JP2002133261A - 広告情報配信方法およびシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】トラフィックを増加させることなく、各購読者
の希望に応じた広告情報を個別配信可能とする。 【解決手段】 配信先の購読者が希望する広告情報の種
類を配信リストとして配信元に登録し、この配信リスト
およびこの配信リストに登録されている広告情報を配信
先のローカルネットワークに配信し、配信先において前
記配信リストを参照し、各購読者の希望する広告情報を
個別に電子メールで配信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、広告情報配信方法
およびシステムに関し、特に新聞の折り込みチラシに掲
載されている広告情報を電子メールを使って配信するた
めの広告情報配信方法およびシステムに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、スーパーや商店街等の小売店で
は、新聞の折り込みチラシを使って特売日や売れ筋商品
を消費者に宣伝し、販売促進を図ることが行われてい
る。ところが、このような折り込みチラシの依頼主は、
そのほとんどが新聞の配達地域内またはその周辺地域の
商店等であることから、配達地域外の商店のチラシを新
聞の購読者が入手することは困難であり、希望のお店の
情報を入手できないことがあった。また、これらのチラ
シは配達される新聞に同じ種類のものが一律に折り込ま
れるため、同一地域内の各家庭には同じ種類のチラシが
配達される。そのため、必ずしも購読者が必要とする内
容のものが配達されるとは限らず、多くのチラシは何ら
活用されることなく紙ゴミを増やす原因となっていた。
そこで、本願発明者はこのような問題点を解決すべく、
特願２０００−９０７８０号に開示されている「広告情
報配信方法および広告情報配信システム」を提案するに
至った。

【０００３】図１１は、特願２０００−９０７８０号に
開示されている広告情報配信システムの概要を示すシス
テム構成図である。このシステムは、購読者の希望する
広告情報を予め配信元のデータ配信サーバ１２ａに登録
しておくことにより、各購読者の希望する内容の広告情
報のみを電子メールで配信するようにしたものである。
同図に示すように広告情報は記憶装置１２ｂに格納され
てデータ配信サーバ１２ａによって管理され、各購読者
に対してはインターネット１１を介した電子メールによ
り配信される。広告情報の具体例は例えば図１２に示す
ような商店の特売情報等があり、商品の写真、商品名と
ともにその販売価格等が併記され、これらの情報はＰＤ
Ｆ（Portable Document Format）、ＪＰＥＧ（Joint Ph
otographic Experts Group）またはＧＩＦ（Graphics I
nterchange Format ）によって記述されている。

【０００４】また、各購読者はＣＡＴＶ網１３ａ、１４
ａを利用してインターネット１１に接続可能であり、デ
ータ配信サーバ１２ａから配信された電子メールは、メ
ールサーバ１３ｂ、１４ｂによって一旦受信されてか
ら、購読者の端末１３ｃ〜１３ｅ、１４ｃ〜１４ｅへ個
別に配信される。したがって、これらの端末がケーブル
テレビ網（以下、ＣＡＴＶ網という）１３ａ、１４ａに
接続されていなかった場合、配信された電子メールはメ
ールサーバ１３ｂ、１４ｂに蓄積されるため、宛先不明
で配信元に送り返されることはない。また、メールサー
バ１３ｂ、１４ｂに蓄積された電子メールは、ＣＡＴＶ
網１３ａ、１４ａに端末が接続された際に宛先の端末へ
配信されることになる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このように上記従来シ
ステムは、電子メールを使って広告情報を配信すること
により、各購読者の希望内容を個別配信できるという利
点を有し、また紙資源の無駄を省けるという利点を有し
ていた。しかしながら、同じ内容の広告情報を複数の購
読者が希望した場合、購読者毎に個別配信を行ったので
は、インターネット上に膨大な数の電子メールが配信さ
れることになる。例えば一つのＣＡＴＶ網における加入
者は通常数千〜数万人程度いるため、このように多数の
メールが一度に配信されるとインターネット上のトラフ
ィックが増加し、電子メールの配信に遅延が生じたり、
他のインターネット利用者の通信帯域を狭めたりする恐
れがある。本発明はこのような課題を解決するためのも
のであり、トラフィックを増加させることなく、各購読
者の希望に応じた広告情報を個別配信可能とする広告情
報配信方法およびシステムを提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る広告情報配信方法は、複数種類
の広告情報を配信元で管理し、この広告情報を配信先の
ローカルネットワークに接続されている複数の購読者に
対して個別に配信する方法において、前記配信先の購読
者が希望する広告情報の種類を配信リストとして前記配
信元に登録し、この配信リストおよびこの配信リストに
登録されている広告情報を前記配信先のローカルネット
ワークに配信し、前記配信先において前記配信リストを
参照し、各購読者の希望する広告情報を個別に電子メー
ルで配信する。また、前記配信元は、前記広告情報の有
効期限に関する情報を有し、この有効期限の切れた広告
情報を削除してよい。また、前記配信元は、前記購読者
からの要求に応じて前記配信リストの内容を変更しても
よい。また、前記ローカルネットワークは、ケーブルテ
レビ網であってもよい。

【０００７】また、本発明に係る広告情報配信システム
は、複数種類の広告情報を配信元で管理し、この広告情
報を配信先のローカルネットワークに接続されている複
数の購読者に対して個別に配信するシステムにおいて、
前記配信先の購読者が希望する広告情報の種類からなる
配信リストが登録され、この配信リストおよびこの配信
リストに登録されている広告情報を前記配信先のローカ
ルネットワークに配信するデータ配信手段と、前記配信
リストを参照し、各購読者の希望する広告情報を個別に
電子メールで配信するデータ分配手段とを備える。ま
た、前記データ配信手段は、前記広告情報の有効期限に
関する情報を有し、この有効期限の切れた広告情報を削
除してもよい。また、前記データ配信手段は、前記購読
者からの要求に応じて前記配信リストの内容を変更して
もよい。また、前記ローカルネットワークは、ケーブル
テレビ網であってもよい。

【０００８】このように構成することにより本発明は、
配信先のネットワークまで複数種類の広告情報を冗長す
ることなく配信してから配信先で各購読者に分配するた
め、インターネット上のトラフィックを増加させること
なく各購読者の希望に応じた広告情報を配信することが
できる。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の一つの実施の形態
について図を用いて説明する。図１は、本発明の一つの
実施の形態を示すブロック図である。同図に示すように
広告情報は、データ配信サーバ２ａおよび記憶装置２ｂ
を備えた配信元によって管理されるとともに、各配信先
に対してはインターネット１を介したＦＴＰ（File Tra
nsfer Protocol）通信によって配信される。すなわち、
データ配信サーバ２ａは購読者からの要求に応じて各購
読者の配信希望リスト（以下、配信リストという）を作
成し、この配信リストに基づいて各配信先にイメージデ
ータからなるメールデータを配信する。なお、上記のイ
ンターネット１の代わりにＲＡＳ接続を用いてもよい。

【００１０】例えば図１に示すように端末３ｃの購読者
が広告情報Ａ、Ｂ、Ｃの配信を希望し、端末３ｄの購読
者が広告情報Ａ、Ｃ、Ｄ、Ｅの配信を希望し、端末３ｅ
の購読者が広告情報Ａ、Ｄ、Ｅの配信を希望する場合、
配信元の記憶装置２ｂには、配信リストとして「ア向
け：Ａ＋Ｂ＋Ｃ」、「イ向け：Ａ＋Ｃ＋Ｄ＋Ｅ」、「ウ
向け：Ａ＋Ｄ＋Ｅ」が登録される。また、配信先α向け
のメールデータとして広告情報Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅが冗
長することなく一種類ずつ用意される。なお、広告情報
の具体例は、従来例同様に図１２に示すようなものであ
り、商品の写真、商品名とともにその販売価格等が併記
され、ＰＤＦ、ＪＰＥＧまたはＧＩＦ等の書式によって
記述されたイメージデータからなる。なお、その他の書
式として、イメージデータとテキスト（文字）データの
組み合わせ、テキストデータのみ、またはこれらに音声
データを組み合わせたものなどであってもよい。

【００１１】また、各購読者はＣＡＴＶ網３ａ、４ａを
利用してインターネット１に接続可能であり、データ配
信サーバ２ａから配信された電子メールはディストリビ
ュータ３ｆ、４ｆによって一旦受信されてから、ディス
トリビュータ３ｆ、４ｆがメールデータに添付されてい
る配信リストに基づいて、各メールデータを各購読者に
分配配信する。メールサーバ３ｂ、４ｂは、それぞれ予
め登録されている購読者のメールボックスを有し、ディ
ストリビュータから受信したメールはこのメールボック
スに一旦受信されてから、購読者の端末３ｃ〜３ｅ、４
ｃ〜４ｅへ配信される。したがって、これらの端末がＣ
ＡＴＶ網３ａ、４ａに接続されていなくても、配信され
た電子メールはメールサーバ３ｂ、４ｂに蓄積され、端
末が接続された際に配信される。

【００１２】図２は、配信元を示すシステム構成図であ
る。同図に示すように、図１に示した記憶装置２ｂは、
購読者情報データベース２ｂ−１と広告データＤＢ２ｂ
−２と広告主情報ＤＢ２ｂ−３と実体データプール部２
ｂ−４とを備えている。なお、ＤＢはデータベースを意
味する。

【００１３】購読者情報ＤＢ２ｂ−１には、個人情報、
抽出条件、排他条件および配信情報が、各購読者毎にデ
ータベース化されて格納されている。個人情報は購読者
コード、配信先のエリアコード、購読者の在住地域、購
読者の勤務地域、購読者の職業、購読者の電子メールア
ドレス等の情報である。抽出条件は広告主の所在する地
域、広告主の業種、広告主である販売店等の情報であ
り、これらは購読者が配信を希望する広告に関する情報
である。一方、排他条件は広告主の所在する地域、広告
主の業種、広告主である販売店等の情報であるが、これ
らは購読者配達を希望しない広告主に関する情報であ
る。配信情報は配信済みの広告の履歴等の情報である。

【００１４】広告データＤＢ２ｂ−２には、広告データ
情報と配信対象条件とが格納されている。広告データ情
報は、広告データに付与されている一意のデータシリア
ルコードと、広告主によって指定された配信開始日時、
広告主によって指定された配信終了日時等の情報であ
り、これらは広告データの配信に関しての有効期限を示
す。配信対象条件は、購読者の在住地域、購読者の在住
勤務地域、購読者の職業等の情報である。広告主情報Ｄ
Ｂ２ｂ−３には、広告主である販売店に関する情報が格
納されており、すなわち広告内容を実施する店舗の地域
（住所）、取扱品目、問い合わせ先等が格納されてい
る。また、実体データプール部２ｂ−４には、広告デー
タの実体データが格納されており、すなわち図１２で示
したようなイメージがＰＤＦ、ＪＰＥＧ、ＧＩＦ等の書
式で記述されて格納されている。なお、実体データプー
ル部２ｂ−４内の各データは、広告データＤＢ２ｂ−２
内の対応するデータと関連づけられている。

【００１５】一方、図１に示したデータ配信サーバ２ａ
は、配信先抽出部２ａ−１とメールデータ生成部２ａ−
２とＦＴＰサーバ２ａ−３とメールサーバ２ａ−４とウ
ェブサーバ２ａ−５と抽出条件デコーダ２ａ−６とを備
えている。

【００１６】配信先抽出部２ａ−１は、配信対象適合部
２ａ−１１と購読対象適合部２ａ−１２とで構成されて
いる。配信対象適合部２ａ−１１は、購読者情報ＤＢ２
ｂ−１の個人情報と、広告データＤＢ２ｂ−２の広告デ
ータ情報および配信対象条件とのマッチングをとること
により、広告主が配信を希望する条件を備えた購読者を
抽出する。購読対象適合部２ａ−１２は、配信対象適合
部２ａ−１１によって抽出された購読者について、購読
者情報ＤＢ２ｂ−１の抽出条件および排他条件と、広告
主情報ＤＢ２ｂ−３の販売店情報とのマッチングを行
う。

【００１７】メールデータ生成部２ａ−２は、配信先抽
出部２ａ−１２によって生成された配信リストに従っ
て、広告データを実体データプール部２ｂ−４から取り
出し、取り出した広告データに有効期限情報を付加して
メールデータを生成し、ＦＴＰサーバ２ａ−３に送る。
その際、メールデータと一緒に配信リストを送る。ＦＴ
Ｐサーバ２ａ−３は、メールデータ生成部２ａ−２で作
成されたメールデータおよび配信リストをＦＴＰ通信に
よりディストリビュータに配信する。なお、本実施の形
態においてはＴＣＰ／ＩＰのＦＴＰ通信によりメールデ
ータおよび配信リストを配信するとして説明するが、本
発明における配信はＦＴＰに限定されるものではなく、
それ以外のプロトコル、例えばＯＳＩのＦＴＡＭ（File
Transfer Access and Management）やＪＩＰＤＥＣの
Ｆ手順等にしたがって配信を行ってもよいことは言うま
でもない。

【００１８】一方、メールサーバ２ａ−４は、購読者か
ら電子メールで送られてきた抽出条件の変更を受け付け
る。ウェブサーバ２ａ−５は、配信元のホームページに
アクセスし、このホームページを介して入力された抽出
条件の変更を受け付ける。抽出条件デコーダ２ａ−６
は、上記受け付けた抽出条件を購読者情報ＤＢの排他条
件として登録する。

【００１９】ここで、個人情報等の登録方法について図
３、４を参照しながら説明する。これらの情報は初期設
定時に登録されるとともに、購読開始後においても購読
者の要求に応じて任意に変更することができる。図３
は、お客様情報の登録画面を示す平面である。同図に示
すように購読者は、データ配信サーバ２ａによって提供
されるホームページにアクセスすることにより、個人情
報を登録するための画面を購読者の端末に表示させるこ
とができる。例えば画面上には、「ｅ−ｍａｉｌ」、
「お名前」、「おなまえ」、「郵便番号」、「ご住
所」、「勤務地」および「職業」等の入力欄が表示さ
れ、これらに自身の情報を書き込むことにより、個人情
報をデータ配信サーバ２ａに登録することができる。

【００２０】また、図４は購読情報の登録画面を示す平
面である。上記同様にホームページへのアクセスにより
購読者の端末には、「地域選択」、「配信対象」、「営
業品目」および「変更条件適用開始期日指定」等の入力
欄が表示され、これらに所望の条件を書き込むまたは選
択することにより、購読者の希望する配信対象等をデー
タ配信サーバ２ａに登録することができる。すなわち、
配信対象地域を指定することにより自身の在住地域とは
異なる地域の広告を受けることが可能になる。また、営
業品目を指定することにより、所望の品目に関する広告
のみを受けることができる。また、以上により指定した
広告の配信開始日を、「月日」、「翌日」、「来週」、
「来月」、「来年」の何れかで指定することができる。

【００２１】次に本実施の形態の動作について、（１）
配信元の処理と、（２）ディストリビュータの処理、
（３）端末側の処理とに分けて説明する。まず、（１）
配信元の処理について説明する。図５は、配信元の処理
を示すフローチャートであり、この処理は図１に示した
データ配信サーバ２ａによって実行される。まず、記憶
装置２ｂ内の実体データプール部２ｂ−４に格納されて
いる広告データについて、期限切れのファイルを検索
し、期限切れのファイルがあればそれを削除する（ステ
ップ１０１）。次いで、購読者情報ＤＢ２ｂ−１および
広告データＤＢ２ｂ−２を参照し、各購読者について配
信リストを生成する（ステップ１０２）。次いで、購読
者情報ＤＢ２ｂ−１および広告主ＤＢ２ｂ−３を参照
し、配信先毎のメールデータを生成する（ステップ１０
３）。最後に前段のステップで生成された配信リストお
よびメールデータを各配信先のディストリビュータに配
信する（ステップ１０４）。

【００２２】ここで、ステップ１０１、１０２および１
０３の詳細について説明する。図６は、ステップ１０１
の自動削除処理（※１）を示すフローチャートである。
まず、広告データＤＢ２ｂ−２の全データについて処理
を終了したか否かを判定し（ステップ２０１）、終了し
ていないのであれば広告データＤＢ２ｂ−２から広告デ
ータを一つ選択する（ステップ２０２）。そして、この
広告データの配信終了日時と現在の日時とを比較し、現
在の日時が配信終了日時を過ぎているのであれば（ステ
ップ２０３）、上記読みとった広告データは期限切れで
あるため削除する（ステップ２０５）。過ぎていない場
合は広告データＤＢの次のデータへ移行し（ステップ２
０４）、ステップ１０１へ戻る。

【００２３】図７は、ステップ１０２の配信リスト生成
処理（※２）を示すフローチャートである。まず、購読
者情報ＤＢ２ｂ−１の全購読者について処理が終了した
か否かを判定する（ステップ３０１）。終了していない
のであれば広告データＤＢ２ｂ−２内の配信対象条件に
購読者情報ＤＢ２ｂ−１内の個人情報が適合するか否か
を判定する（ステップ３０２）。適合すれば購読者情報
ＤＢ２ｂ−１内の抽出条件および排他条件に、広告主情
報ＤＢ２ｂ−３内の情報および広告データＤＢ２ｂ−２
内の情報が適合するか否かを判定する（ステップ３０
３）。適合すれば配信リストに広告データシリアルコー
ド、購読者コードを書き込む（ステップ３０４）。次い
で、広告データＤＢ２ｂ−２内の次の購読者データに移
行し（ステップ３０５）、ステップ３０１へ戻る。

【００２４】図８は、ステップ１０３のメールデータ生
成処理（※３）を示すフローチャートである。まず、配
信リストの全てのデータについて処理が終了したか否か
を判定する（ステップ４０１）。次いで、配信リストか
ら配信先エリアコード（配信先を識別するためのコー
ド）を読み取り（ステップ４０２）、読み取った配信先
エリアコードをキーとして広告データを抽出する（ステ
ップ４０３）。次いで、抽出した広告データを一つのフ
ァイルに合併してから、配信先エリアコードを添付する
ことによりメールデータを生成し（ステップ４０４）、
次の配信先エリアコードに移行し（ステップ４０５）、
ステップ４０１へ戻る。

【００２５】次に、（２）ディストリビュータの処理に
ついて説明する。図９は、ディストリビュータの動作を
示すフローチャートである。まず、ディストリビュータ
は配信元から配信リストおよびメールデータを受信する
と（ステップ５０１）、この配信リストに基づいてメー
ルデータを購読者毎に個別に配信する（ステップ５０
２）。各端末に配信される電子メールはＨＴＭＬ（Hype
rText Markup Language）またはＸＭＬ（eXtensible Ma
rkup Language ）等のハイパーテキストの形式で記述さ
れるとよい。ディストリビュータか配信されたメールデ
ータはメールサーバによって受信され、メールサーバに
よって各購読者の端末へ配信される。

【００２６】次に、（３）端末側の処理について説明す
る。図１０は、端末側の処理を示すフローチャートであ
る。まず、自動削除処理を行って期限切れの電子メール
のファイルを削除する（ステップ６０１）。次いで、Ｃ
ＡＴＶ網に接続し（ステップ６０２）、加入プロバイダ
のメールサーバへ接続する（ステップ６０３）。次い
で、メールが有るか否かを確認してから（ステップ６０
４）、有れば一通受信してメッセージ内を検索する（ス
テップ６０５，６０６）。検索の結果データ配信サーバ
２ａからのメールか否かを判定し（ステップ６０７）、
データ配信サーバ２ａからのものであれば端末にウェブ
ブラウザが起動されているか否かを判定し（ステップ６
０８）、起動されていなければウェブブラウザを起動す
る（ステップ６０９）。次いで、受信したメールから広
告データを取り出し（ステップ６１０）、その内容をウ
ェブブラウザへ転送し（ステップ６１１）、表示させる
（ステップ６１２）。一方、データ配信サーバ２ａから
のメールでないときは通常のメールであるため、メーラ
が起動しているか否かを判定し（ステップ６１３）、起
動していないときはメーラを起動し（ステップ６１
４）、このメーラにメールを転送する（ステップ６１
５）。以降、ステップ６０４に戻り、メールの有無を確
認し、無ければ一連の手順を終了する。

【００２７】図１１は、自動削除処理（※４）を示すフ
ローチャートである。まず、メールサーバの受信した全
ての電子メールのログについてチェックしたか否かを判
定する（ステップ７０１）。次いで、ログの中から電子
メールをファイル単位で読み出し（ステップ７０２）、
自動削除対象のフラグが有るか否かを判定してから（ス
テップ７０３）、ファイルの有効期限が経過しているか
否かを判定する（ステップ７０４）。フラグが有ればそ
のファイルを削除し（ステップ７０５）、削除したファ
イルが未読で有れば未読削除リストに追加し（ステップ
７０６，７０９）、次のファイルへ移行する（ステップ
７０７）。以降、ステップ７０１に戻って上記手順を繰
り返し、全ログについてのチェックが終了した時点で未
読削除リストを配信元のデータ配信サーバ２ａへ送信す
る（ステップ７０８）。

【００２８】以上においては、配信先のネットワークに
ＣＡＴＶ網を利用した例について説明したが、本発明は
これに限られるものではない。例えばＩＳＤＮ（Integr
atedServices Digital Network ）やＡＤＳＬ（Asymmet
ric Digital Subscriber Line ）等による常時接続サ
ービスを利用してもよい。

【００２９】

【実施例】次に、本発明の効果を示すため、従来例との
比較を行う。例えば図１２において、配信元からＣＡＴ
Ｖ網１３ａに加入している購読者にＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄのデ
ータを送るものとする。各データサイズをＡ＝３００Ｋ
Ｂ、Ｂ＝２００ＫＢ、Ｃ＝３００ＫＢ、Ｄ＝１００Ｋ
Ｂ、Ｅ＝４００ＫＢ、Ｆ＝２００ＫＢ、Ｇ＝５００ＫＢ
とする。購読者（ア）にデータＡ，Ｂ，Ｃを送信し、購
読者（イ）にデータＡ，Ｃ，Ｄ，Ｅを送信し、購読者
（ウ）にデータＡ，Ｄ，Ｅを送信する場合、（ア）へは
８００ＫＢ、（イ）へは１１００ＫＢ、（ウ）へは８０
０ＫＢ送ることになり、配信元のデータ配信サーバ１２
ａから配信先αのメールサーバ１３ｂへの配信量は２，
７００ＫＢとなり、このデータ量の全てがインターネッ
ト１１によって中継されることになる。このとき最も狭
い接続帯域が仮に１００ＫＢ／秒とすると、メールデー
タを送り終わるのに２７秒を要することになる。

【００３０】それに対して、図１に示す本発明において
は、上記同様にＡ〜Ｇのデータサイズを設定すると、配
信先αのディストリビュータ３ｆに対してＡ，Ｂ，Ｃ，
Ｄ，Ｅの計１，３００ＫＢのメールデータと配信リスト
とが中継される。上記同様に最も狭い接続帯域が仮に１
００ＫＢ／秒である場合、メールデータを送り終わるの
に約１３秒を要する。したがって、本発明においては重
複したメールデータを送信しないため、従来よりも短時
間で配信することができるといえる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したとおり本発明は、配信先の
ネットワークまで複数種類の広告情報を冗長することな
く配信してから配信先で各購読者に分配するため、イン
ターネット上のトラフィックを増加させることなく各購
読者の希望に応じた広告情報を配信することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一つの実施の形態を示すシステム構
成図である。

【図２】 配信元を示すシステム構成図である。

【図３】 お客様情報の登録画面を示す平面である。

【図４】 購読情報の登録画面を示す平面である。

【図５】 （１）配信元処理を示すフローチャートであ
る。

【図６】 図５の自動削除処理（※１）を示すフローチ
ャートである。

【図７】 図５の配信リスト生成処理（※２）を示すフ
ローチャートである。

【図８】 図５のメールデータ生成処理（※３）を示す
フローチャートである。

【図９】 （２）ディストリビュータの処理を示すフロ
ーチャートである。

【図１０】 （３）端末側処理を示すフローチャートで
ある。

【図１１】 図１０の自動削除処理（※４）を示すフロ
ーチャートである。

【図１２】 特願２０００−９０７８０号に開示されて
いる広告情報配信システムの概要を示すシステム構成図
である。

【図１３】 電子メール広告の一例を示す平面図であ
る。

【符号の説明】

１…インターネット、２ａ…データ配信サーバ、２ａ−
１…配信先抽出部、２ａ−１１…配信対象適合部、２ａ
−１２…購読対象適合部、２ａ−２…メールデータ生成
部、２ａ−３…ＦＴＰサーバ、２ａ−４…メールサー
バ、２ａ−５…ウェブサーバ、２ａ−６…抽出条件デコ
ーダ、２ｂ…記憶装置、２ｂ−１…購読者情報ＤＢ、２
ｂ−２…広告データＤＢ、２ｂ−３…広告主情報ＤＢ、
２ｂ−４…実体データプール部、３ａ…ＣＡＴＶ網、３
ｂ…メールサーバ、３ｃ〜３ｅ…端末、３ｆ…ディスト
リビュータ、３ｇ…記憶装置、４ａ…ＣＡＴＶ網、４ｂ
…メールサーバ、４ｃ〜４ｅ…端末、４ｆ…ディストリ
ビュータ、４ｇ…記憶装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｌ 12/54 Ｈ０４Ｎ 7/173 ６２０Ｚ 12/58 Ｈ０４Ｌ 11/20 １０１Ｂ Ｈ０４Ｎ 7/173 ６２０

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数種類の広告情報を配信元で管理し、
   この広告情報を配信先のローカルネットワークに接続さ
   れている複数の購読者に対して個別に配信する方法にお
   いて、 前記配信先の購読者が希望する広告情報の種類を配信リ
   ストとして前記配信元に登録し、 この配信リストおよびこの配信リストに登録されている
   広告情報を前記配信先のローカルネットワークに配信
   し、 前記配信先において前記配信リストを参照し、各購読者
   の希望する広告情報を個別に電子メールで配信すること
   を特徴とする広告情報配信方法。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の広告情報配信方法にお
   いて、 前記配信元は、前記広告情報の有効期限に関する情報を
   有し、この有効期限の切れた広告情報を削除することを
   特徴とする広告情報配信方法。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の広告情報配信方法にお
   いて、 前記配信元は、前記購読者からの要求に応じて前記配信
   リストの内容を変更することを特徴とする広告情報配信
   方法。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の広告情報配信方法にお
   いて、 前記ローカルネットワークは、ケーブルテレビ網である
   ことを特徴とする広告情報配信方法。
5. 【請求項５】 複数種類の広告情報を配信元で管理し、
   この広告情報を配信先のローカルネットワークに接続さ
   れている複数の購読者に対して個別に配信するシステム
   において、 前記配信先の購読者が希望する広告情報の種類からなる
   配信リストが登録され、この配信リストおよびこの配信
   リストに登録されている広告情報を前記配信先のローカ
   ルネットワークに配信するデータ配信手段と、 前記配信リストを参照し、各購読者の希望する広告情報
   を個別に電子メールで配信するデータ分配手段と を備えたことを特徴とする広告情報配信システム。
6. 【請求項６】 請求項５に記載の広告情報配信システム
   において、 前記データ配信手段は、前記広告情報の有効期限に関す
   る情報を有し、この有効期限の切れた広告情報を削除す
   ることを特徴とする広告情報配信システム。
7. 【請求項７】 請求項５に記載の広告情報配信システム
   において、 前記データ配信手段は、前記購読者からの要求に応じて
   前記配信リストの内容を変更することを特徴とする広告
   情報配信システム。
8. 【請求項８】 請求項５に記載の広告情報配信システム
   において、 前記ローカルネットワークは、ケーブルテレビ網である
   ことを特徴とする広告情報配信システム。