JP2002133129A - 口座資金管理装置、口座資金管理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
口座資金管理装置、口座資金管理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体Info
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Abstract
各グループ会社の支払・資金調達などを含む資金管理
(キャッシュマネージメント)の効率化を図るととも
に、資金管理の合理化によって経費を削減すること。 【解決手段】 金融機関が用いる口座資金管理装置にお
いて、第1振替制御部301が、グループ会社名義の口
座112(113,114)に入金があった場合に、入
金額の資金をグループ資金統括会社の口座111に振り
替え、出金指示情報受信部304が、A社名義口座11
2からの出金に関する出金指示情報を受信し、第2振替
制御部302が、出金指示情報受信部304によって受
信した出金指示情報に基づく出金額の資金を、グループ
資金統括会社名義の口座111から、出金指示があった
A社名義口座112へ振り替える。
Description
会社の口座および前記複数のグループ会社の資金を統括
して管理するグループ資金統括会社の口座を有する金融
機関がもちいる口座資金管理装置、コンピュータをもち
いて、複数のグループ会社の口座および前記複数のグル
ープ会社の資金を統括して管理するグループ資金統括会
社の口座を管理する口座資金管理方法およびその方法を
コンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
とにそれぞれ金融機関(運営銀行(商業銀行))の銀行
口座を有しており、事業活動から生じる出入金の決済を
その銀行口座をもちいておこない、さらには事業資金の
調達や運用もその銀行口座をもちいておこなっているの
が現状である。
算が重視される今日において、グループ会社内に存在す
る資金をいかに有効に活用し、またいかに低コストで資
金調達や運用をおこなうかについては、企業グループ全
体にとって重大な関心事となっている。
プ会社において各々が独自に銀行口座を設けた場合に
は、運営銀行との間で支払決済から生ずる手数料などの
コストは、各グループ会社がおこなう手続の都度生じる
ことになっている。企業グループとしては、これらの支
払を一極集中化させることによって、各グループ会社が
各々運営銀行を通じて振り込んでいた支払手数料を極力
低く抑えることが望まれるところであった。
われていた運営銀行との手続を、グループ全体で一つの
運営銀行に集中化させることで、運営銀行と手続の件数
を減らしたいという要請があった。また、運営銀行との
手続を簡素化することによって、1件当たりの手数料の
削減を運営銀行との交渉によって可能にしたいという要
請があった。
することで資本市場から事業資金を調達(直接金融)で
きる会社もあるが、ほとんどの場合は、未上場であるが
ために事業資金を銀行からの借り入れ(間接金融)に頼
らざるを得ないというのが実情である。この場合でも、
直接金融に比較した間接金融の調達コストが高くなって
しまうという不利益があった。
行からの借入金の金利も信用力のある上場企業に比べて
利率が高くなってしまうということが通常であり、これ
ら未上場企業の金利負担は、グループ会社全体の収益に
とってマイナス要因として働いてしまっている。
商取引においては、従来、個々のグループ会社が独自の
運営銀行口座を有し、それぞれが独自のグループ会社で
ありながら別会社と同様の支払決済をおこなっていたた
め、支払手続の都度、運営銀行手数料を支払わねばなら
ないといった問題があった。
ても、複数の金融機関に分散されている各グループ会社
名義口座を一括して開設し運営することによって、グル
ープ会社全体の効率的な資金管理および支援をしたいと
いう要請もあった。
あって、各グループ会社がそれぞれ銀行口座を有しつ
つ、運営銀行の銀行口座をグループ会社全体で一本化す
ることによって、グループ全体における余剰資金の集中
化と、各グループ会社の支払・資金調達などを含む資金
管理(キャッシュマネージメント)の効率化を図るとと
もに、上記資金管理の合理化によって経費を削減するこ
とが可能な口座資金管理装置、口座資金管理方法および
その方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかる口
座資金管理装置は、複数のグループ会社の口座および前
記複数のグループ会社の資金を統括して管理するグルー
プ資金統括会社の口座を有する金融機関がもちいる口座
資金管理装置であって、前記グループ会社の口座に入金
があった場合に、前記入金額の資金を前記グループ資金
統括会社の口座に振り替える第1の振替制御手段と、前
記グループ会社の口座からの出金に関する出金指示情報
を受信する出金指示情報受信手段と、前記出金指示情報
受信手段によって受信した出金指示情報に基づく出金額
の資金を、前記グループ資金統括会社の口座から、前記
出金指示があったグループ会社の口座へ振り替える第2
の振替制御手段と、を備えたことを特徴とする。
機関(運営銀行)に対する銀行口座をグループ会社全体
で一本化することによって、グループ全体における余剰
資金の集中化と、各グループ会社の支払・資金調達など
を含む資金管理(キャッシュマネージメント)の効率化
とを図るとともに、上記資金管理の合理化によって経費
を削減することができる。
資金管理装置は、複数のグループ会社の口座および前記
複数のグループ会社の資金を統括して管理するグループ
資金統括会社の口座を有する金融機関がもちいる口座資
金管理装置であって、前記グループ会社の入金情報およ
び出金情報を受信する受信手段と、前記受信手段によっ
て受信された入金情報および出金情報に基づいて一日ご
とのゼロバランス決済を前記グループ会社ごとにおこな
うゼロバランス決済手段と、一日の終わりに前記ゼロバ
ランス決済手段によって決済された決済金の金額がプラ
スの場合には、当該金額の資金を前記グループ会社の口
座から前記グループ資金統括会社の口座へ振り替える第
1の振替制御手段と、一日の終わりに前記ゼロバランス
決済手段によって決済された決済金の金額がマイナスの
場合には、当該金額の資金を前記グループ資金統括会社
の口座から前記グループ会社の口座へ振り替える第2の
振替制御手段と、を備えたことを特徴とする。
機関(運営銀行)に対する銀行口座をグループ会社全体
で一本化することによって、グループ全体における余剰
資金の集中化と、各グループ会社の支払・資金調達など
を含む資金管理(キャッシュマネージメント)の効率化
とを図るとともに、上記資金管理の合理化によって経費
を削減することができる。
資金管理装置は、請求項1または請求項2に記載の発明
において、さらに、前記第1の振替制御手段によって振
り替えられた資金に関する情報および第2の振替制御手
段によって振り替えられた資金に関する情報を前記グル
ープ資金統括会社がグループ会社の資金を管理するため
にもちいる資金管理装置へ送信する送信手段を備えたこ
とを特徴とする。
ープ資金統括会社が、金融機関(運営銀行)におけるグ
ループ資金統括会社口座と各グループ会社の口座におけ
る取引の状態を容易に知ることができる。
資金管理方法は、コンピュータをもちいて、複数のグル
ープ会社の口座および前記複数のグループ会社の資金を
統括して管理するグループ資金統括会社の口座を管理す
る口座資金管理方法であって、前記グループ会社の口座
に入金があった場合に、前記入金額の資金を前記グルー
プ資金統括会社の口座に振り替える第1の振替工程と、
前記グループ会社の口座からの出金に関する出金指示情
報を受信する出金指示情報受信工程と、前記出金指示情
報受信工程によって受信した出金指示情報に基づく出金
額の資金を、前記グループ資金統括会社の口座から、前
記出金指示があったグループ会社の口座へ振り替える第
2の振替工程と、を含んだことを特徴とする。
機関(運営銀行)に対する銀行口座をグループ会社全体
で一本化することによって、グループ全体における余剰
資金の集中化と、各グループ会社の支払・資金調達など
を含む資金管理(キャッシュマネージメント)の効率化
とを図るとともに、上記資金管理の合理化によって経費
を削減することができる。
資金管理方法は、コンピュータをもちいて、複数のグル
ープ会社の口座および前記複数のグループ会社の資金を
統括して管理するグループ資金統括会社の口座を管理す
る口座資金管理方法であって、前記グループ会社の入金
情報および出金情報を受信する受信工程と、前記受信工
程によって受信された入金情報および出金情報に基づい
て一日ごとのゼロバランス決済を前記グループ会社ごと
におこなうゼロバランス決済工程と、一日の終わりに前
記ゼロバランス決済工程によって決済された決済金の金
額がプラスの場合には、当該金額の資金を前記グループ
会社の口座から前記グループ資金統括会社の口座へ振り
替える第1の振替工程と、一日の終わりに前記ゼロバラ
ンス決済工程によって決済された決済金の金額がマイナ
スの場合には、当該金額の資金を前記グループ資金統括
会社の口座から前記グループ会社の口座へ振り替える第
2の振替工程と、を含んだことを特徴とする。
ープ資金統括会社が、金融機関(運営銀行)に対する銀
行口座をグループ会社全体で一本化することによって、
グループ全体における余剰資金の集中化と、各グループ
会社の支払・資金調達などを含む資金管理(キャッシュ
マネージメント)の効率化とを図るとともに、上記資金
管理の合理化によって経費を削減することができる。
資金管理方法は、請求項4または5に記載の発明におい
て、さらに、前記第1の振替工程によって振り替えられ
た資金に関する情報および第2の振替工程によって振り
替えられた資金に関する情報を前記グループ資金統括会
社がグループ会社の資金を管理するためにもちいる資金
管理装置へ送信する送信工程を含んだことを特徴とす
る。
機関(運営銀行)におけるグループ資金統括会社口座と
各グループ会社の口座における取引の状態を容易に知る
ことができる。
記録媒体は、請求項4〜6のいずれか一つに記載された
方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録した
ことで、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能と
なり、これによって、請求項4〜6の動作をコンピュー
タによって実現することができる。
発明にかかる口座資金管理装置、口座資金管理方法およ
びその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実
施の形態を詳細に説明する。
の発明の実施の形態1にかかる口座資金管理装置を含む
グループ資金管理システムのシステム構成について説明
する。図1は、この発明の本実施の形態1にかかるグル
ープ資金管理システムの概要を示す説明図である。
ープ資金管理システムは、金融機関(運営銀行)100
の口座資金管理装置101と、グループ資金統括会社1
30の資金管理装置131と、1または複数のグループ
会社150の端末装置151とから構成される。そし
て、グループ資金統括会社130の資金管理装置131
と、グループ会社150の端末装置151とが、イント
ラネット/エクストラネット160によって接続され、
かつ、口座資金管理装置101と、資金管理装置131
とが、ファームバンキング(FB)システム170によ
って接続されている。なお、上記FBシステム170を
もちいることなく、あるいは、FBシステム170と併
用して、イントラネット/エクストラネット160をも
ちいて、口座資金管理装置101と、資金管理装置13
1、端末装置151とが接続されるような構成であって
もよい。
102を備えており、管理口座102は、グループ資金
統括会社名義の口座(以下「統括会社口座」という)1
11と、各グループ会社名義の口座(A社名義口座11
2,B社名義口座113,C社名義口座114、・・
・)とから構成される。
名義口座112に得意先から入金があった場合は、その
入金額に相当する資金は、統括会社口座111がA社名
義口座112から取り出す。また、B社名義で仕入先へ
出金があった場合や、A社への支払があった場合は、統
括会社口座111がB社名義口座113に対して、資金
補充をおこない、その補充された資金により、出金(支
払)を充当する。また、C社名義口座114に受取手形
の取立代金の入金があった場合も、統括会社口座111
がその入金額に相当する資金を取り出す。これらの口座
間の資金の移動に関する制御・管理を口座資金管理装置
101がおこなう。
資金管理装置131をもちいて、各グループ会社名義の
口座(A社名義口座132,B社名義口座133,C社
名義口座134、・・・)を内容について、口座資金管
理装置101から送られる情報および端末装置151か
ら送られる情報に基づいて、各グループ会社ごとに各グ
ループ会社の資金状況を管理するとともにグループ全体
の資金状況も管理する。具体的には、各グループ会社ご
とに各グループ会社からの預り金の状況およびグループ
資金統括会社から各グループ会社への貸付金の状況など
を管理するとともに、それらの状況をグループ全体とし
て把握する。また、各グループ会社からの預り金または
融資金に対する利息の計算などもおこなう。
151をもちいて、支払依頼に関する情報を全銀フォー
マットの総合振込依頼データ形式で送信する。この際、
端末装置151の表示画面から送信することもでき、ま
た、グループ会社の自社会計システムなどから、端末装
置151を経由して自動送信することもできる。支払依
頼の送信は、イントラネット/エクストラネット160
をもちいて、グループ資金統括会社130の資金管理装
置131に送信され、そこから、FBシステム170を
経由して金融機関の口座資金管理装置101へ送られ
る。また、図1ではその記載を省略しているが、グルー
プ会社150の端末装置105から、グループ資金統括
会社130の資金管理装置131を介さずに、直接FB
システム170へ送信することもできる。
つぎに、この発明の実施の形態1にかかる口座資金管理
装置101のハードウエア構成について説明する。図2
は、この発明の実施の形態1にかかる口座資金管理装置
のハードウエア構成を示すブロック図である。
は、CPU201と、ROM202と、RAM203
と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、HD
(ハードディスク)205と、FDD(フロッピー(登
録商標)ディスクドライブ)206と、着脱可能な記録
媒体の一例としてのFD(フロッピーディスク)207
と、ディスプレイ208と、KB(キーボード)209
と、マウス210と、スキャナ211と、I/F(イン
タフェース)212と、プリンタ213と、を備えてい
る。また、各構成部はバス214によってそれぞれ接続
されている。
を司る。ROM202は、ブートプログラムなどのプロ
グラムを記憶している。RAM203は、CPU201
のワークエリアとして使用される。HDD204は、C
PU201の制御にしたがってHD205に対するデー
タのリード/ライトを制御する。HD205は、HDD
204の制御で書き込まれたデータを記憶する。
たがってFD207に対するデータのリード/ライトを
制御する。FD207は、FDD206の制御で書き込
まれたデータを記憶する。着脱可能な記録媒体として、
FD207の他、CD−ROM(CD−RW)、MO、
DVDなどであってもよい。ディスプレイ208は、カ
ーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文
書、画像、機能情報などのデータに関するウインドウ
(ブラウザ)を表示する。たとえば、CRT、TFT液
晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどである。
の入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。マ
ウス210は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウ
インドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポイン
ティングデバイスとして同様の機能を備えるものであれ
ば、トラックボール、ジョイスティックなどであっても
よい。スキャナ211は、画像を光学的に読み取る。ま
た、OCR機能を搭載し、画像データとして取り込んだ
文字をテキストデータに変換することもできる。
回線を通じて図示を省略するネットワーク160あるい
はFBシステム170に接続される。I/F212は、
TCP/IPなどのプロトコルにしたがってネットワー
ク160あるいはFBシステム170と内部とのインタ
フェースを司り、資金管理装置131、端末装置151
およびFBシステム170からのデータの入出力を制御
する。これによって、出金指示情報などの各種情報を取
得(受信)することができるとともに、入出金の明細情
報を送信することができる。I/F212には、モデ
ム、ターミナルアダプタ、DSUなどが含まれる。
タや文書データを印刷する。たとえば、レーザプリン
タ、インクジェットプリンタなどである。
が、資金管理装置131および端末装置151も、口座
管理装置と同様のハードウエア構成によって、各機能を
実現する。
に、口座資金管理装置101の機能的構成について説明
する。図3は、この発明の実施の形態1にかかる口座資
金管理装置の機能的構成を示すブロック図である。図3
のブロック図において、口座資金管理装置101は、振
替制御部300と、入金情報受信部303と、出金指示
情報受信部304と、口座資金情報送信部305とから
構成される。また、振替制御部300は、第1振替制御
部301と、第2振替制御部302とを含む。
名義の口座(A社名義口座112、B社名義口座11
3、C社名義口座114、・・・)に対して入金があっ
た場合にその金額に関する情報を受信する。そして、振
替制御部300のうちの第1振替制御部301は、入金
情報受信部303によって受信された情報に基づいて、
入金額の資金を統括会社口座111に振り替えるよう制
御する。したがって、入金と同時に振替処理が実行され
た場合には、各グループ会社名義の口座112,11
3,114,・・・の各口座は、入金された金額と同額
が統括会社口座111へ振り替えられるので、残高が常
に「0」となる。
定時間隔あるいは所定時刻に実行されるようにした場合
は、振替処理がおこなわれた時点で、各グループ会社名
義の口座112,113,114,・・・の各口座は残
高は「0」となる。さらに、第1振替制御部301は、
記憶部311を備え、上記振替制御によって振り替えた
内容に関する情報を記憶する。
会社名義口座112,113,114,・・・からの出
金に関する出金額を含む出金指示情報を受信する。そし
て、振替制御部300のうちの第2振替制御部302
は、出金指示情報受信部304によって受信された出金
指示情報に基づいて、出金額の資金を統括会社口座11
1から振り替えるよう制御する。したがって、出金指示
と同時に振替処理が実行された場合には、各グループ会
社名義の口座112,113,114,・・・の各口座
は、出金指示された金額と同額が統括会社口座111か
ら振り込まれるので、残高が常に「0」となる。
く、所定時間隔あるいは所定時刻に実行されるようにし
た場合は、振替処理がおこなわれた時点で、各グループ
会社名義の口座112,113,114,・・・の各口
座は残高は「0」となる。この場合でも、その日のうち
に残高を「0」にすることによって、運営銀行側に対す
る利息は発生しないため、そのことによる損失はない。
さらに、第2振替制御部302は、記憶部312を備
え、上記振替制御によって振り替えた内容に関する情報
を記憶する。
御部301によって振り替えられた資金に関する情報を
第1振替制御部301から取得する。また、第2振替制
御部302によって振り替えられた資金に関する情報を
第2振替制御部302から取得する。そして、取得した
情報をグループ資金統括会社130の資金管理装置13
1へ送信する。送信される情報は、たとえば、全銀フォ
ーマットによる入出金明細データの形式に基づいて送信
される。口座資金情報送信部305は、第1振替制御部
301あるいは第2振替制御部302のいずれかが振替
制御をおこなった際に、その都度、上記口座資金情報の
資金管理装置131への送信処理をおこなう。
座資金情報送信するのは、振替制御があった際にその都
度でなくてもよく、所定の時間隔あるいは所定の時刻
に、前回の送信処理以後に発生した振替制御にかかる情
報を送信することもできる。また、グループ会社名義口
座ごとあるいはグループ会社名義口座全体で振替制御が
所定回数に達した場合に、その回数分まとめて送信する
ようにしてもよい。
た場合のみに、そのときまでにおこなわれた資金の補充
にかかる振替に関する口座資金情報とを併せて送信する
ようにしてもよく、その逆に、資金の補充にかかる振替
があった場合のみに、そのときまでにおこなわれた資金
の取出にかかる振替に関する口座資金情報とを併せて送
信するようにしてもよい。
よる口座資金情報の資金管理装置131への送信のタイ
ミングは、金融機関100とグループ資金統括会社13
0と、各グループ会社150のそれぞれの運用状況に応
じて、もっとも効率よいタイミングを任意に選択するこ
とができる。さらには、グループ会社ごとに異なるタイ
ミングで送信するよう制御することもできる。また、そ
うすることで、通信料を削減することができる。
れた資金に関する情報とは、振り替えられた日時(時
刻)、振り替えられたグループ名義口座名、振り替えら
れた金額などを含む。また、第2振替制御部302によ
って振り替えられた資金に関する情報とは、振り替えた
日時(時刻)、振り替えたグループ名義口座名、振り替
えた金額などを含む。
部304、口座資金情報送信部305は、図2に示した
I/F212によって、それらの機能を実現する。ま
た、振替制御部300(第1振替制御部301、第2振
替制御部302)は、図2に示したROM202、RA
M203、HD205、FD207に記録されたプログ
ラムをCPU201が実行することによって、それらの
機能を実現する。その際、HDD204、FDD206
は、HD205、FD207とのデータの読み出しをお
こなう。さらに、記憶部311,312は、RAM20
3、HD205、FD207によってそれらの機能を実
現する。
に、この発明の実施の形態1にかかる口座資金管理装置
の処理の内容について説明する。図4は、この発明の実
施の形態1にかかる口座資金管理装置の動作処理の手順
を示すフローチャートである。
ループ会社名義口座に対して入金があったか否かを判断
する(ステップS401)。ここで、入金がない場合
(ステップS401:No)は、何もせずにステップS
404へ移行する。一方、入金があった場合(ステップ
S401:Yes)は、入金があった金額の資金を当該
グループ会社名義口座から取り出して、統括会社口座1
11へ振り替える(ステップS402)。そして、その
資金の振替(取出)に関する情報を記憶する(ステップ
S403)。その後ステップS404へ移行する。
指示があったか否かを判断する(ステップS404)。
ここで、出金指示がない場合(ステップS404:N
o)は、何もせずにステップS407へ移行する。一
方、入金があった場合(ステップS404:Yes)
は、出金指示があった金額の資金を統括会社口座111
から取り出して、当該グループ会社名義口座へ振り替え
る(ステップS405)。そして、その資金の振替(補
充)に関する情報を記憶する(ステップS406)。そ
の後ステップS407へ移行する。
の条件を満たすか否かを判断する。ここで、所定の条件
を満たさない場合(ステップS407:No)は、ステ
ップS401へ移行し、以後、ステップS401〜S4
07の各処理を繰り返しおこなう。そして、ステップS
407において、所定の条件を満たす場合(ステップS
407:Yes)は、ステップS403およびステップ
S406において記憶した資金の振替に関する情報を資
金管理装置131へ送信する(ステップS408)。所
定の条件とは、上述の通り、資金の取出あるいは資金の
補充が所定回数(1回も含む)あったか、所定時刻が経
過したかなど、あらかじめ設定した条件である。
た情報をクリアし、ステップS401へ戻る。なお、ス
テップS409における資金情報のクリアについては、
図3に示した記憶部311および312の全情報をクリ
アするのではない。すなわち、すでに送信した情報を再
送しないように、前回の送信時以降の資金の振替に関す
る情報のみを送信するためにおこなうものである。した
がって、記憶部311および312には送信の有無に関
係なくすべての振替制御に関する情報を記憶しておき、
それとは別個に前回の送信時以降の資金の振替に関する
情報のみを保存しておき、ステップS408による送信
が完了した際に、上記別個に保存した情報のみをクリア
する。
資金管理装置によれば、原則として、グループ会社名義
口座の残高を「0」とし、すべての資金を統括会社口座
111に集中させることができる。これによって、グル
ープ全体における余剰資金の集中化と、各グループ会社
の支払・資金調達などを含む資金管理(キャッシュマネ
ージメント)の効率化とを図るとともに、上記資金管理
の合理化によって経費を削減することができる。その際
も、各グループ会社は、それぞれ独自の口座を有してお
り、取引先に対して各グループ会社名義で取引ができ
る。
て、資金管理装置131を経由して通常の総合振込依頼
をおこなうことで、資金集中を実現でき、手数料を軽減
することができるとともに、そのためのグループ会社に
おける事務手続、情報システムの変更を少なくすること
ができる。
会社名義の口座112,113,114,・・・を運営
銀行の同一店舗に設けることによって、口座間の振替
は、いわゆる店内振替に相当するため、原則として無料
であり、口座間振替の手数料を軽減することができる。
理装置101と、グループ資金統括会社130の資金管
理装置131と、複数のグループ会社150の端末装置
151と、がイントラネットまたはエクストラネットな
どのネットワーク160で接続されるため、特別な設備
等をあらたに設ける必要なくグループ会社の資金管理の
ためのシステムを構築することができる。
ば、少なくとも、以下の(1)〜(4)のそれぞれの効
果を奏する。
業で一本化することにより、運営銀行との間で生じる取
引を一本化し、大口取引で運営銀行へ支払う銀行手数料
を低減することができる。すなわち、いままで、各グル
ープ企業ごとに負担していた銀行手数料を低減し、グル
ープ全体としての経費を大幅に削減することができる。
ープ全体で資金調達を可能とすることで、個々のグルー
プ会社の信用力に基づく金利負担を低減することができ
る。したがって、より有利な金利にて資金が調達でき、
各グループ企業にとっては金利の低減分だけ経費を削減
することができる。
統括会社と同一の運営銀行に口座を設けることにより、
グループ間取引にともなう支払手数料の低減を図ること
ができる。これによって、グループ全体としての経費を
大幅に削減することができる。
グループ会社の資金調達を容易にすることにより、各グ
ループ会社の配置する財務要員の削減による人件費の圧
縮を図ることができる。これによっても、グループ全体
としての経費を大幅に削減することができる。
金の集中化と、各グループ会社の支払・資金調達などを
含む資金管理(キャッシュマネージメント)の効率化を
図るとともに、上記資金管理の合理化によって経費を削
減することができる。
かる口座資金管理装置では、各グループ会社名義の口座
に対する入出金があるごとに資金取出あるいは資金補充
のための振替を、統括会社口座および各グループ会社名
義口座間でそれぞれおこなうものである。これに対し
て、実施の形態2にかかる口座資金管理装置のように、
ゼロバランス決済部を設け、各グループ会社名義口座の
入出金を1日ごと、その日の終わりに集計し、集計結果
に基づいて資金の取出・補充にかかる振替をおこなうよ
うにする。なお、口座資金管理装置101のハードウエ
ア構成については、図2に示した実施の形態1にかかる
口座資金装置101と同様であり、同一のものをもちい
ればよく、その説明は省略する。
成)まず、この発明の実施の形態2にかかる口座資金管
理装置を含むグループ資金管理システムのシステム構成
について説明する。図5は、この発明の実施の形態2に
かかるグループ資金管理システムの概要を示す説明図で
ある。なお、図5の説明図において、図1に示した説明
図と同一の構成要件については、同一の符号を付して、
それらの説明は省略する。
ープ資金管理システムは、金融機関(運営銀行)100
の口座資金管理装置101と、グループ資金統括会社1
30の資金管理装置131と、グループ会社150の端
末装置151とから構成される。そして、グループ資金
統括会社130の資金管理装置131と、グループ会社
150の端末装置151とが、イントラネット/エクス
トラネット160によって接続され、かつ、口座資金管
理装置101と、資金管理装置131とが、ファームバ
ンキング(FB)システム170によって接続されてい
る。
102を備えており、管理口座102は、グループ資金
統括会社口座(以下「統括会社口座」という)111
と、各グループ会社名義の口座(A社名義口座501,
B社名義口座502,C社名義口座503、・・・)と
から構成される。
報を記録する入金部511と、出金情報を記録する出金
部512と、入金と出金とを決済して得られる残高情報
を記憶するゼロバランス部513とを有している。B社
名義口座502も同様に、入力部521と、出力部52
2と、ゼロバランス部523とを有している。C社名義
口座503も同様に、入金部531と、出金部532
と、ゼロバランス部533とを有している。
511と出金部512とを比較して、入金部511の金
額の方が出金部512の金額よりも多い場合は、ゼロバ
ランス部513の金額は、「+(プラス)」となる。こ
のようにゼロバランス部513の金額が「+(プラ
ス)」となった場合は、その金額に相当する資金は、統
括会社口座111がA社名義口座501から取り出す。
また、反対に、入金部511と出金部512とを比較し
て、出金部512の出金の金額の方が多い場合は、ゼロ
バランス部513の金額は、「−(マイナス)」とな
る。このようにゼロバランス部513の金額が「−(マ
イナス)」となった場合は、その金額に相当する資金
は、統括会社口座111がA社名義口座501へ補充す
る。これらの口座間の資金の移動に関する制御・管理を
口座資金管理装置101がおこなう。具体的な制御・管
理の内容については後述する。
に、口座資金管理装置101の機能的構成について説明
する。図6は、この発明の実施の形態2にかかる口座資
金管理装置の機能的構成を示すブロック図である。図6
のブロック図において、口座資金管理装置101は、振
替制御部300と、入出金情報受信部601と、ゼロバ
ランス決済部602と、口座資金情報送信部305とか
ら構成される。また、振替制御部300は、第1振替制
御部301と、第2振替制御部302とを含む。なお、
図6において、図3に示した口座資金管理装置の構成部
と同一の構成部については、同一の符号を付してその説
明は省略する。
社名義の口座501,502,503,・・・に対して
入金あるいは出金指示があった場合に、その金額に関す
る情報を受信する。そして、受信した情報をゼロバラン
ス決済部602へ送る。ゼロバランス決済部602は、
各グループ会社名義口座501,502,503,・・
・の残高を管理する。すなわち、入出金情報受信部60
1から入出金情報を取得し、各グループ会社ごとに入金
は「+(プラス)」、出金は「−(マイナス)」として
各金額を加算し、各グループ会社ごとの残高を算出す
る。
部603を有しており、算出した残高情報を記憶部60
3に記憶する。この残高情報は、入金あるいは出金指示
があるごとに更新される。このようにして、ゼロバラン
ス決済部603は、グループ会社名義口座の入金部51
1,521,531,・・・、出金部512,522,
532,・・・、ゼロバランス部513,523,53
3,・・・の各部の機能を実現する。そして、1日の終
わりに該当する所定の時刻、たとえば、午後3時、午後
5時あるいは、午前0時(24時)などの所定の時刻を
経過した際に、記憶部603に記憶されている残高情報
は振替制御部300へ送られる。さらに、ゼロバランス
決済部602は、振替制御部300へ送った残高情報を
同一の情報を口座資金情報送信部305へ送る。
301は、ゼロバランス決済部602によって送られた
情報に基づいて、残高がプラスの場合にその金額の資金
をグループ会社名義口座501,502,503,・・
・から統括会社口座111に振り替えるよう制御する。
したがって、振り替えられた後は、グループ会社名義口
座501,502,503,・・・の残高は「0」とな
る。そして、当該金額の資金は、グループ会社からグル
ープ資金統括会社への預り金として、両者間において利
息の対象となり、また、グループ資金統括会社からグル
ープ会社への融資の際には、その預り金をもって充当す
ることもできる。
制御部302は、ゼロバランス決済部602によって送
られた情報に基づいて、残高がマイナスの場合にその金
額の資金を統括会社口座111からグループ会社名義口
座501,502,503,・・・へ振り替えるよう制
御する。したがって、振り替えられた後は、グループ会
社名義口座501,502,503,・・・の残高は、
同様に「0」となる。そして、当該金額の資金は、グル
ープ資金統括会社からグループ会社への融資金として、
両者間において利息の対象となる。
ス決済部602から、ゼロバランス決済部602の記憶
部603に記憶された情報を取得する。あるいは、第1
振替制御部301によって振り替えられた資金に関する
情報を第1振替制御部301から取得する。また、第2
振替制御部302によって振り替えられた資金に関する
情報を第2振替制御部302から取得する。そして、取
得した情報をグループ資金統括会社130の資金管理装
置131へ送信する。
信部305は、図2に示したI/F212によって、そ
れらの機能を実現する。また、振替制御部300(第1
振替制御部301、第2振替制御部302)、ゼロバラ
ンス決済部602は、図2に示したROM202、RA
M203、HD205、FD207に記録されたプログ
ラムをCPU201が実行することによって、それらの
機能を実現する。その際、HDD204、FDD206
は、HD205、FD207とのデータの読み出しをお
こなう。さらに、記憶部603は、RAM203、HD
205、FD207によってそれらの機能を実現する。
に、この発明の実施の形態2にかかる口座資金管理装置
の処理の内容について説明する。図7は、この発明の実
施の形態2にかかる口座資金管理装置の動作処理の手順
を示すフローチャートである。
ループ会社名義口座に対して入金があったか否かを判断
する(ステップS701)。ここで、入金がない場合
(ステップS701:No)は、何もせずにステップS
704へ移行する。一方、入金があった場合(ステップ
S701:Yes)は、入金があった金額を加算(プラ
ス)する(ステップS702)。そして、加算した金額
によって残高を更新する(ステップS703)。その後
ステップS704へ移行する。
指示があったか否かを判断する。ここで、出金指示がな
い場合(ステップS704:No)は、何もせずにステ
ップS707へ移行する。一方、入金があった場合(ス
テップS704:Yes)は、出金指示があった金額を
減算(マイナス)する(ステップS705)。そして、
減算した金額によって残高を更新する(ステップS70
6)。その後ステップS707へ移行する。
時刻が経過したか否かを判断する。ここで、所定時刻を
経過していない場合(ステップS707:No)は、ス
テップS701へ移行し、以後、ステップS701〜S
707の各処理を繰り返しおこなう。そして、ステップ
S707において、所定時刻を経過した場合(ステップ
S707:Yes)は、つぎに、各グループ名義口座の
残高について判断する(ステップS708)。
(プラス)」の場合(ステップS708:「+」)は、
その残高の資金を取り出し(ステップS709)、その
後、ステップS711へ移行する。一方、ステップS7
08において、残高が「−(マイナス)」の場合(ステ
ップS708:「−」)は、その残高の資金を補充し
(ステップS710)、その後、ステップS711へ移
行する。また、ステップS708において、残高が「0
(ゼロ)」の場合(ステップS708:「0」)は、何
もせずにステップS711へ移行する。
709,S710による資金の取出状況、資金補充状況
に関する情報を送信し(ステップS711)、一連の処
理を終了する。ただし、ステップS708において、残
高が「0(ゼロ)」の場合(ステップS708:
「0」)は、残高が「0」である旨の情報を送信する場
合と、口座間の振替がないため、資金情報を送らないと
する場合とが考えられる。
資金管理装置によれば、実施の形態1の口座管理装置と
同様の効果を得られるとともに、さらに、統括会社口座
111とグループ会社名義口座112,113,11
4,・・・との間の振替回数を少なくすることができ、
処理の効率化を図ることができる。
説明した口座資金管理方法は、あらかじめ用意されたプ
ログラムをパーソナルコンピュータやワークステーショ
ンなどのコンピュータで実行することによって実現され
る。このプログラムは、ハードディスク、フロッピーデ
ィスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュー
タで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータ
によって記録媒体から読み出されて実行される。またこ
のプログラムは、上記記録媒体を介して、または伝送媒
体として、インターネットなどのネットワークを介して
配布することができる。
発明によれば、第1の振替制御手段が、グループ会社の
口座に入金があった場合に、前記入金額の資金を前記グ
ループ資金統括会社の口座に振り替え、出金指示情報受
信手段が、前記グループ会社の口座からの出金に関する
出金指示情報を受信し、第2の振替制御手段が、前記出
金指示情報受信手段によって受信した出金指示情報に基
づく出金額の資金を、前記グループ資金統括会社の口座
から、前記出金指示があったグループ会社の口座へ振り
替えるため、運営銀行に対する銀行口座をグループ会社
全体で一本化することによって、グループ全体における
余剰資金の集中化と、各グループ会社の支払・資金調達
などを含む資金管理(キャッシュマネージメント)の効
率化とを図るとともに、上記資金管理の合理化によって
経費を削減することが可能な、複数のグループ会社の口
座および前記複数のグループ会社の資金を統括して管理
するグループ資金統括会社の口座を有する金融機関がも
ちいる口座資金管理装置が得られるという効果を奏す
る。
信手段が、グループ会社の入金情報および出金情報を受
信し、ゼロバランス決済手段が、前記受信手段によって
受信された入金情報および出金情報に基づいて一日ごと
のゼロバランス決済を前記グループ会社ごとにおこな
い、第1の振替制御手段が、一日の終わりに前記ゼロバ
ランス決済手段によって決済された決済金の金額がプラ
スの場合には、当該金額の資金を前記グループ会社の口
座から前記グループ資金統括会社の口座へ振り替え、第
2の振替制御手段が、一日の終わりに前記ゼロバランス
決済手段によって決済された決済金の金額がマイナスの
場合には、当該金額の資金を前記グループ資金統括会社
の口座から前記グループ会社の口座へ振り替えるため、
運営銀行に対する銀行口座をグループ会社全体で一本化
することによって、グループ全体における余剰資金の集
中化と、各グループ会社の支払・資金調達などを含む資
金管理(キャッシュマネージメント)の効率化とを図る
とともに、上記資金管理の合理化によって経費を削減す
ることが可能な、複数のグループ会社の口座および前記
複数のグループ会社の資金を統括して管理するグループ
資金統括会社の口座を有する金融機関がもちいる口座資
金管理装置が得られるという効果を奏する。
求項1または請求項2に記載の発明において、送信手段
が、前記第1の振替制御手段によって振り替えられた資
金に関する情報および第2の振替制御手段によって振り
替えられた資金に関する情報を前記グループ資金統括会
社がグループ会社の資金を管理するためにもちいる資金
管理装置へ送信するため、運営銀行におけるグループ資
金統括会社口座と各グループ会社の口座における取引の
状態を容易に知ることができ、これによって、各グルー
プ会社の支払・資金調達などを含む資金管理(キャッシ
ュマネージメント)の効率化とを図るとともに、上記資
金管理の合理化によって経費を削減することが可能な、
複数のグループ会社の口座および前記複数のグループ会
社の資金を統括して管理するグループ資金統括会社の口
座を有する金融機関がもちいる口座資金管理装置が得ら
れるという効果を奏する。
1の振替工程が、前記グループ会社の口座に入金があっ
た場合に、前記入金額の資金を前記グループ資金統括会
社の口座に振り替え、出金指示情報受信工程が、前記グ
ループ会社の口座からの出金に関する出金指示情報を受
信し、第2の振替工程が、前記出金指示情報受信工程に
よって受信した出金指示情報に基づく出金額の資金を、
前記グループ資金統括会社の口座から、前記出金指示が
あったグループ会社の口座へ振り替えるため、運営銀行
に対する銀行口座をグループ会社全体で一本化すること
によって、グループ全体における余剰資金の集中化と、
各グループ会社の支払・資金調達などを含む資金管理
(キャッシュマネージメント)の効率化とを図るととも
に、上記資金管理の合理化によって経費を削減すること
が可能な、コンピュータをもちいて、複数のグループ会
社の口座および前記複数のグループ会社の資金を統括し
て管理するグループ資金統括会社の口座を管理する口座
資金管理方法が得られるという効果を奏する。
信工程が、グループ会社の入金情報および出金情報を受
信し、ゼロバランス決済工程が、前記受信工程によって
受信された入金情報および出金情報に基づいて一日ごと
のゼロバランス決済を前記グループ会社ごとにおこな
い、第1の振替工程が、一日の終わりに前記ゼロバラン
ス決済工程によって決済された決済金の金額がプラスの
場合には、当該金額の資金を前記グループ会社の口座か
ら前記グループ資金統括会社の口座へ振り替え、第2の
振替工程が、一日の終わりに前記ゼロバランス決済工程
によって決済された決済金の金額がマイナスの場合に
は、当該金額の資金を前記グループ資金統括会社の口座
から前記グループ会社の口座へ振り替えるため、運営銀
行に対する銀行口座をグループ会社全体で一本化するこ
とによって、グループ全体における余剰資金の集中化
と、各グループ会社の支払・資金調達などを含む資金管
理(キャッシュマネージメント)の効率化とを図るとと
もに、上記資金管理の合理化によって経費を削減するこ
とが可能な、コンピュータをもちいて、複数のグループ
会社の口座および前記複数のグループ会社の資金を統括
して管理するグループ資金統括会社の口座を管理する口
座資金管理方法が得られるという効果を奏する。
たは5に記載の発明において、送信工程が、前記第1の
振替工程によって振り替えられた資金に関する情報およ
び第2の振替工程によって振り替えられた資金に関する
情報を前記グループ資金統括会社がグループ会社の資金
を管理するためにもちいる資金管理装置へ送信するた
め、運営銀行におけるグループ資金統括会社口座と各グ
ループ会社の口座における取引の状態を容易に知ること
ができ、これによって、各グループ会社の支払・資金調
達などを含む資金管理(キャッシュマネージメント)の
効率化とを図るとともに、上記資金管理の合理化によっ
て経費を削減することが可能な、コンピュータをもちい
て、複数のグループ会社の口座および前記複数のグルー
プ会社の資金を統括して管理するグループ資金統括会社
の口座を管理する口座資金管理方法が得られるという効
果を奏する。
記録媒体は、請求項4〜6に記載された方法をコンピュ
ータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプ
ログラムをコンピュータ読み取り可能となり、これによ
って、請求項4〜6の動作をコンピュータによって実現
することが可能な記録媒体が得られるという効果を奏す
る。
管理システムの概要を示す説明図である。
装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
装置の機能的構成を示すブロック図である。
装置の動作処理の手順を示すフローチャートである。
管理システムの概要を示す説明図である。
装置の機能的構成を示すブロック図である。
装置の動作処理の手順を示すフローチャートである。
座) 112,501 A社名義口座 113,502 B社名義口座 114,503 C社名義口座 120 ファームバンキング(システム) 130 グループ資金統括会社 131 資金管理装置 150 グループ会社 151 端末装置 160 ネットワーク(イントラネット/エクストラネ
ット) 170 ファームバンキング(FB)システム 201 CPU 202 ROM 203 RAM 204 HDD(ハードディスクドライブ) 205 HD(ハードディスク) 206 FDD(フロッピーディスクドライブ) 207 FD(フロッピーディスク) 208 ディスプレイ 209 KB(キーボード) 210 マウス 211 スキャナ 212 ネットワークI/F(インタフェース) 213 プリンタ 214 バス 300 振替制御部 301 第1振替制御部 302 第2振替制御部 303 入金情報受信部 304 出金指示情報受信部 305 口座資金情報送信部 311,312,603 記憶部 511,521,531 入金部 512,522,532 出金部 513,523,533 ゼロバランス部 601 入出金情報受信部 602 ゼロバランス決済部
Claims (7)
- 【請求項1】 複数のグループ会社の口座および前記複
数のグループ会社の資金を統括して管理するグループ資
金統括会社の口座を有する金融機関がもちいる口座資金
管理装置であって、 前記グループ会社の口座に入金があった場合に、前記入
金額の資金を前記グループ資金統括会社の口座に振り替
える第1の振替制御手段と、 前記グループ会社の口座からの出金に関する出金指示情
報を受信する出金指示情報受信手段と、 前記出金指示情報受信手段によって受信した出金指示情
報に基づく出金額の資金を、前記グループ資金統括会社
の口座から、前記出金指示があったグループ会社の口座
へ振り替える第2の振替制御手段と、 を備えたことを特徴とする口座資金管理装置。 - 【請求項2】 複数のグループ会社の口座および前記複
数のグループ会社の資金を統括して管理するグループ資
金統括会社の口座を有する金融機関がもちいる口座資金
管理装置であって、 前記グループ会社の入金情報および出金情報を受信する
受信手段と、 前記受信手段によって受信された入金情報および出金情
報に基づいて一日ごとのゼロバランス決済を前記グルー
プ会社ごとにおこなうゼロバランス決済手段と、 一日の終わりに前記ゼロバランス決済手段によって決済
された決済金の金額がプラスの場合には、当該金額の資
金を前記グループ会社の口座から前記グループ資金統括
会社の口座へ振り替える第1の振替制御手段と、 一日の終わりに前記ゼロバランス決済手段によって決済
された決済金の金額がマイナスの場合には、当該金額の
資金を前記グループ資金統括会社の口座から前記グルー
プ会社の口座へ振り替える第2の振替制御手段と、 を備えたことを特徴とする口座資金管理装置。 - 【請求項3】 さらに、前記第1の振替制御手段によっ
て振り替えられた資金に関する情報および第2の振替制
御手段によって振り替えられた資金に関する情報を前記
グループ資金統括会社がグループ会社の資金を管理する
ためにもちいる資金管理装置へ送信する送信手段を備え
たことを特徴とする請求項1または2に記載の口座資金
管理装置。 - 【請求項4】 コンピュータをもちいて、複数のグルー
プ会社の口座および前記複数のグループ会社の資金を統
括して管理するグループ資金統括会社の口座を管理する
口座資金管理方法であって、 前記グループ会社の口座に入金があった場合に、前記入
金額の資金を前記グループ資金統括会社の口座に振り替
える第1の振替工程と、 前記グループ会社の口座からの出金に関する出金指示情
報を受信する出金指示情報受信工程と、 前記出金指示情報受信工程によって受信した出金指示情
報に基づく出金額の資金を、前記グループ資金統括会社
の口座から、前記出金指示があったグループ会社の口座
へ振り替える第2の振替工程と、 を含んだことを特徴とする口座資金管理方法。 - 【請求項5】 コンピュータをもちいて、複数のグルー
プ会社の口座および前記複数のグループ会社の資金を統
括して管理するグループ資金統括会社の口座を管理する
口座資金管理方法であって、 前記グループ会社の入金情報および出金情報を受信する
受信工程と、 前記受信工程によって受信された入金情報および出金情
報に基づいて一日ごとのゼロバランス決済を前記グルー
プ会社ごとにおこなうゼロバランス決済工程と、 一日の終わりに前記ゼロバランス決済工程によって決済
された決済金の金額がプラスの場合には、当該金額の資
金を前記グループ会社の口座から前記グループ資金統括
会社の口座へ振り替える第1の振替工程と、 一日の終わりに前記ゼロバランス決済工程によって決済
された決済金の金額がマイナスの場合には、当該金額の
資金を前記グループ資金統括会社の口座から前記グルー
プ会社の口座へ振り替える第2の振替工程と、 を含んだことを特徴とする口座資金管理方法。 - 【請求項6】 さらに、前記第1の振替工程によって振
り替えられた資金に関する情報および第2の振替工程に
よって振り替えられた資金に関する情報を前記グループ
資金統括会社がグループ会社の資金を管理するためにも
ちいる資金管理装置へ送信する送信工程を含んだことを
特徴とする請求項4または5に記載の口座資金管理方
法。 - 【請求項7】 前記請求項4〜6のいずれか一つに記載
された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記
録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記
録媒体。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2000328826A JP2002133129A (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | 口座資金管理装置、口座資金管理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Publications (2)
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JP2000328826A Pending JP2002133129A (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | 口座資金管理装置、口座資金管理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
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2000
- 2000-10-27 JP JP2000328826A patent/JP2002133129A/ja active Pending
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