JP2002138069A - 1,3−プロパンジオールピレニルアセチルアセトンエステル化合物 - Google Patents

1,3−プロパンジオールピレニルアセチルアセトンエステル化合物

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JP2002138069A JP2000331791A JP2000331791A JP2002138069A JP 2002138069 A JP2002138069 A JP 2002138069A JP 2000331791 A JP2000331791 A JP 2000331791A JP 2000331791 A JP2000331791 A JP 2000331791A JP 2002138069 A JP2002138069 A JP 2002138069A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】銅イオンに対して選択性を示す新規抽出試薬。 【解決手段】一般式[1] 【化1】 〔式中、R1は、飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素基
又は芳香族炭化水素基を示す。飽和又は不飽和脂肪族炭
化水素基は、置換基を有していてもよいし、主鎖部分に
酸素原子が含まれていてもよい。また、芳香族炭化水素
基は、置換基を有していてもよい。nは、0又は1を示
す。R2は、置換基を有することのあるピレニル基を示
す。〕で表される1,3-プロパンジオールピレニルアセチ
ルアセトンエステル化合物及びそれを含有する銅イオン
抽出試薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規化合物である
1,3-プロパンジオールピレニルアセチルアセトンエステ
ル化合物及びその銅イオン抽出試薬としての用途に関す
る。
【0002】
【従来の技術】クラウンエーテル、カリックスアレンを
始めとする種々の包接化合物は、イオン、分子認識機能
を持つために抽出試薬としての応用を広く検討されてい
る。従来、銅イオンの検出には、ICP(高周波誘導結
合プラズマ)発光分光分析や蛍光X線分析などが用いら
れているが、これらの分析は然るべき環境が整った部屋
で測定を行うため、分析が大がかりになるなどの問題が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、1,3-プロパ
ンジオールピレニルアセチルアセトンエステル化合物及
びそれを含有する銅イオン抽出試薬の提供を目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討を
重ねた結果、新規化合物である1,3-プロパンジオールピ
レニルアセチルアセトンエステル化合物が、銅イオンに
対して選択性を示す抽出試薬であることを見いだした。
【0005】すなわち、本発明は、以下の化合物及び抽
出試薬を提供するものである。 項1. 一般式[1]
【0006】
【化2】
【0007】〔式中、R1は、飽和若しくは不飽和脂肪
族炭化水素基又は芳香族炭化水素基を示す。飽和又は不
飽和脂肪族炭化水素基は、置換基を有していてもよい
し、主鎖部分に酸素原子が含まれていてもよい。また、
芳香族炭化水素基は、置換基を有していてもよい。n
は、0又は1を示す。R2は、置換基を有することのあ
るピレニル基を示す。〕で表される1,3-プロパンジオー
ルピレニルアセチルアセトンエステル化合物。項2.項
1に記載の1,3-プロパンジオールピレニルアセチルアセ
トンエステル化合物を含有する銅イオン抽出試薬。
【0008】
【発明の実施の形態】上記一般式[1]において、R
1は、飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化
水素基を示す。
【0009】上記飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基は、
その鎖部分の炭素数が1〜19のものをいい、好ましく
は炭素数が6〜14、さらに好ましくは炭素数が10〜
12のものをいう。飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基の
置換基は、例えば水酸基、ハロゲン、カルボキシ基、ア
ミノ基、アリール基などが例示される。好ましくは、ハ
ロゲン、カルボキシ基、アミノ基、アリール基からなる
群から選択される少なくとも1種である。好ましいのは
非置換で炭素数6〜14のアルキル基である。また、そ
の主鎖部分には酸素原子が含まれていてもよいが、好ま
しいのは主鎖部分に酸素原子を含まない飽和又は不飽和
脂肪族炭化水素基である。主鎖部分に酸素原子が含まれ
る場合には、酸素原子数が1〜3のものが好ましい。
【0010】上記芳香族炭化水素基としては、フェニル
基及びナフチル基が好ましい。芳香族炭化水素基の置換
基としては、水酸基、ハロゲン、カルボキシ基、アミノ
基、低級アルキル基などが例示される。好ましくは、水
酸基、ハロゲン、カルボキシル基、アミノ基及び低級ア
ルキル基からなる群から選択される少なくとも1種であ
る。なお、低級アルキル基とは、炭素原子数1〜5のア
ルキル基をいう。
【0011】上記一般式[1]において、nは、0又は1
を示す。好ましくは0である。
【0012】また、上記一般式[1]において、R2は、
置換基を有することのあるピレニル基を示す。置換基と
しては、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、水酸基、低級
アルキル基などが例示される。好ましいのは置換基のな
いピレニル基である。
【0013】以下、本発明化合物の製造法を説明する。
【0014】下記スキーム1に従って、ハロゲン化物と
マロン酸ジエチルを反応させてマロン酸ジエチル化合物
を合成する。
【0015】
【化3】
【0016】〔式中、R1及びnは、上記項1に同じ。
Xは、ハロゲン原子を示す。〕スキーム1において、X
はハロゲン原子を示すが、好ましくは臭素原子である。
【0017】例えば、スキーム1の反応に使用される溶
媒としては、特に制限されないが、テトラヒドロフラン
(THF)、ジオキサン、メタノール、プロパノール、
エタノール、ベンゼン、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド等の有機溶媒が例示され、好ましくはエ
タノールが例示される。
【0018】また、スキーム1の反応におけるハロゲン
化物の使用量は、マロン酸ジエチル1モルに対して0.
5〜2モル程度、好ましくは両者を等モル程度反応させ
ればよい。この反応は、窒素雰囲気下で行うことが望ま
しい。
【0019】また、スキーム1の反応の反応温度は、反
応が進行する限り特に制限されないが、好ましくは60
〜100℃程度、さらに好ましくは70〜80℃程度と
すればよい。反応時間は4〜6時間程度とすればよい。
さらに、触媒として、ナトリウム、カリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、酸化マグネシウム、炭酸カ
リウムなどを、任意に用いることができる。好ましくは
ナトリウムが使用される。
【0020】次に、得られたマロン酸ジエチル化合物か
ら、スキーム2に従って、1,3-プロパンジオール化合物
を合成する。
【0021】
【化4】
【0022】〔式中、R1及びnは、上記項1に同
じ。〕例えば、スキーム2の反応に使用される溶媒とし
ては、特に制限されないが、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジメチルスルホ
キシド等の有機溶媒が例示され、好ましくはジエチルエ
ーテルが例示される。
【0023】また、スキーム2の反応の反応温度は、反
応が進行する限り特に制限されないが、好ましくは−2
0〜20℃程度、さらに好ましくは−10〜10℃程度
とすればよい。反応時間は好ましくは1〜3時間程度と
すればよい。さらに、還元剤として、水素化リチウムア
ルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ナトリウ
ム、水素化リチウム、ジボランなどを、任意に用いるこ
とができる。好ましくは水素化リチウムアルミニウムが
使用される。
【0024】次に、得られた1,3-プロパンジオール化合
物にカルボキシルピレン化合物を反応させて1,3-プロパ
ンジオールピレニルエステル化合物を合成する(スキー
ム3)。
【0025】
【化5】
【0026】〔式中、R1、R2及びnは、上記項1に同
じ。〕 スキーム3の反応に使用される溶媒としては、特に制限
されないが、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒ
ドロフラン(THF)、ジオキサン、ベンゼン、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の有機溶媒が
例示され、好ましくはジクロロメタンが例示される。
【0027】また、スキーム3の反応における1,3-プロ
パンジオール化合物の使用量は、カルボキシピレン化合
物1モルに対して0.5〜10モル程度、好ましくは4
〜6モル程度反応させればよい。
【0028】そして、スキーム3の反応に使用される脱
水剤としては、特に制限されないが、ジシクロヘキシル
カルボジイミド、濃硫酸、五酸化二リン、硫酸ナトリウ
ム等が例示され、好ましくはジシクロヘキシルカルボジ
イミドが例示される。
【0029】また、スキーム3の反応における脱水剤の
使用量は、カルボキシピレン化合物1モルに対して0.
1〜5モル程度、好ましくは等モル程度反応させればよ
い。
【0030】また、スキーム3の反応の反応温度は、反
応が進行する限り特に制限されないが、好ましくは10
〜40℃程度、さらに好ましくは20〜30℃程度とす
ればよい。反応時間は好ましくは12〜24時間程度と
すればよい。
【0031】次に、得られた1,3-プロパンジオールピレ
ニルエステル化合物にハロゲン化アセチルを反応させ
て、1,3-プロパンジオールピレニルハロゲン化アセチル
エステル化合物を合成する(スキーム4)。
【0032】
【化6】
【0033】〔式中、R1、R2及びnは、上記項1に同
じ。Xは、ハロゲン原子を示す。〕 スキーム4の反応に使用される溶媒としては、特に制限
されないが、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒ
ドロフラン(THF)、ジオキサン、エタノール、ベン
ゼン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等
の有機溶媒が例示され、好ましくはジクロロメタンが例
示される。
【0034】また、スキーム4の反応におけるハロゲン
化アセチルの使用量は、1,3-プロパンジオールピレニル
エステル化合物1モルに対して0.1〜5モル程度、好
ましくは1〜2モル程度反応させればよい。
【0035】そして、スキーム4の反応の反応温度は、
反応が進行する限り特に制限されないが、好ましくは1
0〜40℃程度、さらに好ましくは20〜30℃程度と
すればよい。反応時間は好ましくは6〜12時間程度と
すればよい。さらに、中和剤として、トリエチルアミ
ン、ピリジン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、などを、任意に用いるこ
とができる。好ましくはトリエチルアミン、ピリジンが
使用される。
【0036】次に、得られた1,3-プロパンジオールピレ
ニルハロゲン化アセチルエステル化合物にアセチルアセ
トンを反応させて、1,3-プロパンジオールピレニルアセ
チルアセトンエステル化合物を合成する(スキーム
5)。
【0037】
【化7】
【0038】〔式中、R1、R2及びnは、上記項1に同
じ。Xは、ハロゲン原子を示す。〕 スキーム5おいて、Xはハロゲン原子を示すが、好まし
くは臭素原子である。
【0039】スキーム5の反応に使用される溶媒として
は、特に制限されないが、ジクロロメタン、クロロホル
ム、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、エタ
ノール、ベンゼン、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の有機溶媒が例示され、好ましくはTHF
が例示される。
【0040】また、スキーム5の反応におけるアセチル
アセトンの使用量は、1,3-プロパンジオールピレニルハ
ロゲン化アセチルエステル化合物1モルに対して0.1
〜20モル程度、好ましくは1〜10モル程度反応させ
ればよい。
【0041】そして、スキーム5の反応の反応温度は、
反応が進行する限り特に制限されないが、好ましくは5
0〜80℃程度、さらに好ましくは60〜70℃程度と
すればよい。反応時間は6〜12時間程度とすればよ
い。
【0042】このようにして得られる本発明化合物は、
慣用されている分離精製手段に従って反応混合物から容
易に単離、精製できる。
【0043】本発明の試薬を銅イオン含有溶液に添加す
ると、本発明の試薬を銅イオンを含有しない溶液に添加
した場合と比較して蛍光スペクトルの減少が見られる。
従って、本発明の銅イオン抽出試薬は、従来の銅イオン
抽出試薬の代替品や銅イオンのセンシング物質として使
用できる。例えば、環境水や排水中の銅イオンの定量を
簡易に測定できる。水溶液中の銅イオンを抽出する場合
には、例えば、水溶液中の銅イオンを有機溶媒で連続抽
出し、該有機溶媒に本発明の試薬を用いて銅イオンを定
量することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明の化合物は、分子内に、銅イオン
と錯形成できるアセチルアセトン部位及び光を照射する
と蛍光を発するピレン部位を有しているため、銅イオン
を選択的に抽出することができ、銅イオン検出用試薬と
して有用である。
【0045】
【実施例】実施例1 四口フラスコ(2L)に1Lのエタノールを入れ、これ
に27.6gの金属ナトリウム(1.2mol)を溶か
した。還流しながら、141gのマロン酸ジエチル
(0.88mol)を加えた後、199.4gの1-ブロ
モドデカン(0.8mol)を1時間かけて滴下し、滴
下終了後、4時間加熱還流した。放冷後、エタノールを
減圧留去し、400mLの5%塩酸を加え、200mL
のクロロホルムで抽出した。クロロホルムを留去し、減
圧蒸留によってドデシルマロン酸ジエチルを単離した。
収率69%。無色液体。
【0046】三口フラスコ(500mL)に3.80g
の水素化リチウムアルミニウム(0.1mol)と30
0mLのジエチルエーテルを入れ、0℃に冷却した。こ
れに、32.8gのドデシルマロン酸ジエチル(0.1
mol)を50mLのジエチルエーテルに溶かした溶液
を滴下し、滴下終了後、さらに1時間撹拌した。氷冷し
ながら50mLの濃塩酸をゆっくり滴下して未反応の水
素化リチウムアルミニウムを分解し、500mLの水を
加えてエーテル層を分離し、エーテルを減圧留去した。
得られた粗生成物をヘキサン(約500mL)を用いて
再結晶して2-ドデシル-1,3-プロパンジオールを単離し
た。白色固体。収率70%。
【0047】三口フラスコ(300mL)に2.32g
の2-ドデシル-1,3-プロパンジオール(10mmo
l)、492mgのカルボキシピレン(2mmol)、
268mgの4-ジメチルアミノピリジン(2.2mmo
l)、100mLの脱水ジクロロメタンを入れ、氷冷し
た。453mgのジシクロヘキシルカルボジイミド
(2.2mmol)を10mLの脱水ジクロロメタンに
溶かした溶液を滴下し、反応液を室温でさらに24時間
撹拌した。生成したジシクロヘキシル尿素を濾別し、1
00mLの5%塩酸を加えて、ジクロロメタン層を分離
した。ジクロロメタンを減圧留去し、GPCによって2-
ドデシル-1,3-プロパンジオールピレニルエステルを単
離した。淡褐色液体。収率88%。
【0048】三口フラスコ(100mL)に、460m
gの2-ドデシル-1,3-プロパンジオールピレニルエステ
ル(1mmol)、222mgのトリエチルアミン
(2.2mmol)及び50mLの脱水ジクロロメタン
を入れ、氷冷した。444mgのブロモアセチルブロミ
ド(2.2mmol)を10mLの脱水ジクロロメタン
に溶かした溶液を滴下し、反応液を室温でさらに12時
間撹拌した。反応液に100mLの水を加えてジクロロ
メタン層を分離した。ジクロロメタンを減圧留去し、G
PCによって2-ドデシル-1,3-プロパンジオールピレニ
ルブロモアセチルエステルを単離した。淡褐色液体。収
率78%。
【0049】三口フラスコ(100mL)に、1.0g
のアセチルアセトン(10mmol)、1.38gの炭
酸カリウム(10mmol)及び50mLの脱水THF
を入れ、加熱還流した。581mgの2-ドデシル-1,3-
プロパンジオールピレニルブロモアセチルエステル(1
mmol)を含んだ20mLの脱水THF溶液を滴下
し、12時間加熱還流した。反応液に200mLの5%
塩酸と100mLのクロロホルムを加えてクロロホルム
層を分離した。クロロホルムを減圧留去し、GPCによ
って2-ドデシル-1,3-プロパンジオールピレニルアセチ
ルアセトンエステルを単離した。収率47%。淡褐色液
体。分子量(C39486)612。1H−NMR(CD
Cl3):δ 0.87(3H, t, -CH3), 1.24-1.65(22H, m, -
(CH2)-), 2.12(1H, m, C12H25-CH<), 2.19(6H, s, -CO-
CH3), 2.88[ケト]及び4.04[エノール](2H, d[ケト] s
[エノール], -CO-CH2 -CH<), 3.24[ケト]-3.22[エノー
ル](1H, t[ケト] s[エノール], -CH2-CH<), 4.27(2H,
d, -O-CH2-), 4.51(2H, d, -O-CH2-), 8.02-9.26(9H,
m, Ar-H)。
【0050】実施例2 2-ドデシル-1,3-プロパンジオールピレニルアセチルア
セトンエステルの1×10-4Mアセトニトリル溶液を調
製し、この溶液に過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウ
ム、過塩素酸カリウム、過塩素酸ルビジウム、過塩素酸
セシウム、硝酸アンモニウム、硝酸マグネシウム、硝酸
カルシウム、硝酸ストロンチウム、硝酸バリウム、硝酸
銀、硝酸鉛、硝酸タリウム、硝酸水銀、硝酸クロム、硝
酸マンガン、硝酸鉄、硝酸コバルト、硝酸ニッケル、硝
酸銅、硝酸亜鉛を濃度1×10-4Mとなるように添加し
た各溶液について、それぞれ蛍光スペクトルを測定した
(励起波長350nm)。測定結果を図1に示す。
【0051】図1から明らかなように、銅以外の金属イ
オンを含む溶液とこれらの金属イオンが存在しない系で
あるブランク溶液とは、ほぼ同じ蛍光スペクトルを与え
た。一方で、銅イオン溶液では、銅イオンと2-ドデシル
-1,3-プロパンジオールピレニルアセチルアセトンエス
テルのアセチルアセトン部位との錯形成による蛍光強度
の減少が確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明化合物を含むアセトニトリル溶液に各種
イオンを添加した溶液の蛍光スペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/00 G01N 33/00 D Fターム(参考) 2G042 AA01 BC10 EA03 FA20 FB02 4H006 AA01 AA03 AB82 BJ50 BP10 BR10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[1] 【化1】 〔式中、R1は、飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素基
    又は芳香族炭化水素基を示す。飽和又は不飽和脂肪族炭
    化水素基は、置換基を有していてもよいし、主鎖部分に
    酸素原子が含まれていてもよい。また、芳香族炭化水素
    基は、置換基を有していてもよい。nは、0又は1を示
    す。R2は、置換基を有することのあるピレニル基を示
    す。〕で表される1,3-プロパンジオールピレニルアセチ
    ルアセトンエステル化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の1,3-プロパンジオール
    ピレニルアセチルアセトンエステル化合物を含有する銅
    イオン抽出試薬。
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