JP2002126152A - 運動ピッチ計 - Google Patents

運動ピッチ計

Info

Publication number
JP2002126152A
JP2002126152A JP2000327100A JP2000327100A JP2002126152A JP 2002126152 A JP2002126152 A JP 2002126152A JP 2000327100 A JP2000327100 A JP 2000327100A JP 2000327100 A JP2000327100 A JP 2000327100A JP 2002126152 A JP2002126152 A JP 2002126152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
walking
exercise
pitch
pulse rate
exerciser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000327100A
Other languages
English (en)
Inventor
Shosuke Akisada
昭輔 秋定
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2000327100A priority Critical patent/JP2002126152A/ja
Publication of JP2002126152A publication Critical patent/JP2002126152A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運動者にとって無理のない適切な運動を行う
ことができるようにする。 【解決手段】 運動者の歩幅、年齢、性別等の固有のパ
ラメータを入力する操作部16、入力されたパラメータ
に基づいて歩行ピッチ数を算出する歩行ピッチ数算出部
360、算出されたピッチ数に基づいてピッチ指示を行
うピッチ音出力部20、及び、運動者の脈拍数を検出す
る脈拍数検出部を備える。歩行ピッチ数算出部360
は、運動開始時に入力された運動者の固有のパラメータ
に基づいて歩行ピッチ数を算出する一方、運動開始後に
検出された運動者の脈拍数に基づいて変更補正する歩行
ピッチ数を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョギング等の運
動を行う者に対して歩行ピッチの指示を与える運動ピッ
チ計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の運動ピッチ計として、本
体部をバンドによって運動者の手首に巻き付け、その本
体部に配設されているスピーカから所定の時間間隔で出
力される歩行ピッチ音(運動ピッチ音)を聞いてジョギ
ング等の運動を行う腕時計タイプのもの、あるいは、腰
のベルト等に本体部を取り付けると共に、この本体部か
ら引き出されたイヤホーンを運動者の耳に装着し、その
イヤホーンから所定の時間間隔で出力される歩行ピッチ
音を聞いてジョギング等の運動を行うコントローラ付イ
ヤホーンタイプのものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の運動ピッチ計は、その日の体調や歩行面の傾斜角度
等に応じ運動者にとって無理のない歩行ピッチ数が自動
的に設定されるものではなく、単に自分の好みで歩行ピ
ッチ数を調節するようにしたものであり、合理的な根拠
に基づいて運動を行うようにしたものとは言い難いもの
であった。このため、運動者にとって無理のない適切な
運動を行うことができる運動ピッチ計の出現が望まれて
いた。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、運動者にとって無理のない適切な運動を行う
ことができるようにした運動ピッチ計を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、運動者の固有のパラメータが設
定されるパラメータ設定手段と、この設定されたパラメ
ータに基づいて歩行ピッチ数を算出するピッチ数算出手
段と、歩行ピッチを運動者に報知するピッチ報知手段
と、運動者の脈拍数を検出する脈拍数検出手段とを備
え、運動を開始してから所定時間が経過した後に前記脈
拍数検出手段で検出した脈拍数に応じて前記算出した歩
行ピッチ数を変更するようにしたことを特徴としてい
る。
【0006】この構成によれば、歩幅や年齢等の運動者
の固有のパラメータに基づいて歩行ピッチ数が算出さ
れ、この算出された歩行ピッチ数がピッチ報知手段によ
り運動者に報知される。このため、所定の運動強度とな
る速度で運動を行うことができ、効果的に有酸素運動を
行うことができる。また、運動開始後に検出した脈拍数
に応じて歩行ピッチ数が変更されるので、所定の運動強
度になるように歩行ピッチ数を設定したものの、そのピ
ッチ数についていけない場合でも大きな負担がかからな
いようにして無理のない運動を行うことが可能になる。
なお、歩行ピッチ数の変更は、ピッチ数算出手段で再計
算を行って得るようにしてもよいし、最初に算出した値
を補正して得るようにしてもよい。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1に係る
ものにおいて、前記ピッチ数算出手段は、歩行ピッチ数
をP(歩/分)としたとき、P=V/Iの式から歩行ピ
ッチ数を算出するものであることを特徴としている。但
し、Vは、√((a×b×VO2max−3.5)/
0.0012)の式により定まる運動者の歩行速度(m
/分)。Iは、運動者の歩幅(m/歩)。VO2max
は、年齢及び性別により定まる運動者の最大酸素摂取量
(ml/kg/分)。a及びbは、正の変数。
【0008】この構成によれば、運動者の固有のパラメ
ータである歩幅、年齢、性別等を入力設定することで、
合理的な根拠に基づいて歩行ピッチ数が算出される。な
お、aは、運動強度値が入力されるものであり、この運
動強度値については、所定の値を予め設定しておくこと
も可能である。また、bは、脈拍数に応じた値が入力さ
れるものであり、この値は、最初の歩行ピッチ数算出時
には、例えば1が代入される。また、脈拍数による変更
補正時には、脈拍数が基準値よりも大きい場合、bに例
えば1よりも小さい値が代入され、脈拍数が基準値より
も小さい場合、bに例えば1よりも大きい値が代入され
る。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
に係るものにおいて、前記脈拍数検出手段で検出した脈
拍数と予め設定されている基準脈拍数とを比較し、その
比較結果に応じて前記基準脈拍数に近づくように前記算
出した歩行ピッチ数を変更するようにしたことを特徴と
している。
【0010】この構成によれば、検出した脈拍数が基準
脈拍数よりも所定値以上大きい場合に算出された歩行ピ
ッチ数が減少されて脈拍数が基準脈拍数に近づくように
され、検出した脈拍数が基準脈拍数よりも所定値以上小
さい場合に算出された歩行ピッチ数が増加されて脈拍数
が基準脈拍数に近づくようにされる。これにより、大き
な負担がかからないようにして無理のない運動を行うこ
とができる。
【0011】また、請求項4の発明は、請求項3に係る
ものにおいて、運動経過時間に対する自己の脈拍数を基
準脈拍数として記憶する記憶手段を備え、この記憶手段
に記憶されている自己の基準脈拍数と比較して前記算出
した歩行ピッチ数を変更するようにしたことを特徴とし
ている。
【0012】この構成によれば、検出した脈拍数が自己
の基準脈拍数よりも所定値以上大きい場合に算出された
歩行ピッチ数が減少されて脈拍数が自己の基準脈拍数に
近づくようにされ、検出した脈拍数が自己の基準脈拍数
よりも所定値以上小さい場合に算出された歩行ピッチ数
が増加されて脈拍数が自己の基準脈拍数に近づくように
される。これにより、その運動者に合った適切な歩行ピ
ッチ数で無理のない運動を行うことができる。
【0013】また、請求項5の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに係るものにおいて、耳部に装着するための
装着保持部を備えると共に、前記脈拍数検出手段は耳た
ぶで脈拍数を検出するようにしたものであることを特徴
としている。
【0014】この構成によれば、運動ピッチ計が耳部に
保持され、耳たぶで脈拍数が検出されるので、運動ピッ
チ計をコンパクトに構成することが可能になる。
【0015】また、請求項6の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに係るものにおいて、手首に装着するための
装着保持部を備えると共に、前記脈拍数検出手段は手首
で脈拍数を検出するようにしたものであることを特徴と
している。
【0016】この構成によれば、運動ピッチ計が手首に
保持され、手首で脈拍数が検出されるので、運動ピッチ
計をコンパクトに構成することが可能になる。
【0017】また、請求項7の発明は、請求項1乃至6
のいずれかに係るものにおいて、運動者が運動中か運動
停止中かを検出する運動検出手段と、運動結果を算出す
る運動結果算出手段とを備えたことを特徴としている。
【0018】この構成によれば、実際の運動中の運動結
果が算出可能となる。このため、運動中に信号等で不可
避的に運動を停止しなければならない場合でも、正確な
運動結果を得ることができる。
【0019】また、請求項8の発明は、請求項1乃至7
のいずれかに係るものにおいて、運動を開始してから所
定時間が経過した後に前記脈拍数検出手段で検出した脈
拍数と予め設定されている基準脈拍数とを比較し、その
比較結果により体調の良否を報知する体調報知手段を備
えたことを特徴としている。
【0020】この構成によれば、検出した脈拍数と基準
脈拍数とを比較することで体調の良否が報知される。こ
のため、その日の体調を合理的な根拠に基づいて知るこ
とができる。
【0021】また、請求項9の発明は、請求項1乃至8
のいずれかに係るものにおいて、歩行面の傾斜角度を検
出する角度検出手段を備え、歩行面に所定の傾斜角度が
存在する場合に前記算出した歩行ピッチ数を減少させる
ようにしたことを特徴としている。
【0022】この構成によれば、歩行面に所定の傾斜角
度が存在する場合に歩行ピッチ数が減少される。このた
め、坂道であっても運動者に大きな負担がかからないよ
うにして無理のない運動を行うことが可能になる。な
お、歩行ピッチ数の減少は、最初に算出した値を補正す
るようにしてもよいし、ピッチ数算出手段で所定の計算
式に基づき再計算を行うようにしてもよい。
【0023】また、請求項10の発明は、請求項1乃至
9のいずれかに係るものにおいて、運動者の歩行ピッチ
数を検出する運動検出手段と、この運動検出手段で検出
された歩行ピッチ数と前記算出された歩行ピッチ数とを
比較し、この比較結果に応じて前記算出された歩行ピッ
チ数を変更するようにしたことを特徴としている。
【0024】この構成によれば、検出された歩行ピッチ
数が算出された歩行ピッチ数よりも所定値以上大きい場
合に算出された歩行ピッチ数が増加され、検出された歩
行ピッチ数が算出された歩行ピッチ数よりも所定値以上
小さい場合に算出された歩行ピッチ数が減少される。こ
れにより、運動者に大きな負担がかからないようにして
無理のない運動を行うことができる。
【0025】また、請求項11の発明は、運動者の固有
のパラメータを入力設定する入力設定手段と、この入力
設定されたパラメータに基づいて歩行ピッチ数を算出す
るピッチ数算出手段と、歩行ピッチを運動者に報知する
ピッチ報知手段と、歩行面の傾斜角度を検出する角度検
出手段とを備え、歩行面に所定の傾斜角度が存在する場
合に前記算出した歩行ピッチ数を減少させるようにした
ことを特徴としている。
【0026】この構成によれば、歩幅や年齢等の運動者
の固有のパラメータに基づいて歩行ピッチ数が算出さ
れ、この算出された歩行ピッチ数がピッチ報知手段によ
り運動者に報知される。このため、所定の運動強度とな
る速度で運動を行うことができ、効果的に有酸素運動を
行うことができる。また、歩行面に所定の傾斜角度が存
在する場合に算出した歩行ピッチ数が減少される。この
ため、坂道であっても運動者に大きな負担がかからない
ようにして無理のない運動を行うことが可能になる。な
お、歩行ピッチ数の減少は、最初に算出した値を補正す
るようにしてもよいし、ピッチ数算出手段で所定の計算
式に基づき再計算を行うようにしてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る運動ピッチ計の外観構成を示す図であり、(a)は正
面前方から見た斜視図、(b)は背面前方から見た斜視
図、(c)は前方から見た側面図である。これらの図に
おいて、運動ピッチ計10は、本体部12と、本体部1
2の正面中央部に配設された液晶ディスプレイ等からな
る表示部14と、本体部12の正面及び周縁に配設され
た操作部16と、一端が本体部12の側部に取り付けら
れ、本体部12の背面側に延びるように形成された耳装
着保持部18と、本体部12の背面側から歩行ピッチ音
(運動ピッチ音)が出力されるようにしたピッチ音出力
部20と、耳装着保持部18の先端部に構成された脈拍
センサ部22と、本体部12の下端内部に配設され、運
動者の歩行を検知する運動センサ部24と、本体部12
の下端内部に配設され、歩行面の傾斜を検知する角度セ
ンサ部26と、全体の動作を制御する制御部28とを備
えている。
【0028】本体部12は、合成樹脂や金属等の適宜の
材料で円盤形状に構成され、厚み方向後側に位置する大
径部121a及び厚み方向前側に位置する小径部121
bからなる筐体121を備えている。この本体部12に
は、表示部14と操作部16の一部が配設された正面中
央領域とを覆うカバー122が配設されている。カバー
122は、上端部の左右両側に配設された一対の支持軸
122a,122bに回転自在に取り付けられると共
に、下端部の図略のフック部に係合されて閉じた状態が
維持されるようになっている。また、下端部には、カバ
ー122のフック部における係合を解除する解除ボタン
123が設けられており、この解除ボタン123を押圧
することでカバー122を開けることができるようにな
っている。また、本体部12の大径部121aには、背
面側を覆うようにスポンジ状の耳当てカバー124が設
けられている。
【0029】表示部14は、歩行等による運動時間、消
費カロリー、歩行距離等の各種の運動情報を択一的に表
示して報知したり、運動者の体調の良否を報知したりす
るものであり、その表示面141が本体部12の表面に
露出するようにして本体部12の内部に配設されてい
る。
【0030】操作部16は、駆動電源を供給又は遮断す
る電源スイッチ161、表示部14に表示される各種情
報の表示切換え(表示モードの切換え)を行う表示切換
スイッチ162、運動者の固有のパラメータである歩
幅、年齢、性別及び運動強度を入力するための第1設定
モード切換スイッチ163、運動時間、消費カロリー、
歩行距離等の運動を行うにあたっての種々の目標値を入
力するための第2設定モード切換スイッチ164、第1
設定モード切換スイッチ163がオンにされたときに歩
幅、年齢、性別及び運動強度を入力する一方、第2設定
モード切換スイッチ164がオンにされたときに運動時
間、消費カロリー、歩行距離等の目標値を入力する入力
スイッチ165、入力スイッチ165による入力内容を
確定する確定スイッチ166、及び、繰り返しオン操作
することで運動時間、消費カロリー、歩行距離等の運動
情報を表示部14に順次出力させる報知スイッチ167
を備えている。なお、確定スイッチ166は、確定操作
が終了した後は運動開始時のスタートスイッチとして機
能するようになっている。
【0031】なお、電源スイッチ161及び表示切換ス
イッチ162は、カバー122で覆われた本体部12の
正面に配設されると共に、第1設定モード切換スイッチ
163、第2設定モード切換スイッチ164、入力設定
スイッチ165、確定スイッチ166及び報知スイッチ
167は、本体部12(詳しくは小径部121b)の周
縁に配設されている。
【0032】耳装着保持部18は、合成樹脂等の弾力性
を有する材料で構成され、運動者の耳介(耳部)に引っ
掛けて装着することにより本体部12を耳介に保持させ
るものであり、本体部12(詳しくは小径部121b)
の側部から突出されて本体部12の背面側に引き出され
ると共に、背面側に位置する部分が内側に湾曲されてな
るものである。
【0033】すなわち、この耳装着保持部18は、本体
部12(詳しくは小径部121b)の上部側面に形成さ
れた保持部123に装着されて本体部12の正面視左右
方向に延びる基部181と、この基部181に対し略直
角に屈曲されて本体部12の厚み方向に延びる幅部18
2と、この幅部182に対し略直角に屈曲されて本体部
12の背面側に沿って延びる耳装着部183とから構成
されている。
【0034】一方、本体部12に形成された保持部12
3には、耳装着保持部18の基部181の先端が軸回り
に回転可能に挿入される装着孔123aが形成されてお
り、この装着孔123a内には、一端が保持部123の
内壁に固定されたねじりコイルばね123bが収納され
ている。耳装着保持部18は、その基部181の先端が
保持部123の装着孔123aに軸回りに回転可能に挿
入されると共に、ねじりコイルばね123bの内径部に
挿入され、ねじりコイルばね123bの他端が基部18
1に固定されることにより抜け止めされた状態で保持部
123に保持されている。
【0035】このように保持部123に保持された耳装
着保持部18は、何らの力が作用しないときには図示の
基準位置に位置しているが、例えば、図1(c)に示す
ように、耳装着部183に本体部12から離反させる方
向の力であるX方向の力が作用すると、ねじりコイルば
ね123bが広げられることにより生成される付勢力に
抗して基部181が軸回りに回転し、耳装着部183が
本体部12から離反することになる。一方、耳装着部1
83に対するX方向の力が解除されると、ねじりコイル
ばね123bに生成されている付勢力により基部181
が軸回りに逆方向に回転し、耳装着部183は基準位置
に復帰することになる。
【0036】耳装着部183が基準位置にあるときの本
体部12と耳装着部183との間隔dは、例えば、耳介
の厚みよりも若干狭くなるような値に設定され、耳介に
装着したときに本体部12と耳装着部183とで耳介を
弾性的に挟み込むことで本体部12を耳介に確実に保持
し得るようになっている。
【0037】また、耳装着部183は、その内側である
耳介に対向する側が耳介の付け根部に沿った形状にさ
れ、これにより耳介に対するフィット性に優れたものと
なり本体部12が確実に耳介に保持されることになる。
【0038】ピッチ音出力部20は、圧電スピーカ等の
小型のスピーカで構成されたものであり、複数の小孔2
01が形成された本体部12の内面に取り付けられ、出
力されたピッチ音が小孔201から外部に放出されるよ
うになっている。このピッチ音出力部20は、本体部1
2を耳介に保持させたとき、耳穴に対応する位置に配設
されている。これにより、外部の騒音が大きい場合で
も、運動者は良好にピッチ音を聞くことができる。
【0039】脈拍センサ部22は、耳装着保持部18を
耳介に装着したときに耳たぶに対応する位置に構成され
たものであり、外側に位置する第1対向部221と、内
側に位置する第2対向部222と、第1対向部221に
配設され、第2対向部222に向けて赤外光を発光する
発光素子223と、第2対向部222に配設され、発光
素子223から発光される赤外光を受光する受光素子2
24とから構成されている。
【0040】これら発光素子223及び受光素子224
は、耳装着保持部18内に埋設された配線を介して本体
部12内に配設されている後述する処理回路部225
(図2)に接続されており、第1対向部221と第2対
向部222とで耳たぶを挟持した状態で発光素子223
から赤外光が発光されたとき、血液の流れにより変化す
る受光素子224による赤外光の受光量に対応して処理
回路部225で所定の信号処理が施され、その処理の施
された信号が制御部28に入力されるようになってい
る。制御部28では、入力された信号に基づいて運動者
の脈拍数が検出される。なお、この脈拍センサ部22の
発光素子223及び受光素子224と、処理回路部22
5とで脈拍検知部30が構成される。
【0041】運動センサ部24は、本体部12内に配設
された圧電素子等からなる振動センサ241を備え、こ
の振動センサ241から出力される検知信号が後述する
処理回路部242(図2)に入力され、所定の信号処理
が施されるようになっている。この処理の施された検知
信号は制御部28に入力される。制御部28では、この
入力された信号に基づいて運動者の実際の歩行ピッチ数
(歩/分)が検出されると共に、運動者が運動中である
か運動停止中であるかが検知される。なお、この運動セ
ンサ部24の振動センサ241と処理回路部242とで
運動検知部32が構成される。
【0042】角度センサ部26は、本体部12内に配設
された加速度センサ261を備え、この加速度センサ2
61から出力される検知信号が後述する処理回路部26
2(図2)に入力され、所定の信号処理が施されるよう
になっている。この処理の施された検知信号は制御部2
8に入力される。制御部28では、入力された信号に基
づいて歩行面の傾斜角度が検出される。なお、この角度
センサ部26の加速度センサ261と処理回路部262
とで角度検知部34が構成される。
【0043】制御部28は、図2に示すように、演算処
理を実行するCPU36、処理プログラムやデータが記
憶されたROM38及び処理データを一時的に記憶する
RAM40から構成されている。このCPU36には、
表示部14、操作部16、ピッチ音出力部20、脈拍検
知部30、運動検知部32、及び、角度検知部34が接
続される一方、運動時間を計測するタイマー42、及
び、毎回の運動により得られる運動情報を記憶するEE
PROM等の電気的にデータの書き換え可能な記憶手段
44が接続されている。ピッチ音出力部20は、歩行ピ
ッチ生成部46及び増幅回路部48を介してCPU36
に接続されている。なお、歩行ピッチ生成部46、増幅
回路部48及びピッチ音出力部20によりピッチ報知部
が構成される。また、記憶手段44に運動を行った日毎
の運動時間や消費カロリー等の種々の運動情報が記録さ
れるようになっており、この記憶手段44に記録された
運動情報が必要に応じて読み出し可能となっている。
【0044】また、CPU36には、歩行ピッチ数算出
部360、運動判別部361、運動結果算出部362、
脈拍数判別部363、歩行ピッチ数検出部364、体調
良否判別部365、及び、傾斜角判別部366としての
各機能実現手段を備えている。また、歩行ピッチ数算出
部360には、ピッチ補正部367としての機能実現手
段を備え、運動結果算出部362には、運動時間算出部
368、消費カロリー算出部369、及び、歩行距離算
出部370としての各機能実現手段を備えている。
【0045】歩行ピッチ数算出部360は、操作部16
の所定のスイッチ操作により入力された運動者の歩幅、
年齢、性別及び運動強度からなるパラメータに基づき、
例えば、歩行ピッチ数をP(歩/分)としたとき、P=
V/Iの計算式により運動者の歩行ピッチ数を算出する
ものである。
【0046】ここで、Vは、√((a×b×VO2ma
x−3.5)/0.0012)の式により定まる運動者
の歩行速度(m/分)。Iは、運動者の歩幅(m/
歩)。VO2maxは、年齢及び性別により定まる運動
者の最大酸素摂取量(ml/kg/分)。a及びbは正
の変数であり、具体的には、aは運動強度値、bは脈拍
数に応じた値である。
【0047】また、VO2maxは、周知のVO2ma
x判定表から男女別に次のように近似することができ
る。すなわち、Aを年齢としたとき、女性の場合は、V
O2max(ml/kg/分)=−0.1A+33.5
と近似することができ、男性の場合は、VO2max
(ml/kg/分)=−0.2A+41.0と近似する
ことができる。
【0048】また、aの運動強度値とは、最大酸素摂取
量100%に対して何%の酸素を摂取する運動を行うか
を示すものであり、例えば、25%〜45%の範囲内で
運動者に合った最適な値を選択することになる。なお、
運動強度値a(%)として、予め上記25%〜45%の
範囲内における平均的な所定値をROM38に入力して
おき、歩行ピッチ数を算出するときにROM38から読
み出すようにしてもよい。また、bの脈拍数に応じた値
は、運動開始時には「1」に自動設定されるようになっ
ている。
【0049】また、後述するように、運動者の実際の脈
拍数に応じて再計算を行う場合、実際の脈拍数が基準脈
拍数よりも多いときには運動者に対する負担を軽くする
ために歩行ピッチ数を少なくするべくbの値が「1」よ
りも小さく(b<1)設定されるようになっている。ま
た、実際の脈拍数が基準脈拍数よりも少ないときには運
動者に対する負担を重くするために歩行ピッチ数を多く
するべくbの値が「1」よりも大きく(b>1)設定さ
れるようになっている。
【0050】運動判別部361は、運動者が運動中であ
るか運動停止中であるかを判別するものである。この判
別は、運動検知部32の処理回路部242から入力され
る信号の有無により実行される。すなわち、一定時間内
に継続して信号が入力されているときは運動中であると
判別され、一定時間内に信号が入力されないときは運動
停止中であると判別される。
【0051】運動結果算出部362は、操作部16の所
定のスイッチ操作により、運動時間、消費カロリー及び
歩行距離を算出して表示部14に出力させるものであ
る。なお、運動時間とは、歩行運動を開始してからの経
過時間をいう。消費カロリーとは、運動を継続すること
に消費されたカロリーをいい、歩行距離とは、運動を開
始してからの歩いた距離をいう。
【0052】これらの運動結果は、操作部16の所定の
スイッチ操作が行われたときにだけ算出するのではな
く、運動検知部32の処理回路部242からの信号入力
に対応して算出し、その算出結果を記憶手段44に記憶
させておくようにしてもよい。この場合、操作部16の
所定のスイッチ操作により記憶手段44からデータを読
み出して表示部14に表示させるようにすればよい。
【0053】脈拍数判別部363は、脈拍検知部30に
より検知された信号に基づいて運動者の実際の脈拍数を
検出(算出)すると共に、この検出された運動者の実際
の脈拍数と予め設定されている基準脈拍数とを比較し、
その差が規定値に対して大きいか小さいかを判別するも
のである。すなわち、脈拍数と歩行時間(運動時間)と
の関係は、図3に示すように、歩行(運動)を開始して
から一定時間が経過するまでは歩行時間に応じて脈拍数
が増加し、一定時間に達すると脈拍数は飽和するという
特性を有している。また、その飽和値は、運動強度が小
さい場合は小さく、運動強度が大きい場合は大きくな
る。ROM38には、このような歩行時間に対する脈拍
数(平均値)が基準脈拍数として運動強度値毎にテーブ
ル形式等で記憶されている。この基準脈拍数は、男女別
や年齢別に記憶させておくようにしてもよい。
【0054】従って、脈拍数判別部363は、図4及び
図5に示すように、運動が開始されてから所定の時間t
1が経過したときに、入力設定した運動強度値に対応す
る基準脈拍数MsをROM38から読み出す一方、この
読み出した基準脈拍数Msと実測値である脈拍検知部3
0からの信号に基づいて検出した脈拍数Mnとを比較し
て両者の大小関係を判別すると共に、両者の差の規定値
に対する大小関係を判別する。図4は、実測値が基準値
よりも上回っている場合を、図5は実測値が基準値より
も下回っている場合をそれぞれ示している。いずれの場
合も規定値を複数設定し、各規定値との大小関係を判別
するようにしてもよい。
【0055】なお、歩行時間に対する脈拍数は、ROM
38に数値として記憶させておかないで、その脈拍数を
算出する計算式を記憶させておくようにしてもよい。こ
のようにする場合、基準脈拍数が必要になったとき、そ
の計算式から求めるようにすればよい。また、歩行時間
に対する脈拍数は、前回の運動時等における自己のデー
タを記憶手段44に記憶させるようにしておき、この自
己の基準脈拍数Ms′を基準脈拍数Msに代えて用いる
ようにすることもできる。こうした場合は、自己に適合
した歩行ピッチ数に正確に変更することができる。この
ように、自己のデータを記憶手段44に記憶させる場合
には、運動開始時に所定の操作スイッチを操作すること
で実行可能にしておけばよい。また、脈拍検知部30と
脈拍数判別部363とで運動者の実際の脈拍数を検出す
る脈拍数検出部が構成される。
【0056】歩行ピッチ数判別部364は、運動検知部
32により検知された信号に基づいて運動者の実際の歩
行ピッチ数を検出(算出)すると共に、この検出された
実際の脈拍数と歩行ピッチ数算出部360により算出さ
れた歩行ピッチ数とを比較し、その差が規定値に対して
大きいか小さいかを判別するものである。この実際の歩
行ピッチ数の検出は、運動検知部32の処理回路部24
2から入力される信号の有無により実行される。例え
ば、単位時間に入力されるパルス信号の個数をカウント
することで運動者の実際の歩行ピッチ数(歩/分)を検
出することができる。なお、運動検知部32と歩行ピッ
チ数判別部364とで運動者の実際の歩行ピッチ数を検
出する運動検出部が構成される。
【0057】体調良否判別部365は、運動者の体調の
良否を運動者の実際の脈拍数と基準脈拍数とを比較する
ことにより判別するものである。すなわち、本実施形態
では、脈拍検知部30からの信号に基づいて所定の時間
間隔で検出した運動者の脈拍数とROM38から読み出
した対応する基準脈拍数とを比較し、両者の差が規定値
に比べて大きい場合に歩行ピッチ数が変更補正されるよ
うになっているが、この歩行ピッチ数の変更補正回数に
応じて体調の良否を判別するものである。
【0058】この判別結果は、例えば、図6に示すよう
に、表示部14における表示面141の下部に並んでい
るマス目を黒色に反転させることで表示されるようにな
っている。すなわち、図6(a)は、中央のマス目だけ
が黒色に反転されており、体調が普通の状態であること
を示している。この体調が普通の状態とは、歩行ピッチ
数の変更補正回数が標準的な所定の範囲内にある場合で
ある。
【0059】また、図6(b)は、中央のマス目と隣接
する右側の2つのマス目が黒色に反転されており、体調
が良好な状態であることを示している。この体調が良好
な状態とは、歩行ピッチ数の変更補正回数が所定回数以
下である場合であり、変更補正回数が少ないほど黒色に
反転されるマス目の数が増加するようになっている。
【0060】また、図6(c)は、中央のマス目と隣接
する左側の2つのマス目が黒色に反転されており、体調
が不調な状態であることを示している。この体調が不調
な状態とは、歩行ピッチ数の変更補正回数が所定回数以
上である場合であり、変更補正回数が多いほど黒色に反
転されるマス目の数が増加するようになっている。な
お、体調良否判別部365と表示部14とで体調報知部
が構成される。
【0061】傾斜角判別部366は、角度検知部34の
加速度センサ261により検知された信号に基づいて歩
行面の傾斜角度を検出(算出)すると共に、この検出さ
れた傾斜角度が規定値と比べて大きいか小さいかを判別
するものである。すなわち、登り方向における歩行面の
傾斜角度が規定値と比べて大きい場合は、平地を歩行す
る場合に比べて運動者に対する負担が大きくなるため、
所定の割合で歩行ピッチ数を減少させるようにすること
で運動者に対する負担を軽減する。また、下り方向にお
ける歩行面の傾斜角度が規定値と比べて大きい場合は、
平地を歩行する場合に比べて運動者の足先等に大きな負
担がかかるため、所定の割合で歩行ピッチ数を減少させ
るようにすることで運動者に対する負担を軽減する。
【0062】なお、加速度センサ261は、歩行面が傾
斜している場合には運動者の歩行面に対する上下方向の
動きが傾斜角に応じて大きくなると共に、登りと下りと
で動きが異なるため、この上下方向の動きの変化に応じ
た信号が出力されるようになっている。このため、傾斜
角判別部366では、加速度センサ261からの検知信
号が処理回路部262を介して制御部28に入力される
ことで、その検知信号に基づいて傾斜角度を判別する。
【0063】ピッチ補正部367は、歩行ピッチ算出部
360で算出された歩行ピッチ数を歩行面の傾斜角度や
運動者の実際の歩行ピッチ数等により変更補正するもの
である。これにより、運動者に大きな負担がかからない
ようにして運動を行うことが可能となる。このピッチ補
正部367は、本実施形態では一定の割合で歩行ピッチ
数を増減するようにしているが、歩行ピッチ数の変更補
正は歩行ピッチ数算出部360により補正値を含めた計
算式により再計算するようにすることも可能である。
【0064】運動時間算出部368は、操作部16の所
定のスイッチが操作されたとき、運動開始直後から現在
までの運動時間を累計して表示部14に出力させもので
ある。この運動時間は、運動開始に伴って作動するタイ
マー42によってカウントされ、このカウント結果が報
知されることになる。なお、この運動時間は、運動検知
部32から信号が継続して出力されている期間である実
際の運動中のものである。
【0065】消費カロリー算出部369は、操作部16
の所定のスイッチが操作されたとき、運動開始直後から
現在までの運動者の消費カロリーを算出して表示部14
に出力させるものである。すなわち、単位時間毎あるい
は単位歩行距離毎に消費カロリーが分かっているため、
その基準となる消費カロリーに現在までの運動時間ある
いは歩行距離を乗算することにより運動開始直後から現
在までの消費カロリーを算出することができる。なお、
この消費カロリーは、運動検知部32から信号が継続し
て出力されている期間である実際の運動中のものであ
る。
【0066】歩行距離算出部370は、操作部16の所
定のスイッチが操作されたとき、運動開始直後から現在
までの運動者の歩行距離を算出して表示部14に出力さ
せるものである。すなわち、運動者の歩幅が操作部16
の所定のスイッチにより入力設定されてRAM40に記
憶されており、運動開始直後から現在までのピッチ数の
累計は記憶手段44に記憶されるようになっているの
で、それらを読み出して両者を乗算することにより運動
開始直後から現在までの歩行距離を算出することができ
る。なお、この歩行距離は、運動検知部32から信号が
継続して出力されている期間である実際の運動中のもの
である。
【0067】このように構成された運動ピッチ計10
は、例えば、次のようにして使用される。まず、カバー
122を開いて電源スイッチ161をオンにし、動作が
可能になるようにする。そして、第1設定モード切換ス
イッチ163をオンにした後、入力スイッチ165を操
作して表示部14の表示内容を確認しながら歩幅、年
齢、性別及び運動強度を順次入力し、入力が終了したと
き確定スイッチ166をオンすることにより入力データ
が確定される。これにより、歩行ピッチ数算出部360
により歩行ピッチ数Pが自動的に算出され、この算出さ
れた歩行ピッチ数に基づいてピッチ音出力部20からピ
ッチ音が出力される。
【0068】次いで、第2設定モード切換スイッチ16
4をオンにした後、入力スイッチ165を操作して表示
部14の表示内容を確認しながら運動時間、消費カロリ
ー及び歩行距離の複数の運動情報のうちの1つ(例え
ば、消費カロリー)を目標値として入力する。入力が終
了したとき、確定スイッチ166をオンすることにより
入力データが確定される。なお、目標値は、2つ以上の
運動情報について設定することも可能である。
【0069】これら各入力設定が終了すると、カバー1
22を閉じた後に本体部12と耳装着部183との間隔
をねじりコイルばね123bによる付勢力に抗して広げ
ることにより、耳装着部183を図7に示すように耳介
ERに引っ掛けて本体部12を耳介ERに保持させる一
方、脈拍センサ部22の第1対向部221と第2対向部
222とで耳たぶを挟持するようにする。このとき、耳
装着部183がねじりコイルばね123bによる付勢力
(弾性力)で耳介ERに密着して耳介ERの付け根部T
Nにフィットすることにより本体部12が確実に耳介E
Rに保持され、脈拍センサ部22が確実に耳たぶに位置
固定されることになる。
【0070】このように本体部12を耳介に保持した状
態で確定スイッチ(兼スタートスイッチ)166をオン
操作し、ピッチ音出力部20から出力されるピッチ音に
合わせてジョギング等の運動を開始する。なお、確定ス
イッチ(兼スタートスイッチ)166がオン操作される
ことによりタイマー42が作動し、運動の時間管理が行
われる。
【0071】図8は、歩行ピッチ数算出部360で算出
した歩行ピッチ数を運動者の実際の脈拍数に応じて変更
補正する動作を概略的に説明するためのフローチャート
である。すなわち、運動を開始してから所定時間が経過
した後に、脈拍検知部30の動作に基づいて運動者の脈
拍数Mnを検出し(ステップS1)、その後にその時間
に対応する基準脈拍数MsをROM38から読み出す
(ステップS3)。
【0072】次いで、検出した脈拍数Mnが基準脈拍数
Msと同一か基準脈拍数Msよりも小さいか(Mn≦M
s)が脈拍数判別部363により判別される(ステップ
S5)。このステップS5での判別が肯定されると、基
準脈拍数Msと検出した脈拍数Mnとの差が規定値A1
よりも大きいか否か(Ms−Mn>A1)が脈拍数判別
部363により判別され(ステップS7)、ステップS
5での判別が否定されると、検出した脈拍数Mnと基準
脈拍数Msとの差が規定値A1よりも大きいか否か(M
n−Ms>A1)が脈拍数判別部363により判別され
る(ステップS9)。
【0073】次いで、ステップS7での判別が肯定され
ると(すなわち、運動者に対する負担が軽い状態にある
場合)、運動開始時に歩行ピッチ数算出部360により
算出された歩行ピッチ数が歩行ピッチ数算出部360に
より再計算され、運動者に対する負担を所定の重さにす
るべく歩行ピッチ数が増加される(ステップS11)。
この再計算は、上記の歩行ピッチ数の計算式におけるb
の値が「1」を超える予め設定されている所定の数値に
設定変更されて計算が実行されることになる。なお、規
定値A1を複数設定しておき、各規定値毎にbの値を設
定しておくこともでき、こうした場合は高精度で基準脈
拍数Msに近づくようにすることができる。また、ステ
ップS7での判別が否定されると、検出した脈拍数Mn
が基準脈拍数Msに近いため、歩行ピッチ数算出部36
0により算出された歩行ピッチ数がそのまま維持され
る。
【0074】次いで、ステップS9での判別が肯定され
ると(すなわち、運動者に対する負担が重い状態にある
場合)、運動開始時に歩行ピッチ数算出部360により
算出された歩行ピッチ数が歩行ピッチ数算出部360に
より再計算され、運動者に対する負担を所定の重さにす
るべく歩行ピッチ数が減少される(ステップS13)。
この再計算は、上記の歩行ピッチ数の計算式におけるb
の値が「1」に満たない予め設定されている所定の数値
に設定変更されて計算が実行されることになる。なお、
規定値A1を複数設定しておき、各規定値毎にbの値を
設定しておくこともでき、こうした場合は高精度で基準
脈拍数Msに近づくようにすることができる。また、ス
テップS9での判別が否定されると、検出した脈拍数M
nが基準脈拍数Msに近いため、歩行ピッチ数算出部3
60により算出された歩行ピッチ数がそのまま維持され
る。
【0075】この歩行ピッチ数の再計算による変更補正
は、予め設定した所定時間毎に実行されるようになって
いる。また、この歩行ピッチ数の変更補正は、検出した
脈拍数Mnを自己の基準脈拍数Ms′と比較することに
より行うようにすることもできる。このように自己の基
準脈拍数Ms′と比較するときは、所定の操作スイッチ
を操作することで実行可能にしておけばよい。なお、こ
の歩行ピッチ数の変更補正は、歩行ピッチ数算出部36
0により再計算せずにピッチ補正部367により増減さ
せることで行うこともできる。
【0076】このように、歩行ピッチ数算出部360で
算出した歩行ピッチ数を運動者の実際の脈拍数により変
更補正するようにすると、運動者の体力や運動者のその
日の体調等に応じて大きな負担がかからないようにする
ことができ、無理のない適切な運動を行うことができる
ようになる。
【0077】図9は、運動者の体調(運動状態)をその
運動者の脈拍数に基づいて報知する動作を概略的に説明
するためのフローチャートである。すなわち、最初に体
調指数Bがゼロにセットされる(ステップS21)。そ
して、運動を開始してから所定時間が経過した後に、脈
拍検知部30の動作に基づいて運動者の脈拍数Mnを検
出すると共に、その所定時間に対応する基準脈拍数Ms
をROM38から読み出して両者をRAM40に記憶す
る(ステップS23)。
【0078】次いで、検出した脈拍数Mnが基準脈拍数
Msと同一か基準脈拍数Msよりも小さいか(Ms−M
n≧0)が脈拍数判別部363により判別される(ステ
ップS25)。このステップS25での判別が肯定され
ると、基準脈拍数Msと検出した脈拍数Mnとの差が規
定値A2と同一か規定値A2よりも大きいか(Ms−M
n≧A2)が脈拍数判別部363により判別され(ステ
ップS27)、ステップS25での判別が否定される
と、検出した脈拍数Mnと基準脈拍数Msとの差が規定
値A2と同一か規定値A2よりも大きいか(Mn−Ms
≧A2)が脈拍数判別部363により判別される(ステ
ップS29)。
【0079】次いで、ステップS27での判別が肯定さ
れると、体調指数Bに「+1」が加算される(ステップ
S31)。なお、ステップS27での判別が肯定される
場合とは、運動の負担が小さいか体調が良い場合で歩行
ピッチ数が増加補正される場合である。また、ステップ
S27での判別が否定されると、検出した脈拍数Mnが
基準脈拍数Msに近いため、体調は普通であると見なし
て体調指数Bはそのままとされる。
【0080】次いで、ステップS29での判別が肯定さ
れると、体調指数Bに「−1」が加算される(ステップ
S33)。なお、ステップS29での判別が肯定される
場合とは、運動の負担が大きいか体調が悪い場合で歩行
ピッチ数が減少補正される場合である。また、ステップ
S29での判別が否定されると、検出した脈拍数Mnが
基準脈拍数Msに近いため、体調は普通であると見なし
て体調指数Bはそのままとされる。
【0081】次いで、運動(歩行)が継続され(ステッ
プS35)、一定時間が経過した後に運動が停止された
か否かが運動判別部361により判別される(ステップ
S37)。このステップS37での判別が否定されると
ステップS23に移行して以降の動作が繰り返し実行さ
れ、ステップS37での判別が肯定されると表示部14
に体調の良否が報知される(ステップS39)。
【0082】この体調の良否は、体調指数Bの値に応じ
て体調良否判別部365により判別される。すなわち、
体調指数Bの値がゼロのときは表示部14に図6(a)
に示すような表示が行われる。また、体調指数Bが+の
値のときはその値に応じて表示部14に図6(b)に示
すような表示が行われ、体調指数Bが−の値のときはそ
の値に応じて表示部14に図6(c)に示すような表示
が行われる。なお、検出した脈拍数Mnを自己の基準脈
拍数Ms′と比較するようにすることも可能であり、こ
れにより正確な体調の判別が可能となる。
【0083】図10は、歩行ピッチ数算出部360で算
出した歩行ピッチ数を歩行面の傾斜角度に応じて変更補
正する動作を概略的に説明するためのフローチャートで
ある。すなわち、最初に歩行面の傾斜角度が角度検知部
34の動作に基づいて検出され(ステップS51)、こ
の検出された値に基づいて傾斜角判別部366により
「登り」、「平地」又は「下り」のいずれであるかが判
別される(ステップS53)。
【0084】次いで、「登り」と判別されたときに、検
出した傾斜角α°が規定値A3°よりも大きいか否か
(α°>A3°)が傾斜角判別部366により判別され
(ステップS55)、「下り」と判別されたときに、検
出した傾斜角β°が規定値A3°よりも大きいか否か
(β°>A3°)が傾斜角判別部366により判別され
る(ステップS57)。
【0085】次いで、ステップS55での判別が肯定さ
れると(すなわち、運動者に対する負担が重い場合)、
運動開始時に歩行ピッチ数算出部360により算出され
た歩行ピッチ数が所定の割合だけピッチ補正部367に
より減少される(ステップS59)。なお、規定値A3
°を複数設定しておき、各規定値毎に減少率を設定して
おくこともできる。こうした場合、運動者への負担を傾
斜角の大きさに応じて軽減させることが可能になる。ま
た、ステップS55での判別が否定されると、検出した
傾斜角度が平地に近いため、歩行ピッチ数算出部360
により算出された歩行ピッチ数がそのまま維持される。
【0086】次いで、ステップS57での判別が肯定さ
れると(すなわち、運動者に対する負担が重い場合)、
運動開始時に歩行ピッチ数算出部360により算出され
た歩行ピッチ数が所定の割合だけピッチ補正部367に
より減少される(ステップS61)。なお、規定値A3
°を複数設定しておき、各規定値毎に減少率を設定して
おくこともできる。こうした場合、運動者への負担を傾
斜角の大きさに応じて軽減させることが可能になる。
【0087】また、ステップS57での判別が否定され
ると、検出した傾斜角度が平地に近いため、歩行ピッチ
数算出部360により算出された歩行ピッチ数がそのま
ま維持される。ステップS53で「平地」と判別された
ときも歩行ピッチ数算出部360により算出された歩行
ピッチ数がそのまま維持されることになる。なお、この
歩行ピッチ数の変更補正は、ピッチ補正部367で行わ
ずに歩行ピッチ数算出部360で補正値を含めた計算式
による再計算により行うこともできる。
【0088】このように、歩行ピッチ数算出部360で
算出した歩行ピッチ数を歩行面の傾斜角度により変更補
正するようにすると、坂道であっても運動者に大きな負
担がかからないようにすることができ、無理のない適切
な運動を行うことができるようになる。
【0089】図11は、歩行ピッチ数算出部360で算
出した歩行ピッチ数を運動者の実際の歩行ピッチ数に応
じて変更補正する動作を概略的に説明するためのフロー
チャートである。すなわち、最初に歩行ピッチ数算出部
360で歩行ピッチ数P1が算出され(ステップS7
1)、その後に実際の歩行ピッチ数P2が運動検知部3
2の動作に基づいて検出される(ステップS73)。
【0090】次いで、算出した歩行ピッチ数P1が検出
した実際の歩行ピッチ数P2と同一であるか小さいか
(P1≦P2)が歩行ピッチ数判別部364により判別
される(ステップS75)。このステップS75での判
別が肯定されると、検出した歩行ピッチ数P2と算出し
た歩行ピッチ数P1との差が規定値A4よりも大きいか
否か(P2−P1>A4)が歩行ピッチ数判別部364
により判別され(ステップS77)、ステップS75で
の判別が否定されると、算出した歩行ピッチ数P1と検
出した歩行ピッチ数P2との差が規定値A4よりも大き
いか否か(P1−P2>A4)が歩行ピッチ数判別部3
64により判別される(ステップS79)。
【0091】次いで、ステップS77での判別が肯定さ
れると(すなわち、運動者に対する負担が軽い場合)、
運動開始時に歩行ピッチ数算出部360により算出され
た歩行ピッチ数が所定の割合だけピッチ補正部367に
より増加される(ステップS81)。なお、規定値A4
を複数設定しておき、各規定値毎に増加率を設定してお
くこともできる。また、ステップS77での判別が否定
されると、検出した歩行ピッチ数P2が算出した歩行ピ
ッチ数P1に近いため、歩行ピッチ数算出部360によ
り算出された歩行ピッチ数がそのまま維持される。
【0092】次いで、ステップS79での判別が肯定さ
れると(すなわち、運動者に対する負担が重い場合)、
運動開始時に歩行ピッチ数算出部360により算出され
た歩行ピッチ数が所定の割合だけピッチ補正部367に
より減少される(ステップS83)。なお、規定値A4
を複数設定しておき、各規定値毎に減少率を設定してお
くこともできる。
【0093】また、ステップS79での判別が否定され
ると、検出した歩行ピッチ数P2が算出した歩行ピッチ
数P1に近いため、歩行ピッチ数算出部360により算
出された歩行ピッチ数がそのまま維持される。この歩行
ピッチ数のピッチ補正部367による変更補正は、予め
設定した所定時間毎に実行されてもよいし、運動開始後
の限られた回数だけ実行されてもよい。なお、この歩行
ピッチ数の変更補正は、ピッチ補正部367で行わずに
歩行ピッチ数算出部360で補正値を含めた計算式によ
る再計算により行うこともできる。
【0094】このように、歩行ピッチ数算出部360で
算出した歩行ピッチ数を運動者の実際の歩行ピッチ数に
より変更補正するようにすると、運動者の体力や運動者
のその日の体調等に応じて大きな負担がかからないよう
にすることができ、無理のない適切な運動を行うことが
できるようになる。
【0095】本発明の運動ピッチ計は、以上の実施形態
のように構成されたものであるが、本発明はそれらのも
のに限定されるものではなく、以下に述べるような種々
の変形態様を採用することが可能である。
【0096】(1)上記実施形態では、上記の計算式に
基づいて歩行ピッチ数を算出するときに運動強度値を入
力設定するようにしているが、平均的な値を予め入力し
ておいてもよい。また、上記の計算式は、あくまでも一
例であって他の計算式を用いて歩行ピッチ数を算出する
ようにすることも可能である。
【0097】さらに、特定の計算式を用いずに、運動者
の固有のパラメータ(歩幅、年齢、性別等)に対応させ
て予め算出した歩行ピッチ数を記憶手段に記憶させてお
き、その固有のパラメータが入力設定されたときに記憶
手段から対応する歩行ピッチ数を読み出すようにするこ
とも可能である。この場合、入力されたパラメータに基
づいて歩行ピッチ数を導出するピッチ数導出部としての
機能実現手段をCPU36に備えておればよい。上記施
形態のように、運動者の固有のパラメータを入力する毎
に所定の計算式に基づいて歩行ピッチ数を算出する場合
には、このピッチ数導出部がピッチ数算出部となる。
【0098】(2)上記実施形態では、体調の良否の判
別が、運動開始後の脈拍数と基準脈拍数とを所定の時間
間隔で繰り返して比較することにより行われるようにな
っているが、これに限るものではない。例えば、運動開
始後の予め設定した時間に1回だけ脈拍数を検出し、こ
の脈拍数と基準脈拍数とを比較することで行うようにす
ることも可能である。この場合、例えば、歩行ピッチ数
を増加させる方向に変更補正する必要が生じたときは体
調が良好と判別し、歩行ピッチ数を減少させる方向に変
更補正する必要が生じたときは体調が不調と判別するよ
うにすればよい。
【0099】(3)上記実施形態では、運動終了後等に
運動時間、消費カロリー及び歩行距離を表示部14に表
示するようにしているが、目標達成度、歩行数等の他の
運動情報を表示するようにすることもできる。
【0100】(4)上記実施形態では、耳装着部183
を耳介ERに引っ掛けることにより運動ピッチ計10の
本体部12を保持させる一方、脈拍センサ部22の第1
対向部221と第2対向部222とで耳たぶを挟持する
ようにしているが、これに限るものではない。例えば、
図12に概略的に示すように、本体部12の下端部に耳
介ERの耳たぶERMを本体部12とで挟持する保持部
60を一体に形成しておき、本体部12と保持部60と
で耳たぶを挟持するようにすることで本体部12を耳介
ERに保持させることもできる。この場合、発光素子2
23又は受光素子224を保持部60に内側に配設する
と共に、受光素子224又は発光素子223を本体部1
2の背面側に配設しておくことにより、耳たぶで脈拍数
を検出することができる。
【0101】(5)上記実施形態では、本体部12を耳
介に保持するようにしているが、これに限るものではな
い。例えば、図13に概略的に示すように、本体部12
の対向位置に装着保持部であるバンド62を取り付けて
おき、このバンド62を手首TKに巻き付けることによ
り本体部12を手首TKに保持させるようにすることも
できる。この場合、本体部12の背面側に脈圧を検知す
る圧力センサ64を配設しておき、手首で脈拍数を検出
するようにすればよい。また、本体部12の背面側に発
光素子と受光素子とを配設しておき、発光素子からの照
射光による反射光を受光素子で検出することで脈拍数を
検出するようにしてもよい。
【0102】さらには、本体部12を保持する箇所と脈
拍数を検出する箇所とを分離するように構成してもよ
い。例えば、本体部12を耳介に保持する場合に手首で
脈拍数を検出するようにしてもよいし、本体部12を手
首に保持する場合に耳たぶで脈拍数を検出するようにし
てもよい。この場合、脈拍センサ部を本体部12にコー
ド等で接続する構成とすればよい。このように、脈拍セ
ンサ部を本体部12から分離して設ける場合には、本体
部12を腰等の耳介や手首以外の任意の箇所にも取り付
けることが可能となる。なお、本体部12を耳介以外の
箇所に取り付ける場合は、ピッチ音出力部20を本体部
12の表側等に配設することが好ましい。
【0103】(6)上記実施形態では、歩行面の傾斜角
度を加速度センサ261により検出するようにしている
が、これに限るものではない。例えば、超音波送受波機
を用いて歩行面の傾斜角度を検出するようにすることも
可能である。この場合では、傾斜面に超音波を送波し、
その反射波を受波することで距離を算出し、この算出し
た距離と超音波の送波方向と送受波機の高さとから傾斜
角度を求めることができる。
【0104】また、水準器等の傾きセンサを足の側面等
に取り付けておき、傾斜面に足が着いたときの足の傾き
から歩行面の傾斜角度を求めるようにしてもよい。ま
た、加速度センサ261を用いる場合でも、本体部12
の内部に配設しないで本体部12の外部に配設するよう
にすることもできる。このように、各種の傾きセンサを
本体部12の外部に配設する場合には、傾きセンサと本
体部12とをコード等で接続するようにしておけばよ
い。
【0105】(7)上記実施形態では、運動ピッチ計1
0は、脈拍数検出部と歩行角度検出部とを備えた構成と
しているが、これに限るものではない。例えば、脈拍数
検出部だけを備えた構成としてもよいし、歩行角度検出
部だけを備えた構成としてもよい。また、脈拍数検出部
と歩行角度検出部とを備えた構成とした場合であって
も、両方を使用可能にするモードと、いずれか一方を選
択的に使用可能にするモードとを切り換え可能に構成し
てもよい。
【0106】(8)上記実施形態では、ピッチ報知部が
ピッチ音出力部20からピッチ音を出力させることでピ
ッチ指示を行うようにしたものであるが、これに限るも
のではない。例えば、振動でピッチ指示を行ったり、光
の点滅によりピッチ指示を行ったりしてもよい。また、
音、振動、光等の複数のピッチ指示手段を設けておき、
これらを使用環境等に応じて切換手段で切り換えて択一
的に使用するように構成することも可能である。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、運動を開始してから所定時間が経過した後に脈
拍数検出手段で検出した脈拍数に応じて算出した歩行ピ
ッチ数を変更するようにしているので、運動者にとって
無理のない適切な運動を行うことができるようになる。
【0108】また、請求項2の発明によれば、所定の計
算式に基づいて歩行ピッチ数を算出するようにしている
ので、合理的な根拠に基づいて歩行ピッチ数が算出さ
れ、運動者にとって無理のない適切な運動を行うことが
できるようになる。
【0109】また、請求項3の発明によれば、脈拍数検
出手段で検出した脈拍数と予め設定されている基準脈拍
数との比較結果に応じて基準脈拍数に近づくように歩行
ピッチ数を変更するようにしているので、運転者に大き
な負担がかからないようにして無理のない運動を行うこ
とができる。
【0110】また、請求項4の発明によれば、脈拍数検
出手段で検出した脈拍数と記憶されている自己の基準脈
拍数との比較結果に応じて自己の基準脈拍数に近づくよ
うに歩行ピッチ数を変更するようにしているので、その
運動者に合った適切な歩行ピッチ数で無理のない運動を
行うことができる。
【0111】また、請求項5の発明によれば、耳部に装
着するための装着保持部を備えると共に、脈拍数検出部
は耳たぶで脈拍数を検出するようにしたものであるの
で、運動ピッチ計をコンパクトに構成することができ
る。
【0112】また、請求項6の発明によれば、手首に装
着するための装着保持部を備えると共に、脈拍数検出手
段は手首で脈拍数を検出するようにしたものであるの
で、運動ピッチ計をコンパクトに構成することができ、
脈拍数をより正確に検出することができる。
【0113】また、請求項7の発明によれば、運動者が
運動中か運動停止中かを検出する運動検出手段と、運動
結果を算出する運動結果算出手段とを備えているので、
運動中に信号等で不可避的に運動を停止しなければなら
ない場合でも正確な運動結果を得ることができる。
【0114】また、請求項8の発明によれば、脈拍数検
出手段で検出した脈拍数と予め設定されている基準脈拍
数との比較結果により体調の良否を報知する体調報知手
段を備えているので、運動者の体調を合理的な根拠に基
づいて知ることができる。
【0115】また、請求項9の発明によれば、歩行面に
所定の傾斜角度が存在する場合に算出した歩行ピッチ数
を減少させるようにしているので、坂道であっても運動
者に大きな負担がかからないようにして無理のない運動
を行うことができる。
【0116】また、請求項10の発明によれば、運動検
出手段で検出された歩行ピッチ数と算出された歩行ピッ
チ数との比較結果に応じて歩行ピッチ数を変更するよう
にしているので、運動者に大きな負担がかからないよう
にして無理のない運動を行うことができる。
【0117】また、請求項11の発明によれば、歩行面
の傾斜角度を検出する角度検出手段を備え、歩行面に所
定の傾斜角度が存在する場合に算出した歩行ピッチ数を
減少させるようにしているので、坂道であっても運動者
に大きな負担がかからないようにして無理のない適切な
運動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る運動ピッチ計の構成
を示す図で、(a)は正面前方から見た斜視図、(b)
は背面前方から見た斜視図、(c)は前方から見た側面
図である。
【図2】図1に示す運動ピッチ計の制御構成を示すブロ
ック図である。
【図3】歩行時間と脈拍数との関係を示す特性図であ
る。
【図4】歩行時間と脈拍数との関係を示す特性図におい
て、実測値と基準値との関係を示す図である。
【図5】歩行時間と脈拍数との関係を示す特性図におい
て、実測値と基準値との関係を示す図である。
【図6】運動者の体調良否の判別結果を表示部に表示し
た図で、(a)は体調が普通の場合、(b)は体調が良
好な場合、(c)は体調が不調な場合をそれぞれ示すも
のである。
【図7】図1に示す運動ピッチ計の耳介への装着状態を
示す図である。
【図8】図1に示す運動ピッチ計の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図9】図1に示す運動ピッチ計の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図10】図1に示す運動ピッチ計の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図11】図1に示す運動ピッチ計の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図12】運動ピッチ計の他の構成例を概略的に示す側
面図である。
【図13】運動ピッチ計の別の構成例を概略的に示す側
面図である。
【符号の説明】
10 運動ピッチ計 12 本体部 14 表示部 16 操作部(パラメータ設定手段) 18 耳装着保持部(装着保持部) 20 ピッチ音出力部 22 脈拍センサ部 24 運動センサ部 26 角度センサ部 28 制御部 30 脈拍検知部 32 運動検知部 34 角度検知部 44 記憶手段 62 バンド(装着保持部) 360 歩行ピッチ数算出部(ピッチ数算出手段) 361 運動判別部(運動判別手段) 362 運動結果算出部(運動結果算出手段) 363 脈拍数判別部(脈拍数判別手段) 364 歩行ピッチ数判別部(歩行ピッチ数判別手段) 365 体調良否判別部(体調良否判別手段) 366 傾斜角判別部(傾斜角判別手段) 367 ピッチ補正部(ピッチ補正手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運動者の固有のパラメータが設定される
    パラメータ設定手段と、この設定されたパラメータに基
    づいて歩行ピッチ数を算出するピッチ数算出手段と、歩
    行ピッチを運動者に報知するピッチ報知手段と、運動者
    の脈拍数を検出する脈拍数検出手段とを備え、運動を開
    始してから所定時間が経過した後に前記脈拍数検出手段
    で検出した脈拍数に応じて前記算出した歩行ピッチ数を
    変更するようにしたことを特徴とする運動ピッチ計。
  2. 【請求項2】 前記ピッチ数算出手段は、歩行ピッチ数
    をP(歩/分)としたとき、P=V/Iの式から歩行ピ
    ッチ数を算出するものであることを特徴とする請求項1
    記載の運動ピッチ計。但し、Vは、√((a×b×VO
    2max−3.5)/0.0012)の式により定まる
    運動者の歩行速度(m/分)。Iは、運動者の歩幅(m
    /歩)。VO2maxは、年齢及び性別により定まる運
    動者の最大酸素摂取量(ml/kg/分)。a及びb
    は、正の変数。
  3. 【請求項3】 前記脈拍数検出手段で検出した脈拍数と
    予め設定されている基準脈拍数とを比較し、その比較結
    果に応じて前記基準脈拍数に近づくように前記算出した
    歩行ピッチ数を変更するようにしたことを特徴とする請
    求項1又は2記載の運動ピッチ計。
  4. 【請求項4】 運動経過時間に対する自己の脈拍数を基
    準脈拍数として記憶する記憶手段を備え、この記憶手段
    に記憶されている自己の基準脈拍数と比較して前記算出
    した歩行ピッチ数を変更するようにしたことを特徴とす
    る請求項3記載の運動ピッチ計。
  5. 【請求項5】 耳部に装着するための装着保持部を備え
    ると共に、前記脈拍数検出手段は耳たぶで脈拍数を検出
    するようにしたものであることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載の運動ピッチ計。
  6. 【請求項6】 手首に装着するための装着保持部を備え
    ると共に、前記脈拍数検出手段は手首で脈拍数を検出す
    るようにしたものであることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載の運動ピッチ計。
  7. 【請求項7】 運動者が運動中か運動停止中かを検出す
    る運動検出手段と、運動結果を算出する運動結果算出手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    かに記載の運動ピッチ計。
  8. 【請求項8】 運動を開始してから所定時間が経過した
    後に前記脈拍数検出手段で検出した脈拍数と予め設定さ
    れている基準脈拍数とを比較し、その比較結果により体
    調の良否を報知する体調報知手段を備えたことを特徴と
    する請求項1乃至7いずれかに記載の運動ピッチ計。
  9. 【請求項9】 歩行面の傾斜角度を検出する角度検出手
    段を備え、歩行面に所定の傾斜角度が存在する場合に前
    記算出した歩行ピッチ数を減少させるようにしたことを
    特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の運動ピッ
    チ計。
  10. 【請求項10】 運動者の歩行ピッチ数を検出する運動
    検出手段と、この運動検出手段で検出された歩行ピッチ
    数と前記算出された歩行ピッチ数とを比較し、この比較
    結果に応じて前記算出された歩行ピッチ数を変更するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに
    記載の運動ピッチ計。
  11. 【請求項11】 運動者の固有のパラメータを入力設定
    する入力設定手段と、この入力設定されたパラメータに
    基づいて歩行ピッチ数を算出するピッチ数算出手段と、
    歩行ピッチを運動者に報知するピッチ報知手段と、歩行
    面の傾斜角度を検出する角度検出手段とを備え、歩行面
    に所定の傾斜角度が存在する場合に前記算出した歩行ピ
    ッチ数を減少させるようにしたことを特徴とする運動ピ
    ッチ計。
JP2000327100A 2000-10-26 2000-10-26 運動ピッチ計 Withdrawn JP2002126152A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000327100A JP2002126152A (ja) 2000-10-26 2000-10-26 運動ピッチ計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000327100A JP2002126152A (ja) 2000-10-26 2000-10-26 運動ピッチ計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002126152A true JP2002126152A (ja) 2002-05-08

Family

ID=18804191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000327100A Withdrawn JP2002126152A (ja) 2000-10-26 2000-10-26 運動ピッチ計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002126152A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007029418A1 (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Honda Motor Co., Ltd. 運動誘導装置、並びにその制御システムおよび制御プログラム
JP2007275283A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Honda Motor Co Ltd 運動管理システム、運動管理方法、運動管理プログラム
JP2007275282A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Honda Motor Co Ltd 運動管理システム、運動管理方法、運動管理プログラム
JP2008253804A (ja) * 2008-07-10 2008-10-23 Honda Motor Co Ltd 運動管理システム
JP2015054010A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 カシオ計算機株式会社 運動支援装置及び運動支援方法、運動支援プログラム
JP2015167834A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 富士通株式会社 仮想走者モデル生成装置、仮想走者モデル生成プログラム及び仮想走者モデル生成方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007029418A1 (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Honda Motor Co., Ltd. 運動誘導装置、並びにその制御システムおよび制御プログラム
KR100979663B1 (ko) 2005-09-02 2010-09-02 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 운동 유도 장치, 그 제어 시스템 및 제어 프로그램
US7942833B2 (en) 2005-09-02 2011-05-17 Honda Motor Co., Ltd. Motion guide device, and its control system and control program
JP2007275283A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Honda Motor Co Ltd 運動管理システム、運動管理方法、運動管理プログラム
JP2007275282A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Honda Motor Co Ltd 運動管理システム、運動管理方法、運動管理プログラム
JP2008253804A (ja) * 2008-07-10 2008-10-23 Honda Motor Co Ltd 運動管理システム
JP2015054010A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 カシオ計算機株式会社 運動支援装置及び運動支援方法、運動支援プログラム
JP2015167834A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 富士通株式会社 仮想走者モデル生成装置、仮想走者モデル生成プログラム及び仮想走者モデル生成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1919573B1 (en) Performance monitoring apparatus
JP3212131U (ja) 運動能力をモニタリングするための装置
US20070146116A1 (en) Wireless communications device with integrated user activity module
JP6160025B2 (ja) 運動支援装置、運動支援方法、及び運動支援プログラム
KR101203492B1 (ko) 오디오 페이싱 장치
US5891042A (en) Fitness monitoring device having an electronic pedometer and a wireless heart rate monitor
US7643873B2 (en) Exercise data apparatus
US20040140348A1 (en) Pedometer
US20050129253A1 (en) Portable audio device with body/motion signal reporting device
US20120029367A1 (en) Heart rate waterproof measuring apparatus
JP2016104142A (ja) 携帯型フィットネスモニタリングシステム及びその応用
JP5896234B2 (ja) 運動状態報知システム、運動状態報知方法および運動状態報知プログラム
JP2001523121A (ja) 心肺インターバルトレーニング用心拍度数インターバル制御
US20050141729A1 (en) Ear-attaching type electronic device and biological information measuring method in ear-attaching type electronic device
US10490051B2 (en) Method and system for detecting fatigue in an athlete
JP2002126152A (ja) 運動ピッチ計
JP2007215722A (ja) ウォーキング・エクササイザー
CN214633691U (zh) 发光警示健身车
JP4153512B2 (ja) 有酸素運動維持装置
JP2001346928A (ja) 運動ピッチ計
GB2409040A (en) Heart rate monitor with spoken audio output
GB2448716A (en) Exercise apparatus including a physiological sensor
JP2003164430A (ja) バイオフィードバック装置、及びバイオフィードバック方法
GB2448880A (en) Exercise monitoring device
JP2005192581A (ja) 耳装着型装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080108