JP2002130692A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2002130692A
JP2002130692A JP2000323972A JP2000323972A JP2002130692A JP 2002130692 A JP2002130692 A JP 2002130692A JP 2000323972 A JP2000323972 A JP 2000323972A JP 2000323972 A JP2000323972 A JP 2000323972A JP 2002130692 A JP2002130692 A JP 2002130692A
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heating chamber
heating
back wall
peripheral side
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JP2000323972A
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Kentaro Okamoto
健太郎 岡本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱室の奥壁が熱的ストレスを受けて反転音
の如き異音を発生しないようして、快適に調理作業がで
きるようにする。 【解決手段】 電気ヒータ22,23により加熱室15
内の食品を加熱調理するものにおいて、前記加熱室15
は、前面を開口した周側壁15a,15b,15c,1
5dと奥壁15eとからなる金属板製の直方体形状をな
し、その奥壁15eと周側壁とが交叉する稜線部15
f,15gを面取り形状とした構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品を収容し加熱
調理する加熱室において、該加熱室を構成する奥壁が熱
による力学的ストレスを受けて異音(反転音)を発生す
るのを防止するようにした加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種加熱調理器が有する加熱室
1の構成は、例えば、図8の斜視図に概略構成を示すよ
うに前面を開口した角筒状の周側壁2と奥壁3とからな
る金属板製の直方体形状をなしている。具体的には、前
記周側壁2は周囲4面を略直角構造に構成された側壁部
としての左側壁部2a,右側壁部2b,上壁部2c,底
壁部2dからなり、これらの奥方を閉鎖するように前記
奥壁3が設けられた組立構成にある。しかるに、周側壁
2の前面開口縁には矩形の前枠部4が溶着手段により固
定され、以って前面が開口し内部が空洞の加熱室1を堅
固な構成としている。そして、前記加熱室1の例えば上
下部たる上壁部2cおよび底壁部2dには図示しない
が、電気ヒータが配設されていて、加熱室1内を加温し
収容された食品を加熱調理するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記構成に
よれば加熱調理中、庫内たる加熱室1内は300°C前
後の高温に達し、また加熱停止に伴い庫内温度は下がり
室温まで冷却されるなど、この状態を繰り返し使用され
る。従って、加熱室1を構成する周側壁2および奥壁3
には熱による膨張と収縮による力学的ストレスを受け、
これに伴い特に奥壁3にあってはしばしば異音(反転
音)を発生することがあった。
【0004】この現象は、図9(図8のA−A線断面
図)を参照して説明すると、加熱室1の前方部位では周
側壁2の開口端が前枠部4に溶着されて比較的堅固な構
成となし得るのに対し、奥壁3は周側壁2の自由端部側
にあって溶接やかしめ等により結合され垂直平板状に組
立構成される。従って、この奥壁3は、加熱調理の際に
受ける高温度による熱膨張と冷却(室温)による収縮作
用により撓み変形し易い構成であることに加えて、特に
は製作上の誤差から図示する垂直な中心線Pに対し庫内
側に一部でも撓み変形した部位Bが存在すると、これが
上記膨張して中心線Pを越えた後、冷えて収縮し復元す
るときに大きな反転音(異音)を発することになる。
【0005】即ち、加熱時の庫内の温度上昇に伴い奥壁
3の内面側ほど熱膨張が大きく、且つ周縁部の結合部位
を除き中央部ほど大きく撓み変形する。そして、元々庫
内側に変形していた部位Bも熱膨張により反対側の庫外
側に膨出変形する。このように、熱せられて徐々に庫外
側に膨出した奥壁3は、その後、調理を終えて庫内温度
が低下してくると、熱膨張部分が収縮し始め特に庫外側
に膨出していた部位Bが室温近くまで冷えてくると、遂
には中心線Pを越えて元の位置である庫内側の復元位置
に戻ろうとする。
【0006】このように、冷えてくる過程で中心線Pを
越えて復元するときに無理が生じ、且つ急激に復帰する
ために金属性の反転音(異音)を発するものである。し
かるに、この奥壁3による反転音にあっては加熱調理す
るに直接的な影響はないものの、ユーザーにとっては加
熱調理器の本体内部から不意に発する異音は、異常で奇
異に思われ且つ原因が不明であれば一層不安に駆られる
など、快適に使用できないという問題が生じていた。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みてなされ、従っ
てその目的は、反転音の如き異音の発生を防止できて快
適な調理作業ができるとともに、簡単な構成にて実用に
適った加熱調理器を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の加熱調理器は、電気ヒータにより加熱室内
の食品を加熱調理するものにおいて、前記加熱室は、前
面を開口した周側壁と奥壁とからなる金属板製の直方体
形状をなし、その奥壁と周側壁とが交叉する稜線部を面
取り形状としたことを特徴とする(請求項1の発明)。
【0009】斯かる構成によれば、稜線部を面取り形状
としたことで加熱室を構成する奥壁は内方側に変形しよ
うとする傾向が抑えられて、該奥壁は内方側に倒れたり
する変形部位がなく構成できる。従って、加熱室の奥壁
が熱による膨張および収縮などの力学的ストレスを受け
ても、該奥壁が反転動作を起こすことがないので、当然
それに伴う反転音は生じない。以って、本体内部から不
快な異音の発生もなくユーザーは安心して快適に調理で
きる。尚、稜線部の面取り形状は、一箇所に施したもの
でも上記作用効果が期待できるとともに、複数箇所にす
れば更に有利となることが見込まれる。
【0010】そして、請求項1記載のものにおいて、稜
線部の面取り形状は、当該稜線部を有する奥壁の一辺の
長さに対し、3割以上を占める大きさとしたことを特徴
とする(請求項2の発明)。
【0011】斯かる構成によれば、面取り形状部分が大
きくできて、加熱室を構成する奥壁を内方側に変形する
傾向を確実になくして構成できるもので、それだけ反転
音の発生防止も一層確実に達成できる。
【0012】また、請求項1記載のものにおいて、加熱
室に隣接して電装品等を配設する機械室を備え、奥壁と
周側壁とが交叉する稜線部のうち、前記機械室側に位置
する少なくとも縦方向の稜線部に対し面取り形状を施し
たことを特徴とする(請求項3の発明)。
【0013】斯かる構成によれば、機械室内の空間が、
この面取りされた分だけ実質的に広められた形態とな
り、従って該機械室内の温度上昇を抑えるに有効であ
り、或は強制的な冷却風路を形成するに有利となるな
ど、以って効果的な冷却作用ができる点で有効である。
【0014】また、請求項1記載のものにおいて、稜線
部を挟んだ奥壁と、周側壁のうちの一つの側壁部とを一
体に形成したことを特徴とする(請求項4の発明)。
【0015】斯かる構成によれば、奥壁と一つの側壁部
との間の稜線部に施す面取り形状は、単に所定形状に曲
成することで簡単確実に得られ、延いては加熱室を複雑
化することなく容易に形成できる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の加熱調理器を示す第1実施例につき、図1ないし図
4を参照して説明する。まず、図1ないし図3は加熱調
理器の概略構成を示したもので、図1の横断平面図、図
2の縦断側面図および図3の分解斜視図を参照して述べ
るに、特に図3に示すように加熱調理器の本体11は、
概略的には前面のみ開口する組立構成とした外箱12
と、この外箱12内部に前面を開口した直方体形状の内
箱13と、この内箱13の右方に前記外箱12とで形成
された機械室14(図1参照)とを備え、前記内箱13
の内部を加熱室15とするとともに、その前面開口を開
閉する扉16を回動自在に設け、これに隣接して前記機
械室14の前方部位には各種の調理メニューを設定する
ための操作パネル17を備えている。
【0017】具体的には、まず前記機械室14について
図1を参照して述べるに、この機械室14には加熱源の
一つであるマグネトロン18や、図示しないマイクロコ
ンピュータを具備してなる制御装置等の電装品を設けて
おり、これら電装品の冷却用に冷却ファン装置19を備
えている。尚、前記マグネトロン18から発振されたマ
イクロ波は、冷却風の一部とともにダクト20を経て励
振口21から前記加熱室15内に供給され、図示しない
収容された食品を高周波加熱により調理する。
【0018】一方、前記加熱室15については、まず図
2に示すように周側壁のうち上部の上壁部15cの内方
には加熱源としてシーズヒータの如き棒状の電気ヒータ
たる上部ヒータ22を備えるとともに、下部の底壁部1
5dの外方には面状の下部ヒータ23を備えている。ま
た、加熱室15の左右の各側壁部15a,15bには、
上下2段階に段部24を内方に突出形成していて、後述
する角皿29をスライド可能に載置収容する。
【0019】そして、前記底壁部15dの略中心に位置
して回転軸25を貫通して設け、その下端部には図示し
ない減速ギア機構を介して連結された駆動モータ26が
配設され、一方上端部には網目円板状の回転体27が一
体的に回転可能に連結されている。しかるに、図2にお
いて前記回転体27の上面には、付属品としての円形の
丸皿28が載置され、前記段部24には略正方形の前記
角皿29が収容されている状態を示している。
【0020】これら丸皿28および角皿29は、図1の
平面図から明らかなように略正方形の面積形状とする加
熱室15に対して、その周側壁を構成するうちの左右の
側壁部15a,15bや詳細は後述する奥壁15eの内
面に近接した大きさにあって、これは加熱調理する食品
等をより多く収容するためであり、特に角皿29は加熱
室15の平面形状と類似する略正方形であるため、全周
縁が近接した状態で前記段部24上をスライド可能に収
容される。
【0021】ところで、このような加熱室15は、図1
の平面図に示すように前記奥壁15eとその両側の左右
の各側壁部15a,15bが交叉する稜線部15f,1
5gは、大きく円弧状に面取り加工された形状をなして
いる。前記したように直方体形状の内箱13にて形成さ
れる加熱室15は、特に図4の斜視図に示すように開口
する前方部分が前枠部30に溶着された周側壁と、その
周側壁たる各壁部15a,15b,15c,15dの奥
端部を閉鎖するように設けられた奥壁15eとから構成
されている。
【0022】そして、本実施例では例えば左,右側壁部
15a,15bと奥壁15eとが一体に形成されてい
て、それらが曲成されて交叉するコーナー部の縦方向に
延びる稜線部15f,15gは、円弧状に大きく折り曲
げ加工による面取り形状としている。尚、上壁部15c
および底記壁部15dは別部材にして溶着して組立構成
しているが、これらも奥壁15eと連続して同一の部材
から材料取りすることも可能である。
【0023】一方、上記稜線部15f,15gにおける
面取り形状の大きさは、これら稜線部15f,15gを
有する奥壁15eの横方向の一辺の長さX0に対し、そ
のうちの各面取り(円弧部)長さX1+X2の和が占める
割合が3割以上となるように設定してある(X1+X2>
0.3×X0)。この結果、本実施例では奥壁15eの
両側の縦方向に延びる稜線部15f,15gは、内方側
に円弧中心を有する大きな円弧状の面取り形状となり、
しかも奥壁15eの一辺の長さX0の3割以上を占める
ので、この面取り形状を有する奥壁15eは外方に指向
して膨出しようとする張力が強まり、従ってこれが内方
に変形させるような外力に対して大きな抵抗となり、以
って加熱室15(内箱13)を形成するに際して該奥壁
15eの一部が庫内側に倒れたりする撓み変形は抑制さ
れた状態で組立てられる。
【0024】旦し、本実施例における上記稜線部15
f,15gの円弧状の大きさは、図1の平面図に見られ
る如く角皿29ができるだけ加熱室15内の略全面にわ
たって収容できるのが望ましいことから、その円弧半径
が大き過ぎると角皿29のコーナー部が当接して庫内に
奥深く挿入できず、従って該角皿29を若干小さくする
ことになるので、これらの関係を考慮して決定される。
尚、同図1に二点鎖線で示した前記丸皿28に対して
は、加熱室15のコーナー部はデッドスペースで上記し
た稜線部15f,15gの円弧状の大きさに何ら影響を
受けない。
【0025】上記のように構成された本実施例の加熱調
理器の作用につき述べると、まず加熱源としてマグネト
ロン18を利用してマイクロ波調理する場合には、図2
に示す角皿29は庫内たる加熱室15内にから取り除い
た上で、別の付属品である丸皿28を回転体27上に設
置し、図示しないが被調理物である食品を丸皿28内に
収容する。次いで、扉16を閉じ、操作パネル17にて
所望の調理メニューを選択設定しスタートさせること
で、マグネトロン18が通電駆動されてマイクロ波を発
振し、ダクト20および励振口21を経て加熱室15内
に供給され、且つ駆動モータ26も通電駆動され回転軸
25を介して回転体27および丸皿28を駆動し、以っ
て食品は回転しながらマイクロ波の照射を受けて加熱む
らのない加熱調理が実行される。
【0026】この調理開始と同時に、冷却ファン装置1
9も通電駆動され、外部から吸気した冷気をマグネトロ
ン18をはじめ機械室14内の各種電装品に対して送風
冷却し、そのうちの一部の風はダクト20を介して加熱
室15内に供給され庫内換気用に供される。このような
加熱調理制御は、図示しない制御装置にて予め記憶され
たプログラムに沿って実行される。
【0027】一方、調理メニューに応じて電気ヒータた
る上,下部ヒータ22,23によりヒータ調理する場合
につき述べるに、この場合は図2において、丸皿28を
取り除いた状態で回転体27上に直接食品を載置して加
熱調理するか、或は角皿29を利用して食品を収納して
加熱調理を開始する。従って、図示しない制御装置に基
づき上,下部ヒータ22,23が通電されて発熱し、そ
の輻射熱により角皿29等に収容された被調理物たる食
品を加熱調理する。
【0028】尚、このヒータ調理の場合も、冷却ファン
装置19は駆動され、上記制御装置や機械室14内を冷
却する。これは、ヒータ加熱により加熱室15を形成す
る内箱13が大きく温度上昇し、結果的に機械室14内
の温度が高まるため制御装置等の電装品を含め冷却する
ようにしている。そして一部の空気はダクト20を介し
て庫内に供給され、やはり換気作用として機能する。
【0029】しかるに、斯かるヒータ調理では、上記し
たように内箱13全体が加熱され大きく温度上昇し、従
って、加熱室15の奥壁15eも温度上昇して熱膨張
し、また調理終了に伴い冷やされて収縮するなどの熱的
ストレスを受ける。しかしながら、本実施例では奥壁1
5eの両側に位置する縦方向の稜線部15f,15gを
大きな円弧状の面取り形状としたことにより、奥壁15
eは外方側に指向した張力が作用し、少なくとも内方側
に変形するのは抑制された状態で組立構成されている。
【0030】従って、加熱室15の周側壁と連接した奥
壁15eが従来例で述べたような中心線を越えて庫内側
に撓み変形した状態で構成されることがないので、上記
した熱的ストレスを受けても当該奥壁15eが反転する
ような大きくて急激な変形(復元)動作はなく、これに
伴う反転音の如き異音を発生することはない。特に稜線
部15f,15gにおける面取り形状の大きさは、奥壁
15eの一辺の長さX0のうち、各面取り長さX1+X2
の和が占める割合が一辺の長さX0の3割以上となるよ
うに設定してあるので(X1+X2>0.3×X0)、上
記奥壁15eは確実に外方指向の張力が高まり、内方側
に変形するには一層大きな抵抗となるもので、これによ
り奥壁15eが内方に変形した状態で構成されることが
なく、上記反転音発生の問題も確実に解消できる。
【0031】このように本実施例によれば、次のような
効果を有する。即ち、直方体形状の加熱室15は、その
周側壁たる左,右壁部15a,15bと上壁部15cお
よび底壁部15dと、その奥端部を閉鎖するように設け
られた奥壁15eとから構成され、斯かる周側壁と奥壁
15eとが交叉するうちの縦方向の稜線部15f,15
gを円弧状の面取り形状としたから、当該加熱室15を
構成するに際し奥壁15eが容易に内方に撓み変形する
ことなく組立てられる。従って、ヒータ調理の都度受け
る熱による力学的ストレスに対しても、奥壁15eが膨
張,収縮作用による反転動作は行われず、当然それに伴
う反転音は生じない。以って、不快な異音もなくユーザ
ーは安心して快適に調理できる。
【0032】そして、斯かる面取り形状の大きさを、奥
壁15eの一辺の長さX0に対し、各面取り長さX1+X
2の和が占める割合が3割以上となるように設定するこ
とで、上記反転音の発生を確実に防止できる。また、こ
れら稜線部15f,15gを挟む奥壁15eと周側壁
(この場合、左側壁部15aと右側壁部15b)とを一
体に形成したので、円弧状の面取り形状に曲成すること
は簡単確実で、延いては加熱室15(内箱13)を複雑
化することなく容易に形成できるとともに、その奥壁1
5e部分が内方に指向して撓み変形するのを抑えるに有
効で、それだけ反転音の発生するおそれも軽減できる点
などで有利である。
【0033】更に本実施例では、上記したように縦方向
の面取り形状となした右側の稜線部15gの外方は、図
1から理解できるように機械室14内に直接連なってお
り、従って機械室14内の空間は、この面取りされた範
囲分広められた形態となることから該機械室14内の温
度上昇を抑えるに有効であり、或は強制的な冷却手段と
して冷却ファン装置19による効果的な冷却風路を形成
するに有利となるなどの利点を有する。
【0034】(第2の実施の形態)上記の構成に対し、
図5ないし図7は本発明の第2実施例を示すもので、上
記第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明
を省略し、異なる部分についてのみ述べる。この第2実
施例に示す各図5,図6および図7は、上記第1実施例
における図1,図2および図4に相当する図で、上記第
1実施例に対し加熱室31の面取り形状を有する稜線部
31h,31kの対象位置が異なる構成にある。
【0035】即ち、第1実施例では縦方向の稜線部15
f,15gに面取り形状が施されていたのに対し、本実
施例では特に図6および図7に示すように、横(水平)
方向の稜線部31h,31kに円弧状の面取り形状を施
したものである。従って、斯かる加熱室31を形成する
内箱32の構成は、上記稜線部31h,31kを挟んだ
奥壁31eと上壁部31cおよび底壁部31dとが一体
に形成されていて、左,右壁部31a,31bは別部材
として組立てられ、これら各壁部31a,31b,31
c,31dからなる周側壁を前枠部30に溶着した構成
としている。
【0036】そして、上記面取り形状の大きさは、図7
に示す如く奥壁15eの縦方向の一辺の長さY0のう
ち、各面取り(円弧部)長さY1+Y2の和が占める割合
がその3割以上となるように設定してある。これによ
り、結果的に第1実施例と同様に奥壁31eは外方側に
指向して膨出する傾向の張力が作用する構成となる。
【0037】しかして、上記構成の第2実施例において
も、奥壁31eと上下部に位置する各上壁部31cおよ
び底壁部31dとの間の稜線部31hおよび31kを円
弧状の面取り形状としたから、奥壁31eが内方に撓み
変形した状態で加熱室31が構成されることがなく、従
って熱膨張および収縮などの熱による力学的ストレスを
受けても該奥壁31eが反転音を発生するようなことは
なく、そしてユーザーは快適に調理作業ができる。
【0038】また、本実施例によれば、奥壁31eの上
下部に位置する横方向の面取り形状(稜線部31h,3
1k)は、図5から明らかなように角皿33を収納する
に何ら妨げとならず、即ち、斯かる稜線部31h,31
kは加熱室31の上下部の隅部にあって、角皿33にと
ってもデッドスペースにあることから、該角皿33を加
熱室31内の奥深く収容できる。このことは、角皿33
が加熱室31の平面積に近似した大きな収容面積を確保
でき、クッキーなど一度に大量の食品を加熱調理する場
合に好適するなど、換言すれば加熱室31(庫内)を有
効に活用できる。勿論、加熱源として実施例に示すマグ
ネトロン18を利用した場合によく用いる丸皿28にあ
っても、デッドスペースに相当する部位にあってその回
転駆動するに何ら妨げとならない。
【0039】尚、本発明は上記し且つ実施例に示した構
成に限定されるものではなく、例えば各実施例では夫々
二箇所の稜線部(15f,15gまたは31h,31
k)につき円弧状の面取り形状を施したが、これは一箇
所の稜線部において大きく円弧状の面取り形状とするこ
とで上記と略同等の作用効果が期待できる。また、庫内
のデッドスペースを利用して面取り形状を大きくするこ
とにより、庫内容積を有効に縮小できて熱効率の改善に
もつなげることができる。
【0040】その他、稜線部の面取り形状は円弧状に代
えて、直線的に面取り加工しても良いし、また電気ヒー
タとしての上,下部ヒータ22,23にしてもこれに限
らず、上部ヒータのみの構成とか、ヒータ熱を熱風化し
て庫内を加温して加熱調理する構成でも良いなど、実施
に際し本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて種々変更し
て実施できるものである。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、食品をヒー
タ調理する加熱室を、前面を開口した周側壁と奥壁とか
らなる金属板製の直方体形状となし、その奥壁と周側壁
とが交叉する稜線部を面取り形状としたもので、稜線部
は一箇所でも複数箇所でも良い。斯かる構成により、加
熱室を構成する奥壁は内方側に変形しようとする傾向が
抑えられて、該奥壁は庫内側に倒れたりして撓み変形し
た部位がなく構成できる。従って、加熱室の奥壁が熱に
よる膨張および収縮などの力学的ストレスを受けても、
該奥壁が反転動作は行われず、当然それに伴う反転音は
生じない。以って、簡単な構成にて本体内部から不快な
異音が発生する問題も解消でき、ユーザーは安心して快
適に調理できるなど実用に適った加熱調理器を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す加熱調理器の概略構
成を示す横断平面図
【図2】同縦断側面図
【図3】同分解斜視図
【図4】加熱室の斜視図
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】図2相当図
【図7】図4相当図
【図8】従来例を示す図4相当図
【図9】図8のA−A線に沿って切断して示す断面図
【符号の説明】 11は本体、12は外箱、13,32は内箱、14は機
械室、15,31は加熱室、15a,31aは左側壁部
(周側壁)、15b,31bは右側壁部(周側壁)、1
5c,31cは上壁部(周側壁)、15d,31dは底
壁部(周側壁)、15e,31eは奥壁、15f,15
g,31h,31kは稜線部、18はマグネトロン、2
2は上部ヒータ(電気ヒータ)、23は下部ヒータ(電
気ヒータ)、28は丸皿、および29,33は角皿を示
す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気ヒータにより加熱室内の食品を加熱
    調理するものにおいて、前記加熱室は、前面を開口した
    周側壁と奥壁とからなる金属板製の直方体形状をなし、
    その奥壁と周側壁とが交叉する稜線部を面取り形状とし
    たことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 稜線部の面取り形状は、当該稜線部を有
    する奥壁の一辺の長さに対し、3割以上占める大きさと
    したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 加熱室に隣接して電装品等を配設する機
    械室を備え、奥壁と周側壁とが交叉する稜線部のうち、
    前記機械室側に位置する少なくとも縦方向の稜線部に対
    し面取り形状を施したことを特徴とする請求項1記載の
    加熱調理器。
  4. 【請求項4】 稜線部を挟んだ奥壁と、周側壁のうちの
    一つの側壁部とを一体に形成したことを特徴とする請求
    項1記載の加熱調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009287916A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Schott Ag 炉隔壁

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