JP2002125370A - スナバー回路 - Google Patents

スナバー回路

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JP2002125370A
JP2002125370A JP2000316633A JP2000316633A JP2002125370A JP 2002125370 A JP2002125370 A JP 2002125370A JP 2000316633 A JP2000316633 A JP 2000316633A JP 2000316633 A JP2000316633 A JP 2000316633A JP 2002125370 A JP2002125370 A JP 2002125370A
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JP
Japan
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diode
capacitor
snubber circuit
coil
terminal
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JP2000316633A
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English (en)
Inventor
Katsuya Marumo
克也 丸茂
Yasuhiro Tsubota
康弘 坪田
Hideki Kobori
秀樹 小堀
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Priority to AT01123890T priority patent/ATE349098T1/de
Priority to TW090125227A priority patent/TWI237437B/zh
Priority to US09/976,057 priority patent/US6507502B2/en
Priority to CA002358835A priority patent/CA2358835C/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング電源の1次側には大きな電圧が
かかることから、スナバー回路の構成部品に定格電圧の
大きい部品、大きな形状寸法の部品を採用しなければな
らず、部品のコストが高くなり、部品の実装面積が大き
くなっていた。 【解決手段】 2次側ダイオード1のアノード端子がト
ランス7の2次コイルの第1の端子に接続されたスイッ
チング電源に設けられるスナバー回路2であつて、カソ
ード端子が2次側ダイオード1のカソード端子に接続さ
れた第1のダイオード5と、2次側ダイオード1のアノ
ード端子と第1のダイオード5のアノード端子の間に設
けられたコンデンサ4と、カソード端子が第1のダイオ
ード5のアノード端子に接続された第2のダイオード6
と、第2のダイオード6のアノード端子とトランスの2
次コイルの第2の端子の間に設けられたコイル3からな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスによって
コンバータを構成するスイッチング電源に設けられ、ス
イッチング時のエネルギー損失およびノイズを低減する
スナバー回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスナバー回路を設けたスイッチン
グ電源を図3に示す。このスイッチング電源は、トラン
スによってフライバックコンバータを構成するスイッチ
ング電源であって、2次側ダイオード1と、スナバー回
路102と、トランス7と、スイッチ素子8と、入力コ
ンデンサ(1次側コンデンサ)9と、出力コンデンサ
(2次側コンデンサ)10とを備えている。
【0003】スナバー回路102はスイッチング電源の
1次側(トランス7の1次コイル側)に設けられてお
り、コイル103と、コンデンサ104と、ダイオード
105、106とからなる。
【0004】トランス7の1次コイルはノードN1とノ
ードN3の間に設けられている。入力コンデンサ9はノ
ードN1とノードN2の間に設けられている。スイッチ
素子8はノードN2とノードN3の間に設けられてい
る。このスイッチ素子8は、例えばMOSトランジスタ
またはバイポーラトランジスタによって構成され、外部
から入力されるスイッチ制御信号に従ってオン/オフす
る。
【0005】トランス7の2次コイルはノードN4とノ
ードN5の間に設けられている。2次側ダイオード1の
アノード端子はノードN4に接続され、カソード端子は
ノードN6に接続されている。出力コンデンサ10はノ
ードN5とノードN6の間に設けられている。
【0006】スナバー回路102において、ダイオード
105のカソード端子はノードN1に接続され、ダイオ
ード105のアノード端子はノードN107に接続され
ている。コンデンサ104はノードN3とノードN10
7の間に設けられている。ダイオード106のアノード
端子はノードN2に接続され、ダイオード106のカソ
ード端子はノードN108に接続されている。コイル1
03はノードN107とノードN108の間に設けられ
ている。
【0007】図3に示すスイッチング電源では、スイッ
チ素子8がターンオフした時、スイッチ素子8にかかる
急激な電圧変化を抑えるためのコンデンサ104にスイ
ッチ側が(+)となるように電荷が溜まる。次に、スイ
ッチ素子8をターンオンすると、コンデンサ104に蓄
えられていたエネルギーがダイオード106とコイル1
03によってスイッチ側と逆に(+)の電荷が溜まるよ
うにエネルギーが移動する。この時、再びスイッチ素子
8をターンオフすると、ダイオード105を介して、コ
ンデンサ104に蓄えられていたエネルギーがトランス
7を介して2次側に供給される。
【0008】このような動作をすることで、スイッチ素
子8のオフ時に損失されるエネルギー、すなわち、トラ
ンス7の1次側のリーケージインダクタンスの原因によ
って発生するエネルギーの一部をスナバー回路102に
よって効果的にトランス7の2次側コイルに供給してい
る。
【0009】なお、スナバー回路102はコンデンサ1
04とコイル103とダイオード106とダイオード1
05から構成してあるので、スナバー回路102におい
てのエネルギー損失はほとんどない。このように、自回
路においてのエネルギー損失がほとんどないスナバー回
路をロスレススナバー回路と称する。
【0010】従来の他のスナバー回路を設けたスイッチ
ング電源を図4に示す。なお、図4において、図3と同
じものには同じ符号を付してある。
【0011】図4に示すスイッチング電源は、トランス
によってフライバックコンバータを構成するスイッチン
グ電源であつて、2次側ダイオード1と、スナバー回路
112と、トランス7と、スイッチ素子8と、入力コン
デンサ(1次側コンデンサ)9と、出力コンデンサ(2
次側コンデンサ)10とを備えている。
【0012】スナバー回路112は2次側ダイオード1
に並列に設けられており、コンデンサ113と抵抗11
4の直列回路からなる。スナバー回路112において、
コンデンサ113はノードN4とノードN117の間に
設けられている。抵抗114はノードN117とノード
N6の間に設けられている。
【0013】図4に示すスイッチング電源では、コンデ
ンサ113と抵抗114の直列回路から構成されるスナ
バー回路112を、2次側ダイオード1と並列に設ける
ことによつて、2次側ダイオード1のターンオフ時に発
生するノイズをコンデンサ113によって吸収して抑
え、2次側ダイオード1がターンオンすると、コンデン
サ113に吸収したエネルギーを抵抗114を介して出
力コンデンサ10および負荷に供給している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スイッ
チング電源の1次側に設けられる上記した従来のスナバ
ー回路102では、スイッチング電源の1次側には大き
な電圧がかかることから、スナバー回路の構成部品のそ
れぞれに、定格電圧の大きい部品を採用しなければなら
ず、従って大きな形状寸法の部品を採用しなければなら
ない。このため、部品のコストが高くなり、部品の実装
面積が大きくなるという問題点があった。
【0015】また、2次ダイオードに並列に設けれる上
記した従来のスナバー回路112では、コンデンサ11
3により吸収したエネルギーが抵抗114で消費される
ため、損失を生じるという問題点があった。
【0016】本発明は、このような従来の問題点を解決
するものであって、その目的とするところは、定格電圧
および形状寸法が小さい部品を採用することができるロ
スレススナバー回路(自回路においてのエネルギー損失
がほとんどないスナバー回路)を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るスナバー回路は、トランスによって
コンバータを構成し且つ1次側にスイッチ素子を、2次
側に負荷をそれぞれ設けたスイッチング電源の2次側に
設けられるスナバー回路であって、スイッチ素子のター
ンオン時にエネルギーを蓄えるコンデンサと、コンデン
サに溜えられるエネルギーの急激な上昇を抑えるコイル
と、スイッチ素子のターンオフ時に、コンデンサに蓄え
られたエネルギーを負荷側に導く第1のダイオードと、
トランスの2次コイル側のエネルギーをコンデンサに導
く第2のダイオードとから構成したものである。
【0018】そして、本発明に係るスナバー回路は、ス
イッチング電源の2次側に設けられ2次側ダイオードを
備え、2次側ダイオードのアノード端子がトランスの2
次コイルの一方の端子に接続されたスイッチング電源に
設けられるスナバー回路であって、カソード端子が2次
側ダイオードのカソード端子に接続された第1のダイオ
ードと、2次側ダイオードのアノード端子と第1のダイ
オードのアノード端子の間に設けられたコンデンサと、
カソード端子が第1のダイオードのアノード端子に接続
された第2のダイオードと、第2のダイオードのアノー
ド端子とトランスの2次コイルの他方の端子の間に設け
られたコイルとで構成することが好ましい。
【0019】また、本発明に係るスナバー回路は、スイ
ッチング電源の2次側に設けられた2次側ダイオードを
備え、2次側ダイオードのカソード端子がトランスの2
次コイルの一方の端子に接続されたスイッチング電源に
設けられたスナバー回路であって、アノード端子が2次
側ダイオードのアノード端子に接続された第1のダイオ
ードと、2次側ダイオードのカソード端子と第1のダイ
オードのカソード端子の間に設けられたコンデンサと、
カソード端子がトランスの2次コイルの他方の端子に接
続された第2のダイオードと、第1のダイオードのカソ
ード端子と第2のダイオードのアノード端子の間に設け
られたコイルとで構成することが好ましい。
【0020】かかる構成により、コンデンサとコイルと
第1、第2のダイオードからなるスナバー回路を、スイ
ッチング電源の2次側に設けたことにより、定格電圧お
よび形状寸法が小さい部品を採用してロスレススナバー
回路を構成することができる。
【0021】また、2次側ダイオードがターンオフする
ときは、ダイオードのリカバリー特性により、2次側ダ
イオードにおいてノイズ発生要因となる電圧の急激な変
化を生じるが、スナバー回路では、コンデンサによって
上記の急激な電圧変化を吸収して抑え、2次側ダイオー
ドがオン作動したときに上記の吸収したエネルギーを第
1のダイオードを介して負荷に供給する。
【0022】このため、スナバー回路では、図4の従来
のスナバー回路のような抵抗によるエネルギー損失がな
い。従って、スナバー回路を設けることによって、2次
側ダイオード1においてのエネルギー損失をほとんどな
くすことができる。
【0023】また、上記の目的を達成するために、本発
明に係るスナバー回路は、トランスによって部分共振コ
ンバータを構成し且つ1次側にスイッチ素子を、2次側
に負荷をそれぞれ設けたスイッチング電源の2次側に設
けられるスナバー回路であって、スイッチ素子のターン
オン時にエネルギーを蓄えるコンデンサと、コンデンサ
に溜えられるエネルギーの急激な上昇を抑えるコイル
と、スイッチ素子のターンオフ時にコンデンサに蓄えら
れたエネルギーを負荷側に導く第1のダイオードと、ト
ランスの2次コイル側のエネルギーをコンデンサに導く
第2のダイオードとから構成したものである。
【0024】かかる構成により、コンデンサとコイルと
第1、第2のダイオードからなるスナバー回路を、スイ
ッチング電源の2次側に設けたことにより、定格電圧お
よび形状寸法が小さい部品を採用してロスレススナバー
回路を構成することができるばかりか、スイッチング時
に電圧の跳ね上がりを抑えて、エネルギーの損失低減効
果をより大きくすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0026】(実施の形態1)図1に本発明の実施の形
態1のスナバー回路を設けたスイッチング電源を示す。
なお、図1において、図3と同じものには同じ符号を付
してある。
【0027】図1のスイッチング電源は、トランスによ
ってフライバックコンバータを構成するスイッチング電
源であつて、2次側ダイオード1と、本発明の実施の形
態1のスナバー回路2と、トランス7と、スイッチ素子
8と、入力コンデンサ(1次側コンデンサ)9と、出力
コンデンサ(2次側コンデンサ)10とを備えている。
【0028】スナバー回路2は、スイッチング電源の2
次側(トランス7の2次コイル側)に設けられており、
コイル3と、コンデンサ4と、第1、第2のダイオード
5、6から構成してある。
【0029】トランス7の1次コイルはノードN1とノ
ードN3の間に設けられている。入力コンデンサ9はノ
ードN1とノードN2との間に設けられている。スイッ
チ素子8はノードN2とノードN3の間に設けられてい
る。このスイッチ素子8は、例えばMOSトランジスタ
またはバイポーラトランジスタによって構成され、外部
から入力されるスイッチ制御信号に従ってオン/オフす
る。
【0030】トランス7の2次コイルの一方の端子7a
はノードN4に接続されており、2次コイルの他方の端
子7bはノードN5に接続されている。2次側ダイオー
ド1のアノード端子はノードN4(2次コイルの一方の
端子7a)に接続され、カソード端子はノードN6に接
続されている。出力コンデンサ10はノードN5とノー
ドN6の間に設けられている。
【0031】スナバー回路2において、第1のダイオー
ド5のカソード端子はノードN6(2次側ダイオード1
のカソード端子)に接続され、第1のダイオード5のア
ノード端子はノードN8に接続されている。コンデンサ
4はノードN4(2次側ダイオード1のアノード端子)
とノードN8(第1のダイオード5のアノード端子)の
間に設けられている。
【0032】第2のダイオード6のカソード端子はノー
ドN8(第1のダイオード5のアノード端子)に接続さ
れ、第2のダイオード6のアノード端子はノードN7に
接続されている。コイル3は、ノードN5(2次コイル
の他方の端子7b)とノードN7(第2のダイオード6
のアノード端子)の間に設けられている。
【0033】次に、上記したスイッチング電源の動作を
説明する。
【0034】ノードN1、N2には外部から電圧が供給
され、この外部電圧によるエネルギーは入力コンデンサ
9およびトランス7の1次コイルに供給される。入力コ
ンデンサ9にはノードN1側が(十)極性になるように
エネルギーが蓄えられている。
【0035】まず、スイッチ素子8がオン作動すると、
上記の1次コイルは、ノードN1側が(十)極性とな
る。トランス7は、図1のように1次コイルと2次コイ
ルが逆極性になるように構成されているため、スイッチ
素子8のターンオンによつて、上記の2次コイルはノー
ドN5側が(十)極性となり、コイル3および第2のダ
イオード6を介してコンデンサ4にエネルギーが供給さ
れて蓄えられると共に、コイル3および第2、第1のダ
イオード6、5を介して出力コンデンサ10およびノー
ドN5とN6の間に設けられた負荷(図示せず)にエネ
ルギーが供給される。
【0036】ここで、コイル3は、コンデンサ4に蓄え
られるエネルギーが急激に上昇するのを抑える働きをす
る。また、コンデンサ4には、ノードN8側が(十)極
性になるようにエネルギーが蓄えられ、出力コンデンサ
10にはノードN6が(十)極性になるようにエネルギ
ーが蓄えられる。また、このとき、第1、第2のダイオ
ード5、6はオン作動するが、2次側ダイオード1はオ
フ作動している。
【0037】次に、スイッチ素子8がオフ作動すると、
トランス7の2次コイルの極性が反転し、ノードN4側
が(十)極性となる。すると、2次側ダイオード1がタ
ーンオン作動し、2次コイルに蓄えられたエネルギーが
2次側ダイオード1を介して出力コンデンサ10および
上記の負荷に供給される。これとともに、コンデンサ4
に蓄えられていたエネルギーも、第1のダイオード5を
介して出力コンデンサ10および上記の負荷に供給され
る。このとき、第2のダイオード6はオフ作動する。
【0038】このように、従来のスイッチング電源にお
いてトランス7のリーケージインダクタンスによって損
失されるエネルギーの一部が、スナバー回路2によって
効果的に負荷に供給される。また、スナバー回路2はコ
ンデンサ4とコイル3と第1、第2のダイオード5、6
からなるので、スナバー回路2においてのエネルギー損
失をほとんどなくすことができる。
【0039】スナバー回路2はスイッチング電源の2次
側(トランス7の2次コイル側)に設けられており、2
次側での発生電圧は1次側よりも低いので、1次側に設
けられる図3の従来のスナバー回路102のように定格
電圧および形状寸法が大きい部品を採用する必要がな
く、定格電圧および形状寸法が小さい部品を採用するこ
とができる。
【0040】また、2次側ダイオード1がターンオフす
るときは、ダイオードのリカバリー特性により、2次側
ダイオード1においてノイズ発生要因となる電圧の急激
な変化を生じる。スナバー回路2では、コンデンサ4に
よって上記の急激な電圧変化を吸収して抑え、2次側ダ
イオード1がオン作動したときに上記の吸収したエネル
ギーを第1のダイオード5を介して負荷に供給する。
【0041】このため、スナバー回路2では、図4の従
来のスナバー回路112のような抵抗によるエネルギー
損失がない。従って、スナバー回路2を設けることによ
って、2次側ダイオード1においてのエネルギー損失を
ほとんどなくすことができる。
【0042】また、図5は図1のスイッチング電源にお
いてスナバー回路2を設けない場合のスイッチング波形
であり、図6は図1のスイッチング電源においてスナバ
ー回路2を設けた場合のスイッチング波形である。この
ようにスナバー回路2を設けることによって、リンギン
グを抑え、ノイズを低減できることが解る。
【0043】以上のように、本発明の実施の形態1によ
れば、コンデンサ4とコイル3と第1、第2のダイオー
ド5、6からなるスナバー回路2を、スイッチング電源
の2次側に設けたことにより、定格電圧および形状寸法
が小さい部品を採用してロスレススナバー回路を構成す
ることができる。
【0044】(実施の形態2)図2に本発明の実施の形
態2のスナバー回路を設けたスイッチング電源を示す。
なお、図2において、図1と同じものには同じ符号を付
してある。
【0045】本発明の実施の形態2のスナバー回路は、
本発明の実施の形態1のスナバー回路と同等の効果を狙
ったものであり、この回路の場合は、2次側ダイオード
が(−)端子側に付いている。
【0046】図2のスイッチング電源は、トランスによ
つてフライバックコンバータを構成するスイッチング電
源であって、2次側ダイオード11と、本発明の実施の
形態2のスナバー回路12と、トランス7と、スイッチ
素子8と、入力コンデンサ(1次側コンデンサ)9と、
出力コンデンサ(2次側コンデンサ)10とを備えてい
る。
【0047】スナバー回路12は、スイッチング電源の
2次側(トランス7の2次コイル側)に設けられてお
り、コイル13と、コンデンサ14と、第1、第2のダ
イオード15、16とから構成されている。
【0048】トランス7の2次コイルの一方の端子7a
´(上記した実施の形態1においては他方の端子7b)
はノードN14に接続され、2次コイルの第2の端子7
b´(上記実施の形態1においては一方の端子7a)は
ノードN15に接続されている。2次側ダイオード11
のカソード端子はノードN14(2次コイルの一方の端
子7a´)に接続され、アノード端子はノードN16に
接続されている。出力コンデンサ10はノードN15と
ノードN16の間に設けられている。
【0049】スナバー回路12において、第1のダイオ
ード15のアノード端子はノードN16(2次側ダイオ
ード11のアノード端子)に接続され、第1のダイオー
ド15のカソード端子はノードN18に接続されてい
る。コンデンサ14はノードN14(2次側ダイオード
11のカソード端子)とノードN18(第1のダイオー
ド15のカソード端子)の間に設けられている。第2の
ダイオード16のカソード端子はノードN15(2次コ
イルの他方の端子7b´)に接続され、第2のダイオー
ド16のアノード端子はノードN17に接続されてい
る。コイル13はノードN18(第1のダイオード15
のカソード端子)とノードN17(第2のダイオード1
6のアノード端子)の間に設けられている。
【0050】次に、図2のスイッチング電源の動作を説
明する。
【0051】ノードN1、N2には外部から電圧が供給
され、この外部電圧によるエネルギーは入力コンデンサ
9およびトランス7の1次コイルに供給される。入力コ
ンデンサ9にはノードN1側が(十)極性になるように
エネルギーが蓄えられている。
【0052】まず、スイッチ素子8がオン作動すると、
上記の1次コイルはノードN1側が(+)極性となる。
トランス7は、図2のように1次コイルと2次コイルが
逆極性になるように構成されているため、スイッチ素子
8のターンオン作動によって、上記の2次コイルはノー
ドN14側が(+)極性となり、第2のダイオード16
およびコイル13が電流を引く抜くようになって、コン
デンサ14にエネルギーが供給され、蓄えられると共
に、第2のダイオード16、コイル13および第1のダ
イオード15により出力コンデンサ10およびノードN
16とノードN15の間に設けられた負荷(図示せず)
にエネルギーが供給される。この場合、コンデンサ14
には2次側ダイオード11のカソード側が(+)の極性
になるようにエネルギーが溜まる。
【0053】ここで、コイル13はコンデンサ14に蓄
えられるエネルギーが急激に上昇するのを抑える働きを
する。また、コンデンサ14には、ノードN14側が
(+)極性になるようにエネルギーが蓄えられ、出力コ
ンデンサ10にはノードN15が(+)極性になるよう
にエネルギーが蓄えられる。また、このとき、第1、第
2のダイオード15、16はオン作動するが、2次側ダ
イオード11はオフ作動している。
【0054】次に、スイッチ素子8がオフ作動すると、
トランス7の2次コイルの極性が反転してノードN15
側が(+)極性となる。すると、2次側ダイオード11
がターンオン作動し、2次コイルに蓄えられたエネルギ
ーが出力コンデンサ10および上記の負荷に供給され
る。これとともに、コンデンサ14に蓄えられていたエ
ネルギーも、第1のダイオード15の効果によって出力
コンデンサ10および負荷に供給される。このとき、第
2のダイオード16はオフ作動する。
【0055】このように、従来のスイッチング電源にお
いて電源トランス7の2次側のリーケージインダクタン
スによって損失されるエネルギーの一部が、スナバー回
路12によって効果的に負荷に供給される。また、スナ
バー回路12は、コンデンサ14とコイル13と第1、
第2のダイオード15、16からなるので、スナバー回
路12においてのエネルギー損失をほとんどなくすこと
ができる。
【0056】スナバー回路12は、スイッチング電源の
2次側(トランス7の2次コイル側)に設けられてお
り、2次側での発生電圧は1次側よりも低いので、1次
側に設けられる図3の従来のスナバー回路102のよう
に定格電圧および形状寸法が大きい部品を採用する必要
がなく、定格電圧および形状寸法が小さい部品を採用す
ることができる。
【0057】また、2次側ダイオード11がターンオフ
するときは、ダイオードのリカバリー特性により、2次
側ダイオード11においてノイズ発生要因となる電圧の
急激な変化を生じる。スナバー回路12では、コンデン
サ14によって、上記の急激な電圧変化を吸収して抑
え、2次側ダイオード11がオン作動したときに上記の
吸収したエネルギーを第1のダイオード15を介して負
荷に供給する。
【0058】このため、スナバー回路12では、図4の
従来のスナバー回路112のような抵抗によるエネルギ
ー損失がない。従って、スナバー回路12を設けること
によって、2次側ダイオード11においてのエネルギー
損失をほとんどなくすことができる。
【0059】以上のように、本発明の実施の形態2によ
れば、コンデンサ14とコイル13と第1、第2のダイ
オード15、16からなるスナバー回路12をスイッチ
ング電源の2次側に設けたことにより、上記した本発明
の実施の形態1と同じように、定格電圧および形状寸法
が小さい部品を採用してロスレススナバー回路を構成す
ることができる。
【0060】なお、上記した実施の形態1および2で
は、本発明のスナバー回路を、トランスによってフライ
バックコンバータを構成するスイッチング電源に適用し
た例を説明したが、本発明のスナバー回路を、部分共振
コンバータを構成したスイッチング電源に適用すること
も可能である。
【0061】部分共振回路は、図7に示すフライバック
コンバータ回路200においてスイッチ素子(MOSF
ET)201のオン/オフ時に発生する損失エネルギー
を抑える働きをする。部分共振させるには、図9に示す
ようにフライバックコンバータ回路200に共振コンデ
ンサ202をスイッチ素子(MOSFET)201と並
列に組み込む。なお、共振コンデンサ202は、スイッ
チ素子(MOSFET)201内に有する寄生容量、ま
たはスナバコンデンサ(図示せず)でも代用することが
できる。
【0062】部分共振時のスイッチング波形を図10に
示す。この図10から解るようにスイッチ素子(MOS
FET)201のオン時に電圧波形が0V付近まで下が
る。オン時に電圧が低いほうが損失は減るので、部分共
振では次のようにしている。
【0063】まず、図10のA点らB点は次の式で表す
ことができる。 ΔV=Vin−Np/Ns×Vo ここで、Voは一定であるのでトランス203の巻数比
Np/Nsを大きくすれば、ΔVが大きくなり、オン時
の電圧値が低くなることが解る。
【0064】ここで、トランスの巻数比Np/Nsを大
きくすると、トランス203のリーケージインダクタン
ス成分が大きくなり、スイッチング時に電圧の跳ね上が
りが生じる。これを押さえるために、本発明のスナバー
回路2、12を設けて、エネルギーの損失低減効果をよ
り大きくすることができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ンデンサとコイルとダイオードからなるスナバー回路を
スイッチング電源の2次側に設けたことにより、電圧お
よび形状寸法が小さい部品を採用してロスレススナバー
回路を構成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のスナバー回路を設けた
スイッチング電源の回路図である。
【図2】本発明の実施の形態2のスナバー回路を設けた
スイッチング電源の回路図である。
【図3】従来のスナバー回路を設けたスイッチング電源
の回路図である。
【図4】従来の他のスナバー回路を設けたスイッチング
電源の回路図である。
【図5】スナバー回路を設けない場合のスイッチング波
形図である。
【図6】スナバー回路を設けた場合のスイッチング波形
図である。
【図7】フライバックコンバータの回路図である。
【図8】スイッチ素子(MOSFET)の電圧波形図で
ある。
【図9】部分共振回路図である。
【図10】部分共振時のスイッチング電圧波形図であ
る。
【符号の説明】
1 2次側ダイオード 2 スナバー回路 3 コイル 4 コンデンサ 5 第1のダイオード 6 第2のダイオード 7 トランス 8 スイッチ素子 9 入力コンデンサ(1次側コンデンサ) 10 出力コンデンサ(2次側コンデンサ) 11 2次側ダイオード 12 スナバー回路 13 コイル 14 コンデンサ 15 第1のダイオード 16 第2のダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小堀 秀樹 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 5H730 AA14 AA15 AA20 BB43 DD43 EE07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスによってコンバータを構成し且
    つ1次側にスイッチ素子を、2次側に負荷をそれぞれ有
    するスイッチング電源の前記2次側に設けられるスナバ
    ー回路であって、 前記スイッチ素子のターンオン時にエネルギーを蓄える
    コンデンサと、 前記コンデンサに溜られる前記エネルギーの急激な上昇
    を抑えるコイルと、 前記スイッチ素子のターンオフ時に、前記コンデンサに
    蓄えられた前記エネルギーを前記負荷側に導く第1のダ
    イオードと、 前記トランスの2次コイル側のエネルギーを前記コンデ
    ンサに導く第2のダイオードとから構成したことを特徴
    とするスナバー回路。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング電源の2次側に設けら
    れた2次側ダイオードを備え、前記2次側ダイオードの
    アノード端子が前記トランスの2次コイルの一方の端子
    に接続されたスイッチング電源に設けられる前記スナバ
    ー回路であって、カソード端子が前記2次側ダイオード
    のカソード端子に接続された前記第1のダイオードと、 前記2次側ダイオードのアノード端子と前記第1のダイ
    オードのアノード端子の間に設けられた前記コンデンサ
    と、 カソード端子が前記第1のダイオードのアノード端子に
    接続された第2のダイオードと、 前記第2のダイオードのアノード端子と前記トランスの
    2次コイルの他方の端子の間に設けられた前記コイルと
    で構成した請求項1に記載のスナバー回路。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング電源の2次側に設けら
    れた2次側ダイオードを備え、前記2次側ダイオードの
    カソード端子が前記トランスの2次コイルの一方の端子
    に接続されたスイッチング電源に設けられた前記スナバ
    ー回路であって、 アノード端子が前記2次側ダイオー
    ドのアノード端子に接続された前記第1のダイオード
    と、 前記2次側ダイオードのカソード端子と前記第1のダイ
    オードのカソード端子の間に設けられた前記コンデンサ
    と、 カソード端子が前記トランスの2次コイルの他方の端子
    に接続された前記第2のダイオードと、 前記第1のダイオードのカソード端子と前記第2のダイ
    オードのアノード端子の間に設けられた前記コイルとで
    構成した請求項1に記載のスナバー回路。
  4. 【請求項4】 トランスによって部分共振コンバータを
    構成し且つ1次側にスイッチ素子を、2次側に負荷をそ
    れぞれ有するスイッチング電源の前記2次側に設けられ
    るスナバー回路であって、 前記スイッチ素子のターンオン時にエネルギーを蓄える
    コンデンサと、 前記コンデンサに溜えられる前記エネルギーの急激な上
    昇を抑えるコイルと、 前記スイッチ素子のターンオフ時に前記コンデンサに蓄
    えられた前記エネルギーを前記負荷側に導く第1のダイ
    オードと、 前記トランスの2次コイル側の前記エネルギーを前記コ
    ンデンサに導く第2のダイオードとから構成したことを
    特徴とするスナバー回路。
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