JP2002128346A - 非磁性体材の搬送装置 - Google Patents

非磁性体材の搬送装置

Info

Publication number
JP2002128346A
JP2002128346A JP2000321473A JP2000321473A JP2002128346A JP 2002128346 A JP2002128346 A JP 2002128346A JP 2000321473 A JP2000321473 A JP 2000321473A JP 2000321473 A JP2000321473 A JP 2000321473A JP 2002128346 A JP2002128346 A JP 2002128346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic material
electromagnet
current
magnetic
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000321473A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4660911B2 (ja
Inventor
Kazumichi Kato
一路 加藤
Takeshi Sato
雄志 佐藤
Takayoshi Fujii
隆良 藤井
Nobuhiro Saito
伸浩 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Co Ltd filed Critical Shinko Electric Co Ltd
Priority to JP2000321473A priority Critical patent/JP4660911B2/ja
Publication of JP2002128346A publication Critical patent/JP2002128346A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4660911B2 publication Critical patent/JP4660911B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非磁性体材をローラを用いて搬送する非磁性
体材の搬送装置に関するもので、非磁性体材の搬送状態
の制御を行う。 【解決手段】 ローラ11によって搬送される非磁性体
材10が、例えば振動、曲げ、反り等によって交流電磁
石20側に変位を生じた場合に、電流コントローラ22
は、交流電磁石20に交流電流を供給する。交流電磁石
20に交流電流を供給することで、交流電磁石20に非
磁性体材10を通過する交流磁界が発生する。この交流
磁界によって誘起された非磁性体材10上の渦電流と交
流磁界との間に非磁性体材10を遠ざける反発力が発生
する。電流コントローラ22は、距離センサ21からの
検出値に基づいて、交流電磁石20に供給する交流電流
を制御することで、反発力の強さを調整して非磁性体材
10の搬送状態を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非磁性体板等金属
加工材料の生産設備ラインにおいて、搬送状態を制御す
る非磁性体材の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は従来の非磁性体材(板材等)の
搬送装置100を示した図である。従来の非磁性体材の
搬送装置100は、支持用ローラ11を有している。ま
た、同図には、非磁性体材10の表面処理工程も示して
いる。この非磁性体材10の表面処理工程は、非磁性体
材10上にメッキや塗装を行う工程(第1工程)と、ド
ライヤで非磁性体材に圧搾空気を吹きかける等して、第
1工程で塗布された余分なメッキや塗装の除去と乾燥を
行い、所望の厚さのメッキや塗装を行う工程(第2工
程)とからなる。さらに図19には、非磁性体材10が
振動する状態を一点破線で示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、非磁性体材
10は安定に走行しているわけではない。例えば、図1
9においては、非磁性体材10は、加振力となるドライ
ヤ12からの圧搾空気により、走行面(搬送面)に沿っ
て振動しながら走行している。このため、例えば、上記
ドライヤ12と非磁性体材10との距離は変動し、ドラ
イヤ12からの圧搾空気圧の非磁性体材10上における
揺らぎから、前記第2工程において、メッキや塗装の厚
さが不均一となり、品質の劣化を招くという問題があっ
た。
【0004】図20(a)は、2つのローラ11、11
aを用いて非磁性体材10を搬送する従来の非磁性体材
の搬送装置100を示す図である。図20(b)は図2
0(a)のI−I線における断面図である。図20(c)
は図20(a)のII−II線における断面図である。2つ
のローラ11、11aを用いて、非磁性体材10を搬送
する際に、ローラ11、11aにより非磁性体材10に
テンションが加わることで、例えば、図20(b)に示
すような反りが発生することがある。また、ローラ11
とローラ11aとの間隔が長いために、例えば、図20
(c)に示すように非磁性体材10に曲げが発生するこ
とがある。このような反りや曲げが非磁性体材10に発
生することで、例えば、上記第1工程において、メッキ
や塗装にむらが生じるといった問題があった。非磁性体
材10に曲げが発生することを防ぐためには、ローラ1
1とローラ11aとの間隔を短くとる必要がある。しか
し、同図に示す表面処理工程直後や、その他圧延の直後
等に非磁性体材10をローラで支持すると、非磁性体材
に傷がつき、品質の劣化につながるため、ローラの間隔
を短くすることができないといった問題があった。
【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、非磁性体材の搬送状態を制御できる非磁性体材
の搬送装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の非磁性体材の搬送装置は、導
電性を有する非磁性体材を搬送する搬送手段と、搬送さ
れる非磁性体材に対向して配置され、交流電流が流され
ることにより前記非磁性体材に交流磁界を発生し、前記
非磁性体材を遠ざける力を発生させる少なくとも1つの
交流電磁石と、前記交流電磁石に供給する交流電流を制
御する制御手段とを具備することを特徴としている。請
求項2に記載の非磁性体材の搬送装置は、導電性を有す
る非磁性体材を搬送する搬送手段と、搬送される非磁性
体材に対向して配置され、交流電流が流されることによ
り前記非磁性体材に交流磁界を発生し、前記非磁性体材
を遠ざける力を発生させる交流電磁石と、前記非磁性体
材までの距離を検出する距離検出手段と、前記距離検出
手段の検出結果に基づいて、前記交流電磁石に供給する
交流電流を制御する制御手段とを具備することを特徴と
している。また、請求項3に記載の非磁性体材の搬送装
置は、請求項1に記載の非磁性体材の搬送装置におい
て、前記交流電磁石は、搬送される非磁性体材を挟んで
対向配置された、前記非磁性体材を各々から遠ざける力
を発生させる一対の交流電磁石から構成され、前記一対
の交流電磁石が発生する非磁性体材を遠ざける力を非磁
性体材の両側から加えることで、非磁性体材の搬送状態
を制御することを特徴としている。また、請求項4に記
載の非磁性体材の搬送装置は、請求項3に記載の非磁性
体材の搬送装置において、前記非磁性体材までの距離を
検出する距離検出手段を具備し、前記制御手段は、段前
記距離検出手段の検出結果に基づいて、前記交流電磁石
に供給する交流電流を制御することを特徴としている。
また、請求項5に記載の非磁性体材の搬送装置は、請求
項2または4のいずれかに記載の非磁性体材の搬送装置
において、前記検出手段は、前記非磁性体材の両側に対
向配置されている第1の検出手段および第2の検出手段
とから構成され、前記制御手段は、前記第1の検出手段
によって検出された前記非磁性体材の搬送面からの距離
と、前記第2の検出手段によって検出された搬送面から
の距離とに基づき、前記交流電磁石に供給する交流電流
を制御することを特徴としている。また、請求項6に記
載の非磁性体材の搬送装置は、請求項1から5のいずれ
かに記載の非磁性体材の搬送装置において、前記交流電
磁石を前記非磁性体材の搬送方向または搬送方向と垂直
な方向に複数設けたことを特徴としている。また、請求
項7に記載の非磁性体材の搬送装置は、請求項2、4お
よび5のいずれかに記載の非磁性体材の搬送装置におい
て、前記交流電磁石および前記距離検出手段を前記非磁
性体材の搬送方向と搬送方向と垂直な方向の両方向、ま
たは、搬送方向と搬送方向と垂直な方向のいずれか一方
向に、複数設けたことを特徴としている。また、請求項
8に記載の非磁性体材の搬送装置は、請求項1から7の
いずれかに記載の非磁性体材の搬送装置において、前記
交流電磁石は、該交流電磁石の磁極間に発生する交流磁
界の磁束の向きが、前記非磁性体材の搬送方向と平行に
なるように配置されていることを特徴としている。ま
た、請求項9に記載の非磁性体材の搬送装置は、請求項
1から7のいずれかに記載の非磁性体材の搬送装置にお
いて、前記交流電磁石は、該交流電磁石の磁極間に発生
する交流磁界の磁束の向きが、前記非磁性体材の搬送方
向と垂直になるように配置されていることを特徴として
いる。また、請求項10に記載の非磁性体材の搬送装置
は、請求項1から9のいずれかに記載の非磁性体材の搬
送装置において、前記距離検出手段は、前記交流電磁石
の2つの磁極間の中央部分に配置されていることを特徴
としている。また、請求項11に記載の非磁性体材の搬
送装置は、請求項1から9のいずれかに記載の非磁性体
材の搬送装置において、前記距離検出手段は、前記交流
電磁石の側近の位置に離れて配置されていることを特徴
としている。また、請求項12に記載の非磁性体材の搬
送装置は、請求項1から11のいずれかに記載の非磁性
体材の搬送装置において、前記制御手段は、前記距離検
出手段によって検出された搬送面からの距離と予め設定
された値とに基づき、前記非磁性体材を遠ざける力の強
さを表す力指令値を決定する手段と、前記力指令値に基
づき、交流電流を前記交流電磁石に供給する交流電流供
給手段とを具備することを特徴としている。また、請求
項13に記載の非磁性体材の搬送装置は、請求項12に
記載の非磁性体材の搬送装置において、前記交流電流供
給手段は、周期波形を出力する発振器を具備し、前記力
指令値に対応した振幅を有する前記周期波形に対応した
交流電流を、前記交流電磁石に供給することを特徴とし
ている。また、請求項14に記載の非磁性体材の搬送装
置は、請求項13に記載の非磁性体材の搬送装置におい
て、前記交流電流供給手段は、比例ブロックを具備し、
前記比例ブロックは、前記力指令値に対応した振幅を生
成することを特徴としている。また、請求項15に記載
の非磁性体材の搬送装置は、請求項12に記載の非磁性
体材の搬送装置において、前記交流電流供給手段は、周
期波形を出力する発振器を具備し、前記力指令値と予め
設定された前記非磁性体材を遠ざける力の強さを表す値
とで演算を行い、該演算の結果に対応した振幅を有する
前記周期波形に対応した交流電流を、前記交流電磁石に
供給することを特徴としている。また、請求項16に記
載の非磁性体材の搬送装置は、請求項1から15のいず
れかに記載の非磁性体材の搬送装置において、搬送され
る非磁性体材の振動を抑制することを特徴としている。
また、請求項17に記載の非磁性体材の搬送装置は、請
求項1から15のいずれかに記載の非磁性体材の搬送装
置において、搬送される非磁性体材の曲げを矯正するこ
とを特徴としている。また、請求項18に記載の非磁性
体材の搬送装置は、請求項1から15のいずれかに記載
の非磁性体材の搬送装置において、搬送される非磁性体
材の反りを矯正することを特徴としている。また、請求
項19に記載の非磁性体材の搬送装置は、請求項1から
11のいずれかに記載の非磁性体材の搬送装置におい
て、前記交流電流供給手段は、前記交流電磁石に供給す
る交流電流の周波数を制御することで、前記非磁性体材
を遠ざける力を変化させることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発
明の一態様を示すものであり、この発明を限定するもの
ではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0008】A:第1実施形態 図1は本発明の第1実施形態に係る非磁性体材(板材
等)の搬送装置100の構成を示す正面図である。な
お、同図において、図20に対応する部分については、
同一の符号を付けてその説明を省略する。また、同図に
おいて、非磁性体材10が振動により交流電磁石20が
設置されている側に変位したときの状態を一点破線Aで
示し、これとは反対の側に変位したときの状態を一点破
線Bで示す。さらに、距離センサ21から非磁性体材1
0の理想的な走行面までの距離をd0、一点破線で示す
非磁性体材10までの距離をdとする。同図に示すよう
に、非磁性体材の搬送装置100は、ローラ11と、交
流電磁石20と、非磁性体材10までの距離を検出する
手段である距離センサ21と、電流コントローラ22を
具備している。ローラ11は、導電性を有する非磁性体
材10を搬送する搬送手段を構成している。交流電磁石
20は、非磁性体材10の片側に、磁極を非磁性体材1
0に向けて、非磁性体材10から離れて設置されてい
る。交流電磁石20は、交流電流が供給されることで、
非磁性体材10に浸透する交流磁界を発生する。この交
流磁界により、非磁性体材10に渦電流が流れ、この渦
電流と交流磁界との作用により非磁性体材10を交流電
磁石20から遠ざける方向の反発力が生じる。また、こ
の反発力は、交流電磁石20によって発生する交流磁界
の強さを変えることにより調整することができる。距離
センサ21は、交流電磁石20の2つの磁極間の中央部
分に配置されており、非磁性体材10までの距離dを検
出して、電流コントローラ22に距離検出値として出力
する。電流コントローラ22は、距離センサ21から出
力された距離検出値dに基づいて交流電磁石20に流す
交流電流を制御する手段である。さらに詳述すると、こ
の電流コントローラ22は、距離センサ21から出力さ
れた距離検出値dに基づいて、非磁性体材10の理想的
な走行面からのずれを検出し、このずれをなくす反発力
が非磁性体材10に与えられるように、交流電磁石20
に流す交流電流の制御を行う。
【0009】図2は、電流コントローラ22の構成の概
略を示した図である。電流コントローラ22は、減算器
30、補償器31、反発力コントローラ32、駆動装置
33を具備している。減算器30は、距離センサ21の
距離検出値dを目標値から減算し、減算結果を出力す
る。ここで、目標値は、距離センサ21から非磁性体材
10の理想的な走行面までの距離d0である。従って、
減算器30から得られる減算結果は、非磁性体材10の
理想的な走行面からのずれを表している。補償器31
は、減算器30によって求められたずれ(以下、偏差と
いう)を受取り、この偏差をなくすために非磁性体材1
0に与えるべき反発力を演算し、力指令値F*として出
力する。また、補償器31は、交流電磁石20と非磁性
体材10とからなる力学系の応答特性を補償するための
補償手段を有している。この補償手段は、P(比例要
素)、I(積分要素)およびD(微分要素)を組み合わ
せて構成されている。補償器31は、力指令値F*とし
て、この補償手段による補償がなされたものを出力す
る。反発力コントローラ32は、補償器31からの力指
令値F*に対応した反発力を発生させるために、交流電
磁石20に流す交流電流の大きさを演算して、電流指令
信号Iとして出力する。駆動装置33は、電圧アンプで
構成されており、反発力コントローラ32から出力され
る電流指令信号Iによって指定される交流電流を交流電
磁石20に流す。
【0010】ここで、反発力コントローラについて、2
つの構成例を挙げて詳述する。 a.第1の構成例 交流電磁石20が発生する反発力は、交流電磁石20に
流す交流電流の振幅値の2乗にほぼ比例する。従って、
反発力Fと、この反発力を発生するために必要な交流電
磁石20に流す交流電流Iとの関係は、比例定数をkと
すると、 F=kI2 となる。よって、反発力Fを発生させるために必要な交
流電流Iは、 I2=F/k I=√(F/k) と求まる。
【0011】図3は、上述した導出方法に基づいて電流
値を決定する反発力コントローラ32の第1の構成例の
概略を示したブロック図である。同図に示すように、反
発力コントローラ32は、加算器40と、クランプ器4
1と、比例ブロック42と、開平器43と、発振器44
と、乗算器45とを具備している。加算器40は、補償
器31から力指令値F*を受取り、この力指令値F*と定
常力指令値F0との加算演算を行い、力指令加算値F*
0を出力する。なお、定常力指令値F0については後述
する。クランプ器41は、加算器40から出力された力
指令加算値F*+F0の絶対値を求め、力指令負クランプ
値F’として出力する。比例ブロック42は、上記式
に示した演算を実行するために設けられている。比例ブ
ロック42はクランプ器41から力指令負クランプ値
F’を受取り、この力指令負クランプ値F’を比例常数
kで除算して、この演算結果を出力する。開平器43
は、上記式に示した演算を実行するために設けられて
いる。開平器43は、比例ブロック42から演算結果を
受取り、この演算結果に対して開平演算を実行して、演
算結果を電流振幅指令値I’として出力する。発振器4
4は、直流成分を持たない正弦波信号を出力する。乗算
器45は、開平器43からの電流振幅指令値I’と発振
器44からの正弦波信号との乗算を実行して、乗算結果
を電流指令信号Iとして駆動装置33へ出力する。ここ
で、電流指令信号Iは、電流振幅指令値I’によって指
定される振幅値と発振器44からの正弦波信号からの正
弦波信号によって指定される周波数とからなる交流波形
信号である。
【0012】なお、上述した定常力指令値F0は、力の
大きさを示す値であり、非磁性体材の搬送装置100に
おける制御系の非線形性が強まり、制御性能を大きくで
きなくなる問題を回避するために設けられている。具体
的には、電流コントローラ22内に設けた反発力コント
ローラ32において、定常的に所定の強さの反発力(以
下、定常反発力という)を非磁性体材10に加えるため
の定常反発力信号を生成することで、制御系の非線形性
の強まりを回避している。
【0013】b.第2の構成例 定常反発力を発生させるために必要な交流電流をI0
力指令値F*で指定された反発力を発生させるために必
要な交流電流を△Iとおく。交流電流I0+△Iが交流
電磁石20に流れることで発生する反発力Fは、 F=k(I0+△I)2 となる。一方、交流電流をI0により定常反発力F0は、 F0=kI0 2 となる。さらに、前記式で表される反発力Fから、定
常反発力F0を引いた値、つまり、力指令値F*で指定さ
れる反発力は、 F−F0=F*=k(I0+△I)2−kI0 2 =k△I(2I+△I) ≒2(F0/I)△I となるから、力指令値F*で指定された反発力を発生さ
せるために必要な交流電流△Iは △I≒F*/{2(F0/I)} となる。
【0014】図4は、上述した導出方法に基づいて、交
流電流△Iを決定する反発力コントローラ32の第2の
構成例の概略を示したブロック図である。なお、図3に
対応する部分については、同一の符号を付けてその説明
を省略する。同図に示すように、反発力コントローラ3
2は、比例ブロック42と、加算器40と、クランプ器
41と、発振器44と、乗算器45とを具備している。
比例ブロック42は、上記式の演算を実行するために
設けられている。補償器31から力指令値F*を受取
り、この力指令値F*を2(F0/I)で除算演算を実行
して、この演算結果を変動分交流電流振幅指令値△Iと
して出力する。加算器40は、変動分交流電流振幅指令
値△Iを受取り、この変動分交流電流振幅指令値△Iと
定常分交流電流振幅指令値I0との加算演算を実行し
て、交流電流振幅指令加算値I0+△Iとして出力す
る。ここで、定常分交流電流振幅指令値I0は、定常的
に反発力を発生させるために必要な交流電流値を指定し
ている。クランプ器41は、加算器40から出力された
交流電流振幅指令加算値I0+△Iの絶対値を求め、交
流電流振幅指令値I’として出力する。同図に示す乗算
器45と発振器44とは、図3に示す第1の構成におけ
る乗算器45と発振器44とに対応しており説明を省略
する。
【0015】なお、本実施形態において、反発力コント
ローラ32の構成とし上記第1の構成と第2の構成のど
ちらかを任意に選択し用いることが可能である。
【0016】以上説明した構成によれば、非磁性体材の
搬送装置100は、振動により図1において一点破線A
で示す状態に変位する場合には、定常反発力に加えて、
このずれをなくすような反発力を発生させ、振動により
一点破線Bで示す状態に変位する場合には、定常反発力
のみを発生させる。この一連の動作を非磁性体材10の
振動に合わせ繰り返し行うことで、非磁性体材10の振
動の抑制を行うことができる。また、図1に示す構成の
非磁性体材の搬送装置100は、交流電磁石20が設置
されている側に曲げの山が位置するような曲げが生じた
場合に、反発力を加えることで、この曲げを矯正するこ
とができる。また、交流電磁石20が設置されている側
に反りの山が位置するような反りが生じた場合に、反発
力を加えることで、この反りを矯正することができる。
【0017】B:第2実施形態 図5は、本発明の第2実施形態に係る非磁性体材(板材
等)の搬送装置100の構成を示す正面図である。な
お、図1および図20に対応する部分には同一の符号を
付けて説明を省略する。また、同図において、非磁性体
材10が振動により交流電磁石20が設置されている側
に変位したときの状態を一点破線Cで示し、交流電磁石
20aが設置されている側に変位したときの状態を一点
破線Dで示す。同図に示すように、非磁性体材の搬送装
置100は、ローラ11と、一対の交流電磁石20、2
0aと、非磁性体材10まで距離を検出する手段である
距離センサ21と、電流コントローラ22とを具備して
いる。同図に示すように、非磁性体材10を挟んで一対
の交流電磁石20、20aが対向配置されており、非磁
性体材10の両側から反発力を加える構成となってい
る。
【0018】図6は、電流コントローラ22の構成の概
略を示したブロック図である。なお、図2に示す電流コ
ントローラ22に対応する部分には同一の符号を付けて
説明を省略する。電流コントローラ22は、減算器30
と、補償器31と、反発力コントローラ32と、2つの
駆動装置33、33aとを具備しており、距離センサ2
1から出力された距離検出値dに基づいて交流電磁石2
0、20aに流す交流電流を制御する。
【0019】ここで、反発力コントローラ32について
詳述する。定常的に反発力を発生させるために必要な交
流電流をI0、力指令値F*で指定された反発力を発生さ
せるために必要な交流電流を△Iとおく。交流電流I0
+△Iが交流電磁石20に流れることで発生する反発力
20と、交流電流I0−△Iが交流電磁石20aに流れ
ることで発生する反発力F20aは、それぞれ F20=k(I0+△I)220a=k(I0−△I)2 と記述される。さらに反発力F20と反発力F20aとの合
力の計算から、非磁性体材10に加わる正味の反発力、
つまり、力指令値F*で指定される反発力は、 F20−F20a=F*=k(I0+△I)2−k(I0−△I)2 =4kI△I =4(F0/I)*△I となるから、力指令値F*で指定された反発力を発生さ
せるために必要な交流電流△Iは △I≒F*/{4(F0/I)} となる。
【0020】図7は、上述した導出方法に基づいて、交
流電流△Iを決定する反発力コントローラ32の構成の
概略を示したブロック図である。なお、同図において、
図3、図4に対応する部分については、同一の符号を付
けてその説明を省略する。同図に示すように、反発力コ
ントローラ32は、比例ブロック42と、2つの加算器
40と、減算器40aと、2つのクランプ器41、41
aと、発振器44と、2つの乗算器45、45aとを具
備している。比例ブロック42は、上記式に示す演算
を実行するために設けられている。比例ブロック42
は、補償器31から力指令値F*を受取り、この力指令
値F*を4(F0/I)で除算演算を実行して、この演算
結果を変動分交流電流振幅指令値△Iとして出力する。
加算器40は、比例ブロック42から変動分交流電流振
幅指令値△Iを受取り、この変動分交流電流振幅指令値
△Iと定常分交流電流振幅指令値I0との加算演算を実
行し、交流電流振幅指令加算値I0+△Iとして出力す
る。減算器40aは、比例ブロック42から変動分交流
電流振幅指令値△Iを受取り、この変動分交流電流振幅
指令値△Iと定常分交流電流振幅指令値I0との減算演
算を実行し、交流電流振幅指令減算値I0−△Iとして
出力する。クランプ器41は、加算器40から出力され
た交流電流振幅指令加算値I0+△Iの絶対値を求め、
交流電流振幅指令値I’として出力する。クランプ器4
1aは、減算器40aから出力された交流電流振幅指令
減算値I 0−△Iの絶対値を求め、交流電流振幅指令値
I’aとして出力する。乗算器45は、クランプ器41
からの電流振幅指令値I’と発振器44からの正弦波信
号との演算を実行して、演算結果を電流指令信号Iとし
て駆動装置33へ出力する。乗算器45aは、クランプ
器41aからの電流振幅指令値I’aと発振器44から
の正弦波信号との演算を実行して、演算結果を電流指令
信号Iaとして駆動装置33へ出力する。
【0021】以上説明した構成によれば、非磁性体材の
搬送装置100は、非磁性体材10に対して、両側から
反発力を加えることができ、一点破線C、一点破線Dで
示すような振動または曲げによって生じる理想的な走行
面からのずれをなくすことができる。なお、ここでいう
反発力は、交流電磁石20、20aがそれそれ発生する
反発力の合力を指し、反発力の方向は、合力の方向であ
る。例えば、非磁性体材10が振動する場合について説
明する。図5に示すように、振動により一点破線Cまた
は一点破線Dで示す状態へ変位する場合に、変位の方向
と反対の方向の反発力を加える。この一連の動作を非磁
性体材10の振動に合わせ繰り返し行うことで、非磁性
体材10の振動の抑制を行うことができる。また、例え
ば非磁性体材10に曲げが生じた場合に、この曲げまた
は反りによって生じる曲げの山または反りの山を矯正す
る向きに反発力を加えることで、曲げの矯正を行うこと
ができる。
【0022】C:第3実施形態 図8は、本発明の第3実施形態に係る非磁性体材(板材
等)の搬送装置100の上面図である。なお図1、図
5、図20に対応する部分には同一の符号を付けて説明
を省略する。非磁性体材の搬送装置100は、複数の交
流電磁石20−1、・・・、20−mと、距離センサ2
1と、電流コントローラ22と、図示しないローラとを
具備している。交流電磁石20−1、・・・、20−m
は、非磁性体材10の走行面の片側に非磁性体材10の
走行方向と垂直な方向にm個設けられている。さらに、
複数の交流電磁石20−1、・・・、20−mの並びの
中央部分には、非磁性体材10までの距離を検出する距
離センサ21が1つ配置されている。電流コントローラ
22は、複数の交流電磁石20−1、・・・、20−m
の各々に、同時に同じ大きさの交流電流を流して、複数
の交流電磁石20−1、・・・、20−mの各々に、同
時に同じ強さの反発力を発生させる。
【0023】同図に示す構成の場合、非磁性体材10の
振動の抑制または曲げ、反りの矯正を行う際に、第1実
施形態で説明した非磁性体材の搬送装置100に比べ
て、大きな反発力を非磁性体材10に加えることができ
る。
【0024】なお、図8において、結線が並列で示され
ているが、直列でもよい。また、第3実施形態の構成
は、複数の交流電磁石20−1、・・・、20−mが非
磁性体材10の走行方向に設けられた構成であってもよ
い。さらに、非磁性体材の搬送装置100の構成は、非
磁性体材10の片側に配置した複数の交流電磁石と同等
の構成を、非磁性体材10を挟んだ反対側にも設け、1
つの電流コントローラを用いて各交流電磁石に交流電流
を流す構成としてもよい。
【0025】D:第4実施形態 図9は、本発明の第4実施形態に係る非磁性体材(板材
等)の搬送装置100の上面図である。なお、図1、図
5、図8、図20に対応する部分には同一の符号を付け
て説明を省略する。非磁性体材の搬送装置100は、複
数の交流電磁石20−1、・・・、20−mと、複数の
距離センサ21−1、・・・、21−mと、複数の電流
コントローラ22−1、・・・、22−mと、図示しな
いローラとを具備している。複数の交流電磁石20−
1、・・・、20−mは、非磁性体材10の走行面の片
側に、非磁性体材10の走行方向とは垂直な方向にm個
設けられており、また、各交流電磁石には、電流コント
ローラが1つずつ接続されている。複数の距離センサ2
1−1、・・・、21−mは、非磁性体材10までの距
離を検出する検出手段であり、各交流電磁石20−1、
・・・、20−mの磁極間の中央部分に1つずつ配置さ
れている。従って、各交流電磁石は、お互いに独立して
反発力を発生する構成となっている。
【0026】同図に示す構成の場合、距離センサを非磁
性体材10の走行方向と垂直な方向に複数設けること
で、非磁性体材10の走行方向と垂直な方向における搬
送状態を詳細に検出することができる。さらに、各交流
電磁石をが独立して反発力を発生することで、非磁性体
材10の走行方向と垂直な方向における搬送状態を細か
く制御することができる。
【0027】なお、複数の交流電磁石、距離センサを非
磁性体材10の走行方向と垂直な方向に設けたが、図1
0(a)に示すように、走行方向に複数設けてもよい。
また、図10(b)幅方向と走行方向に複数設けてもよ
い。さらに、非磁性体材の搬送装置100の構成は、非
磁性体材10の片側に配置した複数の交流電磁石と、複
数の距離センサと、複数の電流コントローラとからなる
構成と同等の構成を、非磁性体材10を挟んだ反対側に
も設けた構成としてもよい。
【0028】E:第5実施形態 図11は、本発明の第5実施形態に係る非磁性体材
(線、板材等)の搬送装置100の断面図である。な
お、同図に示す非磁性体材10の状態は、反りが生じた
状態である。同図に示すように、非磁性体材の搬送装置
100は、3つの交流電磁石20、20a、20bと、
3つの電流コントローラ22、22a、22bと、図示
しない3つの距離センサとを具備している。各交流電磁
石の各磁極の中央部には、距離センサが1つ配置されて
いる。また、各交流電磁石には、電流コントローラが1
つずつ接続されている。従って、各交流電磁石は、お互
いに独立して反発力を発生する構成となっている。
【0029】同図に示す構成の場合、3つの交流電磁石
20、20a、20bから反発力を発生させることで反
りを矯正することができる。具体的には、反りの剛性が
強い場合は、交流電磁石20が発生する反発力だけで
は、非磁性体材10は、交流電磁石20から遠ざかる方
向に全体的に変位してしまい、反りの矯正を行うことが
できない。そこで、交流電磁石20a、20bが発生す
る反発力を、交流電磁石20と対向する方向から加える
ことで、非磁性体材10が全体的に変位することを防
ぎ、反りを矯正することができる。
【0030】F:第6実施形態 図12は、本発明の第6実施形態に係る非磁性体材の搬
送装置100の断面図である。なお、本実施形態におい
て、非磁性体材10は、パイプや線等の棒状の形状をな
しており、これまで説明してきた非磁性体材10と区別
するために、この非磁性体材10を棒状非磁性体と称
し、符号10’を付ける。また、同図において、便宜
上、棒状非磁性体10’に対してx、y軸を定義する。
さらに、交流電磁石に対してx’、y’軸を定義する。
棒状非磁性体10’は、向かって紙面奥方向に走行して
いる。同図に示すように、非磁性体材の搬送装置100
は、x’軸上に棒状非磁性体10’を挟んで対向配置さ
れた一対の交流電磁石20a、20a’と、y’軸上に
棒状非磁性体10’を挟んで対向配置された一対の交流
電磁石20b、20b’と、x’軸上に配置された交流
電磁石20a、20a’に交流電流を流す電流コントロ
ーラ22aと、y’軸上に配置された交流電磁石20
b、20b’に交流電流を流す電流コントローラ22b
と、交流電磁石20aの磁極間の中央部分に配置された
図示しない距離センサと、交流電磁石20bの磁極間の
中央部分に配置された図示しない距離センサとを具備し
ている。各交流電磁石は、x、y軸交点から各々の交流
電磁石20a、20a’、20b、20b’までの距離
が互いに等しくなる位置に配置されている。
【0031】同図に示す構成の場合、例えば、y軸正方
向に棒状非磁性体10’の曲げが生じているとする。こ
の場合、x’軸上の一対の交流電磁石20a、20a’
とy’軸上の一対の交流電磁石20b、20b’とが
棒状非磁性体10’に加える反発力の合力の方向がy軸
負方向になるように、4つの交流電磁石20a、20
a’、20b、20b’に交流電流を供給することで、
曲げの矯正を行うことができる。さらに、xy座標平面
内で任意の方向に反発力の合力を加えることができるた
め、曲げが生じる方向が一定ではないといった場合にも
矯正をおこなうことができる。
【0032】G:変形例 以上この発明の実施形態について説明したが、上記実施
形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対して
は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加
えることができる。
【0033】〈変形例1〉本発明の第6実施形態におい
て、複数の交流電磁石をx’、y’軸の2軸上に配置し
たが、2軸以上の軸を設け各々の軸上に交流電磁石を配
置してもよい。例えば、図13に示すように、r1から
rnまでn軸設け、各々の軸上に棒状非磁性体10’を
挟んで、一対の交流電磁石を対向配置する。同図に示す
構成の場合、第6実施形態で説明した構成の非磁性体材
の搬送装置100に比べて、発生する反発力の合力の大
きさを大きくすることができる。
【0034】H:第7実施形態 図14は、本発明の第7実施形態に係る非磁性体材の搬
送装置100の断面図である。なお、便宜上、棒状非磁
性体10’に対してx、y軸を定義する。棒状非磁性体
10’は、向かって紙面奥方向に走行している。同図に
示すように、非磁性体材の搬送装置100は、x軸上に
棒状非磁性体10’を挟んで対向配置された一対の交流
電磁石20a、20a’と、y軸上に配置された交流電
磁石20bと、x軸上に配置された交流電磁石20a、
20a’に交流電流を流す図示しない電流コントローラ
と、y軸上に配置された交流電磁石20bに交流電流を
流す図示しない電流コントローラと、交流電磁石20a
の磁極間の中央部分に配置された図示しない距離センサ
と、交流電磁石20bの磁極間の中央部分に配置された
図示しない距離センサとを具備している。x、y軸交点
から各々の交流電磁石20a、20a’、20bまでの
距離は互いに等しくなっている。
【0035】同図に示す構成において、例えば、y軸正
方向に定常的に棒状非磁性体10’の曲げが生じている
とする。この場合、x軸上の一対の交流電磁石20a、
20a’ とy軸上の交流電磁石20bとが棒状非磁性
体10’に加える反発力の合力の方向がy軸負方向にな
るように、3つの交流電磁石20a、20a’、20b
に交流電流を供給することで、曲げの矯正を行うことが
できる。さらに、xy座標平面内でx軸方向は任意でy
軸負方向にのみ反発力の合力を加えることができる。従
って、x軸方向は任意でy軸正方向に定常的に曲げが生
じる場合には、本実施形態で示したように、第6実施形
態で説明した非磁性体材の搬送装置100よりも少ない
交流電磁石の数で棒状非磁性体10’の曲げの矯正を行
うことができる。
【0036】〈変形例2〉本発明の第7実施形態におい
て、複数の交流電磁石をx、y軸の2軸上に配置した
が、2軸以上の軸を設け各々の軸上に交流電磁石を配置
してもよい。例えば、図15に示すように、r1からr
nまでn軸設け、各々の軸上に棒状非磁性体10’を挟
んで、一対の交流電磁石を対向配置する。同図に示す構
成の場合、第6実施形態で説明した構成の非磁性体材の
搬送装置100に比べて、発生する反発力の合力の大き
さを大きくすることができる。
【0037】I:発明のその他の様態 非磁性体材の走行方向に対する交流電磁石の配置の向き
には、図16(a),(b)に示すように2通りある。
1通りめは図16(a)に示す、交流電磁石20の磁束
が非磁性体材に平行になる向き(以下、縦置きという)
と、2通りめは図16(b)に示す、交流電磁石20の
磁束が非磁性体材に垂直になる向き(以下、横置きとい
う)である。縦置きの場合には、非磁性体材10の振動
の節が走行方向に垂直になる振動の制振が行い易く、ま
た横置きの場合には、非磁性体材10の振動の節が走行
方向に平行となる振動の制振が行い易い。上記実施形態
の説明において、縦置きの場合のみについて述べたが、
交流電磁石の配置の向きは、上述の縦置きと横置きのど
ちらを用いてもよい。
【0038】また、距離センサの設置位置として、非磁
性体材との位置関係から、 (1)非磁性体材の片側のみに距離センサを設置する方
法 (2)非磁性体材の両側に一対の同等な距離センサを設
置する方法 の2通りある。(2)の方法は、一対の同等な距離セン
サを用いることで、温度ドリフト等による測定誤差を小
さくすることができる。図17は、距離センサと交流電
磁石との位置関係を示す図である。同図に示すように、
該距離センサの設置位置として、 (3)交流電磁石の中央部分に設置する方法 (4)交流電磁石の側近に設置する方法 の2通りある。(3)の方法は、非磁性体材上の反発力
の作用点付近に距離センサ21aの観測点を置くことが
できる。また、上記(4)の方法は、(3)の方法に比
べて、交流電磁石20が発生する交流磁界や電界が距離
センサ21bへ及ぼす影響を低減することができる。な
お、上述した各実施形態において、上記(1)の方法と
(3)の方法とを組み合わせた場合のみについて述べた
が、例えば、(2)の方法と(4)の方法の組み合わせ
等を用いてもよい。
【0039】また、上述した実施形態における補償器の
その他の構成例として、位相補償器と周波数フィルタと
を併用した構成がある。例えば、位相補償器とローパス
フィルタ、位相補償器とノッチフィルタ、位相補償器、
ローパスフィルタおよびノッチフィルタといった構成が
ある。また、位相補償器としては、P補償器の他に、例
えば、PD補償器、PID補償器、位相進み補償器、位
相遅れ補償器、位相遅れ進み補償器、またはこれらの位
相補償器の幾つかを縦続接続したものがある。上記ロー
パスフィルタ等の周波数フィルタを設けることで、ハン
ティング現象を防止することができる。
【0040】また、上述した各実施形態において、駆動
装置は電圧アンプで構成されているが、図18に示すよ
うに、減算器30、補償器31’、電圧アンプ50、交
流電流検出器51から構成されてもよい。なお、図3、
図4および図6、図7に対応する部分には同一の符号を
付けて説明を省略する。この構成の場合、交流電流検出
器51は、交流電磁石20に供給されている交流電流値
を検出し、電流検出値として減算器30に出力する。さ
らに、減算器30では、電流指令信号から電流検出値を
減算し、演算結果を補償器31’に出力する。補償器3
1’では、該演算結果に基づいて、電流指令信号と電流
検出値とが等しくなるような、交流電磁石20に印加す
る交流電圧値を決定し、電圧アンプ50に電圧指令値と
して出力する。電圧アンプ50は、電圧指令値により指
定された交流電圧を交流電磁石20に印加することで、
交流電流を供給する。また、この構成の場合、実際に交
流電磁石20に供給されている交流電流値をフィードバ
ック補償することで、駆動装置33の応答特性を改善す
ることができる。
【0041】また、図2、図4、図6、図7、図18に
示す構成は、一例であり、機能が結果的に等価になる範
囲で各構成要素の位置を入れ替えてもよい。また、幾つ
か、または、全てのブロックを融合して構成されてもよ
い。さらに等価な機能を持つ幾つかのブロックから構成
されてもよい。
【0042】また、非磁性体材10および棒状非磁性体
10’は、導電性を有する非磁性体である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
非磁性体材に渦電流を誘起し、交流磁界との反発力を発
生させることで、非磁性体材の搬送状態を制御すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る非磁性体材の搬
送装置の構成を示す概略図である。
【図2】 同非磁性体材の搬送装置における電流コント
ローラの構成を示すブロック図である。
【図3】 同電流コントローラにおける反発力コントロ
ーラの第1の構成例を示すブロック図である。
【図4】 同電流コントローラにおける反発力コントロ
ーラの第2の構成例を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第2実施形態に係る非磁性体材の搬
送装置の構成を示す概略図である。
【図6】 同非磁性体材の搬送装置における電流コント
ローラの構成を示す図である。
【図7】 同電流コントローラにおける反発力コントロ
ーラの構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の第3実施形態に係る非磁性体材の搬
送装置の構成を示す概略図である。
【図9】 本発明の第4実施形態に係る非磁性体材の搬
送装置の構成を示す概略図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る非磁性体材の搬
送装置のその他の構成を示す概略図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係る非磁性体材の搬
送装置の構成を示す概略図である。
【図12】本発明の第6実施形態に係る非磁性体材の搬
送装置の構成を示す概略図である。
【図13】本発明の第6実施形態に係る非磁性体材の搬
送装置のその他の構成を示す概略図である。
【図14】本発明の第7実施形態に係る非磁性体材の搬
送装置の構成を示す概略図である。
【図15】本発明の第7実施形態に係る非磁性体材の搬
送装置のその他の構成を示す概略図である。
【図16】非磁性体材の走行方向に対する交流電磁石の
配置の向きを示す図である。
【図17】交流電磁石に対する距離センサの設置位置の
関係を示す図である。
【図18】駆動装置の構成の一例を示す図である。
【図19】従来の技術を説明するための図である。
【図20】従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
100…非磁性体材の搬送装置、10…非磁性体材(板
材等)、10’…棒状非磁性体、11…ローラ、20…
交流電磁石、20a、20a’、20b、20b’、…
交流電磁石、20−1〜20−m…交流電磁石(複数の
交流電磁石)、20−11〜20−nm…交流電磁石
(複数の交流電磁石)、20−1、20−1’〜20−
n、20−n’…交流電磁石(複数の交流電磁石)、2
1…距離センサ(距離検出手段)、21a、21b…距
離センサ(距離検出手段)、21−1〜21−m…距離
センサ(複数の距離検出手段)、21−11〜21−n
m…距離センサ(複数の距離検出手段)、22…電流コ
ントローラ(交流電流制御手段)、30…減算器、31
…補償器、32…反発力コントローラ、33…駆動装
置、33a…駆動装置、40…加算器、40a…加算
器、41…クランプ器、41a…クランプ器、42…比
例ブロック、43…開平器、44…発振器、45…乗算
器、45a…乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 隆良 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100 神鋼電機株式 会社伊勢事業所内 (72)発明者 斉藤 伸浩 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100 神鋼電機株式 会社伊勢事業所内 Fターム(参考) 3F104 AA05 DA31

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有する非磁性体材を搬送する搬
    送手段と、 搬送される非磁性体材に対向して配置され、交流電流が
    流されることにより前記非磁性体材に交流磁界を発生
    し、前記非磁性体材を遠ざける力を発生させる少なくと
    も1つの交流電磁石と、 前記交流電磁石に供給する交流電流を制御する制御手段
    とを具備することを特徴とする非磁性体材の搬送装置。
  2. 【請求項2】 導電性を有する非磁性体材を搬送する搬
    送手段と、 搬送される非磁性体材に対向して配置され、交流電流が
    流されることにより前記非磁性体材に交流磁界を発生
    し、前記非磁性体材を遠ざける力を発生させる交流電磁
    石と、 前記非磁性体材までの距離を検出する距離検出手段と、 前記距離検出手段の検出結果に基づいて、前記交流電磁
    石に供給する交流電流を制御する制御手段とを具備する
    ことを特徴とする非磁性体材の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記交流電磁石は、搬送される非磁性体
    材を挟んで対向配置された、前記非磁性体材を各々から
    遠ざける力を発生させる一対の交流電磁石から構成さ
    れ、前記一対の交流電磁石が発生する非磁性体材を遠ざ
    ける力を非磁性体材の両側から加えることで、非磁性体
    材の搬送状態を制御することを特徴とする請求項1に記
    載の非磁性体材の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記非磁性体材までの距離を検出する距
    離検出手段を具備し、 前記制御手段は、前記距離検出手段の検出結果に基づい
    て、前記交流電磁石に供給する交流電流を制御すること
    を特徴とする請求項3に記載の非磁性体材の搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、前記非磁性体材の両側
    に対向配置されている第1の検出手段および第2の検出
    手段とから構成され、 前記制御手段は、前記第1の検出手段によって検出され
    た前記非磁性体材の搬送面からの距離と、前記第2の検
    出手段によって検出された搬送面からの距離とに基づ
    き、前記交流電磁石に供給する交流電流を制御すること
    を特徴とする請求項2または4のいずれかに記載の非磁
    性体材の搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記交流電磁石を前記非磁性体材の搬送
    方向または搬送方向と垂直な方向に複数設けたことを特
    徴とする請求項1から5のいずれかに記載の非磁性体材
    の搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記交流電磁石および前記距離検出手段
    を前記非磁性体材の搬送方向と搬送方向と垂直な方向の
    両方向、または、搬送方向と搬送方向と垂直な方向のい
    ずれか一方向に、複数設けたことを特徴とする請求項
    2、4および5のいずれかに記載の非磁性体材の搬送装
    置。
  8. 【請求項8】 前記交流電磁石は、該交流電磁石の磁極
    間に発生する交流磁界の磁束の向きが、前記非磁性体材
    の搬送方向と平行になるように配置されていることを特
    徴とする請求項1から7のいずれかに記載の非磁性体材
    の搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記交流電磁石は、該交流電磁石の磁極
    間に発生する交流磁界の磁束の向きが、前記非磁性体材
    の搬送方向と垂直になるように配置されていることを特
    徴とする請求項1から7のいずれかに記載の非磁性体材
    の搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記距離検出手段は、前記交流電磁石
    の2つの磁極間の中央部分に配置されていることを特徴
    とする請求項1から9のいずれかに記載の非磁性体材の
    搬送装置。
  11. 【請求項11】 前記距離検出手段は、前記交流電磁石
    の側近の位置に離れて配置されていることを特徴とする
    請求項1から9のいずれかに記載の非磁性体材の搬送装
    置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記距離検出手段に
    よって検出された搬送面からの距離と予め設定された値
    とに基づき、前記非磁性体材を遠ざける力の強さを表す
    力指令値を決定する手段と、前記力指令値に基づき、交
    流電流を前記交流電磁石に供給する交流電流供給手段と
    を具備することを特徴とする請求項1から11のいずれ
    かに記載の非磁性体材の搬送装置。
  13. 【請求項13】 前記交流電流供給手段は、周期波形を
    出力する発振器を具備し、 前記力指令値に対応した振幅を有する前記周期波形に対
    応した交流電流を、前記交流電磁石に供給することを特
    徴とする請求項12に記載の非磁性体材の搬送装置。
  14. 【請求項14】 前記交流電流供給手段は、比例ブロッ
    クを具備し、 前記比例ブロックは、前記力指令値に対応した振幅を生
    成することを特徴とする請求項13に記載の非磁性体材
    の搬送装置。
  15. 【請求項15】前記交流電流供給手段は、周期波形を出
    力する発振器を具備し、 前記力指令値と予め設定された前記非磁性体材を遠ざけ
    る力の強さを表す値とで演算を行い、該演算の結果に対
    応した振幅を有する前記周期波形に対応した交流電流
    を、前記交流電磁石に供給することを特徴とする請求項
    12に記載の非磁性体材の搬送装置。
  16. 【請求項16】搬送される非磁性体材の振動を抑制する
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の
    非磁性体材の搬送装置。
  17. 【請求項17】搬送される非磁性体材の曲げを矯正する
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の
    非磁性体材の搬送装置。
  18. 【請求項18】搬送される非磁性体材の反りを矯正する
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の
    非磁性体材の搬送装置。
  19. 【請求項19】前記交流電流供給手段は、前記交流電磁
    石に供給する交流電流の周波数を制御することで、前記
    非磁性体材を遠ざける力を変化させることを特徴とする
    請求項1から11のいずれかに記載の非磁性体材の搬送
    装置。
JP2000321473A 2000-10-20 2000-10-20 非磁性体材の搬送装置 Expired - Fee Related JP4660911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000321473A JP4660911B2 (ja) 2000-10-20 2000-10-20 非磁性体材の搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000321473A JP4660911B2 (ja) 2000-10-20 2000-10-20 非磁性体材の搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002128346A true JP2002128346A (ja) 2002-05-09
JP4660911B2 JP4660911B2 (ja) 2011-03-30

Family

ID=18799593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000321473A Expired - Fee Related JP4660911B2 (ja) 2000-10-20 2000-10-20 非磁性体材の搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4660911B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002345229A (ja) * 2001-05-17 2002-11-29 Shinko Electric Co Ltd 加力装置、加力方法、搬送装置および搬送方法
KR101153678B1 (ko) 2009-12-03 2012-06-18 주식회사 포스코 강판 제진장치
WO2012165679A1 (ko) * 2011-06-02 2012-12-06 주식회사 포스코 강판 안정화 장치
CN117505196A (zh) * 2023-11-07 2024-02-06 深圳市尚水智能股份有限公司 基材防抖的抑制方法及涂布机

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH051361A (ja) * 1991-06-25 1993-01-08 Nkk Corp 連続通板する鋼板の振動および板反り防止方法
JPH05125819A (ja) * 1991-06-06 1993-05-21 Ebara Corp 除振装置
JPH05245523A (ja) * 1992-03-05 1993-09-24 Kobe Steel Ltd 鋼板の制振装置
JPH08337343A (ja) * 1995-06-14 1996-12-24 Dainippon Printing Co Ltd 金属シートの非接触型防振装置
JPH10301638A (ja) * 1997-04-25 1998-11-13 Shinko Electric Co Ltd 振動抑制装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05125819A (ja) * 1991-06-06 1993-05-21 Ebara Corp 除振装置
JPH051361A (ja) * 1991-06-25 1993-01-08 Nkk Corp 連続通板する鋼板の振動および板反り防止方法
JPH05245523A (ja) * 1992-03-05 1993-09-24 Kobe Steel Ltd 鋼板の制振装置
JPH08337343A (ja) * 1995-06-14 1996-12-24 Dainippon Printing Co Ltd 金属シートの非接触型防振装置
JPH10301638A (ja) * 1997-04-25 1998-11-13 Shinko Electric Co Ltd 振動抑制装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002345229A (ja) * 2001-05-17 2002-11-29 Shinko Electric Co Ltd 加力装置、加力方法、搬送装置および搬送方法
JP4720015B2 (ja) * 2001-05-17 2011-07-13 シンフォニアテクノロジー株式会社 加力装置、加力方法、搬送装置および搬送方法
KR101153678B1 (ko) 2009-12-03 2012-06-18 주식회사 포스코 강판 제진장치
WO2012165679A1 (ko) * 2011-06-02 2012-12-06 주식회사 포스코 강판 안정화 장치
CN103649358A (zh) * 2011-06-02 2014-03-19 Posco公司 钢板稳定化装置
US9487853B2 (en) 2011-06-02 2016-11-08 Posco Steel strip stabilization device
CN117505196A (zh) * 2023-11-07 2024-02-06 深圳市尚水智能股份有限公司 基材防抖的抑制方法及涂布机

Also Published As

Publication number Publication date
JP4660911B2 (ja) 2011-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI548776B (zh) Electromagnetic vibration suppression apparatus, an electromagnetic vibration suppression control computer program product
US20130319326A1 (en) Electromagnetic device for stabilizing and reducing the deformation of a strip made of ferromagnetic material, and related process
US20180085778A1 (en) Electromagnetic device for stabilizing and reducing the deformation of a strip made of ferromagnetic material, and related process
JP2002128346A (ja) 非磁性体材の搬送装置
JP2000053295A (ja) 帯状鋼板の振動低減装置
CN111788319B (zh) 金属带板的感应加热方法及其感应加热设备
JP3014264B2 (ja) 鋼板の制振制御装置
JP2003073792A (ja) 鋼板の制振装置
JP5811554B2 (ja) 電磁制振装置、電磁制振制御プログラム
JP5636708B2 (ja) 電磁制振装置、電磁制振制御プログラム
JP2005036839A (ja) 磁気支持装置
JP2014201798A (ja) 溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法
JPH07277559A (ja) 金属帯の支持装置
JP2013222591A (ja) 誘導加熱装置
JP4802413B2 (ja) 非磁性体材搬送装置および非磁性体材搬送方法
JP4713184B2 (ja) 鋼板の形状矯正装置および形状矯正方法
JP2941569B2 (ja) 鋼板の非接触制振装置
TWI795805B (zh) 搬送裝置以及搬送裝置的控制方法
JP3258149B2 (ja) 磁気軸受装置
JP3630095B2 (ja) 薄板非接触制御用電磁石装置及び薄板非接触制御装置
JP2002345229A (ja) 加力装置、加力方法、搬送装置および搬送方法
JP2522743Y2 (ja) 鋼板の振動抑制位置制御装置
JP2000053293A (ja) 帯状鋼板の振動低減装置
JP4385608B2 (ja) 帯状磁性体の非接触サポート装置
JPH06234445A (ja) 帯状物の搬送方法及び搬送ライン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4660911

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140114

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees