JP2002133795A - 情報記録再生ディスク装置 - Google Patents

情報記録再生ディスク装置

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JP2002133795A
JP2002133795A JP2000320672A JP2000320672A JP2002133795A JP 2002133795 A JP2002133795 A JP 2002133795A JP 2000320672 A JP2000320672 A JP 2000320672A JP 2000320672 A JP2000320672 A JP 2000320672A JP 2002133795 A JP2002133795 A JP 2002133795A
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JP
Japan
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coil
actuator arm
transducer
information recording
disk device
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Application number
JP2000320672A
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English (en)
Inventor
Kenichi Sakamoto
憲一 阪本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ高剛性で組立の作業性に優れた安価
で小型・高信頼性のロータリーアクチュエータにより高
速高密度での情報の記録/再生を実現する。 【解決手段】 ディスク100のデータ面に対する記録
/再生のためのトランスデューサ1がボイスコイルモー
タSによって駆動されるアクチュエータアーム3の先端
部に取り付けられている。ボイスコイルモータSのコイ
ル5およびトランスデューサ1に対する電気信号を伝達
する配線を有するフレキシブル基板90がアクチュエー
タアーム3と一体的に回動するように配置されている。
このフレキシブル基板90には、アクチュエータアーム
3に対面してアクチュエータアーム3とともに回動する
コイル支持回動部90aが連接されている。そのコイル
支持回動部90a上にボイスコイルモータSのコイル5
が実装されている。アクチュエータアーム3は可撓性板
状支持部材4を介して支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスデューサ
の位置決め手段としてロータリーアクチュエータ駆動を
用いる情報記録再生ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記録再生ディスク装置では、
情報の記録および再生が高速化されるとともに高密度化
されており、たとえば、磁気ディスク装置の面記録密度
は、1年間に100%程度増加している。情報記録再生
ディスク装置では、このような情報の記録再生の高速化
および高密度化に伴って、より高性能が要求されるとと
もに、装置の小型化および薄型化が要求されている。
【0003】従来から情報記録再生ディスク装置におい
ては、トランスデューサによる情報の記録および再生を
する際に、トランスデューサを位置決めする機構とし
て、ボイスコイルモータ式のロータリーアクチュエータ
が広く用いられている。情報記録再生ディスク装置に使
用される従来のロータリーアクチュエータの構成を図1
3および図14に示す。図13は、そのロータリーアク
チュエータおよびその周辺を示す斜視図、図14は、そ
のロータリーアクチュエータおよび周辺部分を分解して
示す斜視図である。
【0004】図13および図14に示す従来のロータリ
ーアクチュエータは、ディスク100(破線で示す)の
データ面に沿って走査するトランスデューサ11と、ト
ランスデューサ11を弾性的に支持するフレクシャ12
と、フレクシャ12を弾性的に支持するアクチュエータ
アーム13と、アクチュエータアーム13を駆動するボ
イスコイルモータVと、トランスデューサ11およびボ
イスコイルモータVに対する電気信号の配線が設けられ
たフレキシブル基板19とを備えている。
【0005】フレクシャ12は、トランスデューサ11
の姿勢変化を許容するように、トランスデューサ11を
弾性的に支持するジンバル構造になっている。アクチュ
エータアーム13上には、トランスデューサ11と装置
制御部(図示せず)との間の電気信号を伝達するための
フレクシャ配線部12aが設けられており、フレクシャ
12上にフレクシャ配線部12aの一方の端部が配置さ
れている。フレクシャ配線部12aの他方の端部は、ア
クチュエータアーム13上に配置されたフレクシャ端子
部12bになっている。フレクシャ端子部12bには、
フレキシブル基板19の一方の端部に設けられた端子部
19aが接続されている。
【0006】フレクシャ12を弾性支持するアクチュエ
ータアーム13の基端部は、装置のシャーシ(図示せ
ず)に垂直状態で設けられたピボット部14に回動可能
に支持されており、アクチュエータアーム13の先端部
は、ディスク100のデータ面に沿って回動するように
なっている。ディスク100は、図示しないシャーシに
固定されたスピンドルモータのロータ部(図示せず)に
よって、図13に矢印Aで示す方向に所定の回転速度に
よって回転駆動される。
【0007】図13に示すように、アクチュエータアー
ム13を駆動するボイスコイルモータVは、シャーシに
取り付けられた下ヨーク17aと、下ヨーク17a上に
固定された永久磁石16と、永久磁石16の上方に配置
された上ヨーク17bとを有しており、これらによって
磁気回路が構成されている。上ヨーク17bは、下ヨー
ク17aに取り付けられた一対のスペーサ18によっ
て、永久磁石16に対して所定の空間をあけた状態で固
定されている。
【0008】そして、永久磁石16と上ヨーク17bと
の空間内にコイル15が配置されている。なお、図13
では、ボイスコイルモータVの構造を分かりやすくため
に、その一部を破断して示している。
【0009】コイル15は、アクチュエータアーム13
とともにピボット部14に取り付けられたコイルアーム
10によって保持されており、コイルアーム10および
コイル15によってコイルアームアッシ20が構成され
ている。コイルアーム10は、ピボット部14に嵌合さ
れる本体部10aと、この本体部10aからそれぞれア
クチュエータアーム13の延出方向とは反対方向に延出
した一対のアーム部10bおよび10cとを有してい
る。そして、一対のアーム部10bおよび10cと本体
部10aとによって囲まれた空間内にコイル15が嵌合
されて、アーム部10bおよび10cの内周面10dに
対して接着剤によって接着されて保持されている。
【0010】コイル15と上ヨーク17bとの間の対向
隙間(エアギャップ)およびコイル15と永久磁石16
との間の対向隙間(エアギャップ)は、装置サイズ(デ
ィスク径サイズ)によっても異なるが、通常、それぞ
れ、0.2mm〜1.0mm程度になっている。
【0011】フレクシャ端子部12bに接続されたフレ
キシブル基板19には、トランスデューサ11に対して
電気信号を伝達する配線、およびコイル15に対する駆
動電流を供給する配線が設けられている。このフレキシ
ブル基板19の端子部19aには、たとえば6個の端子
が所定のピッチで一列に並んで設けられている。端子部
19aに設けられた4個の端子は、フレクシャ端子部1
2bに設けられた4個の端子にそれぞれ接続されてお
り、フレクシャ端子部12bに設けられた4個の端子は
トランスデューサ11に接続されている。端子部19a
における他の2個の端子部は、コイル15の各端末部1
5aにそれぞれ接続されている。フレキシブル基板19
に設けられた各配線の他方の端部は、装置制御部(図示
せず)に接続されている。
【0012】フレキシブル基板19の端子部19aとフ
レクシャ端子部12bおよびコイル15の各端末部15
aとは、たとえば半田付けによって電気的に接続される
とともに、フレキシブル基板19とアクチュエータアー
ム13とが機械的に固定されている。
【0013】ボイスコイルモータVでは、フレキシブル
基板19を介してコイル15に通電を行うと、フレミン
グ左手の法則により、磁気回路内のコイル15に磁界が
発生する。そして、コイル15に発生した磁界と永久磁
石16による磁界との作用により、コイル15が永久磁
石16に沿って回動し、コイル15と一体となったコイ
ルアーム10が回動して、アクチュエータアーム13が
回動する。これにより、アクチュエータアーム13の先
端部にフレクシャ12を介して弾性的に支持されたトラ
ンスデューサ11がディスク100のデータ面に沿って
回動される。したがって、装置制御部(図示せず)によ
ってコイル15に対する電流を制御することにより、ト
ランスデューサ11をディスク100のデータ面上にお
ける所望の位置に走査して位置決めすることができ、そ
の位置において、トランスデューサ11によって情報の
記録および再生が行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の情報記録再生ディスク装置では、下記のよう
な問題点を有していた。
【0015】各アーム部10bおよび10cと本体部1
0aの3ヶ所とコイル15とは、UV硬化型接着剤など
によって接着されて固定されている。通常、ボイスコイ
ルモータVを効率的に動作させるために、コイル15と
上ヨーク17bとの間の対向隙間(エアギャップ)およ
びコイル15と永久磁石16との間の対向隙間(エアギ
ャップ)は、できるだけ小さく設計されている。したが
って、製造する上で接着剤の上下方向へのはみ出し不手
際が生じた場合、上下方向にはみ出した接着剤が上ヨー
ク17bあるいは永久磁石16に接触するおそれがあ
る。またコイル15をコイルアーム10に固定する際
に、コイル15の姿勢が傾くことにより、コイル15が
上ヨーク17bあるいは永久磁石16に接触するおそれ
もある。さらに、経時的な変化や、発熱による微小変形
などによっても、コイル15が上ヨーク17bあるいは
永久磁石16に接触するおそれがある。また今後の情報
記録再生ディスク装置の小型化、薄型化に伴って、さら
に接触の可能性は大きくなっていく。
【0016】このようにコイル15が上ヨーク17ある
いは永久磁石16に接触すると、コイル15の移動によ
るアクチュエータアーム13が高速にて回動することが
できず、また、アクチュエータアーム13に対してフレ
クシャ12を介して支持されたトランスデューサ11を
所望の位置に高精度にて位置決めすることができないお
それがある。
【0017】一般に、ボイスコイルモータVにおけるコ
イル15の質量は、アクチュエータ全質量の約3分の1
になっており、このようなコイル15の重量がアクチュ
エータの軽量化および高剛性化を妨げるとともに、情報
記録再生ディスク装置における情報の記録および再生の
高速化および高密度化の実現を妨げている。このよう
に、アクチュエータの軽量化、高剛性化および高精度化
は、情報記録再生ディスク装置における情報の記録およ
び再生を高速化および高密度化するために、重要な設計
課題である。
【0018】コイル15の各端末部15aおよびフレク
シャ端子部12bは、フレキシブル基板19の端子部1
9aに対して、半田付けによって電気的におよび機械的
に接続されている。この半田付けは、コイル15をコイ
ルアーム10に嵌合させて固定してコイルアームアッシ
20を完成させた後に、ピボット部14にコイルアーム
アッシ20およびアクチュエータアーム13をそれぞれ
取り付けた状態、すなわち、相当の部品を組み込んだ半
完成状態にて行う必要がある。しかしながら、このよう
に半完成状態では、相当数の部品が組み込まれた狭いス
ペースにおいて、コイル15の各端末部15aを半田付
けしなければならず、その作業には細心の注意を要し、
容易ではないという問題がある。
【0019】さらに、フレクシャ12に支持されたトラ
ンスデューサ11は極めて静電破壊しやすい部品である
ことから、コイル15の各端末部15aを半田付け処理
する場合にトランスデューサ11が静電破壊しないよう
にも配慮しなければならず、したがって、コイル15の
各端末部15aの半田付け作業は一層困難になる。
【0020】このように、コイルアームアッシ20を組
み立てて実装する従来のアクチュエータでは、信頼性を
低下させる要因、組立設備の自動化を阻む要因などを有
しており、製造コストが増すおそれがある。また、情報
記録再生ディスク装置を小型化および薄型化するために
は、これらの要因に基づく製造コストがさらに増すこと
になる。
【0021】アクチュエータアーム13を回動可能に支
持するピボット部14は、上下に2個の玉軸受(ボール
ベアリング)を配備している。そして、位置決め再現性
を確保する理由から、ラジアル方向のクリアランス(遊
び)を無くするために2個の玉軸受には、スラスト方向
に予圧(たとえば数N(ニュートン))がかけられてい
る。それに加えて、玉軸受単体の内輪、外輪、ボールの
それぞれの接触部においての微小なすべりや弾性的なヒ
ステリシス、封入されるグリスの粘性などの影響も加わ
り、ピボット部14は、特性上、無視できない摩擦ロス
トルクを有する。この摩擦ロストルクに起因する非線形
な特性がアクチュエータアーム13の微小な駆動動作を
行えなくするなど、ヘッド位置決め制御の高精度化に悪
影響を与える要因となっている。
【0022】この問題点の解決案として、ヘッドアクチ
ュエータを弾性部材だけで支持する構造が提案されてい
る。これは平行ばね構造で支持された弾性的な構造であ
り、たとえば米国特許第4,868,696号明細書に
開示されている。しかし、この構造はヘッドをディスク
の半径方向に直線的に移動させる構造であり、装置内に
おける弾性部材の占めるスペースが大きく、また動作駆
動時においても、弾性部材に過大な曲げ応力が生じ、駆
動負荷の増大や弾性部材の疲労による材料破壊の問題を
招くおそれがあり、実現困難な機構である。
【0023】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、組立性に優れたアクチュエータに
よって、安価であって信頼性が高く、高速および高密度
での情報の記録および再生が可能であり、さらには、小
型化および薄型化も容易となる情報記録再生ディスク装
置を提供することにある。また、玉軸受の摩擦ロストル
クの悪影響を解消することも目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】情報記録再生ディスク装
置についての本発明は、次のような手段を講じることに
より、上記の課題を解決するものである。
【0025】前提として、アクチュエータアームの先端
部にディスクに対する記録/再生のためのトランスデュ
ーサを設けてあり、アクチュエータアームをボイスコイ
ルモータによって駆動回動するように構成してある。
【0026】一つの解決手段として、アクチュエータア
ームをボイスコイルモータによって駆動回動するための
構成として、ボイスコイルモータにおけるコイルと磁石
(通常は永久磁石)のいずれか一方をアクチュエータア
ーム側に、他方を固定側に設ける。
【0027】コイルをアクチュエータアーム側に設ける
場合に、従来技術の場合のような特殊な形状をもつコイ
ルアームを用いるのではなく、フレキシブル基板を利用
する。すなわち、このフレキシブル基板は、ボイスコイ
ルモータのコイルおよびトランスデューサに対する配線
が設けられており、アクチュエータアームに接合される
ものである。そのフレキシブル基板において、アクチュ
エータアームに対面してこのアクチュエータアームとと
もに回動するコイル支持回動部を延在的に連接する。そ
して、ボイスコイルモータの磁石を固定側に設けるとと
もに、ボイスコイルモータのコイルをフレキシブル基板
のコイル支持回動部に実装する。
【0028】このように構成すると、トランスデューサ
およびコイルの外部配線に使用されるフレキシブル基板
をボイスコイルモータのコイルを支持するために利用し
ている。これにより、コイルを予めフレキシブル基板の
コイル支持回動部に実装して、コイルの端末処理を実施
することができるために、アクチュエータを半完成状態
にまで組み立てた状態でコイルの端末処理を実施する必
要がない。その結果、非常に困難であって煩わしい作業
を回避することができ、アクチュエータの信頼性を著し
く向上させることができるとともに、組立設備の自動化
も容易にでき、大幅なコストダウンが可能となる。ま
た、従来技術の場合のコイルアームのようにコイルを支
持するための特別の部材が不要となるために、アクチュ
エータを軽量化および高剛性化することができる。
【0029】別の解決手段として、ボイスコイルモータ
における磁石をアクチュエータアーム側に設けることが
考えられる。この場合、ボイスコイルモータのコイルを
シャーシなどの固定側に設ける。その際に、従来技術の
場合のような特殊な形状をもつコイルアームを用いるの
ではなく、接着剤等で単に固定側に取り付けるだけでよ
い。磁石はアクチュエータアームにおいて面接合の状態
で実装する。この面接合も接着剤等の簡単な手段でよ
い。あるいは、上記と同様に、フレキシブル基板におい
てアクチュエータアームに対面してこのアクチュエータ
アームとともに回動するコイル支持回動部を延在的に連
接し、ボイスコイルモータの磁石をフレキシブル基板の
コイル支持回動部に実装する。
【0030】このように構成すると、コイルは固定側に
設けるため、アクチュエータを半完成状態にまで組み立
てた状態でコイルの端末処理を実施する必要がない。そ
の結果、非常に困難であって煩わしい作業を回避するこ
とができ、アクチュエータの信頼性を著しく向上させる
ことができるとともに、組立設備の自動化も容易にで
き、大幅なコストダウンが可能となる。また、従来技術
の場合のコイルアームのようにコイルを支持するための
特別の部材が不要となるために、アクチュエータを軽量
化および高剛性化することができる。さらに、永久磁石
をアクチュエータアーム側に設けるのは、コイルをアク
チュエータアーム側に設ける場合と異なり、回動するア
クチュエータアームにおいて永久磁石には配線の必要が
なく、作業や組み立てをより簡易なものにすることが可
能となる。
【0031】本発明はまた、情報記録再生ディスク装置
において、アクチュエータアームの回動支点を確保する
に、従来技術のようなピボット構造によるのではなく、
さらに簡易な構成を採用する。すなわち、板ばねのよう
な可撓性板状支持部材を用いて、アクチュエータアーム
を固定部に連設し、その可撓性板状支持部材においてア
クチュエータアームが回動するように支持する。
【0032】このように構成すると、アクチュエータに
ピボット部を持たないので、特性上、無視できないアク
チュエータ制御に有害な摩擦ロストルクを解消すること
が可能となる。つまり、可撓性板状支持部材は摩擦ロス
トルクに起因する非線形性を持たないために、アクチュ
エータアームの微小な駆動動作に確実に応答することが
でき、トランスデューサの位置決め制御の高精度化に良
好な影響をもたらすことができる。
【0033】本発明はまた、ボイスコイルモータそのも
のをなくすことを企図する。すなわち、トランスデュー
サを先端部に設けてあるアクチュエータアームを固定部
に対して可撓性板状支持部材を介して連設し、その可撓
性板状支持部材をアクチュエータアームの回動支点とす
る。そして、この可撓性板状支持部材を変形させてアク
チュエータアームを介してトランスデューサをディスク
に沿って移動可能とする駆動手段を可撓性板状支持部材
に装着する。
【0034】このように構成すると、ボイスコイルモー
タを用いないので、アクチュエータアームには、磁気回
路を構成するコイルや磁石を配備する必要がない。これ
により、アクチュエータの信頼性を著しく向上させるこ
とができるほかに、アクチュエータの大幅な軽量化およ
び高剛性化を実現することができる。
【0035】なお、本発明においては、その記録/再生
を行うトランスデューサについて、記録機能および再生
機能をともに備えたものでもよいし、再生機能単独のも
のでもよい。
【0036】また、ピボット構造を採用しないことを特
定する発明以外の発明にあっては、ピボット構造を採用
してもよきものとする。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を総括
的に説明する。
【0038】本願第1の発明の情報記録再生ディスク装
置は、ボイスコイルモータによって駆動回動されるアク
チュエータアームの先端部にディスクに対する記録/再
生のためのトランスデューサを設けてあり、前記ボイス
コイルモータのコイルおよび前記トランスデューサに対
する配線が設けられたフレキシブル基板を前記アクチュ
エータアームに接合してある情報記録再生ディスク装置
であって、前記フレキシブル基板において前記アクチュ
エータアームに対面してこのアクチュエータアームとと
もに回動するコイル支持回動部を延在的に連接し、前記
ボイスコイルモータの磁石を固定側に設けるとともに、
前記ボイスコイルモータのコイルを前記フレキシブル基
板のコイル支持回動部に実装してあることを特徴とす
る。
【0039】この第1の発明による作用は次のとおりで
ある。従来技術の場合のような特殊な形状をもつコイル
アームに代わって、ボイスコイルモータのコイルをフレ
キシブル基板のコイル支持回動部に実装することによ
り、アクチュエータを半完成状態にまで組み立てた状態
でコイルの端末処理を実施する必要がない。その結果、
非常に困難であって煩わしい作業を回避することがで
き、アクチュエータの信頼性を著しく向上させることが
できるとともに、組立設備の自動化も容易にでき、大幅
なコストダウンが可能となる。また、従来技術の場合の
コイルアームのようにコイルを支持するための特別の部
材が不要となるために、アクチュエータを軽量化および
高剛性化することができる。
【0040】本願第2の発明の情報記録再生ディスク装
置は、ボイスコイルモータによって駆動回動されるアク
チュエータアームの先端部にディスクに対する記録/再
生のためのトランスデューサを設けてあり、前記トラン
スデューサに対する配線が設けられたフレキシブル基板
を前記アクチュエータアームに接合してある情報記録再
生ディスク装置であって、前記ボイスコイルモータのコ
イルを固定側に設けるとともに、前記ボイスコイルモー
タの磁石を前記アクチュエータアームに面接合の状態で
実装してあることを特徴とする。
【0041】この第2の発明による作用は次のとおりで
ある。従来技術の場合のような特殊な形状をもつコイル
アームに代わって、ボイスコイルモータの磁石をフレキ
シブル基板のコイル支持回動部に実装することにより、
アクチュエータを半完成状態にまで組み立てた状態でコ
イルの端末処理を実施する必要がない。その結果、非常
に困難であって煩わしい作業を回避することができ、ア
クチュエータの信頼性を著しく向上させることができる
とともに、組立設備の自動化も容易にでき、大幅なコス
トダウンが可能となる。また、従来技術の場合のコイル
アームのようにコイルを支持するための特別の部材が不
要となるために、アクチュエータを軽量化および高剛性
化することができる。さらに、永久磁石をアクチュエー
タアーム側に設けるのは、コイルをアクチュエータアー
ム側に設ける場合と異なり、回動するアクチュエータア
ームにおいて永久磁石には配線の必要がなく、作業や組
み立てをより簡易なものにすることが可能となる。
【0042】本願第3の発明の情報記録再生ディスク装
置は、ボイスコイルモータによって駆動回動されるアク
チュエータアームの先端部にディスクに対する記録/再
生のためのトランスデューサを設けてあり、前記トラン
スデューサに対する配線が設けられたフレキシブル基板
を前記アクチュエータアームに接合してある情報記録再
生ディスク装置であって、前記フレキシブル基板におい
て前記アクチュエータアームに対面してこのアクチュエ
ータアームとともに回動するコイル支持回動部を延在的
に連接し、前記ボイスコイルモータのコイルを固定側に
設けるとともに、前記ボイスコイルモータの磁石を前記
フレキシブル基板のコイル支持回動部に実装してあるこ
とを特徴とする。
【0043】この第3の発明による作用は次のとおりで
ある。従来技術の場合のような特殊な形状をもつコイル
アームに代わって、ボイスコイルモータの磁石をフレキ
シブル基板のコイル支持回動部に実装することにより、
アクチュエータを半完成状態にまで組み立てた状態でコ
イルの端末処理を実施する必要がない。その結果、非常
に困難であって煩わしい作業を回避することができ、ア
クチュエータの信頼性を著しく向上させることができる
とともに、組立設備の自動化も容易にでき、大幅なコス
トダウンが可能となる。また、従来技術の場合のコイル
アームのようにコイルを支持するための特別の部材が不
要となるために、アクチュエータを軽量化および高剛性
化することができる。さらに、永久磁石をアクチュエー
タアーム側に設けるのは、コイルをアクチュエータアー
ム側に設ける場合と異なり、回動するアクチュエータア
ームにおいて永久磁石には配線の必要がなく、作業や組
み立てをより簡易なものにすることが可能となる。
【0044】本願第4の発明の情報記録再生ディスク装
置は、上記の第1〜第3の発明において、前記アクチュ
エータアームは、固定部に対してこのアクチュエータア
ームの回動支点をなす可撓性板状支持部材を介して連設
されていることを特徴とする。
【0045】この第4の発明による作用は次のとおりで
ある。アクチュエータにピボット部を持たないので、特
性上、無視できないアクチュエータ制御に有害な摩擦ロ
ストルクを解消することが可能となる。つまり、可撓性
板状支持部材は摩擦ロストルクに起因する非線形性を持
たないために、アクチュエータアームの微小な駆動動作
に確実に応答することができ、トランスデューサの位置
決め制御の高精度化に良好な影響をもたらすことができ
る。
【0046】本願第5の発明の情報記録再生ディスク装
置は、上記の第1〜第4の発明において、前記アクチュ
エータアームと前記トランスデューサとは、前記トラン
スデューサを弾性的に支持するジンバル構成のフレクシ
ャを介して連設されていることを特徴とする。このよう
に弾性的な支持機能をもつジンバル構成のフレクシャを
介してアクチュエータアームにトランスデューサを支持
させることにより、ディスクに対するトランスデューサ
の浮上特性を良好なものにすることが可能となる。
【0047】本願第6の発明の情報記録再生ディスク装
置は、上記の第1〜第5の発明において、前記ボイスコ
イルモータのコイルは、プリントコイルであることを特
徴とする。
【0048】この第6の発明による作用は次のとおりで
ある。プリントコイルは、例えば写真製版、エッチン
グ、メッキプロセスなどで製作されるシート状のコイル
であり、通常の巻線コイルよりも薄く扁平に形成するこ
とが可能である。このプリントコイルを用いることによ
り、パーミアンス係数(コイルの厚みtとギャップgと
の比t/g)が増加し、その結果として、磁気回路の磁
束密度が増加する。したがって、巻線コイルの場合より
も小さな駆動力によってアクチュエータを駆動でき、省
電力化が有利になる。また、プリントコイルは、巻線コ
イルに比べて薄型化できるので、慣性モーメントである
イナーシャを減少させることができ、アクチュエータの
軽量化に伴って、アクチュエータの高速応答性を確保す
ることが可能である。さらに、プリントコイルは、フレ
キシブル基板に直接に一体成形することが可能であり、
そうすると、フレキシブル基板にコイルを接合するため
の作業を省略することも可能で、組立作業を容易化する
とともに、組み立ての精度を向上させることが可能とな
り、アクチュエータの信頼性向上に有効となる。
【0049】本願第7の発明の情報記録再生ディスク装
置は、トランスデューサを先端部に設けてあるアクチュ
エータアームが固定部に対して前記アクチュエータアー
ムの回動支点をなす可撓性板状支持部材を介して連設さ
れているとともに、前記可撓性板状支持部材にこの可撓
性板状支持部材を変形させて前記アクチュエータアーム
を介して前記トランスデューサをディスクに沿って移動
可能とする駆動手段を装着してあることを特徴とする。
【0050】この第7の発明による作用は次のとおりで
ある。ボイスコイルモータを用いないので、アクチュエ
ータアームには、磁気回路を構成するコイルや磁石を配
備する必要がない。これにより、アクチュエータの信頼
性を著しく向上させることができるほかに、アクチュエ
ータの大幅な軽量化および高剛性化を実現することがで
きる。
【0051】本願第8の発明の情報記録再生ディスク装
置は、上記の第7の発明において、前記駆動手段は、圧
電方式、静電方式、電磁方式、磁歪方式、形状記憶合金
方式のいずれかで構成されることを特徴とする。いずれ
の方式を用いても、アクチュエータの駆動回動をボイス
コイルモータなしで実現することができる。
【0052】本願第9の発明の情報記録再生ディスク装
置は、上記の第7・第8の発明において、前記駆動手段
は、前記可撓性板状支持部材の表裏両面において二対以
上配置されていることを特徴とする。単一または一対で
は回動駆動力が不足すると想定される場合には、二対以
上とすることで、充分な回動駆動力を確保することが可
能となる。
【0053】本願第10の発明の情報記録再生ディスク
装置は、上記の第7〜第9の発明において、前記アクチ
ュエータアームと前記トランスデューサとは、前記トラ
ンスデューサを弾性的に支持するジンバル構成のフレク
シャを介して連設されていることを特徴とする。このよ
うに弾性的な支持機能をもつジンバル構成のフレクシャ
を介してアクチュエータアームにトランスデューサを支
持させることにより、ディスクに対するトランスデュー
サの浮上特性を良好なものにすることが可能となる。
【0054】本願第11の発明の情報記録再生ディスク
装置は、上記の第4〜第10の発明において、前記アク
チュエータアームと前記可撓性板状支持部材との最大長
さ寸法の合計が20mm以下に設定されていることを特
徴とする。
【0055】この第11の発明による作用は次のとおり
である。構成される情報記録再生ディスク装置は、賢明
で効率的な設計がなされるとすれば、ディスクの外径が
20mmを下回る構成をとることができるようになる。
したがって、パーソナルな情報携帯端末機器であるPD
A、ビデオムービー、デジタルカメラなどの、高容量の
情報の記録および再生を必要とするモバイル機器に、こ
の情報記録再生ディスク装置を容易に組み込むことが可
能となり、また、モバイル機器のさらなる小型化も十分
期待できるようになる。
【0056】本願第12の発明の情報記録再生ディスク
装置は、上記の第4〜第11の発明において、前記可撓
性板状支持部材は、厚みが0.2mm以下の弾性を有す
る薄板金属材料で構成された板ばねであることを特徴と
する。アクチュエータアームの回動支点としての機能を
充分に発揮しながら、軽量化を進めることが可能とな
る。
【0057】(具体的な実施の形態)以下、本発明にか
かわる情報記録再生ディスク装置の具体的な実施の形態
を図面に基づいて詳細に説明する。
【0058】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1の情報記録再生ディスク装置におけるロータリー
アクチュエータおよびその周辺を示す斜視図、図2は、
そのロータリーアクチュエータおよびその周辺を分解し
て示す斜視図である。
【0059】この情報記録再生ディスク装置は、ディス
ク100(破線で示す)のデータ面に沿って走査するト
ランスデューサ1と、トランスデューサ1を弾性的に支
持するフレクシャ2と、フレクシャ2を弾性的に支持す
るアクチュエータアーム3と、アクチュエータアーム3
を駆動するボイスコイルモータSと、トランスデューサ
1およびボイスコイルモータSの外部との接続に使用さ
れる配線を有し、さらに、ボイスコイルモータSにおけ
るコイル5の固定部材として使用されるフレキシブル基
板90とを備えている。
【0060】フレクシャ2を弾性的に支持するアクチュ
エータアーム3の基端部は、装置のシャーシ200に対
して固定された弾性的な可撓性を有する可撓性板状支持
部材4に回動自在に支持されている。かくして、アクチ
ュエータアーム3の先端部は、ディスク100のデータ
面に沿って回動するようになっている。アクチュエータ
アーム3の先端部には、フレクシャ2が片持ち状態で支
持されており、フレクシャ2の先端部がアクチュエータ
アーム3に弾性的に支持されている。そして、フレクシ
ャ2の先端部にトランスデューサ1が支持されている。
【0061】ディスク100は、装置のシャーシに固定
されたスピンドルモータのロータ部(図示せず)によ
り、図1に矢印Aで示す方向に所定の回転速度によって
回転駆動される。
【0062】トランスデューサ1は、磁気的に情報の記
録および再生を行うための磁気ヘッドを搭載した浮上型
スライダであり、破線で示すディスク100の回転によ
って発生する空気流を利用して、磁気ヘッドをディスク
100のデータ面に対して非接触状態あるいは微接触状
態で情報を記録および再生するようになっている。
【0063】フレクシャ2は、トランスデューサ1の姿
勢変化を許容するように、その一部がトランスデューサ
1を弾性的に支持するジンバル構成になっており、たと
えば厚さ数10μmのステンレス薄板によって構成され
ている。
【0064】アクチュエータアーム3は、ディスク10
0のデータ面に対してトランスデューサ1を安定的に浮
上させるために、ディスク100のデータ面に向かって
適切な押圧力(たとえば0.01N〜0.05N)を付
加する板ばね構造になって、フレクシャ2よりも若干厚
めの、たとえば厚さ数10μmあるいは数100μmの
ステンレス薄板によって構成されている。
【0065】アクチュエータアーム3上には、トランス
デューサ1と装置制御部(図示せず)との間にて電気信
号を伝達するためのフレクシャ配線部2aが設けられて
おり、フレクシャ2上には、フレクシャ配線部2aの一
方の端部が配置されている。フレクシャ配線部2aは、
厚さ数10μmのポリイミドおよび銅の積層構造などに
よって構成されており、フレクシャ配線部2aの他方の
端部は、アクチュエータアーム3上に配置されたフレク
シャ端子部2bになっている。
【0066】可撓性板状支持部材4は、その一方の端部
をシャーシ200に対して、たとえばビス締結などによ
って固定されており、その他方の端部において、アクチ
ュエータアーム3の基端部をたとえばレーザー溶接工法
などによって固定している。この可撓性板状支持部材4
は、可撓性を有する、たとえば厚さ数10μmから20
0μm(0.2mm)以下のステンレス薄板などの弾性
材料からなり、可撓変形部4aの剛性は、ディスク10
0のデータ面方向に対しては小さく、それと直角な方向
に対しては大きく設計されており、トランスデューサ1
をディスク100に対して、平行に低負荷で移動させる
構造になっている。
【0067】なお、可撓性板状支持部材4は、その可撓
変形量を増加させるために、あるいはまた材料の疲労破
壊に対する信頼性を向上させるために、図12に示すよ
うに、形状のアレンジを行ってもよい。図12(A)で
示す形状は、可撓変形部4aの可撓部分を増量するよう
に、可撓変形部4aを波形にアレンジしたものである。
図12(B)で示す形状は、同じく可撓変形部4aの可
撓部分をさらに増量するように、可撓変形部4aを直角
曲げ連続形にアレンジしたものである。図12(C)で
示す形状は、図12(B)の直角曲げ部の数を減らした
ものである。こうすることによって、ディスク100の
データ面と直角な方向に対して、可撓変形部4aの剛性
がさらに大きくなるという効果もある。
【0068】アクチュエータアーム3を駆動するボイス
コイルモータSは、シャーシに取り付けられた下ヨーク
7aと、下ヨーク7a上に固定された永久磁石6と、永
久磁石6上に配置された上ヨーク7bとを有しており、
これらによって磁気回路が構成される。上ヨーク7b
は、下ヨーク7aに支持された同様の形状の一対のスペ
ーサ8によって、永久磁石6に対して所定の空間を形成
した状態で固定されており、永久磁石6と上ヨーク7b
との空間内にコイル5が配置されている。なお、図1で
は、ボイスコイルモータSの構造を理解しやすくするた
めに、その一部を破断して示している(上ヨーク7
b)。なお、上ヨーク7bは、永久磁石6の磁力によっ
て各スペーサ8に対して固定されている。
【0069】スペーサ8は、このように、同様の形状の
一対を使用する構成に限らず、下ヨーク7aと上ヨーク
7bとの間に所定の空間を形成し得るものであれば、ど
のような形状であってもよい。また、複数のスペーサを
設けるようにしてもよく、さらには、下ヨーク7aある
いは上ヨーク7bに一体形成する構成としてもよい。ま
た、本実施の形態1では、永久磁石6の磁力により、ス
ペーサ8に対して上ヨーク7bを固定する構成であった
が、締結部品などを利用して固定するようにしてもよ
い。
【0070】コイル5は、銅あるいはアルミなどの導電
性の線材にポリウレタンなどの絶縁材をコーティングし
た巻線材を断面が長方形状に扁平に巻回した状態の巻線
コイルになっている。このコイル5は、フレキシブル基
板90上に実装されており、フレキシブル基板90と一
体となって回動するようになっている。
【0071】下ヨーク7a上に設けられた永久磁石6
は、上方に配置されるコイル5の回動方向に沿った円弧
状に形成されており、下ヨーク7aの上面にUV硬化型
接着剤、嫌気性あるいは加熱硬化型接着剤などで固定さ
れている。永久磁石6は、磁気回路の磁気効率を高める
ためには、強抗磁力の希土類金属磁石を用いる場合があ
る。
【0072】永久磁石6とコイル5を支持するフレキシ
ブル基板90との間、およびコイル5と上ヨーク7bと
の間には、所定の対向隙間(エアギャップ)がそれぞれ
形成されている。各対向隙間(エアギャップ)は、装置
サイズ(ディスク径サイズ)によって異なるが、通常、
それぞれ0.2mm〜1.0mm程度が好ましい。
【0073】図3は、フレキシブル基板90およびその
周辺を分解して示す斜視図である。図3を参照して、フ
レキシブル基板90は、コイル5を回動可能に支持する
コイル支持回動部90aと、トランスデューサ1に対す
る電気信号を伝達する配線、およびコイル5に対して駆
動電流の供給を行う配線とが設けられたループ部90r
とを有している。コイル支持回動部90aはアクチュエ
ータアーム3に対面してそのアクチュエータアーム3と
ともに回動するようにループ部90rから延在的に連接
されたものである。ループ部90rが連なっているコイ
ル支持回動部90aの側部上には、4本の配線にそれぞ
れ連続する4個のトランスデューサ接続端子部90tが
所定のピッチでループ部90rの延出方向に並んで配置
されている。また、フレキシブル基板90には、その剛
性を高めるために、パターン銅箔面である上面とは反対
側の下面に補強裏板90uが発ガス、発塵などのおそれ
のない接着工法などにより接合されている。この補強裏
板90uは、ステンレス薄板材などにより、コイル支持
回動部90aにほぼ対応した形状に形成されており、ま
た、コイル支持回動部90aに連続したループ部90r
の一方の端部に対応するように、コイル支持回動部90
aに対して直角に屈曲された屈曲部90mが設けられて
いる。屈曲部90mは、コイル支持回動部90aに連続
したループ部90rの端部裏面に接合されており、これ
により、ループ部90rは安定した姿勢に保持されてい
る。補強裏板90uの厚さは、0.1mm〜0.2mm
程度が適切である。
【0074】図1および図2を参照して、フレキシブル
基板90のコイル支持回動部90aは、アクチュエータ
アーム3の下側にアクチュエータアーム3の基端部に一
部が重なった状態で、下ヨーク7aと上ヨーク7bとの
間の空間内に挿入されて、永久磁石6上に配置されてい
る。そして、永久磁石6上に配置されたコイル支持回動
部90aの上面はパターン銅箔面になっており、そのパ
ターン銅箔面からなるコイル支持回動部90aの上面に
コイル5が実装されている。また、コイル支持回動部9
0aの上面には、コイル5の各端末部5aがそれぞれ接
続されるコイル接続端子部90cが設けられている。
【0075】コイル5は、フレキシブル基板90のコイ
ル支持回動部90aに対して、たとえばUV硬化型接着
剤を用いて接着固定されている。なお、コイル5を固定
するための接着剤としては、このようなUV硬化型接着
剤に限らないが、発ガス、発塵などのおそれのない接着
剤を選定することが望ましい。なお、永久磁石6を下ヨ
ーク7aに接着剤によって固定する場合も、同様に、発
ガス、発塵などのおそれのない接着剤を選定することが
望ましい。
【0076】アクチュエータアーム3にはコイル5を挿
通するためのコイル挿通孔3aが形成されており、フレ
キシブル基板90のコイル支持回動部90aをアクチュ
エータアーム3に接着固定するときに、コイル支持回動
部90a上のコイル5をコイル挿通孔3aに挿通するよ
うにしている。
【0077】コイル支持回動部90aにおけるアクチュ
エータアーム3に重なった部分における側縁部には、ル
ープ部90rの一方の端部がコイル支持回動部90aに
連続して設けられている。コイル支持回動部90aに連
続するループ部90rの端部は、コイル支持回動部90
aにおけるその側縁部に対して下方にほぼ直角に屈曲さ
れており、ループ部90rは、コイル支持回動部90a
に対してほぼ垂直な状態で垂直方向に延出している。ル
ープ部90rには、たとえば6本の配線が設けられてお
り、各配線が装置制御部(図示せず)に接続されてい
る。
【0078】先にも述べたが、ループ部90rが連続す
るコイル支持回動部90aの側部上には、4本の配線に
それぞれ連続する4個のトランスデューサ接続端子部9
0tが所定のピッチでループ部90rの延出方向に並ん
で配置されている。また、ループ部90rに設けられた
他の2本の配線部は、コイル支持回動部90a上に引き
回されて、コイル5が配置される部分にまで配線されて
おり、それぞれの端部がコイル5の各端末部5aがそれ
ぞれ接続されるコイル接続端子部90cになっている。
【0079】各トランスデューサ接続端子部90tは、
半田付けによって構成されたトランスデューサ接続部9
1(図1参照)によってフレクシャ端子部2bにそれぞ
れ電気的に接続されている。また、半田付けによって構
成された各トランスデューサ接続部91は、フレキシブ
ル基板90とアクチュエータアーム3とを、それぞれ機
械的に固定している。くわえて、アクチュエータアーム
3とフレキシブル基板90の固定をさらに安定化するた
めに、たとえば、すでに述べたUV硬化型接着剤などの
発ガス、発塵などのおそれのない接着剤で、アクチュエ
ータアーム3とフレキシブル基板90を隙間無く密着さ
せて精度良く固定している。あるいは、フレキシブル基
板90の補強裏板90u(図3参照)とアクチュエータ
アーム3とを、レーザー溶接工法などで固定する構成を
とってもよい。その際には、溶接部に対応するフレキシ
ブル基板90のパターン銅箔部を削除する必要がある。
また、コイル接続端子部90cは、半田付けによって構
成されたコイル接続部92(図2参照)によってコイル
5の各端末部5aに電気的に接続されている。
【0080】このような構成のアクチュエータでは、ア
クチュエータアーム3およびフレキシブル基板90をそ
れぞれ可撓性板状支持部材4に取り付ける前、すなわ
ち、アクチュエータを組み立てる前に、フレキシブル基
板90のコイル支持回動部90aにコイル5が実装され
るとともに、コイル5の各端末部5aがコイル支持回動
部90aの表面に設けられた各コイル接続端子部90c
にそれぞれ半田付けされてコイル接続部92が形成され
る。
【0081】このように、フレキシブル基板90が可撓
性板状支持部材4に取り付けられない状態において、コ
イル5の各端末部5aとコイル支持回動部90aの表面
に設けられた各コイル接続端子部90cとの半田付け作
業、およびコイル5をフレキシブル基板90上に実装す
る作業が行われるために、これらの作業を極めて容易
に、しかも効率良く実施することができる。その結果、
コイル5の部品信頼性が向上する。しかも、コイル5の
各端末部5aとコイル支持回動部90aの表面に設けら
れた各コイル接続端子部90cとの半田付け作業、およ
びコイル5のフレキシブル基板90上への実装作業を自
動化することも容易である。これにより、アクチュエー
タの製造コストを大幅に削減することができる。
【0082】フレキシブル基板90のコイル支持回動部
90aにコイル5が実装されて、コイル5の各端末部5
aが各コイル接続端子部90cに半田付けされると、ア
クチュエータアーム3の表面に設けられたフレクシャ端
子部2bとフレキシブル基板90のコイル支持回動部9
0aの表面に設けられたトランスデューサ接続端子部9
0tとが半田付けされてトランスデューサ接続部91
(図1参照)が形成される。この半田付け作業も、それ
ぞれが可撓性板状支持部材4に取り付けられていないた
めに、容易に行うことができる。
【0083】フレクシャ端子部2bとトランスデューサ
接続端子部90tとを半田付けして、トランスデューサ
接続部91を形成する場合には、フレクシャ2の先端部
上に設けられたトランスデューサ1は極めて静電破壊し
やすい部品であるために、細心の注意を要する。しかし
ながら、コイル5の各端末部5aが半田付けされる各コ
イル接続端子部90cがトランスデューサ接続部91に
対して離れており、しかも、すでに半田付け作業が完了
しているために、フレクシャ端子部2bとトランスデュ
ーサ接続端子部90tとの半田付け作業における煩わし
さが軽減される。
【0084】このようにして、トランスデューサ1と装
置制御部(図示せず)とがフレキシブル基板90のルー
プ部90rの配線、トランスデューサ接続部91および
フレクシャ配線部2aを介して電気的に接続される。ま
た、アクチュエータアーム3とフレキシブル基板90と
がトランスデューサ接続部91によって機械的にも固定
される。
【0085】コイル5が装着されるフレキシブル基板9
0のコイル支持回動部90aは、補強裏板90uが接合
されて高剛性になっているために、コイル5を安定的に
保持することができる。
【0086】なお、フレクシャ端子部2aとトランスデ
ューサ接続端子部90tとを半田付けして、両者をトラ
ンスデューサ接続部91によって接続する構成について
説明したが、トランスデューサ1は極めて静電破壊しや
すい部品であるために、光ビームを用いた非接触の加熱
工法、あるいは接続部裏面から加熱圧着する工法などを
用いて、両者を接続するようにしてもよい。
【0087】図4は、フレキシブル基板90のコイル支
持回動部90aの上面に実装されるコイルの他の例を示
した斜視図である。図4では、フレキシブル基板90上
には通常の巻線コイルに代えてプリントコイル5pを設
ける構成をとっている。プリントコイル5pは、写真製
版、エッチング、メッキプロセスなどで製作されたシー
ト状のコイルであり、通常の巻線コイルよりも薄く扁平
に形成することができる。巻線によって構成されたコイ
ル5の厚さは、量産時において安定した性能を得るため
に、薄くても1mm程度とされるが、プリントコイル5
pは、厚さが0.2mm程度になっている。駆動力を増
加させるためには、複数枚のプリントコイル5pを積層
して構成すればよい。プリントコイル5pを使用するこ
とによってパーミアンス係数(コイルの厚みtとギャッ
プgとの比t/g)が増加し、その結果、磁気回路の磁
束密度が増加する。したがって、巻線コイルよりも小さ
な駆動電力によってロータリーアクチュエータを駆動さ
せることができ、省電力化を果たすことができる。
【0088】また、プリントコイル5pは、巻線コイル
に比べて薄型化できるために、慣性モーメントであるイ
ナーシャを約1/3にすることができる。これにより、
イナーシャが低減され、フレキシブル基板90の剛性を
低減させることができ、アクチュエータ自体を軽量化す
ることができる。
【0089】さらに、プリントコイル5pは、フレキシ
ブル基板に直接、一体成形工法で構成することも可能で
ある。これにより、フレキシブル基板90にプリントコ
イル5pを接着固定する作業が省略でき、組立作業がよ
り容易になるとともに、確実に組み立てることができ、
ロータリーアクチュエータの信頼性が向上する。
【0090】本実施の形態1のロータリーアクチュエー
タでは、ボイスコイルモータSのコイル5(またはプリ
ントコイル5p。以下同様)に対して、フレキシブル基
板90の各配線を介して通電を行うと、フレミング左手
の法則により、コイル5に磁界が発生する。そして、コ
イル5に磁界が発生すると、コイル5は、永久磁石6な
どによって形成される磁気回路によって永久磁石6に沿
って移動する。これにより、可撓性を有する可撓性板状
支持部材4の可撓変形部4aが撓み、フレキシブル基板
90のコイル支持回動部90a、およびフレキシブル基
板90と一体化されたアクチュエータアーム3が回動さ
れる。その結果、アクチュエータアーム3に対してフレ
クシャ2を介して支持されたトランスデューサ1がディ
スク100のデータ面に沿って回動して、情報およびサ
ーボ情報が記録されるトラック(図示せず)が同心円状
に配置されたディスク100のデータ面上を走査され
る。そして、トランスデューサ1は、データ面における
所定の位置にて停止されて、その位置に対向するデータ
面に対して、情報の記録および再生を行う。
【0091】この場合、ボイスコイルモータSのコイル
5は、図13に示すようなコイルアーム10を使用する
ことなく、フレキシブル基板90に直接、実装されてい
るために、ボイスコイルモータSの可動質量が低減され
るとともに、アクチュエータ自体も軽量化されており、
これにより、情報の記録および再生を高速化および高密
度化することができる。
【0092】また、図13に示すようなピボット部14
を使用することなく、可撓性を有する可撓性板状支持部
材4によってアクチュエータアーム3を回動自在に支持
しているために、玉軸受(ボールベアリング)構成にま
つわる悪影響、つまり、微小なすべりや弾性的なヒステ
リシス、封入されるグリスの粘性などによる、駆動制御
を行う上で無視できない摩擦ロストルクに起因する非線
形な特性を持つことがなく、アクチュエータの微小な駆
動動作を高精度に実現することができる。
【0093】なお、本実施の形態1では、1個のトラン
スデューサ1が搭載されたロータリーアクチュエータに
ついて説明したが、ディスク100の上下に各1個のト
ランスデューサを相互に対向して搭載したロータリーア
クチュエータであってもよく、また、1枚のディスク1
00が搭載される構成に限らず、2枚以上の複数枚のデ
ィスクが搭載される構成であってもよい。
【0094】さらに、情報記録再生ディスク装置とし
て、磁気ディスク装置について説明したが、トランスデ
ューサ1として、光学ヘッドを用いる光ディスク装置で
あっても、本発明を適用することができ、その場合にも
同様の効果が得られる。
【0095】(実施の形態2)図5は、本発明の実施の
形態2の情報記録再生ディスク装置におけるロータリー
アクチュエータおよびその周辺の斜視図、図6は、その
ロータリーアクチュエータおよびその周辺を分解して示
す斜視図である。
【0096】この情報記録再生ディスク装置は、ディス
ク100(破線で示す)のデータ面に沿って走査するト
ランスデューサ1と、トランスデューサ1を弾性的に支
持するフレクシャ2と、フレクシャ2を弾性的に支持す
るアクチュエータアーム30と、アクチュエータアーム
30を駆動するボイスコイルモータSSと、トランスデ
ューサ1の外部との接続に使用される配線を有するフレ
キシブル基板900とを備えている。
【0097】アクチュエータアーム30を駆動するボイ
スコイルモータSSは、シャーシに取り付けられたバッ
クヨーク70と、バックヨーク70上に固定されたコイ
ル50と、アクチュエータアーム30の下面に取り付け
られた永久磁石60とを有している。
【0098】コイル50は、銅あるいはアルミなどの導
電性の線材にポリウレタンなどの絶縁材をコーティング
した巻線材を断面が長方形状に扁平に巻回した状態の巻
線コイルになっている。
【0099】アクチュエータアーム30の下面に設けら
れた永久磁石60は、下方に配置されるコイル50に対
応して,アクチュエータアーム30の回動方向に沿った
円弧状に形成されており、アクチュエータアーム30の
下面に発ガス、発塵などのおそれのないUV硬化型接着
剤、嫌気性あるいは加熱硬化型接着剤などにより固定さ
れている。永久磁石60は、軽量化のためには、抗磁力
の強い種類の樹脂製磁石を用いる場合がある。
【0100】永久磁石60とコイル50との間には、所
定の対向隙間(エアギャップ)が形成されている。対向
隙間(エアギャップ)は、装置サイズ(ディスク径サイ
ズ)によって異なるが、通常、0.2mm〜1.0mm
程度が好ましい。
【0101】図7は、フレキシブル基板900およびそ
の周辺を分解して示す斜視図である。図7を参照して、
フレキシブル基板900は、トランスデューサ1に対す
る電気信号を伝達する配線が設けられたループ部900
rを有している。フレキシブル基板900のループ部9
00rが連続する側部上には、4本の配線にそれぞれ連
続する4個のトランスデューサ接続端子部900tが所
定のピッチでループ部900rの延出方向に並んで配置
されている。また、フレキシブル基板900には、その
剛性を高めるために、パターン銅箔面である上面とは反
対側の下面に補強裏板900uが発ガス、発塵などのお
それのない接着工法などにより接合されている。この補
強裏板900uは、ステンレス薄板材などにより形成さ
れており、また、ループ部900rの一方の端部に対応
するように、直角に屈曲された屈曲部900mが設けら
れている。屈曲部900mは、ループ部900rの端部
裏面に接合されており、これにより、ループ部900r
は安定した姿勢に保持されている。補強裏板900uの
厚さは、0.1mm〜0.2mm程度が適切である。
【0102】図5および図6を参照して、コイル50
は、装置のシャーシ(図示せず)に取り付けられたバッ
クヨーク70上に発ガス、発塵などのおそれのないUV
硬化型接着剤、嫌気性あるいは加熱硬化型接着剤などに
より固定されている。
【0103】フレキシブル基板900におけるアクチュ
エータアーム30に重なった部分における側縁部には、
ループ部900rの一方の端部が連続して設けられてい
る。ループ部900rの端部は、フレキシブル基板90
0の側縁部に対して下方にほぼ直角に屈曲されている。
ループ部900rには、たとえば4本の配線が設けられ
ており、各配線が装置制御部(図示せず)に接続されて
いる。
【0104】ループ部900rが連続するフレキシブル
基板900の側部上には、4本の配線にそれぞれ連続す
る4個のトランスデューサ接続端子部900tが所定の
ピッチでループ部900rの延出方向に並んで配置され
ている。
【0105】各トランスデューサ接続端子部900t
は、半田付けによって構成されたトランスデューサ接続
部910(図5参照)によってフレクシャ端子部2bに
それぞれ電気的に接続されている。また、半田付けによ
って構成された各トランスデューサ接続部910は、フ
レキシブル基板900とアクチュエータアーム30とを
それぞれ機械的に固定している。くわえて、アクチュエ
ータアーム30とフレキシブル基板900の固定をさら
に安定化するために、たとえば、すでに述べたUV硬化
型接着剤などの発ガス、発塵などのおそれのない接着剤
で、アクチュエータアーム30とフレキシブル基板90
0を隙間無く密着させて精度良く固定している。あるい
は、フレキシブル基板900の補強裏板900u(図7
参照)とアクチュエータアーム30とを、レーザー溶接
工法などで固定する構成をとってもよい。その際には、
溶接部に対応するフレキシブル基板900のパターン銅
箔部を削除する必要がある。
【0106】このような構成のアクチュエータでは、ア
クチュエータアーム30およびフレキシブル基板900
をそれぞれ可撓性板状支持部材4に取り付ける前、すな
わち、アクチュエータを組み立てる前に、アクチュエー
タアーム30に永久磁石60が実装される。
【0107】つまり、配線接続作業を必要としない永久
磁石60をアクチュエータアーム30側に取り付ける構
成をとることによって、半田付け作業および煩雑な配線
作業を必要とするコイルをフレキシブル基板900上に
実装する作業が不要となるために、これらの作業を極め
て容易に、しかも効率良く実施することができる。その
結果、アクチュエータの部品信頼性が向上し、作業を自
動化することも極めて容易となる。これにより、アクチ
ュエータの製造コストを大幅に削減することができる。
【0108】アクチュエータアーム30の表面に設けら
れたフレクシャ端子部2bと、フレキシブル基板900
の表面に設けられたトランスデューサ接続端子部900
tとが半田付けされてトランスデューサ接続部910
(図5参照)が形成される。この半田付け作業が、アク
チュエータを組み立てる上において、唯一の電気的な配
線作業となる。
【0109】フレクシャ端子部2bとトランスデューサ
接続端子部900tとを半田付けして、トランスデュー
サ接続部910を形成する場合には、フレクシャ2の先
端部上に設けられたトランスデューサ1は、極めて静電
破壊しやすい部品であるために、細心の注意を要する。
本実施の形態2によれば、静電破壊に至らしめるよう
な、作業に有害な因子を排除することが容易となる。
【0110】このようにして、トランスデューサ1と装
置制御部(図示せず)とがフレキシブル基板900のル
ープ部900rの配線、トランスデューサ接続部910
およびフレクシャ配線部2aを介して電気的に接続され
る。また、アクチュエータアーム30とフレキシブル基
板900とがトランスデューサ接続部910によって機
械的にも固定される。
【0111】構成その他の説明の内容において、先に本
文で述べた内容と重複する部分は説明を一部省略する。
【0112】(実施の形態3)図8は、本発明の実施の
形態3の情報記録再生ディスク装置におけるロータリー
アクチュエータおよびその周辺の斜視図である。
【0113】本実施の形態3の情報記録再生ディスク装
置は、ディスク100(破線で示す)のデータ面に沿っ
て走査するトランスデューサ1と、トランスデューサ1
を弾性的に支持するフレクシャ2と、フレクシャ2を弾
性的に支持するアクチュエータアーム30と、トランス
デューサ1の接続に使用される配線を有するフレキシブ
ル基板900とを備えている。
【0114】フレクシャ2を弾性的に支持するアクチュ
エータアーム30の基端部は、装置のシャーシ200に
対して固定された弾性的な可撓性を有する可撓性板状支
持部材40に回動自在に支持されている。この可撓性板
状支持部材40の可撓変形部40aの両面には、それぞ
れ対向して、第1の圧電素子41および第2の圧電素子
42が設けられている。
【0115】図9は、図8におけるX−X断面図であ
る。可撓性板状支持部材40の可撓変形部40aの両面
上には、絶縁層43がそれぞれ形成されており、第1の
圧電素子41および第2の圧電素子42がその絶縁層4
3上にそれぞれ設けられている。なお、図8において
は、絶縁層43の図示を省略している。第1の圧電素子
41および第2の圧電素子42は、それぞれ、下部電極
層44、緩衝層45、圧電層46および上部電極層47
を積層して構成されている。図9において、可撓性板状
支持部材40の可撓変形部40aの厚さと同程度の厚さ
で、圧電層46を図示しているが、これは断面構成説明
の明確化のための図示である。
【0116】下部電極層44および上部電極層47は、
たとえばAuなどの貴金属材料であり、緩衝層45は、
たとえばSiO2である。緩衝層45は、圧電層46の
静電破壊を防止するために設けられている。圧電層46
としては、スパッタリングプロセスで形成されたPZT
などの薄膜材料が好適である。
【0117】第1の圧電素子41および第2の圧電素子
42は、それぞれの下部電極層44が図示しない共通グ
ランドパターンで接地されている。そして、第1の圧電
素子41および第2の圧電素子42は、それぞれの上部
電極層47に図示しない配線部材によって電圧を印加す
ることにより駆動するように構成されている。
【0118】圧電層46に電圧を印加すると、可撓性板
状支持部材40の長手方向、つまり図示C方向(図9参
照)に伸縮する。本実施の形態3では、この圧電層の伸
縮現象(d31モードと呼ばれる。)を利用して、アク
チュエータアーム30を回動駆動させている。
【0119】図10は、本実施の形態3における可撓性
板状支持部材40の要部の動作説明図である。第1の圧
電素子41と第2の圧電素子42にそれぞれ逆相の電圧
を印加する。つまり、第1の圧電素子41には伸びる方
向の電圧を、反対に第2の圧電素子42には縮む方向の
電圧を印加する。こうすることにより、可撓性板状支持
部材40の可撓変形部40aは、図示D方向に変形す
る。かくして、アクチュエータアーム30は、図示E方
向(図8参照)に回動駆動されるのである。
【0120】本実施の形態3におけるアクチュエータア
ーム30の駆動力および回動量は、先に述べた前記実施
の形態1および2のボイスコイルモータによる駆動の場
合に比べて小さい駆動力で、少ない回動量となることが
懸念されるが、駆動手段である第1の圧電素子41およ
び第2の圧電素子42を一対だけではなく、二対以上、
複数対に増設し、構成することで、駆動力および回動量
を増加させることができる。また、情報記録再生ディス
ク装置の小型化、つまりディスク径の小径化に伴い、必
要とされるアクチュエータアーム30の駆動力が小さく
なり、また回動量も少なくなることから、小型化が進ん
だ情報記録再生ディスク装置において、本実施の形態3
の構成が大きな効果をもたらすことになる。つまり、極
めて簡素な構成を提供でき、組立作業を極めて容易に、
しかも効率良く実施することができる。その結果、アク
チュエータの部品信頼性が向上し、作業を自動化するこ
とも極めて容易となる。これにより、アクチュエータの
製造コストを大幅に削減することができる。
【0121】なお、本実施の形態3の構成において、圧
電方式を用いた駆動手段を例に挙げて説明したが、他の
駆動方式である静電方式、電磁方式、磁歪方式、形状記
憶合金方式を用いた駆動手段で構成してもよい。
【0122】また、構成その他の説明の内容において、
先に本文で述べた内容と重複する部分は説明を一部省略
する。
【0123】(実施の形態4)図11は、本発明の実施
の形態4の情報記録再生ディスク装置の要部平面図であ
る。図11で示す各構成要素は、図1において先に本文
で説明した符号と一致させている。構成の説明におい
て、その内容と重複する部分は説明を一部省略する。
【0124】この情報記録再生ディスク装置は、ディス
ク100(破線で示す)のデータ面に沿って走査するト
ランスデューサ1と、トランスデューサ1を弾性的に支
持するフレクシャ2と、フレクシャ2を弾性的に支持す
るアクチュエータアーム3と、アクチュエータアーム3
を駆動するボイスコイルモータSと、トランスデューサ
1およびボイスコイルモータSの外部との接続に使用さ
れる配線を有し、さらに、ボイスコイルモータSにおけ
るコイル5の固定部材として使用されるフレキシブル基
板90とを備えている。
【0125】フレクシャ2を弾性的に支持するアクチュ
エータアーム3の基端部は、装置のシャーシ200に対
して固定された弾性的な可撓性を有する可撓性板状支持
部材4に回動自在に支持されている。かくして、アクチ
ュエータアーム3の先端部は、ディスク100のデータ
面に沿って、矢印Eで示す方向に揺動回動するようにな
っている。アクチュエータアーム3の先端部には、フレ
クシャ2が片持ち状態で支持されており、フレクシャ2
の先端部がアクチュエータアーム3に弾性的に支持され
ている。そして、フレクシャ2の先端部にトランスデュ
ーサ1が支持されている。
【0126】ディスク100は、装置のシャーシ100
に固定されたスピンドルモータのロータ部(図示せず)
により、矢印Aで示す方向に所定の回転速度によって回
転駆動される。
【0127】可撓性板状支持部材4は、その一方の端部
をシャーシ200に対して、たとえばビス締結などによ
って固定されており、その他方の端部において、アクチ
ュエータアーム3の基端部をたとえばレーザー溶接工法
などによって固定している。この可撓性板状支持部材4
は、可撓性を有する、たとえば厚さ数10μmあるいは
数100μmのステンレス薄板などの弾性材料からな
り、可撓変形部4aの剛性は、ディスク100のデータ
面方向に対しては小さく、それと直角な方向に対しては
大きく設計されており、トランスデューサ1をディスク
100に対して、平行に低負荷で移動させる構造になっ
ている。
【0128】本実施の形態4のロータリーアクチュエー
タでは、ボイスコイルモータSにフレキシブル基板90
の各配線を介して通電を行うと、フレミング左手の法則
により、アクチュエータアーム3上に設けられてボイス
コイルモータSを構成するコイル5は、装置制御部(図
示せず)の指令に応じて、矢印Eで示す所望の方向に回
動する。これにより、可撓性を有する可撓性板状支持部
材4の可撓変形部4aが撓み、アクチュエータアーム3
が回動される。破線でアクチュエータが回動する前の状
態を示している。その結果、アクチュエータアーム3に
対してフレクシャ2を介して支持されたトランスデュー
サ1がディスク100のデータ面に沿って回動して、情
報およびサーボ情報が記録されるトラック(図示せず)
が同心円状に配置されたディスク100のデータ面上を
走査される。そして、トランスデューサ1は、データ面
における所定の位置にて停止されて、その位置に対向す
るデータ面に対して、情報の記録および再生を行う。
【0129】この場合、ボイスコイルモータSのコイル
5は、図13に示すようなコイルアーム10を使用する
ことなく、フレキシブル基板90に直接、実装されてい
るために、ボイスコイルモータSの可動質量が低減され
るとともに、アクチュエータ自体も軽量化されており、
これにより、情報の記録および再生を高速化および高密
度化することができる。
【0130】また、図13に示すようなピボット部14
を使用することなく、可撓性を有する可撓性板状支持部
材4によってアクチュエータアーム3を回動自在に支持
しているために、玉軸受(ボールベアリング)構成にま
つわる悪影響、つまり、微小なすべりや弾性的なヒステ
リシス、封入されるグリスの粘性などによる、駆動制御
を行う上で無視できない摩擦ロストルクに起因する非線
形な特性を持つことがなく、アクチュエータの微小な駆
動動作を高精度に実現することができる。
【0131】本実施の形態4で説明する構成によると、
各接続部の半田付け作業およびコイルを実装する作業が
極めて容易に、しかも効率良く実施することができる。
その結果、部品信頼性が向上し、また各作業を自動化す
ることも容易となる。これにより、アクチュエータの製
造コストを大幅に削減することができることにくわえ
て、さらに、簡素な構成であるが故に、情報記録再生デ
ィスク装置を構成する要素部品の小型化が容易となる。
【0132】アクチュエータアーム3の長手方向の全長
寸法L1と可撓性板状支持部材4の可撓変形部4aの長
手方向の全長寸法L2について、従来の情報記録再生デ
ィスク装置の構成においては、小型を特長とする情報記
録再生ディスク装置であっても、アクチュエータアーム
全長寸法L1と可撓性板状支持部材全長寸法L2の合
計、L1+L2は、25mm〜30mmであった。これ
は、ピボット部の玉軸受の最大外径などや、ボイスコイ
ルモータなどを組み立てる上での信頼性確保などから制
限されるものである。もはや、従来の情報記録再生ディ
スク装置の構成では、さらなる小型化は容易ではなく、
製造上の歩留まりを下げ、コストをつり上げる要因とな
り、その実現は非合理的なものであった。
【0133】しかしながら、本実施の形態4の構成によ
れば、アクチュエータアーム全長寸法L1と可撓性板状
支持部材全長寸法L2の合計、L1+L2が20mm以
下での構成が可能となる。また、これらの機構要素によ
って、構成される情報記録再生ディスク装置は、賢明で
効率的な設計がなされるとすれば、ディスクの外径が2
0mmを下回る構成をとることができるようになる。し
たがって、パーソナルな情報携帯端末機器であるPDA
(Personal Digital Assista
nt)、ビデオムービー、デジタルカメラなどの、高容
量の情報の記録および再生を必要とするモバイル機器
に、この情報記録再生ディスク装置を容易に組み込むこ
とができ、また、モバイル機器のさらなる小型化も十分
期待できるようになる。
【0134】なお、本実施の形態4では、1個のトラン
スデューサ1が搭載されたロータリーアクチュエータに
ついて説明したが、ディスク100の上下に各1個のト
ランスデューサを相互に対向して搭載したロータリーア
クチュエータであってもよく、また、1枚のディスク1
00が搭載される構成に限らず、2枚以上の複数枚のデ
ィスクが搭載される構成であってもよい。
【0135】さらに、情報記録再生ディスク装置とし
て、磁気ディスク装置について説明したが、トランスデ
ューサ1として、光学ヘッドを用いる光ディスク装置で
あっても、本発明を適用することができ、その場合にも
同様の効果が得られる。
【0136】また、構成その他の説明の内容において、
先に本文で述べた内容と重複する部分は説明を一部省略
する。
【0137】なお、本発明は、上述した実施の形態1〜
4に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で、さまざまな変形形態が可能であることは言う
までもない。
【0138】
【発明の効果】本発明の情報記録再生ディスク装置によ
れば、従来技術の場合のような特殊な形状をもつコイル
アームを用いるのではなく、フレキシブル基板において
アクチュエータアームに対面してこのアクチュエータア
ームとともに回動するコイル支持回動部を延在的に連接
し、ボイスコイルモータのコイルをコイル支持回動部に
実装するので、コイルを予めフレキシブル基板のコイル
支持回動部に実装して、コイルの端末処理を実施するこ
とができるために、アクチュエータを半完成状態にまで
組み立てた状態でコイルの端末処理を実施する必要がな
い。その結果、非常に困難であって煩わしい作業を回避
することができ、アクチュエータの信頼性を著しく向上
させることができるとともに、組立設備の自動化も容易
にでき、大幅なコストダウンが可能となる。また、従来
技術の場合のコイルアームのようにコイルを支持するた
めの特別の部材が不要となるために、アクチュエータを
軽量化および高剛性化することができる。
【0139】また、本発明の情報記録再生ディスク装置
によれば、従来技術の場合のような特殊な形状をもつコ
イルアームを用いるのではなく、ボイスコイルモータの
コイルは接着剤等で単に固定側に取り付け、ボイスコイ
ルモータの磁石はアクチュエータアームにおいて面接合
の状態で例えば接着剤等の簡単な手段で実装することに
より、あるいは、フレキシブル基板に延在的に連接され
たコイル支持回動部に磁石を実装することにより、アク
チュエータを半完成状態にまで組み立てた状態でコイル
の端末処理を実施する必要がない。その結果、非常に困
難であって煩わしい作業を回避することができ、アクチ
ュエータの信頼性を著しく向上させることができるとと
もに、組立設備の自動化も容易にでき、大幅なコストダ
ウンが可能となる。また、従来技術の場合のコイルアー
ムのようにコイルを支持するための特別の部材が不要と
なるために、アクチュエータを軽量化および高剛性化す
ることができる。さらに、永久磁石をアクチュエータア
ーム側に設けるのは、コイルをアクチュエータアーム側
に設ける場合と異なり、回動するアクチュエータアーム
において永久磁石には配線の必要がなく、作業や組み立
てをより簡易なものにすることが可能となる。
【0140】また、本発明の情報記録再生ディスク装置
によれば、アクチュエータアームの回動支点を確保する
に、従来技術のようなピボット構造によるのではなく、
板ばねのような可撓性板状支持部材を用いて、アクチュ
エータアームを固定部に連設し、その可撓性板状支持部
材においてアクチュエータアームが回動するように支持
することにより、さらに簡易な構成を採用している。し
たがって、ピボット部の場合のような、特性上、無視で
きないアクチュエータ制御に有害な摩擦ロストルクを解
消することが可能となる。つまり、可撓性板状支持部材
は摩擦ロストルクに起因する非線形性を持たないため
に、アクチュエータアームの微小な駆動動作に確実に応
答することができ、トランスデューサの位置決め制御の
高精度化に良好な影響をもたらすことができる。
【0141】また、本発明の情報記録再生ディスク装置
によれば、トランスデューサを先端部に設けてあるアク
チュエータアームを固定部に対して可撓性板状支持部材
を介して連設し、その可撓性板状支持部材をアクチュエ
ータアームの回動支点とし、この可撓性板状支持部材を
変形させてアクチュエータアームを介してトランスデュ
ーサをディスクに沿って移動可能とする駆動手段を可撓
性板状支持部材に装着する。このように構成すると、ボ
イスコイルモータを用いないので、アクチュエータアー
ムには、磁気回路を構成するコイルや磁石を配備する必
要がない。これにより、アクチュエータの信頼性を著し
く向上させることができるほかに、アクチュエータの大
幅な軽量化および高剛性化を実現することができる。
【0142】そして、本発明においては、好ましくは、
可撓性板状支持部材とアクチュエータアームの最大長さ
寸法の合計は20mm以下である。賢明で効率的な設計
がなされるとすれば、ディスクの外径が20mmを下回
る構成をとることができるようになる。したがって、P
DA、ビデオムービー、デジタルカメラなどの、高容量
の情報の記録および再生を必要とするモバイル機器に、
この情報記録再生ディスク装置を容易に組み込むことが
でき、また、モバイル機器のさらなる小型化も、十分期
待できるようになるという優れた効果が得られる。
【0143】また、コイルとして、プリントコイルを使
用することによって、パーミアンス係数(コイルの厚み
tとギャップgとの比t/g)が増加し、その結果、磁
気回路の磁束密度が増加する。したがって、巻線コイル
よりも小さな駆動電力によってロータリーアクチュエー
タを駆動させることができ、省電力化を果たすことがで
きる。
【0144】また、プリントコイルは、巻線コイルに比
べて薄型化できるために、慣性モーメントであるイナー
シャを約1/3にすることができる。これにより、イナ
ーシャが低減され、フレキシブル基板の剛性を低減させ
ることができ、アクチュエータ自体を軽量化することが
できる。
【0145】さらに、プリントコイルは、フレキシブル
基板に直接、一体成形工法で構成することも可能であ
る。これにより、フレキシブル基板にコイルを接着固定
する作業が省略でき、組立作業がより容易になるととも
に、確実に組み立てることができ、ロータリーアクチュ
エータの信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の情報記録再生ディス
ク装置におけるロータリーアクチュエータおよびその周
辺を示す斜視図
【図2】 本発明の実施の形態1の情報記録再生ディス
ク装置におけるロータリーアクチュエータを分解して示
す斜視図
【図3】 本発明の実施の形態1の情報記録再生ディス
ク装置におけるロータリーアクチュエータに使用される
フレキシブル基板およびその周辺を分解して示す斜視図
【図4】 本発明の実施の形態1の情報記録再生ディス
ク装置におけるロータリーアクチュエータに使用される
コイルの他の例およびその周辺を示す斜視図
【図5】 本発明の実施の形態2の情報記録再生ディス
ク装置におけるロータリーアクチュエータおよびその周
辺を示す斜視図
【図6】 本発明の実施の形態2の情報記録再生ディス
ク装置におけるロータリーアクチュエータを分解して示
す斜視図
【図7】 本発明の実施の形態2の情報記録再生ディス
ク装置におけるロータリーアクチュエータに使用される
フレキシブル基板およびその周辺を分解して示す斜視図
【図8】 本発明の実施の形態3の情報記録再生ディス
ク装置におけるロータリーアクチュエータおよびその周
辺を示す斜視図
【図9】 本発明の実施の形態3についての図8に示す
X−X線における断面図
【図10】 本発明の実施の形態3についての図8のロ
ータリーアクチュエータに使用される可撓性板状支持部
材要部の動作説明図
【図11】 本発明の実施の形態4の情報記録再生ディ
スク装置の要部平面図
【図12】 本発明の実施の形態1についての図1のロ
ータリーアクチュエータに使用される可撓性板状支持部
材のさまざまな形状を示す斜視図
【図13】 従来の技術にかかわる情報記録再生ディス
ク装置におけるロータリーアクチュエータおよびその周
辺を示す斜視図
【図14】 従来の技術にかかわる図13のロータリー
アクチュエータを分解して示す斜視図
【符号の説明】
1……トランスデューサ 2……フレクシャ 2a…フレクシャ配線部 2b…フレクシャ端子部 3……アクチュエータアーム 3a…コイル挿通孔 4……可撓性板状支持部材 4a…可撓変形部 5……コイル 5a…コイルの端末部 5p…プリントコイル 6……永久磁石 7a…下ヨーク 7b…上ヨーク 8……スペーサ 30……アクチュエータアーム 40……可撓性板状支持部材 41……第1の圧電素子 42……第2の圧電素子 50……コイル 60……永久磁石 70……バックヨーク 90……フレキシブル基板 90a…コイル支持回動部 90c…コイル接続端子部 90m…屈曲部 90r…ループ部 90t…トランスデューサ接続端子部 90u…補強裏板 91……トランスデューサ接続部 92……コイル接続部 100……ディスク 200……シャーシ 900……フレキシブル基板 900m…屈曲部 900r…ループ部 900t…トランスデューサ接続端子部 900u…補強裏板 910……トランスデューサ接続部 S……ボイスコイルモータ SS……ボイスコイルモータ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイスコイルモータによって駆動回動さ
    れるアクチュエータアームの先端部にディスクに対する
    記録/再生のためのトランスデューサを設けてあり、前
    記ボイスコイルモータのコイルおよび前記トランスデュ
    ーサに対する配線が設けられたフレキシブル基板を前記
    アクチュエータアームに接合してある情報記録再生ディ
    スク装置であって、 前記フレキシブル基板において前記アクチュエータアー
    ムに対面してこのアクチュエータアームとともに回動す
    るコイル支持回動部を延在的に連接し、 前記ボイスコイルモータの磁石を固定側に設けるととも
    に、前記ボイスコイルモータのコイルを前記フレキシブ
    ル基板のコイル支持回動部に実装してあることを特徴と
    する情報記録再生ディスク装置。
  2. 【請求項2】 ボイスコイルモータによって駆動回動さ
    れるアクチュエータアームの先端部にディスクに対する
    記録/再生のためのトランスデューサを設けてあり、前
    記トランスデューサに対する配線が設けられたフレキシ
    ブル基板を前記アクチュエータアームに接合してある情
    報記録再生ディスク装置であって、 前記ボイスコイルモータのコイルを固定側に設けるとと
    もに、前記ボイスコイルモータの磁石を前記アクチュエ
    ータアームに面接合の状態で実装してあることを特徴と
    する情報記録再生ディスク装置。
  3. 【請求項3】 ボイスコイルモータによって駆動回動さ
    れるアクチュエータアームの先端部にディスクに対する
    記録/再生のためのトランスデューサを設けてあり、前
    記トランスデューサに対する配線が設けられたフレキシ
    ブル基板を前記アクチュエータアームに接合してある情
    報記録再生ディスク装置であって、 前記フレキシブル基板において前記アクチュエータアー
    ムに対面してこのアクチュエータアームとともに回動す
    るコイル支持回動部を延在的に連接し、 前記ボイスコイルモータのコイルを固定側に設けるとと
    もに、前記ボイスコイルモータの磁石を前記フレキシブ
    ル基板のコイル支持回動部に実装してあることを特徴と
    する情報記録再生ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエータアームは、固定部に
    対してこのアクチュエータアームの回動支点をなす可撓
    性板状支持部材を介して連設されていることを特徴とす
    る請求項1から請求項3までのいずれかに記載の情報記
    録再生ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記アクチュエータアームと前記トラン
    スデューサとは、前記トランスデューサを弾性的に支持
    するジンバル構成のフレクシャを介して連設されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか
    に記載の情報記録再生ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記ボイスコイルモータのコイルは、プ
    リントコイルであることを特徴とする請求項1から請求
    項5までのいずれかに記載の情報記録再生ディスク装
    置。
  7. 【請求項7】 トランスデューサを先端部に設けてある
    アクチュエータアームが固定部に対して前記アクチュエ
    ータアームの回動支点をなす可撓性板状支持部材を介し
    て連設されているとともに、前記可撓性板状支持部材に
    この可撓性板状支持部材を変形させて前記アクチュエー
    タアームを介して前記トランスデューサをディスクに沿
    って移動可能とする駆動手段を装着してあることを特徴
    とする情報記録再生ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動手段は、圧電方式、静電方式、
    電磁方式、磁歪方式、形状記憶合金方式のいずれかで構
    成されることを特徴とする請求項7に記載の情報記録再
    生ディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動手段は、前記可撓性板状支持部
    材の表裏両面において二対以上配置されていることを特
    徴とする請求項7または請求項8に記載の情報記録再生
    ディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記アクチュエータアームと前記トラ
    ンスデューサとは、前記トランスデューサを弾性的に支
    持するジンバル構成のフレクシャを介して連設されてい
    ることを特徴とする請求項7から請求項9までのいずれ
    かに記載の情報記録再生ディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記アクチュエータアームと前記可撓
    性板状支持部材との最大長さ寸法の合計が20mm以下
    に設定されていることを特徴とする請求項4から請求項
    10までのいずれかに記載の情報記録再生ディスク装
    置。
  12. 【請求項12】 前記可撓性板状支持部材は、厚みが
    0.2mm以下の弾性を有する薄板金属材料で構成され
    た板ばねであることを特徴とする請求項4から請求項1
    1までのいずれかに記載の情報記録再生ディスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040041954A (ko) * 2002-11-12 2004-05-20 삼성전자주식회사 박형 액추에이터 및 이를 구비하는 박형 마이크로드라이브 장치
CN1316474C (zh) * 2004-06-04 2007-05-16 三洋电机株式会社 光头装置的布线结构
JP2008146820A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Samsung Electronics Co Ltd ヘッドスタックアセンブリー及びそれを備えたハードディスクドライブ

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