JPH09266558A - 陰極線管のカソード電流補正回路 - Google Patents

陰極線管のカソード電流補正回路

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JPH09266558A
JPH09266558A JP7297896A JP7297896A JPH09266558A JP H09266558 A JPH09266558 A JP H09266558A JP 7297896 A JP7297896 A JP 7297896A JP 7297896 A JP7297896 A JP 7297896A JP H09266558 A JPH09266558 A JP H09266558A
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JP
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ray tube
cathode current
cathode
circuit
signal
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JP7297896A
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Naoyuki Sumi
直之 角
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画面及び陰極線管駆動回路に影響を与えるこ
となく、カソード電流の検出及び補正を行うことが可能
な陰極線管のカソード電流補正回路を提供する。 【構成】 検出回路1と、CPU2と、CRT4を駆動
するCRT駆動回路6にリファレンス信号Rを切り替え
て入力することができる切替回路3とを備えている。そ
して、リファレンス信号R入力時に、FBT5の二次側
コイルに生じるカソード電流I2 に対応した検出電圧V
1 を検出回路1で検出し、CPU2において、この検出
電圧V1 と、正常なカソード電流値に対応した基準電圧
Vb とを比較する。そして、検出電圧V1 が基準電圧V
b と等しくなるように、CPU2がCRT駆動回路6を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管のカソー
ド電流変動時にそのカソード電流値を正常なカソード電
流値に補正する陰極線管のカソード電流補正回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管は、内部のヒータを加
熱してカソードから熱電子を放出し、電子銃で電子ビー
ムとして射出する。そして、この電子ビームを、蛍光面
の裏面のメタルバックに印加された高圧電圧で加速し
て、蛍光面に衝突させ、蛍光体を発光させるようになっ
ている。したがって、カソードから放出される熱電子
(カソード電流)は、電子銃の各電極に与えられる電位
や電極間距離及び熱電子放出能力によって決定される。
このため、電子銃の各電極における電位や電極間距離が
変化したり、熱電子放出能力が低下すると、カソード電
流が変動して、色度や輝度が初期の色度や輝度から変化
し、画面が劣化することとなる。電子銃の各電極におけ
る電位の変化は、陰極線管駆動回路によって知り、この
回路で電位変化を抑えることができる。これに対して、
電極間距離変化や熱電子放出能力の低下については、実
際にカソード電流を検出しなければ、補正することがで
きない。そこで、従来は、陰極線管駆動回路の出力側と
陰極線管との間に、付加回路を設け、映像信号のブラン
キング期間毎に検出用カソード電流を流して、この検出
用カソード電流を付加回路で検出し、この検出用カソー
ド電流の値が初期のカソード電流値からずれている場合
には、この付加回路で初期のカソード電流値になるよう
に陰極線管駆動回路を制御することで、カソード電流の
補正を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のカソード電流補正方式では、次のような問題があっ
た。一般に、WS及びパーソナルコンピュータのモニタ
等に使用される陰極線管では、アンダースキャン方式で
画像を映し出し、また、テレビ受信機などに使用される
陰極線管では、オーバースキャン方式で映像を映し出す
ようにしている。アンダースキャン方式の陰極線管で
は、映像信号による画像の周囲に黒枠のような無画像領
域が生成される。したがって、ブランキング期間毎に検
出用カソード電流を流すと、この無画像領域に検出用カ
ソード電流による信号が現れ、見難くなる。一方、オー
バースキャン方式の陰極線管では、画像領域が有効画面
より広く採られる。したがって、ブランキング期間毎に
検出用カソード電流を流すと、この検出用カソード電流
による電子ビームが、有効画面から外れて、陰極線管内
部に射出される。そして、この電子ビームは、陰極線管
内部で反射し、有効画面上に当たるので、反射電子ビー
ムによるむらが画面上に現れ、画面が劣化する。このた
め、シールド板をこの電子ビームが反射される部位に取
り付け、反射による影響を軽減しなければならず、陰極
線管のコストが、電子ビーム吸収用の部品分だけ高く付
いてしまう。また、陰極線管駆動回路は、高周波信号の
増幅器として機能するので、他の回路を付加すると周波
数特性が劣化し易い。このため、従来のカソード電流補
正方式のように、付加回路を設ける際には、陰極線管駆
動回路の周波数特性を劣化させないように設計しなけれ
ばならず、設計者に高度な設計能力を強いていた。
【0004】本発明は上述した課題を解決するためにな
されたもので、画面及び陰極線管駆動回路に影響を与え
ることなく、カソード電流の検出及び補正を行うことが
可能な陰極線管のカソード電流補正回路を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係る陰極線管のカソード電流補正
回路は、陰極線管を駆動する陰極線管駆動回路に、映像
信号とリファレンス信号とを切り替えて入力することが
できる切替部と、上記リファレンス信号入力時に、フラ
イバックトランスの二次側コイルに生じるカソード電流
に対応した電圧値を検出する検出部と、上記リファレン
ス信号入力時の正常なカソード電流値に対応した電圧値
を基準電圧値とし、この基準電圧値と上記検出部による
検出電圧値とを比較して、検出電圧値が上記基準電圧値
と等しくなるように、上記陰極線管駆動回路を制御する
制御部とを具備する構成とした。
【0006】また、請求項2の発明に係る陰極線管のカ
ソード電流補正回路は、陰極線管を駆動する陰極線管駆
動回路に、映像信号とリファレンス信号とを切り替えて
入力することができる切替部と、上記リファレンス信号
入力時に、上記陰極線管の蛍光面で発光した光を検出し
て、光量に対応した電圧値に変換する光検出部と、上記
リファレンス信号入力時の正常なカソード電流値に対応
した電圧値を基準電圧値とし、この基準電圧値と上記光
検出部による検出電圧値とを比較して、検出電圧値が上
記基準電圧値と等しくなるように、上記陰極線管駆動回
路を制御する制御部とを具備する構成とした。
【0007】上記請求項1の発明によれば、切替部にお
いて、陰極線管を駆動する陰極線管駆動回路に、映像信
号とリファレンス信号とが切り替えられながら入力され
る。そして、リファレンス信号入力時に、検出部におい
て、フライバックトランスの二次側コイルに生じるカソ
ード電流に対応した電圧値が検出される。すると、制御
部において、この検出電圧値と基準電圧値とが比較さ
れ、検出電圧値が基準電圧値と等しくなるように、陰極
線管駆動回路が制御される。
【0008】また、上記請求項2の発明によれば、リフ
ァレンス信号入力時に、光検出部において、陰極線管の
蛍光面で発光した光が検出され、光量に対応した電圧値
に変換される。すると、制御部において、この検出電圧
値と基準電圧値とが比較され、検出電圧値が基準電圧値
と等しくなるように、陰極線管駆動回路が制御される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る陰極線管のカソード電流補正回路を示すブロック図
であり、図2はカソード電流検出状態を示すための回路
図である。図1に示すように、本実施形態のカソード電
流補正回路は、検出部である検出回路1と、制御部であ
るCPU(Central Processing U
nit)2と、切替部である切替回路3とを具備してい
る。
【0010】検出回路1は、陰極線管であるCRT(C
athode Ray Tube)4に接続されたフラ
イバックトランス(以下「FBT」という)5の二次側
コイルに生じた検出電流I12に対応した電圧値を検出す
る部分であり、FBT5の二次側コイルに接続された抵
抗10を有している。具体的には、図2に示すように、
FBT5は、定交流電圧源である一次側コイル50と、
ダイオードで接続された二次側コイル51とを有し、こ
の二次側コイル51の出力側に、整流用のダイオード5
2と、定常電流I1 を接地方向に導く抵抗53,54
と、平滑用のコンデンサ55とが接続された構成となっ
ている。そして、コンデンサ55の出力側が、CRT駆
動回路6で駆動されるCRT4のメタルバック40に接
続されている。検出回路1の抵抗10は、一方端が上記
FBT5の二次側コイル51に接続され、他方端が接地
されている。二次側コイル51との接続点からは、電圧
出力端10aが引き出され、この電圧出力端10aに、
図1に示す増幅器11,A/D(アナログディジタル)
変換器12が順に接続されている。そして、A/D変換
器12の出力側がCPU2に接続されている。
【0011】これにより、図2に示すように、CRT4
の電子銃41が電子ビームBを射出していない場合に
は、FBT5の二次側コイル51からは定常電流I1 の
みが出力され、この定常電流I1 が検出回路1における
検出電流I12となる。また、電子銃41が電子ビームB
を射出した場合には、カソード電流I2 が二点鎖線で示
すように流れ、このカソード電流I2 と定常電流I1 と
の和が検出回路1における検出電流I12となる。したが
って、検出電流I12と抵抗10との積である検出電圧V
1 が電圧出力端10aから出力されることとなる。
【0012】図1において、CPU2は、A/D変換器
12からの検出電圧V1 と基準電圧Vb とを比較し、検
出電圧V1 が基準電圧Vb となるように、CRT駆動回
路6を制御するものである。すなわち、CPU2は、リ
ファレンス信号送出部20と比較演算部21とを有し、
PROM(Programmable ROM)24に
対して、データの読出を行う。リファレンス信号送出部
20は、映像信号Vの水平同期信号HDと垂直同期信号
VDに同期して、切替信号SW1,SW2を切替回路3
に送出すると共に、切替信号SW2の送出時に、リファ
レンス信号Rである0IRE信号R0 〜100IRE信
号R100 を送出する部分である。具体的には、図3の
(a)及び(b)と図4とに示すように、1フィールド
の垂直同期信号VD間に、CRT駆動回路6のRED増
幅器61用,GREEN増幅器62用,BLUE増幅器
63用の3つの切替信号SW1を順に送出する。そし
て、水平同期信号HDに同期した切替信号SW2を送出
すると共に、0IRE信号R0 〜100IRE信号R10
0 を送出する。なお、前の切替信号SW1(3つの切替
信号SW1)と次の切替信号SW1(3つの切替信号S
W1)との周期Tは、相当長い。例えば、60フィール
ドに1フィールド毎、切替信号SW1を送出するように
設定してある。一方、図1に示す比較演算部21は、A
/D変換器12からの検出電圧V1 とPROM24から
読み出した基準電圧Vb とを比較し、その電圧差δVの
0,正,負を判断して、それに対応したドライブ量を決
定するドライブコントロール信号C1とバイアス電圧を
決定するバイアスコントロール信号C2とを出力する部
分である。具体的には、CRT4が正常な状態であると
きに、リファレンス信号Rである0IRE信号R0 〜1
00IRE信号R100 をCRT駆動回路6に入力し、そ
のときの正常なカソード電流に対応した電圧値をそれぞ
れ基準電圧Vb とする。そして、これらの基準電圧Vb
を0IRE信号R0 〜100IRE信号R100 に対応付
けて、PROM24に格納している。したがって、0I
RE信号R0 に対応した基準電圧Vb は、ほぼ零の値と
して格納され、100IRE信号R100 は、映像信号V
の振幅とほぼ同じ電圧値として、格納されている。すな
わち、比較演算部21は、0IRE信号R0 〜100I
RE信号R100 のいずれかのリファレンス信号RでCR
T駆動回路6が駆動されている場合に、そのときの検出
電圧V1 と、リファレンス信号Rに対応した基準電圧V
b との電圧差δVを判断する機能を有している。そし
て、電圧差δVが零であると判断したときは、比較演算
部21に対して、次のリファレンス信号Rを送出するよ
うに命令する。このようなCPU2に、CRT駆動回路
6内に設けられた切替回路3がD/A変換器13を介し
て接続されている。
【0013】切替回路3は、CPU2からの切替信号S
W1,SW2に基づいて、CRT駆動回路6に映像信号
Vとリファレンス信号Rとを切り替えて入力する回路で
ある。具体的には、図1及び図4に示すように、切替回
路3は、映像信号V入力用の端子30と0IRE信号R
0 〜100IRE信号R100 入力用の端子3−0〜3−
100と、可動端子31,32とを有している。可動端
子31は、上記した3つの切替信号SW1の入力によっ
て、RED増幅器61,GREEN増幅器62,BLU
E増幅器63に順に接続するように切り替わり、可動端
子32は、最初の切替信号SW2の入力によって、端子
30から端子3−0に切り替わり、以後、切替信号SW
2が入力される都度、端子3−0〜3−100に順に接
続するように切り替わる端子である。なお、可動端子3
1がBLUE増幅器63と接続した状態で、可動端子3
2が端子3−100に接続した後は、可動端子32は端
子30と接続するように切り替わる。これにより、切替
信号SW1によって、可動端子31がまずRED増幅器
61に接続し、その間に、可動端子32が端子3−0〜
3−100に順に接続しながら切り替わり、その後、可
動端子31がGREEN増幅器62に接続し、その間
に、可動端子32が端子3−0〜3−100に順に接続
しながら切り替わる。そして、最後に、可動端子31が
BLUE増幅器63に接続し、可動端子32が端子3−
0〜3−100に順に接続しながら切り替わることとな
る。なお、可動端子32が端子30と接続している状態
では、可動端子31とRED増幅器61,GREEN増
幅器62,BLUE増幅器63との接続の有無に拘わら
ず、CRT駆動回路6がRED増幅器61を駆動するよ
うになっている。
【0014】次に、本実施形態のカソード電流補正回路
が示す動作について説明する。図5はカソード電流補正
回路が示す動作のフローチャート図である。まず、図1
において、CRT4が正常な状態で、0IRE信号R0
〜100IRE信号R100 のリファレンス信号Rを、C
PU2のリファレンス信号送出部20からD/A変換器
13を介してCRT駆動回路6に送出し、検出回路1に
おいて、そのときの検出電圧V1 を電圧出力端10aで
測定し、その検出電圧V1 を基準電圧Vb データとして
PROM24に格納しておく。すなわち、各0IRE信
号R0 に対応させて正常な基準電圧Vb をPROM24
に予め格納しておく。
【0015】この状態で、CRT4を使用すると、映像
信号Vが、端子30に接続された可動端子32を介し
て、CRT駆動回路6に入力され、RED増幅器61〜
BLUE増幅器63の駆動によって、CRT4の画面に
カラー画像が表示される。そして、この状態が続いた
後、図3の(a)及び(b)に示すように、所定の1フ
ィールドの垂直同期信号VDがCPU2に入力される
と、最初の切替信号SW1がリファレンス信号送出部2
0から切替回路3に出力される(図5のステップS
1)。この結果、可動端子31がRED増幅器61に接
続するように切り替わる。そして、図3の(c)に示す
ように、入力された水平同期信号HDに同期した切替信
号SW2が切替回路3に出力されると共に、リファレン
ス信号RがD/A変換器13を介して切替回路3に出力
される(図5のステップS2)。これにより、可動端子
32が端子3−0〜3−100に順に接続しながら切り
替わり、リファレンス信号Rの0IRE信号R0 〜10
0IRE信号R100 が順にRED増幅器61に入力され
る。
【0016】例えば、図4に示すように、可動端子31
がRED増幅器61に接続し、可動端子32が端子3−
3に接続すると、3IRE信号R3 がRED増幅器61
に入力し、RED増幅器61が3IRE信号R3 に対応
したレベルで図2に示すCRT4のREDの電子銃41
を駆動させる。これにより、電子銃41から電子ビーム
Bがメタルバック40に向かって射出され、二点鎖線で
示すように、カソード電流I2 が流れる。この結果、こ
のカソード電流I2 と定常電流I1 との和が検出回路1
における検出電流I12となり、この検出電流I12と対応
した検出電圧V1 が電圧出力端10aから出力される。
そして、この検出電圧V1 が、図1に示す増幅器11で
増幅され、A/D変換器12でディジタル電圧に変換さ
れた後、CPU2に入力される。すると、CPU2の比
較演算部21において、3IRE信号R3 に対応した基
準電圧Vb がPROM24から読み出され、この基準電
圧Vb と検出電圧V1 との電圧差δVが0,正,負のい
ずれであるかが判断される(図5のステップS3)。
【0017】そして、比較演算部21において、電圧差
δVが零でないと判断されると、正か負か判断される
(図5のステップS3のNO、ステップS4)。電圧差
δVが正であると判断された場合、すなわち、CRT4
の電極間距離変化が生じ、カソード電流I2 が初期値よ
りも大きくなっていると判断された場合には、定常電流
I1 を小さくするためのドライブコントロール信号C1
とバイアスコントロール信号C2が比較演算部21から
D/A変換器13を介してCRT駆動回路6に出力され
る(図5のステップS4のYES)。逆に、電圧差δV
が負、すなわち、CRT4の電極間距離変化や熱電子放
出能力の低下によって、カソード電流I2が初期値より
も小さくなっていると判断された場合には、定常電流I
1 を大きくするためのドライブコントロール信号C1と
バイアスコントロール信号C2がCRT駆動回路6に出
力される(図5のステップS4のNO)。これにより、
CRT駆動回路6のRED増幅器61がドライブコント
ロール信号C1及びバイアスコントロール信号C2によ
って制御され、カソード電流I2が減少又は増加する
(図5のステップS5.S6)。
【0018】すると、このカソード電流I2 の変化が検
出回路1によって検出される。そして、この検出電圧V
1 が比較演算部21において基準電圧Vb と比較され、
電圧差δVが零であると判断されると(図5のステップ
S3のYES)、図3の(c)及び図4に示すように、
水平同期信号HDに同期した切替信号SW2によって、
切替回路3の可動端子32が端子3−4(図示省略)と
の接続状態に切り替わる。以後、4IRE信号R0 〜1
00IRE信号R100 でRED増幅器61を駆動して、
同様のカソード電流I2 の補正制御が行われる(図5の
ステップS7のNO、S2)。そして、100IRE信
号R100 に関する補正が終了すると(図5のステップS
7のYES)、図3の(b)に示す2つ目の切替信号S
W1により、切替回路3の可動端子31がGREEN増
幅器62との接続状態に切り替えられる。これと同時
に、可動端子32が端子3−0〜3−100に順に接続
するように切り替えられ、GREEN増幅器62に関す
る補正が終了するまでかかる動作が繰り返される(図5
のステップS8)。このような補正動作は、図4に示す
ように、例えば60フィールドに1度の周期Tで繰り返
される。したがって、補正動作時に、サブリミナル効果
に類似した効果が生じ、ユーザがCRT4の画面上の信
号を視認することはない。
【0019】このように、本実施形態のカソード電流補
正回路によれば、CRT駆動回路6とCRT4との間に
付加回路を設けることなく、カソード電流I2 の補正を
行うことができるので、CRT駆動回路6の周波数特性
に影響を与えることない。このため、高度な設計がされ
ていない既存のCRT駆動回路6を用いたすべてのCR
Tにおいて、カソード電流の検出,補正が可能となり、
汎用性が向上する。また、60フィールド中の1フィー
ルドにカソード電流I2 を流すことができるので、ユー
ザがCRT4の画面を見ている際に、カソード電流I2
の影響によって、画面が見難くなるということもない。
また、1フィールドの中で、カソード電流I2 の検出と
補正を行うので、様々な条件下(コントラスト設定やブ
ライトネス設定)において、カソード電流I2を検出す
ることができる。さらに、カソード電流I2 の補正を垂
直同期信号VD及び水平同期信号HDに同期させて自動
的に行うので、ユーザに何ら手間をかけることなく、補
正を行うことができる。
【0020】(第2の実施形態)図6は、本発明の第2
の実施形態に係る陰極線管のカソード電流補正回路を示
すブロック図である。なお、図1ないし図5に示した要
素と同一要素については、同一符号を付して説明する。
本実施形態のカソード電流補正回路は、FBTなどに依
存せず、電子ビームによる光を検出して補正する構成と
した点が、上記第1の実施形態と異なる。すなわち、図
6に示すように、CRT4のファンネル部やパネル側面
に光り検出部であるフォトディテクタ7を配置してい
る。フォトディテクタ7は、CRT4の蛍光面で発光し
た光Pを検出して、その光量に対応した検出電圧V1 に
変換する素子であり、その出力側は、増幅器11に直接
接続されている。かかる構成により、補正動作時に、電
子ビームBが射出され、蛍光面が発光すると、フォトデ
ィテクタ7に向かう光Pがフォトディテクタ7によって
捉えられる。そして、フォトディテクタ7において、光
Pがその光量に対応した検出電圧V1 に変換され、増幅
器11に出力される。すると、検出電圧V1 が増幅器1
1で増幅された後、A/D変換器12でディジタル電圧
に変換されてCPU2に入力される。そして、上記第1
の実施形態と同様に、検出電圧V1 がCPU2で基準電
圧Vb と比較され、その電圧差δVに基づいて、カソー
ド電流が補正される。このように、本実施形態のカソー
ド電流補正回路は、蛍光面からの光を検出してカソード
電流を補正する構成であるので、カソード電流の変動を
補正することができるだけでなく、蛍光面の劣化による
輝度変化をも補正することができる。この結果、CRT
4の画面を常に初期設定状態の輝度に保持することがで
きる。その他の構成,作用効果は、上記第1の実施形態
に係るカソード電流補正回路と同様であるので、その記
載は省略する。
【0021】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変
形や変更が可能である。本実施形態では、リファレンス
信号RをCPU2のリファレンス信号送出部20で生成
して、切替回路3に出力する構成としたが、例えば、外
部機器から切替回路3に直接入力するようにしても良
い、また、切替信号SW1,切替信号SW2を垂直同期
信号VD,水平同期信号HDに同期させる構成とした
が、これに限るものではなく、例えば、切替回路3を手
動で切り替えたり、タイマーで切り替えたりするように
しても良い。
【0022】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の
発明によれば、陰極線管駆動回路と陰極線管との間に付
加回路を設けることなく、カソード電流の補正を行うこ
とができるので、陰極線管駆動回路の周波数特性に影響
を与えることない。このため、高度な設計がされていな
い既存の陰極線管駆動回路を用いたすべての陰極線管に
おいて、カソード電流の検出,補正が可能となり、汎用
性の向上を図ることができるという効果がある。また、
切替部において、リファレンス信号の入力時を任意に設
定することができるので、検出間隔を長くすることがで
き、この結果、ユーザが陰極線管の画面を見ている際
に、カソード電流の影響によって、画面が見難くなると
いうこともない。しかも、検出時間を長く設定すること
ができることから、応答速度に余裕を持たせることがで
きる。また、1フィールドの中で、カソード電流の検出
と補正を行うように設定することもできるので、様々な
条件下(コントラスト設定やブライトネス設定)におい
て、カソード電流を検出することができる。さらに、カ
ソード電流の補正を自動的に行うようにすることもでき
るので、ユーザに何ら手間をかけることなく、補正を行
うことができる。
【0023】また、上記請求項2の発明によれば、蛍光
面からの光を検出してカソード電流を補正する構成であ
るので、カソード電流の変動を補正することができるだ
けでなく、蛍光面の劣化による輝度変化をも補正するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る陰極線管のカソ
ード電流補正回路を示すブロック図である。
【図2】カソード電流検出状態を示す回路図である。
【図3】切替信号のタイミングチャート図であり、図2
の(a)は垂直同期信号を示し、図2の(b)は垂直同
期信号に同期した切替信号を示し、図2の(c)は水平
同期信号に同期した切替信号を示す。
【図4】切替回路の切替状態を示す概略図である。
【図5】カソード電流補正回路が示す動作のフローチャ
ート図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る陰極線管のカソ
ード電流補正回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・検出回路、 2・・・CPU、 3・・・切替
回路、 4・・・CRT、 5・・・FBT、 6・・
・CRT駆動回路、 7・・・フォトディテクタ、 I
2 ・・・カソード電流、 SW1,SW2・・・切替信
号、 R・・・リファレンス信号、 V・・・映像信
号、 V1 ・・・検出電圧、 Vb ・・・基準電圧。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管を駆動する陰極線管駆動回路
    に、映像信号とリファレンス信号とを切り替えて入力す
    ることができる切替部と、 上記リファレンス信号入力時に、フライバックトランス
    の二次側コイルに生じるカソード電流に対応した電圧値
    を検出する検出部と、 上記リファレンス信号入力時の正常なカソード電流値に
    対応した電圧値を基準電圧値とし、この基準電圧値と上
    記検出部による検出電圧値とを比較して、検出電圧値が
    上記基準電圧値と等しくなるように、上記陰極線管駆動
    回路を制御する制御部と、 を具備することを特徴とする陰極線管のカソード電流補
    正回路。
  2. 【請求項2】 陰極線管を駆動する陰極線管駆動回路
    に、映像信号とリファレンス信号とを切り替えて入力す
    ることができる切替部と、 上記リファレンス信号入力時に、上記陰極線管の蛍光面
    で発光した光を検出して、光量に対応した電圧値に変換
    する光検出部と、 上記リファレンス信号入力時の正常なカソード電流値に
    対応した電圧値を基準電圧値とし、この基準電圧値と上
    記光検出部による検出電圧値とを比較して、検出電圧値
    が上記基準電圧値と等しくなるように、上記陰極線管駆
    動回路を制御する制御部と、 を具備することを特徴とする陰極線管のカソード電流補
    正回路。
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