
32全体に亘ってろう付け結合を広げることなく、前記
ハブ26を前記シート18及び20の中にろう付け結合
する段階と、を含むことを特徴とする、タービンノズル
10を形成する方法。 - 【請求項18】 前記ベーン22とバンド14及び16
とは、前記ハブ26を前記隅肉32に沿って前記バンド
と実質的に同一平面に並べるように成形されることを特
徴とする請求項17に記載の方法。 - 【請求項19】 前記ベーン22とバンド14及び16
とは、前記同一平面の位置合わせを達成するために、前
記隅肉32に沿う前記ハブ及ぶバンド間の段を減ずるよ
うに寸法調節しながら繰り返して成形されることを特徴
とする請求項18に記載の方法。 - 【請求項20】 ろう付け結合の前に前記隅肉32を貫
通して複数の冷却孔42を穴空けする段階と、 前記孔を前記ろう付け結合で塞ぐことなく、前記ベーン
及びバンドを互いにろう付け結合する段階と、を更に含
むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
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