JP2002134093A - 鉛蓄電池用隔離板及びその製造方法 - Google Patents

鉛蓄電池用隔離板及びその製造方法

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JP2002134093A JP2000323055A JP2000323055A JP2002134093A JP 2002134093 A JP2002134093 A JP 2002134093A JP 2000323055 A JP2000323055 A JP 2000323055A JP 2000323055 A JP2000323055 A JP 2000323055A JP 2002134093 A JP2002134093 A JP 2002134093A
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尚宏 辻野
Takashi Yamada
隆司 山田
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Japan Storage Battery Co Ltd
G S Kasei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、隔離板の電気抵抗が低く、かつ弾
力性を有することにより電池組立性の優れた隔離板及び
その製造方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明の隔
離板は、幅10〜50mmの不織布のシートを隔離基板
の片面にシート幅より狭い幅で線状に少なくとも1条溶
着することを特徴とする。このシートにより隔離板に弾
力性を付与するものである。不織布の材質は隔離基板に
溶着しやすいものがよく、特にPETが好ましい。ま
た、接合個所は、電気抵抗を下げるため、シートの全面
ではなく線状或いは点状又は網目状が好ましい。本発明
の隔離板の製造方法としては、幅の広い不織布のロール
から所定の幅寸法のシートに切断しながら、隔離基板に
接合し、最後に隔離板としてロールに巻き取ることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉛蓄電池に使用する
隔離板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から鉛蓄電池、特に自動車用鉛蓄電
池において、極板を袋状に包み込んだエンベロープ構造
のリブ付隔離板が使用されている。
【0003】リブ付隔離板は一般に鉛蓄電池の正極板の
表面にリブを当接するように使用されていて、リブは極
板表面と隔離基板との間隔を保ちながら放電に必要な電
解液量を確保するとともに滞留するガスの逸散が容易な
構造で正極酸化による隔離基板の劣化を防止する機能を
有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】リブ材としては従来よ
り隔離基板と同質の或いは異質の加硫ゴムやPSt、P
VC、PEなどが用いられているが、これらは無孔性或
いは多孔度が小さいか、隔離基板との接合に接着剤が必
要なために、隔離板の電気抵抗が高くなるという欠点を
有していた。また、従来のリブ材はいずれも弾力性が乏
しいため、各々の厚さが微妙に異なる複数枚の正及び負
極板と隔離板とを積み重ねて作製したエレメントを電槽
へ挿入する電池の組立工程では、出来上がったエレメン
トの厚さが不揃いとなりしかも弾力性がないので、これ
らのエレメントをクランプ力で圧迫して、所定の厚さ
(電槽の内径に等しい寸法)に調整することは困難であ
った。本発明の課題は、上述した如き従来のリブ付隔離
板の欠点を除去するため、隔離板の電気抵抗が低く、か
つリブが弾力性を有することにより電池組立性の優れた
隔離板及びその製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明の鉛蓄電池用隔離板は、熱可塑
性合成繊維と無機粉体とを有する隔離基板上に、不織布
のシートを2条以上接合したことを特徴とする。また、
請求項2記載の発明では、請求項1に記載の発明におい
て、前記不織布のシートは、幅10〜50mmのPET
繊維を主体とした不織布のシートであって、かつシート
間の間隔を5mm以上あけてなることを特徴とする。つ
ぎに、請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の
発明において、前記接合は超音波溶着によってシート幅
よりも小さい幅にて行うことを特徴とする。さらに、請
求項4記載の発明では、請求項1、2又は3記載の鉛蓄
電池用隔離板の製造方法として、前記不織布の原反ロー
ルを巻き戻しながら所定の幅のシートに切断する第1の
工程と、切断された前記シートを所定の間隔に調整する
第2の工程と、調整された前記シートを隔離基板の上に
重ね合わせる第3の工程と、重ね合わされた前記シート
と隔離基板とを接合する第4の工程とを備えることを特
徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
形態を説明するが、本発明は以下の説明に限定されるも
のではない。本発明の隔離板は、幅10〜50mmの不
織布のシートを隔離基板の片面にシート幅より狭い幅で
線状に少なくとも1条溶着したものであり、このシート
により隔離板に弾力性を付与するものである。但し、シ
ート幅が50mm以上になると電気抵抗が上がるため好
ましくなく、また10mm以下では弾力性が得られない
等の問題がある。不織布の材質は隔離基板に溶着しやす
いものがよく、特にPETが好ましい。
【0007】また、接合個所は、電気抵抗を下げるた
め、シートの全面ではなく線状或いは点状又は網目状が
好ましい。さらに、接合方法は熱溶着や超音波溶着又は
かしめ等の圧着のような接着剤を使わない方法が電気抵
抗を下げるために好ましい。つぎに、本発明の隔離板の
製造方法としては、生産性を向上させるため、幅の広い
不織布のロールから所定の幅寸法のシートに切断しなが
ら、隔離基板に接合し、最後に隔離板としてロールに巻
き取る方法が特に好ましい。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面により具体的に説明す
る。
【0009】図1は従来のリブ付隔離板の代表例であ
り、PEとシリカを主体としたもので、1は隔離基板、
2はリブである。この隔離板は一般的に超高分子量のP
Eと可塑剤のオイル及びシリカを混練して押し出し成型
した後、有機溶媒で大部分のオイルを抽出して微孔を形
成したもので、隔離基板とリブが同質の一体成型品であ
る。最近ではこの種の隔離板が自動車用鉛蓄電池に主に
エンベロープ構造で多く使用されている。
【0010】図2は本発明の鉛蓄電池用隔離板(以下、
単に本発明の隔離板という)の一実施例を示すもので、
1は隔離基板、3は不織布のシートであり、隔離基板1
の片面に不織布のシート3が接合されている。そして接
合部5は(電気抵抗の増大を防ぐ目的で)接着剤を使用
することなく、隔離基板1を構成する熱可塑性合成繊維
と不織布のシート3を構成するPET繊維とを互いの繊
維間で熱溶着した構造のものである。
【0011】隔離基板1を構成する熱可塑性合成繊維は
PE、PP、PAN、PVC、PSt等の合成繊維の単
独或いはその混合物であり、無機粉体等はシリカや珪藻
土で、その他にガラス繊維等を含み従来から抄紙法で製
造され、鉛蓄電池用隔離板で実績のあるものがそのまま
適用できる。
【0012】不織布のシート3は耐酸・耐酸化性が勝
れ、隔離基板1との熱溶着が容易なPET繊維を主体と
したものが特に好ましい。PET繊維の太さは3〜10
d(デニール)のものが一般的で、乾式或いは湿式法に
より不織布に加工されるが、PET以外のPPやガラス
繊維を併用したり、MMA等のバインダーで処理して不
織布に適度な弾力性や硬さを付与することもできる。
【0013】不織布シート3の幅は10〜50mmのも
のを電池の目的や用途に応じて適宜選択して使用する。
通常、不織布は0.1〜2.0mmの厚さのものが実用
的で、シートは広い幅の原反からスリット加工して作製
するが、10mm幅以下のものは生産性や歩留まりが悪
いので実用的でない。50mm幅以上のものは電池での
使用時にガスが滞留して電解液面の変動や電気抵抗が増
加するので好ましくない。不織布のシート3の本数は隔
離基板1の片面で2条以上になるようにする。同一面に
おける不織布シートの幅は必ずしも同じである必要はな
いが、不織布シート3の厚さが同じで隔離板としての厚
さが均一になるように接合することが望ましいことは言
うまでもない。
【0014】接合部5は電気抵抗の増加を防ぐ目的で従
来のゴム糊やAPP等の接着剤を使用することなく、隔
離基板3を構成する熱可塑性合成繊維と不織布シート3
を構成するPET繊維とを互いの繊維間で熱溶着した構
造なので、高温のロールを用いて接合するサーマルボン
ド・カレンダー法の場合には接合部の全面を加熱して熱
溶着するのではなく、ロール表面に等間隔で設けた点状
或いは線状の突起部の箇所だけが、溶融・圧着されるよ
うな工夫が必要である。
【0015】また、超音波加工機を用いて接合する方法
では、超音波振動子から発生してホーンに伝達された振
動エネルギーと加圧力を接合部5に与えることにより、
隔離基板1と不織布シート3との境界面で摩擦熱を発生
させ瞬時にお互いを溶着できるので迅速で効率的であ
り、バリの発生が少なく、消耗品を必要としない。
【0016】この方法は使用するプラスチック繊維の極
性に関係なく、被溶着面が汚れていても、また無機粉体
等が介在していても問題なく溶着出来る。そして比較的
剛性の大きいものの場合に特に適している。
【0017】図3は本発明の隔離板の他実施例を示すも
のである。この実施例はエンベロープ構造で使用するタ
イプのもので、この隔離板は図3の(a)における中央
の一点鎖線部で折り曲げてU字形となし、そして両端部
6を接合して、図3の(b)のように正極板を包むよう
にしたり、或いはcのように負極板を包むようにして使
用する。この場合隔離基板1としては柔軟性のある折り
曲げ可能な構成のものが使用されるが、接合する不織布
のシート3は柔軟性があるので予め折り曲げ部分に切目
を入れておくなど特別な細工をする必要がない。次に本
発明の隔離板の代表例について従来品との比較を行った
結果を表1及び図4に示す。
【0018】
【表1】
【0019】隔離板の電池組立時の厚さ:1.2mm
(基板のみ0.25mm) 隔離板の電気抵抗の測定方法:電圧降下法(単位:縦横
10cmの隔離板1枚当たりで ×10-3Ω) JIS重負荷寿命の測定方法:JISD5301−19
95規格 No2〜4の溶着方法:すべて超音波溶着 No5の接着剤:ゴムのり 表1は本発明の隔離板の内容、正及び負極板と隔離板を
積み重ねて作製したエレメントの状態、そして完備電池
(36B20形)での特性をそれぞれ従来品と比較した
ものである。
【0020】発明の代表例No2〜4はいずれもPE繊
維と微細シリカを主体として抄紙法により作製した隔離
基板上に、スパンボンド法によるPET不織布(目付質
量:80g/m2)からスリットの幅を変えて作製した
不織布のシートを超音波(US)加工により、その溶着
の幅を変えて接合したもので、超音波溶着の条件は次の
とおりとした。 溶着速度:20m/分、 加圧力:0.2MPa、 振
幅:80μm 溶着部のパターン:網目 本発明品における不織布のシート3相互の間隔は、完備
電池(36B20形)での隔離板の幅寸法が約115〜
120mmであるから隔離板両端部及びシート相互間の
隙間が同じ幅とすると、表1における本発明品No2の
例(幅10mm×3条)では21〜23mm、No.3
の例(幅25mm×2条)では22〜23mm、No.
4の例(幅50mm×2条)では5〜7mmである。
【0021】図4は本発明の代表的な隔離板(表1にお
けるNo2と4)について、加重と厚さの変化を従来品
( No1)と比較したもので、1KPa加重時の厚さ
を100%として、その変化の様子を示した。本発明品
はいずれも従来品に比べて加重に対する厚さの変化が大
きい。
【0022】図5は正及び負極板と隔離板とを積み重ね
て作製したエレメントを電槽へ挿入する時の電池の組立
工程の様子を示したもので、エレメントの厚さ(W1)
と電槽の内寸(W2)との関係は極めて重要である。通
常、電槽へ挿入する前のエレメントはW1≧W2の状態
であり、電槽内への挿入時にエレメントをクランプ力で
圧迫して、W1≦W2の状態と成し、組み込みを行う。
なお、電池組立時にエレメントに加える圧迫力は5〜3
0KPaが一般的である。
【0023】鉛蓄電池の正及び負極板は弾力性がないの
で、エレメントの弾力性は使用する隔離板の弾力性(加
重と厚さの変化率)により支配される。
【0024】従来の隔離板では第4図に示すとおり弾力
性が乏しいので、出来上がったエレメントの厚さをクラ
ンプ力で圧迫して、所定の厚さ(W1≦W2)に調整す
ることは極めて難しい状況であった。
【0025】本発明の隔離板は弾力性が大きいので、出
来上がったエレメントの厚さを電槽への挿入時のクラン
プ力を加減することにより、所定の厚さ(W1≦W2)
に調整することが容易なので、電池組立時の作業性は著
しく向上する。
【0026】具体例として、クランプ力を30KPaま
で加減することによる調整可能なエレメント厚さの変化
の最大値を総厚さが1.20mmの隔離板を8枚/セル
使用した36B20形電池の場合について試算すると、
従来形隔離板( No1)では、1.20mm×8枚×
3%≒0.29mm、本発明の隔離板( No4)では
1.20mm×8枚×11%≒1.06mmである。
【0027】また、本発明の隔離板( No2)ではよ
り小さなクランプ力(加重)で上記と同様の効果(エレ
メントの厚さ)を得ることが出来る。即ち本発明の隔離
板を使用した電池では、エレメント厚さのクランプ力を
加減することによる調整可能な寸法の範囲が著しく広
い。なお電槽へ挿入する前のエレメントがW1<W2の
状態のものは、電槽内への挿入時にエレメントが自重落
下して破損する。また、電池での使用中のエレメント
は、圧迫力がない状態なので変形しやすく、振動等によ
る悪影響も受けやすいので好ましくない。
【0028】本発明の隔離板( No2〜4)の電気抵
抗の値はいずれも従来品( No1)に比べて勝れてい
る。また、同じ構成の隔離基板を使用した比較例( N
o5)での値よりも大幅に勝れている。これは隔離基板
1と不織布(NW)のシート3との接合方法の違いによ
るもので、本発明品はいずれも接着剤を使用することな
く、両者を構成する熱可塑性合成繊維とPET繊維とが
その接点でお互いに熱溶着されている結果である。
【0029】また本発明の場合、その接合部では全面が
フィルム状になることなく、網目状に熱溶着されている
ので、溶接の幅や条数を変えても隔離板の電気抵抗の値
はほとんど変わらない。
【0030】次に本発明品について、完備電池(36B
20形)での特性を従来品と比較すると高率放電時の特
性が特に勝れている。これは本発明の隔離板を使用した
電池での内部抵抗が小さいためであり、不織布のシート
が正極板の表面における電解液の保持と拡散を良好にし
ている結果である。
【0031】本発明では不織布のシート3は各々が5m
m以上の間隔を設けて隔離基板1上に接合されているの
で、電池内部で発生するガスの逸散はシートの間隙から
容易な構造であり、極間における電気抵抗の増加や液面
変動の原因となる気泡の滞留による悪影響はほとんど見
られない。
【0032】また、本発明の隔離板を使用した電池での
JIS重負荷寿命は、いずれも従来のリブ付隔離板を使
用した電池よりも勝れている。そして本発明品の中では
幅の広い不織布シートを使用したものがより長寿命の傾
向を示している。これは従来の平板状ガラスマットを正
極板面に当接して活物質の脱落を防止する構造と同様の
考え方で、その効果を理解できる。
【0033】図6は本発明の隔離板の製造工程の一例を
示すもので、不織布の原反ロール4を巻き戻しながら、
スリッター7により所定の幅の不織布のシート3を作製
した後、スリット加工した不織布のシート3をシート間
隔の調整用ロール8を介して位置決め用ロール9により
隔離基板1上に重ね合わせる。
【0034】次に不織布のシート3と隔離基板1との接
合は超音波加工機10により行う。超音波加工機10は
超音波発振器・超音波振動子・加圧機構・制御システム
・ホーン・受治具などを備えたプラスチックの溶着機で
ある。
【0035】超音波加工機10を通過して隔離基板1上
に不織布のシート3を熱溶着により一体化した隔離板は
検査機11でピンホールや接合した不織布シートの幅や
厚さ及び接合部の状態を検査した後、本発明の隔離板を
巻き取るか、所定の寸法に裁断する。上記のような連続
した工程は自動化が容易で、生産性が高く作業環境も良
好である。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように本発明の隔離板は、耐
酸・耐酸化性の熱可塑性合成繊維と無機粉体等から成る
隔離基板上に10〜50mm幅のPET繊維を主体とし
た不織布のシートを少なくとも2条以上、5mm以上の
間隔をあけて接着剤を使用せずに接合したことを特徴と
するもので、従来のリブ付隔離板ではみられなかった特
徴を備えたものである。
【0037】即ち本発明の隔離板は弾力性(加重と厚さ
の変化率)が大きいので、電池組立時に出来上がったエ
レメントの厚さをクランプ力を加減することにより所定
の厚さ(電槽の内径に等しい寸法)に調整することが容
易なので電池の組立作業性が著しく向上する。そして完
備電池では電気抵抗の増加や液面変動の原因となる気泡
の滞留がなく、内部抵抗が小さいので特に高率放電時の
特性が勝れていて長寿命である。
【0038】また、本発明の隔離板の製造方法は効率的
で、作業環境も良好である。本発明の隔離板の工業的価
値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1の(a)は従来のリブ付隔離板を示す正
面図、図1の(b)はB−B線に沿った断面図。
【図2】 図2の(a)は本発明鉛蓄電池用隔離板の一
実施例を示す正面図、図2の(b)はB−B線に沿った
断面図、図2の(c)は(b)の要部拡大図、図2の
(d)は(c)を上方からみた正面図。
【図3】 図3の(a)は本発明鉛蓄電池用隔離板の他
実施例を示す正面図、図3の(b)及び(c)はエンベ
ロープ構造にした後のB−B線に沿った断面図。
【図4】 本発明鉛蓄電池用隔離板及び従来品につい
て、加重と厚さの変化を示すグラフ。
【図5】 電池の組立工程において、エレメントを電
槽へ挿入するときの様子を示す模式図。
【図6】 本発明鉛蓄電池用隔離板の製造工程の一例
を示す模式図。
【符号の説明】
1 隔離基板 2 リブ 3 不織布のシート 4 不織布の原反ロール 5 接合部 6 両端部 7 スリッター 8 不織布のシート間隔の調整用ロール 9 不織布のシートの位置決め用ロール 10 超音波加工機 11 検査機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 隆司 京都府京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町 1番地 日本電池株式会社内 Fターム(参考) 5H021 AA06 BB04 BB11 BB15 CC02 CC11 EE02 HH03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性合成繊維と無機粉体とを有する隔
    離基板上に、不織布のシートを2条以上接合したことを
    特徴とする鉛蓄電池用隔離板。
  2. 【請求項2】前記不織布のシートは、幅10〜50mm
    のPET繊維を主体とした不織布のシートであって、か
    つシート間の間隔を5mm以上あけてなることを特徴と
    する請求項1記載の鉛蓄電池用隔離板。
  3. 【請求項3】前記接合は超音波溶着によってシート幅よ
    りも小さい幅にて行うことを特徴とする請求項1又は2
    記載の鉛蓄電池用隔離板。
  4. 【請求項4】前記不織布の原反ロールを巻き戻しながら
    所定の幅のシートに切断する第1の工程と、切断された
    前記シートを所定の間隔に調整する第2の工程と、調整
    された前記シートを隔離基板の上に重ね合わせる第3の
    工程と、重ね合わされた前記シートと隔離基板とを接合
    する第4の工程とを備えることを特徴とする、請求項
    1、2又は3記載の鉛蓄電池用隔離板の製造方法。
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