JP2002126264A5 - - Google Patents
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Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊技機
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技に伴う図柄の変動表示を行う表示装置と、遊技の制御を行う主制御手段と、その主制御手段から送信される命令に基づいて前記表示装置に図柄の変動表示を行わせる表示用制御手段とを備えた遊技機において、
記録媒体が着脱自在に装着される媒体処理装置を有し、
前記表示用制御手段は、その媒体処理装置に装着される記録媒体に記憶された画情報を前記表示装置へ表示する表示選択手段を備えていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記表示装置に表示される画情報を記憶する第1画像メモリを備え、
前記表示選択手段は、
前記媒体処理装置に装着される記録媒体に画情報が記憶されているか否かを判断する画情報判断手段と、
その画情報判断手段によって記録媒体に画情報が記憶されていると判断された場合に、前記第1画像メモリに記憶される画情報に代えて、前記記録媒体から画情報を読み出し前記表示装置に表示する画情報選択表示手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】 前記表示用制御手段は、前記記録媒体に記憶された画情報を前記表示装置へ表示することを指示する表示指示手段を備えており、前記画像情報選択手段は、前記表示指示手段による指示があった場合に、前記記録媒体に記憶された画情報を前記表示装置へ表示することを特徴とする請求項2記載の遊技機。
【請求項4】 前記表示指示手段による指示を実行させる指示スイッチを備えており、その指示スイッチは、遊技中の遊技者によって操作が可能な位置に配設されていることを特徴とする請求項3記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年、パチンコ等の遊技機においては、遊技の興趣を向上させるために液晶表示装置を用いたものが主流となっている。この液晶表示装置へ表示させる画像をどのように変化させて遊技者を満足させるかが各社の競争になっており、その為、液晶表示装置に表示させる画像に様々なバリエーションを持たせる等の工夫がされている。また同時に、遊技に伴い出力される効果音も、液晶表示装置に表示される画像に合わせて様々なパターンで出力するなど工夫がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、遊技者の興趣を増すために画像をより多くのバリエーションで表示しようとした場合には、その画像表示を制御するためのプログラム容量や画情報を記憶しておくメモリの容量が増大するばかりか、遊技を制御する主制御基板の制御負担が増大してしまい、主制御基板で実行される他の制御に支障を来してしまうという問題点があった。また、メモリの容量を増大させて画情報が増加されたとしても、予め準備された画像が繰り返し表示されるために遊技者に新鮮な興趣を提供することができないという問題点があった。
【0004】
本発明は上記例示した問題点等を解決するためになされたものであり、主制御基板の制御負担を低減すると共に、遊技者に新鮮な興趣を提供できる遊技機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、遊技に伴う図柄の変動表示を行う表示装置と、遊技の制御を行う主制御手段と、その主制御手段から送信される命令に基づいて前記表示装置に図柄の変動表示を行わせる表示用制御手段とを備えており、記録媒体が着脱自在に装着される媒体処理装置を有し、前記表示用制御手段は、その媒体処理装置に装着される記録媒体に記憶された画情報を前記表示装置へ表示する表示選択手段を備えている。
【0006】
この請求項1記載の遊技機によれば、表示用制御手段によって、主制御手段から送信される命令が受信されると、その命令に基づいて表示装置が制御され、図柄の変動表示が行われる。ここで、媒体処理装置に記録媒体が装着されている場合には、表示用制御手段が備える表示選択手段によって、記録媒体に記憶される画情報が表示装置へ表示される。
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記表示装置に表示される画情報を記憶する第1画像メモリを備え、前記表示選択手段は、前記媒体処理装置に装着される記録媒体に画情報が記憶されているか否かを判断する画情報判断手段と、その画情報判断手段によって記録媒体に画情報が記憶されていると判断された場合に、前記第1画像メモリに記憶される画情報に代えて、前記記録媒体から画情報を読み出し前記表示装置に表示する画情報選択表示手段とを備えている。
請求項3記載の遊技機は、請求項2記載の遊技機において、前記表示用制御手段は、前記記録媒体に記憶された画情報を前記表示装置へ表示することを指示する表示指示手段を備えており、前記画像情報選択手段は、前記表示指示手段による指示があった場合に、前記記録媒体に記憶された画情報を前記表示装置へ表示するものである。なお、表示指示手段としては、表示用制御手段に設けられたスイッチなどが例示される。
請求項4記載の遊技機は、請求項3記載の遊技機において、前記表示指示手段による指示を実行させる指示スイッチを備えており、その指示スイッチは、遊技中の遊技者によって操作が可能な位置に配設されている。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施例におけるパチンコ機1およびカード読取ユニット24の正面図である。このパチンコ機1は、いわゆる第1種パチンコ機であり、その前面(図1の紙面に対して手前側)には前面枠2が配設されている。前面枠2は、略矩形額縁上に形成されており、前面枠2の略中央部には略矩形状の開口2aが穿設され、かかる開口2aの内周には金枠3が周設されている。この金枠3の内側の上方には、2枚のガラス板4a,4bをそれぞれ装着可能なガラス扉枠4が開閉可能に配設されており、ガラス扉枠4の後方(図1の紙面に対して奥側)には遊技盤5が配設されている。
【0008】
遊技盤5の前面には略円弧状の外レール6が植立され、その外レール6の内側位置には円弧状の内レール7が植立されている。この内レール7および外レール6により囲まれた遊技盤5の前面には、遊技球(打球)が打ち込まれる遊技領域8が形成されており、遊技領域8の周囲には、遊技球が入賞することにより6個の遊技球が賞球として払い出される複数の普通入賞口9が配設されている。この複数の普通入賞口9が配設された遊技領域8の略中央部には、複数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶ディスプレイ(以下、「LCD」と称す)10を備えた可変表示装置11が配設されている。
【0009】
この可変表示装置11の液晶ディスプレイの手前側周囲には、可変表示装置11の装飾部材を兼ねたセンターフレーム11aが周設されており、このセンターフレーム11aによりLCD10の周囲が装飾されている。センターフレーム11aの上部中央には表示装置の一種である7セグメントLED11bが配設されている。
【0010】
可変表示装置11の下方には、図柄作動口(第1種始動口)12が配設されている。この図柄作動口12を遊技球が通過することにより、第1種始動口スイッチ(図示せず)がオンして、可変表示装置11の変動表示が開始されると共に、6個の遊技球が賞球として払い出される。また、図柄作動口12の下方には可変入賞装置13が配設されている。この可変入賞装置13は、遊技盤5に取着可能に形成された本体フレーム13aを備えており、その略中央部には2以上の遊技球が同時に通過可能な幅広矩形状の大入賞口の開口13bが穿設されている。
【0011】
この大入賞口の開口13bは、大入賞口の一部を構成しており、可変表示装置11の変動後の表示結果が、予め定められた図柄の組み合わせ(大当たり表示)の1つと一致する場合に、遊技球が入賞しやすいように所定時間(例えば、30秒間)経過するまで、又は、所定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口の開口13b内へ入賞するまで、開放されるものである。この大入賞口の開口13bの開閉動作が行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与された状態(特別遊技状態)である。
【0012】
大入賞口の開口13bには、開閉シャッタ13cが配設されている。この開閉シャッタ13cは、大入賞口の開口13bの形状に合わせて形成されており、大入賞口の開口13bを開閉するものである。また、本体フレーム13aの前面であって、開閉シャッタ13cの前方にはガード部材13dが配設されている。大入賞口は、これら本体フレーム13a、開口13b、開閉シャッタ13c、ガード部材13dで構成されている。
【0013】
可変入賞装置13の下方であって、上述した遊技領域8の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域8外へ排出するためのアウトロ14が形成されている。このアウトロ14の形成された遊技領域8の前方に配設されるガラス扉枠4の下方には、金枠3に開閉可能に取着された前面扉板(腰板)15が配設されている。この前面扉板15の前面には遊技球を貯留し、かつ、遊技球発射装置(図示せず)へ遊技球を供給する上皿16が配設され、その上皿16の下方であって、前面枠2の下側部分には上皿16に貯留しきれなかった遊技球を貯留するための下皿17が配設されている。これら上皿16と下皿17との間であって、前面扉板15の左方部には、遊技に伴う効果音などを発生するためのスピーカ18が配設され、また、下皿17の右側部分には、遊技球を遊技領域8へ打ち込むために遊技者により操作される操作ハンドル19が配設されている。この操作ハンドル19の内部には、遊技球発射装置の発射モータ(図示せず)を回転させるためのスイッチであるハンドルスイッチ19aが内蔵されている。
【0014】
上述した上皿16は、板状に形成された装飾板16aを備えており、その装飾板16aによって前面扉板15の前面が覆われている。装飾板16aの中央には、後述するカード読取ユニット24により読み取られたカードの残高金額を表示するために、7セグメントLEDにより構成された3桁の残高表示器20が配設されている。この残高表示器20の右側には、後述するカード読取ユニット24のカード挿入口25に挿入されたカードを取り出す場合に押下される返却ボタン21が配設される一方、残高表示器20の左側には、貸球の払い出し(貸出)を開始する際に押下される貸出ボタン22が配設されている。また、貸出ボタン22の左側上方には貸出ボタン22が押下可能か否かを報知する貸出ボタンランプ23が配設されている。この貸出ボタンランプ23は、貸出ボタン22が押下可能な状態である場合に点灯される一方、貸出ボタン22が押下不可能な状態である場合に消灯される。よって、遊技者は、この貸出ボタンランプ23を視認することにより、貸出ボタン22が押下可能であるか否かを判断することができる。
【0015】
さらに、残高表示器20および返却ボタン21の右側には、カード型に形成されるメモリースティック51,58(図2参照)をそれぞれ挿抜するためのメモリースティック挿入口31,32が横方向に並設されている。これらメモリースティック挿入口31,32の後方(図1の紙面に対して奥側)には、メモリースティック51,58に記録された各種データを読み出すためのメモリカード処理装置50,57(図2参照)がそれぞれ配設されている。各種データが記録されたメモリースティック51,58は、このメモリースティック挿入口31,32へそれぞれ押し込まれて挿入されることによりメモリカード処理装置50,57に装着され、各種情報が読み出される。メモリカード処理装置50,57に装着されたメモリースティック51,58を、再度、挿入方向へ押し込むことにより、メモリースティック51,58は反挿入方向へ突出し、それぞれを取り出すことができる。また、メモリースティック挿入口31,32の左側にはそれぞれ、メモリースティック処理装置50,57の処理状態を報知する処理ランプ33,34が配設されている。処理ランプ33,34は、それぞれメモリカード処理装置50,57に対応しており、メモリカード処理装置50,57に装着されているメモリースティック51,58からデータを読み出している場合に点灯される一方、メモリースティック51,58が取り出し可能な状態である場合に消灯される。よって、遊技者は、この処理ランプ33,34を視認することにより、メモリースティック51,58が取り出し可能であるか否かをそれぞれ個別に判断することができる。
【0016】
上記のように構成されたパチンコ機1の左側には、正面視長方形状のカード読取ユニット24が併設されている。カード読取ユニット24はカードに記録された残高金額のデータを読み取るためのものであり、その上下方向における略中央部分には、金銭と同等の有価価値を有するカード挿入口25が縦長に配設されている。このカード挿入口25の上方であって、カード読取ユニット24の上部にはLEDで構成されたカード利用可能ランプ26が配設されている。このカード利用可能ランプ26は、例えば、カード挿入口25へカードが挿入可能である場合に点灯される一方、カード挿入口25へカードが挿入不可能である場合に消灯される。よって、遊技者は、このカード利用可能ランプ26を視認することにより、カード読取ユニット24が使用可能であるか否かを判断することができる。
【0017】
カード挿入口25とカード利用可能ランプ26との間部分であって、カード読取ユニット24の上側位置には、カードに記録された残高金額のデータに基づいて貸出金額を設定するための金額設定ボタン27が配設されており、この金額設定ボタン27を押下することにより貸出金額を100円、200円、300円または500円に設定することができる。金額設定ボタン27の下側には、端数表示ボタン28が配設されている。この端数表示ボタン28は、カードに記録された残高金額が貸出金額の最低額に満たない場合に、その端数を残高表示器20に表示する際に押下される。例えば、貸出金額の最低額が300円に設定されており、200円の残高金額がある場合、端数表示ボタン28が押下されると、残高表示器20には200円の残高が表示されるのである。
【0018】
また、端数表示ボタン28の下側には、略三角形状に形成された上下一対の連結台方向表示ランプ29が配設されている。この一対の連結台方向表示ランプ29は、カード読取ユニット24が接続されているパチンコ機1の配設(並設)方向を示すためのものであり、その内部にそれぞれ1つずつLEDが内蔵されている。よって、例えば、カード読取ユニット24が右側に並設されるパチンコ機1に接続される場合には下側のLEDが点灯され、カード読取ユニット24が左側に並設されるパチンコ機(図示せず)に接続される場合には上側のLEDが点灯される。この連結台方向表示ランプ29の下側には、LEDで構成されたカード挿入中ランプ30が配設されており、このカード挿入中ランプ30はカードがカード挿入口25に挿入されている場合に点灯される一方、カードがカード挿入口25に挿入されていない場合に消灯される。
【0019】
図2は、かかるパチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。パチンコ機1は、主に、遊技の進行を制御する主制御基板Cと、LCD10の表示を制御する表示用制御基板Dと、スピーカ18を用いて効果音の出力を制御する効果音制御基板Sとにより構成される。なお、図中の矢印の方向は、データの送信方向を示している。
【0020】
主制御基板Cには、演算装置であるMPU35と、そのMPU35により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記録したROM36と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM37とが搭載される。これらMPU35、ROM36、RAM37は、バスライン38を介して互いに接続されており、バスライン38は、また、入出力ポート39にも接続されている。この入出力ポート39は表示用制御基板Dや効果音制御基板S、他の入出力装置40とそれぞれ接続されている。主制御基板Cは、入出力ポート39を介して、表示用制御基板Dや効果音制御基板S、他の入出力装置40へ各種命令を送信し、それら各装置を制御する。
【0021】
表示用制御基板Dは、表示装置であるLCD10による図柄の変動表示を制御するための制御基板である。この表示用制御基板Dは、MPU41と、ROM42と、ワークRAM43と、ビデオRAM44と、キャラクタROM45と、画像コントローラ46と、入力ポート47と、出力ポート48とを備えている。入力ポート47の入力には、主制御基板Cの出力およびメモリカード処理装置50が接続され、その入力ポート47の出力は、MPU41、ROM42、ワークRAM43、画像コントローラ46を接続するバスライン49と接続されている。また、画像コントローラ46はメモリカード処理装置50と接続される一方、出力ポート48の入力にも接続されており、その出力ポート48の出力にはLCD10が接続されている。
【0022】
表示用制御基板DのMPU41は、主制御基板Cから送信される表示命令に基づいてLCD10の表示を制御するためのものである。MPU41は、入力ポート47を介してメモリカード処理装置50を制御すると共に、そのメモリカード処理装置50に装着されたメモリカード51の読み書きを行うことができ、また、画像コントローラ46を介してビデオRAM44の読み書きを行うことができる。ROM42は、そのMPU41により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、図3および図5に示すフローチャートのプログラムは制御プログラムの一部としてROM42内に記憶されている。ワークRAM43は、MPU41による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリであり、ワークメモリ43aと画像データフラグ43bとを備えている。ワークメモリ43aは、MPU41による各種プログラムの実行時に使用される各データを記憶する為のメモリである。画像データフラグ43bは、メモリカード処理装置50に装着されたメモリースティック51に画像データ51aが記録されているか否かを示すためのフラグである。画像データフラグ43bは、初期状態ではオフされており、メモリカード処理装置50に装着されたメモリカード51に画像データ51aが記録されている場合にオンされ(S64:YES)、一方、メモリカード処理装置50に装着されたメモリカード51に画像データ51aが記録されていない場合、又は、メモリカード51がメモリカード処理装置50から取り出された場合にオフされる(S61:NO)。
【0023】
ビデオRAM44は、LCD10に表示される表示データを記憶するためのメモリであり、このビデオRAM44の内容を書き替えることにより、LCD10の表示内容が変更される。キャラクタROM45は、LCD10に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するためのメモリである。画像コントローラ46は、MPU41、ビデオRAM44、出力ポート48のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きを介在すると共に、ビデオRAM44に記憶される表示データを、ワークRAM43の画像データフラグ43bの状態に応じてなされるMPU41の指示により、キャラクタROM45或いはメモリカード51から所定のタイミングで読み出してLCD10に表示させるものである。
【0024】
効果音制御基板Sは、LCD10の変動表示などに合わせた効果音をスピーカ18から出力するための制御を行う制御基板である。この効果音制御基板Sは、MPU52と、ROM53と、RAM54と、入出力ポート55とを備えている。これらMPU52、ROM53、RAM54は、バスライン56を介して互いに接続されており、バスライン56は、また、入出力ポート55にも接続されている。この入出力ポート56は主制御基板C、メモリカード処理装置57、及び、スピーカ18と接続されている。
【0025】
効果音制御基板SのMPU52は、主制御基板Cから送信される命令に基づいてスピーカ18の効果音出力を制御するためのものである。MPU52は、入出力ポート55を介してメモリカード処理装置57を制御すると共に、そのメモリカード処理装置57に装着されたメモリカード58の読み書きをすることができる。ROM53は、そのMPU52により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、図4および図6に示すフローチャートのプログラムは制御プログラムの一部としてROM53内に記憶されている。RAM54は、MPU52による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリであり、ワークメモリ54aと音声データフラグ54bとを備えている。ワークメモリ54aは、MPU52による各種プログラムの実行時に使用される各データを記憶する為のメモリである。音声データフラグ54bは、メモリカード処理装置57に装着されたメモリースティック58に音声データ58aが記録されているか否かを示すためのフラグである。音声データフラグ54bは、初期状態ではオフされており、メモリカード処理装置57に装着されたメモリカード58に音声データ58aが記録されている場合にオンされ(S74:YES)、一方、メモリカード処理装置57に装着されたメモリカード58に音声データ58aが記録されていない場合、又は、メモリカード58がメモリカード処理装置57から取り外された場合にオフされる(S71:NO)。
【0026】
次に、上記のように構成されたパチンコ機1で実行される各処理を、図3から図6のフローチャートを参照して説明する。図3は、パチンコ機1の表示用制御基板Dにおいて実行される画像データフラグ設定処理を示したフローチャートである。この画像データフラグ設定処理は、メモリカード処理装置50に装着されるメモリカード51に画像データ51aが記憶されているか否かに応じて、表示用制御基板DのワークRAM43に設けられた画像データフラグ43bをオンまたはオフするための処理である。なお、画像データフラグ設定処理は表示用制御基板Dで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0027】
表示用制御基板DのMPU41は、画像データフラグ設定処理に関し、まず、メモリカード51がメモリカード処理装置50に装着されているか否かを判断する(S61)。判断の結果、メモリカード51がメモリカード処理装置50に装着されていないと判断された場合には(S61:No)、メモリカード処理装置50へメモリカード51が未だ装着されていない、或いは、メモリカード51がメモリカード処理装置50から取り出されているので、画像データフラグ43bをオフして(S62)、この画像データフラグ設定処理を終了する。
【0028】
一方、メモリカード処理装置50にメモリカード51が装着されていると判断された場合には(S61:Yes)、画像データフラグ43bの状態がオンであるか否かを判断する(S63)。画像データフラグ43bがオフであれば(S63:No)、メモリカード51がメモリカード処理装置50から一旦取り出されて交換されている可能性があるので、メモリカード51に画像データ51aが記憶されているか否かを判断する(S64)。そして、メモリカード51に画像データ51aが記憶されていると判断された場合には(S64:Yes)、画像データフラグ43bをオンして(S65)、この画像データ設定処理を終了する。
【0029】
一方、S63の処理において、画像データフラグ43bがオンであれば(S63:Yes)、メモリカード51がメモリカード処理装置50から取り出されて交換されている可能性がない。よって、メモリカード51に再度アクセスして画像データ51aが記憶されているか否かを調べる必要がないので、この画像データフラグ設定処理を終了する。
【0030】
また、S64の処理において、メモリカード処理装置50に装着されているメモリースティック51に画像データ51aが記憶されていないと判断された場合には(S64:No)、画像データフラグ43bの設定を変更することなく(オフのまま)、この画像データフラグ設定処理を終了する。
【0031】
図4は、パチンコ機1の効果音制御基板Sにおいて実行される音声データフラグ設定処理を示したフローチャートである。この音声データフラグ設定処理は、メモリカード処理装置57に装着されるメモリカード58に音声データ58aが記憶されているか否かに応じて、効果音制御基板SのRAM54に設けられた音声データフラグ54bをオンまたはオフにするための処理である。なお、音声データフラグ設定処理は効果音制御基板Sで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0032】
効果音制御基板SのMPU52は、音声データフラグ設定処理に関し、まず、メモリカード58がメモリカード処理装置57に装着されているか否かを判断する(S71)。判断の結果、メモリカード58がメモリカード処理装置57に装着されていないと判断された場合には(S71:No)、メモリカード処理装置57へメモリカード58が未だ装着されていない、或いは、メモリカード58がメモリカード処理装置57から取り出されているので、音声データフラグ54bをオフして(S72)、この音声データフラグ設定処理を終了する。
【0033】
一方、メモリカード処理装置57にメモリカード58が装着されていると判断された場合には(S71:Yes)、音声データフラグ54bの状態がオンであるか否かを判断する(S73)。音声データフラグ54bがオフであれば(S73:No)、メモリカード58がメモリカード処理装置57から一旦取り出されて交換されている可能性があるので、メモリカード58に音声データ58aが記憶されているか否かを判断する(S74)。そして、メモリカード58に音声データ58aが記憶されていると判断された場合には(S74:Yes)、音声データフラグ54bをオンして(S75)、この音声データ設定処理を終了する。
【0034】
一方、S73の処理において、音声データフラグ54bがオンであれば(S73:Yes)、メモリカード58がメモリカード処理装置57から取り出されて交換されている可能性がない。よって、メモリカード58に再度アクセスして音声データ58aが記憶されているか否かを調べる必要がないので、この音声データフラグ設定処理を終了する。
【0035】
また、S74の処理において、メモリカード処理装置57に装着されているメモリースティック58に音声データ58aが記憶されていないと判断された場合には(S74:No)、音声データフラグ54bの設定を変更することなく(オフのまま)、この音声データフラグ設定処理を終了する。
【0036】
図5は、パチンコ機1の表示用制御基板Dにおいて実行される大当たり表示処理を示したフローチャートである。この大当たり表示処理では、大当たり表示においてメモリカード51に画像データ51aが記憶されている場合、キャラクタROM45に予め記憶されている画像データに代えて、メモリカード51に記憶されている画像データ51aを読み出して、これをLCD10へ表示することにより大当たり表示の制御が行われる。この大当たり表示処理も表示用制御基板Dで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0037】
この大当たり表示処理では、まず、大当たり表示か否かを判断し(S81)、大当たり表示でなければ(S81:No)、この大当たり表示処理を終了する。
【0038】
一方、大当たり表示であれば(S81:Yes)、画像データフラグ43bがオンであるか否かを更に判断する(S82)。画像データフラグ43bがオンである場合には(S82:Yes)、画像データ51aの記憶されたメモリカード51がメモリカード処理装置50に装着されている。よって、かかる場合には、表示用制御基板DのキャラクタROM45に予め用意されている画像データの代わりに、メモリカード51に記憶されている画像データ51aを使用して、LCD10へ大当たり表示を行い(S83)、この大当たり表示処理を終了する。
【0039】
一方、S82の処理において、画像データフラグ43bがオフの場合には(S82:No)、メモリカード処理装置50に装着されているメモリカード51に画像データ51aが記憶されていないか、メモリカード処理装置50にメモリカード51が装着されていないので、表示用制御基板DのキャラクタROM45に予め用意されている画像データを使用して、大当たり表示をLCD10へ表示し(S84)、この大当たり表示処理を終了する。
【0040】
このように、LCD10へ行う表示は、表示用制御基板Dの画像コントローラ46が画像データを読み出すための参照先(キャラクタROM45,メモリカード処理装置50)を画像データフラグ43bの状態に応じて切り替えることによって変更される。よって、画像コントローラ46は、その参照先を参照してビデオRAM44に記憶される表示データを表示するだけで良いので、他の制御をそのまま使用することができ、汎用性が損なわれることを防止することができるのである。
【0041】
図6は、パチンコ機1の効果音制御基板Sにおいて実行される大当たり効果音処理を示したフローチャートである。この大当たり効果音処理では、大当たり時の効果音出力においてメモリカード58に音声データ58aが記憶されている場合、ROM53に予め記憶されている音声データに代えてメモリカード58に記憶されている音声データ58aを読み出して、これをスピーカ18から出力することにより大当たり時の効果音出力の制御が行われる。この大当たり効果音処理も効果音制御基板Sで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0042】
この大当たり効果音処理では、まず、大当たり時の効果音出力であるかか否かを判断し(S91)、大当たり時の効果音出力でなければ(S91:No)、この大当たり効果音処理を終了する。
【0043】
一方、大当たり時の効果音出力であれば(S91:Yes)、音声データフラグ54bがオンであるか否かを更に判断する(S92)。音声データフラグ54bがオンである場合には(S92:Yes)、音声データ58aの記憶されたメモリカード58がメモリカード処理装置57に装着されている。よって、かかる場合には、効果音制御基板SのROM53に予め用意されている音声データの代わりに、メモリカード58に記憶されている音声データ58aを使用して、スピーカ18から大当たり時の効果音出力を行い(S93)、この大当たり効果音処理を終了する。
【0044】
一方、S92の処理において、音声データフラグ54bがオフの場合には(S92:No)、メモリカード処理装置57に装着されているメモリカード58に音声データ58aが記憶されていないが、メモリカード処理装置57にメモリカード58が装着されていないので、効果音制御基板SのROM53に予め用意されている音声データを使用して、スピーカ18から大当たり時の効果音出力を行い(S94)、この大当たり効果音処理を終了する。
【0045】
このように、スピーカ18から行う効果音出力は、効果音制御基板SのMPU52が音声データの読み出し先(ROM53,メモリカード処理装置57)を切り替えることによって変更される。よって、音声データフラグ54bの状態に基づいて参照先を変更するだけで良いので、他の制御をそのまま使用することができ、汎用性が損なわれることを防止することができるのである。
【0046】
以上説明したように、メモリカード51,58に記憶された画像データ51a(又は音声データ58a)を、予めキャラクタROM45に用意された画像データ(又はROM53に用意された音声データ)の代わりにLCD10へ表示する(又はスピーカ18から出力する)ことができるので、キャラクタROM45(又はROM53)の容量を増大させることなく遊技者に新鮮な興趣を提供できると共に、その表示(又は出力)を行う制御が表示用制御基板D(又は効果音制御基板S)によって行われるので、主制御基板Cの制御負担を低減することができ、主制御基板Cで実行される他の制御に支障を来してしまうことを防止することができるのである。
【0047】
また、画像データ51aを読み出すメモリカード処理装置50と、音声データ58aを読み出すメモリカード処理装置57とは、互いに独立して動作するよう構成されているので、画像データ51aと音声データ58aとに対するアクセスが重なった場合にも、両データを支障なく読み出して、LCD10への表示、及び、スピーカ18からの出力を行うことができるのである。
【0048】
次に、図7を参照して第2実施例について説明する。第1実施例のメモリカード処理装置50,57はデータの読み出しを行うコントローラ等を備えた構成とされていたのに対し、第2実施例では、メモリカード処理装置がコネクタにより構成されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0049】
図7は、第2実施例におけるパチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。LCD10による図柄の変動表示を制御する表示用制御基板Dは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU41と、ROM42と、ワークRAM43と、ビデオRAM44と、キャラクタROM45と、画像及びバスラインコントローラ146と、入力ポート47と、出力ポート48とを備え、更に、コネクタ66を備えている。入力ポート47の入力には、主制御基板Cの出力が接続され、その入力ポート47の出力は、MPU41、ROM42、ワークRAM43、画像及びバスラインコントローラ146を接続するバスライン49と接続されている。また、画像及びバスラインコントローラ146はビデオRAM44、キャラクタROM45、コネクタ66と接続される一方、出力ポート48の入力にも接続されており、その出力ポート48の出力にはLCD10が接続されている。
【0050】
画像及びバスラインコントローラ146は、MPU41、ビデオRAM44、出力ポート48のそれぞれのタイミングを調整して、データの読み書きを介在すると共に、ビデオRAM44に記憶される表示データを、ワークRAM43の画像データフラグ43bの状態に応じてなされるMPU41の指示により、キャラクタROM45或いはメモリカード76から所定のタイミングで読み出してLCD10に表示させるものである。MPU41は、画像及びバスラインコントローラ146を介してビデオRAM44の読み書きを行うことができる。また、画像及びバスラインコントローラ146は、コネクタ66のバスラインを、MPU41のバスライン49と接続し或いは切断するバスライン切り替え機能を有しており、MPU41は、この画像及びバスラインコントローラ146を介して、メモリカード76に記憶される画像データ76aを読み出すことができる。
【0051】
コネクタ66は、画像及びバスコントローラ146とメモリカード76とを接続するためのものであり、メモリカード76の一辺に配設された板状の電極がコネクタ66へ差し込まれることによって、そのメモリカード76がコネクタ66と接続されるカードエッジコネクタで構成されている。
【0052】
一方、LCD10の変動表示などに合わせた効果音をスピーカ18から出力する効果音制御基板Sは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU52と、ROM53と、RAM54と、入出力ポート55とを備え、更に、コネクタ67を備えている。これらMPU52、ROM53、RAM54、コネクタ67は、バスライン56を介して互いに接続されており、バスライン56は、また、入出力ポート55にも接続されている。この入出力ポート56は主制御基板C、及び、スピーカ18と接続されている。コネクタ67は、効果音制御基板SのMPU52とメモリカード77とを接続するためのものであり、上述した表示用制御基板Dに設けられたコネクタ66と同様に構成されている。
【0053】
上述した表示用制御基板Dのコネクタ66、及び、効果音制御基板のコネクタ67は、メモリースティック挿入口31,32(図1参照)の後方(図1の紙面奥側)にそれぞれ配設されており、コネクタ66,67はそれぞれ、表示用制御基板Dの画像及びバスコントローラ146、及び、効果音制御基板Sのバスライン56とリード線(図示せず)を介して接続されている。よって、このメモリースティック挿入口31,32へメモリカード76,77をそれぞれ挿入することにより、LCD10へメモリカード76の画像データ76aを表示することができ、また、スピーカ18からメモリカード77の音声データ77aを出力することができるのである。
【0054】
このように、メモリカード76,77のデータを読み出す為のメモリカード処理装置をコネクタ66,67によって構成したので、入出力ポートを介すことなくデータを送信することができる、即ち、RAMやROMと同様にメモリカードを使用することができるので、高速にアクセスすることができ、表示処理及び出力処理を高速かつスムースに行うことができるのである。また、コネクタ66,67は、カードエッジコネクタで構成されていると説明したが、メモリカードに突設して設けられたピン状のオス電極がコネクタに設けられたメス電極へ挿入されることにより互いに接続されるピンコネクタで構成されるようにしても良い。
【0055】
次に、図8から図12を参照して第3実施例について説明する。第1,第2実施例では、メモリカード51,76に記憶された画像データ51a,76a(又はメモリカード58,77に記憶された音声データ58a,77a)は、遊技の進行に応じて(例えば、大当たり表示時に)、メモリカード処理装置50,コネクタ66(又はメモリカード処理装置57,コネクタ67)を介してその都度読み出されて表示(又は出力)が行われるように構成されたのに対し、第3実施例では、メモリカード98に記憶された画像データ98a(又は音声データ98b)は、表示用制御基板Dに設けられたメモリカードデータRAM86(又は効果音制御基板Sに設けられたメモリカードデータメモリ87b)へ一旦書き込まれ、その書き込まれた画像データ98a(又は音声データ98a)を使用して表示(又は出力)が行われるように構成されると共に、その画像データ98a(又は音声データ98a)の表示(又は出力)を遊技中の遊技者がスイッチ96により指示可能に構成されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0056】
図8は、第3実施例におけるパチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。LCD10による図柄の変動表示を制御する表示用制御基板Dは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU41と、ROM42と、ワークRAM43と、ビデオRAM44と、キャラクタROM45と、画像及びバスラインコントローラ146と、入力ポート47と、出力ポート48とを備え、更に、メモリカードデータRAM86を備えている。このメモリカードデータRAM86は、メモリカード98に記憶されている画像データ98aが書き込まれ、その画像データ98aを記憶しておくためのメモリであり、ビデオRAM44、キャラクタROM45と同様に画像及びバスラインコントローラ146に接続されている。
【0057】
MPU41は、入力ポート47を介して後述するメモリカード処理装置97を制御すると共に、そのメモリカード処理装置97に装着されたメモリカード98の読み書きを行うことができる。読み出された画像データ98aは、MPU41によって画像及びバスラインコントローラ146を介してメモリカードデータRAM86へ書き込まれる。MPU41は、画像及びバスラインコントローラ146を介してビデオRAM44の読み書きを行うことができる。また、画像及びバスラインコントローラ146は、メモリカードデータRAM86のバスラインを、MPU41のバスライン49と接続し或いは切断するバスライン切り替え機能を有しており、MPU41は、この画像及びバスラインコントローラ146を介して、メモリカードデータRAM86の読み書きを行うことができる。
【0058】
また、LCD10の変動表示などに合わせた効果音をスピーカ18から出力する効果音制御基板Sは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU52と、ROM53と、RAM87と、入出力ポート55とを備えている。ここで、RAM87は、ワークメモリ87aと音声データフラグ87cとを備えており、更に、第3実施例では、メモリカードデータメモリ87bが備えられている。このメモリカードデータメモリ87bは、メモリカード98に記憶されている音声データ98bが書き込まれ、その音声データ98aを記憶しておくためのメモリである。MPU52は、入出力ポート55を介して後述するメモリカード処理装置97を制御すると共に、そのメモリカード処理装置97に装着されたメモリカード98の読み書きを行うことができる。
【0059】
更に、表示用制御基板Dの入力ポート47、及び、効果音制御基板Sの入出力ポート55の入力には、メモリカード処理装置97とスイッチ96とが接続されている。第1,第2実施例では、メモリカード処理装置50,57及びコネクタ66,67は、表示用制御基板Dと効果音制御基板Sとにそれぞれ独立して接続されたが、第3実施例では、メモリカード98に記憶されるデータを一旦表示用制御基板D或いは効果音制御基板Sのメモリに書き込み、そのメモリからデータを読み出し表示或いは出力を行うので、表示用制御基板Dと効果音制御基板Sとに対してメモリカード処理装置97を一つだけ接続すれば良い。
【0060】
スイッチ96は、LCD10へ画像を表示するための画像データ、及び、スピーカ18から効果音を出力するための音声データの読み出し先を切り替えるためのものであり、遊技中の遊技者によって操作が可能な位置に配設されている。スイッチ96の出力は、主制御基板Cを介すことなく、表示用表示基板Dと効果音制御基板Sとに入力されているので、主制御基板Cに制御の負担を与えることがない。また、このスイッチ96は、オン或いは、オフの状態を維持可能なロックタイプスイッチにより構成されている。よって、遊技者によってオフからオンの状態へ切り替えられたスイッチ96は、次にオフへ切り替えられるまで、オンの状態が維持され、表示用表示基板Dの入力ポート47と効果音制御基板Sの入出力ポート55とには、オンの入力状態が維持される。
【0061】
次に、上記のように構成されたパチンコ機1で実行される各処理を、図9から図12のフローチャートを参照して説明する。図9は、パチンコ機1の表示用制御基板Dにおいて実行される画像データフラグ設定処理を示したフローチャートである。第3実施例の画像データフラグ設定処理は、前記した第1実施例の画像データフラグ設定処理に対して、メモリカード98に画像データ98aが記憶されている場合に、その画像データ98aを表示用制御基板DのメモリカードデータRAM86に書き込む点が異なっている。なお、画像データフラグ設定処理は表示用制御基板Dで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0062】
S64の処理において、メモリカード98に画像データ98aが記憶されていると判断された場合には(S64:Yes)、メモリカード98から画像データ98aを読み出し、その画像データ98aを表示用制御基板DのメモリカードデータRAM86へ書き込む(S101)。ここで、メモリカードデータRAM86に既に画像データが記憶されている場合には、その画像データに対してメモリカード98から読み出された画像データ98aを上書きする。その後、画像データフラグ43bをオンして(S65)、この画像データフラグ設定処理を終了する。
【0063】
図10は、パチンコ機1の効果音制御基板Sにおいて実行される音声データフラグ設定処理を示したフローチャートである。第3実施例の音声データフラグ設定処理は、前記した第1実施例の音声データフラグ設定処理に対して、メモリカード98に音声データ98bが記憶されている場合に、その音声データ98bをRAM87に設けられたメモリカードデータメモリ87bに書き込む点が異なっている。なお、音声データフラグ設定処理は効果音制御基板Sで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0064】
S74の処理において、メモリカード98に音声データ98bが記憶されていると判断された場合には(S74:Yes)、メモリカード98から音声データ98bを読み出し、その音声データ98bを効果音制御基板SのRAM87に設けられたメモリカードデータメモリ87bへ書き込む(S102)。ここで、メモリカードデータメモリ87bに既に音声データが記憶されている場合には、その音声データに対してメモリカード98から読み出された音声データ98bを上書きする。その後、音声データフラグ43bをオンして(S65)、この音声データフラグ設定処理を終了する。
【0065】
図11は、パチンコ機1の表示用制御基板Dにおいて実行される表示切換処理を示したフローチャートである。この表示切換処理は、前記した第1実施例の大当たり表示処理に対して、メモリカードデータRAM86に書き込まれたメモリカード98の画像データ98aを、キャラクタROM45に予め用意されている画像データに代えて読み出し、LCD10へ表示するよう制御する点、及び、そのメモリカードデータRAM86に書き込まれた画像データが表示されるタイミングをスイッチ96の操作により遊技者が指示可能に制御する点が異なっている。この表示切換処理も表示用制御基板Dで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0066】
この表示切換処理では、まず、スイッチ96がオンであるか否かを判断し(S103)、スイッチ96がオンであれば(S103:Yes)、更に、画像データフラグ43bがオンであるか否かを判断する(S82)。画像データフラグ43bがオンであれば(S82:Yes)、メモリカードデータRAM86に画像データ98aが書き込まれているので、キャラクタROM45に予め用意された画像データに代えて、メモリカードデータRAM86に書き込まれた画像データ98aを使用して、LCD10への表示を行う(S104)。
【0067】
一方、スイッチ96がオフである場合(S103:No)、又は、スイッチ96がオンであり(S103:Yes)、かつ、画像データフラグ43bがオフである場合は(S82:No)、遊技者によってメモリカード98の画像データ98aを使用することが指示されていないか、メモリカードデータRAM86に画像データ98aが書き込まれていない場合であるので、キャラクタROM45に予め用意されている画像データを使用して、LCD10への表示を行う(S84)。
【0068】
図12は、パチンコ機1の効果音制御基板Sにおいて実行される出力切換処理を示したフローチャートである。この出力切換処理は、前記した第1実施例の大当たり効果音処理に対して、RAM87に設けられたメモリカードデータメモリ87bに書き込まれたメモリカード98の音声データ98bを、ROM53に予め用意されている音声データに代えて読み出し、スピーカ18から出力するよう制御する点、及び、そのRAM87のメモリカードデータメモリ87bに書き込まれた音声データが出力されるタイミングをスイッチ96の操作により遊技者が指示可能に制御する点が異なっている。この出力切換処理も効果音制御基板Sで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0069】
この出力切換処理では、まず、スイッチ96がオンであるか否かを判断し(S105)、スイッチ96がオンであれば(S105:Yes)、更に、音声データフラグ87cがオンであるか否かを判断する(S92)。音声データフラグ87cがオンであれば(S92:Yes)、RAM87のメモリカードデータメモリ87bに音声データ98bが書き込まれているので、ROM53に予め用意された音声データに代えて、RAM87のメモリカードデータメモリ87bに書き込まれた音声データを使用して、スピーカ18からの出力を行う(S106)。
【0070】
一方、スイッチ96がオフである場合(S105:No)、又は、スイッチ96がオンであり(S105:Yes)、かつ、音声データフラグ87cがオフである場合は(S92:No)、遊技者によってメモリカード98の音声データ98bを使用することが指示されていないか、RAM87のメモリカードデータメモリ87bに音声データ98bが書き込まれていない場合であるので、ROM53に予め用意されている音声データを使用して、スピーカ18からの出力を行う(S94)。
【0071】
このように、第3実施例では、例えばメモリカード98に記憶されている画像データ98aは、一旦表示用制御基板Dに設けられたメモリカードデータRAM86に書き込まれ、そのメモリカードデータRAM86から画像データ98aを読み出すことによって、LCD10への表示を行うように構成されている。よって、記録媒体がメモリカードに比べて処理速度の遅い光磁気ディスク等によって構成された場合でも、画像データ98aを光磁気ディスクからその都度読み出して表示する場合に比べて、表示処理を高速かつスムースに行うことができるのである。また、表示中の画像或いは出力中の効果音が気に入らない遊技者は、スイッチ96を切り替えることにより、画像および効果音を変更することができるのである。
【0072】
次に、図13及び図14を参照して第4実施例について説明する。第4実施例は、メモリカード206がコネクタ166に装着されているか否かに応じて切換機200がバスラインを切り替えることにより、キャラクタROM45のバスライン201又はコネクタ166のバスライン202のいずれか一方が画像コントローラ46に接続されるように構成されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0073】
図13は、第4実施例におけるパチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。LCD10による図柄の変動表示を制御する表示用制御基板Dは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU41と、ROM42と、ワークRAM143と、ビデオRAM44と、キャラクタROM45と、画像コントローラ46と、入力ポート47と、出力ポート48とを備え、更に、コネクタ166と、切換機200と、第2MPU203と、第2ROM204と、第2RAM205とを備えている。切換機200は、キャラクタROM45のバスライン201と、コネクタ166、第2MPU203、第2ROM204、第2RAM205を接続するバスライン202とに接続される一方、画像コントローラ46とも接続されている。
【0074】
第2MPU203は、コネクタ166にメモリカード206が装着されているか否かを判断し、その結果に基づいて切換機200を制御するものである。第2ROM204は、その第2MPU203により実行される各種のプログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、図14に示すフローチャートのプログラムは制御プログラムの一部として第2ROM204内に記憶されている。第2RAM205は、第2MPU203による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグ等を一時的に記憶するためのメモリである。
【0075】
切換機200は、第2MPU203から送信される切換命令に基づいて、画像コントローラ46に接続されるバスラインをキャラクタROM45のバスライン201とコネクタ166のバスライン202とのいずれかに切り替えるためのものである。コネクタ166は、メモリカード206を装着するためのものであり、切換機200と接続されるバスライン202と、第2MPU203と接続されるバスライン207との2組のバスラインを有している。このコネクタ166は、2組のバスライン202,207からのアクセスを時分割制御で切り替えつつ、そのコネクタ166に装着されたメモリカード206のデータを、該当するバスライン202,207上へ出力する。
【0076】
次に、上記のように構成されたパチンコ機1で実行される処理を図14のフローチャートを参照して説明する。図14は、表示用制御基板Dにおいて第2MPU203によって実行されるバスライン切換処理を示したフローチャートである。このバスライン切換処理は、コネクタ166にメモリカードが装着されているか否に応じて、画像コントローラ46に接続されるバスラインを切り替えるための処理である。なお、第2MPU203は、このバスライン切換処理を繰り返し実行するものである。
【0077】
表示用制御基板Dの第2MPU203は、バスライン切換処理に関し、まず、メモリカード206がコネクタ166に装着されているか否かを判断する(S207)。判断の結果、メモリカード206がコネクタ166に装着されていると判断された場合には(S207:Yes)、メモリカードに記憶されている画像データ206aが適正なデータ形式であるか否かを判断する(S208)。適正なデータ形式であるか否かの判断は、画像データ206aのヘッダ部分に記憶されるデータ形式を、第2MPU203により読み出して判断する。メモリカード206に記憶されている画像データ206aが適正なデータ形式である場合には(S208:Yes)、コネクタ166が画像コントローラ46と接続されるように、即ち、コネクタ166のバスライン202が画像コントローラ46へ出力されるように、切換機200によってバスラインを切り替える(S209)。これにより、キャラクタROM45に記憶される画像データに代わって、メモリカード206に記憶される画像データ206aが、LCD10の表示に使用される。
【0078】
その後、100msウェイト処理を実行する(S211)。この100msウェイト処理では、処理の実行が100ms間待機される。この処理により、バスラインの切り替え動作の回数が減少するので、バスラインの切換動作によって画像コントローラ46によるデータの読み出しに悪影響を与え、LCD10の表示にちらつき等を生じさせてしまうという問題を回避することができる。また、待機する100msの時間は、人間が手動で行うメモリカード206の挿抜操作に対しては十分な時間であるので、第2MPU203はメモリカード206の装着を確実に検出することができる。100msのウエイトの後は、処理をS207へ移行して、このバスライン切換処理を繰り返す。
【0079】
一方、S207の処理において、メモリカード206がコネクタ166に装着されていないと判断された場合(S207:No)、或いは、メモリカード206がコネクタ166に装着されていても(S207:Yes)、メモリカード206に記憶される画像データ206aが適正なデータ形式でないと判断された場合には(S208:No)、メモリカード206の画像データ206aを使用することはできないので、キャラクタROM45が画像コントローラ46と接続されるように、即ち、キャラクタROM45のバスライン201が画像コントローラ46へ出力されるように、切換機200によってバスラインを切り替える(S210)。そして、100msウェイト処理の実行後(S211)、処理をS207へ移行して、このバスライン切換処理を繰り返す。
【0080】
このように、第4実施例では、第2MPU203によりメモリーカード206の装着の有無を判断し、その結果に応じて切換機200にバスラインの切り替え動作を実行させて、キャラクタROM45又はコネクタ166のいずれか一方が画像コントローラ46に接続されるように構成されている。よって、表示用制御基板DのMPU41は、メモリカード206の装着の有無を判断しその結果に応じて画像コントローラ46に画像データの読み出し先を指示する必要がないので、MPU41の制御負担を低減して、LCD10の表示の制御に支障を来してしまうことを防止することができるのである。
【0081】
次に、図15を参照して第5実施例について説明する。第5実施例は、メモリカード215がコネクタ214に装着されているか否かをコネクタ214に設けられた検出スイッチによって検出し、その結果に応じて切換機212が画像コントローラ46に接続されるバスラインを、キャラクタROM45のバスライン201とコネクタ214のバスライン213とのいずれかに切り替えるように構成されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0082】
図15は、第5実施例におけるパチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。LCD10による図柄の変動表示を制御する表示用制御基板Dは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU41と、ROM42と、ワークRAM143と、ビデオRAM44と、キャラクタROM45と、画像コントローラ46と、入力ポート47と、出力ポート48とを備え、更に、切換機212と、コネクタ214と、検出スイッチ(図示せず)とを備えている。切換機212は、キャラクタROM45のバスライン201と、コネクタ214のバスライン213とに接続される一方、画像コントローラ46とも接続されている。
【0083】
コネクタ214の内部には、メモリカード215が装着されたか否かを検出するためのスイッチである検出スイッチ(図示せず)が内蔵されている。検出スイッチの出力は切換機212に入力されており、コネクタ214にメモリカード215が装着されると、検出スイッチから出力され切換機212へ入力される信号は、オンの状態に維持され、逆に、メモリカード215が取り外されると、オフの状態に維持される。切換機212は、検出スイッチからの入力信号がオンである場合には、コネクタ214のバスライン213を画像コントローラ46と接続し、入力信号がオフの場合には、キャラクタROM45のバスライン201を画像コントローラ46と接続する。
【0084】
このように、第5実施例では、検出スイッチがメモリーカード215の装着の有無を判断し、その結果に応じて切換機200がバスラインを切り替え、キャラクタROM45又はコネクタ214のいずれか一方が画像コントローラ46に接続されるように構成されている。よって、表示用制御基板DのMPU41は、メモリカード215の装着の有無を判断しその結果に応じて画像コントローラ46に画像データの読み出し先を指示する必要がないので、MPU41の制御負担を低減して、LCD10の表示の制御に支障を来してしまうことを防止することができるのである。
【0085】
次に、図16及び図17を参照して第6実施例について説明する。第6実施例は、メモリカード219に記憶された制御プログラム219aと画像データ219bとが表示用制御基板Dに設けられたフラッシュROM216とキャラクタフラッシュROM217へ書き込まれ、フラッシュROM216に書き込まれた制御プログラム219aに基づいて、キャラクタフラッシュROM217に書き込まれた画像データ219bの表示が行われるように構成されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0086】
図16は、第6実施例におけるパチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。LCD10による図柄の変動表示を制御する表示用制御基板Dは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU41と、ROM42と、ワークRAM143と、ビデオRAM44と、画像及びバスラインコントローラコントローラ146と、入力ポート47と、出力ポート48とを備え、更に、フラッシュROM216と、キャラクタフラッシュROM217と、コネクタ218とを備えている。
【0087】
画像及びバスラインコントローラ146は、キャラクタフラッシュROM217及びコネクタ218のバスラインをMPU41のバスライン49と接続し或いは切断するバスライン切り替え機能を有しており、MPU41は、この画像及びバスラインコントローラ146を介して、キャラクタフラッシュROM217及ぶメモリカード219の読み書きを行うことができる。ROM42は、MPU41により実行される各種プログラムや固定値データを記録するためのメモリであり、図17に示すプログラムはROM42内に記憶されている。
【0088】
フラッシュROM216は、メモリカード219に記録されている制御プログラム219aが書き込まれ、その制御プログラム219aを記憶しておくためのメモリである。フラッシュROM216には、LCD10の画像表示を制御する制御プログラムがパチンコ機1の出荷時に書き込まれ、記憶されている。この制御プログラムを書き替えることにより、LCD10への表示内容を変更することができる。キャラクタフラッシュROM217は、メモリーカード219に記憶されている画像データ219bが書き込まれ、その画像データ219aを記憶しておくためのメモリである。キャラクタフラッシュROM217には、LCD10に表示される画像データがパチンコ機1の出荷時に書き込まれ、記憶されている。この画像データを書き替えることにより、LCD10に表示される画像を変更することができる。
【0089】
これらフラッシュROM216とキャラクタフラッシュROM217とは、書き替え可能な不揮発性のフラッシュメモリで構成されており、パチンコ機1の電源がオフされた後も、バックアップ電源なしで、データの記憶を維持しておくことができる。なお、フラッシュROM216、キャラクタフラッシュROM217は、書き替え可能な不揮発性のメモリであれば良く、例えば、EEPROMで構成するようにしても良い。
【0090】
次に、上記のように構成されたパチンコ機1で実行される処理を図17のフローチャートを参照して説明する。図17は、表示用制御基板DにおいてMPU41によって実行される電源投入時処理を示したフローチャートである。この電源投入時処理は、パチンコ機1の電源投入時に、表示用制御基板DのMPU41によって実行される処理であり、メモリカード219に記憶されている制御プログラム219aと画像データ219bとを読み出し、フラッシュROM216とキャラクタフラッシュROM217とへそれぞれ書き込むための処理である。
【0091】
表示用制御基板DのMPU41は、電源投入時処理に関し、まず、メモリカード219がコネクタ218に装着されているか否かを判断する(S221)。判断の結果、メモリカード218がコネクタ218に装着されていると判断された場合には(S221:Yes)、更に、メモリカード219の所定のアドレスに正しいキーワードが記憶されているか否かを判断する(S222)。キーワードは、第3者による不正を防止するためのものである。第6実施例では、フラッシュROM216に記憶される制御プログラムをも書き替えるものなので、装着されたカードが適正であるか否かを、厳密にチェックしている。
【0092】
メモリカード206に正しいキーワードが記憶されている場合には(S222:Yes)、コネクタ218に装着されているメモリカード219は正しいカードであり、不正なカードではないので、メモリカード219に記憶されている制御プログラム219aを読み出し、フラッシュROM216へ書き込む(S223)。この場合、メモリカードから読み出された制御プログラム219aは、フラッシュROM216に既に記憶されている制御プログラムを消去した後に書き込まれる。そして、メモリカード219に記憶されている画像データ219bを読み出し、キャラクタフラッシュROM217へ書き込む(S223)。メモリカードから読み出された画像データ219bは、キャラクタフラッシュROM217に既に記憶されている画像プログラムを消去した後に書き込まれる。その後、この電源投入時処理を終了する。
【0093】
一方、S221の処理において、メモリカード219がコネクタ218に装着されていないと判断された場合(S221:No)、及び、S222の処理において、メモリカード219に正しいキーワードが記憶されていない場合には(S222:No)、この電源投入時処理を終了する。
【0094】
この電源投入時処理の終了後は、処理をフラッシュメモリROM216へ書き込まれた制御プログラムへ移行し、その制御プログラムに基づいてキャラクタフラッシュROM217に記憶される画像データの表示を制御する。
【0095】
このように、第6実施例では、表示用制御基板Dに、書き替え可能な不揮発性メモリで構成されたフラッシュROM216とキャラクタフラッシュROM217とを設け、これらフラッシュROM216とキャラクタフラッシュROM217とへメモリカード219に記憶される制御プログラム219aと画像データ219bとを記憶させることができるように構成されている。よって、メモリカード219を交換することによって、既存の制御プログラム、画像データをメモリカードに記憶されている制御プログラム219a、画像データ219bに変更でき、LCD10に表示される画像やその表示パターンの内容を変更することができる。例えば、遊技者に不人気なために交換されるパチンコ機の制御プログラム、画像データを、新たに開発された新規内容の制御プログラム219a、画像データ219bに書き替えることによって、パチンコ機や回路基板を交換することなく、パチンコ機の興趣を向上させることができ、更に、パチンコ機のリサイクルも可能となる。
【0096】
なお、各フローチャートにおいて、請求項1記載の表示選択手段としては、画像データフラグ設定処理(図3参照)、大当り表示処理(図5参照)および表示切換処理(図11参照)の各処理が該当する。
【0097】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定される物ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0098】
例えば、上記第1実施例では、メモリカードに記憶されたデータの表示又は出力は、大当たり表示時に行われるように構成された。しかし、スイッチ等を設けることによって、メモリカードに記憶されたデータの表示又は出力を遊技者が所定のタイミングで指示することができるよう構成しても良い。
【0099】
また、第2実施例及び第3実施例では、表示用制御基板DのMPU41は、画像及びバスラインコントローラ146を介して、メモリカード76或いはメモリカードデータRAM86に記憶されるデータを読み出すように構成されたが、MPU41のバスラインをコネクタ66或いはメモリカードデータRAM86のバスラインと接続することにより、MPU41が画像及びバスラインコントローラ146を介さずにメモリカード76或いはメモリカードデータRAM86の読み書きを直接実行できるように構成しても良い。
【0100】
上記各実施例では、記録媒体がメモリーカードで構成された場合を説明した。しかし、記録媒体はパチンコ機に対して脱着可能であり、また書き替え可能なものであれば良く、例えば、CD−RW、MO、或いは、CPUを内蔵したICカード等で構成されていても良い。
【0101】
以下に本発明の変形例を示す。請求項1記載の遊技機において、前記表示装置に表示される画情報を記憶する第1画像メモリを備え、前記表示選択手段は、前記媒体処理装置に装着される記録媒体に画情報が記憶されているか否かを判断する画情報判断手段と、その画情報判断手段によって記録媒体に画情報が記憶されていると判断された場合に、前記第1画像メモリに記憶される画情報に代えて、その記録媒体から画情報を読み出し前記表示装置に表示する画情報選択表示手段とを備えていることを特徴とする遊技機1。記録媒体に記憶される画情報を表示装置へ表示することができるので、画情報を記憶する第1画像メモリの容量を増大させることなく、遊技者に新鮮な表示を提供することができる。
【0102】
請求項1記載の遊技機において、前記表示装置に表示される画情報を記憶する第1画像メモリと、書換可能に構成された第2画像メモリとを備えており、前記表示選択手段は、前記媒体処理装置に装着される記録媒体に画情報が記憶されているか否かを判断する画情報判断手段と、その画情報判断手段によって前記媒体処理装置に装着される記録媒体に画情報が記憶されていると判断された場合にその記録媒体が記憶する画情報を前記第2画像メモリに書き込む画情報書込手段と、その画情報書込手段によって前記第2画像メモリに書き込まれた画情報を、前記第1画像メモリに記憶される画情報に代えて前記表示装置に表示する画情報選択表示手段とを備えていることを特徴とする遊技機2。記録媒体に記憶される画情報を一旦第2画像メモリに書き込み、その第2画像メモリから画情報を読み出して表示するように構成しているので、画情報を記録媒体からその都度読み出して表示する場合に比べて、表示処理を高速かつスムースに行うことができる。
【0103】
遊技機1または2において、前記画情報選択表示手段は、前記記録媒体から読み出した画情報または前記第2画像メモリに書き込まれた画情報を前記表示装置へ所定のタイミングで表示することを特徴とする遊技機3。例えば、所定のタイミングとしては、大当たりやリーチ状態の発生時、或いは逆に図柄の変動表示が行われていない間などが例示される。大当たりやリーチ状態の発生時は、遊技者が遊技を最も楽しんでいる時であるので、かかる時に記録媒体に記憶された遊技者の好みの画像が表示されることにより、更に遊技の興趣を一層向上させることができる。
【0104】
遊技機1または2において、前記表示用制御手段は、前記記録媒体に記憶された画情報または前記第2画像メモリに書き込まれた画情報を前記表示装置へ表示することを指示する表示指示手段を備えており、前記画像情報選択手段は、その表示指示手段による指示があった場合に、前記記録媒体に記憶された画情報または前記第2画像メモリに書き込まれた画情報を前記表示装置へ表示することを特徴とする遊技機4。例えば、表示指示手段としては、表示用制御手段に設けられたスイッチなどが例示される。予め第1画像メモリに用意されている画像情報と、記録媒体に記憶された画像情報、または、第2画像メモリに書き込まれた画像情報とを表示指示手段によって切り替えて表示装置へ表示することができる。更に、表示指示手段は表示用制御手段に設けられているので、主制御手段がかかる切り替えを制御する必要がない。よって、主制御手段の制御負担を低減することができる。
【0105】
遊技に伴う効果音を出力する効果音出力装置と、遊技の制御を行う主制御手段と、その主制御手段から送信される命令に基づいて前記効果音出力装置から効果音の出力を行わせる効果音制御手段とを備えており、記録媒体が着脱自在に装着される媒体処理装置を有し、前記効果音制御手段は、その媒体処理装置に装着される記録媒体に記憶された音情報を前記効果音出力装置から出力する効果音選択手段を備えていることを特徴とする遊技機5。効果音選択手段によって、記録媒体に記憶された音情報を効果音出力装置から出力することができるので、遊技者に新鮮な興趣を提供できる。また、効果音選択手段は、効果音制御手段に設けられているので、記録媒体に記憶された音情報を効果音出力装置から出力する制御を主制御手段が行う必要がない。よって、主制御手段の制御負担を低減することができ、主制御手段で実行される他の制御に支障を来してしまうことを防止することができるという効果がある。
【0106】
遊技機5において、前記効果音出力装置により出力される音情報を記憶する第1音声メモリを備え、前記効果音選択手段は、前記媒体処理装置に装着される記録媒体に音情報が記憶されているか否かを判断する音情報判断手段と、その音情報判断手段により前記記録媒体に音情報が記憶されていると判断された場合に、前記第1音声メモリに記憶される音情報に代えて、その記録媒体から音情報を読み出し前記効果音出力装置から出力する音情報選択出力手段とを備えていることを特徴とする遊技機6。記録媒体に記憶される音情報を効果音出力装置へ出力することができるので、音情報を記憶する第1音声メモリの容量を増大させることなく、遊技者に新鮮な効果音を提供することができる。
【0107】
遊技機5において、前記効果音出力装置により出力される音情報を記憶する第1音声メモリと、書換可能に構成された第2音声メモリとを備えており、前記効果音選択手段は、前記媒体処理装置に装着される記録媒体に音情報が記憶されているか否かを判断する音情報判断手段と、その音情報判断手段によって前記媒体処理装置に装着される記録媒体に音情報が記憶されていると判断された場合にその記録媒体が記憶する音情報を前記第2音声メモリに書き込む音情報書込手段と、その音情報書込手段によって前記第2音声メモリに書き込まれた音情報を、前記第1音声メモリに記憶される音情報に代えて前記効果音出力装置により出力する音情報選択出力手段とを備えていることを特徴とする遊技機7。記録媒体に記憶される音情報を一旦第2音声メモリに書き込み、その第2音声メモリから音情報を読み出して出力するように構成しているので、音情報を記録媒体からその都度読み出して出力する場合に比べて、出力処理を高速かつスムースに行うことができる。
【0108】
遊技機6または7において、前記音情報選択出力手段は、前記記録媒体から読み出した音情報または前記第2音声メモリに書き込まれた音情報を前記効果音出力装置から所定のタイミングで出力することを特徴とする遊技機8。例えば、所定のタイミングとしては、大当たりやリーチ状態の発生時、或いは逆に図柄の変動表示が行われていない間などが例示される。大当たりやリーチ状態の発生時は、遊技者が遊技を最も楽しんでいる時であるので、かかる時に記録媒体に記憶された遊技者の好みの効果音が出力されることにより、更に遊技の興趣を一層向上させることができる。
【0109】
遊技機6または7において、前記効果音制御手段は、前記記録媒体に記憶された音情報または前記第2音声メモリに書き込まれた音情報を前記効果音出力装置から出力することを指示する出力指示手段を備え、前記音情報選択出力手段は、その出力指示手段による指示があった場合に、前記記録媒体に記憶された音情報または前記第2音声メモリに書き込まれた音情報を前記効果音出力装置から出力することを特徴とする遊技機9。例えば、出力指示手段としては、効果音制御手段に設けられたスイッチなどが例示される。予め第1音声メモリに用意されている音情報と、記録媒体に記憶された音情報、または、第2音声メモリに書き込まれた音情報とを出力指示手段によって切り替えて効果音出力装置から出力することができる。また、出力指示手段は効果音制御手段に設けられているので、主制御手段がかかる切り替えを制御する必要がない。よって、主制御手段の制御の負担を低減することができる。
【0110】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から9のいずれかにおいて、前記媒体処理装置に装着される記録媒体は、カード型のメモリカードやコンパクトフラッシュメモリで構成されていることを特徴とする遊技機10。記録媒体として、例えばメモリカードを用いれば、画情報(又は音情報)の読み出しを高速に行うことができるので、表示用制御手段(又は効果音制御手段)による表示処理(又は音出力処理)をスムースに行うことができる。
【0111】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から9のいずれかにおいて、前記媒体処理装置に装着される記録媒体は光磁気ディスクで構成されていることを特徴とする遊技機11。記録媒体として、例えば100円玉サイズ(コインサイズ)の光磁気ディスクを用いることにより、その記録媒体の媒体処理装置を小型に構成することができるので、遊技機に対する媒体処理装置の設置スペースの自由度をアップすることができる。
【0112】
遊技機4又は9において、前記表示指示手段および出力指示手段による指示を同時に実行させる指示スイッチを備えており、その指示スイッチは、遊技中の遊技者によって操作が可能な位置に配設されていることを特徴とする遊技機12。表示中の画像或いは出力中の効果音が気に入らない遊技者は、指示スイッチを操作することにより、画像および効果音を変更することを指示することができる。
【0113】
遊技機10から12のいずれかにおいて、前記媒体処理装置は、画情報を記憶する記録媒体に対し処理を実行する画情報処理装置と、音情報を記憶する記録媒体に対し処理を実行する音情報処理装置とを備えており、前記画情報処理装置と音情報処理装置とは互いに独立して動作するように構成されていることを特徴とする遊技機13。画情報と音情報とに対するアクセスが重なっても、両情報を支障無く読み出して、表示及び出力することができる。
【0114】
請求項1記載の遊技機において、書換可能に構成された第1プログラムメモリを備えており、前記表示選択手段は、記録媒体が記憶する制御プログラムを前記第1プログラムメモリに書き込むプログラム書込手段と、そのプログラム書込手段によって前記第1プログラムメモリに書き込まれた制御プログラムに基づいて画情報を前記表示装置に表示するプログラム実行手段とを備えていることを特徴とする遊技機14。
【0115】
遊技機14において、前記表示選択手段は、前記媒体処理装置に適正な記録媒体が装着されているか否かを判断する記録媒体診断手段を備え、前記プログラム書込手段は、その記録媒体診断手段が前記媒体処理装置に適正な記録媒体が装着されていると判断した場合に、その記録媒体に記憶された制御プログラムを前記第1プログラムメモリに書き込むことを特徴とする遊技機15。
【0116】
請求項1記載の遊技機において、書換可能に構成された第1プログラムメモリ及び第2画像メモリを備えており、前記表示選択手段は、記録媒体が記憶する制御プログラムを前記第1プログラムメモリに書き込むプログラム書込手段と、記録媒体が記憶する画情報を前記第2画像メモリに書き込む画情報書込手段と、前記プログラム書込手段によって前記第1プログラムメモリに書き込まれた制御プログラムに基づいて、前記画情報書込手段によって前記第2画像メモリに書き込まれた画情報を前記表示装置に表示するプログラム実行手段とを備えていることを特徴とする遊技機16。
【0117】
遊技機16において、前記表示選択手段は、前記媒体処理装置に適正な記録媒体が装着されているか否かを判断する記録媒体診断手段を備え、前記プログラム書込手段及び前記画情報書込手段は、その記録媒体診断手段が前記媒体処理装置に適正な記録媒体が装着されていると判断した場合に、その記録媒体に記憶された制御プログラム及び画情報を前記第1プログラムメモリ及び第2画像メモリにそれぞれ書き込むことを特徴とする遊技機17。
【0118】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から17のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機18。中でも、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において変動表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の出力時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれる情報等も含む)が付与されるものが挙げられる。
【0119】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から17のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機19。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を出力させる特別遊技状態出力手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0120】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から17のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機20。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を出力させる特別遊技状態出力手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の変動開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の出力に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
【0121】
【発明の効果】 請求項1記載の遊技機によれば、表示選択手段によって、記録媒体に記憶された画情報を表示装置へ表示することができるので、遊技者に新鮮な興趣を提供できるという効果がある。また、表示選択手段は、表示用制御手段に設けられているので、記録媒体に記憶された画情報を表示装置へ表示する制御を主制御手段が行う必要がない。よって、主制御手段の制御負担を低減することができ、主制御手段で実行される他の制御に支障を来してしまうことを防止することができるという効果がある。
請求項2記載の遊技機によれば、請求項1記載の遊技機の奏する効果に加え、記録媒体に記憶される画情報を表示装置へ表示することができるので、画情報を記憶する第1画像メモリの容量を増大させることなく、遊技者に新鮮な表示を提供することができるという効果がある。
請求項3記載の遊技機によれば、請求項2記載の遊技機の奏する効果に加え、予め第1画像メモリに用意されている画像情報と、記録媒体に記憶された画像情報とを表示指示手段によって切り替えて表示装置へ表示させることができるという効果がある。更に、表示指示手段は表示用制御手段に設けられているので、主制御手段がかかる切り替えを制御する必要がない。よって、主制御手段の制御負担を低減することができるという効果がある。
請求項4記載の遊技機によれば、請求項3記載の遊技機の奏する効果に加え、表示装置に表示された画像が気に入らない遊技者は、指示スイッチを操作することにより、表示装置に表示された画像を別の画像に変更することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例におけるパチンコ機およびカード読取ユニットの正面図である。
【図2】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図3】 パチンコ機の表示用制御基板において実行される画像データフラグ設定処理のフローチャートである。
【図4】 パチンコ機の効果音制御基板において実行される音声データフラグ設定処理のフローチャートである。
【図5】 パチンコ機の表示用制御基板において実行される大当たり表示処理のフローチャートである。
【図6】 パチンコ機の効果音制御基板において実行される大当たり効果音処理のフローチャートである。
【図7】 第2実施例におけるパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図8】 第3実施例におけるパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図9】 第3実施例におけるパチンコ機の表示用制御基板において実行される画像データフラグ設定処理のフローチャートである。
【図10】 第3実施例におけるパチンコ機の効果音制御基板において実行される音声データフラグ設定処理のフローチャートである。
【図11】 第3実施例におけるパチンコ機の表示用制御基板において実行される表示切換処理のフローチャートである。
【図12】 第3実施例におけるパチンコ機の効果音制御基板において実行される出力切換処理のフローチャートである。
【図13】 第4実施例におけるパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図14】 第4実施例におけるパチンコ機の表示用制御基板において第2MPUによって実行されるバスライン切換処理のフローチャートである。
【図15】 第5実施例におけるパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図16】 第6実施例におけるパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図17】 第6実施例におけるパチンコ機の表示用制御基板において実行される電源投入時処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機)
10 LCD(表示装置)
45 キャラクタROM(第1画像メモリ)
50,57,97 メモリカード処理装置(媒体処理装置)
66,67,166,214,218 コネクタ(媒体処理装置)
51,58,76,77,98,206,215,219 メモリカード(記録媒体)
51a,76a,98a,206a,215a,219a 画像データ(画情報)
96 スイッチ(表示指示手段、指示スイッチ)
C 主制御基板(主制御手段)
D 表示用制御基板(表示用制御手段)
S64 画像データフラグ設定処理(画情報判断手段)
S83 大当り表示処理(画情報選択表示手段の一部)
S104 表示切換処理(画情報選択表示手段の一部)
【発明の名称】 遊技機
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技に伴う図柄の変動表示を行う表示装置と、遊技の制御を行う主制御手段と、その主制御手段から送信される命令に基づいて前記表示装置に図柄の変動表示を行わせる表示用制御手段とを備えた遊技機において、
記録媒体が着脱自在に装着される媒体処理装置を有し、
前記表示用制御手段は、その媒体処理装置に装着される記録媒体に記憶された画情報を前記表示装置へ表示する表示選択手段を備えていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記表示装置に表示される画情報を記憶する第1画像メモリを備え、
前記表示選択手段は、
前記媒体処理装置に装着される記録媒体に画情報が記憶されているか否かを判断する画情報判断手段と、
その画情報判断手段によって記録媒体に画情報が記憶されていると判断された場合に、前記第1画像メモリに記憶される画情報に代えて、前記記録媒体から画情報を読み出し前記表示装置に表示する画情報選択表示手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】 前記表示用制御手段は、前記記録媒体に記憶された画情報を前記表示装置へ表示することを指示する表示指示手段を備えており、前記画像情報選択手段は、前記表示指示手段による指示があった場合に、前記記録媒体に記憶された画情報を前記表示装置へ表示することを特徴とする請求項2記載の遊技機。
【請求項4】 前記表示指示手段による指示を実行させる指示スイッチを備えており、その指示スイッチは、遊技中の遊技者によって操作が可能な位置に配設されていることを特徴とする請求項3記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年、パチンコ等の遊技機においては、遊技の興趣を向上させるために液晶表示装置を用いたものが主流となっている。この液晶表示装置へ表示させる画像をどのように変化させて遊技者を満足させるかが各社の競争になっており、その為、液晶表示装置に表示させる画像に様々なバリエーションを持たせる等の工夫がされている。また同時に、遊技に伴い出力される効果音も、液晶表示装置に表示される画像に合わせて様々なパターンで出力するなど工夫がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、遊技者の興趣を増すために画像をより多くのバリエーションで表示しようとした場合には、その画像表示を制御するためのプログラム容量や画情報を記憶しておくメモリの容量が増大するばかりか、遊技を制御する主制御基板の制御負担が増大してしまい、主制御基板で実行される他の制御に支障を来してしまうという問題点があった。また、メモリの容量を増大させて画情報が増加されたとしても、予め準備された画像が繰り返し表示されるために遊技者に新鮮な興趣を提供することができないという問題点があった。
【0004】
本発明は上記例示した問題点等を解決するためになされたものであり、主制御基板の制御負担を低減すると共に、遊技者に新鮮な興趣を提供できる遊技機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、遊技に伴う図柄の変動表示を行う表示装置と、遊技の制御を行う主制御手段と、その主制御手段から送信される命令に基づいて前記表示装置に図柄の変動表示を行わせる表示用制御手段とを備えており、記録媒体が着脱自在に装着される媒体処理装置を有し、前記表示用制御手段は、その媒体処理装置に装着される記録媒体に記憶された画情報を前記表示装置へ表示する表示選択手段を備えている。
【0006】
この請求項1記載の遊技機によれば、表示用制御手段によって、主制御手段から送信される命令が受信されると、その命令に基づいて表示装置が制御され、図柄の変動表示が行われる。ここで、媒体処理装置に記録媒体が装着されている場合には、表示用制御手段が備える表示選択手段によって、記録媒体に記憶される画情報が表示装置へ表示される。
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記表示装置に表示される画情報を記憶する第1画像メモリを備え、前記表示選択手段は、前記媒体処理装置に装着される記録媒体に画情報が記憶されているか否かを判断する画情報判断手段と、その画情報判断手段によって記録媒体に画情報が記憶されていると判断された場合に、前記第1画像メモリに記憶される画情報に代えて、前記記録媒体から画情報を読み出し前記表示装置に表示する画情報選択表示手段とを備えている。
請求項3記載の遊技機は、請求項2記載の遊技機において、前記表示用制御手段は、前記記録媒体に記憶された画情報を前記表示装置へ表示することを指示する表示指示手段を備えており、前記画像情報選択手段は、前記表示指示手段による指示があった場合に、前記記録媒体に記憶された画情報を前記表示装置へ表示するものである。なお、表示指示手段としては、表示用制御手段に設けられたスイッチなどが例示される。
請求項4記載の遊技機は、請求項3記載の遊技機において、前記表示指示手段による指示を実行させる指示スイッチを備えており、その指示スイッチは、遊技中の遊技者によって操作が可能な位置に配設されている。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施例におけるパチンコ機1およびカード読取ユニット24の正面図である。このパチンコ機1は、いわゆる第1種パチンコ機であり、その前面(図1の紙面に対して手前側)には前面枠2が配設されている。前面枠2は、略矩形額縁上に形成されており、前面枠2の略中央部には略矩形状の開口2aが穿設され、かかる開口2aの内周には金枠3が周設されている。この金枠3の内側の上方には、2枚のガラス板4a,4bをそれぞれ装着可能なガラス扉枠4が開閉可能に配設されており、ガラス扉枠4の後方(図1の紙面に対して奥側)には遊技盤5が配設されている。
【0008】
遊技盤5の前面には略円弧状の外レール6が植立され、その外レール6の内側位置には円弧状の内レール7が植立されている。この内レール7および外レール6により囲まれた遊技盤5の前面には、遊技球(打球)が打ち込まれる遊技領域8が形成されており、遊技領域8の周囲には、遊技球が入賞することにより6個の遊技球が賞球として払い出される複数の普通入賞口9が配設されている。この複数の普通入賞口9が配設された遊技領域8の略中央部には、複数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶ディスプレイ(以下、「LCD」と称す)10を備えた可変表示装置11が配設されている。
【0009】
この可変表示装置11の液晶ディスプレイの手前側周囲には、可変表示装置11の装飾部材を兼ねたセンターフレーム11aが周設されており、このセンターフレーム11aによりLCD10の周囲が装飾されている。センターフレーム11aの上部中央には表示装置の一種である7セグメントLED11bが配設されている。
【0010】
可変表示装置11の下方には、図柄作動口(第1種始動口)12が配設されている。この図柄作動口12を遊技球が通過することにより、第1種始動口スイッチ(図示せず)がオンして、可変表示装置11の変動表示が開始されると共に、6個の遊技球が賞球として払い出される。また、図柄作動口12の下方には可変入賞装置13が配設されている。この可変入賞装置13は、遊技盤5に取着可能に形成された本体フレーム13aを備えており、その略中央部には2以上の遊技球が同時に通過可能な幅広矩形状の大入賞口の開口13bが穿設されている。
【0011】
この大入賞口の開口13bは、大入賞口の一部を構成しており、可変表示装置11の変動後の表示結果が、予め定められた図柄の組み合わせ(大当たり表示)の1つと一致する場合に、遊技球が入賞しやすいように所定時間(例えば、30秒間)経過するまで、又は、所定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口の開口13b内へ入賞するまで、開放されるものである。この大入賞口の開口13bの開閉動作が行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与された状態(特別遊技状態)である。
【0012】
大入賞口の開口13bには、開閉シャッタ13cが配設されている。この開閉シャッタ13cは、大入賞口の開口13bの形状に合わせて形成されており、大入賞口の開口13bを開閉するものである。また、本体フレーム13aの前面であって、開閉シャッタ13cの前方にはガード部材13dが配設されている。大入賞口は、これら本体フレーム13a、開口13b、開閉シャッタ13c、ガード部材13dで構成されている。
【0013】
可変入賞装置13の下方であって、上述した遊技領域8の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域8外へ排出するためのアウトロ14が形成されている。このアウトロ14の形成された遊技領域8の前方に配設されるガラス扉枠4の下方には、金枠3に開閉可能に取着された前面扉板(腰板)15が配設されている。この前面扉板15の前面には遊技球を貯留し、かつ、遊技球発射装置(図示せず)へ遊技球を供給する上皿16が配設され、その上皿16の下方であって、前面枠2の下側部分には上皿16に貯留しきれなかった遊技球を貯留するための下皿17が配設されている。これら上皿16と下皿17との間であって、前面扉板15の左方部には、遊技に伴う効果音などを発生するためのスピーカ18が配設され、また、下皿17の右側部分には、遊技球を遊技領域8へ打ち込むために遊技者により操作される操作ハンドル19が配設されている。この操作ハンドル19の内部には、遊技球発射装置の発射モータ(図示せず)を回転させるためのスイッチであるハンドルスイッチ19aが内蔵されている。
【0014】
上述した上皿16は、板状に形成された装飾板16aを備えており、その装飾板16aによって前面扉板15の前面が覆われている。装飾板16aの中央には、後述するカード読取ユニット24により読み取られたカードの残高金額を表示するために、7セグメントLEDにより構成された3桁の残高表示器20が配設されている。この残高表示器20の右側には、後述するカード読取ユニット24のカード挿入口25に挿入されたカードを取り出す場合に押下される返却ボタン21が配設される一方、残高表示器20の左側には、貸球の払い出し(貸出)を開始する際に押下される貸出ボタン22が配設されている。また、貸出ボタン22の左側上方には貸出ボタン22が押下可能か否かを報知する貸出ボタンランプ23が配設されている。この貸出ボタンランプ23は、貸出ボタン22が押下可能な状態である場合に点灯される一方、貸出ボタン22が押下不可能な状態である場合に消灯される。よって、遊技者は、この貸出ボタンランプ23を視認することにより、貸出ボタン22が押下可能であるか否かを判断することができる。
【0015】
さらに、残高表示器20および返却ボタン21の右側には、カード型に形成されるメモリースティック51,58(図2参照)をそれぞれ挿抜するためのメモリースティック挿入口31,32が横方向に並設されている。これらメモリースティック挿入口31,32の後方(図1の紙面に対して奥側)には、メモリースティック51,58に記録された各種データを読み出すためのメモリカード処理装置50,57(図2参照)がそれぞれ配設されている。各種データが記録されたメモリースティック51,58は、このメモリースティック挿入口31,32へそれぞれ押し込まれて挿入されることによりメモリカード処理装置50,57に装着され、各種情報が読み出される。メモリカード処理装置50,57に装着されたメモリースティック51,58を、再度、挿入方向へ押し込むことにより、メモリースティック51,58は反挿入方向へ突出し、それぞれを取り出すことができる。また、メモリースティック挿入口31,32の左側にはそれぞれ、メモリースティック処理装置50,57の処理状態を報知する処理ランプ33,34が配設されている。処理ランプ33,34は、それぞれメモリカード処理装置50,57に対応しており、メモリカード処理装置50,57に装着されているメモリースティック51,58からデータを読み出している場合に点灯される一方、メモリースティック51,58が取り出し可能な状態である場合に消灯される。よって、遊技者は、この処理ランプ33,34を視認することにより、メモリースティック51,58が取り出し可能であるか否かをそれぞれ個別に判断することができる。
【0016】
上記のように構成されたパチンコ機1の左側には、正面視長方形状のカード読取ユニット24が併設されている。カード読取ユニット24はカードに記録された残高金額のデータを読み取るためのものであり、その上下方向における略中央部分には、金銭と同等の有価価値を有するカード挿入口25が縦長に配設されている。このカード挿入口25の上方であって、カード読取ユニット24の上部にはLEDで構成されたカード利用可能ランプ26が配設されている。このカード利用可能ランプ26は、例えば、カード挿入口25へカードが挿入可能である場合に点灯される一方、カード挿入口25へカードが挿入不可能である場合に消灯される。よって、遊技者は、このカード利用可能ランプ26を視認することにより、カード読取ユニット24が使用可能であるか否かを判断することができる。
【0017】
カード挿入口25とカード利用可能ランプ26との間部分であって、カード読取ユニット24の上側位置には、カードに記録された残高金額のデータに基づいて貸出金額を設定するための金額設定ボタン27が配設されており、この金額設定ボタン27を押下することにより貸出金額を100円、200円、300円または500円に設定することができる。金額設定ボタン27の下側には、端数表示ボタン28が配設されている。この端数表示ボタン28は、カードに記録された残高金額が貸出金額の最低額に満たない場合に、その端数を残高表示器20に表示する際に押下される。例えば、貸出金額の最低額が300円に設定されており、200円の残高金額がある場合、端数表示ボタン28が押下されると、残高表示器20には200円の残高が表示されるのである。
【0018】
また、端数表示ボタン28の下側には、略三角形状に形成された上下一対の連結台方向表示ランプ29が配設されている。この一対の連結台方向表示ランプ29は、カード読取ユニット24が接続されているパチンコ機1の配設(並設)方向を示すためのものであり、その内部にそれぞれ1つずつLEDが内蔵されている。よって、例えば、カード読取ユニット24が右側に並設されるパチンコ機1に接続される場合には下側のLEDが点灯され、カード読取ユニット24が左側に並設されるパチンコ機(図示せず)に接続される場合には上側のLEDが点灯される。この連結台方向表示ランプ29の下側には、LEDで構成されたカード挿入中ランプ30が配設されており、このカード挿入中ランプ30はカードがカード挿入口25に挿入されている場合に点灯される一方、カードがカード挿入口25に挿入されていない場合に消灯される。
【0019】
図2は、かかるパチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。パチンコ機1は、主に、遊技の進行を制御する主制御基板Cと、LCD10の表示を制御する表示用制御基板Dと、スピーカ18を用いて効果音の出力を制御する効果音制御基板Sとにより構成される。なお、図中の矢印の方向は、データの送信方向を示している。
【0020】
主制御基板Cには、演算装置であるMPU35と、そのMPU35により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記録したROM36と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM37とが搭載される。これらMPU35、ROM36、RAM37は、バスライン38を介して互いに接続されており、バスライン38は、また、入出力ポート39にも接続されている。この入出力ポート39は表示用制御基板Dや効果音制御基板S、他の入出力装置40とそれぞれ接続されている。主制御基板Cは、入出力ポート39を介して、表示用制御基板Dや効果音制御基板S、他の入出力装置40へ各種命令を送信し、それら各装置を制御する。
【0021】
表示用制御基板Dは、表示装置であるLCD10による図柄の変動表示を制御するための制御基板である。この表示用制御基板Dは、MPU41と、ROM42と、ワークRAM43と、ビデオRAM44と、キャラクタROM45と、画像コントローラ46と、入力ポート47と、出力ポート48とを備えている。入力ポート47の入力には、主制御基板Cの出力およびメモリカード処理装置50が接続され、その入力ポート47の出力は、MPU41、ROM42、ワークRAM43、画像コントローラ46を接続するバスライン49と接続されている。また、画像コントローラ46はメモリカード処理装置50と接続される一方、出力ポート48の入力にも接続されており、その出力ポート48の出力にはLCD10が接続されている。
【0022】
表示用制御基板DのMPU41は、主制御基板Cから送信される表示命令に基づいてLCD10の表示を制御するためのものである。MPU41は、入力ポート47を介してメモリカード処理装置50を制御すると共に、そのメモリカード処理装置50に装着されたメモリカード51の読み書きを行うことができ、また、画像コントローラ46を介してビデオRAM44の読み書きを行うことができる。ROM42は、そのMPU41により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、図3および図5に示すフローチャートのプログラムは制御プログラムの一部としてROM42内に記憶されている。ワークRAM43は、MPU41による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリであり、ワークメモリ43aと画像データフラグ43bとを備えている。ワークメモリ43aは、MPU41による各種プログラムの実行時に使用される各データを記憶する為のメモリである。画像データフラグ43bは、メモリカード処理装置50に装着されたメモリースティック51に画像データ51aが記録されているか否かを示すためのフラグである。画像データフラグ43bは、初期状態ではオフされており、メモリカード処理装置50に装着されたメモリカード51に画像データ51aが記録されている場合にオンされ(S64:YES)、一方、メモリカード処理装置50に装着されたメモリカード51に画像データ51aが記録されていない場合、又は、メモリカード51がメモリカード処理装置50から取り出された場合にオフされる(S61:NO)。
【0023】
ビデオRAM44は、LCD10に表示される表示データを記憶するためのメモリであり、このビデオRAM44の内容を書き替えることにより、LCD10の表示内容が変更される。キャラクタROM45は、LCD10に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するためのメモリである。画像コントローラ46は、MPU41、ビデオRAM44、出力ポート48のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きを介在すると共に、ビデオRAM44に記憶される表示データを、ワークRAM43の画像データフラグ43bの状態に応じてなされるMPU41の指示により、キャラクタROM45或いはメモリカード51から所定のタイミングで読み出してLCD10に表示させるものである。
【0024】
効果音制御基板Sは、LCD10の変動表示などに合わせた効果音をスピーカ18から出力するための制御を行う制御基板である。この効果音制御基板Sは、MPU52と、ROM53と、RAM54と、入出力ポート55とを備えている。これらMPU52、ROM53、RAM54は、バスライン56を介して互いに接続されており、バスライン56は、また、入出力ポート55にも接続されている。この入出力ポート56は主制御基板C、メモリカード処理装置57、及び、スピーカ18と接続されている。
【0025】
効果音制御基板SのMPU52は、主制御基板Cから送信される命令に基づいてスピーカ18の効果音出力を制御するためのものである。MPU52は、入出力ポート55を介してメモリカード処理装置57を制御すると共に、そのメモリカード処理装置57に装着されたメモリカード58の読み書きをすることができる。ROM53は、そのMPU52により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、図4および図6に示すフローチャートのプログラムは制御プログラムの一部としてROM53内に記憶されている。RAM54は、MPU52による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリであり、ワークメモリ54aと音声データフラグ54bとを備えている。ワークメモリ54aは、MPU52による各種プログラムの実行時に使用される各データを記憶する為のメモリである。音声データフラグ54bは、メモリカード処理装置57に装着されたメモリースティック58に音声データ58aが記録されているか否かを示すためのフラグである。音声データフラグ54bは、初期状態ではオフされており、メモリカード処理装置57に装着されたメモリカード58に音声データ58aが記録されている場合にオンされ(S74:YES)、一方、メモリカード処理装置57に装着されたメモリカード58に音声データ58aが記録されていない場合、又は、メモリカード58がメモリカード処理装置57から取り外された場合にオフされる(S71:NO)。
【0026】
次に、上記のように構成されたパチンコ機1で実行される各処理を、図3から図6のフローチャートを参照して説明する。図3は、パチンコ機1の表示用制御基板Dにおいて実行される画像データフラグ設定処理を示したフローチャートである。この画像データフラグ設定処理は、メモリカード処理装置50に装着されるメモリカード51に画像データ51aが記憶されているか否かに応じて、表示用制御基板DのワークRAM43に設けられた画像データフラグ43bをオンまたはオフするための処理である。なお、画像データフラグ設定処理は表示用制御基板Dで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0027】
表示用制御基板DのMPU41は、画像データフラグ設定処理に関し、まず、メモリカード51がメモリカード処理装置50に装着されているか否かを判断する(S61)。判断の結果、メモリカード51がメモリカード処理装置50に装着されていないと判断された場合には(S61:No)、メモリカード処理装置50へメモリカード51が未だ装着されていない、或いは、メモリカード51がメモリカード処理装置50から取り出されているので、画像データフラグ43bをオフして(S62)、この画像データフラグ設定処理を終了する。
【0028】
一方、メモリカード処理装置50にメモリカード51が装着されていると判断された場合には(S61:Yes)、画像データフラグ43bの状態がオンであるか否かを判断する(S63)。画像データフラグ43bがオフであれば(S63:No)、メモリカード51がメモリカード処理装置50から一旦取り出されて交換されている可能性があるので、メモリカード51に画像データ51aが記憶されているか否かを判断する(S64)。そして、メモリカード51に画像データ51aが記憶されていると判断された場合には(S64:Yes)、画像データフラグ43bをオンして(S65)、この画像データ設定処理を終了する。
【0029】
一方、S63の処理において、画像データフラグ43bがオンであれば(S63:Yes)、メモリカード51がメモリカード処理装置50から取り出されて交換されている可能性がない。よって、メモリカード51に再度アクセスして画像データ51aが記憶されているか否かを調べる必要がないので、この画像データフラグ設定処理を終了する。
【0030】
また、S64の処理において、メモリカード処理装置50に装着されているメモリースティック51に画像データ51aが記憶されていないと判断された場合には(S64:No)、画像データフラグ43bの設定を変更することなく(オフのまま)、この画像データフラグ設定処理を終了する。
【0031】
図4は、パチンコ機1の効果音制御基板Sにおいて実行される音声データフラグ設定処理を示したフローチャートである。この音声データフラグ設定処理は、メモリカード処理装置57に装着されるメモリカード58に音声データ58aが記憶されているか否かに応じて、効果音制御基板SのRAM54に設けられた音声データフラグ54bをオンまたはオフにするための処理である。なお、音声データフラグ設定処理は効果音制御基板Sで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0032】
効果音制御基板SのMPU52は、音声データフラグ設定処理に関し、まず、メモリカード58がメモリカード処理装置57に装着されているか否かを判断する(S71)。判断の結果、メモリカード58がメモリカード処理装置57に装着されていないと判断された場合には(S71:No)、メモリカード処理装置57へメモリカード58が未だ装着されていない、或いは、メモリカード58がメモリカード処理装置57から取り出されているので、音声データフラグ54bをオフして(S72)、この音声データフラグ設定処理を終了する。
【0033】
一方、メモリカード処理装置57にメモリカード58が装着されていると判断された場合には(S71:Yes)、音声データフラグ54bの状態がオンであるか否かを判断する(S73)。音声データフラグ54bがオフであれば(S73:No)、メモリカード58がメモリカード処理装置57から一旦取り出されて交換されている可能性があるので、メモリカード58に音声データ58aが記憶されているか否かを判断する(S74)。そして、メモリカード58に音声データ58aが記憶されていると判断された場合には(S74:Yes)、音声データフラグ54bをオンして(S75)、この音声データ設定処理を終了する。
【0034】
一方、S73の処理において、音声データフラグ54bがオンであれば(S73:Yes)、メモリカード58がメモリカード処理装置57から取り出されて交換されている可能性がない。よって、メモリカード58に再度アクセスして音声データ58aが記憶されているか否かを調べる必要がないので、この音声データフラグ設定処理を終了する。
【0035】
また、S74の処理において、メモリカード処理装置57に装着されているメモリースティック58に音声データ58aが記憶されていないと判断された場合には(S74:No)、音声データフラグ54bの設定を変更することなく(オフのまま)、この音声データフラグ設定処理を終了する。
【0036】
図5は、パチンコ機1の表示用制御基板Dにおいて実行される大当たり表示処理を示したフローチャートである。この大当たり表示処理では、大当たり表示においてメモリカード51に画像データ51aが記憶されている場合、キャラクタROM45に予め記憶されている画像データに代えて、メモリカード51に記憶されている画像データ51aを読み出して、これをLCD10へ表示することにより大当たり表示の制御が行われる。この大当たり表示処理も表示用制御基板Dで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0037】
この大当たり表示処理では、まず、大当たり表示か否かを判断し(S81)、大当たり表示でなければ(S81:No)、この大当たり表示処理を終了する。
【0038】
一方、大当たり表示であれば(S81:Yes)、画像データフラグ43bがオンであるか否かを更に判断する(S82)。画像データフラグ43bがオンである場合には(S82:Yes)、画像データ51aの記憶されたメモリカード51がメモリカード処理装置50に装着されている。よって、かかる場合には、表示用制御基板DのキャラクタROM45に予め用意されている画像データの代わりに、メモリカード51に記憶されている画像データ51aを使用して、LCD10へ大当たり表示を行い(S83)、この大当たり表示処理を終了する。
【0039】
一方、S82の処理において、画像データフラグ43bがオフの場合には(S82:No)、メモリカード処理装置50に装着されているメモリカード51に画像データ51aが記憶されていないか、メモリカード処理装置50にメモリカード51が装着されていないので、表示用制御基板DのキャラクタROM45に予め用意されている画像データを使用して、大当たり表示をLCD10へ表示し(S84)、この大当たり表示処理を終了する。
【0040】
このように、LCD10へ行う表示は、表示用制御基板Dの画像コントローラ46が画像データを読み出すための参照先(キャラクタROM45,メモリカード処理装置50)を画像データフラグ43bの状態に応じて切り替えることによって変更される。よって、画像コントローラ46は、その参照先を参照してビデオRAM44に記憶される表示データを表示するだけで良いので、他の制御をそのまま使用することができ、汎用性が損なわれることを防止することができるのである。
【0041】
図6は、パチンコ機1の効果音制御基板Sにおいて実行される大当たり効果音処理を示したフローチャートである。この大当たり効果音処理では、大当たり時の効果音出力においてメモリカード58に音声データ58aが記憶されている場合、ROM53に予め記憶されている音声データに代えてメモリカード58に記憶されている音声データ58aを読み出して、これをスピーカ18から出力することにより大当たり時の効果音出力の制御が行われる。この大当たり効果音処理も効果音制御基板Sで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0042】
この大当たり効果音処理では、まず、大当たり時の効果音出力であるかか否かを判断し(S91)、大当たり時の効果音出力でなければ(S91:No)、この大当たり効果音処理を終了する。
【0043】
一方、大当たり時の効果音出力であれば(S91:Yes)、音声データフラグ54bがオンであるか否かを更に判断する(S92)。音声データフラグ54bがオンである場合には(S92:Yes)、音声データ58aの記憶されたメモリカード58がメモリカード処理装置57に装着されている。よって、かかる場合には、効果音制御基板SのROM53に予め用意されている音声データの代わりに、メモリカード58に記憶されている音声データ58aを使用して、スピーカ18から大当たり時の効果音出力を行い(S93)、この大当たり効果音処理を終了する。
【0044】
一方、S92の処理において、音声データフラグ54bがオフの場合には(S92:No)、メモリカード処理装置57に装着されているメモリカード58に音声データ58aが記憶されていないが、メモリカード処理装置57にメモリカード58が装着されていないので、効果音制御基板SのROM53に予め用意されている音声データを使用して、スピーカ18から大当たり時の効果音出力を行い(S94)、この大当たり効果音処理を終了する。
【0045】
このように、スピーカ18から行う効果音出力は、効果音制御基板SのMPU52が音声データの読み出し先(ROM53,メモリカード処理装置57)を切り替えることによって変更される。よって、音声データフラグ54bの状態に基づいて参照先を変更するだけで良いので、他の制御をそのまま使用することができ、汎用性が損なわれることを防止することができるのである。
【0046】
以上説明したように、メモリカード51,58に記憶された画像データ51a(又は音声データ58a)を、予めキャラクタROM45に用意された画像データ(又はROM53に用意された音声データ)の代わりにLCD10へ表示する(又はスピーカ18から出力する)ことができるので、キャラクタROM45(又はROM53)の容量を増大させることなく遊技者に新鮮な興趣を提供できると共に、その表示(又は出力)を行う制御が表示用制御基板D(又は効果音制御基板S)によって行われるので、主制御基板Cの制御負担を低減することができ、主制御基板Cで実行される他の制御に支障を来してしまうことを防止することができるのである。
【0047】
また、画像データ51aを読み出すメモリカード処理装置50と、音声データ58aを読み出すメモリカード処理装置57とは、互いに独立して動作するよう構成されているので、画像データ51aと音声データ58aとに対するアクセスが重なった場合にも、両データを支障なく読み出して、LCD10への表示、及び、スピーカ18からの出力を行うことができるのである。
【0048】
次に、図7を参照して第2実施例について説明する。第1実施例のメモリカード処理装置50,57はデータの読み出しを行うコントローラ等を備えた構成とされていたのに対し、第2実施例では、メモリカード処理装置がコネクタにより構成されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0049】
図7は、第2実施例におけるパチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。LCD10による図柄の変動表示を制御する表示用制御基板Dは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU41と、ROM42と、ワークRAM43と、ビデオRAM44と、キャラクタROM45と、画像及びバスラインコントローラ146と、入力ポート47と、出力ポート48とを備え、更に、コネクタ66を備えている。入力ポート47の入力には、主制御基板Cの出力が接続され、その入力ポート47の出力は、MPU41、ROM42、ワークRAM43、画像及びバスラインコントローラ146を接続するバスライン49と接続されている。また、画像及びバスラインコントローラ146はビデオRAM44、キャラクタROM45、コネクタ66と接続される一方、出力ポート48の入力にも接続されており、その出力ポート48の出力にはLCD10が接続されている。
【0050】
画像及びバスラインコントローラ146は、MPU41、ビデオRAM44、出力ポート48のそれぞれのタイミングを調整して、データの読み書きを介在すると共に、ビデオRAM44に記憶される表示データを、ワークRAM43の画像データフラグ43bの状態に応じてなされるMPU41の指示により、キャラクタROM45或いはメモリカード76から所定のタイミングで読み出してLCD10に表示させるものである。MPU41は、画像及びバスラインコントローラ146を介してビデオRAM44の読み書きを行うことができる。また、画像及びバスラインコントローラ146は、コネクタ66のバスラインを、MPU41のバスライン49と接続し或いは切断するバスライン切り替え機能を有しており、MPU41は、この画像及びバスラインコントローラ146を介して、メモリカード76に記憶される画像データ76aを読み出すことができる。
【0051】
コネクタ66は、画像及びバスコントローラ146とメモリカード76とを接続するためのものであり、メモリカード76の一辺に配設された板状の電極がコネクタ66へ差し込まれることによって、そのメモリカード76がコネクタ66と接続されるカードエッジコネクタで構成されている。
【0052】
一方、LCD10の変動表示などに合わせた効果音をスピーカ18から出力する効果音制御基板Sは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU52と、ROM53と、RAM54と、入出力ポート55とを備え、更に、コネクタ67を備えている。これらMPU52、ROM53、RAM54、コネクタ67は、バスライン56を介して互いに接続されており、バスライン56は、また、入出力ポート55にも接続されている。この入出力ポート56は主制御基板C、及び、スピーカ18と接続されている。コネクタ67は、効果音制御基板SのMPU52とメモリカード77とを接続するためのものであり、上述した表示用制御基板Dに設けられたコネクタ66と同様に構成されている。
【0053】
上述した表示用制御基板Dのコネクタ66、及び、効果音制御基板のコネクタ67は、メモリースティック挿入口31,32(図1参照)の後方(図1の紙面奥側)にそれぞれ配設されており、コネクタ66,67はそれぞれ、表示用制御基板Dの画像及びバスコントローラ146、及び、効果音制御基板Sのバスライン56とリード線(図示せず)を介して接続されている。よって、このメモリースティック挿入口31,32へメモリカード76,77をそれぞれ挿入することにより、LCD10へメモリカード76の画像データ76aを表示することができ、また、スピーカ18からメモリカード77の音声データ77aを出力することができるのである。
【0054】
このように、メモリカード76,77のデータを読み出す為のメモリカード処理装置をコネクタ66,67によって構成したので、入出力ポートを介すことなくデータを送信することができる、即ち、RAMやROMと同様にメモリカードを使用することができるので、高速にアクセスすることができ、表示処理及び出力処理を高速かつスムースに行うことができるのである。また、コネクタ66,67は、カードエッジコネクタで構成されていると説明したが、メモリカードに突設して設けられたピン状のオス電極がコネクタに設けられたメス電極へ挿入されることにより互いに接続されるピンコネクタで構成されるようにしても良い。
【0055】
次に、図8から図12を参照して第3実施例について説明する。第1,第2実施例では、メモリカード51,76に記憶された画像データ51a,76a(又はメモリカード58,77に記憶された音声データ58a,77a)は、遊技の進行に応じて(例えば、大当たり表示時に)、メモリカード処理装置50,コネクタ66(又はメモリカード処理装置57,コネクタ67)を介してその都度読み出されて表示(又は出力)が行われるように構成されたのに対し、第3実施例では、メモリカード98に記憶された画像データ98a(又は音声データ98b)は、表示用制御基板Dに設けられたメモリカードデータRAM86(又は効果音制御基板Sに設けられたメモリカードデータメモリ87b)へ一旦書き込まれ、その書き込まれた画像データ98a(又は音声データ98a)を使用して表示(又は出力)が行われるように構成されると共に、その画像データ98a(又は音声データ98a)の表示(又は出力)を遊技中の遊技者がスイッチ96により指示可能に構成されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0056】
図8は、第3実施例におけるパチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。LCD10による図柄の変動表示を制御する表示用制御基板Dは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU41と、ROM42と、ワークRAM43と、ビデオRAM44と、キャラクタROM45と、画像及びバスラインコントローラ146と、入力ポート47と、出力ポート48とを備え、更に、メモリカードデータRAM86を備えている。このメモリカードデータRAM86は、メモリカード98に記憶されている画像データ98aが書き込まれ、その画像データ98aを記憶しておくためのメモリであり、ビデオRAM44、キャラクタROM45と同様に画像及びバスラインコントローラ146に接続されている。
【0057】
MPU41は、入力ポート47を介して後述するメモリカード処理装置97を制御すると共に、そのメモリカード処理装置97に装着されたメモリカード98の読み書きを行うことができる。読み出された画像データ98aは、MPU41によって画像及びバスラインコントローラ146を介してメモリカードデータRAM86へ書き込まれる。MPU41は、画像及びバスラインコントローラ146を介してビデオRAM44の読み書きを行うことができる。また、画像及びバスラインコントローラ146は、メモリカードデータRAM86のバスラインを、MPU41のバスライン49と接続し或いは切断するバスライン切り替え機能を有しており、MPU41は、この画像及びバスラインコントローラ146を介して、メモリカードデータRAM86の読み書きを行うことができる。
【0058】
また、LCD10の変動表示などに合わせた効果音をスピーカ18から出力する効果音制御基板Sは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU52と、ROM53と、RAM87と、入出力ポート55とを備えている。ここで、RAM87は、ワークメモリ87aと音声データフラグ87cとを備えており、更に、第3実施例では、メモリカードデータメモリ87bが備えられている。このメモリカードデータメモリ87bは、メモリカード98に記憶されている音声データ98bが書き込まれ、その音声データ98aを記憶しておくためのメモリである。MPU52は、入出力ポート55を介して後述するメモリカード処理装置97を制御すると共に、そのメモリカード処理装置97に装着されたメモリカード98の読み書きを行うことができる。
【0059】
更に、表示用制御基板Dの入力ポート47、及び、効果音制御基板Sの入出力ポート55の入力には、メモリカード処理装置97とスイッチ96とが接続されている。第1,第2実施例では、メモリカード処理装置50,57及びコネクタ66,67は、表示用制御基板Dと効果音制御基板Sとにそれぞれ独立して接続されたが、第3実施例では、メモリカード98に記憶されるデータを一旦表示用制御基板D或いは効果音制御基板Sのメモリに書き込み、そのメモリからデータを読み出し表示或いは出力を行うので、表示用制御基板Dと効果音制御基板Sとに対してメモリカード処理装置97を一つだけ接続すれば良い。
【0060】
スイッチ96は、LCD10へ画像を表示するための画像データ、及び、スピーカ18から効果音を出力するための音声データの読み出し先を切り替えるためのものであり、遊技中の遊技者によって操作が可能な位置に配設されている。スイッチ96の出力は、主制御基板Cを介すことなく、表示用表示基板Dと効果音制御基板Sとに入力されているので、主制御基板Cに制御の負担を与えることがない。また、このスイッチ96は、オン或いは、オフの状態を維持可能なロックタイプスイッチにより構成されている。よって、遊技者によってオフからオンの状態へ切り替えられたスイッチ96は、次にオフへ切り替えられるまで、オンの状態が維持され、表示用表示基板Dの入力ポート47と効果音制御基板Sの入出力ポート55とには、オンの入力状態が維持される。
【0061】
次に、上記のように構成されたパチンコ機1で実行される各処理を、図9から図12のフローチャートを参照して説明する。図9は、パチンコ機1の表示用制御基板Dにおいて実行される画像データフラグ設定処理を示したフローチャートである。第3実施例の画像データフラグ設定処理は、前記した第1実施例の画像データフラグ設定処理に対して、メモリカード98に画像データ98aが記憶されている場合に、その画像データ98aを表示用制御基板DのメモリカードデータRAM86に書き込む点が異なっている。なお、画像データフラグ設定処理は表示用制御基板Dで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0062】
S64の処理において、メモリカード98に画像データ98aが記憶されていると判断された場合には(S64:Yes)、メモリカード98から画像データ98aを読み出し、その画像データ98aを表示用制御基板DのメモリカードデータRAM86へ書き込む(S101)。ここで、メモリカードデータRAM86に既に画像データが記憶されている場合には、その画像データに対してメモリカード98から読み出された画像データ98aを上書きする。その後、画像データフラグ43bをオンして(S65)、この画像データフラグ設定処理を終了する。
【0063】
図10は、パチンコ機1の効果音制御基板Sにおいて実行される音声データフラグ設定処理を示したフローチャートである。第3実施例の音声データフラグ設定処理は、前記した第1実施例の音声データフラグ設定処理に対して、メモリカード98に音声データ98bが記憶されている場合に、その音声データ98bをRAM87に設けられたメモリカードデータメモリ87bに書き込む点が異なっている。なお、音声データフラグ設定処理は効果音制御基板Sで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0064】
S74の処理において、メモリカード98に音声データ98bが記憶されていると判断された場合には(S74:Yes)、メモリカード98から音声データ98bを読み出し、その音声データ98bを効果音制御基板SのRAM87に設けられたメモリカードデータメモリ87bへ書き込む(S102)。ここで、メモリカードデータメモリ87bに既に音声データが記憶されている場合には、その音声データに対してメモリカード98から読み出された音声データ98bを上書きする。その後、音声データフラグ43bをオンして(S65)、この音声データフラグ設定処理を終了する。
【0065】
図11は、パチンコ機1の表示用制御基板Dにおいて実行される表示切換処理を示したフローチャートである。この表示切換処理は、前記した第1実施例の大当たり表示処理に対して、メモリカードデータRAM86に書き込まれたメモリカード98の画像データ98aを、キャラクタROM45に予め用意されている画像データに代えて読み出し、LCD10へ表示するよう制御する点、及び、そのメモリカードデータRAM86に書き込まれた画像データが表示されるタイミングをスイッチ96の操作により遊技者が指示可能に制御する点が異なっている。この表示切換処理も表示用制御基板Dで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0066】
この表示切換処理では、まず、スイッチ96がオンであるか否かを判断し(S103)、スイッチ96がオンであれば(S103:Yes)、更に、画像データフラグ43bがオンであるか否かを判断する(S82)。画像データフラグ43bがオンであれば(S82:Yes)、メモリカードデータRAM86に画像データ98aが書き込まれているので、キャラクタROM45に予め用意された画像データに代えて、メモリカードデータRAM86に書き込まれた画像データ98aを使用して、LCD10への表示を行う(S104)。
【0067】
一方、スイッチ96がオフである場合(S103:No)、又は、スイッチ96がオンであり(S103:Yes)、かつ、画像データフラグ43bがオフである場合は(S82:No)、遊技者によってメモリカード98の画像データ98aを使用することが指示されていないか、メモリカードデータRAM86に画像データ98aが書き込まれていない場合であるので、キャラクタROM45に予め用意されている画像データを使用して、LCD10への表示を行う(S84)。
【0068】
図12は、パチンコ機1の効果音制御基板Sにおいて実行される出力切換処理を示したフローチャートである。この出力切換処理は、前記した第1実施例の大当たり効果音処理に対して、RAM87に設けられたメモリカードデータメモリ87bに書き込まれたメモリカード98の音声データ98bを、ROM53に予め用意されている音声データに代えて読み出し、スピーカ18から出力するよう制御する点、及び、そのRAM87のメモリカードデータメモリ87bに書き込まれた音声データが出力されるタイミングをスイッチ96の操作により遊技者が指示可能に制御する点が異なっている。この出力切換処理も効果音制御基板Sで定期的に繰り返し実行される一つの処理である。
【0069】
この出力切換処理では、まず、スイッチ96がオンであるか否かを判断し(S105)、スイッチ96がオンであれば(S105:Yes)、更に、音声データフラグ87cがオンであるか否かを判断する(S92)。音声データフラグ87cがオンであれば(S92:Yes)、RAM87のメモリカードデータメモリ87bに音声データ98bが書き込まれているので、ROM53に予め用意された音声データに代えて、RAM87のメモリカードデータメモリ87bに書き込まれた音声データを使用して、スピーカ18からの出力を行う(S106)。
【0070】
一方、スイッチ96がオフである場合(S105:No)、又は、スイッチ96がオンであり(S105:Yes)、かつ、音声データフラグ87cがオフである場合は(S92:No)、遊技者によってメモリカード98の音声データ98bを使用することが指示されていないか、RAM87のメモリカードデータメモリ87bに音声データ98bが書き込まれていない場合であるので、ROM53に予め用意されている音声データを使用して、スピーカ18からの出力を行う(S94)。
【0071】
このように、第3実施例では、例えばメモリカード98に記憶されている画像データ98aは、一旦表示用制御基板Dに設けられたメモリカードデータRAM86に書き込まれ、そのメモリカードデータRAM86から画像データ98aを読み出すことによって、LCD10への表示を行うように構成されている。よって、記録媒体がメモリカードに比べて処理速度の遅い光磁気ディスク等によって構成された場合でも、画像データ98aを光磁気ディスクからその都度読み出して表示する場合に比べて、表示処理を高速かつスムースに行うことができるのである。また、表示中の画像或いは出力中の効果音が気に入らない遊技者は、スイッチ96を切り替えることにより、画像および効果音を変更することができるのである。
【0072】
次に、図13及び図14を参照して第4実施例について説明する。第4実施例は、メモリカード206がコネクタ166に装着されているか否かに応じて切換機200がバスラインを切り替えることにより、キャラクタROM45のバスライン201又はコネクタ166のバスライン202のいずれか一方が画像コントローラ46に接続されるように構成されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0073】
図13は、第4実施例におけるパチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。LCD10による図柄の変動表示を制御する表示用制御基板Dは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU41と、ROM42と、ワークRAM143と、ビデオRAM44と、キャラクタROM45と、画像コントローラ46と、入力ポート47と、出力ポート48とを備え、更に、コネクタ166と、切換機200と、第2MPU203と、第2ROM204と、第2RAM205とを備えている。切換機200は、キャラクタROM45のバスライン201と、コネクタ166、第2MPU203、第2ROM204、第2RAM205を接続するバスライン202とに接続される一方、画像コントローラ46とも接続されている。
【0074】
第2MPU203は、コネクタ166にメモリカード206が装着されているか否かを判断し、その結果に基づいて切換機200を制御するものである。第2ROM204は、その第2MPU203により実行される各種のプログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、図14に示すフローチャートのプログラムは制御プログラムの一部として第2ROM204内に記憶されている。第2RAM205は、第2MPU203による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグ等を一時的に記憶するためのメモリである。
【0075】
切換機200は、第2MPU203から送信される切換命令に基づいて、画像コントローラ46に接続されるバスラインをキャラクタROM45のバスライン201とコネクタ166のバスライン202とのいずれかに切り替えるためのものである。コネクタ166は、メモリカード206を装着するためのものであり、切換機200と接続されるバスライン202と、第2MPU203と接続されるバスライン207との2組のバスラインを有している。このコネクタ166は、2組のバスライン202,207からのアクセスを時分割制御で切り替えつつ、そのコネクタ166に装着されたメモリカード206のデータを、該当するバスライン202,207上へ出力する。
【0076】
次に、上記のように構成されたパチンコ機1で実行される処理を図14のフローチャートを参照して説明する。図14は、表示用制御基板Dにおいて第2MPU203によって実行されるバスライン切換処理を示したフローチャートである。このバスライン切換処理は、コネクタ166にメモリカードが装着されているか否に応じて、画像コントローラ46に接続されるバスラインを切り替えるための処理である。なお、第2MPU203は、このバスライン切換処理を繰り返し実行するものである。
【0077】
表示用制御基板Dの第2MPU203は、バスライン切換処理に関し、まず、メモリカード206がコネクタ166に装着されているか否かを判断する(S207)。判断の結果、メモリカード206がコネクタ166に装着されていると判断された場合には(S207:Yes)、メモリカードに記憶されている画像データ206aが適正なデータ形式であるか否かを判断する(S208)。適正なデータ形式であるか否かの判断は、画像データ206aのヘッダ部分に記憶されるデータ形式を、第2MPU203により読み出して判断する。メモリカード206に記憶されている画像データ206aが適正なデータ形式である場合には(S208:Yes)、コネクタ166が画像コントローラ46と接続されるように、即ち、コネクタ166のバスライン202が画像コントローラ46へ出力されるように、切換機200によってバスラインを切り替える(S209)。これにより、キャラクタROM45に記憶される画像データに代わって、メモリカード206に記憶される画像データ206aが、LCD10の表示に使用される。
【0078】
その後、100msウェイト処理を実行する(S211)。この100msウェイト処理では、処理の実行が100ms間待機される。この処理により、バスラインの切り替え動作の回数が減少するので、バスラインの切換動作によって画像コントローラ46によるデータの読み出しに悪影響を与え、LCD10の表示にちらつき等を生じさせてしまうという問題を回避することができる。また、待機する100msの時間は、人間が手動で行うメモリカード206の挿抜操作に対しては十分な時間であるので、第2MPU203はメモリカード206の装着を確実に検出することができる。100msのウエイトの後は、処理をS207へ移行して、このバスライン切換処理を繰り返す。
【0079】
一方、S207の処理において、メモリカード206がコネクタ166に装着されていないと判断された場合(S207:No)、或いは、メモリカード206がコネクタ166に装着されていても(S207:Yes)、メモリカード206に記憶される画像データ206aが適正なデータ形式でないと判断された場合には(S208:No)、メモリカード206の画像データ206aを使用することはできないので、キャラクタROM45が画像コントローラ46と接続されるように、即ち、キャラクタROM45のバスライン201が画像コントローラ46へ出力されるように、切換機200によってバスラインを切り替える(S210)。そして、100msウェイト処理の実行後(S211)、処理をS207へ移行して、このバスライン切換処理を繰り返す。
【0080】
このように、第4実施例では、第2MPU203によりメモリーカード206の装着の有無を判断し、その結果に応じて切換機200にバスラインの切り替え動作を実行させて、キャラクタROM45又はコネクタ166のいずれか一方が画像コントローラ46に接続されるように構成されている。よって、表示用制御基板DのMPU41は、メモリカード206の装着の有無を判断しその結果に応じて画像コントローラ46に画像データの読み出し先を指示する必要がないので、MPU41の制御負担を低減して、LCD10の表示の制御に支障を来してしまうことを防止することができるのである。
【0081】
次に、図15を参照して第5実施例について説明する。第5実施例は、メモリカード215がコネクタ214に装着されているか否かをコネクタ214に設けられた検出スイッチによって検出し、その結果に応じて切換機212が画像コントローラ46に接続されるバスラインを、キャラクタROM45のバスライン201とコネクタ214のバスライン213とのいずれかに切り替えるように構成されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0082】
図15は、第5実施例におけるパチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。LCD10による図柄の変動表示を制御する表示用制御基板Dは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU41と、ROM42と、ワークRAM143と、ビデオRAM44と、キャラクタROM45と、画像コントローラ46と、入力ポート47と、出力ポート48とを備え、更に、切換機212と、コネクタ214と、検出スイッチ(図示せず)とを備えている。切換機212は、キャラクタROM45のバスライン201と、コネクタ214のバスライン213とに接続される一方、画像コントローラ46とも接続されている。
【0083】
コネクタ214の内部には、メモリカード215が装着されたか否かを検出するためのスイッチである検出スイッチ(図示せず)が内蔵されている。検出スイッチの出力は切換機212に入力されており、コネクタ214にメモリカード215が装着されると、検出スイッチから出力され切換機212へ入力される信号は、オンの状態に維持され、逆に、メモリカード215が取り外されると、オフの状態に維持される。切換機212は、検出スイッチからの入力信号がオンである場合には、コネクタ214のバスライン213を画像コントローラ46と接続し、入力信号がオフの場合には、キャラクタROM45のバスライン201を画像コントローラ46と接続する。
【0084】
このように、第5実施例では、検出スイッチがメモリーカード215の装着の有無を判断し、その結果に応じて切換機200がバスラインを切り替え、キャラクタROM45又はコネクタ214のいずれか一方が画像コントローラ46に接続されるように構成されている。よって、表示用制御基板DのMPU41は、メモリカード215の装着の有無を判断しその結果に応じて画像コントローラ46に画像データの読み出し先を指示する必要がないので、MPU41の制御負担を低減して、LCD10の表示の制御に支障を来してしまうことを防止することができるのである。
【0085】
次に、図16及び図17を参照して第6実施例について説明する。第6実施例は、メモリカード219に記憶された制御プログラム219aと画像データ219bとが表示用制御基板Dに設けられたフラッシュROM216とキャラクタフラッシュROM217へ書き込まれ、フラッシュROM216に書き込まれた制御プログラム219aに基づいて、キャラクタフラッシュROM217に書き込まれた画像データ219bの表示が行われるように構成されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0086】
図16は、第6実施例におけるパチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。LCD10による図柄の変動表示を制御する表示用制御基板Dは、図2に示す第1実施例と同様に、MPU41と、ROM42と、ワークRAM143と、ビデオRAM44と、画像及びバスラインコントローラコントローラ146と、入力ポート47と、出力ポート48とを備え、更に、フラッシュROM216と、キャラクタフラッシュROM217と、コネクタ218とを備えている。
【0087】
画像及びバスラインコントローラ146は、キャラクタフラッシュROM217及びコネクタ218のバスラインをMPU41のバスライン49と接続し或いは切断するバスライン切り替え機能を有しており、MPU41は、この画像及びバスラインコントローラ146を介して、キャラクタフラッシュROM217及ぶメモリカード219の読み書きを行うことができる。ROM42は、MPU41により実行される各種プログラムや固定値データを記録するためのメモリであり、図17に示すプログラムはROM42内に記憶されている。
【0088】
フラッシュROM216は、メモリカード219に記録されている制御プログラム219aが書き込まれ、その制御プログラム219aを記憶しておくためのメモリである。フラッシュROM216には、LCD10の画像表示を制御する制御プログラムがパチンコ機1の出荷時に書き込まれ、記憶されている。この制御プログラムを書き替えることにより、LCD10への表示内容を変更することができる。キャラクタフラッシュROM217は、メモリーカード219に記憶されている画像データ219bが書き込まれ、その画像データ219aを記憶しておくためのメモリである。キャラクタフラッシュROM217には、LCD10に表示される画像データがパチンコ機1の出荷時に書き込まれ、記憶されている。この画像データを書き替えることにより、LCD10に表示される画像を変更することができる。
【0089】
これらフラッシュROM216とキャラクタフラッシュROM217とは、書き替え可能な不揮発性のフラッシュメモリで構成されており、パチンコ機1の電源がオフされた後も、バックアップ電源なしで、データの記憶を維持しておくことができる。なお、フラッシュROM216、キャラクタフラッシュROM217は、書き替え可能な不揮発性のメモリであれば良く、例えば、EEPROMで構成するようにしても良い。
【0090】
次に、上記のように構成されたパチンコ機1で実行される処理を図17のフローチャートを参照して説明する。図17は、表示用制御基板DにおいてMPU41によって実行される電源投入時処理を示したフローチャートである。この電源投入時処理は、パチンコ機1の電源投入時に、表示用制御基板DのMPU41によって実行される処理であり、メモリカード219に記憶されている制御プログラム219aと画像データ219bとを読み出し、フラッシュROM216とキャラクタフラッシュROM217とへそれぞれ書き込むための処理である。
【0091】
表示用制御基板DのMPU41は、電源投入時処理に関し、まず、メモリカード219がコネクタ218に装着されているか否かを判断する(S221)。判断の結果、メモリカード218がコネクタ218に装着されていると判断された場合には(S221:Yes)、更に、メモリカード219の所定のアドレスに正しいキーワードが記憶されているか否かを判断する(S222)。キーワードは、第3者による不正を防止するためのものである。第6実施例では、フラッシュROM216に記憶される制御プログラムをも書き替えるものなので、装着されたカードが適正であるか否かを、厳密にチェックしている。
【0092】
メモリカード206に正しいキーワードが記憶されている場合には(S222:Yes)、コネクタ218に装着されているメモリカード219は正しいカードであり、不正なカードではないので、メモリカード219に記憶されている制御プログラム219aを読み出し、フラッシュROM216へ書き込む(S223)。この場合、メモリカードから読み出された制御プログラム219aは、フラッシュROM216に既に記憶されている制御プログラムを消去した後に書き込まれる。そして、メモリカード219に記憶されている画像データ219bを読み出し、キャラクタフラッシュROM217へ書き込む(S223)。メモリカードから読み出された画像データ219bは、キャラクタフラッシュROM217に既に記憶されている画像プログラムを消去した後に書き込まれる。その後、この電源投入時処理を終了する。
【0093】
一方、S221の処理において、メモリカード219がコネクタ218に装着されていないと判断された場合(S221:No)、及び、S222の処理において、メモリカード219に正しいキーワードが記憶されていない場合には(S222:No)、この電源投入時処理を終了する。
【0094】
この電源投入時処理の終了後は、処理をフラッシュメモリROM216へ書き込まれた制御プログラムへ移行し、その制御プログラムに基づいてキャラクタフラッシュROM217に記憶される画像データの表示を制御する。
【0095】
このように、第6実施例では、表示用制御基板Dに、書き替え可能な不揮発性メモリで構成されたフラッシュROM216とキャラクタフラッシュROM217とを設け、これらフラッシュROM216とキャラクタフラッシュROM217とへメモリカード219に記憶される制御プログラム219aと画像データ219bとを記憶させることができるように構成されている。よって、メモリカード219を交換することによって、既存の制御プログラム、画像データをメモリカードに記憶されている制御プログラム219a、画像データ219bに変更でき、LCD10に表示される画像やその表示パターンの内容を変更することができる。例えば、遊技者に不人気なために交換されるパチンコ機の制御プログラム、画像データを、新たに開発された新規内容の制御プログラム219a、画像データ219bに書き替えることによって、パチンコ機や回路基板を交換することなく、パチンコ機の興趣を向上させることができ、更に、パチンコ機のリサイクルも可能となる。
【0096】
なお、各フローチャートにおいて、請求項1記載の表示選択手段としては、画像データフラグ設定処理(図3参照)、大当り表示処理(図5参照)および表示切換処理(図11参照)の各処理が該当する。
【0097】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定される物ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0098】
例えば、上記第1実施例では、メモリカードに記憶されたデータの表示又は出力は、大当たり表示時に行われるように構成された。しかし、スイッチ等を設けることによって、メモリカードに記憶されたデータの表示又は出力を遊技者が所定のタイミングで指示することができるよう構成しても良い。
【0099】
また、第2実施例及び第3実施例では、表示用制御基板DのMPU41は、画像及びバスラインコントローラ146を介して、メモリカード76或いはメモリカードデータRAM86に記憶されるデータを読み出すように構成されたが、MPU41のバスラインをコネクタ66或いはメモリカードデータRAM86のバスラインと接続することにより、MPU41が画像及びバスラインコントローラ146を介さずにメモリカード76或いはメモリカードデータRAM86の読み書きを直接実行できるように構成しても良い。
【0100】
上記各実施例では、記録媒体がメモリーカードで構成された場合を説明した。しかし、記録媒体はパチンコ機に対して脱着可能であり、また書き替え可能なものであれば良く、例えば、CD−RW、MO、或いは、CPUを内蔵したICカード等で構成されていても良い。
【0101】
以下に本発明の変形例を示す。請求項1記載の遊技機において、前記表示装置に表示される画情報を記憶する第1画像メモリを備え、前記表示選択手段は、前記媒体処理装置に装着される記録媒体に画情報が記憶されているか否かを判断する画情報判断手段と、その画情報判断手段によって記録媒体に画情報が記憶されていると判断された場合に、前記第1画像メモリに記憶される画情報に代えて、その記録媒体から画情報を読み出し前記表示装置に表示する画情報選択表示手段とを備えていることを特徴とする遊技機1。記録媒体に記憶される画情報を表示装置へ表示することができるので、画情報を記憶する第1画像メモリの容量を増大させることなく、遊技者に新鮮な表示を提供することができる。
【0102】
請求項1記載の遊技機において、前記表示装置に表示される画情報を記憶する第1画像メモリと、書換可能に構成された第2画像メモリとを備えており、前記表示選択手段は、前記媒体処理装置に装着される記録媒体に画情報が記憶されているか否かを判断する画情報判断手段と、その画情報判断手段によって前記媒体処理装置に装着される記録媒体に画情報が記憶されていると判断された場合にその記録媒体が記憶する画情報を前記第2画像メモリに書き込む画情報書込手段と、その画情報書込手段によって前記第2画像メモリに書き込まれた画情報を、前記第1画像メモリに記憶される画情報に代えて前記表示装置に表示する画情報選択表示手段とを備えていることを特徴とする遊技機2。記録媒体に記憶される画情報を一旦第2画像メモリに書き込み、その第2画像メモリから画情報を読み出して表示するように構成しているので、画情報を記録媒体からその都度読み出して表示する場合に比べて、表示処理を高速かつスムースに行うことができる。
【0103】
遊技機1または2において、前記画情報選択表示手段は、前記記録媒体から読み出した画情報または前記第2画像メモリに書き込まれた画情報を前記表示装置へ所定のタイミングで表示することを特徴とする遊技機3。例えば、所定のタイミングとしては、大当たりやリーチ状態の発生時、或いは逆に図柄の変動表示が行われていない間などが例示される。大当たりやリーチ状態の発生時は、遊技者が遊技を最も楽しんでいる時であるので、かかる時に記録媒体に記憶された遊技者の好みの画像が表示されることにより、更に遊技の興趣を一層向上させることができる。
【0104】
遊技機1または2において、前記表示用制御手段は、前記記録媒体に記憶された画情報または前記第2画像メモリに書き込まれた画情報を前記表示装置へ表示することを指示する表示指示手段を備えており、前記画像情報選択手段は、その表示指示手段による指示があった場合に、前記記録媒体に記憶された画情報または前記第2画像メモリに書き込まれた画情報を前記表示装置へ表示することを特徴とする遊技機4。例えば、表示指示手段としては、表示用制御手段に設けられたスイッチなどが例示される。予め第1画像メモリに用意されている画像情報と、記録媒体に記憶された画像情報、または、第2画像メモリに書き込まれた画像情報とを表示指示手段によって切り替えて表示装置へ表示することができる。更に、表示指示手段は表示用制御手段に設けられているので、主制御手段がかかる切り替えを制御する必要がない。よって、主制御手段の制御負担を低減することができる。
【0105】
遊技に伴う効果音を出力する効果音出力装置と、遊技の制御を行う主制御手段と、その主制御手段から送信される命令に基づいて前記効果音出力装置から効果音の出力を行わせる効果音制御手段とを備えており、記録媒体が着脱自在に装着される媒体処理装置を有し、前記効果音制御手段は、その媒体処理装置に装着される記録媒体に記憶された音情報を前記効果音出力装置から出力する効果音選択手段を備えていることを特徴とする遊技機5。効果音選択手段によって、記録媒体に記憶された音情報を効果音出力装置から出力することができるので、遊技者に新鮮な興趣を提供できる。また、効果音選択手段は、効果音制御手段に設けられているので、記録媒体に記憶された音情報を効果音出力装置から出力する制御を主制御手段が行う必要がない。よって、主制御手段の制御負担を低減することができ、主制御手段で実行される他の制御に支障を来してしまうことを防止することができるという効果がある。
【0106】
遊技機5において、前記効果音出力装置により出力される音情報を記憶する第1音声メモリを備え、前記効果音選択手段は、前記媒体処理装置に装着される記録媒体に音情報が記憶されているか否かを判断する音情報判断手段と、その音情報判断手段により前記記録媒体に音情報が記憶されていると判断された場合に、前記第1音声メモリに記憶される音情報に代えて、その記録媒体から音情報を読み出し前記効果音出力装置から出力する音情報選択出力手段とを備えていることを特徴とする遊技機6。記録媒体に記憶される音情報を効果音出力装置へ出力することができるので、音情報を記憶する第1音声メモリの容量を増大させることなく、遊技者に新鮮な効果音を提供することができる。
【0107】
遊技機5において、前記効果音出力装置により出力される音情報を記憶する第1音声メモリと、書換可能に構成された第2音声メモリとを備えており、前記効果音選択手段は、前記媒体処理装置に装着される記録媒体に音情報が記憶されているか否かを判断する音情報判断手段と、その音情報判断手段によって前記媒体処理装置に装着される記録媒体に音情報が記憶されていると判断された場合にその記録媒体が記憶する音情報を前記第2音声メモリに書き込む音情報書込手段と、その音情報書込手段によって前記第2音声メモリに書き込まれた音情報を、前記第1音声メモリに記憶される音情報に代えて前記効果音出力装置により出力する音情報選択出力手段とを備えていることを特徴とする遊技機7。記録媒体に記憶される音情報を一旦第2音声メモリに書き込み、その第2音声メモリから音情報を読み出して出力するように構成しているので、音情報を記録媒体からその都度読み出して出力する場合に比べて、出力処理を高速かつスムースに行うことができる。
【0108】
遊技機6または7において、前記音情報選択出力手段は、前記記録媒体から読み出した音情報または前記第2音声メモリに書き込まれた音情報を前記効果音出力装置から所定のタイミングで出力することを特徴とする遊技機8。例えば、所定のタイミングとしては、大当たりやリーチ状態の発生時、或いは逆に図柄の変動表示が行われていない間などが例示される。大当たりやリーチ状態の発生時は、遊技者が遊技を最も楽しんでいる時であるので、かかる時に記録媒体に記憶された遊技者の好みの効果音が出力されることにより、更に遊技の興趣を一層向上させることができる。
【0109】
遊技機6または7において、前記効果音制御手段は、前記記録媒体に記憶された音情報または前記第2音声メモリに書き込まれた音情報を前記効果音出力装置から出力することを指示する出力指示手段を備え、前記音情報選択出力手段は、その出力指示手段による指示があった場合に、前記記録媒体に記憶された音情報または前記第2音声メモリに書き込まれた音情報を前記効果音出力装置から出力することを特徴とする遊技機9。例えば、出力指示手段としては、効果音制御手段に設けられたスイッチなどが例示される。予め第1音声メモリに用意されている音情報と、記録媒体に記憶された音情報、または、第2音声メモリに書き込まれた音情報とを出力指示手段によって切り替えて効果音出力装置から出力することができる。また、出力指示手段は効果音制御手段に設けられているので、主制御手段がかかる切り替えを制御する必要がない。よって、主制御手段の制御の負担を低減することができる。
【0110】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から9のいずれかにおいて、前記媒体処理装置に装着される記録媒体は、カード型のメモリカードやコンパクトフラッシュメモリで構成されていることを特徴とする遊技機10。記録媒体として、例えばメモリカードを用いれば、画情報(又は音情報)の読み出しを高速に行うことができるので、表示用制御手段(又は効果音制御手段)による表示処理(又は音出力処理)をスムースに行うことができる。
【0111】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から9のいずれかにおいて、前記媒体処理装置に装着される記録媒体は光磁気ディスクで構成されていることを特徴とする遊技機11。記録媒体として、例えば100円玉サイズ(コインサイズ)の光磁気ディスクを用いることにより、その記録媒体の媒体処理装置を小型に構成することができるので、遊技機に対する媒体処理装置の設置スペースの自由度をアップすることができる。
【0112】
遊技機4又は9において、前記表示指示手段および出力指示手段による指示を同時に実行させる指示スイッチを備えており、その指示スイッチは、遊技中の遊技者によって操作が可能な位置に配設されていることを特徴とする遊技機12。表示中の画像或いは出力中の効果音が気に入らない遊技者は、指示スイッチを操作することにより、画像および効果音を変更することを指示することができる。
【0113】
遊技機10から12のいずれかにおいて、前記媒体処理装置は、画情報を記憶する記録媒体に対し処理を実行する画情報処理装置と、音情報を記憶する記録媒体に対し処理を実行する音情報処理装置とを備えており、前記画情報処理装置と音情報処理装置とは互いに独立して動作するように構成されていることを特徴とする遊技機13。画情報と音情報とに対するアクセスが重なっても、両情報を支障無く読み出して、表示及び出力することができる。
【0114】
請求項1記載の遊技機において、書換可能に構成された第1プログラムメモリを備えており、前記表示選択手段は、記録媒体が記憶する制御プログラムを前記第1プログラムメモリに書き込むプログラム書込手段と、そのプログラム書込手段によって前記第1プログラムメモリに書き込まれた制御プログラムに基づいて画情報を前記表示装置に表示するプログラム実行手段とを備えていることを特徴とする遊技機14。
【0115】
遊技機14において、前記表示選択手段は、前記媒体処理装置に適正な記録媒体が装着されているか否かを判断する記録媒体診断手段を備え、前記プログラム書込手段は、その記録媒体診断手段が前記媒体処理装置に適正な記録媒体が装着されていると判断した場合に、その記録媒体に記憶された制御プログラムを前記第1プログラムメモリに書き込むことを特徴とする遊技機15。
【0116】
請求項1記載の遊技機において、書換可能に構成された第1プログラムメモリ及び第2画像メモリを備えており、前記表示選択手段は、記録媒体が記憶する制御プログラムを前記第1プログラムメモリに書き込むプログラム書込手段と、記録媒体が記憶する画情報を前記第2画像メモリに書き込む画情報書込手段と、前記プログラム書込手段によって前記第1プログラムメモリに書き込まれた制御プログラムに基づいて、前記画情報書込手段によって前記第2画像メモリに書き込まれた画情報を前記表示装置に表示するプログラム実行手段とを備えていることを特徴とする遊技機16。
【0117】
遊技機16において、前記表示選択手段は、前記媒体処理装置に適正な記録媒体が装着されているか否かを判断する記録媒体診断手段を備え、前記プログラム書込手段及び前記画情報書込手段は、その記録媒体診断手段が前記媒体処理装置に適正な記録媒体が装着されていると判断した場合に、その記録媒体に記憶された制御プログラム及び画情報を前記第1プログラムメモリ及び第2画像メモリにそれぞれ書き込むことを特徴とする遊技機17。
【0118】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から17のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機18。中でも、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において変動表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の出力時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれる情報等も含む)が付与されるものが挙げられる。
【0119】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から17のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機19。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を出力させる特別遊技状態出力手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0120】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から17のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機20。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を出力させる特別遊技状態出力手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の変動開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の出力に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
【0121】
【発明の効果】 請求項1記載の遊技機によれば、表示選択手段によって、記録媒体に記憶された画情報を表示装置へ表示することができるので、遊技者に新鮮な興趣を提供できるという効果がある。また、表示選択手段は、表示用制御手段に設けられているので、記録媒体に記憶された画情報を表示装置へ表示する制御を主制御手段が行う必要がない。よって、主制御手段の制御負担を低減することができ、主制御手段で実行される他の制御に支障を来してしまうことを防止することができるという効果がある。
請求項2記載の遊技機によれば、請求項1記載の遊技機の奏する効果に加え、記録媒体に記憶される画情報を表示装置へ表示することができるので、画情報を記憶する第1画像メモリの容量を増大させることなく、遊技者に新鮮な表示を提供することができるという効果がある。
請求項3記載の遊技機によれば、請求項2記載の遊技機の奏する効果に加え、予め第1画像メモリに用意されている画像情報と、記録媒体に記憶された画像情報とを表示指示手段によって切り替えて表示装置へ表示させることができるという効果がある。更に、表示指示手段は表示用制御手段に設けられているので、主制御手段がかかる切り替えを制御する必要がない。よって、主制御手段の制御負担を低減することができるという効果がある。
請求項4記載の遊技機によれば、請求項3記載の遊技機の奏する効果に加え、表示装置に表示された画像が気に入らない遊技者は、指示スイッチを操作することにより、表示装置に表示された画像を別の画像に変更することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例におけるパチンコ機およびカード読取ユニットの正面図である。
【図2】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図3】 パチンコ機の表示用制御基板において実行される画像データフラグ設定処理のフローチャートである。
【図4】 パチンコ機の効果音制御基板において実行される音声データフラグ設定処理のフローチャートである。
【図5】 パチンコ機の表示用制御基板において実行される大当たり表示処理のフローチャートである。
【図6】 パチンコ機の効果音制御基板において実行される大当たり効果音処理のフローチャートである。
【図7】 第2実施例におけるパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図8】 第3実施例におけるパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図9】 第3実施例におけるパチンコ機の表示用制御基板において実行される画像データフラグ設定処理のフローチャートである。
【図10】 第3実施例におけるパチンコ機の効果音制御基板において実行される音声データフラグ設定処理のフローチャートである。
【図11】 第3実施例におけるパチンコ機の表示用制御基板において実行される表示切換処理のフローチャートである。
【図12】 第3実施例におけるパチンコ機の効果音制御基板において実行される出力切換処理のフローチャートである。
【図13】 第4実施例におけるパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図14】 第4実施例におけるパチンコ機の表示用制御基板において第2MPUによって実行されるバスライン切換処理のフローチャートである。
【図15】 第5実施例におけるパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図16】 第6実施例におけるパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図17】 第6実施例におけるパチンコ機の表示用制御基板において実行される電源投入時処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機)
10 LCD(表示装置)
45 キャラクタROM(第1画像メモリ)
50,57,97 メモリカード処理装置(媒体処理装置)
66,67,166,214,218 コネクタ(媒体処理装置)
51,58,76,77,98,206,215,219 メモリカード(記録媒体)
51a,76a,98a,206a,215a,219a 画像データ(画情報)
96 スイッチ(表示指示手段、指示スイッチ)
C 主制御基板(主制御手段)
D 表示用制御基板(表示用制御手段)
S64 画像データフラグ設定処理(画情報判断手段)
S83 大当り表示処理(画情報選択表示手段の一部)
S104 表示切換処理(画情報選択表示手段の一部)
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