JP2002134460A - 洗浄処理装置 - Google Patents

洗浄処理装置

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JP2002134460A
JP2002134460A JP2000325641A JP2000325641A JP2002134460A JP 2002134460 A JP2002134460 A JP 2002134460A JP 2000325641 A JP2000325641 A JP 2000325641A JP 2000325641 A JP2000325641 A JP 2000325641A JP 2002134460 A JP2002134460 A JP 2002134460A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄液の駆動系への飛散による駆動系の動作
不良の発生を防止し、また、駆動系において発生するパ
ーティクルの被処理基板への飛散を防止して、洗浄処理
装置内を清浄に保持することを可能とした洗浄処理装置
を提供する。 【解決手段】 半導体ウエハW等の基板に洗浄処理を施
す洗浄処理装置、例えば、スクラブ洗浄ユニット(SC
R)21aは、ウエハWを略水平に保持して面内回転させる
保持手段であるスピンチャック71と、スピンチャック71
を囲繞するように設けられたカップ73と、スピンチャッ
ク71に保持された基板の上面を洗浄するブラシ76a・76b
等の洗浄手段と、ブラシ76a・76bを保持するブラシ保持
アーム77a・77bと、ブラシ保持アーム77a・77bをブラシ
76a・76bがスピンチャック71に保持されたウエハW上の
所定位置を移動するように駆動するアーム駆動機構79a
・79bとを具備する。カップ73の配設部(洗浄処理室8
2)とアーム駆動機構79a・79bの配設部(駆動機構配設
室82b)とを分離するように隔壁98を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハやL
CD基板等の基板に所定の洗浄処理を施す洗浄処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体デバイスの製造工程にお
いては、半導体ウエハ(ウエハ)の表裏両面、特に半導
体デバイスが形成されるウエハの表面の清浄度を高く維
持する必要があり、このため、種々の製造プロセスの前
後でウエハの表裏面の洗浄が行われている。特に、フォ
トリソグラフィ工程においては、ウエハの表裏面の洗浄
は不可欠であり、従来より、例えば、略水平に載置され
て面内回転するウエハの上面に洗浄液を供給しながら、
回転するブラシをウエハの上面に当接しつつウエハの中
心部と周縁部との間で往復移動させることで、ウエハの
上面に付着したパーティクル等の汚染物質を除去するス
クラブ洗浄が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来のスクラ
ブ洗浄にあっては、例えば、主にブラシの周囲で発生す
る洗浄液のミスト等が飛散して洗浄処理室を汚す問題が
あり、また、飛散した洗浄液がブラシを移動させる機
構、つまりブラシを保持したアームの駆動機構に付着し
て動作不良を起こさせる場合があった。逆に、駆動機構
等において発生するパーティクルが洗浄装置内において
拡散し、ウエハに付着してウエハの品質を低下させる問
題もあった。
【0004】さらに、近年、ウエハ等の被処理基板の大
面積化が進み、同時に被処理基板に形成されるデバイス
の微細化、高密度集積化が進んでおり、これに伴って被
処理基板1枚当たりの洗浄処理時間に長時間を要するよ
うになってきている。このため、被処理基板全体にわた
って均質で高品質な洗浄処理を行いつつ、洗浄処理時間
を短縮して、ランニングコストが低減される洗浄処理方
法ならびに洗浄処理装置が望まれている。
【0005】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、洗浄処理装置に使用される各
種の駆動系に飛散した洗浄液が付着することによる動作
不良の発生と駆動系からのパーティクルの基板へ向けて
の飛散を防止した洗浄処理装置を提供することを目的と
する。また、本発明は、被処理基板1枚当たりの洗浄処
理時間を短縮せしめる洗浄処理装置を提供することを目
的とする。さらに、洗浄液の飛散を防止して洗浄処理装
置内を清浄に保持する洗浄処理装置を提供することを目
的とする。さらにまた、本発明は洗浄液の供給形態に着
目して洗浄処理をより効果的に、かつ均質に行うことを
可能とした洗浄処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、第1発明として、基板に所定の洗浄処理を施す洗浄
処理装置であって、基板を略水平に保持して面内回転さ
せる保持手段と、前記保持手段を囲繞するように設けら
れたカップと、前記保持手段に保持された基板の上面を
洗浄する洗浄手段と、前記洗浄手段を保持した洗浄手段
保持アームと、前記洗浄手段保持アームを駆動するアー
ム駆動機構と、前記カップの配設部と前記アーム駆動機
構の配設部とを分離するように設けられた隔壁と、を具
備することを特徴とする洗浄処理装置、が提供される。
【0007】本発明によれば、第2発明として、基板に
所定の洗浄処理を施す洗浄処理装置であって、基板を略
水平に保持して面内回転させる保持手段と、前記保持手
段に保持された基板の上面に当接してスクラブ洗浄を行
うブラシと、前記ブラシをそれぞれ保持した複数のブラ
シ保持アームと、前記複数のブラシ保持アームをそれぞ
れ独立して直進駆動するアーム駆動機構と、を具備する
ことを特徴とする洗浄処理装置、が提供される。
【0008】本発明によれば、第3発明として、基板に
所定の洗浄処理を施す洗浄処理装置であって、基板を略
水平に保持して面内回転させる保持手段と、前記基板お
よび前記保持手段を囲繞するように配設されたカップ
と、前記保持手段に保持された基板の所定位置に所定の
処理液を供給する処理液供給機構と、前記保持手段に保
持された基板の上面に当接してスクラブ洗浄を行うブラ
シと、前記ブラシを保持するブラシ保持アームと、前記
ブラシ保持アームを駆動するアーム駆動機構と、を具備
し、前記保持手段に保持された基板に供給された洗浄液
のカップ外部の拡散が抑制されるように、前記カップに
内周上側から外周下側へ傾斜したテーパー部が上下2段
に形成されていることを特徴とする洗浄処理装置、が提
供される。
【0009】本発明によれば、第4発明として、基板に
所定の洗浄処理を施す洗浄処理装置であって、基板を略
水平に保持して面内回転させる保持手段と、前記基板お
よび前記保持手段を囲繞するように配設されたカップ
と、前記保持手段に保持された基板の上面に当接してス
クラブ洗浄を行うブラシと、前記ブラシを保持するブラ
シ保持アームと、前記ブラシ保持アームを駆動するアー
ム駆動機構と、前記保持手段に保持された基板の所定位
置に所定の処理液を供給する処理液供給機構と、洗浄処
理中に洗浄液が前記アーム駆動機構側へ飛散することを
抑制するために、前記ブラシの外側かつ前記アーム駆動
機構側に設けられたブラシカバーと、を具備することを
特徴とする洗浄処理装置、が提供される。
【0010】発明によれば、第5発明として、基板に所
定の洗浄処理を施す洗浄処理装置であって、基板を略水
平に保持して面内回転させる保持手段と、前記保持手段
に保持された基板の上面に当接してスクラブ洗浄を行う
ブラシと、前記ブラシを保持したブラシ保持アームと、
前記ブラシ保持アームを駆動するアーム駆動機構と、前
記保持手段に保持された基板の所定位置に所定の処理液
を吐出する第1、第2の2本の処理液吐出ノズルを有す
る処理液供給機構と、を具備し、前記第1の処理液吐出
ノズルからは前記保持手段に保持された基板の略中心に
向けて処理液が吐出され、前記第2の処理液吐出ノズル
からは前記保持手段に保持された基板の略中心よりも外
側の所定位置に処理液が吐出されることを特徴とする洗
浄処理装置、が提供される。
【0011】上述した第1発明の洗浄処理装置では、洗
浄処理を行う場であるカップの配設部と、アーム駆動機
構の配設部が隔壁によって分離されているので、カップ
内から飛散する洗浄液がアーム駆動機構へ付着し、アー
ム駆動機構に動作不良が生ずることが防止され、逆に、
アーム駆動機構から発生するパーティクルがカップの配
設部へ拡散して基板に付着し、基板の品質を低下させる
といった問題が解決される。
【0012】また、第2発明の洗浄処理装置では、ブラ
シを保持したアームが複数配設されていることから種々
の洗浄方法を採用することが可能である。例えば、複数
本のブラシを同時に使用することで洗浄速度を上げるこ
とが可能であり、また、配設するブラシの材質等を異な
ったものとして、洗浄処理の進行に合わせて適切なもの
を用いると、より高品質な洗浄処理を行うことが可能と
なる。
【0013】第3発明の洗浄処理装置では、基板を囲繞
するように設けられたカップに上下2段のテーパー部が
形成されて、スクラブ洗浄中に発生する洗浄液のミスト
等がカップ外に拡散し難い構造となっており、これによ
り洗浄処理装置内部を清浄に保持することが可能とな
り、また、洗浄処理装置内部が清浄に保持されること
で、基板に付着するパーティクルの量が低減され、基板
の品質が高く維持される。
【0014】第4発明の洗浄処理装置では、ブラシの外
側の所定位置にブラシの外周の一部の囲うようにブラシ
カバーが配設されていることから、基板に供給される洗
浄水が洗浄処理中に飛散した場合でも、ブラシカバーが
配設されている方向であるブラシ保持アームの基端側へ
の飛散は防止され、これによって、アーム駆動機構への
洗浄液の付着およびこの付着によるアーム駆動機構の動
作不良の発生の問題が解決される。
【0015】第5発明の洗浄処理装置では、洗浄液の吐
出位置が最適化されており、これにより、少ない洗浄液
量であっても均一な液膜を基板の上面に形成することが
できるようになり、洗浄処理におけるランニングコスト
が低減されるのみならず、洗浄処理を基板全体で均一に
行うことができるようになり、基板品質が向上する。な
お、これら第1から第4の発明に係る洗浄処理装置の特
徴は任意に組み合わせて用いることができ、これによっ
て洗浄処理された基板品質の向上、洗浄処理時間の短縮
やランニングコストの低減、洗浄処理装置内部の清浄性
の確保等の種々の効果を同時に得ることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について具体的に説明する。本実施形態
では、本発明の洗浄処理装置を、半導体ウエハ(ウエ
ハ)の搬入、洗浄、乾燥、搬出をバッチ式に一貫して行
うように構成された洗浄処理システムに用いられるスク
ラブ洗浄ユニット(SCR)に適用した場合について説
明することとする。
【0017】図1は洗浄処理システム1の概略構造を示
す平面図であり、図2はその側面図である。これら図1
および図2に示されるように、洗浄処理システム1は、
ウエハWに洗浄処理を施す洗浄処理部3と、洗浄処理部
3に対してウエハWを搬入出する搬入出部2から構成さ
れている。
【0018】洗浄処理システム1においては、搬入出部
2は、複数枚、例えば26枚のウエハWが所定の間隔で
水平に収容されているキャリアCを載置するための載置
台11が設けられたイン・アウトポート4と、キャリア
Cと洗浄処理部3との間でウエハの搬送を行うウエハ搬
送機構13が備えられたウエハ搬送部5とから構成され
ている。
【0019】イン・アウトポート4に配設された載置台
11上には、例えば、3個のキャリアCを水平面のY方
向に並べて所定位置に載置することができるようになっ
ている。また、イン・アウトポート4とウエハ搬送部5
との境界壁91において、キャリアCの載置場所に対応
する位置には窓部92が形成されており、窓部92のウ
エハ搬送部5側には窓部92をシャッター等により開閉
する窓部開閉機構12が設けられている。窓部92を開
口してキャリアCのウエハ搬入出口とウエハ搬送部5と
を連通させると、ウエハ搬送部5に配設されたウエハ搬
送機構13のキャリアCへのアクセスが可能となり、ウ
エハWの搬送を行うことができる状態となる。
【0020】ウエハ搬送部5には、キャリアCと洗浄処
理部3との間におけるウエハWの受け渡しを行うウエハ
搬送機構13が配設されている。ウエハ搬送機構13
は、X方向、Y方向、Z方向にそれぞれ移動可能であ
り、かつ、X−Y平面内(θ方向)で回転自在に構成さ
れている。こうして、ウエハ搬送機構13は、載置台1
1に載置された全てのキャリアCの任意の高さ位置にあ
るウエハWにアクセス可能であり、さらに、洗浄処理部
3に配設されたウエハ受渡ユニット(TRS)14aに
アクセス可能となっている。こうして、ウエハ搬送機構
13は、イン・アウトポート4側から洗浄処理部3側
へ、逆に洗浄処理部3側からイン・アウトポート4側へ
ウエハWを搬送する。
【0021】洗浄処理部3には、ウエハWの上下面を反
転させるウエハ反転ユニット(RVS)14bとウエハ
搬送部5との間で基板の受け渡しを行うためにウエハW
を一時的に載置するウエハ受渡ユニット(TRS)14
aとからなる受渡/反転部(RVS/TRS)14と、
洗浄処理後のウエハWを乾燥等する加熱/冷却部(HP
/COL)16が設けられている。また、ウエハWにス
クラブ洗浄を施すスクラブ洗浄ユニット(SCR)21
a〜21dが上下2段で各段に2台ずつの計4台配設さ
れている。さらに、これらのウエハ反転ユニット(RV
S)14b、ウエハ受渡ユニット(TRS)14a、ス
クラブ洗浄ユニット(SCR)21a〜21d、加熱/
冷却部(HP/COL)16の全てにアクセス可能に配
設され、これら各部または各ユニットとの間でウエハW
の受け渡しを行う主ウエハ搬送機構(PRA)15が配
設されている。
【0022】また、洗浄処理部3には、洗浄処理システ
ム1全体の動作・制御を行うための電装ユニット(E
B)18と機械制御ユニット(MB)19、スクラブ洗
浄ユニット(SCR)21a〜21dに送液する所定の
洗浄液を貯蔵する薬液貯蔵ユニット(CTB)17が配
設されている。さらに、洗浄処理部3の天井部には、ウ
エハWを取り扱う各ユニットおよび主ウエハ搬送機構
(PRA)15に、清浄な空気をダウンフローするため
のフィルターファンユニット(FFU)22が配設され
ている。なお、薬液貯蔵ユニット(CTB)17、電装
ユニット(EB)18、機械制御ユニット(MB)19
を洗浄処理部3の外側に設置することにより、また外部
に引き出すことにより、この面よりのメンテナンスも可
能にできる。
【0023】図3は受渡/反転部(RVS/TRS)1
4におけるウエハ反転ユニット(RVS)14bとウエ
ハ受渡ユニット(TRS)14aの配設状態を、X方向
に隣接する主ウエハ搬送機構(PRA)15および加熱
/冷却部(HP/COL)16とともに示した断面図で
ある。受渡/反転部(RVS/TRS)14において
は、下側にウエハ受渡ユニット(TRS)14aが2段
に積み重ねられ、ウエハ受渡ユニット(TRS)14a
上にウエハ反転ユニット(RVS)14bがさらに2段
積み重ねられて配設されている。
【0024】なお、フィルターファンユニット(FF
U)22からのダウンフローの一部は、ウエハ受渡ユニ
ット(TRS)14a内およびウエハ反転ユニット(R
VS)14b内に導かれた後にウエハ搬送部5に向けて
流出する構造となっており、これにより、ウエハ搬送部
5から洗浄処理部3へのパーティクル等の侵入が防止さ
れ、洗浄処理部3の清浄度が保持されるようになってい
る。
【0025】主ウエハ搬送機構(PRA)15は、Z方
向に延在し、垂直壁51a・51bおよびこれらの間の
側面開口部51cを有する筒状支持体51と、その内側
に筒状支持体51に沿ってZ方向に昇降自在に設けられ
たウエハ搬送体52とを有している。筒状支持体51は
モータ53の回転駆動力によって回転可能となってお
り、それに伴ってウエハ搬送体52も一体的に回転され
るようになっている。
【0026】ウエハ搬送体52は、搬送基台54と、搬
送基台54に沿って前後に移動可能な3本の主ウエハ搬
送アーム55・56・57とを備えており、主ウエハ搬
送アーム55〜57は、筒状支持体51の側面開口部5
1cを通過可能な大きさを有している。これら主ウエハ
搬送アーム55〜57は、搬送基台54内に内蔵された
モータおよびベルト機構によりそれぞれ独立して進退移
動することが可能となっている。ウエハ搬送体52は、
モータ58によってベルト59を駆動させることにより
昇降するようになっている。なお、符号60は駆動プー
リー、61は従動プーリーである。
【0027】図3に示すように、主ウエハ搬送機構(P
RA)15を挟んで、受渡/反転部(RVS/TRS)
14の反対側には加熱/冷却部(HP/COL)16が
設けられている。加熱/冷却部(HP/COL)16に
は、強制冷却を行う冷却ユニット(COL)16bが1
台配設され、その上に強制加熱/自然冷却を行うホット
プレートユニット(HP)16aが3台積み重ねられて
配設されている。
【0028】上述した洗浄処理システム1においては、
載置台11に載置されたキャリアC内のウエハWは、ウ
エハ搬送機構13によって一方のウエハ受渡ユニット
(TRS)14aに搬送される。主ウエハ搬送機構(P
RA)15における主ウエハ搬送アーム55〜57のい
ずれかがウエハ受渡ユニット(TRS)14aからウエ
ハWを受け取るが、このときウエハWは表面(半導体デ
バイスを形成する面をいうものとする)が上面(ウエハ
Wを水平に保持した場合に上側となっている面をいうも
のとする)となっているので、例えば、表面の洗浄処理
から開始する場合には、まず、ウエハWをスクラブ洗浄
ユニット(SCR)21a〜21dのいずれかへ搬送
し、スクラブ洗浄処理を行う。
【0029】表面のスクラブ洗浄処理が終了したウエハ
Wは、必要に応じてホットプレートユニット(HP)1
6aのいずれかへ搬送されて乾燥処理され、また、必要
に応じて冷却ユニット(COL)16bで冷却された後
に主ウエハ搬送アーム55〜57のいずれかを用いてウ
エハ反転ユニット(RVS)14bの一方へ搬送され
る。ウエハ反転ユニット(RVS)14bにおいては、
裏面(半導体デバイスを形成しない面をいう)が上面と
なるようにウエハWを180°反転させ、その後にウエ
ハWは主ウエハ搬送アーム55〜57のいずれかによっ
てスクラブ洗浄ユニット(SCR)21a〜21dのい
ずれかへ搬送され、裏面のスクラブ洗浄処理が行われ
る。
【0030】裏面のスクラブ洗浄処理が終了したウエハ
Wは、必要に応じてホットプレートユニット(HP)1
6aのいずれかへ搬送されて乾燥処理等された後に、主
ウエハ搬送アーム55〜57のいずれかを用いてウエハ
反転ユニット(RVS)14bの一方へ搬送され、裏面
が上面となっていたウエハWは表面が上面となるように
反転処理される。こうして表面が上面となったウエハW
は、主ウエハ搬送アーム55〜57のいずれかによって
ウエハ反転ユニット(RVS)14bからウエハ受渡ユ
ニット(TRS)14aの一方へ搬送された後、ウエハ
搬送機構13によってキャリアC内の所定位置に搬送さ
れ、キャリアC内に収容される。
【0031】次に、上述した洗浄処理システム1に用い
られるスクラブ洗浄ユニット(SCR)21a〜21d
について、より詳細に説明する。例えば、ウエハ搬送部
5側に配置されているスクラブ洗浄ユニット(SCR)
21bと同段隣に配設されているスクラブ洗浄ユニット
(SCR)21aとは、主ウエハ搬送機構(PRA)1
5の主ウエハ搬送アーム55〜57が挿入退出可能なよ
うに、これらの境界壁97aについて対称な構造となっ
ている。
【0032】つまり、後に詳細に図4を参照しながら説
明するように、スクラブ洗浄ユニット(SCR)21a
においてはスピンチャック71にウエハWが保持される
が、このウエハWを略水平に保持し、また、主ウエハ搬
送アーム55〜57との間でウエハWの受け渡しを行う
スピンチャック71は、全てのスクラブ洗浄ユニット
(SCR)21a〜21dにおいて主ウエハ搬送機構
(PRA)15に近接した位置に設けられている。
【0033】そして、スピンチャック71上に保持され
たウエハWの上面にブラシ76a・76bが当接するよ
うに駆動されるブラシ保持アーム77a・77bの待避
位置は、スピンチャック71の配設位置を確定した後に
定められ、例えば、主ウエハ搬送機構(PRA)15か
ら離れた位置に設けられる。こうして、スクラブ洗浄ユ
ニット(SCR)21a・21bはその境界である壁面
97aについて互いに対称な構造を有し、同様に、スク
ラブ洗浄ユニット(SCR)21c・21dはその境界
である壁面97bについて互いに対称な構造を有する
(図1参照)。
【0034】なお、上段に設けられたスクラブ洗浄ユニ
ット(SCR)21c・21dには、直上に設けられた
フィルターファンユニット(FFU)22から直接に清
浄な空気を取り込むことができるため、その内部のクリ
ーン度を高く保つことが可能であるが、下段に設けられ
たスクラブ洗浄ユニット(SCR)21a・21bに
は、スクラブ洗浄ユニット(SCR)21a〜21dの
壁面を利用して配管を設ける等してフィルターファンユ
ニット(FFU)22から内部に清浄な空気を引き込む
必要がある。
【0035】従って、通常、下段に設けられたスクラブ
洗浄ユニット(SCR)21a・21bのクリーン度は
上段に設けられたスクラブ洗浄ユニット(SCR)21
c・21dほどは高くはならないと考えられる。そこ
で、洗浄処理システム1においては、より清浄度の高い
環境での処理が好ましいウエハWの表面の洗浄を上段に
設けられたスクラブ洗浄ユニット(SCR)21c・2
1dで行い、下段に設けられたスクラブ洗浄ユニット
(SCR)21a・21bを用いてウエハWの裏面の洗
浄を行うように、用途を区別して用いることが好まし
い。
【0036】このように、スクラブ洗浄ユニット(SC
R)21a〜21dを表面洗浄用と裏面洗浄用とに分け
た場合に、裏面洗浄用のスクラブ洗浄ユニット(SC
R)21a・21bにおいては、ウエハWをスピンチャ
ック71上に水平に保持した場合には表面が下面(ウエ
ハWを水平に保持した場合に下側となっている面をいう
ものとする)となっているので、ウエハWの表面にスピ
ンチャック71に保持された場合の痕跡が残らないよう
に、スピンチャック71としては、機械的にウエハWの
周縁部を保持する機構を有するものを用いることが好ま
しい。一方、表面洗浄用のスクラブ洗浄ユニット(SC
R)21c・21dにおいては、ウエハWをスピンチャ
ック71上に略水平に保持した場合には裏面が下面とな
っているので、例えば、スピンチャック71として真空
吸着によりウエハWを保持する機構を有するものを用い
ることができる。
【0037】上述したように、スクラブ洗浄ユニット
(SCR)21a〜・21dを、ウエハWの裏面洗浄用
と表面洗浄用とに分けて用いた場合には、スピンチャッ
ク71の構造は異なっても、その他の部品構成等は同じ
であることから、以下、裏面洗浄用のスクラブ洗浄ユニ
ット(SCR)21aを例としてその構造について説明
する。
【0038】図4はスクラブ洗浄ユニット(SCR)2
1aの概略構造を示す平面図、図5は図4においてY方
向から見た断面図、図6は図4においてX方向から見た
断面図である。スクラブ洗浄ユニット(SCR)21a
の各部材はシンク68内に配設され、シンク68の主ウ
エハ搬送機構(PRA)15との境界部分には開閉窓6
9が配設されており、開閉窓69を通して主ウエハ搬送
アーム55〜57が進退出する。このため、ウエハWを
保持するスピンチャック71は、主ウエハ搬送機構(P
RA)15に近い位置に配設されている。
【0039】スピンチャック71は、チャックプレート
71aとチャックプレート71aを支持する枢軸71
b、枢軸71bを回転させる回転駆動機構71c、チャ
ックプレート71aにおいてウエハWの脱着を行う脱着
機構71dから構成されている。また、チャックプレー
ト71aの表面には、例えば、図示しない支持ピン71
eが複数(図4において6箇所)配設されており、この
ウエハWはこの支持ピン71eの頂点に接して載置され
る。
【0040】チャックプレート71aの周縁の3箇所に
は、ウエハWの脱着機構71dが配設されている。ここ
で、図5の左側には脱着機構71dがウエハWを保持し
た状態が示されており、図5の右側には脱着機構71d
がウエハWを保持していない状態が示されている。昇降
機構72により昇降自在な1枚の連結テーブル72a上
には脱着機構71dの配設位置に対応する3箇所に当接
治具72bが配設されており、昇降機構72を上昇させ
ると3箇所に配設された当接治具72bは、同時に脱着
機構71dの内周端をそれぞれチャックプレート71a
の裏面に押し付け、これにより、脱着機構71dの外周
端が外側下方へ傾いてウエハWの保持状態が解除される
ようになっている。反対に昇降機構72を降下させ、当
接治具72bが脱着機構71dから離隔すると、脱着機
構71dの外周端は内側上方に傾いて、自然にウエハW
が脱着機構71dに保持される。
【0041】枢軸71bとチャックプレート71aとの
接合部分の構造をより詳細に図7の断面図に示す。枢軸
71b内には窒素ガス等の乾燥ガスをウエハW側に向か
って供給するガス供給孔41が形成されており、このガ
ス供給孔41と連通するように、チャックプレート71
aの中央部には孔部42が形成されている。この孔部4
2の上方には円錐部材43がその頂点が下向きとなって
配設されており、図7においては、円錐部材43は脚部
44に支持されたプレート45の下面に配設されてい
る。ただし、これら円錐部材43と脚部44とプレート
45は一体的に形成されていてもよい。なお、プレート
45の上面がウエハWの下面と接触しないように脚部4
4の長さが調整されている。
【0042】このようなガス供給孔41の下方からウエ
ハW側へ噴射された乾燥ガスは、円錐部材43とプレー
ト45によって直接にウエハWにあたることなく、円錐
部材43によって半径方向に分散され、脚部44の間を
抜けてウエハWの下面とチャックプレート71aの上面
との間をウエハWの外周側に向けて拡散し、半径方向に
噴出される。こうしてウエハWの下面から半径方向に噴
出される乾燥ガスによって、ウエハWの下面とチャック
プレート71aの上面との間にミスト状となった洗浄液
が侵入して付着することを確実に防止することができ、
ウエハWの下面の汚染を防止することができる。
【0043】チャックプレート71aの周囲を囲繞する
ように配設されたカップ73は、昇降機構74により昇
降自在となっている。図5では下段位置および上段位置
が同時に示され、図6では上段位置のみが示されてお
り、ウエハWの搬入出時にはカップ73は下段位置に保
持され、洗浄処理中は上段位置に保持される。カップ7
3には、内周上側から外周下側に傾斜したテーパー部7
3a(下段)・73b(上段)が上下2段に形成されて
おり、洗浄処理中は、ウエハWを回転することによって
ウエハWから外周に向けて飛散する洗浄液が下段のテー
パー部73aにあたった後に下方に導かれる高さ位置に
カップ73は固定される。
【0044】このように、主に下段のテーパー部73a
によって洗浄処理中に発生したミスト化した洗浄液が外
部に向けて拡散することが防止されるが、カップ73で
はテーパー部73aの上部にテーパー部73bを設ける
ことにより、このようなミスト化した洗浄液のカップ7
3外部への飛散がさらに抑制され、また、カップ73の
垂直壁(Z方向に平行な壁部)または下段のテーパー部
73aに衝突した洗浄液の跳ね返りがカップ73外へ飛
散することが防止される構造となっている。
【0045】こうして洗浄液のカップ73外への飛散が
防止されることで、スクラブ洗浄ユニット(SCR)2
1a内が清浄に保持されると、ウエハWへの汚染も起こ
り難くなり、ウエハWを高品質なものとすることが可能
となる。なお、カップ73の内周側底部にはドレイン7
5が形成されており、カップ73内の排気および洗浄液
の排出が行われるようになっている。
【0046】カップ73の外側の所定位置には、2本の
リンスノズル86a・86bが配設されており、それぞ
れウエハWの所定位置に洗浄液またはリンス液を供給し
てウエハW上に液膜を形成することができるようになっ
ている。ここで、ウエハW上に形成される液膜が均一で
あると、ウエハW全体にわたって均質な洗浄処理を行う
ことが可能となる。
【0047】そこで、スクラブ洗浄ユニット(SCR)
21aでは、リンスノズル86aからはウエハWの略中
心に向けて洗浄液またはリンス液を吐出し、一方のリン
スノズル86bからは、ウエハWの略中心よりも外側の
位置に向けて洗浄液またはリンス液を吐出して液膜を形
成する。このとき、リンスノズル86bからは、ウエハ
の半径Rを中心から外周に向かってR:R=2:1
(図4参照)に分割する点に向けて洗浄液またはリンス
液を吐出すると、少ない吐出量でより均一な液膜をウエ
ハW上に形成することが可能となる。
【0048】こうして、均一な液膜が形成された場合に
は、後述するブラシ76a・76bを用いたスクラブ洗
浄時に、ウエハW全体にわたって均一な洗浄処理を行う
ことが可能となり、また、スクラブ洗浄終了後スピン乾
燥前に行うリンス処理においても、ウエハW全体にわた
って均一なリンス処理を行うことが可能となる。このよ
うに洗浄液またはリンス液を適切な位置に吐出すること
で、ウエハWの品質が高められる。また、洗浄液または
リンス液が効率的に使用されるので、その消費量を低減
してランニングコストを低減することが可能となる。
【0049】なお、図4に示すように、リンスノズル8
6a・86bから吐出される洗浄液の吐出方向が略平行
となるようにリンスノズル86a・86bを配設する
と、均一な液膜が形成し易く、好ましいが、洗浄液また
はリンス液がウエハWの所定位置に吐出され、均一な液
膜がウエハW上に形成される限りにおいて、吐出方向が
ずれていても構わない。
【0050】また、ブラシ76a・76bをウエハWに
当接させながらウエハW上を横断するようにX方向にス
キャンさせたときに、リンスノズル86aから連続的に
洗浄液を吐出すると、ブラシ76a・76bがウエハW
の中心部を通過する際に、洗浄液が直接にブラシ76a
・76bに衝突して周囲に拡散することが予想される。
このため、例えば、ブラシ76a・76bのスキャンを
優先させてブラシ76a・76bの動きに合わせて直接
には洗浄液があたらないように、洗浄液の吐出のタイミ
ングを制御することが好ましい。
【0051】スクラブ洗浄ユニット(SCR)21aに
は、ウエハWの上面に当接してスクラブ洗浄を行う2本
のブラシ76a・76bが配設されている。ブラシ76
a・76bにおいて実際にウエハWと当接する部分の材
質は、刷毛状のもの、パフ(スポンジ)状のもの等を用
いることができ、特に限定されるものではない。ブラシ
76a・76bは、それぞれブラシ保持アーム77a・
77bの先端部分において、ブラシ保持アーム77a・
77bを駆動させたときにブラシ76a・76bがウエ
ハWの中心を横切る位置において保持されている。
【0052】また、図6に示すように、ブラシ76a
は、ブラシ保持アーム77aに配設された、例えば、モ
ータ35aの回転をベルト35bを用いて回転軸78a
へ伝達する回転駆動機構35により、Z方向に平行な回
転軸78a回りに回転自在に構成されている。このよう
な回転駆動機構35はブラシ76bについても同様に設
けられる。なお、ブラシ76a・76bの回転駆動機構
は、モータの回転軸がブラシ76aの回転軸78aと一
致するように、ベルトを用いずにダイレクトに駆動する
ものを用いることもできる。
【0053】図4では、2本のブラシ保持アーム77a
・77bがカップ73外の待避位置にある状態が示され
ており、ブラシ76a・76bは待避位置において、ブ
ラシバス67上に位置し、ブラシバス67にブラシ76
a・76bから垂れ落ちる洗浄液が捕集される。また、
この待避位置において後述するブラシカバー洗浄機構を
用いてブラシカバー31a・31bの洗浄を行った際に
は、ブラシバス67に処理後の洗浄液が捕集される。
【0054】ブラシ保持アーム77a・77bの先端に
は、ブラシ76a・76bに所定の洗浄液を供給する洗
浄液供給ノズル(図示せず)が設けられており、ブラシ
76a・76bを用いたスクラブ洗浄中には、前述した
リンスノズル86a・86bからウエハWへの洗浄液の
供給以外に、洗浄液供給ノズルからもブラシ76a・7
6bへ所定量の洗浄液が供給できるようになっている。
【0055】ブラシ76a・76bの外側であってブラ
シ保持アーム77a・77bの基端側(後述するアーム
駆動機構79a・79bとの連結側をいう)には、洗浄
処理中に洗浄液がブラシ保持アーム77a・77bの基
端側へ飛散し難いように、ブラシの外周の一部の囲うよ
うにしてブラシカバー31a・31bがそれぞれ設けら
れている。このブラシカバー31a・31bはまた、リ
ンスノズル86a・86bから吐出される洗浄液が直接
に触れない位置において、ブラシ76a・76bの外周
の一部を覆うように配設することが好ましい。これは、
洗浄液が直接にブラシカバー31a・31bに触れる場
合には、洗浄液が飛散してウエハWに均一な液膜を形成
することができなくなるためである。
【0056】図6に示されるように、ブラシカバー31
aは、スピンチャック71に保持されたウエハWの中心
とカップ73の上端、つまり上段のテーパー部73bの
上端とを結ぶ線Lよりも低い位置にブラシカバー31a
の下端が位置するように配設される。この場合、ブラシ
76aとウエハWの接触面近傍やブラシ76aの外周等
からブラシ保持アーム77aの基端側へ向かって飛散す
る洗浄液は、ブラシカバー31aに遮られて、カップ7
3のテーパー部73bの上端から外部へ飛散することが
防止され、スクラブ洗浄ユニット(SCR)21a内を
清浄に保持することが可能となる。また、洗浄液が後述
する隔壁98に設けられた窓部98aへ向かって飛散
し、窓部98aから駆動機構配設室82bへ侵入するこ
とが防止されることから、アーム駆動機構79a・79
bに洗浄液が付着してアーム駆動機構79a・79bに
動作不良が発生する等の事態を回避することが可能とな
る。
【0057】このようなブラシカバー31a・31b
は、断面略弧状等の形状とすることが好ましい。この場
合にはブラシカバー31a・31bに衝突する洗浄液が
より小さなミスト等に分かれて跳ね返り、カップ73内
外へ飛散するといったことが起こり難くなる。
【0058】また、ブラシカバー31a・31bの表面
に所定の洗浄液を供給するブラシカバー洗浄機構を設け
ることも好ましい。ブラシ76a・76bを用いた洗浄
処理時に、ブラシカバー31a・31bの表面に所定の
洗浄液が流れるようにすると、ブラシカバー31a・3
1bに衝突する洗浄液がブラシカバー洗浄機構によって
供給される洗浄液と混ざりあって下方に導かれ、これに
よりミストの発生が抑制される。一方、ブラシ76a・
76bをブラシバス67上に待機させているときにブラ
シカバー31a・31bの表面に洗浄液を流すことで、
ブラシカバー31a・31bを洗浄し、清浄に保持する
ことができる。
【0059】図4または図6に示されるように、ブラシ
保持アーム77aの基端部はアーム駆動機構79aと連
結され、アーム駆動機構79aによりガイド81aに沿
ってX方向に平行にスライド自在となっており、また、
ブラシ保持アーム77bの基端部はアーム駆動機構79
bと連結され、アーム駆動機構79bによりガイド81
bに沿ってX方向に平行にスライド自在となっている。
このように、複数のブラシ保持アーム77a・77bを
設けた場合であっても、その駆動方向が同じX方向であ
って水平移動する形態としていることから、ブラシ保持
アーム77a・77bの駆動を独立して容易に行うこと
が可能であり、また、1箇所にまとめて配設してスクラ
ブ洗浄ユニット(SCR)21aの省スペース化を図る
ことができる。
【0060】また、これらのアーム駆動機構79a・7
9bはブラシ保持アーム77a・77bをZ方向に移動
させる昇降機構をも兼ね備えており、この昇降機構によ
りブラシ76a・76bの高さ調節を行うことができる
ようになっている。なお、ブラシ76a・76bが配設
されているブラシ保持アーム77a・77bの先端部分
にブラシ76a・76bをZ方向に昇降させる機構を設
けることも可能である。
【0061】スクラブ洗浄ユニット(SCR)21aに
おいては、例えば、スピンチャック71を回転させた状
態で、カップ73の外側近傍に配設されたリンスノズル
86a・86bからウエハWの表面の所定位置に洗浄液
を供給してウエハW上に均一な液膜を形成しつつ、2本
のブラシ保持アーム77a・77bを同時に駆動してブ
ラシ76a・76bをウエハWの異なる位置に当接させ
ながらX方向にスキャンさせて洗浄処理を行うことがで
きる。この場合には、1枚のウエハWの洗浄処理時間を
短縮することが可能となる。
【0062】また、例えば、ブラシ76a・76bのウ
エハWと当接する部分の材質を異なるものとして、一方
を粗洗浄用、他方を仕上げ用として用いて、より精密な
洗浄を行うこともできる。さらに、一方のブラシを他方
のブラシが故障等やブラシの摩耗等により使用に不適と
なった場合に対処するための予備ブラシとして用いるこ
とも可能である。
【0063】図4または図6に示すように、シンク68
は隔壁98によって、カップ73が配設された洗浄処理
室82aと、ブラシ保持アーム77a・77bのアーム
駆動機構79a・79bが配設された駆動機構配設室8
2bとに仕切られており、ブラシ保持アーム77a・7
7bは、この隔壁98に設けられた窓部98a(図6)
を通してその先端側が洗浄処理室82aに位置するよう
に配設されている。この窓部98aは、ブラシ保持アー
ム77a・77bのZ方向での昇降とX方向でのスキャ
ンに支障がないようにZ方向に所定の開口幅を有し、X
方向に延在して設けられている。
【0064】このようにシンク68内を洗浄処理室82
aと駆動機構配設室82bとに分離することにより、ア
ーム駆動機構79a・79bで発生することが予想され
るパーティクル等が洗浄処理室82a側へ飛散して、ウ
エハWに付着することを回避することができるようにな
り、ウエハWの品質を高く維持することが可能となる。
また、カップ73外へ飛散する洗浄液があった場合に、
このような洗浄液がアーム駆動機構79a・79bに付
着して、アーム駆動機構79a・79bに動作障害を生
じさせるといった問題が回避される。前述したように、
ブラシカバー31a・31bを配設することにより、窓
部98aに向かって洗浄液が飛散し難い構造となってい
るので、隔壁98の配設とブラシカバー31a・31b
の配設によって、よりアーム駆動機構79a・79bに
洗浄液が付着し難い構造となっている。
【0065】さて、スクラブ洗浄ユニット(SCR)2
1aには、ブラシ76a・76bを用いたスクラブ洗浄
の他に、高速ジェット洗浄水または超音波を印加した洗
浄水による洗浄処理を行うための洗浄液吐出ノズル83
が配設されている。この洗浄液吐出ノズル83は、ガイ
ド81aに沿ってアーム駆動機構79cによりX方向に
スキャン可能であり、かつ、Z方向に昇降可能であるノ
ズル保持アーム84の先端に取り付けられている。ま
た、洗浄液吐出ノズル83は高さ/方向調節機構85に
より、Z方向高さおよびリンス液の吐出角度を変えるこ
とが可能となっている。このように、スクラブ洗浄ユニ
ット(SCR)21aには、異なる洗浄手段が配設され
ているので、ウエハWの種類に応じていずれか一方のみ
を用いた洗浄処理を行ってもよく、また、両方の洗浄手
段を前後して用いる洗浄処理や、両方の洗浄手段を同時
に用いた洗浄処理を行うことも可能である。
【0066】なお、アーム駆動機構79cは駆動機構配
設室82bに配設され、ノズル保持アーム84は、ブラ
シ保持アーム77a・77bと同様に隔壁98に設けら
れた窓部98aを通してその先端側が洗浄処理室82a
に位置するように設けられている。こうして、アーム駆
動機構79cで発生するパーティクルが洗浄処理室82
aに飛散することが防止され、一方、カップ73から洗
浄液が駆動機構配設室82bに飛散してアーム駆動機構
79cに付着し、アーム駆動機構79cの動作不良を生
じさせるといった問題が回避される。
【0067】また、アーム駆動機構79a〜79cは、
いずれもアームをX方向へのスライドさせるという同様
の駆動形態を有しているがために、上述したようにアー
ム駆動機構79a〜79cを駆動機構配設室82bとい
う1箇所にまとめて配設することが可能となったもので
あり、これにより、ブラシ保持アーム77a・77bと
ノズル保持アーム84の独立駆動性と洗浄処理室82a
の清浄性を確保しつつ、配設空間を省スペース化するこ
とが可能となっている。
【0068】次に、上述した裏面洗浄用のスクラブ洗浄
ユニット(SCR)21aを用いたスクラブ洗浄の処理
工程について説明する。キャリアCからウエハ搬送機構
13を用いて取り出され、ウエハ受渡ユニット(TR
S)14aを経て、主ウエハ搬送アーム55〜57のい
ずれかに保持されたウエハWは、表面が上面の状態で表
面洗浄用のスクラブ洗浄ユニット(SCR)21c・2
1dのいずれか一方に搬送されて、スクラブ洗浄処理が
施される。このスクラブ洗浄ユニット(SCR)21c
・21dにおける処理工程は、後述するスクラブ洗浄ユ
ニット(SCR)21aにおける処理工程と同様である
ので、ここではウエハWの流れの説明に止めるものとす
る。
【0069】表面の洗浄が終了したウエハWは、主ウエ
ハ搬送アーム55〜57のいずれかを用いて3台のうち
のいずれかのホットプレートユニット(HP)16a内
に搬送されて乾燥され、必要に応じて、主ウエハ搬送ア
ーム55〜57のいずれかにより冷却ユニット(CO
L)16bに搬送されて冷却され、再び主ウエハ搬送ア
ーム55〜57のいずれかに戻された後に、ウエハ反転
ユニット(RVS)14bの一方に搬送される。
【0070】ウエハ反転ユニット(RVS)14bで裏
面が上面となるように反転処理され、主ウエハ搬送アー
ム55〜57のいずれかに戻されたウエハWは、スクラ
ブ洗浄ユニット(SCR)21a(またはスクラブ洗浄
ユニット(SCR)21b)内へ搬送される。このウエ
ハWの搬送は、カップ73が下段位置に保持された状態
で開閉窓69を開き、主ウエハ搬送アーム55をスピン
チャック71の位置まで挿入してスピンチャック71上
にウエハWを載置し、主ウエハ搬送アーム55をスクラ
ブ洗浄ユニット(SCR)21a内から退出させて開閉
窓69を閉じることで行われ、ウエハWは、脱着機構7
1dによりチャックプレート71a上に固定される。
【0071】次に、ブラシ76a・76bの両方を用い
てスクラブ洗浄を行うとすると、まずブラシ保持アーム
77a・77bの両方をブラシ76a・76bがウエハ
W上に位置するようにX方向にスライド移動させ、ま
た、カップ73を所定位置まで上昇させて保持する。続
いてスピンチャック71を回転させてウエハWが面内回
転している状態とし、洗浄液をリンスノズル86a・8
6bからウエハWに供給してウエハW上に液膜を形成し
た後に、引き続きリンスノズル86a・86bからウエ
ハWに洗浄液を供給しつつ、また、ブラシ保持アーム7
7a・77bに配設された洗浄液供給ノズルからブラシ
76a・76bに所定の洗浄液を供給しつつ、ブラシ7
6a・76bを回転させながらウエハWに当接させ、所
定速度でブラシ保持アーム77a・77bをX方向にス
キャンさせる。
【0072】こうしてスクラブ洗浄が行われるが、この
ときガス供給孔41からウエハWの下面中央部に向けて
窒素ガス等を噴射し、噴射された窒素ガス等がウエハW
の下面とチャックプレート71aの上面との間をウエハ
Wの周縁方向へ拡散して流れ出すようにすることで、ウ
エハWの下面やチャックプレート71aの上面にミスト
が付着することを有効に防止することができる。このよ
うな窒素ガス等の噴射は、後述するスピン乾燥が終了す
るまで継続的に行うことが好ましい。
【0073】なお、このようなスクラブ洗浄において
は、ウエハWの中心部では回転の線速度が小さく、周縁
部で線速度が大きくなっているので、ブラシ保持アーム
77a・77bをX方向にスキャンさせる際には、ウエ
ハWの中心部でスキャン速度を速くし、一方、ウエハW
の周縁部でスキャン速度を遅くすると、ウエハWの一定
面積にブラシ76a・76bが当接している時間を同等
として、ウエハWの全面にわたって均一な洗浄処理を行
うことができる。
【0074】ブラシ76a・76bを用いたスクラブ洗
浄の終了後には、ブラシ76a・76bがブラシバス6
7上に位置するようにカップ73から待避させ、代わり
に、ノズル保持アーム84をカップ内に移動させて、回
転するウエハWの上面に向かって洗浄液吐出ノズル83
から高速ジェット洗浄水または超音波を印加した洗浄水
を吐出させながら、ノズル保持アーム54をX方向にス
キャンする洗浄処理を行う。ただし、必ずしもブラシ7
6a・76bを用いたスクラブ洗浄と洗浄液吐出ノズル
83を用いた洗浄の両方を行う必要はない。
【0075】一方で、前述したブラシ76a・76bを
用いたスクラブ洗浄と同時に洗浄液吐出ノズル83を用
いた洗浄を行っても構わない。この場合、図4における
ウエハWのX方向右側半分の範囲でブラシ76a・76
bを往復運動させ、ウエハWの左側半分の範囲で洗浄液
吐出ノズル83を往復運動させればよい。
【0076】このような洗浄処理が終了した後には、ノ
ズル保持アーム84をカップ73外に待避させ、ウエハ
Wを所定の高速回転数で回転させることにより、ウエハ
Wに付着した洗浄液を振り切るスピン乾燥を行う。な
お、スピン乾燥の前にリンスノズル86a・86bから
所定のリンス液を回転するウエハWの表面に供給して、
ウエハWのリンス処理を行い、洗浄液の残渣を除去する
ことが好ましい。
【0077】スピン乾燥後にはカップ73を降下させ、
また、スピンチャック71の脱着機構71dによるウエ
ハWの保持状態を当接治具72bを上昇させることで解
除する。そして開閉窓69を開いて、主ウエハ搬送アー
ム55〜57のいずれかを挿入し、ウエハWを主ウエハ
搬送アーム55〜57のいずれかに受け渡す。こうして
裏面洗浄用のスクラブ洗浄ユニット(SCR)21aか
ら搬出されたウエハWは、3台のうちのいずれかのホッ
トプレートユニット(HP)16a内に搬送されて加熱
乾燥され、必要に応じて冷却ユニット(COL)16b
に搬送されて冷却され、再び主ウエハ搬送アーム55〜
57のいずれか戻された後に、ウエハ反転ユニット(R
VS)14bの一方に搬送される。
【0078】ウエハ反転ユニット(RVS)14bにお
いてウエハWの上下面を反転させ、ウエハWはその表面
が上面となった状態で主ウエハ搬送アーム55〜57の
いずれかに戻される。続いて、ウエハWはウエハ受渡ユ
ニット(TRS)14aの一方へ搬送され、さらにウエ
ハ受渡ユニット(TRS)14a内からウエハ保持アー
ム13aによってウエハ搬送部5内へ搬送された後、キ
ャリアC内の所定位置に搬入される。
【0079】以上、本発明の洗浄処理装置を用いた洗浄
処理システムについて説明してきたが、本発明は上述し
た実施形態に限定されるものではない。例えば、ウエハ
Wに当接するブラシとしては回転機構を有さないものを
用いることもできる。また、リンスノズルやブラシの配
設数も上記形態に限定されるものではない。さらに、シ
ンク68を隔壁98により洗浄処理室82aと駆動機構
配設室82bとに分離したが、洗浄処理室82aを形成
するシンクと駆動機構配設室82bを形成するシンクと
を窓部98や開口部が形成されるように結合してスクラ
ブ洗浄ユニット(SCR)21a〜21dを構成するこ
とも可能である。
【0080】さらにまた、本発明の洗浄処理装置は、半
導体ウエハのスクラブ洗浄のみならず、LCD基板等の
他の基板のスクラブ洗浄にも用いることができ、リンス
ノズル86a・86bからウエハWの所定位置に所定の
洗浄液を吐出する方法や、隔壁98と窓部98aを用い
て洗浄処理室82aと駆動機構配設室82bとを隔離す
る形態は、半導体ウエハやLCD基板のその他の液処
理、例えば、現像処理におけるリンス処理に用いること
も可能である。
【0081】
【発明の効果】上述の通り、本発明の洗浄処理装置(ス
クラブ洗浄ユニット)によれば、ブラシ76a・76b
の外側の所定位置にブラシ76a・76bの外周の一部
を囲うようにブラシカバー31a・31bが配設されて
いることから、ウエハWに供給される洗浄水が洗浄処理
中に飛散した場合でも、ブラシカバー31a・31bが
配設されている方向であるブラシ保持アーム77a・7
7bの基端側への飛散が防止され、これによってアーム
駆動機構79a・79bへの洗浄液の付着およびこの付
着によるアーム駆動機構79a・79bの動作不良が起
こり難くなるという効果が得られる。
【0082】また、複数のブラシ保持アーム77a・7
7bが配設されていることから洗浄処理時間の短縮を目
的とした洗浄やより精密な洗浄等、目的に適した洗浄方
法を採用することが可能となる。さらに、ノズル保持ア
ーム84とブラシ保持アーム77a・77bのアーム駆
動機構79a〜79cの形態を直進駆動を行うスライド
機構に統一することにより、アーム駆動機構79a〜7
9cをまとめて1箇所に配設することが可能であり、ス
クラブ洗浄ユニット(SCR)21aが省スペース化さ
れる効果が得られる。
【0083】さらにまた、洗浄処理室82aと駆動機構
配設室82bが隔壁98によって分離されているので、
カップ73内から飛散する洗浄液がアーム駆動機構79
a〜79cに付着し、アーム駆動機構79a〜79cに
動作不良が生ずることが防止され、逆に、アーム駆動機
構79a〜79cから発生するパーティクルが洗浄処理
室82aに拡散して基板に付着し、基板の品質を低下さ
せるといった問題が解決される。
【0084】加えて、リンスノズル86a・86bを用
いた洗浄液の吐出位置が最適化されていることから、こ
れにより少ない洗浄液量であっても均一な液膜をウエハ
Wの上面に形成することができるようになり、洗浄処理
におけるランニングコストが低減されるのみならず、洗
浄処理をウエハW全体で均一に行うことができるように
なり、ウエハWの品質が向上するという効果も得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄処理システムの一実施形態を示す
平面図。
【図2】図1記載の洗浄処理システムの側面図。
【図3】受渡/反転部、主ウエハ搬送機構および加熱/
冷却ユニットの配設形態を示す断面図。
【図4】スクラブ洗浄ユニットの概略構造を示す平面
図。
【図5】スクラブ洗浄ユニットの概略構造を示す断面
図。
【図6】スクラブ洗浄ユニットの概略構造を示す別の断
面図
【図7】スピンチャックにおけるチャックプレートと枢
軸の結合部分の構造を示す断面図。
【符号の説明】
1;洗浄処理システム 2;搬入出部 3;洗浄処理部 4;イン・アウトポート 5;ウエハ搬送部 13;ウエハ搬送機構 14;受渡/反転部 15;主ウエハ搬送機構 16;加熱/冷却部 21a〜21d;スクラブ洗浄ユニット 31;ブラシカバー 55〜57;主ウエハ搬送アーム 71;スピンチャック 73;カップ 76a・76b;ブラシ 77a・77b;ブラシ保持アーム 79a〜79c;アーム駆動機構 82a;洗浄処理室 82b;駆動機構配設室 86a・86b;リンスノズル 98;隔壁 98a;窓部 W;半導体ウエハ(基板) C;キャリア(基板収容容器)
フロントページの続き Fターム(参考) 3B116 AA03 AB23 AB27 AB34 AB42 BA02 BA08 BA13 BA33 BB22 BB44 BB82 BB90 CC01 CC03 CD11 CD33 CD34 3B201 AA03 AB24 AB27 AB34 AB42 BA02 BA08 BA13 BA33 BB22 BB44 BB82 BB90 BB92 CB12 CB25 CC01 CC13 CD11 CD33 CD34

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に所定の洗浄処理を施す洗浄処理装
    置であって、 基板を略水平に保持して面内回転させる保持手段と、 前記保持手段を囲繞するように設けられたカップと、 前記保持手段に保持された基板の上面を洗浄する洗浄手
    段と、 前記洗浄手段を保持した洗浄手段保持アームと、 前記洗浄手段保持アームを駆動するアーム駆動機構と、 前記カップの配設部と前記アーム駆動機構の配設部とを
    分離するように設けられた隔壁と、 を具備することを特徴とする洗浄処理装置。
  2. 【請求項2】 前記アーム駆動機構は、前記洗浄手段保
    持アームを直進駆動することを特徴とする請求項1に記
    載の洗浄処理装置。
  3. 【請求項3】 前記洗浄手段保持アームは、前記隔壁に
    形成された窓部または前記隔壁上方の開口部を通して前
    記処理カップの配設部と前記アーム駆動機構の配設部と
    の間に跨るように配設され、前記窓部または前記開口部
    を通して移動可能となっていることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の洗浄処理装置。
  4. 【請求項4】 前記カップは、カップ内からのミストが
    拡散が抑制されるように、内周上側から外周下側へ傾斜
    したテーパー部が上下2段に形成されていることを特徴
    とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の洗
    浄処理装置。
  5. 【請求項5】 前記洗浄手段が前記基板の上面に当接し
    てスクラブ洗浄を行うブラシであり、洗浄処理中に洗浄
    液が前記アーム駆動機構側へ飛散することを抑制するた
    めに、前記ブラシの外側かつ前記アーム駆動機構側にブ
    ラシカバーが配設されていることを特徴とする請求項1
    から請求項4のいずれか1項に記載の洗浄処理装置。
  6. 【請求項6】 前記カップの外側から前記保持手段に保
    持された基板の略中心に向けて所定の処理液を供給する
    処理液供給機構を具備し、 前記ブラシが前記基板の上面に当接しつつ前記基板上を
    横断している間に、前記処理液供給機構から供給される
    処理液が直接前記ブラシにあたらないように、前記処理
    液の供給タイミングが制御されることを特徴とする請求
    項1から請求項5のいずれか1項に記載の洗浄処理装
    置。
  7. 【請求項7】 基板に所定の洗浄処理を施す洗浄処理装
    置であって、 基板を略水平に保持して面内回転させる保持手段と、 前記保持手段に保持された基板の上面に当接してスクラ
    ブ洗浄を行うブラシと、 前記ブラシをそれぞれ保持した複数のブラシ保持アーム
    と、 前記複数のブラシ保持アームをそれぞれ独立して直進駆
    動するアーム駆動機構と、 を具備することを特徴とする洗浄処理装置。
  8. 【請求項8】 基板に所定の洗浄処理を施す洗浄処理装
    置であって、 基板を略水平に保持して面内回転させる保持手段と、 前記基板および前記保持手段を囲繞するように配設され
    たカップと、 前記保持手段に保持された基板の所定位置に所定の処理
    液を供給する処理液供給機構と、 前記保持手段に保持された基板の上面に当接してスクラ
    ブ洗浄を行うブラシと、 前記ブラシを保持するブラシ保持アームと、 前記ブラシ保持アームを駆動するアーム駆動機構と、 を具備し、 前記保持手段に保持された基板に供給された洗浄液のカ
    ップ外部の拡散が抑制されるように、前記カップに内周
    上側から外周下側へ傾斜したテーパー部が上下2段に形
    成されていることを特徴とする洗浄処理装置。
  9. 【請求項9】 基板に所定の洗浄処理を施す洗浄処理装
    置であって、 基板を略水平に保持して面内回転させる保持手段と、 前記基板および前記保持手段を囲繞するように配設され
    たカップと、 前記保持手段に保持された基板の上面に当接してスクラ
    ブ洗浄を行うブラシと、 前記ブラシを保持するブラシ保持アームと、 前記ブラシ保持アームを駆動するアーム駆動機構と、 前記保持手段に保持された基板の所定位置に所定の処理
    液を供給する処理液供給機構と、 洗浄処理中に洗浄液が前記アーム駆動機構側へ飛散する
    ことを抑制するために、前記ブラシの外側かつ前記アー
    ム駆動機構側に設けられたブラシカバーと、 を具備することを特徴とする洗浄処理装置。
  10. 【請求項10】 前記ブラシカバーは、前記保持手段に
    保持された基板の中心と前記カップの上端とを結ぶ線よ
    りも低い位置に前記ブラシカバーの下端が位置するよう
    に配設されていることを特徴とする請求項9に記載の洗
    浄処理装置。
  11. 【請求項11】 前記ブラシカバーは、前記処理液供給
    機構から吐出される洗浄液が直接に触れない位置におい
    て、前記ブラシの外周の一部を覆うように配設されてい
    ることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の
    洗浄処理装置。
  12. 【請求項12】 前記ブラシカバーに衝突する洗浄液の
    跳ね返りが抑制されるように、前記ブラシカバーは断面
    略弧状の形状を有することを特徴とする請求項9から請
    求項11のいずれか1項に記載の洗浄処理装置。
  13. 【請求項13】 前記ブラシカバーの表面に所定の洗浄
    液を供給するブラシカバー洗浄機構を具備し、 前記ブラシを用いた洗浄処理時または前記ブラシの待機
    時に前記ブラシカバーの表面に所定の洗浄液を流すこと
    によって前記ブラシカバーが清浄に保持されることを特
    徴とする請求項9から請求項12のいずれか1項に記載
    の洗浄処理装置。
  14. 【請求項14】 前記アーム駆動機構は、前記ブラシ保
    持アームを直進駆動することを特徴とする請求項8から
    請求項13のいずれか1項に記載の洗浄処理装置。
  15. 【請求項15】 基板に所定の洗浄処理を施す洗浄処理
    装置であって、 基板を略水平に保持して面内回転させる保持手段と、 前記保持手段に保持された基板の上面に当接してスクラ
    ブ洗浄を行うブラシと、 前記ブラシを保持したブラシ保持アームと、 前記ブラシ保持アームを駆動するアーム駆動機構と、 前記保持手段に保持された基板の所定位置に所定の処理
    液を吐出する第1、第2の2本の処理液吐出ノズルを有
    する処理液供給機構と、 を具備し、 前記第1の処理液吐出ノズルからは前記保持手段に保持
    された基板の略中心に向けて処理液が吐出され、前記第
    2の処理液吐出ノズルからは前記保持手段に保持された
    基板の略中心よりも外側の所定位置に処理液が吐出され
    ることを特徴とする洗浄処理装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の処理液吐出ノズルからは、
    前記保持手段に保持された基板の半径を中心から外周に
    向かって2:1に分割する点に向けて所定の処理液が吐
    出されることを特徴とする請求項15に記載の洗浄処理
    装置。
  17. 【請求項17】 前記ブラシが前記基板の上面に当接し
    つつ前記基板上を横断している間に、前記保持手段に保
    持された基板の略中心に向けて吐出された処理液が前記
    ブラシにあたらないように、前記第1の処理液吐出ノズ
    ルからの前記処理液の供給タイミングが制御されること
    を特徴とする請求項15または請求項16に記載の洗浄
    処理装置。
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