JP2002126637A - 水性中塗り塗料組成物並びに多層塗膜形成方法及び多層塗膜 - Google Patents

水性中塗り塗料組成物並びに多層塗膜形成方法及び多層塗膜

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JP2002126637A
JP2002126637A JP2000326511A JP2000326511A JP2002126637A JP 2002126637 A JP2002126637 A JP 2002126637A JP 2000326511 A JP2000326511 A JP 2000326511A JP 2000326511 A JP2000326511 A JP 2000326511A JP 2002126637 A JP2002126637 A JP 2002126637A
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coating film
resin
polyester resin
parts
coating
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JP2000326511A
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English (en)
Inventor
Koichi Obara
浩一 小原
Takeshi Yamamoto
健史 山本
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上塗り塗膜との密着性に優れた中塗り塗膜を
得ることができる中塗り塗料組成物を提供する。 【解決手段】 固形分酸価が20〜100mgKOH/
gであるポリエステル樹脂(I)、及び、固形分酸価が
20mgKOH/g未満であるポリエステル樹脂(I
I)を含むことを特徴とする水性中塗り塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性中塗り塗料組
成物に関するものであり、更に詳細には、上塗り塗膜と
の密着性に優れた中塗り塗膜を得ることができる水性中
塗り塗料組成物、並びに、上記水性中塗り塗料組成物を
使用する多層塗膜形成方法及びそれにより得られる多層
塗膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車車体等は、被塗物である鋼板の表
面に塗装下地としてリン酸亜鉛等による化成処理が行わ
れた後、下塗り塗装、中塗り塗装及び上塗り塗装が行わ
れて、複層塗膜が形成されている。このうち、塗装工程
においては、一般的には、電着塗装により下塗り塗装を
行い焼き付け硬化させて下塗り塗膜を形成させ、その上
に中塗り塗料を塗装し焼き付け硬化させて中塗り塗膜を
形成させた後、上塗り塗装が行われている。
【0003】上記中塗り塗料から形成される中塗り塗膜
は、主として、下塗り塗膜である電着塗膜のゆず肌や肌
荒れを隠蔽して塗膜表面の平滑性を確保する役割と、自
動車車体への小石等の障害物の衝突によるいわゆる耐チ
ッピング性を確保する役割とを担うものである。
【0004】ところで、本特許出願人は、電着塗膜の外
観、耐食性及び耐候性の向上を目的とした複層電着塗膜
について、特願平11−328111号として特許出願
した。この複層電着塗膜は、上層が低酸価のポリエステ
ル樹脂を主成分とした層であり、下層がエポキシ樹脂を
主成分とした層である。ところが、この上層は、低酸価
であるため、極性が低く、通常の中塗り塗膜を施した場
合、得られる多層塗膜において複層電着塗膜と中塗り塗
膜との付着性が低下するおそれがあり、その結果、小石
等の障害物の衝突によって塗膜自体がはがれてしまい、
上記役割を果たすことができない。また、複層電着塗膜
の上層に含まれる低酸価のポリエステル樹脂と同様のポ
リエステル樹脂を含む中塗り塗膜を施した場合には、複
層電着塗膜と中塗り塗膜との付着性は改善されるが、硬
化性が不充分で、更に上塗り塗膜との付着性に劣るとい
う問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上塗
り塗膜との密着性に優れた中塗り塗膜を得ることができ
る中塗り塗料組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、固形分酸価が
20〜100mgKOH/gであるポリエステル樹脂
(I)、及び、固形分酸価が20mgKOH/g未満で
あるポリエステル樹脂(II)を含むことを特徴とする
水性中塗り塗料組成物である。本発明はまた、電着塗膜
が形成された被塗装物上に、中塗り塗料を塗布して中塗
り塗膜を形成する工程(1)、上記中塗り塗膜の上に、
水性ベース塗料を塗布して未硬化のベース塗膜を形成す
る工程(2)、更に、上記ベース塗膜の上に、クリヤー
塗料を塗布して未硬化のクリヤー塗膜を形成する工程
(3)、並びに、上記未硬化の塗膜を同時に加熱硬化さ
せて、多層塗膜を得る工程(4)を含む多層塗膜形成方
法であって、上記中塗り塗料は、上記の水性中塗り塗料
組成物からなることを特徴とする多層塗膜形成方法でも
ある。本発明は更に、上記多層塗膜形成方法により形成
されてなる多層塗膜である。以下、本発明について更に
詳細に説明する。
【0007】水性中塗り塗料組成物 本発明の水性中塗り塗料組成物は、ポリエステル樹脂
(I)及びポリエステル樹脂(II)を含むものであ
る。上記ポリエステル樹脂(I)は、固形分酸価が20
〜100mgKOH/gである。上記高酸価のポリエス
テル樹脂(I)を水性中塗り塗料組成物に配合すること
によって、上塗り塗膜との付着性を向上することができ
る。従って、20mgKOH/g未満であると、上塗り
塗膜との密着性が劣る。100mgKOH/gを超える
と、得られる塗膜の耐水性に劣る。好ましくは、30〜
80mgKOH/gである。上記酸価は、上記ポリエス
テル樹脂(I)中のカルボキシル基に由来するものであ
る。
【0008】上記ポリエステル樹脂(I)は、水酸基価
が50〜150の範囲であることが好ましい。50未満
であると、塗膜の硬化不良を招き、150を超えると、
硬化後塗膜中に過剰の水酸基が残存する結果、耐水性が
低下することがある。更に、数平均分子量は1000〜
30000の範囲が好ましい。1000未満では、硬化
形成塗膜の耐溶剤性等の物性が劣る。30000を超え
ると、樹脂溶液の粘度が高いため、得られた樹脂の乳化
分散等の操作上ハンドリングが困難なばかりか、得られ
た中塗り塗膜の膜外観が著しく低下してしまうことがあ
る。好ましくは、2000〜20000である。上記ポ
リエステル樹脂(I)は、1種のみ使用することもでき
るが、塗膜性能のバランス化を計るために、2種又はそ
れ以上の種類を使用することもできる。
【0009】上記ポリエステル樹脂(I)は、ポリオー
ル成分、並びに、多塩基酸成分及び/又はそれらの無水
物の他、必要に応じてδ−ブチロラクトン、ε−カプロ
ラクトン等のラクトン類、更に変性剤としてヤシ油脂肪
酸、キリ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、アマニ油脂肪酸等の
各種飽和及び/又は不飽和脂肪酸、それらのモノ、ジ又
はトリグリセライド、カージュラーE−10(炭素数1
0の分岐状アルキル基を有するモノエポキシド、シェル
化学社製)等のエポキシ化合物等を常法に従い脱水縮合
することによって製造することができる。
【0010】上記ポリオール成分としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジエチル
−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,9−ノナンジオール、1,4−シクロヘキサン
ジオール、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコー
ルエステル、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパ
ンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
2,2,4−トリメチルペンタンジオール、水素化ビス
フェノールA等のジオール類;トリメチロールプロパ
ン、トリメチロールエタン、グリセリン、ペンタエリス
リトール等の3価以上のポリオール成分;2,2−ジメ
チロールプロピオン酸、2,2−ジメチロールブタン
酸、2,2−ジメチロールペンタン酸、2,2−ジメチ
ロールヘキサン酸、2,2−ジメチロールオクタン酸等
のヒドロキシカルボン酸成分等を挙げることができる。
【0011】上記多塩基酸成分及びそれらの無水物とし
ては、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無
水トリメリット酸、テトラブロム無水フタル酸、テトラ
クロロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸等の芳香族多
価カルボン酸及び酸無水物;ヘキサヒドロ無水フタル
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、1,4−及び1,3−
シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族多価カルボン酸
及び無水物;無水マレイン酸、フマル酸、無水コハク
酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等の脂肪族
多価カルボン酸及び無水物等を挙げることができる。上
記ポリオール成分、上記多塩基酸成分及びそれらの無水
物等のポリエステル樹脂(I)を合成する際に使用する
成分は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用
してもよい。
【0012】上記ポリエステル樹脂(I)は、ウレタン
結合を一部適量含んでいてもよい。上記ウレタン結合の
導入は、例えば分子鎖の両末端に水酸基を有するポリδ
―ブチロラクトン、ポリε−カプロラクトン等のポリエ
ステルポリオールの両末端に、4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネ−ト等のジイソシアネートをウレタン結合させ、一部
鎖延長して、これを上記ポリオール成分の一部として使
用することで行うことができる。
【0013】上記のようにして得られるポリエステル樹
脂は、更に多塩基酸成分及びそれらの無水物を反応させ
ることが好ましく、これによって本発明において使用さ
れる高酸価のポリエステル樹脂(I)を得ることができ
る。
【0014】上記ポリエステル樹脂(I)は、必要に応
じてハーフブロックジイソシアネート化合物との付加反
応やメラミン樹脂の一部共縮合を行うことにより、自己
架橋型樹脂とすることもできる。このように自己架橋型
としたものは硬化反応性に優れるため、本発明において
好適に用いられる。
【0015】本発明においては、上記高酸価のポリエス
テル樹脂(I)のほかに、酸価が20mgKOH/g未
満のポリエステル樹脂(II)を併用する。上記酸価が
20mgKOH/g未満のポリエステル樹脂(II)を
併用することによって、硬化性や得られる塗膜の物性を
調整することができる。更に、電着塗膜として特願平1
1−328111号の複層電着塗膜を採用した場合に
は、この複層電着塗膜のうちの上層に含まれるポリエス
テル樹脂と同種のものであるため、電着塗膜と中塗り塗
膜との間の密着性も向上する。
【0016】上記ポリエステル樹脂(II)の酸価は、
3mgKOH/g以上であることが好ましい。3mgK
OH/g未満であると、得られる塗膜の物性を調節する
ことが困難となり、また、上塗り塗膜との密着性に劣る
場合もある。より好ましくは、5〜15mgKOH/g
である。上記ポリエステル樹脂(II)は、水酸基価5
0〜150の範囲であることが好ましい。50未満であ
ると、塗膜の硬化不良を招き、150を超えると、硬化
後塗膜中に過剰の水酸基が残存する結果、耐水性が低下
することがある。
【0017】更に、数平均分子量は1000〜3000
0の範囲が好ましい。1000未満では、硬化形成塗膜
の耐溶剤性等の物性が劣る。30000を超えると、樹
脂溶液の粘度が高いため、得られた樹脂の乳化分散等の
操作上ハンドリングが困難なばかりか、得られた電着塗
膜の膜外観が著しく低下してしまうことがある。好まし
くは、1000〜10000である。上記ポリエステル
樹脂(II)は、単独で用いてもよく、2種以上を併用
してもよい。
【0018】上記ポリエステル樹脂(II)は、上記ポ
リエステル樹脂(I)で挙げた製造方法と同様にして製
造することができる。即ち、ポリオール成分並びに多塩
基酸成分及びそれらの無水物の他、必要に応じてラクト
ン類、更に変性剤として飽和及び/又は不飽和脂肪酸、
それらのモノ、ジ又はトリグリセライド、エポキシ化合
物等を常法に従い脱水縮合することによって製造するこ
とができ、ウレタン結合を一部含むものとすることもで
きる。更に、硬化反応性を向上させるため、自己架橋型
樹脂とすることも可能である。ただし、製造工程の最終
段階で、多塩基酸成分及びそれらの無水物を更に反応さ
せることは、酸価が20以上となる可能性が高いため、
行わないことが好ましい。
【0019】上記ポリエステル樹脂(II)は、更に、
分子内部に第3級カルボキシル基を有していることが好
ましい。第3級カルボキシル基とは、そのカルボキシル
基が直接結合している炭素原子に水素がひとつも結合し
ていないものである。第3級カルボキシル基は酸基とし
ての活性度は低く、これを上記ポリエステル樹脂(I
I)に導入することにより、SP値等の物性の調節を容
易に行うことができる。また、上記ポリエステル樹脂
(II)が分子内部に第3級カルボキシル基を有するこ
とにより、樹脂中における酸性基間の相互作用が低くな
って塗膜の熱フロー性が向上するため、どのような顔料
分散状態であっても、加熱硬化時に膜平滑性が確保さ
れ、外観を向上させることができる。更に、硬化剤とし
てメラミン樹脂を用いた場合には、そのメラミン樹脂の
硬化反応での触媒として作用することが期待される。上
記分子内部に第3級カルボキシル基を有するポリエステ
ル樹脂(II)は、上述のポリエステル樹脂(I)と同
様にして製造することができ、例えば、上記ヒドロキシ
カルボン酸成分を使用する方法を挙げることができる。
【0020】本発明においては、上記固形分酸価が20
〜100mgKOH/gであるポリエステル樹脂(I)
と上記ポリエステル樹脂(II)との重量比が、固形分
を基準として、1/9〜9/1である。上記固形分酸価
が20〜100mgKOH/gであるポリエステル樹脂
(I)の配合量が上記範囲を超えると、耐水性が低下す
る場合があり、また、得られる塗膜の物性のバランス化
を図ることも困難となる。上記ポリエステル樹脂(I
I)の配合量が上記範囲を超えると、高酸価のポリエス
テル樹脂(I)の配合量が減少することとなるため、上
塗り塗膜との密着性に劣る。
【0021】本発明の水性中塗り塗料組成物は、通常、
硬化剤を含むものである。上記硬化剤は、加熱時に各樹
脂成分を硬化させることが可能であればどのような種類
のものでもよいが、顔料分散性及び作業性の観点から、
メラミン樹脂が好ましい。上記硬化剤の配合量は、塗膜
物性や上塗り塗装適合性を考慮すると、樹脂固形分、即
ち、上記ポリエステル樹脂(I)及びポリエステル樹脂
(II)の合計の固形分100重量部に対して、10〜
100重量部の範囲が好ましい。この配合比が10重量
部未満では、塗膜硬化不良を招く結果、機械的強度など
の塗膜物性が低くなることがあり、また、上塗り塗装時
に塗料シンナーによって塗膜が侵されるなど外観不良を
招く場合がある。100重量部を超えると、逆に硬化過
剰となって、耐衝撃性等の塗膜物性不良等を招くことが
ある。上記硬化剤は、塗膜物性や硬化度の調節等の都合
により、複数種を組み合わせて使用してもよい。
【0022】上記メラミン樹脂としては特に限定され
ず、例えば、メラミン、ベンゾグアナミン、尿素等とホ
ルムアルデヒドとの縮合若しくは共縮合により得られる
もの、又は、更にメタノール若しくはブタノール等の低
級1価アルコールでエーテル化する等して得られるもの
を用いることができる。
【0023】本発明の水性中塗り塗料組成物は、通常、
顔料を含むものである。上記顔料は、通常塗料に使用さ
れるものならば特に制限はないが、耐候性を向上させ、
かつ隠蔽性を確保する点から、着色顔料であることが好
ましい。特に二酸化チタンは白色の着色隠蔽性に優れ、
しかも安価であることから、より好ましい。
【0024】上記二酸化チタン以外の顔料としては、塗
料調製の目的に合わせて例えば、酸化鉄、カーボンブラ
ック等のような無機顔料、フタロシアニンブルー、フタ
ロシアニングリーン、カルバゾールバイオレット、アン
トラピリミジンイエロー、フラバンスロンイエロー、イ
ソインドリンイエロー、インダンスロンブルー、キナク
リドンバイオレット等のような有機顔料の適量、その他
必要に応じてクレー、タルク、カオリン、硫酸バリウム
等の体質顔料を配合することもできる。上記顔料として
カーボンブラックと二酸化チタンを主要顔料とした標準
的なグレー系中塗り塗料組成物とすることもできるし、
上塗り塗料と明度又は色相等を合わせたセットグレーや
各種の着色顔料を組み合わせたいわゆるカラー中塗り塗
料とすることもできる。
【0025】上記顔料は、上記水性中塗り塗料組成物中
において、全顔料重量Pに対する全ビヒクル成分の重量
Vの比率P/Vで表わすと、1/10〜2/1の範囲で
あることが好ましい。ここで顔料以外の全ビヒクル成分
とは、顔料以外の塗料を構成する全固形成分(互いに不
相溶な主樹脂成分、それぞれの硬化剤及び顔料分散樹脂
等)を意味する。上記P/Vが1/10未満では、顔料
不足のために隠蔽性が低下するおそれがある。また、P
/Vが2/1を超えると、顔料過多により硬化時の粘性
増大を招き、フロー性が低下して塗膜外観が低下するこ
とがある。
【0026】上記水性中塗り塗料組成物は、上記の各成
分を当業者によく知られた方法を用いて混合分散するこ
とにより得ることができ、例えば、界面活性剤を用いて
分散する方法、分散樹脂を用いて分散する方法等を挙げ
ることができる。得られる水性中塗り塗料組成物の分散
安定性の観点から、上記ポリエステル樹脂(I)、ポリ
エステル樹脂(II)、硬化剤及び顔料を用いて分散し
て得られた顔料分散体を、分散樹脂を含む水性媒体中に
更に分散させることが好ましい。
【0027】上記分散樹脂は、水性塗料の分散用樹脂と
して一般的に用いられているものを使用することができ
るが、カチオン変性ノボラック型エポキシ樹脂が好まし
い。上記カチオン変性ノボラック型エポキシ樹脂は、例
えばクレゾールノボラック型エポキシ樹脂又はフェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂のエポキシ基の全て若しく
は一部を、よく知られたオニウム化の方法により、3級
スルホニウム塩、4級アンモニウム塩若しくは4級リン
酸塩に変えることで得ることができる。上記カチオン変
性樹脂はそのままで水性媒体中に溶解又は分散させるこ
とができる。また、エポキシ基と2級アミンとの付加反
応によって3級アミノ基化した後に、適当な酸を用いて
中和塩にすることによって得ることもできる。上記酸と
しては、例えば、塩酸、硝酸、リン酸等の無機酸及び蟻
酸、酢酸、乳酸、スルファミン酸、アセチルグリシン酸
等の有機酸を挙げることができる。
【0028】上記カチオン変性ノボラック型エポキシ樹
脂は、更に、硬化反応性を付与するための1級水酸基の
導入や上記ポリエステル樹脂(I)及びポリエステル樹
脂(II)に対する吸着性を向上させるためのステアリ
ル基、ドデシル基又はオクチル基等の長鎖アルキル基の
導入が行われていてもよい。これらは、上記カチオン変
性ノボラック型エポキシ樹脂中に存在するエポキシ基の
一部に、ヒドロキシ基を有する2級アミンや長鎖アルキ
ル基を有する2級アミンを反応させることにより行われ
る。
【0029】上記分散樹脂の数平均分子量は、1000
〜10000の範囲が好ましい。1000未満では、ポ
リエステル樹脂(I)及びポリエステル樹脂(II)に
対する吸着性が劣るために水性媒体中での分散安定性が
低下する恐れがある。10000を超えると、樹脂溶液
の粘度が高いため得られた樹脂の乳化分散等の操作上ハ
ンドリングが困難なばかりか、得られた塗膜の外観に対
しても悪影響を与える恐れがある。
【0030】上記分散樹脂は、水性媒体に溶解又は分散
し、これを、例えばホモミキサー若しくはディスパー等
によって攪拌したところに、ポリエステル樹脂(I)、
ポリエステル樹脂(II)、硬化剤及び顔料から得られ
た顔料分散体をドロップすることで水性顔料分散ペース
トを得ることができる。この時、必要に応じて、分散助
剤として、カチオン性界面活性剤若しくは1価アルコー
ル等を適量添加してもかまわない。
【0031】上記分散樹脂の配合量は、ポリエステル樹
脂(I)、ポリエステル樹脂(II)、硬化剤及び顔料
の固形分100重量部に対して、固形分換算で5〜30
重量部の範囲が好ましい。5重量部未満では、エマルシ
ョンの分散安定性が乏しくなり、30重量部を超える
と、塗膜耐水性が悪くなるばかりか、ポリエステル樹脂
(I)に基づく上塗り密着性等の特徴が充分に発現され
難くなる。
【0032】このようにして得られた水性顔料分散ペー
ストと、紫外線吸収剤;酸化防止剤;消泡剤;表面調整
剤;ワキ防止剤等の添加剤成分を混合することにより、
水性中塗り塗料組成物を得ることができる。
【0033】多層塗膜形成方法 本発明の多層塗膜形成方法は、電着塗膜が形成された被
塗装物上に、中塗り塗料を塗布して中塗り塗膜を形成す
る工程(1)、上記中塗り塗膜の上に、水性ベース塗料
を塗布して未硬化のベース塗膜を形成する工程(2)、
更に、上記ベース塗膜の上に、クリヤー塗料を塗布して
未硬化のクリヤー塗膜を形成する工程(3)、並びに、
上記未硬化の塗膜を同時に加熱硬化させて、多層塗膜を
得る工程(4)を含むである。
【0034】工程(1) 上記工程(1)は、電着塗膜が形成された被塗装物上
に、中塗り塗料を塗布して中塗り塗膜が形成される。本
発明においては、上記中塗り塗料は、上述の水性中塗り
塗料組成物からなるものを使用する。上記電着塗膜を形
成する電着塗料としては、カチオン型及びアニオン型の
ものを用いることができる。防食性に優れた塗膜を得る
ことができる点より、カチオン型のものが好ましい。
【0035】本発明においては、上記電着塗料としては
特に限定されないが、溶解性パラメーターがδaである
樹脂aを含む粒子Aと、溶解性パラメーターがδbであ
る樹脂b及び硬化剤を含む粒子Bとからなる電着塗料で
あって、(1)(δb−δa)の値が1.0以上であ
り、(2)樹脂aがアニオン性ポリエステル樹脂であ
り、(3)樹脂bがカチオン性エポキシ樹脂である電着
塗料が好ましい。なお、上記電着塗料については、本出
願人は、特願平11−328111号として特許出願し
ている。
【0036】上記電着塗料においては、樹脂aの溶解性
パラメーターδaと樹脂bの溶解性パラメーターδbと
の差(δb−δa)の値を1.0以上とすることによっ
て、樹脂aからなる粒子Aが空気に直接接する樹脂層を
構成し、樹脂bからなる粒子Bが基材に直接接する樹脂
層を構成する少なくとも2層からなる複層硬化膜を形成
することができる。この場合、形成される複層電着塗膜
のうち、空気に直接接する樹脂層は、アニオン性ポリエ
ステル樹脂からなるものとなり、基材に直接接する樹脂
層は、カチオン性エポキシ樹脂からなるものとなる。従
って、その上に本発明の水性中塗り塗料組成物を塗装し
た場合においては、中塗り塗膜に接する側に、電着塗膜
のうちのアニオン性ポリエステル樹脂からなる樹脂層が
形成されていることとなり、これは、本発明において使
用される固形分酸価が20mgKOH/g未満であるポ
リエステル樹脂(II)と同種のものであるため、電着
塗膜と中塗り塗膜との間の密着性も良好となる。その結
果、得られる塗膜全体としての密着性が格段に向上す
る。
【0037】上記溶解性パラメーターδは、当該業者等
の間で一般にSP(ソルビリティ・パラメーター)とも
呼ばれるものであって、樹脂の親水性または疎水性の度
合いを示す尺度であり、また樹脂間の相溶性を判断する
上でも重要な尺度である。この値は、濁度法と呼ばれる
当業者によく知られた方法を用いて決定することができ
る。
【0038】上記電着塗料において、上記樹脂aのアニ
オン性ポリエステル樹脂としては、上述したポリエステ
ル樹脂(II)を挙げることができる。上記樹脂bであ
るカチオン性エポキシ樹脂は、導電性基材に対して防錆
性を発現する。上記カチオン変性エポキシ樹脂は、一般
に、出発原料であるポリフェノールポリグリシジルエー
テル型エポキシ樹脂等の樹脂分子内のエポキシ環を1級
アミン、2級アミン又は3級アミン酸塩等のアミン類と
の反応によって開環して製造される。
【0039】上記電着塗料に含まれる硬化剤は、加熱時
に各樹脂成分を硬化させることが可能であれば、どのよ
うな種類のものでもよいが、電着樹脂の硬化剤として好
適なブロックドポリイソシアネートが用いられる。ま
た、ブロックドポリイソシアネートとメラミン樹脂とを
併用することも可能である。
【0040】上記電着塗料の製造方法としては、特に限
定されず、例えば、顔料と上記樹脂aを用いて分散して
得られた顔料分散体を、カチオン性分散樹脂を含む水性
媒体中にさらに分散させて水性顔料分散ペーストを得、
この水性顔料分散ペーストと、上記樹脂b、硬化剤、及
び、所望により防錆剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、界
面活性剤、塗膜表面平滑剤、硬化促進剤(有機スズ化合
物等)等の添加剤成分とを混合して得ることができる。
上記カチオン性分散樹脂は、上述の分散樹脂として例示
したものを挙げることができる。
【0041】本発明において、電着塗膜が形成される被
塗装物としては特に限定されず、例えば、鉄、銅、アル
ミニウム、スズ、亜鉛等;これらの金属を含む合金及び
鋳造物が挙げられる。具体的には、乗用車、トラック、
オートバイ、バス等の自動車車体及び部品が挙げられ
る。これらの金属は、電着塗装が行われる前に、予めリ
ン酸塩、クロム酸塩等で化成処理されたものが特に好ま
しい。
【0042】上記工程(1)においては、電着塗膜が形
成された被塗装物上に、上記中塗り塗料を塗布して中塗
り塗膜が形成される。上記中塗り塗膜は、加熱硬化させ
て中塗り硬化塗膜としてもよい。また、加熱硬化を行わ
ずに、ウエットオンウエットで、ベース塗料及びクリヤ
ー塗料からなる上塗り塗料を塗装する3ウエット塗装系
であってもよい。しかし、上記3ウエット塗装系は、ウ
エットオンウエットで塗装されていくため、上塗り塗膜
との密着性に劣るという問題が元来生じていなかった。
従って、本発明においては、中塗り塗膜を一旦硬化させ
る従来の3コート2ベーク法に好適に使用することがで
きる。上記3ウエット塗装系においては、良好な仕上が
り外観を得ることを目的として、一定時間室温で放置、
又は、例えば60〜100℃未満にて2〜10分間加熱
することによって塗膜を予め乾燥させる工程を含んでも
よい。
【0043】上記中塗り塗料の塗装方法としては特に限
定されず、例えば、通称「リアクトガン」と言われるエ
アー静電スプレー;通称「マイクロ・マイクロ(μμ)
ベル」、「マイクロ(μ)ベル」、「メタベル」等と言
われる回転霧化式の静電塗装機等を用いることにより行
うことができる。好ましくは、回転霧化式の静電塗装機
等を用いる方法である。
【0044】上記中塗り塗膜の乾燥膜厚は、用途により
変化するが、5〜50μmであることが好ましい。上限
を超えると、塗装時にタレや焼き付け硬化時にワキ等の
不具合が起こることがあり、下限を下回ると、外観が低
下するおそれがある。
【0045】工程(2) 上記工程(2)においては、上記の中塗り塗膜の上に、
水性ベース塗料を塗布して未硬化のベース塗膜を形成す
る。本発明において、水性ベース塗料としては特に限定
されず、例えば、塗膜形成性樹脂、硬化剤、顔料及びそ
の他の添加剤からなるものを挙げることができる。上記
塗膜形成性樹脂としては水溶性のものであれば特に限定
されず、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ア
ルキド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等が挙げら
れ、これらはアミノ樹脂及び/又はブロックイソシアネ
ート樹脂等の硬化剤と組み合わせて用いられる。顔料分
散性や作業性の点から、アクリル樹脂及び/又はポリエ
ステル樹脂とメラミン樹脂との組み合わせが好ましい。
【0046】上記ベース塗料は、光輝性顔料を配合して
メタリックベース塗料として用いることもできるし、光
輝性顔料を配合せずにレッド、ブルーあるいはブラック
等の着色顔料及び/又は体質顔料を配合してソリッド型
ベース塗料として用いることもできる。上記光輝性顔料
としては特に限定されず、例えば、金属又は合金等の無
着色若しくは着色された金属性光輝材及びその混合物、
干渉マイカ粉、着色マイカ粉、ホワイトマイカ粉、グラ
ファイト又は無色有色偏平顔料等を挙げることができ
る。分散性に優れ、透明感の高い塗膜を形成することが
できるため、金属又は合金等の無着色若しくは着色され
た金属性光輝材及びその混合物が好ましい。その金属の
具体例としては、アルミニウム、酸化アルミニウム、
銅、亜鉛、鉄、ニッケル、スズ等を挙げることができ
る。
【0047】上記光輝性顔料の形状は特に限定されず、
更に、着色されていてもよいが、例えば平均粒径
(D50)が2〜50μmであり、厚さが0.1〜5μm
である鱗片状のものが好ましい。平均粒径10〜35μ
mの範囲のものが光輝感に優れ、より好ましい。上記光
輝性顔料のベース塗料中の顔料濃度(PWC)は、一般
に23重量%以下である。23重量%を超えると、塗膜
外観が低下する。好ましくは、0.01〜20重量%で
あり、より好ましくは、0.01〜18重量%である。
【0048】上記光輝性顔料以外の顔料としては、上記
水性中塗り塗料組成物において記載した着色顔料、体質
顔料を用いることができる。上記顔料としては、光輝性
顔料、着色顔料及び体質顔料のなかから、1種又は2種
以上を組み合わせて用いることができる。上記光輝性顔
料及びその他の全ての顔料を含めたベース塗料中の顔料
濃度(PWC)は、一般的には0.1〜50重量%であ
り、好ましくは0.5〜40重量%であり、より好まし
くは1〜30重量%である。50重量%を超えると塗膜
外観が低下する。上記ベース塗料は、用いられるその他
の添加剤、及び、ベース塗料の調製方法としては、中塗
り塗料において例示したものを挙げることができる。
【0049】上記水性ベース塗料の塗装方法としては、
中塗り塗料を塗布する際に例示した方法を挙げることが
できる。上記ベース塗料を自動車車体等に対して塗装す
る場合には、意匠性を高めるために、エアー静電スプレ
ーによる多ステージ塗装、好ましくは2ステージで塗装
するか、又は、エアー静電スプレーと上記の回転霧化式
の静電塗装機とを組み合わせた塗装方法により行うこと
が好ましい。
【0050】上記ベース塗膜の乾燥膜厚は、用途により
変化するが、5〜35μmであることが好ましい。上限
を超えると、鮮映性が低下したり、塗装時にムラ、流れ
等の不具合が起こることがあり、下限を下回ると、色ム
ラが発生するおそれがある。
【0051】本発明において、ベース塗料及びクリヤー
塗料について、未硬化で塗膜を形成するとは、ベース塗
料及びクリヤー塗料をウエット・オン・ウエットでこの
順番に塗装することを意味するものである。本明細書に
おいて未硬化とは、例えば、プレヒートを行った後の状
態を含む概念である。上記プレヒートとしては、塗布し
た後に、例えば、室温〜100℃未満で1〜10分間放
置又は加熱する工程である。良好な仕上がり外観を得る
ことを目的として、水性ベース塗料を塗布した後にプレ
ヒートを行うことが好ましい。
【0052】工程(3) 上記工程(3)においては、上記のベース塗膜の上に、
クリヤー塗料を塗布して未硬化のクリヤー塗膜を形成す
る。クリヤー塗膜は、ベース塗料として光輝性顔料を含
むメタリックベース塗料を用いた場合に光輝性顔料に起
因するベース塗膜の凹凸、チカチカ等を平滑にしたり、
また、ベース塗膜を保護するために形成されるものであ
る。上記クリヤー塗料としては特に限定されず、例え
ば、塗膜形成性樹脂、硬化剤及びその他の添加剤からな
るものを挙げることができる。
【0053】上記塗膜形成性樹脂としては特に限定され
ず、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキ
シ樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられ、これらはアミノ樹
脂及び/又はブロックイソシアネート樹脂等の硬化剤と
組み合わせて用いられる。透明性又は耐酸エッチング性
等の点から、アクリル樹脂及び/若しくはポリエステル
樹脂とアミノ樹脂との組み合わせ、又は、カルボン酸・
エポキシ硬化系を有するアクリル樹脂及び/若しくはポ
リエステル樹脂等を用いることが好ましい。
【0054】上記クリヤー塗料としては、上述したベー
ス塗料を塗装後、未硬化の状態で塗装するため、層間の
なじみや反転、又は、タレ等の防止のため、粘性制御剤
を添加剤として含有することが好ましい。上記粘性制御
剤の添加量は、クリヤー塗料の樹脂固形分100重量部
に対して0.01〜10重量部であり、好ましくは0.
02〜8重量部、より好ましくは0.03〜6重量部で
ある。10重量部を超えると、外観が低下し、0.1重
量部未満であると、粘性制御効果が得られず、タレ等の
不具合を起こす原因となる。
【0055】上記クリヤー塗料の塗料形態としては、有
機溶剤型、水性型(水溶性、水分散性、エマルジョ
ン)、非水分散型、粉体型のいずれでもよく、また必要
により、硬化触媒、表面調整剤等を用いることができ
る。
【0056】上記クリヤー塗料の調製方法及び塗装方法
としては、従来の方法に従って行うことができる。上記
クリヤー塗膜の乾燥膜厚は、用途により変化するが、1
0〜70μmである。この乾燥膜厚が上限を超えると、
鮮映性が低下したり、塗装時にムラ、流れ等の不具合が
起こることがあり、下限を下回ると、外観が低下するお
それがある。
【0057】工程(4) 上記工程(4)においては、未硬化の塗膜を同時に加熱
硬化させて、多層塗膜を得る。本明細書において、工程
(4)における未硬化の塗膜とは、中塗り塗膜を塗装後
一旦加熱硬化させる場合には、ベース塗膜及びクリヤー
塗膜を意味し、中塗り塗膜を塗装後一旦硬化させない場
合には、中塗り塗膜、ベース塗膜及びクリヤー塗膜を意
味する。
【0058】上記加熱硬化させる温度としては、110
〜180℃、好ましくは120〜160℃にて行うこと
によって、高い架橋度の硬化塗膜を得ることができる。
180℃を超えると、塗膜が固く脆くなり、110℃未
満では硬化が充分ではない。硬化時間は硬化温度により
変化するが、120〜160℃で10〜60分間が適当
である。本発明の塗膜形成方法によって得られる多層塗
膜の膜厚は、通常30〜300μm、好ましくは50〜
250μmである。300μmを超えると、冷熱サイク
ル等の膜物性が低下し、30μm未満であると、膜自体
の強度が低下する。
【0059】本発明の多層塗膜形成方法によって得られ
る多層塗膜は、ポリエステル樹脂(I)及びポリエステ
ル樹脂(II)を含むものであるので、3コート2ベー
ク塗装方法において、上塗り塗膜との密着性に優れるも
のである。更に、電着塗膜として、アニオン性ポリエス
テル樹脂が空気に直接接する樹脂層を形成し、カチオン
性エポキシ樹脂が基材に接する樹脂層を形成する2層分
離構造を有するものを採用した場合には、このアニオン
性ポリエステル樹脂と同種のポリエステル樹脂(II)
が中塗り塗膜に含まれることとなるため、電着塗膜に対
する密着性も向上し、全体として密着性に非常に優れた
多層塗膜を得ることができる。
【0060】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、部及び%は、重量部及び重量%を意味
する。 製造例1 ポリエステル樹脂(II)の製浩 攪拌機、冷却機、デカンター、窒素導入管、温度計及び
滴下ロートを備え付けた反応容器に、ネオペンチルグリ
コール21.6部、トリメチロールプロパン95.2
部、無水フタル酸328.5部、イソフタル酸157.
8部、2,2′−ジメチロールブタン酸26.2部及び
反応触媒としてジブチル錫オキシド0.6部と還流溶剤
としてキシレン60部を仕込み、窒素雰囲気下150℃
に加熱保持した。更に、カージュラE−10(シェル化
学社製、分岐状アルキル(C10)基を有するモノエポ
キシド)598.5部を滴下ロートから30分間かけて
滴下し、その後210〜230℃に昇温し、脱水縮合反
応を5時間行った。その後、希釈溶剤としてメチルイソ
ブチルケトン240部を加えた。得られたポリエステル
樹脂(II)は固形分80%であり、GPC(ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィ)による数平均分子量は
1600(ポリスチレン換算)、酸価8mgKOH/
g、水酸基価は70であり、樹脂の溶解性パラメーター
は10.0であった。
【0061】製造例2 ポリエステル樹脂(I)の製造 製造例1と同様に、反応容器にイソフタル酸200.0
部、無水フタル酸179.0部、トリメチロールプロパ
ン150.0部、ネオペンチルグリコール295.0
部、ジブチルスズオキサイド2部を仕込み、窒素気流中
で加熱し原料を融解させた後、混合攪拌しながら170
℃まで徐々に昇温した。その後、更に3時間かけて22
0℃まで昇温しながら、脱水エステル交換させた。酸価
が10mgKOH/gとなったところで150℃まで冷
却した。更に、ヘキサヒドロフタル酸110.0部を加
えて1時間反応させて反応を終了した。次いで、100
℃まで冷却した後、ブチルセロソルプ112.0部を加
えてポリエステル樹脂(I)を得た。得られたポリエス
テル樹脂は、固形分80%であり、固形分酸価50mg
KOH/g、水酸基価65、GPCによる数平均分子量
10000(ポリスチレン換算)であった。
【0062】製造例3 分散樹脂の製造 攪拌機、冷却管、窒素導入管、温度計を備えた反応容器
に、エポキシ等量203のグレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂(エポトートYDCN−703、東都化成社
製)122部、ジエタノールアミン10部、ファーミン
D86(炭素数14〜18のジアルキルアミンの混合
物、花王社製)74部及びメチルイソブチルケトン52
部を仕込んで、窒素雰囲気下120℃で1時間反応させ
た。次いで、70℃まで冷却後、SHP−100(1−
(2−ヒドロキシエチルチオ)−2,3−プロパンジオ
ール、三洋化成社製)48部、氷酢酸32部及び脱イオ
ン水80部を加えた。反応混合物を70〜75℃で6時
間保持して反応を行わせた。得られた分散樹脂は、樹脂
固形分60%、GPCによる数平均分子量5000(ポ
リスチレン換算)、溶解性パラメーター10.8であっ
た。
【0063】製造例4 分散ペースト1の製造 サンドミルを用いて、下記配合の顔料分散体を調整し
た。 製造例1のポリエステル樹脂ワニス(II) 61.3部 製造例2のポリエステル樹脂ワニス(I) 26.3部 メラミン樹脂硬化剤(ユーバン20N60,三井化学社製、樹脂固形分60重量 %) 50.0部 二酸化チタン 100.0部
【0064】製造例5 分散ペースト2の製造 サンドミルを用いて、下記配合の顔料分散体を調整し
た。 製造例1のポリエステル樹脂ワニス(II) 43.8部 製造例2のポリエステル樹脂ワニス(I) 43.8部 メラミン樹脂硬化剤(ユーバン20N60) 50.0部 二酸化チタン 100.0部
【0065】製造例6 分散ペースト3の製造 サンドミルを用いて、下記配合の顔料分散体を調整し
た。 製造例1のポリエステル樹脂ワニス(II) 26.3部 製造例2のポリエステル樹脂ワニス(I) 61.3部 メラミン樹脂硬化剤(ユーバン20N60) 50.0部 二酸化チタン 100.0部
【0066】製造例7 分散ペースト4の製造 サンドミルを用いて、下記配合の顔料分散体を調整し
た。 製造例1のポリエステル樹脂ワニス(II) 87.5部 メラミン樹脂硬化剤(ユーバン20N60) 50.0部 二酸化チタン 100.0部
【0067】製造例8 水性ベース塗料の調製 反応容器にジプロピレングリコールメチルエーテル2
3.9部及びプロピレングリコールメチルエーテル1
6.1部を加え、窒素気流中で混合攪拌しながら120
℃に昇温した。次いで、アクリル酸エチル54.5部、
メタクリル酸メチル12.5部、アクリル酸2−ヒドロ
キシエチル14.7部、スチレン10.0部、メタクリ
ル酸8.5部の混合溶液とジプロピレングリコールメチ
ルエーテル10.0部、t−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエート2.0部からなる開始剤溶液とを3
時間にわたり並行して反応容器に滴下した。滴下終了
後、0.5時間同温度で熟成を行った。更に、ジプロピ
レングリコールメチルエーテル5.0部及びt−ブチル
パーオキシ−2−エチルヘキサノエート0.3部からな
る開始剤溶液を0.5時間にわたり反応容器に滴下し
た。滴下終了後、1時間同温度で熟成を行った。次い
で、脱溶剤装置により、減圧下(70Torr)110
℃で溶剤を16.1部留去した後、ジメチルエタノール
アミン及びイオン交換水を加えて、不揮発分31%、固
形分酸価56mgKOH/g、水酸基価70の水溶性ア
クリル樹脂を得た。
【0068】上記水溶性アクリル樹脂を100.0部、
イオン交換水28.9部、ジメチルアミノエタノール
0.3部、デグサカーボンFW−285(デグサAG社
製)5.1部を予備混合を行った後、ペイントコンディ
ショナー中でガラスビーズ媒体を加え、室温で1時間混
合分散し、粒度5μm以下の着色顔料ペーストを得た。
上記着色ペーストを134.3部、水溶性アクリル樹脂
を118.8部、メラミン樹脂(サイメル204、三井
サイテック社製)29.1部、イオン交換水を161.
3部となるように配合して、水性ベース塗料を調製し
た。
【0069】製造例9 2層分離塗膜形成用電着塗料の
調製 (1)ブロックドポリイソシアネート硬化剤1の製造 攪拌機、窒素導入管、冷却管及び温度計を備え付けた反
応容器にイソホロンジイソシアネート222部を入れ、
メチルイソブチルケトン56部で希釈した後ブチル錫ラ
ウレート0.2部を加え、50℃まで昇温の後、メチル
エチルケトオキシム17部を内容物温度が70℃を超え
ないように加えた。そして赤外吸収スペクトルによりイ
ソシアネート残基の吸収が実質上消滅するまで70℃で
1時間保温し、その後n−ブタノール43部で希釈する
ことによって固形分70%の目的のブロックドポリイソ
シアネート(溶解性パラメーター=11.8)を得た。
【0070】(2)カチオン変性エポキシ樹脂エマルシ
ョンの製造 攪拌機、デカンター、窒素導入管、温度計及び滴下ロー
トを備え付けた反応容器に、エポキシ当量188のビス
フェノールA型エポキシ樹脂(DER−331J、ダウ
ケミカル社製)2400部とメタノール141部、メチ
ルイソブチルケトン168部、ジラウリン酸ジブチル錫
0.5部を仕込み、40℃で攪拌し均一に溶解させた
後、2,4−/2,6−トリレンジイソシアネート(8
0/20重量比混合物)320部を30分間かけて滴下
したところ発熱し、70℃まで上昇した。これにN,N
−ジメチルベンジルアミン5部を加え、系内の温度を1
30℃まで昇温し、メタノールを留去しながらエポキシ
当量が232になるまで130℃で3時間反応を続け
た。更に、メチルイソブチルケトン644部及びビスフ
ェノールA341部を加え、系内の温度を130℃に保
持し、エポキシ当量が840になるまで反応させた後、
系内の温度が110℃になるまで冷却した。次いでジエ
チレントリアミンジケチミン(固形分73%のメチルイ
ソブチルケトン溶液)241部、N−メチルエタノール
アミン300部及びジ(2−エチルヘキシル)アミン3
46部の混合物を添加し120℃で1時間反応させるこ
とによりカチオン変性エポキシ樹脂を得た。この樹脂の
数平均分子量は1800、水酸基価は160であり、樹
脂軟化点はJIS−K−5665に基づいて測定したと
ころ130℃であった。赤外吸収スペクトル等の測定か
ら、樹脂中にオキサゾリドン環(吸収波数;1750c
-1)を有していることが確認された。また溶解性パラ
メーター=11.4であった。
【0071】こうして得られたカチオン変性エポキシ樹
脂中へ、上記製造したブロックドポリイソシアネート硬
化剤1を1834部、酢酸90部、更に防錆剤として酢
酸亜鉛2部及び酢酸セリウム2部を加えた後、イオン交
換水で不揮発分32%まで希釈した後、減圧下で不揮発
分36%まで濃縮し、カチオン変性エポキシ樹脂を主体
とする水性エマルションを得た。
【0072】(3)水性顔料分散ペーストの製造 サンドミルを用いて、製造例1で得られたポリエステル
樹脂(II)を含む下記配合の顔料分散体を調製した。 製造例1のポリエステル樹脂(II) 87. 5部 メラミン樹脂硬化剤(ユーバン20N60) 30.0部 二酸化チタン 100.0部
【0073】予めイオン交換水230部に製造例3で得
られた分散樹脂溶液25部及びエチレングリコールモノ
n−ヘキシルセロソルブ2部を分散させた後、次いで上
記顔料分散体114部を攪拌下においてドロップするこ
とで不揮発分32%の分散体を得、さらに減圧下で不揮
発分36%まで濃縮することで水性顔料分散ペーストを
得た。
【0074】(4)電着塗料の調製 上記水性エマルション、上記水性顔料分散ペースト及び
脱イオン水を使用して水性塗料組成物(固形分濃度は2
0%)を調製した。塗料中には硬化促進剤としてジブチ
ル錫オキシドの乳化エマルションペーストを錫量が塗料
固形分量の1.5%になるように配合した。上記水性エ
マルション及び上記水性顔料分散ペーストの配合比(樹
脂固形分比、ただし硬化剤重量は含めずに計算した)
は、50/50であり、顔料/樹脂ビヒクル(全ビヒク
ル重量、硬化剤重量も含む)の比率P/Vは、1/10
である。
【0075】実施例1 (1)水性中塗り塗料組成物の調製 予めイオン交換水230部に製造例3で得られた分散樹
脂溶液を25部及びエチレングリコールモノn−ヘキシ
ルセロソルプ2部を分散させた後、次いで製造例4で得
られた分散ペースト1を134部攪拌下においてドロッ
プすることにより、水性中塗り塗料組成物P−1を調製
した。
【0076】(2)塗装方法 リン酸亜鉛処理したダル鋼板に、パワートップU−50
(日本ペイント製カチオン電着塗料)を、乾燥塗膜が2
0μmとなるように電着塗装し、160℃で30分間焼
き付けた板を作成した。その板に上記中塗り塗料をエア
スプレー塗装にて35μm塗装し、140℃で30分焼
き付けた。その後、上記ベース塗料をエアスプレー塗装
にて18μm塗装し、80℃で5分乾燥した。更にその
塗板にマックフローO−1801Wクリヤー(日本ペイ
ント製クリヤー塗料)をエアスプレー塗装にて35μm
塗装した後、140℃で30分焼き付けた。
【0077】(3)付着評価方法 焼付け後の塗膜に、1mm×1mmのゴバン目100個
作り、その表面に粘着テープを粘着し、急激に剥離した
後の塗膜に残ったゴバン目の数を記録した。結果を表1
に示した。
【0078】実施例2 分散ペースト1に代えて製造例5で得られた分散ペース
ト2を使用したこと以外は実施例1と同様にして、水性
中塗り塗料組成物P−2を調製した。得られた中塗り塗
料を使用して、実施例1と同様にして、塗板の作成及び
評価を行った。結果を表1に示した。
【0079】実施例3 分散ペースト1に代えて製造例6で得られた分散ペース
ト3を使用したこと以外は実施例1と同様にして、水性
中塗り塗料組成物P−3を調製した。得られた中塗り塗
料を使用して、実施例1と同様にして、塗板の作成及び
評価を行った。結果を表1に示した。
【0080】実施例4 電着塗料として製造例9の2層分離塗膜形成用電着塗料
を使用し、中塗り塗料として、水性中塗り塗料組成物P
−2を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、塗
板の作成及び評価を行った。結果を表1に示した。な
お、ビデオマイクロスコープで断面の目視観察を行った
ところ、電着塗膜として、2層分離塗膜が形成されてい
ることを確認した。
【0081】比較例1 分散ペースト1に代えて製造例7で得られた分散ペース
ト4を使用したこと以外は実施例1と同様にして、水性
中塗り塗料組成物P−4を調製した。得られた中塗り塗
料を使用して、実施例1と同様にして、塗板の作成及び
評価を行った。結果を表1に示した。
【0082】
【表1】
【0083】実施例及び比較例から、高酸価のポリエス
テル樹脂(I)及びポリエステル樹脂(II)を含む水
性中塗り塗料組成物は、上塗り塗膜との密着性が良好で
あった。特に、電着塗膜として2層分離構造を有するも
のを使用した実施例4は、電着塗膜に対する密着性も向
上するためより好ましい。
【0084】
【発明の効果】本発明の水性中塗り塗料組成物は、ポリ
エステル樹脂(I)及びポリエステル樹脂(II)を含
むものであるので、3コート2ベーク塗装方法におい
て、上塗り塗膜との密着性に優れた多層塗膜を得ること
ができる。更に、電着塗膜として、アニオン性ポリエス
テル樹脂が空気に直接接する樹脂層を形成し、カチオン
性エポキシ樹脂が基材に接する樹脂層を形成する2層分
離構造を有するものを使用した場合には、このアニオン
性ポリエステル樹脂と同種のポリエステル樹脂(II)
が中塗り塗膜に含まれることとなるため、電着塗膜に対
する密着性も向上し、全体として密着性に非常に優れた
多層塗膜を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 13/00 308 C25D 13/00 308C Fターム(参考) 4D075 AE06 CA13 DA06 DB02 DC12 EA06 EB35 EB52 EB55 EB56 4J038 DA162 DD041 DD111 DD121 DD241 DG111 GA08 GA11 HA156 MA08 MA10 MA14 NA12 PA19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形分酸価が20〜100mgKOH/
    gであるポリエステル樹脂(I)、及び、固形分酸価が
    20mgKOH/g未満であるポリエステル樹脂(I
    I)を含むことを特徴とする水性中塗り塗料組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエステル樹脂(I)とポリエステル
    樹脂(II)との固形分重量比は、1/9〜9/1であ
    る請求項1記載の水性中塗り塗料組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエステル樹脂(I)は、数平均分子
    量が1000〜30000である請求項1又は2記載の
    水性中塗り塗料組成物。
  4. 【請求項4】 ポリエステル樹脂(II)は、数平均分
    子量が1000〜30000である請求項1、2又は3
    記載の水性中塗り塗料組成物。
  5. 【請求項5】 電着塗膜が形成された被塗装物上に、中
    塗り塗料を塗布して中塗り塗膜を形成する工程(1)、
    前記中塗り塗膜の上に、水性ベース塗料を塗布して未硬
    化のベース塗膜を形成する工程(2)、更に、前記ベー
    ス塗膜の上に、クリヤー塗料を塗布して未硬化のクリヤ
    ー塗膜を形成する工程(3)、並びに、前記未硬化の塗
    膜を同時に加熱硬化させて、多層塗膜を得る工程(4)
    を含む多層塗膜形成方法であって、前記中塗り塗料は、
    請求項1、2、3又は4記載の水性中塗り塗料組成物か
    らなることを特徴とする多層塗膜形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の多層塗膜形成方法により
    形成されてなる多層塗膜。
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