JP2000123758A - 陰極線管装置 - Google Patents
陰極線管装置Info
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- JP2000123758A JP2000123758A JP10293209A JP29320998A JP2000123758A JP 2000123758 A JP2000123758 A JP 2000123758A JP 10293209 A JP10293209 A JP 10293209A JP 29320998 A JP29320998 A JP 29320998A JP 2000123758 A JP2000123758 A JP 2000123758A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 管体に内蔵された分圧抵抗部にその耐圧限界
を越える電圧が与えられる事態をまねくことなく、比較
的簡単な構成をもって、電子銃構体における所定の電極
に供給される電圧のレベルを、効率よく変化させられる
ものとする。 【解決手段】 管体51に内蔵されて、内面導電層57
に供給されるアノード電圧が供給され、そのアノード電
圧に基づいて得られる電圧を、電子銃構体59における
コンバージェンス電極ECOに供給する分圧抵抗部72
と、管体51に内蔵されて電子銃構体59もしくは分圧
抵抗部72に接続され、管体51の外部から照射される
光に応じて抵抗値を変化させて、コンバージェンス電極
ECOに供給される電圧のレベルを変化させる可変抵抗
部80とを備える。
を越える電圧が与えられる事態をまねくことなく、比較
的簡単な構成をもって、電子銃構体における所定の電極
に供給される電圧のレベルを、効率よく変化させられる
ものとする。 【解決手段】 管体51に内蔵されて、内面導電層57
に供給されるアノード電圧が供給され、そのアノード電
圧に基づいて得られる電圧を、電子銃構体59における
コンバージェンス電極ECOに供給する分圧抵抗部72
と、管体51に内蔵されて電子銃構体59もしくは分圧
抵抗部72に接続され、管体51の外部から照射される
光に応じて抵抗値を変化させて、コンバージェンス電極
ECOに供給される電圧のレベルを変化させる可変抵抗
部80とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の特許請求の範囲に記載
された発明は、蛍光面部が設けられた管体内に、蛍光面
部に向かう電子ビームを形成し、その方向を制御する電
子銃構体と、電子銃構体が有する所定の電極に対する電
圧供給を行う抵抗部とが内蔵されて構成される陰極線管
装置に関する。
された発明は、蛍光面部が設けられた管体内に、蛍光面
部に向かう電子ビームを形成し、その方向を制御する電
子銃構体と、電子銃構体が有する所定の電極に対する電
圧供給を行う抵抗部とが内蔵されて構成される陰極線管
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーテレビジョン受像機に用い
られるカラー陰極線管装置等の陰極線管装置であって、
アノード電圧以外に、例えば、管体に内蔵された電子銃
構体におけるコンバージェンス電極やフォーカス電極等
に供給される高電圧が必要とされるものがある。このよ
うな陰極線管装置においては、管体内に電子銃構体と共
に、アノード電圧もしくはアノード電圧に応じて得られ
るアノード電圧関連電圧を分圧する分圧抵抗部を組み込
み、その分圧抵抗部によってコンバージェンス電極やフ
ォーカス電極等に供給される高電圧を得るようにするこ
とが提案されている。
られるカラー陰極線管装置等の陰極線管装置であって、
アノード電圧以外に、例えば、管体に内蔵された電子銃
構体におけるコンバージェンス電極やフォーカス電極等
に供給される高電圧が必要とされるものがある。このよ
うな陰極線管装置においては、管体内に電子銃構体と共
に、アノード電圧もしくはアノード電圧に応じて得られ
るアノード電圧関連電圧を分圧する分圧抵抗部を組み込
み、その分圧抵抗部によってコンバージェンス電極やフ
ォーカス電極等に供給される高電圧を得るようにするこ
とが提案されている。
【0003】斯かる分圧抵抗部が組み込まれた従来の陰
極線管装置は、例えば、図8及び図9に示される如くに
構成される。
極線管装置は、例えば、図8及び図9に示される如くに
構成される。
【0004】図8に示される陰極線管装置にあっては、
内部を真空状態にして密封する管体11が備えられてお
り、管体11は、画像表示部とされるフロントパネル部
12,フロントパネル部12に続くファンネル部13及
びファンネル部13からフロントパネル部12とは反対
側に伸びるネック部14から成っている。フロントパネ
ル部12の内面上には、蛍光体層が配されることにより
形成される蛍光面部15が設けられている。ファンネル
部13には、管体11の外部からアノード電圧が供給さ
れるアノード釦電極部16が設けられている。そして、
フロントパネル部12の内面上に設けられた蛍光面部1
5,ファンネル部13の内面、及び、ネック部14にお
けるファンネル部13側部分の内面を、略全体に亙って
覆う、例えば、カーボン薄膜層とされる内面導電層17
が設けられており、内面導電層17はアノード釦電極部
16との電気的接続がなされている。
内部を真空状態にして密封する管体11が備えられてお
り、管体11は、画像表示部とされるフロントパネル部
12,フロントパネル部12に続くファンネル部13及
びファンネル部13からフロントパネル部12とは反対
側に伸びるネック部14から成っている。フロントパネ
ル部12の内面上には、蛍光体層が配されることにより
形成される蛍光面部15が設けられている。ファンネル
部13には、管体11の外部からアノード電圧が供給さ
れるアノード釦電極部16が設けられている。そして、
フロントパネル部12の内面上に設けられた蛍光面部1
5,ファンネル部13の内面、及び、ネック部14にお
けるファンネル部13側部分の内面を、略全体に亙って
覆う、例えば、カーボン薄膜層とされる内面導電層17
が設けられており、内面導電層17はアノード釦電極部
16との電気的接続がなされている。
【0005】また、管体11におけるファンネル部13
とネック部14との両者に跨がる部分の外部には、偏向
ヨーク18が装着される。さらに、ネック部14の内部
には、電子銃構体19と電子銃構体19に連結されて保
持された内蔵抵抗器20とが配されている。電子銃構体
19は、管体11の内面上に設けられた内面導電層17
に対する電気的接続部21を有しており、また、内蔵抵
抗器20は電子銃構体19との電気的接続がなされてい
る。
とネック部14との両者に跨がる部分の外部には、偏向
ヨーク18が装着される。さらに、ネック部14の内部
には、電子銃構体19と電子銃構体19に連結されて保
持された内蔵抵抗器20とが配されている。電子銃構体
19は、管体11の内面上に設けられた内面導電層17
に対する電気的接続部21を有しており、また、内蔵抵
抗器20は電子銃構体19との電気的接続がなされてい
る。
【0006】電子銃構体19は、図9に示される如く、
3個のカソードKr,Kg及Kb,順次配列配置された
5個のグリッド電極G1,G2,G3,G4及びG5,
グリッド電極G5に連結された一対の内側コンバージェ
ンス電極ECI、及び、内側コンバージェンス電極EC
Iに対向して配され、グリッド電極G5とは絶縁された
一対の外側コンバージェンス電極ECOを含んで構成さ
れている。グリッド電極G1〜G5の夫々は、有底筒状
電極もしくは円筒状電極とされており、一対の内側コン
バージェンス電極ECI及び一対の外側コンバージェン
ス電極ECOの夫々は、平板状電極とされている。そし
て、グリッド電極G3とグリッド電極G5とは電気的相
互接続がなされており、グリッド電極G5は電気的接続
部21を介して管体11の内面上に設けられた内面導電
層17に接続されている。また、3個のカソードKr,
Kg及Kbは、グリッド電極G1の筒状部内に配されて
いる。
3個のカソードKr,Kg及Kb,順次配列配置された
5個のグリッド電極G1,G2,G3,G4及びG5,
グリッド電極G5に連結された一対の内側コンバージェ
ンス電極ECI、及び、内側コンバージェンス電極EC
Iに対向して配され、グリッド電極G5とは絶縁された
一対の外側コンバージェンス電極ECOを含んで構成さ
れている。グリッド電極G1〜G5の夫々は、有底筒状
電極もしくは円筒状電極とされており、一対の内側コン
バージェンス電極ECI及び一対の外側コンバージェン
ス電極ECOの夫々は、平板状電極とされている。そし
て、グリッド電極G3とグリッド電極G5とは電気的相
互接続がなされており、グリッド電極G5は電気的接続
部21を介して管体11の内面上に設けられた内面導電
層17に接続されている。また、3個のカソードKr,
Kg及Kbは、グリッド電極G1の筒状部内に配されて
いる。
【0007】また、内蔵抵抗器20にあっては、図9に
示される如く、例えば、セラミック板状部材とされる基
板25が備えられている。そして、その基板25上に、
電極26,27及び28が設けられ、さらに、電極26
と電極27との間に抵抗体30が配されるとともに電極
27と電極28との間に抵抗体31が配されており、抵
抗体30と抵抗体31とによって、分圧抵抗部32が形
成されている。電極28は電子銃構体19におけるグリ
ッド電極G5に接続されており、また、電極27は電子
銃構体19における一対の外側コンバージェンス電極E
COに接続されている。
示される如く、例えば、セラミック板状部材とされる基
板25が備えられている。そして、その基板25上に、
電極26,27及び28が設けられ、さらに、電極26
と電極27との間に抵抗体30が配されるとともに電極
27と電極28との間に抵抗体31が配されており、抵
抗体30と抵抗体31とによって、分圧抵抗部32が形
成されている。電極28は電子銃構体19におけるグリ
ッド電極G5に接続されており、また、電極27は電子
銃構体19における一対の外側コンバージェンス電極E
COに接続されている。
【0008】このような図8及び図9に示される陰極線
管装置の実働時においては、管体11のファンネル部1
3に設けられたアノード釦電極部16に管体11の外部
から、例えば、30kV程度の高電圧とされるアノード
電圧VHが供給され、そのアノード電圧VHがアノード
釦電極部16を通じて内面導電層17に伝達される。そ
れにより、内面導電層17に伝達されたアノード電圧V
Hが、電気的接続部21を通じて、グリッド電極G5,
一対の内側コンバージェンス電極ECI及びグリッド電
極G3に供給される。また、グリッド電極G1,G2及
びG4には、夫々、所定のグリッッド電圧VG1,VG
2及びVG4が、図示が省略されている管体11に設け
られた電極ピンを通じて、管体11の外部から供給され
る。
管装置の実働時においては、管体11のファンネル部1
3に設けられたアノード釦電極部16に管体11の外部
から、例えば、30kV程度の高電圧とされるアノード
電圧VHが供給され、そのアノード電圧VHがアノード
釦電極部16を通じて内面導電層17に伝達される。そ
れにより、内面導電層17に伝達されたアノード電圧V
Hが、電気的接続部21を通じて、グリッド電極G5,
一対の内側コンバージェンス電極ECI及びグリッド電
極G3に供給される。また、グリッド電極G1,G2及
びG4には、夫々、所定のグリッッド電圧VG1,VG
2及びVG4が、図示が省略されている管体11に設け
られた電極ピンを通じて、管体11の外部から供給され
る。
【0009】このとき、内蔵抵抗器20においては、電
極26に、例えば、接地電位点電圧(零)とされる基準
電圧VEが、図示が省略されている管体11に設けられ
た電極ピンを通じて、管体11の外部から供給されるも
とで、内面導電層17から電気的接続部21を通じてグ
リッド電極G5に供給されるアノード電圧VHが、グリ
ッド電極G5に接続された電極28に供給される。それ
により、アノード電圧VHから基準電圧VEを減じた電
圧についての、従って、基準電圧VEが接地電位点電圧
(零)とされる場合には、アノード電圧VHについて
の、抵抗体30と抵抗体31とにより形成される分圧抵
抗部32による分圧が行われ、斯かる分圧により得られ
る、例えば、28.5kV程度の高電圧とされる電圧V
Cが電極27に得られる。そして、電極27に得られる
電圧VCが、電極27に接続された電子銃構体19にお
ける一対の外側コンバージェンス電極ECOにコンバー
ジェンス電圧として供給される。その結果、相互対向す
る内側コンバージェンス電極ECIと外側コンバージェ
ンス電極ECOとの間には、アノード電圧VHとコンバ
ージェンス電圧である電圧VCとの差の電圧VH−VC
が、例えば、1.5kV程度のものとして与えられるこ
とになる。
極26に、例えば、接地電位点電圧(零)とされる基準
電圧VEが、図示が省略されている管体11に設けられ
た電極ピンを通じて、管体11の外部から供給されるも
とで、内面導電層17から電気的接続部21を通じてグ
リッド電極G5に供給されるアノード電圧VHが、グリ
ッド電極G5に接続された電極28に供給される。それ
により、アノード電圧VHから基準電圧VEを減じた電
圧についての、従って、基準電圧VEが接地電位点電圧
(零)とされる場合には、アノード電圧VHについて
の、抵抗体30と抵抗体31とにより形成される分圧抵
抗部32による分圧が行われ、斯かる分圧により得られ
る、例えば、28.5kV程度の高電圧とされる電圧V
Cが電極27に得られる。そして、電極27に得られる
電圧VCが、電極27に接続された電子銃構体19にお
ける一対の外側コンバージェンス電極ECOにコンバー
ジェンス電圧として供給される。その結果、相互対向す
る内側コンバージェンス電極ECIと外側コンバージェ
ンス電極ECOとの間には、アノード電圧VHとコンバ
ージェンス電圧である電圧VCとの差の電圧VH−VC
が、例えば、1.5kV程度のものとして与えられるこ
とになる。
【0010】斯かるもとで、カソ−ドKr,Kg及びK
bには、例えば、カラー映像信号を形成する赤色原色出
力信号SR,緑色原色出力信号SG及び青色原色出力信
号SBが、夫々、図示が省略されている管体11に設け
られた電極ピンを通じて、管体11の外部から供給され
る。それにより、カソ−ドKr,Kg及びKbから、赤
色原色出力信号SRに応じた電子,緑色原色出力信号S
Gに応じた電子及び青色原色出力信号SBに応じた電子
が夫々放出され、グリッド電極G1〜G5によって、カ
ソ−ドKrから放出される電子に基づく電子ビームB
r,カソ−ドKgから放出される電子に基づく電子ビー
ムBg及びカソ−ドKbから放出される電子に基づく電
子ビームBbが形成される。これらの電子ビームBr,
Bg及びBbは、一対の内側コンバージェンス電極EC
I及び一対の外側コンバージェンス電極ECOによるコ
ンバージェンス用偏向作用、さらには、偏向ヨーク18
による水平及び垂直走査用偏向作用を受けるもとで、管
体11におけるフロントパネル部12の内面上に設けら
れた蛍光面部15を走査する。それにより、フロントパ
ネル部12において、赤色原色出力信号SR,緑色原色
出力信号SG及び青色原色出力信号SBが形成するカラ
ー映像信号に基づくカラー画像が表示される。
bには、例えば、カラー映像信号を形成する赤色原色出
力信号SR,緑色原色出力信号SG及び青色原色出力信
号SBが、夫々、図示が省略されている管体11に設け
られた電極ピンを通じて、管体11の外部から供給され
る。それにより、カソ−ドKr,Kg及びKbから、赤
色原色出力信号SRに応じた電子,緑色原色出力信号S
Gに応じた電子及び青色原色出力信号SBに応じた電子
が夫々放出され、グリッド電極G1〜G5によって、カ
ソ−ドKrから放出される電子に基づく電子ビームB
r,カソ−ドKgから放出される電子に基づく電子ビー
ムBg及びカソ−ドKbから放出される電子に基づく電
子ビームBbが形成される。これらの電子ビームBr,
Bg及びBbは、一対の内側コンバージェンス電極EC
I及び一対の外側コンバージェンス電極ECOによるコ
ンバージェンス用偏向作用、さらには、偏向ヨーク18
による水平及び垂直走査用偏向作用を受けるもとで、管
体11におけるフロントパネル部12の内面上に設けら
れた蛍光面部15を走査する。それにより、フロントパ
ネル部12において、赤色原色出力信号SR,緑色原色
出力信号SG及び青色原色出力信号SBが形成するカラ
ー映像信号に基づくカラー画像が表示される。
【0011】このように、図8及び図9に示される陰極
線管装置においては、管体11に電子銃構体19と共に
内蔵される分圧抵抗部32により、アノード電圧HVか
ら基準電圧VEが減じられたものとされる電圧について
の分圧が行われ、その分圧により得られる電圧VCが、
コンバージェンス電圧として、一対の外側コンバージェ
ンス電極ECOに供給される。その際、図10に示され
る如くに、分圧抵抗部32を形成する抵抗体30及び3
1の抵抗値を夫々R1及びR2とすると、電圧VCは、
数1によりあらわされる。
線管装置においては、管体11に電子銃構体19と共に
内蔵される分圧抵抗部32により、アノード電圧HVか
ら基準電圧VEが減じられたものとされる電圧について
の分圧が行われ、その分圧により得られる電圧VCが、
コンバージェンス電圧として、一対の外側コンバージェ
ンス電極ECOに供給される。その際、図10に示され
る如くに、分圧抵抗部32を形成する抵抗体30及び3
1の抵抗値を夫々R1及びR2とすると、電圧VCは、
数1によりあらわされる。
【0012】
【数1】 VC=VE+(VH−VE)・R1/(R1+R2)
【0013】それゆえ、相互対向する内側コンバージェ
ンス電極ECIと外側コンバージェンス電極ECOとの
間に与えられる、アノード電圧VHとコンバージェンス
電圧である電圧VCとの差の電圧VH−VCは、数2に
よりあらわされる。
ンス電極ECIと外側コンバージェンス電極ECOとの
間に与えられる、アノード電圧VHとコンバージェンス
電圧である電圧VCとの差の電圧VH−VCは、数2に
よりあらわされる。
【0014】
【数2】 VH−VC=(VH−VE)・R2/(R1+R2)
【0015】そして抵抗値R1と抵抗値R2との比は、
例えば、19:1程度とされる。
例えば、19:1程度とされる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの図8及び
図9に示される陰極線管装置においては、実際の動作に
あたり、管体11におけるフロントパネル部12の内面
上に設けられた蛍光面部15の全体に亙って、電子ビー
ムBr,Bg及びBbに関する良好なコンバージェンス
状態を得べく、電子ビームBr,Bg及びBbについて
の偏向ヨーク18による水平及び垂直走査用偏向に応じ
たダイナミック・コンバージェンス制御を行うことが要
求される。
図9に示される陰極線管装置においては、実際の動作に
あたり、管体11におけるフロントパネル部12の内面
上に設けられた蛍光面部15の全体に亙って、電子ビー
ムBr,Bg及びBbに関する良好なコンバージェンス
状態を得べく、電子ビームBr,Bg及びBbについて
の偏向ヨーク18による水平及び垂直走査用偏向に応じ
たダイナミック・コンバージェンス制御を行うことが要
求される。
【0017】斯かるダイナミック・コンバージェンス制
御は、例えば、一対の外側コンバージェンス電極ECO
に供給される電圧VC、即ち、コンバージェンス電圧
を、電子ビームBr,Bg及びBbの偏向周期に同期し
たパラボラ波形を描くレベル変化を持たせるように制御
して、相互対向する内側コンバージェンス電極ECIと
外側コンバージェンス電極ECOとの間に与えられる、
アノード電圧VHとコンバージェンス電圧である電圧V
Cとの差の電圧VH−VCに、電子ビームBr,Bg及
びBbの偏向周期に同期したパラボラ波形を描くレベル
変化を生じさせることによって行うことができ、斯かる
コンバージェンス電圧である電圧VCの制御は、理論的
には、管体11に電子銃構体19と共に内蔵される分圧
抵抗部32の一端に備えられる電極26に供給される基
準電圧VEを、電子ビームBr,Bg及びBbの偏向周
期に同期したパラボラ波形を有するパラボラ電圧とする
ことにより実現できることになる。
御は、例えば、一対の外側コンバージェンス電極ECO
に供給される電圧VC、即ち、コンバージェンス電圧
を、電子ビームBr,Bg及びBbの偏向周期に同期し
たパラボラ波形を描くレベル変化を持たせるように制御
して、相互対向する内側コンバージェンス電極ECIと
外側コンバージェンス電極ECOとの間に与えられる、
アノード電圧VHとコンバージェンス電圧である電圧V
Cとの差の電圧VH−VCに、電子ビームBr,Bg及
びBbの偏向周期に同期したパラボラ波形を描くレベル
変化を生じさせることによって行うことができ、斯かる
コンバージェンス電圧である電圧VCの制御は、理論的
には、管体11に電子銃構体19と共に内蔵される分圧
抵抗部32の一端に備えられる電極26に供給される基
準電圧VEを、電子ビームBr,Bg及びBbの偏向周
期に同期したパラボラ波形を有するパラボラ電圧とする
ことにより実現できることになる。
【0018】そこで、前述の如くに、電圧VCが数1に
よりあらわされるもとで、図10における( )内に示
される如くに、振幅ΔVEを有するパラボラ電圧とされ
た基準電圧VEを、分圧抵抗部32の一端に備えられる
電極26に供給することとすると、分圧抵抗部32の他
端に備えられる電極28と電極26との間、即ち、分圧
抵抗部32の両端間に与えられる電圧VH−VEがパラ
ボラ電圧とされ、その振幅ΔVHEは数3によりあらわ
されることになる。
よりあらわされるもとで、図10における( )内に示
される如くに、振幅ΔVEを有するパラボラ電圧とされ
た基準電圧VEを、分圧抵抗部32の一端に備えられる
電極26に供給することとすると、分圧抵抗部32の他
端に備えられる電極28と電極26との間、即ち、分圧
抵抗部32の両端間に与えられる電圧VH−VEがパラ
ボラ電圧とされ、その振幅ΔVHEは数3によりあらわ
されることになる。
【0019】
【数3】ΔVHE=VH−ΔVE
【0020】また、このとき、電極27、即ち、分圧抵
抗部32を形成する抵抗体30と抵抗体31との間の接
続点に得られる電圧VCも、パラボラ電圧とされること
になり、その振幅ΔVCは、数4によりあらわされる。
抗部32を形成する抵抗体30と抵抗体31との間の接
続点に得られる電圧VCも、パラボラ電圧とされること
になり、その振幅ΔVCは、数4によりあらわされる。
【0021】
【数4】ΔVC=ΔVE+(VH−ΔVE)・R1/
(R1+R2)
(R1+R2)
【0022】それゆえ、電極28と電極27との間、即
ち、相互対向する内側コンバージェンス電極ECIと外
側コンバージェンス電極ECOとの間に与えられるパラ
ボラ電圧である電圧VH−VCの振幅ΔVHCは、数5
によりあらわされることになる。
ち、相互対向する内側コンバージェンス電極ECIと外
側コンバージェンス電極ECOとの間に与えられるパラ
ボラ電圧である電圧VH−VCの振幅ΔVHCは、数5
によりあらわされることになる。
【0023】
【数5】 ΔVHC=(VH−ΔVC)・R2/(R1+R2)
【0024】ここで、抵抗値R1と抵抗値R2との比
は、例えば、19:1程度とされるので、R2/(R1
+R2)は1/20程度の小なる値とされる。従って、
数5によりあらわされる、電極28と電極27との間、
即ち、相互対向する内側コンバージェンス電極ECIと
外側コンバージェンス電極ECOとの間に与えられるパ
ラボラ電圧である電圧VH−VCの振幅ΔVHCは、数
3によりあらわされる電極28と電極26との間、即
ち、分圧抵抗部32の両端間に与えられるパラボラ電圧
である電圧VH−VEの振幅ΔVHEに比して、その1
/20程度の極めて小なるものとされる。
は、例えば、19:1程度とされるので、R2/(R1
+R2)は1/20程度の小なる値とされる。従って、
数5によりあらわされる、電極28と電極27との間、
即ち、相互対向する内側コンバージェンス電極ECIと
外側コンバージェンス電極ECOとの間に与えられるパ
ラボラ電圧である電圧VH−VCの振幅ΔVHCは、数
3によりあらわされる電極28と電極26との間、即
ち、分圧抵抗部32の両端間に与えられるパラボラ電圧
である電圧VH−VEの振幅ΔVHEに比して、その1
/20程度の極めて小なるものとされる。
【0025】それゆえ、パラボラ電圧とされた基準電圧
VEを分圧抵抗部32の一端に備えられる電極26に供
給することにより、相互対向する内側コンバージェンス
電極ECIと外側コンバージェンス電極ECOとの間
に、電子ビームBr,Bg及びBbについて必要とされ
るダイナミック・コンバージェンス制御を行うことがで
きるだけの、例えば、ピーク・ツー・ピーク値を1kV
程度とする比較的大なる振幅ΔVHCを有したパラボラ
電圧である電圧VH−VCを与えるためには、分圧抵抗
部32の両端間に与えられるパラボラ電圧である電圧V
H−VEを、例えば、ピーク・ツー・ピーク値を20k
V程度とする極めて大なる振幅ΔVHEを有したものと
することが必要とされることになる。
VEを分圧抵抗部32の一端に備えられる電極26に供
給することにより、相互対向する内側コンバージェンス
電極ECIと外側コンバージェンス電極ECOとの間
に、電子ビームBr,Bg及びBbについて必要とされ
るダイナミック・コンバージェンス制御を行うことがで
きるだけの、例えば、ピーク・ツー・ピーク値を1kV
程度とする比較的大なる振幅ΔVHCを有したパラボラ
電圧である電圧VH−VCを与えるためには、分圧抵抗
部32の両端間に与えられるパラボラ電圧である電圧V
H−VEを、例えば、ピーク・ツー・ピーク値を20k
V程度とする極めて大なる振幅ΔVHEを有したものと
することが必要とされることになる。
【0026】しかしながら、基板25上に設けられた抵
抗体30及び31により形成される分圧抵抗部32に
は、自ずと耐圧限界があり、例えば、分圧抵抗部32の
両端間に与えられるパラボラ電圧である電圧VH−VE
を、例えば、ピーク・ツー・ピーク値を20kV程度と
する極めて大なる振幅ΔVHEを有したものとすること
は、分圧抵抗部32の耐圧の観点から実際には極めて困
難である。従って、パラボラ電圧とされた基準電圧VE
を分圧抵抗部32の一端に備えられる電極26に供給す
ることにより、相互対向する内側コンバージェンス電極
ECIと外側コンバージェンス電極ECOとの間にパラ
ボラ電圧である電圧VH−VCを与えて、電子ビームB
r,Bg及びBbについてのダイナミック・コンバージ
ェンス制御を行う場合には、相互対向する内側コンバー
ジェンス電極ECIと外側コンバージェンス電極ECO
との間に、適正な制御を行えるだけの振幅ΔVHCより
相当小なる振幅ΔVHCを有したパラボラ電圧である電
圧VH−VCを与えざるを得ず、その結果、不十分な調
整しかできないことになってしまう。
抗体30及び31により形成される分圧抵抗部32に
は、自ずと耐圧限界があり、例えば、分圧抵抗部32の
両端間に与えられるパラボラ電圧である電圧VH−VE
を、例えば、ピーク・ツー・ピーク値を20kV程度と
する極めて大なる振幅ΔVHEを有したものとすること
は、分圧抵抗部32の耐圧の観点から実際には極めて困
難である。従って、パラボラ電圧とされた基準電圧VE
を分圧抵抗部32の一端に備えられる電極26に供給す
ることにより、相互対向する内側コンバージェンス電極
ECIと外側コンバージェンス電極ECOとの間にパラ
ボラ電圧である電圧VH−VCを与えて、電子ビームB
r,Bg及びBbについてのダイナミック・コンバージ
ェンス制御を行う場合には、相互対向する内側コンバー
ジェンス電極ECIと外側コンバージェンス電極ECO
との間に、適正な制御を行えるだけの振幅ΔVHCより
相当小なる振幅ΔVHCを有したパラボラ電圧である電
圧VH−VCを与えざるを得ず、その結果、不十分な調
整しかできないことになってしまう。
【0027】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
記載された発明は、管体に電子銃構体と共に内蔵される
分圧抵抗部を備え、その分圧抵抗部によりアノード電圧
に基づいて得られる電圧が、電子銃構体における所定の
電極に供給されるもとにおいて、分圧抵抗部にその耐圧
限界を越える電圧が与えられる事態をまねくことなく、
比較的簡単な構成をもって、上述の電子銃構体における
所定の電極に供給される電圧のレベルを、必要に応じて
効率よく変化させることができ、それにより、例えば、
電子銃構体により形成される複数の電子ビームについて
のダイナミック・コンバージェンス調整等を適正に行う
ことができることになる陰極線管装置を提供する。
記載された発明は、管体に電子銃構体と共に内蔵される
分圧抵抗部を備え、その分圧抵抗部によりアノード電圧
に基づいて得られる電圧が、電子銃構体における所定の
電極に供給されるもとにおいて、分圧抵抗部にその耐圧
限界を越える電圧が与えられる事態をまねくことなく、
比較的簡単な構成をもって、上述の電子銃構体における
所定の電極に供給される電圧のレベルを、必要に応じて
効率よく変化させることができ、それにより、例えば、
電子銃構体により形成される複数の電子ビームについて
のダイナミック・コンバージェンス調整等を適正に行う
ことができることになる陰極線管装置を提供する。
【0028】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項9までのいずれかに記載され
た発明に係る陰極線管装置は、蛍光面部が設けられ、そ
の蛍光面部を含む部分の内面に配された内面導電層にア
ノード電圧が供給される管体と、管体内に配され、電子
を放出するカソード、及び、カソードからの電子に基づ
く管体の蛍光面部に向かう電子ビームを形成するととも
に、電子ビームの方向を制御する複数の電極を有する電
子銃構体と、管体に内蔵されて、内面導電層に供給され
るアノード電圧が供給され、そのアノード電圧に基づい
て得られる電圧を、電子銃構体における複数の電極のう
ちの所定のものに供給する分圧抵抗部と、管体に内蔵さ
れて電子銃構体もしくは分圧抵抗部に接続され、管体の
外部から照射される光に応じて抵抗値を変化させて、電
子銃構体における複数の電極のうちの所定のものに供給
される電圧のレベルを変化させる可変抵抗部とを備えて
構成される。
おける請求項1から請求項9までのいずれかに記載され
た発明に係る陰極線管装置は、蛍光面部が設けられ、そ
の蛍光面部を含む部分の内面に配された内面導電層にア
ノード電圧が供給される管体と、管体内に配され、電子
を放出するカソード、及び、カソードからの電子に基づ
く管体の蛍光面部に向かう電子ビームを形成するととも
に、電子ビームの方向を制御する複数の電極を有する電
子銃構体と、管体に内蔵されて、内面導電層に供給され
るアノード電圧が供給され、そのアノード電圧に基づい
て得られる電圧を、電子銃構体における複数の電極のう
ちの所定のものに供給する分圧抵抗部と、管体に内蔵さ
れて電子銃構体もしくは分圧抵抗部に接続され、管体の
外部から照射される光に応じて抵抗値を変化させて、電
子銃構体における複数の電極のうちの所定のものに供給
される電圧のレベルを変化させる可変抵抗部とを備えて
構成される。
【0029】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2から請求項5までのいずれかに記載された発明に係
る陰極線管装置は、可変抵抗部と分圧抵抗部とが、夫々
個別の基板上に形成されて構成される。
項2から請求項5までのいずれかに記載された発明に係
る陰極線管装置は、可変抵抗部と分圧抵抗部とが、夫々
個別の基板上に形成されて構成される。
【0030】さらに、本願の特許請求の範囲における請
求項6から請求項8までのいずれかに記載された発明に
係る陰極線管装置は、可変抵抗部と分圧抵抗部とが、共
通の基板上に形成されて構成される。
求項6から請求項8までのいずれかに記載された発明に
係る陰極線管装置は、可変抵抗部と分圧抵抗部とが、共
通の基板上に形成されて構成される。
【0031】このように構成される本願の特許請求の範
囲における請求項1から請求項9までのいずれかに記載
された発明に係る陰極線管装置にあっては、複数の電極
を有する電子銃構体と共に管体に内蔵される分圧抵抗部
により、内面導電層に供給されるアノード電圧に基づい
て得られる電圧が、電子銃構体における特定電極にそれ
に必要な電圧として供給されるとともに、管体に内蔵さ
れて電子銃構体もしくは分圧抵抗部に接続される、管体
の外部から照射される光に応じて抵抗値を変化させる可
変抵抗部により、分圧抵抗部により得られる電圧の供給
がなされる電子銃構体における特定電極に供給される電
圧のレベルが変化せしめられる。斯かる可変抵抗部によ
る電子銃構体における特定電極に供給される電圧のレベ
ルの変化は、可変抵抗部に管体の外部から光が照射され
て、その光が所定の変化をするものとされ、それに応じ
て可変抵抗部の抵抗値が変化せしめられることによりも
たらされる。
囲における請求項1から請求項9までのいずれかに記載
された発明に係る陰極線管装置にあっては、複数の電極
を有する電子銃構体と共に管体に内蔵される分圧抵抗部
により、内面導電層に供給されるアノード電圧に基づい
て得られる電圧が、電子銃構体における特定電極にそれ
に必要な電圧として供給されるとともに、管体に内蔵さ
れて電子銃構体もしくは分圧抵抗部に接続される、管体
の外部から照射される光に応じて抵抗値を変化させる可
変抵抗部により、分圧抵抗部により得られる電圧の供給
がなされる電子銃構体における特定電極に供給される電
圧のレベルが変化せしめられる。斯かる可変抵抗部によ
る電子銃構体における特定電極に供給される電圧のレベ
ルの変化は、可変抵抗部に管体の外部から光が照射され
て、その光が所定の変化をするものとされ、それに応じ
て可変抵抗部の抵抗値が変化せしめられることによりも
たらされる。
【0032】従って、分圧抵抗部により得られる電圧の
供給がなされる電子銃構体における特定電極に供給され
る電圧のレベルが、分圧抵抗部に格別の振幅変化を伴う
電圧を管体外から供給すること等が要求されないもと
で、必要に応じて変化せしめられる。また、そのために
要求される構成は、管体内に配される電子銃構体もしく
は分圧抵抗部に、管体の外部から照射される光に応じて
抵抗値を変化させる可変抵抗部が接続されるだけの極め
て簡単なものとされる。そして、可変抵抗部に関して
は、本願の特許請求の範囲における請求項2から請求項
5までのいずれかに記載された発明に係る陰極線管装置
の如くに、可変抵抗部と分圧抵抗部とが、夫々個別の基
板上に形成されて設けられる形態、あるいは、本願の特
許請求の範囲における請求項6から請求項8までのいず
れかに記載された発明に係る陰極線管装置の如くに、可
変抵抗部と分圧抵抗部とが共通の基板上に形成されて設
けられる形態がとられる。
供給がなされる電子銃構体における特定電極に供給され
る電圧のレベルが、分圧抵抗部に格別の振幅変化を伴う
電圧を管体外から供給すること等が要求されないもと
で、必要に応じて変化せしめられる。また、そのために
要求される構成は、管体内に配される電子銃構体もしく
は分圧抵抗部に、管体の外部から照射される光に応じて
抵抗値を変化させる可変抵抗部が接続されるだけの極め
て簡単なものとされる。そして、可変抵抗部に関して
は、本願の特許請求の範囲における請求項2から請求項
5までのいずれかに記載された発明に係る陰極線管装置
の如くに、可変抵抗部と分圧抵抗部とが、夫々個別の基
板上に形成されて設けられる形態、あるいは、本願の特
許請求の範囲における請求項6から請求項8までのいず
れかに記載された発明に係る陰極線管装置の如くに、可
変抵抗部と分圧抵抗部とが共通の基板上に形成されて設
けられる形態がとられる。
【0033】その結果、分圧抵抗部にその耐圧限界を越
える電圧が与えられる事態をまねくことなく、比較的簡
単な構成により、分圧抵抗部により得られる電圧の供給
がなされる電子銃構体における特定電極に供給される電
圧のレベルが、必要に応じて効率よく変化せしめられる
ことになる。
える電圧が与えられる事態をまねくことなく、比較的簡
単な構成により、分圧抵抗部により得られる電圧の供給
がなされる電子銃構体における特定電極に供給される電
圧のレベルが、必要に応じて効率よく変化せしめられる
ことになる。
【0034】そして、供給される電圧のレベルが可変抵
抗部により変化せしめられる電子銃構体における特定電
極は、例えば、コンバージェンス電極,フォーカス電極
等とされ、その際には、電子銃構体により形成される複
数の電子ビームについてのダイナミック・コンバージェ
ンス制御,フォーカス制御等が適正に行われる。
抗部により変化せしめられる電子銃構体における特定電
極は、例えば、コンバージェンス電極,フォーカス電極
等とされ、その際には、電子銃構体により形成される複
数の電子ビームについてのダイナミック・コンバージェ
ンス制御,フォーカス制御等が適正に行われる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本願の特許請求
の範囲における請求項1から請求項4まで及び請求項9
のいずれかに記載された発明に係る陰極線管装置の一例
を示す。
の範囲における請求項1から請求項4まで及び請求項9
のいずれかに記載された発明に係る陰極線管装置の一例
を示す。
【0036】図1に示される陰極線管装置にあっては、
内部を真空状態にして密封する管体51が備えられてお
り、管体51は、画像表示部とされるフロントパネル部
52,フロントパネル部52に続くファンネル部53及
びファンネル部53からフロントパネル部52とは反対
側に伸びるネック部54から成っている。
内部を真空状態にして密封する管体51が備えられてお
り、管体51は、画像表示部とされるフロントパネル部
52,フロントパネル部52に続くファンネル部53及
びファンネル部53からフロントパネル部52とは反対
側に伸びるネック部54から成っている。
【0037】フロントパネル部52の内面上には、例え
ば、電子ビームにより励起されることにより赤色光,緑
色光及び青色光を発光する蛍光体で成る蛍光体層が配さ
れて形成される蛍光面部55が設けられている。また、
ファンネル部53には、管体51の外部からアノード電
圧が供給されるアノード釦電極部56がファンネル部5
3を貫通するものとして設けられている。そして、フロ
ントパネル部52の内面上に設けられた蛍光面部55,
ファンネル部53の内面、及び、ネック部54における
ファンネル部53側部分の内面を、略全体に亙って覆
う、例えば、カーボン薄膜層とされる内面導電層57が
設けられており、内面導電層57はアノード釦電極部5
6との電気的接続がなされている。さらに、管体51に
おけるファンネル部53とネック部54との両者に跨が
る部分の外部には、偏向ヨーク58が装着される。
ば、電子ビームにより励起されることにより赤色光,緑
色光及び青色光を発光する蛍光体で成る蛍光体層が配さ
れて形成される蛍光面部55が設けられている。また、
ファンネル部53には、管体51の外部からアノード電
圧が供給されるアノード釦電極部56がファンネル部5
3を貫通するものとして設けられている。そして、フロ
ントパネル部52の内面上に設けられた蛍光面部55,
ファンネル部53の内面、及び、ネック部54における
ファンネル部53側部分の内面を、略全体に亙って覆
う、例えば、カーボン薄膜層とされる内面導電層57が
設けられており、内面導電層57はアノード釦電極部5
6との電気的接続がなされている。さらに、管体51に
おけるファンネル部53とネック部54との両者に跨が
る部分の外部には、偏向ヨーク58が装着される。
【0038】ネック部54の内部には、電子銃構体5
9,電子銃構体59に連結されて保持された第1の内蔵
抵抗器60及び第2の内蔵抵抗器61が配されている。
電子銃構体59は、管体51の内面上に設けられた内面
導電層57に対する電気的接続部62を有している。第
1の内蔵抵抗器60及び第2の内蔵抵抗器61の夫々
は、電子銃構体59との電気的接続がなされている。
9,電子銃構体59に連結されて保持された第1の内蔵
抵抗器60及び第2の内蔵抵抗器61が配されている。
電子銃構体59は、管体51の内面上に設けられた内面
導電層57に対する電気的接続部62を有している。第
1の内蔵抵抗器60及び第2の内蔵抵抗器61の夫々
は、電子銃構体59との電気的接続がなされている。
【0039】電子銃構体59は、図2に示される如く、
3個のカソードKr,Kg及Kb,順次配列配置された
5個のグリッド電極G1,G2,G3,G4及びG5,
グリッド電極G5に連結された一対の内側コンバージェ
ンス電極ECI、及び、内側コンバージェンス電極EC
Iに所定の間隔を置いて対向するものとして配され、グ
リッド電極G5を含む他の電極とは絶縁された一対の外
側コンバージェンス電極ECOを有して構成されてい
る。グリッド電極G1〜G5の夫々は、有底筒状電極も
しくは円筒状電極とされており、また、一対の内側コン
バージェンス電極ECI及び一対の外側コンバージェン
ス電極ECOの夫々は、平板状電極とされている。そし
て、グリッド電極G3とグリッド電極G5とは電気的相
互接続がなされており、また、グリッド電極G5は電気
的接続部62を介して管体51の内面上に設けられた内
面導電層57に接続されている。また、3個のカソード
Kr,Kg及Kbは、グリッド電極G1の筒状部内に配
されている。
3個のカソードKr,Kg及Kb,順次配列配置された
5個のグリッド電極G1,G2,G3,G4及びG5,
グリッド電極G5に連結された一対の内側コンバージェ
ンス電極ECI、及び、内側コンバージェンス電極EC
Iに所定の間隔を置いて対向するものとして配され、グ
リッド電極G5を含む他の電極とは絶縁された一対の外
側コンバージェンス電極ECOを有して構成されてい
る。グリッド電極G1〜G5の夫々は、有底筒状電極も
しくは円筒状電極とされており、また、一対の内側コン
バージェンス電極ECI及び一対の外側コンバージェン
ス電極ECOの夫々は、平板状電極とされている。そし
て、グリッド電極G3とグリッド電極G5とは電気的相
互接続がなされており、また、グリッド電極G5は電気
的接続部62を介して管体51の内面上に設けられた内
面導電層57に接続されている。また、3個のカソード
Kr,Kg及Kbは、グリッド電極G1の筒状部内に配
されている。
【0040】第1の内蔵抵抗器60にあっては、図2に
示される如く、例えば、セラミック板状部材とされる基
板65が備えられている。そして、その基板65上に、
電極66,67及び68が設けられ、さらに、電極66
と電極67との間に抵抗体70が配されるとともに電極
67と電極68との間に抵抗体71が配されており、こ
れらの抵抗体70と抵抗体71とによって、分圧抵抗部
72が形成されている。この分圧抵抗部72の一端が接
続された電極68は、電子銃構体59におけるグリッド
電極G5に接続されており、また、分圧抵抗部72にお
ける抵抗体70と抵抗体71との間の接続点が接続され
た電極67は、電子銃構体59における一対の外側コン
バージェンス電極ECOに接続されている。
示される如く、例えば、セラミック板状部材とされる基
板65が備えられている。そして、その基板65上に、
電極66,67及び68が設けられ、さらに、電極66
と電極67との間に抵抗体70が配されるとともに電極
67と電極68との間に抵抗体71が配されており、こ
れらの抵抗体70と抵抗体71とによって、分圧抵抗部
72が形成されている。この分圧抵抗部72の一端が接
続された電極68は、電子銃構体59におけるグリッド
電極G5に接続されており、また、分圧抵抗部72にお
ける抵抗体70と抵抗体71との間の接続点が接続され
た電極67は、電子銃構体59における一対の外側コン
バージェンス電極ECOに接続されている。
【0041】第2の内蔵抵抗器61にあっては、図2に
示される如く、例えば、セラミック板状部材とされる基
板75が備えられており、その基板75上に、電極76
及び77が設けられ、さらに、電極76と電極77との
間に、管体51の外部からの光Lの強度に応じて抵抗値
を変化させる可変抵抗部80が配されている。このよう
な管体51の外部からの光Lの強度に応じて抵抗値を変
化させる可変抵抗部80は、例えば、基板75に被着さ
れた硫化カドミウム(CdS)あるいはカドミウム・セレン
(CdSe)等の薄膜によって形成される。そして、可変抵抗
部80の一端が接続された電極76が、電子銃構体59
におけるグリッド電極G5に接続されており、また、可
変抵抗部80の他端が接続された電極77が、電子銃構
体59における一対の外側コンバージェンス電極ECO
に接続されている。
示される如く、例えば、セラミック板状部材とされる基
板75が備えられており、その基板75上に、電極76
及び77が設けられ、さらに、電極76と電極77との
間に、管体51の外部からの光Lの強度に応じて抵抗値
を変化させる可変抵抗部80が配されている。このよう
な管体51の外部からの光Lの強度に応じて抵抗値を変
化させる可変抵抗部80は、例えば、基板75に被着さ
れた硫化カドミウム(CdS)あるいはカドミウム・セレン
(CdSe)等の薄膜によって形成される。そして、可変抵抗
部80の一端が接続された電極76が、電子銃構体59
におけるグリッド電極G5に接続されており、また、可
変抵抗部80の他端が接続された電極77が、電子銃構
体59における一対の外側コンバージェンス電極ECO
に接続されている。
【0042】なお、カソードKr,Kg及びKb,グリ
ッド電極G1,G2及びG4、及び、第1の内蔵抵抗器
60における分圧抵抗部72の他端が接続された電極6
6の夫々は、図1において図示が省略されている管体5
1に設けられた電極ピンに接続されていて、管体51の
外部との連結が可能とされている。
ッド電極G1,G2及びG4、及び、第1の内蔵抵抗器
60における分圧抵抗部72の他端が接続された電極6
6の夫々は、図1において図示が省略されている管体5
1に設けられた電極ピンに接続されていて、管体51の
外部との連結が可能とされている。
【0043】このような図1及び図2に示される陰極線
管装置の実働時においては、管体51のファンネル部5
3に設けられたアノード釦電極部56に管体51の外部
から、例えば、30kV程度の高電圧とされるアノード
電圧VHが供給され、そのアノード電圧VHがアノード
釦電極部56を通じて内面導電層57に伝達される。そ
れにより、内面導電層57に伝達されたアノード電圧V
Hが、電気的接続部62を通じて、グリッド電極G5,
一対の内側コンバージェンス電極ECI,グリッド電極
G3,第1の内蔵抵抗器60における分圧抵抗部72の
一端が接続された電極68、及び、第2の内蔵抵抗器6
1における可変抵抗部80の一端が接続された電極76
に供給される。
管装置の実働時においては、管体51のファンネル部5
3に設けられたアノード釦電極部56に管体51の外部
から、例えば、30kV程度の高電圧とされるアノード
電圧VHが供給され、そのアノード電圧VHがアノード
釦電極部56を通じて内面導電層57に伝達される。そ
れにより、内面導電層57に伝達されたアノード電圧V
Hが、電気的接続部62を通じて、グリッド電極G5,
一対の内側コンバージェンス電極ECI,グリッド電極
G3,第1の内蔵抵抗器60における分圧抵抗部72の
一端が接続された電極68、及び、第2の内蔵抵抗器6
1における可変抵抗部80の一端が接続された電極76
に供給される。
【0044】また、グリッド電極G1,G2及びG4に
は、夫々、所定のグリッッド電圧VG1,VG2及びV
G4が、図示が省略されている管体51に設けられた電
極ピンを通じて、管体51の外部から供給される。さら
に、第1の内蔵抵抗器60における分圧抵抗部72の他
端が接続された電極66は、図示が省略されている管体
51に設けられた電極ピンを通じて、管体51の外部に
おいて接地される(接地電位点電圧(零)が供給され
る)。
は、夫々、所定のグリッッド電圧VG1,VG2及びV
G4が、図示が省略されている管体51に設けられた電
極ピンを通じて、管体51の外部から供給される。さら
に、第1の内蔵抵抗器60における分圧抵抗部72の他
端が接続された電極66は、図示が省略されている管体
51に設けられた電極ピンを通じて、管体51の外部に
おいて接地される(接地電位点電圧(零)が供給され
る)。
【0045】このとき、第1の内蔵抵抗器60において
は、電極66が接地されたもとで、内面導電層57から
電気的接続部62を通じてグリッド電極G5に供給され
るアノード電圧VHが、グリッド電極G5に接続された
電極68に供給される。それにより、分圧抵抗部72を
形成する抵抗体70と抵抗体71との間の接続点に、ア
ノード電圧VHに基づく高電圧とされる電圧VCが得ら
れて、それが電極67に導出される。そして、電極67
に得られる電圧VCが、電極67に接続された電子銃構
体59における一対の外側コンバージェンス電極ECO
にコンバージェンス電圧として供給される。その結果、
相互対向する内側コンバージェンス電極ECIと外側コ
ンバージェンス電極ECOとの間には、アノード電圧V
Hとコンバージェンス電圧である電圧VCとの差の電圧
VH−VCが与えられることになる。
は、電極66が接地されたもとで、内面導電層57から
電気的接続部62を通じてグリッド電極G5に供給され
るアノード電圧VHが、グリッド電極G5に接続された
電極68に供給される。それにより、分圧抵抗部72を
形成する抵抗体70と抵抗体71との間の接続点に、ア
ノード電圧VHに基づく高電圧とされる電圧VCが得ら
れて、それが電極67に導出される。そして、電極67
に得られる電圧VCが、電極67に接続された電子銃構
体59における一対の外側コンバージェンス電極ECO
にコンバージェンス電圧として供給される。その結果、
相互対向する内側コンバージェンス電極ECIと外側コ
ンバージェンス電極ECOとの間には、アノード電圧V
Hとコンバージェンス電圧である電圧VCとの差の電圧
VH−VCが与えられることになる。
【0046】また、第2の内蔵抵抗器61においては、
内面導電層57から電気的接続部62を通じてグリッド
電極G5に供給されるアノード電圧VHが、グリッド電
極G5に接続された電極76に供給されるとともに、第
1の内蔵抵抗器60における分圧抵抗部72により得ら
れて、電子銃構体59における一対の外側コンバージェ
ンス電極ECOにコンバージェンス電圧として供給され
る電圧VCが、一対の外側コンバージェンス電極ECO
に接続された電極77に供給される。それにより、可変
抵抗部80の両端間に、アノード電圧VHとコンバージ
ェンス電圧である電圧VCとの差の電圧VH−VCが与
えられることになる。
内面導電層57から電気的接続部62を通じてグリッド
電極G5に供給されるアノード電圧VHが、グリッド電
極G5に接続された電極76に供給されるとともに、第
1の内蔵抵抗器60における分圧抵抗部72により得ら
れて、電子銃構体59における一対の外側コンバージェ
ンス電極ECOにコンバージェンス電圧として供給され
る電圧VCが、一対の外側コンバージェンス電極ECO
に接続された電極77に供給される。それにより、可変
抵抗部80の両端間に、アノード電圧VHとコンバージ
ェンス電圧である電圧VCとの差の電圧VH−VCが与
えられることになる。
【0047】斯かるもとで、カソ−ドKr,Kg及びK
bには、例えば、カラー映像信号を形成する赤色原色出
力信号SR,緑色原色出力信号SG及び青色原色出力信
号SBが、夫々、図示が省略されている管体51に設け
られた電極ピンを通じて、管体51の外部から供給され
る。それにより、カソ−ドKr,Kg及びKbから、赤
色原色出力信号SRに応じた電子,緑色原色出力信号S
Gに応じた電子及び青色原色出力信号SBに応じた電子
が夫々放出され、グリッド電極G1〜G5によって、カ
ソ−ドKrから放出される電子に基づく電子ビームB
r,カソ−ドKgから放出される電子に基づく電子ビー
ムBg及びカソ−ドKbから放出される電子に基づく電
子ビームBbが形成される。これらの電子ビームBr,
Bg及びBbは、一対の内側コンバージェンス電極EC
I及び一対の外側コンバージェンス電極ECOによるコ
ンバージェンス用偏向作用、さらには、偏向ヨーク58
による水平及び垂直走査用偏向作用を受けるもとで、管
体51におけるフロントパネル部52の内面上に設けら
れた蛍光面部55を走査する。それにより、フロントパ
ネル部52において、赤色原色出力信号SR,緑色原色
出力信号SG及び青色原色出力信号SBが形成するカラ
ー映像信号に基づくカラー画像が表示される。
bには、例えば、カラー映像信号を形成する赤色原色出
力信号SR,緑色原色出力信号SG及び青色原色出力信
号SBが、夫々、図示が省略されている管体51に設け
られた電極ピンを通じて、管体51の外部から供給され
る。それにより、カソ−ドKr,Kg及びKbから、赤
色原色出力信号SRに応じた電子,緑色原色出力信号S
Gに応じた電子及び青色原色出力信号SBに応じた電子
が夫々放出され、グリッド電極G1〜G5によって、カ
ソ−ドKrから放出される電子に基づく電子ビームB
r,カソ−ドKgから放出される電子に基づく電子ビー
ムBg及びカソ−ドKbから放出される電子に基づく電
子ビームBbが形成される。これらの電子ビームBr,
Bg及びBbは、一対の内側コンバージェンス電極EC
I及び一対の外側コンバージェンス電極ECOによるコ
ンバージェンス用偏向作用、さらには、偏向ヨーク58
による水平及び垂直走査用偏向作用を受けるもとで、管
体51におけるフロントパネル部52の内面上に設けら
れた蛍光面部55を走査する。それにより、フロントパ
ネル部52において、赤色原色出力信号SR,緑色原色
出力信号SG及び青色原色出力信号SBが形成するカラ
ー映像信号に基づくカラー画像が表示される。
【0048】このように、図1及び図2に示される陰極
線管装置においては、電子銃構体59と共に分圧抵抗部
72と可変抵抗部80とが管体51に内蔵されるが、図
3に示される如く、分圧抵抗部72と可変抵抗部80と
は、実質的に、分圧抵抗部72を形成する抵抗体71に
可変抵抗部80が並列接続された状態におかれる。従っ
て、実際には、分圧抵抗部72の他端が接続された電極
66が接地された(電圧が零とされた)もとで、分圧抵
抗部72の一端が接続された電極68に供給されるアノ
ード電圧VHが、分圧抵抗部72を形成する抵抗体70
と、分圧抵抗部72を形成する抵抗体71と可変抵抗部
80との並列接続と、による分圧が行われ、その分圧に
より、分圧抵抗部72を形成する抵抗体70と抵抗体7
1との間の接続点が接続された電極67に電圧VCが得
られることになり、その電圧VCが、コンバージェンス
電圧として、一対の外側コンバージェンス電極ECOに
供給される。
線管装置においては、電子銃構体59と共に分圧抵抗部
72と可変抵抗部80とが管体51に内蔵されるが、図
3に示される如く、分圧抵抗部72と可変抵抗部80と
は、実質的に、分圧抵抗部72を形成する抵抗体71に
可変抵抗部80が並列接続された状態におかれる。従っ
て、実際には、分圧抵抗部72の他端が接続された電極
66が接地された(電圧が零とされた)もとで、分圧抵
抗部72の一端が接続された電極68に供給されるアノ
ード電圧VHが、分圧抵抗部72を形成する抵抗体70
と、分圧抵抗部72を形成する抵抗体71と可変抵抗部
80との並列接続と、による分圧が行われ、その分圧に
より、分圧抵抗部72を形成する抵抗体70と抵抗体7
1との間の接続点が接続された電極67に電圧VCが得
られることになり、その電圧VCが、コンバージェンス
電圧として、一対の外側コンバージェンス電極ECOに
供給される。
【0049】その際、図3に示される如くに、分圧抵抗
部72を形成する抵抗体70及び71の抵抗値を夫々R
70及びR71とし、可変抵抗部80の抵抗値をRXと
すると、電圧VCは、数6によりあらわされる。なお、
抵抗値R70と抵抗値R71との比は、例えば、19:
1程度とされる。
部72を形成する抵抗体70及び71の抵抗値を夫々R
70及びR71とし、可変抵抗部80の抵抗値をRXと
すると、電圧VCは、数6によりあらわされる。なお、
抵抗値R70と抵抗値R71との比は、例えば、19:
1程度とされる。
【0050】
【数6】VC= VH ・ R70・( R71 + RX )/{ R70・( R7
1 + RX )+ R71・RX }
1 + RX )+ R71・RX }
【0051】それゆえ、相互対向する内側コンバージェ
ンス電極ECIと外側コンバージェンス電極ECOとの
間に与えられる、アノード電圧VHとコンバージェンス
電圧である電圧VCとの差の電圧VH−VCは、数7に
よりあらわされる。
ンス電極ECIと外側コンバージェンス電極ECOとの
間に与えられる、アノード電圧VHとコンバージェンス
電圧である電圧VCとの差の電圧VH−VCは、数7に
よりあらわされる。
【0052】
【数7】VH-VC=VH〔1 - R70 ・( R71 + RX )/{ R70
・( R71 + RX )+ R71・RX }〕
・( R71 + RX )+ R71・RX }〕
【0053】このようなもとで、図1に示される如く
の、管体51の外部に設けられた光源81の発光により
発せられる光が、管体51の外部からの光Lとして、管
体51に内蔵された可変抵抗部80を照射するものとさ
れる。そのため、可変抵抗部80が設けられた第2の内
蔵抵抗部61は、管体51内において、可変抵抗部80
が管体51における外部からの光Lを透過させる管壁部
分の内側近傍に配されるものとなる位置に置かれる。そ
して、光源81の発光状態が、図1に示される発光制御
部82から光源81に供給される制御信号SCLに応じ
て制御され、それにより、光源81の発光により発せら
れる光、即ち、可変抵抗部80を照射する管体51の外
部からの光Lの強度が、制御信号SCLに応じて変化せ
しめられる。
の、管体51の外部に設けられた光源81の発光により
発せられる光が、管体51の外部からの光Lとして、管
体51に内蔵された可変抵抗部80を照射するものとさ
れる。そのため、可変抵抗部80が設けられた第2の内
蔵抵抗部61は、管体51内において、可変抵抗部80
が管体51における外部からの光Lを透過させる管壁部
分の内側近傍に配されるものとなる位置に置かれる。そ
して、光源81の発光状態が、図1に示される発光制御
部82から光源81に供給される制御信号SCLに応じ
て制御され、それにより、光源81の発光により発せら
れる光、即ち、可変抵抗部80を照射する管体51の外
部からの光Lの強度が、制御信号SCLに応じて変化せ
しめられる。
【0054】このようにして、可変抵抗部80を照射す
る管体51の外部からの光Lの強度が制御信号SCLに
応じて変化せしめられると、それに応じて可変抵抗部8
0の抵抗値RXが変化せしめられ、その結果、数6によ
ってあらわされる、コンバージェンス電圧として一対の
外側コンバージェンス電極ECOに供給される電圧VC
のレベル、さらには、数7によってあらわされる、相互
対向する内側コンバージェンス電極ECIと外側コンバ
ージェンス電極ECOとの間に与えられる電圧VH−V
Cのレベルが、制御信号SCLに応じて変化せしめられ
る。斯かる電圧VC及び電圧VH−VCのレベル変化
は、その振幅が可変抵抗部80の抵抗値変化幅に応じて
設定される。
る管体51の外部からの光Lの強度が制御信号SCLに
応じて変化せしめられると、それに応じて可変抵抗部8
0の抵抗値RXが変化せしめられ、その結果、数6によ
ってあらわされる、コンバージェンス電圧として一対の
外側コンバージェンス電極ECOに供給される電圧VC
のレベル、さらには、数7によってあらわされる、相互
対向する内側コンバージェンス電極ECIと外側コンバ
ージェンス電極ECOとの間に与えられる電圧VH−V
Cのレベルが、制御信号SCLに応じて変化せしめられ
る。斯かる電圧VC及び電圧VH−VCのレベル変化
は、その振幅が可変抵抗部80の抵抗値変化幅に応じて
設定される。
【0055】そして、このようなもとで、発光制御部8
2から光源81に供給される制御信号SCLによって制
御される光源81の発光により発せられる光、即ち、可
変抵抗部80を照射する管体51の外部からの光Lの強
度が、可変抵抗部80の抵抗値RXを、数6によってあ
らわされる、コンバージェンス電圧として一対の外側コ
ンバージェンス電極ECOに供給される電圧VCを、電
子ビームBr,Bg及びBbの偏向周期に同期したパラ
ボラ波形を描くレベル変化を、所望の振幅をもって有す
るように変化させるものとされる。それにより、数7に
よってあらわされる、相互対向する内側コンバージェン
ス電極ECIと外側コンバージェンス電極ECOとの間
に与えられる電圧VH−VCが、電子ビームBr,Bg
及びBbの偏向周期に同期したパラボラ波形を描くレベ
ル変化を所望の振幅をもって生じるものとされ、その結
果、管体51におけるフロントパネル部52の内面上に
設けられた蛍光面部55の全体に亙って、電子ビームB
r,Bg及びBbに関する良好なコンバージェンス状態
が得られることになる、電子ビームBr,Bg及びBb
についてのダイナミック・コンバージェンス制御が行わ
れる。
2から光源81に供給される制御信号SCLによって制
御される光源81の発光により発せられる光、即ち、可
変抵抗部80を照射する管体51の外部からの光Lの強
度が、可変抵抗部80の抵抗値RXを、数6によってあ
らわされる、コンバージェンス電圧として一対の外側コ
ンバージェンス電極ECOに供給される電圧VCを、電
子ビームBr,Bg及びBbの偏向周期に同期したパラ
ボラ波形を描くレベル変化を、所望の振幅をもって有す
るように変化させるものとされる。それにより、数7に
よってあらわされる、相互対向する内側コンバージェン
ス電極ECIと外側コンバージェンス電極ECOとの間
に与えられる電圧VH−VCが、電子ビームBr,Bg
及びBbの偏向周期に同期したパラボラ波形を描くレベ
ル変化を所望の振幅をもって生じるものとされ、その結
果、管体51におけるフロントパネル部52の内面上に
設けられた蛍光面部55の全体に亙って、電子ビームB
r,Bg及びBbに関する良好なコンバージェンス状態
が得られることになる、電子ビームBr,Bg及びBb
についてのダイナミック・コンバージェンス制御が行わ
れる。
【0056】上述の如くにして行われる、コンバージェ
ンス電圧として一対の外側コンバージェンス電極ECO
に供給される電圧VCのレベル変化は、分圧抵抗部72
に格別の振幅変化を伴う電圧を管体51の外部から供給
すること等が要求されないもとで、必要に応じた振幅を
もってなされる。また、そのために要求される構成は、
管体51内に配される電子銃構体59に、管体51の外
部から照射される光Lに応じて抵抗値を変化させる可変
抵抗部80が接続されるだけの極めて簡単なものとされ
る。従って、分圧抵抗部72にその耐圧限界を越える電
圧が与えられる事態をまねくことなく、比較的簡単な構
成により、電子銃構体59における一対の外側コンバー
ジェンス電極ECOに供給される電圧VCのレベルが、
必要に応じて効率よく変化せしめられることになる。
ンス電圧として一対の外側コンバージェンス電極ECO
に供給される電圧VCのレベル変化は、分圧抵抗部72
に格別の振幅変化を伴う電圧を管体51の外部から供給
すること等が要求されないもとで、必要に応じた振幅を
もってなされる。また、そのために要求される構成は、
管体51内に配される電子銃構体59に、管体51の外
部から照射される光Lに応じて抵抗値を変化させる可変
抵抗部80が接続されるだけの極めて簡単なものとされ
る。従って、分圧抵抗部72にその耐圧限界を越える電
圧が与えられる事態をまねくことなく、比較的簡単な構
成により、電子銃構体59における一対の外側コンバー
ジェンス電極ECOに供給される電圧VCのレベルが、
必要に応じて効率よく変化せしめられることになる。
【0057】図4及び図5は、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1及び請求項6から請求項9までのいずれ
かに記載された発明に係る陰極線管装置の一例を示す。
おける請求項1及び請求項6から請求項9までのいずれ
かに記載された発明に係る陰極線管装置の一例を示す。
【0058】この図4及び図5に示される例は、図1及
び図2に示される例に、第1の内蔵抵抗器60及び第2
の内蔵抵抗器61に代えて、1個の内蔵抵抗器90が用
いらるように変形が加えられて得られるものに相当し、
内蔵抵抗器90以外の部分は、図1及び図2に示される
例と同様に構成されている。そして、図4及び図5にお
いては、図1及び図2に示される各部分,各電圧,各信
号等に対応する部分,電圧,信号等が、図1及び図2と
共通の符号が付されて示されており、それらについての
重複説明は省略される。
び図2に示される例に、第1の内蔵抵抗器60及び第2
の内蔵抵抗器61に代えて、1個の内蔵抵抗器90が用
いらるように変形が加えられて得られるものに相当し、
内蔵抵抗器90以外の部分は、図1及び図2に示される
例と同様に構成されている。そして、図4及び図5にお
いては、図1及び図2に示される各部分,各電圧,各信
号等に対応する部分,電圧,信号等が、図1及び図2と
共通の符号が付されて示されており、それらについての
重複説明は省略される。
【0059】図4及び図5に示される例にあっては、図
4に示される如く、管体51におけるネック部54の内
部に、電子銃構体59と電子銃構体59に連結されて保
持された内蔵抵抗器90とが配されており、内蔵抵抗器
90は、電子銃構体59との電気的接続がなされてい
る。
4に示される如く、管体51におけるネック部54の内
部に、電子銃構体59と電子銃構体59に連結されて保
持された内蔵抵抗器90とが配されており、内蔵抵抗器
90は、電子銃構体59との電気的接続がなされてい
る。
【0060】内蔵抵抗器90にあっては、図5に示され
る如く、例えば、セラミック板状部材とされる基板91
が備えられている。そして、その基板91上に、電極9
2,93及び94が設けられ、さらに、電極92と電極
93との間に抵抗体95が配されるとともに、電極93
と電極94との間に、抵抗体96と管体51の外部から
の光Lの強度に応じて抵抗値を変化させる可変抵抗部9
8とが並列に配されており、抵抗体95と抵抗体96と
によって、分圧抵抗部97が形成されている。分圧抵抗
部97の一端と可変抵抗部98の一端とが接続された電
極94は、電子銃構体59におけるグリッド電極G5に
接続されており、また、分圧抵抗部97における抵抗体
95と抵抗体96との間の接続点と可変抵抗部98の他
端とが接続された電極93は、電子銃構体59における
一対の外側コンバージェンス電極ECOに接続されてい
る。また、分圧抵抗部97の他端が接続された電極92
は、図5において図示が省略されている管体51に設け
られた電極ピンに接続されていて、管体51の外部との
連結が可能とされている。
る如く、例えば、セラミック板状部材とされる基板91
が備えられている。そして、その基板91上に、電極9
2,93及び94が設けられ、さらに、電極92と電極
93との間に抵抗体95が配されるとともに、電極93
と電極94との間に、抵抗体96と管体51の外部から
の光Lの強度に応じて抵抗値を変化させる可変抵抗部9
8とが並列に配されており、抵抗体95と抵抗体96と
によって、分圧抵抗部97が形成されている。分圧抵抗
部97の一端と可変抵抗部98の一端とが接続された電
極94は、電子銃構体59におけるグリッド電極G5に
接続されており、また、分圧抵抗部97における抵抗体
95と抵抗体96との間の接続点と可変抵抗部98の他
端とが接続された電極93は、電子銃構体59における
一対の外側コンバージェンス電極ECOに接続されてい
る。また、分圧抵抗部97の他端が接続された電極92
は、図5において図示が省略されている管体51に設け
られた電極ピンに接続されていて、管体51の外部との
連結が可能とされている。
【0061】管体51の外部からの光Lの強度に応じて
抵抗値を変化させる可変抵抗部98は、例えば、基板9
1に被着された硫化カドミウム(CdS)あるいはカドミウ
ム・セレン(CdSe)等の薄膜によって形成される。そし
て、管体51の外部からの光Lは、図4に示される如く
の、発光制御部82からの制御信号SCLによって発光
状態が制御される光源81から発せられる光とされる。
抵抗値を変化させる可変抵抗部98は、例えば、基板9
1に被着された硫化カドミウム(CdS)あるいはカドミウ
ム・セレン(CdSe)等の薄膜によって形成される。そし
て、管体51の外部からの光Lは、図4に示される如く
の、発光制御部82からの制御信号SCLによって発光
状態が制御される光源81から発せられる光とされる。
【0062】このような図4及び図5に示される陰極線
管装置の実働時においては、管体51のファンネル部5
3に設けられたアノード釦電極部56に管体51の外部
から、例えば、30kV程度の高電圧とされるアノード
電圧VHが供給され、そのアノード電圧VHがアノード
釦電極部56を通じて内面導電層57に伝達される。そ
れにより、内面導電層57に伝達されたアノード電圧V
Hが、電気的接続部62を通じて、グリッド電極G5,
一対の内側コンバージェンス電極ECI,グリッド電極
G3,内蔵抵抗器90における電極94に供給される。
管装置の実働時においては、管体51のファンネル部5
3に設けられたアノード釦電極部56に管体51の外部
から、例えば、30kV程度の高電圧とされるアノード
電圧VHが供給され、そのアノード電圧VHがアノード
釦電極部56を通じて内面導電層57に伝達される。そ
れにより、内面導電層57に伝達されたアノード電圧V
Hが、電気的接続部62を通じて、グリッド電極G5,
一対の内側コンバージェンス電極ECI,グリッド電極
G3,内蔵抵抗器90における電極94に供給される。
【0063】また、グリッド電極G1,G2及びG4に
は、夫々、所定のグリッッド電圧VG1,VG2及びV
G4が、図示が省略されている管体51に設けられた電
極ピンを通じて、管体51の外部から供給される。さら
に、内蔵抵抗器90における分圧抵抗部97の他端が接
続された電極92は、図示が省略されている管体51に
設けられた電極ピンを通じて、管体51の外部において
接地される(接地電位点電圧(零)が供給される)。
は、夫々、所定のグリッッド電圧VG1,VG2及びV
G4が、図示が省略されている管体51に設けられた電
極ピンを通じて、管体51の外部から供給される。さら
に、内蔵抵抗器90における分圧抵抗部97の他端が接
続された電極92は、図示が省略されている管体51に
設けられた電極ピンを通じて、管体51の外部において
接地される(接地電位点電圧(零)が供給される)。
【0064】このとき、内蔵抵抗器90においては、電
極92が接地されたもとで、内面導電層57から電気的
接続部62を通じてグリッド電極G5に供給されるアノ
ード電圧VHが、グリッド電極G5に接続された電極9
4に供給される。それにより、アノード電圧VHが、分
圧抵抗部97を形成する抵抗体95と、分圧抵抗部97
を形成する抵抗体96と可変抵抗部98との並列接続
と、による分圧が行われ、その分圧により、アノード電
圧VHに基づく高電圧とされる電圧VCが得られて、そ
れが電極93に導出される。そして、電極93に得られ
る電圧VCが、電極93に接続された電子銃構体59に
おける一対の外側コンバージェンス電極ECOにコンバ
ージェンス電圧として供給される。その結果、相互対向
する内側コンバージェンス電極ECIと外側コンバージ
ェンス電極ECOとの間には、アノード電圧VHとコン
バージェンス電圧である電圧VCとの差の電圧VH−V
Cが与えられることになる。
極92が接地されたもとで、内面導電層57から電気的
接続部62を通じてグリッド電極G5に供給されるアノ
ード電圧VHが、グリッド電極G5に接続された電極9
4に供給される。それにより、アノード電圧VHが、分
圧抵抗部97を形成する抵抗体95と、分圧抵抗部97
を形成する抵抗体96と可変抵抗部98との並列接続
と、による分圧が行われ、その分圧により、アノード電
圧VHに基づく高電圧とされる電圧VCが得られて、そ
れが電極93に導出される。そして、電極93に得られ
る電圧VCが、電極93に接続された電子銃構体59に
おける一対の外側コンバージェンス電極ECOにコンバ
ージェンス電圧として供給される。その結果、相互対向
する内側コンバージェンス電極ECIと外側コンバージ
ェンス電極ECOとの間には、アノード電圧VHとコン
バージェンス電圧である電圧VCとの差の電圧VH−V
Cが与えられることになる。
【0065】その際、分圧抵抗部97を形成する抵抗体
95及び96の抵抗値を夫々R95及びR96とし、可
変抵抗部98の抵抗値をRXとすると、電圧VCは、数
8によりあらわされる。なお、抵抗値R95と抵抗値R
96との比は、例えば、19:1程度とされる。
95及び96の抵抗値を夫々R95及びR96とし、可
変抵抗部98の抵抗値をRXとすると、電圧VCは、数
8によりあらわされる。なお、抵抗値R95と抵抗値R
96との比は、例えば、19:1程度とされる。
【0066】
【数8】VC= VH ・ R95・( R96 + RX )/{ R95・( R9
6 + RX )+ R96・RX }
6 + RX )+ R96・RX }
【0067】それゆえ、相互対向する内側コンバージェ
ンス電極ECIと外側コンバージェンス電極ECOとの
間に与えられる、アノード電圧VHとコンバージェンス
電圧である電圧VCとの差の電圧VH−VCは、数9に
よりあらわされる。
ンス電極ECIと外側コンバージェンス電極ECOとの
間に与えられる、アノード電圧VHとコンバージェンス
電圧である電圧VCとの差の電圧VH−VCは、数9に
よりあらわされる。
【0068】
【数9】VH-VC=VH〔1 - R95 ・( R96 + RX )/{ R95
・( R96 + RX )+ R96・RX }〕
・( R96 + RX )+ R96・RX }〕
【0069】斯かる図4及び図5に示される例において
も、図1及び図2に示される例の場合と同様に、発光制
御部82から光源81に供給される制御信号SCLによ
って制御される光源81の発光により発せられる光、即
ち、可変抵抗部98を照射する管体51の外部からの光
Lの強度が、可変抵抗部98の抵抗値RXを、数8によ
ってあらわされる、コンバージェンス電圧として一対の
外側コンバージェンス電極ECOに供給される電圧VC
を、電子ビームBr,Bg及びBbの偏向周期に同期し
たパラボラ波形を描くレベル変化を、所望の振幅をもっ
て有するように変化させるものとされる。それにより、
数9によってあらわされる、相互対向する内側コンバー
ジェンス電極ECIと外側コンバージェンス電極ECO
との間に与えられる電圧VH−VCが、電子ビームB
r,Bg及びBbの偏向周期に同期したパラボラ波形を
描くレベル変化を所望の振幅をもって生じるものとさ
れ、その結果、管体51におけるフロントパネル部52
の内面上に設けられた蛍光面部55の全体に亙って、電
子ビームBr,Bg及びBbに関する良好なコンバージ
ェンス状態が得られることになる、電子ビームBr,B
g及びBbについてのダイナミック・コンバージェンス
制御が行われる。
も、図1及び図2に示される例の場合と同様に、発光制
御部82から光源81に供給される制御信号SCLによ
って制御される光源81の発光により発せられる光、即
ち、可変抵抗部98を照射する管体51の外部からの光
Lの強度が、可変抵抗部98の抵抗値RXを、数8によ
ってあらわされる、コンバージェンス電圧として一対の
外側コンバージェンス電極ECOに供給される電圧VC
を、電子ビームBr,Bg及びBbの偏向周期に同期し
たパラボラ波形を描くレベル変化を、所望の振幅をもっ
て有するように変化させるものとされる。それにより、
数9によってあらわされる、相互対向する内側コンバー
ジェンス電極ECIと外側コンバージェンス電極ECO
との間に与えられる電圧VH−VCが、電子ビームB
r,Bg及びBbの偏向周期に同期したパラボラ波形を
描くレベル変化を所望の振幅をもって生じるものとさ
れ、その結果、管体51におけるフロントパネル部52
の内面上に設けられた蛍光面部55の全体に亙って、電
子ビームBr,Bg及びBbに関する良好なコンバージ
ェンス状態が得られることになる、電子ビームBr,B
g及びBbについてのダイナミック・コンバージェンス
制御が行われる。
【0070】上述の如くにして行われる、コンバージェ
ンス電圧として一対の外側コンバージェンス電極ECO
に供給される電圧VCのレベル変化も、分圧抵抗部97
に格別の振幅変化を伴う電圧を管体51の外部から供給
すること等が要求されないもとで、必要に応じた振幅を
もってなされる。また、そのために要求される構成は、
管体51内に配される電子銃構体59に、管体51の外
部から照射される光Lに応じて抵抗値を変化させる可変
抵抗部98が、分圧抵抗部97と共に接続されるだけ
の、極めて簡単なものとされる。従って、分圧抵抗部9
7にその耐圧限界を越える電圧が与えられる事態をまね
くことなく、比較的簡単な構成により、電子銃構体59
における一対の外側コンバージェンス電極ECOに供給
される電圧VCのレベルが、必要に応じて効率よく変化
せしめられることになる。
ンス電圧として一対の外側コンバージェンス電極ECO
に供給される電圧VCのレベル変化も、分圧抵抗部97
に格別の振幅変化を伴う電圧を管体51の外部から供給
すること等が要求されないもとで、必要に応じた振幅を
もってなされる。また、そのために要求される構成は、
管体51内に配される電子銃構体59に、管体51の外
部から照射される光Lに応じて抵抗値を変化させる可変
抵抗部98が、分圧抵抗部97と共に接続されるだけ
の、極めて簡単なものとされる。従って、分圧抵抗部9
7にその耐圧限界を越える電圧が与えられる事態をまね
くことなく、比較的簡単な構成により、電子銃構体59
における一対の外側コンバージェンス電極ECOに供給
される電圧VCのレベルが、必要に応じて効率よく変化
せしめられることになる。
【0071】図6は、本願の特許請求の範囲における請
求項1から請求項3,請求項5及び請求項9のいずれか
に記載された発明に係る陰極線管装置の一例の部分を示
す。
求項1から請求項3,請求項5及び請求項9のいずれか
に記載された発明に係る陰極線管装置の一例の部分を示
す。
【0072】図6に示される陰極線管装置の部分は、図
1及び図2に示される陰極線管装置の一例が備える管体
51と同様な管体におけるネック部に内蔵されているも
のである。
1及び図2に示される陰極線管装置の一例が備える管体
51と同様な管体におけるネック部に内蔵されているも
のである。
【0073】この図6に示される陰極線管装置の部分に
は、電子銃構体100,電子銃構体100に連結されて
保持された第1の内蔵抵抗器101及び第2の内蔵抵抗
器111が含まれている。
は、電子銃構体100,電子銃構体100に連結されて
保持された第1の内蔵抵抗器101及び第2の内蔵抵抗
器111が含まれている。
【0074】電子銃構体100は、3個のカソードK
r,Kg及Kb,順次配列配置された7個のグリッド電
極G1,G2,G3,G4,G5,GM及びG6を有し
て構成されている。
r,Kg及Kb,順次配列配置された7個のグリッド電
極G1,G2,G3,G4,G5,GM及びG6を有し
て構成されている。
【0075】第1の内蔵抵抗器101にあっては、例え
ば、セラミック板状部材とされる基板102が備えられ
ている。そして、その基板102上に、電極103,1
04及び105が設けられ、さらに、電極103と電極
104との間に抵抗体106が配されるとともに電極1
04と電極105との間に抵抗体107が配されてお
り、これらの抵抗体106と抵抗体107とによって、
分圧抵抗部108が形成されている。この分圧抵抗部1
08の一端が接続された電極105は、電子銃構体10
0におけるグリッド電極G6に接続されており、また、
分圧抵抗部108における抵抗体106と抵抗体107
との間の接続点が接続された電極104は、電子銃構体
100におけるグリッド電極GMに接続されている。
ば、セラミック板状部材とされる基板102が備えられ
ている。そして、その基板102上に、電極103,1
04及び105が設けられ、さらに、電極103と電極
104との間に抵抗体106が配されるとともに電極1
04と電極105との間に抵抗体107が配されてお
り、これらの抵抗体106と抵抗体107とによって、
分圧抵抗部108が形成されている。この分圧抵抗部1
08の一端が接続された電極105は、電子銃構体10
0におけるグリッド電極G6に接続されており、また、
分圧抵抗部108における抵抗体106と抵抗体107
との間の接続点が接続された電極104は、電子銃構体
100におけるグリッド電極GMに接続されている。
【0076】第2の内蔵抵抗器111にあっては、例え
ば、セラミック板状部材とされる基板112が備えられ
ており、その基板112上に、電極113及び114が
設けられ、さらに、電極113と電極114との間に、
管体の外部からの光Lの強度に応じて抵抗値を変化させ
る可変抵抗部115が配されている。このような管体の
外部からの光Lの強度に応じて抵抗値を変化させる可変
抵抗部115は、例えば、基板112に被着された硫化
カドミウム(CdS)あるいはカドミウム・セレン(CdSe)等
の薄膜によって形成される。そして、可変抵抗部115
の一端が接続された電極113が、電子銃構体100に
おけるグリッド電極G6に接続されており、また、可変
抵抗部115の他端が接続された電極114が、電子銃
構体100におけるグリッド電極GMに接続されてい
る。
ば、セラミック板状部材とされる基板112が備えられ
ており、その基板112上に、電極113及び114が
設けられ、さらに、電極113と電極114との間に、
管体の外部からの光Lの強度に応じて抵抗値を変化させ
る可変抵抗部115が配されている。このような管体の
外部からの光Lの強度に応じて抵抗値を変化させる可変
抵抗部115は、例えば、基板112に被着された硫化
カドミウム(CdS)あるいはカドミウム・セレン(CdSe)等
の薄膜によって形成される。そして、可変抵抗部115
の一端が接続された電極113が、電子銃構体100に
おけるグリッド電極G6に接続されており、また、可変
抵抗部115の他端が接続された電極114が、電子銃
構体100におけるグリッド電極GMに接続されてい
る。
【0077】なお、カソードKr,Kg及びKb,グリ
ッド電極G1〜G5、及び、第1の内蔵抵抗器101に
おける分圧抵抗部108の他端が接続された電極103
の夫々は、図示が省略されているが、管体に設けられた
電極ピンに接続されていて、管体の外部との連結が可能
とされている。
ッド電極G1〜G5、及び、第1の内蔵抵抗器101に
おける分圧抵抗部108の他端が接続された電極103
の夫々は、図示が省略されているが、管体に設けられた
電極ピンに接続されていて、管体の外部との連結が可能
とされている。
【0078】このような図6に示される部分を有した陰
極線管装置の実働時においては、管体の内面に設けられ
た内面導電層に供給されるアノード電圧VHが、グリッ
ド電極G6,第1の内蔵抵抗器101における分圧抵抗
部108の一端が接続された電極105、及び、第2の
内蔵抵抗器111における可変抵抗部115の一端が接
続された電極113に供給される。
極線管装置の実働時においては、管体の内面に設けられ
た内面導電層に供給されるアノード電圧VHが、グリッ
ド電極G6,第1の内蔵抵抗器101における分圧抵抗
部108の一端が接続された電極105、及び、第2の
内蔵抵抗器111における可変抵抗部115の一端が接
続された電極113に供給される。
【0079】また、グリッド電極G1〜G5の夫々に
は、所定のグリッッド電圧が、例えば、図示が省略され
ている管体に設けられた電極ピンを通じて、管体の外部
から供給される。さらに、第1の内蔵抵抗器101にお
ける分圧抵抗部108の他端が接続された電極103
は、図示が省略されている管体に設けられた電極ピンを
通じて、管体の外部において接地される(接地電位点電
圧(零)が供給される)。
は、所定のグリッッド電圧が、例えば、図示が省略され
ている管体に設けられた電極ピンを通じて、管体の外部
から供給される。さらに、第1の内蔵抵抗器101にお
ける分圧抵抗部108の他端が接続された電極103
は、図示が省略されている管体に設けられた電極ピンを
通じて、管体の外部において接地される(接地電位点電
圧(零)が供給される)。
【0080】このとき、第1の内蔵抵抗器101におい
ては、電極103が接地されたもとで、アノード電圧V
Hが、グリッド電極G6に接続された電極105に供給
される。それにより、分圧抵抗部108を形成する抵抗
体106と抵抗体107との間の接続点に、アノード電
圧VHに基づく電圧とされる電圧VFが得られて、それ
が電極104に導出される。そして、電極104に得ら
れる電圧VFが、電極104に接続された電子銃構体1
00におけるグリッド電極GMに供給される。
ては、電極103が接地されたもとで、アノード電圧V
Hが、グリッド電極G6に接続された電極105に供給
される。それにより、分圧抵抗部108を形成する抵抗
体106と抵抗体107との間の接続点に、アノード電
圧VHに基づく電圧とされる電圧VFが得られて、それ
が電極104に導出される。そして、電極104に得ら
れる電圧VFが、電極104に接続された電子銃構体1
00におけるグリッド電極GMに供給される。
【0081】また、第2の内蔵抵抗器111において
は、アノード電圧VHが、グリッド電極G6に接続され
た電極113に供給されるとともに、第1の内蔵抵抗器
101における分圧抵抗部108により得られて、電子
銃構体100におけるグリッド電極GMに供給される電
圧VFが、グリッド電極GMに接続された電極114に
供給される。それにより、可変抵抗部115の両端に、
アノード電圧VHと電圧VFとが夫々供給されることに
なる。
は、アノード電圧VHが、グリッド電極G6に接続され
た電極113に供給されるとともに、第1の内蔵抵抗器
101における分圧抵抗部108により得られて、電子
銃構体100におけるグリッド電極GMに供給される電
圧VFが、グリッド電極GMに接続された電極114に
供給される。それにより、可変抵抗部115の両端に、
アノード電圧VHと電圧VFとが夫々供給されることに
なる。
【0082】斯かるもとで、カソ−ドKr,Kg及びK
bには、例えば、カラー映像信号を形成する赤色原色出
力信号SR,緑色原色出力信号SG及び青色原色出力信
号SBが、夫々、図示が省略されている管体に設けられ
た電極ピンを通じて、管体の外部から供給される。それ
により、カソ−ドKr,Kg及びKbから、赤色原色出
力信号SRに応じた電子,緑色原色出力信号SGに応じ
た電子及び青色原色出力信号SBに応じた電子が夫々放
出され、グリッド電極G1〜G5,GM及びG6によっ
て、カソ−ドKrから放出される電子に基づく電子ビー
ムBr,カソ−ドKgから放出される電子に基づく電子
ビームBg及びカソ−ドKbから放出される電子に基づ
く電子ビームBbが形成されて、電子銃構体100から
射出される。その際、グリッド電極G5,GM及びG6
は、電子ビームBr,Bg及びBbの夫々に対するフォ
ーカス電界を形成する作用を果たし、これらのグリッド
電極G5,GM及びG6のうちのグリッド電極GMは、
電子ビームBr,Bg及びBbの夫々についてのフォー
カス制御を行うフォーカス制御電極とされる。
bには、例えば、カラー映像信号を形成する赤色原色出
力信号SR,緑色原色出力信号SG及び青色原色出力信
号SBが、夫々、図示が省略されている管体に設けられ
た電極ピンを通じて、管体の外部から供給される。それ
により、カソ−ドKr,Kg及びKbから、赤色原色出
力信号SRに応じた電子,緑色原色出力信号SGに応じ
た電子及び青色原色出力信号SBに応じた電子が夫々放
出され、グリッド電極G1〜G5,GM及びG6によっ
て、カソ−ドKrから放出される電子に基づく電子ビー
ムBr,カソ−ドKgから放出される電子に基づく電子
ビームBg及びカソ−ドKbから放出される電子に基づ
く電子ビームBbが形成されて、電子銃構体100から
射出される。その際、グリッド電極G5,GM及びG6
は、電子ビームBr,Bg及びBbの夫々に対するフォ
ーカス電界を形成する作用を果たし、これらのグリッド
電極G5,GM及びG6のうちのグリッド電極GMは、
電子ビームBr,Bg及びBbの夫々についてのフォー
カス制御を行うフォーカス制御電極とされる。
【0083】電子銃構体100から射出された電子ビー
ムBr,Bg及びBbは、図示が省略されているが、コ
ンバージェンス手段によるコンバージェンス用偏向作
用、さらには、偏向ヨークによる水平及び垂直走査用偏
向作用を受けるもとで、管体におけるフロントパネル部
の内面上に設けられた蛍光面部を走査する。それによ
り、フロントパネル部において、赤色原色出力信号S
R,緑色原色出力信号SG及び青色原色出力信号SBが
形成するカラー映像信号に基づくカラー画像が表示され
る。
ムBr,Bg及びBbは、図示が省略されているが、コ
ンバージェンス手段によるコンバージェンス用偏向作
用、さらには、偏向ヨークによる水平及び垂直走査用偏
向作用を受けるもとで、管体におけるフロントパネル部
の内面上に設けられた蛍光面部を走査する。それによ
り、フロントパネル部において、赤色原色出力信号S
R,緑色原色出力信号SG及び青色原色出力信号SBが
形成するカラー映像信号に基づくカラー画像が表示され
る。
【0084】このように、図6に示される部分を有する
陰極線管装置においては、電子銃構体100と共に分圧
抵抗部108と可変抵抗部115とが管体に内蔵される
が、分圧抵抗部108と可変抵抗部115とは、実質的
に、分圧抵抗部108を形成する抵抗体107に可変抵
抗部115が並列接続された状態におかれる。従って、
実際には、分圧抵抗部108の他端が接続された電極1
03が接地された(電圧が零とされた)もとで、分圧抵
抗部108の一端が接続された電極105に供給される
アノード電圧VHが、分圧抵抗部108を形成する抵抗
体106と、分圧抵抗部108を形成する抵抗体107
と可変抵抗部115との並列接続と、による分圧が行わ
れ、その分圧により、分圧抵抗部108を形成する抵抗
体106と抵抗体107との間の接続点が接続された電
極104に電圧VFが得られることになり、その電圧V
Fが、フォーカス電圧として、電子銃構体100におけ
るグリッド電極GMに供給される。
陰極線管装置においては、電子銃構体100と共に分圧
抵抗部108と可変抵抗部115とが管体に内蔵される
が、分圧抵抗部108と可変抵抗部115とは、実質的
に、分圧抵抗部108を形成する抵抗体107に可変抵
抗部115が並列接続された状態におかれる。従って、
実際には、分圧抵抗部108の他端が接続された電極1
03が接地された(電圧が零とされた)もとで、分圧抵
抗部108の一端が接続された電極105に供給される
アノード電圧VHが、分圧抵抗部108を形成する抵抗
体106と、分圧抵抗部108を形成する抵抗体107
と可変抵抗部115との並列接続と、による分圧が行わ
れ、その分圧により、分圧抵抗部108を形成する抵抗
体106と抵抗体107との間の接続点が接続された電
極104に電圧VFが得られることになり、その電圧V
Fが、フォーカス電圧として、電子銃構体100におけ
るグリッド電極GMに供給される。
【0085】その際、分圧抵抗部108を形成する抵抗
体106及び107の抵抗値を夫々R106及びR10
7とし、可変抵抗部115の抵抗値をRxとすると、電
圧VFは、数10によりあらわされる。
体106及び107の抵抗値を夫々R106及びR10
7とし、可変抵抗部115の抵抗値をRxとすると、電
圧VFは、数10によりあらわされる。
【0086】
【数10】VF= VH ・R106・(R107+Rx) /{R106・(R10
7+Rx) +R107・Rx}
7+Rx) +R107・Rx}
【0087】斯かるもとで、図1に示される光源81の
如くの、管体の外部に設けられた光源により発せられる
光が、管体の外部からの光Lとして、管体に内蔵された
可変抵抗部115を照射するものとされる。そのため、
可変抵抗部115が設けられた第2の内蔵抵抗器111
は、管体内において、可変抵抗部115が管体における
外部からの光Lを透過させる管壁部分の内側近傍に配さ
れるものとなる位置に置かれる。そして、管体の外部に
配された光源により発せられる光、即ち、可変抵抗部1
15を照射する管体の外部からの光Lの強度が変化せし
められる。
如くの、管体の外部に設けられた光源により発せられる
光が、管体の外部からの光Lとして、管体に内蔵された
可変抵抗部115を照射するものとされる。そのため、
可変抵抗部115が設けられた第2の内蔵抵抗器111
は、管体内において、可変抵抗部115が管体における
外部からの光Lを透過させる管壁部分の内側近傍に配さ
れるものとなる位置に置かれる。そして、管体の外部に
配された光源により発せられる光、即ち、可変抵抗部1
15を照射する管体の外部からの光Lの強度が変化せし
められる。
【0088】このようにして、可変抵抗部115を照射
する管体の外部からの光Lの強度が変化せしめられる
と、それに応じて可変抵抗部115の抵抗値Rxが変化
せしめられ、その結果、数10によってあらわされる、
フォーカス電圧として電子銃構体100におけるグリッ
ド電極GMに供給される電圧VFのレベルが変化せしめ
られる。斯かる電圧VFのレベル変化は、その振幅が可
変抵抗部115の抵抗値変化幅に応じて設定される。
する管体の外部からの光Lの強度が変化せしめられる
と、それに応じて可変抵抗部115の抵抗値Rxが変化
せしめられ、その結果、数10によってあらわされる、
フォーカス電圧として電子銃構体100におけるグリッ
ド電極GMに供給される電圧VFのレベルが変化せしめ
られる。斯かる電圧VFのレベル変化は、その振幅が可
変抵抗部115の抵抗値変化幅に応じて設定される。
【0089】そして、このようなもとで、管体の外部に
配された光源により発せられる光、即ち、可変抵抗部1
15を照射する管体の外部からの光Lの強度が、可変抵
抗部115の抵抗値Rxを、数10によってあらわされ
る、フォーカス電圧として電子銃構体100におけるグ
リッド電極GMに供給される電圧VFを、電子ビームB
r,Bg及びBbの水平及び垂直偏向周期に同期したパ
ラボラ波形を描くレベル変化を、所望の振幅をもって有
するように変化させるものとされる。それにより、電子
ビームBr,Bg及びBbの夫々のフォーカス状態が、
電子ビームBr,Bg及びBbの水平及び垂直偏向周期
に同期して制御されることになる、電子ビームBr,B
g及びBbについてのダイナミック・フォーカス制御が
行われる。
配された光源により発せられる光、即ち、可変抵抗部1
15を照射する管体の外部からの光Lの強度が、可変抵
抗部115の抵抗値Rxを、数10によってあらわされ
る、フォーカス電圧として電子銃構体100におけるグ
リッド電極GMに供給される電圧VFを、電子ビームB
r,Bg及びBbの水平及び垂直偏向周期に同期したパ
ラボラ波形を描くレベル変化を、所望の振幅をもって有
するように変化させるものとされる。それにより、電子
ビームBr,Bg及びBbの夫々のフォーカス状態が、
電子ビームBr,Bg及びBbの水平及び垂直偏向周期
に同期して制御されることになる、電子ビームBr,B
g及びBbについてのダイナミック・フォーカス制御が
行われる。
【0090】上述の如くにして行われる、フォーカス電
圧として電子銃構体100におけるグリッド電極GMに
供給される電圧VFのレベル変化は、分圧抵抗部108
に格別の振幅変化を伴う電圧を管体の外部から供給する
こと等が要求されないもとで、必要に応じた振幅をもっ
てなされる。また、そのために要求される構成は、管体
内に配される電子銃構体100に、管体の外部から照射
される光Lに応じて抵抗値を変化させる可変抵抗部11
5が接続されるだけの極めて簡単なものとされる。従っ
て、分圧抵抗部108にその耐圧限界を越える電圧が与
えられる事態をまねくことなく、比較的簡単な構成によ
り、電子銃構体100におけるグリッド電極GMに供給
される電圧VFのレベルが、必要に応じて効率よく変化
せしめられることになる。
圧として電子銃構体100におけるグリッド電極GMに
供給される電圧VFのレベル変化は、分圧抵抗部108
に格別の振幅変化を伴う電圧を管体の外部から供給する
こと等が要求されないもとで、必要に応じた振幅をもっ
てなされる。また、そのために要求される構成は、管体
内に配される電子銃構体100に、管体の外部から照射
される光Lに応じて抵抗値を変化させる可変抵抗部11
5が接続されるだけの極めて簡単なものとされる。従っ
て、分圧抵抗部108にその耐圧限界を越える電圧が与
えられる事態をまねくことなく、比較的簡単な構成によ
り、電子銃構体100におけるグリッド電極GMに供給
される電圧VFのレベルが、必要に応じて効率よく変化
せしめられることになる。
【0091】図7は、本願の特許請求の範囲における請
求項1から請求項3,請求項5及び請求項9のいずれか
に記載された発明に係る陰極線管装置の他の例の部分を
示す。
求項1から請求項3,請求項5及び請求項9のいずれか
に記載された発明に係る陰極線管装置の他の例の部分を
示す。
【0092】図7に示される陰極線管装置の部分も、図
6に示される陰極線管装置の部分と同様に、図1及び図
2に示される陰極線管装置の一例が備える管体51と同
様な管体におけるネック部に内蔵されているものであ
る。
6に示される陰極線管装置の部分と同様に、図1及び図
2に示される陰極線管装置の一例が備える管体51と同
様な管体におけるネック部に内蔵されているものであ
る。
【0093】この図7に示される陰極線管装置の部分に
は、電子銃構体100,電子銃構体100に連結されて
保持された第1の内蔵抵抗器121及び第2の内蔵抵抗
器111が含まれている。
は、電子銃構体100,電子銃構体100に連結されて
保持された第1の内蔵抵抗器121及び第2の内蔵抵抗
器111が含まれている。
【0094】電子銃構体100は、3個のカソードK
r,Kg及Kb,順次配列配置された7個のグリッド電
極G1,G2,G3,G4,G5,GM及びG6を有し
て構成されている。
r,Kg及Kb,順次配列配置された7個のグリッド電
極G1,G2,G3,G4,G5,GM及びG6を有し
て構成されている。
【0095】第1の内蔵抵抗器121にあっては、例え
ば、セラミック板状部材とされる基板122が備えられ
ている。そして、その基板122上に、電極123,1
24,125及び126が設けられ、さらに、電極12
3と電極124との間に抵抗体127が配され、電極1
24と電極125との間に抵抗体128が配され、電極
125と電極126との間に抵抗体129が配されてお
り、これらの抵抗体127と抵抗体128と抵抗体12
9とによって、分圧抵抗部130が形成されている。こ
の分圧抵抗部130の一端が接続された電極126は、
電子銃構体100におけるグリッド電極G6に接続さ
れ、また、分圧抵抗部130における抵抗体128と抵
抗体129との間の接続点が接続された電極125は、
電子銃構体100におけるグリッド電極GMに接続され
て、さらに、分圧抵抗部130における抵抗体127と
抵抗体128との間の接続点が接続された電極124
は、電子銃構体100におけるグリッド電極G5に接続
されている。
ば、セラミック板状部材とされる基板122が備えられ
ている。そして、その基板122上に、電極123,1
24,125及び126が設けられ、さらに、電極12
3と電極124との間に抵抗体127が配され、電極1
24と電極125との間に抵抗体128が配され、電極
125と電極126との間に抵抗体129が配されてお
り、これらの抵抗体127と抵抗体128と抵抗体12
9とによって、分圧抵抗部130が形成されている。こ
の分圧抵抗部130の一端が接続された電極126は、
電子銃構体100におけるグリッド電極G6に接続さ
れ、また、分圧抵抗部130における抵抗体128と抵
抗体129との間の接続点が接続された電極125は、
電子銃構体100におけるグリッド電極GMに接続され
て、さらに、分圧抵抗部130における抵抗体127と
抵抗体128との間の接続点が接続された電極124
は、電子銃構体100におけるグリッド電極G5に接続
されている。
【0096】第2の内蔵抵抗器111にあっては、例え
ば、セラミック板状部材とされる基板112が備えられ
ており、その基板112上に、電極113及び114が
設けられ、さらに、電極113と電極114との間に、
管体の外部からの光Lの強度に応じて抵抗値を変化させ
る可変抵抗部115が配されている。このような管体の
外部からの光Lの強度に応じて抵抗値を変化させる可変
抵抗部115は、例えば、基板112に被着された硫化
カドミウム(CdS)あるいはカドミウム・セレン(CdSe)等
の薄膜によって形成される。そして、可変抵抗部115
の一端が接続された電極113が、電子銃構体100に
おけるグリッド電極G6に接続されており、また、可変
抵抗部115の他端が接続された電極114が、電子銃
構体100におけるグリッド電極G5に接続されてい
る。
ば、セラミック板状部材とされる基板112が備えられ
ており、その基板112上に、電極113及び114が
設けられ、さらに、電極113と電極114との間に、
管体の外部からの光Lの強度に応じて抵抗値を変化させ
る可変抵抗部115が配されている。このような管体の
外部からの光Lの強度に応じて抵抗値を変化させる可変
抵抗部115は、例えば、基板112に被着された硫化
カドミウム(CdS)あるいはカドミウム・セレン(CdSe)等
の薄膜によって形成される。そして、可変抵抗部115
の一端が接続された電極113が、電子銃構体100に
おけるグリッド電極G6に接続されており、また、可変
抵抗部115の他端が接続された電極114が、電子銃
構体100におけるグリッド電極G5に接続されてい
る。
【0097】なお、カソードKr,Kg及びKb,グリ
ッド電極G1〜G4、及び、第1の内蔵抵抗器121に
おける分圧抵抗部130の他端が接続された電極123
の夫々は、図示が省略されているが、管体に設けられた
電極ピンに接続されていて、管体の外部との連結が可能
とされている。
ッド電極G1〜G4、及び、第1の内蔵抵抗器121に
おける分圧抵抗部130の他端が接続された電極123
の夫々は、図示が省略されているが、管体に設けられた
電極ピンに接続されていて、管体の外部との連結が可能
とされている。
【0098】このような図7に示される部分を有した陰
極線管装置の実働時においては、管体の内面に設けられ
た内面導電層に供給されるアノード電圧VHが、グリッ
ド電極G6,第1の内蔵抵抗器121における分圧抵抗
部130の一端が接続された電極126、及び、第2の
内蔵抵抗器111における可変抵抗部115の一端が接
続された電極113に供給される。
極線管装置の実働時においては、管体の内面に設けられ
た内面導電層に供給されるアノード電圧VHが、グリッ
ド電極G6,第1の内蔵抵抗器121における分圧抵抗
部130の一端が接続された電極126、及び、第2の
内蔵抵抗器111における可変抵抗部115の一端が接
続された電極113に供給される。
【0099】また、グリッド電極G1〜G4の夫々に
は、所定のグリッッド電圧が、例えば、図示が省略され
ている管体に設けられた電極ピンを通じて、管体の外部
から供給される。さらに、第1の内蔵抵抗器121にお
ける分圧抵抗部130の他端が接続された電極123
は、図示が省略されている管体に設けられた電極ピンを
通じて、管体の外部において接地される(接地電位点電
圧(零)が供給される)。
は、所定のグリッッド電圧が、例えば、図示が省略され
ている管体に設けられた電極ピンを通じて、管体の外部
から供給される。さらに、第1の内蔵抵抗器121にお
ける分圧抵抗部130の他端が接続された電極123
は、図示が省略されている管体に設けられた電極ピンを
通じて、管体の外部において接地される(接地電位点電
圧(零)が供給される)。
【0100】このとき、第1の内蔵抵抗器121におい
ては、電極123が接地されたもとで、アノード電圧V
Hが、グリッド電極G6に接続された電極126に供給
される。それにより、分圧抵抗部130を形成する抵抗
体128と抵抗体129との間の接続点に、アノード電
圧VHに基づく電圧とされる電圧VFが得られて、それ
が電極125に導出されるとともに、分圧抵抗部130
を形成する抵抗体127と抵抗体128との間の接続点
に、アノード電圧VHに基づく電圧とされる電圧VGが
得られて、それが電極124に導出される。そして、電
極125に得られる電圧VFが、電極125に接続され
た電子銃構体100におけるグリッド電極GMに供給さ
れるとともに、電極124に得られる電圧VGが、電極
124に接続された電子銃構体100におけるグリッド
電極G5に供給される。
ては、電極123が接地されたもとで、アノード電圧V
Hが、グリッド電極G6に接続された電極126に供給
される。それにより、分圧抵抗部130を形成する抵抗
体128と抵抗体129との間の接続点に、アノード電
圧VHに基づく電圧とされる電圧VFが得られて、それ
が電極125に導出されるとともに、分圧抵抗部130
を形成する抵抗体127と抵抗体128との間の接続点
に、アノード電圧VHに基づく電圧とされる電圧VGが
得られて、それが電極124に導出される。そして、電
極125に得られる電圧VFが、電極125に接続され
た電子銃構体100におけるグリッド電極GMに供給さ
れるとともに、電極124に得られる電圧VGが、電極
124に接続された電子銃構体100におけるグリッド
電極G5に供給される。
【0101】また、第2の内蔵抵抗器111において
は、アノード電圧VHが、グリッド電極G6に接続され
た電極113に供給されるとともに、第1の内蔵抵抗器
121における分圧抵抗部130により得られて、電子
銃構体100におけるグリッド電極G5に供給される電
圧VGが、グリッド電極G5に接続された電極114に
供給される。それにより、可変抵抗部115の両端に、
アノード電圧VHと電圧VGとが夫々供給されることに
なる。
は、アノード電圧VHが、グリッド電極G6に接続され
た電極113に供給されるとともに、第1の内蔵抵抗器
121における分圧抵抗部130により得られて、電子
銃構体100におけるグリッド電極G5に供給される電
圧VGが、グリッド電極G5に接続された電極114に
供給される。それにより、可変抵抗部115の両端に、
アノード電圧VHと電圧VGとが夫々供給されることに
なる。
【0102】斯かるもとで、カソ−ドKr,Kg及びK
bには、例えば、カラー映像信号を形成する赤色原色出
力信号SR,緑色原色出力信号SG及び青色原色出力信
号SBが、夫々、図示が省略されている管体に設けられ
た電極ピンを通じて、管体の外部から供給される。それ
により、カソ−ドKr,Kg及びKbから、赤色原色出
力信号SRに応じた電子,緑色原色出力信号SGに応じ
た電子及び青色原色出力信号SBに応じた電子が夫々放
出され、グリッド電極G1〜G5,GM及びG6によっ
て、カソ−ドKrから放出される電子に基づく電子ビー
ムBr,カソ−ドKgから放出される電子に基づく電子
ビームBg及びカソ−ドKbから放出される電子に基づ
く電子ビームBbが形成されて、電子銃構体100から
射出される。その際、グリッド電極G5,GM及びG6
は、電子ビームBr,Bg及びBbの夫々に対するフォ
ーカス電界を形成する作用を果たし、これらのグリッド
電極G5,GM及びG6のうちのグリッド電極G5及び
GMは、電子ビームBr,Bg及びBbの夫々について
のフォーカス制御を行うフォーカス制御電極とされる。
bには、例えば、カラー映像信号を形成する赤色原色出
力信号SR,緑色原色出力信号SG及び青色原色出力信
号SBが、夫々、図示が省略されている管体に設けられ
た電極ピンを通じて、管体の外部から供給される。それ
により、カソ−ドKr,Kg及びKbから、赤色原色出
力信号SRに応じた電子,緑色原色出力信号SGに応じ
た電子及び青色原色出力信号SBに応じた電子が夫々放
出され、グリッド電極G1〜G5,GM及びG6によっ
て、カソ−ドKrから放出される電子に基づく電子ビー
ムBr,カソ−ドKgから放出される電子に基づく電子
ビームBg及びカソ−ドKbから放出される電子に基づ
く電子ビームBbが形成されて、電子銃構体100から
射出される。その際、グリッド電極G5,GM及びG6
は、電子ビームBr,Bg及びBbの夫々に対するフォ
ーカス電界を形成する作用を果たし、これらのグリッド
電極G5,GM及びG6のうちのグリッド電極G5及び
GMは、電子ビームBr,Bg及びBbの夫々について
のフォーカス制御を行うフォーカス制御電極とされる。
【0103】電子銃構体100から射出された電子ビー
ムBr,Bg及びBbは、図示が省略されているが、コ
ンバージェンス手段によるコンバージェンス用偏向作
用、さらには、偏向ヨークによる水平及び垂直走査用偏
向作用を受けるもとで、管体におけるフロントパネル部
の内面上に設けられた蛍光面部を走査する。それによ
り、フロントパネル部において、赤色原色出力信号S
R,緑色原色出力信号SG及び青色原色出力信号SBが
形成するカラー映像信号に基づくカラー画像が表示され
る。
ムBr,Bg及びBbは、図示が省略されているが、コ
ンバージェンス手段によるコンバージェンス用偏向作
用、さらには、偏向ヨークによる水平及び垂直走査用偏
向作用を受けるもとで、管体におけるフロントパネル部
の内面上に設けられた蛍光面部を走査する。それによ
り、フロントパネル部において、赤色原色出力信号S
R,緑色原色出力信号SG及び青色原色出力信号SBが
形成するカラー映像信号に基づくカラー画像が表示され
る。
【0104】このように、図7に示される部分を有する
陰極線管装置においては、電子銃構体100と共に分圧
抵抗部130と可変抵抗部115とが管体に内蔵される
が、分圧抵抗部130と可変抵抗部115とは、実質的
に、分圧抵抗部130を形成する抵抗体128及び12
9の直列接続に可変抵抗部115が並列接続された状態
におかれる。従って、実際には、分圧抵抗部130の他
端が接続された電極123が接地された(電圧が零とさ
れた)もとで、分圧抵抗部130の一端が接続された電
極126に供給されるアノード電圧VHが、分圧抵抗部
130を形成する抵抗体127と、分圧抵抗部130を
形成する抵抗体128及び129の直列と可変抵抗部1
15との並列接続と、による分圧が行われ、その分圧に
より、分圧抵抗部130を形成する抵抗体128と抵抗
体129との間の接続点が接続された電極125に電圧
VFが得られるとともに、分圧抵抗部130を形成する
抵抗体127と抵抗体128との間の接続点が接続され
た電極124に電圧VGが得られることになり、その電
圧VF及びVGが、フォーカス電圧として、電子銃構体
100におけるグリッド電極GM及びG5に夫々供給さ
れる。
陰極線管装置においては、電子銃構体100と共に分圧
抵抗部130と可変抵抗部115とが管体に内蔵される
が、分圧抵抗部130と可変抵抗部115とは、実質的
に、分圧抵抗部130を形成する抵抗体128及び12
9の直列接続に可変抵抗部115が並列接続された状態
におかれる。従って、実際には、分圧抵抗部130の他
端が接続された電極123が接地された(電圧が零とさ
れた)もとで、分圧抵抗部130の一端が接続された電
極126に供給されるアノード電圧VHが、分圧抵抗部
130を形成する抵抗体127と、分圧抵抗部130を
形成する抵抗体128及び129の直列と可変抵抗部1
15との並列接続と、による分圧が行われ、その分圧に
より、分圧抵抗部130を形成する抵抗体128と抵抗
体129との間の接続点が接続された電極125に電圧
VFが得られるとともに、分圧抵抗部130を形成する
抵抗体127と抵抗体128との間の接続点が接続され
た電極124に電圧VGが得られることになり、その電
圧VF及びVGが、フォーカス電圧として、電子銃構体
100におけるグリッド電極GM及びG5に夫々供給さ
れる。
【0105】その際、分圧抵抗部130を形成する抵抗
体127,128及び129の抵抗値を夫々R127,
R128及びR129とし、可変抵抗部115の抵抗値
をRxとすると、電圧VF及びVGは、夫々、数11及
び数12によりあらわされる。
体127,128及び129の抵抗値を夫々R127,
R128及びR129とし、可変抵抗部115の抵抗値
をRxとすると、電圧VF及びVGは、夫々、数11及
び数12によりあらわされる。
【0106】
【数11】VF=VH ・〔 R127(R128+R129+Rx) /[R127(R
127+R128+Rx)+(R128+R129)Rx]+(R128+R129)Rx ・R128/
[R127(R127+R128+Rx)+(R128+R129)Rx](R128+R129) 〕
127+R128+Rx)+(R128+R129)Rx]+(R128+R129)Rx ・R128/
[R127(R127+R128+Rx)+(R128+R129)Rx](R128+R129) 〕
【0107】
【数12】VG=VH・ R127(R128+R129+Rx) /[R127(R127
+R128+Rx) +(R128+R129)Rx]
+R128+Rx) +(R128+R129)Rx]
【0108】斯かるもとで、図1に示される光源81の
如くの、管体の外部に設けられた光源により発せられる
光が、管体の外部からの光Lとして、管体に内蔵された
可変抵抗部115を照射するものとされる。そのため、
可変抵抗部115が設けられた第2の内蔵抵抗部111
は、管体内において、可変抵抗部115が管体における
外部からの光Lを透過させる管壁部分の内側近傍に配さ
れるものとなる位置に置かれる。そして、管体の外部に
配された光源により発せられる光、即ち、可変抵抗部1
15を照射する管体の外部からの光Lの強度が変化せし
められる。
如くの、管体の外部に設けられた光源により発せられる
光が、管体の外部からの光Lとして、管体に内蔵された
可変抵抗部115を照射するものとされる。そのため、
可変抵抗部115が設けられた第2の内蔵抵抗部111
は、管体内において、可変抵抗部115が管体における
外部からの光Lを透過させる管壁部分の内側近傍に配さ
れるものとなる位置に置かれる。そして、管体の外部に
配された光源により発せられる光、即ち、可変抵抗部1
15を照射する管体の外部からの光Lの強度が変化せし
められる。
【0109】このようにして、可変抵抗部115を照射
する管体の外部からの光Lの強度が変化せしめられる
と、それに応じて可変抵抗部115の抵抗値Rxが変化
せしめられ、その結果、数11によってあらわされる、
フォーカス電圧として電子銃構体100におけるグリッ
ド電極GMに供給される電圧VFのレベルが変化せしめ
られる。斯かる電圧VFのレベル変化は、その振幅が可
変抵抗部115の抵抗値変化幅に応じて設定される。
する管体の外部からの光Lの強度が変化せしめられる
と、それに応じて可変抵抗部115の抵抗値Rxが変化
せしめられ、その結果、数11によってあらわされる、
フォーカス電圧として電子銃構体100におけるグリッ
ド電極GMに供給される電圧VFのレベルが変化せしめ
られる。斯かる電圧VFのレベル変化は、その振幅が可
変抵抗部115の抵抗値変化幅に応じて設定される。
【0110】そして、このようなもとで、管体の外部に
配された光源により発せられる光、即ち、可変抵抗部1
15を照射する管体の外部からの光Lの強度が、可変抵
抗部115の抵抗値Rxを、数11及び数12によって
あらわされる、フォーカス電圧として電子銃構体100
におけるグリッド電極GM及びG5に供給される電圧V
F及びVGを、電子ビームBr,Bg及びBbの水平及
び垂直偏向周期に同期したパラボラ波形を描くレベル変
化を、所望の振幅をもって有するように変化させるもの
とされる。それにより、電子ビームBr,Bg及びBb
の夫々のフォーカス状態が、電子ビームBr,Bg及び
Bbの水平及び垂直偏向周期に同期して制御されること
になる、電子ビームBr,Bg及びBbについてのダイ
ナミック・フォーカス制御が行われる。
配された光源により発せられる光、即ち、可変抵抗部1
15を照射する管体の外部からの光Lの強度が、可変抵
抗部115の抵抗値Rxを、数11及び数12によって
あらわされる、フォーカス電圧として電子銃構体100
におけるグリッド電極GM及びG5に供給される電圧V
F及びVGを、電子ビームBr,Bg及びBbの水平及
び垂直偏向周期に同期したパラボラ波形を描くレベル変
化を、所望の振幅をもって有するように変化させるもの
とされる。それにより、電子ビームBr,Bg及びBb
の夫々のフォーカス状態が、電子ビームBr,Bg及び
Bbの水平及び垂直偏向周期に同期して制御されること
になる、電子ビームBr,Bg及びBbについてのダイ
ナミック・フォーカス制御が行われる。
【0111】上述の如くにして行われる、フォーカス電
圧として電子銃構体100におけるグリッド電極GM及
びG5に夫々供給される電圧VF及びVGのレベル変化
は、分圧抵抗部130に格別の振幅変化を伴う電圧を管
体の外部から供給すること等が要求されないもとで、必
要に応じた振幅をもってなされる。また、そのために要
求される構成は、管体内に配される電子銃構体100
に、管体の外部から照射される光Lに応じて抵抗値を変
化させる可変抵抗部115が接続されるだけの極めて簡
単なものとされる。従って、分圧抵抗部130にその耐
圧限界を越える電圧が与えられる事態をまねくことな
く、比較的簡単な構成により、電子銃構体100におけ
るグリッド電極GM及びG5に夫々供給される電圧VF
及びVGのレベルが、必要に応じて効率よく変化せしめ
られることになる。
圧として電子銃構体100におけるグリッド電極GM及
びG5に夫々供給される電圧VF及びVGのレベル変化
は、分圧抵抗部130に格別の振幅変化を伴う電圧を管
体の外部から供給すること等が要求されないもとで、必
要に応じた振幅をもってなされる。また、そのために要
求される構成は、管体内に配される電子銃構体100
に、管体の外部から照射される光Lに応じて抵抗値を変
化させる可変抵抗部115が接続されるだけの極めて簡
単なものとされる。従って、分圧抵抗部130にその耐
圧限界を越える電圧が与えられる事態をまねくことな
く、比較的簡単な構成により、電子銃構体100におけ
るグリッド電極GM及びG5に夫々供給される電圧VF
及びVGのレベルが、必要に応じて効率よく変化せしめ
られることになる。
【0112】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項9までのいず
れかに記載された発明に係る陰極線管装置によれば、複
数の電極を有する電子銃構体と共に管体に内蔵される分
圧抵抗部により、内面導電層に供給されるアノード電圧
に基づいて得られる電圧が、電子銃構体における特定電
極にそれに必要な電圧として供給されるとともに、管体
に内蔵されて電子銃構体もしくは分圧抵抗部に接続され
る、管体の外部から照射される光に応じて抵抗値を変化
させる可変抵抗部により、分圧抵抗部により得られる電
圧の供給がなされる電子銃構体における特定電極に供給
される電圧のレベルが変化せしめられる。斯かる可変抵
抗部による電子銃構体における特定電極に供給される電
圧のレベルの変化は、可変抵抗部に管体の外部から光が
照射されて、その光が所定の変化をするものとされ、そ
れに応じて可変抵抗部の抵抗値が変化せしめられること
によりもたらされる。
許請求の範囲における請求項1から請求項9までのいず
れかに記載された発明に係る陰極線管装置によれば、複
数の電極を有する電子銃構体と共に管体に内蔵される分
圧抵抗部により、内面導電層に供給されるアノード電圧
に基づいて得られる電圧が、電子銃構体における特定電
極にそれに必要な電圧として供給されるとともに、管体
に内蔵されて電子銃構体もしくは分圧抵抗部に接続され
る、管体の外部から照射される光に応じて抵抗値を変化
させる可変抵抗部により、分圧抵抗部により得られる電
圧の供給がなされる電子銃構体における特定電極に供給
される電圧のレベルが変化せしめられる。斯かる可変抵
抗部による電子銃構体における特定電極に供給される電
圧のレベルの変化は、可変抵抗部に管体の外部から光が
照射されて、その光が所定の変化をするものとされ、そ
れに応じて可変抵抗部の抵抗値が変化せしめられること
によりもたらされる。
【0113】従って、分圧抵抗部により得られる電圧の
供給がなされる電子銃構体における特定電極に供給され
る電圧のレベルを、分圧抵抗部に格別の振幅変化を伴う
電圧を管体外から供給すること等が要求されないもと
で、必要に応じて変化させることができる。また、その
ために要求される構成は、管体内に配される電子銃構体
もしくは分圧抵抗部に、管体の外部から照射される光に
応じて抵抗値を変化させる可変抵抗部が接続されるだけ
の極めて簡単なものとされる。その結果、分圧抵抗部に
その耐圧限界を越える電圧が与えられる事態をまねくこ
となく、比較的簡単な構成により、分圧抵抗部により得
られる電圧の供給がなされる電子銃構体における特定電
極に供給される電圧のレベルを、必要に応じて効率よく
変化させることができることになる。
供給がなされる電子銃構体における特定電極に供給され
る電圧のレベルを、分圧抵抗部に格別の振幅変化を伴う
電圧を管体外から供給すること等が要求されないもと
で、必要に応じて変化させることができる。また、その
ために要求される構成は、管体内に配される電子銃構体
もしくは分圧抵抗部に、管体の外部から照射される光に
応じて抵抗値を変化させる可変抵抗部が接続されるだけ
の極めて簡単なものとされる。その結果、分圧抵抗部に
その耐圧限界を越える電圧が与えられる事態をまねくこ
となく、比較的簡単な構成により、分圧抵抗部により得
られる電圧の供給がなされる電子銃構体における特定電
極に供給される電圧のレベルを、必要に応じて効率よく
変化させることができることになる。
【0114】そして、可変抵抗部により電圧のレベルが
変化せしめられる電子銃構体における特定電極を、例え
ば、コンバージェンス電極,フォーカス電極等とするこ
とができ、その際には、電子銃構体により形成される複
数の電子ビームについてのダイナミック・コンバージェ
ンス制御,フォーカス制御等を適正に行うことができ
る。
変化せしめられる電子銃構体における特定電極を、例え
ば、コンバージェンス電極,フォーカス電極等とするこ
とができ、その際には、電子銃構体により形成される複
数の電子ビームについてのダイナミック・コンバージェ
ンス制御,フォーカス制御等を適正に行うことができ
る。
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項4まで及び請求項9のいずれかに記載された発明
に係る陰極線管装置の一例を示す断面図である。
請求項4まで及び請求項9のいずれかに記載された発明
に係る陰極線管装置の一例を示す断面図である。
【図2】 図1に示される例における要部の説明に供さ
れる概略断面図である。
れる概略断面図である。
【図3】 図1に示される例における分圧抵抗部及び可
変抵抗部の説明に供される等価回路図である。
変抵抗部の説明に供される等価回路図である。
【図4】 本願の特許請求の範囲における請求項1及び
請求項6から請求項9までのいずれかに記載された発明
に係る陰極線管装置の一例を示す断面図である。
請求項6から請求項9までのいずれかに記載された発明
に係る陰極線管装置の一例を示す断面図である。
【図5】 図4に示される例における要部の説明に供さ
れる概略断面図である。
れる概略断面図である。
【図6】本願の特許請求の範囲における請求項1から請
求項3,請求項5及び請求項9のいずれかに記載された
発明に係る陰極線管装置の一例の部分を示す概略断面図
である。
求項3,請求項5及び請求項9のいずれかに記載された
発明に係る陰極線管装置の一例の部分を示す概略断面図
である。
【図7】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項3,請求項5及び請求項9のいずれかに記載され
た発明に係る陰極線管装置の他の例の部分を示す概略断
面図である。
請求項3,請求項5及び請求項9のいずれかに記載され
た発明に係る陰極線管装置の他の例の部分を示す概略断
面図である。
【図8】 従来の陰極線管装置の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図9】 図8に示される陰極線管装置における要部の
説明に供される概略断面図である。
説明に供される概略断面図である。
【図10】 図8に示される例における分圧抵抗部の説
明に供される等価回路図である。
明に供される等価回路図である。
51・・・管体, 52・・・フロントパネル部, 5
3・・・ファンネル部, 54・・・ネック部, 55
・・・蛍光面部, 56・・・アノード釦電極部, 5
7・・・内面導電層, 58・・・偏向ヨーク, 5
9,100・・・電子銃構体, 60,101,121
・・・第1の内蔵抵抗器, 61,111・・・第2の
内蔵抵抗器, 62・・・電気的接続部, 65,7
5,91,102,112,122・・・基板, 6
6,67,68,76,77,92,93,94,10
3,104,10 5,113,114,123,12
4,125,126・・・電極, 70,71,95,
96,106,107,127,128,129・・・
抵抗体, 72,97,108,130・・・分圧抵抗
部,80,98,115・・・可変抵抗部, 81・・
・光源, 82・・・発光制御部, 90・・・内蔵抵
抗器, Kr,Kg,Kb・・・カソード, G1,G
2,G3,G4,G5,G6,GM・・・グリッド電
極, ECI・・・内側コンバージェンス電極, EC
O・・・外側コンバージェンス電極
3・・・ファンネル部, 54・・・ネック部, 55
・・・蛍光面部, 56・・・アノード釦電極部, 5
7・・・内面導電層, 58・・・偏向ヨーク, 5
9,100・・・電子銃構体, 60,101,121
・・・第1の内蔵抵抗器, 61,111・・・第2の
内蔵抵抗器, 62・・・電気的接続部, 65,7
5,91,102,112,122・・・基板, 6
6,67,68,76,77,92,93,94,10
3,104,10 5,113,114,123,12
4,125,126・・・電極, 70,71,95,
96,106,107,127,128,129・・・
抵抗体, 72,97,108,130・・・分圧抵抗
部,80,98,115・・・可変抵抗部, 81・・
・光源, 82・・・発光制御部, 90・・・内蔵抵
抗器, Kr,Kg,Kb・・・カソード, G1,G
2,G3,G4,G5,G6,GM・・・グリッド電
極, ECI・・・内側コンバージェンス電極, EC
O・・・外側コンバージェンス電極
Claims (9)
- 【請求項1】蛍光面部が設けられ、該蛍光面部を含む部
分の内面に配された内面導電層にアノード電圧が供給さ
れる管体と、 該管体内に配され、電子を放出するカソード、及び、該
カソードからの電子に基づく上記管体の蛍光面部に向か
う電子ビームを形成するとともに、該電子ビームの方向
を制御する複数の電極を有する電子銃構体と、 上記管体に内蔵されて、上記内面導電層に供給されるア
ノード電圧が供給され、該アノード電圧に基づいて得ら
れる電圧を、上記複数の電極のうちの所定のものに供給
する分圧抵抗部と、 上記管体に内蔵されて上記電子銃構体もしくは上記分圧
抵抗部に接続され、上記管体の外部から照射される光に
応じて抵抗値を変化させて、上記複数の電極のうちの所
定のものに供給される電圧のレベルを変化させる可変抵
抗部と、を備えて構成される陰極線管装置。 - 【請求項2】可変抵抗部と分圧抵抗部とが、夫々個別の
基板上に形成されることを特徴とする請求項1記載の陰
極線管装置。 - 【請求項3】可変抵抗部の両端が、電子銃構体が有する
複数の電極のうちの内面導電層に供給されるアノード電
圧が供給されるものと、上記複数の電極のうちの分圧抵
抗部により得られる電圧が供給される所定のものとに夫
々接続されることを特徴とする請求項2記載の陰極線管
装置。 - 【請求項4】複数の電極のうちの分圧抵抗部により得ら
れる電圧が供給される所定のものが、複数の電子ビーム
についてのコンバージェンス制御を行うコンバージェン
ス電極とされることを特徴とする請求項3記載の陰極線
管装置。 - 【請求項5】複数の電極のうちの分圧抵抗部により得ら
れる電圧が供給される所定のものが、複数の電子ビーム
についてのフォーカス制御を行うフォーカス電極とされ
ることを特徴とする請求項3記載の陰極線管装置。 - 【請求項6】可変抵抗部と分圧抵抗部とが、共通の基板
上に形成されることを特徴とする請求項1記載の陰極線
管装置。 - 【請求項7】可変抵抗部が、分圧抵抗部における電子銃
構体が有する複数の電極のうちの所定のものに供給する
電圧が得られる部分に並列接続されて設けられることを
特徴とする請求項6記載の陰極線管装置。 - 【請求項8】複数の電極のうちの分圧抵抗部により得ら
れる電圧が供給される所定のものが、複数の電子ビーム
についてのコンバージェンス制御を行うコンバージェン
ス電極とされることを特徴とする請求項7記載の陰極線
管装置。 - 【請求項9】可変抵抗部が、管体における外部からの光
を透過させる管壁部分の内側近傍に配されることを特徴
とする請求項1から請求項8までのいずれかに記載の陰
極線管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10293209A JP2000123758A (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 陰極線管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10293209A JP2000123758A (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 陰極線管装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000123758A true JP2000123758A (ja) | 2000-04-28 |
Family
ID=17791846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10293209A Pending JP2000123758A (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 陰極線管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000123758A (ja) |
-
1998
- 1998-10-15 JP JP10293209A patent/JP2000123758A/ja active Pending
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