JP6983283B1 - 決済管理システムおよび決済管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】OD枠の利用に頼らないCLS決済のためのシステムおよび方法を提供する。【解決手段】CLS決済のための決済管理システムは、CLS決済に関連付けられる約定データに基づいて生成したCLS決済依頼をCLS銀行システムに送信する。決裁管理システムは、約定データに基づいて、第1の入出金指図データおよび第2の入出金指図データを生成し、第1の入出金指図データに基づいて、第1の口座から第2の口座に対する資金移動処理を実行し、第2の入出金指図データに基づいて、前記CLS銀行システムとの間でPay InおよびPay Outを行う。第1の口座は、第1の入出金指図データの振替元口座に対応し、第2の口座は、CLS銀行とのCLS決済処理に使用されるCLS専用口座であって、振替先口座に対応する。第1の入出金指図データに基づいて実行された資金移動処理は、第2の入出金指図データに基づくPay InおよびPay Outよりも前に実行される。【選択図】図5

Description

本発明は、決済管理システムおよび決済管理方法に関する。より詳細に言えば、本発明は、OD枠の利用に頼らないCLS決済のための決済管理システムおよび決済管理方法に関する。
外国為替決済におけるシステミック・リスク(例えば、金融システム全体に混乱をもたらす可能性)の削減を目的に設立されたCLS銀行は、多通貨同時決済(CLS:Continuous Linked Settlement)取引を行う銀行である(特許文献1)。CLS決済では、取引対象の2通貨(例えば、日本円と米ドル)を同時決済可能なことが知られており、CLS決済は、インターバンク取引で用いられていた。
CLS銀行に直接参加する銀行は、決済メンバーとしてCLS銀行に多通貨決済口座であるCLS決済口座を開設する。当該決済口座と他の決済メンバーがCLS銀行に開設したCLS決済口座との間の両通貨同時決済によって、CLS決済を行っている。これらの銀行は、決済通貨の種類に応じて、自行、自行の海外現地法人、自行の海外支店、またはノストロ銀行(CLS銀行に直接支払できる金融機関)に開設したCLS専用口座を介して、CLS銀行内のCLS決済口座に入金または出金して、CLS決済を行うこともできる。
図1は、CLS決済の仕組みを概念的に示した図である。図1では、顧客が取引先と外国為替取引を行う例について説明する。顧客は、取引先との外国為替取引約定明細を第1の銀行に送付し、決済を依頼する。第1の銀行システム10は、CLS銀行システム20にある第1銀行CLS決済口座21に支払通貨(例えば、日本円)を送る。同時に取引先が第2の銀行に決済を依頼し、第2の銀行システム30は、CLS銀行システム20にある第2銀行CLS決済口座22に対象通貨(例えば、米ドル)を送る。その後、第1の銀行システム10は、支払資金(日本円)を顧客口座11からCLS専用口座12に移動させ、対象通貨(米ドル)をCLS専用口座12から顧客口座11に移動させる。決済時間になると、CLS銀行システム20は、第1銀行CLS決済口座21にある日本円と第2銀行CLS決済口座22にある米ドルを同時交換処理で決済する。全件決済が完了後、CLS銀行システム20が第1銀行CLS決済口座21にある受取した米ドルを第1の銀行システム10のCLS専用口座12に送金する。
従来の、CLS専用口座は、ノストロ銀行システムの稼働時間と第1銀行の営業時間の時差により、OD枠(当座貸越枠)を使用してCLS銀行への送金を先に行うため、CLS専用口座残高は一旦マイナスとなり、後から顧客口座の資金が入金されて各日の取引終了時には、残高ゼロとなるように処理が行われていた。
特開2012−078965号公報
従来は、自行の海外現地法人、自行の海外支店またはノストロ銀行のCLS専用口座のOD枠を使用して決済を行っていたが、リーマンショック以後、資金の流動性管理が厳しくなったことと相まって、OD枠の大きさにも限度があり、現状ではOD枠は限度一杯利用されているため、CLS決済の利用拡大を図ることはできなかった。このため、CLS決済の利用拡大のためには、OD枠の利用に頼らない新たな仕組みを導入する必要があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、OD枠の利用に頼らないCLS決済のための決済管理システムおよび決済管理方法を提供することを目的とする。また、本発明は、顧客ごとのCLS決済の取引状況を提供することを目的とする。
本発明の一態様である、CLS決済のための決済管理システムは、CLS決済に関連付けられる約定データに基づいて、CLS決済依頼を生成し、前記CLS決済依頼をCLS銀行システムに送信し、前記約定データに基づいて、第1の入出金指図データおよび第2の入出金指図データを生成し、前記CLS決済依頼に対する前記CLS銀行システムからの応答情報に基づいて、第1の入出金指図データおよび第2の入出金指図データが正しい内容であるかを確認し、第1の入出金指図データおよび第2の入出金指図データが正しい内容であるという条件で、前記第1の入出金指図データに基づいて、第1の口座から第2の口座に対する資金移動処理を実行し、前記第1の口座は、前記第1の入出金指図データの振替元口座に対応し、前記第2の口座は、CLS銀行とのCLS決済処理に使用されるCLS専用口座であって、振替先口座に対応し、前記第2の入出金指図データに基づいて、前記CLS銀行システムとの間でPay InおよびPay Outを行うように構成され、前記第1の入出金指図データに基づいて実行された資金移動処理は、前記第2の入出金指図データに基づくPay InおよびPay Outよりも前に実行されることを特徴とする。
本発明によれば、顧客の属性に従って顧客口座の資金を予めCLS専用口座に振り替えておくため、CLS口座のOD枠を使用することなくCLS決済を行えるようになり、CLS決済の利用拡大を図ることができる。
また、顧客ごとに、同一の金融機関同士の間で行われた資金移動のデータを除外した上で、正味のCLS決済の取引状況を把握することができる。
本明細書において開示される実施形態の詳細な理解は、添付図面に関連して例示される以下の説明から得ることができる。
CLS決済の仕組みを概念的に示した図である。 本発明に係る第1の銀行システムを含むシステム全体の構成図である。 本発明の実施形態に係る第1の銀行システムのシステム構成図である。 本発明の実施形態に係るCLS口座のデータ構造の概念の一例を示す図である。 本発明に係る第1の銀行システムによって実行されるCLS決済処理のフローを説明する図である。 第1の銀行システムによって実行される、顧客ごとの流動性枠使用状況を照会する処理のフローを説明する。 CLS決済明細データの一例を説明する図である。
(全体構成)
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図2は、本発明に係る第1の銀行システム10を含むシステム全体の構成図である。
図2に示されるように、第1の銀行システム10は、CLS銀行システム20および顧客システム40に通信可能に接続されており、第2の銀行システム30は、CLS銀行システム20および取引先システム50に通信可能に接続されており、顧客システム40および取引先システム50は、通信可能なように接続されている。
顧客システム40および取引先システム50の間の通信は、周知の金融取引約定確認システムを介して行われることが可能であり、顧客と取引先間の約定情報、例えば、金額、通貨、決済日などのマッチング処理は、金融取引約定確認システムによって実行される。本明細書では、このマッチング処理が成功裏に完了していることを前提として説明する。
第1の銀行システム10は、CLS決済のための決済管理システムとして機能する。第1の銀行システム10は、顧客口座およびCLS専用口座を有しており、約定データを顧客システム40から受信し、1または複数の約定データに基づくCLS決済依頼をCLS銀行システム20に送信する。約定データは、送金や為替予約に関するものであってよい。顧客は、金融機関に限らず、一般の事業会社であってもよい。
第1の銀行システム10は、顧客システム40からの求めに応じてCLS決済のデータを提供することができる。
CLS銀行システム20は、CLS決済依頼に基づいて第1の銀行システム10および第2の銀行システム30の間のCLS決済を実行する。
第2の銀行システム30は、取引先口座およびCLS専用口座を有しており、CLS銀行システム20との間でCLS決済を行うことができ、また、取引先口座およびCLS専用口座の間での資金移動を実行することができる。本明細書では説明の便宜上、第1の銀行システム10および第2の銀行システム30を区別して説明するが、両者は、同一の銀行システムであってもよいし、異なる銀行システム(例えば、第1の銀行とは異なる海外の金融機関のシステム)であってもよい。
(システム構成)
図3は、本発明の実施形態に係る第1の銀行システム10のシステム構成図である。図3に示すように、第1の銀行システム10は、一般的なコンピュータと同様に、バス120などによって相互に接続された制御部101、主記憶部102、補助記憶部103、インターフェース(IF)部104および出力部105を備える。また、第1の銀行システム10は、ファイル/データベースなどの形式で、レギュラー口座情報106、CLS口座情報107、約定データ108、入出金指図109、および流動性枠設定110を備える。
制御部101は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれ、第1の銀行システム10の各構成要素の制御やデータの演算を行い、また、補助記憶部103に格納されている各種プログラムを主記憶部102に読み出して実行する。主記憶部102は、メインメモリとも呼ばれ、受信した各種データ、コンピュータ実行可能な命令および当該命令による演算処理後のデータなどを記憶する。補助記憶部103は、ハードディスク(HDD)などに代表される記憶装置であり、データやプログラムを長期的に保存する際に使用される。
図3の実施形態は、制御部101、主記憶部102および補助記憶部103を同一のコンピュータの内部に設ける実施形態について説明するが、他の実施形態として、第1の銀行システム10は、制御部101、主記憶部102および補助記憶部103を複数個使用することにより、複数のコンピュータによる並列分散処理を実現するように構成することもできる。また、他の実施形態として、第1の銀行システム10のための複数のサーバを設置し、複数サーバが一つの補助記憶部103を共有する実施形態にすることも可能である。
IF部104は、他のシステムや装置との間でデータを送受信する際のインターフェースの役割を果たし、また、システムオペレータから各種コマンドや入力データ(各種マスタ、テーブルなど)を受け付けるインターフェースを提供する。出力部105は、処理されたデータを表示する表示画面や当該データを印刷するための印刷手段などを提供する。
レギュラー口座情報106は、1または複数の顧客口座情報(例えば、顧客口座の通貨ごとの入出金明細情報、顧客口座の識別情報(例えば、顧客ID、顧客名、店番・口座番号)など)を格納する。レギュラー口座情報106は、顧客に関連付けられた円預金および1または複数の外貨預金の残高情報を示すことができる。本明細書において、顧客は、金融機関を示してもよいし、金融機関ではない事業会社を示してもよい。
CLS口座情報107は、第1の銀行システム10におけるCLS専用口座の入出金明細情報および識別情報を格納する。CLS口座情報107が管理している口座は、第1の銀行システム10によって取り扱い可能な日本円および1または複数の外貨を扱うことができる口座である。CLS口座情報107が管理している口座は、口座の実体のないシャドウ口座(仮想口座)であってもよいし、入金・出金の実績を管理できる元帳であってもよい。CLS口座情報107は、CLS決済明細データ、例えば、顧客ごとの入金データ(通貨種類、金額、日時)、出金データ(通貨種類、金額、日時)、仕向口座情報、被仕向口座情報を含むことができる。
図4は、本発明の実施形態に係るCLS口座情報107のデータ構造の概念の一例を示す図である。CLS口座情報107は、OD枠を利用してCLS決済を行うための第1の枠、およびOD枠を利用せずにCLS決済を行うための第2の枠を含む。
第1の枠は、従来のCLS決済で利用されていた枠を示す。第1の枠を利用したCLS決済では、OD枠の範囲内でCLS銀行システム20に対して送金処理を行い(残高マイナス)、その後、顧客からの入金を受ける。第1の枠に対する入金は、レギュラー口座からであってもよいし、他の金融機関の口座や第1の銀行の海外拠点(例えば、シンガポールなど)の口座からであってもよい。
第2の枠は、本発明で新たに利用される、OD枠を利用しないCLS決済用の枠を示す。第2の枠は、第1の銀行システム10によって生成される、顧客ごとのCLS専用口座の枠(流動性枠)である。第2の枠を利用したCLS決済では、レギュラー口座情報106が管理している顧客口座からCLS専用口座への資金移動が行われ、その後、CLS銀行システム20との間でCLS決済が行われる。従来のCLS決済では、OD枠を利用することにより、CLS専用口座の残高を一旦マイナスにせざるを得なかったが、本発明では、第2の枠を動的に生成することができるようなったため、顧客資金を柔軟に使用してCLS決済を行うことができるようになる。また、第2の枠は、第1の枠の一部を変更して充当してもよく、または、新たな枠を追加することによって動的に生成してもよい。
約定データ108は、顧客システム40によって生成された約定データ、または第1の銀行システム10によって生成された約定データを格納する。約定データは、CLS決済依頼に関連付けられる約定データであり、例えば、CLS決済であることを判別可能なフラグを含んでいてもよい。約定データは、例えば、顧客と取引先の間の送金に関する約定データであってもよいし、為替予約に関する約定データであってもよく、特に限定されない。約定データは、約定識別子、送り手、受け手、決済日、為替レート、決済金額、決済通貨などの情報を含む。
入出金指図109は、レギュラー口座情報106が管理している顧客口座とCLS専用口座との間の資金移動、およびCLS専用口座とCLS銀行システム20の口座との間の資金移動に関する入出金指図データを格納する。入出金指図データは、仕向口座(送り手)、被仕向口座(受け手)、決済日、決済金額、対象通貨などの情報を含むことができる。
流動性枠設定110は、顧客ごとに設定可能な流動性枠(第2の枠)の設定情報を格納する。第1の銀行システム10は、流動性枠設定110から顧客ごとの流動性枠の設定情報を読み出し、設定情報にしたがってCLS口座情報107の第2の枠を動的に生成することができる。第2の枠の生成は、顧客システム40から約定データを受信したことに応じて、顧客システム40からの枠生成要求に応じて、あるいは、システムオペレータによる操作に応じて実行されてもよい。
流動性枠設定110は、設定情報として顧客ごとに通貨ごとの情報を格納することもできる。これにより、顧客のために生成される第2の枠は、通貨ごとに異ならせることが可能である。
(CLS決済処理)
図5は、本発明に係る第1の銀行システム10によって実行されるCLS決済処理のフローを説明する。この処理フローの前提として、顧客と取引先による約定データの照合処理は、周知の金融取引約定確認システムを介して完了しているものとし、また、顧客システム40からの枠生成要求に応じて、CLS口座情報107において、当該顧客のための第2の枠が動的に生成されているものとする。
S501にて、第1の銀行システム10は、CLS決済に関連付けられる約定データを顧客システム40から受信し、約定データ108に格納する。約定データは、CLS決済に関連付けられるフラグを含んでいてよい。第1の銀行システム10は、このフラグに基づいて、CLS決済を行うための、第1の入出金指図データおよび第2の入出金指図データを生成するか否かを判断する。また、本発明の他の実施形態では、第1の銀行システム10は、約定データを第1の銀行システム10内のサブシステム(例えば、為替約定システム)から受信することもできる。
S502にて、第1の銀行システム10は、約定データより決済金額、決済通貨の種類(例えば、日本円と米ドル)、決済日などの情報を読み出し、第1の銀行システム10のCLS専用口座12およびCLS銀行にある第1銀行CLS決済口座21の情報をあわせてCLS所定フォーマットのCLS決済依頼を生成し、CLS銀行システム20に送信する。
S503にて、第1の銀行システム10は、約定データ108から約定データを読み出し、資金の送り手、受け手、決済日、決済金額、対象通貨などの情報に基づいて2種類の入出金指図データを生成し、入出金指図109に格納する。第1の入出金指図データは、第1の銀行システム10内において、レギュラー口座情報106が管理している顧客口座11からCLS専用口座12に資金移動するためのデータである。第2の入出金指図データは、CLS専用口座12からCLS銀行システム20内の第1銀行CLS決済口座21に資金移動する(すなわち、PayInおよびPayOutを行う)ためのデータである。生成された2種類の入出金指図データは、資金の送り手、受け手、決済日、決済金額、対象通貨などの情報を含むことができる。
CLS銀行システム20は、第1の銀行システム10から受信した、同一の決済日時のCLS決済依頼のデータをもとに、通貨ごとにネッティングを行った後の払込金額に係るデータを第1の銀行システム10に送信する。第1の銀行システム10は、CLS銀行システム20から受信した、上記の払込金額に係るデータと、上記の第1の入出金指図データ及び第2の入出金指図データとを照合し、第1の入出金指図データ及び第2の入出金指図データが正しい内容であるかを確認する。第1の銀行システム10は、S502で送信したCLS決済依頼と、当該CLS決済依頼に対応する第1の入出金指図データ及び第2の入出金指図データとを照合して、個々の第1の入出金指図データ及び第2の入出金指図データが正しい内容であるかを確認することもできる。第1の入出金指図データ及び第2の入出金指図データが正しい内容であることを条件に、下記の振替処理が行われる。
S504にて、第1の銀行システム10は、入出金指図109から第1の入出金指図データを読み出し、読み出した第1の入出金指図データの送り手に関連付けられる、レギュラー口座情報106が管理している顧客口座11(振替元口座)から決済金額および対象通貨に相当する資金を、CLS専用口座12(振替先口座)に振り替える処理を行い、CLS口座情報107の第2の枠に入金する。例えば、第1の銀行システム10は、レギュラー口座情報106が管理している顧客口座11の円預金から〇〇万円の資金を出金し、CLS専用口座12に振り替える処理を行い、同時にCLS口座情報107の顧客に関連付けられる第2の枠に入金する。
S505にて、第1の銀行システム10は、第2の入出金指図データに基づいて、CLS銀行システム20にある第1銀行CLS決済口座に送金処理を行い(Pay In)、CLS銀行システム20にある第1銀行CLS決済口座からの着金処理を行う(Pay Out)。このように、第1の入出金指図データに基づいて実行された振替処理(S504)は、第2の入出金指図データに基づくPayInおよびPayOut(S505)よりも時間的に前に実行される。その後、CLS銀行システム20は、CLS決済依頼に基づくCLS決済を行う。CLS決済に関連して発生した資金移動データは、CLS口座情報107の第2の枠のCLS決済明細データとして格納される。
(流動性枠使用状況照会処理)
図6は、第1の銀行システム10によって実行される、顧客ごとの流動性枠使用状況を照会する処理のフローを説明する。流動性枠使用状況は、顧客ごとに生成されたCLS口座情報107の第2の枠を利用したCLS決済の状況を示すことができる。
S601にて、第1の銀行システム10は、顧客システム40によって入力された検索条件を受信する。検索条件は、特定の事業法人などの企業(すなわち、顧客自身)を指定することができる。また、検索条件として、決済日、特定の種類の通貨を指定することができ、データ表示形式として、通貨ごとのデータを表示することも、特定の通貨に換算した上で表示することも可能である。さらに、検索条件は、自行データ除外条件、すなわち、仕向金融機関と被仕向金融機関が同一のデータをアウトプットから除外する条件を含むこともできる。当業者には周知なように、仕向金融機関は送金元となる金融機関であり、被仕向金融機関は送金先となる金融機関である。
S602にて、第1の銀行システム10は、受信した検索条件にしたがって、指定された顧客に関連付けられる、CLS口座情報107の第2の枠のCLS決済明細データを読み出す。
S603にて、第1の銀行システム10は、S601にて受信した検索条件によって、自行データ除外条件が指定されているかどうかを判定する。自行データ除外条件が指定されている場合、S604に処理が進み、指定されていない場合、S605に処理が進む。
S604にて、第1の銀行システム10は、S602にて読み出したCLS決済明細データのうち、仕向口座(送り手)と被仕向口座(受け手)が同一の金融機関となっているデータを非処理扱いとした上で、残りのデータを使用状況照会画面に表示する(第1の照会処理)。なお、同一の金融機関とは、同じ法人によって運営されている営業所を指し示し、ある金融機関によって設立された海外現地法人は、同一の法人ではないため、仕向口座がA銀行の口座であり、被仕向口座がB銀行(A銀行によって設立されたシンガポール現地法人)の場合には、データは非処理扱いされない。
S605にて、第1の銀行システム10は、S602にて読み出したCLS決済明細データをS601にて受信した検索条件にしたがって、使用状況照会画面に表示する(第2の照会処理)。
ここで、図7を参照しながら、S602にて読み出されたCLS決済明細データの一例を説明する。図7において、5つのデータ701〜705が示されており、このうち、データ704およびデータ705は、仕向金融機関と被仕向金融機関が同一の金融機関であることを示している。以下、第1の照会処理および第2の照会処理のアウトプットの差異を説明する。
第1の照会処理では、同一の金融機関のデータは非処理扱いとなるため、データ704およびデータ705は非処理扱いとなる。第1の照会処理の合計データとして、買い通貨/金額(Pay Out)は、USD300およびJPY10,000となり、売り通貨/金額(Pay In)は、USD100およびJPY30,000となる。第1の照会処理のネッティング後のCLS決済金額は、USD200およびJPY20,000となる。
第2の照会処理では、同一の金融機関のデータは非処理扱いとならない。第1の照会処理の合計データとして、買い通貨/金額(Pay Out)は、USD600およびJPY30,000となり、売り通貨/金額(Pay In)は、USD300およびJPY60,000となる。第2の照会処理のネッティング後のCLS決済金額は、USD300およびJPY30,000となる。
上述した処理を行うことにより、第1の銀行システム10は、個々のCLS決済依頼をCLS銀行システム20に送信して、個々のCLS決済を行うことができるとともに、CLS銀行システム20との正味のCLS決済額を圧縮することができる。同一の金融機関のデータを非処理扱いすることで、顧客は正味の決済額を準備すればいいという効果が発生する。図7の例で説明すると、顧客がABC銀行の口座保有者であれば、従来はJPY30,000の資金を準備しなければならないと認識していたが、本発明によりJPY20,000の資金のみ準備すればいいことになる。
本発明では、顧客ごとに、従来の第1の枠を用いた処理と、第2の枠を用いた処理を切り替えることができるようにしてもよい。具体的には、顧客マスタDBに、第1の切替フラグを持たせて、その第1の切替フラグに基づいて、従来の第1の枠を用いた処理と、第2の枠を用いた処理のいずれを実施するかを切り分けるようにしてもよい。
また、顧客ごとではなく、個々の約定データごとに従来の第1の枠を用いた処理と、第2の枠を用いた処理のいずれを実施するかを切り分けるようにしてもよい。具体的には、約定データに第2の切替フラグを設けて、その第2の切替フラグに基づいて、従来の第1の枠を用いた処理と、第2の枠を用いた処理のいずれを実施するかを切り分けるようにしてもよい。
以上、例示的な実施形態を参照しながら本発明の原理を説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく、構成および細部において変更する様々な実施形態を実現可能であることを当業者は理解するだろう。すなわち、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。
10 第1の銀行システム
20 CLS銀行システム
30 第2の銀行システム
40 顧客システム
50 取引先システム
101 制御部
102 主記憶部
103 補助記憶部
104 インターフェース(IF)部
105 出力部
106 レギュラー口座情報
107 CLS口座情報
108 約定データ
109 入出金指図
110 流動性枠設定

Claims (10)

  1. CLS決済のための決済管理システムであって、
    CLS決済に関連付けられる約定データに基づいて、CLS決済依頼を生成し、前記CLS決済依頼をCLS銀行システムに送信し、
    前記約定データに基づいて、第1の入出金指図データおよび第2の入出金指図データを生成し、
    前記CLS決済依頼に対する前記CLS銀行システムからの応答情報に基づいて、第1の入出金指図データおよび第2の入出金指図データが正しい内容であるかを確認し、
    第1の入出金指図データおよび第2の入出金指図データが正しい内容であるという条件で、
    前記第1の入出金指図データに基づいて、第1の口座から第2の口座に対する資金移動処理を実行し、前記第1の口座は、前記第1の入出金指図データの振替元口座に対応し、前記第2の口座は、CLS銀行とのCLS決済処理に使用されるCLS専用口座であって、振替先口座に対応し、
    前記第2の入出金指図データに基づいて、前記CLS銀行システムとの間でPay InおよびPay Outを行う
    ように構成され、
    前記第1の入出金指図データに基づいて実行された資金移動処理は、前記第2の入出金指図データに基づくPay InおよびPay Outよりも前に実行される、決済管理システム。
  2. 前記約定データは、送金または為替予約に関連付けられる、請求項1に記載の決済管理システム。
  3. 前記約定データは、CLS決済の対象であることを示すフラグを含み、
    前記決済管理システムは、前記フラグに基づいて、前記第1の入出金指図データおよび前記第2の入出金指図データを生成するか否かを判断する、請求項1に記載の決済管理システム。
  4. 顧客マスタに含まれる第1の切替フラグに基づいて、第1の枠を用いたCLS決済処理および第2の枠を用いたCLS決済処理のいずれを実行するかを判断するようにさらに構成される、請求項1に記載の決済管理システム。
  5. 前記約定データに含まれる第2の切替フラグに基づいて、第1の枠を用いたCLS決済処理および第2の枠を用いたCLS決済処理のいずれを実行するかを判断するようにさらに構成される、請求項1に記載の決済管理システム。
  6. 前記振替元口座に関連付けられる顧客からの要求に応じて、前記第1の口座の前記顧客に関連付けられる第2の枠が生成される、請求項1に記載の決済管理システム。
  7. 前記第1の口座の前記顧客に関連付けられる前記第2の枠に対する検索条件を受信し、
    受信した前記検索条件にしたがって、格納されているCLS決済明細データを読み出し、
    前記検索条件が自行データ除外条件を示しているという条件で、読み出した前記CLS決済明細データのうち、仕向口座の金融機関と被仕向口座の金融機関が同一のデータを除外した残りの前記CLS決済明細データを提供する
    ようにさらに構成された、請求項6に記載の決済管理システム。
  8. 前記CLS決済依頼に基づいて、第1の入出金指図データおよび第2の入出金指図データが正しい内容であるかをさらに確認する、請求項1に記載の決済管理システム。
  9. CLS決済のための決済管理システムによって実行される決済管理方法であって、
    CLS決済に関連付けられる約定データに基づいて、CLS決済依頼を生成し、前記CLS決済依頼をCLS銀行システムに送信することと、
    前記約定データに基づいて、第1の入出金指図データおよび第2の入出金指図データを生成することと、
    前記CLS決済依頼に対する前記CLS銀行システムからの応答情報に基づいて、第1の入出金指図データおよび第2の入出金指図データが正しい内容であるかを確認することと、
    第1の入出金指図データおよび第2の入出金指図データが正しい内容であるという条件で、
    前記第1の入出金指図データに基づいて、第1の口座から第2の口座に対する資金移動処理を実行することであって、前記第1の口座は、前記第1の入出金指図データの振替元口座に対応し、前記第2の口座は、CLS銀行とのCLS決済処理に使用される専用口座であって、振替先口座に対応する、ことと、
    前記第2の入出金指図データに基づいて、前記CLS銀行システムとの間でPay InおよびPay Outを行うことと
    を含み、
    前記第1の入出金指図データに基づいて実行された資金移動処理は、前記第2の入出金指図データに基づくPay InおよびPay Outよりも前に実行される、決済管理方法。
  10. プロセッサによって実行されたとき、請求項9に記載の方法を決済管理システムに実行させるプログラム。
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