JP2002126866A - 溶鋼鍋の鍋蓋 - Google Patents

溶鋼鍋の鍋蓋

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JP2002126866A
JP2002126866A JP2000326460A JP2000326460A JP2002126866A JP 2002126866 A JP2002126866 A JP 2002126866A JP 2000326460 A JP2000326460 A JP 2000326460A JP 2000326460 A JP2000326460 A JP 2000326460A JP 2002126866 A JP2002126866 A JP 2002126866A
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JP
Japan
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molten steel
lid
pan
slag
pot
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JP2000326460A
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English (en)
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Shinji Hagiwara
眞治 萩原
Ichio Shimoaze
五千雄 下畦
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】溶鋼鍋に溶鋼の保温のために装着され、開閉
可能な補助蓋を備えた鍋蓋において、スラグ排滓のため
溶鋼鍋を傾けたとき、溶鋼鍋の傾きに応じて補助蓋が自
動的に開き、スラグとの接触によるキャスタブルの損耗
を生じさせないようにする。 【解決手段】ヒンジ14によって連結されるリンク16
a、16bの一方のリンク16aを蓋本体13に、他方
のリンク16を補助蓋15にそれぞれ固定する。溶鋼鍋
12を70〜80°傾動させたとき、補助蓋15とリン
ク16bの重心cが溶鋼鍋12より離間してヒンジ14
を通る鉛直線上に位置するように補助蓋15が自動的に
開き、溶鋼鍋12が85°付近まで傾動すると、スラグ
の流出が開始されるが、このとき補助蓋15は充分に開
き、キャスタブルがスラグと接触するのを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、溶鋼鍋に取着され
る保温用の鍋蓋に関する。
【0002】
【従来技術】溶鋼鍋は、製鋼工場において溶鋼を運搬す
る容器として使用され、転炉等から受鋼後、鋳造設備に
搬送され、ついで底部のノズルより溶鋼を鋳型に出鋼し
たのちに排滓場に搬送され、クレーンで吊り上げられた
状態で傾動されて残留スラグを排出するようになってい
る。
【0003】こうした溶鋼鍋には通常、受鋼した溶鋼の
温度低下を防ぐため鍋蓋が設けられている。この鍋蓋に
は、一体型をなして溶鋼鍋にヒンジにより開閉可能に取
付けたもの、溶鋼鍋に取着される蓋本体と、該本体にヒ
ンジにより開閉可能に連結される補助蓋よりなるものが
あり、開閉可能な鍋蓋や補助蓋はいづれも排滓時に溶鋼
鍋を傾動したとき流出するスラグに押し動かされて開
き、溶鋼鍋が90°以上傾動したのちは自重により開く
ようになっている。
【0004】上述する鍋蓋には内側にキャスタブルが取
付けられているが、鍋蓋や補助蓋を押し動かしてスラグ
を排出するときスラグとの摺擦によりキャスタブルが損
耗し易く、損耗したキャスタブルは適宜補修せねばなら
ない。こうしたキャスタブルの損耗を防ぐため図1に示
すように、鍋蓋1に予めスラグ流出用の開口部2を設け
たものもあるが、溶鋼の放熱による温度低下を防ぐ効果
が開口部2を設けたことにより低減する難点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、溶鋼鍋に溶
鋼の保温のために装着され、開閉可能な補助蓋を備えた
鍋蓋において、スラグ排滓のため溶鋼鍋を傾けたとき、
溶鋼鍋の傾きに応じて補助蓋が自動的に開き、スラグと
の接触によるキャスタブルの損耗を生じさせないように
した溶鋼鍋の鍋蓋を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】すなわち本発明は、蓋本体と、該蓋
本体に開閉可能に連結される補助蓋よりなり、溶鋼鍋に
溶鋼の保温のために装着される鍋蓋であって、上記補助
蓋が蓋本体にヒンジを有する作動機構により連結されて
ヒンジにより開閉可能であり、溶鋼鍋の傾きが80°付
近に達するまでに上記作動機構を構成する部材を備えた
補助蓋の重心位置が溶鋼鍋より離間して開き始め、スラ
グの流出が開始されるときにはスラグと接触しない程度
まで開くようにしたことを特徴とする。
【0007】排滓時には、一般に溶鋼鍋が85°付近ま
で傾いたときからスラグの流出が開始される。したがっ
て溶鋼鍋が85°付近に傾動するまでに補助蓋が開くよ
うにしておけば、スラグが補助蓋のキャスタブルに当た
ることなく流出できるようになる。
【0008】なお、本発明で用いるヒンジを有する作動
機構としては、ヒンジによって連結されるリンクよりな
り、リンクの一方が蓋本体に、リンクの他方が補助蓋に
固定されるリンク機構が、構造が簡単で、好ましい例と
して挙げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の一実施形態の鍋
蓋11を示すもので、溶鋼鍋12に溶鋼を出鋼後、溶鋼
鍋12に被せられるようになっており、溶鋼鍋12に取
外し可能に取着される蓋本体13と、該蓋本体13にヒ
ンジ14を有する作動機構によって開閉可能に連結され
る補助蓋15よりなり、内側には図示していないが、キ
ャスタブルが取付けられている。
【0010】ヒンジ14を有する作動機構は、ヒンジ1
4によって連結されるリンク16a、16bよりなり、
一方のリンク16aは蓋本体13に直交して固定される
と共に、他方のリンク16bは補助蓋15に斜めに固定
されている。
【0011】排滓時に溶鋼鍋12を傾動させるときに
は、溶鋼鍋12が70〜80°まで傾動したとき補助蓋
15が図3に示すように開く。このとき補助蓋15と、
該補助蓋15に固着されて一体をなすリンク16bの重
心位置cが溶鋼鍋12より離間し、ヒンジ14を通る鉛
直線V上に位置する。図4は、溶鋼鍋12がスラグの排
出が開始される85°付近まで傾いた状態を示す。この
とき補助蓋15は流出するスラグ17と当たらない位置
まで開く。
【0012】実施例 図2に示す鍋蓋11において、直径dが4360mm、補
助蓋15の幅wが1300mm、リンク16aの高さhを
650mmとした鍋蓋を用い、実機に適用したところ、溶
鋼鍋12が75°付近まで傾動したときに補助蓋が開
き、溶鋼鍋12の傾動角度が85°付近に達したときか
らスラグの排出が開始される。従って、図4の状態で
は、流出するスラグが補助蓋15のキャスタブルに当た
ることなく排出された。
【0013】上述の鍋蓋11の使用を一定期間続けた結
果、補助蓋を蓋本体に直接ヒンジにより連結し、補助蓋
が流出するスラグにより押し出されて開くようにした従
来のタイプのものに比べ、キャスタブルの損耗が大幅に
軽減され、寿命が延長して補修費用が1/3に軽減され
た。
【0014】
【発明の効果】本発明によると、鍋蓋は搬送中に溶鋼鍋
を全閉にするため、排滓時にはスラグ排出に必要な補助
蓋が開くだけであるから溶鋼鍋からの抜熱を最小限に留
めることができること、補助蓋は溶鋼鍋を80°付近に
傾けるまでに重力の作用により、溶鋼鍋の傾きに連動し
て自動的に開くから補助蓋を開かせるための動力を要す
る特別な作動機構を必要とせず、また流出するスラグに
押し動かされて開くのではなく、溶鋼鍋の傾動に連動し
て自動的に開くから、流出するスラグとの接触を避ける
ことができ、これによりキャスタブルの損耗を防いで寿
命を延ばし、キャスタブルの補修頻度を少なくすること
ができること等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の鍋蓋の一例を示す概略の平面図。
【図2】本発明に係わる鍋蓋の正面図。
【図3】溶鋼鍋を70〜80°傾けたときの補助蓋の状
態を示す図。
【図4】溶鋼鍋を85°付近に傾けてスラグの流出が開
始されるときの状態を示す図。
【符号の説明】
11・・鍋蓋 12・・溶鋼鍋 13・・蓋本体 14・・ヒンジ 15・・補助蓋 16a、16b・・リンク 17・・スラグ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓋本体と、該蓋本体に開閉可能に連結され
    る補助蓋よりなり、溶鋼鍋に溶鋼の保温のために装着さ
    れる鍋蓋であって、上記補助蓋が蓋本体にヒンジを有す
    る作動機構により連結されてヒンジにより開閉可能であ
    り、溶鋼鍋の傾きが80°付近に達するまでに上記動作
    機構を構成する部材を備えた補助蓋の重心位置が溶鋼鍋
    より離間して開き始め、スラグの流出が開始されるとき
    にはスラグと接触しない程度まで開くようにしたことを
    特徴とする溶鋼鍋の鍋蓋。
JP2000326460A 2000-10-26 2000-10-26 溶鋼鍋の鍋蓋 Pending JP2002126866A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101104798B1 (ko) 2008-12-29 2012-01-12 주식회사 포스코 용강 제어 장치
JP2016016409A (ja) * 2014-07-04 2016-02-01 Jfeスチール株式会社 取鍋用の保温蓋
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