JP2002126700A - 燃焼脱臭生ごみ処理機 - Google Patents
燃焼脱臭生ごみ処理機Info
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Accessories For Mixers (AREA)
- Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 生ごみを効率が良く、短時間に乾燥し、発酵
させ、飼料化、堆肥化することができる生ごみ処理機を
提供することにある。また、発酵時に発生する発酵熱を
温水にして熱回収し、熱効率のよい、エネルギーの有効
利用を図ることが可能な燃焼による脱臭式の生ごみ処理
機を提供することを課題とする。 【解決手段】 生ごみ投入口１１と排出口２４とを有す
る発酵槽２と、発酵槽２の内部に設けた胴体がパイプで
構成した攪拌ドラム１０を有する生ごみ処理機１であっ
て、発酵槽２内の発酵臭及び蒸気を燃焼脱臭装置３に取
り込み、燃焼により脱臭すると共に、燃焼脱臭装置３に
より過熱空気と蒸気を生成し、攪拌ドラム１０に供給し
て加熱乾燥させ、使用済み蒸気は温水ジャケットに戻し
て温水を温め、燃焼脱臭装置３からの温風は発酵槽に供
給し加熱乾燥を高め、燃焼脱臭装置３内の余剰の温風
は、バーナー４に戻して熱負荷を軽減し、燃料の消費を
節約することを特徴とする。
させ、飼料化、堆肥化することができる生ごみ処理機を
提供することにある。また、発酵時に発生する発酵熱を
温水にして熱回収し、熱効率のよい、エネルギーの有効
利用を図ることが可能な燃焼による脱臭式の生ごみ処理
機を提供することを課題とする。 【解決手段】 生ごみ投入口１１と排出口２４とを有す
る発酵槽２と、発酵槽２の内部に設けた胴体がパイプで
構成した攪拌ドラム１０を有する生ごみ処理機１であっ
て、発酵槽２内の発酵臭及び蒸気を燃焼脱臭装置３に取
り込み、燃焼により脱臭すると共に、燃焼脱臭装置３に
より過熱空気と蒸気を生成し、攪拌ドラム１０に供給し
て加熱乾燥させ、使用済み蒸気は温水ジャケットに戻し
て温水を温め、燃焼脱臭装置３からの温風は発酵槽に供
給し加熱乾燥を高め、燃焼脱臭装置３内の余剰の温風
は、バーナー４に戻して熱負荷を軽減し、燃料の消費を
節約することを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭、学校、
病院、ホテル、企業などの食堂から廃棄される有機性廃
棄物、いわゆる生ごみ、又は農場、牧場等から発生する
糞や生ごみを乾燥、発酵させ飼料化、堆肥化する生ごみ
処理機に関する。
病院、ホテル、企業などの食堂から廃棄される有機性廃
棄物、いわゆる生ごみ、又は農場、牧場等から発生する
糞や生ごみを乾燥、発酵させ飼料化、堆肥化する生ごみ
処理機に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般家庭、学校、病院、ホテル、企業な
どの食堂から廃棄される生ごみの多くは、各地方自治体
の生ごみ収集車により収集され、焼却処分されているの
が現状である。そこで、生ごみを有効な資源のひとつと
捉え、こうした生ごみのリサイクル方法として、コンポ
スターを設置して堆肥（コンポスト）をつくり、土に返
す生ごみのリサイクル運動が始まった。これに応える形
で、家庭用の小規模装置から業務用の大規模装置まで多
数の生ごみ処理装置が開発されている。
どの食堂から廃棄される生ごみの多くは、各地方自治体
の生ごみ収集車により収集され、焼却処分されているの
が現状である。そこで、生ごみを有効な資源のひとつと
捉え、こうした生ごみのリサイクル方法として、コンポ
スターを設置して堆肥（コンポスト）をつくり、土に返
す生ごみのリサイクル運動が始まった。これに応える形
で、家庭用の小規模装置から業務用の大規模装置まで多
数の生ごみ処理装置が開発されている。
【０００３】従来の生ごみ処理装置において、悪臭は、
発酵過程に発生する。悪臭、つまり、発酵臭の成分は、
硫化水素、メルカプタン、二硫酸メチル、などの硫黄成
分と、アミン類、および脂肪酸類などである。これらの
発酵臭の脱臭方法には、主なものとしてバイオ・活性炭
脱臭法、薬液脱臭法、コンポスト・土壌脱臭法、オゾン
脱臭法、燃焼脱臭法がある。バイオ・活性炭脱臭法の特
徴は、熱、水により変化が激しく、蒸気に対しては不適
当である。薬液脱臭法の特徴は、防臭剤や薬液等の効率
はあまり良くなく、特に過酸化水素は、劇毒物、消防
法、労働安全衛生法等の適用があり、取り扱いにくく、
また、後の水処理の問題もある。コンポスト・土壌脱臭
法は、蒸気にたいして不適当であり、広い面積を必要と
する。オゾン脱臭法は、高価である割りには、効率はあ
まり良くない。
発酵過程に発生する。悪臭、つまり、発酵臭の成分は、
硫化水素、メルカプタン、二硫酸メチル、などの硫黄成
分と、アミン類、および脂肪酸類などである。これらの
発酵臭の脱臭方法には、主なものとしてバイオ・活性炭
脱臭法、薬液脱臭法、コンポスト・土壌脱臭法、オゾン
脱臭法、燃焼脱臭法がある。バイオ・活性炭脱臭法の特
徴は、熱、水により変化が激しく、蒸気に対しては不適
当である。薬液脱臭法の特徴は、防臭剤や薬液等の効率
はあまり良くなく、特に過酸化水素は、劇毒物、消防
法、労働安全衛生法等の適用があり、取り扱いにくく、
また、後の水処理の問題もある。コンポスト・土壌脱臭
法は、蒸気にたいして不適当であり、広い面積を必要と
する。オゾン脱臭法は、高価である割りには、効率はあ
まり良くない。
【０００４】また、燃焼脱臭法を採用した生ごみ処理機
では、脱臭効率は良いが、価格及びランニングコストが
高いという問題があった。図６は、燃焼脱臭法を採用し
た従来の生ごみ処理機の構成図である。発酵、乾燥用の
蒸気ボイラーの他に、脱臭専用のバーナーが配置されて
いる。このように、従来技術では、燃焼室を２つ必要と
していた。
では、脱臭効率は良いが、価格及びランニングコストが
高いという問題があった。図６は、燃焼脱臭法を採用し
た従来の生ごみ処理機の構成図である。発酵、乾燥用の
蒸気ボイラーの他に、脱臭専用のバーナーが配置されて
いる。このように、従来技術では、燃焼室を２つ必要と
していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に述べ
た問題点に鑑み創案されたもので、その課題は、生ごみ
を効率良く、短時間に乾燥、発酵し、飼料化、堆肥化す
ることができる生ごみ処理機で、且つ生ごみ処理機から
発生する発酵臭を、コストアップしない燃焼脱臭法によ
り脱臭する生ごみ処理機を提供することにある。また、
使用済みの蒸気や温風などを回収し、熱効率のよい、エ
ネルギーの有効利用を図ることが可能な生ごみ処理機を
提供することにある。
た問題点に鑑み創案されたもので、その課題は、生ごみ
を効率良く、短時間に乾燥、発酵し、飼料化、堆肥化す
ることができる生ごみ処理機で、且つ生ごみ処理機から
発生する発酵臭を、コストアップしない燃焼脱臭法によ
り脱臭する生ごみ処理機を提供することにある。また、
使用済みの蒸気や温風などを回収し、熱効率のよい、エ
ネルギーの有効利用を図ることが可能な生ごみ処理機を
提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する手段
として請求項１に記載された発明では、生ごみ投入口と
排出口とを有する発酵槽と、前記発酵槽の内部に設けた
胴体がパイプで構成した攪拌ドラムと、前記攪拌ドラム
の胴体左右端には回転自在に駆動手段により回転するた
めに突設した主軸と、前記攪拌ドラム内には過熱空気と
蒸気を通す穴を穿設して、被攪拌物を全方位で多面的に
加熱、乾燥させる生ごみ処理機であって、前記発酵槽内
の発酵臭及び蒸気を燃焼脱臭装置に取り込み、燃焼によ
り脱臭すると共に、前記燃焼脱臭装置により過熱空気と
蒸気を生成し、前記攪拌ドラムに供給して、加熱、乾燥
させ、使用済み蒸気は温風ジャケットに戻して生ごみを
温め、前記燃焼脱臭装置からの温風は前記発酵槽に供給
し加熱、乾燥度を高め、又、燃焼用空気を温め、バーナ
ーに入れて熱負荷を軽減し、燃料の消費を節約すること
を特徴とする。
として請求項１に記載された発明では、生ごみ投入口と
排出口とを有する発酵槽と、前記発酵槽の内部に設けた
胴体がパイプで構成した攪拌ドラムと、前記攪拌ドラム
の胴体左右端には回転自在に駆動手段により回転するた
めに突設した主軸と、前記攪拌ドラム内には過熱空気と
蒸気を通す穴を穿設して、被攪拌物を全方位で多面的に
加熱、乾燥させる生ごみ処理機であって、前記発酵槽内
の発酵臭及び蒸気を燃焼脱臭装置に取り込み、燃焼によ
り脱臭すると共に、前記燃焼脱臭装置により過熱空気と
蒸気を生成し、前記攪拌ドラムに供給して、加熱、乾燥
させ、使用済み蒸気は温風ジャケットに戻して生ごみを
温め、前記燃焼脱臭装置からの温風は前記発酵槽に供給
し加熱、乾燥度を高め、又、燃焼用空気を温め、バーナ
ーに入れて熱負荷を軽減し、燃料の消費を節約すること
を特徴とする。
【０００７】前記請求項１に記載された発明は、前記攪
拌ドラムはパイプで構成しているため伝熱面積が広く確
保でき、過熱空気がパイプを介して被攪拌物に伝わる効
率が高く、短時間で生ごみを乾燥させ、発酵させる。つ
まり、温風ジャケットによる底板の加熱に加え、攪拌ド
ラムはそれ自体が加熱乾燥機であるため、加熱部である
パイプ、仕切り板、攪拌板、さばき板等と被攪拌物とが
接触する伝熱頻度、同じく被攪拌物と接触する伝熱時
間、同じく被攪拌物と接触する伝熱面積等が高く、多面
的同時加熱により乾燥が加速され、乾燥までの時間が大
幅に短縮される。
拌ドラムはパイプで構成しているため伝熱面積が広く確
保でき、過熱空気がパイプを介して被攪拌物に伝わる効
率が高く、短時間で生ごみを乾燥させ、発酵させる。つ
まり、温風ジャケットによる底板の加熱に加え、攪拌ド
ラムはそれ自体が加熱乾燥機であるため、加熱部である
パイプ、仕切り板、攪拌板、さばき板等と被攪拌物とが
接触する伝熱頻度、同じく被攪拌物と接触する伝熱時
間、同じく被攪拌物と接触する伝熱面積等が高く、多面
的同時加熱により乾燥が加速され、乾燥までの時間が大
幅に短縮される。
【０００８】また、燃焼脱臭装置に発酵槽内の発酵臭及
び蒸気を取り込み、発酵臭をバーナーにより燃焼脱臭
し、且つ燃焼脱臭装置により生成された加熱空気と蒸気
は、前記攪拌ドラムに供給して、加熱、乾燥に使われ
る。さらに、攪拌ドラムからの使用済み温風を温風ジャ
ケットに戻し、生ゴミを温め、燃焼脱臭装置内の余剰の
過熱空気は、バーナーに戻して熱負荷を軽減し、バーナ
ーの熱負荷を軽減して燃料の消費を節約する。つまり、
従来の生ごみ処理機では、蒸発で過熱する為にボイラー
等を使用していたが、バーナーに換え、さらに燃焼脱臭
機能を組込むことで、従来の脱臭に係る装置分のコスト
を低減する。また、燃焼脱臭式の火力を発酵、乾燥に使
用することにより、デメリットである価格及びランニン
グコストが高いという問題点を解消することができる。
これにより、脱臭を燃焼で処理し、その熱を発酵乾燥に
有効利用することで、熱を効率よく使うことができる。
さらに、燃焼脱臭装置内で過熱空気と蒸気が生成され、
攪拌ドラムに導くので、発酵乾燥の効率がよく、燃料と
しての灯油等の消費量を低減することが可能である。
び蒸気を取り込み、発酵臭をバーナーにより燃焼脱臭
し、且つ燃焼脱臭装置により生成された加熱空気と蒸気
は、前記攪拌ドラムに供給して、加熱、乾燥に使われ
る。さらに、攪拌ドラムからの使用済み温風を温風ジャ
ケットに戻し、生ゴミを温め、燃焼脱臭装置内の余剰の
過熱空気は、バーナーに戻して熱負荷を軽減し、バーナ
ーの熱負荷を軽減して燃料の消費を節約する。つまり、
従来の生ごみ処理機では、蒸発で過熱する為にボイラー
等を使用していたが、バーナーに換え、さらに燃焼脱臭
機能を組込むことで、従来の脱臭に係る装置分のコスト
を低減する。また、燃焼脱臭式の火力を発酵、乾燥に使
用することにより、デメリットである価格及びランニン
グコストが高いという問題点を解消することができる。
これにより、脱臭を燃焼で処理し、その熱を発酵乾燥に
有効利用することで、熱を効率よく使うことができる。
さらに、燃焼脱臭装置内で過熱空気と蒸気が生成され、
攪拌ドラムに導くので、発酵乾燥の効率がよく、燃料と
しての灯油等の消費量を低減することが可能である。
【０００９】前記請求項２に記載された発明では、請求
項１に記載の燃焼脱臭生ごみ処理機であって、前記燃焼
脱臭装置として、ボイラーの燃焼部に発酵槽内の発酵臭
及び蒸気を取り込み、燃焼により脱臭することを特徴と
する。請求項２に記載された発明は、燃焼脱臭装置とし
て、水蒸気ボイラーや温水ボイラー、熱媒体ボイラー等
の燃焼部に、発酵槽からの臭いを含んだ蒸気を取り込
み、燃焼で脱臭させるもので、ボイラーの燃焼部に脱臭
装置の機能も取り込むことで、従来の脱臭装置が不要と
なる。少しボイラーの燃焼効率が落ちるが、安価な燃焼
脱臭生ごみ処理機が可能である。
項１に記載の燃焼脱臭生ごみ処理機であって、前記燃焼
脱臭装置として、ボイラーの燃焼部に発酵槽内の発酵臭
及び蒸気を取り込み、燃焼により脱臭することを特徴と
する。請求項２に記載された発明は、燃焼脱臭装置とし
て、水蒸気ボイラーや温水ボイラー、熱媒体ボイラー等
の燃焼部に、発酵槽からの臭いを含んだ蒸気を取り込
み、燃焼で脱臭させるもので、ボイラーの燃焼部に脱臭
装置の機能も取り込むことで、従来の脱臭装置が不要と
なる。少しボイラーの燃焼効率が落ちるが、安価な燃焼
脱臭生ごみ処理機が可能である。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の一形態について説明する。図１は、本発明の燃焼脱臭
生ごみ処理機の外観を示す斜視図である。図２は、発酵
槽と攪拌ドラムの縦断面図であり、図３〜図５は、燃焼
脱臭装置を組み込んだ燃焼脱臭生ごみ処理機のエネルギ
ーの有効利用法を示した構成図である。
の一形態について説明する。図１は、本発明の燃焼脱臭
生ごみ処理機の外観を示す斜視図である。図２は、発酵
槽と攪拌ドラムの縦断面図であり、図３〜図５は、燃焼
脱臭装置を組み込んだ燃焼脱臭生ごみ処理機のエネルギ
ーの有効利用法を示した構成図である。
【００１１】最初に、図１は本発明の外観を示す斜視図
であり、１は燃焼脱臭生ごみ処理機である。発酵槽２
は、外観は箱型であるが、内面は底が半円形で断面がＵ
字形を有する鉄板の溶接構造物である。１１は上蓋で、
本体上部フレームに枢設されており、生ごみ投入の際に
開閉する。１０は攪拌ドラムで発酵槽２に搭載されてお
り、モータ６の動力はチェーンにより伝達され攪拌ドラ
ム１０を回転させる。前記回転により被攪拌物は、加
熱、乾燥されながら攪拌される。３は燃焼脱臭装置であ
り、バーナー５は、発酵槽内の発酵臭と蒸気を燃焼脱臭
装置に取り込み、燃焼により無臭化する。
であり、１は燃焼脱臭生ごみ処理機である。発酵槽２
は、外観は箱型であるが、内面は底が半円形で断面がＵ
字形を有する鉄板の溶接構造物である。１１は上蓋で、
本体上部フレームに枢設されており、生ごみ投入の際に
開閉する。１０は攪拌ドラムで発酵槽２に搭載されてお
り、モータ６の動力はチェーンにより伝達され攪拌ドラ
ム１０を回転させる。前記回転により被攪拌物は、加
熱、乾燥されながら攪拌される。３は燃焼脱臭装置であ
り、バーナー５は、発酵槽内の発酵臭と蒸気を燃焼脱臭
装置に取り込み、燃焼により無臭化する。
【００１２】次に、図２は、発酵槽と攪拌ドラムの縦断
面図である。攪拌ドラム１０は、面板１２ａと面板１２
ｂ、外側中央に突設した中空の主軸１３ａと１３ｂ、面
板１２ａと１２ｂの間に配設した多数のパイプ１４より
構成し、すべてのパイプに過熱空気（温風）と蒸気が循
環するように面板１２ａ，１２ｂには放射線状に穴が穿
設されている。この目的は攪拌ドラム１０に過熱空気と
蒸気を通すためである。攪拌ドラム１０の両主軸１３
ａ、１３ｂは、過熱空気と蒸気がスムーズに通す為に大
きな開口部を有し、主軸両端に設けた軸受部（図示せ
ず）で支持する。仕切り板１５は、中央部に穴のある円
盤状の鋼板からなり、パイプ１４の剛性を高めている。
面図である。攪拌ドラム１０は、面板１２ａと面板１２
ｂ、外側中央に突設した中空の主軸１３ａと１３ｂ、面
板１２ａと１２ｂの間に配設した多数のパイプ１４より
構成し、すべてのパイプに過熱空気（温風）と蒸気が循
環するように面板１２ａ，１２ｂには放射線状に穴が穿
設されている。この目的は攪拌ドラム１０に過熱空気と
蒸気を通すためである。攪拌ドラム１０の両主軸１３
ａ、１３ｂは、過熱空気と蒸気がスムーズに通す為に大
きな開口部を有し、主軸両端に設けた軸受部（図示せ
ず）で支持する。仕切り板１５は、中央部に穴のある円
盤状の鋼板からなり、パイプ１４の剛性を高めている。
【００１３】攪拌板（図示せず）を配置し、さばき板１
７を外周側に螺旋状に配置している。攪拌ドラム１０が
回転すると、被攪拌物はさばき板１７の働きで中央に集
められ、仕切り板１５の中央の穴からあふれ出て反転
し、両サイドに移動する。つまり、パイプ１４、仕切り
板１５、攪拌板、さばき板１７等の働きにより、被攪拌
物は、左右、前後に移動と反転を繰り返しながら攪拌さ
れる。また攪拌ドラム自体が加熱乾燥機であるため、加
熱部と被攪拌物との伝熱面積、伝熱時間、伝熱頻度が高
くなることから、乾燥が加速され、乾燥までの時間が大
幅に短縮される。発酵槽２の内面の底は半円形を有する
Ｕ字形となっており、攪拌ドラム１０の回転中心より下
部に温風ジャケット２３を配設し、正面下部に排出口２
４（図１参照）を設けている。
７を外周側に螺旋状に配置している。攪拌ドラム１０が
回転すると、被攪拌物はさばき板１７の働きで中央に集
められ、仕切り板１５の中央の穴からあふれ出て反転
し、両サイドに移動する。つまり、パイプ１４、仕切り
板１５、攪拌板、さばき板１７等の働きにより、被攪拌
物は、左右、前後に移動と反転を繰り返しながら攪拌さ
れる。また攪拌ドラム自体が加熱乾燥機であるため、加
熱部と被攪拌物との伝熱面積、伝熱時間、伝熱頻度が高
くなることから、乾燥が加速され、乾燥までの時間が大
幅に短縮される。発酵槽２の内面の底は半円形を有する
Ｕ字形となっており、攪拌ドラム１０の回転中心より下
部に温風ジャケット２３を配設し、正面下部に排出口２
４（図１参照）を設けている。
【００１４】続いて、図３は、燃焼脱臭装置を組み込ん
だ燃焼脱臭生ごみ処理機１のエネルギーの有効利用法を
示した構成図である。本発明の燃焼脱臭生ごみ処理機１
は、発酵槽２と、燃焼脱臭装置３と、バーナー４と、ブ
ロアー７ａ、７ｂと、バルブ８ａ，８ｂから構成されて
いる。発酵槽内の発酵臭と蒸気ｂは、燃焼脱臭装置３に
取り込み、バーナーの火炎により燃焼脱臭し、無臭化す
る。
だ燃焼脱臭生ごみ処理機１のエネルギーの有効利用法を
示した構成図である。本発明の燃焼脱臭生ごみ処理機１
は、発酵槽２と、燃焼脱臭装置３と、バーナー４と、ブ
ロアー７ａ、７ｂと、バルブ８ａ，８ｂから構成されて
いる。発酵槽内の発酵臭と蒸気ｂは、燃焼脱臭装置３に
取り込み、バーナーの火炎により燃焼脱臭し、無臭化す
る。
【００１５】さらに、燃焼脱臭装置３により得られた過
熱空気と蒸気（２００〜３００°Ｃ）は、攪拌ドラム１
０を循環し加熱、乾燥すると、使用済の蒸気ａは、温水
ジャケット２３に戻り、発酵槽２を温める。一方、燃焼
脱臭装置３により得られた温風ｂは、発酵槽２に供給
し、生ごみを加熱、乾燥する。また、燃焼脱臭装置３で
の余剰温風ａは、バーナー室４に戻りエネルギーの有効
利用を行う。
熱空気と蒸気（２００〜３００°Ｃ）は、攪拌ドラム１
０を循環し加熱、乾燥すると、使用済の蒸気ａは、温水
ジャケット２３に戻り、発酵槽２を温める。一方、燃焼
脱臭装置３により得られた温風ｂは、発酵槽２に供給
し、生ごみを加熱、乾燥する。また、燃焼脱臭装置３で
の余剰温風ａは、バーナー室４に戻りエネルギーの有効
利用を行う。
【００１６】図４は、小型簡略型の燃焼脱臭装置を組み
込んだ燃焼脱臭生ごみ処理機１のエネルギーの有効利用
法を示した構成図を示す。特徴は、発酵槽２と燃焼脱臭
装置３で構成した簡素な構成としている。
込んだ燃焼脱臭生ごみ処理機１のエネルギーの有効利用
法を示した構成図を示す。特徴は、発酵槽２と燃焼脱臭
装置３で構成した簡素な構成としている。
【００１７】図５は、請求項２に記載の発明に係る図で
ある。発酵槽内の攪拌ドラムを過熱した蒸気ａは、蒸気
ジャケットへ入り、蒸気ジャケットを温めた蒸気ｂは、
タンクに戻り、水を温める。発酵槽内の蒸気ｃは、臭気
をおびているため、ボイラーの燃焼室にて燃焼される。
ボイラーの燃焼効率が落ちるが、これにより、安価な燃
焼脱臭生ごみ処理機が可能である。
ある。発酵槽内の攪拌ドラムを過熱した蒸気ａは、蒸気
ジャケットへ入り、蒸気ジャケットを温めた蒸気ｂは、
タンクに戻り、水を温める。発酵槽内の蒸気ｃは、臭気
をおびているため、ボイラーの燃焼室にて燃焼される。
ボイラーの燃焼効率が落ちるが、これにより、安価な燃
焼脱臭生ごみ処理機が可能である。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
発明によれば、胴体がパイプで構成する攪拌ドラムと、
燃焼室を１つにしたバーナーによる燃焼脱臭装置との組
み合わせにより、次に述べる種々の効果を実現すること
ができる。１．バーナーによる燃焼脱臭装置を採用する
ことにより、蒸気ボイラーや温水ボイラーが不要とな
り、コスト低減が可能である。２．発酵臭を燃焼で無臭
化処理し、その際の熱を有効利用することで、発酵と乾
燥を効率よく行うことができる。３．燃焼脱臭法の採用
により、脱臭効率が良く、価格及びランニングコストを
低く押さえることが可能となり、安価な生ごみ処理機が
提供できる。４．燃焼脱臭装置により生成された過熱空
気（温風）と蒸気が持つ熱が、生ごみの乾燥、発酵に有
効に使われると共に、余剰の熱エネルギーが無駄になら
ない好適な省エネサイクルを実現している。
発明によれば、胴体がパイプで構成する攪拌ドラムと、
燃焼室を１つにしたバーナーによる燃焼脱臭装置との組
み合わせにより、次に述べる種々の効果を実現すること
ができる。１．バーナーによる燃焼脱臭装置を採用する
ことにより、蒸気ボイラーや温水ボイラーが不要とな
り、コスト低減が可能である。２．発酵臭を燃焼で無臭
化処理し、その際の熱を有効利用することで、発酵と乾
燥を効率よく行うことができる。３．燃焼脱臭法の採用
により、脱臭効率が良く、価格及びランニングコストを
低く押さえることが可能となり、安価な生ごみ処理機が
提供できる。４．燃焼脱臭装置により生成された過熱空
気（温風）と蒸気が持つ熱が、生ごみの乾燥、発酵に有
効に使われると共に、余剰の熱エネルギーが無駄になら
ない好適な省エネサイクルを実現している。
【００１９】請求項２に記載の発明によれば、ボイラー
型の生ごみ処理機であっても、ボイラーの燃焼部に脱臭
装置の機能も取り込むことで、脱臭が可能である。つま
り、ボイラーの燃焼部に、発酵槽からの臭気を含んだ蒸
気を取り込み、燃焼させることで脱臭が可能で、従来の
脱臭装置が不要となる。ただ、少しばかりボイラーの燃
焼効率の低下はあっても、安価な燃焼脱臭生ごみ処理機
が可能である。
型の生ごみ処理機であっても、ボイラーの燃焼部に脱臭
装置の機能も取り込むことで、脱臭が可能である。つま
り、ボイラーの燃焼部に、発酵槽からの臭気を含んだ蒸
気を取り込み、燃焼させることで脱臭が可能で、従来の
脱臭装置が不要となる。ただ、少しばかりボイラーの燃
焼効率の低下はあっても、安価な燃焼脱臭生ごみ処理機
が可能である。
【図１】本発明による燃焼脱臭生ごみ処理機の斜視図で
ある。
ある。
【図２】発酵槽の縦断面図である。
【図３】燃焼脱臭装置を組み込んだ燃焼脱臭生ごみ処理
機のエネルギーの有効利用法を示した構成図である。
機のエネルギーの有効利用法を示した構成図である。
【図４】小型簡略型の場合の構成図である
【図５】請求項２に係る燃焼脱臭生ごみ処理機の構成図
である。
である。
【図６】従来技術の燃焼脱臭生ごみ処理機の構成図であ
る。
る。
１ 燃焼脱臭生ごみ処理機 ２ 発酵槽 ３ 燃焼脱臭装置 ４ バーナー ５ 蒸気ボイラー ６ モータ ７ａ，７ｂ ブロアー ８ａ，８ｂ バルブ ２３ 温水ジャケット ２４ 排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ０５Ｆ 9/02 ＺＡＢ Ｆ２６Ｂ 23/02 Ｆ２６Ｂ 9/06 Ｂ０９Ｂ 3/00 ＺＡＢＤ 11/14 ３０３Ｍ 23/02 5/00 Ｐ (72)発明者 国分 俊作 福島県二本松市舘野四丁目235 国分農場 有限会社内 Ｆターム(参考） 3L113 AA07 AB02 AC04 AC58 AC67 BA01 DA02 4D004 AA02 AA03 BA04 CA15 CA19 CA22 CA42 CA48 CB04 CB21 CB34 CB36 4G037 CA01 EA03 4G078 AA07 AB20 BA01 DA30 EA03 4H061 AA03 CC55 GG14 GG16 GG18 GG19 GG43 GG48 GG69 GG70 HH42
Claims (2)
- 【請求項１】生ごみ投入口と排出口とを有する発酵槽
と、前記発酵槽の内部に設けられた胴体がパイプで構成
された攪拌ドラムと、前記攪拌ドラムの胴体左右端には
回転自在に駆動手段により回転するために突設した主軸
と、前記攪拌ドラム内には過熱空気と蒸気を通す穴を穿
設して、被攪拌物を全方位で多面的に加熱、乾燥させる
生ごみ処理機であって、 前記発酵槽内の発酵臭及び蒸気を燃焼脱臭装置に取り込
み、燃焼により脱臭すると共に、前記燃焼脱臭装置によ
り過熱空気と蒸気を生成し、前記攪拌ドラムに供給し
て、加熱、乾燥させ、使用済み過熱空気と蒸気は温風ジ
ャケットに戻して生ごみを温め、前記燃焼脱臭装置から
の過熱空気は前記発酵槽に供給し加熱、乾燥度を高め、
又、燃焼用空気を温め、バーナーに入れて熱負荷を軽減
し、燃料の消費を節約することを特徴とする燃焼脱臭生
ごみ処理機。 - 【請求項２】前記燃焼脱臭装置として、ボイラーの燃焼
部に発酵槽内の発酵臭及び蒸気を、取り込み、燃焼によ
り脱臭することを特徴とする請求項１に記載の燃焼脱臭
生ごみ処理機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000327914A JP2002126700A (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | 燃焼脱臭生ごみ処理機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000327914A JP2002126700A (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | 燃焼脱臭生ごみ処理機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002126700A true JP2002126700A (ja) | 2002-05-08 |
Family
ID=18804846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000327914A Pending JP2002126700A (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | 燃焼脱臭生ごみ処理機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002126700A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005231912A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Koichi Kobayashi | 熱風炉を用いた有機廃棄物の堆肥化処理装置および堆肥化処理方法 |
| KR200446317Y1 (ko) | 2007-09-06 | 2009-10-19 | 윤병송 | 수평드럼회전형 열풍순환식 음식물쓰레기건조기 |
| CN108619936A (zh) * | 2018-03-05 | 2018-10-09 | 青岛伊诺威能源化工新技术有限公司 | 内加热式搅拌器及其热解室与固体有机物热解装置 |
| CN108676569A (zh) * | 2018-03-05 | 2018-10-19 | 青岛伊诺威能源化工新技术有限公司 | 组合式固体有机物热解装置 |
| CN109482612A (zh) * | 2018-04-26 | 2019-03-19 | 梅启文 | 餐厨垃圾处理设备节能装置 |
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-
2000
- 2000-10-27 JP JP2000327914A patent/JP2002126700A/ja active Pending
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