JP2002136620A - ゴルフボール用塗料及びゴルフボール - Google Patents
ゴルフボール用塗料及びゴルフボールInfo
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- JP2002136620A JP2002136620A JP2000330418A JP2000330418A JP2002136620A JP 2002136620 A JP2002136620 A JP 2002136620A JP 2000330418 A JP2000330418 A JP 2000330418A JP 2000330418 A JP2000330418 A JP 2000330418A JP 2002136620 A JP2002136620 A JP 2002136620A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/28—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
- C08G18/30—Low-molecular-weight compounds
- C08G18/38—Low-molecular-weight compounds having heteroatoms other than oxygen
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 ベース樹脂塗料と蛍光増白剤とを含むゴ
ルフボール用塗料において、上記蛍光増白剤として、下
記一般式（１）で示される７−トリアジニルアミノ−３
−フェニル−クマリン誘導体を用いることを特徴とする
ゴルフボール用塗料及びこの塗料で塗装されたゴルフボ
ール。 【化１】 （式中、Ａは非水溶性基を有していてもよいフェニル
基、Ｘはハロゲン原子、アミノ基、第一アミン残基、又
は第二アミン残基、Ｙはフェニル基、ハロゲン原子、ア
ミノ基、第一アミン残基、又は第二アミン残基を示
す。） 【効果】 本発明によれば、耐候性及び明度に優れると
共に、カバー材への拡散による退色の少ない高品質なゴ
ルフボールが得られる。
ルフボール用塗料において、上記蛍光増白剤として、下
記一般式（１）で示される７−トリアジニルアミノ−３
−フェニル−クマリン誘導体を用いることを特徴とする
ゴルフボール用塗料及びこの塗料で塗装されたゴルフボ
ール。 【化１】 （式中、Ａは非水溶性基を有していてもよいフェニル
基、Ｘはハロゲン原子、アミノ基、第一アミン残基、又
は第二アミン残基、Ｙはフェニル基、ハロゲン原子、ア
ミノ基、第一アミン残基、又は第二アミン残基を示
す。） 【効果】 本発明によれば、耐候性及び明度に優れると
共に、カバー材への拡散による退色の少ない高品質なゴ
ルフボールが得られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボール用塗
料及びゴルフボールに関し、特に蛍光増白剤を含有し、
かつ耐候性及び明度に優れると共に、蛍光増白剤を含む
塗料がカバー材へ拡散することによる退色の少ないゴル
フボール用塗料及びゴルフボールに関する。
料及びゴルフボールに関し、特に蛍光増白剤を含有し、
かつ耐候性及び明度に優れると共に、蛍光増白剤を含む
塗料がカバー材へ拡散することによる退色の少ないゴル
フボール用塗料及びゴルフボールに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ゴルフボールの表面塗装には、カバー又は白のエナメル
塗料に二酸化チタンを添加し、更に蛍光増白剤を含ませ
たり、カバー上を覆うクリアー塗料層に蛍光増白剤を含
有させるなどして色をより白く見せることが試みられて
いる。
ゴルフボールの表面塗装には、カバー又は白のエナメル
塗料に二酸化チタンを添加し、更に蛍光増白剤を含ませ
たり、カバー上を覆うクリアー塗料層に蛍光増白剤を含
有させるなどして色をより白く見せることが試みられて
いる。
【０００３】また最近における、最も主流な方法として
は、二酸化チタンで白色に調色したカバーを有するゴル
フボール表面をコロナ処理、プラズマ処理、紫外線照射
処理、又は電子線照射処理等により表面処理した後、蛍
光増白剤を含有したクリアー塗料を用いてその表面を覆
い、白さを際立たせる方法がある。この方法は生産性、
及びコスト面からみて効率のよい方法である。
は、二酸化チタンで白色に調色したカバーを有するゴル
フボール表面をコロナ処理、プラズマ処理、紫外線照射
処理、又は電子線照射処理等により表面処理した後、蛍
光増白剤を含有したクリアー塗料を用いてその表面を覆
い、白さを際立たせる方法がある。この方法は生産性、
及びコスト面からみて効率のよい方法である。
【０００４】しかしながら、昨今のカバー材の軟質化に
より、ゴルフボールの塗装にも新たな問題が生じてい
る。即ち、カバー材のガラス転移点が下がり、分子内の
運動が低温でも大きくなったこと、イオン架橋密度が低
くなり、高分子の網目構造が粗になってきたことなどか
ら、従来の蛍光増白剤を含有させたゴルフボール用塗料
では、この蛍光増白剤が軟質なカバー内に拡散してしま
い、蛍光増白効果を十分に挙げることができなくなって
きているという問題がある。
より、ゴルフボールの塗装にも新たな問題が生じてい
る。即ち、カバー材のガラス転移点が下がり、分子内の
運動が低温でも大きくなったこと、イオン架橋密度が低
くなり、高分子の網目構造が粗になってきたことなどか
ら、従来の蛍光増白剤を含有させたゴルフボール用塗料
では、この蛍光増白剤が軟質なカバー内に拡散してしま
い、蛍光増白効果を十分に挙げることができなくなって
きているという問題がある。
【０００５】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、蛍光増白剤を含有し、かつ耐候性及び明度に優れる
と共に、蛍光増白剤を含む塗料がカバー材へ拡散するこ
とによる退色の少ないゴルフボール用塗料及びこの塗料
で表面塗装されたゴルフボールを提供することを目的と
する。
で、蛍光増白剤を含有し、かつ耐候性及び明度に優れる
と共に、蛍光増白剤を含む塗料がカバー材へ拡散するこ
とによる退色の少ないゴルフボール用塗料及びこの塗料
で表面塗装されたゴルフボールを提供することを目的と
する。
【０００６】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、ベース樹脂塗料に配合する蛍光増白剤として下記一
般式（１）で示される７−トリアジニルアミノ−３−フ
ェニル−クマリン誘導体を用いることにより、従来の蛍
光増白剤を含むゴルフボール用塗料を用いた場合に比べ
て耐候性及び明度に優れると共に、この７−トリアジニ
ルアミノ−３−フェニル−クマリン誘導体からなる蛍光
増白剤はカバー材への拡散による退色が少なく、際立っ
た白さを備えた高品質なゴルフボールが得られることを
見出し、本発明をなすに至った。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、ベース樹脂塗料に配合する蛍光増白剤として下記一
般式（１）で示される７−トリアジニルアミノ−３−フ
ェニル−クマリン誘導体を用いることにより、従来の蛍
光増白剤を含むゴルフボール用塗料を用いた場合に比べ
て耐候性及び明度に優れると共に、この７−トリアジニ
ルアミノ−３−フェニル−クマリン誘導体からなる蛍光
増白剤はカバー材への拡散による退色が少なく、際立っ
た白さを備えた高品質なゴルフボールが得られることを
見出し、本発明をなすに至った。
【０００７】
【化２】 （式中、Ａは非水溶性基を有していてもよいフェニル
基、Ｘはハロゲン原子、アミノ基、第一アミン残基、又
は第二アミン残基、Ｙはフェニル基、ハロゲン原子、ア
ミノ基、第一アミン残基、又は第二アミン残基を示
す。）
基、Ｘはハロゲン原子、アミノ基、第一アミン残基、又
は第二アミン残基、Ｙはフェニル基、ハロゲン原子、ア
ミノ基、第一アミン残基、又は第二アミン残基を示
す。）
【０００８】即ち、本発明は、下記のゴルフボール用塗
料及びゴルフボールを提供する。 請求項１：ベース樹脂塗料と蛍光増白剤とを含むゴルフ
ボール用塗料において、上記蛍光増白剤として、下記一
般式（１）で示される７−トリアジニルアミノ−３−フ
ェニル−クマリン誘導体を用いることを特徴とするゴル
フボール用塗料。
料及びゴルフボールを提供する。 請求項１：ベース樹脂塗料と蛍光増白剤とを含むゴルフ
ボール用塗料において、上記蛍光増白剤として、下記一
般式（１）で示される７−トリアジニルアミノ−３−フ
ェニル−クマリン誘導体を用いることを特徴とするゴル
フボール用塗料。
【化３】 （式中、Ａは非水溶性基を有していてもよいフェニル
基、Ｘはハロゲン原子、アミノ基、第一アミン残基、又
は第二アミン残基、Ｙはフェニル基、ハロゲン原子、ア
ミノ基、第一アミン残基、又は第二アミン残基を示
す。） 請求項２：上記７−トリアジニルアミノ−３−フェニル
−クマリン誘導体からなる蛍光増白剤を全塗料不揮発分
１００質量部に対して０．０１〜２質量部添加した請求
項１記載のゴルフボール用塗料。 請求項３：ベース樹脂塗料が２液硬化型ウレタン樹脂塗
料である請求項１又は２記載のゴルフボール用塗料。 請求項４：コアと該コアを被覆する少なくとも一層のカ
バーとを含むゴルフボールにおいて、上記ボール表面を
請求項１，２又は３記載のゴルフボール用塗料で塗装し
たことを特徴とするゴルフボール。 請求項５：カバー材としてショアＤ硬度が３５〜６５で
あるアイオノマー樹脂、ポリエステル系エラストマー、
又はこれらの混合物を用いた請求項４記載のゴルフボー
ル。
基、Ｘはハロゲン原子、アミノ基、第一アミン残基、又
は第二アミン残基、Ｙはフェニル基、ハロゲン原子、ア
ミノ基、第一アミン残基、又は第二アミン残基を示
す。） 請求項２：上記７−トリアジニルアミノ−３−フェニル
−クマリン誘導体からなる蛍光増白剤を全塗料不揮発分
１００質量部に対して０．０１〜２質量部添加した請求
項１記載のゴルフボール用塗料。 請求項３：ベース樹脂塗料が２液硬化型ウレタン樹脂塗
料である請求項１又は２記載のゴルフボール用塗料。 請求項４：コアと該コアを被覆する少なくとも一層のカ
バーとを含むゴルフボールにおいて、上記ボール表面を
請求項１，２又は３記載のゴルフボール用塗料で塗装し
たことを特徴とするゴルフボール。 請求項５：カバー材としてショアＤ硬度が３５〜６５で
あるアイオノマー樹脂、ポリエステル系エラストマー、
又はこれらの混合物を用いた請求項４記載のゴルフボー
ル。
【０００９】本発明によれば、７−トリアジニルアミノ
−３−フェニル−クマリン誘導体からなる蛍光増白剤を
ベース樹脂塗料に配合することにより、低いガラス転移
点を有し、分子内の運動が低温でも大きく、イオン架橋
密度が低くなり、高分子の網目構造が粗であるため、蛍
光増白剤が軟質なカバー内に拡散してしまい、蛍光増白
効果を十分に挙げることができないという近年汎用され
ているカバー材における問題点を効果的に解消し得、退
色を防止できると共に、この蛍光増白剤はベース樹脂塗
料への溶解性が高く、耐候性及び明度に優れ、際立った
白さを有する高品質なゴルフボールが得られるものであ
る。
−３−フェニル−クマリン誘導体からなる蛍光増白剤を
ベース樹脂塗料に配合することにより、低いガラス転移
点を有し、分子内の運動が低温でも大きく、イオン架橋
密度が低くなり、高分子の網目構造が粗であるため、蛍
光増白剤が軟質なカバー内に拡散してしまい、蛍光増白
効果を十分に挙げることができないという近年汎用され
ているカバー材における問題点を効果的に解消し得、退
色を防止できると共に、この蛍光増白剤はベース樹脂塗
料への溶解性が高く、耐候性及び明度に優れ、際立った
白さを有する高品質なゴルフボールが得られるものであ
る。
【００１０】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。本発明のゴルフボール用塗料は、ベース樹脂塗料と
蛍光増白剤とを含み、上記蛍光増白剤として、下記一般
式（１）で示される７−トリアジニルアミノ−３−フェ
ニル−クマリン誘導体を用いるものである。
る。本発明のゴルフボール用塗料は、ベース樹脂塗料と
蛍光増白剤とを含み、上記蛍光増白剤として、下記一般
式（１）で示される７−トリアジニルアミノ−３−フェ
ニル−クマリン誘導体を用いるものである。
【００１１】
【化４】
【００１２】ここで、上記（１）式中、Ａは非水溶性基
を有していてもよいフェニル基を示し、非水溶性基とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基等の炭素数１〜
１０、特に１〜４のアルキル基、又はフッ素、臭素、塩
素等のハロゲン原子などが挙げられる。
を有していてもよいフェニル基を示し、非水溶性基とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基等の炭素数１〜
１０、特に１〜４のアルキル基、又はフッ素、臭素、塩
素等のハロゲン原子などが挙げられる。
【００１３】Ｘはハロゲン原子、アミノ基、第一アミン
残基、又は第二アミン残基を示し、第一又は第二アミン
残基としては、脂肪族第一アミン、脂肪族第二アミン、
芳香族第一アミン、芳香族第二アミン、芳香脂肪族第一
アミン、芳香脂肪族第二アミン、脂環式第一アミン、脂
環式第二アミン、脂肪族複素環式第一アミン、脂肪族複
素環式第二アミン、芳香族複素環式第一アミン、芳香族
複素環式第二アミンなどが挙げられる。
残基、又は第二アミン残基を示し、第一又は第二アミン
残基としては、脂肪族第一アミン、脂肪族第二アミン、
芳香族第一アミン、芳香族第二アミン、芳香脂肪族第一
アミン、芳香脂肪族第二アミン、脂環式第一アミン、脂
環式第二アミン、脂肪族複素環式第一アミン、脂肪族複
素環式第二アミン、芳香族複素環式第一アミン、芳香族
複素環式第二アミンなどが挙げられる。
【００１４】このようなＸとしては、例えばフッ素、臭
素、塩素等のハロゲン原子、アンモニア、メチルアミ
ン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ジ
メチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、モノ
エタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジエ
タノールアミン、Ｎ−メチルエタノールアミン、Ｎ−ベ
ンジルエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、Ｎ−
エチルシクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジベン
ジルアミン、Ｎ，Ｎ−ジメチル（又はジエチル）アミノ
エチルアミン、Ｎ，Ｎ−ジメチル（ジエチル）アミノプ
ロピルアミン、アニリン、Ｎ−メチル（又はエチル）ア
ニリン、トルイジン、クロルアニリン、ピペリジン、モ
ルホリン、２−アミノピリジン、又は２−アミノベンズ
チアゾールなどが挙げられる。
素、塩素等のハロゲン原子、アンモニア、メチルアミ
ン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ジ
メチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、モノ
エタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジエ
タノールアミン、Ｎ−メチルエタノールアミン、Ｎ−ベ
ンジルエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、Ｎ−
エチルシクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジベン
ジルアミン、Ｎ，Ｎ−ジメチル（又はジエチル）アミノ
エチルアミン、Ｎ，Ｎ−ジメチル（ジエチル）アミノプ
ロピルアミン、アニリン、Ｎ−メチル（又はエチル）ア
ニリン、トルイジン、クロルアニリン、ピペリジン、モ
ルホリン、２−アミノピリジン、又は２−アミノベンズ
チアゾールなどが挙げられる。
【００１５】Ｙはフェニル基、フッ素、臭素、塩素等の
ハロゲン原子、アミノ基、若しくは上記Ｘと同じ第一ア
ミン残基、又は第二アミン残基を示す。
ハロゲン原子、アミノ基、若しくは上記Ｘと同じ第一ア
ミン残基、又は第二アミン残基を示す。
【００１６】このような７−トリアジニルアミノ−３−
フェニル−クマリン誘導体としては、具体的には下記式
で示されるものなどが挙げられ、これらの１種を単独で
又は２種以上を組合わせて用いることができる。
フェニル−クマリン誘導体としては、具体的には下記式
で示されるものなどが挙げられ、これらの１種を単独で
又は２種以上を組合わせて用いることができる。
【００１７】
【化５】
【００１８】
【化６】
【００１９】
【化７】
【００２０】
【化８】
【００２１】
【化９】
【００２２】本発明の７−トリアジニルアミノ−３−フ
ェニル−クマリン誘導体は蛍光増白剤として用いられ、
このような蛍光増白剤としては、市販品を用いることが
でき、例えばハッコールケミカル株式会社製のＨａｋｋ
ｏｌ ＰＹ−１８００、Ｈａｋｋｏｌ ＰＹＢ−Ｄ、Ｈ
ａｋｋｏｌ ＰＹ−２０００、Ｈａｋｋｏｌ ＰＹＺ−
Ｄなどが挙げられる。
ェニル−クマリン誘導体は蛍光増白剤として用いられ、
このような蛍光増白剤としては、市販品を用いることが
でき、例えばハッコールケミカル株式会社製のＨａｋｋ
ｏｌ ＰＹ−１８００、Ｈａｋｋｏｌ ＰＹＢ−Ｄ、Ｈ
ａｋｋｏｌ ＰＹ−２０００、Ｈａｋｋｏｌ ＰＹＺ−
Ｄなどが挙げられる。
【００２３】本発明のゴルフボール用塗料において、上
記７−トリアジニルアミノ−３−フェニル−クマリン誘
導体からなる蛍光増白剤の配合量は、全塗料不揮発分１
００質量部に対して０．０１〜２質量部、特に０．０４
〜１質量部である。蛍光増白剤の配合量が少なすぎると
蛍光増白効果が十分に発揮し得ない場合がある。一方、
多すぎると紫外線照射により黄色に変色し易くなる場合
がある。
記７−トリアジニルアミノ−３−フェニル−クマリン誘
導体からなる蛍光増白剤の配合量は、全塗料不揮発分１
００質量部に対して０．０１〜２質量部、特に０．０４
〜１質量部である。蛍光増白剤の配合量が少なすぎると
蛍光増白効果が十分に発揮し得ない場合がある。一方、
多すぎると紫外線照射により黄色に変色し易くなる場合
がある。
【００２４】本発明ゴルフボール用塗料のベース樹脂塗
料としては、ゴルフボールの表面塗装に通常用いられる
透明なクリアー塗料を使用することが好ましい。例え
ば、ウレタン樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、ポリエステ
ル樹脂塗料、ポリエーテル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗
料、若しくはこれらの変性体、又はこれらの混合物など
が挙げられる。これらの中でもウレタン樹脂、アクリル
樹脂、又はポリエステル樹脂の樹脂骨格中にイソシアネ
ート基と反応することが可能な官能基、特に水酸基を含
むものと、ポリイソシアネートとの混合物から得られる
２液硬化型ウレタン樹脂塗料が好適である。
料としては、ゴルフボールの表面塗装に通常用いられる
透明なクリアー塗料を使用することが好ましい。例え
ば、ウレタン樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、ポリエステ
ル樹脂塗料、ポリエーテル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗
料、若しくはこれらの変性体、又はこれらの混合物など
が挙げられる。これらの中でもウレタン樹脂、アクリル
樹脂、又はポリエステル樹脂の樹脂骨格中にイソシアネ
ート基と反応することが可能な官能基、特に水酸基を含
むものと、ポリイソシアネートとの混合物から得られる
２液硬化型ウレタン樹脂塗料が好適である。
【００２５】この場合、２液硬化型ウレタン樹脂塗料に
使用するポリイソシアネートとしては、無黄変タイプの
ヘキサメチレンジイソシアネートを用いることが通常で
あるが、コスト的な面を考慮して難黄変タイプのものを
使用してもよく、また、下地との密着性の向上を目的と
して黄変タイプのトリレンジイソシアネートを一部混合
しても構わない。
使用するポリイソシアネートとしては、無黄変タイプの
ヘキサメチレンジイソシアネートを用いることが通常で
あるが、コスト的な面を考慮して難黄変タイプのものを
使用してもよく、また、下地との密着性の向上を目的と
して黄変タイプのトリレンジイソシアネートを一部混合
しても構わない。
【００２６】なお、本発明のゴルフボール用塗料には、
上記ベース樹脂塗料、蛍光増白剤以外にも、本発明の目
的を損なわない範囲で顔料、色素、レベリング剤、増粘
剤などを添加することができる。
上記ベース樹脂塗料、蛍光増白剤以外にも、本発明の目
的を損なわない範囲で顔料、色素、レベリング剤、増粘
剤などを添加することができる。
【００２７】次に、本発明の塗装対象であるゴルフボー
ルは、コアと該コアを被覆する少なくとも一層のカバー
とを含むものである。この場合、カバーは二層又は三層
に形成してもよく、カバーを複数層に形成した場合に
は、少なくとも最外層カバーが後述する特性を備えてい
ることが必要である。また、コアについては特に制限さ
れず、通常の材料を用いて常法により製造することがで
きる。
ルは、コアと該コアを被覆する少なくとも一層のカバー
とを含むものである。この場合、カバーは二層又は三層
に形成してもよく、カバーを複数層に形成した場合に
は、少なくとも最外層カバーが後述する特性を備えてい
ることが必要である。また、コアについては特に制限さ
れず、通常の材料を用いて常法により製造することがで
きる。
【００２８】上記カバーは、ショアＤ硬度が３５〜６
５、好ましくは４０〜６０、より好ましくは４０〜５
５、更に好ましくは５０〜５５である。カバーのショア
Ｄ硬度が低すぎると高い反発性が得られず、耐擦過傷性
が劣る場合がある。一方、高すぎると打感が悪くなり、
良好なスピン性能が得られなくなる場合がある。なお、
カバー厚みは通常０．５〜３ｍｍである。
５、好ましくは４０〜６０、より好ましくは４０〜５
５、更に好ましくは５０〜５５である。カバーのショア
Ｄ硬度が低すぎると高い反発性が得られず、耐擦過傷性
が劣る場合がある。一方、高すぎると打感が悪くなり、
良好なスピン性能が得られなくなる場合がある。なお、
カバー厚みは通常０．５〜３ｍｍである。
【００２９】このようなカバー材としては、ゴルフボー
ルのカバー材として通常用いられている熱可塑性樹脂を
使用することができる。例えばアイオノマー樹脂、ポリ
エステル系エラストマー、又はこれらの混合物などが挙
げられる。これらの中でもアイオノマー樹脂が好まし
い。
ルのカバー材として通常用いられている熱可塑性樹脂を
使用することができる。例えばアイオノマー樹脂、ポリ
エステル系エラストマー、又はこれらの混合物などが挙
げられる。これらの中でもアイオノマー樹脂が好まし
い。
【００３０】上記アイオノマー樹脂はエチレン−不飽和
カルボン酸系共重合体をベース樹脂とし、例えばエチレ
ン−不飽和カルボン酸系共重合体と陽イオンを供給可能
な金属化合物から得ることができる。
カルボン酸系共重合体をベース樹脂とし、例えばエチレ
ン−不飽和カルボン酸系共重合体と陽イオンを供給可能
な金属化合物から得ることができる。
【００３１】エチレン−不飽和カルボン酸系共重合体
は、例えばエチレンと炭素数３〜６の不飽和カルボン
酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸、又は安息香酸ビニルなどとの共重合体である。
は、例えばエチレンと炭素数３〜６の不飽和カルボン
酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸、又は安息香酸ビニルなどとの共重合体である。
【００３２】陽イオンを供給可能な金属化合物として
は、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属
等の蟻酸塩、酢酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素酸塩、
酸化物、水酸化物、アルコキシドなどが挙げられ、金属
の種類としては、Ｎａ、Ｚｎ、Ｌｉ、Ｍｇ、Ｍｎ、Ｃ
ａ、Ｃｏ、Ｋなどが挙げられる。
は、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属
等の蟻酸塩、酢酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素酸塩、
酸化物、水酸化物、アルコキシドなどが挙げられ、金属
の種類としては、Ｎａ、Ｚｎ、Ｌｉ、Ｍｇ、Ｍｎ、Ｃ
ａ、Ｃｏ、Ｋなどが挙げられる。
【００３３】上記のようなカバー材としては、市販品を
用いることができ、アイオノマー樹脂としては、例えば
ハイミラン１６０５、ハイミラン１７０６、ハイミラン
１７０７、ハイミランＡＭ７３１５、ハイミランＡＭ７
３１１、ハイミランＡＭ７３１８（三井・デュポンポリ
ケミカル社製）、サーリン７９３０、サーリン６３２０
（デュポン社製）、ニュークレルＡＮ４３１１などが挙
げられる。ポリエステル系エラストマーとしては、例え
ばハイトレル４０４７、ハイトレル４７６７（東レ・デ
ュポン社製）などが挙げられる。
用いることができ、アイオノマー樹脂としては、例えば
ハイミラン１６０５、ハイミラン１７０６、ハイミラン
１７０７、ハイミランＡＭ７３１５、ハイミランＡＭ７
３１１、ハイミランＡＭ７３１８（三井・デュポンポリ
ケミカル社製）、サーリン７９３０、サーリン６３２０
（デュポン社製）、ニュークレルＡＮ４３１１などが挙
げられる。ポリエステル系エラストマーとしては、例え
ばハイトレル４０４７、ハイトレル４７６７（東レ・デ
ュポン社製）などが挙げられる。
【００３４】本発明ゴルフボール用塗料は、ボール表面
の最外層を構成するカバー表面に塗装するためのクリア
ー塗料として好適に用いられるものである。この場合、
コロナ処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、又は電子
線照射処理などのドライな表面処理を施したボール表面
に対してその効果が顕著に現れるものであるが、プライ
マー処理を施したボール表面であっても、或いは白のエ
ナメル塗装を施したボール表面であってもその効果を十
分に発揮し得るものである。これは、プライマーやエナ
メル層は、カバー厚みが通常２ｍｍ程度であるのに対し
て数μｍ乃至は厚くても５０μｍ程度であることから、
その材質がカバー材と比較して蛍光増白剤を拡散するも
のであっても、その下のカバー層が蛍光増白剤の拡散の
歯止めとなるのでボール表面の退色を防止でき、十分な
蛍光増白効果が得られるものである。
の最外層を構成するカバー表面に塗装するためのクリア
ー塗料として好適に用いられるものである。この場合、
コロナ処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、又は電子
線照射処理などのドライな表面処理を施したボール表面
に対してその効果が顕著に現れるものであるが、プライ
マー処理を施したボール表面であっても、或いは白のエ
ナメル塗装を施したボール表面であってもその効果を十
分に発揮し得るものである。これは、プライマーやエナ
メル層は、カバー厚みが通常２ｍｍ程度であるのに対し
て数μｍ乃至は厚くても５０μｍ程度であることから、
その材質がカバー材と比較して蛍光増白剤を拡散するも
のであっても、その下のカバー層が蛍光増白剤の拡散の
歯止めとなるのでボール表面の退色を防止でき、十分な
蛍光増白効果が得られるものである。
【００３５】なお、本発明ゴルフボール用塗料の塗装方
法としては、ゴルフボールの表面塗装として普通に行わ
れている方法を採用することができ、例えば刷毛塗り、
スプレー塗装、静電塗装などの方法が挙げられ、塗膜の
厚みは好ましくは５〜５０μｍ、より好ましくは１０〜
３０μｍである。
法としては、ゴルフボールの表面塗装として普通に行わ
れている方法を採用することができ、例えば刷毛塗り、
スプレー塗装、静電塗装などの方法が挙げられ、塗膜の
厚みは好ましくは５〜５０μｍ、より好ましくは１０〜
３０μｍである。
【００３６】本発明のゴルフボールは、以上の構成を具
備すれば、他の構成要素については特に制限されず、ツ
ーピースゴルフボール、３層構造以上のマルチピースゴ
ルフボール等のソリッドゴルフボールとしても、糸巻き
ゴルフボールとしてもよく、あらゆる種類のゴルフボー
ルに適用可能である。また、本発明のゴルフボールは公
知の材料を使用して通常の方法により製造することがで
きる。なお、ボール質量、直径等のボール性状はゴルフ
規則に従って適宜設定することができる。
備すれば、他の構成要素については特に制限されず、ツ
ーピースゴルフボール、３層構造以上のマルチピースゴ
ルフボール等のソリッドゴルフボールとしても、糸巻き
ゴルフボールとしてもよく、あらゆる種類のゴルフボー
ルに適用可能である。また、本発明のゴルフボールは公
知の材料を使用して通常の方法により製造することがで
きる。なお、ボール質量、直径等のボール性状はゴルフ
規則に従って適宜設定することができる。
【００３７】
【発明の効果】本発明によれば、耐候性及び明度に優れ
ると共に、カバー材への拡散による退色の少ない際立っ
た白さを有する高品質なゴルフボールが得られる。
ると共に、カバー材への拡散による退色の少ない際立っ
た白さを有する高品質なゴルフボールが得られる。
【００３８】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を更
に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限され
るものではない。
に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限され
るものではない。
【００３９】〔実施例１〜５、比較例１〜９〕下記組成
のゴム組成物を混練ロールで混練し、加熱加圧成形する
ことにより直径３８．５ｍｍのソリッドコアを作成し
た。
のゴム組成物を混練ロールで混練し、加熱加圧成形する
ことにより直径３８．５ｍｍのソリッドコアを作成し
た。
【００４０】 <ゴム組成物> シス−１，４−ポリブタジエン １００質量部 アクリル酸亜鉛 ２４質量部 酸化亜鉛 １９質量部 老化防止剤 １質量部 ジクミルパーオキサイド １質量部
【００４１】得られたコアの周囲に表１の配合組成のカ
バーを表２，３の組合わせで射出成形により被覆して、
直径４２．８ｍｍの実施例１〜５、比較例１〜９のゴル
フボールを作成した。
バーを表２，３の組合わせで射出成形により被覆して、
直径４２．８ｍｍの実施例１〜５、比較例１〜９のゴル
フボールを作成した。
【００４２】得られたゴルフボールのカバー表面に、表
２，３に示した蛍光増白剤の種類及び配合のゴルフボー
ル用塗料をスプレー塗装により平均膜厚１．５μｍに塗
装した。
２，３に示した蛍光増白剤の種類及び配合のゴルフボー
ル用塗料をスプレー塗装により平均膜厚１．５μｍに塗
装した。
【００４３】塗装後の実施例１〜５、比較例１〜９の各
ゴルフボールについて、外観（白さ、紫外線照射時の発
光）、耐候テスト後の外観を下記方法で評価した。結果
を表２，３に示す。
ゴルフボールについて、外観（白さ、紫外線照射時の発
光）、耐候テスト後の外観を下記方法で評価した。結果
を表２，３に示す。
【００４４】<外観（白さ）>目視検査により、下記基準
でボール表面の白さを評価した。 ○：白い △：白さが足りない ×：黄色い
でボール表面の白さを評価した。 ○：白い △：白さが足りない ×：黄色い
【００４５】また、塗装後のボール表面を色差計（形式
ＭＳＣ−ＩＳ−２ＤＨ：スガ試験機株式会社製）を用い
て、ＪＩＳ Ｚ８７０１のＬａｂ表色（Ｌ値、ａ値、ｂ
値）を測定した。Ｌａｂ表色のうち、Ｌは明度を表し、
明度とは色の明暗の状況、即ち明るさの度合をいう。こ
のＬ値（明度）が大きいほど色が明るいことを意味す
る。また、ａ，ｂは色彩を表し、ａは赤〜緑方向、ｂは
黄〜青方向を表す。従って、ａ値が大きくなると赤味が
強くなり、小さくなると緑味が強くなり、ｂ値が大きく
なると黄味が強くなり、小さくなると青味が強くなる。
ＭＳＣ−ＩＳ−２ＤＨ：スガ試験機株式会社製）を用い
て、ＪＩＳ Ｚ８７０１のＬａｂ表色（Ｌ値、ａ値、ｂ
値）を測定した。Ｌａｂ表色のうち、Ｌは明度を表し、
明度とは色の明暗の状況、即ち明るさの度合をいう。こ
のＬ値（明度）が大きいほど色が明るいことを意味す
る。また、ａ，ｂは色彩を表し、ａは赤〜緑方向、ｂは
黄〜青方向を表す。従って、ａ値が大きくなると赤味が
強くなり、小さくなると緑味が強くなり、ｂ値が大きく
なると黄味が強くなり、小さくなると青味が強くなる。
【００４６】<外観（発光性）>目視検査により、ブラッ
クライトの光を照射した時の発光の程度を下記基準で評
価した。 ○：発光が鮮やかである △：鮮やかさがやや足りない ×：発光が鈍い
クライトの光を照射した時の発光の程度を下記基準で評
価した。 ○：発光が鮮やかである △：鮮やかさがやや足りない ×：発光が鈍い
【００４７】<耐候テスト後の外観>ボール表面を水銀灯
で２４時間照射し、照射前後の塗膜の色の変化を色差計
（形式ＭＳＣ−ＩＳ−２ＤＨ：スガ試験機株式会社製）
を用いて測定し、ＪＩＳＺ８７０１のＬａｂ表色に基づ
き、照射前と照射後の塗膜の色差ΔＥを求めた。なお、
色差ΔＥが小さいほど塗膜の変色が少ないことを示す。
で２４時間照射し、照射前後の塗膜の色の変化を色差計
（形式ＭＳＣ−ＩＳ−２ＤＨ：スガ試験機株式会社製）
を用いて測定し、ＪＩＳＺ８７０１のＬａｂ表色に基づ
き、照射前と照射後の塗膜の色差ΔＥを求めた。なお、
色差ΔＥが小さいほど塗膜の変色が少ないことを示す。
【００４８】
【表１】 ＊ハイミラン１６０５：三井・デュポンポリケミカル社
製 アイオノマー樹脂 ＊ハイミラン１７０６：三井・デュポンポリケミカル社
製 アイオノマー樹脂 ＊サーリン７９３０：デュポン社製 アイオノマー樹脂 ＊サーリン６３２０：デュポン社製 アイオノマー樹脂 ＊ニュークレルＡＮ４３１１：三井・デュポンポリケミ
カル社製 エチレンメタクリル酸アクリル酸エステル３
元共重合体 ＊ハイトレル４０４７：東レ・デュポン社製 ポリエス
テル系エラストマー
製 アイオノマー樹脂 ＊ハイミラン１７０６：三井・デュポンポリケミカル社
製 アイオノマー樹脂 ＊サーリン７９３０：デュポン社製 アイオノマー樹脂 ＊サーリン６３２０：デュポン社製 アイオノマー樹脂 ＊ニュークレルＡＮ４３１１：三井・デュポンポリケミ
カル社製 エチレンメタクリル酸アクリル酸エステル３
元共重合体 ＊ハイトレル４０４７：東レ・デュポン社製 ポリエス
テル系エラストマー
【００４９】
【表２】 ＊ベース樹脂：２液硬化型ウレタン樹脂 ＊蛍光増白剤Ａ： Ｈａｋｋｏｌ ＰＹ−１８００ Ｈａｋｋｏｌ Ｃｈｅ
ｍｉｃａｌ社製、７{〔４−クロロ−６−（ジエチルア
ミノ）−ｓ−トリアジン−２−イル〕アミノ}−７−ト
リアジニルアミノ−３−フェニル−クマリン
ｍｉｃａｌ社製、７{〔４−クロロ−６−（ジエチルア
ミノ）−ｓ−トリアジン−２−イル〕アミノ}−７−ト
リアジニルアミノ−３−フェニル−クマリン
【００５０】
【表３】 ＊ベース樹脂：２液硬化型ウレタン樹脂 ＊蛍光増白剤Ｂ：Ｈｏｓｔａｌｕｘ ＫＳ−Ｎ Ｈｏｅ
ｃｈｓｔ社製、（４，４’−ビス（２−ベンゾキサゾリ
ル）スチルベンのメチル化物、主として４−（２−ベン
ゾキサゾリル）−４’−（５−メチル−２−ベンゾキサ
ゾリル）スチルベン、異性体として４，４’−ビス（５
−メチル−２−ベンゾキサゾリル）スチルベン、及び
４，４’−ビス（２−ベンゾキサゾリル）スチルベンを
含有する。 ＊蛍光増白剤Ｃ：Ｈｏｓｔａｌｕｘ ＫＳ Ｈｏｅｃｈ
ｓｔ社製、（４，４’−ビス（２−ベンゾキサゾリル）
スチルベンのメチル化物、主として４−（２−ベンゾキ
サゾリル）−４’−（５−メチル−２−ベンゾキサゾリ
ル）スチルベン、異性体として４，４’−ビス（５−メ
チル−２−ベンゾキサゾリル）スチルベン、及び４，
４’−ビス（２−ベンゾキサゾリル）スチルベンを含有
する。 ＊蛍光増白剤Ｄ：Ｕｖｉｔｅｘ ＯＢ チバガイギ社
製、２，５−ビス（２−ベンゾキサゾリル）チオフェン
ｃｈｓｔ社製、（４，４’−ビス（２−ベンゾキサゾリ
ル）スチルベンのメチル化物、主として４−（２−ベン
ゾキサゾリル）−４’−（５−メチル−２−ベンゾキサ
ゾリル）スチルベン、異性体として４，４’−ビス（５
−メチル−２−ベンゾキサゾリル）スチルベン、及び
４，４’−ビス（２−ベンゾキサゾリル）スチルベンを
含有する。 ＊蛍光増白剤Ｃ：Ｈｏｓｔａｌｕｘ ＫＳ Ｈｏｅｃｈ
ｓｔ社製、（４，４’−ビス（２−ベンゾキサゾリル）
スチルベンのメチル化物、主として４−（２−ベンゾキ
サゾリル）−４’−（５−メチル−２−ベンゾキサゾリ
ル）スチルベン、異性体として４，４’−ビス（５−メ
チル−２−ベンゾキサゾリル）スチルベン、及び４，
４’−ビス（２−ベンゾキサゾリル）スチルベンを含有
する。 ＊蛍光増白剤Ｄ：Ｕｖｉｔｅｘ ＯＢ チバガイギ社
製、２，５−ビス（２−ベンゾキサゾリル）チオフェン
【００５１】表２，３の結果から明らかなように、７−
トリアジニルアミノ−３−フェニル−クマリン誘導体か
らなる蛍光増白剤を含む実施例１〜５のゴルフボール用
塗料を用いて表面塗装したゴルフボールは、従来の蛍光
増白剤を含む比較例１〜９のゴルフボール用塗料を用い
て表面塗装したゴルフボールに比べて明度の低下が少な
く、耐候性に優れていることが認められる。
トリアジニルアミノ−３−フェニル−クマリン誘導体か
らなる蛍光増白剤を含む実施例１〜５のゴルフボール用
塗料を用いて表面塗装したゴルフボールは、従来の蛍光
増白剤を含む比較例１〜９のゴルフボール用塗料を用い
て表面塗装したゴルフボールに比べて明度の低下が少な
く、耐候性に優れていることが認められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4J038 CB161 CG001 DB001 DD001 DF001 DG001 DG271 DG281 JB36 NA01 NA03 NA11 PA14 PB02 PC05
Claims (5)
- 【請求項１】 ベース樹脂塗料と蛍光増白剤とを含むゴ
ルフボール用塗料において、上記蛍光増白剤として、下
記一般式（１）で示される７−トリアジニルアミノ−３
−フェニル−クマリン誘導体を用いることを特徴とする
ゴルフボール用塗料。 【化１】 （式中、Ａは非水溶性基を有していてもよいフェニル
基、Ｘはハロゲン原子、アミノ基、第一アミン残基、又
は第二アミン残基、Ｙはフェニル基、ハロゲン原子、ア
ミノ基、第一アミン残基、又は第二アミン残基を示
す。） - 【請求項２】 上記７−トリアジニルアミノ−３−フェ
ニル−クマリン誘導体からなる蛍光増白剤を全塗料不揮
発分１００質量部に対して０．０１〜２質量部添加した
請求項１記載のゴルフボール用塗料。 - 【請求項３】 ベース樹脂塗料が２液硬化型ウレタン樹
脂塗料である請求項１又は２記載のゴルフボール用塗
料。 - 【請求項４】 コアと該コアを被覆する少なくとも一層
のカバーとを含むゴルフボールにおいて、上記ボール表
面を請求項１，２又は３記載のゴルフボール用塗料で塗
装したことを特徴とするゴルフボール。 - 【請求項５】 カバー材としてショアＤ硬度が３５〜６
５であるアイオノマー樹脂、ポリエステル系エラストマ
ー、又はこれらの混合物を用いた請求項４記載のゴルフ
ボール。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP2000330418A JP3783767B2 (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | ゴルフボール用塗料及びゴルフボール |
| US09/983,752 US6617378B2 (en) | 2000-10-30 | 2001-10-25 | Golf ball coating composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000330418A JP3783767B2 (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | ゴルフボール用塗料及びゴルフボール |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002136620A true JP2002136620A (ja) | 2002-05-14 |
| JP3783767B2 JP3783767B2 (ja) | 2006-06-07 |
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ID=18806942
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|---|---|---|---|
| JP2000330418A Expired - Fee Related JP3783767B2 (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | ゴルフボール用塗料及びゴルフボール |
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| JP (1) | JP3783767B2 (ja) |
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| JP2017113363A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | ゴルフボール及びそのカバー又はトップコート用の樹脂組成物 |
| CN110218292A (zh) * | 2019-06-06 | 2019-09-10 | 苏州健雄职业技术学院 | 一种新型水性荧光聚氨酯的制备方法 |
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| US8455609B2 (en) | 1999-12-03 | 2013-06-04 | Acushnet Company | Castable polyurea formulation for golf ball covers |
| US6958379B2 (en) | 1999-12-03 | 2005-10-25 | Acushnet Company | Polyurea and polyurethane compositions for golf equipment |
| US7772354B2 (en) | 1999-12-03 | 2010-08-10 | Acushnet Company | Golf ball layer compositions comprising modified amine curing agents |
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- 2000-10-30 JP JP2000330418A patent/JP3783767B2/ja not_active Expired - Fee Related
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2001
- 2001-10-25 US US09/983,752 patent/US6617378B2/en not_active Expired - Lifetime
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