JP2002135235A - シンボル同期回路及びシンボル同期方法 - Google Patents

シンボル同期回路及びシンボル同期方法

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JP2002135235A
JP2002135235A JP2000318156A JP2000318156A JP2002135235A JP 2002135235 A JP2002135235 A JP 2002135235A JP 2000318156 A JP2000318156 A JP 2000318156A JP 2000318156 A JP2000318156 A JP 2000318156A JP 2002135235 A JP2002135235 A JP 2002135235A
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pulse
weighting
circuit
signal
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JP2000318156A
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English (en)
Inventor
Ryusuke Kiryu
隆介 桐生
Migaku Takada
琢 高田
Atsushi Matsumoto
淳志 松元
Takanori Narita
隆範 成田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部の回路を設けることなく、未知のタイミ
ングの受信信号に対応可能であり、回路規模の増大を抑
制できるようにする。 【解決手段】 位相変調された受信信号101に基づい
てそれぞれ異なるタイミングで参照パルスを発生する参
照パルス発生回路11A,11B、これらの参照パルス
発生回路11A,11Bから出力される参照パルス幅の
重み付けを行う重み付け回路12A,12B、これらの
重み付け回路12A,12Bの出力を合成するパルス合
成回路13、この合成した参照パルスに同期して同期ク
ロックを発生するPLL発振器14を備える。パルス幅
の重み付けをしてから合成した参照パルスを用いること
によって、受信信号のタイミングに応じて選択信号によ
り参照パルスやPLL発振器のループ特性を切り替えた
りする必要が無く、同期パターンやランダムパターンの
種々のタイミングの信号に同期させることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル位相変
調波を受信する装置に使用されるシンボル同期回路及び
シンボル同期方法に関する。
【0002】
【従来の技術】QPSK(Quadrature Phase Shift Key
ing )などのディジタル位相変調方式では、受信回路に
おいて受信信号の同期をとるために一般にはシンボル同
期回路が用いられる。図9は従来のシンボル同期回路の
構成例を示すブロック図である。
【0003】位相変調された受信信号802は、入力端
子801より入力されて参照パルス発生回路81A,8
1Bに供給される。ここで、PLL発振器83に供給す
る参照パルス803,804がそれぞれ生成され、セレ
クタ82において選択信号807に従っていずれかの信
号が選択されて参照パルス805としてPLL発振器8
3に入力される。このとき、一方の参照パルス発生回路
81Aは、受信信号802が同期パターンの場合のみ参
照パルス803を発生して出力するようになっている。
PLL発振器83は、選択信号807に従って、入力さ
れる参照パルス805に対して高速に同期するループ特
性と安定に同期するループ特性とを切り替えて動作し、
同期クロック806を生成して出力端子808より出力
するようになっている。
【0004】この従来例のシンボル同期回路は、通信開
始時などの同期信号受信時には、選択信号807によっ
てセレクタ82の接続とPLL発振器83のループ特性
とを選択し、参照パルス発生回路81Aの出力の参照パ
ルス803にPLL発振器83が高速に同期するように
動作する。また、通信中などの同期確立後のランダム信
号受信時には、選択信号807によってセレクタ82と
PLL発振器83の動作を切り替え、参照パルス発生回
路81Bの出力の参照パルス804にPLL発振器83
が安定に同期するように動作する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のシ
ンボル同期回路では、同期信号(同期パターン)専用の
同期動作とランダム信号(ランダムパターン)専用の同
期動作とを切り替えて同期クロックを生成しているた
め、予め受信信号の種類と受信するおおよそのタイミン
グとを知っておく必要がある。この予め設定されたタイ
ミングに応じて選択信号を出力して同期動作を切り替え
るため、未知のタイミングの受信信号に同期させるのは
困難であり、タイミングがわからない信号の受信には不
向きであるという問題点があった。
【0006】例えば、移動体通信システムなどの無線通
信の基地局装置が、通信タイミングが未知である周辺の
基地局装置の電波使用状況を調べて自局の通信タイミン
グを決定するような用途では、受信信号を信号の有無に
関わらず記憶装置に一定期間記憶して解析するような別
の同期回路を設けたり、受信信号の強度の測定などと組
み合わせるなどして受信タイミングを検出する回路を設
けるなど、別途高度で規模の大きい回路を用意する必要
があった。このため、回路規模が大きくなり、装置の大
型化やコストの上昇を招いていた。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、外部の回路を設けることなく、未知のタイミン
グの信号に対応することができ、回路規模の増大を抑制
することが可能なシンボル同期回路及びシンボル同期方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のシンボル同期回
路は、第1に、複数の参照パルス発生手段と、前記参照
パルス発生手段から得られる複数の参照パルスをそれぞ
れ重み付けする重み付け手段と、前記重み付けした複数
の参照パルスを合成する合成手段と、前記合成後の参照
パルスを用いて同期信号を生成するPLL発振器とを備
えたことを特徴とする。
【0009】第2に、前記重み付け手段は、前記複数の
参照パルスのパルス幅をそれぞれ異なる値で定数倍する
ことにより重み付けを行うことを特徴とする。また好適
には、第3に、前記重み付け手段は、前記参照パルスを
入力して時間軸上でシフトする単数又は複数のシフト回
路と、前記シフト回路の入力及び出力の論理和をとる論
理和回路とを有して構成されることを特徴とする。第4
に、前記合成手段は、前記重み付け手段の出力の論理和
をとる論理和回路を有して構成されることを特徴とす
る。
【0010】第5に、前記参照パルス発生手段として、
入力信号に用いる位相変調信号の同期パターンに合わせ
てタイミングパルスを発生するパルス発生回路を有する
ことを特徴とする。また、第6に、前記参照パルス発生
手段として、入力信号に用いる位相変調信号の位相識別
境界に合わせてタイミングパルスを発生するパルス発生
回路を有することを特徴とする。
【0011】また第7に、本発明のシンボル同期方法
は、入力される同期パターンによる位相変調信号から得
られる第1の参照パルスと同期パターンではない他の位
相変調信号から得られる第2の参照パルスとをそれぞれ
発生する参照パルス発生ステップと、前記得られた複数
の参照パルスをそれぞれ重み付けする重み付けステップ
と、前記重み付けした複数の参照パルスを合成する合成
ステップと、前記合成後の参照パルスを用いて、同期パ
ターンによる位相変調信号に対して高速に同期し、同期
パターンではない他の位相変調信号に対して安定的に同
期する同期信号を得る同期ステップとを有することを特
徴とする。
【0012】第8に、前記重み付けステップにおいて、
前記参照パルスのパルス幅を可変することにより重み付
けを行うことを特徴とする。また好適には、第9に、前
記重み付けステップにおいて、前記参照パルスを時間軸
上でシフトさせ、このシフト前後の信号の論理和をとる
ことにより、当該参照パルスのパルス幅を変化させるこ
とを特徴とする。第10に、前記合成ステップにおい
て、前記重み付け後の複数の参照パルスの論理和をとる
ことを特徴とする。
【0013】また、本発明は、上記いずれかに記載のシ
ンボル同期回路を備えた無線通信の基地局装置を提供す
る。また、上記いずれかに記載のシンボル同期回路を用
い周辺の基地局の電波使用状況を調べて自局の通信タイ
ミングを決定する制御手段を備えた無線通信の基地局装
置を提供する。また、上記いずれかに記載のシンボル同
期回路を備えた無線通信の端末装置を提供する。
【0014】本発明では、入力される位相変調信号に関
して、同期パターンに合わせたタイミングの第1の参照
パルスと、他のランダムパターンの位相識別境界に合わ
せたタイミングの第2の参照パルスとを生成し、これら
のパルス幅をそれぞれ重み付けした後に合成し、この合
成した参照パルスによってPLL発振器で同期信号を生
成してシンボル同期を行う。これにより、外部からの切
り替え信号や切り替え制御手段を用いることなく、ま
た、予め信号の種類やタイミングを予測することなし
に、同期パターンによる位相変調信号には高速に同期
し、同期パターン以外、すなわちランダムパターンなど
の位相変調信号にはゆっくりと安定的に同期するような
同期信号を生成可能となる。また、PLL発振器ではル
ープ特性を同期パターンとランダムパターンとで切り替
えたりする必要がなく、ループ特性は1種類のみ設ける
ようにすればよい。このため、回路規模が小さくした状
態で、未知のタイミングの信号であっても適宜同期をと
ることが可能となる。
【0015】また、無線通信の基地局装置や移動局の端
末装置などに適用することにより、周辺の基地局の電波
使用状況を調べて自局の通信タイミングを決定する場合
など、未知のタイミングの受信信号に対して適宜同期を
とることが可能となり、好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
シンボル同期回路の構成を示すブロック図である。本実
施形態のシンボル同期回路は、例えば、移動体通信シス
テムなどの無線通信の基地局装置や移動局の端末装置な
どに用いられる。
【0017】シンボル同期回路は、入力端子100より
入力される位相変調された受信信号(位相変調信号)1
01に基づいて、それぞれ異なるタイミングで参照パル
スを発生する2つの参照パルス発生回路(参照パルス発
生手段に相当する)11A,11Bを有し、これらの参
照パルス発生回路11A,11Bの後段には、それぞれ
の回路から出力される参照パルス幅の重み付けを行う重
み付け回路(重み付け手段に相当する)12A,12B
を備えている。また、前記重み付け回路12A,12B
の出力を合成するパルス合成回路(合成手段に相当す
る)13を有し、このパルス合成回路13の後段には、
合成された参照パルスに同期して同期クロックを発生す
るPLL発振器14を備えている。
【0018】第1の参照パルス発生回路11Aは、入力
端子100より入力された受信信号101が同期パター
ンの信号である場合のみ、この同期パターンに合わせて
タイミングパルスとして参照パルス102を発生して出
力するようになっている。また、第2の参照パルス発生
回路11Bは、位相変調された受信信号101の位相値
が識別境界を通過するときに、この位相識別境界に合わ
せてタイミングパルスとして参照パルス103を発生し
て出力するようになっている。重み付け回路12A,1
2Bは、それぞれ参照パルス102,103のパルス幅
を所定値で定数倍し、重み付け参照パルス104,10
5として出力するようになっている。PLL発振器14
は、パルス合成回路13で合成された合成参照パルス1
06に同期して同期クロック107を発生し、出力端子
108より出力するようになっている。
【0019】本実施形態は、受信信号のタイミングに応
じて、PLL発振器に入力する参照パルスの選択やPL
L発振器のループ特性を切り替える選択信号を用いるこ
となく、種々のタイミングの同期パターンやランダムパ
ターンの信号に同期させることができるようにするもの
である。
【0020】上記構成では、重み付け回路12A,12
Bにおいて、それぞれ個別の値で参照パルス102,1
03のパルス幅を一定倍して重み付けし、これらをパル
ス合成回路13で合成した合成参照パルス106をPL
L発振器14に供給する参照パルスとする。これによ
り、同期パターンの信号の受信による参照パルスは、重
み付け回路12A,12Bのそれぞれによるパルス幅可
変値のどちらか大きい方に従った重みを持ち、同期パタ
ーン以外の信号の受信による参照パルスは、重み付け回
路12Bによるパルス幅可変値に従った重みを持つこと
になり、PLL発振器14の参照パルスに対する同期特
性を前記重みに従ったものにすることが可能である。
【0021】例えば、重み付けの値α,βをα>β>0
となる値とし、重み付け回路12Aにより参照パルスの
パルス幅をα倍、重み付け回路12Bにより参照パルス
のパルス幅をβ倍するとした場合、同期パターン受信時
は参照パルスがαに従った重み付けをされ、ランダムパ
ターン受信時は参照パルスがβに従った重み付けをされ
る。このため、PLL発振器14は、同期パターン受信
時はランダムパターン受信時よりも高速に参照パルスに
同期し、ランダムパターン受信時は同期パターン受信時
よりもゆっくりと参照パルスに同期する。
【0022】ここで、α=5,β=1としたとき、図1
に示したシンボル同期回路の各部の信号波形は、同期パ
ターン受信時は図2に示すように、ランダムパターン受
信時は図3に示すようになる。図2及び図3において、
(a)は受信信号101、(b)は第2の参照パルス発
生回路11Bの出力の参照パルス103、(c)は第1
の参照パルス発生回路11の出力の参照パルス102、
(d)は重み付け回路12Bの出力の重み付け参照パル
ス105、(e)は重み付け回路12Aの出力の重み付
け参照パルス104、(f)はパルス合成回路13の出
力の合成参照パルス106の波形をそれぞれ示してい
る。
【0023】このように、図2の同期パターン受信時で
は、周期的な信号波形となった受信信号101の同期パ
ターンの立ち上がり及び立ち下がりに合わせて、高速に
同期させる同期クロックを発生するための合成参照パル
ス106が生成される。また、図3のランダムパターン
受信時では、通信データ内容に応じて変化する受信信号
101のランダムパターンの位相識別境界との交差点に
合わせて、ゆっくりと安定的に同期させる同期クロック
を発生するための合成参照パルス106が生成される。
【0024】図4は重み付け回路12A,12B及びパ
ルス合成回路13の構成例を示す回路図である。重み付
け回路12Aは、シリーズに接続されたシフト回路2
1,22,23,24と、これらのシフト回路の各接続
点及び入出力からの信号の論理和をとる論理和回路25
とを有して構成される。重み付け回路12Bは、シリー
ズに接続されたシフト回路26,27を有して構成され
る。パルス合成回路13は、重み付け回路12Aと12
Bの出力の論理和をとる論理和回路28を有して構成さ
れる。
【0025】参照パルス発生回路11Aで生成された参
照パルス102は、シフト回路21,22,23,24
及び論理和回路25によってパルス幅5倍に重み付けさ
れた重み付け参照パルス104となる。また、参照パル
ス発生回路11Bで生成された参照パルス103は、シ
フト回路26,27によって遅延を重み付け参照パルス
104と合わせたパルス幅1倍の重み付け参照パルス1
05となる。これらの重み付け参照パルス104,10
5は論理和回路28で合成されて合成参照パルス106
として出力される。なおこのとき、シフト回路21,2
2,23,24及び26,27は、参照パルス102,
103の最小パルス幅を周期とする図示しない制御クロ
ックに同期して動作する。
【0026】図5は第1の参照パルス発生回路11Aの
構成例を示すブロック図である。参照パルス発生回路1
1Aは、コンパレータ31、カウンタ32,33,3
4、タイミング検出回路35、遅延回路36を有して構
成される。
【0027】ここで、受信信号101は変調周期Tに従
って(−π/4)と(3π/4)を交互に繰り返す位相
変調信号であるものとして動作を説明する。コンパレー
タ31は、位相比較器を備えてなり、位相変調された受
信信号101の位相が−πから−π/2及び0からπ/
2のときは0、−π/2から0及びπ/2からπのとき
は1を出力信号301として出力する。カウンタ32
は、コンパレータ31の出力信号301の値が1の区間
の時間幅をカウントして出力する。カウンタ33は、変
調周期Tからカウンタ32のカウント出力302の1/
2を減じた時間区間をカウントしてカウント終了時にパ
ルス信号303を発生する。カウンタ34は、カウンタ
33からのパルス信号303の出力タイミングから変調
周期Tだけカウントし、カウント終了時にあるパルス幅
を持ったパルス信号304を発生する。
【0028】タイミング検出回路35は、カウンタ33
から出力されるパルス信号303とカウンタ34から出
力されるパルス信号304のタイミングを検出し、両者
のタイミングの一致を検出した瞬間にパルス信号305
を出力する。遅延回路36は、タイミング検出回路35
から出力されるパルス信号305を変調周期Tの1/2
だけ遅延させ、参照パルス102として出力する。
【0029】図5に示した参照パルス発生回路の各部の
信号波形を図6及び図7に示す。図6は同期パターン受
信時、図7はランダムパターン受信時にそれぞれ該当す
る。図6及び図7において、(a)は位相変調された受
信信号101、(b)はコンパレータ31の出力信号3
01、(c)はカウンタ32のカウント区間、(d)は
カウンタ33のカウント区間、(e)はカウンタ34の
カウント区間、(f)はカウンタ32のカウント出力3
02、(g)はカウンタ33の出力のパルス信号30
3、(h)はカウンタ34の出力のパルス信号304、
(i)はタイミング検出回路35の出力のパルス信号3
05、(j)は遅延回路36の出力の参照パルス102
の波形をそれぞれ示している。
【0030】図5に示した構成では、カウンタ33のカ
ウント終了時に出力されるパルス信号303とカウンタ
34のカウント終了時に出力されるパルス信号304と
のタイミングが一致した場合にのみ、タイミング検出回
路35よりパルス信号305が出力されて参照パルス1
02が発生される。このため、図6のように受信信号1
01が同期パターンの場合は変調周期の3周期目から参
照パルスが出力され、また、図7のように受信信号10
1がランダムパターンの場合はパルス信号303,30
4のタイミングが一致しないので参照パルスが出力され
ない。これによって、位相変調された受信信号101が
同期パターンの信号である場合のみ、参照パルス102
を発生して出力する参照パルス発生回路11Aが実現さ
れる。
【0031】上述したようなシンボル同期回路は、ディ
ジタル無線通信を行う移動体通信システムの基地局装置
や移動局の端末装置などに好適である。図8は移動体通
信システムにおける基地局装置及び端末装置を示す概略
説明図である。この例は、セルラーシステムを構成する
基地局装置51,52が設けられ、これらの基地局装置
51,52に対して移動局の端末装置53,54,55
がエアインターフェースを介して接続され、無線通信に
よって信号の送受信を行う場合を示している。
【0032】この基地局装置51,52や端末装置5
3,54,55において、前述した本実施形態のシンボ
ル同期回路を搭載し、無線通信を行うにあたり受信信号
に対してシンボル同期を確立する。なお、基地局装置5
1,52においては、隣接する周辺の基地局の電波使用
状況を調べて自局の通信タイミングを決定するような通
信手順を制御する制御手段を設けることもできる。
【0033】上述したように、本実施形態では、入力さ
れる位相変調信号に基づいて生成した複数の参照パルス
に対して、パルス幅を所定値でそれぞれ定数倍して重み
付けを行ってからこれらを合成し、この合成した参照パ
ルスによってPLL発振器で同期クロックを生成してシ
ンボル同期を行うようにしている。これによって、PL
L発振器に入力する参照パルスの選択やPLL発振器の
ループ特性を入力信号のタイミングに応じて切り替える
選択信号を用いる必要がなく、種々のタイミングの同期
パターンやランダムパターンの信号に同期させることが
可能となる。上記構成の回路は簡単な論理回路で実現で
きるうえに、動作特性の切り替え制御回路を省略できる
ため、回路規模を小さくできる。したがって、本実施形
態によれば、回路規模の増大などを抑制しつつ、入力さ
れる信号の種類やおおよそのタイミングが不明な未知の
信号に対しても高度な切り替え制御を用いずに同期を確
立することが可能なシンボル同期回路及びシンボル同期
方法を実現できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
部の回路を設けることなく、未知のタイミングの信号に
対応することができ、回路規模の増大を抑制することが
可能なシンボル同期回路及びシンボル同期方法を提供で
きる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシンボル同期回路の
構成を示すブロック図である。
【図2】同期パターン受信時のシンボル同期回路の各部
の信号波形を示すタイムチャートである。
【図3】ランダムパターン受信時のシンボル同期回路の
各部の信号波形を示すタイムチャートである。
【図4】重み付け回路及びパルス合成回路の構成例を示
す回路図である。
【図5】第1の参照パルス発生回路の構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】同期パターン受信時の参照パルス発生回路の各
部の信号波形を示すタイムチャートである。
【図7】ランダムパターン受信時の参照パルス発生回路
の各部の信号波形を示すタイムチャートである。
【図8】移動体通信システムにおける基地局装置及び端
末装置を示す概略説明図である。
【図9】従来のシンボル同期回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11A,11B 参照パルス発生回路 12A,12B 重み付け回路 13 パルス合成回路 14 PLL発振器 21〜24,26,27 シフト回路 25,28 論理和回路 31 コンパレータ 32,33,34 カウンタ 35 タイミング検出回路 36 遅延回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 27/22 G (72)発明者 松元 淳志 石川県金沢市彦三町二丁目1番45号 株式 会社松下通信金沢研究所内 (72)発明者 成田 隆範 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5J106 AA04 DD11 FF06 KK39 5K004 AA05 FH08 5K047 AA15 BB01 EE02 GG02 GG09 GG11 GG23 MM11 MM36 MM46 MM52

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の参照パルス発生手段と、 前記参照パルス発生手段から得られる複数の参照パルス
    をそれぞれ重み付けする重み付け手段と、 前記重み付けした複数の参照パルスを合成する合成手段
    と、 前記合成後の参照パルスを用いて同期信号を生成するP
    LL発振器とを備えたことを特徴とするシンボル同期回
    路。
  2. 【請求項2】 前記重み付け手段は、前記複数の参照パ
    ルスのパルス幅をそれぞれ異なる値で定数倍することに
    より重み付けを行うことを特徴とする請求項1記載のシ
    ンボル同期回路。
  3. 【請求項3】 前記重み付け手段は、前記参照パルスを
    入力して時間軸上でシフトする単数又は複数のシフト回
    路と、前記シフト回路の入力及び出力の論理和をとる論
    理和回路とを有して構成されることを特徴とする請求項
    2記載のシンボル同期回路。
  4. 【請求項4】 前記合成手段は、前記重み付け手段の出
    力の論理和をとる論理和回路を有して構成されることを
    特徴とする請求項1記載のシンボル同期回路。
  5. 【請求項5】 前記参照パルス発生手段として、入力信
    号に用いる位相変調信号の同期パターンに合わせてタイ
    ミングパルスを発生するパルス発生回路を有することを
    特徴とする請求項1記載のシンボル同期回路。
  6. 【請求項6】 前記参照パルス発生手段として、入力信
    号に用いる位相変調信号の位相識別境界に合わせてタイ
    ミングパルスを発生するパルス発生回路を有することを
    特徴とする請求項1記載のシンボル同期回路。
  7. 【請求項7】 入力される同期パターンによる位相変調
    信号から得られる第1の参照パルスと同期パターンでは
    ない他の位相変調信号から得られる第2の参照パルスと
    をそれぞれ発生する参照パルス発生ステップと、 前記得られた複数の参照パルスをそれぞれ重み付けする
    重み付けステップと、 前記重み付けした複数の参照パルスを合成する合成ステ
    ップと、 前記合成後の参照パルスを用いて、同期パターンによる
    位相変調信号に対して高速に同期し、同期パターンでは
    ない他の位相変調信号に対して安定的に同期する同期信
    号を得る同期ステップとを有することを特徴とするシン
    ボル同期方法。
  8. 【請求項8】 前記重み付けステップにおいて、前記参
    照パルスのパルス幅を可変することにより重み付けを行
    うことを特徴とする請求項7記載のシンボル同期方法。
  9. 【請求項9】 前記重み付けステップにおいて、前記参
    照パルスを時間軸上でシフトさせ、このシフト前後の信
    号の論理和をとることにより、当該参照パルスのパルス
    幅を変化させることを特徴とする請求項8記載のシンボ
    ル同期方法。
  10. 【請求項10】 前記合成ステップにおいて、前記重み
    付け後の複数の参照パルスの論理和をとることを特徴と
    する請求項7記載のシンボル同期方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜6のいずれかに記載のシン
    ボル同期回路を備えた無線通信の基地局装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜6のいずれかに記載のシン
    ボル同期回路を用い周辺の基地局の電波使用状況を調べ
    て自局の通信タイミングを決定する制御手段を備えた無
    線通信の基地局装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜6のいずれかに記載のシン
    ボル同期回路を備えた無線通信の端末装置。
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