JP2002127150A - 成型品取出機の制御装置 - Google Patents

成型品取出機の制御装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】オペレータが近づいたことを検出して表示装置
を自動的に再表示させて操作性を向上することができる
成型品取出機の制御装置を提供する。 【解決手段】成型品取出機のチャック部を、成形機の成
形部と該成形部外の解放位置との間で移動して成型品を
取り出す。チャック部を移動制御する制御装置を収容す
る制御ボックスには少なくともチャック部の移動状態を
表示する表示装置及び人検出部材を設ける。人検出部材
が人検出状態へ遷移した際に表示装置を表示状態にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、成型品取出機にお
けるチャック部の移動位置や移動速度等の各種移動状態
を表示する表示装置を備えた制御装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】チャック部を、樹脂成
形機の中心軸線と直交する方向(左右方向)、中心軸線
方向(前後方向)及び上下方向の三次元方向や、左右方
向及び前後方向の二次元方向及び左右方向へ旋回移動さ
せて成形機から成型品を取り出す成型品取出機の制御装
置にあっては、LCD等の表示装置を設け、チャック部
の移動方向、移動速度等の各種移動条件を入力する際や
成形品の取出し時に表示装置にチャック部の移動状態を
グラフィック表示して移動状態等を確認できるようにし
ている。
【0003】しかしながら、この表示装置は制御装置が
ON作動している際には常に表示状態が継続されるた
め、消費電力が多くなると共にその寿命が短くなる問題
を有している。
【0004】これらの欠点は、制御装置の各種キーが一
定時間の間、操作されない場合に表示装置を非表示状態
にするセーブモードへ自動的に切換えることにより解決
できるが、表示装置を再表示させるには表示装置の画面
にタッチしたり、待機解除スイッチや何れかのキーを操
作しなければならず、操作性が悪かった。
【0005】本発明は、上記した従来の欠点を解決する
ために発明されたものであり、その課題とする処は、オ
ペレータが近づいたことを検出して表示装置を自動的に
再表示させて操作性を向上することができる成型品取出
機の制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、チャック部
を、成形機の成形部と該成形部外の解放位置との間で移
動して成型品を取り出す成型品取出機において、チャッ
ク部を移動制御する制御装置を収容する制御ボックスに
は少なくともチャック部の移動状態を表示する表示装置
及び人検出部材を設け、人検出部材が人検出状態へ遷移
した際に表示装置を表示状態にすることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を図に従っ
て説明する。図1〜図5において、成型品取出機1は成
形機(図示せず)の固定側取付盤3上部に固定され、成
形機の中心軸線(前後方向)と直交する方向(左右方
向)に延出する走行フレーム5には左右走行体7が左右
方向へ移動可能に支持されている。
【0008】該左右走行体7は数値制御可能なサーボモ
ータ等の電動モータやエアーモータ等の第1駆動部材9
により左右方向へ往復移動される。左右走行体7には前
後方向に延びる前後フレーム11が固定され、該前後フ
レーム11には前後走行体13が前後方向へ移動可能に
支持されている。該前後走行体13は第1駆動部材9と
同様の電動モータ、エアーモータ等の第2駆動部材15
により前後方向へ往復移動される。
【0009】前後走行体13には上下方向に延出する上
下フレーム17が上下方向へ移動可能に支持され、該上
下フレーム17は第1駆動部材9と同様の電動モータ、
エアーモータ及びシリンダー等の第3駆動部材19によ
り上下方向へ往復移動される。該上下フレーム17の下
端部にはチャックユニット21が、必要に応じて姿勢を
反転制御する姿勢制御部材(図示せず)を介して取り付
けられている。
【0010】チャックユニット21はチャック板23
と、可動金型に相対するチャック板23に取り付けら
れ、成型品を保持する吸着部材やシリンダー、電動モー
タ等の保持部材25とから構成される。
【0011】そして走行フレーム5における長手方向の
一方端部には第1駆動部材9、第2駆動部材15及び第
3駆動部材19を夫々駆動制御する駆動制御装置(図示
せず)を収容した制御ボックス27が取り付けられ、該
制御ボックス27内の駆動制御装置は制御ボックス27
から離間した成形機の操作側(又は反操作側)床面に設
置されたスタンド31に設けられた操作制御装置29に
収容された制御装置(図示せず)に信号ケーブル30を
介して接続される。
【0012】操作制御装置29には駆動制御装置に対し
てチャック部の各種移動条件(移動位置、移動方向、移
動速度、加速度等)を設定するための設定装置(図示せ
ず)が設けられ、その上面には上記した各種の移動条件
を入力するための入力キー32(テンキー、修正キー
等)及び各種データの入力状態やチャックユニット21
の移動状態をグラフィック表示するLCD等の表示装置
33が設けられた操作ペンダント35が着脱可能に取り
付けられている。該操作制御装置29と操作ペンダント
35とはケーブル36により電気的に接続され、操作制
御装置29から離れた位置にて操作ペンダント35を操
作して移動条件を入力することができる。
【0013】上記した制御ボックス27内の駆動制御装
置及び操作制御装置29と操作ペンダント35とにより
本発明の制御装置を構成するが、本発明の制御装置とし
ては、図4に示すように成形機の操作側(又は反操作
側)床面に設置された制御ボックス27内に駆動制御装
置、操作制御装置29を収容すると共にその上面に各種
入力キー32及び表示装置33を取り付けた構造、或い
は図5に示すように成形機の操作側(又は反操作側)床
面に設置された制御ボックス27内に駆動制御装置及び
操作制御装置29を収容すると共にその上面に表示装置
33を設けた操作ペンダント35を着脱可能に取り付け
た構造のものであってもよい。また、操作制御装置29
及び操作ペンダント35に設けられた各種キーやスイッ
チは内蔵されたLED等の光源(図示せず)によりバッ
クライトされている。
【0014】操作ペンダント35には赤外センサー、超
音波センサー等の人検出部材39が内蔵されている。該
人検出部材39は操作制御装置29に取り付けられた操
作ペンダント35に対し、オペレータが所定の検出範囲
内に位置したとき、操作ペンダント35の表示装置33
をセーブモードから表示モードに切換える。なお、図4
に示す構造の制御装置にあっては制御ボックス27の正
面上部に、また図5に示す構造の制御装置にあっては制
御ボックス27に着脱可能に設けられる操作ペンダント
35に人検出部材39を取り付ければよい。
【0015】次に、本実施形態の作用を説明する。先
ず、チャックユニット21の移動条件等を設定入力する
には、オペレータは必要に応じて操作制御装置29から
取り外した操作ペンダント35により各種入力キー32
を操作すると共に表示装置33にキー入力状態やキー入
力に対応するチャックユニット21の移動状態をグラフ
ィック表示しながら設定入力する。
【0016】オペレータは上記操作により移動条件を設
定入力した後に操作ペンダント35を操作制御装置29
に戻して入力作業を終了する。そして操作制御装置29
及び操作ペンダント35による非入力状態が所定の時
間、継続すると、操作ペンダント35の表示装置33を
非表示状態に、また光源を消灯してセーブモードに自動
的に遷移する。
【0017】図7に示すように上記セーブモードにおい
て、ステップ51により人検出部材39からの人検出信
号がONであるか否かを判定する。オペレータが人検出
部材39の検出範囲内に位置した際には人検出信号がO
Nであるため、ステップ51がYESになり、次にステ
ップ53によりタイマーを起動した後、ステップ55に
より人検出信号のON状態が所定時間、継続しているか
否かを判定する。なお、ステップ51の判定がNOの時
にはセーブモード処理を継続する。
【0018】今、オペレータが操作ペンダント35の前
を単に通過した場合には人検出信号のON状態が所定時
間の間、継続しないため、ステップ55の判定がNOに
なり、ステップ51に戻る。反対に、チャックユニット
21の移動条件等を修正変更するためにオペレータが人
検出部材39の検出範囲内に位置した場合には人検出信
号のON状態が所定時間以上、継続してステップ55が
YESになり、次にステップ57により表示装置33に
初期画面を表示すると共に光源を点灯する表示モードに
切換える。(図6参照)
【0019】本実施形態は、成型品取出機1の制御装置
が表示装置33を非表示状態、また光源を消灯状態にす
るセーブモードに切換わった後にオペレータが操作ペン
ダント35に近づいた際に人検出部材39からの人検出
信号に基づいて表示装置33を表示状態に、また光源を
点灯状態にする表示モードに自動的に切換えることによ
り表示装置33や光源の寿命を長期化することができる
と共に操作性を向上することができる。
【0020】上記説明は、成型品取出機1としてチャッ
クユニット21を三次元方向へ移動させる形式に基づい
て説明したが、本発明の成型品取出機はこの構造に限定
されるものではなく、チャックユニット21を左右方向
及び前後方向の二次元方向、前後方向及び左右へ旋回移
動させる形式のものを含む。
【0021】上記説明は制御装置に設けられる表示装置
33及び各種キーやスイッチをバックライトする光源を
セーブモードから表示モードに切換える場合について説
明したが、本発明において切換えられる部材は少なくと
も表示装置であればよく、これ以外にも操作制御装置2
9及び操作ペンダント35による非入力状態が所定の時
間の間、継続した際に自動的に、これら部材を待機状態
へ遷移させると共に人検出部材からの信号に基づいて自
動的に作動状態へ遷移させてもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明は、オペレータが近づいたことを
検出して表示装置を自動的に再表示させて操作性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】成型品取出機の全体斜視図である。
【図2】操作制御装置の全体斜視図である。
【図3】操作手段における人検出部材の取り付け状態を
示す一部断面説明図である。
【図4】制御装置の変更実施形態を示す斜視図である。
【図5】制御装置の変更実施形態を示す斜視図である。
【図6】人検出状態を示す説明図である。
【図7】人検出による切換え処理を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1―成型品取出機、21―チャックユニット、29―操
作制御装置、35―操作ペンダント、39―人検出部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャック部を、成形機の成形部と該成形部
    外の解放位置との間で移動して成型品を取り出す成型品
    取出機において、チャック部を移動制御する制御装置を
    収容する制御ボックスには少なくともチャック部の移動
    状態を表示する表示装置及び人検出部材を設け、人検出
    部材が人検出状態へ遷移した際に表示装置を表示状態に
    する成型品取出機の制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、制御装置には主制御装
    置と該主制御装置から離間した位置に設置される操作制
    御装置とからなり、該操作制御装置に表示装置及び人検
    出部材を設けた成型品取出機の制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、制御装置には主制御装
    置と該主制御装置から離間した位置に設置される操作制
    御装置とからなり、該操作制御装置に着脱可能に取り付
    けられる操作手段に表示装置及び人検出部材を設けた成
    型品取出機の制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3において、人検出部材は赤外
    線センサーからなる成型品取出機の制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、制御装置は人検出部材
    が人検出状態から人非検出状態へ遷移した後に人非検出
    状態が所定時間、継続した際に表示装置を非表示状態に
    する成型品取出機の制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、制御装置は人検出部材
    が人検出状態に遷移した後に非操作状態が所定時間、継
    続した際に表示装置を非表示状態にする成型品取出機の
    制御装置。
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