JP2002125924A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

Info

Publication number
JP2002125924A
JP2002125924A JP2000329174A JP2000329174A JP2002125924A JP 2002125924 A JP2002125924 A JP 2002125924A JP 2000329174 A JP2000329174 A JP 2000329174A JP 2000329174 A JP2000329174 A JP 2000329174A JP 2002125924 A JP2002125924 A JP 2002125924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
insertion portion
endoscope
hitting body
distal end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000329174A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4634595B2 (ja
Inventor
Shigeru Hayama
茂 葉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP2000329174A priority Critical patent/JP4634595B2/ja
Publication of JP2002125924A publication Critical patent/JP2002125924A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4634595B2 publication Critical patent/JP4634595B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】挿入部を大径化することなく、内視鏡の多機能
性を維持し、簡単な構造で、管腔内で挿入部がその先端
方向への推進力を得るよう構成することにより、挿入部
の前進を補助し、これにより、管腔への挿入を容易に行
うことができる内視鏡を提供すること。 【解決手段】内視鏡1は、挿入部2と、操作部3と、操
作部3に設置されたロータリーソレノイド4とを有して
いる。挿入部2内に形成された通路16の先端部には、
打体5が設置されている。ロータリーソレノイド4の駆
動力は、伝達部材6によって打体5に伝達され、打体5
が通路16内を往復動し、挿入部2の先端部に繰り返し
衝突し、挿入部2に推進力を与える。通路16は、処置
具挿通チャンネルや、送液(送気)チャンネル、吸引チ
ャンネル等として、兼用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用、工業用等
に用いられる内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】医療の分野においては、消化管等の検
査、治療等のために、内視鏡が用いられている。このよ
うな内視鏡は、管腔に挿入する長尺の挿入部と、該挿入
部の基端側に設けられた操作部とを有し、挿入部を患者
の管状器官(管腔)の内部に挿入して使用する。挿入部
の管腔への挿入は、挿入部の基端側(手元側)に押し込
み力や捩じりを加えて、挿入部を管腔内に前進させるこ
とにより行われる。
【0003】しかし、体内の管腔は、複雑に屈曲してい
るため、挿入部の基端部に加えた操作力のみで長尺な挿
入部の先端部を前進させることは容易ではない。特に、
例えば小腸や大腸のような体腔の深部にまで挿入する場
合には、挿入部の基端部に加えた押し込み力や捩じりが
先端部まで伝わりづらく、そのため、目的部位まで挿入
する操作は、困難で、高度な熟練を要するものとなって
いる。
【0004】そこで、このような難しい挿入操作の容易
化を図るため、内視鏡に駆動源を設け、その駆動源の駆
動により、管腔内で挿入部がその先端方向への推進力を
得られるようにした内視鏡が、特許第3009603号
公報に開示されている。同公報に開示された内視鏡(以
下、「エンドレスベルト式内視鏡」と言う。)は、操作
部に駆動源を設け、挿入部の外周部に長手方向に沿って
設置した4本のエンドレスベルトを前記駆動源によって
無限軌道のように駆動することにより、挿入部がその先
端方向への推進力を得るよう構成されている。
【0005】しかしながら、このエンドレスベルト式内
視鏡には、次のような欠点がある。第一に、従来の内視
鏡と比べて、部品点数が大幅に多くなり、構造が極めて
複雑化するという欠点がある。すなわち、エンドレスベ
ルト式内視鏡では、前記エンドレスベルトに加え、挿入
部の外周面には、4本のエンドレスベルトを保持するガ
イドフックが多数設置され、また、挿入部の内部には、
エンドレスベルトを挿通するガイドパイプがエンドレス
ベルトと同じ本数だけ設置されている。さらに、操作部
には、エンドレスベルトを駆動するモーターやギアボッ
クスが内蔵されている。このような構造の複雑化によ
り、エンドレスベルト式内視鏡には、製造コストが大幅
に増大するという問題がある。また、内視鏡の手入れや
保守が煩雑となる問題もある。
【0006】第二に、前述したように挿入部の内部にエ
ンドレスベルトを挿通するための専用のガイドパイプを
4本も設置しなければならないことから、挿入部が大径
化するという欠点がある。挿入部が大径化すると、細い
管腔に対して挿入できなくなり、また、患者の負担・苦
痛が増大するという問題がある。
【0007】第三に、管腔の内壁に対してエンドレスベ
ルトが摺動して推進力を得る構成であるため、その摩擦
により、患者の臓器を損傷するおそれがあるという問題
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、挿入
部を大径化することなく、簡単な構造で、管腔内で挿入
部がその先端方向への推進力を得るよう構成することに
より、挿入部の前進を補助し、これにより、管腔への挿
入を容易に行うことができる内視鏡を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(16)の本発明により達成される。
【0010】(1) 管腔に挿入する挿入部と、前記挿
入部の基端側に設けられた操作部と、前記挿入部内に、
その長手方向に沿って形成され、先端が開口した通路
と、前記通路の先端付近に、前記通路に沿って移動可能
に設けられた打体と、前記打体を往復動させる駆動源
と、少なくともその一部が前記通路内に位置するように
設けられ、前記駆動源の駆動力を前記打体に伝達する伝
達部材と、前記挿入部の先端付近に形成され、前記通路
の内径が縮小した縮径部とを有し、前記駆動源により往
復動された前記打体が前記縮径部に繰り返し衝突するこ
とにより、前記挿入部がその先端方向への推進力を得る
よう構成されていることを特徴とする内視鏡。
【0011】これにより、挿入部を大径化することな
く、簡単な構造で、挿入部にその先端方向への推進力を
与えて挿入部の前進を補助することができ、管腔への挿
入操作が容易な内視鏡を提供することができる。
【0012】(2) 管腔に挿入する挿入部と、前記挿
入部の基端側に設けられた操作部と、前記挿入部内に、
その長手方向に沿って形成された通路と、前記通路の先
端付近に、前記通路に沿って移動可能に設けられた打体
と、前記打体を往復動させる駆動源と、少なくともその
一部が前記通路内に位置するように設けられ、前記駆動
源の駆動力を前記打体に伝達する伝達部材と、前記通路
の先端付近に着脱自在に設けられ、前記打体が衝突する
衝突部材とを有し、前記駆動源により往復動された前記
打体が前記衝突部材に繰り返し衝突することにより、前
記挿入部がその先端方向への推進力を得るよう構成され
ており、前記衝突部材を前記挿入部から取り外した状態
では、前記通路の先端が外部に開放することを特徴とす
る内視鏡。
【0013】これにより、挿入部を大径化することな
く、簡単な構造で、挿入部にその先端方向への推進力を
与えて挿入部の前進を補助することができ、管腔への挿
入操作が容易な内視鏡を提供することができる。
【0014】(3) 前記挿入部に対し、前記衝突部材
を回転させることによって、前記衝突部材が着脱される
上記(2)に記載の内視鏡。これにより、衝突部材の着
脱を容易に行うことができる。
【0015】(4) 前記衝突部材は、前記挿入部に装
着された状態で、前記通路を封止する上記(2)または
(3)に記載の内視鏡。これにより、打体の打力が高い
効率で挿入部に伝達される。
【0016】(5) 前記衝突部材が前記挿入部に装着
された状態で、前記通路は、外部と通液可能に連通する
上記(2)または(3)に記載の内視鏡。これにより、
通路を通して、送気・送液等をすることができる。
【0017】(6) 前記衝突部材は、孔を有するリン
グ状をなし、前記挿入部に装着された状態で、その装着
箇所に前記通路の内径が縮小した縮径部を形成するもの
である上記(5)に記載の内視鏡。
【0018】これにより、衝突部材を装着した状態で、
通路に処置具等を挿通して使用することができる。
【0019】(7) 前記縮径部により、前記通路に、
前記通路の長手方向にほぼ垂直な段差面を有する段差が
形成され、前記打体は、前記段差面に衝突する上記
(1)または(6)に記載の内視鏡。これにより、打体
の打力が高い効率で挿入部に伝達される。
【0020】(8) 前記縮径部は、前記通路の内径が
先端方向に向かって漸減するテーパー面を有する上記
(1)、(6)または(7)のいずれかに記載の内視
鏡。これにより、処置具が縮径部を特に円滑に通過する
ことができる。
【0021】(9) 前記打体は、前記テーパー面に衝
突する上記(8)に記載の内視鏡。これにより、処置具
が縮径部を特に円滑に通過することができる。
【0022】(10) 前記通路の平均内径D1と、前
記縮径部の最小内径D2との比D2/D1の値が、0.3
〜0.8である上記(1)または(6)ないし(9)の
いずれかに記載の内視鏡。
【0023】これにより、打体5の衝突面の広さおよび
通路の先端部の内径を共に十分に確保することができ
る。
【0024】(11) 管腔に挿入する挿入部と、前記
挿入部の基端側に設けられた操作部と、前記挿入部内
に、その長手方向に沿って形成された通路と、前記通路
の先端付近に、前記通路に沿って移動可能に設けられた
打体と、前記打体を往復動させる駆動源と、少なくとも
その一部が前記通路内に位置するように設けられ、前記
駆動源の駆動力を前記打体に伝達する伝達部材とを有
し、前記通路は、前記打体および前記伝達部材の挿入空
間として用いられるとともに、他の用途にも使用可能で
あり、前記駆動源により往復動された前記打体が前記挿
入部の先端付近に繰り返し衝突することにより、前記挿
入部がその先端方向への推進力を得るよう構成されてい
ることを特徴とする内視鏡。
【0025】これにより、挿入部を大径化することな
く、内視鏡の多機能性を維持し、簡単な構造で、挿入部
にその先端方向への推進力を与えて挿入部の前進を補助
することができ、管腔への挿入操作が容易な内視鏡を提
供することができる。
【0026】(12) 前記打体および前記伝達部材
が、前記挿入部に対し、着脱自在に設けられている上記
(1)ないし(11)のいずれかに記載の内視鏡。これ
により、通路を他の用途により広く使用することができ
る。
【0027】(13) 前記伝達部材が、前記駆動源に
対し、着脱自在に接続されている上記(1)ないし(1
2)のいずれかに記載の内視鏡。これにより、伝達部材
および打体を挿入部から容易に取り外すことができる。
【0028】(14) 前記打体の衝突条件を調整可能
である上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の内
視鏡。これにより、挿入部に作用する推進力を調節する
ことができる。
【0029】(15) 前記打体の往復動のストローク
を調整可能である上記(1)ないし(14)のいずれか
に記載の内視鏡。これにより、挿入部に作用する推進力
を調節することができる。
【0030】(16) 前記打体の往復動の周期を調整
可能である上記(1)ないし(15)のいずれかに記載
の内視鏡。これにより、挿入部に作用する推進力を調節
することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内視鏡を添付図面
に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0032】<第1実施形態>図1は、本発明の内視鏡
の第1実施形態を示す側面図、図2は、図1中のX−X
線横断面図、図3は、図1に示す内視鏡(電子スコー
プ)1の挿入部2の先端部を示す半縦断面図、図4は、
打体5および伝達部材6の側面図、図5は、ロータリー
ソレノイド4を制御する回路構成例を示すブロック図で
ある。なお、図3は、通路16、打体5および伝達部材
6等の構成例を示すことを目的として、簡素化して表し
た図であり、後述する挿入部2の内蔵物等の図示は省略
されている(後述する図6および図8〜図11において
も同様)。また、以下の説明では、図1および図3中の
左側を「基端」、右側を「先端」、上側を「上」、下側
を「下」と言う。
【0033】これらの図に示す内視鏡1は、長尺の挿入
部2と、挿入部2の基端側に設けられた操作部3と、打
体5と、打体5を往復動させる駆動源としてのロータリ
ーソレノイド4と、ロータリーソレノイド4の駆動力を
打体5に伝達する伝達部材6と、ロータリーソレノイド
4を制御する制御部8と、操作部3に接続された接続部
可撓管30とを有している。以下、各部の構成について
説明する。
【0034】挿入部2は、生体の管腔(管状器官)の内
部に挿入する部分であり、長尺の管状部材の内部に、後
述する各種の内蔵物が配設された構成となっている。
【0035】挿入部2の全長の大部分(先端付近を除い
た部分)は、可撓性(弾力性)を有する可撓管部21で
構成されている。可撓管部21の外装は、内視鏡用可撓
管で構成されている。内視鏡用可撓管は、帯状材を螺旋
状に巻回して形成された螺旋管23と、金属製または非
金属製の細線を編組して形成され、螺旋管23の外周を
被覆する網状管24と、合成樹脂等の弾性材料で構成さ
れ、網状管24の外周を被覆する外皮25とで構成され
ている。なお、図2に示す構成では、螺旋管23は、2
重に設けられている。
【0036】挿入部2の先端付近の部分は、湾曲部22
で構成されている。湾曲部22の外装は、湾曲管で構成
されている。湾曲管は、互いに回動自在に連結された複
数の節輪(図示せず)と、該節輪の外周に被覆された網
状管24と、網状管24の外周に被覆された外皮25と
で構成されている。このような湾曲部22は、後述する
ように、その湾曲を遠隔操作することができるようにな
っている。
【0037】挿入部2(湾曲部22)の先端部には、観
察部位における被写体像を撮像する図示しない撮像素子
(CCD)が設けられている。
【0038】図2に示すように、挿入部2の内部には、
光ファイバー束によるライトガイド11と、画像信号ケ
ーブル12と、湾曲操作ワイヤー13と、伝達部材挿通
用チューブ14と、送気・送液用チューブ15とが、そ
れぞれ、長手方向に沿って挿通・設置されている。送気
・送液用チューブ15の内部を通して、挿入部2の先端
から管腔内に送気・送液を行うことができるようになっ
ている。
【0039】伝達部材挿通用チューブ14の内部(中空
部)は、伝達部材6および打体5が設置(挿通)される
通路16となるものである。通路16は、図示の構成で
は挿入部2の中心軸26から図3中の下方向に偏心した
位置に設けられているが、このような構成に限らず、挿
入部2と同心的に設けられていてもよい。
【0040】挿入部2の基端部は、操作部3に接続され
ている。操作部3は、術者が把持して、内視鏡1全体を
操作する部分である。操作部3の側部には、基端寄り
に、操作ノブ31が設置されている。この操作ノブ31
を操作すると、挿入部2内に配設された湾曲操作ワイヤ
ー13が牽引され、湾曲部22の湾曲方向および湾曲の
度合いを自由に操作することができる。
【0041】操作部3の先端付近には、斜め上方に突出
する突出部32が形成されている。通路16は、挿入部
2内から操作部3の内部に連続して形成され、さらに、
突出部32内に連続して形成されている。そして、通路
16の基端部は、突出部32において、やや斜め上方に
向かって外部に開放しており、基端開口17を有してい
る。
【0042】操作部3の下部には、接続部可撓管30の
一端が接続されており、接続部可撓管30の他端は、光
源差込部(図示せず)に接続されている。光源差込部に
は、画像信号用コネクタ(図示せず)および光源用コネ
クタ(図示せず)が設けられており、内視鏡1は、この
両コネクタを介して、光源プロセッサ装置(図示せず)
に接続される。さらに、光源プロセッサ装置は、ケーブ
ルを介してモニタ装置(図示せず)に接続されている。
【0043】光源プロセッサ装置内の光源から発せられ
た光は、光源差込部内、接続部可撓管30内、操作部3
内、挿入部2内に連続して配設されたライトガイド11
を通り、挿入部2(湾曲部22)の先端部より観察部位
に照射され、照明する。
【0044】前記照明光により照明された観察部位から
の反射光(被写体像)は、撮像素子で撮像される。撮像
素子で撮像された被写体像に応じた画像信号は、バッフ
ァ(図示せず)を介して出力される。
【0045】この画像信号は、挿入部2内、操作部3内
および接続部可撓管30内に連続して配設され、撮像素
子と画像信号用コネクタとを接続する画像信号ケーブル
12を介して、光源差込部に伝達される。
【0046】そして、光源差込部内および光源プロセッ
サ装置内で所定の処理(例えば、信号処理、画像処理
等)がなされ、その後、モニタ装置に入力される。モニ
タ装置では、撮像素子で撮像された画像(電子画像)、
すなわち動画の内視鏡モニタ画像が表示される。
【0047】なお、本発明は、内視鏡1のような電子内
視鏡に限らず、ファイバー内視鏡を含め各種の内視鏡に
適用することができることは、言うまでもない。
【0048】図3に示すように、挿入部2内に形成され
た通路16の先端部には、衝突部材7Aが着脱自在に設
置されている。衝突部材7Aは、全体形状として略円柱
状をなしており、挿入部2の先端部に装着された状態で
は、通路16の先端を封止するようになっている。
【0049】衝突部材7Aは、挿入部2に対し、挿入部
2の長手方向とほぼ平行な軸の周りに回転することによ
って着脱されるものであるのが好ましく、その中でも螺
合によって着脱されるものであるのがより好ましい。こ
れにより、打体5の衝突方向と異なる方向の操作で衝突
部材7Aの着脱がなされるので、衝突部材7Aは、打体
5から衝撃を繰り返し受けても、挿入部2に対し、固定
が緩んだり、外れたりするおそれがない。また、着脱操
作が容易である。
【0050】衝突部材7Aを挿入部2の先端部から取り
外した状態では、通路16の先端は、挿入部2の先端に
おいて、外部に開放する。
【0051】衝突部材7Aを挿入部2の先端部に対して
着脱する操作は、例えば、衝突部材7Aの先端面に所定
形状の溝を形成し、この溝に係合可能な突起部を備えた
治具を使用して、衝突部材7Aを挿入部2の先端部に対
して螺合すること等によって行うことが好ましい。
【0052】また、本実施形態の内視鏡1は、衝突部材
7Aを取り外すことにより、洗浄機等での洗浄の際に通
路16内に水などが入った場合にでも、これを容易に排
出することができる。このため、基端開口17に防水栓
等を装着する必要がなく、従来の通常の内視鏡と同様に
容易に洗浄を行うことができる。
【0053】衝突部材7Aの構成材料としては、特に限
定されず、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、チタ
ン、またはその合金等の各種金属材料や各種セラミック
ス等を挙げることができる。また、X線造影性を有する
材料で構成するのが好ましい。これにより、別途X線マ
ーカーを設けなくても、X線透視下で挿入部2の先端位
置を確認することができる。
【0054】通路16の先端付近には、全体形状として
ほぼ円柱状をなす打体(ハンマー)5が通路16の長手
方向に沿って移動可能に設けられている。すなわち、打
体5は、衝突部材7Aの基端側に位置している。打体5
は、ロータリーソレノイド4によって、通路16の長手
方向に沿って往復動され、その先端面(先端部)51が
衝突部材7Aの基端面(基端部)71に繰り返し衝突す
ることにより、挿入部2に対し、その先端方向への推進
力(以下、単に「推進力」と言う。)を与えるものであ
る。
【0055】打体5の構成材料としては、特に限定され
ず、金属材料、非金属材料ともに使用することができる
が、例えば、鉄、ステンレス鋼、チタン、タングステ
ン、真鍮、または銅等の比較的比重が大きい金属材料が
好ましく用いられる。これにより、打体5の外形を小さ
くした場合でも、大きな推進力が得られる。また、打体
5の外面は、樹脂等の膜により被覆されていてもよい。
【0056】打体5の基端部は、伝達部材6の先端部に
連結されている。ここで、打体5は、条件の異なる同様
の打体5、例えば重さの異なる打体5に交換できるよう
になっていてもよい。これにより、打体5が挿入部2に
与える打力を調整して、挿入部2の推進力を調節するこ
とができる。この場合、打体5の交換は、打体5と伝達
部材6とを着脱自在として、伝達部材6に対して交換し
てもよく、挿入部2に対して打体5と伝達部材6とをセ
ットで交換してもよい。
【0057】図3および図4に示すように、伝達部材6
は、長尺(細長)の部材であり、帯状材を螺旋状に隙間
なく巻回して形成された可撓性を有するコイル部61
と、コイル部61の基端部に連結された棒状のロッド部
62とで構成されている。コイル部61は、伝達部材6
の全長の大部分を構成しており、通路16内に長手方向
に沿って設けられている。そして、ロッド部62の一部
は、通路16の基端開口17から外部に露出している。
【0058】伝達部材6のうちの挿入部2内に位置する
部分が前記コイル部61で構成されていることにより、
伝達部材6が挿入部2の可撓管部21や湾曲部22の湾
曲を妨げることがないとともに、可撓管部21や湾曲部
22が湾曲状態にあるときでも、ロータリーソレノイド
4の駆動力を高い効率(少ない損失で)で打体5に伝達
することができる。
【0059】ロータリーソレノイド4は、打体5を通路
16に沿って繰り返し往復動させるものである。図1に
示すように、ロータリーソレノイド4は、台座43を介
して、操作部3の側部の長手方向ほぼ中央に設置されて
いる。すなわち、ロータリーソレノイド4は、操作ノブ
31より先端側の部位に設けられている。
【0060】ロータリーソレノイド4は、台座43に固
定されたケース(ステーター)41と、ケース41に対
し回動可能に設置されたローター42とを有している。
【0061】また、ロータリーソレノイド4は、制御部
8に対し、リード線85で電気的に接続されている。そ
して、ロータリーソレノイド4は、制御部8から通電さ
れると、ローター42がスタート位置から所定角度回動
し、通電が解除されると、ローター42がケース41内
に設置されたリターンスプリングの付勢力によりスター
ト位置に戻る。
【0062】リード線85は、図示の構成と異なり、操
作部3および接続部可撓管30等の内部に配設されてい
てもよい。これにより、操作性がより向上する。
【0063】図5に示すように、制御部8は、その内部
に電源回路81と駆動回路82とを有し、ロータリーソ
レノイド4を制御・駆動する。
【0064】電源回路81は、電源に接続されており、
駆動回路82に電力を供給する。電源回路81の電源と
しては、特に限定されず、例えば、前記光源プロセッサ
装置と共通の電源や、それと別系統の電源、または電池
等を使用することができる。
【0065】駆動回路82は、供給された電力を、例え
ばパルス波(矩形波)状に周期的に変化する電圧を出力
するように変換して発振し、ロータリーソレノイド4に
供給する。これにより、ロータリーソレノイド4は、通
電状態と非通電状態とが周期的に繰り返され、ローター
42が周期的に往復回動する。この場合、駆動回路82
の発振周波数としては、特に限定されないが、2〜30
ヘルツ程度であるのが好ましく、5〜15ヘルツ程度で
あるのがより好ましい。
【0066】図1に示すように、ローター42には、ア
ーム44の一端部が例えばネジ止めにより固定されてい
る。そして、アーム44の他端部には、その長手方向に
沿って長孔45が設けられており、ピンスライダ46が
設置されている。このピンスライダ46は、アーム44
に対し、回動自在、かつ長孔45に沿って移動自在にな
っている。
【0067】ピンスライダ46には、雌ネジが切られた
雌ネジ部が設けられており、伝達部材6のロッド部62
の基端側には、前記雌ネジ部に対応する雄ネジが切られ
た雄ネジ部が形成されている。そして、ロッド部62の
前記雄ネジ部がピンスライダ46の前記雌ネジ部に螺合
することにより、伝達部材6とアーム44とがピンスラ
イダ46を介して接続(連結)されている。これによ
り、ロッド部62は、アーム44に対し、回動自在、か
つ長孔45に沿って移動自在に接続されている。アーム
44とロッド部62とは、ローター42が回動する範囲
において、アーム44とロッド部62とのなす角が直角
に近いような位置関係で接続されているのが好ましい。
【0068】また、ピンスライダ46は、例えば小ネジ
による固定を解除することにより、アーム44の長孔4
5から容易に取り外すことができ、これにより、アーム
44と伝達部材6のロッド部62とは、着脱自在になっ
ている。よって、アーム44と伝達部材6のロッド部6
2との接続を解除し、突出部32の基端開口17から伝
達部材6を引き抜けば、伝達部材6および打体5を挿入
部2から容易に取り外すことができる。
【0069】ロータリーソレノイド4が駆動されてロー
ター42が往復回動すると、ローター42に取り付けら
れたアーム44が伝達部材6のロッド部62を通路16
の基端部に沿って往復動させる。このとき、前述したよ
うに、ロッド部62がピンスライダ46を介してアーム
44に接続されていることにより、ローター42の回転
運動が伝達部材6の往復運動に円滑に変換して伝達され
る。
【0070】このように、伝達部材6が通路16の長手
方向に沿って往復動すると、伝達部材6の先端に取り付
けられた打体5もこれに伴なって繰り返し往復動する。
すなわち、ロータリーソレノイド4の駆動力が伝達部材
6によって打体5に伝達され、打体5が通路16の長手
方向に沿って、周期的に繰り返し往復動する。
【0071】ここで、本実施形態においては、伝達部材
6のロッド部62をピンスライダ46に対して軸周りに
回転させることにより、打体5の往復動のストロークを
調節することができる。すなわち、前述したように、ロ
ッド部62の基端側に形成された前記雄ネジ部は、ピン
スライダ46の前記雌ネジ部に螺合しているので、ロッ
ド部62を軸周りに回転させることにより、ロッド部6
2(伝達部材6)のアーム44(ロータリーソレノイド
4)に対する接続位置が移動する。これにより、ロータ
リーソレノイド4のローター42の前記スタート位置に
対応する打体5の位置が移動する。打体5の往復動のス
トロークは、この位置から衝突部材7Aに衝突するまで
の距離であるので、このようにして打体5の往復動のス
トロークを調節することができる。
【0072】このようにして打体5の往復動のストロー
クを調節することにより、ローター42の可動範囲の中
のどの位置で、打体5が衝突部材7Aに衝突するかを容
易に調整することができる。すなわち、ローター42の
可動範囲の途中の一定の範囲で打体5が衝突するように
調整すると大きい打力が得られ、ロータリーソレノイド
4の駆動力を効率良く挿入部2の推進力に活用すること
ができるが、本実施形態では、その調整を容易に行うこ
とができる。
【0073】ロータリーソレノイド4により往復動され
た打体5は、挿入部2の先端部に設置された衝突部材7
Aの基端面71に繰り返し衝突する。これにより、打体
5が、挿入部2に対し先端方向への力を与え、挿入部2
が推進力を得る。
【0074】この推進力によって、挿入部2が管腔内を
先端方向に前進することが補助されるため、内視鏡1
は、挿入の操作が極めて容易なものとなる。特に、挿入
部2の基端側に加えた押し込み力や捩じりが伝わりにく
い挿入部2の先端部に集中して推進力が得られるため、
推進力が有効に作用する。
【0075】また、挿入部2が管腔の屈曲に沿って湾曲
した状態のときでも、前述したようにロータリーソレノ
イド4の駆動力が高い効率で打体5に伝達され、大きな
推進力が得られる。
【0076】また、打体5が挿入部2の先端部に繰り返
し衝突することにより、挿入部2が僅かに振動する。こ
れにより、挿入部2と管状器官の内壁とが密着すること
が防止され、挿入部2と管腔との摩擦が減少して抵抗が
小さくなり、さらに容易に挿入することができる。
【0077】なお、このような、挿入部2に対し推進力
を与える機構を、以下、「推進機構」と言う。
【0078】内視鏡1では、打体5の衝突条件の調整
(設定)によって、挿入部2に作用する推進力の強弱
(挿入部2が前進するスピード)を調節することができ
る。ここで、打体5の衝突条件とは、前述したような打
体5の重さおよび打体5の往復動のストロークのほか、
以下に述べるような、打体5の往復動の周期、打体5の
打力(駆動源の駆動力)等を言う。なお、打体5の衝突
条件は、前述したものに限定されず、本発明において
は、それらの衝突条件の少なくとも1つを調整(設定)
可能であるのが好ましい。
【0079】打体5の往復動の周期は、本実施形態にお
いては、制御部8に設けられた駆動回路82からの発振
周波数を変更することにより、調節できるようになって
いる。すなわち、発振周波数を調整することにより、打
体5の往復動の周期が変わり、単位時間当たりに打体5
が衝突部材7Aに衝突する回数が増減する。よって、駆
動回路82の発振周波数を調整することにより、挿入部
2が前進するスピードを調節することができる。ただ
し、発振周波数が大きすぎると、ローター42の動きが
駆動パルスに追従できなくなることがあるので、発振周
波数は、前述した範囲にあるのが好ましい。
【0080】打体5の打力(駆動源の駆動力)は、本実
施形態においては、駆動回路82からの出力電圧の大き
さを調整することにより、調節できるようになってい
る。これにより、ローター42の回転力の強弱を調整
し、打体5が衝突部材7Aを叩く打力の強弱を調整する
ことができる。
【0081】出力電圧の大きさは、例えば、出力パルス
のデューティー比(パルスの1周期のうちの通電時間の
割合を百分率で表したもの)を変化させることにより調
整することができる。この場合、デューティー比は、電
源回路81の出力電圧や内視鏡の種類・用途等によって
もその好ましい値は異なるが、通常、10〜75%程度
であるのが好ましく、12.5〜50%程度であるのが
より好ましい。
【0082】駆動回路82の発振周波数(挿入部2が前
進するスピード)の調整および打体5の打力の調整は、
それぞれ、制御部8に設けられた周波数調整ツマミ83
および打力調整ツマミ84を操作して調整することがで
きるようになっている。また、周波数調整ツマミ83お
よび打力調整ツマミ84は、操作部3に設けられていて
もよい。これにより、操作性がより向上する。
【0083】なお、ロータリーソレノイド4は、操作部
3に対し、着脱自在に設けられているのが好ましい。こ
れにより、比較的浅い部位に挿入する場合等の推進機構
を使用しない場合には、ロータリーソレノイド4を取り
外して重量を軽減し、操作性を向上することができる。
また、使用後の滅菌・洗浄の際に、ロータリーソレノイ
ド4を取り外すことにより、容易かつ確実に滅菌・洗浄
することができる。
【0084】次に、内視鏡1の使用方法(作用)の一例
について説明する。 [1]衝突条件の初期設定 挿入の操作開始前に、症例、患者の体格、挿入目的部位
等に合わせて、前述した衝突条件を調整することによ
り、挿入部2に作用する推進力の強弱を調節する。
【0085】すなわち、所望の重さの打体5を選択して
装着し、ロッド部62のアーム44に対する接続位置の
調整を行う。また、周波数調整ツマミ83および打力調
整ツマミ84を操作して、挿入部2が前進するスピード
および打体5の打力を調整する。
【0086】なお、これらの初期設定は、必要に応じて
行えばよく、使用の度に調整しなくてもよい。
【0087】[2]挿入の操作 挿入の操作は、推進機構を有しない従来の内視鏡と同様
に、挿入部2の基端部に押し込み力や捩じりを加え、挿
入部2を管腔内に前進させる。この場合、本発明によれ
ば、前述したように、推進機構によって挿入部2の管腔
内での前進が補助されるため、特に体腔の深部にまで挿
入するような場合であっても、極めて容易に挿入するこ
とができる。
【0088】また、挿入の操作の最中においても、周波
数調整ツマミ83および打力調整ツマミ84を操作する
ことにより、挿入部2が前進するスピード(挿入部2の
推進力)を所望に調節することができる。これにより、
管腔の屈曲の度合いや患者の状況などを判断しながら、
所望のスピード(推進力)が得られる。
【0089】[3]推進機構を使用しない場合 挿入目的部位が浅い場合などの、推進機構を使用する必
要がない場合には、挿入の操作開始前に、衝突部材7
A、打体5および伝達部材6を挿入部2から取り外す。
これにより、通路16は、突出部32の基端開口17か
ら挿入部2の先端まで貫通する。そして、この場合、通
路16を他の用途に使用することができる。通路16の
他の用途としては、特に限定されず、例えば、以下のよ
うなものが挙げられる。
【0090】・生検鉗子、把持鉗子等の鉗子類、体温セ
ンサー等の各種センサー類、心電測定用等の電極、ナイ
フ、レーザーメス等の切開具類、造影チューブ、洗浄チ
ューブ、ドレナージチューブ等の各種チューブ類(カテ
ーテル類)、破砕プローブ(破石具)、ヒートプロー
ブ、注射針、結紮具、ワイヤー類等の各種の処置具(検
査具)を挿入する処置具挿通チャンネル。
【0091】・挿入部2の先端から水等の流体を噴射し
て観察部位の血液や粘膜を除去したり、治療用の薬液の
注入等を行うための送液(送気)チャンネル。
【0092】・体液のサンプリングや、送液した流体の
排出等を行うための吸引チャンネル。
【0093】このように、本発明では、伝達部材6の挿
入空間である通路6を他の用途と兼用可能であるため、
挿入部2を大径化することなく、内視鏡の多機能性を維
持することができる。これにより、従来の推進機構を有
しない内視鏡と同等に挿入部2の細径化を図ることがで
きる。よって、挿入可能部位が広範囲であり、また、患
者の負担が増大することもない。
【0094】推進機構を使用する必要がない場合には、
さらに、ロータリーソレノイド4を操作部3から取り外
してもよい。これにより、推進機構を有しない従来の内
視鏡と重量面でも同等となり、操作性がより向上する。
【0095】<第2実施形態>図6は、本発明の内視鏡
の第2実施形態における挿入部2の先端部を示す半縦断
面図、図7は、本発明の内視鏡の第2実施形態における
衝突部材7Bを先端側から見た図である。
【0096】以下、これらの図を参照して本発明の内視
鏡の第2実施形態について説明するが、前述した実施形
態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を
省略する。
【0097】本実施形態は、衝突部材の構成が異なる以
外は前記第1実施形態と同様である。
【0098】本実施形態における衝突部材7Bは、その
先端面から基端面に貫通する複数の孔73が形成されて
いる点が、第1実施形態の衝突部材7Aと異なってい
る。具体的には、衝突部材7Bは、その中心(中央)部
に、格子状(井桁状)に形成された枠部72を有してお
り、この枠部72において複数(図示の構成では9個)
の孔73が形成されている。これにより、衝突部材7B
が挿入部2に装着された状態で、通路16の先端部は、
孔73を通して、外部と通液可能に連通する。
【0099】ロータリーソレノイド4により往復動され
た打体5の先端面51は、衝突部材7Bの基端面71に
繰り返し衝突して、挿入部2に推進力を与える。これに
より、本実施形態では、前記第1実施形態と同様に、挿
入の操作が容易となる効果が得られる。
【0100】また、推進機構を使用する必要がない場合
には、予め、衝突部材7B、打体5および伝達部材6を
挿入部2から取り外しておくことにより、前記第1実施
形態と同様に、通路16を前述したような処置具挿通チ
ャンネルや、送液(送気)チャンネル、吸引チャンネル
等の他の用途に使用することができる。
【0101】さらに、本実施形態では、衝突部材7Bの
装着状態で、通路16の先端部が外部と通液可能に連通
しているので、推進機構を使用して管腔に対し挿入を行
った後、伝達部材6および打体5を基端開口17から引
き抜くことにより挿入部2から取り外して、通路16を
前述したような送液(送気)チャンネルや吸引チャンネ
ルとして使用することができる。これにより、推進機構
の使用後に、衝突部材7Bを装着したまま、実施頻度の
高い送気・送液や吸引の処置を通路16を利用して行う
ことができる。
【0102】また、例えば打体5内に長手方向に沿って
先端面51に開放する中空部を形成すること等もでき、
これにより、打体5および伝達部材6を設置した状態で
通路16内を通気・通液可能とすることができる。この
場合には、打体5および伝達部材6を挿入部2から取り
外すことなく、送気・送液・吸引を行うことができ、よ
り簡単な操作で、短時間に手技を行うことができる。
【0103】<第3実施形態>図8は、本発明の第3実
施形態における挿入部2の先端部を示す半縦断面図であ
る。
【0104】以下、この図を参照して本発明の内視鏡の
第3実施形態について説明するが、前述した実施形態と
の相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略
する。
【0105】本実施形態は、挿入部2の先端部の構成が
異なる以外は前記第1実施形態と同様である。
【0106】本実施形態においては、挿入部2の先端部
に、通路16の内径が縮小した縮径部(衝突部)9Aが
形成されており、前述したような個別の衝突部材は、設
置されていない。また、通路16の先端(縮径部9Aの
先端)は、外部に開口している。
【0107】縮径部9Aの内径は、長手方向に沿ってほ
ぼ一定になっている。通路16の内径(平均内径)D1
と縮径部9Aの内径(最小内径)D2との比D2/D
1は、特に限定されないが、0.3〜0.8であるのが
好ましく、0.5〜0.8であるのがより好ましい。こ
れにより、打体5の衝突面の広さおよび通路16の先端
部の内径を共に十分に確保することができる。
【0108】また、縮径部9Aの最小内径D2は、打体
5の外径(正確には、打体5の先端の内径)より小さく
なっている。これにより、縮径部9Aは、打体5が通り
抜けられない通過不能部となっている。
【0109】このような縮径部9Aによって、通路16
には、通路16の長手方向に対しほぼ垂直な段差面91
を有する段差が形成されている。
【0110】ロータリーソレノイド4により往復動され
た打体5は、縮径部9Aの段差面91に繰り返し衝突し
て、挿入部2に推進力を与える。これにより、本実施形
態では、前記第1実施形態と同様に、挿入の操作が容易
となる効果が得られる。
【0111】また、前記第2実施形態と同様に、通路1
6の先端部が外部と通液可能に連通しているので、推進
機構を使用して管腔に対し挿入を行った後、伝達部材6
および打体5を挿入部2から取り外して(または取り外
すことなく)、通路16を前述したような送液(送気)
チャンネルや吸引チャンネルとして使用することができ
る。
【0112】さらに、本実施形態では、通路16の先端
部が開口(開放)しているので、推進機構を使用して管
腔に対し挿入を行った後、伝達部材6および打体5を基
端開口17から引き出して挿入部2から取り外せば、通
路16を前述したような処置具挿通チャンネルとしても
使用することができる。
【0113】図示の構成では、縮径部9Aは、通路16
と同心的に(中心軸を一致させて)形成されている。こ
れにより、通路16に挿入した処置具の先端部が縮径部
9Aを通過するときに、引っ掛かりにくく、円滑に通過
することができる。
【0114】また、図示のような構成と異なり、縮径部
9Aが通路16に対し偏心していてもよい。例えば、縮
径部9Aの中心軸95を図8中の下方向に偏心させた場
合には、打体5が段差面91に対し図8中の上側に集中
して衝突する。この場合には、挿入部2の中心軸26に
近い部分に力が加わるので、片寄りが極めて少なく、バ
ランスが特に優れた推進力が得られる。
【0115】<第4実施形態>図9は、本発明の内視鏡
の第4実施形態における挿入部2の先端部を示す半縦断
面図である。
【0116】以下、この図を参照して本発明の内視鏡の
第4実施形態について説明するが、前述した実施形態と
の相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略
する。
【0117】本実施形態は、縮径部および打体5の構成
が異なる以外は前記第3実施形態と同様である。
【0118】本実施形態における縮径部9Bは、通路1
6の内径が先端方向に向かって漸減するテーパー面93
を有するテーパー部で構成されている。すなわち、縮径
部9Bの内径は、その基端部において、通路16の内径
(平均内径)と同じ(D1)になっており、その先端部
において最小(D2)になっている。通路16の内径
(平均内径)D1と縮径部の最小内径D2との比D2/D1
は、特に限定されないが、その好ましい値は、前記第3
実施形態と同様である。
【0119】打体5は、全体形状としてほぼ円柱状をな
しているが、その先端部には、外径が先端方向に向かっ
て漸減したテーパー面を有するテーパー部(面取り部)
52が形成されている。このテーパー部52は、縮径部
9Bのテーパー面93に対応した形状になっている。こ
れにより、縮径部9Bのテーパー面93の磨耗・損傷が
防止される。
【0120】ロータリーソレノイド4により往復動され
た打体5のテーパー部52は、縮径部9Bのテーパー面
93に繰り返し衝突して、挿入部2に推進力を与える。
これにより、本実施形態では、前記第1実施形態と同様
に、挿入の操作が容易となる効果が得られる。
【0121】また、前記第2実施形態と同様に、推進機
構を使用して管腔に対し挿入を行った後、伝達部材6お
よび打体5を挿入部2から取り外して(または取り外す
ことなく)、通路16を前述したような送液(送気)チ
ャンネルや吸引チャンネルとして使用することができ
る。
【0122】また、前記第3実施形態と同様に、推進機
構を使用して管腔に対し挿入を行った後、伝達部材6お
よび打体5を挿入部2から取り外せば、通路16を前述
したような処置具挿通チャンネルとして使用することが
できる。
【0123】この際、本実施形態では、縮径部9Bにテ
ーパー面93が形成されていることにより、通路16に
挿入した鉗子等の処置具の先端部が縮径部9Bを通過す
るときに、特に引っ掛かりにくく、より円滑に通過する
ことができる。
【0124】<第5実施形態>図10は、本発明の内視
鏡の第5実施形態における挿入部2の先端部を示す半縦
断面図である。
【0125】以下、この図を参照して本発明の内視鏡の
第5実施形態について説明するが、前述した実施形態と
の相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略
する。
【0126】本実施形態は、縮径部の構成が異なる以外
は前記第3実施形態と同様である。本実施形態における
縮径部9Cの基端部には、その外周に、通路16の長手
方向に対しほぼ垂直な段差面92が形成され、段差面9
2の内側に、通路16の内径が先端方向に向かって漸減
するテーパー面94が形成されている。
【0127】ロータリーソレノイド4により往復動され
た打体5の先端面51は、縮径部9Cの段差面92に繰
り返し衝突して、挿入部2に推進力を与える。これによ
り、本実施形態では、前記第1実施形態と同様に、挿入
の操作が容易となる効果が得られる。
【0128】また、前記第2実施形態と同様に、推進機
構を使用して管腔に対し挿入を行った後、伝達部材6お
よび打体5を挿入部2から取り外して(または取り外す
ことなく)、通路16を前述したような送液(送気)チ
ャンネルや吸引チャンネルとして使用することができ
る。
【0129】また、前記第3実施形態と同様に、推進機
構を使用して管腔に対し挿入を行った後、伝達部材6お
よび打体5を挿入部2から取り外せば、通路16を前述
したような処置具挿通チャンネルとして使用することが
できる。
【0130】この際、縮径部9Cにテーパー面94が形
成されていることにより、前記第4実施形態と同様に、
通路16に挿入した鉗子等の処置具の先端部が縮径部9
Cを通過するときに、特に引っ掛かりにくく、より円滑
に通過することができる。
【0131】さらに、本実施形態では、打体5が挿入部
2の長手方向に対し垂直な段差面92に衝突するので、
打体5の打力が高い効率で挿入部2に伝達され、前記第
4実施形態より大きい推進力が得られる。
【0132】上述したような縮径部は、以上のような構
成に限らず、打体5の先端部の形状・姿勢との関係にお
いて、打体5が衝突することができる衝突部を構成する
ような形状のものであれば、いかなるものであってもよ
い。以下、打体5および縮径部の他の構成例について説
明する。
【0133】図12および図13は、それぞれ、打体5
および縮径部の他の構成例を示すための図であり、打体
5の先端部および通路16の先端部の模式的横断面図で
ある。これらの図は、先端方向に向かって見た図であ
る。
【0134】図12に示す例では、打体5は、前述した
例と同様に円柱状をなしている。これに対し、縮径部が
形成する縮径孔96は、同図中横長の楕円形をなしてい
る。すなわち、本例の縮径部は、内径の縮小する割合が
周方向に沿って変化している。この楕円形の縮径孔96
の内径における長径(長軸)は、打体5の先端部の外径
(直径)より大きく、その短径(短軸)は、打体5の先
端部の外径(直径)より小さくなっている。これによ
り、打体5の先端部は、縮径部の基端面97のうち、同
図中縮径孔96の上方および下方の部分に衝突する。基
端面97は、段差面となっていても、テーパー面となっ
ていてもよい。
【0135】図13に示す例では、縮径部が形成する縮
径孔98は、前記第3〜第5実施例と同様に、円形にな
っている。これに対し、打体5の先端部は、横断面形状
が同図中縦長の略長方形をなしており、その長辺の長さ
は、縮径孔98の内径より大きく、その短辺の長さは、
縮径孔98の内径より小さくなっている。これにより、
打体5の先端部は、縮径部の基端面97のうち、同図中
縮径孔96の上方および下方の部分に衝突する。基端面
97は、段差面となっていても、テーパー面となってい
てもよい。
【0136】<第6実施形態>図11は、本発明の内視
鏡の第6実施形態における挿入部2の先端部を示す半縦
断面図である。
【0137】以下、この図を参照して本発明の内視鏡の
第6実施形態について説明するが、前述した実施形態と
の相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略
する。
【0138】本実施形態は、衝突部材の構成が異なる以
外は前記第1実施形態と同様である。
【0139】本実施形態における衝突部材7Cは、その
先端面から基端面に貫通する孔74が中心部に形成され
ている点が、前記第1実施形態の衝突部材7Aと異なっ
ている。すなわち、衝突部材7Cは、孔74を有するリ
ング状(環状)をなしている。
【0140】衝突部材7Cは、挿入部2の先端部に装着
された状態で、前記第3実施形態の縮径部9Aと同様の
縮径部を形成する。これにより、通路16の長手方向に
対しほぼ垂直な段差面75が形成される。通路16の内
径(平均内径)D1と、孔74の内径(最小内径)D2
の比D2/D1は、特に限定されないが、その好ましい値
は、前記第3実施形態と同様である。
【0141】ロータリーソレノイド4により往復動され
た打体5は、衝突部材7Cによって形成された段差面7
5に繰り返し衝突して、挿入部2に推進力を与える。こ
れにより、本実施形態では、前記第1実施形態と同様
に、挿入の操作が容易となる効果が得られる。
【0142】また、本実施形態では、衝突部材7Cを挿
入部2に装着した状態では、前記第3実施形態と同様の
効果が得られる。すなわち、推進機構を使用して管腔に
対し挿入を行った後、伝達部材6および打体5を挿入部
2から取り外して(または取り外すことなく)、通路1
6を前述したような送液(送気)チャンネルや吸引チャ
ンネルとして使用することができる。また、推進機構を
使用して管腔に対し挿入を行った後、伝達部材6および
打体5を挿入部2から抜き取って取り外せば、通路16
を前述したような処置具挿通チャンネルとして使用する
ことができる。
【0143】さらに、推進機構を使用する必要がないと
きには、予め打体5および伝達部材6を挿入部2から取
り外しておくとともに、衝突部材7Cを取り外しておく
ことにより、通路16の先端が縮径することなく外部に
開放する。これにより、より外形の大きい処置具の挿入
が可能となり、使用可能な処置具の幅が広がる。
【0144】衝突部材7Cは、図示のような構成に限ら
ず、例えば、挿入部2の先端部に装着された状態で、前
記第4実施形態の縮径部9Bや前記第5実施形態の縮径
部9C、あるいは、図12や図13に示すような縮径部
と同様の縮径部を形成するような形状のものであっても
よい。
【0145】以上、本発明の内視鏡について説明した
が、本発明は、これらに限定されるものではなく、内視
鏡を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構
成のものと置換することができる。
【0146】例えば、打体5を往復動させる駆動源は、
ロータリーソレノイド4のような構成に限らず、例えば
プランジャを直線運動させる直動型ソレノイドや、モー
ター、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、圧電アクチュエ
ータ等、打体5を往復動させられるものであればいかな
るものであってもよい。
【0147】また、駆動源と伝達部材との間には、回動
機構、リンク機構、カム機構、歯車機構、プーリーおよ
びベルト等の、動力を伝達し得る任意の機構が存在して
いてもよい。
【0148】また、伝達部材6は、図示のような構成に
限らず、ロータリーソレノイド4の駆動力を打体5に伝
達して打体5を往復動させることができるものであっ
て、挿入部2の湾曲を妨げないものあれば、いかなるも
のであってもよい。
【0149】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、駆
動源の駆動により、管腔内で挿入部がその先端方向への
推進力を得られる。そして、この推進力によって挿入部
の前進が補助され、管腔への挿入を容易に行うことがで
きる。
【0150】また、伝達部材の挿入空間である通路を他
の用途にも使用することができるので、挿入部を大径化
することなく、内視鏡の多機能性を維持することができ
る。これにより、推進機構を有しない従来の内視鏡と同
等に挿入部の細径化を図ることができる。よって、細い
管腔にも挿入することができるとともに、患者の負担も
軽減される。
【0151】また、従来の内視鏡に対して設計変更の少
ない、簡単な構造で上記効果を達成することができ、比
較的安価に製造することができるとともに、信頼性が高
く、保守も容易である。
【0152】さらに、挿入部の外形は、従来の内視鏡と
ほぼ同様であり、推進機構が挿入部の外部に露出しない
ので、安全性が極めて高い。
【0153】また、衝突部材を用いる場合には、衝突部
材の着脱を選択することによって、より多彩な使用形態
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内視鏡の実施形態を示す側面図であ
る。
【図2】図1中のX−X線横断面図である。
【図3】本発明の内視鏡の第1実施形態における挿入部
の先端部を示す半縦断面図である。
【図4】打体および伝達部材の側面図である。
【図5】駆動源を制御する回路構成例を示すブロック図
である。
【図6】本発明の内視鏡の第2実施形態における挿入部
の先端部を示す半縦断面図である。
【図7】図6に示す内視鏡の衝突部材を先端方向から見
た図である。
【図8】本発明の内視鏡の第3実施形態における挿入部
の先端部を示す半縦断面図である。
【図9】本発明の内視鏡の第4実施形態における挿入部
の先端部を示す半縦断面図である。
【図10】本発明の内視鏡の第5実施形態における挿入
部の先端部を示す半縦断面図である。
【図11】本発明の内視鏡の第6実施形態における挿入
部の先端部を示す半縦断面図である。
【図12】打体および縮径部の他の構成例を示す横断面
図である。
【図13】打体および縮径部の他の構成例を示す横断面
図である。
【符号の説明】
1 内視鏡 11 ライトガイド 12 画像信号ケーブル 13 湾曲操作ワイヤー 14 伝達部材挿通用チューブ 15 送気・送液用チューブ 16 通路 17 基端開口 2 挿入部 21 可撓管部 22 湾曲部 23 螺旋管 24 網状管 25 外皮 26 中心軸 3 操作部 31 操作ノブ 32 突出部 4 ロータリーソレノイド 41 ケース 42 ローター 43 台座 44 アーム 45 長孔 46 ピンスライダ 5 打体 51 先端面 52 テーパー部 6 伝達部材 61 コイル部 62 ロッド部 7A、7B、7C 衝突部材 71 基端面 72 枠部 73、74 孔 75 段差面 8 制御部 81 電源回路 82 駆動回路 83 周波数調整ツマミ 84 打力調整ツマミ 85 リード線 9A、9B、9C 縮径部 91、92 段差面 93、94 テーパー面 95 中心軸 96、98 縮径孔 97 基端面 30 接続部可撓管

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管腔に挿入する挿入部と、 前記挿入部の基端側に設けられた操作部と、 前記挿入部内に、その長手方向に沿って形成され、先端
    が開口した通路と、 前記通路の先端付近に、前記通路に沿って移動可能に設
    けられた打体と、 前記打体を往復動させる駆動源と、 少なくともその一部が前記通路内に位置するように設け
    られ、前記駆動源の駆動力を前記打体に伝達する伝達部
    材と、 前記挿入部の先端付近に形成され、前記通路の内径が縮
    小した縮径部とを有し、 前記駆動源により往復動された前記打体が前記縮径部に
    繰り返し衝突することにより、前記挿入部がその先端方
    向への推進力を得るよう構成されていることを特徴とす
    る内視鏡。
  2. 【請求項2】 管腔に挿入する挿入部と、 前記挿入部の基端側に設けられた操作部と、 前記挿入部内に、その長手方向に沿って形成された通路
    と、 前記通路の先端付近に、前記通路に沿って移動可能に設
    けられた打体と、 前記打体を往復動させる駆動源と、 少なくともその一部が前記通路内に位置するように設け
    られ、前記駆動源の駆動力を前記打体に伝達する伝達部
    材と、 前記通路の先端付近に着脱自在に設けられ、前記打体が
    衝突する衝突部材とを有し、 前記駆動源により往復動された前記打体が前記衝突部材
    に繰り返し衝突することにより、前記挿入部がその先端
    方向への推進力を得るよう構成されており、 前記衝突部材を前記挿入部から取り外した状態では、前
    記通路の先端が外部に開放することを特徴とする内視
    鏡。
  3. 【請求項3】 前記挿入部に対し、前記衝突部材を回転
    させることによって、前記衝突部材が着脱される請求項
    2に記載の内視鏡。
  4. 【請求項4】 前記衝突部材は、前記挿入部に装着され
    た状態で、前記通路を封止する請求項2または3に記載
    の内視鏡。
  5. 【請求項5】 前記衝突部材が前記挿入部に装着された
    状態で、前記通路は、外部と通液可能に連通する請求項
    2または3に記載の内視鏡。
  6. 【請求項6】 前記衝突部材は、孔を有するリング状を
    なし、前記挿入部に装着された状態で、その装着箇所に
    前記通路の内径が縮小した縮径部を形成するものである
    請求項5に記載の内視鏡。
  7. 【請求項7】 前記縮径部により、前記通路に、前記通
    路の長手方向にほぼ垂直な段差面を有する段差が形成さ
    れ、前記打体は、前記段差面に衝突する請求項1または
    6に記載の内視鏡。
  8. 【請求項8】 前記縮径部は、前記通路の内径が先端方
    向に向かって漸減するテーパー面を有する請求項1、6
    または7のいずれかに記載の内視鏡。
  9. 【請求項9】 前記打体は、前記テーパー面に衝突する
    請求項8に記載の内視鏡。
  10. 【請求項10】 前記通路の平均内径D1と、前記縮径
    部の最小内径D2との比D2/D1の値が、0.3〜0.
    8である請求項1または6ないし9のいずれかに記載の
    内視鏡。
  11. 【請求項11】 管腔に挿入する挿入部と、 前記挿入部の基端側に設けられた操作部と、 前記挿入部内に、その長手方向に沿って形成された通路
    と、 前記通路の先端付近に、前記通路に沿って移動可能に設
    けられた打体と、 前記打体を往復動させる駆動源と、 少なくともその一部が前記通路内に位置するように設け
    られ、前記駆動源の駆動力を前記打体に伝達する伝達部
    材とを有し、 前記通路は、前記打体および前記伝達部材の挿入空間と
    して用いられるとともに、他の用途にも使用可能であ
    り、 前記駆動源により往復動された前記打体が前記挿入部の
    先端付近に繰り返し衝突することにより、前記挿入部が
    その先端方向への推進力を得るよう構成されていること
    を特徴とする内視鏡。
  12. 【請求項12】 前記打体および前記伝達部材が、前記
    挿入部に対し、着脱自在に設けられている請求項1ない
    し11のいずれかに記載の内視鏡。
  13. 【請求項13】 前記伝達部材が、前記駆動源に対し、
    着脱自在に接続されている請求項1ないし12のいずれ
    かに記載の内視鏡。
  14. 【請求項14】 前記打体の衝突条件を調整可能である
    請求項1ないし13のいずれかに記載の内視鏡。
  15. 【請求項15】 前記打体の往復動のストロークを調整
    可能である請求項1ないし14のいずれかに記載の内視
    鏡。
  16. 【請求項16】 前記打体の往復動の周期を調整可能で
    ある請求項1ないし15のいずれかに記載の内視鏡。
JP2000329174A 2000-10-27 2000-10-27 内視鏡 Expired - Fee Related JP4634595B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000329174A JP4634595B2 (ja) 2000-10-27 2000-10-27 内視鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000329174A JP4634595B2 (ja) 2000-10-27 2000-10-27 内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002125924A true JP2002125924A (ja) 2002-05-08
JP4634595B2 JP4634595B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=18805901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000329174A Expired - Fee Related JP4634595B2 (ja) 2000-10-27 2000-10-27 内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4634595B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999034726A1 (en) * 1998-01-07 1999-07-15 Borody Thomas J Self-advancing endoscope

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6230211A (ja) * 1985-08-01 1987-02-09 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
CH681362A5 (ja) * 1990-04-20 1993-03-15 Integral Medizintechnik

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999034726A1 (en) * 1998-01-07 1999-07-15 Borody Thomas J Self-advancing endoscope

Also Published As

Publication number Publication date
JP4634595B2 (ja) 2011-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1502551B1 (en) Ultrasonic treatment apparatus
US11284912B2 (en) Lithotripsy apparatus using a flexible endoscope
JP4398184B2 (ja) 内視鏡
JP2010051779A (ja) 超音波処置装置
US20170065296A1 (en) Puncture needle for endoscope and biopsy system
JP2016512961A (ja) マニピュレータ
KR20190066582A (ko) 작업 채널 가이드 요소를 구비한 디바이스
JP4624714B2 (ja) 内視鏡
JP4629209B2 (ja) 内視鏡
JP4611556B2 (ja) 内視鏡
JP4583809B2 (ja) 内視鏡及び内視鏡装置
JP4634595B2 (ja) 内視鏡
JP3898886B2 (ja) 内視鏡
JP4708579B2 (ja) 内視鏡用部品および内視鏡
JP4745494B2 (ja) 内視鏡
JPH11128233A (ja) 組織穿刺針
WO2020234919A1 (ja) 内視鏡用穿刺針
JP5224279B2 (ja) 内視鏡用磁気アンカー誘導装置
JP4776010B2 (ja) 超音波内視鏡の処置具起上装置
JP2005329080A (ja) 内視鏡、回転アダプタ付き内視鏡及び内視鏡装置
JP2002263054A (ja) 内視鏡用振動装置
JP2001161635A (ja) 内視鏡装置
US9186164B2 (en) Impact lithotripsy tip
WO2015190187A1 (ja) 内視鏡用処置具及び生検システム
JP2005323888A (ja) 内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070911

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees