JP2002130064A - 多気筒内燃機関の可変吸気装置におけるロータリーバルブのシール構造 - Google Patents

多気筒内燃機関の可変吸気装置におけるロータリーバルブのシール構造

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JP2002130064A
JP2002130064A JP2000325537A JP2000325537A JP2002130064A JP 2002130064 A JP2002130064 A JP 2002130064A JP 2000325537 A JP2000325537 A JP 2000325537A JP 2000325537 A JP2000325537 A JP 2000325537A JP 2002130064 A JP2002130064 A JP 2002130064A
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intake
seal
seal plate
insertion hole
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JP2000325537A
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Seiji Matsumoto
誠司 松本
Yoshiyuki Unno
佳行 海野
Tatsuya Sagano
達也 嵯峨野
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の吸気通路の途中を内面に開口せしめて吸
気マニホールドに設けられた挿入孔にロータリーバルブ
が回動可能に挿入される多気筒内燃機関の可変吸気装置
において、確実なシール性を確保しつつ組付性を向上し
てロータリーバルブを吸気マニホールドに組付ける。 【解決手段】ロータリーバルブ26の外周の複数箇所に
接触してロータリーバルブ26の軸方向に延びる複数条
のビード39,40,41を有してロータリーバルブ2
6を覆うシールプレート37が、ロータリーバルブ26
の外周に装着される複数のシールリング36の外周に巻
付けられ、シールプレート37の両端には、各シールリ
ング36への巻付け状態で相互に嵌合してシールプレー
ト37の両端間を連結する連結部37a,37bが設け
られ、それらの連結部37a,37bの相互嵌合により
形成されてシールプレート37から突出する係合突部3
8が挿入孔20の係合溝35に係合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並列配置される複
数の吸気通路と、各吸気通路の途中を内面に開口せしめ
る挿入孔とが吸気マニホールドに設けられ、ロータリー
バルブが前記挿入孔に回動可能に挿入される多気筒内燃
機関の可変吸気装置において、ロータリーバルブのシー
ル構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の運転状態に応じてロー
タリーバルブにより吸気通路の長さを変化させるように
した多気筒内燃機関の可変吸気装置が、たとえば特開2
000−8865号公報および特開2000−8866
号公報等で既に知られている。而して上記特開2000
−8865号公報で開示された可変吸気装置では、吸気
マニホールドが備える挿入孔の内面に摺接する複数のシ
ール部材が、ロータリーバルブの外周に設けられた環状
溝にそれぞれ嵌着され、環状溝の周方向1箇所に設けら
れた係止部をシール部材に設けられた切欠部に係止する
ことにより、ロータリーバルブおよびシール部材の周方
向相対位置が一定に定められている。また上記特開20
00−8866号公報で開示された可変吸気装置では、
軸方向に間隔をあけた複数箇所で挿入孔の内面に設けら
れた環状溝に、挿入孔の軸方向および周方向に沿うシー
ル部材の移動を不能とするようにして該シール部材の環
状突部が嵌合され、それらのシール部材に対応してロー
タリーバルブの外周に設けられた環状溝に、シール部材
が備えるリップ部が該環状溝の側壁のいずれか一方に摺
接するように挿入されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来のも
のでは、複数のシール部材が個々にロータリーバルブあ
るいは吸気マニホールドに取り付けられるものであるの
で、組付性に優れているとは言い難く、また挿入孔への
ロータリーバルブの挿入時には、組付けられていたシー
ル部材が脱落してしまう懸念もある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、確実なシール性を確保しつつ組付性を向上し
てロータリーバルブを吸気マニホールドに組付け得るよ
うにした多気筒内燃機関の可変吸気装置におけるロータ
リーバルブのシール構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、多気筒内燃機関の各気筒に
個別に対応して並列配置される複数の吸気通路と、それ
らの吸気通路の配列方向に延びる軸線を有するとともに
前記各吸気通路の途中を内面に開口せしめる挿入孔とが
吸気マニホールドに設けられ、前記各吸気通路の一端を
単一の吸気集合室に共通に連通させる状態ならびに前記
各吸気通路の途中を前記吸気集合室に共通に連通させる
状態を前記挿入孔の軸線まわりの回動に応じて切換え得
るロータリーバルブが、前記挿入孔に回動可能に挿入さ
れる多気筒内燃機関の可変吸気装置において、前記挿入
孔の内面には該挿入孔の軸線に沿って延びる係合溝が設
けられ、前記挿入孔の内面への前記各吸気通路の途中の
開口端を相互間に挟むようにして吸気マニホールドに設
けられた複数の隔壁部にそれぞれ対応した位置で前記ロ
ータリーバルブの外周にシールリングが装着され、ロー
タリーバルブの軸線方向および周方向での前記各シール
リングとの相対位置を一定に保持しつつ前記ロータリー
バルブを覆うようにして前記複数のシールリングの外周
に巻付けられる単一のシールプレートに、各シールリン
グへの巻付け状態でロータリーバルブの外周の周方向に
間隔をあけた複数箇所に接触して前記ロータリーバルブ
の軸方向に延びる複数条のビードと、前記各吸気通路の
途中および前記吸気集合室間での前記ロータリーバルブ
を介在させた吸気の流通を許容する複数の窓とが設けら
れ、前記シールプレートの両端には、前記各シールリン
グへの巻付け状態で相互に嵌合してシールプレートの両
端間を連結する連結部が設けられ、それらの連結部の相
互嵌合により形成されてシールプレートから突出する係
合突部が前記係合溝に係合されることを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、ロータリーバル
ブの外周に装着される複数のシールリングにシールプレ
ートが巻付けられることにより、シールリングのロータ
リーバルブへの装着状態をシールプレートで確実に保持
しつつ、ロータリーバルブ、複数のシールリングおよび
シールプレートを挿入孔内に挿入して組付けることがで
き、ロータリーバルブの吸気マニホールドへの組付性を
向上することができる。またシールプレートの両端の連
結部が相互に嵌合することで形成される係合突部が挿入
孔の係合溝に係合することにより、シールプレートの挿
入孔内での周方向位置を容易に一定に定めることができ
る。しかもロータリーバルブの軸線方向および周方向で
の各シールリングおよびシールプレートの相対位置が一
定に定められるので、シールプレートおよび各シールリ
ングは吸気マニホールド側に固定、保持されることにな
り、各シールリングの内周でロータリーバルブの軸線方
向のシールがなされるとともにシールプレートのビード
でロータリーバルブの周方向でのシールがなされるよう
にして、多気筒内燃機関の各気筒での吸気充填効率を高
く維持することができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記各隔壁部に対応した複
数箇所で前記ロータリーバルブの外周に装着溝が設けら
れ、前記各シールリングが各装着溝にそれぞれ装着され
ることを特徴とする。
【0008】このような請求項2記載の発明の構成によ
れば、ロータリーバルブの軸方向に沿う各シールリング
の位置を各装着溝へのシールリングの装着によって確実
に定めることができる。しかもシールリングの外周は、
該シールリングとともに吸気マニホールドに固定的に保
持されるシールプレートの内周に接触しているので、シ
ールリングの内周および装着溝間に構成されるラビリン
ス通路で各吸気通路相互間での吸気洩れを抑制するよう
にすることで、ロータリーバルブの回動に伴なう摺動抵
抗を極力抑えたシール構造を得ることができ、ロータリ
ーバルブの駆動トルクを低減し、可変吸気装置の軽量化
を図ることができる。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の発明の構成に加えて、前記係合溝が、各吸気通路を避
けた位置で前記挿入孔の内面に設けられ、前記各シール
リングは、前記ロータリーバルブを囲む円弧状のリング
主部と、前記ロータリーバルブの外周への該リング主部
の装着時に前記シールプレートの係合突部に内方側から
係合するようにして前記リング主部の両端から突出する
一対の腕部とから成ることを特徴とする。
【0010】このような請求項3記載の発明の構成によ
れば、ロータリーバルブの周方向に沿う各シールリング
およびシールプレートの相対位置を容易に定めるように
して各シールリングおよびシールプレートをロータリー
バルブに装着することができ、組付作業性を向上するこ
とができる。しかも各シールリングの両端はシールに寄
与しないのであるが、前記各吸気通路を避けた位置にあ
る係合溝にシールプレートの係合突部を係合せしめ、各
シールリングの両端の腕部を係合突部に内方側から係合
することで、ロータリーバルブの周方向に沿う各シール
リングおよびシールプレートの移動を阻止するようにし
たので、各吸気通路間での吸気洩れを抑制しつつ各シー
ルリングおよびシールプレートの周方向移動を阻止する
ことができ、さらに各シールリングおよびシールプレー
トの周方向位置決め部を集約することで、各吸気通路に
面する側でのシール圧のばらつきを抑え、シール性の安
定化を図るとともにシール性を向上することができる。
【0011】さらに請求項4記載の発明は、上記請求項
2記載の発明の構成に加えて、前記各シールリングに
は、前記シールプレートが備える複数のビードにそれぞ
れ係合する複数のビードがそれぞれ設けられることを特
徴とし、かかる構成によれば、ロータリーバルブの周方
向に沿う各シールリングおよびシールプレートの相対位
置を容易に定めるようにして各シールリングおよびシー
ルプレートをロータリーバルブに装着することができ、
組付作業性を向上することができ、各シールリングの外
周にシールプレートの内周を密着させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0013】図1〜図12は本発明の一実施例を示すも
のであり、図1は吸気マニホールドを透視して機関が低
回転速度域に在る状態でのロータリーバルブを示す斜視
図、図2は図1の2−2線に沿う部分での可変吸気装置
の横断面図、図3は図2の要部拡大図、図4は図1の4
−4線に沿う部分での図3に対応した横断面図、図5は
機関が中回転速度域に在る状態での図1に対応した斜視
図、図6は機関が中回転速度域に在る状態での図3に対
応した横断面図、図7は機関が高回転速度域に在る状態
での図1に対応した斜視図、図8は機関が高回転速度域
に在る状態での図3に対応した横断面図、図9はロータ
リーバルブ、シールリングおよびシールプレートの分解
斜視図、図10は非巻付け状態にあるシールプレートの
平面図、図11は図10の11−11線断面図、図12
は図4の12−12線拡大断面図である。
【0014】先ず図1および図2において、直列4気筒
内燃機関の吸気マニホールド15には、各気筒に個別に
対応した略等長の第1、第2、第3および第4吸気通路
16A,16B,16C,16Dが気筒配列方向に並列
して設けられ、それらの吸気通路16A〜16Dの一端
は単一の吸気集合室17に共通に連通される。
【0015】ところで、吸気マニホールド15が接続さ
れる機関本体では、第1吸気通路16Aに対応した第1
気筒、第3吸気通路16Cに対応した第3気筒、第4吸
気通路16Dに対応した第4気筒、第2吸気通路16B
に対応した第2気筒の順に点火される。したがって並列
配置される第1〜第4吸気通路16A〜16Dのうち両
側に配置される第1および第4吸気通路16A,16D
に対応した第1および第4気筒では吸気行程が相互に連
続せず、第1〜第4吸気通路16A〜16Dのうち中央
部で相互に隣接する第2および第3吸気通路16B,1
6Cに対応した第2および第3気筒では吸気行程が相互
に連続しない。
【0016】第1〜第4吸気通路16A〜16Dは、図
2で明示するように、略C字状をなすように彎曲して吸
気マニホールド15に形成されており、各吸気通路16
A〜16Dの一端に共通に連なる吸気集合室17は、該
吸気集合室17に通じるようにして吸気集合室17に隣
接配置される吸気入口通路18とともに、彎曲した各吸
気通路16A〜16Dで抱持されるようにして吸気マニ
ホールド15に設けられる。吸気入口通路18には、図
示しないエアクリーナおよびスロットルボディを経て吸
気が導かれるものであり、吸気入口通路18を吸気集合
室17に通じさせる連通孔19は、吸気入口通路18か
ら連通孔19および吸気集合室17を経て各吸気通路1
6A〜16Dの一端に至るまでの吸気流通経路の長さが
ほぼ等しくなるように、各吸気通路16A〜16Dの配
列方向に沿う前記吸気集合室17の中央部で該吸気集合
室17を吸気入口通路18に連通させるように配置され
る。
【0017】図3および図4を併せて参照して、吸気マ
ニホールド15には、第1〜第4吸気通路16A〜16
Dの配列方向に延びる軸線を有する挿入孔20が設けら
れ、該挿入孔20の内面には各吸気通路16A〜16D
の途中が開口される。而して各吸気通路16A〜16D
の挿入孔20への開口端21…は、挿入孔20の内方側
から見て略矩形状に形成されるものであり、それらの開
口端21…を相互間に挟む複数(この実施例では5つ)
の隔壁部22…が、挿入孔20の軸線方向に等間隔をあ
けるようにして吸気マニホールド15に設けられてい
る。
【0018】挿入孔20の内面の全周長の略1/3に対
応した部分で吸気マニホールド15には、前記挿入孔2
0および吸気入口通路18間を隔てるようにして本体壁
部23が設けられる。一方、各吸気通路16A〜16D
の側壁のうち吸気集合室17および吸気通路16A〜1
6D間に介在する側壁部分24…には、挿入孔20の一
部を形成するようにして吸気集合室17側にわずかに延
びる円弧壁部25…が一体に設けられており、前記各開
口端21…は、挿入孔20の周方向に沿う両端を前記本
体壁部23および円弧壁部25…で規定され、挿入孔2
0の内面の全周長の略1/3に対応するように形成され
る。また吸気集合室17の上部は、前記本体壁部23の
下縁および前記各円弧壁部25…で挿入孔20の周方向
に沿う両端を規定されるようにして挿入孔20の内面に
開口するものであり、この吸気集合室17の挿入孔20
への開口端も、挿入孔20の内面の全周長の略1/3に
対応した周長を有するように形成される。
【0019】挿入孔20にはロータリーバルブ26が軸
線まわりの回動を可能として挿入されるものであり、こ
のロータリーバルブ26の一部は、各吸気通路16A〜
16D内に突入され、また吸気集合室17にもロータリ
ーバルブ26の一部が突入される。
【0020】ロータリーバルブ26は、機関の運転状態
に応じて120度ずつ回動せしめられるものであり、機
関の回転速度が低回転速度域にあるときにロータリーバ
ルブ26は図1〜図4で示す位置に回動し、機関の回転
速度が中回転速度域にあるときにロータリーバルブ26
は図5および図6で示す位置に回動し、機関の回転速度
が高回転速度域にあるときにロータリーバルブ26は図
7および図8で示す位置に回動する。
【0021】ロータリーバルブ26の構造をその周方向
に3つに等分した第1、第2および第3領域A1,A
2,A3に分けて説明すると、第1領域A1にはロータ
リーバルブ26の外周に配置されて挿入孔20の内面に
対向する第1仕切り壁27が、図3および図4で示すよ
うに、機関の低回転速度域で第1領域A1を各吸気通路
16A〜16Dの開口端21…に対応させる位置にロー
タリーバルブ26を回動したときに各開口端21…を閉
じるようにして設けられており、第1仕切り壁27の外
面には、第1仕切り壁27で開口端21…を閉じた状態
で各吸気通路16A〜16Dの一部を構成するための凹
部28…が各吸気通路16A〜16Dにそれぞれ対応し
て設けられる。
【0022】図5および図6で示すように、機関の中回
転速度域で第2領域A2を各吸気通路16A〜16Dの
開口端21…に対応させる位置にロータリーバルブ26
を回動したときに、吸気行程が相互に連続しない第2お
よび第3気筒に対応した第2および第3吸気通路16
B,16Cに共通に通じる連通路29と、吸気行程が相
互に連続しない第1および第4気筒に対応した第1およ
び第4吸気通路16A,16Dにそれぞれ通じる一対の
連通路30,30とが、ロータリーバルブ26に形成さ
れる。
【0023】前記連通路29は、第2および第3領域A
2,A3間の境界でロータリーバルブ26の外周に一端
が配置されるとともに他端が第1仕切り壁27の中間部
に連なるようにして第2および第3吸気通路16B,1
6Cに対応する部分でロータリーバルブ26に設けられ
る第2仕切り壁31と、第1および第2吸気通路16
A,16B間ならびに第3および第4吸気通路16C,
16D間に対応する部分で第2仕切り壁31の両端に連
設される一対の第3仕切り壁32,32とで形成され
る。また連通路30,30は、ロータリーバルブ26の
軸方向両端の端壁33,33と前記第3仕切り壁32,
32との間に形成される。
【0024】図7および図8で示すように、機関の高回
転速度域で第3領域A3を各吸気通路16A〜16Dの
開口端21…に対応させる位置にロータリーバルブ26
を回動したときに、それらの吸気通路16A〜16Bの
全てに共通に通じる連通路34が、前記第2仕切り壁3
1に関して連通路29の反対側でロータリーバルブ26
に形成されており、ロータリーバルブ26の軸方向に沿
う連通路34の両端は前記連通路30,30にそれぞれ
通じている。
【0025】このようなロータリーバルブ26による吸
気制御について次に説明すると、機関の回転速度が低回
転速度域にあるときには、図1〜図4で示す位置にロー
タリーバルブ26が回動せしめられ、各吸気通路16a
〜16Dの途中はロータリーバルブ26の第1仕切り壁
27で相互に遮断されるととももに吸気集合室17とも
遮断されており、吸気集合室17内の吸気は、第1〜第
4吸気通路16A〜16Dにその一端からそれぞれ流入
し、第1〜第4吸気通路16A〜16Dを経て各気筒に
供給される。この際、吸気集合室17は大気開放部とし
て作用し、吸気圧力振動の反転室となり、各気筒の燃焼
室から吸気集合室17までの長い吸気通路16A〜16
D内での低い固有振動数の吸気圧力脈動と、機関の低回
転速度に基づく吸気弁の長い開閉サイクルとが同調して
高い慣性過給効果を得ることが可能であり、全ての気筒
で高い吸気充填効率を得て、出力トルクを向上すること
ができる。
【0026】しかも吸気集合室17には、ロータリーバ
ルブ26の連通路34が通じているので吸気集合室17
の実質的な容積が増大しており、この吸気集合室17で
の吸気圧力脈動の反転機能をさらに大きくし、より高い
慣性過給効果を得て、吸気充填効率および出力トルクを
より一層向上することができる。
【0027】機関の回転速度が中回転速度域にあるとき
には、図5および図6で示す位置にロータリーバルブ2
6が回動せしめられる。これにより吸気行程が相互に連
続しない第2および第3気筒に対応した第2および第3
吸気通路16B,16Cが連通路29を介して連通する
とともに、吸気行程が相互に連続しない第1および第4
気筒に対応した第1および第4吸気通路16A,16D
が連通路30,30および連通路34を介して連通す
る。
【0028】このように第2および第3吸気通路16
B,16Cが連通路29を介して連通することにより、
第2および第3吸気通路16B,16Cの連通路29よ
りも上流側の部分が第2および第3気筒での共鳴系を構
成し、また第1および第4吸気通路16A,16Dが連
通路30,30,34を介して連通することにより第1
および第4吸気通路16A,16Dの連通路30,3
0,34よりも上流側の部分が第1および第4気筒での
共鳴系を構成することになる。これにより、各吸気通路
16A〜16Dおよび前記連通路29,30,30,3
4内を吸気圧力波が2転することがなく、吸気行程が連
続しない気筒群の一方の気筒で生じた吸気圧力波を他方
の気筒の次の吸気行程に伝播させることができる。この
結果、高い共鳴過給効果を得ることができ、吸気行程が
相互に連続しない第1および第4気筒の各気筒で高い吸
気充填効率を得ることができるとともに、吸気行程が相
互に連続しない第2および第3気筒の各気筒で高い吸気
充填効率を得ることができ、出力トルクを向上すること
ができる。したがって低回転速度域および高回転速度域
間の中間で、吸気充填効率および出力トルクが低下する
谷間の部分を埋め合わせることが可能となる。
【0029】この際、吸気集合室17にはロータリーバ
ルブ26の第1領域A1が臨んでおり、第1仕切り壁2
7で各吸気通路16A〜16Dおよび吸気集合室17間
が遮断されている。すなわち第1仕切り壁27は、機関
の低回転速度域で各吸気通路16A〜16D相互の連通
を遮断する遮断壁として機能するとともに、各吸気通路
16A〜16Dおよび吸気集合室17間を遮断する遮断
壁としても機能しており、ロータリーバルブ26の内部
構造の簡略化に寄与することができる。
【0030】機関の回転速度が高回転速度域にあるとき
には、図7および図8で示す位置にロータリーバルブ2
6が回動せしめられる。これにより全ての吸気通路16
A〜16Dの途中が連通路34を介して相互に連通され
るとともに連通路30,30を介して吸気集合室17に
連通する。
【0031】これにより吸気集合室17内の吸気は、ロ
ータリーバルブ26を介して各吸気通路16A〜16D
の途中に流入し、各吸気通路16A〜16Dにおいて連
通路34よりも下流側の部分を経て各気筒に供給され
る。一方、比較的大容積である連通路34は吸気集合室
17にも開放されているので、連通路34および吸気集
合室17が大気開放部として作用して吸気圧力脈動の反
転室となり、各気筒の燃焼室から連通路34までの各吸
気通路16A〜16D内の比較的短い距離の部分で、高
い固有振動数の吸気圧力脈動と、機関の高回転に基づく
吸気弁の短い開閉サイクルとが同調して高い慣性過給効
果を得ることが可能であり、全ての気筒で高い吸気充填
効率を得て、出力トルクを向上することができる。
【0032】このようにして機関の低回転速度域から高
回転速度域までの広い回転速度域にわたり、フラットな
高い吸気充填効率と高い出力トルクとを得ることができ
る。
【0033】次にロータリーバルブ26および吸気マニ
ホールド15間のシール構造について、図9〜図12を
併せて参照しつつ説明すると、挿入孔20の内面におい
て第1〜第4吸気通路16A〜16Dの挿入孔20への
開口端21…を避けた位置、この実施例では挿入孔20
のうち本体壁部23で形成される部分の内面に、挿入孔
20の軸線方向に延びる係合溝35が設けられる。
【0034】各吸気通路16A〜16Dの途中の挿入孔
20の内面への開口端21…を相互間に挟むようにして
吸気マニホールド15に設けられている複数の隔壁部2
2…にそれぞれ対応した位置で、ロータリーバルブ26
の外周にはシールリング36,36…が装着され、ロー
タリーバルブ26の軸線方向および周方向での各シール
リング36,36…との相対位置を一定に保持しつつロ
ータリーバルブ26を覆うようにして単一のシールプレ
ート37が各シールリング36,36…の外周に巻付け
られる。
【0035】シールプレート37は、金属板のプレス成
形、合成樹脂から成る板材のホットプレス成形または合
成樹脂のインジェクション成形等で、各シールリング3
6,36…への非巻付け状態では直角四辺形の外形を有
するように形成されるものであり、このシールプレート
37の両端には、各シールリング36,36…に該シー
ルプレート37を巻き付けたときに相互に嵌合してシー
ルプレート37の両端間を連結する第1および第2連結
部37a,37bが設けられる。
【0036】第1連結部37aは、シールプレート37
の各シールリング36,36…への巻き付け状態ではロ
ータリーバルブ26側に向けて開放した略U字状の横断
面形状を有するように形成されてシールプレート37の
一端に設けられ、第2連結部37bは、第1連結部37
aの先端側内方に係合するようにしてシールプレート3
7の他端に直角に設けられる。
【0037】このような第1および第2連結部37a,
37bは、その相互嵌合状態では各シールリング36,
36…への巻付けにより円筒状となったシールプレート
37から半径方向外方に突出する係合突部38を形成
し、該係合突部38は、挿入孔20の内面の係合溝35
に挿入、係合される。
【0038】シールプレート37には、各シールリング
36,36…に巻付けられてロータリーバルブ26を覆
った状態で該ロータリーバルブ26の周方向に等間隔を
あけた3箇所に、ロータリーバルブ26の外周に接触す
べくロータリーバルブ26側に突出した三角形状に形成
された3つのビード39,40,41が設けられる。各
ビード39,40,41は、シールプレート37の前記
係合突部38が係合溝35に係合されることで挿入孔2
0内でのシールプレート37の周方向位置が定まったと
きに、ビード39が本体壁部23の各開口端21…側の
側縁部に対応した位置でロータリーバルブ26の外周に
接触し、各吸気通路16A〜16Dの側壁のうち吸気集
合室17および吸気通路16A〜16D間に介在する側
壁部分24…に一体に設けられた円弧壁部25…に対応
した位置でロータリーバルブ26の外周にビード40が
接触し、本体壁部23の吸気集合室17側の側縁部に対
応した位置でロータリーバルブ26の外周にビード41
が接触するようにして、シールプレート37に設けられ
ている。
【0039】またシールプレート37には、挿入孔20
内でのシールプレート37の周方向位置が定まったとき
に各吸気通路16A〜16Dの挿入孔20への開口端2
1…に対応する矩形の窓42,42…と、挿入孔20内
でのシールプレート37の周方向位置が定まったときに
吸気集合室17の挿入孔20への開口端に対応するよう
にして前記各窓42,42…と同様に挿入孔20の軸方
向に分割された4つの窓43,43…とが設けられる。
【0040】前記各シールリング36,36…は、各窓
42,42…相互間および各窓43,43…相互間でシ
ールプレート37に接触するものであり、シールプレー
ト37には、シールリング36の一部を挟み込むように
して対をなす位置規制突部44,44…が、各シールリ
ング36,36…毎に2組ずつ突設される。而して各組
の位置規制突部44,44…で挟まれることにより、挿
入孔20の軸線方向に沿うシールプレート37および各
シールリング36,36…の相対位置が一定に保持され
る。
【0041】ところで前記各窓42,42…相互間およ
び各窓43,43…相互間で、シールプレート37に設
けられた各ビード39,40,41はシールリング3
6,36…と交差するものであり、その交差部分でシー
ルプレート37が曲げ難くなるのを回避するために、各
ビード39,40,41のうちシールリング36,36
…と交差する部分には、幅を狭くした狭小部39a…,
40a…,41a…が形成される。
【0042】またビード39は、第2連結部37bが設
けられる側のシールプレート37の端部に近い位置で該
端部と窓42,42…との間に配置されるのでシールプ
レート37を曲げるときにビード39に対応する部分が
曲げ難くなることはなく、ビード40の両側には窓42
…,43…が配置されているのでシールプレート37を
曲げるときにビード40に対応する部分が曲げ難くなる
ことはない。しかるに第1連結部37aが設けられる側
のシールプレート37の端部と窓43,43…との間に
配置されるビード41と、第2連結部37a側の前記シ
ールプレート37の端部との間の距離は比較的大であ
る。しかも第1連結部37aおよびビード41間は、シ
ールプレート37の挿入孔20への挿入時に本体壁部2
3のうち係合溝35と吸気集合室17との間の部分に対
応する位置に配置されるものであり、開口部が設けられ
る必要はないのであるが、シールプレート37を曲げる
ときにビード41に対応する部分が曲げ難くなることを
回避するために、第1連結部37aおよびビード41間
でシールプレート37には、前記各窓42,42…,4
3,43…に対応した開口部45,45…が設けられ
る。
【0043】前記吸気マニホールド15における各隔壁
部22…に対応した複数箇所でロータリーバルブ26の
外周には装着溝46,46…が設けられており、各シー
ルリング36,36…は、それらの装着溝46,46…
にそれぞれ装着される。しかもシールリング36は、ロ
ータリーバルブ26を囲む円弧状のリング主部36a
と、ロータリーバルブ26の外周への該リング主部36
の装着時にシールプレート37の係合突部38に内方側
から係合するようにして前記リング主部36aの両端か
ら突出する一対の腕部36b,36bとから成るもので
ある。しかしてシールリング36の装着溝46への装着
により、図12で示すように、各シールリング36の内
周部と、装着溝46との間には、略U字状の横断面形状
を有するラビリンス通路47が形成され、このラビリン
ス通路47により、シールリング36の内周およびロー
タリーバルブ26の外周間でのシールがなされることに
なる。
【0044】また各シールリング36…には、シールプ
レート37が備えるビード39,40,41に対応する
位置でシールリング36の半径方向内方側に向けて突出
するビード48,49,50が、シールリング36…の
外周側ではシールプレート37のビード39〜41をそ
れぞれ係合させるように凹んでそれぞれ設けられてお
り、各ビード48〜50の先端が装着溝46…の底に当
接する。
【0045】次にこの実施例の作用について説明する
と、吸気マニホールド15には、第1〜第4吸気通路1
6A〜16Dが並列して設けられるとともに、それらの
吸気通路16A〜16Dの配列方向に延びる軸線を有す
るとともに前記各吸気通路16A〜16Dの途中を内面
に開口せしめる挿入孔20とが設けられており、挿入孔
20には、機関の回転速度が低、中回転速度域にあると
きに各吸気通路16A〜16Dの一端を単一の吸気集合
室17に共通に連通させる状態と、機関の回転速度が高
回転速度域にあるときに各吸気通路16A〜16Dの途
中を吸気集合室17に共通に連通させる状態とを、挿入
孔20の軸線まわりの回動に応じて切換え得るロータリ
ーバルブ26が回動可能に挿入される。
【0046】このようなロータリーバルブ26および吸
気マニホールド15間には、挿入孔20の内面への前記
各吸気通路16A〜16Dの途中の開口端21…を相互
間に挟むようにして吸気マニホールド15に設けられた
複数の隔壁部22…にそれぞれ対応した位置で前記ロー
タリーバルブ26の外周に装着される複数のシールリン
グ36,36…と、ロータリーバルブ26の軸線方向お
よび周方向での前記各シールリング36,36…との相
対位置を一定に保持しつつロータリーバルブ26を覆う
ようにして各シールリング36,36…の外周に巻付け
られる単一のシールプレート37とが介装され、シール
プレート37には、各シールリング36,36…への巻
付け状態でロータリーバルブ26の外周の周方向に間隔
をあけた複数箇所に接触してロータリーバルブ26の軸
方向に延びる複数条のビード39,40,41と、前記
各吸気通路16A〜16Dの途中および前記吸気集合室
17間での前記ロータリーバルブ26を介在させた吸気
の流通を許容する複数の窓42,42…,43,43…
とが設けられている。したがって各シールリング36,
36…の内周でロータリーバルブ26の軸線方向のシー
ルがなされるとともにシールプレート37のビード39
〜41でロータリーバルブ26の周方向でのシールがな
されることになり、多気筒内燃機関の各気筒での吸気充
填効率を高く維持することができる。
【0047】しかも挿入孔20の内面には該挿入孔20
の軸線に沿って延びる係合溝35が設けられ、シールプ
レート37の両端には、各シールリング36,36…へ
の巻付け状態で相互に嵌合してシールプレート37の両
端間を連結する連結部37a,37bが設けられ、それ
らの連結部37a,37bの相互嵌合により形成されて
シールプレート37から突出する係合突部38が前記係
合溝35に係合される。またロータリーバルブ26の軸
線方向および周方向での各シールリング36,36…お
よびシールプレート37の相対位置が一定に定められる
ので、シールプレート37および各シールリング36,
36…は吸気マニホールド15側に固定、保持されるこ
とになり、各シールリング36,36…のロータリーバ
ルブ26への装着状態をシールプレート37で確実に保
持しつつ、ロータリーバルブ26、複数のシールリング
36,36…およびシールプレート37を挿入孔20内
に挿入して組付けることができ、ロータリーバルブ26
の吸気マニホールド15への組付性を向上することがで
きる。
【0048】また係合溝35は、各吸気通路16A〜1
6Dを避けた位置で挿入孔20の内面に設けられるもの
でり、各シールリング36…は、ロータリーバルブ26
を囲む円弧状のリング主部36aと、ロータリーバルブ
26の外周への該リング主部36の装着時にシールプレ
ート37の係合突部38に内方側から係合するようにし
て前記リング主部36aの両端から突出する一対の腕部
36b,36bとから成るものであるので、ロータリー
バルブ26の周方向に沿う各シールリング36,36…
およびシールプレート37の相対位置を容易に定めるよ
うにして各シールリング36,36…およびシールプレ
ート37をロータリーバルブ26に装着することがで
き、組付作業性を向上することができる。
【0049】しかも各シールリング36,36…の両端
はシールに寄与しないのであるが、各吸気通路16A〜
16Dを避けた位置にある係合溝35にシールプレート
37の係合突部38を係合せしめ、各シールリング3
6,36…の両端の腕部36b,36bを係合突部38
に内方側から係合することで、ロータリーバルブ26の
周方向に沿う各シールリング36,36…およびシール
プレート37の移動を阻止するようにしている。これに
より各吸気通路16A〜16D間での吸気洩れを抑制し
つつ各シールリング36,36…およびシールプレート
37の周方向移動を阻止することができ、さらに各シー
ルリング36,36…およびシールプレート37の周方
向位置決め部を集約することで、各吸気通路16A〜1
6Dに面する側でのシール圧のばらつきを抑え、シール
性の安定化を図るとともにシール性を向上することがで
きる。
【0050】また各シールリング36,36…は、吸気
マニホールド15の各隔壁部22…に対応した複数箇所
でロータリーバルブ26の外周に設けられた装着溝4
6,46…にそれぞれ装着されるものであり、ロータリ
ーバルブ26の軸方向に沿う各シールリング36,36
…の位置を確実に定めることができる。しかもシールリ
ング36,36…の外周は、該シールリング36,36
…とともに吸気マニホールド15に固定的に保持される
シールプレート37の内周に接触しているので、シール
リング36,36…の内周および装着溝46,46…間
に構成されるラビリンス通路47…で各吸気通路16A
〜16D相互間での吸気洩れを抑制するようにすること
で、ロータリーバルブ26の回動に伴なう摺動抵抗を極
力抑えたシール構造を得ることができ、ロータリーバル
ブ26の駆動トルクを低減し、可変吸気装置の軽量化を
図ることができる。
【0051】さらに各シールリング36,36…には、
シールプレート37が備える複数のビード39,40,
41にそれぞれ係合する複数のビード48,49,50
がそれぞれ設けられており、ロータリーバルブ26の周
方向に沿う各シールリング36,36…およびシールプ
レート37の相対位置を容易に定めるようにして各シー
ルリング36,36…およびシールプレート37をロー
タリーバルブ26に装着することができ、組付作業性を
向上することができ、各シールリング36,36…の外
周にシールプレート37の内周を密着させることができ
る。
【0052】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0053】たとえば上記実施例では、機関の回転速度
を低回転速度域、中回転速度域および高回転速度域の3
つの領域に区分して、ロータリーバルブ26を各速度域
毎に回動せしめるようにしたが、各吸気通路16A〜1
6Dの一端を単一の吸気集合室17に共通に連通させる
状態と、各吸気通路16A〜16Dの途中を吸気集合室
17に共通に連通させる状態との2つの状態をロータリ
ーバルブ26の回動に応じて切り換えるようにした可変
吸気装置に本発明を適用することも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ロータリーバルブの吸気マニホールドへの組付性を
向上することができ、シールプレートの挿入孔内での周
方向位置を容易に一定に定めることができる。しかもシ
ールプレートおよび各シールリングは吸気マニホールド
側に固定、保持されることになり、各シールリングの内
周でロータリーバルブの軸線方向のシールがなされると
ともにシールプレートのビードでロータリーバルブの周
方向でのシールがなされるようにして、多気筒内燃機関
の各気筒での吸気充填効率を高く維持することができ
る。
【0055】また請求項2記載の発明によれば、ロータ
リーバルブの軸方向に沿う各シールリングの位置を確実
に定め、シールリングの内周および装着溝間に構成され
るラビリンス通路で各吸気通路相互間での吸気洩れを抑
制するようにすることで、ロータリーバルブの回動に伴
なう摺動抵抗を極力抑えてロータリーバルブの駆動トル
クを低減し、可変吸気装置の軽量化を図ることができ
る。
【0056】請求項3記載の発明によれば、ロータリー
バルブの周方向に沿う各シールリングおよびシールプレ
ートの相対位置を容易に定めて各シールリングおよびシ
ールプレートをロータリーバルブに装着することがで
き、組付作業性を向上することができる。しかも各吸気
通路間での吸気洩れを抑制しつつ各シールリングおよび
シールプレートの周方向移動を阻止することができ、各
吸気通路に面する側でのシール圧のばらつきを抑え、シ
ール性の安定化を図るとともにシール性を向上すること
ができる。
【0057】さらに請求項4記載の発明によれば、ロー
タリーバルブの周方向に沿う各シールリングおよびシー
ルプレートの相対位置を容易に定めるようにして各シー
ルリングおよびシールプレートをロータリーバルブに装
着することができ、組付作業性を向上することができ、
各シールリングの外周にシールプレートの内周を密着さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸気マニホールドを透視して機関が低回転速度
域に在る状態でのロータリーバルブを示す斜視図であ
る。
【図2】図1の2−2線に沿う部分での可変吸気装置の
横断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図1の4−4線に沿う部分での図3に対応した
横断面図である。
【図5】機関が中回転速度域に在る状態での図1に対応
した斜視図である。
【図6】機関が中回転速度域に在る状態での図3に対応
した横断面図である。
【図7】機関が高回転速度域に在る状態での図1に対応
した斜視図である。
【図8】機関が高回転速度域に在る状態での図3に対応
した横断面図である。
【図9】ロータリーバルブ、シールリングおよびシール
プレートの分解斜視図である。
【図10】非巻付け状態にあるシールプレートの平面図
である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】図4の12−12線拡大断面図である。
【符号の説明】
15・・・吸気マニホールド 16A,16B,16C,16D・・・吸気通路 17・・・吸気集合室 20・・・挿入孔 21・・・開口端 22・・・隔壁部 26・・・ロータリーバルブ 35・・・係合溝 36・・・シールリング 36a・・・リング主部 36b・・・腕部 37・・・シールプレート 37a,37b・・・連結部 38・・・係合突部 39,40,41,48,49,50・・・ビード 42,43・・・窓 46・・・装着溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嵯峨野 達也 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G031 AA28 AB05 AC01 BA07 BA14 BA17 BA18 BB02 DA25 DA34 FA03 GA06 GA07 GA08 HA01 HA08 HA10 3J040 AA01 AA13 AA17 BA07 CA04 EA05 EA18 EA25 FA01 HA03 HA05 HA15 HA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒内燃機関の各気筒に個別に対応し
    て並列配置される複数の吸気通路(16A,16B,1
    6C,16D)と、それらの吸気通路(16A〜16
    D)の配列方向に延びる軸線を有するとともに前記各吸
    気通路(16A〜16D)の途中を内面に開口せしめる
    挿入孔(20)とが吸気マニホールド(15)に設けら
    れ、前記各吸気通路(16A〜16D)の一端を単一の
    吸気集合室(17)に共通に連通させる状態ならびに前
    記各吸気通路(16A〜16D)の途中を前記吸気集合
    室(17)に共通に連通させる状態を前記挿入孔(2
    0)の軸線まわりの回動に応じて切換え得るロータリー
    バルブ(26)が、前記挿入孔(20)に回動可能に挿
    入される多気筒内燃機関の可変吸気装置において、前記
    挿入孔(20)の内面には該挿入孔(20)の軸線に沿
    って延びる係合溝(35)が設けられ、前記挿入孔(2
    0)の内面への前記各吸気通路(16A〜16D)の途
    中の開口端(21)を相互間に挟むようにして吸気マニ
    ホールド(15)に設けられた複数の隔壁部(22)に
    それぞれ対応した位置で前記ロータリーバルブ(26)
    の外周にシールリング(36)が装着され、ロータリー
    バルブ(26)の軸線方向および周方向での前記各シー
    ルリング(36)との相対位置を一定に保持しつつ前記
    ロータリーバルブ(26)を覆うようにして前記複数の
    シールリング(36)の外周に巻付けられる単一のシー
    ルプレート(37)に、各シールリング(36)への巻
    付け状態でロータリーバルブ(26)の外周の周方向に
    間隔をあけた複数箇所に接触して前記ロータリーバルブ
    (26)の軸方向に延びる複数条のビード(39,4
    0,41)と、前記各吸気通路(16A〜16D)の途
    中および前記吸気集合室(17)間での前記ロータリー
    バルブ(26)を介在させた吸気の流通を許容する複数
    の窓(42,43)とが設けられ、前記シールプレート
    (37)の両端には、前記各シールリング(36)への
    巻付け状態で相互に嵌合してシールプレート(37)の
    両端間を連結する連結部(37a,37b)が設けら
    れ、それらの連結部(37a,37b)の相互嵌合によ
    り形成されてシールプレート(37)から突出する係合
    突部(38)が前記係合溝(35)に係合されることを
    特徴とする多気筒内燃機関の可変吸気装置におけるロー
    タリーバルブのシール構造。
  2. 【請求項2】 前記各隔壁部(22)に対応した複数箇
    所で前記ロータリーバルブ(26)の外周に装着溝(4
    6)が設けられ、前記各シールリング(36)が各装着
    溝(46)にそれぞれ装着されることを特徴とする請求
    項1記載の多気筒内燃機関の可変吸気装置におけるロー
    タリーバルブのシール構造。
  3. 【請求項3】 前記係合溝(35)が、各吸気通路(1
    6A〜16D)を避けた位置で前記挿入孔(20)の内
    面に設けられ、前記各シールリング(36)は、前記ロ
    ータリーバルブ(26)を囲む円弧状のリング主部(3
    6a)と、前記ロータリーバルブ(26)の外周への該
    リング主部(36a)の装着時に前記シールプレート
    (37)の係合突部(38)に内方側から係合するよう
    にして前記リング主部(36a)の両端から突出する一
    対の腕部(36b)とから成ることを特徴とする請求項
    2記載の多気筒内燃機関の可変吸気装置におけるロータ
    リーバルブのシール構造。
  4. 【請求項4】 前記各シールリング(36)には、前記
    シールプレート(37)が備える複数のビード(39〜
    41)にそれぞれ係合する複数のビード(48,49,
    50)がそれぞれ設けられることを特徴とする請求項2
    記載の多気筒内燃機関の可変吸気装置におけるロータリ
    ーバルブのシール構造。
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