JP2002138114A - ポリオレフィン系柔軟性光散乱体 - Google Patents

ポリオレフィン系柔軟性光散乱体

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JP2002138114A
JP2002138114A JP2000336336A JP2000336336A JP2002138114A JP 2002138114 A JP2002138114 A JP 2002138114A JP 2000336336 A JP2000336336 A JP 2000336336A JP 2000336336 A JP2000336336 A JP 2000336336A JP 2002138114 A JP2002138114 A JP 2002138114A
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light
carbon atoms
copolymer
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Application number
JP2000336336A
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English (en)
Inventor
Junichi Matsumoto
淳一 松本
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた可撓性を有し、かつ光を高効率で散乱
させることができ、特に光伝送ホースと組み合わせて好
ましく用いられる柔軟性光散乱チューブなどとして有用
なポリオレフィン系柔軟性光散乱体を提供すること。 【解決手段】 (a)α−オレフィンと、(b)環状オ
レフィン及び/又は(c)芳香族ビニル化合物とを共重
合して得られ、かつガラス転移温度が−30〜30℃、
引張弾性率が1000MPa以下及び弾性回復率が20
%以上である共重合体を用いてなるポリオレフィン系柔
軟性光散乱体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリオレフィン系柔
軟性光散乱体、さらに詳しくは、優れた可撓性を有し、
かつ光を高効率で散乱させることができ、特に光伝送ホ
ースと組み合わせて好ましく用いられる柔軟性光散乱チ
ューブなどとして有用なポリオレフィン系柔軟性光散乱
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光を効率よく伝送し、かつ散乱さ
せる光散乱体としては、プラスチック光ファイバー製の
光散乱体、イルミネーター、金属分散系の光散乱体など
がある。プラスチック光ファイバー製の光散乱体として
は、プラスチック光ファイバーの1本又は複数本をリボ
ン状に加工し、ヤスリなどを用いてこのリボン状物の外
周に傷を形成し、上記リボン状物を形成する光ファイバ
ーの一端から入射させた光をこの傷口から散乱させる光
散乱体が提案されている。しかしながら、この光散乱体
においては、傷のつけかたによって散乱特性が大きく影
響されるため、散乱光量のばらつきが大きいという問題
がある。また、散乱光量を増加させるためには入射光量
を増加させることが必要であり、このためにはファイバ
ーの径を大きくする方法が考えられるが、径を大きくし
すぎるとプラスチック光ファイバーの柔軟性が失われる
ため、現状では3mm程度が限界であり、このため入射
光量、散乱光量にも限界があった。
【0003】イルミネーターとしては、例えば特開昭6
4−80910号公報、同64−80912号公報にお
いて液体のコア材を用いた散光管が提案されている。こ
の散光管は、可撓性の中空管状体からなるクラッド材の
内部に上記クラッド材よりも屈折率の高い液状のコア材
を充填し、このクラッド材の両端開口部を窓材によりそ
れぞれ閉塞したものであり、散光管の一端又は両端から
光を入射させ、コアとクラッドの界面での散乱及び/又
はコア液のレーリー散乱により発光させるものである。
このイルミネーターは大口径化が容易で、柔軟性があ
り、有効受光面積が広く高効率で光を入射、発光させる
ことができ、かつ経済性にも優れたものである。しかし
ながら、上記のイルミネーターは優れた特性を有するも
のの、コア材が液体であるため、使用時の破損によりコ
ア液が漏れ、発光特性が著しく損なわれる懸念がある。
また、コア材とクラッド材との界面における光散乱及び
/又はコア液のレーリー散乱による発光は一般的に光強
度が弱く、発光量を大きくするためには強力な光源を必
要とするという問題がある。
【0004】金属分散系光散乱体としては、アルミニウ
ム等の金属を蒸着等の方法でコーティングしたガラスビ
ーズ等の粒子、金属箔、金属粒子などを透明樹脂中に分
散させた光散乱体があり、これらは金属表面での光反射
により光を散乱させるものである。しかしながら、金属
の反射率は90〜95%程度であり、数回の反射により
光強度が低下する。また、光散乱体の外に光が通るまで
の間に多数回の反射を繰り返すため、散乱光として外に
出る光の強度はかなり低下する。さらに、散乱方向も後
方散乱が中心となるため、広い範囲にわたって被照明部
全体を照らすことは難しいという問題がある。一方、特
開平8−134310号公報には環状オレフィン系共重
合体からなる光散乱板が開示されているが、この発明に
用いられる環状オレフィン系共重合体は、ガラス転移温
度(Tg)が50℃以上の硬質の樹脂であって、柔軟性
に乏しく、衝撃強度を改良する目的で、その100重量
部に対し、ゴム状成分を0.01〜40重量部の割合で配
合することが記載されている。また、該ゴム状成分とし
て、軟質の環状オレフィン系共重合体が記載されている
が、先に述べたように、明らかに耐衝撃性の改良を目的
として配合しており、この軟質樹脂が優れた光散乱性を
示すことはなんら言及されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、可撓性、取り扱い性に優れると共に、加工性
が良く安価に作製し得る上、高効率で光を散乱させるこ
とができるポリオレフィン系柔軟性光散乱体を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有するポリオレフィン系柔軟性光散乱体を
開発すべく鋭意研究を重ねた結果、α−オレフィンと環
状オレフィンや芳香族ビニル化合物とを共重合して得ら
れた特定の性状を有する共重合体を用いてなる光散乱体
が、その目的に適合し得ることを見出した。本発明は、
かかる知見に基づいて完成したものである。すなわち、
本発明は、(a)α−オレフィンと、(b)環状オレフ
ィン及び/又は(c)芳香族ビニル化合物とを共重合し
て得られ、かつガラス転移温度が−30℃〜30℃、引
張弾性率が1000MPa以下及び弾性回復率が20%
以上である共重合体を用いたことを特徴とポリオレフィ
ン系柔軟性光散乱体を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のポリオレフィン系柔軟性
光散乱体(以下、単に本発明の光散乱体と称することが
ある。)に用いられる共重合体は、(1)(a)α−オ
レフィンと(b)環状オレフィンとの共重合体、(2)
(a)α−オレフィンと(c)芳香族ビニル化合物との
共重合体、又は(3)(a)α−オレフィンと(b)環
状オレフィンと(c)芳香族ビニル化合物との共重合体
である。前記(a)成分のα−オレフィンとしては、炭
素数2〜22のα−モノオレフィン類、ハロゲン置換α
−オレフィン類及び鎖状ジオレフィン類の中から選ばれ
る少なくとも一種を挙げることができる。具体的には、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−
ブテン、4−フェニル−1−ブテン、1−ペンテン、3
−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、
3, 3−ジメチル−1−ペンテン、3, 4−ジメチル−
1−ペンテン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、1−
ヘキセン、4−メチル−1−ヘキセン、5−メチル−1
−ヘキセン、6−フェニル−1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1
−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン、
ビニルシクロヘキサン等のα−モノオレフィン類、ヘキ
サフルオロプロペン、テトラフルオロエチレン、2−フ
ルオロプロペン、フルオロエチレン、1, 1−ジフルオ
ロエチレン、3−フルオロプロペン、トリフルオロエチ
レン、3,4−ジクロロ−1−ブテン等のハロゲン置換
α−オレフィン類、ブタジエン、イソプレン、1, 4−
ペンタジエン、1,5−ヘキサジエンなどの鎖状ジオレ
フィン類を挙げることができる。これらのα−オレフィ
ンは、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わ
せて用いてもよい。また、(b)成分の環状オレフィン
としては、特に制限はないが、一般式(I)
【0008】
【化1】
【0009】(式中、kは0または1であり、mは0ま
たは1であり、nは0または自然数である。R1 〜R20
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭化水
素基、アルコキシ基又はアミノ基である)で表される化
合物が挙げられる。ここでハロゲン原子としては、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子又は沃素原子である。炭化
水素基としては、炭素数1〜20のものが好ましく、具
体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、アミ
ル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル
基、オクタデシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、
ナフチル基、トリル基、ベンジル基、フェニルエチル
基、ナフチル基、アントラセニル基などが挙げられる。
【0010】アルコキシ基としては、炭素数1〜20の
ものが好ましく、具体的には、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イ
ソブトキシ基、t−ブトキシ基、フェノキシ基、2,6
−ジメチルフェノキシ基、トリメチルシロキシ基などが
挙げられる。アミノ基としては、炭素数1〜20のもの
が好ましく、具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチル
アミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジフェニルアミノ
基、ピロリジニル基、ビス(トリメチルシリル)アミノ
基などが挙げられる。R17〜R20は、互いに結合して単
環または多環を形成していても良く、かつ該単環または
多環が二重結合を有していても良く、またR17とR18
で、またはR 19とR20とでアルキリデン基を形成してい
ても良い。
【0011】上記一般式(I)で表される環状オレフィ
ンの具体的な例を示せば、ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン(ノルボルネン)、5−メチルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジメチルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、1−メチルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−エチルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−n−ブチ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−イソ
ブチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、7−
メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、エチ
リデンノルボルネンなどのビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン誘導体、トリシクロ[4.3.0.
2,5 ]−3−デセン、2−メチルトリシクロ[4.
3.0.12,5 ]−3−デセン、5−メチルトリシクロ
[4.3.0.12,5 ]−3−デセンなどのトリシクロ
[4.3.0.12,5 ]−3−デセン誘導体、トリシク
ロ[4.4.0.12,5 ]−3−ウンデセン、10−メ
チルトリシクロ[4.4.0.12,5 ]−3−ウンデセ
ンなどのトリシクロ[4.4.0.12,5 ]−3−ウン
デセン誘導体、テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、8−メチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−エチル
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、5,10−ジメチルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、2,10−ジメ
チルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセン、8,9−ジメチルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン誘導
体、ペンタシクロ[6.5.1.13,6 .02,7 .0
9,13]−4−ペンタデセン誘導体、ペンタシクロ[7.
4.0.12,5 .19,12.08,13]−3−ペンタデセン
誘導体、ペンタシクロペンタデカジエン化合物、ペンタ
シクロ[8.4.0.1 2,5 .19,12.08,13]−3−
ヘキサデセンなどのペンタシクロ[8.4.0.
2,5 .19,12.08,13]−3−ヘキサデセン誘導体、
ペンタシクロ[6.6.1.13,6 .02,7 .09,14
−4−ヘキサデセン誘導体、ヘキサシクロ[6.6.
1.13,6 .110,13 .02,7 .09,14]−4−ヘプタ
デセン誘導体、ヘプタシクロ−5−エイコセン誘導体、
5−フェニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−メチル−5−フェニルビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン、1,4−メタノ−1,4,4a,9
a−テトラヒドロフルオレン、1,4−メタノ−1,
4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロアントラセ
ンなどが挙げられる。また、前記一般式(I)で表され
る環状オレフィン以外の環状オレフィンとしては、1−
シクロペンテン、1−シクロオクテンなどの単環状オレ
フィン類、1,3−シクロヘキサジエン、1,5−オク
タジエン、2,5−ノルボルナジエンなどの環状ジエン
類などが挙げられる。
【0012】これらの一般式(I)で表される環状オレ
フィン及び上記の環状オレフィンは、一種を単独で用い
てもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。さら
に、(c)成分の芳香族ビニル化合物としてはスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、p−プ
ロピルスチレン、p−イソプロピルスチレン、p−ブチ
ルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、o−メチ
ルスチレン、o−エチルスチレン、o−プロピルスチレ
ン、o−イソプロピルスチレン、m−メチルスチレン、
m−エチルスチレン、m−イソプロピルスチレン、m−
ブチルスチレン、メシチルスチレン、2,4−ジメチル
スチレン、2,5−ジメチルスチレン、3,5−ジメチ
ルスチレン等のアルキルスチレン類、p−メトキシスチ
レン、o−メトキシスチレン、m−メトキシスチレン等
のアルコキシスチレン類、p −クロロスチレン、m−ク
ロロスチレン、o−クロロスチレン、p−ブロモスチレ
ン、m−ブロモスチレン、o−ブロモスチレン、p−フ
ルオロスチレン、m−フルオロスチレン、o−フルオロ
スチレン、o−メチル−p−フルオロスチレン等のハロ
ゲン化スチレン、更にはp−フェニルスチレン、p−ト
リメチルシリルスチレン、ビニル安息香酸エステル、ジ
ビニルベンゼン等を挙げることができる。これら芳香族
ビニル化合物は、一種を単独で用いてもよく、二種以上
を組み合わせて用いてもよい。
【0013】本発明の光散乱体に用いられる共重合体に
おいては、α−オレフィン単位の含有量が70〜99.9
モル%、環状オレフィン単位の含有量が0〜30モル%
及び芳香族ビニル化合物単位の含有量が0〜30モル%
であり、かつ環状オレフィン単位と芳香族ビニル化合物
単位との合計含有量が30〜0.1モル%であるのが好ま
しい。α−オレフィン単位の含有量が70モル%未満で
はガラス転移温度(Tg)が高くなり、常温での柔軟性
が失われるおそれがあり、99.9モル%を超えると結晶
性が高くなり、弾性率が高くなって、柔軟性が失われる
上、透明性が低下し、散乱光が暗くなるおそれが生じ
る。したがって、各単位のより好ましい含有量は、α−
オレフィン単位が80〜98モル%、環状オレフィン単
位が0〜20モル%及び芳香族ビニル化合物単位が0〜
20モル%で、かつ環状オレフィン単位と芳香族ビニル
化合物単位との合計含有量が20〜2モル%であり、さ
らに好ましくは、α−オレフィン単位が80〜96モル
%、環状オレフィン単位が4〜20モル%及び芳香族ビ
ニル化合物単位が0〜16モル%である。
【0014】本発明においては、前記共重合体は、ガラ
ス転移温度(Tg)が、−30〜30℃の範囲にあるこ
とが必要である。このTgが−30℃より低いと物性バ
ランスが悪くなり、特に透明性と柔軟性や表面硬度のバ
ランスが低下し、一方30℃を超えると常温での柔軟性
が失われる。したがって、好ましいTgは−10〜25
℃の範囲であり、特に0〜25℃の範囲が好ましい。な
お、共重合体のガラス転移温度(Tg)は、共重合体を
温度190℃、圧力10MPaで加熱プレス成形にて試
験片(幅4mm、長さ40mm、厚さ0.1mm)を作製
し、測定装置として東洋ボールディング社製バイブロン
11−EA型を用い、昇温速度3℃/分、周波数3.5H
zで測定し、この時の損失弾性率(E”)のピークから
求められるものである。また、該共重合体は、引張弾性
率が1000MPa以下であることが必要である。この
引張弾性率が1000MPaを超えると柔軟性が低下す
る。また、低すぎると成形体の形が崩れやすくなる。し
たがって、好ましい引張弾性率は5〜500MPaの範
囲であり、特に10〜200MPaの範囲が好適であ
る。なお、この引張弾性率は、JIS K7127に従
いオートグラフを用い、1mmの厚みの2号形試験片を
用い、試験速度:10mm/分で引張試験を行い求めた
ものである。
【0015】一方、該共重合体は弾性回復率が20%以
上であることが必要である。この弾性回復率が20%未
満では成形体を折り曲げた際に、折れしわが残ったり、
応力により変形したままになりやすい。好ましい弾性回
復率は50%以上であり、特に70%以上が好適であ
る。なお、この弾性回復率は、オートグラフを用い、引
っ張り速度62mm/分で、幅6mm、クランプ間50
mm(L0)の側底片を150%伸ばして引っ張り、5分
間そのままの状態を保った後、はね返させることなく急
に収縮させ、1分後にクランプ間のシートの長さ
(L1 )を測定し、式 弾性回復率(%)=[ 1−〔(L1 −L0 )/L0 〕]
×100 より求めた値である。
【0016】さらに、本発明においては、前記共重合体
は、結晶化度が0.1〜20%の範囲にあるのが好まし
い。この結晶化度が0.1%未満では光散乱が少なくなる
ことがあり、20%を超えると透明性が低下し、光度が
弱くなるおそれがある。光散乱性及び光度などを考慮す
ると、この結晶化度は0.1〜15%の範囲がより好まし
く、特に0.2〜10%の範囲が好適である。なお、この
結晶化度は、X線回折分析法により求めた値である。ま
た、該共重合体は、表面硬度(ショアーD)が30以上
であるのが好ましい。この表面硬度(ショアーD)が3
0未満では成形体表面に傷が付きやすく、光散乱体とし
ての性能が低下する原因となる。また、この表面硬度が
高すぎると柔軟性が損なわれることがある。したがっ
て、より好ましい表面硬度(ショアーD)は30〜90
の範囲であり、特に30〜60の範囲が好適である。な
お、この表面硬度は、JIS K7215に準拠し、厚
さ3mmのフィルムについて、デュロメーターによりシ
ョアー硬度Dを求めた値である。次に、この共重合体の
メルトインデックス(MI)は、通常0.01〜50g/
10分、好ましくは0.05〜20g/10分、より好ま
しくは0.1〜10g/10分の範囲である。なお、この
MIは、JIS K7210に準拠し、測定温度190
℃、測定荷重21.18Nの条件で測定した値である。
【0017】このような性状を有する本発明で用いられ
る共重合体の製造方法としては、前記の性状を有するも
のが得られる方法であればよく、特に制限はないが、以
下に示す方法により、効率よく製造することができる。
この方法においては、(A)下記の一般式(II)〜(V)
で表される周期率表4〜6族の遷移金属化合物及び周期
律表8〜10族の遷移金属化合物の中から選ばれる少な
くとも一種と、(B)イオン化剤、すなわち(B−1)
含酸素有機金属化合物、(B−2)該遷移金属化合物と
反応してイオン性の錯体を形成し得るイオン性化合物及
び(B−3)粘土、粘土鉱物又はイオン交換性層状化合
物の中から選ばれる少なくとも一種との組合せからなる
オレフィン重合触媒の存在下、α−オレフィンと環状オ
レフィン及び/又は芳香族ビニル化合物を共重合体させ
ることにより、所望の共重合体が得られる。
【0018】上記(A)成分の遷移金属化合物は、下記
の一般式(II),(III),(IV) 及び(V) Q1 a (C5 5-a-b 21 b )(C5 5-a-c 22 c )M1 1 1 ・・・(II) Q2 a (C5 5-a-d 23 d )Z1 1 1 1 ・・・(III) (C5 5-e 24 e )M1 1 1 1 ・・・(IV) L1 2 2 1 1 ・・・(V) 〔式中、Q1 は二つの共役五員環配位子(C5 5-a-b
21 b )及び(C5 5- a-c 22 c )を架橋する結合性
基を示し、Q2 は共役五員環配位子(C5 5-a- d 23
d )とZ1 基を架橋する結合性基を示す。R21、R22
23及びR24は、それぞれ炭化水素基、ハロゲン原子、
アルコキシ基、珪素含有炭化水素基、リン含有炭化水素
基、窒素含有炭化水素基又はホウ素含有炭化水素基を示
し、複数あるときは、互いに同一でも異なってもよく、
互いに結合して環構造を形成してもよい。aは0、1又
は2である。b、c及びdは、a=0のときはそれぞれ
0〜5の整数、a=1のときはそれぞれ0〜4の整数、
a=2のときはそれぞれ0〜3の整数を示す。eは0〜
5の整数を示す。M1 は周期律表4〜6族および周期律
表8〜10族の遷移金属を、M2 は周期律表8〜10族
の遷移金属を示す。また、L1 、L2 はそれぞれ共有結
合性又は配位結合性の配位子を示し、それぞれ互いに結
合してもよい。また、X1 、Y1 、Z1 、W1 はそれぞ
れ共有結合性又はイオン結合性の配位子を示し、X1
1 およびW1 は、それぞれ互いに結合してもよい。〕
で表される化合物の中から選ばれる少なくとも一種であ
る。
【0019】前記一般式(II)及び(III) 式中のQ1 及び
2 は結合性基を示すが、具体例としては、(ア)メチ
レン基、エチレン基、イソプロピレン基、メチルフェニ
ルメチレン基、ジフェニルメチレン基、シクロヘキシレ
ン基などの炭素数1〜4のアルキレン基、シクロアルキ
レン基又はその側鎖低級アルキル若しくはフェニル置換
体、(イ)シリレン基、ジメチルシリレン基、メチルフ
ェニルシリレン基、ジフェニルシリレン基、ジシリレン
基、テトラメチルジシリレン基などのシリレン基、オリ
ゴシリレン基又はその側鎖低級アルキル若しくはフェニ
ル置換体、(ウ)ゲルマニウム、リン、窒素、硼素又は
アルミニウムを含む炭化水素基〔低級アルキル基、フェ
ニル基、ヒドロカルビルオキシ基(好ましくは低級アル
コキシ基)など〕、具体的には(CH3 2 Ge基、
(C6 5 2 Ge基、(CH3 )P基、(C6 5
P基、(C4 9 )N基、(C6 5 )N基、(C
3 )B基、(C4 9 )B基、(C6 5 )B基、
(C6 5 )Al基、(CH3 O)Al基などが挙げら
れる。Q1 及びQ2 としては、これらの中で、アルキレ
ン基及びシリレン基が好ましい。
【0020】また、(C5 5-a-b 21 b )、(C5
5-a-c 22 c )及び(C5 5-a-d23 d )は共役五員
環配位子であり、R21、R22及びR23は、それぞれ炭化
水素基、ハロゲン原子、アルコキシ基、珪素含有炭化水
素基、リン含有炭化水素基、窒素含有炭化水素基又は硼
素含有炭化水素基を示し、aは0、1又は2である。
b、c及びdは、a=0のときはそれぞれ0〜5の整
数、a=1のときはそれぞれ0〜4の整数、a=2のと
きはそれぞれ0〜3の整数を示す。ここで、炭化水素基
としては、炭素数1〜20のものが好ましく、特に炭素
数1〜12のものが好ましい。この炭化水素基は一価の
基として、共役五員環基であるシクロペンタジエニル基
と結合していてもよく、またこれが複数個存在する場合
には、その2個が互いに結合してシクロペンタジエニル
基の一部と共に環構造を形成していてもよい。すなわ
ち、該共役五員環配位子の代表例としては、置換又は非
置換のシクロペンタジエニル基、インデニル基及びフル
オレニル基が挙げられる。
【0021】ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ
素及びフッ素原子が挙げられ、アルコキシ基としては、
炭素数1〜12のものが好ましく挙げられる。珪素含有
炭化水素基としては、例えば−Si(R25)(R26
(R27)(R25、R26及びR27は炭素数1〜24の炭化
水素基)などが挙げられ、リン含有炭化水素基、窒素含
有炭化水素基及び硼素含有炭化水素基としては、それぞ
れ−P(R28)(R29)、−N(R28)(R29)及び−
B(R28)(R29)(R28及びR 29は炭素数1〜18の
炭化水素基)などが挙げられる。R21、R22及びR23
それぞれ複数ある場合には、複数のR21、複数のR22
び複数のR23は、それぞれにおいて同一であっても異な
っていてもよい。また、一般式(II)において、共役五員
環配位子(C5 5-a-b 21 b )及び(C5 5-a-c
22 c )は同一であっても異なっていてもよい。一方、M
1 は周期律表4〜6族及び周期律表8〜10族の遷移金
属元素を示し、具体例としてはチタニウム、ジルコニウ
ム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、モリブテン、タ
ングステン、鉄、コバルト、ニッケル、パラジウム、白
金などを挙げることができるが、これらの中でチタニウ
ム、ジルコニウム、ハフニウム、鉄、ニッケル及びパラ
ジウムが好ましい。
【0022】Z1 は共有結合性の配位子であり、具体的
には酸素(−O−)、硫黄(−S−)、炭素数1〜2
0、好ましくは1〜10のアルコキシ基、炭素数1〜2
0、好ましくは1〜12のチオアルコキシ基、炭素数1
〜40、好ましくは1〜18の窒素含有炭化水素基、炭
素数1〜40、好ましくは1〜18のリン含有炭化水素
基を示す。X1 及びY1 は、それぞれ共有結合性又はイ
オン結合性の配位子であり、具体的には水素原子、ハロ
ゲン原子、炭素数1〜20、好ましくは1〜10の炭化
水素基、炭素数1〜20、好ましくは1〜10のアルコ
キシ基、アミノ基、炭素数1〜20、好ましくは1〜1
2のリン含有炭化水素基(例えば、ジフェニルホスフィ
ン基など)又は炭素数1〜20、好ましくは1〜12の
珪素含有炭化水素基(例えば、トリメチルシリル基な
ど)、炭素数1〜20、好ましくは1〜12の炭化水素
基あるいはハロゲン含有ホウ素化合物(例えばB(C6
5 ) 4 、BF 4 )を示す。これらの中でハロゲン原
子、炭化水素基及びアルコキシ基が好ましい。X1 及び
1 としてはたがいに同一であっても異なっていてもよ
い。
【0023】次に、上記一般式(IV)において、M1
上記と同様に周期律表4〜6族及び周期律表8〜10族
の遷移金属であり、また、W1 は共有結合性又はイオン
結合性の配位子であり、具体的には水素原子、ハロゲン
原子、炭素数1〜20、好ましくは1〜10の炭化水素
基、炭素数1〜30、好ましくは1〜20のアルコキシ
基、アミノ基、アミジナート基、炭素数1〜20、好ま
しくは1〜12のリン含有炭化水素基(例えば、ジフェ
ニルホスフィン基など)又は炭素数1〜20、好ましく
は1〜12の珪素含有炭化水素基(例えば、トリメチル
シリル基など)、炭素数1〜20、好ましくは1〜12
の炭化水素基あるいはハロゲン含有ホウ素化合物(例え
ばB(C6 5 ) 4 、BF4 )を示す。これらの中でハ
ロゲン原子、炭化水素基及びアルコキシ基が好ましい。
前記一般式(II)及び(III) で表される化合物の具体例と
しては、以下の化合物を挙げることができる。
【0024】(1)ビス(シクロペンタジエニル)チタ
ニウムジクロリド、ビス(メチルシクロペンタジエニ
ル)チタニウムジクロリド、ビス(ペンタメチルシクロ
ペンタジエニル)チタニウムジクロリド、ビス(n−ブ
チルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド、ビ
ス(インデニル)チタニウムジクロリド、ビス(シクロ
ペンタジエニル)チタニウムクロロヒドリド、ビス(シ
クロペンタジエニル)ジメチルチタニウム、(シクロペ
ンタジエニル)(フルオレニル)チタニウムジクロリド
などの架橋する結合基を有さず共役五員環配位子を2個
有する遷移金属化合物、
【0025】(2)rac−メチレンビス(インデニ
ル)チタニウムジクロリド、rac−エチレンビス
(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)チタニウ
ムジクロリド、エチレン(2,4−ジメチルシクロペン
タジエニル)(3’,5’−ジメチルシクロペンタジエ
ニル)チタニウムジクロリド、rac−イソプロピリデ
ンビス(4,5−ベンゾインデニル)チタニウムジクロ
リド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(フ
ルオレニル)チタニウムジクロリドなどのアルキレン基
で架橋した共役五員環配位子を2個有する遷移金属化合
物、
【0026】(3)rac−ジメチルシリレンビス(イ
ンデニル)チタニウムジクロリド、ジメチルシリレンビ
ス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,
5’−ジメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジク
ロリド、rac−フェニルメチルシリレンビス(インデ
ニル)チタニウムジクロリドなどのシリレン基架橋共役
五員環配位子を2個有する遷移金属化合物、
【0027】(4)rac−ジメチルゲルミレンビス
(インデニル)チタニウムジクロリドなどのゲルマニウ
ム、アルミニウム、硼素、リン又は窒素を含む炭化水素
基で架橋された共役五員環配位子を2個有する遷移金属
化合物、
【0028】(5)(ペンタメチルシクロペンタジエニ
ル)[ビス(フェニル)アミノ]チタニウムジクロリ
ド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)(tert−ブチルアミノ)チタニウムジクロリ
ド、ジメチルシリレン(2−インデニル)(tert−
ブチルアミノ)チタニウムジクロリド、ジメチルシリレ
ン(2−インデニル)(イソプロピルアミノ)チタニウ
ムジクロリド、ペンタメチルシクロペンタジエニルチタ
ニウムトリメトキシド、ペンタメチルシクロペンタジエ
ニルチタニウムトリクロリドなどの共役五員環配位子を
1個有する遷移金属化合物、
【0029】(6)(1,1’−ジメチルシリレン)
(2,2’−イソプロピリデン)ビス(シクロペンタジ
エニル)チタニウムジクロリド、(1,2’−ジメチル
シリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(イン
デニル)チタニウムジクロリド、(1,1’−ジメチル
シリレン)(2,2’−エチレン)ビス(インデニル)
チタニウムジクロリド、(1,2’−エチレン)(2,
1’−エチレン)ビス(3−メチルインデニル)チタニ
ウムジクロリドなどの配位子同士が二重架橋された共役
五員環配位子を2個有する遷移金属化合物,
【0030】(7)さらには、上記(1)〜(6)に記
載の化合物において、これらの化合物の塩素原子を臭素
原子、ヨウ素原子、水素原子、メチル基、フェニル基な
どに置き換えたもの、また、上記遷移金属化合物の中心
金属のチタニウムをジルコニウム、ハフニウム、バナジ
ウム、ニオブ、モリブテン又はタングステンなどに置き
換えたものを挙げることができる。また、一般式(IV)で
表される遷移金属化合物の具体例としては、例えばシク
ロペンタジエニルチタニウムトリクロリド、メチルシク
ロペンタジエニルチタニウムトリクロリド、ペンタメチ
ルシクロペンタジエニルチタニウムトリクロリド、さら
には、これらの化合物の塩素原子を臭素原子、ヨウ素原
子、水素原子、メチル基、フェニル基などに置き換えた
もの、また、上記遷移金属化合物の中心金属のチタニウ
ムをジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、
モリブテン又はタングステンなどに置き換えたものを挙
げることができる。
【0031】一方、前記一般式(V)で表される遷移金
属化合物において、L1 、L2 はそれぞれ共有結合性又
は配位結合性の配位子を表わし、X1 、Y1 はそれぞれ
共有結合性、又はイオン結合性の配位子を表している。
ここでX1 、Y1 については、前述したように、具体的
には水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20、好まし
くは1〜10の炭化水素基、炭素数1〜20、好ましく
は1〜10のアルコキシ基、アミノ基、炭素数1〜2
0、好ましくは1〜12のリン含有炭化水素基、(例え
ば、ジフェニルホスフィン基など)又は炭素数1〜2
0、好ましくは1〜12の珪素含有炭化水素基(例え
ば、トリメチルシリル基など)、炭素数1〜20、好ま
しくは1〜12の炭化水素基あるいはハロゲン含有硼素
化合物(例えばB(C6 5 4 ,BF4 )を示す。こ
れらの中でハロゲン原子及び炭化水素基が好ましい。こ
のX1 及びY1 はたがいに同一であっても異なっていて
もよい。さらに、L1 ,L2 の具体例としては、炭素数
1〜20、好ましくは1〜10の炭化水素基、炭素数1
〜30、好ましくは1〜20のアルコキシ基、アミノ
基、アミジナート基、炭素数1〜20、好ましくは1〜
12のリン含有炭化水素基(例えばジフェニルホスフィ
ン基など)又は炭素数1〜20、好ましくは1〜12の
珪素含有炭化水素基(例えば、トリメチルシリル基な
ど)、トリフェニルホスフィン,アセトニトリル,ベン
ゾニトリル,1,2−ビスジフェニルホスフィノエタ
ン,1,3−ビスジフェニルホスフィノプロパン,1,
1’−ビスジフェニルホスフィノフェロセン,シクロオ
クタジエン,ピリジン,ビストリメチルシリルアミノビ
ストリメチルシリルイミノホスホランなどを挙げること
ができる。
【0032】なお、上記L1 及びL2 ,X1 およびY1
は、それぞれ互いに結合してもよい。この一般式(V)
で表される遷移金属化合物の具体例としては、ビス[ ビ
ス(トリメチルシリル)ベンズアミジナート ]ジルコニ
ウムジクロリド,ビス(ジメチルベンズアミジナート)
ジルコニウムジクロリド,ビス(ジシクロヘキシルアセ
トアミジナート)ジルコニウムジクロリド,ジプロモビ
ストリフェニルホスフィンニッケルなどを挙げることが
できる。さらに、ジイミン化合物を配位子とするものが
好ましく、このようなものとしては、例えば一般式(V
I)
【0033】
【化2】
【0034】(式中、R30およびR33はそれぞれ独立に
炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基または全炭素数7〜
20の環上に炭化水素基を有する芳香族基、R31および
32はそれぞれ独立に水素原子または炭素数1〜20の
炭化水素基を示し、R31とR32はたがいに結合して環を
形成していてもよく、X2 およびY2 はそれぞれ独立に
水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基、M2 は周
期律表第8ないし10族の遷移金属を示す。)で表され
る錯体化合物を挙げることができる。上記一般式(VI)に
おいて、R30およびR33のうち、炭素数1〜20の脂肪
族炭化水素基としては、炭素数1〜20の直鎖状若しく
は分岐状のアルキル基または炭素数3〜20のシクロア
ルキル基など、具体的にはメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、シク
ロヘキシル基などが挙げられる。なお、シクロアルキル
基の環上には低級アルキル基などの適当な置換基が導入
されていてもよい。また、全炭素数7〜20の環上に炭
化水素基を有する芳香族基としては、例えばフェニル基
やナフチル基などの芳香族環上に、炭素数1〜10の直
鎖状、分岐状または環状のアルキル基が1個以上導入さ
れた基などが挙げられる。このR30およびR33として
は、環上に炭化水素基を有する芳香族基が好ましく、特
に2,6−ジイソプロピルフェニル基が好適である。R
30およびR33は、たがいに同一であってもよく、異なっ
ていてもよい。
【0035】また、R31およびR32のうち、炭素数1〜
20の炭化水素基としては、例えば炭素数1〜20の直
鎖状若しくは分岐状アルキル基、炭素数3〜20のシク
ロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7
〜20のアラルキル基などが挙げられる。ここで、炭素
数1〜20の直鎖状若しくは分岐状アルキル基、炭素数
3〜20のシクロアルキル基としては、前記R30および
33のうち、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基の説明
において例示したものと同じものを挙げることができ
る。また炭素数6〜20のアリール基としては、例えば
フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、メチ
ルナフチル基などが挙げられ、炭素数7〜20のアラル
キル基としては、例えばベンジル基やフェネチル基など
が挙げられる。このR31およびR32は、たがいに同一で
あってもよく、異なっていてもよい。また、たがいに結
合して環を形成していてもよい。
【0036】一方、X2 およびY2 のうち、炭素数1〜
20の炭化水素基としては、上記R 31およびR32におけ
る炭素数1〜20の炭化水素基について、説明したとお
りである。このX2 およびY2 としては、特にメチル基
が好ましい。また、X2 とY 2 は、たがいに同一であっ
てもよく異なっていてもよい。M2 の周期律表第8ない
し10族の遷移金属としては、例えば、ニッケル、パラ
ジウム、白金、鉄、コバルト、ロジウム、ルテニウムな
どが挙げられ、ニッケル、パラジウムが好ましい。本発
明においては、前記(A)成分の遷移金属化合物は、一
種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用い
てもよい。本発明において用いられるオレフィン重合触
媒における(B)成分のイオン化剤うちの(B−1)含
酸素有機金属化合物としては、一般式(VII) 又は一般式
(VIII)
【0037】
【化3】
【0038】〔式中、R34〜R40は、各々独立に炭素数
1〜8のアルキル基を示し、A1 〜A5 は、各々独立に
周期律表13族金属元素を示す。またh,i,j及びu
は、それぞれ0〜50の数であり、かつ(h+i)と
(j+u)は共に1以上である。]で表される化合物が
挙げられる。前記一般式(VII),(VIII)において、R34
40が表す炭素数1〜8のアルキル基としては、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、各種
ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種ヘプ
チル基、各種オクチル基が挙げられ、A1 〜A5 が表す
周期律表13族金属元素としては、ホウ素、アルミニウ
ム、ガリウム、インジウム、タリウムが挙げられる。こ
れら金属元素の中では、ホウ素とアルミニウムが特に好
適に用いられる。またh,i,j及びuの値としては、
1〜20、特に1〜5の範囲であるものが好ましい。
【0039】これらの一般式(VII),(VIII)で表される含
酸素有機金属化合物としては、例えばテトラメチルジア
ルモキサン、テトライソブチルジアルモキサン、メチル
アルモキサン、エチルアルモキサン、ブチルアルモキサ
ン、イソブチルアルモキサン等のアルモキサン類、トリ
メチルボロキシン、メチルボロキサン等のボロキサン類
が挙げられる。これらの内好ましくはアルモキサン類で
あり、特にメチルアルモキサンやイソブチルアルモキサ
ンが好適に用いられる。また、これらアルモキサン類
は、アルコール類で変性していても良い。変性に用いら
れるアルコール類としては、具体的にはメタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、トリフェニルメ
タノール、2,6−ジメチルフェノール、1,4−ブタ
ンジオール、カテコール、トリメチルシラノール、トリ
フェニルシラノール等が挙げられる。
【0040】また、(B)成分のうちの(B−2)遷移
金属化合物と反応してイオン性の錯体を形成しうるイオ
ン性化合物としては、複数の基が金属に結合したアニオ
ンとカチオンとからなる配位錯化合物、またはルイス酸
が挙げられる。この複数の基が金属に結合したアニオン
とカチオンとからなる配位錯化合物としては、一般式(I
X)又は(X) ([L3 −H]g+f ([M3 1 2 ・・・Dp (p-q)-t (IX) ([L4 g+f ([M4 1 2 ・・・Dp (p-q)-t (X) [式中、L3 はルイス塩基、L4 は、後述のM5 、R41
426 またはR43 3 Cであり、M3 およびM4 は、そ
れぞれ周期律表の第5〜15族から選ばれる金属、M5
は周期律表の第1族および第8〜12族から選ばれる金
属、M6 は、周期律表の第8〜10族から選ばれる金
属、D1 〜Dp は、それぞれ水素原子、ジアルキルアミ
ノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、炭素数1〜2
0のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、アルキ
ルアリール基、アリールアルキル基、置換アルキル基、
有機メタロイド基またはハロゲン原子を示す。R41およ
びR42は、それぞれシクロペンタジエニル基、置換シク
ロペンタジエニル基、インデニル基、またはフルオレニ
ル基を示し、R43はアルキル基を示す。qはM3 、M4
の原子価で1〜7の整数、pは2〜8の整数、gは[L
3 −H]、[L4 ]のイオン価数で1〜7の整数、fは
1以上の整数であり、tは式[f×g/(p−q)]に
より算出される値である。]で表される化合物が好適に
用いられる。
【0041】上記一般式(IX)、(X)におけるM3
よびM4 が表す金属としては、ホウ素、アルミニウム、
ケイ素、りん、ヒ素、アンチモンが好ましく、M5 が表
す金属としては、銀、銅、ナトリウム、リチウムが好ま
しく、M6 が表す金属としては、鉄、コバルト、ニッケ
ルなどが好適である。また、一般式(IX)、(X)にお
けるD1 〜Dp の具体例としては、例えば、ジアルキル
アミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基などが好ましく、アルコキシ基としては、メトキシ
基、エトキシ基、n−ブトキシ基などが、アリールオキ
シ基としては、フェノキシ基、2,6−ジメチルフェノ
キシ基、ナフチルオキシ基などが好ましい。
【0042】次に、炭素数1〜20のアルキル基として
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキ
シル基などが好ましく、炭素数6〜20のアリール基、
アルキルアリール基もしくはアリールアルキル基として
は、フェニル基、p−トリル基、ベンジル基、ペンタフ
ルオロフェニル基、3,5−ジ(トリフルオロメチル)
フェニル基、4―tert−ブチルフェニル基、2,6
−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、
2,4−ジメチルフェニル基、2,3−ジメチルフェニ
ル基などが好ましい。さらにハロゲンとしては、フッ
素、塩素、臭素、沃素が好ましく、有機メタロイド基と
しては、ペンタメチルアンチモン基、トリメチルシリル
基、トリメチルゲルミル基、ジフェニルアルシン基、ジ
シクロヘキシルアンチモン基、ジフェニルホウ素基など
が好ましい。さらに、R41およびR42が表す置換シクロ
ペンタジエニル基としては、メチルシクロペンタジエニ
ル基、ブチルシクロペンタジエニル基、ペンタメチルシ
クロペンタジエニル基などが好適なものとして挙げられ
る。
【0043】本発明において、複数の基が金属に結合し
たアニオンとしては、具体的にはB(C6 5 4 -
B(C6 HF4 4 - 、B(C6 2 3 4 - 、B
(C 6 3 2 4 - 、B(C6 4 F)4 - 、B[C
6 (CF3 )F4 4 - 、B(C6 5 4 - 、FB
(C6 5 3 - 、FB(C107 3 - 、PF6 -
P(C6 5 6 - 、Al(C6 5 4 - 、Al(C
6 HF4 4 - 、FAl(C6 5 3 - 、FAl(C
107 3 - などが好適なものとして挙げられる。ま
た、金属カチオンとしては、Cp2 Fe+ 、(MeC
p)2 Fe+ 、(tBuCp)2 Fe+ 、(Me2
p)2 Fe+ 、(Me3 Cp)2 Fe+ 、(Me 4
p)2 Fe+ 、(Me5 Cp)2 Fe+ 、Ag+ 、Na
+ 、Li+ などが好適なものとして挙げられる。
【0044】この他のカチオンとしては、ピリジニウ
ム、2,4−ジニトロ−N,N−ジエチルアニリニウ
ム、ジフェニルアンモニウム、p−ニトロアニリニウ
ム、2,5−ジクロロアニリニウム、p−ニトロ−N,
N−ジメチルアニリニウム、キノリニウム、N,N−ジ
メチルアニリニウム、N,N−ジエチルアニリニウムな
どの窒素含有化合物、トリフェニルカルベニウム、トリ
(4−メチルフェニル)カルベニウム、トリ(4−メト
キシフェニル)カルベニウムなどのカルベニウム化合
物、CH3 PH3 + 等のアルキルホスホニウムイオン、
およびC6 5 PH3 +などのアリールホスホニウムイ
オンなどが挙げられる。
【0045】次に、前記一般式(IX)で表される化合物
としては、例えば、テトラフェニルホウ酸トリエチルア
ンモニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホ
ウ酸トリエチルアンモニウム、テトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ホウ酸N、N−ジメチルアニリニウムな
どが好適に用いられる。
【0046】また、一般式(X)で表される化合物とし
ては、例えばテトラフェニルホウ酸フェロセニウム、テ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸フェロセニ
ウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸
銀、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ酸トリ
チル、テトラフルオロホウ酸銀などが好適に用いられ
る。さらに、ルイス酸として、例えば、B(C6 5
3 、B(C6 HF4 3 、B(C6 2 3 3 、B
(C6 3 2 3 、B(C6 4 F)3 、B(C6
5 3 、BF3 、B[C6 (CF3 )F4 3 、B(C
107 3 、FB(C 6 5 2 、PF5 、P(C6
5 5 、Al(C6 5 3 、Al(C6 HF 4 3
Al(C107 3 なども用いることができる。
【0047】一方、(B)成分のうちの(B−3)粘
土、粘土鉱物又はイオン交換性層状化合物としては、下
記のものが挙げられる。 (1)粘土又は粘土鉱物 粘土とは、細かい含水ケイ酸塩鉱物の集合体であって、
適当量の水を混ぜてこねると可塑性を生じ、乾けば剛性
を示し、高温度で焼くと焼結するような物質をいう。ま
た、粘土鉱物とは、粘土の主成分をなす含水ケイ酸塩を
いう。これらは、天然産のものに限らず、人工合成した
ものであってもよい。 (2)イオン交換性層状化合物 このイオン交換性層状化合物とは、イオン結合等によっ
て構成される面が互いに弱い結合力で平行に積み重なっ
た結晶構造をとる化合物であり、含有するイオンが交換
可能なものをいう。
【0048】本発明においては、前記(B−3)成分
は、(A)成分、他の(B−1)成分や(B−2)成
分、後述の(C)成分との接触にあたり、粘土、粘土鉱
物およびイオン交換性層状化合物中の不純物除去又は構
造及び機能の変化という点から、化学処理を施すことも
好ましい。また、上記(B−3)成分はそのまま用いて
も良いし、新たに水を添加吸着させたものを用いてもよ
く、あるいは加熱脱水処理したものを用いても良い。あ
るいは、さらに有機アルミニウム化合物および/または
有機シラン化合物で処理したものを用いてもよい。
【0049】この(B−3)成分として、好ましいもの
は粘土または粘土鉱物であり、最も好ましいものはフィ
ロケイ酸類であり、中でもスメクタイトが良く、モンモ
リロナイトがさらに好ましい。本発明においては、
(B)成分として、前記の(B−1)成分を一種単独で
又は二種以上組み合わせて用いてもよいし、(B−2)
成分を一種単独で又は二種以上を組み合わせて用いても
よく、(B−3)成分を一種単独で又は二種以上組み合
わせて用いてもよい。あるいは、(B−1)成分、(B
−2)成分及び(B−3)成分を適宜組み合わせて用い
てもよい。さらに、該オレフィン重合触媒においては、
必要に応じ、(C)成分として、一般式(XI) 、(XII)
及び(XIII) R44 r Al(OR45S 3-r-s ・・・(XI) R44 2 Mg ・・・(XII) R44 2 Zn ・・・(XIII) [上記式中R44およびR45は、各々独立に炭素数1〜8
のアルキル基を示し、Eは水素原子またはハロゲン原子
を示す。rは、0<r≦3であり、sは、0≦s<3で
ある。]で表される有機金属化合物が好適に用いられ
る。これら一般式(XI)〜(XIII)におけるR44または
45が表すアルキル基としては、炭素数が1〜8である
もの、好ましくは炭素数が1〜4であるもの、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、各種
ブチル基等であるものが好ましい。また、同式中のr
は、2または3であるものが好ましく、3であるものが
もっとも好ましい。さらにsは、0または1であるもの
が好ましい。
【0050】そして、これら一般式(XI)〜(XIII)で
表される有機金属化合物としては、例えば、トリメチル
アルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリn−プロ
ピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、ト
リn−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリ−tert−ブチルアルミニウム等のトリアル
キルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、ジ
エチルアルミウムクロリド、ジn−プロピルアルミニウ
ムクロリド、ジイソプロピルアルミニウムクロリド、ジ
n−ブチルアルミニウムクロリド、ジイソブチルアルミ
ニウムクロリド、ジ−tert−ブチルアルミニウムク
ロリド等のジアルキルアルミニウムハライド、ジメチル
アルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニウムメトキ
シド、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジイソブチル
アルミニウムメトキシド等のジアルキルアルミニウムア
ルコキシド、ジメチルアルミニウムヒドリド、ジイソブ
チルアルミニウムヒドリド等のジアルキルアルミニウム
ヒドリド等の有機アルミニウム化合物や、ジメチルマグ
ネシウム、ジエチルマグネシウム等のジアルキルマグネ
シウム、ジエチル亜鉛等のジアルキル亜鉛が挙げられ
る。これら有機金属化合物の中でも、有機アルミニウム
化合物、特に、トリアルキルアルミニウムが好ましい。
本発明においては、(C)成分として、前記有機金属化
合物を一種用いてもよく、二種以上組み合わせて用いて
もよい。
【0051】次に、上記の各触媒成分を用いてオレフィ
ン重合触媒を調製する場合には、窒素ガス等の不活性ガ
ス雰囲気下にて行うことが望ましい。触媒としては、予
め触媒調製槽において調製したものであってもよいし、
α−オレフィンや芳香族ビニル化合物などの共重合を行
なう重合反応器内において調製したものであってもよ
い。この重合反応器内にて触媒の調製を行う場合には、
重合温度以下で行うことが望ましく、例えば−30〜2
00℃、好ましくは0〜80℃の範囲で行うのがよい。
【0052】そして、これら各成分の配合割合は、
(A)成分の遷移金属化合物に対して、(B−1)成分
をモル比において1:0.1〜1:100000、好ま
しくは、1:0.5〜1:10000とするのがよい。
また(B−2)成分の遷移金属化合物と反応してイオン
性の錯体を形成しうるイオン性化合物をモル比において
1:0.1〜1:1000、好ましくは、1:1〜1:
100とするのがよい。また、(B−3)成分の粘土、
粘土鉱物またはイオン交換性層状化合物の配合割合は、
(B−3)成分の単位重量(g)に対する(A)成分の
添加量として、0.1〜1000マイクロモル、好まし
くは1〜200マイクロモルである。さらに、(C)成
分有機金属化合物の配合割合は、(A)成分の遷移金属
化合物に対して、モル比において1:1〜1:1000
00、好ましくは1:10〜1:10000である。
【0053】本発明で使用する重合触媒は、上述した
(A)成分、(B−1)成分、(B−2)成分及び
(C)成分のうち少なくとも1つの成分が微粒子状担体
に担持されてなる固体状触媒であってもよい。また重合
触媒は、微粒子状担体、(A)成分、(B−1)成分
(または(B−2)成分)および予備重合により生成す
る重合体または共重合体と、必要に応じて(C)成分と
からなる予備重合触媒であってもよい。固体状触媒およ
び予備重合触媒に用いられる微粒子状担体は、無機ある
いは有機の化合物であって、粒径が10〜300μm、
好ましくは20〜200μmの顆粒状ないしは微粒子状
の固体である。これらの中でSiO2 およびAl2 3
の中から選ばれた少なくとも一種の成分を主成分とする
ものが好ましい。本発明における共重合体は、このよう
にして調製されたオレフィン重合触媒を用い、α−オレ
フィンと環状オレフィン及び/又は芳香族ビニル化合物
を、ブタン、ヘキサン、トルエン、シクロヘキサンなど
の炭化水素化合物や、液化α−オレフィンなどの溶媒存
在下、あるいは溶媒不在下に共重合させることにより製
造することができる。重合温度は特に制限されないが、
好ましくは−50℃〜250℃の範囲にあり、特に好ま
しくは0℃〜200℃の範囲である。圧力は特に制限さ
れないが、好ましくは、常圧〜20MPa、特に好まし
くは常圧〜10MPaの範囲である。
【0054】本発明の光散乱体は、樹脂成分として、前
記のようにして得られた共重合体のみを含むものであっ
てもよく、あるいは該共重合体と他のポリオレフィン系
樹脂を、重量比50:50〜99.9〜0.1の割合で含有
する混合軟質樹脂を含むものであってもよい。さらに
は、上記共重合体を含む単層のものであってもよく、ま
た、該共重合体を含む層と他のポリオレフィン系樹脂を
含む層との多層体であってもよい。本発明の光散乱体を
作製するには、まず、該共重合体を含む成形材料を調製
する。この成形材料は、該共重合体及び場合により用い
られる他のポリオレフィン系樹脂からなる軟質樹脂成分
に対し、本発明の目的が損なわれない範囲で、必要に応
じ、透明粒子材料、液状透明材料、さらには従来公知の
各種添加剤、具体的には、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯
電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇
剤、核剤、有機又は無機フィラー、着色剤、天然油、合
成油、ワックスなどを配合することにより調製される。
【0055】上記透明粒子材料としては、その屈折率
が、軟質樹脂成分の屈折率と0.005以上異なるものが
好ましく、光散乱体において輝度が要求される場合に
は、0.01以上、さらに高輝度が要求される場合には、
0.03以上異なるものが好ましい。この屈折率が0.00
5未満では充分な光の散乱が得られない場合がある。ま
た、該屈折率の差が大きすぎると全光線の透過率が低下
する傾向があるので、屈折率の差の上限は0.3とするの
が好ましい。なお、屈折率は、どちらが大きくてもよい
が、軟質樹脂成分の屈折率の方が、透明粒子材料の屈折
率よりも大きいのが有利である。
【0056】この透明粒子材料としては、無機材料及び
有機材料のいずれであってもよい。無機透明粒子材料と
しては、例えば石英ガラス、多成分ガラス、サファイ
ヤ、水晶、シリカ、シリカアルミナ、ケイ藻土、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、
軽石粉、軽石バルーン、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、硫
酸カルシウム、チタン酸カリウム、炭酸バリウム、硫酸
バリウム、亜硫酸カルシウム、タルク、クレー、マイ
カ、アスベスト、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ケイ
酸カルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト、グラ
ファイト、アルミニウム粉、硫化モリブデンなどの粉
体、繊維、ビーズ状物等を挙げることができる。これら
の中では、炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ、シ
リカ、シリカアルミナ、タルク、炭酸バリウムが好まし
く用いられる。
【0057】一方、有機透明粒子材料としては、例えば
ポリアミド、ポリスチレン、ポリメタルメタクリレー
ト、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリビニルアルコール、ポリエチレン−ポリビ
ニルアルコール共重合体、フッ素樹脂、シリコーン樹
脂、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、ブチルゴム、ハロゲン化ブチ
ルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、EPDM、
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、フッ素ゴム、
シリコーンゴム、ABS樹脂、アクリロニトリル−スチ
レン共重合樹脂、スチレン−ブタジエンブロック共重合
体、水素添加スチレン・ブタジエンブロック共重合体ゴ
ム、アクリロニトリル−EPDM−スチレン三元共重合
体、スチレン−メチルメタクリレート共重合体、メタク
リル樹脂、エポキシ樹脂、ポリメチルペンテン、アリル
ジグリコールカーボネート樹脂、スピラン樹脂、アモル
ファスポリオレフィン、ポリアリレート、ポリサルホ
ン、ポリアリルサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリ
エーテルイミド、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレ
ート、ジアリルフタレート、ポリエステルカーボネー
ト、パラフィン、ポリブテン、ポリイソブチレン、環状
オレフィン系開環重合体、水素添加環状オレフィン系開
環重合体などを上記無機材料と同様の形状としたものを
挙げることができる。
【0058】これらの透明粒子材料の大きさ(光の入射
軸上での透過距離)は、入射光の波長の0.1〜50倍、
好ましくは0.5〜20倍、更に好ましくは2〜10倍と
することが望ましい。この大きさが入射光の波長の0.1
倍未満ではレーリー散乱が主となるために光の散乱が弱
くなると共に、光の波長の影響を受け易くなる場合があ
り、入射光の波長の50倍を超えると透明粒子材料の凝
集が起こり易くなるため、光の散乱性が低下する場合が
ある。本発明においては、これらの透明粒子材料は、一
種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用い
てもよい。また、その配合量は前記軟質樹脂成分100
重量部に対し、0.005〜50重量部の範囲が好まし
く、特に0.01〜10重量部の範囲が好ましい。
【0059】また、液状透明材料としては、無機系及び
有機系のいずれであってもよく、例えばシリコーン系オ
イル、フッ素化オイル、流動パラフィン、エチレングリ
コール、ポリブテン、ポリイソブチレンなどを用いるこ
とができる。成形材料の調製方法としては特に制限はな
く、例えば各成分をミキサーや押出機により、混合する
方法、溶媒キャスト法、膨潤などによる拡散法などを用
いることができる。本発明の光散乱体は、上記成形材料
を、従来公知の各種成形方法により、所望形状に成形す
ることにより、作製することができる。このようにして
得られた本発明の光散乱体は、その耐熱性や耐薬品性な
どを向上させる目的で、必要により架橋することができ
る。この場合、熱、紫外線、電子線、γ線架橋などの方
法によって予め架橋しておく方法、あるいは光散乱体を
作製した後に架橋する方法などを採用することができ
る。本発明の光散乱体は、その使用目的に応じ、ファイ
バー状、ロッド状、フィルム状、プレート状、レンズ
状、パイプ状、チューブ状、くさび状、円錐状、ドーム
状など種々の形状に加工することができ、いずれの場合
も光伝送ホースと組み合わせて用いることができる。特
にロッド状やチューブ状のものが好適である。
【0060】本発明の光散乱体の使用例としては、マッ
プランプ、ルームランプ、読書灯等の自動車内の天井の
各種照明、トランクルーム内の照明、メーター類の照
明、各種スイッチの照明等のダッシュボードにおける照
明、グローブボックスや灰皿の照明、鍵穴の照明、ナン
バープレートの照明、ナンバープレートのバックライ
ト、各種エンブレムの照明、アンテナポールの先端部発
光、コーナーポールやバンパーモールを線状に発光させ
るなど、各種照明や発光体としての用途が挙げられる。
この場合、車内に配置された専用の光源、ヘッドラン
プ、車幅灯などの既設の光源から光を入射することによ
り散乱光を得ることができる。また、上記用途の他に広
告塔、看板、光る壁、天井、OA機器のバックライトな
どに平面体として、クロゼット等で用いる光るハンガ
ー、手すり、自転車等のフレーム、電気スタンドなどに
棒状体として使用することもできる。さらに、マリンホ
ース、非常用誘導ライン、ゴルフ場のヤード表示、プー
ルやトラックのライン表示などのラインマーカーとして
使用することもでき、また、紫外線を散乱させること
で、バイオ槽などの培養用照明、池、プール、浄水場な
どの水の殺菌、浄化の用途に使用することもできる。
【0061】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。なお、各例におけるポリマーのメ
ルトインデックス(MI)、引張弾性率、ガラス転移温
度(Tg)、弾性回復率、結晶化度及び表面硬度(ショ
アーD)は、明細書本文に記載した方法に従って測定し
た。また、下記の方法に従ってコモノマーの組成を求め
ると共に、光散乱の評価を行った。 (1)コモノマーの組成 同位体炭素核磁気共鳴分光(13C−NMR)によりコモ
ノマー単位の含有量を求めた。 (2)光散乱の評価 試料を30mmφ押出機により、直径5mm、長さ20
cmのロッド状に成形し、このロッドの一端から光を入
射させ、ロッド側面からの光の散乱を以下に示す基準に
従って評価した。 ◎:明るく非常に良好 ○:明るく良好 ×:暗く不適
【0062】調製例 (tert−ブチルアミド)(2−インデニル)ジメチ
ルシランチタニウムジクロリドの調製 (1)2−ブロモインデンの合成 インデンブロモヒドリン100g(0.47mol)を1
リットルのトルエンに溶解した。これに、3.5ミリリッ
トルの濃硫酸を加え1時間還流した。室温まで放冷した
後、水を加えて水洗した。有機層を分離した後、減圧下
で溶媒を溜去した。残渣を減圧蒸留することにより、収
量8.46g,収率9.42%で黄色オイルとして目的物を
得た。(1 H−NMR(COC13 ):3.52(s,2
H),6.88(s,H),6.97〜7.70(m,4
H))
【0063】(2)2−(ジメチルクロロシリル)イン
デンの合成 窒素気流下で、テトラヒドロフラン50ミリリットルに
マグネシウム2gを加えた。これに、1,2−ジプロモ
エタン0.1ミリリットルを加え、ドライヤーで加熱して
マグネシウムを活性化させた。減圧下で溶媒を溜去し、
新たにテトラヒドロフラン50ミリリットルを加えた。
これに、2−ブロモインデン5.90g(25.63mmo
l)のテトラヒドロフラン溶液300ミリリットルを2
時間かけて滴下した。滴下終了後、室温で2時間攪拌し
た。反応混合物を−78℃に冷却し、これにジクロロジ
メチルシラン5.0ミリリットル(41mmol)のテト
ラヒドロフラン溶液200ミリリットルを1時間かけて
滴下した。滴下終了後、室温まで昇温し、そのまま室温
で12時間攪拌した後、減圧下で溶媒を溜去した。残渣
をヘキサンで抽出後、減圧下で溶媒を溜去し、目的物を
収量5.00g,収率93.2%で橙色オイルとして得た。
1 H−NMR(CDCl3 ):0.62(s,6H),
3.56(2H),6.9〜7.65(5H))
【0064】(3)(2−インデニル)−tert−ブ
チルアミノジメチルシランの合成 2−(ジメチルクロロシリル)インデン3.00g(14.
37mmol)をヘキサン100ミリリットルに溶解
し、氷冷した。これに、tert−ブチルアミン7.55
ミリリットル(71.9mmol)を10分で滴下した。
滴下後、室温に昇温し、12時間攪拌した。上澄みを濾
別し、減圧下で溶媒を溜去して目的物を収量3.08g,
収率87.3%で得た。(1 H−NMR(CDCl3 ):
0.29(s,6H),1.12(s,9H),3.48(2
H),7.0〜7.6(m,5H))
【0065】(4)(tert−ブチルアミド)(2−
インデニル)ジメチルシランチタニウムジクロリドの合
成 (2−インデニル)−tert−ブチルアミノジメチル
シラン 3.05g(12.4mmol)をエーテル100
ミリリットルに溶解し、氷冷した。これにn−ブチルリ
チウム17.6ミリリットル(1.64モル/リットル,2
8.8mmol)を加え、室温まで昇温し12時間攪拌し
た。生じたリチウム塩の沈殿を濾別し、ヘキサン50ミ
リリットルで三回洗浄した後、減圧下で乾燥した。生じ
たリチウム塩は、1.65gであった。これをテトラヒド
ロフラン100ミリリットルに溶解し、−78℃に冷却
した。これにTiCl3 (THF)3 2.08g(5.6
1mmol)のテトラヒドロフラン溶液50ミリリット
ルを加えた。室温まで昇温し、そのまま12時間攪拌し
た。その後、反応混合物にAgCl 2.5g(17.4m
mol)を加え、そのまま24時間攪拌した。上澄みを
濾別し、減圧下で溶媒を溜去した。トルエン/ヘキサン
から結晶化し、さらにヘキサンで洗浄し目的物を収量0.
3gで得た。(1 H−NMR(CDCl3 ):0.78
(s,6H),1.41(s,9H),6.78(s,2
H),7.2〜7.5(m,2H),7.6〜7.8(m,
H))
【0066】実施例1 内容積100リットルオートクレーブに、トルエン37.
5リットル、トリイソブチルアルミニウム115ミリモ
ル、コモノマー成分であるノルボルネン80モル、テト
ラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ジメチルアニリ
ニウム100マイクロモル、ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジクロロジルコニウム100マイクロモルを仕込ん
だのち、エチレン分圧0.75MPa、重合温度90℃の
条件で150分間重合を行い、エチレン−ノルボルネン
共重合体(EPO−1)9.1kgを得た。得られたポリ
マーの13C−NMR分析によるノルボルネン単位含有量
は14.6モル%であった。また、温度190℃、荷重2
1.18Nの条件で測定したメルトインデックス(MI)
は4.3g/10分であった。結果を第1表に示す。
【0067】実施例2 実施例1において、ノルボルネンの使用量を45モルに
変え、温度90℃で重合した以外は、実施例1と同様に
して、エチレン−ノルボルネン共重合体(EPO−2)
を得た。このポリマーのノルボルネン単位含有量は8.9
モル%、メルトインデックス(MI)は3.2g/10分
であった。結果を第1表に示す。 実施例3 実施例2において、ノルボルネンの使用量を30モルに
変えた以外は、実施例2と同様にしてエチレン−ノルボ
ルネン共重合体(EPO−3)を得た。このポリマーの
ノルボルネン単位含有量は5.0モル%であった。結果を
第1表に示す。 比較例1 比較のために、市販のエチレン−オクテン−1共重合体
(LLDPE)〔出光石油化学社製「モアテック039
8CN」〕についての性状及び光散乱の評価結果を第1
表に示す。
【0068】実施例4 内容積10リットルの触媒投入管付きのオートクレーブ
に、トルエン2リットル、スチレン30ミリリットル、
ノルボルネン90ミリリットル、トリイソブチルアルミ
ニウムの1.0モル/リットル濃度のトルエン溶液3ミリ
リットルを順次投入し、45℃に昇温した。次いで、こ
のオートクレーブに、エチレンをその圧力が0.3MPa
・Gとなるように導入した。そして、触媒投入管より、
30マイクロモルの(tert−ブチルアミド)(2−
インデニル)ジメチルシランチタニウムジクロリド、3
0ミリモルのメチルアルモキサンをトルエン250ミリ
リットルに溶解させた溶液を投入した。エチレン、スチ
レン、ノルボルネンの共重合の進展に伴って、オートク
レーブの内圧が低下するので、エチレンの圧力が0.3M
Pa・Gを維持できるように、連続的に導入しながら、
1時間共重合反応を行った。その後、メタノールの添加
により共重合を停止した。反応生成物には、さらに大量
のメタノールを加えて、ろ過分離し、生成固体を減圧下
に60℃で4時間乾燥した。この結果、エチレン−スチ
レン−ノルボルネン共重合体(EPO−4)94gを得
た。ガラス転移温度は7℃、MIは5.0、13C−NMR
により測定したスチレン単位含有量は5.0モル%、ノル
ボルネン単位含有量は9.0モル%であった。引張弾性率
は25MPa、弾性回復率は78%、ラボプラストミル
により直径5mm、長さ20cmに成形したロッドを用
いて光散乱評価を行ったところ、光の散乱は明るく良好
であった。結果は第1表に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系柔軟性光散乱
体は、可撓性、取り扱い性に優れると共に、加工性がよ
く安価に作製し得る上、高効率で光を散乱させることが
でき、特に光伝送ホースと組み合わせて好ましく用いら
れる柔軟性光散乱チューブなどとして有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C08F 210/00 (C08F 210/00 212:00) 212:00) Fターム(参考) 2H042 BA02 BA16 2H050 AA11 AA15 AB42Z AD00 4J100 AA02P AA03P AA04P AA07P AA09P AA15P AA16P AA17P AA18P AA19P AA20P AA21P AB01P AB02R AB04R AB07R AB08R AB09R AB10R AB16R AC02P AC22P AC24P AC25P AC26P AC27P AR03Q AR04Q AR11Q AR18Q AS02P AS03P AS11P AS15Q BA04R BA20R BA72R BC03Q BC04Q BC08Q BC12Q BC43Q BC43R BC48Q CA04 CA05 DA25 DA41 DA47 DA48 DA49 JA32 JA35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)α−オレフィンと、(b)環状オ
    レフィン及び/又は(c)芳香族ビニル化合物とを共重
    合して得られ、かつガラス転移温度が−30℃〜30
    ℃、引張弾性率が1000MPa以下及び弾性回復率が
    20%以上である共重合体を用いたことを特徴とするポ
    リオレフィン系柔軟性光散乱体。
  2. 【請求項2】 共重合体が結晶化度0.1〜20%及び表
    面硬度(ショア−D)30以上である請求項1記載のポ
    リオレフィン系柔軟性光散乱体。
  3. 【請求項3】 軟質光散乱チューブとして用いられる請
    求項1又は2記載のポリオレフィン系柔軟性光散乱体。
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