JP2002129959A - サーモスタット装置 - Google Patents
サーモスタット装置Info
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Abstract
切換え供給することでサーモスタットの制御弁の閉鎖、
開放作動を応答性良く行え、切換え制御の多様化をも図
れるサーモスタット装置を提供することにある。 【解決手段】 内燃機関2の冷却循環経路時C1,C2
に設けられラジエータ4を経由する冷却液の流量を制御
する制御弁21と、冷却液の温度により制御弁2ュを開
閉させる感温部19と、を備えたサーモスタット装置に
おいて、ラジエータ4から排出された冷却液を導入する
第1導入通路R1と、内燃機関2から排出された冷却液
を導入する第2導入通路R2と、第1、第2導入通路に
より導入された冷却液のそれぞれの流量を制御する流量
制御弁32と、流量制御弁32により制御された冷却液
を感温部19に供給する制御冷却液通路R3とを備え
る。
Description
循環系に配備されるサーモスタット装置に関し、特に、
冷却水温度に応じて駆動する感温部を備えたサーモスタ
ットにより制御弁を開閉操作し、ラジエータから水ポン
プ側に戻る冷却水の流れを制御するサーモスタット装置
に関する。
関本体内部の燃焼室等から発散されてくる熱を冷却水循
環系により外気中に放出し、あるいは、外壁より直接外
気中に放出し、これによりエンジン本体内部の可動部間
のすき間を適正値に保持し、適正な摺接状態を保って駆
動する。この内燃機関の冷却水循環系はエンジン駆動の
水ポンプにより冷却水を流動させ、サーモスタット装置
により冷却水を主循環路、あるいは、低温循環路に沿っ
て切換え流動させている。主循環路は冷却水の放熱機能
を発揮させるべく、シリンダブロックやシリンダヘッド
に形成されたウォータジャケット内に冷却水を流入し、
ここで加熱された冷却水をラジエータに導いて放熱し、
再びウォータジャケット側に流入させている。一方、低
温循環路は暖機促進を図るべく、ウォータジャケットの
出口より流出する冷却水を再度短絡路を介しウォータジ
ャケットに戻している。
ット装置は、冷却水を主循環路と低温循環路とに選択的
に流動させるよう流路を切換える機能を備え、たとえ
ば、特開平4−370318号公報に開示されるサーモ
スタット装置や、図9に示すものが提案されている。図
9に示すサーモスタット装置はケーシング100の内部
にウォータジャケットwJよりラジエータ110側に冷
却水を送水する送水路120と、送水路120より感温
室150の流入口140及び流出口160を経由して延
びるバイパス路130と、流出口160より冷却水を水
ポンプ170側に戻す戻し路180と、感温室150に
隣接され、ラジエータ110側からの戻り冷却水を感温
室150内に適時に戻すサーモスタット190とを備え
る。
にノズル210を差し込み装着し、このノズルには開閉
弁220を介してパイプジョイント230の内部流路が
連結さる。これによりラジエータ110側からの戻り冷
却水を適時に感温室150に流入させ、感温部240を
強制的に冷却してサーモスタット190の制御弁200
を閉じ、サーモスタット190を通過するラジエータ1
10からの戻り冷却水を抑えて暖機を促進するという機
能を発揮できる。しかも、ラジエータでの放熱を促進す
る定常運転時に入ると開閉弁220を閉じて、感温部2
40をウォータジャケットwJからの冷却水で加熱し、
制御弁200を開き、サーモスタット190を通過する
ラジエータ110からの戻り冷却水を増加させ、ラジエ
ータ側での冷却水の放熱促進機能を発揮できる。
サーモスタット装置では、暖機促進機能を発揮する場合
に開閉弁220を開き、ノズル210からラジエータ1
10側の戻り冷却水を強制的に供給し、感温部240を
強制冷却する場合は良いが、冷却水の放熱促進機能を発
揮する場合、単に、開閉弁220を閉じたのみでは、感
温部240周囲の冷却水の還流がスムーズに行えず、感
温部240の加熱効率は低く、この点で切換え応答性が
比較的低いものと成っている。このため、突発的な出力
要求等があると開閉弁220を閉じて、感温部240を
ウォータジャケットwJよりの温水で速やかに加熱し、
制御弁200を開き、サーモスタット190を通過する
ラジエータ110からの戻り冷却水を急増させ、ラジエ
ータ側での放熱促進機能を速やかに発揮させることがで
きず、サーモスタット装置の切換え制御の多様化を図る
上でも改善が望まれている。
熱用と、冷却用の各冷却水を選択的に切換え供給するこ
とでサーモスタットの制御弁の閉鎖、開放作動を応答性
良く行え、切換え制御の多様化をも図れるサーモスタッ
ト装置を提供することを目的とする。
めに、請求項1の発明では、内燃機関の冷却循環経路に
設けられラジエータを経由する冷却液の流量を制御する
制御弁と、冷却液の温度により上記制御弁を開閉させる
感温部と、を備えたサーモスタット装置において、上記
ラジエータから排出された冷却液を導入する第1導入通
路と、上記内燃機関から排出された冷却液を導入する第
2導入通路と、上記第1、第2導入通路により導入され
た冷却液のそれぞれの流量を制御する流量制御弁と、上
記流量制御弁により制御された冷却液を上記感温部に供
給する制御冷却液通路とを備えたことを特徴とする。こ
こでは内燃機関の冷却循環経路から感温部室内に流入し
た冷却液の流れとは別に、第1導入通路によりラジエー
タから排出された冷却液を、第2導入通路により上記内
燃機関から排出された冷却液をそれぞれ流量制御弁で流
量制御し、その上で制御された冷却液を上記感温部に供
給する。このため、ラジエータからの冷却液と内燃機関
からの冷却液の流量を容易に調整し、この制御冷却液を
感温部に当て、効率良く感温部の温度を調整し、制御弁
の開度の自由度が向上し、細かい冷却液温度設定が可能
となる。しかも、制御冷却液が感温部を強制的に冷却、
加熱するといった温度切換えを短時間でできるので、制
御弁を応答性良く開閉でき、エンジンの出力,要求等が
突発的に変化しても、容易に対応できる。
上記感温部を収容する感温部室の流入口から流出口に流
動するように形成され、上記感温部周囲に流速低下領域
を確保し、同流速低下領域に上記制御冷却液通路より冷
却液を供給するようにしてもよい。この場合、感温部周
囲の流速低下領域に供給された冷却液が感温部を効率良
く加熱冷却でき、切換え応答性が向上する。好ましく
は、上記感温部室の流入口から流出口に流動する冷却水
の主流路より上記感温部が外れるように偏移するよう形
成して上記流速低下領域を形成しても良い。この場合、
特に、冷却液による感温部の冷却を効果的に行え、制御
弁を応答性良く開閉できる。
態としてのサーモスタット装置1を示した。このサーモ
スタット装置1は図示しない自動車に搭載された水冷式
のエンジン2に設けられている。エンジン2はそのエン
ジン本体201内部にウォータジャケット3を形成し、
エンジン本体の外端部の近傍にラジエータ4を配し、両
者は後述の冷却循環経路により連結されている。エンジ
ン2に配設された冷却循環経路は定常運転時に冷却水が
流動する主循環路C1(図示せず)と暖機時に冷却水が
流動する低温循環路C2(図示せず)とから成り、両循
環路はサーモスタット装置1で切換えできる。
側壁部にサーモスタット装置1のケーシング5が一体的
に取り付けられ、その近傍には水ポンプ6が配設されて
いる。水ポンプ6は図示しないベルト式回転伝達系を介
しエンジン回転力を受け、吸入口601より吸入し、吐
出口602よりウォータジャケット3内に冷却水を吐出
するように形成されている。エンジン2に設けられた主
循環路C1はウォータジャケット3の出口301に連通
しラジエータ4側に冷却水を送水する送水路r1と、ラ
ジエータ4からの戻り冷却水をケーシング5内を通して
水ポンプ6側に戻す上下側の戻し路r2,r3とで構成
される。一方、低温循環路C2は送水路r1の一部とそ
の送水路r1より分岐し、ケーシング5内で上側戻し路
r2と合流するバイパス路r4(図2参照)と、その上
側戻し路r2との合流部p(図2参照)より水ポンプ6
側の下側戻し路r3とで構成されている。
その内部中央にサーモスタット7を収容する感温部室と
しての感温室8を形成し、一側部にウォータジャケット
3の出口301とラジエータ4を連通する送水路r1を
形成し、他側部に上側戻し路r2の一部を形成するパイ
プジョイント9を一体結合している。ケーシング5内の
送水路r1と感温室8は流入口11で連通する。感温室
8の流入口11と反対側の端部近傍の側壁12には流出
口13が形成されている。しかも、ケーシング5の流入
口11と反対側の端部には弁座部14がフランジ状に外
周側に突き出し形成されている。弁座部14にはサーモ
スタット7の取付け金具15が嵌着される。弁座部14
はパイプジョイント9の連結フランジ部901と協動し
て取付け金具15の外周縁を環状シール16(図3
(a),(b)参照)を介して挟圧し、図示しない締め
付け手段で締め付け結合している。これにより、サーモ
スタット7を感温室8に確実に保持している。
斜め下方に向けて水ポンプ6に連通する下側戻し路r3
を延出形成している。感温室8の流入口11より流出口
13に達するバイパス路r4(図2参照)に沿って流動
する冷却水と、サーモスタット7の開弁時に上側戻し路
r2から感温室7内に流入する冷却水とは、感温室8の
流出口13を合流部pとして合流し、同部より下側戻し
路r3に沿って流下し、水ポンプ6に吸入される。感温
室8は概略円筒室状を成し、その感温室8の中心線L1
に沿ってサーモスタット7が装着されている。
7の取付け金具15は中央部に開口h(図3(a)では
閉鎖状態にある)の形成された本体151とそれに一体
結合されパイプジョイント9側に突き出す取付け基板1
52とを備え、取付け基板152の突端部に基軸17の
先端を固着する。基軸17には可動軸18及び可動軸1
8と一体の感温部19が外嵌し、可動軸18の取付け金
具15との対向部に第1制御弁21が一体結合される。
更に、取付け金具15の感温室8の側面(図3(a)で
右側)には突出し枠22が突出し状態で固着されてい
る。
枠22は脚部221と環状部222を備える。環状部2
22は感温室8の流入口11側である上流側より流出口
13側である下流側に向け内径が徐々に小さくなるテー
パ状内周壁fが形成される。テーパ状内周壁fの内で、
最も内径の小さな小径部は所定長さの短筒部gとして延
出形成され、同短筒部gは環状すき間t1を介し感温部
19の外周壁と対設されている。更に、突出し枠22の
外周縁側には環状係止部iが形成され、環状係止部iと
第1制御弁21の背面である感温室側面との間に第1バ
ネ23が圧縮付勢状態で取り付けられている。
部には、流入口11を閉鎖可能な形状の第2制御弁24
が取り付けられる。第2制御弁24は貫通孔を形成さ
れ、同貫通孔には可動軸18の端部が嵌挿され、可動軸
18の突端に外嵌されているスナップリング25に係止
される。ここで、第2制御弁24には一端が感温部19
に係合した第2バネ26が圧縮状態で装着され、これに
より、第2制御弁24は常時スナップリング25に押し
当てられ、適時に流入口11の開口縁に押し当てられた
際に、弾性的に後退変位可能に支持されている。
感温ワックスが冷却水により冷却されていると容積縮小
状態にあり、基軸17と可動軸18の重合部分を大きく
保ち、即ち、基軸17の取付け端近傍側にまで可動軸1
8先端が達し、第1制御弁21を閉弁位置A(図3
(a)参照)に保持できる。ここで感温ワックスが暖機
後の冷却水により加熱されると容積拡大し、基軸17と
可動軸18の重合部分を低減し、即ち、基軸17の取付
け端より離脱し、第1制御弁21を開弁位置C(図3
(a)参照)側に移動できる。特に、第1制御弁21が
最大変位時である切換位置Bに達すると、取付け金具1
5の開口hを全開でき、この際、第2制御弁24は流入
口11の周縁部に押し当てられて、流入口11を閉鎖す
るB1位置に保持される。
同心的に配備し、流入口11bも同心的に開口してい
る。これに対し、流出口13bは側壁12に形成され、
感温室8の中心より偏移している。このため、流入口1
1より流出口13を経て下側戻し路r3に流入するとい
ったバイパス路r4は感温室8の中央より偏移した位置
を主流動路とし、感温室8の中央には冷却水の流動速度
が低い流速低下領域Qが形成され、同部に感温部が配置
されている。
上流側部位には強制制御冷却液供給手段31のノズル2
7が配備されている。強制制御冷却液供給手段31はラ
ジエータから排出された冷却液を導入する第1導入路R
1と,ウォータジャケット3からの冷却液を導入する第
2導入路R2と、導入された冷却液のそれぞれの流量を
制御する流量制御弁32と、冷却液を感温室8の感温部
19に供給する制御冷却液通路R3と、流量制御弁32
を制御するコントローラ33と、ウォータジャケット3
からの冷却液の温度を検出してコントローラ33に出力
する水温センサ34と備える。
支持されたジョイントパイプp1及び湾曲パイプp2か
ら成り、第2導入通路R2はケーシング5に支持された
ジョイントパイプp1及び湾曲パイプp2から成り、制
御冷却液通路R3はケーシング5の感温室対向部に支持
されえたノズル27及び延長パイプp3から成る。ここ
でノズル27は金属製のパイプ状部材であり、ケーシン
グ5の側壁を外部より感温室8にまで貫通するように装
着される。更に、図3(a)に示すように、第2制御弁
24が流入口11の周縁部に押し当てられ閉鎖するB1
位置に達した場合において、その時の感温部19の位置
(2点鎖線で示すB2位置)より更に上流側(図3
(a)において右側)にノズル27の噴孔271が位置
するように形成されている。
り、図4に示すように、弁基枠321内にスプール弁3
23を備える。このスプール弁323はデューティ信号
Dに応じてソレノイド322を介しデューティ作動する
ように形成される。スプール弁323の一端には戻しバ
ネ324が配備され、これによりオフ時にスプール弁3
23のスプールaを全閉位置H1(図4に2点鎖線で示
す位置)に保持し、ノズル27への冷却水供給を停止す
る。
場合に、スプールaを図4に実線で示す冷却モード位置
H2に保持し、第1導入通路R1を開いてラジエータ4
からの戻り冷却水(冷水)をノズル27を介し感温部1
9に供給し,第1制御弁21を強制的に閉鎖に保持す
る。スプール弁323はデューティ比100%の場合に
スプールbを図4に2点鎖線で示す加熱モード位置H3
に保持し、第2導入通路R2を開いてウォータジヤケッ
ト3、送水路r1からの冷却水(温水)をノズル27を
介し感温部19に供給し,第1制御弁21を強制的に開
く。なお、スプールbはデューティ比50%でH4位置
に、0%でH5位置に保持される。
度を水温センサ34で検出し、更に、図示しないエンジ
ン回転数センサやアクセル開度センサにより検出したエ
ンジン回転数Neや、負荷としてのアクセル開度θaを
取り込み、これらの運転情報や図5の制御弁駆動マップ
M1に基づき、図6の制御ルーチンに沿って、流量制御
弁32を切換え作動し、第1導入路R1と第2導入路R
2からの冷却液を選択的に制御冷却液通路R3を介し感
温部19に供給し、主循環路C1と低温循環路C2とを
選択的に開放制御する。
スタット装置1の駆動を説明する。コントローラ33は
ステップs1で水温Tw,エンジン回転数Ne、アクセ
ル開度θaを取り込み、ステップs2で現在の水温が高
水温値Twh(たとえば110℃)を上回る場合は、放
熱運転時と判断し,サーモスタット全開の運転域と見徴
し、ステップs3でデューティ比0%に保持し、この回
の制御を終了する。なお、場合によりデューティ100
%としても良い。一方、高水温値Twhを上回らない場
合、ステップs4に達し、暖機促進モード指示があるか
否か判断し、無いとステップs5に達して通常しきい値
Ne1,θa1を設定し、暖機促進モード指示があると
ステップs6に達して、暖機促進しきい値Ne2(>N
e1),θa2(>θa1)を設定し(図6参照)ステ
ップs7に進む。
今回のしきい値(設定値Ne1あるいはNe2)を上回
るとステップs9に、そうでないとステップs8に進
む。ステップs8ではアクセル開度開度θaが今回のし
きい値(設定値θa1あるいはθa2)を上回るか判断
し、上回るとステップs9にそうでないと、ステップs
10に進む。ステップs9では高回転高負荷域(図5の
Mlマップの高温モード域参照)であり、デューティ比
100%で流量制御弁32を駆動し(図4参照)、第2
導入通路R2を開き、ウォータジャケット3、送水路r
lからの冷却水(温水)をノズル27を介し感温部19
に供給し,第1制御弁21を強制的に開き、主循環路C
1を開放し、放熱特性を向上させこの回の制御を終了さ
せる。
(図5のM1マップの低温モード域参照)あるいは暖機
促進モード指示がある場合であり、デューティ比50%
で流量制御弁32を駆動し(図4参照)、第1導入通路
Rlを開き、ラジエータ4からの戻り冷却水(冷水)を
上側戻し路r2,ノズル27を介し感温部19に供給
し,第1制御弁21を強制的に閉弁位置Aに保持し、こ
の回の制御を終了させる。なお、低回転低負荷域あるい
は暖機促進モードの場合は、デューティ比50%に固定
すると、冷却水温が低下しすぎることがあるため、目標
水温を固定し、この水温となるようにデューティ比をフ
ィードバック制御してもよい。
の運転域(しきい値Ne1,θa1が比較的低い場合)
であれば、主循環路C1を閉じ、低温循環路C2が開
き、これによりウォータジヤケット3の出口301の冷
却水は送水路r1の一部、バイパス路r4、下側戻し路
r3を経てウォータジャケット3に戻され、冷却水の暖
機が促進されるが、しきい値Nel,θa1を上回る運
転域に入る頻度が高く、暖機連転より放熱特性を向上さ
せる運転域に切り替わる頻度が高い。これに対し、暖機
促進モードの運転域(しきい値Ne2,θa2が比較的
高い場合〉であれば、同じく主循環路Clを閉じ、低温
循環路C2が開き、これによりウォータジャケット3の
出口301の冷却水は送水路r1の一部、バイパス路r
4、下側戻し路r3を経てウォータジャケット3に戻さ
れ、冷却水の暖機が促進されるが、しきい値Ne2,θ
a2を上回る運転域に入る頻度が低く、放熱特性を向上
させる運転域より暖機運転する頻度が高くなり、外気が
低温気味での走行時のエンジン駆動を安定化でき、出力
向上をはかりやすく成る。
ではエンジンの運転域に応じて、即ち、低回転低負荷域
では、デューティ比50%で流量制御弁32を駆動しラ
ジエータ4からの戻り冷却水(冷水)を感温部19に供
給し,第1制御弁21を強制的に閉弁位置Aに保持し、
主循環路C1を閉じ、低温循環路C2を開き、暖機促進
を図る。一方、高回転高負荷城では、デューティ比l0
0%で流量制御弁32を駆動し、ウォータジヤケット3
1、送水路r1からの冷却水(温水)を感温部19に供
給し,第1制御弁21を強制的に開保持し、主循環路C
1を聞き、低温循環路C2を閉じあるいは狭めラジエー
タ4での放熱促進を図る。しかも、図1のサーモスタッ
ト装置1では暖機促進モードへの切換え指示があると、
低回転低負荷域の領域をエンジン同転数Ne2,アクセ
ル開度θa2にまで拡大し、これにより暖機運転の頻度
が高くなり、外気が低温気味での走行時でのエンジン駆
動を安定化でき、出力向上をはかりやすく,切換え制御
の多様化をも図れる。
回転高負荷の高温運転モード、暖機促進モードの切換え
にあたっては、流量制御弁32により第1第2導通路R
1、R2を切換え、流速低下域Qの感温部19に効率良
く,強制的に、送水路r1からの冷却水(温水)あるい
は、ラジエータ4からの戻り冷却水(冷水)を供給して
加熱冷却でき、応答性良く第1、第2制御弁21、24
を開閉操作し、主循環路C1と低温循環路C2を選択的
に開放切換えでき、制御応答性が優れる。
示すように、全閉位置H1(2点鎖線示す位置)と冷却
モード位置H2(実線で示す位置)と加熱モード位置H
3とに切り換えられ、第1、第2導入通路R1、R2を
選択的に開放し、あるいは両導入通路R1、R2を閉鎖
するよう構成されていたが、これに代えて、図7に示す
ような簡素化された流量制御弁32aを採用しても良
い。この流量制御弁32aは図4の流量制御弁32に代
えてサーモスタット装置1に採用できるため、その他の
重複説明を略す。流量制御弁32aは三方オンオフ弁で
あり、弁基枠321内にスプール弁323aを備え、こ
のスプール弁323aはソレノイド322aを介しオン
オフ作動する。スプール弁323aの一端には戻しバネ
324aが配備される。
スタット装置1aの駆動を説明する。コントローラ33
(図l参照)はステップalで水温Tw,エンジン回転
数Ne、アクセル開度θaを取り込み、ステップa2で
現在の水温が高水温値Twh(たとえば110℃)を上
回る場合は、放熱運転時と判断し,サーモスタット全開
の運転域と見倣し、ステップa3でオン出力で流量制御
弁32を駆動してスプールaを加熱モード位置Hb〈図
7の2点鎖線参照)に切換え、第2導入通路R2を開
き、ウォータジャケット3、送水路rlからの冷却水
(温水)をノズル27を介し感温部19に供給し,第1
制御弁21を強制的に開き、主循環路C1を開放し、放
熱特性を向上させこの回の制御を終了する。
ステップs4〜s8の制御と同様の制御を行うため、こ
こでは同一ステップ番号を付し、重複説明を略す。この
後、低回転低負荷域(Ne1,θa1以下の運転域)で
は、ステップa10に達し、ここで流量制御弁32aを
オフ駆動し、ラジエータ4からの戻り冷却水(冷水)を
第1導入通路R1を介し感温部19に供給し,第1制御
弁21を強制的に閉弁位置Aに保持し、主循環路C1を
閉じ、低温循環路C2を開き、暖機促進を図る。一方、
高回転高負荷域(Ne1,θa1を上回る運転域)で
は、ステップa9に達し、ここで流量制御弁32をオン
駆動し、ウォータジャケット3、送水路rlからの冷却
水(温水)を第2導入通路R2を介し感温部19に供給
し,第1制御弁21を強制的に開保持し、主循環路C1
を開き、低温循環路C2を閉じあるいは狭め、ラジエー
タ4での放熱促進を図る。しかも、暖機促進モードヘの
切換え指示があると、低回転低負荷域の領域をエンジン
回転数Ne2,アクセル開度θa2にまで拡大し、これ
により暖機運転の頻度が高くなり、外気が低温気味での
走行時でのエンジン駆動を安定化でき、出力向上をはか
れる。
暖機促進モードの切換えにあたっては、流量制御弁32
により第l第2導通路Rl、R2を切換え、流遠低下域
Qの感温部19に効率良く,強制的に、送水路rlから
の冷却水(温水)あるいは、ラジエータ4からの戻り冷
却水(冷水)を供給.して加熱冷却でき、応答性良く第
l、第2制御弁21、24を開開操作し、主循環路Cl
と低温循環路C2を選択的に開放切換えでき、制御応答
性が優れる。図1のサーモスタット装置1に図7に示す
ような流量制御弁32aを用いた場合も、図4の流量制
御弁32を用いた場合と同様の作用効果が得られ、特
に、構造の簡素化を図れる。
らの冷却液と内燃機関からの冷却液の流量を容易に調整
し、この制御冷却液を選択的に感温部に当て、効率良く
感温部の温度を加熱冷却調整し、制御弁の開度の自由度
が向上し、細かい冷却液温度設定が可能となる。しか
も、制御冷却液が感温部を強制的に冷却、加熱するとい
った温度切換えを短時間でできるので、制御弁を応答性
良く開閉でき、エンジンの出力,要求等が突発的に変化
しても、容易に対応できる。
置が適用されたエンジンの冷却循環経路の概略平面図で
ある。
る。
(a)は図1のサーモスタット装置のサーモスタット部
分の側断面図を、(b)サーモスタット部分の平断面図
である。
の拡大断面図である。
いる運転域マッブである。
いる制御ルーチンのフローチヤートである。
装置で用いる流量制御弁の拡大断面図である。
いる制御ルーチンのフローチヤートである。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】内燃機関の冷却循環経路に設けられラジエ
ータを経由する冷却液の流量を制御する制御弁と、冷却
液の温度により上記制御弁を開閉させる感温部と、を備
えたサーモスタット装置において、上記ラジエータから
排出された冷却液を導入する第1導入通路と、上記内燃
機関から排出された冷却液を導入する第2導入通路と、
上記第1、第2導入通路により導入された冷却液のそれ
ぞれの流量を制御する流量制御弁と、上記流量制御弁に
より制御された冷却液を上記感温部に供給する制御冷却
液通路とを備えたことを特徴とするサーモスタット装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000323787A JP3804434B2 (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | サーモスタット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000323787A JP3804434B2 (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | サーモスタット装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002129959A true JP2002129959A (ja) | 2002-05-09 |
JP3804434B2 JP3804434B2 (ja) | 2006-08-02 |
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JP (1) | JP3804434B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008240686A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Aisin Seiki Co Ltd | 熱源用冷却システム |
JP2011111962A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Aisin Seiki Co Ltd | 内燃機関冷却システム |
-
2000
- 2000-10-24 JP JP2000323787A patent/JP3804434B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008240686A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Aisin Seiki Co Ltd | 熱源用冷却システム |
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