JP2002131629A - 焦点検出装置、電子カメラ、及び焦点検出方法 - Google Patents

焦点検出装置、電子カメラ、及び焦点検出方法

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JP2002131629A
JP2002131629A JP2000320192A JP2000320192A JP2002131629A JP 2002131629 A JP2002131629 A JP 2002131629A JP 2000320192 A JP2000320192 A JP 2000320192A JP 2000320192 A JP2000320192 A JP 2000320192A JP 2002131629 A JP2002131629 A JP 2002131629A
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JP2000320192A
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Akira Inoue
晃 井上
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡易な構成で、高速な焦点検出を行うと共に
パララックスのない焦点検出技術を提供する。 【解決手段】 被写体距離Lの被写体の被写体光は、被
写体光7に示すように撮影光学系3を介してCCD5に
結像されると共に、被写体光11に示すように受光レン
ズ6を介してラインセンサー4に結像される。このとき
のCCD5の出力信号10とラインセンサー4の出力信
号12の位相差は、S+xになる。このとき、被写体距
離Lは、L:S=a:xより、L=Sa/xとなる。
S、aは既知であり、xは上記位相差により求まるの
で、被写体距離Lが求まる。求めた被写体距離Lによ
り、フォーカスレンズの合焦位置を求め、現在のフォー
カスレンズ位置に基づいて、移動方向及び移動量を求
め、この移動方向及び移動量に基づいてフォーカスレン
ズを合焦位置へ移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子カメラの焦点
検出技術に関し、特に、撮影用の二次元撮像素子(CC
D)と撮像素子(ラインセンサー)を対に使用して焦点
検出を行う焦点検出技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電子カメラで利用されるAF(自動焦点
調節)方式には様々なものがある。例えば、良く利用さ
れているAF方式にコントラストAF方式がある。これ
は、フォーカスレンズの無限遠位置から最至近位置まで
の所定のサンプリング位置において、撮像素子であるC
CD(Charge Coupled Device )から出力される出力信
号の高周波成分に基づいて被写体像の鮮鋭度を示すコン
トラスト値を検出し、これが最大となる位置を求めるこ
とにより焦点検出を行い、このコントラスト値が最大と
なる位置(合焦位置)へフォーカスレンズを移動させる
ものである。従って、このAF方式では、撮影時及び焦
点検出時に同じCCDを利用するためにパララックスが
なく、また他にAF用センサー(ラインセンサーなど)
を設ける必要がないという長所を有している反面、焦点
検出時間に長時間を要するという短所を有している。
【0003】また、CCDとは別にAF用センサーとし
てラインセンサーを設けた位相差AF方式などがある。
位相差AF方式は、銀塩カメラで多く利用されているA
F方式であり、AF用センサーで受光する被写体光が撮
影光学系を通過したものであるか否かにより、更に、T
TL(Through the Lens)位相差AF方式と外部位相差
AF方式に分けられる。
【0004】TTL位相差AF方式は、撮影光学系を通
過する被写体光を一対のラインセンサーで受光し、それ
ぞれのラインセンサー出力信号の位相差に基づいて焦点
検出を行い、合焦位置へフォーカスレンズを移動させる
ものである。従って、このAF方式では、撮影時及び焦
点検出時に使用する被写体光は、同じ撮影光学系を通過
した被写体光になるためにパララックスがなく、また、
上記位相差に基づいて短時間で焦点検出を行うことがで
きるという長所を有している反面、撮影光学系を通過し
た被写体光をAFセンサーへ導くためのクイックリター
ンミラーや分岐プリズムなどを設けなければならず、構
成が複雑化するという短所を有している。また、分岐プ
リズムを使用したときには、CCDに到達する被写体光
の光量が低下するという短所も有している。
【0005】また、外部位相差AF方式は、撮影光学系
を通過しない被写体光を、撮影レンズ鏡筒の近傍に設け
られた一対のラインセンサーで受光し、それぞれのライ
ンセンサー出力信号の位相差に基づいて焦点検出を行
い、合焦位置へフォーカスレンズを移動させるものであ
る。従って、このAF方式では、上記位相差に基づいて
短時間で焦点検出を行うことができるという長所を有し
ている反面、撮影時にCCDで受光する被写体光と焦点
検出時にラインセンサーで受光する被写体光が異なるた
めにパララックスが発生し焦点検出精度が低下するとい
う短所を有している。特に近接撮影時にはパララックス
が発生しやすい。
【0006】一方、特許第2737388号公報には、
上記コントラストAF方式による合焦速度を高速化させ
るため、ラインセンサー(外部測距手段)を設けた電子
カメラが提案されている。この電子カメラでは、フォー
カスレンズ位置が合焦位置から遠い位置にあるときに
は、ラインセンサー出力に基づく第2の距離情報などに
基づいて合焦方向(フォーカスレンズの移動方向)を決
定し、該合焦方向へフォーカスレンズを高速に移動させ
ながらコントラストAFを行い、合焦位置に近づいたら
フォーカスレンズを低速に移動させながらコントラスト
AFを行うものである。また、焦点検出時にフォーカス
レンズ位置が合焦位置から近い位置にあるときや、近接
撮影によるパララックスの発生が予想されるときには、
上記のようなフォーカスレンズの移動速度を可変するよ
うな制御は行わず、通常のコントラストAFを行うもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、コン
トラストAF方式では焦点検出に長時間を要するために
連写や動画などの連続撮影に対応できず、TTL位相差
AF方式では構成が複雑になるためにカメラを小型化す
ることが難しく、また分岐プリズムを使用したときには
CCDに到達する被写体光の光量が低下するという問題
も有している。また、外部位相差AF方式ではパララッ
クスが発生するため、特に近接撮影時に焦点検出精度が
低下するという問題を有している。
【0008】また、上記特許第2737388号公報に
提案されている電子カメラでは、従来のコントラストA
F方式に比べれば焦点検出速度を高速化させたが、1回
の検出で焦点検出が可能な位相差AF方式ほどの高速な
焦点検出速度は得られていない。
【0009】従って、従来の電子カメラにおける焦点検
出技術では、簡易な構成で、焦点検出を高速に行うと共
にパララックスのない焦点検出技術を実現することがで
きなかった。本発明の課題は、上記実情に鑑み、簡易な
構成で焦点検出を高速に行うと共にパララックスのない
焦点検出技術を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様であ
る焦点検出装置は、被写体光を光電変換して画像信号を
出力する二次元撮像素子と、該二次元撮像素子により光
電変換される被写体光とは異なる経路を経由する被写体
光を光電変換する撮像素子と、前記二次元撮像素子から
出力される画像信号と前記撮像素子の出力信号の位相を
比較する位相比較手段と、該位相比較手段により比較さ
れた位相比較結果に基づいて被写体までの距離を算出す
る被写体距離算出手段とを備えるように構成される。
【0011】上記の構成によれば、焦点検出時と撮影時
に同じ二次元撮像素子が使用されるために、パララック
スがなく、また、1回の検出で焦点検出が可能になるの
で、検出速度の高速化が可能になる。また、被写体光の
光路を変更するための構成を必要としないので、構成を
簡易にすることができる。
【0012】本発明の第二の態様である電子カメラは、
被写体光を光電変換して画像信号を出力する二次元撮像
素子と、該二次元撮像素子により光電変換される被写体
光とは異なる経路を経由する被写体光を光電変換する撮
像素子と、前記二次元撮像素子から出力される画像信号
と前記撮像素子の出力信号の位相を比較する位相比較手
段と、該位相比較手段により比較された位相比較結果に
基づいて被写体までの距離を算出する被写体距離算出手
段とを備える焦点検出装置を備え、撮影時には、前記二
次元撮像素子を撮影用撮像素子として使用するように構
成される。
【0013】上記の構成によれば、簡易な構成で、パラ
ラックスのない高速な焦点検出を可能にする電子カメラ
を実現することができる。本発明の第三の態様である焦
点検出方法は、被写体光を光電変換する二次元撮像素子
の出力信号と、前記二次元撮像素子により光電変換され
る被写体光とは異なる経路を経由する被写体光を光電変
換する撮像素子の出力信号との位相差に基づいて被写体
までの距離を算出するようにする。
【0014】上述した方法を使用して焦点検出を行うよ
うにすれば、簡易な構成で、パララックスのない高速な
焦点検出が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) は、本発明の一実施
の形態を示す電子カメラの外観斜視図であり、同図(b)
は、電子カメラを前面から見たときのラインセンサーと
CCDの位置関係を示す図である。
【0016】同図(a) に示すように、電子カメラ1は、
前面上部にAF窓2、前面中央部に撮影レンズ部(撮影
光学系)3などを備えて構成されている。尚、不図示で
はあるが、AF窓2の奥部には受光レンズ及びラインセ
ンサー(撮像素子)が設けられ、また撮影レンズ部3の
奥部にはCCD(二次元撮像素子)が設けられている。
【0017】同図(b) に示すように、このラインセンサ
ー4とCCD5は、電子カメラ1を前面から見たとき、
基線長Sだけ離れた位置に設けられている。本実施形態
に示す電子カメラ1は、上記ラインセンサー4とCCD
5を対に使用して焦点検出を行う構成を有している。
【0018】図2(a) は、ラインセンサー4とCCD5
を対に使用する焦点検出方式の原理を説明する図であ
り、同図(b) は、CCD5の焦点検出エリアの一例を示
す図である。同図(a) では、電子カメラ1を上面から見
たときの、ラインセンサー4、CCD5、撮影光学系
3、受光レンズ6を示し、その他の構成については省略
して示している。また、受光レンズ6は、ラインセンサ
ー4の受光面から前方向(同図(a) 左方向)に距離a離
れて設けられている。
【0019】同図(a) において、CCD5の中心線上に
ある被写体の被写体光(同図光線)は、撮影光学系3を
介してCCD5に結像されると共に、受光レンズ6を介
してラインセンサー4に結像される。例えば、無限遠位
置にある被写体の被写体光は、被写体光7に示すように
撮影光学系3を介してCCD5に結像されると共に、被
写体光8に示すように受光レンズ6を介してラインセン
サー4に結像される。このように被写体が無限遠位置に
ある場合、ラインセンサー4に結像される被写体光8
と、CCD5に結像される被写体光7は、ほぼ平行にな
る。従って、このときのラインセンサー4の出力信号9
とCCD5の出力信号10との位相差は、基線長Sとな
る。
【0020】また、受光レンズ6から距離L離れた位置
にある被写体の被写体光は、被写体光7に示すように撮
影光学系3を介してCCD5に結像されると共に、被写
体光11に示すように受光レンズ6を介してラインセン
サー4に結像される。このときのラインセンサー4の出
力信号12とCCD5の出力信号10との位相差はS+
xとなる。
【0021】また、受光レンズ6から最至近位置(例え
ば50cm)にある被写体の被写体光は、被写体光7に
示すように撮影光学系3を介してCCD5に結像される
と共に、被写体光13に示すように受光レンズ6を介し
てラインセンサー4に結像される。このときのラインセ
ンサー4の出力信号14とCCD5の出力信号10との
位相差はS+x+yとなる。
【0022】尚、ラインセンサー4は、無限遠位置から
最至近位置までにある被写体の被写体光を受光できる幅
を有して構成されていることは言うまでもない。このよ
うに、被写体までの距離に応じて、ラインセンサー4の
出力信号とCCD5の出力信号との位相差が異なること
になるため、この位相差に基づいて被写体までの距離L
を求めることが可能になる。
【0023】同図(a) より、被写体距離Lは、次のよう
にして求めることができる。 L:S=a:x である。これより、 L=Sa/x (1) を得る。
【0024】式(1)において、基線長S及び距離aは
設計事項により既知であり、またラインセンサー4の出
力信号とCCD5の出力信号に基づいて位相差xが求ま
るので、被写体距離Lを求めることが可能になる。被写
体距離Lが求まれば、このLに基づいて、例えば、被写
体距離Lとフォーカスレンズ位置(合焦位置)の対応テ
ーブルや計算式などにより、フォーカスレンズの合焦位
置が求まり、この合焦位置と現在のフォーカスレンズ位
置に基づいて合焦位置までのフォーカスレンズ移動量及
びその移動方向を求め、この移動量及び移動方向に基づ
いてフォーカスレンズを移動させることによりAFを行
うことが可能になる。
【0025】尚、位相差xを求めた時点で、例えば、位
相差xとフォーカスレンズ位置(合焦位置)の対応テー
ブルや計算式などにより、直接合焦位置を求め、この合
焦位置へフォーカスレンズを移動させるようにしても良
い。このようにラインセンサー4とCCD5を対に使用
して焦点検出を行うことにより、1回の被写体光の検出
で焦点検出が可能になるので焦点検出を高速に行うこと
ができると共に、撮影時に使用する被写体光を使用して
焦点検出を行うのでパララックスの発生もない。また、
被写体光を他へ導くためのクイックリターンミラーや分
岐プリズムなどを設ける必要がないので、構成が簡易に
なり、電子カメラ1の小型化が可能になる。
【0026】このような方式により焦点検出を行うと
き、CCD5の受光領域において、焦点検出に使用する
受光領域は、その全てを使用するのではなく、同図(b)
に示したCCD5の中心付近の焦点検出領域15を使用
する。この場合、焦点検出領域15は、その高さhをラ
インセンサー4の受光領域の1画素高さと同程度にすれ
ば良い。これは、例えばCCD5の40画素分に相当す
る。
【0027】図3は、電子カメラ1のシステム構成を示
す図である。同図において、撮影光学系3は、ズームレ
ンズ20、及び被写体像をCCD5に結像するフォーカ
スレンズ21などを含んで構成されている。CCD5
は、フォーカスレンズ21により結像される被写体像を
光電変換して画像を示す電気信号を出力する二次元撮像
素子である。
【0028】撮像回路22は、CCD5から出力される
電気信号のリセット雑音などを除去する相関二重サンプ
リング回路(以下、単にCDS(Correlated Double Sa
mpling)と言う)と、このCDSの出力信号の信号レベ
ルを調節するオートゲインコントロールアンプ(以下、
単にAGC(Automatic Gain Control)という)と、こ
のAGC出力信号をデジタル信号に変換するアナログ/
デジタル変換器などを含んで構成され、このデジタル信
号をAF領域信号抽出部23又はバスライン24へ出力
する。
【0029】AF領域信号抽出処理部23は、撮像回路
22から出力されるデジタル信号から、図2(b) に示し
た焦点検出領域15のデジタル信号を抽出し、これを位
相比較処理部25へ出力する。ラインセンサー4は、受
光レンズ6により結像される被写体像を光電変換して電
気信号を出力する撮像素子である。
【0030】AMP26は、ラインセンサー4から出力
される電気信号を増幅してデジタル信号に変換し、この
デジタル信号を位相比較部25へ出力する。位相比較部
25は、AF領域信号抽出処理部23から出力されるデ
ジタル信号と、AMP26から出力されるデジタル信号
の位相を比較してその位相差を求め、この位相差をメイ
ンCPU27へ出力する。この時出力される位相差は、
例えば、図2(a) において、無限遠位置の被写体の場合
にはSとなり、距離L離れた位置の被写体の場合にはS
+xとなり、最至近位置の被写体の場合にはS+x+y
となる。
【0031】また、メインCPU27、画像処理部2
8、JPEG(Joint Photographic Expert Group )処
理部29、LCDドライバー(同図 LCD Driver )3
0、SSFDC(Solid State Floppy Disk Card)3
1、SDRAM(Synchronous DRAM)32、フラッシュ
メモリ33、コントラストAF処理部34は、いずれも
バスライン24に接続されており、このバスライン24
を介して相互にデータの授受が行われる。
【0032】画像処理部28は、SDRAM32に格納
される画像データを再生表示若しくは記録するとき、或
いはSSFDC31に記録されている画像データを再生
表示するときに、画像の明暗・彩度・色合いなどを補正
する、γ補正処理・色処理などを施す。
【0033】JPEG処理部29は、SDRAM32に
格納されている画像データを記録する際のJPEG方式
によるデータ圧縮処理、及びJPEG方式による圧縮処
理が施されてSSFDC31に記録されている画像デー
タを再生表示する際のデータ伸張処理を行う。
【0034】LCDドライバー30は、LCDディスプ
レイ(同図 LCD Display)35を駆動制御する。LCD
ディスプレイ35は、LCDドライバー30の制御の基
に画像を再生表示する。
【0035】SSFDC31は、いわゆるスマートメデ
ィア(SmartMediaは、株式会社東芝の登録商
標)であり、画像データを記録する記録媒体として用い
られ、電子カメラ1に着脱可能に構成されている。SD
RAM32は、撮像回路22ら出力される画像データ
(デジタル信号)を一時的に記憶するメモリである。ま
た、JPEG処理部29による画像データの圧縮・伸張
処理における処理中の画像データの一時記憶用として、
また、メインCPU27による制御処理の実行のための
ワークエリアとしても使用される。
【0036】フラッシュメモリ33は、電子カメラ1の
制御プログラムであるカメラプログラムなどを記憶す
る。コントラストAF処理部34は、コントラストAF
方式による焦点調節を行うときに、撮像回路22から出
力される画像データ(デジタル信号)から被写体像の鮮
鋭度を示すコントラスト値を検出し、これをメインCP
U27へ出力する。
【0037】メインCPU27は、中央演算処理部であ
り、フラッシュメモリ33に格納されているカメラプロ
グラムに従って、SDRAM32をワークエリアとして
使用しながら、電子カメラ1全体の動作を制御する。例
えば、AF制御を行うときには、位相比較処理部25か
ら出力される位相差に基づいて被写体距離を求め、この
被写体距離に基づいてフォーカスレンズ21の合焦位置
を決定し、現在のフォーカスレンズ21位置に基づいて
合焦位置へのフォーカスレンズの移動量及び移動方向を
求め、この移動量と移動方向をレンズ駆動部36へ出力
する。又は、コントラストAF処理部34から出力され
るコントラスト値に基づいてそのピーク値を求め、その
ピーク値を示す位置(合焦位置)へフォーカスレンズ2
1を移動すべく、フォーカスレンズ21の移動量及び移
動方向をレンズ駆動部36へ出力する。また、その他、
撮影・再生に係る処理なども行う。
【0038】レンズ駆動部36は、メインCPU27か
ら出力されるフォーカスレンズ移動量及びその移動方向
に基づいて、フォーカスレンズ21を駆動制御する。次
に、上記構成の電子カメラ1において、メインCPU2
7により行われる制御処理について説明する。
【0039】図4は、カメラプログラムを実行すること
によりメインCPU27により行われる制御処理の処理
内容を示すフローチャートであり、特に本発明に関係す
る、ラインセンサー4とCCD5を対に使用する焦点検
出処理の一例を示したものである。
【0040】同図に示すフローは、単写モード、連写モ
ード、及び動画モードの何れかによる撮影が可能な撮影
モード時に実行される処理である。まず撮影モード時
に、撮影者によるシャッターボタンの1stレリース操
作が行われるまでは(S404がN)、CCD5に結像
されている被写体像をLCDディスプレイ35上に表示
するモニター画表示を行い(ステップ(以下、単にSと
言う)401)、所定時間毎に、AE(Auto Exposure
)処理(S402)、及び位相AF処理(S403)
を繰り返す。AE処理(S402)では、被写体輝度な
どに基づいて、絞りやシャッタースピードなどを変更し
て露出設定を行い、位相AF処理(S403)では、上
述の図2(a) に示したラインセンサー4及びCCD5を
対に使用した焦点検出方式によるAF処理を行う。この
ように、モニター画表示の為のAF処理に、1回の被写
体像の検出で焦点検出が可能な位相AF処理を適用する
ことにより、消費電流を低減させることが可能になる。
尚、S403の位相AF処理は、モニター画表示用に行
うものであるため、実際の撮影時の合焦条件よりも粗め
の合焦条件が設定されている。
【0041】そして、撮影者による1stレリース操作
が行われると(S404がY)、再度AE処理(S40
5)を行い、絞り、シャッタースピードなどの露出設定
を行い、コントラストAF処理(S406)を行う。本
フローでは、より高い合焦精度を得るため、単写モード
と、連写モード及び動画モードの1回目の撮影時には、
位相AFではなくコントラストAFによるAF処理を行
うように構成されている。
【0042】続いての処理は、設定されたモードに対応
する処理が行われる。すなわち、単写モードである場合
には(S407)、2ndレリース操作が行われると
(S408がY)、撮影処理(S409)を行い、例え
ば、撮影した画像データをSSFDC31へ記録するな
どして当該フローを終了する。
【0043】また、連写モードである場合には(S41
0)、2ndレリース操作が行われると(S411が
Y)、撮影処理を行い(S412)、続けて2ndレリ
ース操作が行われていると(S413がY)、再度AE
処理(S414)、位相AF処理(S415)を行い、
次の画像の撮影処理(S416)を行ってS413の処
理に戻る。このS414〜S416の処理は、2ndレ
リース操作が中止されるまで繰り返され、これが中止さ
れると(S413がN)、当該フローを終了する。
【0044】このように、連写モードにおける2ndレ
リース操作以降のAF処理として、焦点検出速度の高速
な位相AF処理を行うことにより、より高速の連続撮影
が可能になり、また、連写モードにおける近接撮影にお
いても、パララックスがないので、パララックスに起因
する合焦精度の低下を防止することが可能になる。
【0045】また、動画モードである場合には(S41
7)、上述した連写モードの処理(S411〜S41
6)と同様の処理(S418〜S423)が行われ、上
記連写モードと同様の効果を得ることができる。尚、動
画モードでは、連写モードに比べて、更に高速の処理が
要求されるため、例えば、S421に示すAE処理及び
S422に示す位相AF処理を、S423に示す撮影処
理が所定回数行われる毎に1回行うように構成しても良
い。
【0046】図5(a) は、図4に示した位相AF処理を
示すフローチャートである。図5(a) に示すように、位
相AF処理では、まず、被写体の被写体光をラインセン
サー4及びCCD5で検出し、位相比較処理部25から
出力される、ラインセンサー4の出力信号とCCD5の
出力信号との位相差に基づいて被写体距離を求める(S
501)。この被写体距離は、例えば、位相差と被写体
距離の対応テーブルや計算式などにより求めることがで
きる。
【0047】続いて、求めた被写体距離に基づいてフォ
ーカスレンズ21の合焦位置を求め、この合焦位置とフ
ォーカスレンズ21の現在位置を比較し合焦位置までの
フォーカスレンズ移動量及び移動方向を求める(S50
2)。ここで、フォーカスレンズ移動量が所定値未満で
あるときには(S502がN)、合焦とみなし、当該フ
ローを終了(リターン)する。一方、フォーカスレンズ
移動量が所定値以上あるときには(S502がY)、フ
ォーカスレンズ21を上記移動方向へ移動量分移動させ
(S503)当該フローを終了(リターン)する。尚、
フォーカスレンズ21の合焦位置は、例えば、被写体距
離とフォーカスレンズ21の合焦位置との対応テーブル
や計算式などにより求めることができる。
【0048】また、モニター画表示の位相AF処理(図
4のS403)においては、高い合焦精度が要求されな
いので、合焦条件(フォーカスレンズの合焦位置と現在
位置の許容差)は、連写モード及び動画モード時の位相
AF処理(図4のS415、S422)に比べて粗め
(許容差大)に設定されている。
【0049】また、図5(b) は、図4に示したコントラ
ストAF処理を示すフローチャートである。図5(b) に
示すように、コントラストAF処理では、まず、フォー
カスレンズ21を無限遠位置から最至近位置まで移動さ
せながら、所定サンプリングピッチ毎に、CCD5に結
像される被写体像を検出し、この検出値から被写体像の
鮮鋭度を示すコントラスト値を取得する、いわゆる山登
り検出処理を行い(S504)。
【0050】続いて、得られたコントラスト値に基づい
てそのピーク値を求め、このピーク値のときのフォーカ
スレンズ21の位置(合焦位置)を決定し(S50
5)、この位置へフォーカスレンズ21を移動させて
(S506)、当該フローを終了(リターン)する。
【0051】次に、本実施形態の変形例を示す。図6
(a),(b) は、本実施形態の変形例を示す図であり、同図
(a) は、CCD5の焦点検出領域の変形例を示す図であ
り、同図(b) は、そのときのラインセンサー4とCCD
5を対に使用する焦点検出方式の原理を説明する図であ
る。
【0052】同図(a) に示すCCD5は、電子カメラ1
を後面から見たときの図であり、焦点検出領域40は、
その中心がCCD5の中心に対して同図右側に距離d離
れた位置に設定されている。この場合、同図(b) に示す
ように、CCD5の焦点検出領域40と撮影光学系3の
フォーカスレンズ21を結ぶ直線上に位置する被写体の
焦点検出が可能である。
【0053】ここでは、一例として、被写体が、CCD
5の受光面中心から同図(b) 上側へ距離d離れた位置と
フォーカスレンズ21の中心を結ぶ直線上であって、且
つ被写体距離Lの位置に存在する場合を示している。
尚、この場合の被写体距離Lとは、同図(b) に示すよう
に、受光レンズ6の中心軸を通る直線に被写体から垂線
を引いたときの交点Mから受光レンズ6の中心までの距
離を言う。また、CCD5の受光面から撮影光学系3の
フォーカスレンズ21までの距離をa´、フォーカスレ
ンズ21の中心軸を通る直線に被写体から垂線をひいた
ときの交点Nからフォーカスレンズ21の中心までの距
離をL´とする。
【0054】このときの被写体の被写体光は、被写体光
41に示すようにフォーカスレンズ21を介してCCD
5に結像されると共に、被写体光42に示すように受光
レンズ6を介してラインセンサー4に結像される。この
ときの被写体距離Lは、次のようにして求めることがで
きる。
【0055】同図(b) より、 C:L´=d:a´ である。これより、 d/a´=C/L´ を得る。ここで、L´≒Lであるので、 C=Ld/a´ (2) を得る。一方、同図(b) より、 S+C:L=x:a である。これより、 x/a=(S+C)/L (3) を得る。この式(3)を式(2)に代入して、 L=Saa´/(a´x−ad) (4) を得る。
【0056】また、ラインセンサー4の出力信号とCC
D5の出力信号との位相差は、同図(b) より(S−d)
+xとなる。S及びdは既知であるため、得られた位相
差によりxが求まる。従って、S、a、a´x、dは既
知となるので、式(4)より被写体距離Lを求めること
が可能になる。
【0057】このように、CCD5の焦点検出領域を、
CCD5の中心付近ではなく、図6(b) に示した焦点検
出領域40に設定するようにしたときであっても、焦点
検出を行うことが可能になる。
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、簡易な構成で、パララックスのない高速な焦点
検出を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の一実施の形態を示す電子カメラ
の外観斜視図であり、(b) は電子カメラを前面から見た
ときのラインセンサーとCCDの位置関係を示す図であ
る。
【図2】(a) はラインセンサーとCCDを対に使用する
焦点検出方式の原理を説明する図であり、(b) はCCD
5の焦点検出エリアの一例を示す図である。
【図3】電子カメラのシステム構成を示す図である。
【図4】メインCPUにより行われる制御処理の処理内
容を示すフローチャートである。
【図5】(a) は図4の位相AF処理を示すフローチャー
ト、(b) は図4のコントラストAF処理を示すフローチ
ャートである。
【図6】(a) はCCD5の焦点検出領域の変形例を示し
た図、(b) はそのときのラインセンサーとCCDを対に
使用する焦点検出方式の原理を説明する図である。
【符号の説明】
1 電子カメラ 2 AF窓 3 撮影レンズ部 4 ラインセンサー 5 CCD 6 受光レンズ 7 被写体光 8 被写体光 9 出力信号 10 出力信号 11 被写体光 12 出力信号 13 被写体光 14 出力信号 15 焦点検出領域 20 ズームレンズ 21 フォーカスレンズ 22 撮像回路 23 AF領域信号抽出処理部 24 バスライン 25 位相比較処理部 26 AMP 27 メインCPU 28 画像処理部 29 JPEG処理部 30 LCDドライバー 31 SSFDC 32 SDRAM 33 フラッシュメモリ 34 コントラストAF処理部 35 LCDディスプレイ 36 レンズ駆動部 40 焦点検出領域 41 被写体光 42 被写体光

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体光を光電変換して画像信号を出力
    する二次元撮像素子と、 該二次元撮像素子により光電変換される被写体光とは異
    なる経路を経由する被写体光を光電変換する撮像素子
    と、 前記二次元撮像素子から出力される画像信号と前記撮像
    素子の出力信号の位相を比較する位相比較手段と、 該位相比較手段により比較された位相比較結果に基づい
    て被写体までの距離を算出する被写体距離算出手段と、 を備えることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 【請求項2】 被写体光を光電変換して画像信号を出力
    する二次元撮像素子と、該二次元撮像素子により光電変
    換される被写体光とは異なる経路を経由する被写体光を
    光電変換する撮像素子と、前記二次元撮像素子から出力
    される画像信号と前記撮像素子の出力信号の位相を比較
    する位相比較手段と、該位相比較手段により比較された
    位相比較結果に基づいて被写体までの距離を算出する被
    写体距離算出手段とを備える焦点検出装置を備え、 撮影時には、前記二次元撮像素子を撮影用撮像素子とし
    て使用する、 ことを特徴とする電子カメラ。
  3. 【請求項3】 被写体光を光電変換する二次元撮像素子
    の出力信号と、前記二次元撮像素子により光電変換され
    る被写体光とは異なる経路を経由する被写体光を光電変
    換する撮像素子の出力信号との位相差に基づいて被写体
    までの距離を算出する、 ことを特徴とする焦点検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008058399A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Canon Inc 焦点調節装置、撮像装置、および制御方法

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