JP2002134649A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002134649A
JP2002134649A JP2000322471A JP2000322471A JP2002134649A JP 2002134649 A JP2002134649 A JP 2002134649A JP 2000322471 A JP2000322471 A JP 2000322471A JP 2000322471 A JP2000322471 A JP 2000322471A JP 2002134649 A JP2002134649 A JP 2002134649A
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Japan
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land
solder ball
bonding strength
strength improving
main surface
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Withdrawn
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JP2000322471A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Miyaki
美典 宮木
Nobuya Kanemitsu
伸弥 金光
Yasuhisa Hagiwara
靖久 萩原
Ryosuke Kimoto
良輔 木本
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 BGAの半田ボールとランドとの接合強度を
向上させる。 【解決手段】 キャリアテープ本体21に敷設された複
数本のインナリード24に半導体ペレット10がバンプ
15により機械的かつ電気的に接続されており、各イン
ナリード24に一連となったアウタリード25に形成さ
れた各ランド28に半田ボール33が半田付けされてい
るT−TFBGA・IC34において、ランド28の半
田ボール33の接続側主面に接合強度向上溝29が没設
されており、半田ボール33がこの接合強度向上溝29
に投錨した状態になっている。 【効果】 半田ボールが接合強度向上溝に投錨した状態
になっているため、ランドの平面の面積が小さくとも、
半田ボールとランドとの間の接合強度は充分なものとな
り、半田ボールがランドから剥離したりする事故は確実
に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、特
に、BGA( Ball Grid Array Pakage )におけるラン
ドと半田ボールとの間の接合強度を高める技術に関し、
例えば、T−TFBGA(Tape-Thin Fine Ball Grid A
rray Pakage )を備えたIC(半導体集積回路装置)に
利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】BGAは多ピンかつ薄形で表面実装が可
能なパッケージとしてICに広く使用されて来ている。
すなわち、BGAはキャリアに敷設された複数本のイン
ナリードに半導体ペレットがバンプ(突起電極、Bum
p)によって機械的かつ電気的に接続されており、各イ
ンナリードにそれぞれ一連となったアウタリードに形成
された各ランドに半田ボールがそれぞれ機械的かつ電気
的に接続されている。
【0003】BGAを述べている例としては、日経BP
社1993年5月31日発行の「実践講座VLSIパッ
ケージング技術(下)」P173〜P174、がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、BGA
の外部端子である半田ボールがランドの平坦な表面上に
溶着されていることにより、半田ボールとランドとの接
合強度はランドの平面の面積によって規定されるため、
ランドの平面の面積すなわち半田ボールのサイズが小さ
くなると、半田ボールとランドとの接合強度が不足する
という問題点があることが本発明者によって明らかにさ
れた。
【0005】本発明の目的は、半田ボールとランドとの
接合強度を向上することができる半導体装置を提供する
ことにある。
【0006】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0008】すなわち、キャリアに敷設された複数本の
インナリードに半導体ペレットが電気的に接続されてお
り、前記複数本のインナリードのそれぞれに一連となっ
たアウタリードに形成された各ランドに半田ボールがそ
れぞれ機械的かつ電気的に接続されている半導体装置に
おいて、前記ランドの前記半田ボールの接続側主面に接
合強度向上部が形成されており、前記半田ボールがこの
接合強度向上部に投錨した状態になっていることを特徴
とする。
【0009】前記した手段によれば、半田ボールが接合
強度向上部に投錨した状態になっているため、ランドの
平面の面積が小さくとも、半田ボールとランドとの間の
接合強度は充分なものとなり、半田ボールがランドに対
して剥離したりする事故は確実に防止することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態であ
るT−TFBGA・ICを示しており、(a)は正面断
面図、(b)は(a)のb−b線に沿う拡大断面図であ
る。図2以降はその製造方法を示す各説明図である。
【0011】本実施の形態において、図1に示されてい
るように、本発明に係る半導体装置はTAB技術を用い
たBGAであるT−TFBGA(以下、TBGAとい
う。)を備えたICとして構成されており、図2以降に
示されている製造方法によって製造されたものである。
以下、TBGAを備えたIC(以下、TBGA・ICと
いう。)の製造方法を説明することにより、TBGA・
ICの構成を詳細に説明する。
【0012】本実施の形態に係るTBGA・ICに使用
された半導体ペレット10は、図2に示されているよう
に構成されている。すなわち、TBGA・ICの製造工
程における所謂前工程において、シリコンウエハ(図示
せず)に所望の半導体素子を含む半導体集積回路が各ペ
レット部毎に作り込まれた後に、そのシリコンウエハが
各ペレット部毎にダイシングされることにより、半導体
ペレット10は平面視が略正方形の薄い平板形状の小片
に形成されている。
【0013】半導体素子を含む半導体集積回路装置が作
り込まれた半導体ペレット(以下、ペレットという。)
10のサブストレート11のアクティブ・エリア側主面
(以下、第一主面という。)12には、半導体集積回路
を外部に取り出すための電極パッド13が複数個、サブ
ストレート11の外周辺部に互いに干渉しない適当な間
隔をおいて環状に配されてそれぞれ開設されている。ペ
レット10の第一主面12の上にはパッシベーション膜
14が各パッド13をそれぞれ露出させた状態で、全体
的に均一に被着されている。各パッド13の上には金系
材料(AuまたはAu合金)からなるバンプ15がそれ
ぞれ被着されている。バンプ15は金メッキ処理が使用
されて薄い平板形状に形成されており、パッシベーショ
ン膜14から若干突出した状態になっている。
【0014】本実施の形態に係るTBGA・ICの製造
方法には、図3に示されているキャリアテープ20が使
用される。キャリアテープ20は前記構成に係るペレッ
ト10とインナリード群とをテープ・オートメイテッド
・ボンディング(TAB)により機械的かつ電気的に接
続させ得るように構成されており、絶縁性を有するキャ
リアとしてのテープ本体21を備えている。テープ本体
21はポリイミド等の絶縁性樹脂が用いられて、同一パ
ターンが長手方向に連続するように一体成形されてい
る。但し、説明および図示は一単位だけについて行われ
ている。
【0015】テープ本体21の幅方向の両側端辺部には
ピッチ送りに使用される送り孔22が等ピッチに配され
て開設されている。また、テープ本体21の幅方向の中
央部にはペレット10を収容するためのペレット収容孔
23が等ピッチをもって一列に配されて開設されてい
る。各ペレット収容孔23はペレット10の外形に対し
て若干大きめに相似する矩形や正方形の四角形に形成さ
れている。
【0016】テープ本体21の片側主面(以下、第一主
面とする。)の上におけるペレット収容孔23の四辺に
は、複数本のインナリード24が互いに電気的に非接続
になるように敷設されている。インナリード24群は複
数本宛がペレット収容孔23における四辺に分けられて
配線されており、各インナリード24の先端部がペレッ
ト収容孔23にそれぞれ突出されている。インナリード
24はペレット10のバンプ15と同数本設けられてお
り、各インナリード24の先端部は各バンプ15のそれ
ぞれに整合するように配置されている。
【0017】各インナリード24の外側には各アウタリ
ード25がそれぞれ一体的に形成されている。各アウタ
リード25の外側端部はテープ本体21の第一主面にお
いて適宜に引き回されてピッチ間隔が拡大されている。
ちなみに、インナリード24およびアウタリード25は
銅箔等の導電性材料からなる薄板がテープ本体21の第
一主面に溶着や接着等の手段によって固着され、この薄
板がリソグラフィー処理およびエッチング処理によって
所望のパターンにパターニングされることにより形成さ
れている。
【0018】テープ本体21の第一主面の上にはソルダ
レジスト膜26がペレット収容孔23を取り囲むように
被着されている。ソルダレジスト膜26の各アウタリー
ド25の外側端部に対応する位置にはスルーホール27
がそれぞれ開設されており、各スルーホール27の底面
にはアウタリード25の端部がそれぞれ露出した状態に
なっている。スルーホール27群はペレット収容孔23
と同心になった一対の四角形枠上において四角形に沿っ
た周辺格子配置形状または周辺千鳥配置形状にそれぞれ
配置されている。各スルーホール27の底において露出
したアウタリード25の表面によって半田ボールを機械
的かつ電気的に接続するためのランド28がそれぞれ形
成されている。
【0019】図4に示されているように、各ランド28
の平面視の形状は円形にそれぞれ形成されており、各ラ
ンド28の半田ボールの接続側主面には接合強度向上部
としての平面視が矩形の溝29が三条、互いに平行に並
べられて没設されている。すなわち、接合強度向上窪み
の一例である三条の矩形の接合強度向上溝29はインナ
リード24およびアウタリード25のパターニング時ま
たはパターニング後にリソグラフィー処理およびエッチ
ング処理によって形成される。アウタリード25の厚さ
Tに対する接合強度向上溝29の深さDは、ハーフエッ
チング処理においてランド28に孔が開かない範囲で可
及的に大きくなるように設定されている。なお、ランド
28および接合強度向上溝29の表面を含むアウタリー
ド25およびインナリード24の露出面には錫メッキ被
膜(図示せず)が被着されている。
【0020】図3に示されているように、テープ本体2
1のインナリード24やアウタリード25およびソルダ
レジスト膜26が被着された第一主面と反対側の第二主
面には、保護枠としてのスティフナ30がランド28群
に対向するように接着材層31によって貼着されてい
る。すなわち、スティフナ30は銅板等の熱伝導性の良
好な材料が使用されて、ランド28群が構成した正方形
よりも大きい正方形の平坦度のきわめて高い平板形状に
形成されており、ペレット収容孔23に同心に配置され
て、熱伝導性の良好な接着材料からなる接着材層31に
よって強力に貼着されている。
【0021】以上のように構成されたキャリアテープ2
0には前記構成に係るペレット10が図5に示されてい
るようにインナリードボンディングされる。ペレット1
0がキャリアテープ20にインナリードボンディングさ
れる際、図5(a)に示されているように、キャリアテ
ープ20は第一主面(インナリードおよびアウタリード
が敷設された主面)側を上向きにした状態で、フィーダ
(図示せず)に張設されて一方向に間欠送りされる。フ
ィーダに張設されたキャリアテープ20の途中にはボン
ディングステーション40が設定されており、ボンディ
ングステーション40にはインナリードボンディングの
ためのヒートブロック41が配置されている。このヒー
トブロック41にはペレット10がバンプ15群を上向
きにした状態で載せられる。
【0022】キャリアテープ20が間欠停止されると、
図5(a)に示されているように、ペレット10がペレ
ット収容孔23内に下方から収容された状態になるとと
もに、各バンプ15が各インナリード24にそれぞれ整
合された状態になる。この状態で、ボンディング工具4
2が下降され、各バンプ15が各インナリード24の先
端部にボンディング工具42とヒートブロック41とに
よってそれぞれ熱圧着される。すなわち、各バンプ15
は各インナリード24にボンディング工具42によって
ギャングボンディングされる。
【0023】このとき、インナリード24の表面に被着
された錫メッキ被膜と金系材料から成るバンプ15との
間において、金−錫の共晶が形成されるため、各パッド
13と各インナリード24とは、図5(b)に示されて
いるようにバンプ15によって機械的かつ電気的に接続
された状態になる。
【0024】以上のようにしてペレット10がインナリ
ード24群にインナリードボンディングされたキャリア
テープ20には、図6に示されているように、ペレット
10およびインナリード24群を樹脂封止する樹脂封止
体32がポッティング装置50によって成形される。
【0025】すなわち、図6(a)に示されているよう
に、ポッティング装置50はエポキシ・フェノール樹脂
等の絶縁性樹脂が使用された封止樹脂51を塗布するシ
リンジ(一部のみが図示されている。)52を備えてお
り、シリンジ52は流動性の良好な液状の状態で封止樹
脂51をキャリアテープ20の上方からペレット収容孔
23を中心に満遍無く塗布することによってポッティン
グする。ポッティングされた液状の封止樹脂51はペレ
ット収容孔23の内部を隙間無く満たしてペレット10
およびインナリード24群を全体的に包囲する状態にな
る。
【0026】そして、液状の封止樹脂51が硬化される
と、キャリアテープ20にはペレット10およびインナ
リード24群を樹脂封止する樹脂封止体32が図6
(b)に示されているように成形された状態になる。な
お、本実施の形態において、液状の封止樹脂51は熱硬
化反応によって硬化される。但し、可塑性樹脂によって
硬化させてもよいし、光硬化反応等の他の反応によって
硬化させてもよい。
【0027】以上のようにして樹脂封止体32が成形さ
れたキャリアテープ20には半田ボール33が各ランド
28に半田付けされる。すなわち、フラックスが塗布さ
れた各ランド28に半田ボール33が粘着された状態
で、リフロー半田付け処理が実行されることにより、半
田ボール33が各ランド28に半田付けされる。ここ
で、図1(b)に示されているように、ランド28に半
田付けされた半田ボール33はランド28との接合部に
おいて三条の接合強度向上溝29を埋め立てて投錨した
状態になるため、半田ボール33とランド28との接合
強度はきわめて高いものとなる。しかも、半田ボール3
3の接合強度向上溝29を埋め立てた部分は接合強度向
上溝29の底面においてもランド28の表面に半田付け
(半田共晶結合)した状態になるため、半田ボール33
とランド28との接合強度(機械的接続強度)はより一
層高いものとなり、また、半田ボール33とランド28
との電気的接触面積も増加するため、電気的抵抗の低下
も防止することができる。
【0028】その後、半田ボール33が半田付けされた
キャリアテープ20はテープ本体21がスティフナ30
の外周縁において切断される。
【0029】以上のようにして図1に示されているTB
GA・IC34が製造されたことになる。すなわち、図
1に示されているTBGA・IC34において、キャリ
アテープ20のテープ本体21に敷設された各インナリ
ード24にはペレット10の各パッド13が各バンプ1
5によって機械的かつ電気的に接続されており、ペレッ
ト10およびインナリード24群はテープ本体21のペ
レット収納孔23にポッティングされた樹脂封止体32
によって樹脂封止されている。各インナリード24に一
連となったアウタリード25には各ランド28が形成さ
れており、各ランド28には半田ボール33がそれぞれ
機械的かつ電気的に接続されている。各ランド28の半
田ボール33の接続側主面には複数条の接合強度向上溝
29が形成されており、半田ボール33がこの接合強度
向上溝29に投錨した状態になることにより半田ボール
33とランド28との接合強度が向上されている。テー
プ本体21の半田ボール33群と反対側の主面にはステ
ィフナ30が接着材層31によって貼着されている。
【0030】以上のように製造され構成されたTBGA
・IC34は、図7に示されているように、プリント配
線基板60に半田ボール33群のリフロー半田付けによ
って表面実装される。すなわち、プリント配線基板60
の本体61におけるTBGA・ICの実装領域には半田
ボール33群に対応してマウントパッド62群が略正方
形の枠形状に配列されている。各半田ボール33がこれ
らマウントパッド62に半田ペースト(図示せず)によ
って粘着された状態で、TBGA・IC34がプリント
配線基板60に搭載されてリフロー半田付け処理される
と、半田付け部63が形成される。この際、半田ボール
33群はテープ本体21にエリア状に配置されているた
め、プリント配線基板60のマウントパッド62群もエ
リア状に配置することができ、多ピン化することができ
る。
【0031】前記実施の形態によれば、次の効果が得ら
れる。
【0032】1) 接合強度向上溝を形成したランドに半
田ボールを半田付けすることにより、ランドに半田付け
された半田ボールをランドとの接合部において三条の接
合強度向上溝を埋め立てて投錨させた状態に構成するこ
とができるため、半田ボールとランドとの接合強度を向
上させることができ、半田ボールがランドに対して剥離
したり脱落したりするのを未然に防止することができ
る。
【0033】2) しかも、半田ボールの接合強度向上溝
を埋め立てた部分は接合強度向上溝の底面においてもラ
ンドの表面に半田付けした状態になるため、半田ボール
とランドとの接合強度をより一層向上させることがで
き、かつまた、半田ボールとランドとの電気的接触面積
も増加するため、接合部における電気的抵抗の低下も防
止することができる。
【0034】3) スティフナをテープ本体の半田ボール
取付面と反対側の主面に貼着することにより、半田ボー
ルの取付面を堅牢かつ平坦化することができるため、複
数個の半田ボールを複数個のランドに適正に半田付けす
ることができ、かつまた、TBGA・ICの放熱性能を
高めることができる。
【0035】図8は本発明の実施の形態2であるTBG
A・ICに使用されるキャリアテープのランドを示して
おり、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿
う断面図である。
【0036】本実施の形態が前記実施の形態と異なる点
は、接合強度向上部として、平面視が矩形の透孔である
スリット29Aが三条、互いに平行に並べられてランド
28に開設されている点である。すなわち、三条の矩形
の接合強度向上スリット29Aはランド28に対してテ
ープ本体21の表面まで貫通するようにフルエッチング
処理されている。
【0037】本実施の形態によれば、前記実施の形態に
加えて次のような作用および効果を得ることができる。
接合強度向上スリット29Aは深さDが深いので、半田
ボール33とランド28との接合強度を高めることがで
きる。さらに、接合強度向上スリット29Aはフルエッ
チング処理によってテープ本体21の表面まで貫通させ
ることができるため、接合強度向上部の深さのばらつき
の発生を未然に回避することができ、エッチング処理の
寸法管理の厳格性を緩和することができる。
【0038】図9は本発明の実施の形態3であるTBG
A・ICに使用されるキャリアテープのランドを示して
おり、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿
う断面図である。
【0039】本実施の形態が前記実施の形態と異なる点
は、接合強度向上部として、平面視が十字形の透孔であ
るスリット29Bがランド28に開設されている点であ
る。すなわち、十字形の接合強度向上スリット29Bは
ランド28に対してテープ本体21の表面まで貫通する
ようにフルエッチング処理されている。
【0040】本実施の形態によれば、前記実施の形態に
加えて次のような作用および効果を得ることができる。
十字形の接合強度向上スリット29Bは平面視が十字形
で、かつ、深さDが深いので、半田ボール33とランド
28との接合強度を高めることができる。さらに、十字
形の接合強度向上スリット29Bはフルエッチング処理
によってテープ本体21の表面まで貫通させることがで
きるため、深さのばらつきの発生を未然に回避すること
ができ、エッチング処理の寸法管理の厳格性を緩和する
ことができる。
【0041】図10は本発明の実施の形態4であるTB
GA・ICに使用されるキャリアテープのランドを示し
ており、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に
沿う断面図である。
【0042】本実施の形態が前記実施の形態と異なる点
は、接合強度向上部として、平面視が十字形状の実体部
(丘部)を残す接合強度向上透孔29Cがランド28に
開設されている点である。すなわち、複数個の透孔29
Cは互いに協働して十字形の実体部を残すようにランド
28に対してパターニングされ、テープ本体21の表面
まで貫通するようにフルエッチング処理されている。
【0043】本実施の形態によれば、前記実施の形態に
加えて次のような作用および効果を得ることができる。
十字形の実体部を残す接合強度向上透孔29Cは平面視
が白黒反転した十字形で、かつ、深さDが深いので、半
田ボール33とランド28との接合強度を高めることが
できる。さらに、十字形の実体部を残す接合強度向上透
孔29Cはフルエッチング処理によってテープ本体21
の表面まで貫通させることができるため、深さのばらつ
きの発生を未然に回避することができ、エッチング処理
の寸法管理の厳格性を緩和することができる。
【0044】図11は本発明の実施の形態4であるTB
GA・ICに使用されるキャリアテープのランドを示し
ており、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に
沿う断面図である。
【0045】本実施の形態が前記実施の形態と異なる点
は、接合強度向上部として、平面視が矩形の透孔である
スリット29Dが三条、互いに平行に並べられて正方形
のランド28Dに開設されている点である。すなわち、
三条の矩形の接合強度向上スリット29Dは正方形のラ
ンド28Dに対してテープ本体21の表面まで貫通する
ようにフルエッチング処理されている。
【0046】本実施の形態によれば、前記実施の形態に
加えて次のような作用および効果を得ることができる。
接合強度向上スリット29Dは深さDが深いので、半田
ボール33と正方形のランド28Dとの接合強度を高め
ることができる。さらに、接合強度向上スリット29D
はフルエッチング処理によってテープ本体21の表面ま
で貫通させることができるため、深さのばらつきの発生
を未然に回避することができ、エッチング処理の寸法管
理の厳格性を緩和することができる。
【0047】図12は本発明の実施の形態5であるTB
GA・ICに使用されるキャリアテープのランドを示し
ており、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に
沿う断面図である。
【0048】本実施の形態が前記実施の形態と異なる点
は、接合強度向上部として、平面視が円形の小孔29E
が多数個、正方形のランド28Eにマトリックス状に配
列された状態で開設されている点である。すなわち、円
形の接合強度向上小孔29Eは多数個が正方形のランド
28Eの全面に均等に配置されて、テープ本体21の表
面まで貫通するようにフルエッチング処理されている。
【0049】本実施の形態によれば、前記実施の形態に
加えて次のような作用および効果を得ることができる。
多数個の接合強度向上小孔29Eは正方形のランド28
Eの全面に散点状に均等に配置されており、かつ、深さ
Dが深いので、半田ボール33と正方形のランド28E
との接合強度を高めることができる。さらに、接合強度
向上小孔29Eはフルエッチング処理によってテープ本
体21の表面まで貫通させることができるため、深さの
ばらつきの発生を未然に回避することができ、エッチン
グ処理の寸法管理の厳格性を緩和することができる。
【0050】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0051】例えば、接合強度向上部の平面視の形状は
矩形や十字形および円形の小孔に形成するに限らず、波
形やT字形および多角形の小孔等々に形成してもよい。
また、接合強度向上部は溝や穴およびスリットに構成す
るに限らず、他の窪みや透孔に構成してもよい。
【0052】キャリアはキャリアテープに構成するに限
らず、剛性を有した配線基板に構成してもよい。
【0053】ペレットの電極パッドとインナリードとを
機械的かつ電気的に接続するためのバンプは、パッド側
に突設するに限らず、インナリード側に突設してもよ
い。さらに、ペレットの電極パッドとインナリードとは
バンプによって接続するに限らず、ワイヤによって電気
的に接続してもよい。
【0054】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるTBG
A・ICに適用した場合について説明したが、それに限
定されるものではなく、通常のBGA等を備えた半導体
装置全般に適用することができる。
【0055】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0056】接合強度向上部を形成したランドに半田ボ
ールを半田付けすることにより、半田ボールとランドと
の接合強度を向上させることができるため、半田ボール
がランドに対して剥離したり脱落したりするのを未然に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるTBGA・ICを
示しており、(a)は正面断面図、(b)は(a)のb
−b線に沿う拡大断面図である。
【図2】ペレットを示しており、(a)は平面図、
(b)は(a)のb−b線に沿う拡大断面図である。
【図3】キャリアテープを示しており、(a)は一部省
略平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う拡大側面断
面図である。
【図4】そのキャリアテープのランド部を示しており、
(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面
図である。
【図5】インナリードボンディング工程を示しており、
(a)はボンディング途中の正面断面図、(b)はボン
ディング後の拡大断面図である。
【図6】ポッティング工程を示しており、(a)はポッ
ティング途中の正面断面図、(b)はポッティング後の
正面断面図である。
【図7】TBGA・ICの実装状態を示しており、
(a)は正面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面
図である。
【図8】本発明の実施の形態2であるTBGA・ICに
使用されるキャリアテープのランドを示しており、
(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面
図である。
【図9】本発明の実施の形態3であるTBGA・ICに
使用されるキャリアテープのランドを示しており、
(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面
図である。
【図10】本発明の実施の形態4であるTBGA・IC
に使用されるキャリアテープのランドを示しており、
(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面
図である。
【図11】本発明の実施の形態4であるTBGA・IC
に使用されるキャリアテープのランドを示しており、
(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面
図である。
【図12】本発明の実施の形態5であるTBGA・IC
に使用されるキャリアテープのランドを示しており、
(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面
図である。
【符号の説明】
10…ペレット、11…サブストレート、12…第一主
面、13…電極パッド、14…パッシベーション膜、1
5…バンプ、20…キャリアテープ、21…テープ本
体、22…送り孔、23…ペレット収容孔、24…イン
ナリード、25…アウタリード、26…ソルダレジスト
膜、27…スルーホール、28…ランド、29…接合強
度向上溝(接合強度向上部)、30…スティフナ(保護
枠)、31…接着材層、32…樹脂封止体、33…半田
ボール、34…TBGA・IC(T−TFBGA・I
C、半導体装置)、40…ボンディングステーション、
41…ヒートブロック、42…ボンディング工具、50
…ポッティング装置、51…封止樹脂、52…シリン
ジ、60…プリント配線基板、61…本体、62…マウ
ントパッド、63…半田付け部、29A…矩形の接合強
度向上スリット、29B…十字形の接合強度向上スリッ
ト、29C…十字形の実体部を残す接合強度向上透孔、
28D…正方形のランド、29D…矩形の接合強度向上
スリット、28E…正方形のランド、29E…円形の接
合強度向上小孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金光 伸弥 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 萩原 靖久 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 木本 良輔 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアに敷設された複数本のインナリ
    ードに半導体ペレットが電気的に接続されており、前記
    複数本のインナリードのそれぞれに一連となったアウタ
    リードに形成された各ランドに半田ボールがそれぞれ機
    械的かつ電気的に接続されている半導体装置において、
    前記ランドの前記半田ボールの接続側主面に接合強度向
    上部が形成されており、前記半田ボールがこの接合強度
    向上部に投錨した状態になっていることを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 前記接合強度向上部が、前記ランドの前
    記半田ボールの接続側主面に形成された窪みまたは透孔
    によって構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記接合強度向上部が、前記ランドの前
    記半田ボールの接続側主面に形成された複数条の矩形形
    状の溝またはスリットによって構成されていることを特
    徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記接合強度向上部が、前記ランドの前
    記半田ボールの接続側主面に形成された十字形状の溝も
    しくはスリット、または、十字形状の実体部を残す窪み
    もしくは透孔によって構成されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記接合強度向上部が、前記ランドの前
    記半田ボールの接続側主面に形成された複数個の円形ま
    たは多角形の小穴または小孔によって構成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
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CN113113374A (zh) * 2021-04-08 2021-07-13 重庆群崴电子材料有限公司 一种封装用圆球及其封装结构

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