JP2002125537A - スピニングリールのスプール - Google Patents
スピニングリールのスプールInfo
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Abstract
係止部に釣り糸が絡みにくくする。 【解決手段】 スピニングリールのスプールは、外周に
釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部と糸巻胴部の後部に一
体で形成された大径筒状のスカート部7bとを有するス
プール本体を主に有している。スカート部7b外周の釣
糸係止部70の後方側には、釣糸係止部70より外周側
に突出する釣糸進入防止部90がスカート部7bと一体
成形されている。釣糸進入防止部90は、釣り糸が釣糸
係止部70に進入するのを防止するためのものであり、
スカート部7bの一部が隆起して一体成形され、係止部
70aの開口部分と対向する壁面を生成するような段差
部を有している。釣糸進入防止部90は釣糸係止部70
より外周側に突出するように設けられている。
Description
釣り糸を係止するための釣糸係止部を有するスピニング
リールのスプールに関する。
回転自在に支持するリール本体と、ロータと、スプール
とを備えている。スピニングリールのスプールは、リー
ル本体に対して前後移動自在であり、釣り糸が巻かれる
糸巻胴部と、糸巻胴部の前端に配置された大径のフラン
ジ部と、糸巻胴部の後方に一体で形成されたスカート部
とを有している。スカート部には糸巻胴部に巻かれた釣
り糸を係止するための釣糸係止部が設けられている。
れた釣り糸の先端部分を係止し、釣り糸が糸巻胴部から
ばらけないようにするためのものである。また、釣り糸
の中間部分を係止し、キャスティング長さを決定するた
めにも用いられている。この種の釣糸係止部は、たとえ
ば合成樹脂製の係止部と、係止部と一体成形された板状
の取付部とを有している。係止部は、たとえばスカート
部の外周面に沿って露出し、スカート部と僅かな隙間を
あけて後方側に開口するように配置されている。
では、係止部が外方に露出し後方側に開口するように設
けられているため、スカート部後方にふけた釣り糸が前
方に戻ってくる際に、係止部に釣り糸が絡まってしまう
ことがある。このように、釣り糸が途中で絡まってしま
うと、釣人が設定したキャスティング長さよりも短くな
ってしまい、キャスティング長さが正確に決定できない
ことになる。また、係止部に釣り糸が引っ掛かり、釣り
糸に大きなテンションが生じると、釣り糸が切れてしま
うことがある。
ールにおいて、釣糸係止部に釣り糸が絡みにくくするこ
とにある。
リールのスプールは、リール本体に対して前後移動自在
なスピニングリールのスプールであって、外周に釣り糸
が巻き付けられる糸巻胴部と、糸巻胴部の後端部に設け
られたスカート部と、スカート部の外周において釣り糸
を係止する釣糸係止部と、釣り糸が釣糸係止部に進入す
るのを防止する釣糸進入防止部とを備えている。
や中間部を係止する釣糸係止部と、釣り糸が釣糸係止部
に進入するのを防止する、すなわち釣り糸が釣糸係止部
の係止部側に移動するのを規制する釣糸進入防止部とを
備えている。ここでは、釣糸進入防止部を設けることに
より、釣り糸が釣糸係止部に進入しにくくなるので、釣
り糸が釣糸係止部に絡みにくくなる。
ルにおいて、釣糸進入防止部は前記釣糸係止部より後方
側に設けられている。この場合、釣糸係止部の係止部が
後方に開口するように設けられ、釣糸進入防止部は釣糸
係止部の後方側のスカート部外周に設けられる。このた
め、スカート部後方から釣糸進入防止部側に沿ってふけ
た釣り糸が釣糸係止部に進入しにくくなる。
スプールにおいて、釣糸進入防止部は釣糸係止部より外
周側に突出するように設けられている。この場合、釣糸
進入防止部の外方への突出量が釣糸係止部のそれよりも
大きくなっており、釣糸進入防止部が釣糸係止部を覆う
ようになっている。このため、釣糸進入防止部により、
ふけた釣り糸が釣糸係止部に進入しにくくなる。
いずれかのスプールにおいて、釣糸進入防止部はスカー
ト部と一体成形されている。この場合、たとえば合成樹
脂やアルミニウム合金等の金属で形成する場合、釣糸進
入防止部の形成が容易になる。
いずれかのスプールにおいて、釣糸進入防止部はスカー
ト部と別体で形成されている。この場合、釣糸進入防止
部とスカート部とを材質の異なる別部材で形成すること
ができる。
いずれかのスプールにおいて、釣糸進入防止部は釣糸係
止部に対向する段差部を有している。この場合、釣糸進
入防止部は、たとえば釣糸係止部の係止部の開口側と対
向する壁面を生成するような段差部を有している。ここ
では、たとえば釣糸進入防止部とスカート部とを一体成
形した場合は、スカート部の一部を外方に隆起させれば
よいので、釣糸進入防止部の形成が容易になる。
いずれかのスプールにおいて、釣糸進入防止部は板状部
材である。この場合、たとえば板ばね等の板状部材を別
体で設けることにより、釣糸進入防止部の取り付けが容
易になる。
ルにおいて、釣糸進入防止部はスカート部に対して移動
自在である。この場合、たとえば板状部材の一端を揺動
自在に装着し、板状部材の他端をスカート部に対して開
閉させることにより、釣糸係止部に釣り糸を係止すると
きには板状部材を閉じて折りたたみ、それ以外のときは
開いて釣り糸の進入を防止することができる。
ルにおいて、釣糸進入防止部はスカート部の外周面と面
一あるいは外周面より内周に位置するように収納可能で
ある。この場合、板状部材を閉じたときの収納状態がコ
ンパクトになる。
のいずれかのスプールにおいて、釣糸進入防止部が作用
しない補助釣糸係止部をさらに備えている。この場合、
たとえば従来の釣り糸の先端部を係止する補助釣糸係止
部と、釣糸進入防止部が作用する釣糸係止部との2種類
の釣糸係止部を設けることができる。
ピニングリールは、図1に示すように、ハンドル1を回
転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプー
ル4とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部
に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を
外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移
動自在に配置されている。
ールボディ2aから斜め上前方に延びる竿取付脚2bと
を有している。リールボディ2aは、図2に示すように
内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ3を
ハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構
5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻
き取るためのオシレーティング機構6とが設けられてい
る。
れたハンドル軸10とともに回転するフェースギア11
と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12
とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されて
おり、その前部12aはロータ3の中心部を貫通し、ナ
ット13によりロータ3に固定されている。また、ピニ
オンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、そ
れぞれ軸受14a、14bを介してリール本体2に回転
自在に支持されている。
中心部にドラグ機構60を介して連結されたスプール軸
15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動
させるための機構である。オシレーティング機構6は、
スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、
螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、
螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有してい
る。スライダ22にはスプール軸15の後端が回転不能
に固定されている。中間ギア23はピニオンギア12に
噛み合っている。
0と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第
1及び第2ロータアーム31、32とを有している。円
筒部30と両ロータアーム31、32とは、たとえばア
ルミニウム合金製であり一体成形されている。
ており、前壁33の中央部にはボス部33aが形成され
ている。ボス部33aの中心部には貫通孔が形成されて
おり、この貫通孔をピニオンギア12の前部12a及び
スプール軸15が貫通している。前壁33の前部にナッ
ト13が配置されており、ナット13の内部にスプール
軸15を回転自在に支持する軸受35が配置されてい
る。
は、第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されてい
る。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプ
ール4に案内するためのラインローラ41が装着されて
いる。また、第2ロータアーム32の先端内周側には、
第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。
2との間には線材を略U状に湾曲させた形状のベール4
3が固定されている。これらの第1及び第2ベール支持
部材40、42、ラインローラ41及びベール43によ
り釣り糸をスプール4に案内するベールアーム44が構
成される。ベールアーム44は、図2に示す糸案内姿勢
とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在であ
る。
の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構50が配置
されている。逆転防止機構50は、図2に示すように、
内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ51と、
ワンウェイクラッチ51を作動状態(逆転禁止状態)と
非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換機構5
2とを有している。
ム31と第2ロータアーム32との間に配置されてお
り、スプール軸15の先端にドラグ機構60を介して装
着されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻かれる
筒状の糸巻胴部7aと糸巻胴部7aの後部に一体で形成
された大径筒状のスカート部7bとを有するスプール本
体7と、糸巻胴部7aの前端に装着された大径のフラン
ジ部8と、フランジ部8をスプール本体7に固定するた
めのフランジ固定部材9とを有している。
合金を鍛造成形して得られた大小2段の円筒状の部材で
あり、2つの軸受56、57によりスプール軸15に回
転自在に装着されている。
部16と筒状部16の内周側に一体形成された円板部1
7と円板部17の内周側に形成された1対のボス部18
a、18bとを有している。筒状部16の内周面には、
フランジ固定部材9を装着するための雌ネジ部16aが
形成されている。ボス部18a、18bの内周部には軸
受56、57が装着されている。
を覆うように筒状に糸巻胴部7aと一体で鍛造成形され
ている。またその外周の前端側には、図4に示すよう
に、釣糸係止部70が装着可能にスカート部7bを貫通
する貫通孔7cが形成されている。そして、スカート部
7b前端部の内周側には後方に突出した係止ピン7dが
形成されている。また、スカート部7b外周の釣糸係止
部70の後方側には、釣糸係止部70より外周側に突出
する釣糸進入防止部90がスカート部7bと一体成形さ
れている。
うに、たとえば合成樹脂製であり、スカート部7b外周
に面して外方に露出して設けられた係止部70aと、係
止部70aから略直角に折れ曲がり、貫通孔7cを貫通
してスカート部7b内部に延びる取付部70bとを有し
ている。
ともに釣り糸を挟持して係止するためのものである。係
止部70aは、図4に示すように、先端部が丸みを帯び
た形状になっており、係止部分の厚み(係止部70aの
下端面とスカート部7b外周面との間の距離)は狭くな
っている。また、図5に示すように、係止部70aの外
形の形状も略半円形となるように形成されている。さら
に、係止部70aの前後方向長さAは係止部70aの周
方向長さBより短くなるように形成されている。このた
め、係止部70aに釣り糸を係止したとき、小さな力で
容易に釣り糸をはずすことができる。たとえば、釣り糸
の中間部分を係止するような釣法を用いる場合、魚等が
ヒットして釣り糸が放出されたとき、釣人が係止部70
aから釣り糸の係止を解除することなく自然に係止部7
0aから釣り糸が外れるので、好適である。
ート部7bの前端部に当接し、係止ピン7dが挿入され
る取付孔が形成されている。取付部70bをスカート部
7bに取り付けるには、取付孔に係止ピン7dを挿入
し、取付部70bより突出した係止ピン7dの頭部に係
止金具80を装着して固定する。係止金具80は、たと
えば中央に孔部80aを有する円盤状の金属製部材であ
る。孔部80aの径は係止ピン7dの径より小さくなる
ように形成されており、孔部80aの内径部には4箇所
の切り欠きが形成されている。この孔部80aを係止ピ
ン7dに押し込むと、内径部分が係止ピン7dを挟む方
向に広がって挟持されるので、係止金具80が係止ピン
7dに固定される。
すように、釣り糸が釣糸係止部70に進入するのを防止
するためのものであり、スカート部7bの一部が隆起し
て一体成形され、係止部70aの開口部分と対向する壁
面を生成するような段差部90aを有している。釣糸進
入防止部90は釣糸係止部70より外周側に突出するよ
うに設けられている。つまり、釣糸進入防止部90の外
方への突出量Cが釣糸係止部70の外方への突出量Dよ
りも大きくなっており、釣り糸が釣糸係止部70に進入
しにくくなっている。
斜するように形成された金属製又は硬質セラミックス製
の傷つきにくい円板状の部材である。そしてフランジ部
8は、糸巻胴部7aの内周面の雌ネジ部16aに螺合す
るフランジ固定部材9により糸巻胴部7aとの間に挟持
されて固定されている。
周面に形成された雌ネジ部16aに螺合する筒状の雄ネ
ジ部9aと、雄ネジ部9aの内周側に一体で形成されド
ラグ機構60の後述する複数のドラグ板62を収納可能
な空間を内部に有する筒状のドラグ収納部9bと、雄ネ
ジ部9aの先端にフランジ部8に当接可能に設けられた
当接部9cとを有している。
プール4とスプール軸15との間に装着されスプール4
にドラグ力を作用させるための機構である。ドラグ機構
60は、ドラグ力を手で調整するためのつまみ部61
と、つまみ部61によりスプール4側に押圧される複数
枚のドラグ板62とを有している。
が釣糸係止部70に進入するのを防止する釣糸進入防止
部90を備えている。このため、釣り糸が釣糸係止部7
0に進入しにくくなるので、釣り糸が釣糸係止部70に
絡みにくくなる。
ート部7bと一体成形されていたが、それぞれ別体で形
成してもよい。
部90は、スカート部7bに形成された溝部分に装着さ
れる凹部を有するシート部材に対して、移動自在かつ収
納可能なばね部材等の板状部材であってもよい。釣糸進
入防止部90は、板状部材の一端を揺動自在に装着し、
板状部材の他端をスカート部に対して開閉させるように
なっている。板状部材を開いたとき、釣糸進入防止部9
0の外方への突出量Cが釣糸係止部70の外方への突出
量Dよりも大きくなっており、釣り糸が釣糸係止部70
に進入しにくくなっている。また、板状部材を閉じたと
き、つまり収納時の釣糸進入防止部90の上面Eは、ス
カート部7bの外周面Fと面一または外周面Fより内周
側に位置するようになっている。このような釣糸係止部
70では、釣糸係止部70に釣り糸を係止するときには
釣糸進入防止部90を閉じてコンパクトに収納し、それ
以外のときは釣糸進入防止部90を開いて釣り糸の進入
を防止することができる。
糸の先端部を係止するために係止部71a及び取付部7
1bを有する釣糸進入防止部90が作用しない補助釣糸
係止部71をさらに備えていてもよい。なお、釣糸係止
部70の係止力は補助釣糸係止部71の係止力よりも弱
くなっている。
プールにおいて、釣糸進入防止部を設けることにより、
釣り糸が釣糸係止部に絡みにくくすることができる。
右側面図。
図。
図。
Claims (10)
- 【請求項1】リール本体に対して前後移動自在なスピニ
ングリールのスプールであって、 外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部と、 前記糸巻胴部の後端部に設けられたスカート部と、 前記スカート部の外周において前記釣り糸を係止する釣
糸係止部と、 前記釣り糸が前記釣糸係止部に進入するのを防止する釣
糸進入防止部と、を備えたスピニングリールのスプー
ル。 - 【請求項2】前記釣糸進入防止部は前記釣糸係止部より
後方側に設けられている、請求項1に記載のスピニング
リールのスプール。 - 【請求項3】前記釣糸進入防止部は前記釣糸係止部より
外周側に突出するように設けられている、請求項1又は
2に記載のスピニングリールのスプール。 - 【請求項4】前記釣糸進入防止部は前記スカート部と一
体成形されている、請求項1から3のいずれかに記載の
スピニングリールのスプール。 - 【請求項5】前記釣糸進入防止部は前記スカート部と別
体で形成されている、請求項1から3のいずれかに記載
のスピニングリールのスプール。 - 【請求項6】前記釣糸進入防止部は前記釣糸係止部に対
向する段差部を有している、請求項1から5のいずれか
に記載のスピニングリールのスプール。 - 【請求項7】前記釣糸進入防止部は板状部材である、請
求項1から5のいずれかに記載のスピニングリールのス
プール。 - 【請求項8】前記釣糸進入防止部は前記スカート部に対
して移動自在である、請求項7に記載のスピニングリー
ルのスプール。 - 【請求項9】前記釣糸進入防止部は前記スカート部の外
周面と面一あるいは外周面より内周に位置するように収
納可能である、請求項8に記載のスピニングリールのス
プール。 - 【請求項10】前記釣糸進入防止部が作用しない補助釣
糸係止部をさらに備えている、請求項1から9のいずれ
かに記載のスピニングリールのスプール。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000325358A JP4475790B2 (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | スピニングリールのスプール |
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EP01309039A EP1201121B1 (en) | 2000-10-25 | 2001-10-24 | Spinning reel spool and spinning reel |
DE60121892T DE60121892T2 (de) | 2000-10-25 | 2001-10-24 | Spule für Angelwinde und Angelwinde |
AT01309039T ATE334584T1 (de) | 2000-10-25 | 2001-10-24 | Spule für angelwinde und angelwinde |
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JP2006050853A (ja) * | 2004-08-06 | 2006-02-16 | Yaskawa Electric Corp | モータ |
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2000
- 2000-10-25 JP JP2000325358A patent/JP4475790B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4665454B2 (ja) * | 2004-08-06 | 2011-04-06 | 株式会社安川電機 | モータ |
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