JP2002128712A - エチリデンテトラシクロドデセンの連続蒸留精製方法 - Google Patents

エチリデンテトラシクロドデセンの連続蒸留精製方法

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JP2002128712A
JP2002128712A JP2000322081A JP2000322081A JP2002128712A JP 2002128712 A JP2002128712 A JP 2002128712A JP 2000322081 A JP2000322081 A JP 2000322081A JP 2000322081 A JP2000322081 A JP 2000322081A JP 2002128712 A JP2002128712 A JP 2002128712A
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Fuyuki Aida
冬樹 相田
Takashi Suzuki
貴 鈴木
Yasuo Matsumura
泰男 松村
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Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗エチリデンテトラシクロドデセン(粗Ed
TCD)留分を蒸留して、EdTCDを収率良くしかも
高純度で得ることができる簡便な精製方法を提供する。 【解決手段】 シクロペンタジエンおよび/またはジシ
クロペンタジエンと、5−エチリデン−2−ノルボルネ
ン(EBH)とを加熱混合して得られる反応液を蒸留し
て粗EdTCD留分を得た後、上記留分を蒸留精製塔に
供給し、蒸留精製塔から得られる精製EdTCD留分中
のEBHの量が1%未満になるような条件を選んで連続
蒸留することを特徴とするEdTCDの連続蒸留精製方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエチリデンテトラシ
クロドデセン(以下、EdTCDという)の連続蒸留精
製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】優れた光学特性、高透明性や耐熱性、吸
油性などを有するポリマーとしてシクロオレフィン
(コ)ポリマーは注目されており、その原料として1,
4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,
8,8a−オクタヒドロナフタレン(以下、テトラシク
ロドデセンまたはTCDという)に代表される環状オレ
フィンは有用である。これらの環状オレフィンは有機金
属錯体触媒を用いて重合されるが、その重合方法は大別
して2つを挙げることができる。その一つは上記環状オ
レフィンのオレフィン部位における単独重合、または低
級α−オレフィンとの共重合をチグラー触媒やメタロセ
ン触媒を用いて行う方法である。他の一つはカルベン型
錯体を使用したメタセシス重合による方法である。
【0003】TCDの製造方法としては、シクロペンタ
ジエン(以下、CPDという)、ジシクロペンタジエン
(以下、DCPDという)またはこれらの混合物、ノル
ボルネンおよびエチレンを加熱混合することによりTC
Dとノルボルネンを含む反応混合液を得て、ノルボルネ
ンを未反応のCPDおよびDCPDと共に回収し、循環
使用する方法が代表的なものである。このようにノルボ
ルネンを回収して循環・再使用するTCDの製造方法
は、特開平3−128333号公報、特開平6−943
7号公報、特開平6−72909号公報等に開示されて
いる。これらの方法においては、第1段の蒸留により粗
TCD留分を得た後、これをさらに第2段の蒸留塔に供
給し、その塔頂から高純度TCDを得ている。ただし、
これらの公報にはEdTCDの精製方法については何ら
記載されていない。またEdTCDの製造方法に関して
は、特開昭47−31970号、特開昭47−3197
1号および特開昭63−203635号の各公報に開示
されているが、生成物を蒸留精製できると記載されてい
るのみであり、蒸留における滞留時間などの条件につい
ては何ら記載されていない。
【0004】EdTCDは蒸留の際の熱により熱分解を
受け、CPDと5−エチリデン−2−ノルボルネン(以
下、EBHという)に分解される可能性がある。また、
分解により一旦生成したCPDは、それ自体ディールス
−アルダー反応によりまたは熱重合により三量体以上の
高重合体を生成したり、あるいは粗EdTCD留分中の
EdTCDとディールス−アルダー反応により同じく高
重合体を生成する可能性がある。このように分解生成物
のみならず高重合体もEdTCD留分の純度を低下させ
る。特にCPD自体の重合体が生成して精製EdTCD
留分に混入しやすい。これらの反応が実際に生起する割
合は、蒸留塔内における滞留時間が長い場合に高くなる
傾向がある。しかしながら滞留時間を短くすると、蒸留
において重要な精製度が低下するため好ましくない。
【0005】このように粗EdTCD留分の蒸留におい
て生起し得るEdTCD純度に影響する反応はかなり複
雑である。また蒸留塔の塔頂から精製EdTCD留分を
抜き取るので、分解軽質分のみならず沸点の近似する高
沸点生成分も精製EdTCD留分を汚染する可能性があ
る。したがって高純度のEdTCDを蒸留で得ようとす
る場合には、上記分解および生成反応の条件・時間等を
全て正確に把握し、その上で最も収率良くしかも高純度
でEdTCDが得られるように蒸留条件等を定めるとい
う煩雑な操作が必要となる。なお、粗EdTCD留分の
精製蒸留塔の塔頂から軽質分を抜き取り、塔中部から目
的物のEdTCDを抜き取る、いわゆる中抜きと称する
方法を採用することもできるが、粗EdTCD留分中の
EdTCDは純度が高いので蒸留効率が低く、したがっ
て装置が過大になるなどの理由により上記の場合には実
用的でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、粗E
dTCD留分の蒸留において、EdTCDを収率良くし
かも高純度で得ることができる簡便な精製方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、CP
Dおよび/またはDCPDと、下記式〔I〕で示される
EBHとを加熱混合して得られる反応液を蒸留して、下
記式〔II〕で示されるEdTCDを含む粗EdTCD留
分を得た後、上記留分を蒸留精製塔に供給し、蒸留精製
塔から得られる精製EdTCD留分中に含まれるEBH
の量が1%未満になるように、塔底において圧力10k
Pa以下、温度150〜250℃および滞留時間20分
以下の条件で連続的に蒸留を行うことにより、CPD三
量体の含有量が5,000ppm未満であり、純度が9
5%以上の精製EdTCDを抜き出すことを特徴とする
EdTCDの連続蒸留精製方法に関するものである。
【化2】
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明において使用するEBHは、ブタジエンとCPDと
のディールス−アルダー反応付加体である5−ビニル−
2−ノルボルネンのオレフィンを、強塩基により内部オ
レフィンに異性化する方法によって工業的に製造されて
いる。本発明においては、このようにして製造したEB
Hを使用することが好ましい。
【0009】本発明におけるCPDとしては、あらかじ
めDCPDを熱分解蒸留したものを用いることができる
が、本発明における通常の反応条件下においてDCPD
はCPDに分解し、また工業的にDCPDの入手は容易
であることから、DCPDを原料として使用することが
できる。またCPDとDCPDとを適宜に混合して原料
にすることができる。CPDおよび/またはDCPD
と、EBHとを原料に用いて、以下に述べる条件により
EdTCDを製造する。
【0010】本発明においてEBH/DCPD(CPD
を一部または全部使用したときはDCPDに換算する)
のモル比は0.1〜20であり、好ましくは0.5〜1
7、より好ましくは1〜15である。上記モル比が下限
値よりも低い場合には、重質分などの副生成物が多く生
成する。上限値よりも高い場合には、効率的にEdTC
Dの合成を行うことができない。
【0011】反応温度は100〜300℃であり、好ま
しくは120〜280℃、より好ましくは140〜27
0℃である。反応温度が下限値よりも低い場合には、D
CPDを使用したときにCPDへの解離が少なく、その
ために効率的なEdTCDの製造が不可能になる。また
上限値よりも高い場合には、重質分が多くなったり、E
dTCDの分解反応が生じるため好ましくない。
【0012】反応圧力は常圧〜10MPa、好ましくは
常圧〜8MPa、より好ましくは常圧〜5MPaであ
る。
【0013】反応器内の滞留時間はバッチ式においても
連続式においても1分〜24時間、好ましくは10分〜
12時間、より好ましくは15分〜2時間である。滞留
時間が下限値よりも短いときは、効率的なEdTCDの
製造が不可能である。また上限値よりも長い場合には、
重質分が多くなったり、EdTCDの分解反応が生じる
ため好ましくない。
【0014】本発明においては、完全混合型およびピス
トンフロー型のいずれの反応器も使用することができ
る。ピストンフロー型反応器の市販品としては、ノリタ
ケカンパニー(株)製「スタティックミキサー」、住友重
機械工業(株)製「スルザーミキサー」、櫻製作所(株)製
「スケヤミキサー」などが挙げられる。反応器は1段で
もよく、2段以上の多段の構造とすることもできる。完
全混合型反応器やピストンフロー型反応器は、直列また
は並列で組み合わせて使用することができる。
【0015】本発明においては、炭化水素を反応溶媒と
して使用することができる。ベンゼン、トルエン、キシ
レンのほか、環境や人体に対する安全性等が高い点およ
び溶解度が高い点から分枝脂肪族炭化水素または脂環族
炭化水素が好ましく使用される。具体的にはシクロペン
タン、シクロヘキサン、エチルシクロペンタン、ジメチ
ルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン、n−ヘキサ
ン、n−ヘプタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘ
キサン、3−エチルペンタン、2,3−ジメチルペンタ
ン、3,3−ジメチルペンタン、n−オクタン、メチル
ヘプタン、ジメチルヘキサン、2,2,3−トリメチル
ペンタン、2,2,4−トリメチルペンタン、アルキレ
ートガソリン、n−デカンなどである。ここでいうアル
キレートガソリンとは、硫酸ジルコニア、硫酸、フッ化
水素などの(超)強酸を触媒にしてイソブタンをブテン
でアルキル化したものであり、アルキル化生成物のうち
トリメチルペンタンを主成分とする留分である。
【0016】これらの溶媒を使用することにより、より
低い圧力で実質的に気相の存在しない条件が達成され、
その結果、目的物であるEdTCDの収率を向上させる
ことが可能である。これらの炭化水素溶媒とEBHとの
重量比は任意であるが、モル比として(循環使用するE
BHと新たに供給するEBHとの合計)/炭化水素溶媒
=0.1〜10の範囲にすることが好ましい。
【0017】反応終了後、反応液から目的物であるEd
TCDよりも低い沸点の未反応原料その他の成分を常法
により蒸留で除去し、粗EdTCD留分を得る。なお、
適宜に多段蒸留を用いることもできる。本発明の方法に
おいては、EdTCDを効率よく高純度で得るため、上
記のように、目的物であるEdTCDよりも低い沸点の
成分をあらかじめ蒸留などで実質的に除去して粗EdT
CD留分を得ておくことが必要である。粗EdTCD留
分中のEdTCD純度は50%以上、好ましくは60%
以上である。
【0018】本発明においては、蒸留精製塔に連続的に
粗EdTCD留分を供給し、精製EdTCD留分を連続
的に抜き取り、塔底から重質分を抜き取る連続蒸留方法
を採用する。上記EdTCDの蒸留精製に際しては、蒸
留精製塔から得られる精製EdTCD留分中に含まれる
EBHの量が1%未満となるような条件を選択する。E
BHの量が1%を超えるような蒸留条件下では、他の分
解反応やCPDの関与する高重合体生成反応もまた抑制
することができず、結局、高純度のEdTCDを収率良
く得ることが困難になる。すなわち、目的物として留出
する精製EdTCD留分中のEBHを1%未満に規制す
ることにより、EdTCDの熱分解反応や分解生成物で
あるCPDの反応が結果的に抑制され、その結果、粗E
dTCD留分から高純度のEdTCDを収率良く得るこ
とができる。
【0019】上記蒸留精製塔における具体的な蒸留条件
は、以下の通りである。まず蒸留の圧力は蒸留塔の塔底
において10kPa以下である。10kPaを超えると
蒸留温度が高くなり、EdTCDの分解を促進するので
好ましくない。蒸留温度は、蒸留塔の塔底において15
0〜250℃であり、好ましくは160〜230℃、よ
り好ましくは170〜200℃である。これより高い蒸
留温度はEdTCDの分解を促進するので好ましくな
い。一方、低い温度では蒸留精製が不十分となり好まし
くない。
【0020】蒸留塔における滞留時間は20分以下であ
る。蒸留温度にもよるが、長い滞留時間ではEdTCD
の分解その他の反応が促進される。なおここでいう滞留
時間とは、蒸留塔内の液滞留量と、塔底からの抜き出し
流量によって決定されるものである。例えば液滞留量が
1トンであり、抜き出し流量が60トン/時間であれ
ば、滞留時間は1分である。したがって、蒸留塔内の液
滞留量が変動すると滞留時間が変化することがあるの
で、液滞留量を制御することが重要である。そのために
蒸留塔内の液滞留部に液面測定手段を設け、液滞留量が
常に一定レベルにあるように制御する。通常は液面計に
より液高さを一定に保持する。滞留時間が20分を超え
ると、EdTCDの熱分解が起こりやすくなるので好ま
しくない。なお通常は、10秒以上の滞留時間が必要で
ある。
【0021】蒸留装置の理論段数は1〜70段である。
好ましくは2〜50段、より好ましくは2〜30段であ
る。段数が低いと分離効率が低下し、また過剰な段数を
用いると蒸留装置が過大となるため好ましくない。蒸留
における還流比(=還流量/留出量)は0.1〜50で
ある。好ましくは0.5〜20、より好ましくは1〜1
0である。還流比が0.1未満であると分離効率が低下
し、過剰な還流比では加熱のためのエネルギーが多大と
なるため好ましくない。
【0022】本発明における目的物であるEdTCDの
中のCPD三量体の量は5,000ppm未満である。
CPD三量体は主として下記式〔III〕および〔IV〕に
示す2種類の異性体からなるものである。
【化3】 これらCPD三量体は、精製EdTCD留分に対し特に
有害であるため、含有量を5,000ppm未満に制限
する。
【0023】蒸留精製塔の塔底からは、常法によりEd
TCDよりも高沸点の成分を抜き取る。上記のようにし
て、粗EdTCD留分から高純度のEdTCDを収率良
く得ることができる。例えば、本発明の方法によれば、
精製EdTCD留分として純度95%以上、好ましくは
97%以上のEdTCDを得ることができる。
【0024】蒸留精製塔に供給する粗EdTCD留分を
得るために、前段階として以下のような一連の操作を行
うことができる。すなわち、先ず反応液を、CPDおよ
び/またはDCPDの不純物に由来するイソプレンおよ
びピペリレンを分離する工程に導く。ここでは常圧〜5
00kPa程度の圧力で、塔頂よりCPD、イソプレン
およびピペリレンを抜き出す。このためには蒸留塔を使
用してもよく、あるいはフラッシュを行うだけでもよ
い。分離したCPDは原料として再利用することもでき
る。塔底から得られる液を次の蒸留塔へ送り、EBHの
蒸留分離・回収を行う。蒸留は1kPa〜常圧で運転を
行い、塔頂よりEBHを抜き出す。またCPD類を抜き
出す任意の前工程がない場合には、塔頂よりCPD、イ
ソプレンおよびピペリレンと共にEBHを抜き出す。ま
たは塔頂よりCPD、イソプレンおよびピペリレンを抜
き出し、塔中部よりEBHを抜き出してもよい。ここで
分離したEBHは原料として再利用することができる。
塔底から得られる液を次の蒸留塔へ送り、圧力100P
a〜100kPaにおいて、塔頂からDCPDおよび/
またはDCPD由来のメチルテトラヒドロインデンを分
離する。この塔底から得られる液を粗EdTCD留分と
する。粗EdTCD留分を得るためのいずれの蒸留塔
も、分離効率を向上させるために、各種充填物を充填し
たり、還流を行うことができる。理論段数については各
蒸留塔において1〜100段であり、好ましくは2〜5
0段、より好ましくは3〜30段である。還流比は各蒸
留塔の分離状態を確認して決定されるものであるが、1
〜50が適当である。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳述する。 <実施例>窒素雰囲気下で、2mのオートクレーブ
に、EBHとDCPDとの混合物(モル比:EBH/D
CPD=8)1,000kgを導入し、この混合物を2
00℃で2時間加熱しながら撹拌した。反応終了後、常
温で容器を開放し、EdTCDおよびCPD三量体を含
む混合反応液を得た。
【0026】この混合反応液を流量50kg/hで連続的に
第1蒸留塔に送り、塔底における条件を圧力10kPa
および温度120℃として蒸留を行い、CPD、未反応
EBHおよびDCPDを塔頂から35kg/hの流量で完全
に除去した。塔底から得られた粗EdTCDの液を分析
した結果、CPD、EBHおよびDCPDは含まれてお
らず、EdTCDの含有量は87%であった。
【0027】粗EdTCDの混合液を流量15kg/hで第
2蒸留塔へ送り、塔底における条件を圧力2kPaおよ
び温度200℃とし還流比3で蒸留を行い、塔頂から流
量12kg/hで純度99.1%のEdTCDを得た。塔頂
留分は分解生成物であるEBHを87ppm含むが、C
PD三量体を含んでいないことを確認した。塔底からは
CPD三量体を含む混合液を流量3kg/hで得た。なお第
2蒸留塔には液面計を設けて液滞留部の液面高さを一定
に保持し、液滞留量を0.1kgに保持したので、滞留
時間は2分であった。
【0028】<比較例>第2蒸留塔の液滞留量を1.7
5kgとし、塔底圧力を11kPa、温度を255℃と
する以外は実施例と同様に行った。滞留時間は35分で
あった。第2蒸留塔で留出したEdTCDは純度が9
2.7%であり、また分解生成物であるEBHを3.0
%含有しており、分解反応その他の反応の進行が認めら
れた。またCPDの三量体も1.2%含まれていた。
【0029】
【発明の効果】本発明のEdTCDの連続蒸留精製方法
においては、蒸留塔中の滞留時間等を規定して、目的物
として留出する精製EdTCD留分中のEBHを1%未
満に規制することにより、EdTCDの熱分解反応や分
解生成物としてのCPDの反応を結果的に抑制して、粗
EdTCD留分から高純度なEdTCDを収率良く得る
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シクロペンタジエンおよび/またはジシ
    クロペンタジエンと、下記式〔I〕で示される5−エチ
    リデン−2−ノルボルネンとを加熱混合して得られる反
    応液を蒸留して、下記式〔II〕で示されるエチリデンテ
    トラシクロドデセンを含む粗エチリデンテトラシクロド
    デセン留分を得た後、該留分を蒸留精製塔に供給し、蒸
    留精製塔から得られる精製エチリデンテトラシクロドデ
    セン留分中に含まれる5−エチリデン−2−ノルボルネ
    ンの量が1%未満になるように、塔底において圧力10
    kPa以下、温度150〜250℃および滞留時間20
    分以下の条件で連続的に蒸留を行うことにより、シクロ
    ペンタジエン三量体の含有量が5,000ppm未満で
    あり、純度が95%以上の精製エチリデンテトラシクロ
    ドデセンを抜き出すことを特徴とするエチリデンテトラ
    シクロドデセンの連続蒸留精製方法。 【化1】
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03122196A (ja) * 1989-10-06 1991-05-24 Soda Koryo Kk 2―エチリデン―1,4―5,8―ジメタノ―1,2,3,4,4a,5,8,8a―オクタヒドロナフタレンを含有する香料組成物
JPH10287592A (ja) * 1997-04-10 1998-10-27 Nippon Zeon Co Ltd 粗製テトラシクロドデセン混合物およびその製造方法、精製されたテトラシクロドデセンの製造方法およびその製造装置
JP2000026333A (ja) * 1998-07-06 2000-01-25 Nippon Petrochem Co Ltd 2−エチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレンの製造方法

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