JP2002128361A - シート搬送装置とこの装置を備えたシート処理装置および画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置とこの装置を備えたシート処理装置および画像形成装置

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JP2002128361A
JP2002128361A JP2000327697A JP2000327697A JP2002128361A JP 2002128361 A JP2002128361 A JP 2002128361A JP 2000327697 A JP2000327697 A JP 2000327697A JP 2000327697 A JP2000327697 A JP 2000327697A JP 2002128361 A JP2002128361 A JP 2002128361A
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sheet conveying
conveying
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Nasaku Kamiya
奈作 神谷
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート搬送中にシートを損傷させない、また
は汚さないようにする。 【解決手段】 シート搬送装置は、シートを挟持し回転
して搬送する1対のシート搬送回転体を備えて、1対の
シート搬送回転体の内、一方のシート搬送回転体は、回
転可能な本体部材3の外周に弾性を有するリング状の外
周部材1を装着して外周部材の踏面が中高に形成され、
かつ踏面1aの摩擦係数が外周部材の摩擦係数より小さ
くしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートを搬送する
シート搬送装置と、このシート搬送装置によって搬送さ
れてきたシートに処理を施すシート処理装置と、上記シ
ート搬送装置を装置本体内に備えて上記シート搬送装置
によってシートを装置本体内を搬送させる画像形成装置
とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シート搬送装置には、図7に示す
ように、不図示の駆動源によって回転する回転軸8に設
けられた複数のゴム製の搬送ローラ6,9と、板バネ7
に回転支持されて搬送ローラ6に圧接された複数の搬送
ころ10とを備えたものがある。
【0003】次に、シートに積極的に腰付けを行う構成
を説明する。具体的には、搬送ローラ6は、胴部6b
と、この胴部6bの両側に形成されて胴部6bより径の
大きいフランジ6a,6aとを有している。搬送ローラ
9は、胴部9bと、この胴部9bの片側に形成されて胴
部9bより径の大きいフランジ9aとを有している。搬
送ころ10には、例えば、POM(ポリオキシメチレ
ン)の樹脂材、ゴム樹脂材等が使用されている。そし
て、搬送ころ10のシートに接触する踏面10aは、図
9に示すように、中高のR形状に形成されている。
【0004】シート搬送装置30は、図8(a)(b)
に示すように、回転している搬送ローラ6,9に、板ば
ね7に付勢された搬送ころ10でシートPを押し付け
て、搬送ローラ6,9の駆動回転と搬送ころ10の従動
回転とによってシートPを挟持しながら搬送するように
なっている。
【0005】シートPは、フランジ6a,6aの間に搬
送ころ10によって押し込まれるとともに、フランジ9
aの脇に押し込まれて搬送されるため、シート搬送装置
30を通過すると一時的に波状に形成される。このた
め、搬送ローラ6,9と搬送ころ10との間から送り出
されたシートのある一定の長さの部分は、腰付けを行わ
れて、シートの自重によって垂れ下がらないようになっ
ている。
【0006】シートの腰付けは、シート搬送装置を、あ
る装置のシート排出部に備えて、シート排出部の傍に設
けられたトレイにシートを排出する場合、シート排出中
にシートが垂れ下がり、確実に排出することができなく
なるのを防止するのに、より有効な手段のために行われ
ている。
【0007】シートへの腰付けを行うシート搬送装置の
その一例として、シート搬送装置を、画像形成装置本体
に装備されたシート処理装置にシートを排出するシート
排出部に設けて、シート処理装置のトレイにシートを確
実に送り出して、シートの搬送方向端部を揃えやすくし
ている場合がある。なお、シート処理装置は、画像形成
装置本体内で画像が形成されたシートの搬送方向端部を
整合したり、シートを幅方向から整合したり、シートを
束にして綴じたり、シートに孔を明けたり、あるいは、
これらの内、少なくとも1つの動作をするようになって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のシ
ート搬送装置は、シートの腰付けを行うため、次のよう
なことが懸念されていた。
【0009】まず、搬送ころ10が硬質の例えばPOM
成型品であると、図8(a)(b)に示すように、搬送
ころ10は、シートの両面、または片面にその搬送ころ
10のころ跡(すじ)12を付けて、シートに損傷を与
えるおそれがあった。このころ跡(すじ)は、フランジ
6a、6bを備えていない搬送ローラ6においても発生
していた。例えば、搬送ころが部品精度や組み立て精度
の影響等でガタを生じて、従動回転時に傾いてシートに
片当たりしたとき、特に起こりやすい。
【0010】逆に、搬送ころが低硬度の、例えばゴム製
品であると、上述のころ跡12がシートに付くようなこ
とがない。しかし、搬送ころの表面の摩擦係数μが上述
の搬送ころ10の摩擦係数よりも大きいため、図10
(a)に示すように、シート粉Dが、シート搬送装置を
画像形成装置に組み込んだときには現像剤が、搬送ころ
20の踏面20aに付着することがある。このため、シ
ートの後端部が搬送ころ20に擦れると、シートの後端
部にシート粉、あるいは現像剤が付着する。このような
シートを積載すると、図10(b)に示すように、搬送
ころ20に対応するシートの後端部に搬送ころこば汚れ
22がすじ状に表れることがあった。また、この問題
は、シートの腰付けを行わない構成(例えば、コロのよ
り高い当接圧が必要となる場合など)でもおこることが
あった。
【0011】そこで、搬送ころの踏面をフッ素樹脂のよ
うな低摩擦樹脂でコーティングして、踏面にシート粉、
あるいは現像剤が付着しないようにすることが考えられ
る。しかし、踏面が中高のR形状に形成された搬送ころ
1つ1つにコーティングを施すと、手間がかかり、コス
トアップの要因になるという別の問題が生じることが考
えられる。
【0012】搬送ころの踏面が中高のR形状に形成され
ているため、コーティングに手間を要するのであるのな
らば、図11(a)に示す搬送ローラ28のように、上
記のR形状をなくし、踏面28aを平らにして、コーテ
ィング26することによって、コストアップの要因を少
なくすることが考えられる。しかし、踏面28aを平ら
にすると、搬送ころ28の角28b,28bにシートを
押圧する力が集中して、角28bの耐久性が劣化し、コ
ーティングが欠落してゴム面が表出することになる。こ
のため、そのゴム面とシートの後端が擦れ、シート粉、
あるいは現像剤がシートの後端部に付着することがあ
る。このようなシートを積載すると、図11(b)に示
すように、角28bに相当するシート後端部に汚れ24
がすじとなって表れることがあった。シートの腰付けを
行わない構成でも、例えば、部品成型(公差)上、搬送
ころが斜めになって、搬送ローラに片当たりしても同様
な問題が発生することがあった。
【0013】そこで、本発明は、ころ跡によるシート損
傷を与えない、あるいはシートを汚すことの少ないシー
ト搬送装置と、このシート搬送装置によって搬送されて
きシートに処理を施すシート処理装置と、上記シート搬
送装置を装置本体内に備えて上記シート搬送装置によっ
てシートを装置本体内で搬送させる画像形成装置とを提
供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシート搬送装置は、シートを挟持し回転し
て搬送する1対のシート搬送回転体を備えて、前記1対
のシート搬送回転体の内、一方のシート搬送回転体が他
方のシート搬送回転体を受け入れ可能に、前記一方のシ
ート搬送回転体の軸方向の両端部の少なくとも一方の端
部を中間部より大径に形成してあり、前記他方のシート
搬送回転体は、回転可能な本体部材の外周に弾性を有す
るリング状の外周部材を装着して前記外周部材の踏面が
中高に形成され、かつ前記踏面の摩擦係数が前記外周部
材の摩擦係数より小さくしてある。
【0015】本発明のシート搬送装置の前記踏面は、コ
ーティングされて、摩擦係数が前記外周部材の摩擦係数
より小さくしてある。
【0016】本発明のシート搬送装置の前記コーティン
グにフッ素樹脂が使用されている。
【0017】本発明のシート搬送装置の前記コーティン
グにポリエチレンが使用されている。
【0018】本発明のシート搬送装置の前記踏面が、中
高の円弧状に形成されている。
【0019】本発明のシート搬送装置の前記外周部材が
装着される前記本体部材の被装着面は、中高に形成さ
れ、前記外周部材の径方向の厚みは均一である。
【0020】本発明のシート搬送装置の前記本体部材の
両端部に前記外周部材の抜け止用のフランジが設けられ
ている。
【0021】本発明のシート搬送装置の前記1対の搬送
回転体を構成する、前記一方のシート搬送回転体とは別
の他方の搬送回転体は、該他方の搬送回転体の軸方向の
両端部の少なくとも一方の端部を中間部より大径に形成
し、前記一方の回転体を受け入れ可能に構成されてい
る。
【0022】本発明のシート搬送装置の前記一方の回転
体が回転軸に複数設けられ、前記他方の回転体が前記各
一方の回転体に対向して複数配設されている。
【0023】本発明のシート処理装置は、上記いずれか
1つのシート搬送装置と、前記シート搬送装置によって
搬送されてきたシートに処理を施すシート処理手段とを
備えている。
【0024】本発明の画像形成装置は、上記いずれか1
つのシート搬送装置と、シートに画像を形成する画像形
成手段と、を備えている。
【0025】本発明の画像形成装置は、上記いずれか1
つのシート搬送装置と、シートに画像を形成する画像形
成手段と、前記画像形成手段によって画像が形成された
シートに処理を施すシート処理手段と、を備えている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。
【0027】図1は、シート搬送装置220を備えた画
像形成装置であるプリンタ221の概略正面断面図であ
る。
【0028】(プリンタ)プリンタ221は、原稿読み
取り部101、画像形成部102、シート収納部222
等を備えている。プリンタ221は、さらに、後述する
シート後処理装置(シート処理装置)223を備えてい
る。
【0029】シート収納部222から送り出されたシー
トPは、感光ドラム230と転写ローラ231との間に
送り込まれる。感光ドラム230には、すでにトナー像
が形成されている。トナー像は、帯電器232によって
帯電された感光ドラム230に、原稿読み取り部101
のからの原稿読み取り信号に基づいた露光器233から
の露光Rによって形成された潜像を現像器234でトナ
ー現像することによって形成される。
【0030】感光ドラム230と転写ローラ231との
間に送り込まれたシートには、トナー像が転写される。
シートにトナー像を転写したとき、感光ドラム230に
残った残留トナーはクリーナ235によって除去され
る。これによって、感光ドラム230は、清浄になり、
次ぎのトナー像が形成できる状態になる。
【0031】感光ドラム230にトナー像が転写された
シートは、定着器236に搬送される。定着器236に
搬送されたシートは、定着器236によって加熱加圧さ
れてトナー像が定着される。そして、シートは、ガイド
237をへてシート搬送装置220に搬送され、シート
搬送装置220によってシート後処理装置223に送り
込まれる。
【0032】以上の構成において、感光ドラム230、
転写ローラ231、帯電器232、露光器233、現像
器234等は、画像形成部(画像形成手段)102を構
成している。
【0033】(シート後処理装置)シート後処理装置2
23は、図1に示すように、原稿読み取り部101と、
画像形成部102との間に配設されている。シート後処
理装置223は、シート後処理装置の概略正面図である
図2に示すように、複数枚のシート(シート束)の後端
整合、幅整合、針綴じ、孔明け等の内、いずれか1つを
行うようになっている。
【0034】シート後処理装置223は、図2におい
て、上流側に配設された処理トレイ105と下流側に配
設されたスタックトレイ104等を有している。シート
後処理装置223は、プリンタ本体224のシート排出
部109から送り込まれて、シート搬送装置220によ
って送り出されたシートを処理トレイ105上で後処理
して、スタックトレイ104に積載するようになってい
る。
【0035】シート後処理装置223は、シート搬送装
置220によって処理トレイ105にシートが送り込ま
れる度に、シートに対してシート搬送方向の整合と幅方
向の整合とを行う。シート搬送方向の整合は、処理トレ
イ105の傾斜角から得られるシートの自重滑降と戻し
ローラ106の回転とによって、シートを不図示のスト
ッパに押し当てて行う。このストッパは、図2の上側の
シート束押し爪111の位置よりも、多少、スタックト
レイ104側に配設されている。シートの幅方向の整合
は、1対の整合板(片方は図示省略、シート処理手段)
108でシートを幅方向から挟んで行う。
【0036】綴じモードが選択されている場合、整合済
みのシート束に対して、ステイプラユニット(シート処
理手段)107(図1参照)で針綴じを行う。このよう
にして後処理を終えたシート束は、束押しベルト110
の矢印A方向への回転にともなうシート束押し爪111
の移動によってスタックトレイ104上に排出されて積
載される。なお、シート束押し爪111は、処理トレイ
105に形成されたシート搬送方向と平行な不図示のス
リットから上方に突出したまま移動するようになってい
る。
【0037】スタックトレイ104は、処理トレイ10
5と同様に傾斜して設置されている。傾斜させてあるの
は、シートあるいはシート束の自重による矢印B方向へ
の戻り速度を速くして、シートあるいはシート束の後端
の整合性を確保するためである。スタックトレイ104
は、矢印C方向に昇降可能である。スタックトレイ10
4は、シート束が積載される度に、所定量下降し、所定
の枚数分、シートを積載することができるようになって
いる。レバー112は、スタックトレイ104に積載さ
れた最上位のシートの高さを検知するようになってい
る。
【0038】(シート搬送装置)従来例と同一部分につ
いては同一符号を付す。
【0039】図3、図4に示すように、シート搬送装置
220は、不図示の駆動源よって回転する回転軸8に設
けられた複数のゴム製の搬送ローラ6,9と、板バネ7
に回転支持されて搬送ローラ6に圧接された複数の搬送
ころ5とを備えている。
【0040】搬送ローラ(他方のシート搬送回転体)6
は、胴部6bと、この胴部6bの両側に形成されて胴部
6bより径の大きいフランジ6a,6aとを有してい
る。搬送ローラ(他方のシート搬送回転体)9は、胴部
9bと、この胴部9bの片側に形成されて胴部9bより
径の大きいフランジ9aとを有している。搬送ころ5と
搬送ローラ6とで、1対のシート搬送回転体を構成して
いる。ただし、本発明における、搬送ローラには、フラ
ンジを有していない、フラットな形状の搬送ローラも含
むものである。
【0041】搬送ころ(一方のシート搬送回転体)5
は、図5に示すように、コア部材(本体部材)3とゴム
部材(外周部材)1とで形成されている。コア部材3
は、例えばPOMの樹脂成型品である。ゴム部材1が装
着されるコア部材3の外周面3aは、中高のR形状に形
成されている。すなわち、コア部材3の回転軸に沿った
外周面3aの断面形状は、円弧状に形成されている。
【0042】コア部材3の両側には、外周面3aに装着
されたゴム部材1の抜け止め用にフランジ3b,3bが
形成されている。フランジ3bの径は、ゴム部材1の外
径より小さく設定されている。したがって、フランジ3
bは、ゴム部材1の外周よりも出っ張ってシートに接触
するようなことがない。
【0043】ゴム部材1は、リング状に形成されてい
る。ゴム部材1のシートに接触する踏面1aは、ゴム部
材1の外周をゴム部材1よりも摩擦係数の小さい高離型
性の物質によってコーティング2されている。コーティ
ングする物質には、四ふっ化エチレン樹脂(PTF
E)、三ふっ化塩化エチレン樹脂(PCTFE)、六ふ
っ化エチレンプロピレン樹脂(PFEP)、テフロン
(商品名)等のフッ素樹脂、高密度ポリエチレン(P
E)等がある。
【0044】コア部材3は、ゴム部材1が装着される部
分の外周面3aの直径が約10mmないし約30mmで
ある。ゴム部材1は、コア部材3の外面3aに装着した
とき、外周面3aのR形状に倣って踏面1aも中高のR
形状(円弧状)になる所定の弾性(柔らかさ)が必要で
ある。そのためには、ゴム部材1の径方向の厚みT(図
6参照)は約0.5mmないし約4mmが望ましい。ま
た、硬度は20°〜70°が望ましい。さらにコーティ
ング2の層の厚みは、約5μmないし約100μmが望
ましい。硬度は、JIS K 6253 マイクロサイ
ズ国際ゴム硬さ計(IRHD)、またはJIS K 6
253 デュロメータ硬さ試験機によって測定した値で
ある。なお、以上の数値は、参考までに記載したもので
あって、本発明はこれらの数値に限定されるものではな
い。
【0045】ゴム部材1は、図6に示すように円筒状の
ゴム母材4の外周にコーティング2した後、所定の長さ
(コア部材3にはめ込む長さ)に輪切りにして形成され
る。
【0046】なお、以上のゴム部材1の踏面1aは、コ
ーティングされて、ゴム部材1よりも摩擦係数を小さく
しているが、コーティングする代わりに、ゴム母材4の
製造時に、コーティングするときに使用される物質を踏
面1a近くのゴムに混ぜ合わせて、踏面の摩擦係数を小
さくしてもよい。
【0047】以上のように、搬送ころ5は、コア部材3
のR形状の外周面3aにゴム部材1を装着して外周面3
aに倣ってR形状にしてあるので、従来の搬送ころと異
なって、踏面が中高のR形状に形成された搬送ころ1つ
1つにコーティングを施す必要がなくなり、製造に手間
がかからず、コストダウンを図ることができる。
【0048】しかも、ゴム部材1は、円筒状のゴム母材
4の外周にコーティング2した後、輪切りにして形成さ
れるので、コーティングが容易になる。
【0049】さらに、ゴム部材1は、コア部材の軸方向
の厚み(図5において左右方向の厚み)に応じた長さL
(図6参照)に切断することができるので、厚みの異な
るコア部材1に対応することができる。
【0050】また、搬送ころ5と搬送ローラ6,9とで
シートを搬送するとき、搬送ころ5は、シートを搬送ロ
ーラ6のフランジ6a,6a間に押し込むとともに、搬
送ローラ9のフランジ9aの脇に押し込んで波状にして
シートに腰を付けるが、搬送ころ5に弾性を備えたゴム
部材1を使用しているため、従来と異なり、ころ跡(す
じ)をシートに付けるようなことがなくなる。
【0051】さらに、搬送ころ5のゴム部材の踏面1a
がコーティングされているため、従来と異なり、搬送こ
ろ5にシート粉、あるいは現像剤が付着することがな
く、シートの後端部が搬送ころ20に擦れても、シート
の後端部に搬送ころこば汚れが生じることがなくなり、
シートを積載した状態において、搬送ころ5に対応する
シートの後端部に搬送ころこば汚れがすじ状に表れるよ
うなことがなくなる。同様に腰付けを行わない構成(フ
ランジ部のないフラットな搬送ローラ)においても、例
えば、コロのより高い当接圧が必要となる場合などでも
効果が得られる。
【0052】また、搬送ころ5のゴム部材の踏面1aが
R形状に形成されてコーティングされているため、従来
と異なって、搬送ころ5の角が欠落してゴム面が表出す
るようなことがなく、シートの後端部にシート粉、ある
いは現像剤が付着することがなくなり、シートを積載し
ても、角に相当するシート後端部に汚れがすじとなって
表れるようなことがなくなる。同様にシートの腰付けを
行わない構成(フランジ部のないフラットな搬送ロー
ラ)でも、例えば、部品成型(公差)上、コロが、斜め
になって、搬送ローラに片あたりし、結果としてコロの
エッジ(角)部が欠落することもなくなり同様の効果が
得られる。
【0053】さらに、ころ跡、搬送ころこば汚れ、汚れ
がシートに付かなくなることによって、シートやシート
に形成された画像に損傷を与えたり、シートや画像を汚
したりするようなことがなくなり、シートや画像の品質
を保持することができる。
【0054】
【発明の効果】本発明は、シートにころ跡(すじ)や回
転体のこば汚れ等を付けることがなく、しかも低コスト
のシート搬送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置の概略正面断
面図である。
【図2】シート処理装置の正面図である。
【図3】本発明の実施形態のシート搬送装置の斜視図で
ある。
【図4】図3のシート搬送装置の部分拡大図である。
【図5】図3のシート搬送装置の搬送ころの回転軸に沿
った断面図である。
【図6】搬送ころのゴム部材の製作説明図である。
【図7】従来のシート搬送装置の斜視図である。
【図8】従来のシート搬送装置によってシートを搬送し
たとき、シートにころ跡が付く説明図である。
【図9】従来のシート搬送装置に使用される搬送ころの
図である。
【図10】従来のシート搬送装置によってシートを搬送
したとき、シートに搬送ころこば汚れが付くときの説明
用の図である。 (a) 搬送ローラと搬送ころをシート搬送方向から見
た図である。 (b) シート端部に付いた搬送ころこば跡が、シート
を積載したときすじ状に表れた図である。
【図11】従来のシート搬送装置によって、シートを搬
送したとき、シートに汚れが付くときの説明用の図であ
る。 (a) 搬送ローラと搬送ころをシート搬送方向から見
た図である。 (b) シート端部に付いた汚れが、シートを積載した
ときすじ状に表れた図である。
【符号の説明】
P シート D シート粉 R 露光 1 ゴム部材(外周部材) 1a 踏面 2 コーティング 3 コア部材(本体部材) 3a 外周面 4 ゴム母材 5 搬送ころ(一方のシート搬送回転体、1対のシ
ート搬送回転体) 6 搬送ローラ(他方のシート搬送回転体、1対の
シート搬送回転体) 6a フランジ 6b 胴部 7 板ばね 8 回転軸 9 搬送ローラ(他方のシート搬送回転体、1対の
シート搬送回転体) 9a フランジ 9b 胴部 102 画像形成部(画像形成手段) 104 スタックトレイ 105 処理トレイ 107 ステイプラユニット(シート処理手段) 108 整合板(シート処理手段) 109 本体排紙部 110 束押しベルト 111 シート束押し爪 220 シート搬送装置 221 プリンタ(画像形成装置) 222 シート収納部 223 シート後処理装置(シート処理装置)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを挟持し回転して搬送する1対の
    シート搬送回転体を備えたシート搬送装置において、 前記一対のシート搬送回転体の内、一方のシート搬送回
    転体は、回転可能な本体部材の外周に弾性を有するリン
    グ状の外周部材を装着して前記外周部材の踏面が中高に
    形成され、かつ前記踏面の摩擦係数が前記外周部材の摩
    擦係数より小さいことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記踏面は、コーティングされて、摩擦
    係数が前記外周部材の摩擦係数より小さいことを特徴と
    する請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記コーティングにフッ素樹脂が使用さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載のシート搬送
    装置。
  4. 【請求項4】 前記コーティングにポリエチレンが使用
    されていることを特徴とする請求項2に記載のシート搬
    送装置。
  5. 【請求項5】 前記踏面が、中高の円弧状に形成されて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載のシート
    搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記外周部材が装着される前記本体部材
    の被装着面が、中高に形成され、前記外周部材の径方向
    の厚みが均一であることを特徴とする請求項1または2
    に記載のシート搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記本体部材の両端部に前記外周部材の
    抜け止用のフランジが設けられていることを特徴とする
    請求項1,2,6の内、いずれか1項に記載のシート搬
    送装置。
  8. 【請求項8】 前記1対の搬送回転体を構成する、前記
    一方のシート搬送回転体とは別の他方の搬送回転体は、
    該他方の搬送回転体の軸方向の両端部の少なくとも一方
    の端部を中間部より大径に形成し、前記一方の回転体を
    受け入れ可能に構成されたことを特徴とする請求項1に
    記載のシート搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記他方の回転体が回転軸に複数設けら
    れ、前記一方の回転体が前記各他方の回転体に対向して
    複数配設されていることを特徴とする請求項1,2,8
    の内、いずれか1項に記載のシート搬送装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9の内、いずれか1項
    に記載のシート搬送装置と、 前記シート搬送装置によって搬送されてきたシートに処
    理を施すシート処理手段とを備えたことを特徴とするシ
    ート処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし9の内、いずれか1項
    に記載のシート搬送装置と、 シートに画像を形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし9の内、いずれか1項
    に記載のシート搬送装置と、 シートに画像を形成する画像形成手段と、 前記画像形成手段によって画像が形成されたシートに処
    理を施すシート処理手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018012566A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 シート排出装置

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