JP2002135798A - Crt表示装置およびカットオフ調整方法 - Google Patents

Crt表示装置およびカットオフ調整方法

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JP2002135798A
JP2002135798A JP2000326039A JP2000326039A JP2002135798A JP 2002135798 A JP2002135798 A JP 2002135798A JP 2000326039 A JP2000326039 A JP 2000326039A JP 2000326039 A JP2000326039 A JP 2000326039A JP 2002135798 A JP2002135798 A JP 2002135798A
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voltage
cathode
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phosphor screen
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Hironobu Yasui
裕信 安井
Akinaga Heiji
晃永 瓶子
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
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    • H01J29/50Electron guns two or more guns in a single vacuum space, e.g. for plural-ray tube
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Hi−Gm管を用いたCRTのカットオフ調
整方法を提案するとともに、Gm電極、G2電極に流れ
込む電流の変動により、Gm電極に印加するGm電圧が
変動して表示画面の輝度が変化するという問題を解決す
る。 【解決手段】 Hi−Gm管のカットオフ調整は、Gm
電極5に電圧を印加するGm電極電圧源8のGm電圧値
と、黒レベルを表示するためにカソード2に印加する黒
レベルバイアス電圧値とを同じになるように設定する。
また、Hi−Gm管を備えたCRT表示装置は、Gm電
極電圧源8の出力側に、Gm電極電圧源8からの出力電
圧の変動を測定する電圧検知回路14を設け、電圧検知
回路14からのフィードバックにより、Gm電極電圧源
8はGm電圧を一定に保つように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、低電圧の駆動電
圧で従来並の電子流を得ることができるHi−Gm管を
用いたCRT表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のCRT表示装置の構成を示
すブロック図である。図5において、17はCRT、2
はカソード、3はG1電極、4はG2電極、6はG3電
極、7はアノード、9はビデオカソードアンプ、10は
カソードバイアス電圧源、11は映像入力、13は調整
入力、18はフライバックトランス、19は抵抗であ
る。蛍光面に電子ビームを照射する電子銃はカソード
2、G1電極3、G2電極4、G3電極6より構成され
る。カソード2は、赤、緑、青の蛍光面に当てるビーム
を放出する赤、緑、青用のカソードが設けられる。
【0003】次に図5について説明する。映像信号入力
11はビデオカソードアンプ10で反転増幅され、コン
デンサ結合される。そして、カソードバイアス電圧源1
0で調整入力13に応じたカソードバイアス電圧を与え
られてカソード2に入力される。アノード7にはフライ
バックトランス18で昇圧されたおよそ25kVの高圧
電圧が印加される。このCRTアノード高圧は、フライ
バックトランス18を用いて、水平偏向出力回路で発生
する水平帰線パルスを昇圧し整流して作り出している。
また、G2電極4には、フライバックトランス18で2
5kV程度に昇圧された電圧を抵抗19で分圧した約7
00Vから1000V程度の電圧が印加される。なお、
従来のCRT表示装置ではG2電極4に電流が流れない
特性になっているため、高圧を分圧するための抵抗19
は100MΩ程度である。
【0004】G1電極3、G2電極4、G3電極6、ア
ノード7に印加する電圧をそれぞれ一定として、カソー
ド2に印加する電圧を変化させると、カソード電圧があ
るレベルより小さくなったときカソード2から放出され
た電子ビームがスクリーン方向に流れ始める。このカソ
ード2からスクリーン方向への電子ビームの流れをビー
ム電流と呼ぶ。ビーム電流が流れているという状態は、
赤、緑、青の蛍光体を備えた蛍光面にビームがあたって
いることを示しており、画面が光った状態になっている
ことを示している。このビーム電流が多く流れると、蛍
光面に到達する電子ビームは多くなるので画面の輝度が
上がる。ビーム電流がほとんど流れていない場合には画
面の輝度が下がり表示される映像は暗くなる。暗い画面
が光り始める映像の表示レベルを黒レベルといい、黒レ
ベルを表示させるためにカソード2に印加する電圧を黒
レベルバイアス電圧ないしカットオフ電圧という。
【0005】従来のCRT表示装置では、カソード2に
印加するカソードバイアス電圧を調整することで、カッ
トオフ調整と呼ばれる黒レベルバイアス電圧を調整する
処理を行う。カソードの黒レベルバイアス電圧値は、C
RTの製造過程によって、R、G、B各電子銃(カソー
ド)で、例えば、80〜110VDCのばらつきがあ
る。このばらつきを補正しなければ画面上で規定の黒色
を表示することができない。カットオフ調整とは、画面
上において、ビームが光り始める点と映像信号の黒レベ
ルを合わせる調整であり、画像の黒部および暗部を正し
く表現するために、R、G、B各電子銃のカットオフ電
圧に対して各信号の黒レベルを一致させるために行う処
理である。具体的には、まず、G2電極電圧を調整して
ある程度のビームが光り始める点を調整して粗調整を行
う(もしくはG2電位固定とする)、そして、R、G、
Bそれぞれのカソードに印加するカソード電圧の黒レベ
ルバイアス電圧値を調整し、CRTスクリーン上の映像
と黒色の輝度を合わせる。
【0006】ところで、特開平11−224618号公
報には、G2電極とG3電極との間にさらに変調電極
(以下、Gm電極と記載する)を設けた高輝度CRT
(以下Hi−Gm管と記載する)が開示されている。図
6はHi−Gm管の構成を示すブロック図である。図6
において、20はG1電極、21はG2電極、22はG
3電極、23はカソード、24はカソードの表面に設け
られた電子放射物質で、25は新たに設けられたGm電
極である。G3電極22以降の電極や全体の構成は従来
の電子銃と同様である。
【0007】図7は、Hi−Gm管のカソード近傍にお
ける回転対称軸上の電位分布を示す説明図である。図7
において横軸はカソード23からの位置(mm)、縦軸
はポテンシャル(V)をそれぞれ示している。図7に示
す符号26はポテンシャル(電界)、27はGm電極が
存在する範囲、28はポテンシャルの低い範囲を示す。
また、図7に示す破線はカソード23の電位、即ちカソ
ードバイアス電圧を示す。Hi−Gm管はカソード23
からの距離がおよそ0.5mm近辺、27に示す領域に
Gm電極25が設けられる。このGm電極25が設けら
れた位置27のポテンシャル26は、Gm電極25の直
流電圧(DC電位)を所定の電圧値、例えば80Vとす
ることで決まる。このGm電極電圧を80Vに固定した
状態で、カソード電圧(破線部分)を変化させると、ス
クリーンに向かう電子の量を制御することができる。す
なわち、破線が示すカソードの電位がポテンシャルより
小さくなると電子が通過し、カソードの電位が大きくな
ると電子が通過しなくなる。なお、Gm電極25に印加
する電圧が変化するとポテンシャルは変化する。
【0008】図7に示すとおり、Gm電極25のカソー
ド23側にはカソードの動作範囲において常時電子が豊
富に存在する。そして、Gm電極25を通過した後の電
位勾配は従来のカソードとG1電極の間の電位勾配に比
べて1桁程度大きい。つまり、電子がGm電極25の近
傍を通過した後は、空間電荷効果の影響を受けることな
く、多くの電子がスクリーン方向に向かうことができ
る。従って、スクリーンへの電流はGm電極25が存在
する、ポテンシャルが最も低いところを通過できる電子
の量によって左右される。このことより、従来と同じビ
ーム電流を流す場合、カソード23の電位差が半分以下
で流すことができる。また、従来と同じ電位差であれ
ば、2倍以上の大きなビーム電流を流すことができる。
【0009】図8にHi−Gm管のカソード電圧に対す
る各電流の関係を示す。29がカソード電流、30がビ
ーム電流、31がG2電極電流、32がGm電極電流で
ある。図8に示す各電極の電圧値は、G1電極電圧が0
V、G2電極電圧が500V、Gm電極電圧が80V、
G3電極電圧が5.5kVの場合の値である。図8に示
すように、カソード電圧が下がるほど、ビーム電流30
が流れて画面の輝度は上がる。また、ビーム電流に比例
して、Gm電極電流やG2電極電流も流れる。そして、
カソード電圧が80Vのときビーム電流は流れていない
ときであっても、カソード電流がG2電極に流れこんで
いることも示されている。即ち、図8のカソード電流2
9とビーム電流30の差がG2電極とGm電極に流れる
電流の和と等しいことが分かる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したHi−G
m管を使用したCRT表示装置の場合、従来のCRTの
電子銃と比べて新たにGm電極が追加されている。この
ようなHi−Gm管を用いたディスプレイ装置におい
て、Gm電極電位を用いたカットオフ調整の方法を新た
に考慮する必要がある。
【0011】また、Hi−Gm管は従来と同じカソード
電圧振幅で2倍以上の大きな電流を流すことができ、か
つ、ビームが光り始める領域の感度が大きいため、Gm
電圧が変動すると視覚的に大きく輝度変動する。例え
ば、Gm電極の電位が下がると、ビームが光り始める点
が下がる。すなわち、画面上の黒レベルが下がり、黒が
沈んだように見える。一方、Gm電極の電位が上がる
と、ビームが光り始める点が上がり、画面は黒が浮いた
ようになりノイズのように見える。
【0012】図8に示したとおり、スクリーンに電子が
流れている時、即ち、ビーム電流が流れているとき、H
i−Gm管のGm電極に電流が流れこむ。そして、輝度
に応じて、ビーム電流は変動する。このような場合、G
m電極に電圧を印加する電圧源は、Gm電極に流れ込む
電流が変動すると、この電流変動の影響を受けて出力電
圧(Gm電極電圧)が変動する可能性がある。電圧源が
Gm電極に印加するGm電極電圧が変動すると、相対的
に3色ビームが光り始めるレベルが変動し、黒色側の色
温度変化および輝度変動が現われるという問題が生じ
る。このように、小さい電位差で大きいビーム電流を流
すことのできるHi−Gm管を用いたCRT表示装置に
おいては、輝度変化によるGm電極に流れ込む電流の変
動に関わらず、Gm電極に印加する供給電圧を一定にす
る電圧源が必要である。
【0013】また、Hi−Gm管のG2電極には、Gm
電極と同様に、スクリーンに電子が流れている時も電流
が流れこむ。また、輝度に応じて、電流値が変動するこ
ともGm電極と同様である。Hi−Gm管を用いるとG
2電極には定常状態で約0.数mA程度の電流が流れる
ため、従来のようにフライバックトランスで昇圧した電
圧を抵抗で分圧する方式では抵抗による電圧降下が大き
くなる。また、アノード電圧、フォーカス電圧も変動し
てしまう。G2電極電位が変動すると、スクリーンへの
電子の流れであるビーム電流が変化し、輝度が変化す
る。また、G2電極電位が変動するとフォーカス特性に
も若干影響がでる。したがって、輝度変化によるG2電
極に流れ込む電流の変動に関わらず、G2電極に印加す
る供給電圧を一定に保つ電圧源が必要である。
【0014】また、Hi−Gm管を用いたCRT表示装
置では、従来のカソード振幅を与えることにより、ビー
ム電流を2倍以上流すことができるが、G2電極やGm
電極に電流が流れ、かつ、輝度に応じて電流が変わるた
め、数倍以上の電流の流せるカソードバイアス電圧源が
必要となる。カソードバイアス電圧源の能力を超えた過
電流がG2電極を介して流れ込んだ場合、カソードバイ
アス電圧源の出力振幅が低下するだけでなく、周波数特
性が劣化し映像品位が悪くなるという問題がある。
【0015】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、Hi−Gm管の特性を考慮してカットオ
フ調整を行うCRT表示装置を提供することを第一の目
的とする。また、Gm電極に印加する電圧を電極に流れ
込む電流の変動に関わらず一定にする電圧源を備え、G
m電極電圧の変動により表示映像の色温度変化および輝
度変動が生じるという問題を解決するCRT表示装置を
提供することを第二の目的とする。また、G2電極に印
加する電圧を電極に流れ込む電流の変動に関わらず一定
にする電圧源を備え、G2電極電圧の変動により表示映
像の輝度変動が生じるという問題を解決するCRT表示
装置を提供することを第三の目的とする。また、G2電
極を介してカソードバイアス電圧源に流れ込んだ場合
に、カソードバイアス電圧源の出力振幅が低下するだけ
でなく、周波数特性が劣化し映像品位が悪くなる問題を
解決するCRT表示装置を提供することを第四の目的と
する。さらに、Hi−Gm管のカットオフ調整方法を提
案することを第五の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係るCRT表
示装置は、印加された電圧に応じた量の電子を、赤、
緑、青の蛍光体が配置された蛍光面方向にそれぞれ放出
する赤、緑、青用のカソード、このカソードから前記蛍
光面方向に設けられるとともに、それぞれ所定の電圧が
印加されて電界を形成するG1電極、G2電極、および
G3電極、G2電極とG3電極の間に設けられ、印加さ
れた電圧に応じて、G1電極、G2電極、G3電極が形
成した電界を変化させる変調電極を有する電子銃を備え
たCRTと、予め設定された所定の電圧値の電圧を変調
電極に印加する変調電極電圧源と、この変調電極電圧源
が変調電極に印加する変調電極電圧値と同じになるよう
に電圧値を設定し、さらに、映像信号が黒レベルである
ときに表示される表示映像の黒色が所定の黒色と一致す
るように赤、緑、青用のカソードごとに電圧値を微調整
するカットオフ調整により決定された黒レベルバイアス
電圧値を、映像信号が黒レベルであるときにカソードに
印加するカソード電圧源を備えたものである。
【0017】また、この発明に係るCRT表示装置は、
変調電極に印加する電圧の変動を検出する電圧検出手段
からの測定結果に基づいて、前記変調電極に印加する電
圧を一定に保つ変調電極電圧源を備えたものである。
【0018】この発明に係るCRT表示装置は、印加さ
れた電圧に応じた量の電子を蛍光面方向にそれぞれ放出
するカソード、このカソードから蛍光面方向に設けられ
るとともに、それぞれ所定の電圧が印加されて電界を形
成するG1電極、G2電極、およびG3電極、G2電極
とG3電極の間に設けられ、印加された電圧に応じて、
G1電極、G2電極、およびG3電極が形成した電界を
変化させる変調電極を有する電子銃を備え、小さいカソ
ード振幅で多くの電子を前記蛍光面方向に流すことがで
きるCRTと、予め設定された所定の電圧値の電圧を変
調電極に印加する変調電極電圧源と、カソードから放出
されて蛍光面方向に向かう電子のうちG2電極およびG
m電極に流れ込む電子に関わらず、外部から入力された
映像信号に応じた電圧をカソードに印加するカソードバ
イアス電圧源とを備えたものである。
【0019】また、この発明に係るCRT表示装置は、
変調電極に供給する電圧を監視して電圧変動を検出する
電圧検出手段からの測定結果に基づいて、変調電極に印
加する電圧を一定に保つ変調電極電圧源を備えたもので
ある。
【0020】この発明に係るCRT表示装置は、印加さ
れた電圧に応じた量の電子を蛍光面方向にそれぞれ放出
するカソード、このカソードから蛍光面方向に設けられ
るとともに、それぞれ所定の電圧が印加されて電界を形
成するG1電極、G2電極、G3電極およびアノード電
極、G2電極とG3電極の間に設けられ、印加された電
圧に応じて、G1電極、G2電極、およびG3電極が形
成した電界を変化させる変調電極を有する電子銃を備
え、小さいカソード振幅で多くの電子を蛍光面方向に流
すことができるCRTと、アノード電極に所定の電圧を
印加するアノード電極電圧源と、カソードから放出され
て前記蛍光面方向に向かう電子のうち、G2電極に流れ
込む電子に関わらず、予め設定された所定の電圧値の電
圧を前記G2電極に印加するG2電極電圧源と、カソー
ドから放出されて蛍光面方向に向かう電子のうちG2電
極およびGm電極に流れ込む電子に関わらず、外部から
入力された映像信号に応じた電圧をカソードに印加する
カソードバイアス電圧源とを備えたものである。
【0021】また、この発明に係るCRT表示装置は、
G2電極に供給する電圧の変動を検出する電圧検出手段
からの測定結果に基づいて、G2電極に印加する電圧を
一定に保つように制御するG2電極電圧源を備えたもの
である。
【0022】また、この発明に係るCRT表示装置は、
カソードから蛍光面方向に放出されて蛍光面方向に向か
う電子のうち、変調電極に流れ込む電子に関わらず、予
め設定された所定の電圧値の電圧を印加する変調電極電
圧源より電圧が印加される変調電極を備えたものであ
る。
【0023】また、この発明に係るCRT表示装置は、
変調電極に供給する電圧を監視して電圧変動を検出する
電圧検出手段からの測定結果に基づいて、変調電極に供
給する電圧を一定に保つように制御する変調電極電圧源
を備えたものである。
【0024】この発明に係るカットオフ調整方法は、印
加された電圧に応じた量の電子を、赤、緑、青の蛍光体
が配置された蛍光面方向にそれぞれ放出する赤、緑、青
用のカソード、このカソードから前記蛍光面方向に設け
られるとともに、それぞれ所定の電圧が印加されて電界
を形成するG1電極、G2電極およびG3電極、G2電
極とG3電極の間に設けられ、印加された所定の電圧に
応じて、G1電極、G2電極およびG3電極が形成した
電界を変化させる変調電極を有する電子銃を備えたCR
T表示装置に実施する、赤、緑、青用のカソードに入力
される映像信号の黒レベルと、カソードからの電子が蛍
光面に到達しないように赤、緑、青用のカソードに印加
される電圧である黒レベルバイアス電圧を一致させるカ
ットオフ調整方法において、変調電極に印加する変調電
極電圧値を所定の電圧値に決定する変調電極電圧値決定
ステップと、赤、緑、青用のカソードに入力される、
赤、緑、青の映像信号が黒レベルであるときに、赤、
緑、青用のカソードに入力される黒レベルバイアス電圧
値を、変調電極電圧値決定ステップにおいて決定された
電圧値と同じになるように設定するステップと、赤、
緑、青用のカソードに黒レベルバイアス電圧を入力した
ときに、CRT表示装置の表示画面に表示される表示画
面が、予め定められた所定の黒色になるように、赤、
緑、青用のカソードごとに黒レベルバイアス電圧値を微
調整するステップとを含むものである。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1に係るHi−Gm管を使用したCRT表示
装置の構成を示すブロック図である。図1において、1
はHi−Gm管、2はカソード、3はG1電極、4はG
2電極、5はGm電極、6はG3電極、7はアノード、
8はGm電極電圧源、9はビデオカソードアンプ、10
はカソードバイアス電圧源、11は映像信号入力、12
は粗調整入力、13は調整入力である。
【0026】図1について説明する。映像信号入力11
はビデオカソードアンプ9で反転増幅され、コンデンサ
結合される。そして、カソードバイアス電圧源10で調
整入力13に応じたカソードバイアス電圧を与えられて
カソード2に入力される。アノード7にはフライバック
トランス18で昇圧された、例えば25kVの高圧電圧
が印加される。このCRTアノード高圧は、フライバッ
クトランス18を用いて、水平偏向出力回路で発生する
水平帰線パルスを昇圧し整流して作り出している。G1
電極3、G2電極4、G3電極6には、例えば0V、5
00V、5.5kVの電圧がそれぞれ印加されるものと
する。
【0027】Gm電極電圧源8は、粗調整入力12によ
り決定された所定のGm電圧をGm電極5に印加する電
圧源である。Gm電極電圧源8に入力される粗調整入力
12はボリューム抵抗等でコントロールされる。また、
カソードバイアス電圧源10に入力される調整入力13
は、ボリューム抵抗、DAC(直流交流変換器)、マイ
コン等でコントロールされる黒レベル設定調整値であ
る。Hi−Gm管では、カソードバイアス電圧が一定で
ある場合、Gm電極電圧を所定の値に設定することによ
り、Gm電極5近傍のポテンシャルが決定され、Gm電
極5近傍のポテンシャルが低い領域を通過する電子の量
が決まる。つまり、カソード電圧が一定であれば、光り
始める点をGm電極5で制御できるため、Gm電極電圧
を調整することでカットオフ調整ができる。
【0028】Hi−Gm管を用いたCRT表示装置にお
けるカットオフ調整の詳細なステップについて説明す
る。まず、第一のステップとして、Gm電極電圧源8が
Gm電極5に印加するGm電極電圧値を、粗調整入力1
2により決定する。次に第二のステップとして、黒レベ
ルの映像信号を表示するときにカソード2に印加する黒
レベルバイアス電圧値を、粗調整入力12により決定さ
れたGm電極電圧値と同じ値になるように設定する。そ
して、第三のステップとして、R、G、B各色のカソー
ドに印加される黒レベルバイアス電位を微調整して、表
示される映像の黒色が規定の黒色になるように、黒色の
色調整を行う。この微調整を行った結果、例えば、Gm
電極電圧が80Vのとき、R、G、Bにそれぞれ81
V、80V、79Vを黒レベルバイアス電圧として印加
したとき、画面には規定の黒色が表示されることにな
る。
【0029】Hi−Gm管を備えたCRT表示装置につ
いて、上記のようなステップを実行することによりカッ
トオフ調整を行うことが可能になる。また、従来の電子
銃を用いた黒レベルバイアス電位は数十V調整範囲が必
要であったが、Hi−Gm管の本実施形態のカットオフ
調整ではGm電極電位を中心に数V程度ばらつく程度で
あり、印加する電圧の振幅を小さくすることができる。
【0030】すでに説明したように、Hi−Gm管を用
いたCRT表示装置では、カソード電圧を従来と同じ振
幅とした場合、2倍以上のビーム電流を流すことができ
る。従来のCRTではカソード電流とビーム電流はほぼ
同等であり、つまり、カソード電流はいずれの電極にも
流れ込むことはなかった。しかし、Hi−Gm管では、
例えば、G1電極に0V、G2電極に500V、Gm電
極に80V、G3電極に5.5kV、アノード電極に2
5kVの電圧が印加された場合、図8が示すとおり、カ
ソード電流はビーム電流とG2電極電流とGm電極電流
の和となっている。つまり、カソード電流とビーム電流
の差分の電流がG2電極、Gm電極に流れ込む。したが
って、Hi−Gm管を用いてビーム電流を2倍流れるよ
うにし、輝度を2倍明るくしたとすると、カソード電流
が2倍流れるカソードバイアス電圧源にするだけではな
く、従来のCRTを用いたCRT表示装置の数倍のカソ
ード電流が流せるようにする必要がある。一方、Hi−
Gm管を用いて、カソード振幅を半分にし、従来CRT
を用いたCRT表示装置と同等の輝度を持つCRT表示
装置を設計する場合、従来に比べ、ビーム電流は同じで
あるが、G2電極、Gm電極に電流が流れ込むため、カ
ソード電流を倍近く流せるカソードバイアス電圧源が必
要となる。
【0031】本実施例では、ビデオカソードアンプ9の
後、コンデンサ結合で直流成分を失わせ、カソードバイ
アス電圧源10でカソードバイアス電圧とカソード電流
を与えている。しかし、ビデオカソードアンプ9より前
段でバイアス電圧を調整し、直流分を含めてビデオカソ
ードアンプ9で増幅し、カソードバイアス電圧源10は
省略するという構成も考えられる。このときもビデオカ
ソードアンプは従来に比べ数倍電流を流せるものである
必要がある。
【0032】また、Hi−Gm管を用いたCRT表示装
置では、新たにGm電極5が設けられているため、Gm
電極5に電圧を与えるGm電極電圧源が必要となる。図
8に示すように、ビーム電流に比例して、Gm電極に電
子が流れ込む。このため、Gm電極電圧源は、0.数m
A程度電流の流せる構成にすべきである。
【0033】また、図2はこの発明の実施の形態1に係
るHi−Gm管を使用したCRT表示装置を変形したも
のの構成を示すブロック図である。図2に示す符号14
はGm電極電圧源8の出力側に備えられた電圧検知回路
である。なお、図2において図1と同一の符号は同一又
は相当部分を示すので説明は省略する。電圧検知回路1
4は、Gm電極電圧源8からの電圧変動を測定して、測
定結果をGm電極電圧源8にフィードバックするもので
ある。
【0034】図8に示すように、カソード電位に応じて
Gm電極5に電流が流れる。カソード電圧、すなわち映
像信号によって電流量が変化するため、黒色の映像から
白色の映像を表示させる場合のような急激にビーム電流
量が変化する場合、Gm電極5に流れ込む電流量も急激
に変化することに起因して電圧変動が起こる可能性があ
る。Hi−Gm管を備えたCRT表示装置は、Hi−G
m電子銃の特性上ビームが光り始める領域の感度が大き
いため、Gm電圧が変動した場合に変動が映像に顕著に
表れるという問題点がある。また、Gm電極電圧が変動
すると、Gm電極5近傍のポテンシャルが変化するた
め、カットオフ調整で決定した黒レベルカソードバイア
ス電圧をカソード2に印加しても表示画面に規定の黒色
が表示されないことになる。
【0035】そこで、Gm電極電圧源8の出力側に電圧
検知回路14を設けて出力電圧を測定し、急激な電圧変
動があってもフィードバック制御を行うことで、Gm電
極電圧を一定電圧とすることで、Gm電極電圧の変動に
より表示映像の色温度変化および輝度変動が生じるとい
う問題を解決することができる。
【0036】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2に係るHi−Gm管を使用したCRT表示装置の構
成を示すブロック図である。図3の符号15はG2電極
電圧源15である。なお、図3において、図1に示す符
号と同一のものは同一又は相当部分を示すので説明は省
略する。
【0037】従来のCRT表示装置では、G2電極には
電流はほとんど流れなかった。しかしながら、Hi−G
m管を用いたCRT表示装置では、図8に示すように、
ビーム電流が流れていないときであっても、G2電極に
は約0.1mA程度の電流が流れる。また、ビーム電流
が流れているときには、ビーム電流に比例してG2電極
に流れ込む電流は大きくなる。従来、G2電極には、フ
ライバックトランスで昇圧されて、アノードに印加され
る電圧を抵抗により分圧し、この分圧された電圧が印加
されていた。このような構成を採用した場合、ビーム電
流が大きくなると、すなわち、表示映像の輝度を上げる
と、G2電極に印加するG2電極電圧が変動する。ま
た、G2電極電流が0.数mA流れると、分圧抵抗値が
100MΩ程度なため、アノードに印加する電圧も変動
する。また、アノード電圧の抵抗分圧で取り出している
フォーカス電圧も変動し、フォーカスにも影響を及ぼし
てしまう。また、G2電極電圧が変動すると、スクリー
ン方向に流れる電子ビームの量が変動し、表示画面の輝
度が変わってしまう。さらにG2電極電圧の変動はフォ
ーカスにも若干の影響を及ぼす。
【0038】このため、Hi−Gm管を使用したCRT
表示装置ではG2電極電圧源を、従来のようにフライバ
ックトランスで昇圧した電圧を抵抗分圧する回路ではな
く、0.数mA程度の電流を流すことができる電源回路
にすべきである。そこで、G2電極電圧源15を備え、
このG2電極電圧源15からG2電極に所定の電圧を印
加することにより、G2電極に印加する電圧を電極に流
れ込む電流の変動に関わらず一定にすることが可能にな
る。したがって、G2電極電圧の変動により表示映像の
輝度変動が生じ、フォーカス特性に影響が出るという問
題を解決することができる。また、フライバックトラン
スからの高圧を抵抗分圧する電圧源ではなく、G2電極
電圧源15を備えることにより、ビーム電流の変動によ
りアノード電圧が変動するという問題を解決することも
できる。
【0039】また、図4は、この発明の実施の形態2に
係るHi−Gm管を使用したCRT表示装置を変形した
ものの構成を示すブロック図である。図4の符号16は
電圧検知回路である。なお、図4において図3に示すも
のと同一の符号は同一又は相当部分を示すものであるの
で、説明は省略する。電圧検知回路16は、G2電極電
圧源15の出力側に設けられたものであり、G2電極電
圧源15からの電圧変動を測定し、測定結果をG2電極
電圧源15にフィードバックするものである。
【0040】図8に示すようにカソード電位に応じてG
2電極4に電流が流れる。カソード電圧、すなわち映像
信号によって電流量が変化するため、黒色の映像から白
色の映像を表示させる場合のような、急激にビーム電流
が変化する場合、G2電極に流れ込む電流も変動して、
電圧変動が起こる可能性がある。G2電圧が変動した場
合、ビーム電流が変化して輝度が変動するという問題点
がある。また、フォーカスにも影響がある。
【0041】このような電圧検知回路16を設け、フィ
ードバックによりG2電極電圧源15を制御すること
で、G2電極に流れ込む電流の変動に関わらず、G2電
極に印加する電圧を一定に保つことも可能になる。した
がって、G2電極電圧の変動により表示映像の輝度変動
が生じるという問題を解決することができる。
【0042】また、以上説明した構成を採用したHi−
Gm管表示装置に、実施の形態1において説明したGm
電極電圧源8と電圧検知回路14を設けてもよい。Gm
電極5に印加する電圧を一定に保持することにより、以
上説明した効果に加えて、Gm電極5に流れ込む電流の
変動に関わらず、Gm電極5に印加する電圧を一定に保
つことも可能になる。したがって、Gm電極電圧の変動
により表示映像の色温度変化および輝度変動が生じると
いう問題を解決することができる。
【0043】
【発明の効果】この発明に係るCRT表示装置は、印加
された電圧に応じた量の電子を、赤、緑、青の蛍光体が
配置された蛍光面方向にそれぞれ放出する赤、緑、青用
のカソード、このカソードから前記蛍光面方向に設けら
れるとともに、それぞれ所定の電圧が印加されて電界を
形成するG1電極、G2電極、およびG3電極、G2電
極とG3電極の間に設けられ、印加された電圧に応じ
て、G1電極、G2電極、G3電極が形成した電界を変
化させる変調電極を有する電子銃を備えたCRTと、予
め設定された所定の電圧値の電圧を変調電極に印加する
変調電極電圧源と、この変調電極電圧源が変調電極に印
加する変調電極電圧値と同じになるように電圧値を設定
し、さらに、映像信号が黒レベルであるときに表示され
る表示映像の黒色が所定の黒色と一致するように赤、
緑、青用のカソードごとに電圧値を微調整するカットオ
フ調整により決定された黒レベルバイアス電圧値を、映
像信号が黒レベルであるときにカソードに印加するカソ
ード電圧源を備えたので、Gm電極電圧を所定の値に設
定することにより、スクリーンが光り始める点を調製す
ることができるHi−Gm管のカットオフ調整を行うこ
とができる。
【0044】また、この発明に係るCRT表示装置は、
変調電極に印加する電圧の変動を検出する電圧検出手段
からの測定結果に基づいて、前記変調電極に印加する電
圧を一定に保つ変調電極電圧源を備えたので、カソード
電流のうち、一部の電流がGm電極に流れ込むHi-G
m管を用いたCRT表示装置であっても、Gm電極に流
れ込んだ電流によるGm電極電圧の変動により生じる、
カットオフ調整で調整した黒レベルバイアス電圧を印加
しても所定の黒色が表示されないという問題を解決でき
る。
【0045】この発明に係るCRT表示装置は、印加さ
れた電圧に応じた量の電子を蛍光面方向にそれぞれ放出
するカソード、このカソードから蛍光面方向に設けられ
るとともに、それぞれ所定の電圧が印加されて電界を形
成するG1電極、G2電極、およびG3電極、G2電極
とG3電極の間に設けられ、印加された電圧に応じて、
G1電極、G2電極、およびG3電極が形成した電界を
変化させる変調電極を有する電子銃を備え、小さいカソ
ード振幅で多くの電子を前記蛍光面方向に流すことがで
きるCRTと、予め設定された所定の電圧値の電圧を変
調電極に印加する変調電極電圧源と、カソードから放出
されて蛍光面方向に向かう電子のうちG2電極およびG
m電極に流れ込む電子に関わらず、外部から入力された
映像信号に応じた電圧をカソードに印加するカソードバ
イアス電圧源とを備えたので、Gm電極およびG2電極
にカソード電流の一部の電流が流れ込むHi−Gm管を
もちいたCRT表示装置であっても、Gm電極に流れ込
んだ電流によりGm電極電圧が変動することを抑制する
ことができる。また、Gm電極およびG2電極を介して
カソードバイアス電圧源に流れ込んだ電流によりカソー
ドバイアス電圧が変動することを抑制することができ
る。
【0046】また、この発明に係るCRT表示装置は、
変調電極に供給する電圧を監視して電圧変動を検出する
電圧検出手段からの測定結果に基づいて、変調電極に印
加する電圧を一定に保つ変調電極電圧源を備えたので、
Gm電極電圧の変動により表示映像の色温度変化および
輝度変動が生じる問題を解決することができる。
【0047】この発明に係るCRT表示装置は、印加さ
れた電圧に応じた量の電子を蛍光面方向にそれぞれ放出
するカソード、このカソードから蛍光面方向に設けられ
るとともに、それぞれ所定の電圧が印加されて電界を形
成するG1電極、G2電極、G3電極およびアノード電
極、G2電極とG3電極の間に設けられ、印加された電
圧に応じて、G1電極、G2電極、およびG3電極が形
成した電界を変化させる変調電極を有する電子銃を備
え、小さいカソード振幅で多くの電子を蛍光面方向に流
すことができるCRTと、アノード電極に所定の電圧を
印加するアノード電極電圧源と、カソードから放出され
て前記蛍光面方向に向かう電子のうち、G2電極に流れ
込む電子に関わらず、予め設定された所定の電圧値の電
圧を前記G2電極に印加するG2電極電圧源と、カソー
ドから放出されて蛍光面方向に向かう電子のうちG2電
極およびGm電極に流れ込む電子に関わらず、外部から
入力された映像信号に応じた電圧をカソードに印加する
カソードバイアス電圧源とを備えたので、Gm電極およ
びG2電極にカソード電流の一部の電流が流れ込むHi
−Gm管をもちいたCRT表示装置であっても、G2電
極に流れ込んだ電流によりG2電極電圧が変動すること
を抑制することができる。また、Gm電極およびG2電
極を介してカソードバイアス電圧源に流れ込んだ電流に
よりカソードバイアス電圧が変動することを抑制するこ
とができる。さらに、G2電極電圧源をアノードに電圧
を印加するアノード電圧源と独立した構成にすること
で、G2電極に流れ込んだ電流によりアノードに印加す
る電圧が変動することを抑制することができる。
【0048】また、この発明に係るCRT表示装置は、
G2電極に供給する電圧の変動を検出する電圧検出手段
からの測定結果に基づいて、G2電極に印加する電圧を
一定に保つように制御するG2電極電圧源を備えたの
で、G2電極に流れ込む電流の変動に関わらず、G2電
極に印加する電圧を一定に保つことができるので、G2
電極電圧の変動により表示映像の輝度変動が生じるとい
う問題を解決することができる。
【0049】また、この発明に係るCRT表示装置は、
カソードから蛍光面方向に放出されて蛍光面方向に向か
う電子のうち、変調電極に流れ込む電子に関わらず、予
め設定された所定の電圧値の電圧を印加する変調電極電
圧源より電圧が印加される変調電極を備えたので、Gm
電極およびG2電極にカソード電流の一部の電流が流れ
込むHi−Gm管をもちいたCRT表示装置であって
も、Gm電極に流れ込んだ電流によりGm電極電圧が変
動することを抑制することができる。
【0050】また、この発明に係るCRT表示装置は、
変調電極に供給する電圧を監視して電圧変動を検出する
電圧検出手段からの測定結果に基づいて、変調電極に供
給する電圧を一定に保つように制御する変調電極電圧源
を備えたので、Gm電極電圧の変動により表示映像の色
温度変化および輝度変動が生じるという問題を解決する
ことができる。
【0051】この発明に係るカットオフ調整方法は、印
加された電圧に応じた量の電子を、赤、緑、青の蛍光体
が配置された蛍光面方向にそれぞれ放出する赤、緑、青
用のカソード、このカソードから前記蛍光面方向に設け
られるとともに、それぞれ所定の電圧が印加されて電界
を形成するG1電極、G2電極およびG3電極、G2電
極とG3電極の間に設けられ、印加された所定の電圧に
応じて、G1電極、G2電極およびG3電極が形成した
電界を変化させる変調電極を有する電子銃を備えたCR
T表示装置に実施する、赤、緑、青用のカソードに入力
される映像信号の黒レベルと、カソードからの電子が蛍
光面に到達しないように赤、緑、青用のカソードに印加
される電圧である黒レベルバイアス電圧を一致させるカ
ットオフ調整方法において、変調電極に印加する変調電
極電圧値を所定の電圧値に決定する変調電極電圧値決定
ステップと、赤、緑、青用のカソードに入力される、
赤、緑、青の映像信号が黒レベルであるときに、赤、
緑、青用のカソードに入力される黒レベルバイアス電圧
値を、変調電極電圧値決定ステップにおいて決定された
電圧値と同じになるように設定するステップと、赤、
緑、青用のカソードに黒レベルバイアス電圧を入力した
ときに、CRT表示装置の表示画面に表示される表示画
面が、予め定められた所定の黒色になるように、赤、
緑、青用のカソードごとに黒レベルバイアス電圧値を微
調整するステップとを含むので、Gm電極電圧を所定の
値に設定することにより、スクリーンが光り始める点を
調製することができるHi−Gm管のカットオフ調整を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るCRT表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るCRT表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係るCRT表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係るCRT表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図5】 従来のCRT表示装置の構成を示すブロック
図である。
【図6】 Hi−Gm管を採用したCRT表示装置の構
成を示すブロック図である。
【図7】 Hi−Gm管を構成するGm電極近傍の電位
分布を示す説明図である。
【図8】 Hi−Gm管のカソード電圧に対する各電流
の関係を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 Hi−Gm管、2 カソード、3 G1電極、4
G2電極、5 Gm電極、6 G3電極、7 アノー
ド、8 Gm電極電圧源、9 ビデオカソードアンプ、
10 カソードバイアス電圧源、11 映像信号入力、
12、粗調整入力、13 調整入力、14 電圧検知回
路、15 G2電極電圧源、16 電圧検知回路、17
CRT、18 フライバックトランス、19 抵抗、
20 G1電極、21 G2電極、22 G3電極、2
3 カソード、24 電子放射物質、25 Gm電極、
26 ポテンシャル、27 Gm電極が存在する範囲、
28 ポテンシャルの低い範囲、29 カソード電流、
30 ビーム電流、31 G2電極電流、32 Gm電
極電流
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月20日(2000.12.
20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】Gm電極電圧源8は、粗調整入力12によ
り決定された所定のGm電圧をGm電極5に印加する電
圧源である。Gm電極電圧源8に入力される粗調整入力
12はボリューム抵抗等でコントロールされる。また、
カソードバイアス電圧源10に入力される調整入力13
は、ボリューム抵抗、DAC(ディジタルアナログ変換
)、マイコン等でコントロールされる黒レベル設定調
整値である。Hi−Gm管では、カソードバイアス電圧
が一定である場合、Gm電極電圧を所定の値に設定する
ことにより、Gm電極5近傍のポテンシャルが決定さ
れ、Gm電極5近傍のポテンシャルが低い領域を通過す
る電子の量が決まる。つまり、カソード電圧が一定であ
れば、光り始める点をGm電極5で制御できるため、G
m電極電圧を調整することでカットオフ調整ができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印加された電圧に応じた量の電子を、
    赤、緑、青の蛍光体が配置された蛍光面方向にそれぞれ
    放出する赤、緑、青用のカソード、このカソードから前
    記蛍光面方向に設けられるとともに、それぞれ所定の電
    圧が印加されて電界を形成するG1電極、G2電極、お
    よびG3電極、前記G2電極と前記G3電極の間に設け
    られ、印加された電圧に応じて、前記G1電極、G2電
    極、G3電極が形成した電界を変化させる変調電極を有
    する電子銃を備えたCRTと、 予め設定された所定の電圧値の電圧を前記変調電極に印
    加する変調電極電圧源と、 この変調電極電圧源が前記変調電極に印加する変調電極
    電圧値と同じになるように電圧値を設定し、さらに、映
    像信号が黒レベルであるときに表示される表示映像の黒
    色が所定の黒色と一致するように前記赤、緑、青用のカ
    ソードごとに前記電圧値を微調整するカットオフ調整に
    より決定された黒レベルバイアス電圧値を、映像信号が
    黒レベルであるときに前記カソードに印加するカソード
    電圧源を備えたことを特徴とするCRT表示装置。
  2. 【請求項2】 変調電極電圧源は、変調電極に印加する
    電圧の変動を検出する電圧検出手段からの測定結果に基
    づいて、前記変調電極に印加する電圧を一定に保つこと
    を特徴とする請求項1に記載のCRT表示装置。
  3. 【請求項3】 印加された電圧に応じた量の電子を蛍光
    面方向にそれぞれ放出するカソード、このカソードから
    前記蛍光面方向に設けられるとともに、それぞれ所定の
    電圧が印加されて電界を形成するG1電極、G2電極、
    およびG3電極、前記G2電極と前記G3電極の間に設
    けられ、印加された電圧に応じて、前記G1電極、G2
    電極、およびG3電極が形成した電界を変化させる変調
    電極を有する電子銃を備え、小さいカソード振幅で多く
    の電子を前記蛍光面方向に流すことができるCRTと、 予め設定された所定の電圧値の電圧を前記変調電極に印
    加する変調電極電圧源と、 前記カソードから放出されて前記蛍光面方向に向かう電
    子のうち前記G2電極およびGm電極に流れ込む電子に
    関わらず、外部から入力された映像信号に応じた電圧を
    前記カソードに印加するカソードバイアス電圧源とを備
    えたことを特徴とするCRT表示装置。
  4. 【請求項4】 変調電極電圧源は、変調電極に供給する
    電圧を監視して電圧変動を検出する電圧検出手段からの
    測定結果に基づいて、前記変調電極に印加する電圧を一
    定に保つことを特徴とする請求項3に記載のCRT表示
    装置。
  5. 【請求項5】 印加された電圧に応じた量の電子を蛍光
    面方向にそれぞれ放出するカソード、このカソードから
    前記蛍光面方向に設けられるとともに、それぞれ所定の
    電圧が印加されて電界を形成するG1電極、G2電極、
    G3電極およびアノード電極、前記G2電極と前記G3
    電極の間に設けられ、印加された電圧に応じて、前記G
    1電極、G2電極、およびG3電極が形成した電界を変
    化させる変調電極を有する電子銃を備え、小さいカソー
    ド振幅で多くの電子を前記蛍光面方向に流すことができ
    るCRTと、 前記アノード電極に所定の電圧を印加するアノード電極
    電圧源と、 前記カソードから放出されて前記蛍光面方向に向かう電
    子のうち、前記G2電極に流れ込む電子に関わらず、予
    め設定された所定の電圧値の電圧を前記G2電極に印加
    するG2電極電圧源と、 前記カソードから放出されて前記蛍光面方向に向かう電
    子のうち前記G2電極およびGm電極に流れ込む電子に
    関わらず、外部から入力された映像信号に応じた電圧を
    前記カソードに印加するカソードバイアス電圧源とを備
    えたことを特徴とするCRT表示装置。
  6. 【請求項6】 G2電極電圧源は、G2電極に供給する
    電圧の変動を検出する電圧検出手段からの測定結果に基
    づいて、前記G2電極に印加する電圧を一定に保つよう
    に制御することを特徴とする請求項5に記載のCRT表
    示装置。
  7. 【請求項7】 変調電極は、カソードから蛍光面方向に
    放出されて蛍光面方向に向かう電子のうち、前記変調電
    極に流れ込む電子に関わらず、予め設定された所定の電
    圧値の電圧を印加する変調電極電圧源より電圧が印加さ
    れることを特徴とする請求項5に記載のCRT表示装
    置。
  8. 【請求項8】 変調電極電圧源は、変調電極に供給する
    電圧を監視して電圧変動を検出する電圧検出手段からの
    測定結果に基づいて、前記変調電極に供給する電圧を一
    定に保つように制御することを特徴とする請求項7に記
    載のCRT表示装置。
  9. 【請求項9】 印加された電圧に応じた量の電子を、
    赤、緑、青の蛍光体が配置された蛍光面方向にそれぞれ
    放出する赤、緑、青用のカソード、このカソードから前
    記蛍光面方向に設けられるとともに、それぞれ所定の電
    圧が印加されて電界を形成するG1電極、G2電極およ
    びG3電極、前記G2電極と前記G3電極の間に設けら
    れ、印加された所定の電圧に応じて、前記G1電極、G
    2電極およびG3電極が形成した電界を変化させる変調
    電極を有する電子銃を備えたCRT表示装置に実施す
    る、赤、緑、青用のカソードに入力される映像信号の黒
    レベルと、前記カソードからの電子が前記蛍光面に到達
    しないように前記赤、緑、青用のカソードに印加される
    電圧である黒レベルバイアス電圧を一致させるカットオ
    フ調整方法において、 前記変調電極に印加する変調電極電圧値を所定の電圧値
    に決定する変調電極電圧値決定ステップと、 前記赤、緑、青用のカソードに入力される、赤、緑、青
    の映像信号が黒レベルであるときに、前記赤、緑、青用
    のカソードに入力される黒レベルバイアス電圧値を、前
    記変調電極電圧値決定ステップにおいて決定された電圧
    値と同じになるように設定するステップと、 前記赤、緑、青用のカソードに黒レベルバイアス電圧を
    入力したときに、前記CRT表示装置の表示画面に表示
    される表示画面が、予め定められた所定の黒色になるよ
    うに、前記赤、緑、青用のカソードごとに黒レベルバイ
    アス電圧値を微調整するステップとを含むことを特徴と
    するカットオフ調整方法。
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