JP2002130209A - 揺動形アクチュエータ - Google Patents

揺動形アクチュエータ

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JP2002130209A
JP2002130209A JP2000329849A JP2000329849A JP2002130209A JP 2002130209 A JP2002130209 A JP 2002130209A JP 2000329849 A JP2000329849 A JP 2000329849A JP 2000329849 A JP2000329849 A JP 2000329849A JP 2002130209 A JP2002130209 A JP 2002130209A
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stopper
oscillating
actuator
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JP2000329849A
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Kazuyoshi Miyazawa
一喜 宮沢
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Koganei Corp
Original Assignee
Koganei Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
    • F15B15/02Mechanical layout characterised by the means for converting the movement of the fluid-actuated element into movement of the finally-operated member
    • F15B15/06Mechanical layout characterised by the means for converting the movement of the fluid-actuated element into movement of the finally-operated member for mechanically converting rectilinear movement into non- rectilinear movement
    • F15B15/065Mechanical layout characterised by the means for converting the movement of the fluid-actuated element into movement of the finally-operated member for mechanically converting rectilinear movement into non- rectilinear movement the motor being of the rack-and-pinion type

Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動形アクチュエータの揺動範囲を高精度に
設定し得るようにすることである。 【解決手段】 ストッパ46aは円形断面の円柱形の形
状をもつため規制面51,52とストッパ46aの接触
面53aとの接点位置は、ストッパ46aの揺動軸の中
心からの揺動半径の内側であって、規制面51,52か
ら離れる方向に変化することになる。したがって、ショ
ックアブソーバ47,48のねじ込み量に対するテーブ
ルの回転角、つまりはテーブルの偏角度αは小さくな
り、精度のよい作動範囲や停止位置の調整が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺動形アクチュエ
ータに関し、特にラックアンドピニオン形揺動アクチュ
エータに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被駆動部材を360度以下の角度で揺動
往復動するための揺動形アクチュエータとしては、ラッ
クが設けられたピストンを流体圧により直線運動し、ピ
ストンの直線往復動を被駆動部材の揺動往復動に変換す
るようにしたピストンタイプと、被駆動部材に連結され
たベーンを流体圧により揺動往復動するようにしたベー
ンタイプとがある。
【0003】ピストンタイプの揺動形アクチュエータに
は、例えば実用新案登録第2513839号公報に記述
されているようなラックアンドピニオン形揺動アクチュ
エータがあり、この揺動形アクチュエータは、揺動軸と
一体のピニオンにそれぞれ噛み合う一対のラックが軸方
向に摺動自在に装着されたシリンダ本体を有し、シリン
ダ本体に形成された流体圧室内にはラックを駆動するた
めのピストンがラックの一端側に設けられ、他端側には
ストッパが設けられている。揺動軸の揺動角度を設定す
るために、ストッパに当接するストローク調整用のボル
トがアクチュエータ本体の端部に取り付けられている。
【0004】ストローク調整用のボルトをアクチュエー
タ本体の端部に取り付けると、アクチュエータ本体の長
さ寸法が大きくなるが、揺動軸にストッパを取り付け、
アクチュエータ本体の幅方向にストッパと接触するボル
トやショックアブソーバなどのストローク調整部材を取
り付けるようにすると、アクチュエータ本体の長さ寸法
を短くすることができる。
【0005】そこで、ラックアンドピニオン形揺動アク
チュエータにあっては、揺動軸にその径方向に向けてス
トッパを取り付けるようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、揺動軸にスト
ッパを径方向に突出させて取り付けるようにした場合に
は、ストローク調整部材が接触するストッパの接触面は
径方向に真っ直ぐに伸びた平坦面となるので、ストロー
ク調整部材とストッパとが接触する位置を変化させる
と、ストローク調整部材とストッパとの接点位置がスト
ッパの径方向に大きく変化することになる。そのため、
ストローク調整部材の調整量に対する揺動軸の回転角で
ある偏角度が大きくなり揺動範囲の微調整が困難となっ
ている。
【0007】本発明の目的は、揺動形アクチュエータの
揺動範囲を高精度に設定し得るようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の揺動形アクチュ
エータは、作動流体により駆動される揺動部材を揺動往
復動自在に支持するアクチュエータ本体と、前記揺動部
材に設けられ、前記揺動部材と一体に揺動往復動するス
トッパと、前記アクチュエータ本体に設けられ、前記揺
動部材が一方の揺動ストローク端となったときに前記ス
トッパに当接する第1揺動範囲規制部材と、前記アクチ
ュエータ本体に設けられ、前記揺動部材が他方の揺動ス
トローク端となったときに前記ストッパに当接する第2
揺動範囲規制部材と、前記第1および第2揺動範囲規制
部材の少なくとも一方の規制面に接触するように前記ス
トッパに形成された接触面に、前記ストッパの最大スト
ローク端のときに点接触する接点から揺動半径の内側に
前記規制面から離れる方向に変位した湾曲面を形成した
ことを特徴とする。
【0009】本発明の揺動形アクチュエータの前記スト
ッパは断面円形の円柱部材であるのがよい。
【0010】本発明の揺動形アクチュエータの前記揺動
範囲規制部材はショックアブソーバ本体に軸方向に進退
移動自在に装着されたロッドであるのがよい。
【0011】本発明の揺動形アクチュエータは、前記ア
クチュエータ本体に形成された流体圧室に軸方向に往復
動自在に装着されたピストンと、前記ピストンに形成さ
れたラックと、前記ラックに噛み合い前記揺動部材に形
成されたピニオンとを有するものがよい。
【0012】本発明にあっては、ストッパと揺動範囲規
制部材の規制面との接触面をストッパの最大ストローク
端のときに点接触する接点から揺動半径の内側に規制面
から離れる方向に変位した湾曲面としたことにより、揺
動範囲規制部材の調整量に対する揺動部材の偏角度を小
さくすることができ、揺動形アクチュエータの揺動範囲
を高精度に設定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0014】(実施の形態1)図1(a),(b)は本
発明の一実施の形態である揺動形アクチュエータを示す
斜視図であり、アクチュエータ本体1は、ほぼ直方体の
形状を有し、その上部には揺動部材としての円形のテー
ブル2が設けられている。テーブル2上にワークや治具
等の機器を搭載することにより、ワークや治具等の機器
を回転揺動運動させ、またその位置決めをすることによ
り所定の作業ができるようになっている。
【0015】図2は図1(a)に示す揺動形アクチュエ
ータのA−A断面を示す断面図であり、図3は図2に示
すB−B断面を示す断面図である。
【0016】図2に示すアクチュエータ本体1にはテー
ブル2と一体に形成されたピニオン3が回転自在に支持
されており、このピニオン3の両脇には2つのシリンダ
室4,5が並列に形成されている。
【0017】シリンダ室4の両端は、それぞれ外周にO
リング6a,7aを有するエンドプレート6,7をスナ
ップリング8,9にて固定することにより閉塞されてい
る。同様に、シリンダ室5の両端も、それぞれ外周にO
リング10a,11aを有するエンドプレート10,1
1をスナップリング12,13にて固定することにより
閉塞されている。
【0018】2つのシリンダ室4,5には、それぞれピ
ニオン3に噛み合わされたラック14,15が対となっ
て、それぞれ軸方向に摺動自在に設けられており、ラッ
ク14,15が互いに相反する方向に往復直線運動する
とピニオン3が揺動往復動するようになっている。
【0019】ラック14,15の内部には、それぞれマ
グネット押さえ16,17とOリング18,19に支持
されたマグネット20,21が取り付けられており、マ
グネット20,21の磁力に感応してラック14,15
がストローク端の位置となったことを検出するための図
示しないセンサが図1(a),(b)に示すセンサ取付
溝22,23に取り付けられるようになっている。
【0020】マグネット20,21は、この揺動形アク
チュエータの使用用途に応じて、取り外したり、もしく
はどちらか一方のラックにのみ取り付けたりすることが
できるようになっている。
【0021】ラック14の両端にはそれぞれピストン2
4,25が取り付けられており、シリンダ室4内に2つ
の流体圧室4a,4bを形成している。なお、ピストン
24,25の外周にはそれぞれシール部材24a,25
aが設けられている。
【0022】ラック14と同様に、ラック15の両端に
はそれぞれシール部材26a,27aが設けられたピス
トン26,27が取り付けられており、シリンダ室5内
に2つの流体圧室5a,5bを形成している。
【0023】流体圧室4b,5aに開口する作動流体給
排口28,29は、アクチュエータ本体1に設けられた
作動流体給排流路30により、図示しない作動流体供給
源に接続された給排ポート31に連通されており、給排
ポート31に作動流体を供給することにより流体圧室4
b,5aに同時に作動流体が流入するようになってい
る。流体圧室4b,5aに同時に流入した作動流体がそ
れぞれピストン25,26を軸方向に押すことにより、
ラック14は図中左方向へ、ラック15は図中右方向へ
直線運動し、ピニオン3を図中反時計回りに回転させ
る。
【0024】流体圧室4a,5bには流体圧室4a,5
bの図2に示すのと逆側の側面に開口する2点鎖線で示
す作動流体給排口32,33が設けられている。作動流
体給排口32,33は図3に示す作動流体給排流路34
により、図1(b)に示す給排ポート35に連通されて
おり、給排ポート35に作動流体を供給することにより
流体圧室4a,5bに同時に作動流体が流入するように
なっている。
【0025】流体圧室4a,5bに同時に流入した作動
流体がそれぞれピストン24,27を軸方向に押すこと
により、ラック14は図中右方向へ、ラック15は図中
左方向へ直線運動しピニオン3を図中時計回りに回転さ
せる。
【0026】したがって、流体圧室4b,5aと流体圧
室4a,5bとに交互に作動流体を供給することによ
り、ラック14,15が軸方向に往復直線運動し、ピニ
オン3は揺動往復動することができる。
【0027】作動流体給排流路30は給排ポート31の
他に給排ポート36,37,38とを有しており、それ
ぞれの給排ポート36,37,38は、図1(a),
(b)や図2に示すようにプラグ36a,37a,38
aにて閉塞されている。同様に作動流体給排流路34は
給排ポート35の他に、給排ポート39,40,41と
を有しており、それぞれの給排ポート39,40,41
はプラグ39a,40a,41aにて閉塞されている。
本実施例では給排ポート31,35を作動流体供給源に
接続させ、他の給排ポートをプラグにて閉塞させた場合
を示しているが、給排ポート31,35を含めたそれぞ
れ4つの給排ポートのうちいずれか1つの給排ポートを
作動流体供給源と接続し、残りの給排ポートをそれぞれ
プラグにて閉塞することにより、作動流体を供給する給
排ポートの作動流体供給源との接続位置を変更すること
ができる。
【0028】したがって、任意の給排ポートに作動流体
供給源を接続することにより、この揺動形アクチュエー
タの設置の自由度が増すことになる。
【0029】ピニオン3は図3に示すようにテーブル2
と一体に形成されており、このテーブル2はテーブル押
さえねじ42により軸受としての2つのアンギュラベア
リング43,44を挟み込む形でアクチュエータ本体1
に取り付けられている。このような構造としたことによ
り、テーブル押さえねじ42の締め付けトルクによりア
ンギュラベアリング43,44に予圧を加えることがで
きるようになり確実なテーブル2の取付が可能となる。
なお、テーブル押さえねじ42とアンギュラベアリング
43との間には、テーブル押さえねじ42の緩み防止の
ためのばね座金45が組み込まれている。
【0030】テーブル2はピニオン3と一体に形成され
ているので、ピニオン3と一体に揺動往復動することに
なる。
【0031】テーブル2には断面円形の円柱部材からな
るストッパ46aが取り付けられており、テーブル2と
一体に揺動往復動するようになっている。
【0032】図4(a)は図3に示すC−C断面を示す
断面図であり、図4(a)に示すように、アクチュエー
タ本体1には図5にその詳細を示すショックアブソーバ
47,48が取り付けられている。ショックアブソーバ
47,48の軸方向に進退移動自在に装着された揺動範
囲規制部材としてのロッド49,50の先端に設けられ
た規制面51,52は円弧状になっており、これらの規
制面がそれぞれテーブル2の揺動ストローク端において
当接するストッパ46aの外周は湾曲面としての円形の
接触面53aとなっている。したがって、ストローク端
の位置が図4(a)において実線で示す位置を最大スト
ローク端とし、破線で示す位置を最小ストローク端と
し、これらの間でストローク端の位置を変化させると、
ストッパ46aの接触面53aと規制面51との接点
は、ストッパ46aの揺動軸の中心からの揺動半径の内
側であって、ストッパ46aの規制面51から離れる方
向に形成された接触面53a上を変位することになる。
これにより、ロッド49の軸方向の変化に比してストロ
ーク端の角度を小さくすることができる。
【0033】図5はショックアブソーバの詳細を示す断
面図であり、図5に示すようにショックアブソーバ47
はショックアブソーバ本体54内に設けられたオイル室
54a内にピストンリング55が軸方向に摺動自在に設
けられており、このピストンリング55はロッド49の
一端に取り付けられた第1ピストン56と第2ピストン
57との間に生じる溝に嵌め込まれこの溝の範囲内にお
いて軸方向に往復動自在となっている。ロッド49はシ
ョックアブソーバ本体54の一端に設けられたストッパ
ホルダ58に支持されており、ショックアブソーバ本体
54内に進退移動自在となっている。
【0034】通常ロッド49は、オイル室54a内に第
2ピストン57に向けて設けられたスプリング59のば
ね力によりロッド49をショックアブソーバ本体54か
ら突出させる向きに保持されている。ロッド49に外力
が加わりロッド49がショックアブソーバ本体54内に
収縮すると、ピストンリング55は第1ピストン56に
押されてオイル室54a内を図中右方向に移動する。こ
のとき、オイル室54a内に満たされているオイルが第
1ピストン56とピストンリング55との接触面の隙間
を流れることにより抵抗が発生し、またオイル室54a
の一端に設けられたアキュムレータ60にてオイル室5
4a内の圧力を吸収することによりショックアブソーバ
としての機能を発揮することになる。
【0035】ショックアブソーバ48もショックアブソ
ーバ47と同一の構造と機能を有するものである。
【0036】テーブル2と共に回転揺動するストッパ4
6aが時計回りに回転し、接触面53aが規制面51に
接触すると、ロッド49はテーブル2の回転エネルギを
吸収しながらショックアブソーバ47内に収縮して揺動
ストローク端においてテーブル2を停止させる。同様
に、ストッパ46aが反時計回りに回転し、規制面52
に接触すると、ロッド50はテーブル2の回転エネルギ
を吸収しながらショックアブソーバ48内に収縮して揺
動ストローク端においてテーブル2を停止させる。
【0037】したがって、テーブル2はロッド49,5
0により揺動範囲が制限され、その揺動ストローク端に
おいて位置決めされることになる。
【0038】ショックアブソーバ47,48はそれぞれ
本体外周部にねじ山61,62を有しており、アクチュ
エータ本体1に設けられた揺動範囲規制部材取付用ねじ
孔63,64にねじ込まれ六角ナット65,66にて固
定されている。この六角ナット65,66を緩めて、シ
ョックアブソーバ47,48のねじ込み量を調整するこ
とによりテーブル2の作動範囲や停止位置を調整するこ
とができるようになっている。
【0039】図4(b)は揺動形アクチュエータの従来
例を示す断面図であり、テーブル2の作動範囲や停止位
置を調整する際、図4(b)に示す従来のブロック形の
ストッパ46bを用いた揺動形アクチュエータの場合に
は、ショックアブソーバ47,48のねじ込み量を調整
すると、ストッパ46bはロッド49,50の先端に設
けられた規制面51,52に押されてテーブル2の回転
軸を中心として回転される。このとき規制面51,52
が接触するストッパ46bの接触面53bは径方向に真
っ直ぐに伸びた平坦面となるので、ショックアブソーバ
47,48のねじ込み量を調整すると、規制面51,5
2とストッパ46bの接触面53bとの接点位置は径方
向に大きく変化することになる。そのため、ショックア
ブソーバ47,48のねじ込み量に対するテーブル2の
回転角、つまりはテーブル2の偏角度βが大きくなり、
精度のよい作動範囲や停止位置の調整が困難となる。
【0040】同様に、ねじ込み量が固定された状態のシ
ョックアブソーバ47,48に対してストッパ46bが
突入してから停止するまで、いわゆるショックアブソー
バ47,48のストロークの範囲内においても規制面5
1,52とストッパ46bの接触面53bとの接点位置
は径方向に大きく変化する。したがって、ストッパ46
bがショックアブソーバ47,48に突入する際の偏角
度βは大きくなる。
【0041】これに対し図4(a)に示すストッパ46
aは円形断面の円柱形の形状をもつため規制面51,5
2とストッパ46aの接触面53aとの接点位置は、ス
トッパ46aの揺動軸の中心からの揺動半径の内側であ
って、規制面51,52から離れる方向に形成された接
触面53aに沿って変化することになる。したがって、
ショックアブソーバ47,48のねじ込み量に対するテ
ーブル2の回転角、つまりテーブル2の偏角度αはスト
ッパ46bを用いた場合の偏角度βに比して小さくな
り、揺動形アクチュエータの揺動範囲を高精度に設定す
ることができる。
【0042】同様に、ねじ込み量が固定された状態のシ
ョックアブソーバ47,48に対してストッパ46aが
突入してから停止するまで、いわゆるショックアブソー
バ47,48のストロークの範囲内においても規制面5
1,52とストッパ46aの接触面53aとの接点位置
は、ストッパ46aの揺動軸の中心からの揺動半径の内
側であって、規制面51,52から離れる方向に形成さ
れた接触面53aに沿って変化することになる。したが
って、ショックアブソーバ47,48のストロークに対
するストッパ46aのショックアブソーバ47,48に
突入する際の偏角度αが小さくなるので、ショックアブ
ソーバ47,48はそのストロークを十分に確保するこ
とができる。
【0043】図6は横軸にショックアブソーバのストロ
ーク、縦軸にショックアブソーバのストロークに対する
テーブル2の偏角度を表す相関図である。ストローク0
の点はストッパがショックアブソーバにより停止される
位置とする。
【0044】図6から、ストッパ40bを用いた場合は
ショックアブソーバ47,48のストロークを増してい
くとテーブル2の偏角度βは大きく増加するが、ストッ
パ46aを用いた場合はショックアブソーバのストロー
クを増してもテーブル2の偏角度αの変化は少ないこと
がわかる。図6中には示さないが、ショックアブソーバ
47,48のストロークを調整量に置き換えた場合のテ
ーブル2の偏角度も同様な傾向となる。
【0045】したがって、ストッパ46aを用いること
によりショックアブソーバ47,48の調整量に対する
テーブル2の偏角度を小さくすることができるので揺動
形アクチュエータの揺動範囲を高精度に設定することが
できる。
【0046】(実施の形態2)図7は、本発明の他の実
施の形態である揺動形アクチュエータの構造を示す断面
図であり、大きな出力を必要としない場合などに用いら
れるものである。
【0047】図2に示したアクチュエータ本体1と同様
に、図7に示すアクチュエータ本体1にはピニオン3が
回転自在に支持されており、このピニオン3の両脇に並
列に形成されたシリンダ室4,5には、ピニオン3に噛
み合わされたラック14,15が対となってそれぞれ軸
方向に摺動自在に設けられ、ラック14,15がシリン
ダ室内を往復直線運動するとことによりピニオン3が揺
動往復動するようになっている。
【0048】ラック14の両端にはそれぞれシール部材
24a,25aが設けられたピストン24,25が取り
付けられており、シリンダ室4内に2つの流体圧室4
a,4bを形成している。ラック14に対しラック15
にはピストンは取り付けられず、ピニオン3を介してラ
ック14に追従して駆動されるようになっている。
【0049】流体圧室4a,4bに開口する作動流体給
排口67,68は、図示しない作動流体供給源に接続さ
れた給排ポート69,70に連通されており、給排ポー
ト69に作動流体を供給することにより流体圧室4aに
作動流体が流入されるようになっている。流体圧室4a
に流入した作動流体がピストン24を軸方向に押すこと
により、ラック14は図中右方向へ直線運動し、ピニオ
ン3を図中時計回りに回転させる。このとき、ピニオン
3を介してラック14に追従して駆動されるラック15
は図中左方向へ直線運動し、ラック15の内部にマグネ
ット押さえ16とOリング18とに支持され取り付けら
れたマグネット21と、アクチュエータ本体1のセンサ
取付溝22に取り付けられる図示しないセンサスイッチ
によりラック15がストローク端の位置となったことを
検出できるようになっている。
【0050】同様に、給排ポート70に作動流体を供給
することにより流体圧室4bに作動流体が流入されるよ
うになっており、流体圧室4bに流入した作動流体がピ
ストン25を軸方向に押すことにより、ラック14は図
中左方向へ直線運動し、ピニオン3を図中反時計回りに
回転させる。このとき、ピニオン3を介してラック14
に追従して駆動されるラック15は図中右方向へ直線運
動される。
【0051】したがって、流体圧室4aと流体圧室4b
とに交互に作動流体を供給することにより、ラック14
が軸方向に往復直線運動し、ピニオン3は揺動往復動す
ることができるようになっている。
【0052】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0053】例えば、実施の形態1において断面円形の
円柱部材としたストッパ46aの形状は、ロッド49,
50の規制面51,52との接触面53aが、ストッパ
46aの最大ストローク端のときに規制面51,52と
点接触する接点から揺動半径の内側に規制面51,52
から離れる方向に変位した湾曲面に形成されていればそ
れ以外の部分の形状は問わず、図8(a)〜(c)に示
すような断面形状のものでもよい。
【0054】また、アクチュエータ本体1は図2に示す
ようなラックアンドピニオン形揺動アクチュエータに限
らず、ベーン形揺動アクチュエータやクランク形揺動ア
クチュエータでもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明にあっては、ストッパの揺動範囲
規制部材との接触面に、ストッパの最大ストローク端の
ときに規制面と点接触する接点から揺動半径の内側に規
制面から離れる方向に変位した湾曲面を形成したことに
より、揺動範囲規制部材の調整量に対する揺動部材の偏
角度を小さくすることができ、揺動形アクチュエータの
揺動範囲を高精度に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明の一実施の形態である
揺動形アクチュエータを示す斜視図である。
【図2】図1に示す揺動形アクチュエータのA−A断面
を示す断面図である。
【図3】図2に示す揺動形アクチュエータのB−B断面
を示す断面図である。
【図4】(a)は図3に示す揺動形アクチュエータのC
−C断面を示す断面図であり、(b)は揺動形アクチュ
エータの従来例を示す断面図である。
【図5】図4に示すショックアブソーバの詳細を示す断
面図である。
【図6】ショックアブソーバの調整量と偏角度の関係を
表す相関図である。
【図7】本発明の他の実施の形態である揺動形アクチュ
エータの構造を示す断面図である。
【図8】(a)〜(c)は図4に示す揺動形アクチュエ
ータのストッパの断面形状の変形例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 アクチュエータ本体 2 テーブル 3 ピニオン 4 シリンダ室 4a,4b 流体圧室 5 シリンダ室 5a,5b 流体圧室 6,7,10,11 エンドプレート 6a,7a,10a,11a Oリング 8,9,12,13 スナップリング 14,15 ラック 16,17 マグネット押さえ 18,19 Oリング 20,21 マグネット 22,23 センサ取付溝 24,25,26,27 ピストン 24a,25a,26a,27a シール部材 28,29,32,33 作動流体給排口 30,34 作動流体給排流路 31,35,36,37,38,39,40,41 給
排ポート 36a,37a,38a,39a,40a,41a プ
ラグ 42 テーブル押さえねじ 43,44 アンギュラベアリング 45 ばね座金 46a,46b ストッパ 47,48 ショックアブソーバ 49,50 ロッド 51,52 規制面 53a,53b 接触面 54 ショックアブソーバ本体 54a オイル室 55 ピストンリング 56 第1ピストン 57 第2ピストン 58 ストッパホルダ 59 スプリング 60 アキュムレータ 61,62 ねじ山 63,64 揺動範囲規制部材取付用ねじ孔 65,66 六角ナット 67,68 作動流体給排口 69,70 給排ポート α 偏角度 β 偏角度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動流体により駆動される揺動部材を揺
    動往復動自在に支持するアクチュエータ本体と、 前記揺動部材に設けられ、前記揺動部材と一体に揺動往
    復動するストッパと、 前記アクチュエータ本体に設けられ、前記揺動部材が一
    方の揺動ストローク端となったときに前記ストッパに当
    接する第1揺動範囲規制部材と、 前記アクチュエータ本体に設けられ、前記揺動部材が他
    方の揺動ストローク端となったときに前記ストッパに当
    接する第2揺動範囲規制部材と、 前記第1および第2揺動範囲規制部材の少なくとも一方
    の規制面に接触するように前記ストッパに形成された接
    触面に、前記ストッパの最大ストローク端のときに点接
    触する接点から揺動半径の内側に前記規制面から離れる
    方向に変位した湾曲面を形成したことを特徴とする揺動
    形アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の揺動形アクチュエータに
    おいて、前記ストッパは断面円形の円柱部材であること
    を特徴とする揺動形アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の揺動形アクチュ
    エータにおいて、前記揺動範囲規制部材はショックアブ
    ソーバ本体に軸方向に進退移動自在に装着されたロッド
    であることを特徴とする揺動形アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3のいずれか1項に
    記載の揺動形アクチュエータにおいて、前記アクチュエ
    ータ本体に形成された流体圧室に軸方向に往復動自在に
    装着されたピストンと、前記ピストンに形成されたラッ
    クと、前記ラックに噛み合い前記揺動部材に形成された
    ピニオンとを有することを特徴とする揺動形アクチュエ
    ータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015075179A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 株式会社北川鉄工所 回転装置
KR101862295B1 (ko) * 2016-02-24 2018-07-06 정의충 로터리 실린더

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