JP2002125378A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP2002125378A
JP2002125378A JP2001269782A JP2001269782A JP2002125378A JP 2002125378 A JP2002125378 A JP 2002125378A JP 2001269782 A JP2001269782 A JP 2001269782A JP 2001269782 A JP2001269782 A JP 2001269782A JP 2002125378 A JP2002125378 A JP 2002125378A
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鈴木  優人
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気車用の2レベルインバータ装置におい
て、磁気騒音の音色変化をなくすると共に、出力電圧の
全域をほぼ連続に制御することにある。 【解決手段】 インバータのPWM手段としてバイポー
ラモード及び該バイポーラモードと1パルスモードとの
間に介在させた過変調モードを有する多パルス発生手段
2と、これに独立して1パルスモードの1パルス発生手
段3とを有し、多パルス発生手段での搬送波と変調波と
を非同期制御することとし、過変調モードは、スイッチ
ング周波数が連続的に変化する電圧パルスを出力させ、
過変調モードのスイッチング周波数を出力周波数が大き
くなるにしたがい徐々に下げていくようにした。 【効果】 従来のインバータの変調方式にみられるよう
な音色変化がなくなり、多パルスから1パルスモードへ
の移行時に電圧を連続制御でき、電流や電動機の発生ト
ルクの変動を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流を交流または
交流を直流に変換する電力変換装置に係り、特に、PW
M(パルス幅変調)インバータの制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電気車研究会刊「電気車の科学」199
3年4月号記事,「最近のインバータ制御技術を評価す
る」の14ページ,図−1において、インバータの変調
方式の例が述べられている。電気鉄道用車輌のインバー
タでは、図2に示すように、出力電圧基本波周波数が低
いときは出力電圧の大きさと基本波周波数の比を一定に
保つ制御を行い(この制御を行う領域を可変電圧可変周
波数領域と呼ぶことにする)、出力電圧基本波周波数が
上昇して出力電圧の大きさが最大になると、その最大値
電圧を保ちつつ周波数制御を行う(この制御を行う領域
を定電圧可変周波数領域と呼ぶことにする)。可変電圧
可変周波数領域ではパルス幅変調制御により出力電圧を
調整するため、出力電圧の半周期を複数の電圧パルスで
構成する多パルスモードを用いる。一方、定電圧可変周
波数領域では、電圧利用率を最大限まで高め、装置を小
型化するため、出力電圧の半周期を単一のパルスで構成
する1パルスモードを用いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スイッチング素子とし
てGTOサイリスタを用いた従来のインバータ(以下、
GTOインバータと呼ぶ)では、図3に示すように、出
力電圧基本波周波数の上昇に伴い、その一周期に含まれ
るパルス数を切換えて徐々に減少させるパルス数切換え
方式の多パルスモードを用いていた。これはGTOサイ
リスタのスイッチング周波数の上限が数百Hzであるた
めである。この方式ではパルス数切換えの際にスイッチ
ング周波数が不連続となるため、パルス数切換えに伴
い、磁気騒音の音色変化が発生し、耳障りであるという
問題があった。また、GTOインバータにおいては、出
力電圧の半周期に三個の電圧パルスを含む3パルスモー
ドと1パルスモードの出力電圧の間には、GTOサイリ
スタの最小オフ時間の制限に依存した10%程度の跳躍
が存在し、3パルスモードと1パルスモードの切換え時
に電動機の発生トルクに変動が生ずる問題があった。
【0004】本発明の課題は、多パルスモードと1パル
スモードの組合せにより出力電圧の大きさを零から最大
電圧まで制御する2レベルインバータ装置において、ス
イッチング周波数の大幅な不連続をなくして耳障りな磁
気騒音の音色変化をなくすと共に、多パルスモードと1
パルスモードの出力電圧のギャップを小さくし、出力電
圧の全域をほぼ連続に制御することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、複数の制御モードにより複数のスイッチング素子を
制御して直流電圧から可変電圧可変周波数の三相交流相
電圧に変換し、その相電圧として正負2値のパルスを出
力する2レベルの電力変換装置において、前記制御モー
ドには、出力電圧基本波の半周期に複数の電圧パルスを
出力させるパルス幅変調制御モードと、出力電圧基本波
の半周期に単一の電圧パルスを出力させる1パルス制御
モードとの間に、スイッチング周波数が連続的に変化す
る電圧パルスを出力させる過変調制御モードを介在させ
る。また、出力電圧が大きくなるにしたがい出力電圧基
本波のピーク付近の電圧パルス周期を長くする過変調制
御モードを介在させる。また、出力電圧が大きくなるに
したがい出力電圧基本波のピーク付近の電圧パルス周期
を長くすると共に、出力電圧基本波の周期とは非同期に
スイッチング制御して電圧パルスを出力させる過変調制
御モードを介在させる。ここで、過変調制御モードのス
イッチング周波数は出力周波数が大きくなるにしたがい
徐々に下げていくようにした。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1から図1
7を用いて説明する。本発明のインバータのPWMモー
ドの構成は図4のようになる。低出力電圧域ではバイポ
ーラモード(パルス幅変調制御モード),高出力電圧領
域では過変調モード(過変調制御モード),最大出力電
圧域では1パルスモード(1パルス制御モード)で動作
する。ここで、多パルスモードは、バイポーラモードと
過変調モードを有する。図1は、本発明の一実施形態を
示す構成図であり、電気車駆動用誘導電動機の制御用変
換器として電圧型2レベルインバータを用いた例であ
る。同図において、6は誘導電動機、5はそれを駆動す
る2レベル三相PWMインバータ、9はインバータの電
源となる直流架線、7,8はインバータ直流入力側のフ
ィルタリアクトル及びコンデンサである。図1の多パル
ス発生手段2,1パルス発生手段3,PWMモード選択
手段4は、インバータの出力電圧指令E*と、その周波
数指令Fi*を積分器1で積分することにより求めた各
相の出力電圧基本波の位相θx(添字xは相を表す添字
を総称するものとする。即ち、u,v,wのいずれかの
相を表す。)に基づきインバータの制御信号を発生す
る。インバータの制御信号のうち、S1x,S2x,S
xをスイッチング関数と呼び、インバータの正側アーム
がオンのとき1,負側アームがオンのとき0と定義す
る。
【0007】まず、インバータの制御信号の発生方法に
ついて述べる。図1の多パルス発生手段2の一例(一相
分)を図5に示す。ここではバイポーラモードと過変調
モードのスイッチング関数を同一の手段で発生してい
る。出力電圧指令→変調率変換手段21では出力電圧指
令E*から変調率A、つまり変調波の振幅を求める。搬
送波振幅を1とすると、バイポーラモードでは0≦A≦
1、過変調モードではA>1である。出力電圧基本波の
大きさを電圧指令に一致させるため、E*とAをバイポ
ーラモードでは(数1)、過変調モードでは(数2)で
対応させる。
【数1】
【数2】 関数y=sin(x)22では出力電圧基本波の位相(変調
波の位相と等価)θxのsinを求める。これに変調率
Aを乗じたものが変調波axである。変調波axと搬送
波周波数(バイポーラモードのスイッチング周波数と等
価)Fcをスイッチング関数演算手段24に与え、スイ
ッチング関数S1xを求める。スイッチング関数演算手
段24では、振幅1,周波数Fcの三角波である搬送波
を発生し、それと変調波の値を比較してスイッチング関
数を発生する。また、三角波を用いずに変調波axとパ
ルス間隔から演算によりスイッチング関数を求めてもよ
い。
【0008】三角波比較により求めたバイポーラモード
と過変調モードによるスイッチング関数の波形の一例を
図6,図7にそれぞれ示す。本発明のインバータ装置に
おいては、IGBT,大容量パワートランジスタ等の数
kHzのスイッチングが可能なデバイスをスイッチング
素子として用い(ここでは総称して以下、IGBTイン
バータと呼ぶ)、多パルスモードにおいては変調波と搬
送波を非同期とする。図6に示すバイポーラモードおい
ては、0≦A≦1であるため、搬送波242とスイッチ
ング関数243が対応し、また、搬送波242と変調波
241とが同期していない。さらに、図7に示す過変調
モードではA>1であるため、Aが1を越える部分では
広幅パルスのスイッチング関数246が得られ、その他
の部分では搬送波245と変調波244との比較に従っ
たスイッチング関数246が得られる。また、この過変
調モードにおいても搬送波245と変調波244とは非
同期で発生している。前記したように、図においては理
解のため搬送波と変調波との比較によりスイッチング関
数を得る方式を示したが、変調波axとパルス間隔から
演算によりスイッチング関数を求めることもできる。
【0009】これにより、スイッチング周波数はバイポ
ーラモードでは一定となり、また、過変調モードでは次
に述べる1パルスモードでのスイッチング周波数に徐々
に近づけることができる。この多パルスモードでは、変
調波と搬送波が非同期であるため、搬送波周波数は変調
波周波数に比べ充分高くする必要があり、経験的には1
0倍程度より高いことが望ましい。
【0010】図1の1パルス発生手段により発生するス
イッチング関数の波形の例を図8に示す。出力電圧の基
本波31(振幅はいくらでもよい)の符号が正のときは
スイッチング関数S2xの値は1、符号が負のときはS
2xの値は0とする。
【0011】次に、高出力電圧域の制御のために、多パ
ルスモードと1パルスモードを組合わせることについて
説明する。過変調方式について書かれた文献として、平
成3年電気学会産業応用部門全国大会講演論文集No.1
06「電圧型3相PWMインバータの過変調制御方式」
がある。これによると、過変調モードの変調率を極めて
大きくしたものが6ステップインバータの動作、即ち1
パルスモードの動作であると述べられている。しかしな
がら、1パルスモードを過変調モードの延長という形で
実現(変調率を極めて大きくすることにより1パルスモ
ードを実現)すると、以下のような不都合が生ずる。第
一に、過変調モードと1パルスモードが切換わる点がス
イッチング周波数に依存し、任意に設定することができ
なくなる。第二に、過変調モードの変調波と搬送波が非
同期である場合(以下、非同期PWMと呼ぶ)には、素
子のターンオン,ターンオフ時間の影響により過変調モ
ードと1パルスモードの境界付近で変調波零クロス近傍
のパルスが出たり出なかったりする。結果として出力電
圧の正負間にアンバランスが生じ、インバータの負荷電
流に低周波の脈動が重畳されるビート現象が発生する。
第三に、過変調モードは、図7に示すように、出力電圧
波形(後述するスイッチング関数の波形と等価)は変調
波(出力電圧基本波と等価)零クロス近傍のパルス間隔が
均一となる、つまりパルス発生周期が均一である部分
(等間隔パルス)と、変調波ピークを中心とする広幅パ
ルスの部分に分けられ、過変調モードの等間隔パルスの
部分において過変調モードと1パルスモードの切換えが
起こり得る。この場合、インバータの負荷電流が乱れ、
過電流によるスイッチング素子の破壊や電動機の発生ト
ルクの著しい変動が発生することがある。
【0012】これらの問題を解決するには、過変調モー
ドと1パルスモードを切換える電圧(以下、移行電圧と
呼ぶ)と、出力電圧基本波のどの位相で切換えるか(以
下、移行位相と呼ぶ)を管理する。まず、移行電圧の管
理について説明する。移行電圧を設定し、それを境界に
過変調モードと1パルスモードを切換える場合、移行電
圧の設定値はできるだけ1パルスモードの出力電圧、即
ち100%に近い値であることが望ましい。過変調モー
ドの出力電圧の最大値との差が小さいほど、切換時の電
動機の発生トルクの変動が小さくなるからである。しか
しながら、非同期PWMでは、出力電圧の基本波一周期
に含まれる個々の電圧パルスの幅は各周期毎に異なるも
のとなり、過変調モードで出力電圧が100%に近づく
につれて出力電圧基本波の零クロス近傍のパルス数が減
少すると、この影響が顕在化して出力電圧の正負間にア
ンバランスが生じ、インバータの負荷電流にビート現象
が発生する。この様子の一例を図9に示す。
【0013】図10は、出力電圧基本波零クロス近傍の
平均パルス数と、ビート現象による電流脈動の関係の一
例である。図7に示すように、変調波の絶対値が1.0
以下の部分が等間隔パルスに相当するので、平均パルス
数は(数3)に示す式で与えられる。また、電流脈動率
は(数4)で定義した。
【数3】
【数4】 図10より、出力電圧基本波零クロス近傍に少なくとも
一個のパルスを確保しなければ、ビート現象によるイン
バータの負荷電流の低周波脈動が極めて大きくなる。そ
こで、移行電圧の設定値は、少なくとも一個以上の電圧
パルスを出力電圧基本波零クロス近傍に確保するような
値とする。この値は出力電圧基本波周波数Fi*と多パル
スモードの搬送波周波数Fcに依存するので、これらの
値から演算により求める手段を設けてもよいし、また、
出力電圧基本波周波数Fi*の上限から予め計算により
求めて設定するのでもよい。
【0014】続いて、移行位相の管理について説明す
る。過変調モードと1パルスモードを切換える際の出力
電圧基本波の位相によって、切換え直後のインバータの
負荷電流や電動機の発生トルクの過渡的な変動の様子が
異なる。電流変動の一例を図11に示す。同図(a)
は、図12に示すように、U相の出力電圧基本波の位相
で0゜で三相一括して切換えた場合で、切換直後に電流
に過渡的な変動が見られる。これに対し、同図(b)は、
図13に示すように、U相の出力電圧基本波の位相で9
0゜で三相一括して切換えた場合であり、電流の過渡的
な変動は殆どない。
【0015】図14は、過変調モードから1パルスモー
ドへ三相一括して切換える際の出力電圧基本波の位相
(U相基準)と過渡的な電流の変動の関係の例である。
ここで、電流変動率は(数5)で定義する。
【数5】 図14では、出力電圧基本波の位相で60゜毎に電流変
動率が大きくなっている。これは三相のうちいずれかが
過変調モードにおいて等間隔パルスのときに過変調モー
ドと1パルスモードが切換わる場合であり、このときは
両モードの混在による一時的な三相の出力電圧の不平衡
が大きくなるために過渡的な電流の変動も大きくなる。
従って、図15に示すように、全ての相が過変調モード
において広幅パルスとなる部分に移行位相を設定するこ
とで、過渡的な電流やトルクの変動を抑制できる。
【0016】ここで、三相一括して過変調モードと1パ
ルスモードを切換えるには、三相全てが過変調モードの
出力電圧が広幅パルスになる区間ができなければならな
い。このためには、三相のうち二相の変調波の交点(U
相変調波の位相を基準にして、30゜,90゜,150
゜,210゜,270゜,330゜)において、変調波
の絶対値が1.0より大きくなければならない。30゜
の場合で考えるとして、au=Asin30゜>1.0より
A>2、過変調モードでは変調率Aと出力電圧E*の対
応は(数2)で与えられるので、E*>95.6%でなけ
ればならない。従って、三相一括で過変調モードと1パ
ルスモードを切換えるためには移行電圧は95.6%よ
り大きく、かつ、過変調で出力電圧基本波零クロス近傍
に少なくとも一個の電圧パルスを確保する値となる。
【0017】図16は、上記移行電圧,移行位相の管理
を実現するPWMモード選択手段3の構成例である。モ
ード選択指令発生手段32では、移行電圧手段31に設
定した移行電圧Ecと電圧指令E*を比較し、多パルス
モードか1パルスモードのいずれを選択すべきかを表す
モード選択指令Mcを発生する。ここでは、出力電圧指
令E*に基づきモード選択指令Mcを求めることとした
が、出力電圧指令E*は変調率Aと一義的に対応してい
るため、移行電圧に対応する変調率Acを予め設定して
おき、これと変調率Aを比較してモード選択指令Mcを
発生するとしてもよい。また、可変電圧可変周波数領域
では、出力電圧指令と出力電圧基本波周波数も一義的に
対応するので、移行電圧に対応する出力電圧基本波周波
数Ficを予め設定しておき、これと周波数指令Fi*
を比較してモード選択指令Mcを発生してもよい。移行
位相管理手段44では、Mcを参照し、モードの切換え
が必要な場合は出力電圧基本波の位相θxと移行位相設
定手段43に設定した移行位相θcを比較し、θxがθ
cに達していれば、モード選択信号Mを切換える。モー
ド選択スイッチ45,46,47では、モード選択信号
Mに従って多パルス発生手段の出力S1xと1パルス発
生手段の出力S2xのいずれかを選択し、スイッチング
関数Sxを決定する。
【0018】移行位相の管理については、次のような方
法によるものでもよい。各相の変調波の絶対値をとり、
三相全て1.0より大きくなっていれば、その時点で全
ての相が過変調の広幅パルスの部分にあることになる。
従って、そのような時点で多パルス発生手段と1パルス
発生手段の出力を切換える。
【0019】以上により、多パルスモードと1パルスモ
ードの出力電圧のギャップを従来のGTOインバータで
の10%程度から1〜2%程度にまで小さくして、出力
電圧の大きさを零から最大電圧までほぼ連続に制御し、
また、多パルスモードと1パルスモードの切換時におい
て電流や電動機の発生トルクの変動なく、スムーズに切
換えを行うことのできる2レベルインバータ装置を構成
することができる。また、本発明での出力電圧基本波周
波数とスイッチング周波数の関係は、図17のようにな
り、図3の従来のインバータの変調方式のような大きな
不連続は存在せず、磁気騒音の不連続な音色変化をなく
すことができる。
【0020】
【発明の効果】多パルスモードと1パルスモードの組合
せにより出力電圧の大きさを零から最大電圧まで制御す
るインバータ装置において、磁気騒音の不連続な変化を
なくすことができると共に、全出力電圧域をほぼ連続に
制御することが可能となる。また、制御モードに過変調
モードを採用することにより、多パルスモードと1パル
スモードの切換時において電流や電動機の発生トルクの
変動なく、スムーズに切換えを行うことのできる2レベ
ルインバータ装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す構成図。
【図2】車輌用インバータの運転特性を示す図。
【図3】従来のインバータの変調方式の例を示す図。
【図4】本発明によるインバ−タの運転特性を示す図。
【図5】多パルス発生手段の構成の一例を示す図。
【図6】バイポーラモードの変調波,搬送波,スイッチ
ング関数を示す図。
【図7】過変調モードの変調波,搬送波,スイッチング
関数を示す図。
【図8】出力電圧の基本波と1パルスモードのスイッチ
ング関数を示す図。
【図9】ビート現象発生の様子を示す図。
【図10】出力電圧基本波零クロス近傍の平均パルス数
と電流脈動の関係を示す図。
【図11】モード切換え直後の過渡的な電流変動の様子
が移行位相により異なることを示す図。
【図12】図11(a)の切換えタイミングを示す図。
【図13】図11(b)の切換えタイミングを示す図。
【図14】移行位相とモード切換え直後の過渡的な電流
変動の関係を示す図。
【図15】移行位相設定可能区間を示す図。
【図16】PWMモード選択手段の構成の一例を示す
図。
【図17】本発明におけるインバータの出力電圧基本波
周波数とスイッチング周波数の関係を示す図。
【符号の説明】
1…積分器、2…多パルス発生手段、3…1パルス発生
手段、4…PWMモード選択手段、5…2レベル三相P
WMインバータ、6…誘導電動機、7…フィルタリアク
トル、8…平滑コンデンサ、9…直流架線、21…周波
数指令→変調波振幅基準変換手段、22…関数y=sin
(x)、23…スイッチング周波数、24…スイッチン
グ関数演算手段、241,244…変調波ax、24
2,245…搬送波c、243,246…スイッチング
関数S1x、31…出力電圧基本波、41…移行電圧設
定手段、42…モード選択指令発生手段、43…移行位
相設定手段、44…移行位相管理手段、45,46,4
7…モード選択スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 優人 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 照沼 睦弘 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 Fターム(参考) 5H007 AA01 AA17 BB06 CA01 CB05 CC07 DA03 DA06 DB01 EA03 EA09 EA14 EA15 5H576 AA01 BB04 CC01 DD04 EE04 EE11 EE12 EE13 HA02 HB02 JJ01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の制御モードにより複数のスイッチン
    グ素子を制御して直流電圧から可変電圧可変周波数の三
    相交流相電圧に変換し、その相電圧として正負2値のパ
    ルスを出力する2レベルの電力変換装置において、 前記制御モードには、出力電圧基本波の半周期に複数の
    電圧パルスを出力させるパルス幅変調制御モードと、出
    力電圧基本波の半周期に単一の電圧パルスを出力させる
    1パルス制御モードとの間に、スイッチング周波数が連
    続的に変化する電圧パルスを出力させる過変調制御モー
    ドを介在させ、前記過変調制御モードのスイッチング周
    波数を出力周波数が大きくなるにしたがい徐々に下げて
    いくようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】複数の制御モードにより複数のスイッチン
    グ素子を制御して直流電圧から可変電圧可変周波数の三
    相交流相電圧に変換し、その相電圧として正負2値のパ
    ルスを出力する2レベルの電力変換装置において、 前記制御モードには、出力電圧基本波の半周期に複数の
    電圧パルスを出力させるパルス幅変調制御モードと、出
    力電圧基本波の半周期に単一の電圧パルスを出力させる
    1パルス制御モードとの間に、出力電圧が大きくなるに
    したがい出力電圧基本波のピーク付近の電圧パルス周期
    を長くする過変調制御モードを介在させ、前記過変調制
    御モードのスイッチング周波数を出力周波数が大きくな
    るにしたがい徐々に下げていくようにしたことを特徴と
    する電力変換装置。
  3. 【請求項3】低出力電圧域では出力電圧基本波の半周期
    に複数の電圧パルスを出力させるパルス幅変調制御モー
    ド、及び高出力電圧域では出力電圧基本波の半周期に単
    一の電圧パルスを出力させる1パルス制御モードの各制
    御モードにより複数のスイッチング素子を制御して直流
    電圧から可変電圧可変周波数の三相交流相電圧に変換
    し、その相電圧として正負2値のパルスを出力する2レ
    ベルの電力変換装置において、 前記パルス幅変調制御モードと前記1パルス制御モード
    との間に、出力電圧が大きくなるにしたがい出力電圧基
    本波のピーク付近の電圧パルス周期を長くすると共に、
    出力電圧基本波の周期とは非同期にスイッチング制御し
    て電圧パルスを出力させる過変調制御モードを介在さ
    せ、前記過変調制御モードのスイッチング周波数を出力
    周波数が大きくなるにしたがい徐々に下げていくように
    したことを特徴とする電力変換装置。
  4. 【請求項4】複数の制御モードにより複数のスイッチン
    グ素子を制御して直流電圧から可変電圧可変周波数の三
    相交流相電圧に変換し、その相電圧として正負2値のパ
    ルスを出力する2レベルの電力変換器と、該電力変換器
    からの交流出力が供給され、電気車を駆動する電動機を
    備えた電気車の制御装置において、 前記制御モードには、出力電圧基本波の半周期に複数の
    電圧パルスを出力させるパルス幅変調制御モードと、出
    力電圧基本波の半周期に単一の電圧パルスを出力させる
    1パルス制御モードとの間に、出力電圧が大きくなるに
    したがい出力電圧基本波のピーク付近の電圧パルス周期
    が長く且つ出力電圧基本波とは独立した周期で電圧パル
    スを出力させる過変調制御モードを介在させ、前記過変
    調制御モードのスイッチング周波数を出力周波数が大き
    くなるにしたがい徐々に下げていくようにし、 前記電気車を低速域から高速域まで運転するとき、前記
    パルス幅変調制御モードと、前記過変調制御モードと、
    前記1パルス制御モードとを順次移行させることを特徴
    とする電気車の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2159909A4 (en) * 2007-06-18 2018-01-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Ac motor drive controller

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