JP2002136927A - 紙葉類区分制御方法及び装置 - Google Patents

紙葉類区分制御方法及び装置

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JP2002136927A
JP2002136927A JP2000335171A JP2000335171A JP2002136927A JP 2002136927 A JP2002136927 A JP 2002136927A JP 2000335171 A JP2000335171 A JP 2000335171A JP 2000335171 A JP2000335171 A JP 2000335171A JP 2002136927 A JP2002136927 A JP 2002136927A
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JP2000335171A
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Minoru Fukuda
実 福田
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の紙葉類の区分け操作を複数パスで行
い、各パスで紙葉類の通数をカウントし、通数の変化が
生じたときに、それを認識する。 【解決手段】 複数の紙葉類の区分け操作で、紙葉類の
各々に予めコードデータを与えておき、この複数の紙葉
類のセットに対して少なくとも2回以上の区分操作(パ
ス)を行なって道順組み立てを行なう際、各回毎に供給
される全紙葉類の通数をカウントし、2回目以降の区分
操作においては、直前の回の区分操作でカウントされた
全紙葉類の通数と今回カウントされた全紙葉類の通数と
を比較し、その比較の結果データを出力する。途中で通
数が減少した場合に、その減少を知り、それに基づき区
分け操作の正常、異常を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば郵政機関等
で使用されている紙葉類区分システムにおいて、束にし
て複数まとめて投入された郵便物等の紙葉類を一枚ずつ
に分離して区分けし、所定の順序に並び替え(道順組み
立て)する紙葉類区分制御方法及び装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、郵便物に付されたバーコードを読
み取る認識機能または郵便番号等の宛先情報を読み取る
文字認識機能を備え、それらの宛先情報から郵便物を自
動で区分け処理する郵便物区分装置が実用化されてい
る。このような郵便物等(以下、これを「紙葉類」とい
う)の紙葉類区分装置では、省スペース、少人数作業、
低コスト、高速化、或いは正確さ等が要求されている。
このうち、高速化を実現するには、その1つとして待機
途中や搬送途中での紙葉類の脱落等のトラブルの発生を
なくし、いかに早く正確に搬送および区分処理動作を行
うことができるかが求められている。
【0003】ところで、一般に、この種の紙葉類区分装
置では、仕分けを行う紙葉類は束にして複数まとめて投
入され、それを分離供給部において1枚ずつに分離し、
順に下流側へ送る構造が採られている。そして、郵便番
号や住所地番などのデータ(バーコード化されている)
に基づき一定のアルゴリズムにしたがって紙葉類の区分
け処理、すなわち道順組み立て処理が行なわれる。
【0004】従来にあっては、紙葉類が区分されてから
排出される区分口(或いは、区分け集積部)が数百個も
ある大型の紙葉類区分装置が大部屋に設置されて成る。
1つの区分口の紙葉類収容能力は通常70〜80通であ
る。よって紙葉類区分装置を操作するときは、上記大型
の紙葉類区分装置の前に所定の人数の担当者を配備し、
区分口が一杯にならないよう、手作業で区分口から紙葉
類を取り出すようにしている。そして、従来では、まと
めてセットされた複数の紙葉類を紙葉類区分装置に供給
し一枚ずつに分離して区分けする操作を2度(すなわち
2パス)にわたって実行し、所定の順序に並び替え(道
順組み立て)する。すなわち、1回の区分け作業が終わ
ったら、その区分けが済んだ各区分口毎の紙葉類をまと
めて取り出し、その取り出した紙葉類をそのまま再びま
とめてセットし、さらに細分化された区分けを行って所
定の順序に並び替え(道順組み立て)する。また、各区
分口について、それぞれ2回の並び変えを終えると、区
分け作業が終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、まとめ
てセットされた複数の紙葉類を紙葉類区分装置に供給
し、一枚ずつに分離して区分けする操作を2回以上にわ
たって実行し、所定の順序に並び替えする方法では、パ
スを反復する間に処理途中で損傷をすることもあり、そ
のような場合には手区分作業に回され、全紙葉類の通数
が減少する場合がある。また、処理途中で機械内への落
下、区分口への残留、取り出し・再供給作業中の脱落、
さらには別の処理単位に属する紙葉類の混入などが皆無
とは言えない。したがって、紙葉類の通数が変化したよ
うな場合にそれを簡単に認識でき、原因の究明をし易く
することは重要なことである。しかし、従来の方法で
は、紙葉類の通数の変化を簡単に認識できるようになっ
ていなかった。
【0006】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は複数の紙葉類の区分け操作を複
数回にわたって行う場合に、各回における紙葉類の通数
をカウントし、前回との間に通数の変化が生じたとき
に、それをオペレータが簡単に認識できるようにする紙
葉類区分装置を提供することである。
【0007】また、本発明の第2の目的は、複数の紙葉
類の区分け操作を複数回行なう場合に、直前に区分け作
業を行ったときの全紙葉類の通数と今回の区分け作業を
行ったときの全紙葉類の通数とが一致していない場合
に、それを簡単に認識できるようにする紙葉類区分方法
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の紙葉類区分制御
方法は、まとめてセットされた複数の紙葉類を、分離供
給して道順組み立てする紙葉類区分制御方法において、
前記複数の紙葉類の各々に予めコードデータを与えてお
き、この複数の紙葉類のセットに対して少なくとも2回
以上の区分操作(パス)を行なって道順組み立てを行な
う際、各回毎に供給される全紙葉類の通数をカウントす
るとともに、2回目以降の区分操作においては、直前回
の区分操作でカウントされた全紙葉類の通数と今回カウ
ントされた全紙葉類の通数とを比較し、比較の結果デー
タを出力することを特徴とするものである。これによ
り、紙葉類の区分け操作を複数回にわたって行い、途中
で千紙葉類の通数が減少したような場合に、その減少を
知り、これをきっかけとして、それが手区分作業に回さ
れたために減少したものか、あるいはそれ以外、例えば
機械内への落下、区分口への残留、取り出し・再供給作
業中の脱落などであるかの手がかりを比較簡単に知るこ
とができることとなる。
【0009】また、本発明の紙葉類区分制御方法は、区
分操作を3回以上行うことを特徴とするものである。こ
れにより、少ない区分口を有する紙葉類区分装置におい
ても所定の道順組み立てを行なうための基礎データを作
成しながら、大量の紙葉類について紙葉類区分操作が実
行でき小スペースを活用して紙葉類の区分を円滑に行な
うことができることとなる。
【0010】また、本発明の紙葉類区分制御方法は、比
較の結果データを表示装置の表示面に表示することを特
徴とするものである。これにより、オペレータなどは、
表示装置の表示面から比較の結果データを簡単に知るこ
とができる。
【0011】また、本発明の紙葉類区分制御方法は、前
記比較の結果データを印字出力することを特徴とするも
のである。これにより、オペレータなどは、比較の結果
データを印字して見ることもできることとなる。
【0012】また、本発明の紙葉類区分制御方法は、
前記比較の結果データにおいて、少なくとも2つの区分
操作の間での通数が異なるとき、次操作に進行する前
に、その比較の結果データをオペレータに認識させ、認
識された後に次の操作に進行させることを特徴とするも
のである。これにより、比較の結果データにおいて2つ
の区分操作の間での通数が異なるとき、それをオペレー
タが認識したとの意思表示をしない限り次の操作に進行
することができないので、通数が不一致であるにも係わ
らず、オペレータの知らない間に作業が進行してしまう
不都合を確実に防ぐことができることとなる。
【0013】また、本発明の紙葉類区分制御装置は、予
めコードデータが個々に付与されてまとめてセットされ
た複数の紙葉類の前記コードデータを読取手段により読
み取り、読み取ったコードデータを解析し、解析結果を
基に道順組立を行なう区分操作(パス)を2回以上行っ
て道順組み立てする紙葉類区分制御装置において、前記
コードデータを読み取って各回毎に供給される全紙葉類
の通数をカウントするカウント手段と、直前回の区分操
作でカウントされた全紙葉類の通数と今回カウントされ
た全紙葉類の通数とを比較し、比較の結果データを出力
する通数比較手段と、前記カウント手段による紙葉類の
カウントと前記通数比較手段が比較を行なう一連の動作
をコントロールするシステム制御手段とを備えたもので
ある。これにより、紙葉類の区分け操作を複数回にわた
って行い、直前の回の区分操作でカウントされた全紙葉
類の通数と今回カウントされた全紙葉類の通数とを比較
し、それが不一致であったような場合に、その減少また
は増加を知り、これをきっかけとして、それが手区分作
業に回されたために減少したものか、あるいはそれ以
外、例えば機械内への落下、区分口への残留、取り出し
・再供給作業中の脱落などであるかの手がかりを比較簡
単に知ることができることとなる。
【0014】また、本発明の紙葉類区分制御装置は、前
記区分操作を3回以上行うことを特徴とするものであ
る。これにより、少ない区分口を有する紙葉類区分装置
においても所定の道順組み立てを行なうための基礎デー
タを作成しながら、大量の紙葉類について紙葉類区分操
作が実行でき小スペースを活用して紙葉類の区分を円滑
に行なうことができることとなる。
【0015】また、本発明の紙葉類区分制御装置は、前
記紙葉類のコードデータおよびその解析結果データを記
憶する記憶手段、および紙葉類区分装置の紙葉類供給、
分離、および搬送動作を制御する駆動制御手段をさらに
備え、前記システム制御手段は、前記通数比較手段によ
り得られた前記比較の結果データをチェックし、一致し
ているときには、前記紙葉類の区分操作が正常であると
判定する一方、一致しないときには供給された紙葉類の
中に抜けまたは別の処理単位に属する紙葉類の混入があ
ると判定し、その結果により前記駆動制御手段を介して
搬送経路をコントロールすることを特徴とするものであ
る。これにより、紙葉類の区分け操作を複数回にわたっ
て行うときに、紙葉類の中に抜けまたは別の処理単位に
属する紙葉類の混入ができると、その結果データから知
ることができ、さらに手区分作業に回されたために減少
したものか、あるいはそれ以外、例えば機械内への落
下、区分口への残留、取り出し・再供給作業中の脱落な
どであるかの手がかりを比較簡単に知ることができるこ
ととなる。
【0016】また、本発明の紙葉類区分制御装置は、前
記通数比較手段により比較された結果データを視覚的に
表示する表示手段をさらに備え、前記システム制御手段
は、前記通数比較手段により得られた前記結果データを
チェックし、一致しているときには、前記紙葉類の区分
操作が正常であると判定する一方、一致しないときには
供給された紙葉類の中に抜けまたは別の処理単位に属す
る紙葉類の混入があると判定し、その判定結果を表示す
るように前記表示手段をコントロールすることを特徴と
するものである。これにより、オペレータなどは、表示
装置の表示面から比較の結果データを簡単に知ることが
できる。
【0017】また、本発明の紙葉類区分制御装置は、前
記通数比較手段により比較された結果データを印字出力
する印字手段をさらに備え、前記システム制御手段は、
前記通数比較手段により得られた前記結果データをチェ
ックし、一致しているときには、前記紙葉類の区分操作
が正常であると判定する一方、一致しないときには供給
された紙葉類の中に抜けまたは別の処理単位に属する紙
葉類の混入があると判定し、その判定結果を印字するよ
うに前記印字手段をコントロールすることを特徴とする
ものである。これにより、オペレータなどは、比較の結
果データを印字して見ることもできることとなる。
【0018】また、本発明の紙葉類区分制御装置は、前
記通数比較手段により比較された結果データをオペレー
タに認識させる確認操作部材をさらに備え、前記システ
ム制御手段は、前記通数比較手段により得られた前記結
果データをチェックし、一致しているときには、前記紙
葉類の区分操作が正常であると判定する一方、一致しな
いときには供給された紙葉類の中に抜けまたは別の処理
単位に属する紙葉類の混入があると判定し、次操作に進
行する前に、オペレータにより前記確認操作部材を操作
させて判定結果を少なくともオペレータに認識させ、認
識された後に次の操作に進行させることを特徴とするも
のである。これにより、比較の結果データにおいて2つ
の区分操作の間での通数が異なるとき、それをオペレー
タが認識しない限り次の操作に進行することができない
ので、通数が不一致であるにも係わらず、オペレータの
知らない間に作業が進行してしまう不都合を防ぐことが
できることとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1は本発明に係る紙葉類
区分制御装置を用いた紙葉類区分システムの全体構成を
示す斜視図、図2は同じく紙葉類区分システムの全体構
成を示す平面図である。この実施の形態においては、紙
葉類区分システムとして郵便物を宛て先別に区分するバ
ーコード区分システムを例に挙げて説明する。
【0020】図1および図2において、この紙葉類区分
システムは、大きくは紙葉類供給部1と、読取部2と、
紙葉類区分け部3と、紙葉類搬送手段4と、保管棚5等
で構成されている。
【0021】紙葉類供給部1には、区分けされるべき紙
葉類が複数まとめて束にされて立位の姿勢で投入される
投入部11を有しており、その紙葉類をそのまま紙葉類
繰り出し位置8まで搬送し、その紙葉類繰り出し位置8
に設けた紙葉類分離部9で1枚ずつに分離し、読取部2
の上流側へ順に繰り出すことができる構造になってい
る。その読取部2は、紙葉類分離部9で1枚ずつに分離
されて繰り出されて来た紙葉類に付されているバーコー
ド(または郵便番号等)の宛先情報を読み取り、その宛
先情報をコンピュータに送る。
【0022】上記紙葉類区分け部3は、本実施の形態で
は上下方向に3段形成されている。その各紙葉類区分け
部3には、宛先情報により区分け処理されて振り分けら
れた紙葉類を一時集積収納しておく区分け集積部、すな
わち区分口3aが、横一列に並んで複数(本実施の形態
では33口)設けられている。一つの区分口3aは通路
状の構造を有し、一つの区分口につき500通程度の紙
葉類を収容することが可能である。したがって、33口
全部を使うとすれば、500×33=16500通程度
の紙葉類を紙葉類区分操作にかけることができる。
【0023】上記紙葉類搬送手段4は、紙葉類供給部1
のバーコード区分機の分離部9から1枚ずつ繰り出され
て来る紙葉類を、読取部2を通って紙葉類区分け部3に
搬送するもので、その紙葉類区分け部3の区分口3aに
入る手前(上流)側には、その3段に配置されている区
分口3aにそれぞれ紙葉類を振り分けるための振り分け
部(図示してない)が設けられている。
【0024】上記保管棚5は、紙葉類区分け部3の区分
口3aから排出された紙葉類を受け取って収納するもの
で、紙葉類区分け部3の区分口3aと対応して紙葉類中
継路5aが上下3段に分かれて設けられている。
【0025】保管棚5は、紙葉類区分け部3の区分口3
aに対応して、紙葉類保管路5aが横一列に並んで1列
11個ずつで、上下方向に3段作られている。
【0026】図3は、上記紙葉類区分制御装置に用いら
れる制御回路の一実施の形態を示すブロック図である。
この制御回路は、上記バーコードなどのコードデータを
読み取る読取部2と、読み取ったコードデータを解析す
るコード解析部15と、コード解析結果を格納するメモ
リ16と、コード情報の解析結果から並び替えの演算を
行なう道順組立演算部17と、各パス毎に供給された全
紙葉類の通数をカウントする通数カウンタ18と、紙葉
類の供給および分離、および搬送の駆動制御を行なう駆
動制御部19と、このバーコード区分機の制御装置全体
の動作を制御するシステム制御部20と、各パス毎に供
給された全紙葉類についてその通数を比較する通数比較
部21と、通数比較部21で比較された結果を表示する
表示部22と、通数比較部21での比較の結果データで
不一致と判定されたときに、それを確認するための確認
ボタン23と、印字部24とを備えて成る。
【0027】この実施の形態においては、紙葉類に記載
された宛て先情報がバーコード化され、この紙葉類の宛
て先記載面に、例えば紫外線のみに反応する塗料または
インクによってバーコードを付ける。そして、読取部2
は紫外線光を照射して上記バーコードを読み取る。
【0028】宛て先情報のバーコード化方法については
従来からよく知られているおり、一般資料も多いため、
説明は省略する。
【0029】コード解析部15は、バーコードデータか
らその宛て先を郵便番号および地番を解析し、宛て先情
報(BC値)を特定する。メモリ16には上記宛て先情
報をはじめ、システム制御部20において実行される各
種プログラムや処理データが格納される。また、メモリ
16には紙葉類区分制御のために必要に応じて作成され
た各種テーブルも格納される。道順組立演算部17は1
回目の区分操作(以下、1パス操作という、それ以降も
2パス、3パスと表現する)をはじめとする各パス操作
において、一番最初は無作為の順序で供給されてきた紙
葉類を所定のアルゴリズムにしたがって順序替え(道順
組立)し、区分操作が1パス操作から始まって3パス操
作を終了するときはあらかじめ予定された(或いは想定
された)順序に並び変える。通数カウンタ18は、複数
回にわたるバーコード区分操作において、各パスごとに
供給された紙葉類の通数を計数する。この通数カウンタ
18による計数動作は、例えば、1パス操作におけるバ
ーコード読み取り、およびコード解析によって得られた
データを基に、各紙葉類に理論連続番号を付与するなど
の処理を行なうことによって実行される。なお、他の計
数方法として、1パス目においては、その1パス目に供
給される全紙葉類の通数N1を、読取部2がバーコード
を読み取った動作から通数カウントを行なってもよい。
これらの計数動作(カウント動作)は1パス目、2パス
目・・・といった各パスにおいて実行される。駆動制御
部19は、紙葉類区分システムにおける紙葉類の搬送動
作、供給動作、分離動作、および紙葉類区分け部3まで
の搬送動作、さらには目的の区分口3aへの投入動作と
いった各動作を駆動制御する。システム制御部20は紙
葉類区分のために必要な、バーコード読み取り解析、道
順組立のための各種演算、および駆動制御のためのコマ
ンド送付といったシステム全体の制御動作を行なう。
【0030】通数比較部21は、1パス目において通数
カウンタ18により計数された結果データである全紙葉
類の通数N1をメモリ16に記憶しておく機能を有す
る。またこの通数比較部21は、2パス目においては、
その2パス目において1パス目と同様に、通数カウンタ
18により計数された結果データである全紙葉類の通数
N2をメモリ16に記憶するとともに、2パス目の全紙
葉類の通数N2とメモリ16に記憶しておいた1パス目
の全紙葉類の通数N1とを比較し、その比較結果のデー
タを出力する機能を有する。続いて、3パス目において
は、その3パス目に供給される全紙葉類の通数N3をメ
モリ16に記憶するとともに、3パス目の全紙葉類の通
数N3とメモリ16に記憶しておいた2パス目の全紙葉
類の通数N2とを比較し、その比較結果のデータを出力
する機能を有する。
【0031】表示部22は、通数比較部21で比較され
た結果データをはじめとして、各種の情報を表示できる
もので、例えばCRTディスプレイや液晶ディスプレイ
などが設置される。したがって、オペレータは表示部2
2に表示された表示面を見ながら結果データを検討する
ことができる。確認ボタン23は、通数比較部21での
比較結果、すなわち1パス目の全紙葉類の通数N1と2
パス目の全紙葉類の通数N2(または2パス目の全紙葉
類の通数N2と3パス目の全紙葉類の通数N3)との比
較結果を確認したことを意思表示しないと次のステップ
へ進行しないようにするための安全ボタンとして使用さ
れる。また、特に1パス目の全紙葉類の通数N1と2パ
ス目の全紙葉類の通数N2(または2パス目の全紙葉類
の通数N2と3パス目の全紙葉類の通数N3)が不一致
と判定された場合には、その確認ボタン23をオペレー
タが押し、その判定結果をオペレータが確認したことを
意志表示しないと次のステップへ進行しないようになっ
ている。なお、確認ボタン23は、図示せぬキーボード
内における1つのボタン、例えば「Enter」キーを確認
ボタンとして使用しても良い。
【0032】印字部24は、通数比較部21で比較され
た結果データをはじめとして、各種の情報を印刷用紙に
印字し、それを排出できるもので、オペレータは印刷用
紙に印刷された比較結果を見ながら結果データを検討す
ることができる。
【0033】かかる構成を有する紙葉類区分制御装置に
おける通数チェックの動作について以下説明する。図4
は3パス道順組み立てにおいて実施した場合の通数チェ
ック動作を説明するフロー図である。この紙葉類区分制
御装置においては、紙葉類が紙葉類供給部1に運ばれ、
紙葉類分離供給装置9により紙葉類繰り出し位置8から
読取部2に向かって1枚ずつ繰り出される1パス目の動
作が開始されると、読取部2によりバーコードの読み取
り、すなわち郵便番号の読み取りが行なわれると同時
に、通数カウンタ18により、上記読み取られた紙葉類
の通数が順にカウントされ、その結果データが通数比較
部21に入力される。一方、読み取られた1枚の紙葉類
のコードデータはコード解析部15においてコード解析
され、その解析結果により、システム制御部20は、バ
ーコードデータの解析によって得られた郵便番号および
地番情報を認識し、またこれらの情報から1パス操作に
おいて区分される区分口を判定する。次に、システム制
御部20は、上記認識した郵便番号および地番情報(B
C値)と、判定動作により得られた1パス操作における
区分口データとを1パスログに記録する。次にすべての
紙葉類の読み取りが終わったか否かをチェックし、終わ
っていなければ次の紙葉類の読み取り動作を行なう。す
べての紙葉類の読み取りが終わった場合は、紙葉類区分
制御の1パス操作を終了する。このようにして紙葉類読
み取り動作が終了したときは、システム制御部20によ
り、すべての紙葉類についてのBC値および区分口デー
タが作成され、紙葉類はそれぞれ対応する各区分口3a
に集積される。その後は、紙葉類は各区分口3aに集積
された状態を保持されつつ保管棚5に移され保管され
る。また、そのBC値と区分口データ、及び1パス目で
カウントされた全郵便物(紙葉類)の通数の合計値N1
を処理ステップ(以下、単に「ステップ」という)ST
1において通数比較部21からメモリ16に記憶する。
【0034】1パス目の操作が終了したら、続いて2パ
ス目の動作が開始される。2パス目の動作では、各保管
棚5に移されて保管されている紙葉類が紙葉類供給部1
に運ばれ、紙葉類分離供給装置9により紙葉類繰り出し
位置8から読取部2に向かって1枚ずつ繰り出される。
その後の動作は1パス目とほぼ同じで、読取部2により
バーコードの読み取り、すなわち郵便番号の読み取りが
行なわれると同時に、通数カウンタ18により、上記読
み取られた紙葉類の通数が順にカウントされ、通数比較
部21に入力される。一方、読み取られた1枚の紙葉類
のコードデータはコード解析部15においてコード解析
され、その解析結果により、システム制御部20は、バ
ーコードデータの解析によって得られた郵便番号および
地番情報を認識し、またこれらの情報から2パス操作に
おいて区分される区分口を判定する。次に、システム制
御部20は、上記認識した郵便番号および地番情報(B
C値)と、判定動作により得られた2パス操作における
区分口データとを2パスログに記録し、紙葉類はそれぞ
れ対応する各区分口3aに集積される。次にすべての紙
葉類の読み取りが終わったか否かをチェックし、終わっ
ていなければ次の紙葉類の読み取り動作を行なう。すべ
ての紙葉類の読み取りが終わった場合は、紙葉類は各区
分口3aに集積された状態を保持されつつ保管棚5に移
され保管される。続いて、別の保管棚5に保管されてい
る紙葉類の読み取り動作を行う。このようにして1パス
目に区分された全ての保管棚5に保管されている紙葉類
の読み取り動作が終了したら、この2パス目でカウント
された全郵便物の通数の合計値N2を通数比較部21か
らメモリ16に記憶する(ステップST2)。
【0035】続いて、メモリ16に記憶してある1パス
目の合計値N1が呼び出し、1パス目の合計値N1と2
パス目の合計値N2から、通数比較部21において、N
1−N2=N12を計算し、比較する(ステップST
3)。比較結果は、表示部22に表示される(ステップ
ST4)。また、このときの結果データは印字部24を
操作することによって用紙上に印字出力することができ
る。そして、この比較において、N12≠0でない場
合、すなわち、1パス目に供給された全郵便物の通数の
合計値N1と2パス目に供給された全郵便物の通数の合
計値N2とが一致しない場合は、供給された紙葉類の中
に抜けまたは別の処理単位に属する紙葉類の混入がある
と判定し、その結果により前記駆動制御部19を介して
搬送経路をコントロールする。このコントロール動作
は、例えば搬送経路における紙葉類の搬送を停止するな
どの動作によって行なわれる。これに基づいてオペレー
タが原因を調べる。ここでの原因として最も多いのは、
パスを反復する間に処理途中で郵便物を損傷をすること
もあり、そのような場合には手区分作業に回されて減少
することがあり、また処理途中で機械内への落下、区分
口への残留、取り出し・再供給作業中の脱落などが原因
となる場合などがある。何れの場合も、原因がわからな
い状態で次の動作が開始されることは問題である。オペ
レータによる調査で原因がわかった場合は、確認ボタン
23を押下する(ステップST5)と次のステップST
6に移行することができる。また、N12=0の場合に
も、確認ボタン23を押下する(ステップST5)と次
のステップST6に移行することができる。
【0036】2パス目の操作が終了したら、続いて3パ
ス目の動作が開始される。2パス目の操作が終了した
ら、続いて3パス目の動作が開始される。3パス目の動
作では、各保管棚5に移されて保管されている紙葉類が
紙葉類供給部1に運ばれ、紙葉類分離供給装置9により
紙葉類繰り出し位置8から読取部2に向かって1枚ずつ
繰り出される。その後の動作は1パス目および2パス目
とほぼ同じで、読取部2によりバーコードの読み取り、
すなわち郵便番号の読み取りが行なわれると同時に、通
数カウンタ18により、上記読み取られた紙葉類の通数
が順にカウントされ、通数比較部21に入力される。一
方、読み取られた1枚の紙葉類のコードデータはコード
解析部15においてコード解析され、その解析結果によ
り、システム制御部20は、バーコードデータの解析に
よって得られた郵便番号および地番情報を認識し、また
これらの情報から2パス操作において区分される区分口
を判定する。次に、システム制御部20は、上記認識し
た郵便番号および地番情報(BC値)と、判定動作によ
り得られた2パス操作における区分口データとを3パス
ログに記録し、紙葉類はそれぞれ対応する各区分口3a
に集積される。次にすべての紙葉類の読み取りが終わっ
たか否かをチェックし、終わっていなければ次の紙葉類
の読み取り動作を行なう。すべての紙葉類の読み取りが
終わった場合は、紙葉類は各区分口3aに集積された状
態を保持されつつ保管棚5に移され保管される。続い
て、別の保管棚5に保管されている紙葉類の読み取り動
作を行う。このようにして2パス目に区分された保管棚
5に保管されている全ての紙葉類の読み取り動作が終了
したら、この3パス目でカウントされた全郵便物の通数
の合計値N3を通数比較部21からメモリ16に記憶す
る(ステップST6)。
【0037】続いて、メモリ16に記憶してある2パス
目の合計値N2を呼び出し、2パス目の合計値N2と3
パス目の合計値N3から、通数比較部21において、N
2−N3=N23を計算し、比較する(ステップST
7)。比較結果は、表示部22に表示される(ステップ
ST8)。また、このときの結果データは印字部24を
操作することによって用紙上に印字出力することができ
る。そして、この比較において、N23≠0でない場
合、すなわち、2パス目に供給された全郵便物の通数の
合計値N2と3パス目に供給された全郵便物の通数の合
計値N3とが一致しない場合は、供給された紙葉類の中
に抜けまたは別の処理単位に属する紙葉類の混入がある
と判定し、その結果により前記駆動制御部19を介して
搬送経路をコントロールするとともに、オペレータが原
因を調べる。ここでの原因は、2パス目のときと同じこ
とが考えられる。オペレータによる調査で原因がわかっ
た場合は、確認ボタン23を押下する(ステップST
9)と区分け処理を終了することができる。
【0038】したがって、本実施の形態に紙葉類区分装
置によれば、前の回(パス)で実施したときに存在した
全紙葉類の通数と次回に実施したときに存在した全紙葉
類の通数とを通数比較部21で比較し、その比較の結果
データを表示部22に表示しするようにしているので、
不一致の状態を簡単に知ることができる。また、各パス
の操作が完了する毎に確認ボタン23を押下して、その
比較の結果データをオペレータが確認したということを
意志表示しなければ、次のステップに移行できないよう
になっている。これにより、不一致の原因がわからない
ままの状態で区分け作業が進行するのを確実に防止する
ことができる。また、その表示結果は、印字部24によ
り印字することもできるので、オペレータなどは、比較
の結果データを印字し、印字された用紙を見ながら検討
することもできることとなる。さらに、区分操作(パ
ス)を3回行うようにしているので、少ない区分口を有
する紙葉類区分装置においても所定の道順組み立てを行
なうための基礎データを作成しながら、大量の紙葉類に
ついて紙葉類区分操作が実行でき、小スペースを活用し
て紙葉類の区分を円滑に行なうことができることとな
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
まとめてセットされた複数の紙葉類を、2パス以上にわ
たって区分操作して道順組み立てする紙葉類の区分制御
において、直前の回(パス)で実施したときに存在した
全ての紙葉類の通数と今回実施したときに存在した全て
の紙葉類の通数とを通数比較部で比較し、その比較の結
果データを表示部に表示するようにしているので、不一
致の状態を簡単に知ることができる。また、各パスの操
作が完了する毎に確認ボタンを押下して、その比較の結
果データをオペレータが確認したということを意思表示
しなければ、次のステップに移行できないようになって
いるので、不一致の原因がわからないままの状態で区分
け作業が進行するのを確実に防止することができる。さ
らに、その表示結果を、印字部により印字することもで
きるようにしているので、オペレータなどは、比較の結
果データを印字し、印字された用紙を見ながら検討する
こともできることとなる。また、区分操作(パス)を3
回行うようにしているので、少ない区分口を有する紙葉
類区分装置においても所定の道順組み立てを行なうため
の基礎データを作成しながら、大量の紙葉類について紙
葉類区分操作が実行でき、小スペースを活用して紙葉類
の区分を円滑に行なうことができることとなる等、種々
の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る紙葉類区分システム
の全体構成を示す斜視図
【図2】本実施の形態における紙葉類区分システムの全
体構成を示す平面図
【図3】本実施の形態において使用される紙葉類区分制
御装置の回路構成を示すブロック図
【図4】本実施の形態におけるパス操作での通数比較動
作を説明するフロー図
【符号の説明】
1 紙葉類供給部 2 読取部 3 紙葉類区分け部 3a 区分口 4 紙葉類搬送手段 5 保管棚 8 紙葉類繰り出し位置 9 バーコード区分制御装置 15 コード解析部 16 メモリ 17 道順組立演算部 18 通数カウンタ 19 駆動制御部 20 システム制御部 21 通数比較部 22 表示部 23 確認ボタン 24 印字部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 まとめてセットされた複数の紙葉類を、
    分離供給して道順組み立てする紙葉類区分制御方法にお
    いて、前記複数の紙葉類の各々に予めコードデータを与
    えておき、この複数の紙葉類のセットに対して少なくと
    も2回以上の区分操作(パス)を行なって道順組み立て
    を行なう際、 各回毎に供給される全紙葉類の通数をカウントするとと
    もに、2回目以降の区分操作においては、直前回の区分
    操作でカウントされた全紙葉類の通数と今回カウントさ
    れた全紙葉類の通数とを比較し、比較の結果データを出
    力することを特徴とする紙葉類区分制御方法。
  2. 【請求項2】 前記区分操作は3回以上行うことを特徴
    とする請求項1記載の紙葉類区分制御方法。
  3. 【請求項3】 前記比較の結果データを表示装置の表示
    面上に表示することを特徴とする請求項1または2記載
    の紙葉類区分制御方法。
  4. 【請求項4】 前記比較の結果データを印字出力するこ
    とを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の紙葉類
    区分制御方法。
  5. 【請求項5】 前記比較の結果データにおいて、少なく
    とも2つの区分操作の間での通数が異なるとき、次操作
    に進行する前に、その比較の結果データをオペレータに
    認識させ、認識された後に次の操作に進行させることを
    特徴とする請求項1から4の何れかに記載の紙葉類区分
    制御方法。
  6. 【請求項6】 予めコードデータが個々に付与されてま
    とめてセットされた複数の紙葉類の前記コードデータを
    読取手段により読み取り、読み取ったコードデータを解
    析し、解析結果を基に道順組立を行なう区分操作(パ
    ス)を2回以上行って道順組み立てする紙葉類区分制御
    装置において、 前記コードデータを読み取って各回毎に供給される全紙
    葉類の通数をカウントするカウント手段と、 直前の回の区分操作でカウントされた全紙葉類の通数と
    今回カウントされた全紙葉類の通数とを比較し、比較の
    結果データを出力する通数比較手段と、 前記カウント手段による紙葉類のカウントと前記通数比
    較手段が比較を行なう一連の動作をコントロールするシ
    ステム制御手段とを備えた紙葉類区分制御装置。
  7. 【請求項7】 前記区分操作を3回以上行うことを特徴
    とする請求項6記載の紙葉類区分制御装置。
  8. 【請求項8】 前記紙葉類のコードデータおよびその解
    析結果データを記憶する記憶手段、および紙葉類区分装
    置の紙葉類供給、分離、および搬送動作を制御する駆動
    制御手段をさらに備え、前記システム制御手段は、 前記通数比較手段により得られた前記結果データをチェ
    ックし、 一致しているときには、前記紙葉類の区分操作が正常で
    あると判定する一方、一致しないときには供給された紙
    葉類の中に抜けまたは別の処理単位に属する紙葉類の混
    入があると判定し、その結果により前記駆動制御手段を
    介して搬送経路をコントロールすることを特徴とする請
    求項6または7記載の紙葉類区分制御装置。
  9. 【請求項9】 前記通数比較手段により比較された結果
    データを視覚的に表示する表示手段をさらに備え、前記
    システム制御手段は、 前記通数比較手段により得られた前記結果データをチェ
    ックし、 一致しているときには、前記紙葉類の区分操作が正常で
    あると判定する一方、一致しないときには供給された紙
    葉類の中に抜けまたは別の処理単位に属する紙葉類の混
    入があると判定し、その判定結果を表示するように前記
    表示手段をコントロールすることを特徴とする請求項6
    から8の何れかに記載の紙葉類区分制御装置。
  10. 【請求項10】 前記通数比較手段により比較された結
    果データを印字出力する印字手段をさらに備え、前記シ
    ステム制御手段は、 前記通数比較手段により得られた前記結果データをチェ
    ックし、 一致しているときには、前記紙葉類の区分操作が正常で
    あると判定する一方、一致しないときには供給された紙
    葉類の中に抜けまたは別の処理単位に属する紙葉類の混
    入があると判定し、その判定結果を印字するように前記
    印字手段をコントロールすることを特徴とする請求項6
    から9の何れかに記載の紙葉類区分制御装置。
  11. 【請求項11】 前記通数比較手段により比較された結
    果データをオペレータに認識させる確認操作部材をさら
    に備え、前記システム制御手段は、 前記通数比較手段により得られた前記結果データをチェ
    ックし、 一致しているときには、前記紙葉類の区分操作が正常で
    あると判定する一方、一致しないときには供給された紙
    葉類の中に抜けまたは別の処理単位に属する紙葉類の混
    入があると判定し、次操作に進行する前に、オペレータ
    により前記確認操作部材を操作させて判定結果を少なく
    ともオペレータに認識させ、認識された後に次の操作に
    進行させることを特徴とする請求項6から10の何れか
    に記載の紙葉類区分制御装置。
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